JP7159880B2 - 照射装置 - Google Patents

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本発明は、照射装置に関する。
互いに波長が異なる紫外線を紫外線硬化性のインキに照射する技術として引用文献1、及び引用文献2がある。特許文献1には、インキに照射される紫外線の各々の光量分布を等しくする技術が示されている。特許文献2には、波長が異なるLEDごとに調光制御を行うことで、波長ごとの照射強度及び照度強度分布を容易に調整可能にする技術が示されている。これら特許文献1、及び特許文献2の技術によれば、波長が異なる各紫外線を光量や照射強度、照射強度分布を揃えてインキに照射できる。
国際公開第2014/087723号 特開2011-146646号公報
しかしながら、インキの表面での光量や照射強度、照射強度分布を揃えても、インキの深さ方向では硬化が十分でない場合があった。この問題は、光硬化性材料に限らず、ワークの表面の処理対象層に光を照射して光処理する場合に、共通して生じるものである。
本発明は、ワークの表面の処理対象層の深さ方向についても、より十分に光処理できる照射装置を提供することを目的とする。
本発明は、波長が互いに異なる光をワークに照射し、当該ワークの表面の処理対象層を光処理する照射装置において、互いに波長が異なる光のそれぞれを、互いに異なる照射角で前記ワークに照射する照射ユニットを備え、前記照射ユニットは、前記処理対象層の透過率が低い波長の光ほど小さな前記照射角で前記ワークに照射することを特徴とする。
本発明は、上記照射装置において、互いに波長が異なる各光の前記照射角は、前記処理対象層の深さ方向における各光の照度を、当該処理対象層の厚みに相当する深さの地点で、その波長の光による前記光処理に要する照度閾値、又は当該照度閾値以上の所定照度とする角度に設定されていることを特徴とする。
本発明は、上記照射装置において、前記処理対象層は、異なる光硬化性材料の層を含むことを特徴する。
本発明は、上記照射装置において、前記照射ユニットは、前記光のそれぞれを前記ワークの表面にライン状に照射する、ことを特徴とする。
本発明は、波長が互いに異なる光をワークに照射し、当該ワークの表面の処理対象層を光処理する照射装置において、互いに波長が異なる光のそれぞれを、互いに異なる照射角で前記ワークに照射する照射ユニットを備え、前記照射ユニットは、照射効率が高い波長の光ほど大きな前記照射角で前記ワークに照射することを特徴とする。
本発明によれば、ワークの表面の処理対象層の深さ方向についても、より十分に光処理できる。
本発明の実施形態に係る照射装置を備える枚葉印刷機の模式図である。 照射装置の全体構成を示す斜視図である。 照射装置の分解斜視図である。 照射ユニットの構成を示す図であり、(A)はライン光源本体に1個の照射ユニットが設けられた状態を示し、(B)は(A)において補助反射板を取り外した状態を示す。 照射ユニットの断面図である。 照射ユニットによる複数波長の光の照射を示す図である。 照射角αと、深さ方向Xにおける照度Iの成分と、の関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本実施形態では、本発明に係る照射装置を備えた枚葉印刷機を例示する。
図1は、本実施形態に係る枚葉印刷機1の模式図である。
枚葉印刷機1は、図1に示すように、給紙装置2と、給紙台3と、印刷ユニット5と、コーティングユニット6と、排紙装置7と、を備え、排紙装置7に照射装置10が設けられる。
給紙装置2は、給紙台3に準備された枚葉紙4を印刷ユニット5に給紙し、印刷ユニット5は、光硬化性のインキを枚葉紙4の印刷面4A(図6)に塗り所望の絵柄を印刷する。コーティングユニット6は、絵柄が印刷された印刷面4Aにニス(光硬化性のニス)を塗り、枚葉紙4を排紙装置7に送る。
排紙装置7は、排紙台8と、搬送装置9と、上述の照射装置10と、を備える。
搬送装置9は、枚葉紙4を排紙台8に搬送する装置である。搬送装置9は、回転駆動されるスプロケット9a、9bと、これらスプロケット9a,9bに巻き回された排紙チェーン9cと、当該排紙チェーン9cに適宜の間隔で設けられたグリッパ9dと、を備え、各グリッパ9dが枚葉紙4を咥えて排紙台8まで搬送する。
照射装置10は、搬送装置9の搬送経路の所定箇所に設けられ、当該所定箇所を通過する枚葉紙4に、波長が異なる複数の光を照射することで、枚葉紙4に印刷されているインキ及びニスを光硬化させる。
なお、照射装置10を、印刷ユニット5やコーティングユニット6を経由した直後の枚葉紙4に光を照射する位置に設けてもよい。
図2は照射装置10の全体構成を示す斜視図、図3は照射装置10の分解斜視図である。
照射装置10は、直方形状の筐体13を有し、この筐体13には、図3に示すように、当該筐体13の長手方向に延びるライン状に波長が異なる光を照射するライン光源本体11が収められる。この筐体13は、図3に示すように、筐体本体14の底面側にカバー支持枠15を有し、また上面カバー16が取り外し自在に構成される。
筐体本体14の底面には、ライン光源本体11のライン状の光を通す照射開口14Dが形成されている。カバー支持枠15は、光透過性材料(例えば石英ガラス)から形成された平板状のカバー17を筐体本体14の底面に密着させて支持し、照射開口14Dをカバー17によって閉塞する。
筐体本体14内では、光源を冷却する水冷媒が流通するパイプ65、66が筐体13の長手方向に延在する。パイプ65、66の端部には冷却媒体入口ポート63、及び冷却媒体出口ポート64が設けられており、これら冷却媒体入口ポート63、及び冷却媒体出口ポート64が筐体本体14の底面を貫通したチューブ等を通して外部のチラー装置に接続される。
上面カバー16には複数の電源端子62が設けられ、当該電源端子62に接続される不図示の電線を介して、照射装置10に電力が供給される。
上記ライン光源本体11は、複数(本実施形態では11個)の照射ユニット20を照射装置10の長手方向に一列に並べて成る連結照射ユニット12と、上記一対のパイプ65、66と、を備える。一対のパイプ65、66は、その間に連結照射ユニット12(複数の照射ユニット20)を挟んで延在し、照射ユニット20のそれぞれがパイプ65、66に支持される。
図4は照射ユニット20の構成を示す図であり、図4(A)はライン光源本体11に1個の照射ユニット20が設けられた状態を示し、図4(B)は図4(A)において補助反射板55を取り外した状態を示す。
照射ユニット20は、光源装置30と、冷却部材22と、支持フレーム21と、補助反射板55と、を備える。
支持フレーム21は、光源装置30、及び冷却部材22を支持する支持板34と、ネジ等の固定具でパイプ65、66に結合固定される固定梁32、33とを備える。
また支持板34の上面側には、パイプ65、66と冷却部材22との間で水冷媒を流通するための流通機構や端子台50が設けられる。本実施形態では、かかる流通機構は、供給側管継手67、受給側管継手27、第一接続管81、出口側管継手68、排出側管継手28、第二接続管82、中間管継手29A、中間管継手29B、第三接続管83などを備えて構成される。
支持板34は、照射面(枚葉紙4の印刷面4A)に対して略平行に配置される平部21Aと、平部21Aの両側端から照射方向に向かって傾斜して延びる傾斜部21B、21Cと、を備える。これら平部21A、傾斜部21B、21Cは、長方形の金属板を照射面側に折り曲げて形成され、傾斜部21B、21Cのそれぞれの表面には、パイプ65、66の水冷媒が内部を流通する板状の冷却部材22が密接固定される。
図5は、照射ユニット20の断面図である。なお、同図では、照射ユニット20が備える構成のうち、光源装置30、冷却部材22、及び支持フレーム21を示している。
光源装置30は、光を放射する複数の光源ユニット35と、光源ユニット35の光を反射する反射部材23と、を備える。
光源ユニット35は、ライン状光源の長手方向(図5において紙面に垂直な方向)に延びる略角柱状の取付部材36と、この取付部材36に取り付けられ、同じく長手方向に直線状に配列された複数のLED25とを備え、各LED25が発光することでライン状に光を放射する。取付部材36は、熱伝導性が高い例えば金属部材で形成されており、冷却部材22の取付面22Aに取り付けられ、各LED25の発熱が取付部材36を通じて冷却部材22に伝わって回収される。
光源ユニット35は、支持フレーム21の傾斜部21B、21Cのそれぞれに同数ずつ、中心線Oの側にLED25を向け、なおかつ、当該中心線Oに対して線対称に配置される。
反射部材23は、光源ユニット35ごとに支持フレーム21に設けられ、対応する光源ユニット35のLED25に対面配置される反射面24を備える。反射面24は、LED25の光を所定の焦点に集める曲率を有し、長手方向に沿って延びる集光反射面であり、各反射面24の焦点が中心線Oの上の所定箇所Gに設定される。
本実施形態の照射ユニット20では、中心線Oに対して線対称の位置する一対の光源ユニット35のLED25が同一波長の光を放射し、また光源ユニット35の対ごとにLED25が放射する光の波長が異なる。これにより、図6の図に示すように、所定箇所Gには、複数の波長(図示例では、3つの波長λ1、λ2、λ3)の光が照射ユニット20によって照射される。この所定箇所Gを枚葉紙4の印刷面4Aが通過することで、複数の波長λ1、λ2、λ3の光が印刷面4Aに照射され、これらの光によってインキ及びニスが硬化される。複数の波長λ1、λ2、λ3の光でインキ及びニスを硬化させることで、単一波長の光で硬化させる場合に比べ、インキの性質バラツキの影響を受け難くできるという効果や、インキのタックを小さくできるという効果などが期待できる。
光の各波長は、インキ及びニスの硬化に寄与する波長であれば任意であり、この枚葉印刷機1では250nm-450nmの範囲の波長が用いられる。
また照射ユニット20は、印刷面4Aに塗膜されたインキ及びニスを、その厚みの全体に亘ってムラなく硬化できるようになっている。以下では、図6に示すように、枚葉紙4の印刷面4Aに塗布されたインキの塗布層、及びニスの塗布層が積層してなる光硬化処理対象層を、光硬化性材料塗布層90と称する。なお、図6では、枚葉紙4、及び光硬化性材料塗布層90の厚みLが実際よりも大きく描かれている。
光硬化性材料塗布層90の深さ方向Xの硬化について詳述すると、光硬化性材料塗布層90の硬化に必要な光エネルギーが深さ方向Xのどこまで到達するかは、光の波長によって異なる。光硬化性材料塗布層90における光透過性は、次式(1)に示すランバート・ベールの法則が成り立つことから、この式(1)に基づいて、光硬化性材料塗布層90の深さ方向Xにおける照度Iが見積もられる。
A=-logT=log(I/I)=KCL (1)
ただし、Aは吸光度、Tは透過率、Iは表面照度、Kは分子吸光係数、Cは光硬化性材料濃度(mol/dm)である。また、光硬化性材料塗布層90のように、光硬化性材料が複数の層を含む場合でも、これらの層を1つの層と見做して式(1)の各パラメータ値が求められる。
光硬化性材料塗布層90の透過率Tは光の波長に依存し、透過率Tが低く、吸光度Aが大きいほど、光硬化性材料塗布層90での吸収が大きいため、光の利用効率は高い。しかしながら、吸収が大きい分、深部での照度Iは低くなる。このため、光硬化性材料塗布層90の深部では硬化に必要な光エネルギーが得られず、硬化が不十分になることがある。また波長が異なる複数の光を照射する構成においては、各光の表面照度Iが同じであっても、透過率Tの違いに起因して深部での照度Iにバラツキが生じ、表層と同様な硬化作用が深部でも生じるとは限らない。
そこで、照射ユニット20は、表層から厚みLに相当する深さDaにおいて、各波長の照度Iが、その波長の光での硬化に必要な所定の照度閾値Ith以上となるように、各光を照射可能に構成されている。
具体的には、照射ユニット20は、透過率Tが低い(吸光度Aが高い)波長の光ほど照射角αを小さくして光硬化性材料塗布層90に照射するように構成される。照射角αは、図7に示すように、光硬化性材料塗布層90の表面90Aの法線方向(本実施形態では、上記中心線Oの方向)からの角度である。この照射角αが小さいほど屈折角βも小さくなるため、照度Iの深さ方向成分Ixは、照射角α=0(垂直照射)の照度Iに近くなる。一方、透過率Tが高い(吸光度Aが低い)波長の光については、照射角αが大きくなることで屈折角βも大きくなり、その分、照度Iの深さ方向成分Ixは照度Iよりも小さくなる。
すなわち、透過率T(吸光度A)に応じて各波長の光の照射角αを異ならせることで、各波長の光の強度、すなわち各LED25の出力光量を個別に調整せずとも、深さDaでの各波長の照度Iの深さ方向成分Ixを調整できる。
そして透過率Tが低い(吸光度Aが高い)波長の光ほど照射角αを小さくして光硬化性材料塗布層90に照射されることで、透過率Tが低い波長の光については、照度Iの深さ方向成分Ixが照度Iに近い値に維持される一方で、透過率Tが高い波長の光については、照度Iの深さ方向成分Ixが照度Iよりも減じられる。これにより、光の透過率Tが波長ごとに異なる場合でも、深さ方向Xにおいて、各波長の光の照度Iの深さ方向成分Ixのバラツキが抑えられ、より十分な硬化を実現できる。なお、図6には、波長λ3、λ2、λ1の順で光の透過率Tが低くなる場合を示している。
ここで、照度Iの深さ方向成分Ixは、「I×cosβ」によって求められるので、この照度Iの深さ方向成分Ixを照度閾値Ith以上とするための表面照度閾値Ithは、上記式(1)によって求められる。ただし、この式(1)において、光硬化性材料塗布層90の反射率、吸光度A、及び透過率Tには、光の波長に応じた値が用いられる。
一方、照射ユニット20において、各波長の光の垂直照射時の表面照度をIaとすると、斜め照射時(照射角α>0)には、表面照度Iaは表面照度Ib(<Ia)に低下する。これは、斜め照射時には、照射面積Sが照射角αに応じて(より正確には、cosαに反比例して)、垂直照射時の照射面積Sよりも拡がることで照度が低下し、また光硬化性材料塗布層90の表面での反射によって光硬化性材料塗布層90内部に浸透する光量も減るためである。
本実施形態では、この表面照度Ibが表面照度閾値Ith以上の所定照度(ただし、その波長の表面照度Ia以下)になる照射角α、換言すれば、深さDaでの照度Iの深さ方向成分Ixを照度閾値Ith以上とする照射角αが光の波長ごとに予め求められており、それらの照射角αで各波長の光が照射されるように、照射ユニット20の光源ユニット35、及び反射面24が構成される。
そして、照射ユニット20がライン状に各波長の光を照射するため、光硬化性材料塗布層90を、ライン状の長手方向の全域において、その厚みLの全体に亘って、互いに異なる波長の光によってムラなく十分に硬化させることができ、高品位な印刷物を得ることができる。
本実施形態によれば、次の効果を奏する。
本実施形態において、照射装置10は、互いに波長が異なる光のそれぞれを、互いに異なる照射角αで枚葉紙4の印刷面4Aに照射する照射ユニット20を備え、照射ユニット20は、印刷面4Aの光硬化性材料塗布層90の透過率が低い波長の光ほど小さな照射角αでワークに照射する。
これにより、光硬化性材料塗布層90の深さ方向Xにおいて、透過率Tが低い光については、照度Iの深さ方向成分Ixを照度Iに近い照度に維持でき、硬化に必要な光エネルギーで内部を照射できる。その一方で、透過率Tが低い光については、照度Iの深さ方向成分Ixが照度Iよりも減じられるので、内部で照射される光エネルギーが垂直照射時に比べて抑えられ、過度な照射を防止でき、また枚葉紙4の側への影響も抑えられる。
このように、透過率Tが波長ごとに異なる場合でも、深さ方向Xにおいて、各波長の光の照度Iの深さ方向成分Ixのバラツキが抑えられるので、より十分に光硬化性材料塗布層90を硬化させることができる。
本実施形態において、各照射角αは、光硬化性材料塗布層90の深さ方向Xにおける各波長の照度Iを、深さDaの地点で、その波長の光による硬化に要する照度閾値Ithとする角度に設定されている。
これにより、光硬化性材料塗布層90の厚みLの全体に亘って、互いに異なる波長の光によって十分に、かつムラなく硬化させることができ、高品位な印刷物が得られる。
本実施形態において、光硬化性材料塗布層90は、光硬化性のインキから成る塗布層と、光硬化性のニスから成る異なる塗布層を含む。このように、光硬化性材料塗布層90が、光硬化性材料が異なる(すなわち、透過特性が異なる)複数の層を含む場合であっても、それぞれの塗布層の透過特性にかかわらず、その厚みLの全体を、互いに異なる波長の光で十分に硬化できる。
本実施形態において、照射ユニット20(及び、ライン光源本体11)は、波長が異なる光のそれぞれを印刷面4Aにライン状に照射するので、そのライン状の長手方向の全域において、光硬化性材料塗布層90を、その厚みLの全体に亘って、互いに異なる波長の光によってムラなく十分に硬化させることができ、高品位な印刷物を得ることができる。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、任意に変形及び応用が可能である。
上述した実施形態において、照射ユニット20は、互いに異なる波長の光を同時に照射する場合を例示したが、これに限らず、互いに独立した適宜のタイミングで各光を照射してもよい。
上述した実施形態において、透過率Tが最も低い波長の光を垂直照射(照射角α=0)してもよい。
上述した実施形態において、照射ユニット20には、LED25に代えて適宜の発光素子、或いは発光素子以外の光源を用いることができる。
上述した実施形態において、光硬化性材料を光の照射によって硬化させる照射装置10を例示した。本発明は、これに限らず、ワークの表面の処理対象層に光を照射して光処理する照射装置であれば、任意の処理対象層を光処理する照射装置に適用できる。
また上述した実施形態において、水平、及び垂直等の方向、各種の数値、及び形状は、特段の断りがなされていない限り、これらの方向、及び数値の周辺の範囲、並びに近似の形状を意識的に除外するものではなく、同一の作用効果を奏し、また数値にあっては臨界的意義を逸脱しない限りにおいて、その周辺の範囲、並びに近似の形状(いわゆる、均等の範囲)を含む。
<応用例>
本発明は、次のような応用も可能である。
すなわち、上述した実施形態では、光硬化性材料塗布層90の透過率Tが低い波長の光ほど小さな照射角αで光硬化性材料塗布層90に照射するように照射ユニット20を、構成し、透過率Tが波長ごとに異なる場合でも、各光の照度Iの深さ方向成分Ixのバラツキが抑えられるようにした。
これに対し、光硬化性材料塗布層90の表面における垂直照射時の表面照度Iaが高い光ほど、大きな照射角αで光硬化性材料塗布層90に照射するように照射ユニット20を構成し、所定箇所Gでの斜め照射時の表面照度Ibのバラツキを抑えるようにしてもよい。
詳述すると、放射する光の波長が異なる各LED25を並列、又は直列に電気的に接続し、各LED25を同じ駆動電圧、又は同じ駆動電流で点灯駆動する駆動回路85(図4参照)を照射装置10が備える構成においては、各LED25の発光効率の違いや、波長依存性を有した光学フィルタ等の光学部材がLED25とワークの間に介在する等して、同じ電力で各LED25を点灯させたときの所定箇所Gでの垂直照射時の表面照度Ia(すなわち、照射効率)がLED25(すなわち光の波長)ごとに異なる場合がある。このような場合でも、照射装置10は、照射効率が高く垂直照射時の表面照度Iaが高い光ほど大きな照射角αで照射するので、所定箇所Gでの斜め照射時の各波長の表面照度Ibのバラツキを簡単に抑えることができる。
特に、波長ごとの透過率Tのバラツキが小さい場合は、かかる構成とすることで、各波長の光の照射効率が異なる場合でも、光硬化性材料塗布層90の内部において、各光の照度Iの深さ方向成分Ixのバラツキを抑え、より十分に硬化させることができる。
4 枚葉紙(ワーク)
4A 印刷面(ワークの表面)
10 照射装置
11 ライン光源本体
12 連結照射ユニット
20 照射ユニット
24 反射面
25 LED(発光素子)
30 光源装置
35 光源ユニット
85 駆動回路
90 光硬化性材料塗布層(処理対象層)
A 吸光度
T 透過率
X 深さ方向
α、α1、α2、α3 照射角
β 屈折角
λ1、λ2、λ3 波長

Claims (5)

  1. 波長が互いに異なる光をワークに照射し、当該ワークの表面の処理対象層を光処理する照射装置において、
    互いに波長が異なる光のそれぞれを、互いに異なる照射角で前記ワークに照射する照射ユニットを備え、
    前記照射ユニットは、前記処理対象層の透過率が低い波長の光ほど小さな前記照射角で前記ワークに照射する
    ことを特徴とする照射装置。
  2. 互いに波長が異なる各光の前記照射角は、
    前記処理対象層の深さ方向における各光の照度を、当該処理対象層の厚みに相当する深さの地点で、その波長の光による前記光処理に要する照度閾値、又は当該照度閾値以上の所定照度とする角度に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の照射装置。
  3. 前記処理対象層は、異なる光硬化性材料の層を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の照射装置。
  4. 前記照射ユニットは、前記光のそれぞれを前記ワークの表面にライン状に照射する、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の照射装置。
  5. 波長が互いに異なる光をワークに照射し、当該ワークの表面の処理対象層を光処理する照射装置において、
    互いに波長が異なる光のそれぞれを、互いに異なる照射角で前記ワークに照射する照射ユニットを備え、
    前記照射ユニットは、照射効率が高い波長の光ほど大きな前記照射角で前記ワークに照射する
    ことを特徴とする照射装置。
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