JP7172923B2 - Vehicle seat mounting structure - Google Patents
Vehicle seat mounting structure Download PDFInfo
- Publication number
- JP7172923B2 JP7172923B2 JP2019162267A JP2019162267A JP7172923B2 JP 7172923 B2 JP7172923 B2 JP 7172923B2 JP 2019162267 A JP2019162267 A JP 2019162267A JP 2019162267 A JP2019162267 A JP 2019162267A JP 7172923 B2 JP7172923 B2 JP 7172923B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- panel
- joint
- floor panel
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
本発明は、車両用シート取付構造に関する。 The present invention relates to a vehicle seat mounting structure.
特許文献1には、フロアパネルに設置された台座の上に車両用シートのシートクッションが支持される車両用シート取付構造が開示されている。この文献に開示された台座は、シートクッションが載置される載置面部(台座部)から延出された脚部及びブラケットを介して車両の床部に固定されている。これにより、載置面部とフロアパネルとの間に生じる空間を、車両に搭載される機器の収容部とすることができる。 Patent Document 1 discloses a vehicle seat mounting structure in which a seat cushion of a vehicle seat is supported on a pedestal installed on a floor panel. The pedestal disclosed in this document is fixed to the floor of the vehicle via legs and brackets extending from a mounting surface portion (pedestal portion) on which the seat cushion is placed. Thereby, the space generated between the mounting surface portion and the floor panel can be used as a housing portion for equipment mounted on the vehicle.
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、車両用シートが揺動すると、車両用シートから台座に入力された荷重が、上述した脚部やブラケットを介してフロアパネルに入力される。このため、脚部やブラケットが固定されたフロアパネルの固定部に入力される荷重が集中し、その付近では、フロアパネルと車両下部構造体との接合部の負担が大きくなる。よって、車両用シートからフロアパネルに入力される荷重を分散させるという点において改善の余地がある。 However, in the technique described in Patent Document 1, when the vehicle seat swings, the load input from the vehicle seat to the pedestal is input to the floor panel via the above-described legs and brackets. For this reason, the load that is input concentrates on the fixed portion of the floor panel to which the legs and brackets are fixed, and the load on the joint portion between the floor panel and the vehicle lower structure increases in the vicinity of that portion. Therefore, there is room for improvement in distributing the load input from the vehicle seat to the floor panel.
本発明は上記事実を考慮し、車両用シートからフロアパネルに入力される荷重を分散させることができる車両用シート取付構造を提供することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a vehicle seat mounting structure capable of dispersing the load applied from the vehicle seat to the floor panel.
請求項1に記載の本発明に係る車両用シート取付構造は、車両用シートのシートクッションを載置可能な載置面部と、前記載置面部から延出されてフロアパネルに固定された脚部を備える台座と、車両の下部に配置された骨格部材の車両上方側で車両の床部を構成し、前記脚部が固定される固定部と、前記骨格部材に接合された第1接合部、及び、前記第1接合部よりも前記固定部からの距離が遠い位置において前記骨格部材に接合された第2接合部、を有するフロアパネルと、前記固定部において前記脚部と共に固定されて前記フロアパネルを補強する本体部と、前記本体部から前記第2接合部へ向かって延長された延長部と、前記延長部において前記フロアパネルに接合された第3接合部と、を有し、前記フロアパネルの一部を覆うように配置された補強パネルと、を備えている。 According to claim 1, the vehicle seat mounting structure according to the present invention comprises a mounting surface portion on which a seat cushion of a vehicle seat can be mounted, and leg portions extending from the mounting surface portion and fixed to a floor panel. a pedestal comprising a base, a fixed portion that constitutes the floor of the vehicle on the upper side of the vehicle of a frame member disposed at the bottom of the vehicle, and to which the leg portion is fixed, and a first joint portion that is joined to the frame member; and a floor panel having a second joint portion joined to the frame member at a position farther from the fixed portion than the first joint portion; a body portion that reinforces a panel; an extension portion that extends from the body portion toward the second joint portion; and a third joint portion that is joined to the floor panel at the extension portion; a reinforcing panel arranged to cover a portion of the panel.
請求項1に記載の本発明に係る車両用シート取付構造では、車両用シートのシートクッションが台座に支持されている。この台座は、シートクッションを載置可能な載置面部と、載置面部から延出された脚部とを備えており、脚部がフロアパネルの固定部に固定されている。また、フロアパネルは、車両の下部に配置された骨格部材に接合された第1接合部、及び第2接合部を有している。この第2接合部は、第1接合部よりも固定部からの距離が遠い位置に配置されている。 In the vehicle seat mounting structure according to the first aspect of the present invention, the seat cushion of the vehicle seat is supported by the pedestal. The pedestal includes a mounting surface on which the seat cushion can be placed, and legs extending from the mounting surface, and the legs are fixed to fixed portions of the floor panel. Also, the floor panel has a first joint portion and a second joint portion that are joined to a frame member arranged on the lower portion of the vehicle. The second joint portion is arranged at a position farther from the fixed portion than the first joint portion.
ここで、フロアパネルの一部は、補強パネルで覆われている。補強パネルは、本体部と延長部を備えており、本体部は、脚部と共に固定部に固定されて、フロアパネルを補強している。一方、延長部は、本体部からフロアパネルの第2接合部へ向かって延長された部位とされており、フロアパネルに接合された第3接合部を有している。これにより、固定部から第3接合部を経て第2接合部へ、フロアパネルの剛性が補強パネルによって直線的に高められる。その結果、フロアパネルの固定部に入力された荷重は、第1接合部に加えて、固定部からの距離が第1接合部よりも遠い第2接合部へと伝達される。このようにして、車両用シートからフロアパネルに入力された荷重を第2接合部へ分散させ、第1接合部に集中することを抑制する。 Here, part of the floor panel is covered with a reinforcing panel. The reinforcement panel has a body portion and an extension portion, and the body portion is secured to the fixed portion together with the leg portion to reinforce the floor panel. On the other hand, the extension portion is a portion extending from the main body portion toward the second joint portion of the floor panel, and has a third joint portion joined to the floor panel. Thereby, the rigidity of the floor panel is linearly increased by the reinforcement panel from the fixing portion to the second joint portion via the third joint portion. As a result, the load input to the fixed portion of the floor panel is transmitted not only to the first joint portion but also to the second joint portion, which is farther from the fixed portion than the first joint portion. In this way, the load input from the vehicle seat to the floor panel is distributed to the second joint portion, and is suppressed from being concentrated on the first joint portion.
以上説明したように、請求項1に係る車両用シート取付構造は、車両用シートからフロアパネルに入力される荷重を分散させることができるという優れた効果を有する。 As described above, the vehicle seat mounting structure according to claim 1 has the excellent effect of being able to disperse the load input from the vehicle seat to the floor panel.
以下、図1~図5に基づいて本実施形態に係る車両用シート取付構造が適用された車両10について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印RHは車両右側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
A
(全体構成)
図1には、車両10の後部10Aを構成するアンダボデー12が斜視図で示されており、図2には、アンダボデー12が平面図で示されている。これらの図に示されるように、本実施形態の車両10は、電気自動車又はハイブリット車として構成されている。この車両10は、電力の供給を受けてモータを駆動させる駆動機関(不図示)を備えており、モータの駆動力を用いて走行可能とされている。そして、車両10の後部10Aには、駆動機関を構成するバッテリーやコンバータ等の車載機器14が搭載されている。なお、図2では、説明の便宜上、車載機器14及び車両用シート100を省略して示している。
(overall structure)
FIG. 1 shows a perspective view of an
車両10の後部10Aの車両幅方向両側部には、車両10の下部に配置された骨格部材としてのサイドメンバ16がそれぞれ配置され、車両前後方向に延在している。この左右一対のサイドメンバ16は、車両幅方向に延在する複数のクロスメンバ30を用いて連結されている。これにより、車両10の後部10Aには平面視で梯子状の骨格が形成される。
また、サイドメンバ16及びクロスメンバ30の上方側には、車両10の客室11及び荷室13の床部を構成するフロアパネル40が接合されている。また、客室11と荷室13の境界部分では、フロアパネル40の上に車両用シート100を支持する台座60が設置されている。さらに、台座60とフロアパネル40の間に車載機器14を収容する収容部36が設けられている。一方、台座60が固定されるフロアパネル40の固定部50には、補強パネル80が配置されており、補強パネル80を用いてフロアパネル40の剛性が高められている。以下、これらの部材を中心に説明する。
A
(サイドメンバ16)
図1及び図5(B)に示されるように、サイドメンバ16は、鋼板製とされ、車両前後方向に延在している。このサイドメンバ16は、車両幅方向に沿った断面形状が、車両上方側へ開放された略ハット型に形成されており、構造的には、ハット型断面の底部を構成する底壁部18と、底壁部18の車両幅方向両端部からそれぞれ車両上方側へ立設された側壁部20と、一対の側壁部20の上端部から略水平方向に延設されたフランジ部22(22A、22B)と、を備えている。
(side member 16)
As shown in FIGS. 1 and 5B, the
サイドメンバ16の車両前方側の部位を構成するフロント部16Aは、左右一対のロッカ24の内側に接合され、車両前後方向に延在している。サイドメンバ16の中間部分を構成するセンタ部16Bは、車両後方側へ向かうにつれて、車両上方側かつ車両内側へ湾曲されている。このセンタ部16Bの車両幅方向外側には、車両10の後輪(符号省略)が収容されたホイールハウス26が設けられている。また、サイドメンバ16の車両後方側の部位を構成するリア部16Cは、フロント部16A及びセンタ部16Bよりも車両内側にオフセットされて、車両前後方向に延在されている。
A
(クロスメンバ30)
図2に示されるように、クロスメンバ30は、第1クロスメンバ32と、第1クロスメンバ32よりも車両後方側に配置された第2クロスメンバ34を含んでいる。第1クロスメンバ32及び第2クロスメンバ34は、ハット型断面に形成された鋼板で構成されており、車両幅方向に延在している。車両前方側に配置された第1クロスメンバ32は、ハット型断面が車両上方側に凸をなす姿勢で配置されている。この第1クロスメンバ32は、左右一対のセンタ部16Bの前端部を車両幅方向に連結させている。一方、第2クロスメンバ34は、第1クロスメンバ32の後方側で、所定の間隔を空けて配置されている。この第2クロスメンバ34は、ハット型断面が車両下方側に凸をなす姿勢で配置され、左右一対のセンタ部の中間部を車両幅方向に連結させている。これにより、サイドメンバ16のセンタ部16B、第1クロスメンバ32、及び第2クロスメンバ34によって、平面視で矩形状をなす枠状の骨格部が形成されている。また、平面視では、車載機器14の収容部36が、当該枠状の骨格部の内側に形成されている。これにより、サイドメンバ16のセンタ部16B、第1クロスメンバ32、及び第2クロスメンバ34によって収容部36の周囲の剛性が向上され、車両の衝突時等における衝撃から車載機器14を保護する構造とされている。
(Cross member 30)
As shown in FIG. 2 , the
(フロアパネル40)
フロアパネル40は、鋼板で形成された複数の板体により構成されており、フロントフロアパネル42、センタフロアパネル44、リアフロアパネル46及びサイドパネル48、を含んでいる。左右一対のサイドメンバ16の内側には、車両前方側から後方側に向かって、フロントフロアパネル42、センタフロアパネル44、リアフロアパネル46がこの順に敷設されている。更に、センタフロアパネル44の車両幅方向両側には、平面視で左右対称となるようにサイドパネル48がそれぞれ敷設されている。
(Floor panel 40)
The
図1に一部が示されるフロントフロアパネル42は、車両10の前席(不図示)の床部から客室11の床部を構成している。また、フロントフロアパネル42の後方側に配置されたセンタフロアパネル44は、車両の客室11と荷室13の境界部分とされ、側面視で車両後方側へ向かうにつれて車両上方側へ傾斜している。このセンタフロアパネル44の車両上方側には、車両用シート100を支持する台座60が設置されている。また、センタフロアパネル44の後方側に配置されたリアフロアパネル46は、センタフロアパネル44の後端部から車両後方側へ延在し、荷室13の床部を構成している。
A
一方、サイドパネル48は、センタフロアパネル44の車両幅方向両側に配置されている。このサイドパネル48は、車両前後方向に長尺に形成されており、外形が、平面視でサイドメンバ16におけるセンタ部16Bの外形と略一致している。そして、サイドパネル48は、センタ部16Bを車両上方側から覆うように配置されている。なお、このサイドパネル48が、本発明における「フロアパネル」に相当する。
On the other hand, the
このサイドパネル48の中央部には、後述する台座60の脚部64に含まれる側方脚部64Bを固定する固定部50が設けられている。固定部50は、車両下方側に窪んだ凹部として構成され、内側に台座60の側方脚部64Bを載置可能とされている。この固定部50には、サイドパネル48を板厚方向に貫通する貫通孔52が形成されており、この貫通孔52には、側方脚部64Bをサイドパネル48に固定する固定ボルト54が挿通可能とされている。
A fixing
(台座60)
次に、車両用シート100を支持する台座60について説明する。
(pedestal 60)
Next, the
図1及び図2に示されるように、台座60は、車載機器14を収容する収容部36の上方側に設けられている。台座60は、車両幅方向及び車両前後方向に延在して、天板状に形成された載置面部62と、載置面部62から延出された脚部64と、によってテーブル状に形成されている。
As shown in FIGS. 1 and 2 , the
載置面部62は、骨格を構成する前フレーム62A、後フレーム62B、及び中央フレーム62Cを含んでいる。前フレーム62Aは、載置面部62の車両前方側の縁部を構成しており、パイプ材を用いて形成されている。この前フレーム62Aは、平面視で車両後方側に開放された略U字状となるように、パイプ材を折り曲げて形成されている。一方、後フレーム62Bは、載置面部62の車両後方側の縁部を構成している。この後フレーム62Bは、車両上下方向を厚み方向とし、車両幅方向を長手方向とする板体を用いて形成されており、前フレーム62Aの開放端部を車両幅方向に連結させている。更に、前フレーム62Aと後フレーム62Bの車両幅方向中央を前後方向に沿って連結するように、中央フレーム62Cが配置されている。この中央フレーム62Cは、車両上下方向を厚み方向とし、車両前後方向を長手方向とする板体を用いて形成されている。
The mounting
さらに、前フレーム62Aと後フレーム62Bで形成される環状骨格の内側に、天板パネル62Dが配置されている。天板パネル62Dは、車両上下方向を板厚方向とし、車両幅方向及び車両前後方向に延在している。また、天板パネル62Dは、後端部が後フレーム62Bに溶接等の方法で接合されると共に、前フレーム62Aと後フレーム62B間に架け渡された複数の支持ブラケット(符号省略)により下方側から支持されている。この天板パネル62Dには、車両用シート100に着座する乗員の座面を構成するシートクッション102が載置可能とされている。また、シートクッション102は、図示しない固定手段を用いて載置面部62に固定可能とされている。
Furthermore, a
脚部64は、載置面部62の車両前方側の縁部から延出された前方脚部64Aと、載置面部62の車両後方側の縁部から延出された側方脚部64B及び後方脚部64Cと、を含んでいる。前方脚部64Aは、前フレーム62Aから下方側に延出され、車両幅方向に沿って複数(本実施形態では4つ)設けられている。前方脚部64Aの下端部は、第1クロスメンバ32の前方側に配置されており、図示しないボルト等の固定具を用いてフロントフロアパネル42と共に第1クロスメンバ32の側面に機械的に接合されている。
The
側方脚部64Bは、載置面部62の後端部かつ車両幅方向両端部にそれぞれ設けられており、後フレーム62Bの長手方向の両端部から、車両幅方向外側に延出されている。この側方脚部64Bには固定ボルト54が貫通しており、固定ボルト54の軸部がサイドパネル48の貫通孔52及び後述する補強パネル80を貫通している。そして、補強パネル80の下方側に配置された図示しないナットが固定ボルト54の軸部の先端に螺合されている。これにより、側方脚部64Bが、補強パネル80と共締めされた状態でサイドパネル48に固定されている。
The
後方脚部64Cは、載置面部62の後端部かつ車両幅方向中央部に設けられており、中央フレーム62Cの後端部から車両後方側へ延出されている。後方脚部64Cは、センタフロアパネル44の後部に図示しないボルト等の固定具を用いて機械的に接合されている。
The
(本発明の要部)
次に、本発明の要部となる、台座60の側方脚部64Bが固定される固定部50の補強構造を説明する。この補強構造を説明するにあたり、先ず、固定部50が設けられたサイドパネル48とサイドメンバ16との接合構造について説明する。サイドパネル48は、サイドメンバ16のセンタ部16Bにスポット溶接の方法で接合されている。
(Main part of the present invention)
Next, the reinforcing structure of the fixing
図2に示されるように、サイドパネル48は、車両前方側の前縁部48Aと、車両後方側の後縁部48B、車両幅方向外側の外縁部48C、及び車両幅方向内側の内縁部48Dを備えている。車両前方側の前縁部48Aは、フロントフロアパネル42の後端部にスポット溶接等の方法で接合されている。また、車両後方側の後縁部48Bは、リアフロアパネル46の前端部にスポット溶接の方法で接合されている。
As shown in FIG. 2, the
図3及び図4に示されるように、サイドパネル48の車両幅方向外側の外縁部48Cは、センタ部16Bの車両外側に設けられたフランジ部22Aにスポット溶接の方法で接合されている。これにより、この外縁部48Cには、フランジ部22Aに接合された複数の接合部(打点)66が、外縁部48Cの延在方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the
また、サイドパネル48の車両幅方向内側の内縁部48Dは、センタ部16Bの車両内側に設けられたフランジ部22Bにスポット溶接の方法で接合されている。また、このフランジ部22Bには、上述したセンタフロアパネル44の車両幅方向外側の縁部も接合されている。本実施形態では、フランジ部22Bの上にセンタフロアパネル44の車両幅方向外側の縁部、サイドパネル48の内縁部48Dがこの順で重ねられている。これにより、内縁部48Dには、フランジ部22B及びセンタフロアパネル44に接合された複数の接合部(打点)68が、内縁部48Dの延在方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。
Further, the
ところで、サイドパネル48の内縁部48Dにおける延在方向の中間部には、フランジ部22Bにサイドパネル48が接合されない非接合領域X(図3及び図4に示す領域X参照)が形成されている。この非接合領域Xは、車両幅方向に延在する第2クロスメンバ34の一端が複数の接合部70によりフランジ部22Bに接合された領域である。なお、接合部70は、スポット溶接の打点とされている。この非接合領域Xでは、重なり合う複数の部材による総板厚が、内縁部48Dにおける他の部位と比較して第2クロスメンバ34の板厚の分だけ増加する。これにより、製造ラインにおける内縁部48Dの溶接工程では、この非接合領域Xに内縁部48Dにおける他の部位と同様の打点(接合部68)を設けることができないため、フランジ部22Bにサイドパネル48が接合されない領域となる。
By the way, a non-joint region X (see region X shown in FIGS. 3 and 4) where the
ところで、上記構成のサイドパネル48とサイドメンバ16との接合構造によれば、サイドパネル48の接合強度は、非接合領域Xにおいて他の領域よりも脆弱となる。このため、サイドパネル48に荷重が入力される場合、サイドパネル48では、内縁部48Dにおける非接合領域Xと隣り合う領域に応力が集中する。ここで、本実施形態の車両用シート取付構造においては、固定部50に固定された台座60の側方脚部64Bからサイドパネル48に荷重が入力される。
By the way, according to the joint structure between the
図5(A)に示されるように、例えば、路面の凹凸が激しい悪路200を車両10が走行する場合、慣性力によって車両用シート100が車両前後方向に揺動される。この車両用シート100の揺動は、シートクッション102が固定された台座60に伝わり、台座60の側方脚部64Bを介してサイドパネル48に伝達される。具体的には、車両用シート100が慣性力により車両後方側(矢印F1参照)へ移動しようとすると、側方脚部64Bからサイドパネル48へ車両下方向の荷重(矢印F2参照)が入力される。また、車両用シート100が慣性力により車両前方側へ移動しようとすると、側方脚部64Bからサイドパネル48へ車両上方向の引張荷重が入力される。特に、車両下方向の荷重の入力によってサイドパネル48が下方側へ変位される(沈み込む)と、台座60の載置面部62が車両下方側へ変位されて収容部36内の車載機器14に近づく虞がある。このため、本実施形態では、このようなサイドパネル48の変位を抑制するために、補強パネル80を用いてサイドパネル48の剛性を向上させている。以下、補強パネル80の詳細について図3及び図4を用いて説明する。
As shown in FIG. 5A, for example, when the
図3及び図4に示されるように、補強パネル80は、サイドパネル48の固定部50周辺を車両下方側から覆うように配置されている。
As shown in FIGS. 3 and 4, the reinforcing
補強パネル80は、鋼板製とされており、サイドパネル48の固定部50を覆う本体部80Aと、本体部80Aから延長された延長部80Bを有している。
The reinforcing
本体部80Aは、平面視で略円形状をなしている。また、本体部80Aには、サイドパネル48の固定部50の形状に沿って車両下方側に窪んだ凹部82が形成されている。この凹部の底面には、サイドパネル48の貫通孔52と同軸的に配置され、固定ボルト54の軸部が貫通する貫通孔(符号省略)が形成されている。さらに、本体部80Aは、凹部82の周縁部位がサイドパネル48にスポット溶接の方法で接合されており、凹部82の周縁に沿って複数(本実施形態では3つ)の接合部(打点)86が配置されている。これにより、サイドパネル48の固定部50を覆うように本体部80Aが接合され、固定部50の周辺の剛性が高められている。
The
一方、延長部80Bは、本体部80Aに形成された凹部82の周縁部からサイドパネル48の車両幅方向内側の内縁部48Dに向かって延びるように形成されている。延長部80Bの延在方向についてより具体的に説明すると、延長部80Bは、内縁部48Dの非接合領域Xに対して車両前方側に隣り合う領域Yに配置された接合部68の内、非接合領域Xに最も近い接合部68(以下、「第1接合部90」という。)と隣り合って配置された接合部68(以下、第2接合部92)に向かって延在している。つまり、この第2接合部92は、非接合領域Xに対して車両前方側に隣り合う領域Yに配置された接合部68の内、非接合領域Xから2番目に近い接合部68である。
On the other hand, the
なお。領域Yは、領域Yの反対側で非接合領域Xと隣り合う他方側の領域よりも台座の重心に近い領域とされており、台座60の側方脚部64Bからサイドパネル48に荷重が入力された場合に、他方側の領域と比較して高い応力が生じる部位である。また、第1接合部90は、第2接合部92と比較して固定部50からの距離が近い位置に配されており、第1接合部90には、第2接合部92よりも高い応力が生じる。
note that. Region Y is a region closer to the center of gravity of the pedestal than the region on the opposite side of region Y and adjacent to non-bonded region X, and a load is input to
また、延長部80Bの先端部には、スポット溶接の方法でサイドパネル48に接合された第3接合部(打点)94が配置されている。これにより、延長部80Bの延在方向に沿って、サイドパネル48の固定部50、第3接合部94、第2接合部92が略直線的に配置されている。その結果、固定部50から第2接合部92に向かって、サイドパネル48の剛性が直線的に高められている。
A third joint (spot) 94 joined to the
上述したとおり、台座60の側方脚部64Bからサイドパネル48に荷重が入力されると、サイドパネル48の内縁部48Dで生じる応力は、サイドメンバ16(センタ部16B)との接合強度が脆弱となる非接合領域Xと隣り合う領域Yに集中する。
As described above, when a load is input to the
ここで、図6に示す比較例のように、サイドパネル106が本実施形態と同様の延長部80Bを備えない補強パネル(不図示)を用いて補強される場合、車両下方向の荷重が入力されると、第1接合部90に応力が集中する。これにより、サイドパネル106は、第1接合部90の車両幅方向外側の部位が図6に示す二点鎖線位置から実線位置へ、車両下方側に曲げ変形される。
Here, as in the comparative example shown in FIG. 6, when the
一方、図5(B)に示されるように、補強パネル80に延長部80Bを設ける構成とした本実施形態では、サイドパネル48の剛性が固定部50から第2接合部92へ向かって直線的に高められている。このため、サイドパネル48に入力された荷重を第2接合部92へと伝達する伝達経路が形成されている。これにより、サイドパネル48に入力された荷重が、第1接合部90と第2接合部92に分散される。そして、図5(B)に実線で示されるように、図6に示される比較例の構成と比較して、サイドパネル48の車両下方側への変形が低減されている。
On the other hand, as shown in FIG. 5B, in this embodiment in which the
(作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
(Action and effect)
Next, the operation and effects of this embodiment will be described.
本実施形態では、車両用シート100のシートクッション102が台座60に支持されている。この台座60は、シートクッション102を載置可能な載置面部62と、載置面部62から延出された脚部64を構成する側方脚部64Bとを備えており、側方脚部64Bがサイドパネル48の固定部50に固定されている。また、サイドパネル48は、車両10の下部に配置されたサイドメンバ16に接合された第1接合部90、及び第2接合部92を有している。この第2接合部92は、第1接合部90よりも固定部50からの距離が遠い位置に配置されている。
In this embodiment, the
ここで、サイドパネル48の一部は、補強パネル80で覆われている。補強パネル80は、本体部80Aと延長部80Bを備えており、本体部80Aは、側方脚部64Bと共に固定部50に固定されて、サイドパネル48を補強している。一方、延長部80Bは、本体部80Aからサイドパネル48の第2接合部92へ向かって延長された部位とされており、サイドパネル48に接合された第3接合部94を有している。これにより、固定部50から第3接合部94を経て第2接合部92へ、サイドパネル48の剛性が補強パネル108によって直線的に高められる。その結果、サイドパネル48の固定部50に入力された荷重は、第1接合部90に加えて、固定部50からの距離が第1接合部90よりも遠い第2接合部92へ伝達される。このようにして、車両用シート100からサイドパネル48に入力された荷重を第2接合部92へ分散させ、第1接合部90に集中することを抑制することができ、ひいては、車両用シート100の取付強度を向上させることができる。
A portion of the
また、サイドパネル48全体の板厚を上げることなく、車両用シート100の取付強度を向上させることができるため、材料コストや質量の増加を抑制することができる。
Moreover, since the mounting strength of the
また、本実施形態のサイドパネル48には、サイドメンバ16に接合されない非接合領域Xが形成されており、第1接合部90は、非接合領域Xと隣り合う位置に配置されている。これにより、車両10の下部構造上、サイドパネル48の接合強度が脆弱となる非接合領域Xが形成された場合でも、非接合領域Xと隣り合う位置、すなわち、側方脚部64Bから入力される荷重により高い応力が生じる位置に配置された第1接合部90に作用する応力を第2接合部92に分散させることができる。車両用シート100の取付部の耐久性を高めると共に、車両下部のレイアウトの自由度を高めることができる。
In addition, the
また、本実施形態では、第1接合部90及び第2接合部92が、サイドパネル48における非接合領域Xよりも台座60の重心に近い領域に配置されている。これにより、サイドパネル48において、高い応力が生じる範囲に入力される荷重を効率的に分散させることができるため、車両用シート100の取付部の耐久性を効率的に高めることができる。
Further, in this embodiment, the first
また、本実施形態では、サイドパネル48の非接合領域Xは、サイドメンバとクロスメンバとの接合部を覆う領域とされている。これにより、車両用シート100の取付強度を向上と、車両10の骨格構造の剛性の向上とを両立させることができる。
[補足説明]
Further, in this embodiment, the non-joint area X of the
[supplementary explanation]
上記実施形態では、補強パネル80がサイドパネル48の車両下方側に配置される構成としたが、本発明はこれに限らず、補強パネルをサイドパネルの車両上方側に配置する構成にしてもよい。
In the above embodiment, the reinforcing
また、上記実施形態では、第2接合部92が非接合領域Xに対して車両前方側に隣り合う領域Yに配置された接合部68の内、2番目に近い接合部68として構成したが、本発明はこれに限らず、3番目や、4番目に近い接合部68を第2接合部としてもよい。
Further, in the above-described embodiment, the second
また、上記実施形態では、サイドメンバ16に接合されたサイドパネル48に台座60の側方脚部64Bが固定される構成としたが、本発明はこれに限らない。例えば、クロスメンバ等、車両の下部に配置された他の骨格部材に接合されたフロアパネルに台座の脚部が固定され、当該フロアパネルに本発明の車両用シート取付構造を適用してもよい。
Further, in the above embodiment, the
16 サイドメンバ(骨格部材)
48 サイドパネル(フロアパネル)
60 台座
62 載置面部
64B 側方脚部(脚部)
80 補強パネル
80A 本体部
80B 延長部
90 第1接合部
92 第2接合部
94 第3接合部
100 車両用シート
102 シートクッション
16 side member (skeletal member)
48 side panel (floor panel)
60
80 Reinforcing
Claims (1)
車両の下部に配置された骨格部材の車両上方側で車両の床部を構成し、前記脚部が固定される固定部と、前記骨格部材に接合された第1接合部、及び、前記第1接合部よりも前記固定部からの距離が遠い位置において前記骨格部材に接合された第2接合部、を有するフロアパネルと、
前記固定部において前記脚部と共に固定されて前記フロアパネルを補強する本体部と、前記本体部から前記第2接合部へ向かって延長された延長部と、前記延長部において前記フロアパネルに接合された第3接合部と、を有し、前記フロアパネルの一部を覆うように配置された補強パネルと、
を備える車両用シート取付構造。 a pedestal including a mounting surface on which a seat cushion of a vehicle seat can be placed; and legs extending from the mounting surface and fixed to a floor panel;
a fixed portion to which the leg portion is fixed, a first joint portion joined to the frame member; a floor panel having a second joint portion joined to the frame member at a position farther from the fixed portion than the joint portion;
a main body portion fixed together with the leg portion at the fixed portion to reinforce the floor panel; an extension portion extending from the main body portion toward the second joint portion; a reinforcing panel positioned to cover a portion of the floor panel;
A vehicle seat mounting structure comprising:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019162267A JP7172923B2 (en) | 2019-09-05 | 2019-09-05 | Vehicle seat mounting structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019162267A JP7172923B2 (en) | 2019-09-05 | 2019-09-05 | Vehicle seat mounting structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021037913A JP2021037913A (en) | 2021-03-11 |
JP7172923B2 true JP7172923B2 (en) | 2022-11-16 |
Family
ID=74848102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019162267A Active JP7172923B2 (en) | 2019-09-05 | 2019-09-05 | Vehicle seat mounting structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7172923B2 (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000255380A (en) | 1999-03-08 | 2000-09-19 | Mazda Motor Corp | Anchor mounting structure of child seat |
JP2011126439A (en) | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Toyota Motor Corp | Structure of vehicle with battery |
JP2019112015A (en) | 2017-12-26 | 2019-07-11 | ダイハツ工業株式会社 | Power storage device mounting structure of vehicle |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3633259B2 (en) * | 1998-02-13 | 2005-03-30 | スズキ株式会社 | Seat back mounting structure for vehicle seat |
-
2019
- 2019-09-05 JP JP2019162267A patent/JP7172923B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000255380A (en) | 1999-03-08 | 2000-09-19 | Mazda Motor Corp | Anchor mounting structure of child seat |
JP2011126439A (en) | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Toyota Motor Corp | Structure of vehicle with battery |
JP2019112015A (en) | 2017-12-26 | 2019-07-11 | ダイハツ工業株式会社 | Power storage device mounting structure of vehicle |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021037913A (en) | 2021-03-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10486515B2 (en) | Vehicle lower section structure | |
US9487236B2 (en) | Vehicle body front section structure | |
JP7167630B2 (en) | vehicle front structure | |
JP4677025B2 (en) | Body front structure | |
JP5879938B2 (en) | Reinforcement structure for side panels at the rear of the vehicle | |
WO2016208374A1 (en) | Vehicle body front structure | |
JP2008105561A (en) | Vehicle front part structure | |
JP2017154514A (en) | Car body structure | |
WO2013054564A1 (en) | Structure for lower vehicle body of vehicle front part | |
JP2020117037A (en) | Vehicle rear part vehicle body structure | |
JP2020111243A (en) | Vehicle body lower part structure | |
JP2013199206A (en) | Vehicle subframe structure | |
JP2012076600A (en) | Vehicle floor framework structure | |
JP2021075089A (en) | Vehicle lower part structure | |
JP5040343B2 (en) | Underbody structure of vehicle with frame | |
JP5527178B2 (en) | Body structure | |
JP6176227B2 (en) | Front body structure of the vehicle | |
JP7172923B2 (en) | Vehicle seat mounting structure | |
JP2007296957A (en) | Floor structure for vehicle | |
JP7063174B2 (en) | Vehicle seat rail mounting structure | |
JP6380810B2 (en) | Vehicle battery mounting structure | |
JP5846095B2 (en) | Cowl structure | |
JP7228133B2 (en) | Vehicle floor reinforcing structure | |
JP7238593B2 (en) | Lower body structure of electric vehicle | |
JP2018030438A (en) | Mounting section structure of vehicular seat |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211020 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220914 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221017 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7172923 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |