JP7174979B2 - 情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents

情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 ウェブサイトの掲載日: 平成29年6月23日 ウェブサイトのアドレス: http://corporate.navitime.co.jp/topics/pr/201706/23_4139.html 公開者: 東京急行電鉄株式会社、株式会社ナビタイムジャパン ウェブサイトの掲載日: 平成29年6月23日 ウェブサイトのアドレス: http://www.tokyu.co.jp/file/170623-1.pdf 公開者: 東京急行電鉄株式会社、株式会社ナビタイムジャパン
本発明は、情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法に関する。
従来から、ユーザが端末を操作して対象駅と基準時刻を入力すると、その基準時刻付近に対象駅を発車する列車について列車単位の平均的な混雑度(乗車率)を、各列車の出発時刻および行先情報と対応付けて一覧表示するシステムが知られている。このシステムによれば、出発時刻が近いそれぞれの列車の混み具合を列車間で容易に比較できるため、子供を連れた人や体の不自由な人も、安心して乗ることができる、空いている列車を探すことが可能である。
特許文献1には、乗換経路情報と共に、乗換区間ごとに、利用列車の車両単位の混雑度を表示するシステムが開示されている。
特開2013-35411号公報
一般に、鉄道会社は、顧客サービス向上のため、列車の混雑の緩和を重要な課題としてとらえている。そこで、鉄道会社は、列車の混雑度(乗車率)を独自に調査して公表し、利用者に混雑した列車の利用を回避するよう促している。
ところで、ある鉄道事業者が保有する路線であっても、乗り入れ等による別の鉄道事業者の列車があったり、測定可能な列車と不可能な列車とが混在したりすることがある。そのため、鉄道事業者から取得する混雑度のデータは不十分であり、一部の列車の混雑度に限られてしまう可能性がある。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、一部の列車に限られることなく車両ごとの混雑度を予測できる情報処理システム、情報処理プログラム、情報処理装置および情報処理方法を提供することにある。
本発明に係る情報処理システムは、
ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定する対象特定手段と、
前記対象列車の属性を識別する属性識別手段と、
前記基準駅における車両混雑偏重情報であって、前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得する車両混雑偏重情報取得手段と、
前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得する列車平均混雑度取得手段と、
前記列車平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて車両別混雑度の予測情報を算出する車両別予測混雑度算出手段と、
を備える。
本発明によれば、一部の列車に限られることなく車両ごとの混雑度を予測できる。
図1は、一実施の形態に係る情報処理システムの概略的な構成を示す図である。 図2は、一実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図3は、一実施の形態に係る情報処理システムにおける処理を説明するためのブロック図である。 図4は、列車混雑度予測シミュレーションシステムにおける処理の流れを説明するための概略図である。 図5は、一実施の形態に係る情報処理システムにより表示される画面の一例を示す図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理システム1の概略的な構成を示す図である。なお、同図において、各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置2と、サーバ3とを備えている。端末装置2とサーバ3とは、インターネット等のネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、有線回線と無線回線のいずれでもよく、回線の種類や形態は問わない。なお、端末装置2およびサーバ3の少なくとも一部は、コンピュータにより実現される。
端末装置2は、ユーザが使用するものであり、たとえば、スマートフォンやタブレット端末などのモバイル端末、ノートブックコンピュータ、またはデスクトップコンピュータなどの電子機器である。
図1に示すように、端末装置2は、端末通信部21と、端末制御部22と、端末記憶部23と、端末入力部24と、出力手段の一例である端末表示部25とを有している。各部は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
端末通信部21は、端末装置2とネットワーク4との間の通信インターフェースである。端末通信部21は、ネットワーク4を介して端末装置2とサーバ3との間で情報を送受信する。
端末制御部22は、端末装置2の各種処理を行う制御手段である。端末制御部22は、端末装置2内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。
端末記憶部23は、たとえば内蔵メモリや外部メモリ(SDメモリカード等)などのデータストレージである。端末記憶部23には、端末制御部22が取り扱う各種データが記憶される。端末記憶部23は、必ずしも端末装置2内に設けられていなくてもよく、ネットワーク4を介して端末装置2と通信可能に接続された別の装置(たとえば、サーバ)内に設けられていてもよい。
端末入力部24は、ユーザが端末装置2に情報を入力するためのインターフェースであり、たとえばモバイル端末におけるタッチパネルやマイクロフォン、ノートブックコンピュータにおけるタッチパッド、キーボードまたはマウスなどである。
端末表示部25は、端末装置2からユーザに対して各種情報を出力するインターフェースであり、たとえば液晶ディスプレイ等の映像表示手段である。具体的には、たとえば、端末表示部25は、ユーザからの操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示する。
次に、サーバ3について説明する。図1に示すように、サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ制御部32と、サーバ記憶部33とを有している。各部は、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
このうちサーバ通信部31は、サーバ3とネットワーク4との間の通信インターフェースである。サーバ通信部31は、ネットワーク4を介して端末装置2とサーバ3との間で情報を送受信する。
サーバ制御部32は、対象特定部32aと、属性識別部32bと、車両混雑偏重情報取得部32cと、列車平均混雑度取得部32dと、車両別予測混雑度算出部32eと、表示制御部32fと、経路探索部32gとを有している。これらの各部は、サーバ3内のプロセッサが所定のプログラムを実行することにより実現されてもよいし、ハードウェアで実装されてもよい。これらの各部については、後述する。
サーバ記憶部33は、たとえばハードディスク等の固定型データストレージである。サーバ記憶部33は、必ずしもサーバ3内に設けられなくてもよく、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられてもよい。
サーバ記憶部33には、サーバ制御部32が取り扱う各種データが記憶される。たとえば、サーバ記憶部33は、経路ネットワーク情報データベース33aと、列車平均混雑度記憶手段としての列車平均混雑度データベース33bと、車両間混雑偏重情報記憶手段としての車両間混雑偏重情報データベース33cとを含んでいる。
このうち経路ネットワーク情報データベース33aには、経路ネットワーク情報として、たとえば交通ネットワーク情報が記憶されている。
交通ネットワーク情報は、鉄道などの交通機関の交通網を規定する情報である。交通網の情報としては、交通機関の路線情報、時刻表情報、料金情報、列車の属性情報などを含んでいる。ここで、列車の属性情報とは、方向(上り/下り、外回り/内回りなど)、行先(XX駅行など)、種別(普通、準急、急行など)(=すなわちどの駅で停車/通過するかという情報)、編成長(8両、10両、15両など)、運行時間帯(朝(7~10時)/夕(15~19時)/その他、朝(~10時)/昼(10~15時)/夕(15~20時)/夜(20時~)など)、始発駅、終着駅、特別車両の位置(女性専用車両、グリーン車、弱冷房車など)、季節、天気/気温/湿度、新規利用客の増加が予想される周辺イベント情報、停車駅の停車ホーム(番線)、曜日、祝日、他路線の運行状況(遅延発生の有無など)のうちの少なくとも一つまたは複数の組み合わせである。
交通ネットワーク情報には、列車の属性情報ごとに、各停車駅でのドア開閉方向や乗換に便利な車両の位置(乗換位置)、列車の停車位置とホーム設備との位置関係、推奨ホーム位置などが関連付けられていてもよい。ここで、乗換に便利な位置(乗換位置)とは、経路探索の結果特定される、乗換に便利な車両位置であり、どのようなルートが引かれるかによって変わる動的な情報である。また、ホーム設備の一例には、改札、トイレ、階段、エレベータ、エスカレータ、待合室、喫煙所、飲食店、休憩室、売店、自動販売機、ベンチ、屋根、電光掲示板などが挙げられる。具体的には、たとえば、ホーム上のある位置にある階段と、その階段に対する最寄りの車両とが関連付けられる。推奨ホーム位置とは、各駅のホーム上の乗車推奨位置との兼ね合いで決まる、車両位置の情報であり、交通事業者の都合上推奨される位置(たとえば、階段やエスカレータ、エレベータの横などのホームの幅が狭くなっていて混雑しやすい位置以外の位置、すなわちホーム上の混雑緩和の為に乗車待ちの場所として推奨される位置・エリアなど)でもよく、あるいはユーザの利便性上、推奨される位置(たとえば、階段やエレベータが近い位置など)でもよい。
列車平均混雑度データベース33bには、列車平均混雑度として、交通ネットワーク情報に含まれる列車の属性情報ごとに、各停車駅での列車単位の平均的な混雑度の情報が記憶されている。列車平均混雑度は、たとえば、列車平均混雑度算出手段としての列車混雑度予測シミュレーションシステム50を用いて、移動需要データに応じて乗換経路探索を複数回実行することにより、予め算出することができる。なお、列車平均混雑度の精度向上のために、改札の入出場データ等他の情報を考慮してもよい。
図4は、列車混雑度予測シミュレーションシステム50の処理の流れを説明するための概略図である。
図4に示すように、列車混雑度予測シミュレーションシステム50では、まず、移動需要データ51が、クラウドサーバ52上で動作する乗換検索エンジンに入力され、移動需要データに応じた経路探索が行われる。移動需要データ51としては、たとえば、国土交通省により実施される大都市交通センサスの集計データなどを利用することができる。図示された例では、移動需要データ51として、首都圏2500万人分の出発駅、到着駅および時刻(出発時刻/到着時刻)の情報が利用される。
クラウドサーバ52上での並列処理により、例えば2500万人分の移動需要データに応じて2500万回の経路探索が行われ、2500万人分の経路選択肢データ53が出力される。そして、この2500万人分の経路選択肢データ53から、たとえばロジットモデルにより2500万人分の経路選択の予測が行われ、その結果を集計することにより、列車ごとの各駅における乗車人数が算出される。そして、算出された乗車人数を列車ごとの乗車定員で除算することにより、列車ごとの各駅における混雑度情報(列車平均混雑度)54が算出される。ここで、列車平均混雑度は、対象駅を発車するときの混雑度(=駅間の混雑度)である。
このような列車混雑度予測シミュレーションシステム50によれば、列車ごとの乗車人数を直接的に集計できるため、乗客を一人ひとり数えるのと実質的に等価であり、重量センサの測定データなどに基づいて間接的に乗車人数を算出する場合に比べて、きわめて正確に混雑度を予測することが可能である。
列車混雑度予測シミュレーションシステム50により予め算出された列車平均混雑度は、列車平均混雑度データベース33bに記憶される(図3参照)。
なお、上述した列車混雑度予測シミュレーションシステム50は、サーバ3内に設けられていてもよいし、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
車両間混雑偏重情報データベース33cには、車両間混雑偏重情報として、交通ネットワーク情報に含まれる列車の属性情報ごとに、各停車駅での車両ごとの乗車率データ、車両間の混雑度比率、混雑車両の情報などが記憶されている。車両間混雑偏重情報は、たとえば、鉄道会社から提供される車両別の乗車率データなどに基づいて、後述する車両間混雑度偏重情報算出システム60を用いて、予め算出することができる。ここで、車両別の乗車率データは、重量センサ、車両内カメラ、ドア付近に設けられた、人の通過を検知するセンサ等で検出されたデータであってもよい。
より詳しくは、たとえば、図3に示すように、鉄道会社は、停車駅ごとに、各車両に設けられた重量センサセンサの測定データを成人の平均体重(たとえば50~60kg)で除算するなどして、各車両の乗車人数を算出し、算出された乗車人数を車両ごとの乗車定員で除算することにより、各停車駅での車両別乗車率データを算出する。
車両間混雑度偏重情報算出システム60は、各鉄道会社から、車両別乗車率データを取得し、列車ごとに、各車両の乗車率を当該列車の乗車率の平均値で除算するなどして、車両間での混雑の偏り具合を示す車両間混雑偏重情報を算出する。車両間混雑度偏重情報算出システム60により予め算出された車両間混雑偏重情報は、列車の属性情報ごとに集計され、車両間混雑偏重情報データベース33cに記憶される(図3参照)。
なお、上述した車両間混雑度偏重情報算出システム60は、サーバ3内に設けられていてもよいし、ネットワーク4を介してサーバ3と通信可能に接続された別の装置内に設けられていてもよい。
(動作の一例)
次に、図2、図3および図5を参照して、情報処理システム1の動作の一例について説明する。図2は、情報処理システム1の動作の一例を示すフローチャートである。図3は、情報処理システム1における処理の流れを説明するためのブロック図である。図5は、情報処理システム1により表示される画面の一例を示す図である。
まず、図2に示すように、対象特定部32aが、ユーザからの要求に基づいて、対象列車および基準駅を特定する(ステップS10)。具体的には、たとえば、ユーザにより出発駅および到着駅を含む経路探索条件が端末入力部24に入力され、入力された経路探索条件が端末通信部21からネットワーク4を介してサーバ通信部31へと送信され、経路探索部32gが、当該経路探索条件を満たすような経路を、経路ネットワーク情報データベース33aを参照して抽出し、抽出された経路情報が、サーバ通信部31からネットワーク4を介して端末通信部21へと送信され、端末制御部22が、当該経路情報のうちの1つの経路の情報を端末表示部25に表示する(たとえば、図5の左図参照)。この状態で、ユーザが端末表示部25に表示された「車両情報」のタブをタップすると、端末表示部25に表示された経路に含まれる一の列車の情報(図示された例では「7時10分にB駅を発車するXX線急行L駅行の列車」という情報)および当該経路上の停車駅の情報(図示された例では、B駅、F駅、H駅)が、車両別混雑度表示要求とともに、端末通信部21からネットワーク4を介してサーバ通信部31へと送信され(図3の「1」の矢印参照)、対象特定部32aは、当該一の列車を対象列車とするとともに、当該経路上の各停車駅を基準駅として特定する。
次に、属性識別部32bが、特定された対象列車の属性を、経路ネットワーク情報データベース33aを参照して、識別する(ステップS11)。たとえば、対象列車が「7時10分にB駅を発車するXX線急行L駅行の列車」である場合には、属性識別部32bは、対象列車の路線情報=XX線、行先=L駅行、種別=急行、運行時間帯=朝(7~10時)などの組み合わせを、属性情報として識別する。
次に、車両混雑偏重情報取得部32cが、基準駅における車両混雑偏重情報であって、対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を、車両間混雑偏重情報データベース33cを参照して、基準駅ごとに取得する(ステップS12)。具体的には、たとえば、車両混雑偏重情報取得部32cは、路線情報=XX線、行先=L駅行、種別=急行、運行時間帯=朝(7~10時)という属性情報に関連付けられた車両混雑偏重情報であって、各基準駅(B駅、F駅、H駅)における車両混雑偏重情報を、基準駅ごとに車両間混雑偏重情報データベース33cを参照して抽出する(図3の「4」および「5」の矢印参照)。
また、列車平均混雑度取得部32dが、基準駅における対象列車についての列車単位の平均混雑度を、列車平均混雑度データベース33bを参照して、基準駅ごとに取得する(ステップS13)。具体的には、たとえば、列車平均混雑度取得部32dは、各基準駅(B駅、F駅、H駅)における「7時10分にB駅を発車するXX線急行L駅行の列車」の列車平均混雑度を、基準駅ごとに列車平均混雑度データベース33bを参照して抽出する(図3の「2」および「3」の矢印参照)。
なお、ステップS12とステップS13の順序は限定されるものではない。ステップS12の後にステップS13が行われてもよいし、ステップS13の後にステップS12が行われてもよいし、ステップS12とステップS13とが同時に並行して行われてもよい。
次いで、車両別予測混雑度算出部32eが、列車平均混雑度取得部32dにより取得された列車平均混雑度と、車両混雑偏重情報取得部32cにより取得された車両間混雑偏重情報とに基づいて、対象列車の車両別混雑度の予測情報を、基準駅ごとに算出する(ステップS14)。具体的には、たとえば、「7時10分にB駅を発車するXX線急行L駅行の列車」のB駅における列車平均混雑度が110%であり、車両間混雑偏重情報が1号車=(平均を1とした時の)0.8、2号車=0.9・・・、10号車=1.2である場合には、車両別予測混雑度算出部32eは、列車平均混雑度(110%)を基礎にして、車両間混雑偏重情報に応じて各車両に分配することにより、すなわち、1号車=110%×0.8=88%、2号車=110%×0.9=99%、・・・、10号車=110%×1.2=132%という計算を行うことにより、B駅における車両別予測混雑度を算出する。車両別予測混雑度算出部32eは、F駅、H駅における車両別予測混雑度も同様に算出する。
次に、表示制御部32fは、車両別予測混雑度算出部32eにより算出された、基準駅における対象列車の車両別予測混雑度を、端末表示部25に表示する(ステップS15)。具体的には、たとえば、表示制御部32fは、各基準駅(B駅、F駅、H駅)における対象列車の車両別予測混雑度を、サーバ通信部31からネットワーク4を介して端末通信部21へと送信し(図3の「6」の矢印参照)、端末表示部25において、対象列車の基準駅ごとの車両別予測混雑度を、通過/停車駅情報と共に時系列に一覧表示する(たとえば、図5の右図参照)。
図5の右図に示すように、表示制御部32fは、対象列車の各停車駅(図示された例では、B、F、H駅)における車両ごとの混雑度を、混雑度に応じた色別に表示してもよい。また、表示制御部32fは、対象列車の通過駅名(図示された例では、C、D、E、G駅)をグレーアウトで表示してもよい。
ところで、発明が解決しようとする課題の欄でも言及したように、ある鉄道事業者が保有する路線であっても、乗り入れ等による別の鉄道事業者の列車があったり、測定可能な列車と不可能な列車とが混在したりすることがある。そのため、鉄道事業者から取得する混雑度のデータは不十分であり、一部の列車の混雑度に限られてしまう可能性がある。
これに対し、本実施の形態によれば、車両混雑偏重情報取得部32cが、対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得するとともに、列車平均混雑度取得部32dが、対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得し、車両別予測混雑度算出部32eが、列車平均混雑度および車両間混雑偏重情報の両方に基づいて車両別混雑度の予測情報を算出する。これにより、ある鉄道事業者から取得するデータに基づく車両混雑偏重情報が、一部の列車の混雑度に限られる場合であっても、列車平均混雑度取得手段により取得される列車単位の情報(列車平均混雑度)によって、車両混雑偏重情報の不足部分を補完することができる。したがって、車両混雑偏重情報の不足部分を列車平均混雑度により補完することで、一部の列車に限られることなく、全ての列車を対象に車両ごとの混雑度予測が可能となる。
なお、上述した実施形態で説明した情報処理システム1の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ハードウェアで構成する場合には、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD-ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、情報処理システム1の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
さらに、一つまたは複数の情報処理装置によって情報処理システム1を機能させてもよい。複数の情報処理装置を用いる場合、情報処理装置のうちの1つをコンピュータとし、当該コンピュータが所定のプログラムを実行することにより情報処理システム1の少なくとも1つの手段として機能が実現されてもよい。
また、方法の発明においては、全ての工程(ステップ)をコンピュータによって自動制御で実現するようにしてもよい。また、各工程をコンピュータに実施させながら、工程間の進行制御を人の手によって実施するようにしてもよい。また、さらには、全工程のうちの少なくとも一部を人の手によって実施するようにしてもよい。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や様々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 情報処理システム
2 端末装置
21 端末通信部
22 端末制御部
23 端末記憶部
24 端末入力部
25 端末表示部
3 サーバ
31 サーバ通信部
32 サーバ制御部
32a 対象特定部
32b 属性識別部
32c 車両混雑偏重情報取得部
32d 列車平均混雑度取得部
32e 車両別予測混雑度算出部
32f 表示制御部
32g 経路探索部
33 サーバ記憶部
33a 経路ネットワーク情報データベース
33b 列車平均混雑度データベース
33c 車両間混雑偏重情報データベース
4 ネットワーク
50 列車混雑度予測シミュレーションシステム
51 移動需要データ
52 クラウドサーバ
53 経路選択肢データ
54 列車平均混雑度情報
60 車両間混雑度偏重情報算出システム

Claims (9)

  1. ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定する対象特定手段と、
    前記対象列車の属性を識別する属性識別手段と、
    列車の属性ごとにまとめられた車両混雑偏重情報であって、前記基準駅における前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得する車両混雑偏重情報取得手段と、
    前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得する列車平均混雑度取得手段と、
    前記列車単位の平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて前記基準駅における前記対象列車の車両別混雑度の予測情報を算出する車両別予測混雑度算出手段と、
    を備えた情報処理システム。
  2. 前記属性は、方向、行先、種別、編成長、運行時間帯、特別車両位置のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせである、請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記車両混雑偏重情報は、鉄道会社から提供される車両ごとの乗車率データに基づいて列車ごとに算出された車両間混雑偏重情報を、列車の属性ごとに集計したものである、請求項1または2に記載の情報処理システム。

  4. 列車単位の平均混雑度を、移動需要データに応じて乗換経路探索を複数回実行することにより算出する列車平均混雑度算出手段をさらに備えた、請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
  5. 列車単位の平均混雑度を記憶する列車平均混雑度記憶手段をさらに備え、
    前記列車平均混雑度取得手段は、前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を、前記列車平均混雑度記憶手段を参照して取得する、請求項1~4のいずれかに記載の情報処理システム。
  6. コンピュータを、
    ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定する対象特定手段、
    前記対象列車の属性を識別する属性識別手段、
    列車の属性ごとにまとめられた車両混雑偏重情報であって、前記基準駅における前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得する車両混雑偏重情報取得手段、
    前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得する列車平均混雑度取得手段、
    前記列車単位の平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて前記基準駅における前記対象列車の車両別混雑度の予測情報を算出する車両別予測混雑度算出手段、
    として機能させる情報処理プログラム。
  7. 通信可能に接続された複数のコンピュータによって構成される情報処理システムであって、
    ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定する対象特定手段と、
    前記対象列車の属性を識別する属性識別手段と、
    列車の属性ごとにまとめられた車両混雑偏重情報であって、前記基準駅における前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得する車両混雑偏重情報取得手段と、
    前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得する列車平均混雑度取得手段と、
    前記列車単位の平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて前記基準駅における前記対象列車の車両別混雑度の予測情報を算出する車両別予測混雑度算出手段と、
    を備えた情報処理システムを機能させるために、
    上記コンピュータの少なくとも1つを上記手段の少なくとも1つとして機能させるため
    の情報処理プログラム。
  8. 通信可能に接続された複数のコンピュータによって、
    ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定する対象特定手段と、
    前記対象列車の属性を識別する属性識別手段と、
    列車の属性ごとにまとめられた車両混雑偏重情報であって、前記基準駅における前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得する車両混雑偏重情報取得手段と、
    前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得する列車平均混雑度取得手段と、
    前記列車単位の平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて前記基準駅における前記対象列車の車両別混雑度の予測情報を算出する車両別予測混雑度算出手段と、
    を備えた情報処理システムを構成するために、
    上記手段の少なくとも1つを備えた情報処理装置。
  9. 対象特定手段が、ユーザからの要求に基づいて対象列車および基準駅を特定するステップと、
    属性識別手段が、前記対象列車の属性を識別するステップと、
    車両混雑偏重情報取得手段が、列車の属性ごとにまとめられた車両混雑偏重情報であって、前記基準駅における前記対象列車の属性に対応する車両混雑偏重情報を取得するステップと、
    列車平均混雑度取得手段が、前記基準駅における前記対象列車についての列車単位の平均混雑度を取得するステップと、
    車両別予測混雑度算出手段が、前記列車単位の平均混雑度および前記車両間混雑偏重情報に基づいて前記基準駅における前記対象列車の車両別混雑度の予測情報を算出するステップと、
    を備えた情報処理方法。
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