JP7162780B1 - 音環境制御システムおよび音環境制御方法 - Google Patents

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Abstract

本開示に従う音環境制御システム(100)は、室内(200)の音環境を制御するシステムであり、情報処理装置(10)と、出力装置(12)と、センサ(14)とを備える。情報処理装置(10)は、複数の周波数成分を有する音を生成する。出力装置(12)は、情報処理装置(10)により生成された音を室内(200)に出力する。センサ(14)は、室内(200)に存在する人(M)の生体情報を検知する。音は、人にとって意味を持たない無意音を含んでいる。情報処理装置(10)は、センサ(14)により検知された生体情報を用いて人(M)の状態を判別する。情報処理装置(10)は、判別された人(M)の状態に応じて、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する。

Description

本開示は、音環境制御システムおよび音環境制御方法に関する。
特開平7-59858号公報(特許文献1)には、リラックス音響装置が開示されている。このリラックス音響装置は、音楽などの音情報と同時に、数Hzの周波数差を有する3種類の正弦波可聴周波数信号を出力するように構成される。聴取者に対して3種類の正弦波可聴周波数信号を3次元的に聴き取らせることによって、単に音楽などの音情報を聴かせる場合に比べて臨場感およびリラックス感を増大させることができる。
特開平7-59858号公報
音環境に対する嗜好には個人差がある。そのため、ある聴取者にとっては臨場感およびリラックス感を高揚させる効果を奏する一方で、別の聴取者にとってはそのような効果が認められない場合があり得る。そのため、すべての聴取者に対して一定の効果をもたらすためには、個人の嗜好を事前に調査しておき、その調査結果を音環境の制御に反映させることが必要となる。
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、個人の嗜好に依存せずに人の作業能率または快適性を向上できる音環境を提供することが可能な音環境制御システムおよび音環境制御方法を提供することである。
本開示に従う音環境制御システムは、人が存在する室内の音環境を制御する。音環境制御システムは、情報処理装置と、出力装置と、センサとを備える。情報処理装置は、複数の周波数成分を有する音を生成する。出力装置は、情報処理装置により生成された音を室内に出力する。センサは、人の生体情報を検知する。音は、人にとって意味を持たない無意音を含んでいる。情報処理装置は、センサにより検知された生体情報を用いて人の状態を判別する。情報処理装置は、判別された人の状態に応じて、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する。
本開示に従う音環境制御方法は、人が存在する室内の音環境を制御する音環境制御方法であって、複数の周波数成分を有する音をコンピュータにより生成するステップと、コンピュータにより生成された音を室内に出力するステップと、センサを用いて人の生体情報を検知するステップとを備える。音は、人にとって意味を持たない無意音を含む。音を生成するステップは、センサにより検知された生体情報を用いて人の状態を判別するステップと、判別された人の状態に応じて、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップとを含む。
本開示によれば、個人の嗜好に依存せずに人の作業能率または快適性を向上できる音環境を提供することができる。
本開示の実施の形態に従う音環境制御システムの全体構成図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置の機能構成例を示す図である。 本実施の形態に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。 音環境制御システムから室内に出力される音と、室内に存在する被験者の作業能率との関係を示すグラフである。 音環境制御システムから室内に出力される音と、室内に存在する被験者の脳波の状態との関係を示すグラフである。 本実施の形態の第1の変更例に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本実施の形態の第2の変更例に従う音環境制御システムの全体構成図である。 本実施の形態の第2の変更例に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
<音環境制御システムの構成>
図1は、本開示の実施の形態に従う音環境制御システムの全体構成図である。
図1に示すように、音環境制御システム100は、室内200の音環境を制御するためのシステムである。室内200には、人Mが存在している。図1の例では、人Mは、端末装置202(例えば、ノートパソコン)に対して入力作業を行っている。
音環境制御システム100は、情報処理装置10と、出力装置12と、センサ14とを備える。情報処理装置10は、出力装置12およびセンサ14と有線または無線により通信可能に接続されている。情報処理装置10は、室内200に設置されても室外に設置されてもよい。情報処理装置10は、図示しない通信網(代表的には、インターネット)を介して出力装置12およびセンサ14に通信接続されてもよい。
情報処理装置10は、複数の周波数成分を有する音を生成する。複数の周波数成分は、少なくとも1つの可聴周波数帯域の周波数成分を含んでいる。可聴周波数帯域とは、人に聞こえる周波数の範囲であって、一般に20Hz~20kHzの周波数帯域とされている。複数の周波数成分にはさらに、人には聞こえない超高音波帯域(20kHzよりも高い周波数帯域)の周波数成分を含めることができる。
情報処理装置10は、有意音および無意音を生成することが可能に構成されている。本明細書において「有意音」とは、人にとって意味を持つ音である。有意音には、例えば、音楽、人の話し声、音読などが含まれる。また、本明細書において「無意音」とは、人にとって意味を持たない音である。無意音には、例えば、波の音、風の音、木々の葉の擦れる音および川のせせらぎなどの自然音、自動車、電車または航空機などの交通の走行音、街頭の音、人の足音、ならびに、空調機器の運転音などが含まれる。
情報処理装置10は、後述するように、センサ14の出力に応じて、無意音および有意音の少なくとも一方を含む音を生成するように構成される。これにより、音環境制御システム100は、有意音のみを室内200に提供するモード、有意音および無意音が合成された合成音を室内200に提供するモードおよび、無意音のみを室内200に提供するモードを有しており、これらのモードを択一的に切り替えることが可能となっている。
出力装置12は、室内200に設置されており、情報処理装置10により生成された音を室内200に出力する。出力装置12は、典型的には、スピーカまたはヘッドフォンである。出力装置12は、情報処理装置10から受信した電気信号を音信号に変換し、音として室内200に出力する。なお、図1では、出力装置12が単数である構成を例示しているが、複数の出力装置を用いて室内200に音を出力する構成としてもよい。
センサ14は、室内200に存在する人Mの生体情報を検知する。生体情報は、生体の状態を示す情報および、身体の活動や動きを示す情報を含む。例えば、生体情報は、人の目の動き(眼球運動、瞬きの回数、瞳孔径など)、腕(特に、手)の動き、脈拍数、心拍数、脳波、発汗、または身体の末梢部位の温度などを含む。これらの生体情報はいずれも、周知の接触式または非接触式のセンサを用いて検知することが可能となっている。センサ14は、典型的には、人が装着しているウェアラブルデバイス、またはカメラである。
図1には、センサ14の一態様として、室内200に設置されたカメラが示されている。カメラは、人Mの目または腕(特に、手)を撮影範囲に含むように配置されている。カメラは、撮影した動画像を情報処理装置10に出力する。なお、カメラは、端末装置202に設置されてもよい。
人Mの目または腕の動きは、上記のカメラで撮影された動画像を解析することによって検知することができる。具体的には、図1に示すように人Mが端末装置202への入力作業を行っている場合には、撮影された動画像の解析により、端末装置202のディスプレイに向けられた人Mの目の動き(例えば、眼球運動)または、端末装置202のキーボードを人Mが操作するときの手の動き(例えば、操作速度)などが計測され得る。
人の脈拍数は、例えば、発光ダイオードおよび光学センサ(フォトトランジスタなど)を用いた光電式容積脈波記録法(Photo Plethysmography)などによって計測され得る。
人の脳波は、例えば、近赤外分光法(Near-infrared Spectroscopy)または脳波計(Electroencephalograph)などによって検知され得る。近赤外分光法は、光源および受光センサを用いて脳の血液量の変化を観測する手法である。脳波計は、脳内の活動で生じる微小電流を、頭蓋に付けた電極から拾い、増幅して脳波として計測するセンサである。脳波情報には、α波、β波などの周波数帯域を含む基礎律動を示すデータが含まれている。
人の末梢部位は、例えば、手首、指、耳、鼻などである。末梢部位の温度は、人の身体の一部に装着されたセンサなどによって計測され得る。
情報処理装置10は、センサ14により検知された人Mの生体情報を取得する。情報処理装置10は、取得された人Mの生体情報を用いて、人Mの状態を判別する。人Mの状態には、人Mの作業能率、および、人Mの快適性が含まれる。「作業能率」とは、一定時間内に行うことができる作業の割合をいう。例えば、図1のように端末装置202に対する入力作業を行っている場合、作業能率は、一定時間内における実際の作業量(例えば、入力する文字量など)と、当該時間内に実現可能な標準作業量との比率に相当する。「快適性」とは、心身に不快なところがなく、気持ちがよい性質のことをいう。本明細書では、快適性は、音環境から受ける気持ちよさを指す。
本実施の形態では、情報処理装置10は、人Mの生体情報を用いて人Mの作業能率を判別するように構成される。一例として、情報処理装置10は、一定時間内における人Mの目および/または手の動きから、人Mの作業能率を判別することができる。この場合、人Mの目および/または手の動きと人Mの作業能率との関係を示すデータが予め取得されて記憶装置(図2参照)に格納されている。情報処理装置10は、当該記憶装置に格納されたデータを参照することにより、センサ14により検知される、一定時間内の人Mの目および/または手の動きに基づいて、人Mの作業能率を判別する。
あるいは、情報処理装置10は、一定時間内における人Mの脳波から、人Mの作業能率を判別することができる。脳波のうちのα波は、一般に、閉眼安静時でリラックスした状態のときに後頭部を中心に良く表れる脳波とされている。β波は、覚醒状態のときに良く表れる脳波とされている。そして、脳波の状態から人の覚醒度を推定できることが知られている。覚醒度が低下するに伴って作業能率も低下するため、覚醒度は、作業能率を示す指標となり得る。この場合、一定時間内における人Mの脳波と人Mの覚醒度との関係を示すデータが予め取得されて記憶装置(図2参照)に格納される。情報処理装置10は、記憶装置に格納されたデータを参照することにより、センサ14により検知される一定時間内の人Mの脳波に基づいて、人Mの覚醒度を判別する。
情報処理装置10はさらに、人Mの生体情報を用いて人Mの快適性を判別するように構成される。例えば、情報処理装置10は、人Mの末梢部位(手首、指、耳、鼻など)の温度から人Mの快適性を判別することができる。一般に、末梢部位の温度のゆらぎは、個人ごとの適温における体温調節の状態を表しているため、個人の快適性を推測するために適した指標とされている。末梢部位の温度が低いほど快適性が低下している傾向にある。
情報処理装置10は、判別された人Mの状態に応じて、出力装置12から出力される音の成分、周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも1つを制御する。具体的には、情報処理装置10は、人Mの状態に応じて、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも一方を調整する。また、情報処理装置10は、人Mの状態に応じて、有意音を形成する周波数成分の周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも一方を調整する。これにより、出力装置12は、有意音のみ、無意音のみ、または、有意音および無意音が合成された合成音を室内200に出力する。さらに出力装置12は、様々な無意音を再現することができる。
<情報処理装置のハードウェア構成>
図2は、図1に示した情報処理装置10のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)20と、RAM(Random Access Memory)21と、ROM(Read Only Memory)22と、I/F(Interface)装置23と、記憶装置24とを含んで構成される。CPU20、RAM21、ROM22、I/F装置23、および記憶装置24は、通信バス25を通じて各種データを遣り取りする。
CPU20は、ROM22に格納されているプログラムをRAM21に展開して実行する。ROM22に格納されているプログラムには、情報処理装置10によって実行される処理が記述されている。
I/F装置23は、出力装置12およびセンサ14と信号およびデータを遣り取りするための入出力装置である。I/F装置23は、センサ14にて検知される人Mの生体情報をセンサ14から受信する。また、I/F装置23は、情報処理装置10にて生成された音(電気信号)を出力装置12へ出力する。
記憶装置24は、各種情報を記憶するストレージであって、人Mの生体情報、人Mの状態を示す情報、および、人Mの生体情報と人Mの状態との関係を示すデータなどを記憶する。記憶装置24は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)またはソリッドステートドライブ(SSD:Solid State Drive)などである。
<情報処理装置の機能構成>
図3は、情報処理装置10の機能構成例を示す図である。図3に示される機能構成は、CPU20がROM22に格納されているプログラムを読み出して、RAM21に展開して実行することにより実現される。
図3に示すように、情報処理装置10は、有意音源部30と、無意音源部32と、音合成部34と、音質調整部36と、状態判別部38と、制御部40とを含んで構成される。
有意音源部30は、有意音を発生するための音源部である。上述したように、有意音とは、人にとって意味を持つ音であり、典型的には音楽である。有意音源部30は、例えば、楽曲を再生する順番を定めた再生リストに従って楽曲を再生する。あるいは、有意音源部30は、予め指定された楽曲を繰り返し再生する。有意音源部30は、有意音を音合成部34に出力する。
無意音源部32は、無意音を発生するための音源部である。無意音源部32は、複数の音源S1~Sn(nは2以上の整数)を含んでいる。複数の音源S1~Snの各々は、可聴周波数帯域の正弦波(音波)を生成するように構成される。複数の音源S1~Snによってそれぞれ生成される複数の正弦波は、互いに異なる周波数成分を有している。複数の正弦波の各々の周波数は、時間的に変化する。
具体的には、音源Si(iは1以上n以下の整数)は、オシレータを有しており、周波数f(t)が入力されると、正弦波X(t)=sin(2πf(t)・t)を生成するように構成される。f(t)は周波数が時間的に変化することを示している。無意音源部32は、複数の正弦波X(t)~X(t)を足し合わせることによって複数の正弦波の合成波を生成する。無意音源部32は、生成された合成波を音合成部34に出力する。
音合成部34は、制御部40によって制御され、有意音源部30により生成された有意音と、無意音源部32により生成された合成波とを合成する。ここで、音合成部34により生成される音(合成音)Y(t)は、簡易的に次式(1)のように表すことができる。
Y(t)=K(t)・X+Σ(K(t)・X(t)) ・・・(1)
ここで、Xは有意音源部30により生成される有意音である。X(t)は無意音源部32の音源Siにより生成される正弦波である。K(t)は時間的に値が変化する係数である。ただし、iは1≦i≦nとする。
式(1)において右辺の第2項は、無意音源部32により生成される無意音を表している。無意音は、複数の正弦波X(t)~X(t)に係数K(t)~K(t)をそれぞれ乗じたものを足し合わせることによって生成される。上述のように係数K(t)~K(t)の値は時間的に変化する。係数K(t)~K(t)の各々の値を変化させることによって、正弦波X(t)~X(t)の各々の振幅が変化する。
これによると、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも1つを変化させることができる。具体的には、正弦波X(t)の周波数f(t)は時間的に変化する。また、正弦波X(t)の振幅は係数K(t)の値に応じて時間的に変化する。正弦波X(t)~X(t)の各々の周波数および振幅の少なくとも一方が時間的に変化することによって、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも1つが変化する。その結果、街頭音、河川の流水音などを含む複数種類の無意音を再現することが可能となる。
式(1)に示すように、合成音は、有意音に対して無意音を重畳したものなる。係数K(t)~K(t)の各々の値を調整することにより、合成音の成分を変化させることができる。なお、有意音Xに乗じる係数K(t)の値を0とすれば、合成音は無意音のみとなる。また、係数K(t)を正値とする一方で、正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる係数K(t)~K(t)の値をすべて0とすれば、合成音は有意音のみとなる。音合成部34は、生成された合成音を音質調整部36へ出力する。
音質調整部36は、制御部40によって制御され、出力装置12から出力される合成音の周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも一方を調整する。音質調整部36はさらに、合成音に対して、超高音波帯域(20kHzよりも高い周波数帯域)の周波数成分を付加することが可能に構成されている。なお、人の可聴周波数帯域には個人差があるが、一般に、20kHzよりも高い周波数帯域は超高音波帯域の周波数成分は、加齢とともに聞こえづらくなることが知られている。ただし、超高音波帯域の周波数成分が耳近傍の皮膚および耳骨を通じて脳に伝達されることによって、脳波においてα波が増加するという知見が得られている。
状態判別部38は、センサ14により検知された人Mの生体情報を取得する。状態判別部38は、取得された人Mの生体情報を用いて、人Mの状態を判別する。本実施の形態では、状態判別部38は、人Mの生体情報を用いて人Mの作業能率を判別するものとする。
具体的には、状態判別部38は、センサ14(例えば、カメラ)により撮影された動画像から、一定時間内における人Mの目の動きを計測する。そして、状態判別部38は、記憶装置24(図2参照)に格納されている、人Mの目の動きと人Mの作業能率との関係を示すデータを参照することにより、目の動きの計測値に基づいて人Mの作業能率を表す指標を算出する。状態判別部38は、算出された指標を制御部40に出力する。
制御部40は、状態判別部38により判別された人Mの作業能率に基づいて、音合成部34、音質調整部36および無意音源部32を制御する。これにより、制御部40は、人Mの作業能率に応じて、出力装置12から室内200に出力される音を変化させることができる。
具体的には、制御部40は、状態判別部38から与えられた人Mの作業能率を表す指標と、予め定められた閾値とを比較する。そして、人Mの作業能率が閾値よりも低い場合には、制御部40は、音合成部34により生成される合成音の成分を変化させる。
合成音は、式(1)に示したように、有意音Xと、互いに異なる周波数成分を有する複数の正弦波X(t)~X(t)からなる無意音とで構成されている。制御部40は、音合成部34を制御することにより、有意音Xに乗じる係数K(t)の値、および、正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる係数K(t)~K(t)の値の少なくとも1つを変化させる。具体的には、制御部40は、係数K(t)の値を変化させることで、合成音に含まれる有意音の割合を変化させる。このとき、係数K(t)の値を0とすれば、合成音から有意音を消去することができる。
また、制御部40は、正弦波X(t)~X(t)の周波数f(t)~f(t)を変化させる、および/または、係数K(t)~K(t)の値を変化させることで、合成音に含まれる無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさ(振幅)の少なくとも一方を変化させる。これによると、無意音の種類を変化させることができる。例えば、制御部40は、周波数f(t)~f(t)および係数K(t)~K(t)について、複数種類の無意音にそれぞれ対応する複数のパターンを予め用意しておき、複数のパターンを択一的に選択する構成とすることができる。あるいは、制御部40は、係数K(t)~K(t)の値をすべて0とすることで、合成音から無意音を消去することもできる。
さらに、制御部40は、音質調整部36を制御することにより、音合成部34によって調整された合成音の周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも一方を変化させる。合成音の周波数を変化させることによって合成音の高さが変化する。具体的には、合成音の周波数を上昇させるに従って音が高くなり、周波数を低下させるに従って音が低くなる。
音質調整部36は、音の大きさを、例えば、小、中、大の三段階に調整することができる。なお、音質調整部36は、有意音および無意音の双方の周波数および/または大きさを変化させてもよく、有意音および無意音の何れか一方の周波数および/または大きさを変化させてもよい。さらに、音質調整部36は、合成音に対して、超高音波帯域の周波数成分を付加することができる。
制御部40は、状態判別部38から与えられる人Mの作業能率をモニタしながら、上記のように音合成部34および音質調整部36を制御することによって、出力装置12から室内200に出力される合成音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを調整する。このとき、制御部40は、人Mの作業能率が閾値以上となるように、合成音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを調整するように構成される。このように人Mの作業能率に応じて室内200の音環境を変化させることにより、人Mの作業能率を回復させることが可能となる。
<音環境制御方法>
次に、本実施の形態に従う音環境制御方法について説明する。図4は、本実施の形態に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、例えば予め定められた条件成立時または所定の周期毎に、情報処理装置10によって実行される。
図4に示すように、情報処理装置10は、有意音を生成する(ステップS01)。S01では、情報処理装置10は、例えば、楽曲を再生する順番を定めた再生リストに従って楽曲を再生する。あるいは、情報処理装置10は、予め指定された楽曲を繰り返し再生する。
次いで、情報処理装置10は、無意音を生成する(ステップS02)。S02では、情報処理装置10は、複数の音源S1~Snを用いて互いに異なる周波数成分を有する複数の正弦波X(t)~X(t)を生成する。複数の正弦波X(t)~X(t)の周波数f(t)~f(t)はそれぞれ時間的に変化する。そして、情報処理装置10は、生成された複数の正弦波X(t)~X(t)を足し合わせることにより複数の正弦波の合成波を生成する。
続いて、情報処理装置10は、S01にて生成された有意音と、S02にて生成された無意音(合成波)とを合成する(ステップS03)。S03では、上述した式(1)を用いて合成音が生成される。なお、合成音は、楽曲と予め指定された無意音(例えば、雑踏音)との合成音をデフォルトに設定してもよい。この場合、式(1)では、有意音Xに乗じる係数K(t)が正値とされ、かつ、正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる係数K(t)~K(t)の値を予め指定された無意音(例えば、雑踏音)を再現するときのパターンに設定される。
そして、情報処理装置10は、S03にて生成された合成音を示す電気信号を出力装置12に送信する。出力装置12は、情報処理装置10から受信した電気信号を音信号に変換し、音として室内200に出力する(ステップS04)。センサ14は、室内200に存在する人Mの生体情報を検知する。センサ14は、一例として、室内200に設置されたカメラである。
次いで、情報処理装置10は、センサ14により検知された人Mの生体情報を取得する(ステップS05)。S05では、情報処理装置10は、一例として、センサ14としてのカメラにより撮影された動画像から、一定時間内における人Mの目の動きを計測する。
そして、情報処理装置10は、取得された人Mの生体情報を用いて、人Mの状態を判別する(ステップS06)。S06では、情報処理装置10は、記憶装置24(図2参照)に予め格納されている、人Mの目の動きと人Mの作業能率との関係を示すデータを参照することにより、目の動きの計測値に基づいて人Mの作業能率を表す指標を算出する。
次いで、情報処理装置10は、判別された人Mの作業能率に応じて、出力装置12から室内200に出力される音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを変化させる。
具体的には、まず、情報処理装置10は、人Mの作業能率を表す指標と予め定められた閾値とを比較する(ステップS07)。作業能率が閾値以上である場合(S07のYES判定時)には、情報処理装置10は、以降のステップS08~S10の処理をスキップすることにより、出力装置12から出力される音を保つことにより、室内200の音環境を維持する。
一方で、ステップS07において作業能率が閾値未満である場合(S07のNO判定時)には、情報処理装置10は、出力装置12から出力される音に含まれる無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさ(振幅)を調整する(ステップS08)。S08では、情報処理装置10は、式(1)において、周波数f(t)~f(t)および/または係数K(t)~K(t)の値を変化させることにより、無意音の種類を変化させることができる。例えば、情報処理装置10は、雑踏音に対応する周波数f(t)~f(t)および係数K(t)~K(t)のパターンを、別の無意音(例えば、渓谷の自然音)に対応する周波数f(t)~f(t)および係数K(t)~K(t)のパターンに変更することができる。あるいは、情報処理装置10は、係数K(t)~K(t)の値をすべて0とすることにより、出力装置12から出力される音から無意音を消去することができる。
次いで、情報処理装置10は、合成音に含まれる有意音の割合を調整する(ステップS09)。S09では、情報処理装置10は、式(1)中の係数K(t)の値を変化させることにより、合成音に含まれる有意音の割合を変化させる。このとき、情報処理装置10は、係数K(t)の値を0とすることにより、出力装置12から出力される音から有意音を消去することができる。
さらに、情報処理装置10は、S08により調整された無意音とS09により調整された有意音とが合成された合成音の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する(ステップS10)。S10では、情報処理装置10は、有意音および無意音の双方の周波数を変化させてもよく、有意音および無意音の何れか一方の周波数を変化させてもよい。このとき、情報処理装置10は、合成音に対して、超高音波帯域の周波数成分を付加してもよい。
S08~S10の処理によって出力装置12から出力される音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを変化させると、情報処理装置10は、S06に戻り、再び人Mの作業能率を判別する。そして、情報処理装置10は、判別された人Mの作業能率が閾値以上であるか否かを判定する(ステップS07)。作業能率が閾値以上に改善されていれば(S07のYES判定時)には、情報処理装置10は、出力装置12から出力される音を保つことにより、室内200の音環境を維持する。一方、作業能率が閾値未満であれば(S07のNO判定時)、情報処理装置10は、再びS08~S10の処理を実行することにより、室内200に出力する音を変化させる。S08~S10の処理は、人Mの作業能率が閾値以上になるまで繰り返し実行される。
以上説明したように、本実施の形態に従う音環境制御システム100は、人にとって意味を持つ有意音と、人にとって意味を持たない無意音との合成音を室内に出力可能に構成される。そして、上記構成において、情報処理装置10は、室内に存在する人の生体情報から判別される作業能率に応じて、合成音の成分を調整する。具体的には、情報処理装置10は、無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整することにより、無意音の種類を変化させることができる。また、情報処理装置10は、合成音から有意音および無意音の一方を消去することもできる。さらに、情報処理装置10は、人の作業能率に応じて、室内に出力される合成音の周波数および大きさの少なくとも一方を変化させることができる。これによると、室内に存在する人の作業能率に応じて室内の音環境を変化させることができるため、個人の嗜好に依存せずに人の作業能率を向上させることが可能となる。
<実験例>
次に、本実施の形態に従う音環境制御システム100を用いて実行された音環境制御の実験例について説明する。
(実験例1)
図5は、音環境制御システム100から室内に出力される音と、室内に存在する被験者の作業能率との関係を示すグラフである。同グラフの横軸は時間を示し、縦軸は被験者の作業能率を示す。被験者は健常な成人男子である。
本実験では、室内に存在する被験者に、端末装置(ノートパソコン)に対する入力作業を行わせ、入力作業中の被験者の目の動きをセンサ14(例えば、カメラ)で撮影した。そして、情報処理装置10が被験者の作業能率を判別するために、被験者の目の動きと作業能率との関係を示すデータを予め取得して情報処理装置10内の記憶装置24に格納した。
図5のグラフは、音環境制御システム100の出力装置12から室内に出力される音を時間的に変化させたときの被験者の作業能率が変化する様子を表している。図5に示すように、実験では、無音の状態から、有意音1(例えば、被験者が好きな曲)、有意音2(例えば、被験者が嫌いな曲)、無意音1(例えば、渓谷の自然音)、無意音2(例えば、自動車の走行音)、有意音3(例えば、音読)、および、無意音3(例えば、雑踏音)の順番に、出力装置12から室内200に出力する音を所定の時間間隔で変化させた。何れの音も同じ大きさ(音圧レベル)とした。
有意音1~3は、情報処理装置10において、有意音に乗じる係数K(t)を正値とし、複数の正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる複数の係数K(t)~K(t)の値を0とすることによって生成したものである。無意音1~3は、情報処理装置10において、係数K(t)の値を0とし、複数の正弦波X(t)~X(t)の各々の周波数、および/または、複数の正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる複数の係数K(t)~K(t)の各々の値を変化させることによって再現したものである。
情報処理装置10は、センサ14により撮影された動画像を解析することによって、一定時間内における被験者の目の動きを計測した。そして、情報処理装置10は、記憶装置24に記憶されているデータを参照することにより、計測値に基づいて被験者の作業能率を表す指標を算出した。
図5のグラフから分かるように、被験者の作業能率は、室内の音環境によって変化する。特に、被験者の作業能率は、楽曲および音読のような有意音だけでなく、自然音、自動車の走行音および雑踏音のような無意音によっても変化することが分かる。図5の実験例では、無意音1,3が室内に出力されている場合において、有意音が室内に出力されている場合に比べて、作業能率が高い値を示すことが確認された。
図5の実験結果によれば、出力装置12から室内に出力する音を変化させることによって、被験者の作業能率を制御できることが分かる。したがって、音環境制御システム100を、被験者の作業能率をモニタしながら室内に出力する音を変化させる構成とすることにより、被験者の作業能率の低下を抑制することが可能となる。
(実験例2)
図6は、音環境制御システム100から室内に出力される音と、室内に存在する被験者の脳波の状態との関係を示すグラフである。同グラフの横軸は時間を示し、縦軸は被験者の脳波の状態を示す。被験者は健常な成人男子である。
本実験では、室内に存在する被験者に、端末装置(ノートパソコン)に対する入力作業を行わせ、入力作業中の被験者の脳波を、被験者に装着されたセンサ14(例えば、脳波計)により計測した。そして、情報処理装置10により、センサ14の計測値から取得される脳波情報に基づいて、被験者の状態(覚醒度)を判別した。
図6のグラフは、音環境制御システム100の出力装置12から室内に出力される音を時間的に変化させたときの被験者の脳波の状態が変化する様子を表している。図6に示すように、実験では、無音の状態から、有意音1(例えば、アップテンポの楽曲)、有意音2(例えば、クラシック)、無意音1(例えば、渓谷の自然音)、および無意音2(例えば、雑踏音)の順番に、出力装置12から室内に出力する音を所定の時間間隔で変化させた。本実験例では、さらに、上記の4つの音の各々について、音の大きさ(音圧レベル)を小、中、大の順に三段階で変化させた。
無意音1,2は、情報処理装置10において、係数K(t)の値を0とし、複数の正弦波X(t)~X(t)の各々の周波数、および/または、複数の正弦波X(t)~X(t)にそれぞれ乗じる複数の係数K(t)~K(t)の各々の値を変化させることによって再現したものである。
情報処理装置10は、センサ14(脳波計)により計測される被験者の脳波情報に基づいて、被験者の脳波に含まれるα波およびβ波の強度を検出した。なお、α波およびβ波の強度は電圧値(μV)で表される。さらに、情報処理装置10は、α波の強度に対するβ波の強度の比率(β/α)を算出することにより、被験者の覚醒度を推定した。
図6から分かるように、被験者の脳波に含まれるα波およびβ波の各々の強度は、室内の音環境によって変化している。有意音1および有意音2では、α波の強度とβ波の強度とは同等レベルとなっている。なお、何れの有意音においても、音の大きさによってα波およびβ波の強度はほとんど変化していない。
また、有意音1と有意音2との間では、曲調が異なるにもかかわらず、α波の強度およびβ波の強度の何れにも有意な差が見られなかった。その結果、比率(β/α)もほとんど変化していない。
その一方で、室内の音が有意音2から無意音1に変化すると、α波およびβ波がともに増加した。特に、β波において顕著な増加が見られた。このβ波の増加により、無意音1では、有意音1および有意音2に比べて、比率(β/α)も増加している。なお、無意音1では、音の大きさの変化に対するβ波の強度の変化も大きくなっている。
さらに、室内の音が無意音1から無意音2に変化したことによって、α波およびβ波がさらに増加した。特に、β波において顕著な増加が見られた。このβ波の増加により、無意音2では無意音1に比較して、比率(β/α)がさらに増加している。また、無意音1と同様に、音の大きさに対するβ波の強度の変化も大きくなっている。
ここで、α波はリラックス状態であるときに増加し、β波は覚醒状態のときに増加することが知られている。そして、比率(β/α)の値が高いほど、覚醒度が高いとされている。図6の実験例では、有意音1および有意音2に比べて無意音1および無意音2の方が、α波およびβ波(特にβ波)が増加し、かつ、比率(β/α)が高くなることが確認された。これは、被験者にとって、有意音の環境よりも無意音の環境の方が覚醒度の向上に適していることを表している。また、無意音の環境下では、音の大きさによってβ波の強度を制御できることが確認された。これによると、被験者の脳波情報から被験者の覚醒度が低下していると判別された場合には、音環境制御システム100が被験者に無意音を聞かせるように室内の音環境を変化させることによって、被験者の覚醒度が高められて、作業能率の低下を抑制することが期待される。
<その他の構成例>
(1)上記の実施の形態においては、室内に存在する人の生体情報から判別される人の作業能率に応じて、室内の音環境を変化させる構成について説明したが、本開示に従う音環境制御システムおよび音環境制御方法は、人の快適性に応じて室内の音環境を変化させることも可能である。
図7は、本実施の形態の第1の変更例に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、例えば予め定められた条件成立時または所定の周期毎に、情報処理装置10によって実行される。
図7に示すフローチャートは、図4に示したフローチャートにおけるS06,S07をS06A,S07Aに置き換えたものである。図7に示すように、図4と同じS01~S05を実行することにより、情報処理装置10は、有意音および無意音の合成音を生成して出力装置12を介して室内200に出力するとともに、センサ14により検知された人Mの生体情報を取得する。S05では、情報処理装置10は、一例として、人Mに装着されたセンサ14によって人Mの末梢部位の温度を計測する。
そして、情報処理装置10は、取得された人Mの生体情報を用いて、人Mの状態を判別する(ステップS06A)。S06Aでは、情報処理装置10は、記憶装置24(図2参照)に予め格納されている、人Mの末梢部位の温度と人Mの快適性との関係を示すデータを参照することにより、末梢部位の温度の計測値に基づいて人Mの快適性を表す指標を算出する。
次いで、情報処理装置10は、判別された人Mの快適性に応じて、出力装置12から室内200に出力される音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを変化させる。
具体的には、まず、情報処理装置10は、人Mの快適性を表す指標と予め定められた閾値とを比較する(ステップS07A)。快適性が閾値以上である場合(S07AのYES判定時)には、情報処理装置10は、以降のステップS08~S10の処理をスキップすることにより、出力装置12から出力される音を保つことにより、室内200の音環境を維持する。
一方で、ステップS07Aにおいて快適性が閾値未満である場合(S07AのNO判定時)には、情報処理装置10は、図4と同じS08~S10の処理を実行することにより、室内200に出力される音を調整する。このとき、情報処理装置10は、S08~S10の処理を、人Mの快適性が閾値以上になるまで繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施の形態の第1の変更例に従う音環境制御システム100においても、室内に存在する人の生体情報から判別される快適性に応じて室内の音環境を変化させることができるため、個人の嗜好に依存せずに人の快適性を向上させることができる。
(2)上述した実施の形態においては、室内に存在する人が単数である場合における音環境の制御について説明したが、本開示に従う音環境制御システムおよび音環境制御方法は、室内に複数人が存在する場合においても適用することが可能である。
例えば、図8に示すように、室内200に複数(例えば、3人)の人M1~M3が存在している場合を想定する。人M1~M3は、各々、端末装置202に対して入力作業を行っているものとする。
センサ14は、室内200に存在する人M1~M3の生体情報を検知する。センサ14は、例えば、室内200に設置されたカメラであり、人M1~M3の各々の目または腕(特に、手)を撮影範囲に含むように配置されている。カメラは、撮影した動画像を情報処理装置10に出力する。なお、カメラは、端末装置202に設置されてもよい。
情報処理装置10は、センサ14により検知された人M1~M3の生体情報を取得し、取得された人M1~M3の生体情報を用いて、人M1~M3の状態(例えば、作業能率)を判別する。情報処理装置10は、判別された人M1~M3の状態(作業能率)に応じて、出力装置12から出力される音の成分、周波数および大きさ(音圧レベル)の少なくとも1つを制御する。
図9は、本実施の形態の第2の変更例に従う音環境制御方法の処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、例えば予め定められた条件成立時または所定の周期毎に、情報処理装置10によって実行される。
図9に示すフローチャートは、図4に示したフローチャートにおけるS05~S07をS05B,S06B,S06C,S07Bに置き換えたものである。図9に示すように、図4と同じS01~S04を実行することにより、情報処理装置10は、有意音および無意音の合成音を生成して出力装置12を介して室内200に出力する。センサ14は、室内200に存在する人M1~M3の生体情報を検知する。センサ14は、一例として、室内200に設置されたカメラである。
次いで、情報処理装置10は、センサ14により検知された人M1~M3の生体情報を取得する(ステップS05B)。S05Bでは、情報処理装置10は、一例として、センサ14としてのカメラにより撮影された動画像から、一定時間内における人M1~M3の各々の目の動きを計測する。
そして、情報処理装置10は、取得された人M1~M3の生体情報を用いて、人M1~M3の状態をそれぞれ判別する(ステップS06B)。S06Bでは、情報処理装置10は、記憶装置24(図2参照)に予め格納されている、人M1~M3の各々の目の動きと作業能率との関係を示すデータを参照することにより、目の動きの計測値に基づいて人M1~M3の各々の作業能率を表す指標を算出する。
次いで、情報処理装置10は、S06Bにて判別された人M1~M3の作業能率の平均値を算出する(ステップS06C)。そして、情報処理装置10は、算出された作業能率の平均値に応じて、出力装置12から室内200に出力される音の成分、周波数および大きさの少なくとも1つを変化させる。
具体的には、まず、情報処理装置10は、作業能率の平均値と予め定められた閾値とを比較する(ステップS07B)。作業能率の平均値が閾値以上である場合(S07BのYES判定時)には、情報処理装置10は、以降のステップS08~S10の処理をスキップすることにより、出力装置12から出力される音を保つことにより、室内200の音環境を維持する。
一方で、ステップS07Bにおいて作業能率の平均値が閾値未満である場合(S07BのNO判定時)には、情報処理装置10は、図4と同じS08~S10の処理を実行することにより、室内200に出力される音を調整する。このとき、情報処理装置10は、S08~S10の処理を、作業能率の平均値が閾値以上になるまで繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施の形態の第2の変更例に従う音環境制御システム100においても、室内に存在する複数の人の生体情報から判別される作業能率に応じて室内の音環境を変化させることができるため、個人の嗜好に依存せずに各人の作業能率を向上させることができる。
なお、図9のフローチャートでは、人M1~M3の作業能率の平均値が閾値未満である場合(S07BのNO判定時)に室内200の音環境を変化させる構成例について説明したが、人M1~M3の作業能率の少なくとも1つが閾値未満である場合に室内200の音環境を変化させる構成としてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示により示される技術的範囲を、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 情報処理装置、12 出力装置、14 センサ、20 CPU、22 ROM、24 RAM、26 I/F装置、28 記憶装置、30 有意音源部、32 無意音源部、34 音合成部、36 音質調整部、38 状態判別部、40 制御部、100 音環境制御システム、200 室内、202 端末装置、M 人、S1~Sn 音源。

Claims (18)

  1. 人が存在する室内の音環境を制御する音環境制御システムであって、
    複数の周波数成分を有する音を生成する情報処理装置と、
    前記情報処理装置により生成された前記音を前記室内に出力する出力装置と、
    前記人の生体情報を検知するセンサとを備え、
    前記複数の周波数成分は、少なくとも1つの可聴周波数帯域の周波数成分を含み、
    前記音は、前記人にとって意味を持たない可聴音である無意音を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別し、
    判別された前記人の状態に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する、音環境制御システム。
  2. 前記人の状態は、前記人の作業能率を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記生体情報を用いて前記作業能率を判別し、
    判別された前記作業能率が予め定められた閾値よりも低下した場合には、前記作業能率が前記閾値以上となるように、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を変更する、請求項1に記載の音環境制御システム。
  3. 前記人の状態は、前記人の快適性を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記生体情報を用いて前記快適性を判別し、
    判別された前記快適性が予め定められた閾値よりも低下した場合には、前記快適性が前記閾値以上となるように、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を変更する、請求項1に記載の音環境制御システム。
  4. 前記情報処理装置は、互いに異なる可聴周波数帯域の周波数成分を有する複数の正弦波を合成することにより、前記無意音を形成するように構成され、
    前記情報処理装置は、前記複数の正弦波の周波数および振幅の少なくとも一方を変化させることにより、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する、請求項1から3のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  5. 前記情報処理装置は、判別された前記人の状態に応じて、前記複数の周波数成分に対して超音波帯域の周波数成分を付加する、請求項1から4のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  6. 前記音は、前記人にとって意味を持つ有意音をさらに含み、
    前記情報処理装置はさらに、判別された前記人の状態に応じて、前記音に含まれる前記有意音の割合を調整する、請求項1から5のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  7. 前記情報処理装置は、判別された前記人の状態に応じて、前記室内に出力される前記音の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する、請求項1から6のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  8. 前記センサは、前記人の目の動き、前記人の腕の動き、ならびに、前記人の脈拍、脳波、発汗、および末梢部位の温度のうちの少なくとも1つを検知する、請求項1から7のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  9. 前記室内に複数の人が存在する場合において、
    前記センサは、前記複数の人の各々の前記生体情報を検知し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の人の各々について、前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別し、
    判別された前記複数の人の状態の平均値に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する、請求項1から8のいずれか1項に記載の音環境制御システム。
  10. 室内の音環境を制御する音環境制御方法であって、
    複数の周波数成分を有する音をコンピュータにより生成するステップと、
    前記コンピュータにより生成された前記音を前記室内に出力するステップと、
    センサを用いて、前記室内に存在する人の生体情報を検知するステップとを備え、
    前記複数の周波数成分は、少なくとも1つの可聴周波数帯域の周波数成分を含み、
    前記音は、人にとって意味を持たない可聴音である無意音を含み、
    前記音を生成するステップは、
    前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別するステップと、
    判別された前記人の状態に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップとを含む、音環境制御方法。
  11. 前記人の状態は、前記人の作業能率を含み、
    前記判別するステップは、前記生体情報を用いて前記作業能率を判別するステップを含み、
    前記調整するステップは、判別された前記作業能率が予め定められた閾値よりも低下した場合には、前記作業能率が前記閾値以上となるように、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を変更するステップを含む、請求項10に記載の音環境制御方法。
  12. 前記人の状態は、前記人の快適性を含み、
    前記判別するステップは、前記生体情報を用いて前記快適性を判別するステップを含み、
    前記調整するステップは、判別された前記快適性が予め定められた閾値よりも低下した場合には、前記快適性が前記閾値以上となるように、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を変更するステップを含む、請求項10に記載の音環境制御方法。
  13. 前記音を生成するステップは、互いに異なる可聴周波数帯域の周波数成分を有する複数の正弦波を合成することにより、前記無意音を形成するステップをさらに含み、
    前記調整するステップは、前記複数の正弦波の周波数および振幅の少なくとも一方を変化させることにより、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップを含む、請求項10から12のいずれか1項に記載の音環境制御方法。
  14. 前記音を生成するステップは、判別された前記人の状態に応じて、前記複数の周波数成分に対して超音波帯域の周波数成分を付加するステップをさらに含む、請求項10から13のいずれか1項に記載の音環境制御方法。
  15. 前記音は、前記人にとって意味を持つ有意音をさらに含み、
    前記音を生成するステップは、判別された前記人の状態に応じて、前記音に含まれる前記有意音の割合を調整するステップをさらに含む、請求項10から14のいずれか1項に記載の音環境制御方法。
  16. 前記音を生成するステップは、判別された前記人の状態に応じて、前記室内に出力される前記音の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップを含む、請求項10から15のいずれか1項に記載の音環境制御方法。
  17. 人が存在する室内の音環境を制御する音環境制御システムであって、
    複数の周波数成分を有する音を生成する情報処理装置と、
    前記情報処理装置により生成された前記音を前記室内に出力する出力装置と、
    前記人の生体情報を検知するセンサとを備え、
    前記音は、前記人にとって意味を持たない無意音を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別し、
    判別された前記人の状態に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整し、
    前記室内に複数の人が存在する場合において、
    前記センサは、前記複数の人の各々の前記生体情報を検知し、
    前記情報処理装置は、
    前記複数の人の各々について、前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別し、
    判別された前記複数の人の状態の平均値に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整する、音環境制御システム。
  18. 室内の音環境を制御する音環境制御方法であって、
    複数の周波数成分を有する音をコンピュータにより生成するステップと、
    前記コンピュータにより生成された前記音を前記室内に出力するステップと、
    センサを用いて、前記室内に存在する人の生体情報を検知するステップとを備え、
    前記音は、人にとって意味を持たない無意音を含み、
    前記音を生成するステップは、
    前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別するステップと、
    判別された前記人の状態に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップとを含み、
    前記検知するステップは、前記室内に複数の人が存在する場合において、前記センサを用いて、前記複数の人の各々の前記生体情報を検知するステップを含み、
    前記判別するステップは、前記複数の人の各々について、前記センサにより検知された前記生体情報を用いて前記人の状態を判別するステップを含み、
    前記調整するステップは、判別された前記複数の人の状態の平均値に応じて、前記無意音を形成する少なくとも1つの周波数成分の周波数および大きさの少なくとも一方を調整するステップを含む、音環境制御方法。
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