JP7158632B2 - スレーブ装置、中継装置、マスタスレーブシステム、スレーブ制御方法、スレーブ制御プログラム、中継方法、及び、中継プログラム - Google Patents
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Description
有線ネットワークで接続された複数の機器間の時刻を高い精度で同期させる高精度時刻同期技術の規格として、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.1AS-2011がある(非特許文献1)。IEEE 802.1AS-2011は、複数の機器からなるマスタスレーブシステムにおいて、ネットワークに属する複数の機器の時刻を同期させる時刻同期技術に関する。
精度の高い発振器のコストは高い。しかし、常に全ての機器の時刻が高い精度で同期している必要がある用途において、精度の高い発振器はコストに見合ったメリットがある。具体例として、ネットワークを通して複数の機器を制御するような場合、常に全ての機器の時刻が高い精度で同期していることにより、複数の機器を同時に駆動することができるというメリットがある。
しかしながら、必ずしも常にすべての機器が高い精度で同期して動作する必要が無い用途も存在する。本用途において、精度の高い発振器を使用した場合に、発振器のコストに見合うほどのメリットはない。具体例として、有線ネットワークを新設した場合、又は、有線ネットワークの構造を変更した場合において、有線ネットワークの構造を電気信号の伝搬時間を測定することにより推定する機能については、基本的には、一度当該機能を使用して有線ネットワークの構造を推定した後、次に有線ネットワークの構造を変更するまでの間使用されない。そのため、この機能は長期間使用されないこともある。有線ネットワークの構造を電気信号の伝搬時間を測定することにより推定するためには、全ての機器の時刻が高い精度で同期している必要がある。しかし、稀にしか使用されない機能のために精度の高い発振器を使用して時刻同期を行うことは、コストを考慮すると難しい場合もある。
クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信するスレーブ装置において、
前記スレーブ装置が前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出するクロック抽出部と、
前記受信側通信クロックに基づいて駆動するスレーブ時計を有する時刻管理部と
を備える。
従って、本開示に係るスレーブ装置を用いることにより、有線ネットワークで接続された複数の機器の全てが精度の高い発振器を搭載していなくても、複数の機器それぞれが高い精度での時刻同期を実現することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が想定するマスタスレーブシステム90の有線ネットワークの構成例を示している。マスタスレーブシステム90は、1台のマスタ装置100と、少なくとも1台のスレーブ装置300とを備える。マスタ装置100は、親機に当たる。スレーブ装置300は、子機に当たる。なお、本図中の300_1等の記載は、複数存在する要素を区別するためのものである。
複数のスレーブ装置300それぞれは、T字型分岐、マルチドロップ接続、又はこれらの組み合わせにより1台のマスタ装置100と有線接続される。なお、マスタ装置100と、複数のスレーブ装置300とは、閉じた輪にならないようネットワークケーブルにより有線接続されているものとする。マスタスレーブシステム90は、スレーブ装置300と構成が異なるスレーブ装置を備えてもよい。
なお、各スレーブ装置300は、ユニークなID(Identification)を持つものとする。即ち、各スレーブ装置300は、各スレーブ装置300を識別する識別子を有する。マスタ装置100は、各スレーブ装置300のIDを知っているものとする。
T字型分岐は、図2に示すような3方向への分岐に限られず、図3に示すような4方向への分岐であってもよく、また、5方向以上への分岐であっても良い。
ネットワークケーブルの本数は、図4に示すように2本に限られず、図5に示すように3本であってもよく、また、4本以上であってもよい。
高精度発振器は、発振器とも呼ばれる。発振器は、クロック信号を通信クロックとして発振する。マスタ装置100が備える発振器は、スレーブ装置300が備える発振器と比較して高精度である。
また、制御部140は、受信データ181を受け取り、かつ、受け取った受信データ181を適宜処理する。受信データ181は、スレーブ装置300から受信した情報を含むデータである。
制御部140は、受信シリアルデータ101を受信した時刻と、送信シリアルデータ151を送信した時刻とのそれぞれを記録してもよい。
以下、一例として、シリアル信号送信部150が8b/10bエンコード方式を採用する場合を説明する。
このように生成されたシリアルデータは、クロック成分を含んでいる送信シリアルデータ151である。また、エンコーダ155は、送信データが無い場合において、「データなし」を意味する10bitの符号を出力し続ける。このため、シリアライザからは、常にクロック成分を含んだシリアルデータが出力される。
以下、一例として、シリアル信号受信部180が8b/10bエンコード方式によりエンコードされたデータを受信するものとしてシリアル信号受信部180を説明する。
受信側データクロック171は、受信側分周部170によって通信クロックから生成され、デコーダ186に与えられる。このとき、クロック抽出部160が抽出する通信クロックの精度は、送信側の発振器が生成する通信クロックの精度に依存する。即ち、受信側は、送信側の精度と同じ又は同等の精度の通信クロックを得ることができる。通信クロックの精度は、周波数安定性とも呼ばれる。
また、プロセッサ等の動作クロックとして、データクロックが利用される。
マスタ装置100は、プロセッサ11を代替する複数のプロセッサを備えてもよい。複数のプロセッサは、プロセッサ11の役割を分担する。
メモリ12と、補助記憶装置13とは、一体的に構成されていてもよい。
メモリ12の機能と、補助記憶装置13の機能とのそれぞれは、他の記憶装置によって実現されてもよい。
マスタ装置100は、複数のコンピュータから成ってもよい。
シリアル信号受信部360は、受信シリアルデータ301として、探査シリアルデータを受信してもよい。探査シリアルデータは、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化したデータである。
シリアル信号受信部360は、受信シリアルデータとして、同期シリアルデータを受信してもよい。同期シリアルデータは、マスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化したデータである。マスタ時刻同期情報は、スレーブ時計をマスタ時計と同期させることに用いられる。マスタ時刻同期情報は、時刻1と時刻4との情報を含んでもよい。時刻1は、マスタ装置100が探査シリアルデータを送信した時点において前記マスタ時計が示す時刻である。時刻4は、マスタ装置100が応答シリアルデータを受信した時点においてマスタ時計が示す時刻である。
シリアル信号受信部360は、受信側通信クロック311を用いて受信シリアルデータ301を非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成し、かつ、受信側データクロック321を用いて非シリアル化受信データをデコードしてもよい。非シリアル化は、デシリアライズと同義である。
制御部370は、応答データと、スレーブ時刻同期情報とを生成してもよい。応答データは、探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む。スレーブ時刻同期情報は、スレーブ時計をマスタ時計と同期させることに用いられる。スレーブ時刻同期情報は、時刻2と、時刻3とを含んでもよい。時刻2は、スレーブ装置300が探査シリアルデータを受信した時点においてスレーブ時計が示す時刻である。時刻3は、スレーブ装置300が応答シリアルデータを送信した時点においてスレーブ時計が示す時刻である。
制御部370は、スレーブ時刻同期情報と、マスタ時刻同期情報とに基づいてスレーブ時計をマスタ時計と同期させてもよい。制御部370は、時刻1と時刻2と時刻3と時刻4とを用いてスレーブ時計をマスタ時計と同期させてもよい。時刻1と時刻2と時刻3と時刻4とは、それぞれ、T1とT2とT3とT4と表記されることもある。
制御部370は、送信データを生成してもよい。送信データは、マスタ装置が属するネットワークに送信される情報を含む。制御部370は、送信データとして、識別データを生成してもよい。識別データは、識別子の情報を含む。
シリアル信号送信部400は、応答シリアルデータを生成し、かつ、応答シリアルデータをマスタ装置100に送信してもよい。応答シリアルデータは、受信側通信クロック311に基づいて応答データをシリアル化したデータである。
シリアル信号送信部400は、送信側データクロック391を用いて送信データをエンコードすることによりエンコード送信データを生成し、送信側通信クロック381を用いてエンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータ401を生成し、かつ、送信シリアルデータ401を送信してもよい。エンコード送信データは、送信側データクロック391の成分を含む。
シリアル信号送信部400は、送信シリアルデータ401として、識別データを用いて識別シリアルデータを生成してもよい。
スレーブ装置300が8b/10bエンコード方式を採用する場合において、送信データ371と、受信データ361とは、それぞれ8bit単位の信号である。
マスタ装置100の動作手順は、マスタ制御方法に相当する。また、マスタ装置100の少なくとも制御部140の動作を実現するプログラムは、マスタ制御プログラムに相当する。
スレーブ装置300の動作手順は、スレーブ制御方法に相当する。また、スレーブ装置300の少なくとも制御部370の動作を実現するプログラムは、スレーブ制御プログラムに相当する。
マスタ装置100は、送信シリアルデータ151をスレーブ装置300に送信することを始める。スレーブ装置300に送るべきデータが無い場合、マスタ装置100は、「データなし」を意味する符号を送信し続ける。
各スレーブ装置300は、送信シリアルデータ151を受信シリアルデータ301として受信する。各スレーブ装置300は、受信シリアルデータ301を受信した場合に、データと受信側通信クロック311とを受信シリアルデータ301から抽出し、受信側データクロック321を生成し、かつ、時計351と制御部370とを駆動するクロックを、補助クロック331から受信側データクロック321へ切り替える。
マスタ装置100は、1つのスレーブ装置300を選択スレーブ装置として選択し、かつ、選択スレーブ装置のIDを送信シリアルデータ151によってスレーブ装置300に通知する。
選択スレーブ装置は、処理P2において抽出された受信側通信クロック311を用いて送信側通信クロック381を生成し、生成した送信側通信クロック381を選択スレーブ装置の通信クロックとし、かつ、送信シリアルデータ401を送信することを始める。
なお、選択スレーブ装置は、送るべきデータが無い場合において、「データなし」を意味する符号を送信し続ける。
マスタ装置100は、送信シリアルデータ401を受信シリアルデータ101として受信した場合に、「探査」を意味するデータを送信シリアルデータ151によって送信する。
マスタ装置100は、当該データを送信した時刻をT1として記録する。
選択スレーブ装置は、受信シリアルデータ301から「探査」を意味するデータを検出した場合に、当該データを受信した時刻をT2として記録する。
選択スレーブ装置は、「応答」を意味するデータを送信シリアルデータ401によって送信し、かつ、当該データを送信した時刻をT3として記録する。
マスタ装置100は、受信シリアルデータ101から「応答」を意味するデータを検出した場合に、当該データを受信した時刻をT4として記録する。
マスタ装置100は、T1及びT4の情報を、選択スレーブ装置に、送信シリアルデータ151によって送信する。
選択スレーブ装置は、マスタ装置100からT1及びT4の情報を受け取った場合に、選択スレーブ装置が記録しているT2及びT3と、受け取ったT1及びT4とを照らし合わせ、信号伝搬時間と、マスタ装置100との時刻のずれとを算出し、かつ、算出した結果に基づいて時計351を修正する。信号伝搬時間は、選択スレーブ装置と、マスタ装置100との間で信号を伝搬するのに要する時間である。
選択スレーブ装置は、送信シリアルデータ401を送信することを停止する。
マスタ装置100は、選択スレーブ装置以外の全てのスレーブ装置300それぞれに対して、処理P3から処理P10までを実行する。
全てのスレーブ装置300に対して処理P3から処理P10までが実行された場合、マスタ装置100は、処理P13に進む。
マスタ装置100は、送信シリアルデータ151を送信することを終了する。
スレーブ装置300は、送信シリアルデータ151を受信しなくなった場合に、時計351及び制御部370を駆動するクロックを受信側データクロック321から補助クロック331へ切り替える。
以上のように、本実施の形態によれば、マスタ装置100は、マスタ装置100が備える高精度発振部110の高精度なクロック信号を、スレーブ装置300に対してクロック成分を含んだシリアルデータを用いて供給する。スレーブ装置300は、マスタ装置100から受け取ったシリアルデータからクロックを抽出し、抽出したクロックを時刻同期に用いる。
従って、スレーブ装置300は、高精度発振器を持たなくとも高精度時刻同期を行うことができる。
従って、本実施の形態によれば、マスタ装置100とスレーブ装置300とが8b/10bエンコード方式を採用した場合に、マスタ装置100が送信する信号と、スレーブ装置300が送信する信号との相互の干渉を抑制することができる。
<変形例1>
図13、本変形例に係るマスタ装置100のハードウェア構成例を示している。
マスタ装置100は、本図に示すように、プロセッサ11とメモリ12と補助記憶装置13との少なくとも1つに代えて、処理回路18を備える。
処理回路18は、マスタ装置100が備える各部の少なくとも一部を実現するハードウェアである。
処理回路18は、専用のハードウェアであっても良く、また、メモリ12に格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。
マスタ装置100は、処理回路18を代替する複数の処理回路を備えてもよい。複数の処理回路は、処理回路18の役割を分担する。
プロセッサ11とメモリ12と補助記憶装置13と処理回路18とを、総称して「プロセッシングサーキットリー」という。つまり、マスタ装置100の各機能構成要素の機能は、プロセッシングサーキットリーにより実現される。
また、他の実施の形態に係るマスタ装置100及びスレーブ装置300についても、本変形例と同様の構成であってもよい。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90は、実施の形態1を応用することにより、ネットワークトポロジを推定することができる。ネットワークトポロジを、トポロジと表現することもある。
スレーブ装置300は、スレーブ装置300と同じ機能を有する他のスレーブ装置300と有線接続している。
本実施の形態に係る制御部140は、ネットワークトポロジを推定する。制御部140は、どのような技術を用いてネットワークトポロジを推定してもよい。
図14は、本実施の形態に係るマスタ装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図15は、本実施の形態に係るスレーブ装置300の動作の一例を示すフローチャートである。図14及び図15を用いて、マスタスレーブシステム90の動作の一例を説明する。
マスタ装置100は、送信シリアルデータ151によりトポロジ推定の開始をスレーブ装置300に通知する。
マスタ装置100は、1つのスレーブ装置300を選択スレーブ装置として選択し、選択スレーブ装置のIDを送信シリアルデータ151により通知する。以下、本実施の形態に係る説明において、選択スレーブ装置は、本処理において選択されたスレーブ装置300を指す。
選択スレーブ装置は、処理P4と同様の処理を実行する。
選択スレーブ装置以外のスレーブ装置300は、選択スレーブ装置が送信した送信シリアルデータ401を受信シリアルデータ301として受信することを始める。
この際、受信側通信クロック311が本処理実行前の偶数倍に変化する。選択スレーブ装置以外のスレーブ装置300において、受信側分周部320が受信側通信クロック311を分周すること、又は、時計351と制御部370とがそれぞれ受信側データクロック321を分周することにより、選択スレーブ装置から受信したデータの影響を打ち消す。
選択スレーブ装置は、選択スレーブ装置の現在時刻とIDとを、送信シリアルデータ401により送信する。
選択スレーブ装置以外の全てのスレーブ装置300それぞれは、選択スレーブ装置が処理P17において送信した送信シリアルデータ401を受信し、選択スレーブ装置の現在時刻及びIDと、選択スレーブ装置以外の全てのスレーブ装置300それぞれが送信シリアルデータ401を受信した時点における選択スレーブ装置以外のスレーブ装置300それぞれの現在時刻とを記録する。
マスタ装置100は、選択スレーブ装置以外の全てのスレーブ装置300それぞれに対して、処理P15から処理P20までを繰り返す。
マスタ装置100は、トポロジを推定し、かつ、トポロジの推定が終了した後にトポロジ推定の終了を通知する。
各スレーブ装置300は、処理P15から処理P20までにおいて取得したID及び現在時刻であって、各スレーブ装置300以外のスレーブ装置300が送信したID及び現在時刻と、各スレーブ装置300がID及び現在時刻を受信した時点における各スレーブ装置300の現在時刻の情報を1カ所に集約する。
各スレーブ装置300は、集約対象の情報を送信シリアルデータ401により送信することによって本処理を実行してもよいし、他の手段を用いて本処理を実行してもよい。また、情報の集約先はマスタ装置100でなくとも構わない。
各スレーブ装置300は、各スレーブ装置300にマスタ装置100からトポロジ推定の終了が通知された場合、かつ、マスタ装置100から送信シリアルデータ151を受信すること終了した場合に、時計351及び制御部370を駆動するクロックを、受信側データクロック321から補助クロック331へ切り替える。
本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90は、実施の形態1に示されている動作に加えて、マスタ装置100及び各スレーブ装置300相互の間での信号伝搬時間の計測等を実施する。当該信号伝搬時間は、1カ所に集約される。有線ネットワークのネットワークケーブルが閉じた輪になることは無いという条件から、マスタ装置100又はスレーブ装置300は、信号伝搬時間を用いてネットワークのトポロジを推定することができる。
従って、本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90において、スレーブ装置300が高精度発振器を搭載していないものの、マスタスレーブシステム90の有線ネットワークのトポロジを推定することができる。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
図16は、本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90の有線ネットワークの構成例を示している。本図に示すように、マスタスレーブシステム90は、少なくとも1つの中継装置500を備える。マスタ装置100と、複数のスレーブ装置300と、少なくとも1つの中継装置500とは、閉じた輪にならないよう有線接続されている。少なくとも1つの中継装置500のいずれかを介してマスタ装置100と接続されているスレーブ装置300は、少なくとも1つの中継装置500のいずれかをマスタ装置100として少なくとも1つの中継装置500のいずれかと接続している。下流側に属するスレーブ装置300は、マスタ装置100の代わりに中継装置500と接続している。
上流側は、マスタ装置100と、マスタ装置100と接続しているスレーブ装置300とから成る。下流側は、マスタ装置100と接続しておらず、かつ、中継装置500と接続しているスレーブ装置300から成る。
中継装置500は、図17及び図18に示すように、実施の形態1に係るマスタ装置100とスレーブ装置300とを組み合わせた構成になっている。図17は、上流側であり、かつ、スレーブ装置300に相当する。図18は、下流側であり、かつ、マスタ装置100に相当する。ただし、中継装置500は、マスタ装置100と異なり、高精度発振部110を搭載しない。中継装置500は、高精度発振部110を備える代わりに、上流側の受信側通信クロック311を下流側の送信側通信クロック111として利用する。中継装置500は、逓倍部210を備える。逓倍部210は、受信側データクロック321を用いて送信側通信クロック211を生成する。送信側通信クロック211は、送信側通信クロック111の代わりに用いられる。
中継装置500が備える時計351は、中継時計とも呼ばれる。
中継装置500の動作手順は、中継方法に相当する。また、中継装置500の少なくとも制御部510の動作を実現するプログラムは、中継プログラムに相当する。
中継装置500の上流側の動作は、下流側との信号の送受信を除いてスレーブ装置300の動作と同様であるため、説明を省略する。
中継装置500の下流側の動作は、上流側との信号の送受信と、上流側から受信した信号を適宜用いることとを除いてマスタ装置100の動作と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90は、中継装置500を備える。中継装置500は、上流側の受信側通信クロック311を下流側の送信側通信クロック111として利用する。
マスタスレーブシステム90は、何らかの理由によりネットワークを中継する必要がある場合がある。本場合において、マスタスレーブシステム90は、本実施の形態に係る中継装置500を用いることにより、マスタ装置100のみが高精度発振部110を備えていれば、実施の形態1に示すように高精度な時刻同期を実施することができ、また、実施の形態2に示すようにトポロジを推定することができる。
<変形例2>
中継装置500の構成は、実施の形態1の変形例に示される構成と同様であってもよい。
また、他の実施の形態に係る中継装置500についても、本変形例と同様の構成であってもよい。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
図19は、本実施の形態に係るマスタ装置100の構成例を示している。実施の形態1に係るマスタ装置100の構成に加えて、本実施の形態に係るマスタ装置100は、通常通信部190と、切替混合部200とを備える。
通常通信部190は、送信データ142を受け取り、受け取った送信データ142を用いて送信データ191を生成し、かつ、生成した送信データ191を送信する。
また、通常通信部190は、受信データ102を受け取り、受け取った受信データ102を用いて受信データ192を生成し、かつ、生成した受信データ192を制御部140に提供する。マスタ装置100が通常処理を実行する際に、シリアル信号受信部180と、シリアル信号送信部150とは動作しなくてもよい。
切替混合部200は、複数種類の信号が混合されたデータを受け取った場合に、受け取ったデータに含まれる信号を分離してもよい。
通常通信部410は、通常通信部190と同様である。
切替混合部420は、切替混合部200と同様である。
マスタ装置100に係る動作は、切替混合部200が信号を適宜切り替えることと、信号を適宜混合することとを除いて前述の実施の形態のものと同様であるため、省略する。
スレーブ装置300に係る動作は、マスタ装置100に係る動作と同様に前述の実施の形態のものと同様であるため、省略する。
具体例として、実施の形態1から3までにおいて、マスタ装置100及びスレーブ装置300が8b/10bエンコード方式を採用する場合において、送信するべきデータが無い場合に「データなし」を意味する符号が送信され続ける。本場合において、マスタ装置100及びスレーブ装置300は、電力を過剰に消費することがある。
本実施の形態によれば、この場合において、高精度処理を実施するとき以外は、通常通信部190及び通常通信部410を用いて他の方式で通信することができる。さらに、切替混合部200及び切替混合部420を備えることにより、必要に応じて8b/10b信号を用いることができる。従って、本実施の形態によれば、通信に要する消費電力を抑制することができる。
以下、主に前述した実施の形態と異なる点について、図面を参照しながら説明する。
図21及び図22は、本実施の形態に係る中継装置500の構成を示している。図21及び図22の見方は、図17及び図18の見方と同様である。中継装置500は、実施の形態3に係る中継装置500と、実施の形態4に係るマスタ装置100及びスレーブ装置300とを組み合わせたようなものである。
中継装置500は、図21に示すように、上流側に通常通信部410と切替混合部420とを備える。中継装置500は、図22に示すように、下流側に通常通信部190と切替混合部200とを備える。
本実施の形態に係る動作は、実施の形態3に係る動作と、実施の形態4に係る動作とを適宜組み合わせたものであるため、省略する。
以上のように、本実施の形態に係る中継装置500は、実施の形態3に係る中継装置500と、実施の形態4に係るマスタ装置100及びスレーブ装置300とを組み合わせたようなものである。
従って、本実施の形態に係るマスタスレーブシステム90は、実施の形態3で示した特長と、実施の形態4で示した特長とを兼ね備える。
前述した各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (12)
- クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信するスレーブ装置において、
前記スレーブ装置が前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出するクロック抽出部と、
前記受信側通信クロックに基づいて駆動するスレーブ時計を有する時刻管理部と
を備えるスレーブ装置であって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記スレーブ装置は、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
前記スレーブ装置は、
前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成する制御部と、
前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成し、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信するシリアル信号送信部と
を備え、
前記スレーブ装置は、前記受信シリアルデータとして、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記制御部は、前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させ、
前記スレーブ装置は、前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成する受信側分周部を備え、
前記スレーブ時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記制御部は、前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成し、
前記スレーブ装置は、
前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成し、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードするシリアル信号受信部と、
前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成する逓倍部と、
前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成する送信側分周部と
を備え、
前記シリアル信号送信部は、前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成し、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成し、かつ、前記送信シリアルデータを送信するスレーブ装置。 - 前記マスタ時刻同期情報は、前記マスタ装置が前記探査シリアルデータを送信した時点において前記マスタ時計が示す時刻1と、前記マスタ装置が前記応答シリアルデータを受信した時点において前記マスタ時計が示す時刻4とを含み、
前記スレーブ時刻同期情報は、前記スレーブ装置が前記探査シリアルデータを受信した時点において前記スレーブ時計が示す時刻2と、前記スレーブ装置が前記応答シリアルデータを送信した時点において前記スレーブ時計が示す時刻3とを含み、
前記制御部は、前記時刻1と前記時刻2と前記時刻3と前記時刻4とを用いて前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させる請求項1に記載のスレーブ装置。 - 前記スレーブ装置は、前記スレーブ装置を識別する識別子を有し、
前記制御部は、前記送信データとして、前記識別子の情報を含む識別データを生成し、
前記シリアル信号送信部は、前記送信シリアルデータとして、前記識別データを用いて識別シリアルデータを生成する請求項1又は2に記載のスレーブ装置。 - 前記スレーブ装置は、前記スレーブ装置と同じ機能を有する他のスレーブ装置と有線接続しており、
前記制御部は、前記スレーブ装置が前記識別シリアルデータを受信した場合に、前記送信データとして、前記スレーブ装置が前記識別シリアルデータを受信した時点における前記スレーブ時計が示す時刻の情報を含む時刻データを生成し、
前記シリアル信号送信部は、前記送信シリアルデータとして、前記時刻データを用いて時刻シリアルデータを生成する請求項3に記載のスレーブ装置。 - 高精度な時刻同期に基づかなくてもよい通常処理に係る通信を実行する通常通信部を備え、
前記通常処理を実行する際に前記シリアル信号受信部と、前記シリアル信号送信部とは動作しない請求項3又は4に記載のスレーブ装置。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信する中継装置において、
前記中継装置が前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出するクロック抽出部と、
前記受信側通信クロックに基づいて駆動する中継時計を有する時刻管理部と
を備える中継装置であって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記中継装置は、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
前記中継装置は、
前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成する制御部と、
前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成し、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信するシリアル信号送信部と
を備え、
前記中継装置は、前記受信シリアルデータとして、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記制御部は、前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記中継時計を前記マスタ時計と同期させ、
前記中継装置は、前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成する受信側分周部を備え、
前記中継時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記制御部は、前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成し、
前記中継装置は、
前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成し、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードするシリアル信号受信部と、
前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成する逓倍部と、
前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成する送信側分周部と
を備え、
前記シリアル信号送信部は、前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成し、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成し、かつ、前記送信シリアルデータを送信する中継装置。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と、請求項1から5のいずれか1項に記載の複数のスレーブ装置とを備え、
前記マスタ装置と、前記複数のスレーブ装置とは、閉じた輪にならないよう有線接続されているマスタスレーブシステム。 - 請求項6に記載の少なくとも1つの中継装置と、請求項1から5のいずれか1項に記載の複数のスレーブ装置とを備え、
前記マスタ装置と、前記複数のスレーブ装置と、前記少なくとも1つの中継装置とは、閉じた輪にならないよう有線接続されており、
前記少なくとも1つの中継装置のいずれかを介して前記マスタ装置と接続されているスレーブ装置は、前記少なくとも1つの中継装置のいずれかを前記マスタ装置として前記少なくとも1つの中継装置のいずれかと接続している請求項7に記載のマスタスレーブシステム。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信するスレーブ装置におけるスレーブ制御方法において、
クロック抽出部が、前記スレーブ装置が前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出し、
時刻管理部が、前記受信側通信クロックに基づいて駆動するスレーブ時計を有するスレーブ制御方法であって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記スレーブ装置は、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
制御部が、前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成し、
シリアル信号送信部が、前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成し、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信し、
前記スレーブ装置は、前記受信シリアルデータとして、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記制御部は、前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させ、
受信側分周部が、前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成し、
前記スレーブ時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記制御部は、前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成し、
シリアル信号受信部が、前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成し、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードし、
逓倍部が、前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成し、
送信側分周部が、前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成し、
前記シリアル信号送信部は、前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成し、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成し、かつ、前記送信シリアルデータを送信するスレーブ制御方法。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信するコンピュータに、
前記コンピュータが前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出させ、
前記受信側通信クロックに基づいてスレーブ時計を駆動させるスレーブ制御プログラムであって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記コンピュータは、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
前記コンピュータに、
前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成させ、
前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成させ、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信させるスレーブ制御プログラムであって、
前記コンピュータは、前記受信シリアルデータとして、前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記コンピュータに、
前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記スレーブ時計を前記マスタ時計と同期させ、
前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成させるスレーブ制御プログラムであって、
前記スレーブ時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記コンピュータに、
前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成させ、
前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成させ、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードさせ、
前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成させ、
前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成させ、
前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成させ、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成させ、かつ、前記送信シリアルデータを送信させるスレーブ制御プログラム。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信する中継装置における中継方法において、
クロック抽出部が、前記中継装置が前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出し、
時刻管理部が、前記受信側通信クロックに基づいて駆動する中継時計を有する中継方法であって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記中継装置は、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
制御部が、前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成し、
シリアル信号送信部が、前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成し、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信し、
前記中継装置は、前記受信シリアルデータとして、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記制御部は、前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記中継時計を前記マスタ時計と同期させ、
受信側分周部が、前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成し、
前記中継時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記制御部は、前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成し、
シリアル信号受信部が、前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成し、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードし、
逓倍部が、前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成し、
送信側分周部が、前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成し、
前記シリアル信号送信部は、前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成し、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成し、かつ、前記送信シリアルデータを送信する中継方法。 - クロック信号を通信クロックとして発振する発振器を搭載するマスタ装置と有線接続しており、かつ、前記マスタ装置が送信するマスタ送信データを、前記通信クロックを用いてシリアル化することにより生成されたデータを受信シリアルデータとして前記マスタ装置から受信するコンピュータに、
前記コンピュータが前記受信シリアルデータを受信中である場合に、前記受信シリアルデータから前記通信クロックを受信側通信クロックとして抽出させ、
前記受信側通信クロックに基づいて中継時計を駆動させる中継プログラムであって、
前記マスタ装置は、前記発振器が生成するクロック信号に基づいて駆動するマスタ時計を搭載しており、
前記コンピュータは、前記受信シリアルデータとして、探査を意味する情報を含むマスタ送信データをシリアル化した探査シリアルデータを受信し、
前記コンピュータに、
前記探査シリアルデータに対する応答を意味する情報を含む応答データと、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるスレーブ時刻同期情報とを生成させ、
前記受信側通信クロックに基づいて前記応答データをシリアル化することにより応答シリアルデータを生成させ、かつ、前記応答シリアルデータを前記マスタ装置に送信させる中継プログラムであって、
前記コンピュータは、前記受信シリアルデータとして、前記中継時計を前記マスタ時計と同期させることに用いられるマスタ時刻同期情報を含むマスタ送信データをシリアル化した同期シリアルデータを受信し、
前記コンピュータに、
前記スレーブ時刻同期情報と、前記マスタ時刻同期情報とに基づいて前記中継時計を前記マスタ時計と同期させ、
前記受信側通信クロックを分周することにより受信側データクロックを生成させる中継プログラムであって、
前記中継時計は、前記受信側データクロックにより駆動し、
前記マスタ送信データは、前記通信クロックを分周することにより生成されたマスタデータクロックの成分を含むようエンコードされたデータであり、
前記コンピュータに、
前記マスタ装置が属するネットワークに送信する送信データを生成させ、
前記受信側通信クロックを用いて前記受信シリアルデータを非シリアル化することにより非シリアル化受信データを生成させ、かつ、前記受信側データクロックを用いて前記非シリアル化受信データをデコードさせ、
前記受信側通信クロックの周波数を偶数倍にすることにより送信側通信クロックを生成させ、
前記送信側通信クロックを分周することにより送信側データクロックを生成させ、
前記送信側データクロックを用いて前記送信データをエンコードすることにより前記送信側データクロックの成分を含むエンコード送信データを生成させ、前記送信側通信クロックを用いて前記エンコード送信データをシリアル化することにより送信シリアルデータを生成させ、かつ、前記送信シリアルデータを送信させる中継プログラム。
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坂上 太一,IEEE802.1ASにおけるグランドマスタ切り替え時の時刻補正方式,電子情報通信学会技術研究報告 Vol.118 No.488,日本,一般社団法人電子情報通信学会,2019年03月01日,第34頁 |
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