JP7154735B2 - 3次元積層装置及びその粉体温度制御方法 - Google Patents

3次元積層装置及びその粉体温度制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、3次元積層装置及び3次元積層装置で使用する粉体の温度を制御する粉体温度制御方法に関する。
3次元積層装置による造形は、複雑で精緻な部品形状が実現できるものとして期待されている。
特開2015-38237号公報
従来の3次元積層装置の一例を図14に示す。従来の3次元積層装置は、造形する造形物Sfの原料となる球状の粉体Pwを貯留するパウダーポッド51と、パウダーポッド51から供給された粉体Pwを後述する造形タンク53内のベースプレート54上に敷設して、所定の厚さで平坦にスキージングするスキージング装置52と、造形タンク53内を上下に昇降すると共に造形する造形物の土台となるベースプレート54と、粉体Pwの溶融熱源となるレーザ55と、レーザ55から供給されたレーザ光を走査して、ベースプレート54上に敷設された粉体Pwの断面形状領域Aに照射する走査光学系56とを有している。この断面形状領域Aは、造形物Sfを水平に薄くスライスして分割した複数の断面形状層の中の1つの2次元平面形状を示す領域である。
上述した従来の3次元積層装置においては、パウダーポッド51からスキージング装置52に粉体Pwを供給し、スキージング装置52によりベースプレート54上に粉体Pwを敷設すると、ベースプレート54上に敷設された粉体Pwの断面形状領域Aにレーザ55からのレーザ光が照射され、レーザ光が照射された粉体Pwが焼結又は溶融固化して、造形物Sfを構成する造形層が造形される。その後、ベースプレート54が下降し、同様の手順で次の造形層が造形される。このような手順を繰り返すことにより、最終的には、所望の造形物Sfが造形される。
3次元積層装置において、造形時の熱履歴は、材料の微細構造(結晶構造、組成など)に影響し、強度などの部品品質を大きく左右する要因である。例えば、図14に示した従来の3次元積層装置においては、ベースプレート54若しくは下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの上に新たな粉体Pwを敷き詰める方式であるが、焼結又は溶融固化の対象となる粉体Pwは、一般に、ベースプレート54若しくは下層側となる造形物Sf及び粉体Pwからの熱によって加熱されている。このような従来の3次元積層装置においては、以下のように、粉体Pwの温度がばらつくと言う問題がある。
(1)球状の粉体Pw同士は接触面積が小さく、粉体Pw間の熱伝導率はバルクに比べて著しく低いため、下層側のバルク(造形物Sf)から直接熱を受けている下部の粉体Pwとその上部の粉体Pwとでは、温度の差異が生じる。造形物Sfを構成する造形層であって、直近で造形した造形層を直近造形層Lpとすると、例えば、図15に示すように、直近造形層Lpから直接熱を受けている下部の粉体Pwとその上部の粉体Pwとでは温度が異なる状態となる。なお、図15においては、温度が高いほどグレーの濃度を濃くし、温度が低いほどグレーの濃度を薄くして示している。
(2)3次元積層装置では、加熱及び冷却の速度が大きいため、直近造形層Lpにおいては、場所毎の温度のばらつきが生じやすい。例えば、レーザ55の出力や走査速度が一定であっても、走査パターンや部品形状によって、加熱される時間間隔が場所毎に変動するため、直近造形層Lpの温度は場所によって違いが生じる。そのため、例えば、図16に示すように、直近造形層Lpが場所毎に温度がばらついていると、その影響を受けて、直近造形層Lpの上に敷設された粉体Pwも場所毎に温度がばらつく状態となる。なお、図16においても、温度が高いほどグレーの濃度を濃くし、温度が低いほどグレーの濃度を薄くして示している。
そして、従来の3次元積層装置では、1回のレーザ照射による加熱で確実に粉体Pwを焼結又は溶融させる必要があるため、レーザ55の出力が高出力となっている。そのため、上述したように、場所によって、粉体Pwの温度にばらつきがあると、レーザ加熱前の粉体Pwの温度が高い部分では、入熱過剰となり易く、その結果、粉体Pwの蒸発が起き易くなる。入熱量に対する粉体Pwの温度変化を示すグラフと1回の高出力のレーザ加熱との関係を図17に示してみると、1回のレーザ加熱を高出力で行うため、加熱前の粉体Pwの温度が高い部分には、結果として、粉体Pwの沸点を超える入熱量が与えられることになり、その部分の粉体Pwの蒸発が起きてしまう。この粉体Pwの蒸発が起こると、造形品質を悪化させ、また、装置自体を傷めるおそれもある。
このように、レーザ加熱前の粉体Pwの温度が場所によってばらついているので、造形時におけるレーザ55の基本パラメータ(出力や走査速度など)のみを制御しても、造形物Sf全体で所望の微細構造又は微細構造分布を得ることは困難である。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、粉体への熱履歴を高精度で実現することができる3次元積層装置及びその粉体温度制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る3次元積層装置は、
敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、
前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱手段と、
前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上方から加熱する予熱加熱手段と
を有し、
前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
前記造形加熱手段は、前記粉体を前記予熱温度から直接前記造形温度に加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1の発明に記載の3次元積層装置において、
前記造形加熱手段は、レーザ又はイメージ炉のいずれか一方である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1又は第2の発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱加熱手段による加熱の後であって、前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体をスキージングするスキージング装置を有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1~第3のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱加熱手段は、敷設された前記粉体を加熱するものであって、レーザ、イメージ炉又は前記粉体をスキージングするスキージング装置のスキージングブレードを加熱する加熱手段のいずれか1つである
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1~第4のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱加熱手段は、敷設された前記粉体を場所毎に異なる温度に加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1~第6のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係る3次元積層装置は、
上記第7の発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱温度は、前記粉体が金属材料である場合、400℃から前記粉体の融点より400℃低い温度までの温度である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第9の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1~第8のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置において、
前記予熱加熱手段による加熱中に、前記粉体に振動を与える振動装置を有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第10の発明に係る3次元積層装置は、
上記第1~第9のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置において、
前記造形温度は、前記粉体の沸点未満の温度である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第11の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、前記粉体の温度を制御する粉体温度制御方法であって、
前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱ステップと、
前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上部から加熱する予熱加熱ステップと
を有し、
前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
前記造形加熱ステップは、前記粉体を前記予熱温度から直接前記造形温度に加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第12の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11の発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記造形加熱ステップでは、レーザ又はイメージ炉のいずれか一方を用いて加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第13の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11又は第12の発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱加熱ステップでの加熱の後であって、前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体をスキージングする
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第14の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法法は、
上記第11~第13のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱加熱ステップでは、レーザ、イメージ炉又は前記粉体をスキージングするスキージング装置のスキージングブレードを加熱する加熱手段のいずれか1つを用いて、敷設された前記粉体を加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第15の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11~第13のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱加熱ステップでは、敷設前の前記粉体を貯留するパウダーポッドを加熱する加熱手段、又は、前記粉体をスキージングするスキージング装置に供給された前記粉体を熱風で加熱する加熱手段のいずれか一方を用いて、敷設前の前記粉体を加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第16の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11~第14のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱加熱ステップでは、敷設された前記粉体を場所毎に異なる温度に加熱する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第17の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11~第16のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第18の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第17の発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱温度は、前記粉体が金属材料である場合、400℃から前記粉体の融点より400℃低い温度までの温度である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第19の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11~第18のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記予熱加熱ステップでの加熱中に、前記粉体に振動を与える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第20の発明に係る3次元積層装置の粉体温度制御方法は、
上記第11~第19のいずれか1つの発明に記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
前記造形温度は、前記粉体の沸点未満の温度である
ことを特徴とする。
本発明によれば、3次元積層装置において、粉体への熱履歴を高精度で実現することができ、その結果、所望の微細構造又は微細構造分布を得ることができる。
本発明に係る3次元積層装置の実施形態の一例(実施例1)を示す概略図ある。 図1に示した3次元積層装置における粉体温度制御方法の一例を示すフローチャートである。 図1に示した3次元積層装置で制御した粉体の温度状態の一例を説明する説明図である。 図2に示したフローチャートを説明するグラフである。 図1に示した3次元積層装置の変形例を示す概略図である。 図1に示した3次元積層装置の他の変形例を示す概略図である。 本発明に係る3次元積層装置の実施形態の他の一例(実施例2)を示す概略図ある。 図7に示した3次元積層装置の変形例を示す概略図である。 図7に示した3次元積層装置における粉体温度制御方法の一例を示すフローチャートである。 本発明に係る粉体温度制御方法の実施形態の他の一例(実施例3)を示すフローチャートある。 図10に示した粉体温度制御方法で制御した粉体の温度状態の一例を説明する説明図であり、(a)は、加熱前の図、(b)は、加熱後の図である。 図10に示した粉体温度制御方法で制御した粉体の温度状態の他の一例を説明する説明図である。 図10に示した粉体温度制御方法の変形例を示す概略図である。 従来の3次元積層装置の一例を示す概略図である。 図14に示した従来の3次元積層装置における粉体温度のばらつきの一例を説明する説明図である。 図14に示した従来の3次元積層装置における粉体温度のばらつきの他の一例を説明する説明図である。 図15及び図16で説明した粉体温度のばらつきに起因する問題を説明するグラフである。
以下、本発明に係る3次元積層装置及びその粉体温度制御方法の実施形態について、図1~図13を参照して説明を行う。
[実施例1]
本実施例の3次元積層装置を図1に示す。本実施例において、3次元積層装置は、造形する造形物Sfの原料となる球状の粉体Pwを貯留するパウダーポッド11と、パウダーポッド11から供給された粉体Pwを後述する造形タンク13内のベースプレート14上に敷設して、厚さDで平坦にスキージングするスキージング装置12と、造形タンク13内を上下に昇降すると共に造形する造形物Sfの土台となるベースプレート14と、粉体Pwの溶融熱源となるレーザ15と、レーザ15から供給されたレーザ光を走査して、ベースプレート14上に敷設された粉体Pwの断面形状領域Aに照射する走査光学系16とを有している。なお、ベースプレート14は、ヒータなどにより、後述する予熱温度に加熱されている。
図1に示した3次元積層装置は、基本的には、「粉末床溶融結合(Powder Bed Fusion)方式」の装置であるが、以上説明した構成に加えて、粉体の温度を制御する構成として、予熱加熱手段及び造形加熱手段となる上述したレーザ15及び走査光学系16と、レーザ15及び走査光学系16を制御する制御手段となる制御装置30とを少なくとも有している。更に、本実施例では、ベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの温度を検出する赤外線検出手段となる赤外線カメラ21と、造形タンク13内の粉体Pwに振動を与える振動装置22を有する構成としても良い。なお、レーザ光に代えて、電子ビームを用いても良く、その場合には、上記レーザ15及び走査光学系16に代えて、電子ビーム源及び走査コイルなどが用いられる。また、赤外線カメラ21に代えて、例えば、赤外線放射温度計などの温度計でも良い。
そして、本実施例では、3次元積層装置で造形物Sfを造形する際、粉体Pwを焼結又は溶融固化する前に、粉体Pwの温度制御を行うようにしている。この制御について、図1と共に、図2~図4を参照して説明を行う。
(ステップS1)
粉体Pwに対する加熱計画を作成する。加熱計画は、予熱運転及び造形運転を実施するための予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータとからなり、造形物形状データ、微細構造制御データなどに基づいて、設定されている。この加熱計画では、積層過程全体及びを造形物Sf全体において、造形運転前の粉体Pwの温度を均一にし、かつ、投入エネルギー密度も一定にするようにしており、これにより、造形物Sfの造形品質を安定化させることが可能である。
ここで、予熱運転は、敷設した粉体Pwの下部と上部との温度ムラを低減するため、粉体Pwを融点未満の予熱温度に加熱する運転である。また、造形運転は、粉体Pwを予熱温度に加熱した後、粉体Pwを焼結又は溶融する沸点未満の造形温度に加熱する運転である。予熱温度は、粉体Pw同士が結合しない温度であることが重要であり、粉体Pwが金属材料である場合、400℃から粉体Pwの融点より400℃低い温度までの温度としている。
また、造形物形状データは、造形物Sfの形状についての情報を有し、微細構造制御データは、造形物Sfの微細構造を制御する情報、例えば、粉体Pwの溶融温度や冷却速度に関するデータを用いて、所望の微細構造を形成する温度制御を行う情報を有している。また、造形物形状データは、造形物Sfを支持するサポートの位置情報や、微細構造の位置情報を含んでいても良い。
従って、予熱運転パラメータでは、粉体Pwを予熱温度に加熱するレーザ出力やレーザ走査速度などが設定されている。ここでは、敷設した粉体Pw全体を予熱温度に加熱すれば良いので、粉体Pwの特性(材質、大きさなど)に基づいて、レーザ出力やレーザ走査速度などを設定すれば良い。また、造形運転パラメータでは、粉体Pwを予熱温度から造形温度に加熱するレーザ出力やレーザ走査速度などが設定されている。造形運転は、造形物Sfの形状や部品品質に直接関係するので、造形物形状データ、微細構造制御データなどに基づいて、レーザ出力、レーザ走査速度、レーザ走査パターンなどを設定している。
なお、予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータを作成する際には、赤外線カメラ21を用いて、運転前のベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの温度を測定しておき、測定した測定温度に基づいて、予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータを作成しても良い。この際、この測定温度が融点未満であれば、この測定温度を予熱温度としても良い。
一方で、赤外線カメラ21は用いずに、シミュレーションなどにより、運転前のベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの温度を予測し、予測した温度に基づいて、予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータを作成しても良い。
同じ造形物Sfを同じ3次元積層装置で量産する場合には、一度、運転前のベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの温度を測定又は予測しておけば、以降は、同様の温度傾向となるので、最初に測定又は予測した温度に基づいて作成した予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータを用いれば良く、温度測定やシミュレーションなどは毎回行わなくても良い。つまり、このステップS1を省略可能である。更には、最初に測定又は予測した温度に基づいて作成した予熱運転パラメータ及び造形運転パラメータをデータベースに登録しておけば、同一仕様の他の3次元積層装置への適用も可能である。
(ステップS2)
パウダーポッド11からスキージング装置12に新たな粉体Pwを供給し、スキージング装置12により、ベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの上に、新たな粉体Pwを敷設して、厚さDで平坦にスキージングする。なお、この際、スキージング装置12は、粉体Pwのスキージングを行わなくても良く、粉体Pwを敷設するだけでも良い。
(ステップS3)
予熱運転パラメータに基づいて、予熱加熱手段であるレーザ15及び走査光学系16を用いて、予熱運転を実施する。具体的には、走査光学系16を介して、レーザ15からのレーザ光を上方から粉体Pwに照射し、敷設した粉体Pwに所定の入熱量を与えて、粉体Pwを予熱温度に加熱する。予熱運転前は、例えば、図15で示したように、直近造形層Lpから直接熱を受けている下部の粉体Pwとその上部の粉体Pwとで温度のばらつきがあったが、このような予熱運転を行うことにより、図3に示すように、粉体Pwの温度のばらつきを減少させ、全体を均一の予熱温度に制御することができる。
なお、予熱運転の際には、赤外線カメラ21を用いて、加熱する粉体Pwの温度を計測し、計測した温度をフィードバックして、粉体Pwを予熱温度に加熱するようにしても良い。また、予熱運転の際には、振動装置22を用いて、造形タンク13内の粉体Pwに振動を与えても良く、これにより、造形運転前に、粉体Pw同士が焼結又は溶融しないようにしている。そして、予熱運転終了後には、スキージング装置12によりスキージングを行って、粉体Pwを厚さDで平坦にする。
(ステップS4)
造形運転パラメータに基づいて、造形加熱手段でもあるレーザ15及び走査光学系16を用いて、造形運転を実施する。具体的には、走査光学系16を介して、レーザ15からのレーザ光を上方から粉体Pwに照射し、予熱温度に加熱した粉体Pwに所定の入熱量を与えて、粉体Pwを造形温度に加熱する。粉体Pwを造形温度に加熱することにより、粉体Pwが焼結又は溶融することになる。
なお、造形運転の際にも、赤外線カメラ21を用いて、加熱する粉体Pwの温度を計測し、計測した温度をフィードバックして、粉体Pwを造形温度に加熱するようにしても良い。
入熱量に対する粉体Pwの温度変化を示すグラフと上述した予熱運転及び造形運転との関係を図4に示すと、粉体Pwの融点未満の予熱温度まで予熱運転が行われ、その後、粉体Pwの沸点未満の造形温度まで造形運転が行われることになる。このように、造形運転前に予熱運転を行って、粉体Pwの融点未満の予熱温度まで加熱しているので、造形運転では、レーザ光を高出力する必要は無く、造形運転において、入熱過剰となる危険性を低減することができる。
(ステップS5)
焼結又は溶融した粉体Pwが固化して、造形物Sfを構成する造形層が造形された後、積層が終了であれば、手順を終了する。積層が終了でなければ、造形した造形層の温度が粉体Pwの融点未満になるまで冷却した後、ベースプレート14を厚さDだけ下降して、ステップS1へ戻る。そして、積層が終了するまで、上述したステップS1~S4を繰り返すことにより、最終的に、所望の3次元形状の造形物Sfが造形されることになる。
以上説明したように、造形運転の前に、粉体Pwを予熱温度に加熱する予熱運転を行うので、粉体Pwの温度を高精度に制御して、所望の充填率、微細構造となる熱履歴を実現することができる。その結果、造形物Sfの微細構造の制御が容易になり、強度等の部品品質が向上する。また、造形運転時における焼結又は溶融ムラも解消し、寸法精度が向上する。
なお、予熱加熱手段及び造形加熱手段として、図1に示したレーザ15及び走査光学系16に代えて、図5に示すように、イメージ炉23を用いても良い。イメージ炉23は、凹面鏡で赤外線などのエネルギーを集光して放射加熱するものであり、高速加熱、高速冷却が可能なものである。このようなイメージ炉23を用いて、例えば、赤外線を上方から粉体Pwへ照射して、粉体Pwを予熱温度又は造形温度に加熱可能である。なお、図5においては、赤外線カメラ21、振動装置22及び制御装置30の図示は省略しているが、制御装置30がイメージ炉23の温度や位置を制御可能な構成としており、また、赤外線カメラ21及び振動装置22を用いるようにしても良い。
また、予熱加熱手段段となる加熱手段として、図1に示したレーザ15及び走査光学系16や図5に示したイメージ炉23に代えて、図6に示すように、赤外線ヒータ24を用いても良い。例えば、スキージング装置12のスキージングブレードに赤外線ヒータ24を設け、敷設した粉体Pwの表面上を移動するスキージングブレードを介して、赤外線ヒータ24からの熱を粉体Pwに与えて、粉体Pwを予熱温度に加熱するようにしている。なお、図6においても、赤外線カメラ21、振動装置22及び制御装置30の図示は省略しているが、制御装置30が赤外線ヒータ24の温度や位置を制御可能な構成としており、また、赤外線カメラ21及び振動装置22を用いるようにしても良い。
[実施例2]
本実施例は、基本的には、図1に示した3次元積層装置と同等の構成を有しているが、予熱加熱手段が、実施例1とは相違する。従って、図7及び図8においては、予熱加熱手段及び関連する構成を図示し、他の構成、例えば、レーザ15、走査光学系16、赤外線カメラ21、振動装置22及び制御装置30の図示は省略している。なお、造形加熱手段については、レーザ15及び走査光学系16に代えて、実施例1と同様に、電子ビーム源及び走査コイルやイメージ炉23を使用可能である。
本実施例では、粉体Pwの敷設前に、粉体Pwを加熱する構成としている。例えば、図7に示すように、予熱加熱手段となる加熱手段として、パウダーポッド25のヒータ(図示省略)を用い、制御装置30の制御により、パウダーポッド25内の粉体Pwを予熱温度に加熱している。
また、例えば、図8に示すように、予熱加熱手段となる加熱手段として、熱風発生器26を用い、制御装置30の制御により、スキージング装置12内の粉体Pwに熱風を吹き付けて、粉体Pwを予熱温度に加熱している。球状の粉体Pw同士は伝熱性に乏しく、輻射加熱では、輻射加熱源から離れた位置にある粉体Pwまでは加熱しにくいので、熱風発生器26から粉体Pw同士の隙間に熱風を送ることにより、粉体Pwを均一に加熱可能である。
上述したように、本実施例では、3次元積層装置で造形物Sfを造形する際、粉体Pwを敷設する前に、粉体Pwの温度制御を行うようにしている。この制御について、図1、図7及び図8と共に、図9を参照して説明を行う。
(ステップS11)
実施例1のステップS1と同様に、粉体Pwに対する加熱計画を作成する。但し、本実施例において、予熱運転は、敷設前の粉体Pwに対するものであり、パウダーポッド25又はスキージング装置12内の粉体Pwの温度を予熱温度にすれば良いので、予熱運転パラメータについては、粉体Pwの特性(材質、大きさなど)に基づいて、パウダーポッド25のヒータ出力や熱風発生器26の熱風温度や流速などを設定すれば良い。造形運転を実施するための造形運転パラメータについては、実施例1のステップS1で説明した通りである。また、同じ造形物Sfを同じ3次元積層装置で量産する場合には、このステップS11は省略可能である。
なお、予熱運転の前に、赤外線カメラ21を用いて、ベースプレート14の温度を測定しておき、この測定温度が融点未満であれば、この温度を予熱温度としても良い。
(ステップS12)
予熱運転パラメータに基づいて、予熱加熱手段であるパウダーポッド25のヒータ又は熱風発生器26を用いて、予熱運転を実施する。具体的には、図7の場合は、パウダーポッド25のヒータによる加熱により、パウダーポッド25及び内部の粉体Pwの温度を予熱温度に加熱する。また、図8の場合は、パウダーポッド11からスキージング装置12に粉体Pwを供給し、熱風発生器26を用いて、スキージング装置12内の粉体Pwに熱風を吹き付けて、粉体Pwを予熱温度に加熱する。このような予熱運転を行うことにより、敷設する粉体Pwの温度のばらつきを減少させ、全体を均一の予熱温度に制御することができる。
また、予熱運転の際には、パウダーポッド25又はスキージング装置12に振動装置(図示省略)を設け、これを用いて、パウダーポッド25又はスキージング装置12内の粉体Pwに振動を与えて、敷設前に、粉体Pw同士が焼結又は溶融しないようにしている。
(ステップS13)
図7の場合は、パウダーポッド25からスキージング装置12に予熱温度に加熱した粉体Pwを供給し、スキージング装置12により、ベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの上に、予熱温度に加熱した粉体Pwを敷設して、厚さDで平坦にスキージングする。また、図8の場合は、スキージング装置12により、ベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの上に、予熱温度に加熱した粉体Pwを敷設して、厚さDで平坦にスキージングする。
(ステップS14)
実施例1のステップS4と同様に、造形運転パラメータに基づいて、造形加熱手段でもあるレーザ15及び走査光学系16を用いて、造形運転を実施する。本実施例では、粉体Pwの敷設前に予熱運転を行って、粉体Pwの融点未満の予熱温度まで加熱しているので、造形運転では、レーザ光を高出力する必要は無く、造形運転において、入熱過剰となる危険性を低減することができる。
(ステップS15)
焼結又は溶融した粉体Pwが固化して、造形物Sfを構成する造形層が造形された後、積層が終了であれば、手順を終了する。積層が終了でなければ、造形した造形層の温度が粉体Pwの融点未満になるまで冷却した後、ベースプレート14を厚さDだけ下降して、ステップS11へ戻る。そして、積層が終了するまで、上述したステップS11~S14を繰り返すことにより、最終的に、所望の3次元形状の造形物Sfが造形されることになる。
以上説明したように、本実施例においても、造形運転の前に、粉体Pwを予熱温度に加熱する予熱運転を行うので、粉体Pwの温度を高精度に制御して、所望の充填率、微細構造となる熱履歴を実現することができる。その結果、造形物Sfの微細構造の制御が容易になり、強度等の部品品質が向上する。また、造形運転時における焼結又は溶融ムラも解消し、寸法精度が向上する。
[実施例3]
本実施例は、図1に示した3次元積層装置を用いた粉体温度制御方法であり、その制御方法に、実施例1とは相違がある。従って、ここでは、3次元積層装置の図示及び説明は省略し、本実施例の粉体温度制御方法について、図1に示した3次元積層装置と共に、図10~図13を参照して説明を行う。
(ステップS21)
パウダーポッド11からスキージング装置12に新たな粉体Pwを供給し、スキージング装置12により、ベースプレート14又は下層側となる造形物Sf及び粉体Pwの上に、新たな粉体Pwを敷設して、厚さDで平坦にスキージングする。なお、この際、スキージング装置12は、粉体Pwのスキージングを行わなくても良く、粉体Pwを敷設するだけでも良い。
(ステップS22)
赤外線カメラ21を用いて、敷設した粉体Pwの場所毎の温度を計測する。例えば、ここでは、造形タンク13内に敷設した粉体Pwの全域に渡って、赤外線カメラ21で撮影が行われ、撮影された画像が制御装置30に入力され、解析されて、場所毎の温度が計測されている。なお、赤外線カメラ21に代えて、例えば、赤外線放射温度計を用いる場合には、造形タンク13内に敷設した粉体Pwの全域に渡って、赤外線放射温度計による温度計測が場所毎に行われることになる。
一方で、赤外線カメラ21は用いずに、シミュレーションなどにより、敷設した粉体Pwの場所毎の温度を予測しても良い。同じ造形物Sfを同じ3次元積層装置で量産する場合には、一度、敷設した粉体Pwの場所毎の温度を測定又は予測しておけば、以降は、同様の温度傾向となるので、温度測定やシミュレーションなどは毎回行わなくても良い。つまり、同じ造形物Sfを同じ3次元積層装置で量産する場合には、このステップS22は省略可能である。
(ステップS23)
実施例1のステップS1と同様に、粉体Pwに対する加熱計画を作成する。但し、本実施例においては、予熱運転前に、敷設した粉体Pwの場所毎の温度が計測又は予測されており、予熱運転パラメータにおいては、粉体Pwの場所毎の温度に応じて、予熱温度に加熱するレーザ出力やレーザ走査速度などを設定する。
このとき、敷設した粉体Pw全体を均一の予熱温度に制御する場合だけではなく、敷設した粉体Pwを場所毎に異なる予熱温度に制御する場合があっても良い。例えば、場所毎に異なる微細構造とするため、敷設した粉体Pwを場所毎に異なる予熱温度に制御する場合がある。その場合には、造形物形状データ、微細構造制御データなどに基づいて、敷設した粉体Pwの場所によって、異なる予熱温度に加熱するように、レーザ出力やレーザ走査速度などを設定する。造形運転を実施するための造形運転パラメータについては、実施例1のステップS1で説明した通りである。また、同じ造形物Sfを同じ3次元積層装置で量産する場合には、このステップS23も省略可能である。
このように、本実施例の加熱計画では、実施例1とは異なり、積層過程や造形物Sfの部位に応じて、造形運転前の粉体Pwの温度や投入エネルギー密度を変化させるようにしており、これにより、造形物Sfの部品仕様に従うように、部位毎に異なる造形品質を得ることが可能である。
(ステップS24)
予熱運転パラメータに基づいて、予熱加熱手段及であるレーザ15及び走査光学系16を用いて、予熱運転を実施する。具体的には、走査光学系16を介して、レーザ15からのレーザ光を上方から粉体Pwに照射し、敷設した粉体Pwに場所に応じた入熱量を与えて、粉体Pwを場所に応じた予熱温度に加熱する。
例えば、図11(a)に示すように、敷設した粉体Pwの下層側となる造形物Sfの直近造形層Lpにおいて、場所毎に温度がばらついており、その影響を受けて、敷設した粉体Pwの温度も場所毎に温度がばらついている場合がある。この場合には、粉体Pwの場所毎の測定温度などに基づいて設定された予熱運転パラメータを用いて、予熱運転を行うことにより、測定温度の低いところほど、入熱量を多くすることができる。このような予熱運転を行うと、図11(b)に示すように、敷設した粉体Pwの温度のばらつきを減少させて、敷設した粉体Pw全体を均一の予熱温度に制御することができる。なお、図11(a)、(b)においても、温度が高いほどグレーの濃度を濃くし、温度が低いほどグレーの濃度を薄くして示している。
また、例えば、図12に示すように、場所毎に異なる微細構造α、γを形成したい場合がある。この場合には、微細構造制御データなどに基づいて設定された予熱運転パラメータを用いて、予熱運転を行うことにより、敷設した粉体Pwを場所毎に異なる予熱温度に制御することができる。例えば、造形物Sfを造形する際、それを支えるサポートが必要になる場合があるが、このサポートに強度は不要であるので、このサポートを造形する場所の予熱温度を低くして、強度の低い微細構造を造形運転で形成するようにすれば良い。なお、図12においても、温度が高いほどグレーの濃度を濃くし、温度が低いほどグレーの濃度を薄くして示している。
また、例えば、敷設した粉体Pwにおいて、造形物Sfを構成する造形層となる断面形状領域Aとそれ以外の領域とで、異なる予熱温度に制御するようにしても良い。これを後述する図13を参照して説明する。敷設した粉体Pwにおいて、断面形状領域である領域A2とそれ以外の領域A1及びA3がある場合、造形物形状データなどに基づいて設定された予熱運転パラメータを用いて、予熱運転を行うことにより、敷設した粉体Pwを領域A1、A2及びA3の領域毎に異なる予熱温度に制御することができる。
このように、本実施例の予熱運転においては、必ずしも、粉体Pw全体を均一に加熱する必要はなく、敷設した粉体Pw全体に対して、その一部となる断面形状領域Aだけ加熱したり、更には、この断面形状領域Aの一部だけ加熱したりしても良い。
なお、予熱運転の際には、赤外線カメラ21を用いて、加熱場所の粉体Pwの温度を計測し、計測した温度をフィードバックして、加熱場所の粉体Pwを予熱温度に加熱するようにしても良い。また、予熱運転の際には、振動装置22を用いて、造形タンク13内の粉体Pwに振動を与えても良く、これにより、造形運転前に、粉体Pw同士が焼結又は溶融しないようにしている。そして、予熱運転終了後には、スキージング装置12によりスキージングを行って、粉体Pwを厚さDで平坦にする。
(ステップS25)
実施例1のステップS4と同様に、造形運転パラメータに基づいて、造形加熱手段でもあるレーザ15及び走査光学系16を用いて、造形運転を実施する。本実施例でも、粉体Pwの敷設前に予熱運転を行って、加熱場所の粉体Pwを予熱温度まで加熱しているので、造形運転では、レーザ光を高出力する必要は無く、造形運転において、入熱過剰となる危険性を低減することができる。
なお、造形運転の際にも、赤外線カメラ21を用いて、加熱場所の粉体Pwの温度を計測し、計測した温度をフィードバックして、加熱場所の粉体Pwを造形温度に加熱するようにしても良い。
(ステップS25)
焼結又は溶融した粉体Pwが固化して、造形物Sfを構成する造形層が造形された後、積層が終了であれば、手順を終了する。積層が終了でなければ、造形した造形層の温度が粉体Pwの融点未満になるまで冷却した後、ベースプレート14を厚さDだけ下降して、ステップS21へ戻る。そして、積層が終了するまで、上述したステップS21~S25を繰り返すことにより、最終的に、所望の3次元形状の造形物Sfが造形されることになる。
以上説明したように、本実施例でも、造形運転の前に、粉体Pwを予熱温度に加熱する予熱運転を行うので、粉体Pwの温度を高精度に制御して、所望の充填率、微細構造となる熱履歴を実現することができる。その結果、造形物Sfの微細構造の制御が容易になり、強度等の部品品質が向上する。また、造形運転時における焼結又は溶融ムラも解消し、寸法精度が向上する。また、粉体Pwの場所によって、粉体Pwの予熱温度を変えることにより、場所毎に異なる熱履歴を実現して、異なる充填率、微細構造となる部品品質を制御することができ、より高機能な部品を提供することができる。
なお、ここでは、本実施例の粉体温度制御方法として、図1に示した3次元積層装置を用いた例を説明したが、予熱加熱手段及び造形加熱手段としては、レーザ15及び走査光学系16に代えて、電子ビーム源及び走査コイルやイメージ炉23を用いても良い。また、予熱加熱手段としては、スキージング装置12のスキージングブレードに設けた赤外線ヒータ24や図13に示すスキージング装置27を用いても良い。
このスキージング装置27には、粉体Pwを加熱するヒータを内部に設けている。図13に示すように、敷設する粉体Pwに、断面形状領域である領域A2とそれ以外の領域A1及びA3がある場合には、造形物形状データなどに基づいて設定された予熱運転パラメータを用いて、敷設する粉体Pwの場所に応じて、スキージング装置27の内部の温度(予熱温度)を変えながら、粉体Pwを敷設すれば良い。これにより、本実施例の予熱運転を行うことになり、敷設した粉体Pwを場所毎に異なる予熱温度に制御することができる。
本発明は、3次元積層装置で作製される全ての部品に適用可能である。例えば、ガスタービン、ターボ、コンプレッサ、航空・宇宙部品などにも適用可能であり、特に、強度など材料の微細構造の制御結果が品質を左右する部品に好適である。
11、25 パウダーポッド
12、27 スキージング装置
13 造形タンク
14 ベースプレート
15 レーザ
16 走査光学系
21 赤外線カメラ
22 振動装置
23 イメージ炉
24 赤外線ヒータ
26 熱風発生器
30 制御装置

Claims (14)

  1. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱手段と、
    前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上方から加熱する予熱加熱手段と
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱手段は、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱手段による加熱の後であって、前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体をスキージングするスキージング装置を有することを特徴とする3次元積層装置。
  2. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱手段と、
    前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上方から加熱する予熱加熱手段と
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱手段は、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱手段は、敷設された前記粉体を場所毎に異なる温度に加熱することを特徴とする3次元積層装置。
  3. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱手段と、
    前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上方から加熱する予熱加熱手段と
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱手段は、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱温度は、前記粉体が金属材料である場合、400℃から前記粉体の融点より400℃低い温度までの温度であることを特徴とする3次元積層装置。
  4. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱手段と、
    前記造形加熱手段による加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上方から加熱する予熱加熱手段と
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱手段は、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱手段による加熱中に、前記粉体に振動を与える振動装置を有することを特徴とする3次元積層装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の3次元積層装置において、
    前記造形加熱手段は、レーザ又はイメージ炉のいずれか一方であることを特徴とする3次元積層装置。
  6. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の3次元積層装置において、
    前記予熱加熱手段は、敷設された前記粉体を加熱するものであって、レーザ、イメージ炉又は前記粉体をスキージングするスキージング装置のスキージングブレードを加熱する加熱手段のいずれか1つであることを特徴とする3次元積層装置。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1つに記載の3次元積層装置において、
    前記造形温度は、前記粉体の沸点未満の温度であることを特徴とする3次元積層装置。
  8. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、前記粉体の温度を制御する粉体温度制御方法であって、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱ステップと、
    前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上部から加熱する予熱加熱ステップと
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱ステップは、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱ステップでの加熱の後であって、前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体をスキージングすることを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  9. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、前記粉体の温度を制御する粉体温度制御方法であって、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱ステップと、
    前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上部から加熱する予熱加熱ステップと
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱ステップは、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱ステップでは、敷設された前記粉体を場所毎に異なる温度に加熱することを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  10. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、前記粉体の温度を制御する粉体温度制御方法であって、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱ステップと、
    前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上部から加熱する予熱加熱ステップと
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱ステップは、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱温度は、前記粉体が金属材料である場合、400℃から前記粉体の融点より400℃低い温度までの温度であることを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  11. 敷設された粉体を焼結又は溶融固化させて積層して造形物を造形する3次元積層装置において、前記粉体の温度を制御する粉体温度制御方法であって、
    前記粉体を焼結又は溶融する造形温度で加熱する造形加熱ステップと、
    前記造形加熱ステップでの加熱の前に、前記粉体の融点未満の予熱温度で前記粉体の特性に基づいて敷設された前記粉体全体を上部から加熱する予熱加熱ステップと
    を有し、
    前記予熱温度は、前記粉体同士が結合しない温度であり、
    前記造形加熱ステップは、前記粉体を前記予熱温度から前記造形温度に加熱し、
    前記予熱加熱ステップでの加熱中に、前記粉体に振動を与えることを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  12. 請求項8から請求項11のいずれか1つに記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
    前記造形加熱ステップでは、レーザ又はイメージ炉のいずれか一方を用いて加熱することを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  13. 請求項から請求項12のいずれか1つに記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
    前記予熱加熱ステップでは、レーザ、イメージ炉又は前記粉体をスキージングするスキージング装置のスキージングブレードを加熱する加熱手段のいずれか1つを用いて、敷設された前記粉体を加熱することを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
  14. 請求項から請求項13のいずれか1つに記載の3次元積層装置の粉体温度制御方法において、
    前記造形温度は、前記粉体の沸点未満の温度であることを特徴とする3次元積層装置の粉体温度制御方法。
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