JP7158254B2 - 水道水を浄化する方法 - Google Patents

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Description

本開示は、水道水を浄化する方法に関する。
分離膜エレメントは、海水の淡水化、純水の製造、水道水の浄化、廃水処理、原油の採掘などの様々な分野で使用されている。例えば、スパイラル型の分離膜エレメントは、集水管と、集水管に巻きつけられた分離膜とを備えている。処理されるべき原水は、分離膜と分離膜との間に定められた原水流路を流れる。透過水は、透過水流路を通じて集水管に集められる。
分離膜エレメントを使用して原水を処理するとき、原水から多くの透過水を回収できることが望ましい。特許文献1には、長期安定運転を可能にするツリー構造のRO装置が記載されている。
特開2007-125527号公報 米国特許出願公開第2014/0042080号明細書
しかし、ツリー構造を使用できなかったり、分離膜エレメントを単段で使用することが要求されたりすることがある。この場合、透過水の量を増やすことは容易ではない。
分離膜エレメントを単段で使用して高回収率運転を行うと、原水の線速が原水流路の出口付近で大幅に低下し、塩阻止率及び透過水量が大幅に低下する。なぜなら、原水の線速が低下することによって、原水スペーサによる原水の撹拌効果が低下し、濃度分極層が発達する。これにより、塩阻止率及び透過水量が低下する。
例えば、水道水の浄化に分離膜エレメントを使用するとき、水資源の乏しい国又は地域においては、高い回収率にて水道水を浄化することが望まれる。しかし、高回収率運転を行うと、分離膜エレメントの性能の低下の問題が顕在化する。
本開示は、分離膜エレメントの性能の低下を抑制しつつ、高回収率にて水道水を浄化する方法を提供する。
本開示は、
集水管と、前記集水管に巻きつけられた分離膜と、前記集水管の長手方向における前記分離膜の一方の端面である第1端面と、前記集水管の長手方向における前記分離膜の他方の端面である第2端面と、前記第1端面から前記第2端面まで直線状に延びる第1原水流路と、前記第2端面から前記第1端面まで直線状に延びる第2原水流路と、を備えた分離膜エレメントを用いて水道水を浄化する方法であって、
前記第1端面を通じて前記第1原水流路に前記水道水を流入させることと、
前記第2端面を通じて前記第1原水流路から前記水道水を排出させることと、
前記第2端面を通じて、前記第1原水流路から排出された前記水道水を前記第2原水流路に流入させることと、
を含む、方法を提供する。
本開示の方法において、原水流路の合計の長さは、第1端面と第2端面との間の距離の2倍以上である。原水流路の流路断面積を減らし、原水流路の合計長さを増やすことによって、原水の線速を上げて濃度分極層が発達することを抑制できる。つまり、本開示の方法は、分離膜エレメントの性能の低下を抑制しつつ、高回収率にて水道水を浄化することを可能にする。
図1は、本開示の一実施形態に係る分離膜エレメントの斜視図である。 図2は、図1に示す分離膜エレメントの縦断面図である。 図3は、図1に示す分離膜エレメントの展開斜視図である。 図4Aは、第1端面又は第2端面から見たときの分離膜エレメントの正面図である。 図4Bは、第1端面又は第2端面の部分拡大斜視図である。 図5は、原水スペーサに仕切りを一体化させる方法を示す図である。 図6は、変形例に係る原水スペーサの斜視図である。 図7Aは、第1角度及び第2角度の別の例を示す模式図である。 図7Bは、第1角度及び第2角度のさらに別の例を示す模式図である。 図7Cは、第1角度及び第2角度のさらに別の例を示す模式図である。 図8Aは、変形例1に係る分離膜エレメントの斜視図である。 図8Bは、第2端面から見たときの分離膜エレメントの模式的な平面図である。 図8Cは、第1端面から見たときの分離膜エレメントの模式的な平面図である。 図9Aは、変形例2に係る分離膜エレメントの斜視図である。 図9Bは、第1端面又は第2端面から見たときの分離膜エレメントの模式的な正面図である。 図10は、変形例2の分離膜エレメントに使用された4枚の原水スペーサの展開図である。 図11は、仕切りの位置を決定するために用いられる曲線を示す図である。 図12は、本開示の一実施形態に係る分離膜モジュールの断面図である。 図13は、本開示の一実施形態に係る浄水器の正面図である。 図14は、特許文献2に記載された逆浸透膜エレメントの問題点を説明する図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。
本開示の方法において、原水は、分離膜エレメントの端面間を往復する。本開示の方法に使用できる分離膜エレメントを具体的に説明する。
図1は、本実施形態の分離膜エレメント10の構成を概略的に示している。図1に示すように、分離膜エレメント10は、第1端面10p、第2端面10q、第1原水流路15及び第2原水流路16を備えている。第1端面10p及び第2端面10qは、互いに向かい合う端面である。第1原水流路15は、第1端面10pから第2端面10qまで延びている。第2原水流路16は、第2端面10qから第1端面10pまで延びている。第1原水流路15は、第2原水流路16に直列に接続されている。
分離膜エレメント10は、詳細には、集水管21及び積層体22を備えている。積層体22は、分離膜12を含み、集水管21の周囲に配置されている。第1原水流路15及び第2原水流路16は、積層体22の内部に形成された流路である。第1端面10pは、集水管21の長手方向における分離膜12の一方の端面である。第2端面10qは、集水管21の長手方向における分離膜12の他方の端面である。
矢印で示すように、分離膜エレメント10において、原水は、第1端面10pを通過して第1原水流路15に流入し、第2端面10qを通過して第1原水流路15から流出する。その後、原水は、第2端面10qを通過して第2原水流路16に流入し、第1端面10pを通過して第2原水流路16から流出する。原水は、第1端面10pと第2端面10qとの間を往復する。
従来の分離膜エレメントにおいて、原水流路の長さは、分離膜エレメントの端面間の距離に等しい。例えば、透過水の回収率を50%に設定して運転を行う場合、原水流路の出口付近における原水の流量は入口付近における原水の流量の約半分である。そのため、原水流路の出口付近において、原水の線速は著しく低下する。その結果、濃度分極層が発達し、塩阻止率及び透過水量が低下する。
これに対し、本実施形態の分離膜エレメント10において、原水流路の合計の長さは、第1端面10pと第2端面10qとの間の距離の2倍以上である。原水流路の流路断面積を減らし、原水流路の合計長さを増やすことによって、原水の線速を上げて濃度分極層が発達することを抑制できる。つまり、本実施形態の分離膜エレメント10は、高回収率運転を行っても性能(塩阻止率及び透過水量)が低下しにくい。また、原水の線速を上げることによって、スケールの付着を抑制することも可能である。
特に、原水の流れ方向における下流側に進むにつれて原水流路の流路断面積が段階的に減少している場合、原水の線速を上げることによる上記の効果をより十分に得ることができる。
図14に示すように、特許文献2に記載された逆浸透膜エレメントは、蛇行した原水流路を備えている。原水流路の合計の長さは、逆浸透膜エレメントの端面間の距離の2倍以上である。しかし、蛇行した原水流路は、複数の淀み領域SAを生じさせる。淀み領域SAにおける原水の線速は非常に遅い。つまり、淀み領域SAは、分離機能に殆ど寄与しない。
これに対し、本実施形態の分離膜エレメント10において、原水は、第2端面10qを通過して第1原水流路15から流出したのち、第2端面10qを通過して第2原水流路16に流入する。つまり、原水は、分離膜と分離膜との間の空間である第1原水流路15から一旦外部に出て、再度、分離膜と分離膜との間の別の空間である第2原水流路16に流入する。原水は、それぞれの原水流路内を直進し、流れの方向が変わることがないため、第1原水流路15にも第2原水流路16にも淀み領域が生じにくい。
本実施形態では、第1原水流路15も第2原水流路16も蛇行しておらず、第1端面10pと第2端面10qとの間において直線状に延びている。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
本実施形態において、第1原水流路15の長さは、第2原水流路16の長さに等しい。第1原水流路15における原水の流れ方向は、第2原水流路16における原水の流れ方向と平行である。詳細には、第1原水流路15における原水の流れ方向は、第2原水流路16における原水の流れ方向と180度反対の方向である。第1原水流路15における原水の流れ方向及び第2原水流路16における原水の流れ方向は、集水管21の長手方向に平行である。第1原水流路15から第2原水流路16に移るとき、原水の流れ方向が180度反転する。このような構成によれば、分離膜エレメント10をコンパクトに構成することが可能である。
第2原水流路16の流路断面積は、例えば、第1原水流路15の流路断面積よりも小さい。このような構成によれば、第2原水流路16において原水の線速が低下しにくい。そのため、分離膜エレメント10は、高回収率運転に適している。
第1原水流路15の流路断面積は、第1原水流路15としての空間の体積を集水管21の長手方向における第1原水流路15の長さで割ることによって算出されうる。集水管21の長手方向における第1原水流路15の長さは、第1端面10pと第2端面10qとの間の最短距離に等しい。第2原水流路16の流路断面積も同じ方法で算出されうる。
本実施形態では、第1端面10pと第2端面10qとを最短距離で結ぶ線分に垂直な断面における第1原水流路15の面積が一定である。言い換えれば、第1原水流路15の流路断面積は、第1端面10pと第2端面10qとを最短距離で結ぶ線分に垂直な断面における第1原水流路15の面積で表される。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。「第1端面10pと第2端面10qとを最短距離で結ぶ線分に垂直な断面」は、集水管21の長手方向に垂直な断面である。
同様に、第1端面10pと第2端面10qとを最短距離で結ぶ線分に垂直な断面における第2原水流路16の面積が一定である。言い換えれば、第2原水流路16の流路断面積は、第1端面10pと第2端面10qとを最短距離で結ぶ線分に垂直な断面における第2原水流路16の面積で表される。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
第1原水流路15の入口は、第1端面10pに位置している。第1原水流路15の出口は、第2端面10qに位置している。第2原水流路16の入口は、第2端面10qに位置している。第2原水流路16の出口は、第1端面10pに位置している。言い換えれば、第1原水流路15は、第1端面10p及び第2端面10qのそれぞれにおいて開口している。第2原水流路16は、第1端面10p及び第2端面10qのそれぞれにおいて開口している。
第1原水流路15の入口の開口面積は、分離膜エレメント10の内部における第1原水流路15の流路断面積に等しい。第1原水流路15の出口の開口面積は、分離膜エレメント10の内部における第1原水流路15の流路断面積に等しい。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
第2原水流路16の入口の開口面積は、分離膜エレメント10の内部における第2原水流路16の流路断面積に等しい。第2原水流路16の出口の開口面積は、分離膜エレメント10の内部における第2原水流路16の流路断面積に等しい。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
本実施形態において、原水は、典型的には、水道水である。分離膜エレメント10は、高い塩阻止率及び透過水量を維持しつつ、高い回収率にて水道水を浄化することができる。この効果は、水資源の乏しい国又は地域において特に有意である。
本明細書において、水道水は、浄水場から蛇口に供給される水を意味する
図2は、分離膜エレメント10の縦断面を概略的に示している。図2に示すように、分離膜エレメント10は、連絡流路27をさらに備えている。連絡流路27は、第2端面10qにおける第1原水流路15の出口と第2端面10qにおける第2原水流路16の入口とを接続している。連絡流路27は、第1原水流路15から第2原水流路16への原水の移送を可能にする。
本実施形態において、連絡流路27は、第2端面10qを覆っているカバー28の内部空間でありうる。カバー28は、第2端面10qを覆い、連絡流路27としての隔離部屋を形成している。このような構成によれば、第1原水流路15から第2原水流路16に原水が移送されうる。カバー28は、例えば、積層体22に取り付けられている。後述するように、カバー28は、分離膜エレメント10の全体を収容するケーシングの一部であってもよい。
分離膜エレメント10は、第1端面10pにおける第1原水流路15の入口と第1端面10pにおける第2原水流路16の出口とを仕切る隔壁を含むアダプタを備えていてもよい。アダプタは、処理されるべき原水と濃縮された原水との混合を防ぎつつ、第1原水流路15に処理されるべき原水を導き、第2原水流路16から濃縮された原水を回収する。このようなアダプタは、積層体22に取り付けられてもよく、分離膜エレメント10の全体を収容するケーシングの一部であってもよい。
図3は、図1に示す分離膜エレメント10を部分的に展開して示している。積層体22は、分離膜12、原水スペーサ13及び透過水スペーサ14によって構成されている。分離膜12の端面が積層体22の端面を構成する。積層体22は、詳細には、複数の分離膜12、複数の原水スペーサ13及び複数の透過水スペーサ14によって構成されている。原水スペーサ13及び透過水スペーサ14は、例えば、網状の部材である。
複数の分離膜12は、互いに重ね合わされ、袋状の構造を有するように3辺において封止され、集水管21に巻きつけられている。袋状の構造の外部に位置するように、分離膜12と分離膜12との間に原水スペーサ13が配置されている。原水スペーサ13は、分離膜12と分離膜12との間に原水流路としての空間を確保している。原水流路には、第1原水流路15及び第2原水流路16が含まれる。袋状の構造の内部に位置するように、分離膜12と分離膜12との間に透過水スペーサ14が配置されている。透過水スペーサ14は、分離膜12と分離膜12との間に透過水流路としての空間を確保している。1対の分離膜12及び透過水スペーサ14によって膜リーフ11が構成されている。透過水流路が集水管21に連通するように、膜リーフ11の開口端が集水管21に接続されている。
第1端面10p及び第2端面10qは、それぞれ、集水管21の長手方向における分離膜12の端面でありうる。このような構成によれば、分離膜12の端から端まで第1原水流路15及び第2原水流路16が形成されるので、分離膜12の分離機能を最大限に発揮させることが可能である。
本実施形態の分離膜エレメント10は、スパイラル型の分離膜エレメントでありうる。スパイラル型の分離膜エレメントの材料、構造、特性、製造方法などは良く知られている。そのため、最小限の設計変更にて、既存のスパイラル型の分離膜エレメントに本開示の技術を適用することが可能である。
分離膜12は、例えば、逆浸透膜、ナノ濾過膜、限外濾過膜又は精密濾過膜である。分離膜12は、典型的には、逆浸透膜又はナノ濾過膜である。
集水管21は、各分離膜12を透過した透過水を集めて分離膜エレメント10の外部に導く役割を担っている。集水管21には、その長手方向に沿って複数の貫通孔21hが所定間隔で設けられている。透過水は、これらの貫通孔21hを通じて集水管21の中に流入する。
図4Aは、第1端面10p又は第2端面10qから見たときの分離膜エレメント10の正面図である。本実施形態において、第1原水流路15は、集水管21の周方向における第1角度θ1の領域を占有する流路である。第2原水流路16は、集水管21の周方向における第2角度θ2の領域を占有する流路である。第1角度θ1は、第2角度θ2と異なる。詳細には、第1角度θ1は、第2角度θ2よりも大きい。このような構成によれば、第2原水流路16における原水の線速の低下を十分に抑制することができる。また、第1角度θ1及び第2角度θ2を適切に変更することによって、第1原水流路15における原水の線速と第2原水流路16における原水の線速とを均一化することも可能である。
図4Aの例において、第1角度θ1は240度であり、第2角度θ2は120度である。したがって、第1原水流路15の流路断面積に対する第2原水流路16の流路断面積の比率は、0.5である。
分離膜エレメント10は、複数の仕切り23をさらに備えている。複数の仕切り23のそれぞれが第1原水流路15と第2原水流路16とを仕切っている。複数の仕切り23のそれぞれが集水管21の長手方向に延びている。このような構成によれば、第1原水流路15と第2原水流路16とを確実に仕切ることができる。第1原水流路15から第2原水流路16に原水がショートカットして流れることも防止できる。
仕切り23は、第1端面10pから第2端面10qまで延びている。このような構成によれば、第1原水流路15と第2原水流路16とを確実に仕切ることができる。
図4Bは、第1端面10p又は第2端面10qの一部を拡大して示している。図4Bに示すように、膜リーフ11と膜リーフ11との間に原水スペーサ13が配置されている。この例では、仕切り23の右側の空間が第1原水流路15であり、仕切り23の左側の空間が第2原水流路16である。仕切り23は、原水スペーサ13に一体化されている。言い換えれば、仕切り23は、原水スペーサ13の一部であってもよい。このような構成によれば、第1原水流路15と第2原水流路16とを確実に仕切ることができる。第1原水流路15から第2原水流路16に原水がショートカットして流れることも防止できる。各仕切り23は、帯状の形状を有する。
図4Aに示すように、複数の仕切り23は、第1の角度位置P1において集水管21の半径方向に並べられた複数の第1仕切り231と、第2の角度位置P2において集水管21の半径方向に並べられた複数の第2仕切り232と、を含む。第1の角度位置P1及び第2の角度位置P2は、集水管21の周方向における所定の角度位置である。このような構成によれば、第1原水流路15と第2原水流路16とを確実に仕切ることができる。第1原水流路15から第2原水流路16に原水がショートカットして流れることも防止できる。
図5は、原水スペーサ13に仕切り23を一体化させる方法の一例を示している。具体的には、原水スペーサ13の所定の位置に仕切り23の原料部材であるリボン23aを配置する。原水スペーサ13及びリボン23aを耐熱シート25で挟み、リボン23aが溶融し、原水スペーサ13が溶融しない温度にて、原水スペーサ13及びリボン23aに熱及び圧力を加える。リボン23aが溶融及び固化することによって、原水スペーサ13に一体化された仕切り23が形成される。仕切り23は、例えば、ホットメルト樹脂によって作られている。図5に示す方法によれば、原水スペーサ13に仕切り23を容易に一体化させることができる。仕切り23の厚さを原水スペーサ13の厚さに一致させることができるとともに、平滑な表面の仕切り23を形成することができる。仕切り23の形成後、耐熱シート25は、原水スペーサ13から剥離され、除去される。集水管21に膜リーフ11と原水スペーサ13を巻きつけた後、巻回体を再加熱することによって、仕切り23と分離膜12との間のシール性を向上させることも可能である。
仕切り23は、シリコーンシーラントによって作られていてもよい。シリコーンシーラントを使用する場合、耐熱シート25に代えて、ワックスペーパーを使用できる。
図6は、変形例に係る原水スペーサ131を示している。原水スペーサ131は、多数の開口を有するシート状の本体部132と、本体部132に一体化された複数の仕切り23とを備えている。複数の仕切り23は、互いに平行に並んでいる。仕切り23は、本体部132の厚さを上回る厚さを有している。このような原水スペーサ131は、シート材料を加工してロールツーロール方式で作製されうる。仕切り23を有する原水スペーサは、多数の開口部を有するネットと、仕切り23としての帯状の部材とを交互に接続することによって作製されてもよい。
図7A、図7B及び図7Cは、図4Aを参照して説明した第1角度θ1及び第2角度θ2の別の例を示している。第1角度θ1は、第1原水流路15が占有する領域の角度である。第2角度θ2は、第2原水流路16が占有する領域の角度である。図7Aに示すように、例えば、第1角度θ1が257度であり、第2角度θ2が103度である。図7Bに示すように、例えば、第1角度θ1が270度であり、第2角度θ2が90度である。図7Cに示すように、例えば、第1角度θ1が288度であり、第2角度θ2が72度である。原水の線速が十分に維持されるように、第1角度θ1及び第2角度θ2が適切に設定されうる。図7Aに示す例において、回収率は、例えば60%である。図7Bに示す例において、回収率は、例えば67%である。図7Cに示す例において、回収率は、例えば75%である。「回収率」は、原水の量に対する透過水の量の比率である。「原水の量」は、第1原水流路15の入口における原水の量である。
(変形例1)
図8Aは、変形例1に係る分離膜エレメント20の構成を概略的に示している。図8Bは、第2端面10qから見たときの分離膜エレメント20の模式的な平面図である。図8Cは、第1端面10pから見たときの分離膜エレメント20の模式的な平面図である。分離膜エレメント10に関する全ての説明は、技術的な矛盾が無い限り、分離膜エレメント20にも適用されうる。
図8Aに示すように、分離膜エレメント20は、分離膜エレメント10の構成に加え、第1端面10pから第2端面10qまで延びる第3原水流路17をさらに備えている。矢印で示すように、分離膜エレメント20において、原水は、第1端面10pを通過して第1原水流路15に流入し、第2端面10qを通過して第1原水流路15から流出する。次に、原水は、第2端面10qを通過して第2原水流路16に流入し、第1端面10pを通過して第2原水流路16から流出する。さらに、原水は、第1端面10pを通過して第3原水流路17に流入し、第2端面10qを通過して第3原水流路17から流出する。つまり、原水は、第1端面10pと第2端面10qとの間を1.5往復する。本変形例によれば、原水流路の合計長さを更に増やすことによって、各原水流路の流路断面積が減少する。その結果、原水の線速を上げて濃度分極層が発達することを更に抑制できる。
第1原水流路15及び第2原水流路16と同様、第3原水流路17も第1端面10pと第2端面10qとの間を直線状に延びている。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
第1原水流路15から第2原水流路16に移るとき、原水の流れ方向が180度反転する。第2原水流路16から第3原水流路17に移るとき、原水の流れ方向が180度反転する。このような原水の流れは、別の変形例及び別の実施形態にも適用されている。
本変形例において、第1原水流路15は、集水管21の周方向における第1角度θ1の領域を占有している。第2原水流路16は、集水管21の周方向における第2角度θ2の領域を占有している。第3原水流路17は、集水管21の周方向における第3角度θ3の領域を占有している。第1角度θ1は、第2角度θ2よりも大きい。第2角度θ2は、第3角度θ3よりも大きい。このような構成によれば、原水の線速の低下を十分に防ぐことができる。例えば、第1角度θ1が160度であり、第2角度θ2が120度であり、第3角度θ3が80度である。
第2原水流路16の流路断面積は第1原水流路15の流路断面積よりも小さい。第3原水流路17の流路断面積は第2原水流路16の流路断面積よりも小さい。つまり、下流側に位置している原水流路の流路断面積は、上流側に位置している原水流路の流路断面積よりも小さい。このような構成によれば、第2原水流路16及び第3原水流路17において原水の線速が低下しにくい。そのため、分離膜エレメント20は、高回収率運転に適している。
複数の仕切り23は、第1原水流路15、第2原水流路16及び第3原水流路17を相互に仕切っている。これにより、原水は、流路をショートカットすることなく、第1原水流路15、第2原水流路16及び第3原水流路17を順番に流れる。
図4Aを参照して説明した構成は、本変形例にも適用されうる。具体的には、複数の仕切り23は、第1の角度位置において集水管21の半径方向に並べられた第1の複数の仕切りと、第2の角度位置において集水管21の半径方向に並べられた第2の複数の仕切りと、第3の角度位置において集水管21の半径方向に並べられた第3の複数の仕切りと、を含む。第1の角度位置、第2の角度位置及び第3の角度位置は、集水管21の周方向における所定の角度位置である。このような構成によれば、第1原水流路15、第2原水流路16及び第3原水流路17を相互に確実に仕切ることができる。
分離膜エレメント20は、連絡流路31及び連絡流路32をさらに備えている。連絡流路31は、第2端面10qにおける第1原水流路15の出口と第2端面10qにおける第2原水流路16の入口とを接続している。連絡流路31は、第3原水流路17から隔離されている。連絡流路32は、第1端面10pにおける第2原水流路16の出口と第1端面10pにおける第3原水流路17の入口とを接続している。連絡流路32は、第1原水流路15から隔離されている。連絡流路31は、第1原水流路15から第2原水流路16への原水の移送を可能にする。連絡流路32は、第2原水流路16から第3原水流路17への原水の移送を可能にする。
本変形例において、連絡流路31は、第2端面10qを覆っているカバー281の内部空間でありうる。連絡流路32は、第1端面10pを覆っているカバー282の内部空間でありうる。図8Bに示すように、カバー281は、第2端面10qを覆い、連絡流路31としての隔離部屋を形成している。カバー281は、第1原水流路15の出口及び第2原水流路16の入口を第3原水流路17の出口から隔離している。図8Cに示すように、カバー282は、第1端面10pを覆い、連絡流路32としての隔離部屋を形成している。カバー282は、第2原水流路16の出口及び第3原水流路17の入口を第1原水流路15の入口から隔離している。カバー281は、第2端面10qを部分的に覆っていてもよい。カバー282は、第1端面10pを部分的に覆っていてもよい。このような構成によれば、第1原水流路15、第2原水流路16及び第3原水流路17の順番で原水が流れる。図14を参照して説明した淀み領域SAが形成されることも防止できる。第2原水流路16を流れることなく第1原水流路15から第3原水流路17に原水がショートカットして流れたり、第3原水流路17から第1原水流路15に原水が戻ったりすることも防止できる。カバー281及びカバー282は、例えば、積層体22に取り付けられている。
(変形例2)
図9Aは、変形例2に係る分離膜エレメント30の構成を概略的に示している。図9Bは、第1端面10p又は第2端面10qから見たときの分離膜エレメント30の模式的な平面図である。分離膜エレメント10及び20に関する全ての説明は、技術的な矛盾が無い限り、分離膜エレメント30にも適用されうる。
図9A及び図9Bに示すように、分離膜エレメント30は、分離膜エレメント20の構成に加え、第2端面10qから第1端面10pまで延びる第4原水流路18をさらに備えている。矢印で示すように、分離膜エレメント30において、原水は、第1端面10pを通過して第1原水流路15に流入し、第2端面10qを通過して第1原水流路15から流出する。次に、原水は、第2端面10qを通過して第2原水流路16に流入し、第1端面10pを通過して第2原水流路16から流出する。次に、原水は、第1端面10pを通過して第3原水流路17に流入し、第2端面10qを通過して第3原水流路17から流出する。さらに、原水は、第2端面10qを通過して第4原水流路18に流入し、第1端面10pを通過して第4原水流路18から流出する。つまり、原水は、第1端面10pと第2端面10qとの間を2往復する。本変形例によれば、原水流路の合計長さを更に増やすことによって各原水流路の流路断面積が減少する。その結果、原水の線速を上げて濃度分極層が発達することを更に抑制できる。
第1原水流路15、第2原水流路16及び第3原水流路17と同様、第4原水流路18も第1端面10pと第2端面10qとの間を直線状に延びている。このような構成によれば、淀み領域ができることをより確実に防止できる。
本変形例において、第1原水流路15は、集水管21の周方向における第1角度θ1の領域を占有している。第2原水流路16は、集水管21の周方向における第2角度θ2の領域を占有している。第3原水流路17は、集水管21の周方向における第3角度θ3の領域を占有している。第4原水流路18は、集水管21の周方向における第4角度θ4の領域を占有している。第1角度θ1は、第2角度θ2よりも大きい。第2角度θ2は、第3角度θ3よりも大きい。第3角度θ3は、第4角度θ4よりも大きい。このような構成によれば、原水の線速の低下を十分に防ぐことができる。例えば、第1角度θ1が120度であり、第2角度θ2が100度であり、第3角度θ3が80度であり、第4角度θ4が60度である。
第2原水流路16の流路断面積は第1原水流路15の流路断面積よりも小さい。第3原水流路17の流路断面積は第2原水流路16の流路断面積よりも小さい。第4原水流路18の流路断面積は第3原水流路17の流路断面積よりも小さい。このような構成によれば、第2原水流路16、第3原水流路17及び第4原水流路18において原水の線速が低下しにくい。そのため、分離膜エレメント30は、高回収率運転に適している。
複数の仕切り23は、第1原水流路15、第2原水流路16、第3原水流路17及び第4原水流路18を相互に仕切っている。これにより、原水は、流路をショートカットすることなく、第1原水流路15、第2原水流路16、第3原水流路17及び第4原水流路18を順番に流れる。
変形例1及び変形例2から理解できるように、原水流路の数は、2つに限定されず、3以上であってもよい。原水流路の数を増やせば増やすほど、各原水流路の流路断面積が減少し、原水の線速は上がる。仕切り23による膜面積の減少、製造容易性などを考慮して、原水流路の数、及び、各原水流路が占有する領域の角度が決定される。
本変形例から理解できるように、本開示の分離膜エレメントは、第1原水流路15及び第2原水流路16に加えて、第1端面10pから第2端面10qまで直線状に延びる少なくとも1つの追加の原水流路をさらに備えていてもよい。少なくとも1つの追加の原水流路は、本変形例では、第3原水流路17及び第4原水流路18に相当する。原水は、第1端面10p又は第2端面10qを通過して追加の原水流路から流出する。その後、原水は、追加の原水流路から流出する際に通過した第1端面10p又は第2端面10qを再び通過し、追加の原水流路に隣接するとともに追加の原水流路の下流側に位置する別の追加の原水流路に流入する。
例えば、分離膜エレメントがn個(nは2以上の整数)の原水流路を備えているとき、原水は、第1端面10p又は第2端面10qを通過してk番目(kは1以上、n-1以下の任意の整数)の原水流路から流出する。その後、原水は、k番目の原水流路から流出する際に通過した第1端面10p又は第2端面10qを再び通過し、k番目の原水流路に隣接するとともにk番目の原水流路の下流側に位置する(k+1)番目の原水流路に流入する。
次に、原水スペーサ13における仕切り23の位置について説明する。
分離膜エレメント10,20及び30は、例えば、集水管21に巻きつけられた4枚の膜リーフ11(図3参照)及び4枚の原水スペーサ13を有する。各膜リーフ11は、例えば、1対の分離膜12及び透過水スペーサ14によって構成されている。集水管21に膜リーフ11及び原水スペーサ13を巻きつけるとき、ワーク(組立中の分離膜エレメント)の半径が徐々に増加するので、4枚の原水スペーサ13における仕切り23の間隔は等間隔ではない。膜リーフ11及び原水スペーサ13の数は、4以外の複数であってもよい。
図10は、変形例1の分離膜エレメント20が4枚の膜リーフ11及び4枚の原水スペーサ13で構成される場合の4枚の原水スペーサ13を展開して示している。縦方向の線の位置が仕切り23の位置を表している。図10の左側が集水管21に近い側であり、仕切り23が密に配置されている。これらの原水スペーサ13の端部は、集水管21の周りに好ましくは略90度の等間隔で配置される。4枚の膜リーフ11及び原水スペーサ13を90度の間隔で配置すると、分離膜エレメント20の外形がより円形に近づき、集水管21の中心に対する外径の偏心も極小化できる。「外径の偏心」とは、分離膜エレメント20に外接する円の中心と集水管21の中心との間のずれの大きさを意味する。
仕切り23の位置は、例えば、極座標の方程式r=r0+bθ(r0:集水管21の半径、b:定数)によって表される曲線を用いて決定することができる。図11に示すように、この曲線は、周回ごとに半径が等間隔で増加する渦巻きであり、アルキメデスの螺旋と呼ばれる。展開状態の原水スペーサ13における仕切り23の位置は、膜リーフ11及び原水スペーサ13を集水管21に巻きつけた状態における仕切り23の位置までの螺旋の弧長を算出することによって決定できる。ある巻き角度θ(単位:ラジアン)までの弧長は、微小角度Δθにおける弧長r・Δθ(rとΔθとの積)を巻き角度θまで積算することによって決定できる。定数bは、b=w/(2π)で表される。定数bは、シート状部材の厚さの合計が周回ごとの半径の増加長さwに一致するように決定される。図10の例では、シート状部材の厚さの合計は、4枚の膜リーフ11の合計厚さと4枚の原水スペーサ13の合計厚さとの合計である。
(分離膜エレメントを用いた水道水の浄化)
例えば、分離膜エレメント10を用いて水道水を浄化することができる。第1端面10pを通じて第1原水流路15に水道水を流入させる。第2端面10qを通じて第1原水流路15から水道水を排出させる。水道水の流れ方向を180度反転させ、第2端面10qを通じて、第1原水流路15から排出された水道水を第2原水流路16に流入させる。第1端面10pを通じて第2原水流路16から水道水を排出させる。透過水は、飲用水としての使用に適している。高回収率運転を行えば、濃縮されて排出され、廃棄される水道水の量も少なく、経済的である。
分離膜エレメント10が逆浸透膜エレメント又はナノフィルトレーション膜エレメントであるとき、水道水からヒ素、重金属などの原子レベルの有害物質も大幅に除去できる。その結果、より安全な飲用水が得られる。
分離膜エレメント20を用いた場合、第1端面10pを通じて第2原水流路16から水道水を流出させ、水道水の流れ方向を再度180度反転させ、第1端面10qを通じて、第2原水流路16から排出された水道水を第3原水流路16に流入させる。第2端面10qを通じて第3原水流路17から水道水を排出させる。透過水は、飲用水としての使用に適している。高回収率運転を行えば、濃縮された水道水の量も少なく、経済的である。
本開示の分離膜エレメントは、設置スペースが限られる場所、例えば、家庭での水道水の浄化に特に適している。
分離膜エレメント10及び20に代えて、分離膜エレメント30も使用可能である。
以上の通り、本開示の分離膜エレメント10(,20,30)によれば、高い回収率にて原水を処理することができる。「高い回収率」は、例えば、50%以上であり、60%以上であってもよい。回収率の上限値は特に限定されない。例えば、分離膜エレメント10(,20,30)を用いて高い回収率で水道水を処理することによって、廃棄される水の量を減らすことができる。その結果、水資源を大幅に節約することが可能である。
(分離膜モジュールの実施形態)
図12は、本開示の一実施形態に係る分離膜モジュールの断面を示している。分離膜モジュール100は、ケーシング42及び分離膜エレメント10を備えている。分離膜エレメント10は、ケーシング42の内部に配置されている。ケーシング42の内部空間によって連絡流路27が形成されている。このような構成によれば、ケーシング42を再利用しやすく、分離膜エレメント10のみを交換することによって、分離膜モジュール100の性能を簡単に回復させることができる。
ケーシング42は、原水入口42a、原水出口42b及び透過水出口42cを有する。原水入口42aは、分離膜エレメント10の第1端面10pにおける第1原水流路15の入口に連通している。原水出口42bは、分離膜エレメント10の第1端面10pにおける第2原水流路16の出口に連通している。原水出口42bは、分離膜エレメント10における最も下流側の原水流路の出口に連通していてもよい。透過水出口42cは、集水管21に連通している。
分離膜エレメント10に代えて、分離膜エレメント20又は30を用いてもよい。
(浄水器の実施形態)
図13は、本開示の一実施形態に係る浄水器の正面図である。浄水器200は、プレフィルタ90、活性炭フィルタ91及び分離膜フィルタ92を備えている。プレフィルタ90、活性炭フィルタ91及び分離膜フィルタ92は、原水がこの順番で流れるように互いに接続されている。プレフィルタ90は、例えば、不織布によって構成されている繊維フィルタである。分離膜フィルタ92には、本開示の分離膜エレメント10,20又は30が使用されうる。このような構成によれば、高い回収率及び高い透過水量にて、清浄な水を生成することができる。
原水は、例えば、水道水である。本実施形態の浄水器200は、高い回収率及び高い透過水量を達成できるので、水資源の乏しい国及び地域での使用に特に適している。
本実施形態の浄水器200によれば、水道水は、プレフィルタ90に通されて浄化される。プレフィルタ90によって浄化された水道水が分離膜フィルタ92によってさらに浄化される。詳細には、水道水は、プレフィルタ90に通されて浄化され、プレフィルタ90によって浄化された水道水がさらに活性炭フィルタ91に通されて浄化される。プレフィルタ90及び活性炭フィルタ91によって浄化された水道水が分離膜フィルタ92によってさらに浄化される。浄水器200によって生成された透過水は、極めて清浄であり、飲用水としての使用に適している。
プレフィルタ90、活性炭フィルタ91及び分離膜フィルタ92は、それぞれ、ケーシングに収められており、浄水器200の本体部93に取り付けられている。プレフィルタ90、活性炭フィルタ91及び分離膜フィルタ92は、本体部93から取り外し可能であり、必要に応じて交換される。
本開示の分離膜エレメントは、海水の淡水化、純水の製造、水道水の浄化、廃水処理、原油の採掘などの様々な用途に使用されうる。本開示の分離膜エレメントは、コンパクトな設計が要求される用途、例えば、家庭用の浄水器に適している。
10,20,30 分離膜エレメント
10p 第1端面
10q 第2端面
11 膜リーフ
12 分離膜
13,131 原水スペーサ
14 透過水スペーサ
15 第1原水流路
16 第2原水流路
17 第3原水流路
18 第4原水流路
21 集水管
23 仕切り
27,31,32 連絡流路
28,281,282 カバー
42 ケーシング
71 ブロック
81,85,87,89 分割エレメント
83 外壁部
90 プレフィルタ
91 活性炭フィルタ
92 分離膜フィルタ
100 分離膜モジュール
200 浄水器
231 第1仕切り
232 第2仕切り

Claims (8)

  1. 集水管と、前記集水管に巻きつけられた分離膜と、前記集水管の長手方向における前記分離膜の一方の端面である第1端面と、前記集水管の長手方向における前記分離膜の他方の端面である第2端面と、前記第1端面から前記第2端面まで直線状に延びる第1原水流路と、前記第2端面から前記第1端面まで直線状に延びる第2原水流路と、を備えた分離膜エレメントを用いて水道水を浄化する方法であって、
    前記第1端面を通じて前記第1原水流路に前記水道水を流入させることと、
    前記第2端面を通じて前記第1原水流路から前記水道水を排出させることと、
    前記第2端面を通じて、前記第1原水流路から排出された前記水道水を前記第2原水流路に流入させることと、
    を含
    前記分離膜エレメントにおいて、前記第1原水流路は、前記集水管の周方向における第1角度の領域を占有する流路であり、前記第2原水流路は、前記集水管の周方向における第2角度の領域を占有する流路であり、前記第1角度は、前記第2角度と異なり、
    前記分離膜エレメントが逆浸透膜エレメント又はナノフィルトレーション膜エレメントである、方法。
  2. 前記第2原水流路の流路断面積は、前記第1原水流路の流路断面積よりも小さい、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1原水流路と前記第2原水流路とが仕切りによって仕切られている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記分離膜エレメントは、前記第1端面から前記第2端面まで直線状に延びる第3原水流路をさらに備え、
    前記第1端面を通じて前記第2原水流路から前記水道水を流出させることと、
    前記第1端面を通じて、前記第2原水流路から排出された前記水道水を前記第3原水流路に流入させることと、
    をさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記分離膜エレメントは、前記第1端面から前記第2端面まで直線状に延びる少なくとも1つの追加の原水流路をさらに備え、
    前記第1端面又は前記第2端面を通じて前記追加の原水流路から前記水道水を流出させることと、
    前記追加の原水流路から流出する際に前記水道水が通過した前記第1端面又は前記第2端面を通じて、前記追加の原水流路に隣接するとともに前記追加の原水流路の下流側に位置する別の追加の原水流路に前記水道水を流入させることと、
    をさらに含む、請求項1~3のいずれかに1項に記載の方法。
  6. 原水としての前記水道水の量に対する前記水道水から生成される透過水の比率が0.5以上である、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記水道水を繊維フィルタに通すことをさらに含み、
    前記繊維フィルタによって浄化された前記水道水が前記分離膜エレメントによってさらに浄化される、請求項1~のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記繊維フィルタによって浄化された前記水道水を活性炭フィルタに通すことをさらに含み、
    前記繊維フィルタ及び前記活性炭フィルタによって浄化された前記水道水が前記分離膜エレメントによってさらに浄化される、請求項に記載の方法。
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