JP7156502B2 - 構造物劣化検知システム及び構造物劣化検知方法 - Google Patents

構造物劣化検知システム及び構造物劣化検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、構造物劣化検知システム及び構造物劣化検知方法に関する。
第4次産業革命とも呼ばれるIoT(Internet of Things)時代の到来により、膨大な数のセンサが世の中に散在され、2022年には年間使用センサ数が1兆個(トリリオン)を超えると予測されている。実世界のデータを取得するセンサ群に加え、取得したデータを中央監視部に伝達する通信ネットワークと、収集したデータに処理を施すことで価値のある情報に変換する分析手段、並びに、分析結果を以て実世界に何等かのフィードバックを施す制御手段を伴って社会価値創造が実現される。例えば、人手による巡回で実施していたトンネルや橋梁などの点検を、センサを設置して定常的に監視し続け、異常や異常に繋がる予兆の発見時に修繕などの処置を施すことによって、巡回点検に伴う労力を大幅に削減することができる。この価値創造プロセスにおいて、無数のセンサを実世界にばら撒く際に、センサを駆動するための電源と通信ネットワークの確保が問題となる。
この問題に対し、センシング箇所に電源を要さず、かつ、取得した情報を転送するための通信ネットワークも不要となる手段として、ファイバセンサ技術が挙げられる。ファイバセンサ技術では、図10に示すように、探査装置81より光信号を光ファイバケーブル82に送り出すことで、光ファイバケーブル82に沿って振動や温度などの情報を連続的に測定することが可能となる。光ファイバケーブル82をセンシング媒体とするためセンシング箇所に電源を要さず、光ファイバケーブル82が光信号の伝達媒体となるため、新たに通信ネットワークを用意する必要もなくなる。
特許文献1には、このファイバセンサ技術に関して、道路に沿って敷設された光ファイバケーブル82を用いて、道路上の車両83の交通状況をモニタリングする方法が提案されている。道路上を通行する車両83が発生する振動を、光ファイバケーブル82を用いたファイバセンサで検出することで、車両83の進行方向や走行速度、渋滞状況を道路に沿って連続的にモニタリングすることができる。
国際公開第2017/072505号
特許文献1には、車両83の走行状況をモニタリングする方法が示されているが、公共交通インフラとしての道路の健全性を常時モニタリングする方法は示されていない。このため、道路の損傷が悪化して全車両83の走行速度が局所的に低下する、もしくは、車両83が走行できなくなる、という現象を検知してからでないと道路に異常が発生していると認識できない。このようなことから、道路等の構造物の劣化を安価に監視することが所望されている。
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、構造物の劣化検知を低コストで行うことができる構造物劣化検知システム及び構造物劣化検知方法を提供することにある。
一実施の形態に係る構造物劣化検知システムは、構造物の長手方向に沿って配置され、前記構造物の前記長手方向に渡って連続的に振動を検出するセンサ部と、検出した振動の強度を測定する測定部、前記強度を所定の時間積算する積算部、積算された積算振動強度を記憶する記憶部、及び、異なる時刻の前記積算振動強度を比較することによって前記構造物の劣化を判断する判断部、を有する信号処理部と、を備えたことを特徴とする。
また、一実施の形態に係る構造物劣化検知方法は、構造物の長手方向に沿って配置されたセンサ部によって、前記構造物の前記長手方向に渡って連続的に振動を検出するステップと、検出した振動を処理するステップと、を備え、前記検出した前記振動を処理するステップは、検出した前記振動の強度を測定部によって測定するステップと、測定した振動強度を積算部によって所定の時間積算するステップと、積算された積算振動強度を記憶部によって記憶するステップと、異なる時刻の前記積算振動強度を判断部によって比較することにより、前記構造物の劣化を判断するステップと、を有することを特徴とする。
一実施の形態によれば、構造物の劣化検知を低コストで行うことができる構造物劣化検知システム及び構造物劣化検知方法を提供する。
実施形態1に係る構造物劣化検知システムの構成を例示したブロック図である。 実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、信号処理部の構成を例示したブロック図である。 実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、測定された信号を例示した概念図であり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、時間の経過に伴う測定された振動強度を示す。 実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、測定された信号を例示した概念図であり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、時間の経過に伴う測定された振動強度を示す。 実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、積算振動強度を示したグラフであり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、積算振動強度を示す。 実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、通行車両台数で規格化した積算振動強度を示したグラフであり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、積算振動強度/車両台数を示す。 実施形態1に係る構造物劣化検知方法を例示したフローチャート図である。 実施形態2に係る構造物劣化検知システムにおいて、測定データの処理方法を示した説明図である。 実施形態3に係る構造物劣化検知システムの構成を例示したブロック図である。 光信号を光ファイバケーブルに送出する探査装置を例示した図である。
(実施形態1)
まず、図1~図7を参照して、実施形態1に係る構造物劣化検知システムを説明する。図1は、実施形態1に係る構造物劣化検知システムの構成を例示したブロック図である。図2は、実施形態1に係る構造物劣化検知システムの信号処理部の構成を例示したブロック図である。図3及び図4は、実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、測定された信号を例示した概念図であり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、時間の経過に伴う測定された振動強度を示す。図5は、実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、積算振動強度を示したグラフであり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、積算振動強度を示す。図6は、実施形態1に係る構造物劣化検知システムにおいて、通行車両台数で規格化した積算振動強度を示したグラフであり、横軸は、光ファイバケーブル上の位置を示し、縦軸は、積算振動強度/車両台数を示す。図7は、実施形態1に係る構造物劣化検知方法を例示したフローチャート図である。
図1に示すように、本実施形態の構造物劣化検知システム1は、探査装置11と、光ファイバケーブル12と、を備えている。探査装置11は、道路に沿って敷設された光ファイバケーブル12に接続されている。探査装置11は、光ファイバケーブル12を介して、道路上を走行する車両13が発生する振動を、道路に沿って連続的に測定する。
光ファイバケーブル12は、通信用途に敷設された、例えば、Single Mode Fiberケーブルである。光ファイバケーブル12は、道路の振動を検出するセンサ部として機能する。光ファイバケーブル12は、長手方向に延びた道路等の構造物の長手方向に沿って配置されている。光ファイバケーブル12は、構造物に沿って少なくとも一つの移動体が移動することで発生した振動を検出する。移動体は、例えば、車両13である。光ファイバケーブル12は、構造物の長手方向に渡って連続的に振動を検出する。また、光ファイバケーブル12は、時間の経過に関して連続的に振動を検出する。
探査装置11は、光源111と、変調器112と、増幅器113と、サーキュレータ114と、増幅器115と、受光器116と、信号処理部117と、制御部118と、を有している。光源111は、波長が例えば1.5μmの連続光を発生させる。変調器112は、光源111が発生させた連続光からパルス光を生成する。増幅器113は、変調器112が生成させたパルス光の強度を増幅させる。サーキュレータ114は、増幅器113によって増幅されたパルス光を、光信号として光ファイバケーブル12に送出するとともに、光ファイバケーブル12で発生する後方散乱による戻り光を光信号として増幅器115及び受光器116に導く。増幅器115は、光ファイバケーブル12からの光信号を増幅させる。受光器116は、光信号を電気信号に変換する。信号処理部117は、変換された電気信号を処理する。制御部118は、探査装置11における各部品の制御を行う。
図2に示すように、信号処理部117は、振動測定部21、車両台数計測部22、情報記憶部23、単位時間積算部24及び劣化判断部25を有している。
振動測定部21は、例えば、電気信号の変化を常時測定する。振動測定部21は、パルス光の送出時刻と、受光時刻との時間差を考慮するとともに、光ファイバケーブル12中の光信号の伝搬速度を考慮することにより、特定の時刻に受光した光信号成分が光ファイバケーブル12のどの位置からの戻り光であったのかを特定する。光パルスが周期的に送出され続けることで、振動測定部21は、光ファイバケーブル12中の各箇所からの戻り光の強度変化を測定する。そして、振動測定部21は、戻り光の強度変化から各箇所において光ファイバケーブル12に加えられた振動の大きさを測定する。例えば、振動測定部21は、光ファイバケーブル12上の位置及び時刻の関数として振動強度vを測定する。このようにして、振動測定部21は、光ファイバケーブル12が検出した振動強度vを測定する。
単位時間積算部24は、測定された振動強度を、所定の時間、例えば、一定の時間積算する。例えば、単位時間積算部24は、振動測定部21によって測定された各位置での振動強度を一定時間積算し、積算振動強度Vを取得する。車両台数計測部22は、検出された道路を走行する走行車両台数を計測する。
情報記憶部23は、単位時間積算部24により積算された積算振動強度を記憶する。また、情報記憶部23は、車両台数計測部22によって計測された走行車両台数を記憶する。このように、情報記憶部23は、単位時間積算部24の積算結果及び車両台数計測部22の計測結果を保存する。劣化判断部25は、単位時間積算部24の積算結果、及び、車両台数計測部22の計測結果等の情報記憶部23に保存された情報に基づいて、構造物の劣化を判断する。劣化判断部25は、例えば、異なる時刻の積算振動強度を比較することによって構造物の劣化を判断する。
次に、本実施形態の構造物劣化検知システム1の動作を説明する。光源111により生成された連続光は、変調器112によってパルス光に変調される。そして、変調されたパルス光は、増幅器113によって増幅された後、サーキュレータ114を介して、光信号として光ファイバケーブル12に送出される。
光ファイバケーブル12中では、ファイバを形成するガラス分子固有の散乱であるRayleigh散乱によって、光信号は、散乱される。散乱された光信号の一部は、後方散乱光となってファイバ中のあらゆる箇所から探査装置11に戻る。探査装置11に戻った光信号は、サーキュレータ114を介して増幅器115に送られる。そして、増幅器115に送られた戻り光は、増幅器115で強度を増幅された後、受光器116において、光信号から電気信号に光電変換される。受光器116で得られた電気信号は、信号処理部117で処理される。このように、本実施形態の構造物劣化検知システム1は、構造物の長手方向に沿って配置されたセンサ部によって、構造物の長手方向に渡って連続的に振動を検出し、検出した振動を処理する。
信号処理部117は、例えば、電気信号の変化を常時測定する。信号処理部117の振動測定部21は、前述したように、特定の時刻に受光した光信号成分が光ファイバケーブル12のどの位置からの戻り光であったのかを特定する。そして、戻り光の強度変化から各箇所において光ファイバケーブル12に加えられた振動の大きさを測定する。
図3に示すように、振動測定部21の測定により、時間経過に伴って各車両13の位置が変化していく様子を捉えることができる。図3の線の傾きは、各車両13の速度を表し、傾きが急であるほど低速、なだらかであるほど高速に移動していることを示す。
図3では、2本の線がクロスしているところが一カ所ある。これは、車両13の追い越しが発生したことを示す。車両台数計測部22では、図3に示したグラフの線の数から走行車両数を計測する。実際には、光ファイバケーブル12の敷設状況によって、車両13が発生する振動の伝わりやすさが異なる。
図4に示すように、位置によって、車両13が発生する振動の伝わりやすさが異なるため、検出される線には強弱が発生する。例えば、図4には、光ファイバケーブル12上で3か所、線がぼやけている箇所がある。そこで、単位時間積算部24において、各位置で測定された振動強度を所定の時間積算する。例えば、所定の時間は、一定の時間である。
そうすると、図5に示すように、光ファイバケーブル12上における各位置で測定された振動強度を一定の時間積算した積算振動強度を示すグラフが得られる。情報記憶部23は、このような積算振動強度を記憶し続ける。また、情報記憶部23は、車両台数計測部22が計測した車両台数を記憶し続ける。
図6に示すように、積算時間が十分長い場合には、積算振動強度を通行した車両台数で規格化した値は、道路の劣化がない状態では、大きく変化しない。一方、位置L1において、路面劣化により路面の陥没が発生した場合には、陥没部の上を通過する車両がより大きな振動を発生する。路面陥没発生前(時刻t1)と発生後(時刻t2)の単位車両数あたりの積算振動強度が位置L1で大きく変化することになる。この変化を劣化判断部25で判断することで、路面劣化が発生した位置と時間を特定することができる。
次に、上述した構造物劣化検知システム1の動作を示す処理フローを、図7を参照して説明する。図7に示すように、まず、振動測定部21は、光ファイバケーブル12上の位置(L)、時刻(t)の振動強度v(L、t)を測定する(ステップS1)。
次に、単位時間積算部24は、一定時間の振動強度v(L、t)を積算し、積算振動強度V(L、t)を算出する(ステップS2)。次に、車両台数計測部22は、図3及び図4の線の本数を計測し、走行車両台数Nを計測する(ステップS3)。
次に、単位車両数あたりの積算振動強度V(L、t)/Nを算出し、情報記憶部23に記憶する(ステップS4)。
次に、異なる時間のV(L、t)を比較し、変化の割合が事前に設定した閾値Vthよりも大きいか判断する(ステップS5)。変化の割合が閾値Vthよりも大きい場合には、路面劣化検知として警報を挙げる(ステップS6)。小さい場合には、異常なしと判断して測定を継続する(ステップS7)。このように、劣化判断部25は、異なる時刻の積算振動強度の比率と、事前に設定した閾値との大小を比較する。これにより、劣化判断部25は、構造物の劣化を判断する。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態の構造物劣化検知システムは、構造物の長手方向に沿って配置され、構造物の長手方向に渡って連続的に振動を検出するセンサ部を有している。これにより、構造物の劣化検知のコストを低減することができる。例えば、道路の路面等の構造物は、人手による巡回点検によって劣化を検知される場合がほとんどであるが、本実施形態によれば、常設型の構造物劣化検知システムによって、常時点検を行うことができる。このため、巡回に要していたコスト及び労力を削減することができる。
また、本実施形態の構造物劣化検知システムは、光ファイバケーブル等のセンサ部に、常設で、光信号を送出することができ、常時、検出状態とすることができる。これにより、路面劣化の発生を迅速に検知することができる。これに対して、人手による巡回点検の場合には、巡回を行う頻度でしか路面劣化の検知を行うことができない。したがって、劣化した状態の路面を車両が走行することで劣化がさらに進行してしまうことになる。
なお、上述した実施形態の構成は、適宜変更可能であり、上述した構成に限定されない。例えば、光源111で連続光を発生させ、変調器112でパルス光を生成する構成としたが、これに限らず、パルス光を生成する光源を用いて、光源111及び変調器112を一つのデバイスで行ってもよい。
また、増幅器113を、変調器112の後段に配置したが、これに限らず、増幅器113を、変調器112の前段に配置してもよい。また、光ファイバケーブル12中で光増幅を行うためのRaman増幅用光源を具備してもよい。
さらに、光ファイバケーブル12で発生する後方散乱による戻り光を増幅器115及び受光器116に導くために、サーキュレータを用いたが、これに限らない。サーキュレータの代わりに、光カプラを用いて使用しないポートを終端してもよい。
また、使用する光信号の波長を1.5μmとしたが、これに限らない。Single Mode Fiber中を伝搬する波長帯であれば、どの波長を選択しても良い。さらに、光ファイバケーブルは、一般的に通信用途で道路脇に敷設されているSingle Mode Fiberケーブルとしたが、これに限らず、短距離通信用途に用いられているMulti Mode Fiberケーブルでもよい。これに伴い使用する光信号の波長も1.5μmに限らず、使用するファイバケーブルに適した波長を選択してもよい。また、通信用途に敷設されたケーブルである必要はなく、モニタリング用途に敷設されたケーブルでもよい。
ステップS5において、異なる時間の積算振動強度の比を計算する構成を示したが、これに限らない。例えば、異なる時間の積算振動強度の差を計算しても良い。また、劣化判断部25は、所定の測定地点における異なる時間の積算振動強度の比と、他の測定地点における異なる時刻の積算振動強度との大小を比較して劣化の判断を行ってもよい。これにより、測定地点ごとの劣化度合いを比較することができる。
単位時間当たりの積算振動強度を測定し、走行車両台数で割って規格化する方法を示したが、これに限らない。積算する時間単位を十分長くすることで、積算時間中に走行する車両台数は一定値に近づくとみなすことができるため、走行車両台数で規格化する必要はなくなる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る構造物劣化検知システムを説明する。前述の実施形態1では積算振動強度の時間変化を常時測定する方法を説明した。本実施形態では、測定時の状況によって、複数の属性に分類し、同じ属性の過去のデータと比較して異常検知を行う。
実施形態2に係る構造物劣化検知システムの構成は、実施形態1と同様である。実施形態2に係る構造物劣化検知システムの動作は、情報記憶部23及び劣化判断部25を除き同様である。
図8は、実施形態2に係る構造物劣化検知システムにおいて、測定データの処理方法を示した説明図である。図8に示すように、情報記憶部23には、測定時の状況によって複数の属性に分類して測定情報が蓄積されている。平日もしくは休日、日中もしくは夜間、通勤時間帯(混雑時)もしくは閑散時、晴天もしくは雨天など、情報記憶部23は、交通状況及び車両が発生する振動の大きさに影響を与える属性によって測定データを分類して記憶する。このように、情報記憶部23は、積算振動強度を記憶する際に、曜日情報、時間帯情報及び天候情報のうちの少なくともいずれかを含む属性情報を同時に記憶する。
劣化判断部25では、測定データの属性を参照し、過去の同属性のデータと比較することで、路面劣化の判断を行う。例えば、劣化判断部25は、属性情報が同一である異なる時刻の積算振動強度を比較する。判断フローは、図7で示したものと同様である。
次に、本実施形態の効果を説明する。本実施形態では、実施形態1の効果に加え、以下の効果を有する。すなわち、本実施形態の構造物劣化検知システムは、測定時の状況に応じて、属性分けして、異なる時刻の情報と比較を行っている。これにより、属性毎に異なる振動強度の違いを排除し、路面劣化による振動強度の違いのみを取り出すことができる。よって、路面劣化検知の精度を向上させることができる。走行速度や天候によって同じ車両が走行した場合でも測定される振動強度は異なる。このため、単純に過去の情報と比較しているだけでは、路面劣化判断の精度が低下してしまうからである。これ以外の効果は、実施形態1の記載に含まれている。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る構造物劣化検知システムを説明する。前述の実施形態1及び2では、道路において、道路脇の光ファイバケーブルを用いた路面劣化の検知を行う例を説明した。本実施形態では、線路脇の光ファイバケーブルを用いた線路の劣化を検知する例を説明する。
図9は、実施形態3に係る構造物劣化検知システムの構成を例示したブロック図である。図9に示すように、本実施形態の構造物劣化検知システム3の探査装置71は、線路に沿って敷設された光ファイバケーブル72に接続されている。構造物劣化検知システム3は、線路上を走行する列車73が発生する振動を線路に沿って連続的に測定する。光ファイバケーブル72は、例えば、通信用途に敷設されたSingle Mode Fiberケーブルである。探査装置71の光源711、変調器712、増幅器713、サーキュレータ714、増幅器715、受光器716、信号処理部717、制御部718の構成は、探査装置11の光源111、変調器112、増幅器113、サーキュレータ114、増幅器115、受光器116、信号処理部117、制御部118の構成と同様である。また、信号処理部717の各構成は、信号処理部117の各構成と同様である。
本実施形態の構造物劣化検知システムの動作は、劣化判断部25の動作を除き、実施形態1で示したものと同様である。劣化判断部25では、路面劣化の代わりに線路の異常を判断する。
本実施形態の構造物劣化検知システムによれば、路面劣化の代わりに、線路の異常を検知することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、実施形態1~3の各構成を組み合わせたものも、本実施形態の技術的思想の範囲に含まれる。また、実施形態1~3に係る構造物劣化検知方法をコンピュータに実行させる以下のプログラムも技術的思想の範囲に含まれる。
(付記1)
構造物の長手方向に沿って配置されたセンサ部によって、前記構造物の前記長手方向に渡って連続的に振動を検出させ、
検出した振動を処理させる、
ことをコンピュータに実行させる構造物劣化検知プログラムであって、
前記検出した前記振動を処理させる際に、
検出した前記振動の強度を測定部によって測定させ、
測定した振動強度を積算部によって所定の時間積算させ、
積算された積算振動強度を記憶部によって記憶させ、
異なる時刻の前記積算振動強度を判断部によって比較させることにより、前記構造物の劣化を判断させる、
ことをコンピュータに実行させる構造物劣化検知プログラム。
(付記2)
前記構造物に沿って少なくとも一つの移動体が移動することで前記振動が発生し、
前記検出した前記振動を処理させる際に、
前記移動体の数を計測部によって計測させる、
ことをコンピュータに実行させる付記1に記載の構造物劣化検知プログラム。
(付記3)
前記積算振動強度を記憶部によって記憶させる際に、
曜日情報、時間帯情報及び天候情報のうちの少なくともいずれかを含む属性情報を同時に記憶させ、
前記構造物の劣化を判断させる際に、
前記属性情報が同一である異なる時刻の前記積算振動強度を前記判断部において比較させる、
ことをコンピュータに実行させる付記1または2に記載の構造物劣化検知プログラム。
(付記4)
前記構造物の劣化を判断させる際に、
異なる時刻の前記積算振動強度の比率と、事前に設定した閾値との大小を前記判断部において比較させる、
ことをコンピュータに実行させる付記1~3のいずれか1項に記載の構造物劣化検知プログラム。
(付記5)
前記構造物の劣化を判断させる際に、
所定の測定地点における異なる時刻の前記積算振動強度の比率と、他の測定地点における異なる時刻の前記積算振動強度との大小を前記判断部において比較させる、
ことをコンピュータに実行させる付記1~4のいずれか1項に記載の構造物劣化検知プログラム。
1、3 構造物劣化検知システム
11、71、81 探査装置
12、72、82 光ファイバケーブル
13 車両
21 振動測定部
22 車両台数計測部
23 情報記憶部
24 単位時間積算部
25 劣化判断部
73 列車
111、711 光源
112、712 変調器
113、115、713、715 増幅器
114、714 サーキュレータ
116、716 受光器
117、717 信号処理部
118、718 制御部

Claims (8)

  1. 構造物の長手方向に沿って配置され、前記構造物に沿って移動体が移動することで発生する振動を検出するセンサ部と、
    検出した振動の強度を測定する測定部
    前記強度を所定の時間積算する積算部
    積算された積算振動強度を記憶する記憶部
    前記移動体の数を計測する計測部と、
    異なる時刻の前記積算振動強度を前記移動体の数で規格化した値の変化から前記構造物の劣化を判断する判断部とを備える、
    構造物劣化検知システム。
  2. 前記記憶部は、前記積算振動強度を記憶する際に、曜日情報、時間帯情報及び天候情報のうちの少なくともいずれかを含む属性情報を同時に記憶し、
    前記判断部は、前記属性情報が同一である異なる時刻の前記規格化した値を比較する
    請求項に記載の構造物劣化検知システム。
  3. 前記判断部は、異なる時刻の前記規格化した値の比率と、事前に設定した閾値との大小を比較する
    請求項1または2に記載の構造物劣化検知システム。
  4. 前記判断部は、所定の測定地点における異なる時刻の前記規格化した値の比率と、他の測定地点における異なる時刻の前記規格化した値の比率との大小を比較する
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の構造物劣化検知システム。
  5. 構造物の長手方向に沿って配置されたセンサ部によって、前記構造物に沿って移動体が移動することで発生する振動を検出するステップと、
    検出した前記振動の強度を測定部によって測定するステップと、
    測定した振動強度を積算部によって所定の時間積算するステップと、
    積算された積算振動強度を記憶部によって記憶するステップと、
    前記移動体の数を計測部によって計測するステップと、
    異なる時刻の前記積算振動強度を前記移動体の数で規格化した値の変化から判断部によって前記構造物の劣化を判断するステップと、を備える、
    構造物劣化検知方法。
  6. 前記積算振動強度を記憶部によって記憶するステップにおいて、
    曜日情報、時間帯情報及び天候情報のうちの少なくともいずれかを含む属性情報を同時に記憶し、
    前記構造物の劣化を判断するステップにおいて、
    前記属性情報が同一である異なる時刻の前記規格化した値を前記判断部において比較する
    請求項に記載の構造物劣化検知方法。
  7. 前記構造物の劣化を判断するステップにおいて、
    異なる時刻の前記規格化した値の比率と、事前に設定した閾値との大小を前記判断部において比較する
    請求項5または6に記載の構造物劣化検知方法。
  8. 前記構造物の劣化を判断するステップにおいて、
    所定の測定地点における異なる時刻の前記規格化した値の比率と、他の測定地点における異なる時刻の前記規格化した値の比率との大小を前記判断部において比較する
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の構造物劣化検知方法。
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