JP7164219B2 - プラズマ切断方法、および該方法を実施するためのトーチ - Google Patents

プラズマ切断方法、および該方法を実施するためのトーチ Download PDF

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Description

本発明は、プラズマ切断方法、および該方法を実施するためのトーチに関する。
プラズマ切断の原理は約60年前から知られており、多数の特許出願の主題とされている。この原理は、多少とも厚いシートを切断するために使用される。電極と切断されるシートメタルとの間に電流の通過が確立され、電気アークプラズマを形成する。ノズルはこのプラズマを集中させ、プラズマはジュール効果によって加熱され、極めて高い温度に達する。ノズルには、プラズマジェットを導く出口孔(出口オリフィス)がある。プラズマジェットはさらにノズルの孔(オリフィス)から高速で噴出される。高温のため、シートメタルは局所的に溶融し、プラズマジェットの速度を作り出すノズルのガス供給圧力により、シートメタルの下に溶融金属を放出することが可能になる。このようにして被切断片(被切断材)に切り口が作られる。
この切断原理を実施する1つの装置は、トーチ、特にプラズマトーチと呼ばれる。そのようなトーチは、電極、ノズルおよびノズル用ガス供給システムを含む。
切断に適したプラズマジェットを得るためには、当然、電気アークとガス供給の特性を尊重しなければならない。電極と被切断シートメタルとの間の距離、電極と被切断シートメタルとの間を通過する電流、ガスの圧力などのようなパラメータを一定の範囲に維持すべきである。
プラズマトーチの性能は、切断されたカットの精巧さ、その正確さおよびその切断速度によって評価される。当業者は、被切断シートメタルにおいてより微細で、より多くのエネルギーのあるプラズマジェットを得ることを目指している。ノズル内の電界(電場)により、プラズマのエネルギー強度の適切な表示を得ることができる。それは、プラズマ内を流れる電流密度に比例する。平均電場は、電気アークの電圧を電極の端部と切断されるシートとの間の距離で割ることによって容易に概算できる。
プラズマトーチの性能を向上させるために、文献GB1025678は、直径1mm未満のガス通路、またはノズルを使用して、微細な超音波プラズマジェットを形成することを可能にし、したがって、被切断片で実施された切断の領域で熱的に限定された摂動区域を有することを提案している。微量のプラズマは、カソードとガス通路の入口との間の圧力が30~100気圧(すなわち、約3~10×10 Pa)の放電チャンバ内に形成される。
しかしながら、超音波ガスの速度によるノズル内の圧力の増加は、ノズルの出口でプラズマジェット内に衝撃構造(衝撃波)を生成する。これらの問題を解決するためには、衝撃構造と溶融金属との相互作用を避けるために、ノズルから被切断片を遠ざける必要がある。その結果、ノズルの出口とシートメタルの間、すなわち、プラズマジェットがノズルによって集中しなくなった領域の熱拡散により、シートメタルで利用可能な電力密度が大幅に減少する。
現在、市場で提案されているプラズマ切断装置の大部分は、電極と被切断片との間の距離が10mmより大きく、10バール(すなわち、約10Pa)以下のガス圧力と、約150Vの最大アーク電圧で作動し、それは15kV/mの最大電界に対応する。
第1のノズルの下流(または周囲)に配置された第2のノズルを備え、それによって、プラズマジェットの周りに保護ガス層を形成するプラズマトーチを提供することも知られている。そのとき、第2のノズルには不活性ガスまたは空気が供給されることがよくある。文献EP2384097は、プラズマジェットが通過するノズルを形成する開口部を備えたプラズマノズルの上流冷却のためにここで最適化された、そのようなノズルを記載している。したがって、この文献に記載されたプラズマトーチには、イオン化されたプラズマガスの流れとノズルの冷却、およびトーチの使用中に、特に穿孔段階で発生する可能性のある溶融金属の突起に対する保護という利点がある。
したがって、本発明の目的は、プラズマのエネルギー強化と、トーチ(ノズル)内に生成される電力密度の被切断片までの維持の両方を得ることができるプラズマ切断トーチを提供することである。
したがって、本発明は、ノズルの供給圧力が増加した時の衝撃構造の強化を回避して、微細(良好)なプラズマジェットを得ることを目的とする。
このため、本発明は、まず、
被切断片のプラズマ切断方法であって、
-電極であって、該電極の端部に面する第1出口部を有する第1ノズル内に配置された電極、
前記第1ノズルの第1気体供給手段、
前記第1ノズルの周囲に同心状に配置され、前記第1出口部にほぼ面する第2出口部を有する第2ノズル、及び
前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の気体供給手段を備えるプラズマトーチを与えるステップと、
-前記電極に電流を与え且つ前記第1ノズル及び第2ノズルに気体を与えて前記第1ノズルに導入された前記気体によりプラズマを形成するステップとを備えるプラズマ切断方法を提案する。
本発明によると、前記第2ノズル内の前記第1ノズルの前記出口におけるプラズマジェットの周囲の周囲圧が、一方において少なくとも大気圧よりも大きく且つ他方において前記第1出口部内の圧力よりも小さくなるように制御される。
このようにして、二次ガス流は、プラズマジェットを保護するだけでなく、その幅を制限し、衝撃構造に作用することにより、プラズマジェットを封じ込めるために使用される。
そのようなプラズマ切断方法において、第1出口部内のプラズマジェットの圧力と、第1のノズルと第2のノズルの間のプラズマジェットの周囲の周囲圧力との比は、有利には1~5の間であり、好ましくは2~4の間であり、より好ましくは2.4~2.6の間である。
一実施形態では、第1出口部内の圧力が、第1ノズル内の全生成圧力、及びプラズマの低圧比熱と定積比熱との比率に対応する係数より求められる。
そのようなプラズマ切断方法では、また、プラズマジェットの周囲の周囲圧力は、同様に被切断片から第2の出口部分を隔てる距離を変化させることにより調整することが可能である。被切断片と第2のノズルの出口(言い換えれば、第2の出口部に対応する)との間の距離が小さいほど、この距離がこの周囲圧力により大きな影響を与えることは、当業者には明らかであろう。実際、被切断片は、第1のノズルと第2のノズルの間を通過するガス流(下流ガスと呼ばれる)の流れを妨げるため、この下流ガス流に背圧を発生させる。この距離が長くなると、背圧は減少し、急速に無視できるようになる。
例示的な、非限定的の例では、第1のノズル内のガス供給圧力は、例えば5000hPaより大きく、好ましくは8000~20000hPaの間であり得る。 同様に、電気値に関して、例えば、プラズマジェット内の平均電界が15 kV / mよりも大きいことが考えられる。
試験により、プラズマジェットの電流強度は、第1のノズルのガス供給圧力のアフィン関数であることが有利であることが示されている。このように、電流強度、したがって、それに直接比例する見かけの電流密度(A/mm)は、プラズマガスの供給圧力の増加とともに増加し、プラズマジェット全体を通して大きな電力密度を維持することが可能とする。
本発明によるプラズマ切断方法では、例えば、第1のノズルの出口部でのプラズマジェットの周囲の周囲圧力は、プラズマジェットの点火段階、移送段階および、穿孔段階中に大気圧(1500hPa未満)に実質的に等しくてよく、前記圧力は次に切断段階で増加してよい。
上述のような方法において、第2のノズルは、切断サイクルの少なくとも1つの段階の間に被切断片と接触することがあり得る。上記で説明したように、これにより、2つのノズル間のプラズマジェットの周囲の周囲圧力に作用することが可能になる。
次に、本発明はさらに、
電極であって、該電極の端部に面する第1出口部を有する第1ノズル内に配置された電極、
前記第1ノズルの第1気体供給手段、
前記第1ノズルの周囲に同心状に配置され、前記第1出口部にほぼ面する第2出口部を有する第2ノズル、及び
前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の第2気体供給手段とを備えるプラズマ切断トーチに関する。
本発明によると、そのようなトーチは、前記第1供給手段に接続された少なくとも1つのセンサから前記第2供給手段を調整する手段も含む。
一実施形態によると、そのようなトーチは、第1のノズル内の圧力を決定する第1のセンサ、第2のノズル内の圧力を決定する第2のセンサおよび、第2のノズル内の圧力のための制御ラインを含む。このプラズマ切断トーチは、さらに第1のノズル内の圧力のための制御ラインを含む。
別の実施形態では、第1のノズルは出口部に終点がある導管(チャネル)を含み、前記導管は分岐部(発散部)を備える。
本明細書に記載のようなプラズマ切断トーチでは、下流ガスのクリティカルセクション(第2の供給手段に対応する)は、好ましくは第2の出口部、すなわち第2のノズルの出口部である。その場合、トーチは、有利には、第1のノズルと第2のノズルとの間の通路断面が第2の出口部よりも常に大きく、好ましくはこの第2の出口部の少なくとも1.5倍よりも常に大きくなるように設計される。
本発明によるトーチの別の実施形態では、第2のノズルが第1のノズルに対して可動式に取り付けられることが可能である。この代替実施形態では、第1のノズルに対する第2のノズルの相対運動は、出口部回りのボールアンドソケット型移動、および/または第1のノズルによって規定される縦軸(長手軸)に沿った軸方向の動き、および/または第1ノズルを横断する面内且つ第1ノズルの出口部の中心回りの切断の方向の移動に対応することがあり得る。
最後に、上述のようなトーチでは、第2のノズルは、好ましくは、その直径が第1のノズルの出口部の直径の2~30倍である出口部を有する。
本発明の詳細および利点は、下記の添付図面を参照して行う以下の説明によって、より明らかになるであろう。
図1は本発明によるプラズマ切断トーチの概略縦断面図である。 図2は従来技術のプラズマ切断トーチに対して、本発明によって得られる性能を示すダイアグラムである。
図1は、プラズマ切断トーチの縦断面を概略的に示している。このトーチの構造は、従来技術のトーチの構造に類似している。トーチの中心にはいわゆる縦方向に沿って延在する電極3がある。この電極3の周囲には、第1のノズル、すなわちプラズマノズル4が配置されており、このノズルの外側には電極3に対して同心状に取り付けられた、第2のノズル、すなわち下流ノズル5が配置されている。この装置(アセンブリ)は、被切断片(被切断材)2、例えば、厚さが大きいシートメタルに面して取り付けられる。
電極3は、例えば、プラズマトーチで使用される従来技術の電極である。 図1に概略的に示されるように、それは、導電性および熱伝導性材料、例えば銅または銅ベースの合金で作られたほぼ円形の円筒体である。電極3の端部には、多くの場合、例えば、非常に高い融解温度を有するタングステン、またはハフニウム(またはその他)のような、熱放射性材料で形成されたインサートが存在することに注意されたい。被切断材料とプラズマの性質に応じて、ある材料が別の材料よりも好ましいであろう。
電極3に給電するための手段は図面には示されておらず、ここでは説明しない。 当業者に知られており、従来技術のプラズマ切断トーチで一般的に使用される供給および制御手段をここで使用することができる。
第1のノズル、即ちプラズマノズル4は、電極3の長手方向軸の周りをほぼ回転する形状を有し、したがってほぼ円錐形状を有する。 第1の通路6は、電極3とプラズマノズル4の内壁との間に空いている。プラズマノズル4は、その頂点で、その回転軸上に、プラズマノズル4の外側面に出口部9を有するチャネル8を有する。ここで、チャネル8は、円筒形チャネル(したがって、一定の円形断面を有する)に対応するその好ましい実施形態で示されるが、このチャネルは、また出口部9に終点がある分岐部分(発散部分)を有することも可能である。プラズマノズル4の出口圧力をネック圧力と大気圧との間の中間値まで減少させることができる分岐部(発散部)を備えるチャネル8を有するプラズマノズル4の場合、分岐(発散)は、この中間値がしかしながら大気圧に達しないように設計することが好ましい。
第2のノズル、即ち下流ノズル5もまた、電極3の長手方向軸を中心とした回転形状を有する。これは、一般に円錐形状を有し、頂角がプラズマノズル4の頂角よりやや大きい。 プラズマノズル4と下流ノズル5との間にもまた第2の通路7が設けられている。下流ノズル5の頂部の回転軸上には、また、下流ノズル5の外側面に出口部10を有する貫通開口部がある。出口部10は、プラズマノズル4の出口部9よりも大きい。
プラズマノズル4および下流ノズル5を製造するための材料は、好ましくは良好な熱伝導性材料である。それは、銅合金(例えば、CuAlまたはCuTeまたはCuCrZrタイプ)またはアルミニウム合金または真鍮(またはその他)であってもよい。ノズルは、さらに好ましくは、例えば流れるガスによって、および/または別個の冷却液を備える専用システムによって冷却される。 図1は、図示したトーチに搭載できる(組み込まれ得る)冷却手段を示していない。
ここに示された被切断片2は、ノズルの回転軸に対して垂直に配置されたシートメタルであり、本発明にしたがえば、当業者に面取り切断用の非直角切断として公知の他の配置が可能である。
第1の通路6のためのガス供給手段が備えられている。それらは、最初に、プラズマガス源11と、前記源から第1の通路6まで延びる供給ラインとを含む。プラズマガス源11は、例えば、圧縮ガス、酸素、または当業者に公知の、切断される材料に適合した他の任意のガスの、例えば、単純にガスボンベ(ガスシリンダ)であってよく、好ましくは減圧装置(減圧弁)を備える。また、工業ガスネットワーク、低温で液相に貯蔵されたガスタンク、ガス生成器なども使用することができる。 第1の供給ラインは、第1の圧力調整器12と遮断弁13を含む。この第1の供給ラインには、また、可能な限り下流に、プラズマガス供給圧力を与える圧力センサがある。この供給圧力をPiとする。
また、第2の通路7のためのガス供給手段もある。これらの手段は、下流ガス源14と、前記源から第2の通路7まで延びる供給ラインを含む。この第2の供給ラインは、第2の圧力調整器15および遮断弁16を含む。ここで、下流ガス源は、ガスボンベ(ガスシリンダ)(好ましくは減圧弁(膨張弁)付き)、工業用ネットワーク、生成器、液化ガスなどでもよい。下流ガスは窒素などの不活性ガスでもよいが、例えば空気でもよい。
トーチは、さらに、プラズマノズル4の出口部9と下流ノズル5の開口部との間に、下流ノズル5内の圧力P2を測定する圧力センサを備える。このP2を測定する圧力センサは、プラズマノズル4の出口部9の周囲圧力を示す値を測定するように、下流ノズル5の回転軸に可能な限り近接して配置される。P2を測定するセンサがプラズマノズル4の出口部9から離れている場合、測定点とプラズマノズル4の出口部9の周囲区域との間の計算された圧力降下の関数として測定値に対して補正を行うことができる。この補正では、損失(圧力損失、チャージ損失)による合計圧力損失と、ガス速度による動的圧力低下を考慮に入れてもよい。この場合、流量センサ(図示せず)が下流ガス供給ラインの上流に配置される。
第2の通路7(下流ガス)の第2の圧力調整器15に作用する調整装置が備えられている。図1では、第1の通路6で測定された圧力(圧力Pi)の乗数(係数1/Kによる)の存在がある。こうして得られた値は、測定された圧力P2と比較され、第2の圧力調整器15は、値(Pi / K)-P2をゼロに維持するように制御される。 このように、比Pi/P2は値Kに維持される。以下で説明するように、係数Kは1.65~9.5の間で選択することが好ましい。
測定および圧力調整は、電子的に(アナログ方式またはデジタル方式で)実行されることが好ましいが、純粋に機械的(空気圧)技術または機械的および電子的技術の組み合わせを使用することが想定され得る。純粋に例示的かつ非限定的な例として、図1に、機械的調整器である第1の圧力調整器12および電子技術の比例弁である第2の圧力調整器15を示す。 ほとんどの場合、当業者はすべてのコンポーネントに同じ技術(電子的または機械的またはその他)を選択するが、技術の「混合」を考慮(想起)することが可能である。
他の実施形態として、ノズル(プラズマノズル4および下流ノズル5)間のプラズマジェットの周囲圧力もまた、圧力調整器に加えて、下流ノズルの出口部10(端部とみなすことができる)と被切断片2(またはシートメタル)の表面との間の高さによって制御できることが想定され得る。
電極3に電流が与えられると、ここでは導電性であると考えられる被切断片2が基準電位(アース)に接続され、プラズマノズル4にプラズマガスが供給され、下流ノズル5に下流ガスが供給され、電気アークのプラズマジェット1が生成される。それは、電極3のインサートで発生し、チャネル8を通って流れ、次に、下流ノズル5の開口部を通過して、被切断片2に達する。
被切断片2の切断のために、ここでは、プラズマノズル4の出口部9および、被切断片2までの周囲容積内のプラズマジェットの周りの周囲圧力が大気圧より大きく、且つ良好な(微細な)プラズマジェットを維持するように制御されていることを確実とすること、プラズマガスの供給圧力が増加したときの衝撃構造の強化を回避すること、プラズマノズル4内に生成したプラズマジェットの出力密度を被切断片2まで維持することが提案される。この目的のために、プラズマノズル4の出口部9でのプラズマジェットの平均絶対放出圧力Pjの、2つのノズル間の前記プラズマジェットの周囲圧力P2に対する比、いわゆる、ノズル圧力比(英語では、Nozzle Pressure RationまたはNPR)が1~5の間に維持されるように、圧力P2(2つのノズル間の、プラズマノズル4の出口部9の周りの周囲圧力)を調整することが意図されている。
NPR比が1であるとき、このとき、出口圧力は周囲圧力に等しくなり、トーチは適切なモードで作動する。反対に、この比が5の場合、トーチはバレル衝撃構造を有する不足膨張プラズマジェットの限界領域(上限)で作動し、第1の直線衝撃の直径がプラズマノズル4の出口部9の直径に近い寸法に達する。
下流ノズル内の圧力の調整は、被切断片2の切断プロセスの切断段階中に実行されるだけではない。例えば、周囲圧力P2は、開始段階(点火段階)、移送段階および穿孔段階中に大気圧に実質的に等しくなるように、次に切断段階中に大気圧を上回るように、プラズマノズル4の出口部9に与えられ得る。
ここで、プラズマノズル4の出口部9はクリティカルセクション(臨界断面、最小断面)であると考えられる(一定の円形横断面のチャネル8に対応する場合)。そのとき、出口部9の圧力Pjの適切な推定値は、下記の「数1」の式によって与えられる:
Figure 0007164219000001
Piは上述の圧力である。これは、プラズマノズル内の全発生圧力(全生成圧力)、すなわち、プラズマノズル4内でのチャージ損失を減少させるプラズマガス供給圧力である。
γは、プラズマの一定圧力での比熱の一定容積での比熱に対する比の推定値である。
γは通常1.0~1.4の間である。 したがって、比Pj/Piは一般に1.65~1.9の間である。比Pj/P2が1~5の間にあるとき、係数K = Pi/P2は1.65~9.5の間で得られる。
係数Kは、実際には3~6であることが好ましく、この係数の適切な妥協点は一般に約5.5(5.5の周辺)である。
チャネル8が分岐部(発散部)を有する図示されていないケースでも、出口部9の平均圧力を推定できるが、出口部9のマッハ(Mach)数を関係させる別の式を用いる。この場合、下記の「数2」で表される:
Figure 0007164219000002
さらに、下記の「数3」を使用する。
Figure 0007164219000003
ここで、Aは出力部9に対応し、A *はチャネルのクリティカル(最小)セクション(断面)に対応する。
上記で説明したように下流ガス圧力を調整することにより、トーチは、強化することが可能なプラズマジェットを生成し、すなわち、プラズマジェットの膨張およびジェット内の衝撃構造(衝撃波)の強度およびサイズが抑えられているので、被切断片2の表面までのプラズマジェットのこの出力密度を確実に維持しながら、プラズマガス供給圧力を増加させることにより、電極3と被切断片2との間の平均電流密度または平均電界を大幅に増加させることができる。また、従来技術のトーチの場合よりも低い被切断片2とプラズマノズル4(または電極3)との間の切断高さで作動することが可能になる。ここで紹介する技術を使用すると、プラズマノズル4の直径の4倍未満の切断高さが可能であり、したがって、プラズマジェット内の温度分布の熱拡散は小さく、切断精度(切り口の幅)が大幅に改善されたことがテストによって示された。従来技術と比較したこの切り口の幅の減少は、リニアメーターカットごとに溶融および排出される金属の比体積がより小さいため、切断のエネルギー効率を改善するという追加の有益な効果がある。その結果、切断プロセスの生産性を向上させること、すなわち、同じ強度の電流でより速くまたはより厚く切断することが可能である。
切断高さは、また周囲圧力P2にも影響することがある。実際、この切断高さが減少すると、背圧が下流ガスの流れに対抗するようになるため、周囲圧力P2が変更される。したがって、この切断高さは、低くなった場合、すなわち、かかる背圧が無視できなくなった場合にも考慮する必要がある。前記背圧の計算は、下流ノズル5の出口部10と被切断片2との間の距離に加えて、出口部10および、場合によってはその形状(例えば発散する場合)にもよる。
例示的かつ非限定的な数値例として、例えば、切断サイクルの少なくとも1つの段階の間、プラズマガス供給圧力が5バールより大きく、好ましくは6~100バールの間であり、理想的には8~20バールであることが可能である。また、電極3と被切断片2との間の距離に対するアーク電圧の比として定義されるプラズマジェット内の平均電界は、プロセスサイクルの切断段階のすべてまたは一部の期間、15kV/mを超えることも可能である。
本明細書に記載するプラズマ切断方法は、所定のプラズマノズル4の出口部9直径のための電流が、切断プロセスの少なくとも1つの段階中、プラズマノズル4の供給圧力Piに応じたものであることもあり得る。強度は、例えば供給圧力のアフィン関数であり、したがって、a及びbをトーチの形状に従って決定される定数としてI=a+b.Pの形式で表される。この電流は、開始、穿孔および/または切断サイクルのすべてまたは一部の間、プラズマノズル4内の圧力によって(圧力に追従して)動的に制御され得る。
図2は、調整なしで得られた性能(破線)と比較して、下流ガス圧力を調整することにより得られた性能(実線)をダイアグラムで示している。
ある例示的な実施形態では、プラズマ切断トーチは最初に60Aで動作する。このトーチは、プラズマガスとして空気が供給される直径1mmのチャネルを有するプラズマノズル4と、直径4mmの出口部10を有する下流ノズル5とを備えている。下流ノズル5には、ここでは下流ガスとして使用される圧縮空気が供給され、したがって、プラズマノズル4の出口部9の周りで測定される圧力P2は、圧力調整なしの参照操作に対応する0バール(すなわち、1バールの絶対圧力、または約100,000 Pa)から3バールの間に制御される。このトーチを使用して、プラズマノズル4と下流ノズル5の供給圧力を変化させることにより、厚さ5mmの軟鋼の断片(シートメタル)を切断した。 次に、切断片の上部切り口の幅を圧力P2の調整(適合)がある場合とない場合で測定し、図2に示した。
圧力P2が、0バールから0.9バール、次いで1.25バール(すなわち、それぞれ、0Pa、次に90,000Pa、次に125,000Pa)まで徐々に増加される本発明の実施(連続曲線)は、プラズマノズル4内の供給圧力(図2のx軸)を上げると、切り口の幅(図2の縦座標)の減少が観察されることが分かる。
一方、従来のレジームでのトーチの挙動(P2はゼロ又はほぼゼロ)は、プラズマノズル4の供給圧力が従来の圧力(ここでは約5バール)を超えると、切り口幅が大幅に増加することを暗示する。
図2に示した実施例では、プラズマノズル4の供給圧力Piの圧力P2に対する比は一定であり、ほぼ5.5に等しい。
圧力調整が作動した同じトーチの別の実施形態では、電流の強度を増加させて、130Aまでのプラズマノズル高圧供給、すなわち、従来の見かけの電流密度値60A/mm (たとえば、US 5123512で引用された値)よりもはるかに高い見かけの電流密度165A/mmで切断を実施し、最初の実施形態で観察されたように微細な切り口幅を維持しながら、切断速度を徐々に5m/分まで増加させることが可能であった。
下流ノズル5内のガス圧力の適切な調整の実施を可能にするためには、その幾何学的設計とその供給システムの設計により、圧力P2を所望の値P2 = Pi/Kまで増大させる必要がある。このため、下流ノズル5の形状は、例えば、下流ガス源14から下流ノズル5の出口部10までの下流ガス供給回路の通路断面が全ての箇所でこの出口部10より大きく、したがって、出口部10は、当該ガス流、いわゆる下流ガスのクリティカルセクションである。
さらに、プラズマガスの供給および対応する供給ラインの圧力の動的調整要素に関して、すべてのコンポーネントはもちろん、このクリティカルセクションに対応する最大流量の通過を可能にする寸法になっている。
これらの条件を満たすために、下流ノズル5の出口部10の直径は、好ましくは、プラズマノズル4の出口部9の直径の2~30倍であると推定される。
プラズマノズル4の出口部9と下流ノズル5の出口部10との間の距離として定義される下流ノズル5の「高さ」は、例えば0~10mmの間、好ましくは0~5mmの間で選択される。
別の実施形態として、下流ノズル5は、プラズマノズルに対して可動であり、トーチの基準フレームに固定されていると考えられるプラズマノズルに対して相対的に移動することが可能である。
プラズマノズルに対する下流ノズル5の相対運動は、例えば、長手方向軸に沿って専ら直線的であってもよい。この運動を制御するために、一方ではプラズマノズル4に対して外向きに方向付けられており他方では被切断材2によって形成される表面の一番目の突起、すなわち、並進移動する停止ショルダーに当接する弾性スラストシステムを設けることができ(図面には示していない)、これは例えば、バネまたは空気圧システム(例えば、二次ガスによる)である。
プラズマノズルに対する下流ノズル5の相対運動は、また、下流ノズル5の出口部10の中心の周りの旋回運動のみであってもよい。
別の変形例によれば、プラズマノズルに対する下流ノズル5の相対運動は、また、プラズマノズル4に垂直な平面内および下流ノズル5の出口部10の中心の周りの切断方向での摺動(スライド)運動のみであってもよい。
プラズマノズルに対する下流ノズル5の相対運動は、上記3つの運動のうちの少なくとも2つの組み合わせでもあり得る。
ボールアンドソケット型移動の場合、それは、例えば、プラズマノズル4と切断されるシートメタル(シート)との間の角度で制御することができ、したがって、下流ノズル5の出口部10が プロセスサイクルの少なくとも一段階の間シートメタルの表面に平行に維持される。
切断方法の別の実施形態では、下流ノズルは、切断サイクルの少なくとも1つの段階の間にシートメタルと少なくとも1つの接触点を有し得る。
したがって、要約すると、ここでは、電極、プラズマノズル、すなわち、この電極に対向する上流ノズルを使用するプラズマ切断方法および電気アークプラズマ切断トーチが提案されており、前記電極間の空間はプラズマガスが供給され、前記プラズマノズルは、プラズマジェットが通過する開口部(オリフィス、チャネル)を有し、そこで前記プラズマノズルの出口部と被切断片との間のプラズマジェットの周囲の周囲圧力は、 切断サイクルの少なくとも1つの段階の間大気圧より大きい。
大気圧よりも大きい前記周囲圧力は、プラズマノズルの下流に位置し、下流ノズルと呼ばれる少なくとも1つの第2のノズルによって設定され、そのノズルには二次ガスが供給される。
下流ノズルへのガス供給は、好ましくは機械式または電子式の少なくとも1つの圧力調整器によって提供され、その設定値はプラズマノズルの供給圧力に応じた値である。この圧力調整器は、例えば、圧力取り入れ口(圧力タッピング)がプラズマノズルと下流ノズルとの間の空間、好ましくはプラズマノズルの出口部の近傍に位置する圧力測定信号を使用する。
下流ノズルの良好なガス供給のために、その供給回路は、好ましくは、加圧下の二次ガス源と下流ノズルとの間の供給回路のあらゆる点のガス通路断面が下記の2つの部分、すなわち、下流ノズルの出口部、及びサイクルの切断段階中の被切断材料の表面上の下流ノズルの出口側エッジの投影によって形成される表面の環状部分の内の最小値より大きいようなものである。
上記のように、前記プラズマノズルの出口部におけるプラズマジェットの平均絶対圧力と周囲圧力とのNPR(ノズル圧力比)比は、有利には1~5、好ましくは2~4、理想的には2.5前後(約2.5)である。したがって、円筒形プラズマ出口チャネルを有するプラズマノズルの場合、有利には、プラズマノズルの全供給圧力と下流ノズル内の供給圧力との比が1.65~9.5、理想的には3~6、さらに理想的には5.5前後である。
最後に、プラズマガスは下流のガスと異なっていてもよいが、下流のガスと同一であってもよい。 この場合、プラズマガス源11および下流ガス源14は、単一のガス源、例えば、上記で説明したようなガスボンベまたは工業用ガスネットワークであってもよい。この一般的なガスは、例えば、空気、酸素、またはその他のガスである。そのとき、第1の供給ラインおよび第2の供給ラインがこのガス源に一緒に接続される。
もちろん、本発明は、上述の好ましい実施形態および想定される変形に限定されるものではない。本発明は、また、以下の特許請求の範囲内で当業者の範囲(リーチ)内の実施形態(デバイスおよび方法)の変更に関するものである。
1 プラズマジェット
3 電極
4 第1のノズル
5 第2のノズル
9 出口部
11、12、13 第1のガス供給手段
14、15、16 第2のガス供給手段
P2 周囲圧力

Claims (17)

  1. 被切断片のプラズマ切断方法であって、
    -電極であって、該電極の端部に面する第1出口部を有する第1ノズル内に配置された電極、
    前記第1ノズルの第1気体供給手段、
    前記第1ノズルの周囲に同心状に配置され、前記第1出口部にほぼ面する第2出口部を有する第2ノズル、及び
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の気体供給手段であって、気体供給源から延び且つ前記第1ノズルと前記第2ノズルの間を延びるガス通路を含む気体供給手段を備えるプラズマトーチを与えるステップと、
    -前記電極に電流を与え且つ前記第1ノズル及び第2ノズルに気体を与えて前記第1ノズルに導入された前記気体によりプラズマを形成するステップとを備え、
    前記気体供給源と第2出口部との間の前記ガス通路の全ての箇所において、前記ガス通路の断面積が、第2出口部の断面積及び前記第2ノズルの出口端の投影により前記被切断片に形成される環状部分の断面積の内の最小値よりも大きく、
    前記第2ノズル内の、前記第1ノズルの前記第1出口部におけるプラズマジェットの周囲の周囲圧が、一方において少なくとも大気圧よりも大きく且つ他方において前記第1出口部内の圧力よりも小さくなるように制御されることを特徴とする方法。
  2. 前記第1出口部内の前記プラズマジェット内の前記圧力の、前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の前記プラズマジェットの周囲の前記周囲圧力に対する比率が1~5の間であることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ切断方法。
  3. 前記第1出口部内の前記圧力が、前記第1ノズル内の全生成圧力及び前記プラズマの圧比熱と定積比熱との比率に対応する係数より求められることを特徴とする請求項1又は2に記載のプラズマ切断方法。
  4. 前記第1ノズル内の全生成圧力が5000hPaよりも大きことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  5. 前記プラズマジェットの周囲の前記周囲圧は前記被切断片と前記第2出口部との間の距離を変化させることによっても調整されることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  6. 前記プラズマジェット内の平均電界が15kV/mよりも大きいことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  7. 前記プラズマジェット内の電流強度は前記第1ノズル内の全生成圧力のアフィン関数であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  8. 前記第1ノズルの前記第1出口部における前記プラズマジェットの周囲の前記周囲圧がプラズマジェットの点火段階、移送段階、及び穿孔段階の間は大気圧にほぼ等しく、前記周囲圧が切断段階では上昇されることを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  9. 前記第2ノズルが切断サイクルの少なくとも1つの段階の間、前記被切断片に接触されることを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載のプラズマ切断方法。
  10. 極、
    該電極の端部に面する第1出口部を有する第1ノズルであって、部に前記電極が配置された第1ノズル
    前記第1ノズルの第1気体供給手段、
    前記第1ノズルの周囲に同心状に配置され、前記第1出口部にほぼ面する第2出口部を有する第2ノズル、及び
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の第2気体供給手段であって、気体供給源から延び且つ前記第1ノズルと前記第2ノズルの間を延びるガス通路を含む第2気体供給手段を備えるプラズマ切断トーチであって、
    前記第1気体供給手段に接続された少なくとも1つのセンサから前記第2気体供給手段を調整する手段を更に備え
    前記第2気体供給手段を調整する前記手段は、前記第2ノズル内の、前記第1ノズルの前記第1出口部におけるプラズマジェットの周囲の周囲圧を、該周囲圧が一方において少なくとも大気圧よりも大きく且つ他方において前記第1出口部内の圧力よりも小さくなるように制御するように構成されており、
    前記気体供給源と第2出口部との間の前記ガス通路の全ての箇所において、前記ガス通路の断面積が、第2出口部の断面積及び前記第2ノズルの出口端の投影により被切断片に形成される環状部分の断面積の内の最小値よりも大きいことを特徴とするプラズマ切断トーチ。
  11. 前記第1ノズル内の圧力を決定する第1センサ、第2ノズル内の圧力を決定する第2センサ、及び前記第2ノズル内の前記圧力のための制御ラインを備えることを特徴とする請求項10に記載のプラズマ切断トーチ。
  12. 前記第1ノズル内の前記圧力のための制御ラインを更に備えることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ切断トーチ。
  13. 前記第1ノズルが前記第1出口部で終端するチャネルを備え、前記チャネルが発散部を備えることを特徴とする請求項10~12のいずれか一項に記載のプラズマ切断トーチ。
  14. 前記第1ノズルと前記第2ノズルとの間の通路断面は常に前記第2出口部よりも大きいことを特徴とする請求項10~13のいずれか一項に記載のプラズマ切断トーチ。
  15. 前記第2ノズルが前記第1ノズルに対して移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項10~14のいずれか一項に記載のプラズマ切断トーチ。
  16. 前記第2ノズルの前記第1ノズルに対する相対移動は、前記第1出口部回りのボールアンドソケット型移動及び/又は前記第1ノズルにより規定される長手軸に沿った軸移動及び/又は前記第1ノズルを横断する面内且つ前記第1ノズルの前記第1出口部の中心回りの切断の方向の移動に対応することを特徴とする請求項15に記載のプラズマ切断トーチ。
  17. 前記第2ノズルが、前記第1ノズルの前記第1出口部の直径の2倍~30倍の間の直径を有する出口部を備えることを特徴とする請求項10~16のいずれか一項に記載のプラズマ切断トーチ。
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