JP7154032B2 - 連携システム - Google Patents
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Description
また、いずれから前記制御命令を受け付けたかを特定する情報を含む格納情報を格納することにより、例えば、制御対象を制御した主体を履歴として把握することができるので、当該把握の結果に基づいてシステムの運用方針の検討又は見直し(例えば、撮像システム側からの制御が多いので、撮像システム側の装置を増やす必要がある等の検討又は見直し、ユーザ端末側からの制御が多いので、ユーザ端末を増やす必要がある、あるいは、ユーザ端末との通信速度を上げる必要がある等の検討又は見直し等)等に役立てることが可能となる。また、どこから制御されたものか動作の原因が明確化できるため、責任の所在を明確化することが可能となる。例えば、制御システムと撮像システムの管理担当が異なる物件で、意図せず重要な部屋の扉が開いており被害が起きた場合、どちらのシステムの操作/運用に問題があったか切り分けることが可能となる。また、制御が正常に行われなかったときどの場所に原因があるのか調査することが可能となる。例えば、撮像システムから電気錠解錠のボタンを押したが実際には解錠できなかったときを考える。撮像システムから操作された履歴が制御システムに残っている場合は、通信経路やカメラシステムに問題があると判断でき、カメラシステムから操作された履歴が入退システムに表示されている場合は、入退室システムに問題があると判断できる。
まずは、各実施の形態の基本的概念について説明する。各実施の形態は、概略的に、連携システムに関するものである。
次に、各実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、実施の形態1について説明する。この実施の形態1では、制御システム側からの制御命令を受け付ける場合、及び撮像システム側からの制御命令を受け付ける場合を例示して説明する。
まず、本実施の形態に係る管理システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る管理システムを示す全体図であり、図2は、建物におけるカメラ及び電気錠の配置図である。
撮像システム100は、例えば、撮像側サーバ装置11、通信装置12、カメラ13、及び端末装置2を備える。なお、制御システム300には、後述する制御側クライアント装置3と同様に構成されている撮像側クライアント装置も設けられているが、ここでは、説明の便宜上、不図示とされている。
撮像側サーバ装置11は、撮像システム100側のサーバとして機能する装置であり、例えば、通信装置12を介して端末装置2と通信可能となり、また、カメラ13、制御側クライアント装置3、及び制御側サーバ装置5と通信可能となり、また、カメラ13を制御可能となるように接続されている装置である。この撮像側サーバ装置11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、制御システム300の制御側サーバ装置5の各部と同様な各部を有するコンピュータを用いて構成することができる。
通信装置12は、端末装置2との間の無線通信を中継する中継装置である。この通信装置12の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の無線通信を行うルータ等の技術を用いて構成することができる。
カメラ13は、撮像対象を撮像する撮像手段であり、例えば、動画像を撮像する装置である。このカメラ13の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の撮像素子等を用いて構成することができる。そして、ここでは、例えば、カメラ13としては、図2に示すカメラ131~134を用いる場合を例示して説明する。なお、カメラ131は、1階A地区に設置されて同階同地区内を撮像対象として撮像するように構成されており、また、カメラ132は、1階B地区に設置されて同階同地区内を撮像対象として撮像するように構成されており、また、カメラ133は、2階A地区に設置されて同階同地区内を撮像対象として撮像するように構成されており、また、カメラ134は、2階B地区に設置されて同階同地区内を撮像対象として撮像するように構成されていることとして、以下説明する。
図3は、端末装置を示すブロック図である。図1の端末装置2は、ユーザ端末であり、例えば、図3の通信部21、タッチパッド22、ディスプレイ23、記録部24、及び制御部25を備える。
通信部21は、ネットワークを介して外部装置との間で通信するための通信手段である。この通信部21の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段等を用いて構成することができる。
タッチパッド22は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段(操作部)である。このタッチパッド22の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のものを用いることができる。
ディスプレイ23は、制御部25の制御に基づいて各種の画像を表示する画像表示手段(表示部)である。このディスプレイ23の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いて構成することができる。なお、上記のタッチパッド22とディスプレイ23とをタッチパネルとして一体形成しても構わない。
記録部24は、端末装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのフラッシュメモリ(図示省略)を用いて構成されている。ただし、フラッシュメモリに代えてあるいはフラッシュメモリと共に、ハードディスク、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
制御部25は、端末装置2を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置2にインストールされることで、制御部25の各部を実質的に構成する。なお、この制御部25の各部により行われる処理については、後述する。
制御システム300は、例えば、制御側クライアント装置3、制御盤4、カードリーダ41、電気錠42、センサ43、及び制御側サーバ装置5を備える。
制御側クライアント装置3は、制御システム300側のクライアントとして機能する装置であり、例えば、制御側サーバ装置5、及び撮像側サーバ装置11と通信可能となり、また、通信装置12を介して端末装置2と通信可能となるように接続されている装置である。この制御側クライアント装置3の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、制御側サーバ装置5の各部と同様な各部を有するコンピュータを用いて構成することができる。
制御盤4は、制御側サーバ装置5からの命令に基づいて制御対象を制御する制御手段である。制御盤4の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の制御回路を用いて構成することができ、カードリーダ41、電気錠42、及びセンサ43を制御するように構成されている。
カードリーダ41は、制御対象であり、例えば、前述の入退室管理装置である。このカードリーダ41の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、近距離無線通信の技術を用いていわゆるICカードの情報を読み取る読み取り回路の技術等を用いて構成することができる。なお、カードリーダ41については、実際には、図2の建物の任意の場所に設置されるが、ここでは、説明の便宜上、制御対象としては電気錠42のみを例示して説明することとし、図2では、不図示となっている(センサ43も同様とする)。
電気錠42は、制御対象であり、例えば、電気的に施錠又は解錠を行うことが可能となっている錠前である。この電気錠42の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、遠隔操作により電気的に施錠又は解錠を行うことを可能にする電気回路を備えて構成することができる。そして、ここでは、例えば、電気錠42としては、図2に示す電気錠421~424を用いる場合を例示して説明する。なお、電気錠421は、1階A地区内の扉(カメラ131にて撮像される扉)に設置されており、また、電気錠422は、1階B地区内の扉(カメラ132にて撮像される扉)に設置されており、電気錠423は、2階A地区内の扉(カメラ133にて撮像される扉)に設置されており、電気錠424は、2階B地区内の扉(カメラ134にて撮像される扉)に設置されていることとして、以下説明する。
センサ43は、制御対象であり、例えば、前述の人感センサである。このセンサ43の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、赤外線、超音波、あるいは可視光等を用いて人を検出する検出回路等を用いて構成することができる。
図4は、制御側サーバ装置を示すブロック図である。図1の制御側サーバ装置5は、制御システム300側のサーバとして機能する装置であり、例えば、通信装置12を介して端末装置2と通信可能となり、また、制御側クライアント装置3、制御盤4、及び制御側サーバ装置5と通信可能となり、また、制御盤4を介してカードリーダ41、電気錠42、及びセンサ43を制御可能となるように接続されている装置である。制御側サーバ装置5は、例えば、図4の通信部51、操作部52、表示部53、記録部54、及び制御部55を備える。
通信部51は、ネットワークを介して外部装置との間で通信するための通信手段である。この通信部51の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の通信回路等を用いて構成することができる。
操作部52は、ユーザからの各種操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部52の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、キーボードやマウス等を用いて構成することができる。
表示部53は、制御部55の制御に基づいて各種の画像を表示する画像表示手段である。この表示部53の具体的な構成は任意であるが、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いて構成することができる。
記録部54は、制御側サーバ装置5の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段(格納手段)であり、例えば、端末装置2の記録部24と同様にして構成することができる。この記録部54には、例えば、カメラ情報、設備情報、関連付け情報、装置情報、及び認証情報が格納されている。
「カメラ情報」とは、カメラを特定する情報である。図5は、カメラ情報を例示した図である。この図5に示すように、カメラ情報は、例えば、項目「カメラID」、項目「カメラ場所情報」、及び項目「カメラ名称情報」と、各項目に対応する情報とを相互に対応付けて格納している。項目「カメラID」に対応する情報は、カメラを一意に識別するカメラ識別情報(以下、識別情報を「ID」と称する)である(図5では、図2のカメラ131~134のカメラIDである「IDc1」~「IDc4」等)。項目「カメラ場所情報」に対応する情報は、カメラが設置されており撮像する場所を特定するカメラ場所情報である(図5では、図2の「1階A地区」等)。項目「カメラ名称情報」に対応する情報は、カメラの名称を特定するカメラ名称情報である(図5では、ユーザが認識してカメラを特定できる名称であり、具体的には、カメラ場所情報を含む名称であり「1階A地区カメラ」等)。そして、このようなカメラ情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、通信部51又は操作部52を介して情報を受け付けることにより、制御部55によって格納されることとする(設備情報、関連付け情報、装置情報も同様とする)。
「設備情報」とは、設備としての制御対象を特定する設備情報である。図6は、設備情報を例示した図である。この図6に示すように、設備情報は、例えば、項目「設備ID」、項目「設備場所情報」、項目「設備種別情報」、項目「設備名称情報」、及び項目「設備制御候補情報」と、各項目に対応する情報とを相互に対応付けて格納している。項目「設備ID」に対応する情報は、設備を一意に識別する設備IDである(図6では、図2の電気錠421~424の設備IDである「IDf1」~「IDf4」等)。項目「設備場所情報」に対応する情報は、設備の設置場所又は設備が管理する場所を特定する設備場所情報である(図6では、図2の「1階A地区」等)。項目「設備種別情報」に対応する情報は、設備の種類を特定する設備種別情報である(図6では、「電気錠」等)。項目「設備名称情報」に対応する情報は、設備の名称を特定する設備名称情報である(図6では、ユーザが認識して設備を特定できる名称であり、具体的には、設備場所情報と設備種別情報とを含む名称であり「1階A地区電気錠」等)。項目「設備制御候補情報」に対応する情報は、設備に対して行うことが可能となる制御内容を特定する設備制御候補情報である(図6では、解錠と施錠とを行うことが可能であることを特定する「解錠、施錠」等)。
「関連付け情報」とは、画像制御対象関連情報である。なお、「画像制御対象関連情報」とは、撮像対象を撮像した撮像画像と、撮像画像の撮像対象に関連する制御対象とを相互に関連付けるための情報であり、例えば、撮像画像自体と制御対象とを相互に関連付ける情報、及び撮像画像を撮像するカメラの如き撮像手段と制御対象とを相互に関連付ける情報等を含む概念である。図7は、関連付け情報を例示した図である。この図7に示すように、関連付け情報は、項目「カメラID」、項目「設備ID」、項目「設備制御情報」、及び項目「設備制御特定情報」と、各項目に対応する情報とを相互に対応付けて格納している。なお、項目「カメラID」に対応する情報、及び項目「設備ID」に対応する情報は、図5及び図6の同一名称の情報と同様である。項目「設備制御情報」に対応する情報は、設備に対して行う制御内容を特定する設備制御情報である(図7では、図6の設備制御候補情報に含まれる1つの情報であり、例えば、「施錠」、「解錠」等)。項目「設備制御特定情報」に対応する情報は、制御対象となる設備と制御内容とを特定する設備制御特定情報である(図7では、ユーザが認識して制御対象となる設備と制御内容とを特定できる名称の情報であり、具体的には、図6の設備名称情報と図7の設備制御情報とを含む名称の情報であり、「1階A地区電気錠施錠」等)。
「装置情報」とは、管理システム900の各種装置のうちの制御対象以外の装置を特定する情報である。図8は、装置情報を例示した図である。この図8に示すように、装置情報は、項目「装置ID」、項目「所属情報」、及び項目「装置種別情報」と、各項目に対応する情報とを相互に対応付けて格納している。なお、項目「装置ID」に対応する情報は、各種装置を識別する装置IDである。この装置IDとしては任意であるが、例えば、図1の撮像側サーバ装置11に装置IDとして「IDa11」が設定されており、また、端末装置2に装置IDとして「IDa2」が設定されており、制御側クライアント装置3に装置IDとして「IDa3」が設定されており、また、制御側サーバ装置5に装置IDとして「IDa5」が設定されていることとして、図8の装置IDとしてはこれら「IDa11」等が格納されている。なお、装置IDが設定されているとは、各装置の記録部に装置IDが記録されていること等を含む概念である。項目「所属情報」に対応する情報は、各装置が所属しているシステムを特定する所属情報である(図8では、所属するシステムが撮像システム100であることを特定する「撮像」、及び所属するシステムが制御システム300であることを特定する「制御」)。項目「装置種別情報」に対応する情報は、各装置の種類を特定する装置種別情報である(図8では、サーバであることを特定する「サーバ」、クライアント(一例としては、サーバと有線通信する装置)であることを特定する「クライアント」、及びユーザ端末(一例としては、サーバと無線通信する装置であって、遠隔操作を行う装置)であることを特定する「端末装置」)。
「認証情報」とは、ユーザを認証するために用いられる情報である。図9は、認証情報を例示した図である。この図9に示すように、認証情報は、項目「ユーザID」、及び項目「パスワード情報」と、各項目に対応する情報とを相互に対応付けて格納している。項目「ユーザID」に対応する情報は、管理システム900のユーザを一意に識別するユーザIDである(図9では、「IDu1」等)。項目「パスワード情報」に対応する情報は、認証のために用いられるパスワードを特定するパスワード情報である(図9では、「passwd1」等)。そして、このような認証情報の具体的な格納手法は任意であるが、例えば、ユーザからの申請等に基づいて管理者が各情報を決定した上で、通信部51又は操作部52を介して情報を入力し、入力した当該情報を受け付けることにより、制御部55によって格納されることとする。
制御部55は、制御側サーバ装置5を制御する制御手段であり、例えば、端末装置2の制御部25と同様にして構成することができる。この制御部55は、機能概念的には、管理部551を備える。管理部551は、管理システム900を管理する管理処理を行う管理手段であり、具体的には、制御対象を制御するための制御命令を受け付けた場合、撮像システム側から制御命令を受け付けたか、制御システム側から制御命令を受け付けたかを特定する処理を行う手段である。なお、この制御部55の各部により行われる処理については、後述する。
次に、このように構成され管理システム900によって実行される撮像側管理処理、及び制御側管理処理について説明する。
まず、撮像側管理処理について説明する。図10は、撮像側管理処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。図11~図13は、撮像側サーバ装置等の画面に表示される情報の表示例である。「撮像側管理処理」とは、概略的には、制御側サーバ装置5と撮像システム100の任意の装置とが実行する処理であり、例えば、ユーザが撮像システム100に所属する装置を操作することにより、制御側サーバ装置5を介して制御対象を制御する処理である。なお、ここでは、例えば、撮像側管理処理について、制御側サーバ装置5と撮像システム100の撮像側サーバ装置11が実行する場合を例示して説明する。この撮像側管理処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理システム900の各装置の電源をオンした後に、起動して実行を開始するものとし、実行が開始されたところから説明する(実施の形態2も同様とする)。
次に、制御側管理処理について説明する。「撮像側管理処理」とは、概略的には、制御側サーバ装置5が実行する処理であり、具体的には、ユーザが制御システム300に所属する装置を操作することにより、制御側サーバ装置5を介して制御対象を制御する処理である。なお、この撮像側管理処理については、制御システム300側で行う従来の処理と同様にして実行することができるので、ユーザが制御側サーバ装置5を操作する場合を例示して、概略のみ説明する。この制御側管理処理を実行するタイミングは任意であるが、例えば、管理システム900の各装置の電源をオンした後に、起動して実行を開始するものとし、実行が開始されたところから説明する(実施の形態2も同様とする)。
前述のように、図10の撮像側管理処理にて、ユーザは、図12の撮像画像にて制御対象に関連する画像を確認した上で、撮像画像を選択し、選択した撮像画像に対応する設備制御特定情報を図13にて選択することにより、制御対象を制御することができるので、意図していない制御対象を誤って制御する誤操作を防止することが可能となる。
前述のように、撮像側管理処理が実行された場合、撮像システム100側からの制御命令を受け付けたことを特定する情報が格納され、また、制御側管理処理が実行された場合、制御システム300側からの制御命令を受け付けたことを特定する情報が格納されるので、いずれのシステム側から制御命令を受け付けたかを特定することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、制御システム300と撮像システム100とを相互に連携させて動作させることにより、例えば、2種類のシステムである制御システム300と撮像システム100とを連携させることができるので、各システムを統合して管理することができ、システムの管理効率を向上させることが可能となる。また、撮像システム100側から制御命令を受け付けたか、制御システム300側から制御命令を受け付けたかを特定する処理を行うことにより、例えば、制御対象を制御した主体を把握することができるので、当該把握の結果に基づいてシステムの運用方針の検討又は見直し(例えば、撮像システム100側からの制御が多いので、撮像システム100側の装置を増やす必要がある等の検討又は見直し等)等に役立てることが可能となる。
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態2では、ユーザ端末が撮像システム側に所属している場合において、当該ユーザ端末側からの制御命令を受け付ける場合、及び制御システム側からの制御命令を受け付ける場合を例示して説明する。実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
まず、本実施の形態に係る管理システムの構成について説明する。図1の本実施の形態の管理システム901は、連携システムであり、相互に連携するように電気的に接続されている撮像システム101、及び制御システム300を備える。
撮像システム101は、例えば、撮像側サーバ装置111、通信装置12、カメラ13、及び端末装置2を備える。
撮像側サーバ装置111は、撮像システム100側のサーバとして機能する装置である。この撮像側サーバ装置111の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、特記する場合を除いて、実施の形態1の撮像側サーバ装置11と同様に構成されているが、特に、端末装置2と制御システム300の制御側サーバ装置5との間の通信を仲介(中継)したり、また、端末装置2のユーザの認証を行ったりするように構成されている。なお、認証を行うために、図9の認証情報が撮像側サーバ装置111の記録部に格納されていることとして、以下説明する。
次に、このように構成され管理システム901によって実行される撮像側管理処理、及び制御側管理処理について説明する。なお、管理システム901によって実行される制御側管理処理は、実施の形態1の管理システム900によって実行されるものと同様であるので、説明を省略する。
撮像側管理処理について説明する。図14は、撮像側管理処理のフローチャートである。「撮像側管理処理」とは、概略的には、制御側サーバ装置5と撮像システム100の任意の装置とが実行する処理であり、例えば、ユーザが撮像システム100に所属する端末装置2を操作することにより、制御側サーバ装置5を介して制御対象を制御する処理である。なお、ここでは、例えば、撮像側管理処理について、制御側サーバ装置5と撮像システム100の端末装置2が実行する場合を例示して説明する。
前述のように、撮像側管理処理が実行された場合、撮像システム101側からの制御命令を受け付けたことを特定する情報が格納され、更に、制御命令を送信した端末装置2を特定する情報が格納され、また、制御側管理処理が実行された場合、制御システム300側からの制御命令を受け付けたことを特定する情報が格納されるので、いずれのシステム側から制御命令を受け付けたかを特定することが可能となり、また、いずれの端末装置2から制御命令を受けたかも特定することが可能となる。
このように本実施の形態によれば、端末装置2を特定する処理を行うことにより、例えば、制御対象の制御が端末装置2による遠隔操作によって行われたことを把握することが可能となる。
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。
また、各実施の形態では、制御側サーバ装置5の管理部551が管理手段として動作して各管理処理を実行する場合について説明したが、これに限らず、撮像側サーバ装置の制御部が管理手段として各管理処理を実行してもよい。具体的には、制御側サーバ装置5の各部の機能の少なくとも一部を撮像側サーバ装置に設けたり、逆に、撮像側サーバ装置の各部の機能の少なくとも一部を制御側サーバ装置5に設けたりしてもよい。また、各実施の形態では、装置IDを用いて制御命令を送信した装置を特定する場合を例示したが、装置IDの代わりに又は当該装置IDと共に、システムID(例えば、撮像システム100を特定するシステムID、及び制御システム300を特定するシステムID)を用いて制御命令を送信したシステムを特定してもよい。
また、各実施の形態では、ユーザ端末が端末装置2である場合について説明したが、これに限らず、管理システムにおける端末装置2以外の装置(例えば、制御側クライアント装置3等)をユーザ端末として用いてもよい。また、ユーザ端末については、撮像システムに所属する装置であることとしてもよいし、あるいは、制御システムに所属するシステムであることとしてもよい。
また、各実施の形態の各管理処理で実行する処理を任意に変更してもよく、例えば、実施の形態1において、図10の撮像側管理処理のSB6とSB7の間のタイミング(つまり、制御を実行する前のタイミング)に、撮像システム100側からの制御命令を受け付けたことを特定してもよく、あるいは、制御側管理処理についても同様なタイミングで、制御システム300側からの制御命令を受け付けたことを特定してもよい。また、その制御命令の受け付けを行うタイミングも任意である。また、実施の形態2についても同様に変更してもよい。
また、管理処理として、第4管理処理を行ってもよい。具体的には任意であるが、例えば、制御システム300のセキュリティレベルを多段階(例えば、「低」、「中」、「高」の順に高くなる3段階等)設けて、当該セキュリティレベルを制御側サーバ装置5に設定できるように構成した上で、設定されたセキュリティレベルに応じて、管理部551が、制御対象の制御を許可又は禁止してもよい。なお、「制御を許可する」とは、制御を行うことに対応する概念であり、また、「制御を禁止する」とは、制御を行わないことに対応する概念である。詳細には、例えば、「低」が設定されている場合には、管理システム900の各装置による制御対象(電気錠42等)の制御を許可し、また、「中」が設定されている場合、制御システム300に所属している各装置、及び、撮像システム100に所属している各装置のうちの端末装置2以外の装置による制御対象の制御を許可し、且つ、端末装置2による制御対象の制御を禁止し、また、「高」が設定されている場合、制御システム300に所属している各装置による制御対象の制御を許可し、且つ、撮像システム100に所属している各装置による制御対象の制御を禁止してもよい。より詳細には、例えば、記録部54に現在設定されているセキュリティレベルを格納した上で、図10のSB1のように制御側サーバ装置5の管理部551が装置IDを受信して、受信した装置IDと図8の装置情報と基づいて、上述の許可又は禁止を行ってもよい。
また、管理処理として、第5管理処理を行ってもよい。具体的には任意であるが、例えば、図10の「SB」の各処理において、管理部551が、制御対象の制御に関する情報を、制御側サーバ装置5の表示部53に表示してもよい。なお、当該情報の表示位置は任意であるが、例えば、表示部53の表示画面の中央付近には、従来と同様にして、制御対象の地図又は制御対象の状態等を特定する画像が表示されることとし、当該表示画面の端(例えば、右下等)に表示してもよい。図15は、制御対象の制御に関する情報の表示例である。
また、各実施の形態では、図1のカードリーダ41、電気錠42、及びセンサ43が制御対象である場合について説明したが、例えば、カメラ13について、パン、チルト、ズーム等の各種制御を行えるように構成した上で、当該カメラ13を制御対象として各種制御を行ってもよい。具体的には、電気錠42の解錠が行われた場合に、当該解錠が行われた電気錠42が設置されている扉にフォーカスにして撮像するように、カメラ13を制御してもよい。この場合の制御主体は任意であり、例えば、管理手段を撮像側サーバ装置11に設けた上で、当該管理手段が上述の制御を行い、当該管理手段が管理処理を行うように構成してもよい。
また、各実施の形態の図1の端末装置2と同様な端末装置を、制御システム300側に設けてもよい。
また、本願で説明した技術を、様々な場面に適用してもよい。具体的には、結婚式の会場の内部を撮像画像として表示した上で、当該会場の扉の電気錠を遠隔操作する場面に適用してもよく、あるいは、任意の部屋の自動扉を開閉する場面に適用してもよく、あるいは、建物の警備を行う場面に適用してもよい。建物の警備を行う場面に適用する場合、警備員が入り難い部屋(例えば、実験室等)を外部から確認しつつ制御対象を制御することが可能となる。また、建物の警備を行う場面に適用する場合、電気錠を全て施錠した場合に、警備システムを自動的にオンしてもよいし、また、電気錠を少なくとも1個解錠した場合に、警備システムを自動的にオフしてもよい。また、制御側管理処理においても、図11~13の情報を表示して制御を行うように構成してもよい。
ユーザ端末を持ち運び可能な携帯端末としているが、例えばデスクトップパソコンのようなシステムと有線で接続した機器としても良い。
また、各実施の形態の特徴及び変形例の特徴を任意に組み合わせてもよい。例えば、図10と図14のフローチャートを組み合わせてもよい。
付記1の連携システムは、制御対象を制御する制御システムと、前記制御対象に関連する撮像対象を撮像する撮像システムであって、前記制御システムを介して前記制御対象を制御する前記撮像システムと、を備え、前記制御システムと前記撮像システムを相互に連携させて動作させる連携システムであって、前記制御対象を制御するための制御命令を受け付けた場合、前記撮像システム側から前記制御命令を受け付けたか、前記制御システム側から前記制御命令を受け付けたかを特定する処理を行う管理手段、を備える。
付記1に記載の連携システムによれば、制御システムと撮像システムとを相互に連携させて動作させることにより、例えば、2種類のシステムである制御システムと撮像システムとを連携させることができるので、各システムを統合して管理することができ、システムの管理効率を向上させることが可能となる。また、撮像システム側から制御命令を受け付けたか、制御システム側から制御命令を受け付けたかを特定する処理を行うことにより、例えば、制御対象を制御した主体を把握することができるので、当該把握の結果に基づいてシステムの運用方針の検討又は見直し(例えば、撮像システム側からの制御が多いので、撮像システム側の装置を増やす必要がある等の検討又は見直し等)等に役立てることが可能となる。
3 制御側クライアント装置
4 制御盤
5 制御側サーバ装置
11 撮像側サーバ装置
12 通信装置
13 カメラ
21 通信部
22 タッチパッド
23 ディスプレイ
24 記録部
25 制御部
41 カードリーダ
42 電気錠
43 センサ
51 通信部
52 操作部
53 表示部
54 記録部
55 制御部
100 撮像システム
101 撮像システム
111 撮像側サーバ装置
131 カメラ
132 カメラ
133 カメラ
134 カメラ
300 制御システム
421 電気錠
422 電気錠
423 電気錠
424 電気錠
551 管理部
900 管理システム
901 管理システム
G11 決定ボタン
G21 決定ボタン
G31 決定ボタン
R1 第1画像表示領域
R2 第2画像表示領域
Claims (1)
- 制御対象を制御する制御システムと、
前記制御対象に関連する撮像対象を撮像する撮像システムであって、前記制御システムを介して前記制御対象を制御する前記撮像システムと、を備え、
前記制御システムと前記撮像システムを相互に連携させて動作させる連携システムであって、
前記制御対象を制御するための制御命令を受け付けた場合、前記撮像システム側から前記制御命令を受け付けたか、前記制御システム側から前記制御命令を受け付けたかを特定する処理を行う管理手段、を備え、
前記管理手段は、
前記撮像システム側と前記制御システム側のいずれから前記制御命令を受け付けたかを特定する情報を含む格納情報を、制御履歴として前記連携システムに格納する処理を行い、
前記制御履歴によりユーザに前記制御対象を制御した主体を把握させることを特徴とする連携システム。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2018080448A JP7154032B2 (ja) | 2018-04-19 | 2018-04-19 | 連携システム |
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