JP7160509B2 - Heat-shielding bracket for mounting internal combustion engine connectors - Google Patents
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Description
本発明は、自動車用等の内燃機関において、ハーネス接続用のコネクタを装着する遮熱ブラケットに関するものである。
BACKGROUND OF THE
内燃機関には多くのセンサが使用されており、これに伴って、多くのハーネスが機関本体の周りに張り巡らされている。ハーネスは、一般にコネクタを介してセンサに接続されている。コネクタは、ハーネスの一端が接続された可動部とこれが接続される固定部とからなっており、固定部をセンサに取り付けている場合と、センサから引き出されたハーネス(ケーブル)に固定部を接続している場合とがある。 Many sensors are used in an internal combustion engine, and accordingly many harnesses are stretched around the engine body. The harness is typically connected to the sensor via a connector. A connector consists of a movable part to which one end of a harness is connected and a fixed part to which this is connected. In the case where the fixed part is attached to the sensor, the fixed part is connected to the harness (cable) pulled out from the sensor. There are cases where
いずれにしても、コネクタはブラケットに取り付けられているが、コネクタは樹脂製の部分を備えていて必ずしも耐熱性が高くないため、排気マニホールドや触媒ケース、排気管などの高温になる排気系部材の近くにコネクタを配置する場合は、コネクタが取り付くブラケットに遮熱機能を持たせる必要がある。 In any case, the connector is attached to the bracket, but since the connector has a part made of resin and does not necessarily have high heat resistance, it cannot be used for exhaust system parts that become hot such as the exhaust manifold, catalyst case, and exhaust pipe. If the connector is placed nearby, the bracket to which the connector is attached must have a heat shielding function.
そこで、遮熱構造のブラケット等が提案されている。その例として特許文献1には、ブラケットに排気マニホールドの熱を遮る遮熱部を設けて、遮熱部のうち排気マニホールドと反対側の部位にコネクタを配置することが開示されている。他方、特許文献2には、コネクタの固定部をブラケットに固定して、遮熱用のプロテクタを、ばね式のクリップ体によってコネクタに取り付けることが開示されている。
Therefore, brackets and the like with a heat shielding structure have been proposed. As an example,
さて、コネクタの取り付け手段としてはビスによる固定も有り得るが、ビスによる固定は作業性が悪い問題やビスの緩みの問題があることから、近年では、一般に、弾性に抗して変形する茸形等の係合爪を本体部の設置面に突設して、ブラケットに設けた係合穴に係合爪を強制的に差し込むことにより、ブラケットに取り付けることが行われている。すなわち、クリップ式の連結手段が採用されている。 As a means of attaching the connector, it is possible to fix the connector with screws. The bracket is mounted by protruding from the mounting surface of the main body and forcibly inserting the engaging claw into an engaging hole provided in the bracket. That is, a clip-type connecting means is employed.
そして、特許文献1では、コネクタの本体部は遮熱部の裏に隠れるので一応は遮熱されるが、コネクタの係合爪は排気マニホールドの方向に露出するため、係合爪が熱によって溶損したり軟化したりするおそれがあって、熱害対策として十分とは言い難い。
In
他方、特許文献2では、コネクタの全体をプロテクタで覆うことはできるが、プロテクタのクリップ体は弾性力によってコネクタを掴持しているに過ぎないため、振動によってプロテクタが脱落しやすい問題や、プロテクタの振動がコネクタに波及して接続が解除されるおそれがある問題、或いは、プロテクタに受けた熱がコネクタに伝達されるためコネクタの遮熱機能が必ずしも十分でないといった問題があり、現実性は疑問である。
On the other hand, in
本願発明は,このような現状を改善すべく成されたものである。 The present invention has been made to improve such a situation.
本願発明は、排気系部材の熱を受ける場所に配置されたコネクタを取り付ける遮熱ブラケットに係り、このブラケットは、
「機関本体に重ねて固定される取り付け部と、前記取り付け部と一体に連続して前記排気系部材の熱から前記コネクタを防護するように配置された遮熱部とを備えており、
前記遮熱部と取り付け部とのうちいずれか一方に、前記コネクタが取り付く第1補助ブラケットが、前記遮熱部を挟んで前記排気系部材と反対側に位置するようにして固定されて、前記取り付け部には、前記コネクタに接続されたハーネスを保持する第2補助ブラケットが固定されている」
という構成になっている。
The present invention relates to a heat shielding bracket for attaching a connector located at a location receiving heat from an exhaust system member.
"A mounting part that is overlapped and fixed to the engine body, and a heat shield part that is continuous with the mounting part and is arranged so as to protect the connector from the heat of the exhaust system member,
A first auxiliary bracket to which the connector is attached is fixed to either one of the heat shield portion and the mounting portion so as to be located on the opposite side of the exhaust system member with the heat shield portion interposed therebetween. A second auxiliary bracket that holds the harness connected to the connector is fixed to the mounting portion .
It is configured.
本願発明では、排気系部材から遮熱部を見た状態で、補助ブラケットの全体が遮熱部の裏に隠れているため、コネクタの取り付け手段が樹脂製の係合爪方式であっても、係合爪が排気系部材から照射された熱(特に輻射熱)に晒されることはない。従って、コネクタをワンタッチ的に取り付けることができる状態を保持しつつ、熱害を的確に阻止できる。また、コネクタは遮熱部に密着しない構成も採用可能であり、この場合は、コネクタが遮熱部を介して受熱することを著しく抑制できる。 In the present invention, when the heat shield is viewed from the exhaust system member, the entire auxiliary bracket is hidden behind the heat shield. The engaging claw is not exposed to heat (especially radiant heat) emitted from the exhaust system member. Therefore, heat damage can be reliably prevented while maintaining a state in which the connector can be attached in a one-touch manner. Further, it is possible to adopt a configuration in which the connector does not adhere to the heat shield. In this case, it is possible to significantly suppress the connector from receiving heat through the heat shield.
また、本願発明では、第2補助ブラケットによってハーネスを垂れ下がらない状態に姿勢を保持できる。従って、自動車用内燃機関においてハーネスがエンジンルームの下部に配置される場合に好適である。 Further, in the present invention, the posture of the harness can be maintained in a state where the harness does not hang down by means of the second auxiliary bracket. Therefore, it is suitable when the harness is arranged in the lower part of the engine room in the internal combustion engine for automobiles.
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、自動車用内燃機関のブラケットに適用している。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向はクランク軸線方向であり、左右方向はクランク軸線及びシリンダボア軸線と直交した方向である。前と後ろについては、タイミングチェーンが配置される側を前、ミッションケンースが配置される側を後ろとしている。念のため、図1に方向を明示している。 Next, embodiments of the present invention will be described based on the drawings. This embodiment is applied to a bracket for an automotive internal combustion engine. In the following description, terms such as front-rear and left-right are used to specify directions. The front-rear direction is the direction of the crank axis, and the left-right direction is the direction perpendicular to the crank axis and the cylinder bore axis. Regarding the front and rear, the side on which the timing chain is arranged is the front, and the side on which the transmission case is arranged is the rear. Just to make sure, the directions are clearly indicated in FIG.
図1では内燃機関の一部を示している。図1において符号1はシリンダブロックの後部を、符号2はオイルパンの後部を、符号3はミッションケースを、符号4はミッション用オイルタンクを示しており、シリンダブロック1の後部側方に触媒ケース5が上下長手の姿勢で配置されて、触媒ケース5の下端に継手装置6,7を介して排気管8が接続されている。シリンダブロック1やオイルパン2、ミッションケース3は、請求項に記載した機関本体を構成している。他に、シリンダヘッドやヘッドカバー、タイミングチェーンケース(フロントカバー)も機関本体の構成要素になる。
FIG. 1 shows part of an internal combustion engine. In FIG. 1,
上下の継手装置6,7は球面嵌合式のフランジ6a,7aを備えており、上下のフランジ6a,7aが一対のばね9を介してボルト10で連結されている。排気管8は、継手装置7から下向きに延びて水平方向に延びるように曲がっており、水平状部にO2センサ(酸素濃度センサ)12が取り付けられている。
The upper and lower
O2センサ12には第1ハーネス13が接続されており、第1ハーネス13にはコネクタ14を介して第2ハーネス15が接続されている。コネクタ14は、固定部14aとこれに挿脱自在な可動部14bとから成っており、固定部14aがブラケット16に取り付けられている。
A
ブラケット16はステンレス板等の金属板製であり、図2,3に示すように、触媒ケース5の熱を遮るべく排気管8の上部の後方に配置された略上下長手の遮熱部17と、遮熱部17のうちミッションケース3に近い側縁に後ろ向き壁部18を介して一体に連続した取り付け部19とを備えている。従って、ブラケット16は、平面視で概ねクランク状(段違い状)に曲がっている。
The
そして、遮熱部17の後面に、平面視L形の第1補助ブラケット21を溶接によって固定している。第1補助ブラケット21は、後ろ向きで広幅面を左右方向に向けた起立片21aを備えてり、この第1補助ブラケット21における起立片21aの左右両面のうち、ミッションケース3と反対側の外面にコネクタ14の固定部14aを取り付けている。
A first
図2(B)に示すように、コネクタ14の固定部14aに弾性変形する係合爪22を設けている一方、図2(A)や図3(A)に示すように、第1補助ブラケット21の起立片21aには係合穴23を形成しており、係合爪22をその弾性に抗して係合穴23に嵌め込むことにより、コネクタ14の固定部14aを第1補助ブラケット21に離脱不能に取り付けている。
As shown in FIG. 2B, the
図1に示すように、ブラケット16の取り付け部19は、ミッションケース3のフランジ3aにボルト24で固定されるようになっている。そこで、取り付け部19にはボルト挿通穴25が穿設されている。取り付け部19は1本のボルト24で固定されるが、壁部18がミッションケース3におけるフランジ3aの外周面に当たることによって回り止めされる。従って、1本のボルト24の締結によって所定の姿勢に保持される。
As shown in FIG. 1, the
ブラケット16における取り付け部19の下端には、下に行くに従って外側(ミッションケース33から離れる側)にずれるように傾斜した張り出し部26を一体に設けており、張り出し部26の下端に取り付け部19と平行な平坦部26aを形成し、平坦部26aに、側面視L形の第2補助ブラケット27を溶接によって固定している。
At the lower end of the mounting
第2補助ブラケット27は側面視L形であるため、広幅面を上下に向けた後ろ向きの起立片27aを有しており、この起立片27aに、クリップ28を介して第1ハーネス13を保持するための長穴状のクリップ係合穴29が形成されている。クリップ28は、クリップ係合穴29に弾性に抗して嵌入する係合爪28aと、第1ハーネス13を強制的に嵌入できる抱持部28bとを備えている。なお、抱持部28bは、係合爪28aに回転自在に装着されている場合もある。
Since the second
例えば図2に示すように、取り付け部19の内縁の下部と張り出し部26の内縁とに連続した状態で、後ろ向きのリブ片30が曲げ形成されている。また、取り付け部19と張り出し部26とに跨がった状態で突条31が膨出形成されている。更に、図1に示すように、取り付け部19と壁部18と遮熱部17とに跨がって延びる突条32も膨出形成されている。これらリブ片30や突条31,32を設けると、撓み変形を防止して剛性を向上できる。なお、図1において符号33で示すのは、エンジンルームを構成する底フレームである。
For example, as shown in FIG. 2, a
図1から概ね理解できるように、第1ハーネス13はO2センサ12から上向きに引き出されており、第2補助ブラケット27に装着したクリップ28で中途部を掴持することにより、曲げられた姿勢に保持されており、上端はコネクタ14の固定部14aに接続されている。
As can be understood from FIG. 1, the
そして、図2(B)に点線の矢印で示すように、触媒ケース5及び排気管8の上部からコネクタ14に向けて熱(輻射熱)が放散されるが、コネクタ14が熱に晒されることは遮熱部17で防止される。この場合、コネクタ14は第1補助ブラケット21に取り付けているため、コネクタ14の係合爪22も遮熱部17によって熱から防護されている。従って、係合爪22が溶損したり軟化したりすることはなくて、コネクタ14の全体を熱害から防護できる。
As indicated by the dotted arrows in FIG. 2B, heat (radiant heat) is radiated from the upper portions of the
また、上記のとおり、実施形態では、第2補助ブラケット27を形成してクリップ28を取り付けているため、第1ハーネス13は、垂れ下がり不能に保持されている。従って、第1ハーネス13が排気管8に接触したり、エンジンルームの下方に垂れ下がったりすることはなくて、走行によって第1ハーネス13が損傷を受けることはない。
Further, as described above, in the embodiment, the second
以上の実施形態は、O2センサに接続されたハーネスを接続するコネクタの遮熱ブラケットに適用したが、本願発明は、A/Fセンサに接続されたハーネスを接続するコネクタのための遮熱ブラケットなど、熱に晒されるおそれがあるコネクタの取り付け用ブラケットに広く適用できる。従って、ブラケットの形状や取り付け位置、補助ブラケットの配置位置・姿勢なども、コネクタの配置位置などに応じて設計したらよい。コネクタが取り付く第1補助ブラケットを、ブラケットの取り付け部に設けることも可能である。 The above embodiments are applied to a heat shield bracket for a connector that connects a harness connected to an O2 sensor. It is widely applicable to mounting brackets for connectors that may be exposed to heat. Therefore, the shape and mounting position of the bracket, and the arrangement position and orientation of the auxiliary bracket may be designed in accordance with the arrangement position of the connector. It is also possible to provide a first auxiliary bracket to which the connector is attached at the mounting portion of the bracket.
本願発明は、内燃機関のコネクタ取り付け用遮熱ブラケットに具体化できる。従って、産業上利用できる。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be embodied in a heat shield bracket for attaching a connector of an internal combustion engine. Therefore, it can be used industrially.
1 シリンダブロック
3 ミッションケース
5 触媒ケース
8 排気管
12 センサの一例としてのO2センサ
13 第1ハーネス
14 コネクタ
14a 固定部
14b 可動部
16 ブラケット
17 遮熱部
18 壁部
19 取り付け部
21 第1補助ブラケット
22 係合爪
23 係合穴
24 締結用のボルト
26 張り出し部
27 第2補助ブラケット
1
22
Claims (1)
機関本体に重ねて固定される取り付け部と、前記取り付け部と一体に連続して前記排気系部材の熱から前記コネクタを防護するように配置された遮熱部とを備えており、
前記遮熱部と取り付け部とのうちいずれか一方に、前記コネクタが取り付く第1補助ブラケットが、前記遮熱部を挟んで前記排気系部材と反対側に位置するようにして固定されて、前記取り付け部には、前記コネクタに接続されたハーネスを保持する第2補助ブラケットが固定されている、
内燃機関のコネクタ取り付け用遮熱ブラケット。 A heat shield bracket for attaching a connector located at a location receiving heat from an exhaust system member,
a mounting portion that is overlapped and fixed to the engine body; and a heat shielding portion that is integrally continuous with the mounting portion and is disposed so as to protect the connector from the heat of the exhaust system member,
A first auxiliary bracket to which the connector is attached is fixed to either one of the heat shield portion and the mounting portion so as to be located on the opposite side of the exhaust system member with the heat shield portion interposed therebetween. A second auxiliary bracket that holds the harness connected to the connector is fixed to the mounting portion .
A heat shield bracket for mounting internal combustion engine connectors.
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