JP7169919B2 - 薬剤散布機 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン及びギヤ式変速機を備える薬剤散布機に関する。
上記のような薬剤散布機として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この薬剤散布機(特許文献1では「自走式防除機」)は、前輪及び後輪を備えている。
この薬剤散布機においては、エンジンから出力された動力が、ギヤ式変速機(特許文献1では「トランスミッションケース」)に入力される。入力された動力は、ギヤ式変速機において変速され、前輪及び後輪へ伝達される。これにより、前輪及び後輪が回転駆動する。
特開2018-54号公報
ここで、特許文献1に記載の薬剤散布機において、静油圧式無段変速機を備える構成が考えられる。
一般に、オイルは、温度が上昇するほど粘度が低下する。また、静油圧式無段変速機は、静油圧式無段変速機に供給されるオイルの粘度が低いほど、動力の伝達効率が低下する。
そのため、特許文献1に記載の薬剤散布機において、静油圧式無段変速機が備えられている場合、静油圧式無段変速機に供給されるオイルの温度が比較的高くなると、静油圧式無段変速機における動力の伝達効率が低くなる事態が想定される。
本発明の目的は、静油圧式無段変速機に供給されるオイルの温度の上昇を抑制しやすい薬剤散布機を提供することである。
本発明の特徴は、エンジンと、ギヤ式変速機と、静油圧式無段変速機と、前車軸及び後車軸と、前後の車軸ケースと、を備え、機体前部に位置する前記車軸ケースは、前記前車軸を収容する前車軸ケースであり、機体後部に位置する前記車軸ケースは、前記後車軸を収容する後車軸ケースであり、前記エンジンから出力された動力は前記静油圧式無段変速機に入力され、前記静油圧式無段変速機から出力された動力は前記ギヤ式変速機に入力され、前記ギヤ式変速機から出力された動力は前記前車軸及び前記後車軸に入力され、前記ギヤ式変速機は、動力を伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部を収容するミッションケースと、を有しており、前記ミッションケースは前記前車軸ケース及び前記後車軸ケースから離間して設けられており、互いに離間した前記ミッションケースと前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記ミッションケースから前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第1油路と、前記前車軸ケースと前記後車軸ケースとを接続すると共に、前記前車軸ケースから前記後車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第2油路と、互いに離間した前記後車軸ケースと前記ミッションケースとを接続すると共に、前記後車軸ケースから前記ミッションケースへ供給されるオイルが流れる第3油路と、を備えることにある。
本発明であれば、ミッションケースと、前車軸ケースと、後車軸ケースと、の間をオイルが循環可能となる。そして、ミッションケースと、前車軸ケースと、後車軸ケースと、の間を循環することにより、オイルは冷却されることとなる。
従って、本発明であれば、静油圧式無段変速機に供給されるオイルの温度の上昇を抑制しやすい薬剤散布機を実現できる。
さらに、本発明において、前記第1油路には、前記ミッションケースと前記静油圧式無段変速機とを接続すると共に、前記ミッションケースから前記静油圧式無段変速機へ供給されるオイルが流れる第4油路と、前記静油圧式無段変速機と前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記静油圧式無段変速機から前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第5油路と、前記静油圧式無段変速機と、が含まれていると好適である。
この構成によれば、オイルの循環経路に、静油圧式無段変速機が含まれることとなる。
これにより、循環によって冷却されたオイルを、静油圧式無段変速機に確実に供給することが可能となる。
さらに、本発明において、前記静油圧式無段変速機は、油圧回路と、前記油圧回路にオイルを供給するチャージポンプと、を有しており、前記チャージポンプが駆動されることにより、オイルが、前記静油圧式無段変速機、前記第5油路、前記前車軸ケース、前記第2油路、前記後車軸ケース、前記第3油路、前記ミッションケース、前記第4油路の順に流れると共に、前記第4油路から前記静油圧式無段変速機へ戻ると好適である。
この構成によれば、チャージポンプによって、オイルを確実に循環させることができる。これにより、オイルを確実に冷却することが可能となる。
しかも、この構成によれば、静油圧式無段変速機の有するチャージポンプによって、オイルが圧送される。従って、オイルを圧送するための装置を新たに設ける必要がない。そのため、製造コストの増大を抑制することができる。
さらに、本発明において、前記第2油路、前記第3油路、前記第4油路、前記第5油路のうちの少なくとも何れか一つに、オイルを冷却するオイルクーラが設けられていると好適である。
この構成によれば、オイルの循環と、オイルクーラと、により、オイルを確実に冷却することが可能となる。
さらに、本発明において、前記第5油路は、可撓性を有する第1ホースにより構成されていると好適である。
前車軸ケースがローリング可能な構成では、前車軸ケースのローリングにより、前車軸ケースと、静油圧式無段変速機と、の相対的な位置関係が変化する。この場合、第5油路が非可撓性の部材により構成されていると、第5油路によって前車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、前車軸ケースと静油圧式無段変速機とを接続する第1ホースは、可撓性を有している。そのため、第1ホースは、前車軸ケースのローリングに応じて変形する。
従って、上記の構成によれば、第5油路によって前車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態を回避できる。
さらに、本発明において、前記第2油路は、可撓性を有する第2ホースと、可撓性を有する第3ホースと、非可撓性の第1パイプと、を含み、前記第2ホースの上流側端部は、前記前車軸ケースに接続しており、前記第2ホースの下流側端部は、前記第1パイプの上流側端部に接続しており、前記第3ホースの上流側端部は、前記第1パイプの下流側端部に接続しており、前記第3ホースの下流側端部は、前記後車軸ケースに接続していると好適である。
第2油路の全体が可撓性を有する部材により構成されている場合、機体の振動等により、第2油路が機体に対して移動しやすい。これにより、第2油路が、第2油路の周囲の部材に干渉する事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、第2油路の一部は、非可撓性の第1パイプにより構成されている。これにより、第2油路は、機体に対して移動しにくい。その結果、第2油路が、第2油路の周囲の部材に干渉する事態を回避しやすい。
さらに、第2油路の中間部が非可撓性の第1パイプにより構成されていると共に、前車軸ケース及び後車軸ケースがローリング可能な構成では、前車軸ケースのローリングにより、前車軸ケースと、第1パイプと、の相対的な位置関係が変化する。また、後車軸ケースのローリングにより、後車軸ケースと、第1パイプと、の相対的な位置関係が変化する。
この場合、第2油路のうち、前車軸ケースと第1パイプとの間の部分が非可撓性の部材により構成されていると、第2油路によって前車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態が想定される。
また、第2油路のうち、後車軸ケースと第1パイプとの間の部分が非可撓性の部材により構成されていると、第2油路によって後車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、前車軸ケースと第1パイプとを接続する第2ホースは、可撓性を有している。そのため、第2ホースは、前車軸ケースのローリングに応じて変形する。また、後車軸ケースと第1パイプとを接続する第3ホースは、可撓性を有している。そのため、第3ホースは、後車軸ケースのローリングに応じて変形する。
従って、上記の構成によれば、第2油路によって前車軸ケース及び後車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態を回避できる。
さらに、本発明において、前記第3油路は、可撓性を有する第4ホースと、非可撓性の第2パイプと、を含み、前記第4ホースの上流側端部は、前記後車軸ケースに接続しており、前記第4ホースの下流側端部は、前記第2パイプの上流側端部に接続しており、前記第2パイプの下流側端部は、前記ミッションケースに接続していると好適である。
第3油路の全体が可撓性を有する部材により構成されている場合、機体の振動等により、第3油路が機体に対して移動しやすい。これにより、第3油路が、第3油路の周囲の部材に干渉する事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、第3油路の一部は、非可撓性の第2パイプにより構成されている。これにより、第3油路は、機体に対して移動しにくい。その結果、第3油路が、第3油路の周囲の部材に干渉する事態を回避しやすい。
さらに、第3油路の下流側部分が非可撓性の第2パイプにより構成されていると共に、後車軸ケースがローリング可能な構成では、後車軸ケースのローリングにより、後車軸ケースと、第2パイプと、の相対的な位置関係が変化する。
この場合、第3油路のうち、後車軸ケースと第2パイプとの間の部分が非可撓性の部材により構成されていると、第3油路によって後車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、後車軸ケースと第2パイプとを接続する第4ホースは、可撓性を有している。そのため、第4ホースは、後車軸ケースのローリングに応じて変形する。
従って、上記の構成によれば、第3油路によって後車軸ケースの円滑なローリングが阻害される事態を回避できる。
さらに、本発明において、前記前車軸ケースは、オイルを受け入れる第1入口部と、オイルを排出する第1出口部と、を有しており、前記第1油路の下流側端部は、前記第1入口部に接続しており、前記第2油路の上流側端部は、前記第1出口部に接続しており、前記第1出口部は、前記第1入口部よりも高い位置に配置されていると好適である。
この構成によれば、第1入口部から前車軸ケースへ流入したオイルは、前車軸ケースにおいて冷却され、第1出口部から排出される。
ここで、比較的高温のオイルが前車軸ケースに流入すると、流入したオイルは比重が比較的小さいため、上昇しながら冷却されることとなる。
従って、この構成によれば、第1入口部から流入したオイルは、上昇しながら冷却された後、比較的高い位置に配置されている第1出口部から排出されることとなる。これにより、前車軸ケースにおいて、オイルが効率的に冷却される。
さらに、本発明において、前記後車軸ケースは、オイルを受け入れる第2入口部と、オイルを排出する第2出口部と、を有しており、前記第2油路の下流側端部は、前記第2入口部に接続しており、前記第3油路の上流側端部は、前記第2出口部に接続しており、前記第2出口部は、前記第2入口部よりも高い位置に配置されていると好適である。
この構成によれば、第2入口部から後車軸ケースへ流入したオイルは、後車軸ケースにおいて冷却され、第2出口部から排出される。
ここで、比較的高温のオイルが後車軸ケースに流入すると、流入したオイルは比重が比較的小さいため、上昇しながら冷却されることとなる。
従って、この構成によれば、第2入口部から流入したオイルは、上昇しながら冷却された後、比較的高い位置に配置されている第2出口部から排出されることとなる。これにより、後車軸ケースにおいて、オイルが効率的に冷却される。
さらに、本発明において、前記前車軸ケースの左右端部、及び、前記後車軸ケースの左右端部には、それぞれ、下側へ延びるキングピンケースが連結されており、前記前車軸ケースの内側における左右端部、及び、前記後車軸ケースの内側における左右端部には、それぞれ、オイルの流通を阻止する第1仕切部が設けられていると好適である。
この構成によれば、前車軸ケース及び後車軸ケースの内側のオイルは、キングピンケースに流入しない。そのため、キングピンケースを取り外した際に、前車軸ケースまたは後車軸ケースにおいて、キングピンケースが接続していた部分からオイルが流出することはない。
これにより、キングピンケースを容易に取り外すことができる。従って、キングピンケースのメンテナンス作業が容易となる。
さらに、本発明において、前記前車軸ケースの左右端部、及び、前記後車軸ケースの左右端部には、それぞれ、下側へ延びるキングピンケースが連結されており、各前記キングピンケースの内側における上端部には、オイルの流通を阻止する第2仕切部が設けられていると好適である。
キングピンケースの内側の全体にオイルが流通可能な構成においては、キングピンケースの全体にオイルを満たす必要がある。
しかしながら、前車軸ケース、後車軸ケース、キングピンケースの全体にオイルを満たす作業を行った後で、キングピンケース内に空気が残留する事態が想定される。キングピンケース内に空気が残留した場合、オイルの温度上昇に伴って、残留した空気の温度が上昇する。これにより、残留した空気が膨張し、オイルの循環経路の内圧が上昇する。
従って、キングピンケースの内側の全体にオイルが流通可能な構成においては、内圧の上昇によってオイルの循環経路が破損する事態を回避するべく、オイルの循環経路を強度の比較的高い素材から形成する等の必要が生じる。これにより、製造コストが増大しがちである。
ここで、上記の構成によれば、キングピンケースにおいて、第2仕切部よりも下側の部分には、オイルを満たす必要がない。そのため、キングピンケース内に空気が残留しにくい。そのため、オイルの循環経路の内圧が上昇する事態を回避しやすい。従って、内圧の上昇によるオイルの循環経路の破損を防ぐために製造コストが増大してしまうことを回避できる。
さらに、本発明において、前記前車軸ケースと、前記後車軸ケースと、のうちの少なくとも何れか一方の内側に、差動装置が設けられており、前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに、前記差動装置をデフロック状態とデフロック解除状態との間で切り替えるデフロック機構が取り付けられており、前記デフロック機構は、第1揺動位置と第2揺動位置との間で揺動可能な操作アームと、前記操作アームを前記第2揺動位置から前記第1揺動位置へ向かう方向に付勢する付勢部と、前記操作アームに接当可能な規制部と、を有すると共に、前記操作アームの揺動に応じて、前記差動装置を前記デフロック状態と前記デフロック解除状態との間で切り替えるように構成されており、前記操作アームが前記第1揺動位置に位置しているとき、前記操作アームは前記付勢部の付勢力によって前記規制部に押し付けられると共に、前記差動装置は前記デフロック解除状態であり、前記操作アームが前記第2揺動位置に位置しているとき、前記操作アームは前記規制部から離間していると共に、前記差動装置は前記デフロック状態であり、前記規制部は、前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに一体形成されていると好適である。
この構成によれば、規制部は、車軸ケースに一体形成される。そのため、規制部が車軸ケースとは別体である場合に比べて、部品の個数が少なくなる。これにより、製造コストを抑えることが可能となる。
さらに、本発明において、前記付勢部は、前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに一体形成されている固定部に固定されていると好適である。
この構成によれば、固定部は、車軸ケースに一体形成される。そのため、固定部が車軸ケースとは別体である場合に比べて、部品の個数が少なくなる。これにより、製造コストを抑えることが可能となる。
薬剤散布機の左側面図である。 薬剤散布機の平面図である。 薬剤散布機の平面図である。 第1油路、第2油路、第3油路等の構成を示す平面図である。 静油圧式無段変速機、ギヤ式変速機等の構成を示す図である。 第1油路等の構成を示す油圧回路図である。 前車軸ケース等の構成を示す背面図である。 後車軸ケース等の構成を示す正面図である。 デフロック機構等の構成を示す横断平面図である。 デフロック機構等の構成を示す正面図である。 第1別実施形態における前車軸ケース等の構成を示す縦断背面図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図1から図5、図9に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」として、図2から図4、図7から図11に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」とする。また、図1、図7、図8、図10、図11に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔薬剤散布機の全体構成〕
図1から図3に示すように、乗用型の薬剤散布機Aは、左右の前輪11、左右の後輪12、機体フレーム13、運転部14、薬剤タンク15、肥料散布部16、エンジン17、静油圧式無段変速機18、ギヤ式変速機19を備えている。
機体フレーム13は、左右の前輪11及び左右の後輪12により支持されている。
エンジン17は、機体フレーム13に支持されている。エンジン17からの動力は、静油圧式無段変速機18及びギヤ式変速機19によって変速され、左右の前輪11及び左右の後輪12に伝達される。これにより、左右の前輪11及び左右の後輪12が駆動する。
そして、薬剤散布機Aは、左右の前輪11及び左右の後輪12によって自走可能である。
運転部14は、機体フレーム13に支持されている。また、運転部14には、作業者が搭乗可能である。
運転部14は、キャビン3、運転座席51、ステアリングホイール52を有している。
運転座席51及びステアリングホイール52は、キャビン3の内側に設けられている。尚、キャビン3は、機体フレーム13に載置支持されている。
運転座席51には、作業者が着座可能である。また、ステアリングホイール52は、運転部14において、運転座席51よりも前側に設けられている。作業者は、ステアリングホイール52を操作することにより、薬剤散布機Aの進行方向を変化させることができる。
尚、静油圧式無段変速機18及びギヤ式変速機19は、運転部14の下方に位置している。
また、薬剤散布機Aは、梯子状の乗降ステップ5を備えている。乗降ステップ5は、運転部14から下側へ延びている。作業者は、地上から、乗降ステップ5を登り、運転部14に搭乗できる。また、作業者は、運転部14から、乗降ステップ5を下り、地上へ降りることができる。
薬剤タンク15は、機体フレーム13に載置支持されていると共に、機体後部に配置されている。また、薬剤タンク15は、薬剤を貯留する。
尚、本実施形態において、薬剤タンク15に貯留される薬剤は、殺虫剤である。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、薬剤タンク15に貯留される薬剤は、殺菌剤であっても良いし、殺虫殺菌剤であっても良いし、除草剤であっても良い。
肥料散布部16は、機体フレーム13に支持されている。また、肥料散布部16は、圃場に肥料を散布することができる。
また、薬剤散布機Aは、薬剤散布部2を備えている。薬剤散布部2は、機体フレーム13に支持されていると共に、中央ブーム20、第1サイドブーム21、第2サイドブーム22を有している。
中央ブーム20は、運転部14よりも前側に設けられていると共に、機体左右方向に延びている。また、第1サイドブーム21は、中央ブーム20の左端部に接続している。また、第2サイドブーム22は、中央ブーム20の右端部に接続している。
図2及び図3に示すように、第1サイドブーム21及び第2サイドブーム22は、それぞれ、格納姿勢と、散布姿勢と、の間で姿勢変更可能に構成されている。尚、格納姿勢とは、平面視において機体前後方向に沿う姿勢である。また、散布姿勢とは、平面視において機体左右方向に沿う姿勢である。
図1及び図2においては、格納姿勢の第1サイドブーム21及び第2サイドブーム22が示されている。また、図3においては、散布姿勢の第1サイドブーム21及び第2サイドブーム22が示されている。
薬剤タンク15に貯留された薬剤は、中央ブーム20、第1サイドブーム21、第2サイドブーム22へ送られる。そして、中央ブーム20、第1サイドブーム21、第2サイドブーム22は、薬剤タンク15からの薬剤を、圃場に散布することができる。
即ち、薬剤散布機Aは、第1サイドブーム21及び第2サイドブーム22が散布姿勢である状態で、圃場を走行することにより、圃場に薬剤を散布しながら走行することが可能である。
〔動力伝達に関する構成〕
図4に示すように、薬剤散布機Aは、前伝動軸23、後伝動軸24、前車軸31、後車軸32、前後の車軸ケースACを備えている。
機体前部に位置する車軸ケースACは、前車軸ケース6である。前車軸ケース6は、前車軸31を収容する。
機体後部に位置する車軸ケースACは、後車軸ケース7である。後車軸ケース7は、後車軸32を収容する。
図5に示すように、静油圧式無段変速機18は、油圧ポンプ53及び油圧モータ54を有している。そして、油圧ポンプ53は、機体前後方向に延びるポンプ入力軸57と、ポンプ斜板(図示せず)と、を有している。また、油圧モータ54は、機体前後方向に延びるモータ出力軸58と、モータ斜板(図示せず)と、を有している。
ポンプ入力軸57の前端部には、プーリT2が取り付けられている。そして、エンジン17から出力された動力は、ベルトT1を介して、プーリT2に伝達される。プーリT2に伝達された動力は、ポンプ入力軸57、ポンプ斜板、モータ斜板を介して、モータ出力軸58に伝達される。このとき、ポンプ斜板とモータ斜板との間で、動力は変速される。
このように、エンジン17から出力された動力は静油圧式無段変速機18に入力される。
また、ギヤ式変速機19は、動力伝達部25及びミッションケース26を有している。
モータ出力軸58から出力された動力は、動力伝達部25に入力される。動力伝達部25は、複数のギヤと、複数の回転軸と、を有している。そして、動力伝達部25は、モータ出力軸58からの動力を、前後のカップリング27を介して、前伝動軸23及び後伝動軸24に伝達する。
このように、静油圧式無段変速機18から出力された動力はギヤ式変速機19に入力される。また、動力伝達部25は動力を伝達する。
また、ミッションケース26は、動力伝達部25を収容している。
以上の構成により、モータ出力軸58に伝達された動力は、動力伝達部25及び前後のカップリング27を介して、前伝動軸23及び後伝動軸24に伝達される。
図4及び図9に示すように、前伝動軸23の前端部は、前車軸ケース6に収容されている。そして、図9に示すように、前伝動軸23の前端部は、前車軸ケース6の内側において、前車軸31に連係している。
これにより、前伝動軸23に伝達された動力は、前車軸31に伝達される。
また、後伝動軸24の後端部は、後車軸ケース7に収容されている。そして、前伝動軸23と同様に、後伝動軸24の後端部は、後車軸ケース7の内側において、後車軸32に連係している。
これにより、後伝動軸24に伝達された動力は、後車軸32に伝達される。
即ち、ギヤ式変速機19から出力された動力は前車軸31及び後車軸32に入力される。
そして、前車軸31に伝達された動力は、左右の前輪11に伝達される。また、後車軸32に伝達された動力は、左右の後輪12に伝達される。これにより、左右の前輪11と、左右の後輪12と、が駆動する。
尚、本実施形態において、前車軸ケース6及び後車軸ケース7は、何れも、ローリング可能に構成されている。
〔オイルの循環に関する構成〕
図4に示すように、薬剤散布機Aは、第1油路41、第2油路42、第3油路43を備えている。
第1油路41は、ミッションケース26と前車軸ケース6とを接続している。また、第2油路42は、前車軸ケース6と後車軸ケース7とを接続している。また、第3油路43は、後車軸ケース7とミッションケース26とを接続している。
また、図4及び図6に示すように、第1油路41には、第4油路44と、第5油路45と、静油圧式無段変速機18と、が含まれている。
図6に示すように、静油圧式無段変速機18は、HSTケース18a、油圧回路55、チャージポンプ56を有している。
HSTケース18aは、油圧ポンプ53、油圧モータ54、油圧回路55、チャージポンプ56を収容している。
チャージポンプ56は、ポンプ入力軸57によって駆動される。また、チャージポンプ56とミッションケース26とは、第4油路44により接続されている。
チャージポンプ56が駆動されると、オイルが、ミッションケース26から第4油路44を介して油圧回路55に供給される。即ち、チャージポンプ56は、油圧回路55にオイルを供給する。
図4及び図6に示すように、HSTケース18aと前車軸ケース6とは、第5油路45により接続されている。また、油圧回路55における油圧が所定の閾値を超えると、油圧回路55からリーク弁59を介してHSTケース18aの内部空間へ、オイルが排出されるように構成されている。そして、HSTケース18aの内部空間におけるオイルは、第5油路45を通り、前車軸ケース6へ供給される。
即ち、第4油路44は、ミッションケース26と静油圧式無段変速機18とを接続する。また、第4油路44には、ミッションケース26から静油圧式無段変速機18へ供給されるオイルが流れる。
また、第5油路45は、静油圧式無段変速機18と前車軸ケース6とを接続する。また、第5油路45には、静油圧式無段変速機18から前車軸ケース6へ供給されるオイルが流れる。
以上の構成においては、チャージポンプ56が駆動されることにより、オイルが、静油圧式無段変速機18、第5油路45、前車軸ケース6、第2油路42、後車軸ケース7、第3油路43、ミッションケース26、第4油路44の順に流れる。そして、オイルは、第4油路44から静油圧式無段変速機18へ戻る。
即ち、第1油路41には、ミッションケース26から前車軸ケース6へ供給されるオイルが流れる。
また、第2油路42には、前車軸ケース6から後車軸ケース7へ供給されるオイルが流れる。
また、第3油路43には、後車軸ケース7からミッションケース26へ供給されるオイルが流れる。
また、本実施形態においては、図4に示すように、第2油路42にオイルクーラ46が設けられている。オイルクーラ46は、オイルを冷却する。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。オイルクーラ46は、第3油路43に設けられていても良いし、第4油路44に設けられていても良いし、第5油路45に設けられていても良い。
このように、第2油路42、第3油路43、第4油路44、第5油路45のうちの少なくとも何れか一つに、オイルを冷却するオイルクーラ46が設けられている。
また、図4に示すように、第5油路45は、第1ホース81により構成されている。第1ホース81は、可撓性を有している。
また、第2油路42は、第2ホース82と、第3ホース83と、第1パイプ91と、を含んでいる。第2ホース82及び第3ホース83は、何れも可撓性を有している。また、第1パイプ91は非可撓性である。
第2ホース82の上流側端部は、前車軸ケース6に接続している。第2ホース82の下流側端部は、第1パイプ91の上流側端部に接続している。
また、第3ホース83の上流側端部は、第1パイプ91の下流側端部に接続している。
第3ホース83の下流側端部は、後車軸ケース7に接続している。
また、第3油路43は、第4ホース84と、第2パイプ92と、を含んでいる。第4ホース84は可撓性を有している。また、第2パイプ92は非可撓性である。
第4ホース84の上流側端部は、後車軸ケース7に接続している。第4ホース84の下流側端部は、第2パイプ92の上流側端部に接続している。
また、第2パイプ92の下流側端部は、ミッションケース26に接続している。
〔前車軸ケース及び後車軸ケースに関する構成〕
図7に示すように、前車軸ケース6は、第1入口部61と、第1出口部62と、を有している。
図7には、第1位置H1及び第2位置H2が示されている。第1位置H1は、機体上下方向における第1入口部61の位置である。また、第2位置H2は、機体上下方向における第1出口部62の位置である。
そして、図7に示すように、第2位置H2は、第1位置H1よりも上側に位置している。即ち、第1出口部62は、第1入口部61よりも高い位置に配置されている。
また、第1ホース81の下流側端部は、第1入口部61に接続している。即ち、第1油路41の下流側端部は、第1入口部61に接続している。
この構成により、第1油路41を流れるオイルは、第1入口部61から前車軸ケース6の内側へ流入する。即ち、第1入口部61は、オイルを受け入れる。
また、第2ホース82の上流側端部は、第1出口部62に接続している。即ち、第2油路42の上流側端部は、第1出口部62に接続している。
この構成により、前車軸ケース6の内側のオイルは、第1出口部62から第2油路42へ排出される。即ち、第1出口部62は、オイルを排出する。
また、図8に示すように、後車軸ケース7は、第2入口部71と、第2出口部72と、を有している。
図8には、第3位置H3及び第4位置H4が示されている。第3位置H3は、機体上下方向における第2入口部71の位置である。また、第4位置H4は、機体上下方向における第2出口部72の位置である。
そして、図8に示すように、第4位置H4は、第3位置H3よりも上側に位置している。即ち、第2出口部72は、第2入口部71よりも高い位置に配置されている。
また、第3ホース83の下流側端部は、第2入口部71に接続している。即ち、第2油路42の下流側端部は、第2入口部71に接続している。
この構成により、第2油路42を流れるオイルは、第2入口部71から後車軸ケース7の内側へ流入する。即ち、第2入口部71は、オイルを受け入れる。
また、第4ホース84の上流側端部は、第2出口部72に接続している。即ち、第3油路43の上流側端部は、第2出口部72に接続している。
この構成により、後車軸ケース7の内側のオイルは、第2出口部72から第3油路43へ排出される。即ち、第2出口部72は、オイルを排出する。
尚、図7及び図8に示すように、第1位置H1、第2位置H2、第3位置H3、第4位置H4は、それぞれ、第1入口部61、第1出口部62、第2入口部71、第2出口部72における根本部分の位置である。
また、図1及び図4に示すように、薬剤散布機Aは、4つのキングピンケース33を備えている。各キングピンケース33は、前車軸ケース6の左右端部、及び、後車軸ケース7の左右端部に、それぞれ連結されている。
各キングピンケース33は、下側へ延びている。また、図9に示すように、各キングピンケース33は、それぞれ、キングピンシャフト33aを収容している。
機体前部に位置する2つのキングピンシャフト33aの上端部は、それぞれ、前車軸31に連係している。また、機体前部に位置する2つのキングピンシャフト33aの下端部は、それぞれ、左右の前輪11に連係している。
また、機体後部に位置する2つのキングピンシャフト33aの上端部は、それぞれ、後車軸32に連係している。また、機体後部に位置する2つのキングピンシャフト33aの下端部は、それぞれ、左右の後輪12に連係している。
また、図9に示すように、前車軸ケース6の内側には、差動装置36が設けられている。
ここで、図9には示されていないが、本実施形態においては、後車軸ケース7の内側にも、差動装置36が設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されない。前車軸ケース6と、後車軸ケース7と、のうちの何れか一方のみの内側に、差動装置36が設けられていても良い。
このように、前車軸ケース6と、後車軸ケース7と、のうちの少なくとも何れか一方の内側に、差動装置36が設けられている。
図9に示すように、前伝動軸23の前端部は、差動装置36のデフケース36aに連係している。また、差動装置36は、前車軸31に連係している。前車軸31は、差動装置36を挟んで右前車軸31aと左前車軸31bとに分割されている。
そして、前伝動軸23の動力は、デフケース36aに伝達される。デフケース36aに伝達された動力は、右前車軸31aと左前車軸31bとに分配される。
また、図4及び図9に示すように、前車軸ケース6の内側における左右端部、及び、後車軸ケース7の内側における左右端部には、それぞれ、第1仕切部34が設けられている。第1仕切部34は、オイルの流通を阻止する。
尚、以上の記載における前車軸31及び差動装置36に関する説明は、後車軸32及び後車軸ケース7の内側における差動装置36にも同様に当てはまる。
〔デフロック機構に関する構成〕
図9に示すように、前車軸ケース6には、デフロック機構37が取り付けられている。
デフロック機構37は、ロック操作機構39に連係している。作業者は、運転部14に搭乗した状態で、ロック操作機構39を操作することができる。
そして、デフロック機構37は、ロック操作機構39の操作に応じて、差動装置36をデフロック状態とデフロック解除状態との間で切り替える。
尚、デフロック状態とは、右前車軸31aと左前車軸31bとが相対回転不能に連結された状態である。デフロック状態において、右前車軸31aと左前車軸31bとは一体回転する。また、デフロック解除状態とは、右前車軸31aと左前車軸31bとの差動が許容された状態である。
このように、差動装置36の設けられた車軸ケースACに、差動装置36をデフロック状態とデフロック解除状態との間で切り替えるデフロック機構37が取り付けられている。
詳述すると、図9及び図10に示すように、デフロック機構37は、操作アーム37a、付勢部37b、規制部37c、固定部37d、クラッチ操作部37e、爪クラッチ38を有している。
操作アーム37aは、機体前後方向に沿う揺動軸芯P1周りに、第1揺動位置と第2揺動位置との間で揺動可能に構成されている。
図10においては、第1揺動位置の操作アーム37aが実線で示されている。また、第2揺動位置の操作アーム37aが仮想線で示されている。
付勢部37bは、固定部37dに固定されている。また、付勢部37bは、操作アーム37aを第2揺動位置から第1揺動位置へ向かう方向に付勢する。
規制部37cは、操作アーム37aに接当可能に構成されている。また、規制部37cは、前車軸ケース6の前端部から前方へ突出する状態で、前車軸ケース6に一体形成されている。
即ち、規制部37cは、差動装置36の設けられた車軸ケースACに一体形成されている。
固定部37dは、前車軸ケース6の前端部から前方へ突出する状態で、前車軸ケース6に一体形成されている。
即ち、固定部37dは、差動装置36の設けられた車軸ケースACに一体形成されている。
クラッチ操作部37eは、操作アーム37aと一体回転するように構成されている。そして、クラッチ操作部37eは、爪クラッチ38に連係している。クラッチ操作部37eが、揺動軸芯P1周りに回転することにより、爪クラッチ38の入切状態が切り替わる。
爪クラッチ38は、入状態のとき、右前車軸31aとデフケース36aとを相対回転不能に直結する。これにより、差動装置36はデフロック状態となる。
また、爪クラッチ38は、切状態のとき、右前車軸31aとデフケース36aとの直結を解除する。これにより、差動装置36はデフロック解除状態となる。
即ち、デフロック機構37は、操作アーム37aの揺動に応じて、差動装置36をデフロック状態とデフロック解除状態との間で切り替えるように構成されている。
図10に示すように、操作アーム37aが第1揺動位置に位置しているとき、操作アーム37aは付勢部37bの付勢力よって規制部37cに押し付けられる。このとき、差動装置36はデフロック解除状態である。
また、操作アーム37aが第2揺動位置に位置しているとき、操作アーム37aは規制部37cから離間している。このとき、差動装置36はデフロック解除状態である。
尚、後車軸ケース7にも、デフロック機構37が取り付けられている。そして、以上の記載におけるデフロック機構37に関する説明は、後車軸ケース7に取り付けられたデフロック機構37にも同様に当てはまる。
以上で説明した構成によれば、ミッションケース26と、前車軸ケース6と、後車軸ケース7と、の間をオイルが循環可能となる。そして、ミッションケース26と、前車軸ケース6と、後車軸ケース7と、の間を循環することにより、オイルは冷却されることとなる。
従って、以上で説明した構成であれば、静油圧式無段変速機18に供給されるオイルの温度の上昇を抑制しやすい薬剤散布機Aを実現できる。
〔第1別実施形態〕
上記実施形態においては、前車軸ケース6の内側における左右端部、及び、後車軸ケース7の内側における左右端部には、それぞれ、第1仕切部34が設けられている。
しかしながら、本発明はこれに限定されない。以下では、本発明に係る第1別実施形態について、上記実施形態とは異なる点を中心に説明する。以下で説明している部分以外の構成は、上記実施形態と同様である。また、上記実施形態と同様の構成については、同じ符号を付している。
図11に示すように、本発明に係る第1別実施形態においては、第1仕切部34に代えて、第2仕切部35が設けられている。
第2仕切部35は、各キングピンケース33の内側における上端部に設けられている。
尚、図11においては、機体右前部のキングピンケース33のみが示されているが、機体左前部、機体右後部、機体左後部の各キングピンケース33の内側における上端部にも、それぞれ、第2仕切部35が設けられている。
そして、第2仕切部35は、オイルの流通を阻止する。
尚、以上に記載した各実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態における各部材は、左右方向における位置が逆であっても良い。
(2)前車軸ケース6はローリング不能に構成されていても良い。
(3)後車軸ケース7はローリング不能に構成されていても良い。
(4)エンジン17からの動力は、前車軸31及び後車軸32のうち、前車軸31のみに伝達されても良いし、後車軸32のみに伝達されても良い。
(5)固定部37dは、差動装置36の設けられた車軸ケースACとは別体であっても良い。
(6)規制部37cは、差動装置36の設けられた車軸ケースACとは別体であっても良い。
(7)デフロック機構37は設けられていなくても良い。
(8)差動装置36は設けられていなくても良い。
(9)第2出口部72は、第2入口部71よりも低い位置に配置されていても良い。
(10)第1出口部62は、第1入口部61よりも低い位置に配置されていても良い。
(11)第3油路43の全体が可撓性を有する部材により構成されていても良い。
(12)第3油路43の全体が非可撓性の部材により構成されていても良い。
(13)第2油路42の全体が可撓性を有する部材により構成されていても良い。
(14)第2油路42の全体が非可撓性の部材により構成されていても良い。
(15)第5油路45が、可撓性を有する部材と、非可撓性の部材と、により構成されていても良い。
(16)第5油路45の全体が非可撓性の部材により構成されていても良い。
(17)オイルクーラ46は設けられていなくても良い。
(18)薬剤散布機Aが、チャージポンプ56とは異なるポンプを備えると共に、このポンプが駆動されることにより、オイルが、静油圧式無段変速機18、第5油路45、前車軸ケース6、第2油路42、後車軸ケース7、第3油路43、ミッションケース26、第4油路44の順に流れると共に、第4油路44から静油圧式無段変速機18へ戻るように構成されていても良い。
(19)第1油路41に、静油圧式無段変速機18が含まれていなくても良い。即ち、ミッションケース26と前車軸ケース6とが、静油圧式無段変速機18を含まない油路によって接続されていても良い。
本発明は、エンジン及びギヤ式変速機を備える薬剤散布機に利用可能である。
6 前車軸ケース
7 後車軸ケース
17 エンジン
18 静油圧式無段変速機
19 ギヤ式変速機
25 動力伝達部
26 ミッションケース
31 前車軸
32 後車軸
33 キングピンケース
34 第1仕切部
35 第2仕切部
36 差動装置
37 デフロック機構
37a 操作アーム
37b 付勢部
37c 規制部
37d 固定部
41 第1油路
42 第2油路
43 第3油路
44 第4油路
45 第5油路
46 オイルクーラ
55 油圧回路
56 チャージポンプ
61 第1入口部
62 第1出口部
71 第2入口部
72 第2出口部
81 第1ホース
82 第2ホース
83 第3ホース
84 第4ホース
91 第1パイプ
92 第2パイプ
A 薬剤散布機
AC 車軸ケース

Claims (13)

  1. エンジンと、
    ギヤ式変速機と、
    静油圧式無段変速機と、
    前車軸及び後車軸と、
    前後の車軸ケースと、を備え、
    機体前部に位置する前記車軸ケースは、前記前車軸を収容する前車軸ケースであり、
    機体後部に位置する前記車軸ケースは、前記後車軸を収容する後車軸ケースであり、
    前記エンジンから出力された動力は前記静油圧式無段変速機に入力され、
    前記静油圧式無段変速機から出力された動力は前記ギヤ式変速機に入力され、
    前記ギヤ式変速機から出力された動力は前記前車軸及び前記後車軸に入力され、
    前記ギヤ式変速機は、動力を伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部を収容するミッションケースと、を有しており、
    前記ミッションケースは前記前車軸ケース及び前記後車軸ケースから離間して設けられており、
    互いに離間した前記ミッションケースと前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記ミッションケースから前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第1油路と、
    前記前車軸ケースと前記後車軸ケースとを接続すると共に、前記前車軸ケースから前記後車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第2油路と、
    互いに離間した前記後車軸ケースと前記ミッションケースとを接続すると共に、前記後車軸ケースから前記ミッションケースへ供給されるオイルが流れる第3油路と、を備える薬剤散布機。
  2. 前記第1油路には、前記ミッションケースと前記静油圧式無段変速機とを接続すると共に、前記ミッションケースから前記静油圧式無段変速機へ供給されるオイルが流れる第4油路と、前記静油圧式無段変速機と前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記静油圧式無段変速機から前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第5油路と、前記静油圧式無段変速機と、が含まれている請求項1に記載の薬剤散布機。
  3. 前記静油圧式無段変速機は、油圧回路と、前記油圧回路にオイルを供給するチャージポンプと、を有しており、
    前記チャージポンプが駆動されることにより、オイルが、前記静油圧式無段変速機、前記第5油路、前記前車軸ケース、前記第2油路、前記後車軸ケース、前記第3油路、前記ミッションケース、前記第4油路の順に流れると共に、前記第4油路から前記静油圧式無段変速機へ戻る請求項2に記載の薬剤散布機。
  4. 前記第2油路、前記第3油路、前記第4油路、前記第5油路のうちの少なくとも何れか一つに、オイルを冷却するオイルクーラが設けられている請求項2または3に記載の薬剤散布機。
  5. 前記第5油路は、可撓性を有する第1ホースにより構成されている請求項2から4の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  6. 前記第2油路は、可撓性を有する第2ホースと、可撓性を有する第3ホースと、非可撓性の第1パイプと、を含み、
    前記第2ホースの上流側端部は、前記前車軸ケースに接続しており、
    前記第2ホースの下流側端部は、前記第1パイプの上流側端部に接続しており、
    前記第3ホースの上流側端部は、前記第1パイプの下流側端部に接続しており、
    前記第3ホースの下流側端部は、前記後車軸ケースに接続している請求項1から5の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  7. 前記第3油路は、可撓性を有する第4ホースと、非可撓性の第2パイプと、を含み、
    前記第4ホースの上流側端部は、前記後車軸ケースに接続しており、
    前記第4ホースの下流側端部は、前記第2パイプの上流側端部に接続しており、
    前記第2パイプの下流側端部は、前記ミッションケースに接続している請求項1から6の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  8. エンジンと、
    ギヤ式変速機と、
    静油圧式無段変速機と、
    前車軸及び後車軸と、
    前後の車軸ケースと、を備え、
    機体前部に位置する前記車軸ケースは、前記前車軸を収容する前車軸ケースであり、
    機体後部に位置する前記車軸ケースは、前記後車軸を収容する後車軸ケースであり、
    前記エンジンから出力された動力は前記静油圧式無段変速機に入力され、
    前記静油圧式無段変速機から出力された動力は前記ギヤ式変速機に入力され、
    前記ギヤ式変速機から出力された動力は前記前車軸及び前記後車軸に入力され、
    前記ギヤ式変速機は、動力を伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部を収容するミッションケースと、を有しており、
    前記ミッションケースと前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記ミッションケースから前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第1油路と、
    前記前車軸ケースと前記後車軸ケースとを接続すると共に、前記前車軸ケースから前記後車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第2油路と、
    前記後車軸ケースと前記ミッションケースとを接続すると共に、前記後車軸ケースから前記ミッションケースへ供給されるオイルが流れる第3油路と、を備え、
    前記前車軸ケースは、オイルを受け入れる第1入口部と、オイルを排出する第1出口部と、を有しており、
    前記第1油路の下流側端部は、前記第1入口部に接続しており、
    前記第2油路の上流側端部は、前記第1出口部に接続しており、
    前記第1出口部は、前記第1入口部よりも高い位置に配置されている薬剤散布機。
  9. エンジンと、
    ギヤ式変速機と、
    静油圧式無段変速機と、
    前車軸及び後車軸と、
    前後の車軸ケースと、を備え、
    機体前部に位置する前記車軸ケースは、前記前車軸を収容する前車軸ケースであり、
    機体後部に位置する前記車軸ケースは、前記後車軸を収容する後車軸ケースであり、
    前記エンジンから出力された動力は前記静油圧式無段変速機に入力され、
    前記静油圧式無段変速機から出力された動力は前記ギヤ式変速機に入力され、
    前記ギヤ式変速機から出力された動力は前記前車軸及び前記後車軸に入力され、
    前記ギヤ式変速機は、動力を伝達する動力伝達部と、前記動力伝達部を収容するミッションケースと、を有しており、
    前記ミッションケースと前記前車軸ケースとを接続すると共に、前記ミッションケースから前記前車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第1油路と、
    前記前車軸ケースと前記後車軸ケースとを接続すると共に、前記前車軸ケースから前記後車軸ケースへ供給されるオイルが流れる第2油路と、
    前記後車軸ケースと前記ミッションケースとを接続すると共に、前記後車軸ケースから前記ミッションケースへ供給されるオイルが流れる第3油路と、を備え、
    前記後車軸ケースは、オイルを受け入れる第2入口部と、オイルを排出する第2出口部と、を有しており、
    前記第2油路の下流側端部は、前記第2入口部に接続しており、
    前記第3油路の上流側端部は、前記第2出口部に接続しており、
    前記第2出口部は、前記第2入口部よりも高い位置に配置されている薬剤散布機。
  10. 前記前車軸ケースの左右端部、及び、前記後車軸ケースの左右端部には、それぞれ、下側へ延びるキングピンケースが連結されており、
    前記前車軸ケースの内側における左右端部、及び、前記後車軸ケースの内側における左右端部には、それぞれ、オイルの流通を阻止する第1仕切部が設けられている請求項1から9の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  11. 前記前車軸ケースの左右端部、及び、前記後車軸ケースの左右端部には、それぞれ、下側へ延びるキングピンケースが連結されており、
    各前記キングピンケースの内側における上端部には、オイルの流通を阻止する第2仕切部が設けられている請求項1から9の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  12. 前記前車軸ケースと、前記後車軸ケースと、のうちの少なくとも何れか一方の内側に、差動装置が設けられており、
    前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに、前記差動装置をデフロック状態とデフロック解除状態との間で切り替えるデフロック機構が取り付けられており、
    前記デフロック機構は、第1揺動位置と第2揺動位置との間で揺動可能な操作アームと、前記操作アームを前記第2揺動位置から前記第1揺動位置へ向かう方向に付勢する付勢部と、前記操作アームに接当可能な規制部と、を有すると共に、前記操作アームの揺動に応じて、前記差動装置を前記デフロック状態と前記デフロック解除状態との間で切り替えるように構成されており、
    前記操作アームが前記第1揺動位置に位置しているとき、前記操作アームは前記付勢部の付勢力によって前記規制部に押し付けられると共に、前記差動装置は前記デフロック解除状態であり、
    前記操作アームが前記第2揺動位置に位置しているとき、前記操作アームは前記規制部から離間していると共に、前記差動装置は前記デフロック状態であり、
    前記規制部は、前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに一体形成されている請求項1から11の何れか一項に記載の薬剤散布機。
  13. 前記付勢部は、前記差動装置の設けられた前記車軸ケースに一体形成されている固定部に固定されている請求項12に記載の薬剤散布機。
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