JP7154014B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この遊技機では、予告演出(示唆演出)として、メイン予告演出と、サブ予告演出と、が実行される。予告演出の内容を選択する際には、まず、変動パターンの種別に応じて、予告演出グループが選択される。そして、選択された予告演出グループに応じて、メイン予告演出の内容と、サブ予告演出の内容と、が選択される。
すなわち、従来の遊技機では、遊技者に有利な遊技状態の生起中に、変動パターンの種別として、期待度が高い種別が選択されているにも関わらず、予告演出の内容として、期待度が高い内容が選択されない事態が、連続して発生する恐れがある。かかる事態が連続して発生すると、遊技者に有利な遊技状態の生起中であるにも関わらず、遊技者に対して大当りが遠い印象を与え、遊技者の遊技意欲が低下する恐れがある。
本発明の課題は、遊技者の遊技意欲を向上することにある。
第一の発明に係る遊技機では、有利状態が生起されている期間のうち一部の期間では、当落判定により特定遊技状態を生起させないことが判定され、かつ、変動態様判定により第1のリーチ変動態様と比較して期待度が高い第2のリーチ変動態様が判定された場合に、当落判定により特定遊技状態を生起させないことが判定され、かつ、変動態様判定により第1のリーチ変動態様が判定された場合と比較して、第2態様の示唆演出が出現され易くなる。
これによって、変動態様として、期待度が高い変動態様が選択されているにも関わらず、示唆演出の態様として、期待度が高い態様が選択されない事態が、連続して発生することを抑制できる。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、遊技者の遊技意欲を向上することが可能となる。
ここで、特定遊技状態としては、後述する大当り遊技状態が該当する。当落判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS9-8,ステップS11-4)が該当する。変動態様としては、後述する変動パターンの種別が該当する。変動態様判定手段としては、後述する主制御回路200(ステップS9-8,ステップS11-7)が該当する。示唆演出としては、後述する先読み予告演出(保留予告演出、役物連続予告演出等)又はメイン予告演出(テロップ予告、カットイン予告、ボタン予告等)が該当する。演出制御手段としては、後述する演出制御回路300が該当する。一部の期間としては、後述する特殊抽選期間が該当する。第2変動態様としては、後述する「スーパーリーチ変動」が該当する。第2態様としては、後述する大当り期待度(または、リーチ期待度)が最も上位の態様が該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。パチンコ機1は、外枠ユニット2と、内枠ユニット3と、一体扉ユニット4と、遊技盤ユニット10と、を含んで構成されている。
外枠ユニット2、内枠ユニット3及び一体扉ユニット4は、ヒンジ機構を介して、互いに固定されている。これによって、内枠ユニット3は、外枠ユニット2に対して開閉することが可能となっている。また、一体扉ユニット4は、内枠ユニット3及び外枠ユニット2のそれぞれに対して開閉することが可能となっている。
外枠ユニット2は、矩形の枠体(外枠)を含んで構成されている。そして、外枠ユニット2が備える外枠は、遊技場の島設備に対して固定される。
内枠ユニット3は、矩形の枠体(内枠)を含んで構成されている。内枠ユニット3は、外枠ユニット2の内側に配置される。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成されている。装飾部4bは、透明又は半透明の樹脂材料により形成され、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する音声を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数の枠ランプ20(図3参照)が配設されている。各枠ランプ20は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
ここで、パチンコ機1は、プリペイドカードに記録されている情報の読出し及び更新を行うことが可能なCRユニット500(図3参照)と通信可能に接続されている。そして、プリペイドカード(図示せず)がCRユニット500に挿入されると、CRユニット500に挿入されたプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
また、プリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で球貸ボタン7aが操作されると、所定数の遊技球が受皿5aに払い出される。この際、払い出された遊技球の数に応じてプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数が更新されて、更新された有価媒体の残存度数が度数表示装置7cに表示される。
さらに、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードがCRユニット500に挿入されている状態で返却ボタン7bが操作されると、CRユニット500からプリペイドカードが返却される。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。発射ハンドル6の内部には、発射ハンドル6が回転操作された角度を検出する発射ボリューム(図示せず)が配設されている。発射ボリュームは、検出した角度に応じた検出信号を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤の正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3により支持されている。具体的には、遊技盤ユニット10は、内枠ユニット3が備える内枠の内側に取り付けられている。これによって、遊技盤ユニット10は、一体扉ユニット4の背面側に配置される。そして、遊技者は、透明板4aを介して、後述する遊技盤11(遊技領域30)を視認することが可能となっている。本実施形態では、透明板4aの背面と遊技盤11の正面との間に、後述する遊技領域30が構成される。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、セット板(図示せず)と、セット板に取り付けられた遊技盤11と、セット板に取り付けられた各種演出装置(メイン画像表示装置31、サブ画像表示装置32等)と、を備えている。
セット板は、正面側が開放された箱状に形成されている。セット板の背面板における略中央部には、貫通孔からなる開口部が設けられている。
遊技盤11は、セット板の正面側に取り付けられている。遊技盤11は、樹脂により、平板状に形成されている。遊技盤11の略中央部には、貫通孔からなる開口部(図示せず)が設けられている。そして、遊技者は、遊技盤11に設けられた開口部及びセット板に設けられた開口部を介して、メイン画像表示装置31の表示画面31aを視認することが可能となっている。
遊技盤11の正面における開口部の周囲には、発射ハンドル6の回転操作に応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。そして、遊技領域30には、遊技球が流下する経路として、メイン画像表示装置31の左側に形成された左側経路と、メイン画像表示装置31の右側に形成された右側経路と、が構成されている。
また、遊技盤11の遊技領域30には、複数の盤面ランプ21(図3参照)が配設されている。各盤面ランプ21は、ダイナミック点灯制御により駆動される発光素子(LED)を含んで構成されている。
表示画面31aには、第1演出図柄z1(図示せず)が表示される3つの第1演出図柄表示領域a1~a3(図示せず)と、第2演出図柄z2(図示せず)が表示される1つの第2演出図柄表示領域a4(図示せず)と、を構成することが可能となっている。
第1演出図柄z1は、数字、文字、記号、キャラクター等の識別情報(図柄)を含んで構成されている。各第1演出図柄表示領域a1~a3では、第1演出図柄z1の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。第2演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。第2演出図柄表示領域a4では、第2演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、各第1演出図柄表示領域a1~a3において、第1演出図柄z1が移動(スクロール)され、かつ、第2演出図柄表示領域a4に表示されている第2演出図柄z2の種類が変更される(カラーバーが表す色が、順次、変更される)表示をいう。
演出図柄z1,z2の停止表示とは、各第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が停止され、かつ、第2演出図柄表示領域a4において、一の種類の第2演出図柄z2が表示される(カラーバーが所定の色を表す)表示をいう。
そして、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3において停止表示された第1演出図柄z1と、第2演出図柄表示領域a4において停止表示された第2演出図柄z2と、の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
また、表示画面31aには、保留図柄h(図示せず)が表示される保留図柄表示領域b1,b2(図示せず)を構成することが可能となっている。
保留図柄表示領域b1には、報知表示(特別図柄の変動表示及び停止表示)中の始動情報に対応する保留図柄hが表示される。保留図柄表示領域b2には、報知表示が保留されている始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
サブ画像表示装置32は、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。サブ画像表示装置32は、演出画像を表示することが可能な表示画面32aを有している。
サブ画像表示装置32は、図示しない駆動機構により、上下方向に沿って変位(移動)させることが可能となっている。具体的には、サブ画像表示装置32は、原点位置(図2参照)と、原点位置より下方の演出位置(図示せず)と、を含む所定範囲内において、変位させることが可能となっている。
そして、原点位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの上方に配置され、表示画面31aを被覆しない。一方、演出位置に配置(変位)されているサブ画像表示装置32は、メイン画像表示装置31の表示画面31aの正面側に配置され、表示画面31aの一部を被覆する。
第1始動口51内には、特図1始動口スイッチ101(図3参照)が配設されている。特図1始動口スイッチ101は、第1始動口51に入球した遊技球(第1始動口51への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動口スイッチ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第1始動口51の左方には、左上他入賞口55と、左中他入賞口56と、左下他入賞口57と、が設けられている。各他入賞口55~57は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。各他入賞口55~57は、左側経路を流下する遊技球の入球が可能(右側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
遊技盤11には、左入賞口スイッチ106(図3参照)が配設されている。左入賞口スイッチ106は、左上他入賞口55に入球した遊技球(左上他入賞口55への遊技球の入球)、左中他入賞口56に入球した遊技球(左中他入賞口56への遊技球の入球)、及び、左下他入賞口57に入球した遊技球(左下他入賞口57への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、左入賞口スイッチ106からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
始動ゲート41には、ゲートスイッチ104(図3参照)が配設されている。ゲートスイッチ104は、始動ゲート41を通過する遊技球(遊技球による始動ゲート41の通過)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、ゲートスイッチ104からの検出信号の入力に応じて、普通図柄抽選を実行する。
遊技領域30における始動ゲート41の下方には、大入賞口53が設けられている。大入賞口53には、大入賞口53への遊技球の入球を不可能にする閉鎖状態と、大入賞口53への遊技球の入球を可能にする開放状態と、に変位することが可能な特別電動役物(特別電役)53a(いわゆる「アタッカー」)が設けられている。
特別電動役物53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、特別電動役物53aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当り遊技状態が生起された場合に、特別電動役物53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
大入賞口53内には、カウントスイッチ103(図3参照)が配設されている。カウントスイッチ103は、大入賞口53に入球した遊技球(大入賞口53への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、カウントスイッチ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
普通電動役物52aは、普通電動役物ソレノイド64(図3参照)によって開閉される。第2始動口52は、通常時は、普通電動役物52aが閉鎖状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、普通図柄抽選に当選した場合に、普通電動役物52aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。第2始動口52は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
第2始動口52内には、特図2始動口スイッチ102(図3参照)が配設されている。特図2始動口スイッチ102は、第2始動口52に入球した遊技球(第2始動口52への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図2始動口スイッチ102からの検出信号の入力に応じて、第2特別図柄抽選を実行する。
遊技領域30における第2始動口52の下方には、右他入賞口54が設けられている。右他入賞口54は、上向きに開口した入球口であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。右他入賞口54は、右側経路を流下する遊技球の入球が可能(左側経路を流下する遊技球の入球が不可能)となっている。
右他入賞口54内には、右入賞口スイッチ105(図3参照)が配設されている。右入賞口スイッチ105は、右他入賞口54に入球した遊技球(右他入賞口54への遊技球の入球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、右入賞口スイッチ105からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440に賞球の払い出し動作を実行させる。
ここで、内枠ユニット3には、遊技領域30から排出された遊技球が通過する排出路(図示せず)が含まれている。具体的には、排出路は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。そして、パチンコ機1では、遊技領域30に打ち出された全ての遊技球(遊技領域30から排出された全ての遊技球)が、排出路を通過するように構成されている。すなわち、遊技領域30に打ち出された遊技球は、いずれかの入賞口51~57に入球することによって、又は、アウト口58を通過することによって、遊技領域30から排出され、排出路へ流入する。
具体的には、各入賞口51~57に入球した遊技球は、当該入賞口内に配設されたスイッチ101~103,105,106により検出された後に、排出路に誘導される。また、アウト口58から排出された遊技球は、排出路に誘導される。
内枠ユニット3には、アウトスイッチ109(図3参照)が配設されている。そして、アウトスイッチ109は、排出路を通過する遊技球(遊技領域30から排出された遊技球)の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。これによって、遊技領域30から排出された全ての遊技球は、アウトスイッチ109によって検出される。
さらに、遊技領域30には、各入賞口51~57や始動ゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
メイン表示器60には、遊技に関する情報が表示される。すなわち、メイン表示器60は、特図1表示装置と、特図2表示装置と、普図表示装置と、状態表示装置と、を含んで構成されている。
具体的には、メイン表示器60は、32の点灯素子(LED1~LED32)を含んで構成されている。そして、メイン表示器60では、LED1~LED8が、特図1表示装置となり、LED7~LED16が、特図2表示装置となり、LED17~LED24が、普図表示装置となり、LED25~LED32が、状態表示装置となっている。
特図1表示装置は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。
特図2表示装置は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1~a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、停止表示が開始される時期、及び、停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置に停止表示された第1特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(大当り図柄)となった場合、又は、特図2表示装置において停止表示された第2特別図柄(停止図柄)が特定の図柄(大当り図柄)となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当り遊技状態が生起される。
普図表示装置は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。そして、普図表示装置に停止表示された普通図柄が特定の図柄(普図当り図柄)となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当り遊技状態が生起される。
状態表示装置には、第1特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図1保留数)、第2特別図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(特図2保留数)、普通図柄抽選の抽選結果の表示が保留されている回数(普図保留数)、大当り遊技状態の種別(ラウンド遊技の実行回数)、右側経路への遊技球の打ち出しの指示等が表示される。
本実施形態では、検出センサとして、ガラス枠開放センサ107、内枠開放センサ108、振動検出センサ113、電波検出センサ114、磁気検出センサ115等が配設されている。
ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放を検出する。そして、ガラス枠開放センサ107は、内枠ユニット3に対する一体扉ユニット4の開放に応じて、検出信号(ガラス枠開放信号)を、払出制御基板e3を介して、主制御回路200に対して送信する。
内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放を検出する。そして、内枠開放センサ108は、外枠ユニット2に対する内枠ユニット3の開放に応じて、検出信号(内枠開放信号)を、払出制御基板e3を介して、主制御回路200に対して送信する。
振動検出センサ113は、遊技盤11の振動を検出する。本実施形態では、振動検出センサ113は、遊技盤11に配設されている。そして、振動検出センサ113は、遊技盤11の振動の検出に応じて、検出信号(盤面振動検出センサ信号)を、主制御回路200に対して送信する。
電波検出センサ114は、遊技盤11の周辺に発生する電波を検出する。本実施形態では、遊技盤11において、2つの電波検出センサ114が配設されている。そして、各電波検出センサ114は、電波の検出に応じて、検出信号(盤面電波検出センサ信号1,盤面電波検出センサ信号2)を、主制御回路200に対して送信する。
磁気検出センサ115は、遊技盤11の周辺に発生する磁気を検出する。本実施形態では、3つの磁気検出センサ115が配設されている。具体的には、内枠ユニット3(排出路)において、1つの磁気検出センサ115が配設されている。また、遊技盤11において、2つの磁気検出センサ115が配設されている。そして、内枠ユニット3に配設されている磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号(アウト口磁気検出センサ信号)を、払出制御基板e3を介して、主制御回路200に対して送信する。また、遊技盤11に配設されている各磁気検出センサ115は、磁気の検出に応じて、検出信号(盤面磁気検出センサ信号1,盤面磁気検出センサ信号2)を、主制御回路200に対して送信する。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。図4は、CPU210が使用するメモリ領域のアドレスマップである。
パチンコ機1は、回路基板として、主制御基板e1、サブ制御基板e2、払出制御基板e3、内枠基板e4、外部端子基板e5、接続基板e6、パネル基板e7等を含んで構成されている。
主制御基板e1、サブ制御基板e2、払出制御基板e3、内枠基板e4、外部端子基板e5、接続基板e6及びパネル基板e7は、互いに独立した(別個の)回路基板となっている。また、主制御基板e1、サブ制御基板e2、払出制御基板e3、内枠基板e4、外部端子基板e5、接続基板e6及びパネル基板e7は、それぞれ、個別の基板ケース(図示せず)に収容されている。
主制御基板e1、サブ制御基板e2及びパネル基板e7は、遊技盤ユニット10に含まれている。具体的には、主制御基板e1、サブ制御基板e2及びパネル基板e7は、遊技盤11の背面側に取り付けられている。
払出制御基板e3、内枠基板e4、外部端子基板e5及び接続基板e6は、内枠ユニット3に含まれている。具体的には、払出制御基板e3、内枠基板e4、外部端子基板e5及び接続基板e6は、内枠ユニット3が備える内枠の背面側に取り付けられている。
具体的には、図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。
入力ポート240は、複数の入力ポート(本実施形態では、入力ポート0~入力ポート3)を含んで構成されている。
ガラス枠開放センサ107からの検出信号(ガラス枠開放信号)、内枠開放センサ108からの検出信号(内枠開放信号)、及び、内枠ユニット3に配設されている磁気検出センサ115からの検出信号(アウト口磁気検出センサ信号)は、払出制御基板e3及び内枠基板e4を介して、入力ポート0に入力される。
振動検出センサ113からの検出信号(盤面振動検出センサ信号)、一方の電波検出センサ114からの検出信号(盤面電波検出センサ信号2)、及び、遊技盤11に配設されている各磁気検出センサ115からの検出信号(盤面磁気検出センサ信号1,盤面磁気検出センサ信号2)は、パネル基板e7を介して、入力ポート0に入力される。
入力ポート2には、カウントスイッチ103からの検出信号、右入賞口スイッチ105からの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号、他方の電波検出センサ114からの検出信号(盤面電波検出センサ信号1)等が入力される。
入力ポート3には、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、特図2始動口スイッチ102からの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号等がが入力される。
各入力ポート(入力ポート0~入力ポート3)には、各信号(各検出センサ)に対応する受信記憶領域が設けられている。各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号の受信状態を示す1ビットのデータが設定される。
具体的には、各受信記憶領域には、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されているときには、「1」が設定され、当該受信記憶領域に対応する信号が入力されていないときには、「0」が設定される。
出力ポート0は、メイン表示器60の点灯を制御するためのデータ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート0から出力されたデータ信号は、後述するソースドライバ510に入力される。
出力ポート1は、メイン表示器60及び性能表示装置61の点灯を制御するためのコモン信号(「COM0」~「COM3」)を出力する。出力ポート1から出力されたコモン信号は、後述するシンクドライバ530に入力される。
出力ポート2は、外部信号(OUT1~OUT6,OUT8)を出力する。出力ポート2から出力された外部信号は、払出制御基板e3、内枠基板e4及び外部端子基板e5を介して、ホールコンピュータ450に入力される。
出力ポート2から出力された外部信号(OUT1~OUT6,OUT8)は、払出制御基板e3、内枠基板e4及び外部端子基板e5を介して、ホールコンピュータ450に入力される。
出力ポート4は、性能表示装置61の点灯を制御するためのデータ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)を出力する。そして、出力ポート4から出力されたデータ信号は、後述するソースドライバ520に入力される。
コマンド出力ポート1及びコマンド出力ポート2は、それぞれ、送信用データレジスタ(図示せず)と、FIFO(First In First Out)バッファ(図示せず)と、送信用シフトレジスタ(図示せず)と、を有している。
送信用データレジスタは、後述するサブコマンド送信処理(ステップS2-4)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル-シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300又は払出制御回路400に対して送信する。
CPU210は、後述する試験信号管理処理(ステップS4-18)において、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を生成し、生成した試験信号を、RAM230のポート出力要求バッファに格納する。これによって、ポート出力要求バッファに格納された試験信号が、所定の出力ポートから出力される。
そして、所定の出力ポートから出力された試験信号は、試験信号出力回路900を介して、試験用のコンピュータ(図示せず)のインターフェイス基板に入力される。
また、特図1始動口スイッチ101からの検出信号、特図2始動口スイッチ102からの検出信号、ゲートスイッチ104からの検出信号、カウントスイッチ103からの検出信号、右入賞口スイッチ105からの検出信号、左入賞口スイッチ106からの検出信号、アウトスイッチ109からの検出信号等は、入力ポート240に入力されるとともに、試験信号出力回路900を介して、試験用のコンピュータのインターフェイス基板に入力される。
さらに、出力ポート3から出力された各ソレノイド(普通電動役物ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等)の駆動を制御するための制御信号は、各ソレノイド64,65に入力されるとともに、試験信号出力回路900を介して、試験用のコンピュータのインターフェイス基板に入力される。
ここで、図4では、メモリ領域を特定するためのアドレスを、16進数で示している(「H」は、16進数であることを示している)。
使用領域m1には、遊技の進行を制御するためのプログラム及びデータが格納(記憶)されている。
使用外領域m2には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム及びデータと、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム及びデータ(後述するベース比率を算出するためのプログラム及びデータを含む)と、が格納(記憶)されている。
使用領域m1には、プログラム領域(0000H~0A89H)と、未使用領域(0A8AH~0FFFH)と、データ領域(1000H~1A7AH)と、が設けられている。そして、プログラム領域には、遊技の進行を制御するためのプログラムが格納されている。一方、データ領域には、遊技の進行を制御するためのデータが格納されている。なお、使用領域m1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
使用外領域m2には、プログラム領域(2000H~27FFH)と、データ領域(2800H~2BFFH)と、が設けられている。そして、プログラム領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラムと、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラムと、が格納されている。一方、データ領域には、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのデータと、性能表示装置61の表示を制御するためのデータと、が格納されている。
また、ROM220には、使用領域m1及び使用外領域m2の他にも、未使用領域(1A7BH~1DFFH)、ROMコメント領域(1E00H~1EFFH)、プログラム管理領域(2FC0H~2FFFH)等が設けられている。
ROMコメント領域には、プログラムのタイトル、バージョン等の任意のデータが格納される。一方、プログラム管理領域には、CPU210が各種プログラムを実行するために必要な情報が格納される。
また、ROM220には、使用領域m1と使用外領域m2との間に、所定バイト(例えば、4バイト以上)の未使用領域m3が設けられている。これによって、使用領域m1と使用外領域m2との境界を明確化している。
使用領域M1は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理を実行する際に使用される。すなわち、使用領域M1には、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理の実行にあたって、各種データが、一時的に記憶される。
使用外領域M2は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理を実行する際に使用される。すなわち、使用外領域M2には、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理の実行にあたって、各種データが、一時的に記憶される。
具体的には、使用領域M1には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、各種カウンタ(乱数カウンタ、タイマカウンタ等)、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。特に、使用領域M1には、特図1始動口スイッチ101、特図2始動口スイッチ102、及び、ゲートスイッチ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域(後述する始動情報記憶領域)が設けられている。
使用領域M1には、ワーク領域(F000H~F12AH)と、未使用領域(F12BH~F1D7H)と、スタック領域(F1D8H~F1FFH)と、が設けられている。そして、ワーク領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。なお、使用領域M1は、未使用領域を含まずに構成されていても構わない。
使用外領域M2には、ワーク領域(F210H~F21FH)と、スタック領域(F220H~F228H)と、が設けられている。そして、ワーク領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に記憶する領域として使用される。一方、スタック領域は、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)の実行中に、各種データを一時的に退避させる領域として使用される。
また、RAM230には、使用領域M1と使用外領域M2との間に、所定バイト(4バイト以上)の未使用領域M3が設けられている。これによって、使用領域M1と使用外領域M2との境界を明確化している。
一方、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用外領域M2に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
また、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理において、使用領域M1に記憶されているデータを参照することが許可されている。
一方、使用外領域m2に記憶されているプログラム(遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラム、又は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理により、使用領域M1に記憶されているデータが書き換えられる(変更される)ことが禁止されている。
そして、パチンコ機1における遊技は、使用領域m1に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)により、進行(完結)することが可能となっている。
ハード乱数発生回路270は、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる第1ループカウンタと、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第2ループカウンタと、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる第3ループカウンタと、リーチグループ乱数を発生させる第4ループカウンタと、を含んで構成されている。
第1ループカウンタは、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0~65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、普通図柄抽選の当り乱数を発生させる。本実施形態では、第1ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第2ループカウンタは、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0~65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第1特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第2ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第3ループカウンタは、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごとに、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0~65535の範囲内)において1ずつ更新することによって、第2特別図柄抽選の大当り乱数を発生させる。本実施形態では、第3ループカウンタの値は、0.083[μs](1[s]/12[MHz]=0.083[μs])ごとに更新される。
第4ループカウンタは、周波数発生回路260から32クロックが入力されるごとに(クロック周波数の32分周で1回)、ループカウンタの値を所定の範囲内(本実施形態では、0~10006の範囲内)において1ずつ更新することによって、リーチグループ乱数を発生させる。本実施形態では、第4ループカウンタの値は、2.666[μs](32[s]/12[MHz]=2.666[μs])ごとに更新される。
キー回転検出スイッチ111は、設定許可状態と、設定禁止状態と、に切り替えることが可能な操作部を有している。そして、キー回転検出スイッチ111は、操作部が設定許可状態に切り替えられているときに、検出信号を主制御回路200に対して出力する。一方、キー回転検出スイッチ111は、操作部が設定禁止状態に切り替えられているときに、主制御回路200に対する検出信号の出力を停止する。
本実施形態では、キー回転検出スイッチ111の操作部には、専用の鍵が挿入される鍵穴が設けられている。そして、キー回転検出スイッチ111では、専用の鍵が鍵穴に挿入されることによって、操作部の状態(設定許可状態又は設定禁止状態)を切り替えることが可能となる。すなわち、キー回転検出スイッチ111では、専用の鍵が鍵穴に挿入されていないと、操作部の状態(設定許可状態又は設定禁止状態)を切り替えることができない。
また、キー回転検出スイッチ111では、操作部が設定禁止状態とされているときに、専用の鍵を鍵穴に挿入することが可能となり、また、鍵穴から専用の鍵を抜き出すことが可能となる。一方、キー回転検出スイッチ111では、操作部が設定許可状態とされているときに、専用の鍵を鍵穴に挿入することが不可能となり、また、鍵穴から専用の鍵を抜き出すことが不可能となる。
設定値選択スイッチ112は、押下操作することが可能な操作部を有している。そして、設定値選択スイッチ112は、操作部が押下操作されるごとに、検出信号を主制御回路200に対して出力する。
設定値表示装置62は、7セグメントLED等によって構成されている。設定値表示装置62には、後述する設定値が表示される。なお、設定値表示装置62は、遊技盤11の背面側に配置されていることによって、遊技者による視認が不可能となっている。
「設定情報」は、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率(大当り遊技状態に当選する確率)を指定する情報となっている。
主制御回路200のRAMには、設定情報記憶領域が設けられている。設定情報記憶領域には、設定情報として、「1」~「6」のうち、いずれか一の値が設定(記憶)される。そして、パチンコ機1では、特別図柄抽選の当選確率が、設定情報記憶領域に設定されている値に応じた確率とされる。
以下の説明では、設定情報記憶領域に記憶されている値を、「設定値」とする。
本実施形態では、各設定値に対応する特別図柄抽選の当選確率は、当選確率が高いものから順に、設定値=「6」に対応する当選確率、設定値=「5」に対応する当選確率、設定値=「4」に対応する当選確率、設定値=「3」に対応する当選確率、設定値=「2」に対応する当選確率、設定値=「1」に対応する当選確率(当選確率「高」→当選確率「低」)となる。
パチンコ機1では、キー回転検出スイッチ111の操作部が設定許可状態に変位されている状態で電源が投入されたことに応じて、設定値変更許可状態が開始される。
設定値変更許可状態中には、設定値表示装置62において、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)を示す値が表示される。
また、設定値変更許可状態中には、設定値選択スイッチ112が押下操作されるごとに、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)が変更される。この際、設定情報記憶領域に設定)されている値(設定値)が変更された場合には、これに応じて、設定値表示装置62に表示されている値(設定値を示す値)も変更される。
これによって、パチンコ機1の管理者は、設定値変更許可状態中に、設定値選択スイッチ112を押下操作することで、設定値として、「1」~「6」のうち、所望の値を設定(選択)することができる。
そして、パチンコ機1では、キー回転検出スイッチ111の操作部が設定許可状態から設定禁止状態に切り替えられたことに応じて、設定値変更許可状態が終了される。これによって、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)の変更が不可能となる。また、設定値変更許可状態の終了に応じて、設定値表示装置62における設定値を示す値の表示が終了される。
性能表示装置61は、複数の点灯素子(セグメント)を含んで構成されている。各点灯素子は、発光素子(本実施形態では、LED)により構成されている。
性能表示装置61には、遊技領域30に発射された遊技球の数と、所定の入球口(本実施形態では、第1始動口51、第2始動口52及び他入賞口54~57)への遊技球の入球に応じて払い出された賞球数と、に基づいて算出された情報(後述するベース比率)が表示される。
性能表示装置61は、4つ(4桁)の表示部(図示せず)を含んで構成されている。各表示部は、8つの点灯素子から構成されている。すなわち、各表示部は、数字、記号等を表示することが可能な7セグメントLEDと、小数点等のドットを表示することが可能なドットセグメントLEDと、から構成されている。
具体的には、性能表示装置61は、32の点灯素子(LED33~LED64)を含んで構成されている。そして、性能表示装置61では、LED33~LED40が、1桁目の表示部となり、LED41~LED48が、2桁目の表示部となり、LED49~LED56が、3桁目の表示部となり、LED57~LED64が、4桁目の表示部となっている。
主制御回路200は、所定の遊技状態の生起中(本実施形態では、特図低確率状態の生起中、かつ、時短制御の停止中)に、後述するベース比率を算出する。そして、算出したベース比率を、性能表示装置61において表示する。
「ベース比率」は、アウト球数に対する払出数の比率(百分率)となっている。主制御回路200は、所定区間(期間)ごとに、当該区間におけるベース比率を算出する。
本実施形態では、所定区間として、所定数(本実施形態では、60000[球])のアウト球数が検出(排出)される区間が規定されている。すなわち、各区間は、前回の区間の終了に応じて開始され、今回の区間中に検出されたアウト球数が所定数(60000[球])に達したことに応じて終了される。そして、主制御回路200は、各区間中に、ベース比率を、随時(リアルタイムで)算出する。
ここで、所定区間として、所定時間が規定されていても構わない。すなわち、主制御回路200が、所定時間ごとのベース比率を算出する構成としても構わない。
「アウト球数」は、アウト球の数をいう。「アウト球」は、遊技領域30から排出された遊技球をいう。本実施形態では、アウト球は、排出路を通過した遊技球(アウトスイッチ109により検出された遊技球)をいう。
ここで、アウト口58から排出された遊技球を、アウト球としても構わない。具体的には、アウトスイッチ109が、アウト口58から排出された遊技球のみを検出する構成とし、アウトスイッチ109により検出された遊技球を、アウト球としても構わない。
「払出数」は、第1始動口51、第2始動口52及び他入賞口54~57への遊技球の入球に応じて払い出された賞球の合計をいう。
性能表示装置61には、第1のベース比率と、第2のベース比率とが、所定時間(本実施形態では、5.0[s])ごとに、交互に表示される。
「第1のベース比率」は、現在の区間のベース比率(現在の区間の開始から現時点までの期間について算出されたベース比率)となっている。
「第2のベース比率」は、前回の区間のベース比率(前回の区間について算出された最終的なベース比率)となっている。
具体的には、性能表示装置61では、4桁の表示部のうち、上位2桁の表示部により、ベース比率の種別(第1のベース比率又は第2のベース比率)を識別するための情報が表示される。また、性能表示装置61では、4桁の表示部のうち、下位2桁の表示部により、ベース比率(百分率)が表示される。
演出制御回路300は、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
演出制御回路300は、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、各画像表示装置31,32における演出画像の表示、各ランプ20,21の点灯、音発生装置22による音の出力、各種可動体を駆動するモータ(図示せず)の駆動等を制御する。
演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。
演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラム(演出制御テーブル)にしたがって、表示制御データ、音制御データ、ランプ制御データ、モータ制御データ等を生成する。そして、生成した各制御データに基づく制御信号を、各画像表示装置31,32、音発生装置22、各ランプ20,21、各モータ等に対して出力する。
払出制御回路400は、CPUと、ROMと、RAMと、入力ポートと、出力ポートと、を備えている。
払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に基づいて、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された検出信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置430による遊技球の発射動作を制御する。
また、払出制御回路400は、主制御回路200から受信した制御コマンド及びCRユニット500から受信した球貸指示信号のそれぞれに基づいて、遊技球払出装置440による遊技球払出動作を制御する。
具体的には、球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板e6を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板e6を介して、払出制御回路400に対して送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板e6を介して、度数表示装置7cに対して送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板e6を介して、CRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
図5は、メイン表示器及び性能表示装置の構成を示す図である。
図5に示すように、メイン表示器60は、32の点灯素子(LED1~LED32)を含んで構成されている。また、性能表示装置61は、32の点灯素子(LED33~LED64)を含んで構成されている。
そして、CPU210は、メイン表示器60に含まれる点灯素子(LED1~LED32)、及び、性能表示装置61に含まれる点灯素子(LED33~LED64)を、ダイナミック点灯制御により駆動する。
具体的には、主制御基板e1には、ソースドライバ(セグメントドライバ)510と、ソースドライバ(セグメントドライバ)520と、シンクドライバ(コモンドライバ)530と、が実装されている。
ソースドライバ510は、8つのトランジスタTR1~TR8を含んで構成されている。各トランジスタTR1~TR8は、NPN型のトランジスタとなっている。
各トランジスタTR1~TR8のコレクタ(collector)電極には、電源回路600から電源電圧Vccが印加される。また、各トランジスタTR1~TR8のベース(base)電極には、CPU210(出力ポート0)からデータ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)が入力される。
これによって、トランジスタTR1に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA0」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL1に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR1に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA0」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL1に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR2のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL2が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL2には、LED2,LED10,LED18,LED26のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR2に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA1」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL2に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR2に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA1」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL2に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR3のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL3が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL3には、LED3,LED11,LED19,LED27のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR3に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA2」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL3に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR3に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA2」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL3に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR4のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL4が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL4には、LED4,LED12,LED20,LED28のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR4に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA3」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL4に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR4に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA3」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL4に対して、電源電圧Vccが印加されない。
これによって、トランジスタTR5に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA4」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL5に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR5に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA4」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL5に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR6のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL6が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL6には、LED6,LED14,LED22,LED30のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR6に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA5」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL6に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR6に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA5」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL6に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR7のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL7が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL7には、LED7,LED15,LED23,LED31のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR7に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA6」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL7に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR7に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA6」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL7に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR8のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL8が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL8には、LED8,LED16,LED24,LED32のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR8に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA7」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL8に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR8に対して、CPU210からデータ信号(「SEGDATA7」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL8に対して、電源電圧Vccが印加されない。
ソースドライバ520は、8つのトランジスタTR9~TR16を含んで構成されている。各トランジスタTR9~TR16は、NPN型のトランジスタとなっている。
各トランジスタTR9~TR16のコレクタ(collector)電極には、電源回路600から電源電圧Vccが印加される。また、各トランジスタTR9~TR16のベース(base)電極には、CPU210(出力ポート4)からデータ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)が入力される。
これによって、トランジスタTR9に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA0」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL9に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR9に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA0」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL9に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR10のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL10が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL10には、LED34,LED42,LED50,LED58のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR10に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA1」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL10に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR10に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA1」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL10に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR11のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL11が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL11には、LED35,LED43,LED51,LED59のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR11に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA2」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL11に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR11に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA2」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL11に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR12のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL12が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL12には、LED36,LED44,LED52,LED60のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR12に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA3」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL12に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR12に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA3」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL12に対して、電源電圧Vccが印加されない。
これによって、トランジスタTR13に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA4」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL13に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR13に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA4」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL13に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR14のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL14が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL14には、LED38,LED46,LED54,LED62のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR14に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA5」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL14に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR14に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA5」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL14に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR15のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL15が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL15には、LED39,LED47,LED55,LED63のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR15に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA6」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL15に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR15に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA6」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL15に対して、電源電圧Vccが印加されない。
トランジスタTR16のエミッタ(emitter)電極には、抵抗器を介して、データ信号線DL16が、電気的に接続されている。そして、データ信号線DL16には、LED40,LED48,LED56,LED64のアノード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR16に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA7」)が入力されると(データ信号がハイレベルになると)、データ信号線DL16に対して、電源電圧Vccが印加される。一方、トランジスタTR16に対して、CPU210からデータ信号(「7SEGDATA7」)が入力されていないと(データ信号がローレベルになると)、データ信号線CL16に対して、電源電圧Vccが印加されない。
シンクドライバ530は、4つのトランジスタTR17~TR20を含んで構成されている。各トランジスタTR17~TR20は、NPN型のトランジスタとなっている。
各トランジスタTR17~TR20のエミッタ(emitter)電極は、電源回路600のグランド端子に電気的に接続されている。また、各トランジスタTR17~TR20のベース(base)電極には、CPU210(出力ポート1)からコモン信号(「COM0」~「COM3」)が入力される。
これによって、トランジスタTR17に対して、CPU210からコモン信号(「COM0」)が入力されると(コモン信号がハイレベルになると)、コモン信号線CL1が、グランド端子に接地される。一方、トランジスタTR17に対して、CPU210からコモン信号(「COM0」)が入力されていないと(コモン信号がローレベルになると)、コモン信号線CL1が、グランド端子に接地されない。
トランジスタTR18のコレクタ(collector)電極には、コモン信号線CL2が、電気的に接続されている。そして、コモン信号線CL2には、メイン表示器60のLED9~LED16(点灯素子群b)、及び、性能表示装置61のLED41~LED48(点灯素子群B)のカソード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR18に対して、CPU210からコモン信号(「COM1」)が入力されると(コモン信号がハイレベルになると)、コモン信号線CL2が、グランド端子に接地される。一方、トランジスタTR18に対して、CPU210からコモン信号(「COM1」)が入力されていないと(コモン信号がローレベルになると)、コモン信号線CL2が、グランド端子に接地されない。
トランジスタTR19のコレクタ(collector)電極には、コモン信号線CL3が、電気的に接続されている。そして、コモン信号線CL3には、メイン表示器60のLED17~LED24(点灯素子群c)、及び、性能表示装置61のLED49~LED56(点灯素子群C)のカソード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR19に対して、CPU210からコモン信号(「COM2」)が入力されると(コモン信号がハイレベルになると)、コモン信号線CL3が、グランド端子に接地される。一方、トランジスタTR19に対して、CPU210からコモン信号(「COM2」)が入力されていないと(コモン信号がローレベルになると)、コモン信号線CL3が、グランド端子に接地されない。
トランジスタTR20のコレクタ(collector)電極には、コモン信号線CL4が、電気的に接続されている。そして、コモン信号線CL4には、メイン表示器60のLED25~LED32(点灯素子群d)、及び、性能表示装置61のLED57~LED64(点灯素子群D)のカソード電極が、電気的に接続されている。
これによって、トランジスタTR20に対して、CPU210からコモン信号(「COM3」)が入力されると(コモン信号がハイレベルになると)、コモン信号線CL4が、グランド端子に接地される。一方、トランジスタTR20に対して、CPU210からコモン信号(「COM3」)が入力されていないと(コモン信号がローレベルになると)、コモン信号線CL4が、グランド端子に接地されない。
本実施形態では、トランジスタTR17(コモン信号線CL1)に対応する第1点灯素子群と、トランジスタTR18(コモン信号線CL2)に対応する第2点灯素子群と、トランジスタTR19(コモン信号線CL3)に対応する第3点灯素子群と、トランジスタTR20(コモン信号線CL4)に対応する第4点灯素子群と、が構成されている。
第1点灯素子群は、メイン表示器60のLED1~LED8(点灯素子群a)、及び、性能表示装置61のLED33~LED40(点灯素子群A)からなる。
第2点灯素子群は、メイン表示器60のLED9~LED16(点灯素子群b)、及び、性能表示装置61のLED41~LED48(点灯素子群B)からなる。
第3点灯素子群は、メイン表示器60のLED17~LED24(点灯素子群c)、及び、性能表示装置61のLED49~LED56(点灯素子群C)からなる。
第4点灯素子群は、メイン表示器60のLED25~LED32(点灯素子群d)、及び、性能表示装置61のLED57~LED64(点灯素子群D)からなる。
第1点灯素子群~第4点灯素子群のそれぞれに含まれる全ての点灯素子は、当該点灯素子群に対応するコモン信号線に電気的に接続されている。すなわち、第1点灯素子群に含まれる各点灯素子(LED1~LED8,LED33~LED40)は、コモン信号線CL1に電気的に接続されている。第2点灯素子群に含まれる各点灯素子(LED9~LED16,LED41~LED48)は、コモン信号線CL2に電気的に接続されている。第3点灯素子群に含まれる各点灯素子(LED17~LED24,LED49~LED56)は、コモン信号線CL3に電気的に接続されている。第4点灯素子群に含まれる各点灯素子(LED25~LED32,LED57~LED64)は、コモン信号線CL4に電気的に接続されている。
CPU210は、トランジスタTR17~トランジスタTR20のうち、いずれか一のトランジスタに対して、コモン信号を出力する(コモン信号をハイレベルにする)。そして、CPU210は、所定の周期で、トランジスタTR17~トランジスタTR20のうち、コモン信号を出力する(コモン信号をハイレベルにする)トランジスタを、順次、切り替える。
具体的には、後述するダイナミックポート出力処理(ステップS4-4)が実行されるごとに、トランジスタTR17~トランジスタTR20のうち、コモン信号を出力する(コモン信号をハイレベルにする)トランジスタが、所定の順序で、切り替えられる。
これによって、ダイナミックポート出力処理(ステップS4-4)が実行されるごとに、コモン信号線CL1~コモン信号線CL4のうち、グランド端子に接地されるコモン信号線が、所定の順序で、切り替わる。
すなわち、シンクドライバ530は、CPU210から入力されるコモン信号(「COM0」~「COM3」)に応じて、コモン信号線CL1~コモン信号線CL4のうち、一のコモン信号線を接地させ、接地させたコモン信号線に対応する点灯素子群を、点灯可能とする。
上記のように、各点灯素子群(第1点灯素子群~第4点灯素子群)は、16個の点灯素子からなる。そして、各点灯素子群(第1点灯素子群~第4点灯素子群)に含まれる16個の点灯素子は、互いに異なるデータ信号線(トランジスタTR1~TR16)に電気的に接続されている。
そして、CPU210は、コモン信号線CL1~コモン信号線CL4のうち、一のコモン信号線が接地されている期間中に、当該一のコモン信号線に接続されている点灯素子のうち、点灯(駆動)すべき点灯素子に対応するトランジスタTR1~TR16に対して、データ信号を出力する(データ信号をハイレベルにする)。
具体的には、ダイナミックポート出力処理(ステップS4-4)により、トランジスタTR17~トランジスタTR20のうち、一のトランジスタに対して、コモン信号が出力されるとともに、当該コモン信号の出力により接地されるコモン信号線に接続されている点灯素子のうち、点灯すべき点灯素子に対応するトランジスタTR1~TR16に対して、データ信号が出力される。
これによって、コモン信号の出力に応じて接地されたコモン信号線に接続されている点灯素子のうち、点灯すべき点灯素子に対応するデータ信号線に対して、電源電圧Vccが印加され、その結果、点灯すべき点灯素子に電流が流れ、当該点灯素子が点灯する。
以上により、接地させるコモン信号線を選択するコモンデータと、電源電圧Vccを印加するデータ信号線を選択するセグメントデータと、の組み合わせにより、LED1~LED64を、ダイナミック点灯制御により駆動することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、メイン表示器60に対応するソースドライバ510と、性能表示装置61に対応するソースドライバ520と、が設けられている。そして、ソースドライバ510が、メイン表示器60に含まれるデータ信号線DL1~DL8に対する電源電圧Vccの印加を制御する。一方、ソースドライバ520が、性能表示装置61に含まれるデータ信号線DL9~DL16に対する電源電圧Vccの印加を制御する。これによって、データ信号線に対する電源電案Vccの印加については、メイン表示器60と性能表示装置61とで、個別に制御される。
一方、パチンコ機1では、メイン表示器60及び性能表示装置61について、共通のシンクドライバ530が設けられている。また、各コモン信号線CL1~CL4に対応する点灯素子群(第1点灯素子群~第4点灯素子群)に、メイン表示器60を構成する点灯素子(点灯素子群)と、性能表示装置61を構成する点灯素子(点灯素子群)と、が含まれている。すなわち、各コモン信号線CL1~CL4に、メイン表示器60を構成する点灯素子(点灯素子群)と、性能表示装置61を構成する点灯素子(点灯素子群)と、が電気的に接続されている。そして、シンクドライバ530が、各コモン信号線CL1~CL4の接地を制御する。これによって、コモン信号線の接地については、メイン表示器60と性能表示装置61とで、一括で制御される。
したがって、パチンコ機1では、メイン表示器60及び性能表示装置61のそれぞれに対応するシンクドライバ530を設ける必要がなくなり、その結果、メイン表示器60及び性能表示装置61のそれぞれに対応する出力ポート(コモン信号を出力するための出力ポート)を設ける必要がなくなる。
よって、メイン表示器60及び性能表示装置61を点灯制御するために必要となる部品数を減少させることが可能となる。
また、主制御回路200(CPU210)において、メイン表示器60及び性能表示装置61のそれぞれに対応するコモン信号を生成する必要がなくなり、メイン表示器60及び性能表示装置61を点灯制御するための制御負荷を低減することが可能となる。
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当り遊技状態が生起される。普図当り遊技状態では、普通電動役物52aが閉鎖状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。
本実施形態では、普通図柄抽選に当選した場合に生起される普図当り遊技状態の種別として、「普図当り」の1種類が設定されている。
一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
パチンコ機1では、遊技者に有利となる補助制御として、時短制御を実行することが可能となっている。
時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、特別図柄の変動表示を行う時間(以下、「変動時間」とする)が短縮される。本実施形態では、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普通図柄抽選の当選確率が向上されるとともに、普通図柄の変動表示を行う時間が短縮される。また、時短制御の実行中には、時短制御の停止中と比較して、普図当り遊技状態において、普通電動役物52aの開放回数が増加されるとともに、普通電動役物52aの開放時間が延長される。
「普図当り」に当選した場合には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]又は3[回]に設定され、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]又は2.0[s]に設定される。この際、時短制御の実行中には、普通電動役物52aの開放回数が、3[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、2.0[s]に設定される。一方、時短制御の停止中には、普通電動役物52aの開放回数が、1[回]に設定されるとともに、各回における普通電動役物52aの開放時間が、0.5[s]に設定される。
本実施形態では、第1特別図柄抽選の結果が「大当り」となった場合に選択され得る当選種別(大当り遊技状態の種別)として、「大当り1」及び「大当り2」が設定され、第2特別図柄抽選の結果が「大当り」となった場合に選択され得る当選種別(大当り遊技状態の種別)として、「大当り3」及び「大当り4」が規定されている。
ここで、「確変図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「7,7,7」等、同一の奇数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り2」に当選した場合には、特図1表示装置において、「大当り2図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1~a4において、「通常図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「通常図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「2,2,2」等、同一の偶数の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り3」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り3図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1~a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「ボーナス図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置に停止表示された第1演出図柄z1が、「1,1,1」等、同一の数字を示す「数字図柄」で揃うとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
「大当り4」に当選した場合には、特図2表示装置において、「大当り4図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。また、演出図柄表示領域a1~a4において、「ボーナス図柄」に対応する停止図柄(表示態様)が停止表示される。
ここで、「はずれ図柄」は、例えば、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3に停止表示された第1演出図柄z1が、「1,6,9」等、少なくとも一の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示された「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、第2演出図柄表示領域a4に停止表示された第2演出図柄z2が所定色を示す表示態様とする。
本実施形態では、「大当り1」又は「大当り2」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が5[回]に設定される。一方、「大当り3」又は「大当り4」に当選した場合には、ラウンド遊技の回数が15[回]に設定される。
「大当り1」~「大当り3」に当選した場合には、各回のラウンド遊技における特別電動役物53aの最長開放時間が、所定時間(本実施形態では、29.0[s])に設定される。そして、各回のラウンド遊技は、特別電動役物53aが開放状態とされてから設定された最長開放時間が経過したこと、及び、当該ラウンド遊技における大入賞口53への遊技球の入球数が所定上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方の成立に応じて終了される。
「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)とされる。
「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)とされる。
なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。ここで、特別図柄抽選の当選確率とは、大当り遊技状態が生起される「大当り」(「大当り1」~「大当り3」)に当選する確率をいう。
特に、パチンコ機1では、特別図柄抽選の当選確率が、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)と、遊技状態(特図低確率状態又は特図高確率状態)と、の組わせに応じた確率となる。
一方、設定値=「2」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/312.08となる。一方、設定値=「2」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/31.36となる。
一方、設定値=「3」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/304.82となる。一方、設定値=「3」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/30.62となる。
一方、設定値=「4」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/297.89となる。一方、設定値=「4」、かつ、「特図高確率状態」の生起中にあ、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/29.93となる。
一方、設定値=「5」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/291.27となる。一方、設定値=「5」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/29.26となる。
一方、設定値=「6」、かつ、「特図低確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/284.94となる。一方、設定値=「6」、かつ、「特図高確率状態」の生起中には、特別図柄抽選の当選確率(大当り確率)が、1/28.62となる。
一方、「大当り1」又は「大当り3」に当選した場合には、当該大当り遊技状態の終了に応じて、「特図高確率状態」が生起される。そして、「特図高確率状態」は、「特図低確率状態」を生起させる当選種別(具体的には、「大当り2」又は「大当り4」)に当選したことに応じて終了される。
特に、パチンコ機1には、リミッタ機能が搭載されている。「リミッタ機能」は、「特図高確率状態」を生起させる当選種別(「大当り1」又は「大当り3」)に連続して当選する回数を制限する機能となっている。
具体的には、主制御回路200は、リミッタ回数カウンタを含んで構成されている。リミッタ回数カウンタは、リミッタ回数を計数する。「リミッタ回数」は、「特図高確率状態」を生起させる当選種別(「大当り1」又は「大当り3」)に連続して当選することが可能な回数(残り回数)となっている。
本実施形態では、「特図低確率状態」の生起中に実行された特別図柄抽選(始動判定)により「特図高確率状態」を生起させる当選種別(「大当り1」又は「大当り3」)に当選した場合に、リミッタ回数カウンタの値として、所定リミッタ回数(本実施形態では、3[回])が設定される。
また、「特図高確率状態」を生起させる当選種別(「大当り1」又は「大当り3」)に対応する大当り遊技状態の終了時に、リミッタ回数カウンタの値から「1」が減算される。この際、減算後のリミッタ回数カウンタの値が「0」となった場合に、リミッタ機能の作動が開始される。
そして、リミッタ機能の作動中に実行された特別図柄抽選(始動判定)により「大当り」に当選した場合には、当選種別として、必ず、「特図低確率状態」を生起させる当選種別(「大当り2」又は「大当り4」)が選択される。
これによって、本実施形態では、3[回]を上限として、「特図高確率状態」を生起させる当選種別(「大当り1」又は「大当り3」)に、連続して当選することが可能となる。
なお、本実施形態では、「特図高確率状態」の生起中に実行された特別図柄抽選(始動判定)により「特図低確率状態」を生起させる当選種別(「大当り2」)に当選した場合、リミッタ回数カウンタの値が「1」以上であっても、当該大当り遊技状態の終了に応じて、「特図低確率状態」が生起される。
時短制御は、大当り遊技状態の終了に応じて開始される。そして、時短制御は、(1)「大当り」に当選したこと(「大当り図柄」が停止表示されたこと)、及び、(2)特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が、所定時短回数に達したこと、のうち一方の条件の成立に応じて終了される。
本実施形態では、「大当り2」又は「大当り4」に当選した場合には、時短回数として、100[回]が設定される。一方、「大当り1」又は「大当り3」に当選した場合には、時短回数として、10000[回]が設定される。
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの上位データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの下位データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、上位データ及び下位データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図柄種別指定コマンドは、停止図柄の種別(「はずれ図柄」及び「大当り1図柄」~「大当り4図柄」のうち、一の種別)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
本実施形態では、変動モードの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、m(複数)種類のものが設定されている。そして、変動モード指定コマンドは、m種類の変動モードの種別(変動モード番号)のうち一のもの(「変動モードm」)を指定する。
変動パターン指定コマンドは、変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定するコマンドである。変動パターン指定コマンドは、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間を指定する。変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示(変動演出)のうち、後半期間の変動時間(変動演出の後半期間の態様)を指定する。
本実施形態では、変動パターンの種別として、互いに異なる変動時間が対応付けられた、n(複数)種類のものが設定されている。そして、変動パターン指定コマンドは、n種類の変動パターンの種別(変動パターン番号)のうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。
変動モード指定コマンド及び変動パターン指定コマンドは、特別図柄の変動表示の開始時に送信される。
遊技状態指定コマンドは、遊技状態(遊技状態オフセット値)を指定するコマンドである。
ここで、「遊技状態オフセット値」とは、遊技状態を指定する情報となっている。本実施形態では、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている。
そして、遊技状態指定コマンドは、一の遊技状態オフセット値を指定する。遊技状態指定コマンドは、電源投入時、後述する特別遊技フェーズの変更時等に送信される。
ここで、遊技状態オフセット値として、時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、設定情報記憶領域に記憶されている値(設定値)と、の組み合わせのそれぞれに対応する数値が設定されている構成としても構わない。そして、遊技状態指定コマンドを送信する際に、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、設定情報記憶領域に記憶されている値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算し、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する(演出制御回路300に送信する)構成としても構わない。
ここで、「特図1保留数」とは、特図1表示装置における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数指定コマンドは、電源投入時、始動情報の記憶時、特別図柄の変動表示の開始時等に送信される。本実施形態では、保留数指定コマンドとして、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
第2先読み指定コマンドは、変動モードの内容を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、変動モードの種別が不定であること(「不定値」)、又は、m種類の変動モード(変動モード番号)うち一のもの(「変動モードm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
第3先読み指定コマンドは、変動パターンの内容を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、変動パターンの種別が不定であること(「不定値」)、又は、n種類の変動パターン(変動パターン番号)うち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。
賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1~15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、払出制御回路400による賞球の払い出し動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定する制御コマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、ハード乱数更新処理を開始する。
ハード乱数更新処理では、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、第1ループカウンタ~第3ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0~65535の範囲内)において「1」ずつ更新される。
また、ハード乱数更新処理では、周波数発生回路260から32クロックが入力されるごと(本実施形態では、2.666[μs]ごと)に、第4ループカウンタの値が、所定の範囲内(本実施形態では、0~10006の範囲内)において「1」ずつ更新される。
そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当り乱数、第1特別図柄抽選の大当り乱数、第2特別図柄抽選の大当り乱数、及び、リーチグループ乱数が、それぞれ、更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、コマンド出力ポート1,2の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300又は払出制御回路400に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、コマンド出力ポート1,2(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
この際、各出力ポート0,1,4は、ポートレジスタに含まれる各ビットについて、当該ビットの値=「0」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号をローレベルとし(出力を停止し)、当該ビットの値=「1」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号をハイレベルとする(出力する)。
具体的に、出力ポート0には、メイン表示器60の点灯を制御するための各データ信号に対応する出力端子が設けられている。すなわち、出力ポート0には、「SEGDATA0」に対応する出力端子と、「SEGDATA1」に対応する出力端子と、「SEGDATA2」に対応する出力端子と、「SEGDATA3」に対応する出力端子と、「SEGDATA4」に対応する出力端子と、「SEGDATA5」に対応する出力端子と、「SEGDATA6」に対応する出力端子と、「SEGDATA7」に対応する出力端子と、が設けられている。
また、出力ポート0のポートレジスタは、「SEGDATA0」に対応するビットと、「SEGDATA1」に対応するビットと、「SEGDATA2」に対応するビットと、「SEGDATA3」に対応するビットと、「SEGDATA4」に対応するビットと、「SEGDATA5」に対応するビットと、「SEGDATA6」に対応するビットと、「SEGDATA7」に対応するビットと、を含んでいる。
これによって、例えば、ポートレジスタの「SEGDATA0」に対応するビットの値として「0」が設定されている場合には、「SEGDATA0」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「SEGDATA0」)がローレベルとなる。一方、ポートレジスタの「SEGDATA0」に対応するビットの値として「1」が設定されている場合には、「SEGDATA0」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「SEGDATA0」)がハイレベルとなる。
また、出力ポート1のポートレジスタは、「COM0」に対応するビットと、「COM1」に対応するビットと、「COM2」に対応するビットと、「COM3」に対応するビットと、を含んでいる。
これによって、例えば、ポートレジスタの「COM1」に対応するビットの値として「0」が設定されている場合には、「COM1」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「COM1」)がローレベルとなる。一方、ポートレジスタの「COM1」に対応するビットの値として「1」が設定されている場合には、「COM1」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「COM1」)がハイレベルとなる。
また、出力ポート4のポートレジスタは、「7SEGDATA0」に対応するビットと、「7SEGDATA1」に対応するビットと、「7SEGDATA2」に対応するビットと、「7SEGDATA3」に対応するビットと、「7SEGDATA4」に対応するビットと、「7SEGDATA5」に対応するビットと、「7SEGDATA6」に対応するビットと、「7SEGDATA7」に対応するビットと、を含んでいる。
これによって、例えば、ポートレジスタの「7SEGDATA4」に対応するビットの値として「0」が設定されている場合には、「7SEGDATA4」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「7SEGDATA4」)がローレベルとなる。一方、ポートレジスタの「7SEGDATA4」に対応するビットの値として「1」が設定されている場合には、「7SEGDATA4」に対応する出力端子から出力されるデータ信号(「SEGDATA0」)がハイレベルとなる。
図6は、CPU初期化処理を示すフローチャートである。
パチンコ機1に電源が投入されると、CPU210は、図6に示すCPU初期化処理を開始する。CPU初期化処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、CPU初期化処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
CPU初期化処理が開始されると、まず、ステップS1-1に移行する。
ステップS1-1では、初期設定処理を実行し、ステップS1-2に移行する。初期設定処理では、ROM220から起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定を行う。
ステップS1-2では、ウェイト処理時間設定処理を実行し、ステップS1-3に移行する。ウェイト処理時間設定処理では、所定のウェイト処理時間を、タイマカウンタに設定する。そして、タイマカウンタによる設定したウェイト処理時間の計測を開始する。また、RAMクリア信号の読み込みを行う。
ここで、パチンコ機1には、ラムクリアスイッチ(図示せず)が設けられている。そして、ラムクリアスイッチが押下操作されている状態で電源が投入されると、ラムクリア信号が入力ポート240(入力ポート1)に入力される。
RAMクリア信号読込処理では、入力ポート240のラムクリア信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS1-4では、RAMアクセス許可処理を実行して、ステップS1-5に移行する。RAMアクセス許可処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス許可処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス許可に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230へのアクセスが許可された状態となる。
ステップS1-5では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、バックアップ有効フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS1-6に移行し、バックアップ有効フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合(No)には、ステップS1-17に移行する。
ステップS1-7では、使用外領域チェックサム算出処理を実行し、ステップS1-8に移行する。使用外領域チェックサム算出処理では、バックアップ情報のうち、RAM230の使用外領域M2(F210H~F228H)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。
ステップS1-8では、ステップS1-6,S1-7で算出したチェックサムが正常であるか否かを判定し、チェックサムが正常であると判定した場合(Yes)には、ステップS1-9に移行し、チェックサムが正常でないと判定した場合(No)には、ステップS1-17に移行する。
ここで、「ステップS1-6で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1-7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」の両方の条件を満たす場合には、チェックサムが正常であると判定する。
一方、「ステップS1-6で算出した使用領域M1のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用領域M1のチェックサムの値と一致していること」及び「ステップS1-7で算出した使用外領域M2のチェックサムの値が、チェックサムバッファ領域に保存されている使用外領域M2のチェックサムの値と一致していること」のうち、少なくとも一方の条件を満していない場合には、チェックサムが正常でないと判定する。
ステップS1-10では、バックアップ有効フラグ解除処理を実行し、ステップS1-11に移行する。バックアップ有効フラグ解除処理では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「0」を設定する。
ステップS1-11では、電源復帰時初期化処理を実行し、ステップS1-12に移行する。電源復帰時初期化処理では、RAM230のうち、電源復帰時(電源遮断前のデータを維持するとき)に初期化(クリア)すべきデータを初期化する。
ステップS1-12では、電源復帰時サブコマンド送信処理を実行し、ステップS1-13に移行する。電源復帰時サブコマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定するサブコマンド(主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド)を、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。また、設定情報記憶領域に設定されている値を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1-13では、電源復帰時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1-14に移行する。電源復帰時払出コマンド送信処理では、電源遮断から復帰したことを指定する払出コマンド(主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンド)を、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
ここで、「電源復帰時フェーズ指定コマンド」は、演出を復帰する特別遊技フェーズを指定する制御コマンドである。
演出復帰用サブコマンド送信処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている特別遊技フェーズフラグの値に基づいて、現在の特別遊技フェーズを確認する。そして、確認した特別遊技フェーズを指定する電源復帰時フェーズ指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
また、現在の遊技状態に基づいて、遊技状態オフセット値を演算する。具体的には、RAM230の所定領域に設定されている時短制御フラグの値と、特図高確率状態フラグの値と、前回大当り図柄フラグの値と、大当り後回転数カウンタの値と、を確認して、この確認結果に対応する遊技状態オフセット値を演算する。そして、演算した遊技状態オフセット値を指定する遊技状態指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ステップS1-15では、割込み設定処理を実行し、ステップS1-16に移行する。割込み初期設定処理では、周辺デバイスであるCTC(カウンタ/タイマ回路)の初期設定を行う。
具体的には、CPU210は、割込みベクタレジスタを設定し、また、CTCに割込みカウント値(本実施形態では、4.0[ms])を設定する。
設定値変更許可処理では、まず、設定値変更許可条件を満たしているか否かを判定する。そして、設定値変更許可条件を満たしていると判定した場合には、RAM230の設定値変更許可フラグ領域に「1」を設定する。一方、設定値変更許可条件を満たしていないと判定した場合には、RAM230の設定値変更許可フラグ領域に「0」を設定する。
本実施形態では、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」の両方の条件を満たす場合に、設定値変更条件を満たすと判定する。
一方、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合に、設定値変更条件を満たしていないと判定する。
なお、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」の両方の条件を満たす場合に、設定値変更条件を満たすと判定し、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合に、設定値変更条件を満たしていないと判定する構成としても構わない。
具体的には、使用外領域初期化処理では、使用外領域M2に記憶されている情報をクリア(初期化)する。これにより、使用外領域M2のワーク領域及びスタック領域が、全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容が消去される。
ステップS1-18では、使用領域初期化処理を実行し、ステップS1-19に移行する。使用領域初期化処理では、RAM230のうち、使用領域M1を初期化する。
具体的には、使用領域初期化処理では、使用領域M1に記憶されている情報をクリア(初期化)する。これにより、使用領域M1のワーク領域及びスタック領域が、全て初期化され、有効なバックアップ情報が保存されていても、その内容が消去される。
すなわち、各種フラグ領域(時短制御フラグ領域、特図高確率状態フラグ領域、前回大当り図柄フラグ領域、特別遊技フェーズフラグ領域、普通遊技フェーズフラグ領域等)の値として、所定の初期値が設定される。また、各種カウンタ領域(時短カウンタ領域、大当り後回転数カウンタ領域等)の値として、所定の初期値(本実施形態では、「0」)が設定される。さらに、設定情報記憶領域において、所定の初期値(本実施形態では、「3」)が設定される。
本実施形態では、チェックサムが正常でない場合には、使用外領域M2が初期化された後に、使用領域M1が初期化される。一方、チェックサムが正常である場合には、RAMクリア信号が入力されている場合にのみ、使用領域M1が初期化される。
これによって、チェックサムが正常である限り、RAMクリア信号が入力されても、使用外領域M2が初期化されないため、RAMクリアスイッチが操作された場合であっても、ベース比率に関する情報(使用外領域M2に記憶されている情報)を維持することが可能となる。
ステップS1-20では、RAMクリア時払出コマンド送信処理を実行し、ステップS1-14に移行する。RAMクリア時払出コマンド送信処理では、RAMクリアを実行されたことを指定する払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。
図7は、メインループ処理を示すフローチャートである。
CPU210は、図6に示すCPU初期化処理(ステップS1-16)が終了すると、図7に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
メインループ処理が開始されると、まず、ステップS2-1に移行する。
ステップS2-1では、割込み禁止処理を実行して、ステップS2-2に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、後述する電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が禁止される。
ステップS2-2では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS2-3に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ここで、「初期値乱数」とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(当り図柄乱数、リーチモード乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を決定するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタの値は、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ソフト乱数を発生させるループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタの初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS2-4では、サブコマンド送信処理を実行し、ステップS2-5に移行する。サブコマンド送信処理では、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶されているサブコマンドを、出力ポート250(コマンド出力ポート1)の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力されたサブコマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶されたサブコマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS2-5では、割込み許可処理を実行し、ステップS2-6に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS2-5の割込み許可処理が実行されてからステップS2-1の割込み禁止処理が実行されるまでの期間中が、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可された割込み許可期間となる。
ステップS2-6では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS2-1に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち当り図柄乱数を除いたもの(リーチモード乱数、変動パターン乱数等)の更新を行う。
図8は、電源遮断時退避処理を示すフローチャートである。
電源回路600には、電源遮断検出回路(図示せず)が接続されている。そして、電源遮断検出回路は、電源回路600が供給する電源電圧を監視して、電源電圧の値が所定の基準値を下回った場合に、電源遮断予告信号を主制御回路200に対して出力する。
CPU210は、電源遮断予告信号を受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中において、図8に示す電源遮断時退避処理を開始する。電源遮断時退避処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、電源遮断時退避処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
電源遮断時退避処理が開始されると、まず、ステップS3-1に移行する。
ステップS3-1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS3-2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS3-2では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3-3に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3-3では、ステップS3-2で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定(ビットチェック)し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3-4に移行し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3-14に移行する。
特に、出力ポート停止処理では、各出力ポート0,1,4のポートレジスタに含まれる全てのビットの値が初期化される。
具体的には、出力ポート停止処理では、メイン表示器60の点灯を制御するための各データ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)の出力を停止する。すなわち、出力ポート0のポートレジスタに含まれる全てのビット(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」のそれぞれに対応するビット)について、各ビットの値として「0」を設定する。これによって、各データ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
また、出力ポート停止処理では、メイン表示器60及び性能表示装置61の点灯を制御するための各コモン信号(「COM0」~「COM3」)の出力を停止する。すなわち、出力ポート1のポートレジスタに含まれる全てのビット(「COM0」~「COM3」のそれぞれに対応するビット)について、各ビットの値として「0」を設定する。これによって、各コモン信号(「COM0」~「COM3」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
さらに、出力ポート停止処理では、性能表示装置61の点灯を制御するための各データ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)の出力を停止する。すなわち、出力ポート4のポートレジスタに含まれる全てのビット(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」のそれぞれに対応するビット)について、各ビットの値として「0」を設定する。これによって、各データ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
ここで、メイン表示器60の点灯を制御するための制御データは、各データ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)の出力を制御するための制御データ(具体的には、出力ポート0のポートレジスタに含まれる各ビットの値)、及び、各コモン信号(「COM0」~「COM3」)の出力を制御するための制御データ(具体的には、出力ポート1のポートレジスタに含まれる各ビットの値)をいう。
また、性能表示装置61の点灯を制御するための制御データは、各データ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)の出力を制御するための制御データ(具体的には、出力ポート4のポートレジスタに含まれる各ビットの値)、及び、各コモン信号(「COM0」~「COM3」)の出力を制御するための制御データ(具体的には、出力ポート1のポートレジスタに含まれる各ビットの値)をいう。
これによって、メイン表示器60の点灯を制御するための制御データについては、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理(後述するステップS30-5のメイン表示器データ信号出力処理)によって設定され、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理(ステップS3-4の出力ポート停止処理、又は、後述するステップS30-1のメイン表示器データ信号クリア処理)によって初期化される。
一方、性能表示装置61の点灯を制御するための制御データについては、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラム(性能表示装置61の表示を制御するためのプログラム)に基づく処理(後述するステップS37-4の性能表示装置データ信号出力処理)によって設定され、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラム(遊技の進行を制御するためのプログラム)に基づく処理(ステップS3-4の出力ポート停止処理、又は、後述するステップS30-2の性能表示装置データ信号クリア処理)によって初期化される。
ここで、出力ポート停止処理において、後述するメイン表示器データ信号制御データ設定領域に設定されているメイン表示器データ信号制御データをクリア(初期化)するとともに、後述する性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されている性能表示装置データ信号制御データをクリア(初期化)する構成としても構わない。
ステップS3-6では、使用外領域チェックサム保存処理を実行し、ステップS3-7に移行する。使用外領域チェックサム保存処理では、RAM230の使用外領域M2(F210H~F228H)に記憶されている情報に基づいて、チェックサムを算出する。そして、算出したチェックサムの値を、チェックサムバッファ領域に保存する。
ステップS3-7では、バックアップ有効フラグ設定処理を実行し、ステップS3-8に移行する。バックアップ有効フラグ設定処理では、RAM230のバックアップ有効フラグ領域に「1」を設定する。
ステップS3-8では、RAMアクセス禁止処理を実行し、ステップS3-9に移行する。RAMアクセス禁止処理では、RAM230のワーク領域へのアクセスを禁止するための処理を実行する。
具体的には、RAMアクセス禁止処理では、RAM230の所定領域において、RAMプロテクト値として、アクセス禁止に対応する値を記憶する。これにより、CPU210によるRAM230のワーク領域(使用禁止領域及びスタック領域を含む)に対するアクセスが禁止された状態となる。
ステップS3-10では、電源遮断予告信号読込処理を実行し、ステップS3-11に移行する。電源遮断予告信号読込処理では、電源遮断検出回路からの電源遮断予告信号の読み込みを行う。
具体的には、電源遮断予告信号読込処理では、入力ポート240の電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値(「1」又は「0」)を読み込む。
ステップS3-11では、ステップS3-10で読み込んだ値(電源遮断予告信号に対応する受信記憶領域に設定されている値)に基づいて、電源遮断検出回路から電源遮断予告信号が入力されているか否かを判定し、電源遮断予告信号が入力されていないと判定した場合(No)には、ステップS3-12に移行し、電源遮断予告信号が入力されていると判定した場合(Yes)には、ステップS3-9に移行する。
ステップS3-12では、ループカウンタ更新処理を実行し、ステップS3-13に移行する。ループカウンタ更新処理では、復帰判定用ループカウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに復帰判定用ループカウンタに設定する。
ステップS3-13では、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であるか否かを判定し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、CPU初期化処理(ステップS1-1)に移行し、復帰判定用ループカウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS3-10に移行する。
ステップS3-14では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS3-1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図9は、タイマ割込み処理を示すフローチャートである。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。
CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図9に示すタイマ割込み処理を開始する。メインループ処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、メインループ処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
タイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS4-1に移行する。
ステップS4-1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS4-2に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS4-2では、割込み許可処理を実行し、ステップS4-3に移行する。割込み許可処理では、割込みを許可する。
ステップS4-3では、設定値管理処理を実行し、ステップS4-4に移行する。設定値管理処理については、後述する。
ステップS4-4では、ダイナミックポート出力処理を実行し、ステップS4-5に移行する。ダイナミックポート出力処理については、後述する。
具体的には、ポート入力処理では、入力ポート240(入力ポート0~入力ポート3)に入力される各検出信号について、オン状態が発生しているか否かを判定する。この際、各検出信号(各検出スイッチ・検出センサ)に対応する受信記憶領域に設定されている情報に基づいて、当該検出信号のオン状態が発生しているか否かを判定する。そして、各検出信号についてオン状態が発生していると判定した場合には、当該検出信号についてオン状態が発生(検出)したことを示す情報を、RAM230の所定領域に保存する。
ここで、「オン状態」とは、当該検出信号が入力されていない状態(ローレベル)から当該検出信号が入力されている状態(ハイレベル)に変化した状態をいう。
ステップS4-7では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS4-8に移行する。ステップS4-7の初期値乱数更新処理は、ステップS2-2の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。具体的には、初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4-8では、当り図柄乱数更新処理を実行し、ステップS4-9に移行する。当り図柄乱数更新処理では、ソフト乱数のうち、当り図柄乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
ステップS4-9では、スイッチ管理処理を実行し、ステップS4-10に移行する。スイッチ管理処理では、各スイッチ101,102,104の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種乱数の取得等)を実行する。スイッチ管理処理については、後述する。
すなわち、加算数算定処理では、まず、所定の遊技状態であるか否かを判定する。そして、所定の遊技状態でないと判定した場合には、後述する非所定遊技状態時加算数算定処理を実行する。一方、所定の遊技状態であると判定した場合には、後述する所定遊技状態時加算数算定処理を実行する。
本実施形態では、「特図低確率状態」の生起中、かつ、時短制御の停止中である場合には、所定の遊技状態であると判定する。一方、「特図高確率状態」の生起中であること、及び、時短制御の実行中であること、のうち少なくとも一方の条件を満たす場合には、所定の遊技状態でないと判定する。
次に、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域において、払出数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、アウトスイッチ109のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、アウトスイッチ109のオン状態を検出したと判定した場合には、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「1」を設定する。一方、アウトスイッチ109のオン状態を検出していないと判定した場合には、RAM230のアウト球数加算値記憶領域において、アウト球数カウンタに加算する値として、「0」を設定する。
次に、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、右他入賞口54への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「10」を加算する。一方、右入賞口スイッチ入賞球105のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、左他入賞口55~57への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「10」を加算する。一方、左入賞口スイッチ入賞球106のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、第1始動口51への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「3」を加算する。特図1始動口スイッチ101のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したか否かを判定する。そして、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値に、第2始動口52への遊技球の入球に応じて払い出される賞球数である「1」を加算する。特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出していないと判定した場合には、払出数算出用カウンタの値への加算を実行しない。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域において、払出数カウンタに加算する値として、払出数算出用カウンタの値を設定する。
ステップS4-12では、普通遊技管理処理を実行し、ステップS4-13に移行する。普通遊技管理処理では、普図表示装置の動作及び普通電動役物52aの動作を管理する。普通遊技管理処理については、後述する。
ステップS4-14では、入賞口スイッチ処理を実行し、ステップS4-15に移行する。入賞口スイッチ処理では、各スイッチ101~103,105,106の状態(オン状態の検出の有無)に応じた処理(各種カウンタの更新等)を実行する。
ステップS4-15では、払出制御管理処理を実行し、ステップS4-16に移行する。払出制御管理処理では、ステップS4-14で設定された賞球制御カウンタの値に基づいて、払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを送信する。
本実施形態では、賞球制御カウンタとして、大入賞口53に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ1と、右他入賞口54に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ2と、左上・左中・左下他入賞口55~57に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ3と、第1始動口51に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ4と、第2始動口52に入球した球技球の数が格納される賞球制御カウンタ5と、が設定されている。
次に、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ2の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ2の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ3の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、10[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ3の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ4の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、3[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ4の値から「1」が減算される。
次に、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であるか否かを判定する。そして、賞球制御カウンタ5の値が「1」以上であると判定した場合には、所定数(本実施形態では、1[球])の賞球の払い出しを指定する払出コマンドを生成し、生成した払出コマンドを、RAM230の払出コマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、所定数の賞球の払い出しを指定する払出コマンドが、払出制御回路400に対して送信される。その後、当該払い出しの完了を指定する主コマンドの受信に応じて、賞球制御カウンタ5の値から「1」が減算される。
具体的には、発射位置指定管理処理では、左側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態から右側経路への遊技球の打ち出しを指定する状態への変更時(大当り遊技状態の開始時等)に、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。これによって、右側経路への遊技球の打ち出しを指定するサブコマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
本実施形態では、パチンコ機1から外部装置(ホールコンピュータ450、データ表示装置等の電子機器)に対して出力される外部情報として、図柄確定回数情報(OUT1)、始動口情報(OUT2)、大当り情報(OUT3~OUT6)、セキュリティ情報、アウト口払出数情報(OUT8)、設定値変更中情報等が規定されている。
「図柄確定回数情報」は、特別図柄抽選(特別図柄の変動表示及び停止表示)の実行回数に関する外部情報となっている。CPU210は、特別図柄の停止表示の実行回数が所定回数に達するごとに、図柄確定回数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ450(または、データ表示装置)に対して出力する。
「始動口情報」は、始動口51,52への遊技球の入球に関する外部情報となっている。CPU210は、始動口スイッチ101,102から入力される検出信号のオン状態が検出されるごとに、始動口情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ450(または、データ表示装置)に対して出力する。
「大当り情報」は、大当り遊技状態の生起に関する外部情報となっている。主制御回路200は、大当り遊技状態が生起されるごとに、大当り情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ450(または、データ表示装置)に対して出力する。
「アウト口払出情報」は、排出路から排出された遊技球数(または、アウト口58から排出された遊技球数)に関する外部情報となっている。CPU210は、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達するごとに、アウト口払出数情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ450に対して出力する。
「設定値変更中情報」は、設定値の変更中であること(設定値変更許可条件を満たしていること)を示す外部情報となっている。CPU210は、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されている期間中、常時、設定値変更中情報に対応する外部信号を、ホールコンピュータ450に対して出力する。
また、外部情報管理処理では、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用始動口入球回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、始動口情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用始動口入球回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、始動口情報(外部信号)が、ホールコンピュータ450に対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値(本実施形態では、1[回])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用大当り回数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、大当り情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用大当り回数カウンタの値から所定値(本実施形態では、1[回])を減算する。これによって、大当り情報(外部信号)が、ホールコンピュータ450に対して出力される。
また、外部情報管理処理では、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定する。そして、外部情報用アウト球数カウンタの値が所定値に達していると判定した場合には、アウト口払出情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。その後、外部情報用アウト球数カウンタの値から所定値(本実施形態では、10[球])を減算する。これによって、アウト口払出情報(外部信号)が、ホールコンピュータ450に対して出力される。
さらに、外部情報管理処理では、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定する。そして、設定値変更中フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合には、設定値変更中情報(外部信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。これによって、設定値変更中情報(外部信号)が、ホールコンピュータ450に対して出力される。
試験信号管理処理は、遊技機規則で定める試験に関する処理を実行するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、試験信号管理処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。試験信号管は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
具体的には、試験信号管理処理では、内部状態(大当り遊技状態、時短制御の実行状態、特別図柄抽選の確率状態等)を示す試験用の情報(試験信号)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS4-19では、性能表示装置制御処理を実行し、ステップS4-20に移行する。性能表示装置制御処理については、後述する。
ステップS4-20では、LED表示設定処理を実行し、ステップS4-21に移行する。LED表示設定処理では、所定の表示装置を点灯制御するための制御データ(駆動データ)を、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファに設定する。
ステップS4-21では、ソレノイドデータ設定処理を実行し、ステップS4-22に移行する。ソレノイドデータ設定処理では、各ソレノイド64,65に対して出力する制御データ(駆動データ)を、RAM230のポート出力要求バッファに記憶(設定)する。
具体的には、ポート出力処理では、ポート出力要求バッファに設定されている各種情報(外部信号、制御信号等)を、出力ポート250(出力ポート2,出力ポート3)に対して出力する。これによって、ポート出力要求バッファに設定されている外部信号が、ホールコンピュータ450に対して出力される。また、ポート出力要求バッファに設定されている駆動信号に基づいて、各ソレノイド64,65が駆動制御される。
ステップS4-23では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS4-1で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図10は、設定値管理処理を示すフローチャートである。
設定値管理処理は、ステップS4-3において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS29-1に移行する。
ステップS29-1では、設定値変更許可フラグ領域に「1」が設定されているか否かを判定し、設定値変更許可フラグ領域に「1」が設定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS29-2に移行し、設定値変更許可フラグ領域に「0」が設定されていると判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-4)に移行する。
ステップS29-2では、設定値変更許可条件を満たしているか否かを判定し、設定値変更許可条件を満たしていると判定した場合(Yes)には、ステップS29-3に移行し、設定値変更許可条件を満たしていないと判定した場合(No)には、ステップS29-6に移行する。
上記のように、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」の両方の条件を満たす場合には、設定値変更条件を満たすと判定する。
一方、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「内枠ユニット3が開放されていること(または、一体扉ユニット4が開放されていること)」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合には、設定値変更条件を満たしていないと判定する。
なお、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」の両方の条件を満たす場合には、設定値変更条件を満たすと判定し、「キー回転検出スイッチ111から検出信号が入力されていること」及び「扉開放情報(外部信号)の出力中であること」のうち、少なくとも一方の条件を満たしていない場合には、設定値変更条件を満たしていないと判定する構成としても構わない。
ステップS29-4では、設定値変更処理を実行し、ステップS29-5に移行する。設定値変更処理では、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)を変更する。ここで、本実施形態では、設定値選択スイッチ112から検出信号が入力されるごとに、所定順序(例えば、設定値=「1」、設定値=「2」、設定値=「3」、設定値=「4」、設定値=「5」、設定値=「6」、設定値=「1」、設定値=「2」・・・)で、設定値が変更される。
ステップS29-5では、設定値表示更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-4)に移行する。設定値表示更新処理では、設定値表示装置62における設定値の表示を更新する。
具体的には、設定値表示更新処理では、まず、設定情報記憶領域に設定されている値(変更後の設定値)を指定するサブコマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
設定値表示更新処理では、次に、設定値表示カウンタに、設定情報記憶領域に設定されている値(変更後の設定値)と同一の値を設定する。これによって、設定値表示装置62を構成する所定数のセグメントのうち、設定値表示カウンタの値に対応するセグメントが点灯制御される。
なお、本実施形態では、設定値変更許可条件を満たしている期間中にのみ、設定値表示装置62における設定値の表示が実行される。
設定値変更終了処理では、設定値変更許可フラグ領域に「0」を設定する。また、設定値表示カウンタの値を初期化(クリア)する。これによって、設定値表示装置62を構成する全てのセグメントが消灯する(設定値表示装置62における設定値の表示が終了する)。
図11は、ダイナミックポート出力処理を示すフローチャートである。
ダイナミックポート出力処理は、遊技の進行を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、ダイナミックポート出力処理は、ROM220の使用領域m1(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。
ダイナミックポート出力処理は、ステップS4-4において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS30-1に移行する。
ステップS30-1では、メイン表示器データ信号クリア処理を実行し、ステップS30-2に移行する。メイン表示器データ信号クリア処理では、出力ポート0のポートレジスタに含まれる全てのビットの値を初期化する。
具体的には、メイン表示器データ信号クリア処理では、出力ポート0のポートレジスタに含まれる全てのビット(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」に対応するビット)について、各ビットの値として「0」を設定する。
これによって、各データ信号(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
ここで、メイン表示器データ信号クリア処理において、メイン表示器データ信号制御データ設定領域に設定されているメイン表示器データ信号制御データをクリア(初期化)する構成としても構わない。
具体的には、性能表示装置データ信号クリア処理では、出力ポート4のポートレジスタに含まれる全てのビット(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」に対応するビット)について、各ビットの値として「0」を設定する。
これによって、各データ信号(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」)の出力が停止される(ローレベルとなる)。
ここで、性能表示装置データ信号クリア処理において、性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されている性能表示装置データ信号制御データをクリア(初期化)する構成としても構わない。
具体的には、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファは、コモン信号制御データが設定(記憶)されるコモン信号制御データ設定領域を含んで構成されている。
コモン信号制御データは、各コモン信号(「COM0」~「COM3」のぞれぞれ)の出力・停止を制御するための情報となっている。
本実施形態では、コモン信号制御データとして、「コモン信号制御データ1」~「コモン信号制御データ4」が規定されている。
「コモン信号制御データ1」は、「COM0」~「COM3」のうち、「COM0」の出力を指定し、「COM1」,「COM2」,「COM3」の出力の停止を指定するデータとなっている。
「コモン信号制御データ2」は、「COM0」~「COM3」のうち、「COM1」の出力を指定し、「COM0」,「COM2」,「COM3」の出力の停止を指定するデータとなっている。
「コモン信号制御データ3」は、「COM0」~「COM3」のうち、「COM2」の出力を指定し、「COM0」,「COM1」,「COM3」の出力の停止を指定するデータとなっている。
「コモン信号制御データ4」は、「COM0」~「COM3」のうち、「COM3」の出力を指定し、「COM0」,「COM1」,「COM2」の出力の停止を指定するデータとなっている。
そして、コモン信号更新処理では、「コモン信号制御データ1」~「コモン信号制御データ4」のうち、一のコモン信号制御データを、コモン信号制御データ設定領域する。この際、コモン信号更新処理が実行されるごとに、所定の順序(例えば、「コモン信号制御データ1」、「コモン信号制御データ2」、「コモン信号制御データ3」、「コモン信号制御データ4」、「コモン信号制御データ1」、「コモン信号制御データ2」・・・)で、コモン信号制御データ設定領域に設定されるコモン信号制御データが変更される。
これによって、コモン信号更新処理が実行されるごとに、所定の順序(例えば、「COM0」、「COM1」、「COM2」、「COM3」、「COM0」、「COM1」・・・)で、出力するコモン信号(ハイレベルとするコモン信号)が切り替えられる。
具体的には、コモン信号出力処理では、コモン信号制御データ設定領域に設定されているコモン信号制御データにしたがって、出力ポート1のポートレジスタに含まれる各ビット(「COM0」~「COM3」のそれぞれに対応するビット)の値を設定する。
これによって、出力ポート1のポートレジスタに含まれる各ビットについて、当該ビットの値=「1」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がハイレベルに制御され、当該ビットの値=「0」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がローレベルに制御される。
具体的には、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファは、メイン表示器データ信号制御データが設定(記憶)されるメイン表示器データ信号制御データ設定領域を含んで構成されている。
ここで、メイン表示器データ信号制御データは、特図1表示装置に対応するセグデータ、特図2表示装置に対応するセグデータ、普図表示装置に対応するセグデータ等を含んで構成されている。
そして、メイン表示器データ信号出力処理では、メイン表示器データ信号制御データ設定領域に設定されているメイン表示器データ信号制御データにしたがって、出力ポート0のポートレジスタに含まれる各ビット(「SEGDATA0」~「SEGDATA7」のそれぞれに対応するビット)の値を設定する。
本実施形態では、メイン表示器データ信号制御データ設定領域に設定されているメイン表示器データ信号制御データに基づいて、出力ポート0のポートレジスタに設定する制御データ(出力ポート0のポートレジスタに含まれる各ビットに設定する値を指定する制御データ)を選択・取得する。そして、選択・取得した制御データを、出力ポート0のポートレジスタに設定する。
これによって、出力ポート0のポートレジスタに含まれる各ビットについて、当該ビットの値=「1」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がハイレベルに制御され、当該ビットの値=「0」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がローレベルに制御される。
ステップS30-7では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS30-8に移行する。レジスタ退避処理では、フラグレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS30-8では、性能表示装置出力処理を実行し、ステップS30-9に移行する。性能表示装置出力処理については、後述する。
ステップS30-9では、レジスタ復帰処理を実行し、ステップS30-10に移行する。レジスタ復帰処理では、ステップS30-7で退避しておいたフラグレジスタの値を復帰させる。
ステップS30-10では、割込み許可処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-5)に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、電源遮断時退避処理、タイマ割込み処理等の実行が許可される。
図12は、性能表示装置出力処理を示すフローチャートである。
性能表示装置出力処理は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、性能表示装置出力処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。性能表示装置出力処理は、ダイナミックポート出力処理の実行中に呼び出される。
性能表示装置出力処理は、ステップS30-8において呼び出されると、図12に示すように、まず、ステップS37-1に移行する。
ステップS37-1では、スタックポインタ退避処理を実行し、ステップS37-2に移行する。スタックポインタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS37-2では、領域外スタックポインタ設定処理を実行し、ステップS37-2に移行する。領域外スタックポインタ設定処理では、使用外領域m2に記憶されているプログラムに基づく処理に使用するスタックポインタを設定する。
ステップS37-3では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS37-4に移行する。レジスタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたレジスタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
具体的には、RAM230のダイナミックポート出力要求バッファは、性能表示装置データ信号制御データが設定(記憶)される性能表示装置データ信号制御データ設定領域を含んで構成されている。
ここで、性能表示装置データ信号制御データは、性能表示装置に対応するセグデータを含んで構成されている。
そして、性能表示装置データ信号出力処理では、性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されている性能表示装置データ信号制御データにしたがって、出力ポート4のポートレジスタに含まれる各ビット(「7SEGDATA0」~「7SEGDATA7」のそれぞれに対応するビット)の値を設定する。
本実施形態では、性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定されている性能表示装置データ信号制御データに基づいて、出力ポート4のポートレジスタに設定する制御データ(出力ポート4のポートレジスタに含まれる各ビットに設定する値を指定する制御データ)を選択・取得する。そして、選択・取得した制御データを、出力ポート4のポートレジスタに設定する。
これによって、出力ポート4のポートレジスタに含まれる各ビットについて、当該ビットの値=「1」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がハイレベルに制御され、当該ビットの値=「0」である場合には、当該ビットに対応する出力端子から出力される制御信号がローレベルに制御される。
ステップS37-6では、スタックポインタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS30-9)に移行する。スタックポインタ復帰処理では、ステップS37-1で退避しておいたスタックポインタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値)を復帰させる。
図13は、スイッチ管理処理を示すフローチャートである。
スイッチ管理処理は、ステップS4-9において実行されると、図13に示すように、まず、ステップS5-1に移行する。
ステップS5-1では、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したか否かを判定し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5-2に移行し、ゲートスイッチ104のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、ステップS5-3に移行する。
ステップS5-2では、普図始動球検出処理を実行し、ステップS5-3に移行する。普図始動球検出処理については、後述する。
ステップS5-4では、特図1始動球検出処理を実行し、ステップS5-5に移行する。特図1始動球検出処理については、後述する。
ステップS5-5では、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したか否かを判定し、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS5-6に移行し、特図2始動口スイッチ102のオン状態を検出していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。
ステップS5-6では、特図2始動球検出処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特図2始動球検出処理については、後述する。
図14は、普図始動球検出処理を示すフローチャートである。
普図始動球検出処理は、ステップS5-2において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS6-1に移行する。
ステップS6-1では、普図乱数取得処理を実行し、ステップS6-2に移行する。普図乱数取得処理では、当り乱数(乱数値)を、普通図柄抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。
ステップS6-2では、普図保留数カウンタの値が上限値(本実施形態では、「1」)であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS6-3に移行し、普図保留数カウンタの値が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-3)に移行する。
ステップS6-3では、普図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS6-4に移行する。普図保留数カウンタ更新処理では、普図保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに普図保留数カウンタに設定する。
ステップS6-4では、普図乱数保存処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-3)に移行する。普図乱数保存処理では、ステップS6-1で取得した当り乱数を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
図15は、特図1始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図1始動球検出処理は、ステップS5-4において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS7-1に移行する。
ステップS7-1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS7-2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第1特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
ステップS7-2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS7-3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス設定領域において、特図1保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS7-3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS5-5)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図16は、特図2始動球検出処理を示すフローチャートである。
特図2始動球検出処理は、ステップS5-6において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS8-1に移行する。
ステップS8-1では、特別図柄識別値設定処理を実行し、ステップS8-2に移行する。特別図柄識別値設定処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域において、第2特別図柄抽選に対応する特別図柄識別値を設定する。また、外部情報用始動口入球回数カウンタの値に「1」を加算する。
ステップS8-2では、保留数カウンタアドレス設定処理を実行し、ステップS8-3に移行する。保留数カウンタアドレス設定処理では、RAM230の保留数カウンタアドレス領域において、特図2保留数カウンタのアドレスを設定する。
ステップS8-3では、特別図柄乱数取得処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10)に移行する。特別図柄乱数取得処理については、後述する。
図17は、特別図柄乱数取得処理を示すフローチャートである。
特別図柄乱数取得処理は、ステップS7-3,S8-3において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS9-1に移行する。
ステップS9-1では、特別図柄識別値取得処理を実行し、ステップS9-2に移行する。特別図柄識別値取得処理では、RAM230の特別図柄識別値設定領域に設定されている特別図柄識別値を取得(ロード)する。
ステップS9-2では、特図保留数取得処理を実行し、ステップS9-3に移行する。特図保留数取得処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値(特図1保留数又は特図2保留数)を取得(ロード)する。
ステップS9-3では、特図乱数取得処理を実行し、ステップS9-4に移行する。特図乱数取得処理では、大当り乱数、当り図柄乱数、リーチグループ乱数、リーチモード乱数、変動パターン乱数等の各種乱数(乱数値)を、各抽選に対応するループカウンタから取得(ロード)する。この際、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値に基づいて、対応するループカウンタを選択する。
ステップS9-4では、ステップS9-2で取得した特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が上限値(本実施形態では、「4」)であるか否かを判定し、特図保留数が上限値でないと判定した場合(No)には、ステップS9-5に移行し、特図保留数が上限値であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-10又はS5-5)に移行する。
ステップS9-5では、特図保留数カウンタ更新処理を実行し、ステップS9-6に移行する。特図保留数カウンタ更新処理では、保留数カウンタアドレス領域に設定されているアドレスにより特定される特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)に設定されている値に「1」を加算した値を、新たに当該特図保留数カウンタに設定する。
具体的には、RAM230は、特別図柄の報知表示の実行中の始動情報が記憶される変動中始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図1始動情報が記憶される特図1始動情報記憶領域と、始動判定が保留されている特図2始動情報記憶領域と、を含んで構成されている。
特図1始動情報記憶領域は、特図1始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部~第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部~第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図1始動情報から順に、始動判定が実行される。
特図2始動情報記憶領域は、特図2始動情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部~第4記憶部を含んで構成されている。第1記憶部~第4記憶部には、互いに異なる優先順位が規定されている。すなわち、各記憶部の優先順位は、優先順位が高いものから順に、第1記憶部、第2記憶部、第3記憶部、第4記憶部(上位→下位)となるように規定されている。そして、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報は、優先順位が上位の記憶部に記憶されている特図2始動情報から順に、始動判定が実行される。
そして、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値が、第1特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、特図1始動情報として、特図1始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9-3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図1保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図1保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図1保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
一方、ステップS9-1で取得した特別図柄識別値が、第2特別図柄抽選に対応する値である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、特図2始動情報として、特図2始動情報記憶領域に記憶する。この際、ステップS9-3で取得した各種乱数を、空いている記憶部のうち、優先順位が最も上位の記憶部に記憶する。具体的には、現在の特図2保留数カウンタの値=「1」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第1記憶部に記憶する。一方、現在の特図2保留数カウンタの値=「2」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第2記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「3」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第3記憶部に記憶する。現在の特図2保留数カウンタの値=「4」である場合には、ステップS9-3で取得した各種乱数を、第4記憶部に記憶する。
本実施形態では、全ての始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)について、各種抽選結果の事前判定が実行される。
なお、大当り遊技状態の生起中に取得(記憶)された始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。また、時短制御の停止中に取得(記憶)された特図2始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されず、時短制御の実行中に取得(記憶)された特図1始動情報については、各種抽選結果の事前判定が実行されない構成としても構わない。
事前特図当落判定処理では、特別図柄抽選の結果(「大当り」又は「はずれ」)を判定(事前特図当落判定)する。
ROM220には、特別図柄抽選の大当り値が登録された特図当落抽選テーブルが格納されている。また、特図当落抽選テーブルとして、設定値(「1」~「6」)と、遊技状態(「特図低確率状態」又は「特図高確率状態」)と、の組み合わせのそれぞれに対応する特図当落抽選テーブルと、が格納されている。
具体的には、特図当落抽選テーブルとして、「設定値1低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値4低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値6低確時特図当落抽選テーブル」と、「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」と、が格納されている。
「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「1」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値1高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2039」が、大当り値として登録されている。
「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「2」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値2低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「209」が、大当り値として登録されている。
「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「2」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値2高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2089」が、大当り値として登録されている。
「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「3」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値3低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「214」が、大当り値として登録されている。
「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「3」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値3高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2139」が、大当り値として登録されている。
「設定値4低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「4」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値4低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「219」が、大当り値として登録されている。
「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「4」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値4高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2189」が、大当り値として登録されている。
「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「5」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「224」が、大当り値として登録されている。
「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「5」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2239」が、大当り値として登録されている。
「設定値6低確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「6」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている(「特図低確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値5低確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「229」が、大当り値として登録されている。
「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」は、設定値=「6」、かつ、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている(「特図高確率状態」の生起中である)場合に、選択される。そして、「設定値6高確時特図当落抽選テーブル」では、大当り乱数「0」~「65535」のうち、「0」~「2289」が、大当り値として登録されている。
そして、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当り」であるか否かを判定(事前特図当落判定)する。
具体的には、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当り」(当選)と判定する。
一方、事前判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合(はずれ値と一致している場合)には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、「大当り図柄」の種別(当選種別)を判定(事前大当り図柄図柄判定)する。
ROM220には、当り図柄乱数と、「大当り図柄」の種別と、の対応が登録された大当り図柄抽選テーブルが格納されている。
また、大当り図柄抽選テーブルとして、リミッタ機能の未作動時に対応するリミッタ未作動時大当り図柄抽選テーブルと、リミッタ機能の作動時に対応するリミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルと、が格納されている。
また、リミッタ未作動時大当り図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応するリミッタ未作動時大当り図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応するリミッタ未作動時大当り図柄抽選テーブルと、が格納されている。
さらに、リミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応するリミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応するリミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルと、が格納されている。
一方、第2特別図柄抽選に対応するリミッタ未作動時大当り図柄抽選テーブルには、「大当り図柄」の種別として、「大当り3図柄」のみが登録されている。これによって、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域に「0」が設定されているとき(リミッタ機能の未作動中)に実行された第2特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合には、「大当り図柄」の種別として、「大当り3図柄」が選択される。
一方、第1特別図柄抽選に対応するリミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルには、「大当り図柄」の種別として、「大当り2図柄」のみが登録されている。これによって、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域に「1」が設定されているとき(リミッタ機能の作動中)に実行された第1特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合には、「大当り図柄」の種別として、「大当り2図柄」が選択される。
一方、第2特別図柄抽選に対応するリミッタ作動時大当り図柄抽選テーブルには、「大当り図柄」の種別として、「大当り4図柄」のみが登録されている。これによって、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域に「1」が設定されているとき(リミッタ機能の作動中)に実行された第2特別図柄抽選により「大当り」に当選した場合には、「大当り図柄」の種別として、「大当り4図柄」が選択される。
一方、事前特図停止図柄判定処理では、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を判定する。
第1先読み指定コマンド設定処理では、事前特図停止図柄判定により判定された停止図柄の種別を指定する第1先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
そして、事前特図当落判定により「大当り」(当選)と判定されたと判定した場合には、当選時事前特図変動態様判定処理を実行する。
一方、事前特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定されたと判定した場合には、落選時事前特図変動態判定処理を実行する。
ROM220には、リーチモード乱数と、変動モードの種別(変動モード番号)と、の対応が登録された当選時変動モード判定テーブルが格納されている。
また、当選時変動モード判定テーブルとして、大当り図柄の種別(「大当り1図柄」~「大当り4図柄」)と、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」、時短カウンタの値等)と、の組み合わせに対応する当選時変動モード判定テーブルが格納されている。
一方、本実施形態では、変動モードの種別(変動モード番号)として、「擬似連なし変動」と、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、「擬似連4変動」と、が規定されている。
また、「擬似連なし変動」に属する変動モード(変動モード番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の変動モード(変動モード番号)が規定されている。
各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「擬似連4変動」、「擬似連3変動」、「擬似連2変動」、「擬似連なし変動」に属する種別(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
「期待度」とは、当該変動モードの種別が選択された場合に、大当り遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
そして、各当選時変動モード判定テーブルには、変動モードの種別(変動モード番号)として、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、「擬似連4変動」と、が登録されている(「擬似連なし変動」が登録されていない)。
そして、事前判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した当選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)を判定する。
第2先読み指定コマンド設定処理では、当選時事前変動モード判定により判定された変動モードの種別(変動モード番号)を指定する第2先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された当選時変動パターン判定テーブルが格納されている。
また、大当り図柄の種別(「大当り1図柄」~「大当り4図柄」)と、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」、時短カウンタの値等)と、変動モードの種別と、の組み合わせに対応する当選時変動パターン判定テーブルが格納されている。
一方、本実施形態では、変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「リーチなし変動」と、「ノーマルリーチ変動」と、「スーパーリーチ変動」と、が規定されている。
また、「リーチなし変動」に属する変動パターン(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の変動パターン(変動パターン番号)が規定されている。
また、「ノーマルリーチ変動」に属する変動パターン(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の変動パターン(変動パターン番号)が規定されている。
また、「スーパーリーチ変動」に属する変動パターン(変動パターン番号)として、互いに異なる変動時間が対応付けられた複数の変動パターン(変動パターン番号)が規定されている。
本実施形態では、「スーパーリーチ変動」に属する変動パターン(変動パターン番号)として、「スーパーリーチ変動1」と、「スーパーリーチ変動2」と、「スーパーリーチ変動3」と、「スーパーリーチ変動4」と、「スーパーリーチ変動5」と、が規定されている。
各種別の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動」、「ノーマルリーチ変動」、「リーチなし変動」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
また、「スーパーリーチ変動」に属する各変動パターンの期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動5」、「スーパーリーチ変動4」、「スーパーリーチ変動3」、「スーパーリーチ変動2」、「スーパーリーチ変動1」(期待度高→期待度低)となるように規定されている。
「期待度」とは、当該変動パターンの種別が選択された場合に、大当り遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
そして、各当選時変動パターン判定テーブルには、変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「ノーマルリーチ変動」と、「スーパーリーチ変動」と、が登録されている(「リーチなし変動」が登録されていない)。
そして、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した当選時変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
第3先読み指定コマンド設定処理では、当選時事前変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第3先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
本実施形態では、リーチグループ乱数の種別として、「不定値」と、「固定値」と、が規定されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時には、変動モードの種別(変動モード番号)及び変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定されず、当該始動情報に基づく特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11-7の実行時)に、その時の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)及び変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される種別となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時(ステップS11-7の実行時)における保留数等に関わらず、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の取得(記憶)時(ステップS9-8の実行時)に、変動モードの種別(変動モード番号)及び変動パターンの種別(変動パターン番号)が決定される種別となっている。
本実施形態では、リーチグループ乱数の値は、「0」~「10006」の範囲内で更新される。そして、「0」~「10006」のうち、「0」~「8499」が「不定値」とされ、「8500」~「10006」が「固定値」とされている。
したがって、事前乱数種別判定では、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」未満である場合には、「不定値」と判定し、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」以上である場合には、「固定値」と判定する。
一方、落選時事前特図変動態様判定処理では、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、事前リーチグループ判定及び落選時事前変動モード判定を実行しない。
事前リーチグループ判定では、リーチグループの種別(リーチグループ番号)を判定する。
ROM220には、リーチモード乱数と、リーチグループの種別(リーチグループ番号)と、の対応が登録されたリーチグループ判定テーブルが格納されている。
また、リーチグループ判定テーブルとして、不定値用リーチグループ判定テーブルと、固定値用リーチグループ判定テーブルと、が格納されている。
本実施形態では、リーチグループの種別として、「リーチグループ1」と、「リーチグループ2」と、「リーチグループ3」と、が規定されている。
そして、不定値用リーチグループ判定テーブルには、リーチグループの種別として、「リーチグループ1」のみが登録されている(「リーチグループ2」及び「リーチグループ3」が登録されていない)。
一方、固定値用リーチグループ判定テーブルには、リーチグループの種別として、「リーチグループ2」及び「リーチグループ3」のみが登録されている(「リーチグループ1」が登録されていない)。
上記のように、事前リーチグループ判定は、事前乱数種別判定により「固定値」と判定された場合にのみ実行される。
事前リーチグループ判定では、固定値用リーチグループ判定テーブルを読み出す。そして、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出した固定値用リーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
ROM220には、リーチモード乱数と、変動モードの種別(変動モード番号)と、の対応が登録された落選時変動モード判定テーブルが格納されている。
また、落選時変動モード判定テーブルとして、「リーチグループ1」に対応する「落選時変動モード判定テーブル1」と、「リーチグループ2」に対応する「落選時変動モード判定テーブル2」と、「リーチグループ3」に対応する「落選時変動モード判定テーブル3」と、が格納されている。
さらに、「落選時変動モード判定テーブル1」として、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせのそれぞれに対応する「落選時変動モード判定テーブル1」が格納されている。
また、保留数が多いほど、短い変動時間に係る変動モードの種別(変動モード番号)が選択されるように、各保留数に対応する「落選時変動モード判定テーブル1」の内容が設定されている。
「落選時変動モード判定テーブル2」には、変動モードの種別(変動モード番号)として、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、「擬似連4変動」と、が登録されている(「擬似連なし変動」が登録されていない)。
「落選時変動モード判定テーブル3」には、変動モードの種別(変動モード番号)として、「擬似連2変動」と、「擬似連3変動」と、「擬似連4変動」と、が登録されている(「擬似連なし変動」が登録されていない)。
落選時事前変動モード判定では、まず、事前リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)を判定する。
第2先読み指定コマンド設定処理では、事前乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、落選時事前変動モード判定により判定された変動モードの種別(変動モード番号)を指定する第2先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、「不定値」を指定する第2先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、落選時事前特図変動態様判定処理では、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、落選時事前変動パターン判定が実行されない。
落選時事前変動パターン判定では、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ROM220には、変動パターン乱数と、変動変動パターンの種別(変動パターン番号)と、の対応が登録された落選時変動パターン判定テーブルが格納されている。
また、落選時変動パターン判定テーブルとして、「リーチグループ1」に対応する「落選時変動パターン判定テーブル1」と、「リーチグループ2」に対応する「落選時変動パターン判定テーブル2」と、「リーチグループ3」に対応する「落選時用変動パターン判定テーブル3」と、が格納されている。
さらに、「落選時変動パターン判定テーブル1」として、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、の組み合わせのそれぞれに対応する「落選時変動パターン判定テーブル1」が格納されている。
また、保留数が多いほど、短い変動時間に係る変動パターンの種別(変動パターン番号)が選択されるように、各保留数に対応する「落選時変動パターン判定テーブル1」の内容が設定されている。
「落選時変動パターン判定テーブル2」には、変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「ノーマルリーチ変動」のみが登録されている(「リーチなし変動」及び「スーパーリーチ変動」が登録されていない)。
「落選時変動パターン判定テーブル3」には、変動パターンの種別(変動パターン番号)として、「スーパーリーチ変動」のみが登録されている(「リーチなし変動」及び「ノーマルリーチ変動」が登録されていない)。
落選時事前変動パターン判定では、まず、事前リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別を確認して、この確認結果に対応する落選時変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、事前判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した当選時変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
第3先読み指定コマンド設定処理では、事前乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、落選時事前変動パターン判定により判定された変動パターンの種別(変動パターン番号)を指定する第3先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、「不定値」を指定する第3先読み指定コマンドを、RAM230のサブコマンド出力要求バッファに記憶する。
一方、事前判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「不定値」である場合には、変動モードの種別(変動モード番号)及び変動パターンの種別(変動パターン番号)が判定されることなく、「不定値」を指定する第2,第3先読み指定コマンドが、演出制御回路300に対して送信される。
図18は、特別遊技管理処理を示すフローチャートである。
本実施形態では、特別図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「特別遊技」とする)の局面・段階(以下、「特別遊技フェーズ」とする)として、「特図変動待ち状態」、「特図変動中状態」、「特図停止図柄表示状態」、「大入賞口開放前状態」、「大入賞口開放制御状態」、「大入賞口閉鎖有効状態」及び「大入賞口開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、7つの特別遊技フェーズのうち一のものに対応する値(特別遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、特別遊技を制御(実行)するための特別遊技制御モジュール(プログラム)として、各特別遊技フェーズに対応する特別遊技制御モジュールが格納されている。
そして、特別遊技管理処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する特別遊技制御モジュールが選択され、選択された特別遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS10-1では、特別遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS10-2に移行する。特別遊技フェーズ取得処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(特別遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS10-2では、特別遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS10-3に移行する。特別遊技制御モジュール取得処理では、ステップS10-1で取得した値(特別遊技フェーズ)に対応する特別遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS10-3では、特別遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技制御モジュール実行処理では、ステップS10-2で読み出した特別遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS10-1で取得した値が、「特図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動待ち処理が開始され、「特図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する特図変動中処理が開始され、「特図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する特図停止中処理が開始され、「大入賞口開放前状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放前処理が開始され、「大入賞口開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放制御処理が開始され、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口閉鎖有効処理が開始され、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する大入賞口開放終了ウェイト処理が開始される。
図19は、特図変動待ち処理を示すフローチャートである。
特図変動待ち処理は、ステップS10-3において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS11-1に移行する。
ステップS11-1では、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、ステップS11-2に移行し、特図2保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11-3に移行する。
ステップS11-2では、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS11-3に移行し、特図1保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
具体的には、特図保留数更新処理では、まず、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報について、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対して優先して、始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)を実行する。
したがって、特図2始動情報記憶領域において1つ以上の特図2始動情報が記憶されている場合には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報が、判定始動情報として選択される。
一方、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されていない場合には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報のうち、最も先に取得(記憶)されたものが、判定始動情報として選択される。すなわち、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報が、判定始動情報として選択される。
次に、特図保留数カウンタ(特図1保留数カウンタ又は特図2保留数カウンタ)の値を更新する。
具体的には、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。
一方、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。
次に、判定始動情報の記憶領域を、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)から変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)する。
具体的には、特図2始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部~第4記憶部において特図2始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図2始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
一方、特図1始動情報が判定始動情報とされた場合には、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報(判定始動情報)を、変動中始動情報記憶領域に記憶(シフト)する。また、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部~第4記憶部において特図1始動情報が記憶されている場合には、各記憶部に記憶されている特図1始動情報を、当該記憶部に対して優先順位が1つ上位の記憶部に記憶(シフト)する。
特図当落判定処理では、設定情報記憶領域に設定されている値(設定値)と、現在の遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」)と、を確認して、この確認結果に対応する特図当落抽選テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれる大当り乱数と、読み出した特図当落抽選テーブルと、に基づいて、特別図柄抽選の結果が「大当り」であるか否かを判定(特図当落判定)する。
具体的には、判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致している場合には、特別図柄抽選の結果を「大当り」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる大当り乱数の値が、読み出した特図当落抽選テーブルに登録されている大当り値と一致していない場合(はずれ値と一致している場合)には、特別図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
特図停止図柄判定処理では、まず、特別図柄の停止図柄の種別を判定(特図停止図柄判定)する。
すなわち、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、「大当り図柄」の種別を判定する。
具体的には、まず、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域に設定されている値と、判定始動情報の種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)と、を確認して、この確認結果に対応する大当り図柄抽選テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出した大当り図柄抽選テーブルと、に基づいて、大当り図柄の種別を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別として、「はずれ図柄」を判定する。
ROM220には、当り図柄乱数の値と、停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)と、の対応が登録されたセグデータテーブルが格納されている。
また、セグデータテーブルとして、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に当選した場合に対応する当選時セグデータテーブルと、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に落選した場合に対応する落選時セグデータテーブルと、が格納されている。
さらに、当選時セグデータテーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する当選時セグデータテーブルと、第2特別図柄抽選に対応する当選時セグデータテーブルと、が格納されている。
特別図柄の停止図柄を判定するには、まず、特図当落判定の結果を確認する。
そして、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定された場合には、さらに、判定始動情報の種別(特図1始動情報又は特図2始動情報)を確認して、この確認結果に対応する当選時セグデータテーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された当選時セグデータテーブルと、に基づいて、停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)を判定する。
一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、落選時セグデータテーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる当り図柄乱数と、読み出された落選時セグデータテーブルと、に基づいて、停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)を判定する。
特図停止図柄判定処理では、次に、判定した停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS11-7では、特図変動パターン判定処理を実行し、ステップS11-8に移行する。特図変動パターン判定処理では、特別図柄の変動態様(変動モードの種別及び変動パターンの種別)を判定する。
具体的には、特図変動パターン判定処理では、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定されたか否かを判定する。そして、特図当落判定により「大当り」(当選)と判定されたと判定した場合には、当選時特図変動態様判定処理を実行する。一方、特図当落判定により「はずれ」(落選)と判定されたと判定した場合には、落選時特図変動態判定処理を実行する。
当選時変動モード判定では、特図停止図柄判定により判定された大当り図柄の種別と、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」、時短カウンタの値等)と、を確認して、この確認結果に対応する当選時変動モード判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した当選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)を判定する。
当選時特図変動態様判定処理では、次に、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(当選時変動パターン判定)する。
当選時変動パターン判定では、特図停止図柄判定により判定された大当り図柄の種別と、遊技状態(「特図高確率状態」又は「特図低確率状態」、時短カウンタの値等)と、当選時変動モード判定により判定された変動モードの種別(変動モード番号)と、を確認して、この確認結果に対応する当選時変動パターン判定テーブルを読み出す。
そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した当選時変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
乱数種別判定では、判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」未満である場合には、「不定値」と判定し、判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数の値が「8500」以上である場合には、「固定値」と判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、リーチグループの種別(リーチグループ番号)を判定(リーチグループ判定)する。
リーチグループ判定では、乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、固定値用リーチグループ判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出した固定値用リーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
一方、乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、不定値用リーチグループ判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチグループ乱数と、読み出した不定値用リーチグループ判定テーブルと、に基づいて、リーチグループの種別を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、変動モードの種別(変動モード番号)を判定(落選時変動モード判定)する。
落選時変動モード判定では、乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)を判定する。
一方、乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別と、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、を確認して、この確認結果に対応する落選時変動モード判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれるリーチモード乱数と、読み出した落選時変動モード判定テーブルと、に基づいて、変動モードの種別(変動モード番号)を判定する。
落選時特図変動態様判定処理では、次に、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(落選時変動パターン判定)する。
落選時変動パターン判定では、乱数種別判定により「固定値」と判定された場合には、リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別を確認して、この確認結果に対応する落選時変動パターン判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した落選時変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
一方、乱数種別判定により「不定値」と判定された場合には、リーチグループ判定により判定されたリーチグループの種別と、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)と、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)と、を確認して、この確認結果に対応する落選時変動パターン判定テーブルを読み出す。そして、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、読み出した落選時変動パターン判定テーブルと、に基づいて、変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定する。
ステップS11-9では、特図変動時間設定処理を実行し、ステップS11-10に移行する。特図変動時間設定処理では、ステップS11-7で判定した変動モードの種別(変動モード番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間1」とする)を取得する。また、ステップS11-7で判定した変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する変動時間(以下、「変動時間2」とする)を取得する。そして、取得した変動時間1と変動時間2との合計時間を算出する。そして、算出した合計時間を、特別遊技タイマに設定する。
具体的には、特図変動表示データ設定処理では、まず、特図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、判定始動情報が特図1始動情報である場合には、特図1表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
一方、判定始動情報が特図2始動情報である場合には、特図2表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS11-12では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動中状態」に対応する値を設定する。
図20は、特図変動中処理を示すフローチャートである。
特図変動中処理は、ステップS10-3において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS12-1に移行する。
ステップS12-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS12-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12-4に移行する。
ステップS12-2では、特図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS12-3に移行し、特図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
ステップS12-3では、特図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特図変動表示データ更新処理では、特図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、特図変動表示データ更新処理では、第1特別図柄の変動表示の実行中である場合には、特図1表示装置に対応するセグデータを更新する。一方、第2特別図柄の変動表示の実行中である場合には、特図2表示装置に対応するセグデータを更新する。
具体的には、特図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄(セグデータ・停止図柄番号)を取得する。
次に、第1特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図1表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(または、取得した停止図柄番号に対応するセグデータ)を設定する。これによって、特図1表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
一方、第2特別図柄の変動表示を終了する場合には、特図2表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(または、取得した停止図柄番号に対応するセグデータ)を設定する。これによって、特図2表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS12-5では、特図停止時間設定処理を実行し、ステップS12-6に移行する。特図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS12-6では、停止指定コマンド設定処理を実行し、ステップS12-7に移行する。停止指定コマンド設定処理では、停止指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用確定回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[回])を加算する。
ステップS12-7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図21は、特図停止中処理を示すフローチャートである。
特図停止中処理は、ステップS10-3において実行されると、図21に示すように、まず、ステップS13-1に移行する。
ステップS13-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
ステップS13-2では、停止図柄の種別が「大当り図柄」であるか否かを判定し、停止図柄の種別が「大当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS13-3に移行し、停止図柄の種別が「大当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS13-6に移行する。
ステップS13-3では、時短制御の実行中であるか否かを判定し、時短制御の実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS13-4に移行し、時短制御の実行中でないと判定した場合(No)には、ステップS13-5に移行する。
ここで、RAM230の時短制御フラグ領域において、「1」が設定されている場合には、時短制御の実行中であると判定し、「0」が設定されている場合には、時短制御の実行中でないと判定する。
具体的には、時短制御管理処理では、まず、時短カウンタの値から「1」を減算した値を、新たに時短カウンタの値として設定する。
次に、時短カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、時短カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する(時短制御を停止する)。一方、時短カウンタの値が「0」でないと判定した場合には、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」が設定されている状態を維持する(時短制御が実行されている状態を維持する)。
ステップS13-5では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
具体的には、遊技状態更新処理では、まず、RAM230の時短制御フラグ領域に「0」を設定する。
次に、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に設定されている値を確認する。
そして、特図高確率状態フラグ領域に「0」が設定されている場合(「特図低確率状態」の生起中である場合)には、さらに、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別を確認する。そして、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」である場合には、リミッタ回数カウンタの値として、所定リミッタ回数(本実施形態では、3[回])を設定する。一方、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り2図柄」である場合には、リミッタ回数カウンタの値を設定しない。
一方、特図高確率状態フラグ領域に「1」が設定されている場合(「特図高確率状態」の生起中である場合)には、特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。
次に、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域の値を確認する。そして、リミッタ機能作動中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、リミッタ機能作動中フラグ領域に「0」を設定する。
ROM220には、「大当り図柄」の各種別に対応する特別電役制御テーブルが格納されている。そして、各特別電役制御テーブルには、大入賞口閉鎖有効時間、大入賞口閉鎖時間、ラウンド遊技回数、各回のラウンド遊技に対応する開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
特別電役制御データ設定処理では、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別に対応する特別電役制御テーブルを読出し、読み出した特別電役制御テーブルを、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定する。
次に、特別電役連続作動回数カウンタに「0」を設定する。
ステップS13-9では、オープニング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS13-10に移行する。オープニング指定コマンド設定処理では、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別を指定するオープニング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。また、外部情報用大当り回数カウンタの値に、所定数(本実施形態では、1[球])を加算する。
ステップS13-10では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
図22は、大入賞口開放前処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放前処理は、ステップS10-3において実行されると、図22に示すように、まず、ステップS14-1に移行する。
ステップS14-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS14-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
ステップS14-2では、特別電役連続作動回数カウンタ更新処理を実行し、ステップS14-3に移行する。特別電役連続作動回数カウンタ更新処理では、特別電役連続作動回数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特別電役連続作動回数カウンタに設定する。
ステップS14-3では、ラウンド開始指定コマンド設定処理を実行し、ステップS14-4に移行する。ラウンド開始指定コマンド設定処理では、ラウンド開始指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
次に、特別電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS14-5では、特別電役開閉切替処理を実行し、ステップS14-6に移行する。特別電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS14-6では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放制御状態」に対応する値を設定する。
図23は、特別電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
特別電役開閉切替処理は、ステップS14-5,S16-3において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS15-1に移行する。
ステップS15-1では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS15-2に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14-6又はS16-4)に移行する。
ステップS15-2では、特別電役制御データ設定処理を実行し、ステップS15-3に移行する。特別電役制御データ設定処理では、特別電動役物53aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、特別電役制御データ設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく大入賞口ソレノイド65の制御が開始され、特別電動役物53aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、特別電役制御時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、特別電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS15-4では、特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS14-6又はS16-4)に移行する。特別電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、特別電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特別電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図24は、大入賞口開放制御処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放制御処理は、ステップS10-3において実行されると、図24に示すように、まず、ステップS16-1に移行する。
ステップS16-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16-4に移行する。
ステップS16-2では、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS16-3に移行し、特別電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS16-5に移行する。
ステップS16-3では、特別電役開閉切替処理(図23参照)を実行し、ステップS16-4に移行する。
ステップS16-4では、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、10[球])に達しているか否かを判定し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS16-5に移行し、特別電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
ステップS16-6では、大入賞口閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS16-7に移行する。大入賞口閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖有効時間(インターバル時間)を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS16-7では、ラウンド終了指定コマンド設定処理を実行し、ステップS16-8に移行する。ラウンド終了指定コマンド設定処理では、ラウンド終了指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS16-8では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図25は、大入賞口閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
大入賞口閉鎖有効処理は、ステップS10-3において実行されると、図25に示すように、まず、ステップS17-1に移行する。
ステップS17-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS17-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
ステップS17-2では、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達しているか否かを判定し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS17-3に移行し、特別電役連続作動回数カウンタの値が規定値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS17-5に移行する。
ここで、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、当該特別電役制御テーブルに規定されているラウンド遊技回数を規定値として取得して判定を行う。
ステップS17-3では、大入賞口閉鎖時間設定処理を実行し、ステップS17-4に移行する。大入賞口閉鎖時間設定処理では、RAM230の特別電役制御テーブル領域に設定されている特別電役制御テーブルを参照して、所定の大入賞口閉鎖時間を、特別遊技タイマに設定する。
ステップS17-4では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放前状態」に対応する値を設定する。
ステップS17-6では、エンディング指定コマンド設定処理を実行し、ステップS17-7に移行する。エンディング指定コマンド設定処理では、エンディング指定コマンドを、サブコマンド出力要求バッファに格納する。
ステップS17-7では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「大入賞口開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図26は、大入賞口開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
大入賞口開放終了ウェイト処理は、ステップS10-3において実行されると、図26に示すように、まず、ステップS18-1に移行する。
ステップS18-1では、特別遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、特別遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS18-2に移行し、特別遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。
具体的には、遊技状態設定処理では、まず、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別に応じて、RAM230の特図高確率状態フラグの値を設定する。
この際、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「1」を設定する。これによって、「特図高確率状態」が生起される。一方、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り2図柄」又は「大当り4図柄」である場合には、RAM230の特図高確率状態フラグ領域に「0」を設定する。これによって、「特図低確率状態」が生起される。
次に、所定の時短回数を、時短カウンタに設定するとともに、RAM230の時短制御フラグ領域に「1」を設定する。これによって、時短制御が開始される。
この際、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」である場合には、時短回数として、10000[回]を設定する。一方、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り2図柄」又は「大当り4図柄」である場合には、時短回数として、100[回]を設定する。
次に、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別が「大当り1図柄」又は「大当り3図柄」である場合には、リミッタ回数カウンタの値から「1」を減算する。また、減算後のリミッタ回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定する。そして、減算後のリミッタ回数カウンタの値が「0」であると判定した場合には、RAM230のリミッタ機能作動中フラグ領域に「1」を設定する。一方、減算後のリミッタ回数カウンタの値が「0」でない(「1」以上である)と判定した場合には、リミッタ機能作動中フラグ領域に「0」が設定されている状態を維持する。
次に、RAM230の前回大当り図柄フラグ領域に、ステップS11-5で判定された「大当り図柄」の種別に対応する値を設定する。
ステップS18-3では、特別遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-12)に移行する。特別遊技フェーズ更新処理では、RAM230の特別遊技フェーズフラグ領域において、「特図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
図27は、普通遊技管理処理を示すフローチャートである。
ここで、本実施形態では、普通図柄抽選に基づいて実行される遊技(以下、「普通遊技」とする)の局面・段階(以下、「普通遊技フェーズ」とする)として、「普図変動待ち状態」、「普図変動中状態」、「普図停止図柄表示状態」、「普図電動役物開放前状態」、「普図電動役物開放制御状態」、「普図電動役物閉鎖有効状態」及び「普図電動役物開放終了ウェイト状態」の7つが規定されている。
そして、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、7つの普通遊技フェーズのうち一のものに対応する値(普通遊技フェーズフラグ)が設定される。
また、ROM220には、普通遊技を制御(実行)するための普通遊技制御モジュール(プログラム)として、各普通遊技フェーズに対応する普通遊技制御モジュールが格納されている。
そして、普通遊技管理処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値に対応する普通遊技制御モジュールが選択され、選択された普通遊技制御モジュールに基づく処理が実行される。
ステップS19-1では、普通遊技フェーズ取得処理を実行し、ステップS19-2に移行する。普通遊技フェーズ取得処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域に設定されている値(普通遊技フェーズ)を取得(ロード)する。
ステップS19-2では、普通遊技制御モジュール取得処理を実行し、ステップS19-3に移行する。普通遊技制御モジュール取得処理では、ステップS19-1で取得した値(普通遊技フェーズ)に対応する普通遊技制御モジュールを読み出す。
ステップS19-3では、普通遊技制御モジュール実行処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技制御モジュール実行処理では、ステップS19-2で読み出した普通遊技制御モジュールに基づく処理を開始する。
具体的には、ステップS19-1で取得した値が、「普図変動待ち状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動待ち処理が開始され、「普図変動中状態」に対応する値である場合には、後述する普図変動中処理が開始され、「普図停止図柄表示状態」に対応する値である場合には、後述する普図停止中処理が開始され、「普通電動役物開放前状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放前処理が開始され、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放制御処理が開始され、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物閉鎖有効処理が開始され、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値である場合には、後述する普通電動役物開放終了ウェイト処理が開始される。
図28は、普図変動待ち処理を示すフローチャートである。
普図変動待ち処理は、ステップS19-3において実行されると、図28に示すように、まず、ステップS20-1に移行する。
ステップS20-1では、普図保留数カウンタの値が「1」以上であるか否かを判定し、普図保留数カウンタの値が「1」以上であると判定した場合(Yes)には、ステップS20-2に移行し、普図保留数カウンタの値が「1」以上でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS20-2では、普図保留数更新処理を実行し、ステップS20-3に移行する。普図保留数更新処理では、普図保留数を更新する。
具体的には、普図保留数更新処理では、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち一の始動情報を、判定始動情報として選択する。
本実施形態では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報のうち、最も先に取得(記憶)された普図始動情報が、判定始動情報として選択される。
ROM220には、普通図柄抽選の当り値が登録された普図当落抽選テーブルが格納されている。また、普図当落抽選テーブルとして、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルと、時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルと、が格納されている。
時短制御の停止中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(本実施形態では、1/99)となるように、当り値が登録されている。一方、時短制御の実行中に対応する普図当落抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(本実施形態では、1/1)となるように、当り値が登録されている。
そして、普図当落判定処理では、判定始動情報に含まれる当り乱数と、現在の時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普図当落抽選テーブルと、に基づいて、普図当落判定を実行する。
具体的には、判定始動情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致している場合には、普通図柄抽選の結果を「当り」(当選)と判定する。
一方、判定始動情報に含まれる当り乱数の値が当り値と一致していない場合には、普通図柄抽選の結果を「はずれ」(落選)と判定する。
具体的には、普図停止図柄判定処理では、普図当落判定により「当り」(当選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「普図当り図柄」を判定する。
一方、普図当落判定により「はずれ」(落選)と判定された場合には、停止図柄の種別(停止図柄番号)として、「はずれ図柄」を判定する。
次に、決定した停止図柄の種別(停止図柄番号)を、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶する。
ステップS20-5では、普図変動パターン判定処理を実行し、ステップS20-6に移行する。普図変動パターン判定処理では、普通図柄の変動パターンの種別(変動パターン番号)を判定(普図変動パターン判定)する。
具体的には、普図変動パターン判定処理では、時短制御を停止中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第1の種別(本実施形態では、2.0[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
一方、時短制御を実行中である場合には、普図変動パターンの種別(変動パターン番号)として、第2の種別(本実施形態では、0.5[s]の変動時間に対応する種別)を判定する。
ステップS20-7では、普図変動表示データ設定処理を実行し、ステップS20-8に移行する。普図変動表示データ設定処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを設定する。
具体的には、普図変動表示データ設定処理では、まず、普図表示タイマに、所定表示時間を設定する。
次に、普図表示装置に対応するセグデータとして、所定のセグデータを設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御される。
ステップS20-8では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動中状態」に対応する値を設定する。
図29は、普図変動中処理を示すフローチャートである。
普図変動中処理は、ステップS19-3において実行されると、図29に示すように、まず、ステップS21-1に移行する。
ステップS21-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS21-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21-4に移行する。
ステップS21-2では、普図表示タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普図表示タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS21-3に移行し、普図表示タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS21-3では、普図変動表示データ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置の変動表示を制御するためのデータを更新する。
具体的には、普図変動表示データ更新処理では、普図表示装置に対応するセグデータを更新する。
具体的には、普図停止表示データ設定処理では、RAM230の停止図柄記憶領域に記憶されている停止図柄(セグデータ)を取得する。
次に、普図表示装置に対応するセグデータとして、取得したセグデータ(停止図柄に係るセグデータ)を設定する。これによって、普図表示装置を構成する所定数のセグメントのうち、設定されたセグデータに対応するセグメントが点灯制御(停止表示)される。
ステップS21-5では、普図停止時間設定処理を実行し、ステップS21-6に移行する。普図停止時間設定処理では、所定の停止時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS21-6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図停止図柄表示状態」に対応する値を設定する。
図30は、普図停止中処理を示すフローチャートである。
普図停止中処理は、ステップS19-3において実行されると、図30に示すように、まず、ステップS22-1に移行する。
ステップS22-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS22-2では、停止図柄が「普図当り図柄」であるか否かを判定し、停止図柄が「普図当り図柄」でないと判定した場合(No)には、ステップS22-3に移行し、停止図柄が「普図当り図柄」であると判定した場合(Yes)には、ステップS22-4に移行する。
ステップS22-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
ステップS22-4では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS22-5に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開閉制御するための制御データを設定する。
ROM220には、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルが格納されている。そして、各普通電役制御テーブルには、普通電役開放前時間、普通電役閉鎖有効時間、開放終了ウェイト時間、開閉切替回数、各回の開閉切替に対応する制御データ(ソレノイド制御データ、制御時間データ)等が規定されている。
普通電役制御データ設定処理では、時短制御の実行状況(実行中又は停止中)に対応する普通電役制御テーブルを読出し、読み出した普通電役制御テーブルを、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定する。
次に、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、開閉切替回数を読み出す。そして、読み出した開閉切替回数を、普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。また、普通電役入賞数カウンタの値として「0」を設定する。
ステップS22-6では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放前状態」に対応する値を設定する。
図31は、普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放前処理は、ステップS19-3において実行されると、図31に示すように、まず、ステップS23-1に移行する。
ステップS23-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS23-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS23-2では、普通電役開閉切替処理を実行し、ステップS23-3に移行する。普通電役開閉切替処理については、後述する。
ステップS23-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放制御状態」に対応する値を設定する。
図32は、普通電役開閉切替処理を示すフローチャートである。
普通電役開閉切替処理は、ステップS23-2,S25-3において実行されると、図32に示すように、まず、ステップS24-1に移行する。
ステップS24-1では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS24-2に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23-3又はS25-4)に移行する。
ステップS24-2では、普通電役制御データ設定処理を実行し、ステップS24-3に移行する。普通電役制御データ設定処理では、普通電動役物52aを開放状態又は閉鎖状態に制御するための制御データを設定する。
具体的には、普通電役制御データ設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応するソレノイド制御データを読み出す。そして、読み出したソレノイド制御データ(通電又は通電停止を指定する制御データ)を、RAM230の所定領域に設定する。これによって、設定されたソレノイドデータに基づく普通電動役物ソレノイド64の制御が開始され、普通電動役物52aが開放状態又は閉鎖状態に制御される。
具体的には、普通電役制御時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、普通電役開閉切替回数カウンタの値に対応する制御時間を読み出す。そして、読み出した制御時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS24-4では、普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS23-3又はS25-4)に移行する。普通電役開閉切替回数カウンタ更新処理では、普通電役開閉切替回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに普通電役開閉切替回数カウンタに設定する。
図33は、普通電動役物開放制御処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放制御処理は、ステップS19-3において実行されると、図33に示すように、まず、ステップS25-1に移行する。
ステップS25-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25-4に移行する。
ステップS25-2では、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であるか否かを判定し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」でないと判定した場合(No)には、ステップS25-3に移行し、普通電役開閉切替回数カウンタの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS25-5に移行する。
ステップS25-3では、普通電役開閉切替処理(図32参照)を実行し、ステップS25-4に移行する。
ステップS25-4では、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値(本実施形態では、3[球])に達しているか否かを判定し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS25-5に移行し、普通電役入賞数カウンタの値が所定の上限値に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS25-6では、普通電役閉鎖有効時間設定処理を実行し、ステップS25-7に移行する。普通電役閉鎖有効時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の普通電役閉鎖有効時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS25-7では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物閉鎖有効状態」に対応する値を設定する。
図34は、普通電動役物閉鎖有効処理を示すフローチャートである。
普通電動役物閉鎖有効処理は、ステップS19-3において実行されると、図34に示すように、まず、ステップS26-1に移行する。
ステップS26-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS26-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS26-2では、開放終了ウェイト時間設定処理を実行し、ステップS26-3に移行する。開放終了ウェイト時間設定処理では、RAM230の普通電役制御テーブル領域に設定されている普通電役制御テーブルを参照して、所定の開放終了ウェイト時間を、普通遊技タイマに設定する。
ステップS26-3では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普通電動役物開放終了ウェイト状態」に対応する値を設定する。
図35は、普通電動役物開放終了ウェイト処理を示すフローチャートである。
普通電動役物開放終了ウェイト処理は、ステップS19-3において実行されると、図35に示すように、まず、ステップS27-1に移行する。
ステップS27-1では、普通遊技タイマの値が「0」であるか否かを判定し、普通遊技タイマの値が「0」であると判定した場合(Yes)には、ステップS27-2に移行し、普通遊技タイマの値が「0」でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。
ステップS27-2では、普通遊技フェーズ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-13)に移行する。普通遊技フェーズ更新処理では、RAM230の普通遊技フェーズフラグ領域において、「普図変動待ち状態」に対応する値を設定する。
図36は、性能表示装置制御処理を示すフローチャートである。
性能表示装置制御処理は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、性能表示装置制御処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。性能表示装置制御処理は、タイマ割込み処理の実行中に呼び出される。
性能表示装置制御処理は、ステップS4-19で呼び出されると、図36に示すように、ステップS28-1に移行する。
ステップS28-1では、スタックポインタ退避処理を実行し、ステップS28-2に移行する。スタックポインタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS28-2では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS28-3に移行する。レジスタ退避処理では、使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたレジスタの値を、RAMの退避領域に退避させる。
ステップS28-3では、球数加算処理を実行し、ステップS28-4に移行する。
球数加算処理では、RAM230のアウト球数加算値記憶領域に記憶されている値を、アウト球数カウンタの値に加算する。
次に、RAM230の払出数加算値記憶領域に記憶されている値を、払出数カウンタの値に加算する。
ステップS28-4では、ベース比率算出処理を実行し、ステップS28-5に移行する。ベース比率算出処理については、後述する。
具体的には、性能表示装置表示処理では、性能表示装置データ信号制御データ設定領域において、ステップS38-4で算出されたベース比率(現在の区間の現時点のベース比率)、又は、ステップS38-2で保存されたベース比率(前回の区間の最終的なベース比率)に対応する性能表示装置データ信号制御データを設定する。
これによって、性能表示装置データ信号制御データ設定領域に設定された性能表示装置データ信号制御データにしたがって、性能表示装置61において、現在の区間の現時点のベース比率、又は、前回の区間の最終的なベース比率が表示される。
この際、性能表示装置61において、現在の区間の現時点のベース比率と、前回の区間の最終的なベース比率とが、所定時間ごとに、交互に表示されるように、現在の区間の現時点のベース比率に対応する性能表示装置データ信号制御データと、前回の区間の最終的なベース比率に対応する性能表示装置データ信号制御データとが、所定時間ごとに、交互に設定される。
ステップS28-7では、スタックポインタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS4-20)に移行する。スタックポインタ復帰処理では、ステップS28-1で退避しておいたスタックポインタの値(使用領域m1に記憶されているプログラムに基づく処理で使用していたスタックポインタの値)を復帰させる。
図37は、ベース比率算出処理を示すフローチャートである。
ベース比率算出処理は、性能表示装置61の表示を制御するためのプログラムに基づく処理となっている。すなわち、ベース比率算出処理は、ROM220の使用外領域m2(プログラム領域)に記憶されているプログラムに基づく処理となっている。ベース比率算出処理は、性能表示装置制御処理の実行中に呼び出される。
ベース比率算出処理は、ステップS28-4で呼び出されると、図37に示すように、ステップS38-1に移行する。
ステップS38-1では、アウト球数カウンタの値が基準値に達しているか否かを判定し、アウト球数カウンタの値が基準値に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS38-2に移行し、アウト球数カウンタの値が基準値に達していないと判定した場合(No)には、ステップS38-4に移行する。
本実施形態では、基準値=60000×n(n=整数)となっている。なお、「n」は、現在の区間を示す値であり、初期値として「1」が設定される。
ステップS38-2では、ベース比率保存処理を実行し、ステップS38-3に移行する。ベース比率保存処理では、前回のベース比率演算処理(ステップS38-4)で演算されたベース比率を、前回の区間の最終的なベース比率として、RAM230の所定領域に保存(記憶)する。また、払出数カウンタの値をリセットする(払出カウンタの値として「0」を設定する)。
ステップS38-3では、基準値更新処理を実行し、ステップS38-4に移行する。基準値更新処理では、現在の区間を示す値(n)に、「1」を加算する。これによって、基準値が更新される。
ステップS38-4では、ベース比率演算処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS28-5)に移行する。ベース比率演算処理では、アウト球数カウンタの値と、払出数カウンタの値と、に基づいて、ベース比率を算出する。
次に、パチンコ機1において実行される各種演出を説明する。
まず、パチンコ機1において実行される保留演出(保留表示)を説明する。
パチンコ機1では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている各始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)を対象として保留演出が実行される。
保留演出は、当該保留演出の対象とされている始動情報(以下、「保留演出対象始動情報」とする)に基づく特別図柄の報知表示(始動判定)が保留されていること、又は、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の実行中であること、を示唆(報知)する演出となっている。
保留演出では、保留図柄表示領域b1~b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
また、保留図柄表示領域b3には、保留図柄hが表示される表示位置(表示部)として、特図2始動情報記憶領域の4つの記憶部(第1記憶部~第4記憶部)のそれぞれに対応する表示位置が規定されている。
そして、特図1始動情報を対象保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図1始動情報記憶領域(第1記憶部~第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b2において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、特図2始動情報を保留演出対象始動情報とする保留演出では、保留図柄表示領域b1,b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
すなわち、保留演出対象始動情報が特図2始動情報記憶領域(第1記憶部~第4記憶部)に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報の取得後から、保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行前までの期間中)には、保留図柄表示領域b3において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
この際、保留演出対象始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)に対応する表示位置において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
一方、保留演出対象始動情報が変動中始動情報記憶領域に記憶されている期間中(保留演出対象始動情報に基づく始動判定の実行後から、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了までの期間中)には、保留図柄表示領域b1において、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
その後、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第3記憶部から、第2記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第3記憶部に対応する表示位置から、第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
また、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、第2記憶部から、第1記憶部に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、第2記憶部に対応する表示位置から、第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)される。
さらに、保留演出対象始動情報を記憶する記憶領域が、特図1始動情報記憶領域(第1記憶部)から、変動中始動情報記憶領域に変更(シフト)されたことに応じて、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示領域が、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から、保留図柄表示領域b1に変更(シフト)される。
そして、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて、保留図柄表示領域b1における保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの表示が終了され、これによって、保留演出が終了する。
「通常保留演出」は、保留演出対象始動情報に基づく事前判定(ステップS9-8)の結果を示唆しない保留演出の種別となっている。
本実施形態では、保留図柄hの色(種別)として、「白色」と、「青色」と、「緑色」と、「紫色」と、「赤色」と、が規定されている。
通常保留演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hとして、「白色」の保留図柄hが表示される。そして、通常保留演出では、保留演出対象始動情報に対応する保留図柄hの色が、「白色」のまま、変化しない。
通常保留演出は、保留演出対象始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)が始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されたことに応じて開始され、保留演出対象始動情報に基づく特別図柄の報知表示の終了に応じて終了される。
以下の説明では、保留予告演出の対象とされている始動情報を、「保留予告対象始動情報」とする。また、保留予告対象始動情報に対応する保留図柄hを、「予告対象保留図柄hy」とする。
本実施形態では、保留予告演出は、保留予告対象始動情報に基づく事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、保留予告演出が、保留予告対象始動情報に基づく事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
保留予告演出では、予告対象保留図柄hyの色が変化する。すなわち、保留予告演出では、予告対象保留図柄hyの色が、「青色」、「緑色」、「紫色」及び「赤色」のうち、いずれかの色に変化する。そして、保留予告演出では、最終的に変化する予告対象保留図柄hyの色によって、保留予告対象始動情報に基づく事前判定の結果(具体的には、大当り期待度)が示唆される。
すなわち、保留図柄h(予告対象保留図柄hy)の各色は、大当り期待度を基準として、予め段階付け(順位付け)がなされている。この際、保留図柄hの各色の段階(順位)は、段階(順位)が高いものから順に、「赤色」(第5段階)、「紫色」(第4段階)、「緑色」(第3段階)、「青色」(第2段階)、「白色」(第1段階)(段階高→段階低)となるように規定されている。
「大当り期待度」とは、大当り遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。すなわち、保留図柄hの各色の大当り期待度とは、保留図柄h(予告対象保留図柄hy)の最終色として、当該色が選択された場合に、大当り遊技状態が生起される可能性(度合い)をいう。
「保留変化契機」は、予告対象保留図柄hyの色が変化する契機となっている。また、「保留変化内容」は、予告対象保留図柄hyの色が変化する内容となっている。
本実施形態では、保留変化契機として、各先行保留情報に対応する変動演出の開始時、保留予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時等が規定されている。そして、保留予告演出が実行されるときには、これらの保留変化契機のうちから、一回又は複数回の保留変化契機が設定される。
本実施形態では、保留予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図2始動情報のみを対象として実行される。
「役物連続予告演出」は、先読み予告演出の一種となっている。すなわち、役物連続予告演出は、所定の始動情報に基づく事前判定(ステップS9-8)の結果を示唆する演出となっている。
以下の説明では、役物連続予告演出の対象とされている始動情報を、「役物連続予告対象始動情報」とする。
本実施形態では、役物連続予告演出は、役物連続予告対象始動情報に基づく事前特図停止図柄判定の結果(具体的には、「大当り図柄」である可能性)を示唆する演出となっている。
なお、役物連続予告演出が、役物連続予告対象始動情報に基づく事前特図変動パターン判定の結果(具体的には、「スーパーリーチ変動」である可能性)を示唆する構成としても構わない。
本実施形態では、可動体の動作態様として、第1動作態様と、第2動作態様と、第3動作態様と、第4動作態様と、が規定されている。第1動作態様~第4動作態様は、互いに異なる動作態様となっている。
役物連続予告演出では、複数回の可動体演出が実行される。各回の可動体演出では、可動体が、第1動作態様~第4動作態様のうち、いずれかの動作態様で動作する。
そして、役物連続予告演出では、最終回の可動体演出の内容(可動体の動作態様)によって、役物連続予告対象始動情報に基づく事前判定の結果(具体的には、大当り期待度)が示唆される。
すなわち、各動作態様は、大当り期待度を基準として、予め段階付け(順位付け)がなされている。この際、各動作態様の段階(順位)は、段階(順位)が高いものから順に、「第4動作態様」(第4段階)、「第3動作態様」(第3段階)、「第2動作態様」(第2段階)、「第1動作態様」(第1段階)(段階高→段階低)となるように規定されている。
「可動体演出契機」は、役物演出が実行される契機となっている。また、「可動体演出内容」は、可動体の動作態様を指定する情報(可動体演出の内容を指定する情報)となっている。
本実施形態では、可動体演出契機として、各先行保留情報に対応する変動演出の開始時、役物連続予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時等が規定されている。そして、役物連続予告演出が実行されるときには、可動体演出契機として、各先行保留情報に対応する変動演出の開始時と、役物連続予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時と、が設定される。
本実施形態では、役物連続予告演出は、特図1始動情報及び特図2始動情報のうち、特図2始動情報のみを対象として実行される。
パチンコ機1では、特別図柄の変動表示の実行中に、変動演出として、第1変動演出と、第2変動演出と、が連続して実行される。
本実施形態では、第1変動演出の態様(変動演出番号)として、変動モードの各種別(各変動モード番号)に対応する態様が規定されている。また、第2変動演出の態様(変動演出番号)として、変動パターンの各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
以下の説明では、第1演出図柄表示領域a1において表示される第1演出図柄z1を「左図柄」とし、第1演出図柄表示領域a2において表示される第1演出図柄z1を「中図柄」とし、第1演出図柄表示領域a3において表示される第1演出図柄z1を「右図柄」とする。
パチンコ機1では、変動モードの種別として「擬似連変動」(「擬似連2変動」、「擬似連3変動」又は「擬似連4変動」)が選択(指定)された場合に、第1変動演出として「擬似連続変動演出」が選択される。
本実施形態では、擬似連続変動演出の態様(変動演出番号)として、「擬似連2変動」に対応する「擬似連2変動演出」と、「擬似連3変動」に対応する「擬似連3変動演出」と、「擬似連4変動」に対応する「擬似連4変動演出」と、が規定されている。
「擬似連続変動演出」は、1回の特別図柄の変動表示の実行中において、第1演出図柄z1の変動表示が、擬似的に、複数回実行される演出となっている。具体的には、擬似連続変動演出は、複数回の擬似変動演出を含んで構成されている。
本実施形態では、「擬似連2変動演出」は、2回の擬似変動演出を含んで構成されている。一方、「擬似連3変動演出」は、3回の擬似変動演出を含んで構成されている。一方、「擬似連4変動演出」は、4回の擬似変動演出を含んで構成されている。
以下の説明では、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回の擬似変動演出を、「最終回擬似変動演出」とする。また、擬似連続変動演出に含まれる擬似変動演出のうち、最終回擬似変動演出を除く、各回の擬似変動演出を、「途中回擬似変動演出」とする。
「通常変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3において、第1演出図柄z1が通常変動表示される表示演出をいう。具体的には、通常変動演出では、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示される。
「通常変動表示」は、第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置に表示される第1演出図柄z1の種類が、順次、入れ替わる表示をいう。
「抽選結果表示位置」とは、後述する停止演出において、第1演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
「通常リーチ変動演出」は、3つの第1演出図柄表示領域a1~a3のうち、2以上の領域において、第1演出図柄z1が仮停止表示され、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている第1演出図柄z1の組み合わせが、「大当り図柄」に含まれる組み合わせとなる表示演出をいう。
以下の説明では、通常リーチ変動演出(または、後述する縮小リーチ変動演出)において、「大当り図柄」に含まれる組み合わせで仮停止表示される第1演出図柄z1を、「リーチ状態を形成する第1演出図柄z1」という。
具体的には、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄により、リーチ状態が形成される。すなわち、通常リーチ変動演出では、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、仮停止表示された左図柄及び右図柄が、互いに同一の種別となる。なお、通常リーチ変動演出では、中図柄は、通常変動表示される。
「仮停止表示」は、第1演出図柄表示領域a1~a3の抽選結果表示位置において、一の種類の第1演出図柄z1が、所定態様で移動(揺動、回転等)されている状態で、所定時間継続して留まる表示をいう。
「擬似連演出」は、擬似連継続図柄が仮停止表示されるか否かにより、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽る(示唆する)擬似連演出の種別となっている。
「擬似連継続図柄」は、次回の擬似変動演出の実行を煽る情報(本実施形態では、「NEXT」の文字)を含んで構成されている。
本実施形態では、「擬似連演出」として、「擬似連継続演出」と、「擬似連終了演出」と、が規定されている。
「擬似連継続演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されることを示唆する演出となっている。
具体的には、「擬似連継続演出」では、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連継続演出」では、擬似連継続図柄が仮停止表示される。これによって、次回の擬似変動演出が実行されることが示唆される。
「擬似連終了演出」は、次回の擬似変動演出が実行されるか否かを煽った後に、次回の擬似変動演出が実行されないことを示唆する演出となっている。
具体的には、「擬似連終了演出」では、擬似連継続演出と同様に、中図柄として、擬似連継続図柄(中図柄)が出現し、当該擬似連継続図柄が、抽選結果表示位置に向かって移動する。この際、擬似連継続図柄の移動速度は、通常変動表示における第1演出図柄z1の移動速度と比較して、遅くなっている。そして、「擬似連終了演出」では、擬似連継続図柄が、仮停止表示されずに、抽選結果表示位置を通過する。これによって、次回の擬似変動演出が実行されないことが示唆される。
各回の途中回擬似変動演出は、擬似連継続演出の終了に応じて終了される。そして、途中回擬似変動演出の終了に応じて、次回の擬似変動演出が開始される。
各回の最終回擬似変動演出では、その開始に応じて、通常変動演出が実行された後に、リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄が通常変動表示された後に、左図柄及び右図柄が仮停止表示され、右図柄及び左図柄によりリーチ状態が形成される。そして、リーチ変動演出の実行中(リーチ状態の形成中)に、擬似連終了演出が実行される。
各回の最終回擬似変動演出は、擬似連終了演出の終了に応じて終了される。そして、最終回擬似変動演出の終了に応じて、第2変動演出(ノーマルリーチ変動演出又はスーパーリーチ変動演出)が開始される。
本実施形態では、「擬似連なし変動演出」の態様(変動演出番号)として、「擬似連なし変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「擬似連なし変動演出」は、通常変動演出を含んで構成されている。
具体的には、「擬似連なし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が開始される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示が開始される。
そして、「擬似連なし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「擬似連なし変動演出」の終了まで継続される。
なお、擬似連なし変動演出では、擬似変動演出(通常擬似変動演出又は特殊擬似変動演出)が実行されない。
パチンコ機1では、変動パターンの種別として「スーパーリーチ変動」が選択(指定)された場合に、第2変動演出として「スーパーリーチ変動演出」が選択される。
本実施形態では、「スーパーリーチ変動演出」の態様(変動演出番号)として、「スーパーリーチ変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
具体的には、「スーパーリーチ変動演出」の態様として、「スーパーリーチ変動1」に対応する「スーパーリーチ変動演出1」と、「スーパーリーチ変動2」に対応する「スーパーリーチ変動演出2」と、「スーパーリーチ変動3」に対応する「スーパーリーチ変動演出3」と、「スーパーリーチ変動4」に対応する「スーパーリーチ変動演出4」と、「スーパーリーチ変動5」に対応する「スーパーリーチ変動演出5」と、が規定されている。
これによって、「スーパーリーチ変動演出」の各態様の期待度は、期待度が高いものから順に、「スーパーリーチ変動演出5」、「スーパーリーチ変動演出4」、「スーパーリーチ変動演出3」、「スーパーリーチ変動演出2」、「スーパーリーチ変動演出1」(期待度高→期待度低)となる。
「縮小リーチ変動演出」は、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1が、縮小表示(仮停止表示)される表示演出をいう。特に、縮小リーチ変動演出では、リーチ状態を形成する第1演出図柄z1のみが表示され、リーチ状態を形成していない第1演出図柄z1の表示が省略される。具体的には、縮小リーチ変動表示では、リーチ状態を形成する右図柄及び左図柄が、縮小された状態で、仮停止表示され、中図柄については表示されない。
本実施形態では、発展リーチ演出の種別として、互いに異なる内容の「発展リーチ演出1」~「発展リーチ演出5」が規定されている。
そして、「スーパーリーチ変動演出1」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出1」が実行される。「発展リーチ演出1」は、表示画面31aにおける「発展リーチ演出画像1」の表示を含んで構成されている。「発展リーチ演出画像1」は、「キャラクターA」による演出画像となっている。
一方、「スーパーリーチ変動演出2」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出2」が実行される。「発展リーチ演出2」は、表示画面31aにおける「発展リーチ演出画像2」の表示を含んで構成されている。「発展リーチ演出画像2」は、「キャラクターB」による演出画像となっている。
一方、「スーパーリーチ変動演出3」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出3」が実行される。「発展リーチ演出3」は、表示画面31aにおける「発展リーチ演出画像3」の表示を含んで構成されている。「発展リーチ演出画像3」は、「キャラクターC」による演出画像となっている。
一方、「スーパーリーチ変動演出4」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出4」が実行される。「発展リーチ演出4」は、表示画面31aにおける「発展リーチ演出画像4」の表示を含んで構成されている。「発展リーチ演出画像4」は、「キャラクターD」による演出画像となっている。
一方、「スーパーリーチ変動演出5」では、発展リーチ演出として、「発展リーチ演出5」が実行される。「発展リーチ演出5」は、表示画面31aにおける「発展リーチ演出画像5」の表示を含んで構成されている。「発展リーチ演出画像5」は、「キャラクターE」による演出画像となっている。
すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成している状態から、リーチ状態を形成する左図柄及び右図柄が縮小され、縮小された左図柄が表示画面31aの左上端部に移動され、縮小された右図柄が表示画面31aの右上端部に移動され、また、中図柄の表示が消滅する。この際、予め決定された停止演出番号に係る停止演出において停止表示される左図柄及び右図柄によりリーチ状態が形成される。
そして、「スーパーリーチ変動演出1」~「スーパーリーチ変動演出5」では、縮小リーチ変動演出が実行されている期間中に、「発展リーチ演出」(「発展リーチ演出1」~「発展リーチ演出5」)が実行される。
すなわち、縮小リーチ変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて、「発展リーチ演出」が開始される。「発展リーチ演出」は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「スーパーリーチ変動演出1」~「スーパーリーチ変動演出5」は、「発展リーチ演出」の終了に応じて終了される。そして、「スーパーリーチ変動演出1」~「スーパーリーチ変動演出5」の終了に応じて、停止演出が開始される。
本実施形態では、「ノーマルリーチ変動演出」の態様(変動演出番号)として、「ノーマルリーチ変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出を含んで構成されている。
具体的には、「ノーマルリーチ変動演出」では、その開始に応じて、通常リーチ変動演出が実行される。すなわち、左図柄及び右図柄がリーチ状態を形成する。通常リーチ変動演出は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。
「ノーマルリーチ変動演出」は、通常リーチ変動演出の終了に応じて終了される。そして、「ノーマルリーチ変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、ノーマルリーチ変動演出では、発展リーチ演出が実行されない。
本実施形態では、「リーチなし変動演出」の態様(変動演出番号)として、「リーチなし変動」の各種別(各変動パターン番号)に対応する態様が規定されている。
「リーチなし変動演出」は、表示演出として、通常変動演出を含んで構成されている。
具体的には、「リーチなし変動演出」では、その開始に応じて、「通常変動演出」が実行される。すなわち、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示が開始される。
そして、「リーチなし変動演出」では、左図柄、中図柄及び右図柄の通常変動表示(「通常変動演出」)が、当該「リーチなし変動演出」の終了まで継続される。そして、「リーチなし変動演出」の終了に応じて、停止演出が開始される。
なお、リーチなし変動演出では、リーチ変動演出及び発展リーチ演出が実行されない。
パチンコ機1では、変動演出の実行中に、メイン予告演出が実行される。
「メイン予告演出」とは、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、メイン予告演出は、第1変動演出中に実行される。そして、メイン予告演出は、特図変動パターン判定の結果(具体的には、変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」である可能性(以下、「リーチ期待度」とする))を示唆する。
本実施形態では、メイン予告演出の種別として、テロップ予告と、カットイン予告と、ボタン予告と、が規定されている。
具体的には、テロップ予告は、表示画面31aにおけるテロップ予告画像の表示を含んで構成されている。テロップ予告画像は、「所定のコメントを表示するテロップが出現する」内容の演出画像となっている。そして、テロップ予告画像では、出現したテロップに表示されているコメントの内容と、背景の色と、の組み合わせにより、リーチ期待度が示唆される。
本実施形態では、テロップ予告画像に表示されるコメントの内容として、「コメントA」と、「コメントB」と、「コメントC」と、が規定されている。また、テロップ予告画像に表示される背景の態様として、「青色背景」と、「緑色背景」と、「紫色背景」と、「赤色背景」と、が規定されている。
ここで、テロップ予告画像に表示されるコメントの各内容のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「コメントC」、「コメントB」、「コメントA」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、テロップ予告画像に表示される背景の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「赤色背景」、「紫色背景」、「緑色背景」、「青色背景」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
そして、テロップ予告の各種別のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「テロップ予告C」、「テロップ予告B」、「テロップ予告A」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、「テロップ予告A」の態様として、「テロップ予告A1」~「テロップ予告A4」が規定されている。
そして、「テロップ予告A」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「テロップ予告A4」、「テロップ予告A3」、「テロップ予告A2」、「テロップ予告A1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、「テロップ予告B」の態様として、「テロップ予告B1」~「テロップ予告B4」が規定されている。
そして、「テロップ予告B」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「テロップ予告B4」、「テロップ予告B3」、「テロップ予告B2」、「テロップ予告B1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
さらに、「テロップ予告C」の態様として、「テロップ予告C1」~「テロップ予告C4」が規定されている。
そして、「テロップ予告C」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「テロップ予告C4」、「テロップ予告C3」、「テロップ予告C2」、「テロップ予告C1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
「テロップ予告B」(「テロップ予告B1」~「テロップ予告B4」)に対応するテロップ予告画像では、コメントの内容として、「コメントB」が表示される。
「テロップ予告C」(「テロップ予告C1」~「テロップ予告C4」)に対応するテロップ予告画像では、コメントの内容として、「コメントC」が表示される。
また、「テロップ予告A1」、「テロップ予告B1」及び「テロップ予告C1」に対応するテロップ予告画像では、背景の態様として、「青色背景」が表示される。
「テロップ予告A2」、「テロップ予告B2」及び「テロップ予告C2」に対応するテロップ予告画像では、背景の態様として、「緑色背景」が表示される。
「テロップ予告A3」、「テロップ予告B3」及び「テロップ予告C3」に対応するテロップ予告画像では、背景の態様として、「紫色背景」が表示される。
「テロップ予告A4」、「テロップ予告B4」及び「テロップ予告C4」に対応するテロップ予告画像では、背景の態様として、「赤色背景」が表示される。
具体的には、カットイン予告は、表示画面31aにおけるカットイン予告画像の表示を含んで構成されている。カットイン予告画像は、「画面が切り裂かれて、所定のキャラクターが出現する」内容の演出画像となっている。そして、カットイン予告画像では、出現したキャラクターの種類と、背景の色と、の組み合わせにより、リーチ期待度が示唆される。
本実施形態では、カットイン予告画像に表示されるキャラクターの種類として、「キャラクターA」と、「キャラクターB」と、「キャラクターC」と、が規定されている。また、カットイン予告画像に表示される背景の態様として、「青色背景」と、「緑色背景」と、「紫色背景」と、「赤色背景」と、が規定されている。
ここで、カットイン予告画像に表示されるキャラクターの各種類のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「キャラクターC」、「キャラクターB」、「キャラクターA」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、カットイン予告画像に表示される背景の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「赤色背景」、「紫色背景」、「緑色背景」、「青色背景」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
そして、カットイン予告の各種別のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「カットイン予告C」、「カットイン予告B」、「カットイン予告A」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、「カットイン予告A」の態様として、「カットイン予告A1」~「カットイン予告A4」が規定されている。
そして、「カットイン予告A」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「カットイン予告A4」、「カットイン予告A3」、「カットイン予告A2」、「カットイン予告A1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
また、「カットイン予告B」の態様として、「カットイン予告B1」~「カットイン予告B4」が規定されている。
そして、「カットイン予告B」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「カットイン予告B4」、「カットイン予告B3」、「カットイン予告B2」、「カットイン予告B1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
さらに、「カットイン予告C」の態様として、「カットイン予告C1」~「カットイン予告C4」が規定されている。
そして、「カットイン予告C」の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「カットイン予告C4」、「カットイン予告C3」、「カットイン予告C2」、「カットイン予告C1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
「カットイン予告B」(「カットイン予告B1」~「カットイン予告B4」)に対応するカットイン予告画像では、キャラクターとして、「キャラクターB」が表示される。
「カットイン予告C」(「カットイン予告C1」~「カットイン予告C4」)に対応するカットイン予告画像では、キャラクターとして、「キャラクターC」が表示される。
また、「カットイン予告A1」、「カットイン予告B1」及び「カットイン予告C1」に対応するカットイン予告画像では、背景の態様として、「青色背景」が表示される。
「カットイン予告A2」、「カットイン予告B2」及び「カットイン予告C2」に対応するカットイン予告画像では、背景の態様として、「緑色背景」が表示される。
「カットイン予告A3」、「カットイン予告B3」及び「カットイン予告C3」に対応するカットイン予告画像では、背景の態様として、「紫色背景」が表示される。
「カットイン予告A4」、「カットイン予告B4」及び「カットイン予告C4」に対応するカットイン予告画像では、背景の態様として、「赤色背景」が表示される。
ボタン予告では、その開始に応じて、操作有効状態が設定(開始)されるとともに、表示画面31aにおけるボタン操作催促画像の表示が開始される。
操作有効状態は、演出ボタン5bの押下操作が検出されたこと、及び、その開始(設定)から所定操作有効時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて解除(終了)される。
そして、ボタン予告では、操作有効状態の解除に応じて、表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像の表示が終了されて、ボタン予告画像の表示が開始される。
ボタン操作催促画像は、演出ボタン5bの押下操作を促す画像となっている。具体的には、ボタン操作催促画像は、演出ボタン5bを模した図形と、演出ボタン5bの押下操作を促す情報(本実施形態では、「PUSH」なる文字)と、操作有効状態が解除されるまでの残り時間を示す情報(本実施形態では、残り時間を示すタイムバー)と、を含んで構成されている。
ボタン予告画像は、「演出ボタン5bを模した図形から、所定のアイコンが飛び出す」内容の演出画像となっている。そして、ボタン予告画像では、飛び出したアイコンの態様により、リーチ期待度が示唆される。
本実施形態では、ボタン予告画像に表示されるアイコンの態様として、「青色アイコン」と、「緑色アイコン」と、「紫色アイコン」と、「赤色アイコン」と、が規定されている。
ここで、ボタン予告画像に表示されるアイコンの各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「赤色アイコン」、「紫色アイコン」、「緑色アイコン」、「青色アイコン」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
そして、ボタン予告の各態様のリーチ期待度は、リーチ期待度が高いものから順に、「ボタン予告4」、「ボタン予告3」、「ボタン予告2」、「ボタン予告1」(リーチ期待度高→リーチ期待度低)となるように規定されている。
「ボタン予告1」に対応するボタン予告画像では、「青色アイコン」が表示される。「ボタン予告2」に対応するボタン予告画像では、「緑色アイコン」が表示される。「ボタン予告3」に対応するボタン予告画像では、「紫色アイコン」が表示される。「ボタン予告4」に対応するボタン予告画像では、「赤色アイコン」が表示される。
ボタン予告は、当該変動演出の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。ボタン予告では、その開始に応じて、操作有効状態が設定されるとともに、表示画面31aにおけるボタン操作催促画像の表示が開始される。また、ボタン予告では、演出ボタン5bの押下操作が検出されたこと、及び、その開始から所定操作有効時間が経過したこと、のうち一方の条件の成立に応じて、表示画面31aにおいて、ボタン操作催促画像の表示が終了されて、ボタン予告画像の表示が開始される。そして、ボタン操作催促画像の表示は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了される。これによって、当該ボタン予告が終了される。
パチンコ機1では、変動演出の実行中に、サブ予告演出が実行される。
「サブ予告演出」とは、変動演出中に実行される演出であって、当該変動演出に係る始動判定(特図当落判定、特図停止図柄判定、特図変動パターン判定等)の結果を示唆する演出となっている。
本実施形態では、サブ予告演出は、大当り期待度を示唆する。
本実施形態では、サブ予告演出の種別として、背景エフェクト予告と、ミニキャラ予告と、が規定されている。
具体的には、背景エフェクト予告は、表示画面31aにおけるエフェクト予告画像の表示を含んで構成されている。
エフェクト予告画像は、背景画像に重ねて表示される演出画像となっている。エフェクト予告画像では、その内容により、大当り期待度が示唆される。
本実施形態では、背景エフェクト予告の態様(種別)として、「背景エフェクト予告1」~「背景エフェクト予告4」が規定されている。
背景エフェクト予告の各態様の大当り期待度は、大当り期待度が高いものから順に、「背景エフェクト予告4」、「背景エフェクト予告3」、「背景エフェクト予告2」、「背景エフェクト予告1」(大当り期待度高→大当り期待度低)となるように規定されている。
エフェクト予告画像は、「所定のオブジェクトが風に舞っている状態を示す画像」が表示される。そして、「背景エフェクト予告1」~「背景エフェクト予告5」では、エフェクト予告画像における「風に舞っているオブジェクトの数」が、互いに異なっている。
具体的には、ミニキャラ予告は、表示画面31aにおけるミニキャラ予告画像の表示を含んで構成されている。
ミニキャラ予告画像は、「所定のミニキャラクターが出現する」内容の演出画像となっている。ミニキャラ予告画像では、出現するミニキャラクターの種類により、大当り期待度が示唆される。
本実施形態では、ミニキャラ予告の態様として、「ミニキャラ予告1」~「ミニキャラ予告5」が規定されている。
「ミニキャラ予告」の各態様の大当り期待度は、大当り期待度が高いものから順に、「ミニキャラ予告5」、「ミニキャラ予告4」、「ミニキャラ予告3」、「ミニキャラ予告2」、「ミニキャラ予告1」(大当り期待度高→大当り期待度低)となるように規定されている。
そして、「ミニキャラ予告1」~「ミニキャラ予告5」では、ミニキャラ予告画像において出現するミニキャラクターの種類が、互いに異なっている。
次に、パチンコ機1における予告演出の態様の選択方法を説明する。
パチンコ機1では、大当り遊技状態の終了後に、遊技者に有利な遊技状態(本実施形態では、時短制御が実行されている状態)が生起される。そして、遊技者に有利な遊技状態の生起中に、特殊抽選期間が設定される。
そして、特殊抽選期間中に実行された遊技判定(事前判定又は始動判定)により、特定結果が判定された場合に、他の結果が判定された場合と比較して、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出(本実施形態では、先読み予告演出又はメイン予告演出)の態様として、特定の態様が選択され易くなる。
具体的に、パチンコ機1では、後述する特殊抽選条件を満たす場合に、所定の始動情報(以下、「特殊抽選対象始動情報」とする)に基づく遊技判定(事前判定又は始動判定)の結果を示唆する予告演出(先読み予告演出又はメイン予告演出)の態様を選択するための抽選処理として、通常の抽選処理に替えて、特殊抽選処理が実行される。
そして、特殊抽選処理では、通常の抽選処理と比較して、特殊抽選対象始動情報に基づく遊技判定の結果を示唆する予告演出の態様として、特定の態様が選択される確率が高くなる。
本実施形態では、特殊抽選処理では、通常の抽選処理と比較して、特殊抽選対象始動情報に基づく遊技判定の結果を示唆する予告演出の態様として、当該予告演出の態様のうち、大当り期待度(または、リーチ期待度)が最も高い態様が選択される確率が高くなる。
「特殊抽選条件」は、特殊抽選処理を実行する条件となっている。
「特殊抽選期間」は、特殊抽選処理を実行する期間を指定する情報となっている。本実施形態では、特殊抽選期間として、前半期間と、後半期間と、が規定されている。
「前半期間」は、時短制御の開始から、当該時短制御中における50回目の特別図柄の停止表示の終了までの期間となっている。
「後半期間」は、時短制御中における50回目の特別図柄の停止表示の終了から、当該時短制御の終了までの期間となっている。
「特殊抽選対象演出」は、特殊抽選処理の対象とする予告演出の種別を指定する情報となっている。本実施形態では、特殊抽選対象演出として、「保留予告演出」と、「役物連続予告演出」と、「メイン予告演出」と、が規定されている。
本実施形態では、大当り遊技状態の終了時(時短制御の開始時)に、特殊抽選期間として、前半期間及び後半期間のうち、一方の期間が選択・設定されるとともに、特殊抽選対象演出として、保留予告演出、役物連続予告演出及びメイン予告演出のうち、一の演出(種別)が選択・設定される。
そして、遊技判定(事前判定又は始動判定)の実行時に、特殊抽選条件を満たすか否かが判定される。
この際、(1)予め設定されている特殊抽選期間中であること、(2)遊技判定(事前判定又は始動判定)により、変動パターンの種別として、特定の種別(本実施形態では、「スーパーリーチ変動」)が選択されたこと、及び、(3)当該遊技判定の結果を示唆する予告演出(本実施形態では、先読み予告演出又はメイン予告演出)として、予め設定されている特殊抽選対象演出が実行されること、の全ての条件を満たす場合に、特殊抽選条件を満たすと判定される。
一方、(1)~(3)の条件のうち、少なくとも一の条件を満たさない場合に、特殊抽選条件を満たさないと判定される。
そして、特殊抽選条件を満たすと判定された場合には、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出の態様を選択するための抽選処理として、通常の抽選処理に替えて、特殊抽選処理が実行される。
以上により、パチンコ機1では、特殊抽選期間(前半期間又は後半期間)中に実行された遊技判定(事前判定又は始動判定)により、変動パターンの種別として、「スーパーリーチ変動」が判定され、かつ、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出の種別として、特殊抽選対象演出が選択された場合に、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出の態様として、当該予告演出の態様のうち、大当り期待度(または、リーチ期待度)が最も高い態様が選択され易くなる。
本実施形態では、この場合に、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出の態様として、必ず、当該予告演出の態様のうち、大当り期待度(または、リーチ期待度)が最も高い態様が選択される。
したがって、パチンコ機1では、遊技者に有利な遊技状態(本実施形態では、時短制御が実行されている状態)の生起中に、変動パターンの種別として、大当り期待度が高い種別(本実施形態では、「スーパーリーチ変動」)が選択された場合に、予告演出の態様として、大当り期待度(または、リーチ期待度)が高い態様が選択され易くなる。
よって、変動パターンの種別として、大当り期待度が高い種別が選択されているにも関わらず、予告演出の態様として、期待度が高い態様が選択されない事態が、連続して発生することを抑制できる。
次に、演出制御回路300のCPUが実行する処理について説明する。
まず、演出制御回路300のCPUが実行するCPU初期化処理を説明する。
演出制御回路300には、リセット回路(図示せず)が配設されている。リセット回路は、パチンコ機1に電源が投入されると、リセット信号を発生する。
演出制御回路300のCPUは、リセット回路によるリセット信号の発生に応じて、CPU初期化処理(図示せず)を開始する。
CPU初期化処理が開始されると、まず、各種レジスタ、各種タイマ(フレームタイマ、フェーズタイマ等)、クロックパルス発振器、各種RAM等が初期化される。次に、各種演出用乱数を更新する演出用乱数更新処理が実行される。その後、後述する各種の割込み処理が実行されるまで、演出用乱数更新処理が繰り返し実行される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200からの制御コマンドの受信に応じて、コマンド受信割込み処理(図示せず)を実行する。
コマンド受信割込み処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドが、演出制御回路300のRAMの受信バッファ領域に記憶(格納)される。
図38は、サブタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、クロックパルス発生回路を含んで構成されている。クロックパルス発生回路は、所定周期毎に、クロックパルス信号を発生させる。
演出制御回路300のCPUは、クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生に基づいて、所定周期毎に、図38に示すサブタイマ割込み処理を開始する。サブタイマ割込み処理が開始されると、まず、ステップS31-1に移行する。
ステップS31-1では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS31-2に移行する。レジスタ退避処理では、レジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS31-2では、タイマ更新処理を実行し、ステップS31-3に移行する。タイマ更新処理では、演出制御回路300が備える各種タイマを更新する。
ステップS31-3では、コマンド解析処理を実行し、ステップS31-4に移行する。コマンド解析処理では、演出制御回路300のRAMの受信バッファに格納されている制御コマンドを解析し、受信した制御コマンドに応じた処理を実行する。コマンド解析処理については、後述する。
ここで、演出制御回路300のROMには、各演出(変動演出の各態様、停止演出の各態様、予告演出の各態様、先読み予告演出の各態様、保留演出の各態様等)に対応する演出制御テーブルが格納されている。
「演出制御テーブル」は、演出(表示演出、音演出、ランプ演出、可動体演出等)の進行を規定する情報となっている。
各演出制御テーブルには、複数のプロセスデータが、時系列に沿って登録されている。各プロセスデータには、一又は複数の指令情報が含まれている。各指令情報は、所定の演出(表示演出、音演出、ランプ演出又は可動体演出)の開始を指定する処理となっている。特に、各指令情報には、開始する演出の内容(表示演出番号、音演出番号、ランプ演出番号又は可動体演出番号)を指定する情報が含まれている。
タイムスケジュール管理処理では、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定されている各演出に対応する演出制御テーブルと、当該演出に対応する演出管理タイマ(当該演出の経過時間を計測する演出管理タイマ)の値と、に基づいて、当該演出の進行を管理する。
具体的には、各演出について、演出制御テーブルに登録されているプロセスデータのうち、現在の演出管理タイマの値に対応するプロセスデータに基づく処理を実行する。これによって、当該プロセスデータに含まれる指令情報が、演出制御回路300のRAMの所定領域に記憶(格納)される。
図39は、コマンド解析処理を示すフローチャートである。
コマンド解析処理は、ステップS31-3で実行されると、図39に示すように、ステップS32-1に移行する。
ステップS32-1では、設定値コマンド受信処理を実行し、ステップS32-2に移行する。
設定値コマンド受信処理では、設定値を指定するサブコマンドを受信したか否かを判定する。そして、設定値を指定するサブコマンドを受信したと判定した場合には、当該サブコマンドが指定する設定値を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存(記憶)する。
遊技状態コマンド受信処理では、遊技状態指定コマンドを受信したか否かを判定する。そして、遊技状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。
具体的には、遊技状態指定コマンドにより指定されている遊技状態オフセット値が、時短制御の停止中に対応する値である場合には、演出制御回路300のRAMの時短制御フラグ領域に「0」を設定する。一方、遊技状態指定コマンドにより指定されている遊技状態オフセット値が、時短制御の実行中に対応する値である場合には、演出制御回路300のRAMの時短制御フラグ領域に「1」を設定する。
また、遊技状態指定コマンドにより指定されている遊技状態オフセット値が、特図低確率状態の生起中に対応する値である場合には、演出制御回路300のRAMの特図高確率率状態フラグ領域に「0」を設定する。一方、遊技状態指定コマンドにより指定されている遊技状態オフセット値が、特図高確率状態の生起中に対応する値である場合には、演出制御回路300のRAMの特図高確率率状態フラグ領域に「1」を設定する。
ステップS32-4では、先読みコマンド受信処理を実行し、ステップS32-5に移行する。先読みコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32-5では、変動コマンド受信処理を実行し、ステップS32-6に移行する。変動コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32-6では、停止コマンド受信処理を実行し、ステップS32-7に移行する。停止コマンド受信処理については、後述する。
ステップS32-7では、オープニングコマンド受信処理を実行し、ステップS32-8に移行する。オープニングコマンド受信処理については、後述する。
ステップS32-8では、エンディングコマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31-4)に移行する。エンディングコマンド受信処理については、後述する。
図40は、保留コマンド受信処理を示すフローチャートである。
保留コマンド受信処理は、ステップS32-3で実行されると、図40に示すように、ステップS36-1に移行する。
ステップS36-1では、保留数指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS36-2に移行し、保留数指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-4)に移行する。
ステップS36-2では、保留数指定コマンドが保留数の増加(保留数が「1」増加したこと)を指定しているか否かを判定し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していると判定した場合(Yes)には、ステップS36-3に移行し、保留数指定コマンドが保留数の増加を指定していない(保留数が「1」減少したことを指定している)と判定した場合(No)には、ステップS36-4に移行する。
保留数加算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図1始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b2に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図1始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)は、特図1保留数カウンタの値に基づいて判定する。
一方、保留数指定コマンドが特図2保留数の増加を指定していると判定した場合には、特図2保留数カウンタに設定されている値に「1」を加算した値を、新たに特図2保留数カウンタに設定する。また、新たに取得(記憶)された特図2始動情報に対応する通常保留演出を設定する。
これには、通常保留演出に対応する演出制御テーブルを読み出し、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。この際、保留図柄hを表示する表示領域として、保留図柄表示領域b3に含まれる4つの表示位置のうち、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)に対応する表示位置が設定される。ここで、新たに取得された特図2始動情報が記憶されている記憶部(第1記憶部~第4記憶部)は、特図2保留数カウンタの値に基づいて判定する。
保留数減算処理では、まず、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定しているか否かを判定する。
そして、保留数指定コマンドが特図1保留数の減算を指定していると判定した場合には、特図1保留数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに特図1保留数カウンタに設定する。また、保留図柄表示領域b2に表示されている各保留図柄hの表示位置を変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b2における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b2(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b2における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
具体的には、保留図柄表示領域b1に表示されている保留図柄hに対応する保留演出を終了する。これによって、終了された保留演出に対応する保留図柄hの表示が終了される。
また、保留図柄表示領域b3における第1記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、保留図柄表示領域b3(第1記憶部に対応する表示位置)から保留図柄表示領域b1に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第2記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第2記憶部に対応する表示位置から第1記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第3記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第3記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
また、保留図柄表示領域b3における第4記憶部に対応する表示位置に保留図柄hが表示されている場合には、当該保留図柄hの表示位置を、第4記憶部に対応する表示位置から第2記憶部に対応する表示位置に変更(シフト)する。
図41は、先読みコマンド受信処理を示すフローチャートである。
先読みコマンド受信処理は、ステップS32-4で実行されると、図41に示すように、ステップS33-1に移行する。
ステップS33-1では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS33-2に移行し、先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-5)に移行する。
演出制御回路300のRAMには、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。また、保留情報記憶領域として、第1特別図柄抽選(RAM230の特図1始動情報記憶領域)に対応する第1保留情報記憶領域と、第2特別図柄抽選(RAM230の特図2始動情報記憶領域)に対応する第2保留情報記憶領域と、が設定されている。
第1保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部~第4記憶部を含んで構成されている。そして、第1保留情報記憶領域には、特図1始動情報記憶領域に記憶されている特図1始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第1保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。また、第1保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図1始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図1始動情報に対応している。
第2保留情報記憶領域は、保留情報を記憶することが可能な記憶部として、第1記憶部~第4記憶部を含んで構成されている。そして、第2保留情報記憶領域には、特図2始動情報記憶領域に記憶されている特図2始動情報に対応する保留情報が記憶される。すなわち、第2保留情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第1記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第2記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第3記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。また、第2保留情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている保留情報は、特図2始動情報記憶領域の第4記憶部に記憶されている特図2始動情報に対応している。
各保留情報は、停止図柄の種別を示す図柄情報と、変動モードの内容(「変動モード番号」又は「不定値」)を示す第1変動情報と、変動パターンの内容(「変動パターン番号」又は「不定値」)を示す第2変動情報と、を含んでなる。
そして、受信した第1先読み指定コマンドが第1特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当りp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する変動モードの内容(「変動モードm」又は「不定値」)と、第3先読み指定コマンドが指定する変動パターンの内容(「変動パターンn」又は「不定値」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した変動モードの内容に対応する第1変動情報と、解析した変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第1保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
一方、受信した第1先読み指定コマンドが第2特別図柄抽選に対応するものであると判定した場合には、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種別(「はずれ図柄」又は「大当りp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する変動モードの内容(「変動モードm」又は「不定値」)と、第3先読み指定コマンドが指定する変動パターンの内容(「変動パターンn」又は「不定値」)と、を解析して、解析した停止図柄の種別に対応する図柄情報と、解析した変動モードの内容に対応する第1変動情報と、解析した変動パターンの内容に対応する第2変動情報と、を含む保留情報を生成する。そして、生成した保留情報を、第2保留情報記憶領域に記憶(保存)する。
以下の説明では、ステップS33-2で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「先読み対象保留情報」とする。また、第1保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち、先読み対象保留情報より先に報知表示(変動表示及び停止表示)が実行される保留情報を、「先行保留情報」とする。
本実施形態では、複数種別の先読み予告演出が、時期を重複して実行されることがないように構成されている。すなわち、保留予告演出及び役物連続予告演出のうち、一方の先読み予告演出の実行中には、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される。そして、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定される場合には、新たに先読み予告演出が開始されることがない。
したがって、ステップS33-3では、先読み予告演出中フラグ領域に「1」が設定されている場合には、先読み予告演出を実行中であると判定し、先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定されている場合には、先読み予告演出を実行中でないと判定する。
なお、複数種別の先読み予告演出が、時期を重複して実行され得る構成としても構わない。
本実施形態では、(1)先読み対象保留情報が、特図2始動情報に対応する保留情報であること、(2)所定数(本実施形態では、「1」)以上の先行保留情報が記憶されていること、(3)変動パターンの種別として「ノーマルリーチ変動」又は「スーパーリーチ変動」に属する種別(変動パターン番号)を示す先行保留情報が存在しないこと、(4)大当り遊技状態の生起中でないこと、の全ての条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
なお、先読み予告演出実行条件の内容は、適宜、変更することが可能である。すなわち、上記(1)~(4)の全ての条件ではなく、上記(1)~(4)のうち一又は複数の条件を満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される構成としても構わない。また、先読み予告演出実行条件として、上記(1)~(4)の条件とは異なる他の条件が含まれていても構わない。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出抽選の当り値が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数と、先読み予告演出抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS33-6では、ステップS33-5で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS33-7に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-5)に移行する。
ステップ33-7では、先読み予告演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-5)に移行する。先読み予告演出設定処理については、後述する。
図44は、先読み予告演出設定処理を示すフローチャートである。
先読み予告演出設定処理は、ステップS33-7で実行されると、図44に示すように、ステップS40-1に移行する。
ステップS40-1では、先読み予告演出カテゴリー抽選処理を実行し、ステップS40-2に移行する。先読み予告演出カテゴリー抽選処理では、先読み予告演出の種別を選択する。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出カテゴリー抽選乱数と、先読み予告演出の種別(「保留予告演出」又は「役物連続予告演出」)と、の対応が登録された先読み予告演出カテゴリー抽選テーブルが格納されている。
また、先読み予告演出カテゴリー抽選テーブルとして、変動モードの種別と、変動パターンの種別と、の組み合わせのそれぞれに対応する先読み予告演出カテゴリー抽選テーブルが格納されている。
先読み予告演出カテゴリー抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出カテゴリー抽選乱数を取得する。また、先読み対象保留情報が示す変動モードの種別と、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別と、を確認して、この確認結果に対応する先読み予告演出カテゴリー抽選テーブルを読み出す。そして、取得した先読み予告演出カテゴリー抽選乱数と、読み出した先読み予告演出カテゴリー抽選テーブルと、に基づいて、先読み予告演出の種別を選択(判定)する。
ここで、演出制御回路300のRAMには、特殊抽選フラグ領域が設けられている。
そして、特殊抽選期間の非設定中には、特殊抽選期間フラグ領域に、「0」が設定される。
一方、特殊抽選期間の設定中には、特殊抽選期間フラグ領域に、「1」~「6」のうち、いずれか一の値が設定される。
この際、特殊抽選期間として、前半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、保留予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「1」が設定される。一方、特殊抽選期間として、前半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、役物連続予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「2」が設定される。一方、特殊抽選期間として、前半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、メイン予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「3」が設定される。
一方、特殊抽選期間として、後半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、保留予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「4」が設定される。一方、特殊抽選期間として、後半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、役物連続予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「5」が設定される。一方、特殊抽選期間として、後半期間が設定されており、かつ、特殊抽選対象演出として、メイン予告演出が設定されている場合には、特殊抽選期間フラグ領域に、「6」が設定される。
また、演出制御回路300は、時短カウンタを含んで構成されている。そして、時短カウンタは、時短制御中に実行された特別図柄の報知表示の回数(時短回数)を計数する。
この際、演出制御回路300のRAMの特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「6」である場合には、特殊抽選期間の設定中であると判定し、特殊抽選期間フラグ領域の値が「0」である場合には、特殊抽選期間の設定中でないと判定する。
そして、特殊抽選期間の設定中でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、特殊抽選期間の設定中であると判定した場合には、さらに、現在、特殊抽選期間中であるか否かを判定する。
この際、特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「3」(前半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」未満である場合には、特殊抽選期間中であると判定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域の値が「4」~「6」(後半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」未満である場合には、特殊抽選期間中でないと判定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域の値が「4」~「6」(後半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」以上である場合には、特殊抽選期間中であると判定する。
そして、特殊抽選期間中でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、特殊抽選期間中であると判定した場合には、さらに、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」であるか否かを判定する。
そして、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」であると判定した場合には、さらに、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されているか否かを判定する。
この際、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「保留予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「保留予告演出」に対応する値(具体的には、「1」又は「4」)である場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていると判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「保留予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「保留予告演出」に対応する値でない場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていないと判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「役物連続予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「役物連続予告演出」に対応する値(具体的には、「2」又は「5」)である場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていると判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「役物連続予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「役物連続予告演出」に対応する値でない場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていないと判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「メイン予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「メイン予告演出」に対応する値(具体的には、「3」又は「6」)である場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていると判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が「メイン予告演出」であり、かつ、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「メイン予告演出」に対応する値でない場合には、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていないと判定する。
そして、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、予め設定されている特殊抽選対象演出として指定されていないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、予め設定されている特殊抽選対象演出として指定されていると判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていると判定する。
以上により、ステップS40-2では、(1)予め設定されている特殊抽選期間中であること、(2)先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」であること、及び、(3)ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、特殊抽選対象演出として指定されていること、の全ての条件を満たしている場合に、特殊抽選条件を満たしていると判定される。
一方、(1)~(3)の条件のうち、少なくとも一の条件を満たしていない場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定される。
具体的には、先読み予告特殊抽選処理では、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、保留予告演出である場合には、後述する保留予告特殊抽選処理を実行する。
一方、先読み予告特殊抽選処理では、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、役物連続予告演出である場合には、後述する役物連続予告特殊抽選処理を実行する。
具体的には、保留予告特殊抽選処理では、まず、保留最終色選択処理を実行する。
保留最終色選択処理では、保留最終色を選択・設定する。
「保留最終色」とは、保留予告演出において最終的に変化する予告対象保留図柄hyの色をいう。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及び保留最終色抽選乱数の組み合わせと、保留最終色と、の対応が登録された保留最終色抽選テーブルが格納されている。
また、保留最終色抽選テーブルとして、通常保留最終色抽選テーブルと、特殊保留最終色抽選テーブルと、が格納されている。
特殊保留最終色抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、保留予告演出の内容を選択・設定する際に用いられる。特殊保留最終色抽選テーブルでは、通常保留最終色抽選テーブルと比較して、保留最終色として「赤色」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊保留最終色抽選テーブルには、保留最終色として、「赤色」のみが登録されている。これによって、特殊保留最終色抽選テーブルを用いて保留最終色を選択する場合には、必ず、「赤色」が選択される。
この際、保留予告特殊抽選処理に含まれる保留最終色選択処理では、保留最終色として、必ず、「赤色」が選択される。
保留変化契機選択処理では、保留変化契機を選択・設定する。
演出制御回路300のROMには、保留変化契機抽選乱数と、保留変化契機の組み合わせと、の対応が登録された保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
また、保留変化契機抽選テーブルとして、特図2保留数(「2」~「4」)と、保留最終色と、の組み合わせのそれぞれに対応する保留変化契機抽選テーブルが格納されている。
保留変化契機選択処理では、まず、所定の乱数カウンタから保留変化契機抽選乱数を取得する。また、特図2保留数と、保留最終色選択処理で選択された保留最終色と、を確認して、この確認結果に対応する保留変化契機抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化契機抽選乱数と、読み出した保留変化契機抽選テーブルと、に基づいて、保留変化契機の組み合わせを決定(判定)する。そして、決定した保留変化契機の組み合わせにしたがって、当該保留予告演出に係る一回又は複数回の保留変化契機を設定する。
保留変化内容選択処理では、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を選択・設定する。
具体的には、保留変化内容選択処理では、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容として、変化前の予告対象保留図柄hyの色と、変化後の予告対象保留図柄hyの色と、が設定される。
本実施形態では、保留変化契機選択処理で設定された1回又は複数回の保留変化契機のうち、後に到来(発生)する保留変化契機(後の回の保留変化契機)から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が選択される。
例えば、保留変化契機選択処理で3[回]の保留変化契機が設定された場合には、3回目(最終回)の保留変化契機、2回目の保留変化契機、1回目の保留変化契機の順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容が選択される。
また、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を選択する際には、まず、変化後の予告対象保留図柄hyの色が選択され、次に、変化前の予告対象保留図柄hyの色が選択される。この際、変化前の予告対象保留図柄hyの色として、変化後の予告対象保留図柄hyの色と比較して、大当り期待度が低い色が決定される。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、予告対象保留図柄hyの色が、大当り期待度が高い色に変化(昇格)する。
演出制御回路300のROMには、保留変化内容抽選乱数と、変化前の予告対象保留図柄hyの色と、の対応が登録された保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
また、保留変化内容抽選テーブルとして、保留図柄hの各色(変化後の予告対象保留図柄hyの色)に対応する保留変化内容抽選テーブルが格納されている。
そして、保留図柄hの各色(変化後の予告対象保留図柄hyの色)に対応する保留変化内容抽選テーブルでは、変化前の予告対象保留図柄hyの色として、変化後の予告対象保留図柄hyの色と比較して、大当り期待度が低い色のみが登録されている。
保留変化内容選択処理では、まず、保留変化契機選択処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機について、保留変化内容を選択する。これには、まず、最終回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの色を選択する。この際、最終回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの色として、保留最終色選択処理で選択された保留最終色を選択する。次に、最終回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの色を選択する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、最終回の保留変化契機について選択された変化後の予告対象保留図柄hyの色に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、最終回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの色を選択する。
保留変化内容選択処理では、次に、保留変化契機選択処理で設定された保留変化契機のうち、最終回の保留変化契機を除いた、各回の保留変化契機について、保留変化内容を選択する。この際、後に到来する保留変化契機から順に、各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定する。
各回の保留変化契機に対応する保留変化内容を決定するには、まず、当該保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの色を決定する。この際、今回の保留変化契機に係る変化後の予告対象保留図柄hyの色として、次回の保留変化契機について既に選択されている変化前の予告対象保留図柄hyの色を選択する。次に、今回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの色を決定する。これには、まず、所定の乱数カウンタから保留変化内容抽選乱数を取得する。また、今回の保留変化契機について選択された変化後の予告対象保留図柄hyの色に対応する保留変化内容抽選テーブルを読み出す。そして、取得した保留変化内容抽選乱数と、読み出した保留変化内容抽選テーブルと、に基づいて、今回の保留変化契機に係る変化前の予告対象保留図柄hyの色を選択する。
保留変化内容選択処理では、次に、各回の保留変化契機について選択された保留変化内容を、当該保留変化契機に対応付けて設定する。これによって、各回の保留変化契機の到来に応じて、当該保留変化契機について設定されている保留変化内容にしたがって、予告対象保留図柄hyの色が変化(昇格)する。
なお、図示しない処理によって、保留予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
具体的には、役物連続予告特殊抽選処理では、まず、シナリオ選択処理を実行する。
シナリオ選択処理では、役物連続予告演出のシナリオを選択・設定する。
役物連続予告演出のシナリオ(データ)は、可動体演出契機を指定する情報と、各回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容(可動体の動作態様)を指定する情報と、を含んで構成されている。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びシナリオ抽選乱数の組み合わせと、役物連続予告演出のシナリオと、の対応が登録されたシナリオ抽選テーブルが格納されている。
また、シナリオ抽選テーブルとして、特図2保留数=「2」に対応するシナリオ抽選テーブルと、特図2保留数=「3」に対応するシナリオ抽選テーブルと、特図2保留数=「4」に対応するシナリオ抽選テーブルと、が格納されている。
そして、特図2保留数=「2」に対応するシナリオ抽選テーブルには、2[回]の可動体演出契機(先行保留情報に対応する変動演出の開始時、及び、役物連続予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時)が規定されているシナリオが登録されている。
一方、特図2保留数=「3」に対応するシナリオ抽選テーブルには、3[回]の可動体演出契機(1回目の先行保留情報に対応する変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に対応する変動演出の開始時、及び、役物連続予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時)が規定されているシナリオが登録されている。
一方、特図2保留数=「4」に対応するシナリオ抽選テーブルには、4[回]の可動体演出契機(1回目の先行保留情報に対応する変動演出の開始時、2回目の先行保留情報に対応する変動演出の開始時、3回目の先行保留情報に対応する変動演出の開始時、及び、役物連続予告対象始動情報に対応する変動演出の開始時)が規定されているシナリオが登録されている。
ここで、複数の可動体演出契機が規定されているシナリオでは、後の回(次回)の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として、前の回(前回)の可動体演出契機に対応する可動体演出内容と比較して、大当り期待度が同一又は高い動作態様が規定されている。これによって、後の回の可動体演出ほど、大当り期待度が高い動作態様で、可動体が動作する。
各通常シナリオ抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、役物連続予告演出のシナリオを選択・設定する際に用いられる。各通常シナリオ抽選テーブルには、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第1動作態様」が規定されているシナリオと、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第2動作態様」が規定されているシナリオと、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第3動作態様」が規定されているシナリオと、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第4動作態様」が規定されているシナリオと、が登録されている。これによって、各通常シナリオ抽選テーブルを用いて役物連続予告演出のシナリオを選択する場合には、最終回の可動体演出の内容(可動体の動作態様)として、「第1動作態様」~「第4動作態様」のうち、一の動作態様が選択される。
各特殊シナリオ抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、役物連続予告演出のシナリオを選択・設定する際に用いられる。各特図2保留数(「2」~「4」のそれぞれ)に対応する特殊シナリオ抽選テーブルでは、当該特図2保留数に対応する通常シナリオ抽選テーブルと比較して、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第4動作態様」が規定されているシナリオが選択される確率が高くなっている。本実施形態では、各特殊シナリオ抽選テーブルには、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第4動作態様」が規定されているシナリオのみが登録されている。これによって、各特殊シナリオ抽選テーブルを用いて役物連続予告演出のシナリオを選択する場合には、最終回の可動体演出の内容(可動体の動作態様)として、必ず、「第4動作態様」が選択される。
この際、役物連続予告特殊抽選処理に含まれるシナリオ選択処理では、必ず、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として「第4動作態様」が規定されているシナリオが選択される。
なお、図示しない処理によって、役物連続予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
特殊抽選期間フラグクリア処理では、特殊抽選期間フラグ領域に「0」を設定する。これによって、特殊抽選期間の設定が解除される。
具体的には、先読み予告通常抽選処理では、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、保留予告演出である場合には、後述する保留予告通常抽選処理を実行する。
一方、先読み予告通常抽選処理では、ステップS40-1で選択された先読み予告演出の種別が、役物連続予告演出である場合には、後述する役物連続予告通常抽選処理を実行する。
具体的には、保留予告通常抽選処理では、まず、保留最終色選択処理を実行する。
保留最終色選択処理では、保留最終色を選択・設定する。
すなわち、保留予告通常抽選処理に含まれる保留最終色選択処理では、まず、通常保留最終色抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから保留最終色抽選乱数を取得する。さらに、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した通常保留最終色抽選テーブルを参照して、取得した保留最終色抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応する保留最終色を選択(判定)する。
この際、保留予告通常抽選処理に含まれる保留最終色選択処理では、保留最終色として、「青色」、「緑色」、「紫色」及び「赤色」のうち、一の色が選択される。
なお、保留予告通常抽選処理に含まれる保留変化契機選択処理の内容は、保留予告特殊抽選処理に含まれる保留変化契機選択処理の内容と同一であるため、説明を省略する。
保留予告通常抽選処理では、次に、保留変化内容選択処理に移行する。
なお、保留予告通常抽選処理に含まれる保留変化内容選択処理の内容は、保留予告特殊抽選処理に含まれる保留変化内容選択処理の内容と同一であるため、説明を省略する。
保留予告通常抽選処理では、次に、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定する。これによって、予告対象保留図柄hyの表示(保留予告演出)が開始される。
なお、図示しない処理によって、保留予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
具体的には、役物連続予告通常抽選処理では、まず、シナリオ選択処理を実行する。
シナリオ選択処理では、役物連続予告演出のシナリオを選択・設定する。
すなわち、役物連続予告通常抽選処理に含まれるシナリオ選択処理では、まず、特図2保留数を確認して、この確認結果に対応する通常シナリオ抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからシナリオ抽選乱数を取得する。さらに、先読み対象保留情報が示す変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した通常シナリオ抽選テーブルを参照して、取得したシナリオ抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するシナリオを選択(判定)する。
この際、役物連続予告通常抽選処理に含まれるシナリオ選択処理では、最終回の可動体演出契機に対応する可動体演出内容として、「第1動作態様」~「第4動作態様」のうち、いずれかの動作態様が規定されているシナリオが選択される。
役物連続予告通常抽選処理では、次に、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「1」を設定する。これによって、初回の可動体演出契機の到来に応じて、役物連続予告演出が開始される。
なお、図示しない処理によって、役物連続予告演出の終了に応じて、演出制御回路300のRAMの先読み予告演出中フラグ領域に「0」が設定される。
図42は、変動コマンド受信処理を示すフローチャートである。
変動コマンド受信処理は、ステップS32-5で実行されると、図42に示すように、ステップS34-1に移行する。
ステップS34-1では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS34-2に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-6)に移行する。
ここで、所定の制御コマンドは、図柄種別指定コマンド、変動モード指定コマンド及び変動パターン指定コマンドをいう。
ステップS34-2では、停止演出決定処理を実行し、ステップS34-3に移行する。停止演出決定処理では、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。
具体的には、停止演出決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄の種別に基づいて、停止演出の態様(停止演出番号)を決定する。そして、決定した停止演出番号を、演出制御回路300のRAMの所定領域に保存する。
具体的には、変動演出決定処理では、まず、第1変動演出の態様(変動演出番号)を決定する第1変動演出決定処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、変動モードの種別(変動モード番号)と、第1変動演出の態様(変動演出番号)と、の対応が登録された第1変動演出抽選テーブルが格納されている。
第1変動演出決定処理では、まず、第1変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、第1変動演出抽選テーブルに登録されている第1変動演出の態様(変動演出番号)のうち、変動モード指定コマンドが指定する変動モードの種別(変動モード番号)に対応する第1変動演出の態様を決定(選択)する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別(変動パターン番号)と、第2変動演出の態様(変動演出番号)と、の対応が登録された第2変動演出抽選テーブルが格納されている。
第2変動演出決定処理では、まず、第2変動演出抽選テーブルを読み出す。そして、第2変動演出抽選テーブルに登録されている第2変動演出の態様(変動演出番号)のうち、変動パターン指定コマンドが指定する変動パターンの種別(変動パターン番号)に対応する第2変動演出の態様を決定(選択)する。
ステップS34-5では、変動演出設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-6)に移行する。変動演出設定処理では、変動演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、変動演出設定処理では、ステップS34-3で決定した第1変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、ステップS34-3で決定した第2変動演出の態様(変動演出番号)に対応する演出制御テーブルと、を読み出す。
次に、読み出した演出制御テーブルを合成して、変動演出に係る演出制御テーブルを生成する。そして、生成した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出が開始される。
また、第1変動演出の態様(変動演出番号)として「擬似連変動演出」(「擬似連2変動演出」、「擬似連3変動演出」又は「擬似連4変動演出」)が決定された場合には、当該「擬似連変動演出」に含まれる各回の「擬似連継続演出」の種別として、ステップS34-3で決定された種別を設定する。また、当該「擬似連変動演出」に含まれる「擬似連終了演出」の種別として、ステップS34-3で決定された種別を設定する。
また、ステップS34-4でメイン予告演出を実行することが選択された場合には、ステップS34-4で選択されたメイン予告演出の態様に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、メイン予告演出が開始される。
さらに、ステップS34-4でサブ予告演出を実行することが選択された場合には、ステップS34-4で選択されたサブ予告演出の態様に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、変動演出の実行中における所定のタイミングで、サブ予告演出が開始される。
図45は、予告演出決定処理を示すフローチャートである。
予告演出決定処理は、ステップS34-4で実行されると、図45に示すように、ステップS41-1に移行する。
ステップS41-1では、メイン予告カテゴリー抽選処理を実行し、ステップS41-2に移行する。メイン予告カテゴリー抽選処理では、メイン予告演出の種別を選択する。
上記のように、本実施形態では、メイン予告演出の種別として、テロップ予告と、カットイン予告と、ボタン予告と、が規定されている。そして、メイン予告カテゴリー抽選処理では、メイン予告演出の種別として、メイン予告なし、テロップ予告、カットイン予告、及び、ボタン予告のうち、一の種別を選択する。
ここで、メイン予告演出の種別として「メイン予告なし」が選択された場合には、メイン予告演出が実行されない。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びメイン予告カテゴリー抽選乱数の組み合わせと、メイン予告演出の種別(メイン予告なし、テロップ予告、カットイン予告、又は、ボタン予告)と、の対応が登録されたメイン予告カテゴリー抽選テーブルが格納されている。
メイン予告カテゴリー抽選処理では、まず、メイン予告カテゴリー抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからメイン予告カテゴリー抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出したメイン予告カテゴリー抽選テーブルを参照して、取得したメイン予告カテゴリー抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するメイン予告演出の種別を選択(判定)する。
すなわち、ステップS41-2では、まず、特殊抽選期間の設定中であるか否かを判定する。
この際、演出制御回路300のRAMの特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「6」である場合には、特殊抽選期間の設定中であると判定し、特殊抽選期間フラグ領域の値が「0」である場合には、特殊抽選期間の設定中でないと判定する。
そして、特殊抽選期間の設定中でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、特殊抽選期間の設定中であると判定した場合には、さらに、現在、特殊抽選期間中であるか否かを判定する。
この際、特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「3」(前半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」未満である場合には、特殊抽選期間中であると判定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域の値が「4」~「6」(後半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」未満である場合には、特殊抽選期間中でないと判定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域の値が「4」~「6」(後半期間を指定する値)であり、かつ、時短カウンタの値が「50」以上である場合には、特殊抽選期間中であると判定する。
そして、特殊抽選期間中でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、特殊抽選期間中であると判定した場合には、さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」であるか否かを判定する。
そして、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」でないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別が「スーパーリーチ変動」であると判定した場合には、さらに、特殊抽選対象演出として「メイン予告演出」が指定されているか否かを判定する。
この際、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「メイン予告演出」に対応する値(具体的には、「3」又は「6」)である場合には、特殊抽選対象演出として「メイン予告演出」が指定されていると判定する。
一方、特殊抽選対象演出フラグ領域の値が「メイン予告演出」に対応する値でない場合には、特殊抽選対象演出として「メイン予告演出」が指定されていないと判定する。
そして、特殊抽選対象演出として「メイン予告演出」が指定されていないと判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定する。
一方、特殊抽選対象演出として「メイン予告演出」が指定されていると判定した場合には、特殊抽選条件を満たしていると判定する。
一方、(1)~(3)の条件のうち、少なくとも一の条件を満たしていない場合には、特殊抽選条件を満たしていないと判定される。
具体的には、メイン予告特殊抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、テロップ予告である場合には、後述するテロップ予告特殊抽選処理を実行する。
一方、メイン予告特殊抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、カットイン予告である場合には、後述するカットイン予告特殊抽選処理を実行する。
一方、メイン予告特殊抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、ボタン予告である場合には、後述するボタン予告特殊抽選処理を実行する。
具体的には、テロップ予告特殊抽選処理では、まず、テロップ予告種別選択処理を実行する。
テロップ予告種別選択処理では、テロップ予告の種別を選択する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びテロップ予告種別抽選乱数の組み合わせと、テロップ予告の種別(「テロップ予告A」~「テロップ予告C」)と、の対応が登録されたテロップ予告種別抽選テーブルが格納されている。
テロップ予告種別選択処理では、まず、テロップ予告種別抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからテロップ予告種別抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出したテロップ予告種別抽選テーブルを参照して、取得したテロップ予告種別抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するテロップ予告の種別を選択(判定)する。
テロップ予告態様選択処理では、テロップ予告の態様を選択・設定する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びテロップ予告態様抽選乱数の組み合わせと、テロップ予告の態様と、の対応が登録されたテロップ予告態様抽選テーブルが格納されている。
また、テロップ予告態様抽選テーブルとして、「テロップ予告A」に対応するテロップ予告A態様抽選テーブルと、「テロップ予告B」に対応するテロップ予告B態様抽選テーブルと、「テロップ予告C」に対応するテロップ予告C態様抽選テーブルと、が格納されている。
通常テロップ予告A態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常テロップ予告A態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告A1」~「テロップ予告A4」が登録されている。これによって、通常テロップ予告A態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、「テロップ予告A1」~「テロップ予告A4」のうち、一の態様が選択される。
特殊テロップ予告A態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊テロップ予告A態様抽選テーブルでは、通常テロップ予告A態様抽選テーブルと比較して、「テロップ予告A4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊テロップ予告A態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告A4」のみが登録されている。これによって、特殊テロップ予告A態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、必ず、「テロップ予告A4」が選択される。
通常テロップ予告B態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常テロップ予告B態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告B1」~「テロップ予告B4」が登録されている。これによって、通常テロップ予告B態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、「テロップ予告B1」~「テロップ予告B4」のうち、一の態様が選択される。
特殊テロップ予告B態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊テロップ予告B態様抽選テーブルでは、通常テロップ予告B態様抽選テーブルと比較して、「テロップ予告B4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊テロップ予告B態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告B4」のみが登録されている。これによって、特殊テロップ予告B態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、必ず、「テロップ予告B4」が選択される。
通常テロップ予告C態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常テロップ予告C態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告C1」~「テロップ予告C4」が登録されている。これによって、通常テロップ予告C態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、「テロップ予告C1」~「テロップ予告C4」のうち、一の態様が選択される。
特殊テロップ予告C態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、テロップ予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊テロップ予告C態様抽選テーブルでは、通常テロップ予告C態様抽選テーブルと比較して、「テロップ予告C4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊テロップ予告C態様抽選テーブルには、テロップ予告の態様として、「テロップ予告C4」のみが登録されている。これによって、特殊テロップ予告C態様抽選テーブルを用いてテロップ予告の態様を選択する場合には、必ず、「テロップ予告C4」が選択される。
そして、選択したテロップ予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
具体的には、カットイン予告特殊抽選処理では、まず、カットイン予告種別選択処理を実行する。
カットイン予告種別選択処理では、カットイン予告の種別を選択する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びカットイン予告種別抽選乱数の組み合わせと、カットイン予告の種別(「カットイン予告A」~「カットイン予告C」)と、の対応が登録されたカットイン予告種別抽選テーブルが格納されている。
カットイン予告種別選択処理では、まず、カットイン予告種別抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからカットイン予告種別抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出したカットイン予告種別抽選テーブルを参照して、取得したカットイン予告種別抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するカットイン予告の種別を選択(判定)する。
カットイン予告態様選択処理では、カットイン予告の態様を選択・設定する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びカットイン予告態様抽選乱数の組み合わせと、カットイン予告の態様と、の対応が登録されたカットイン予告態様抽選テーブルが格納されている。
また、カットイン予告態様抽選テーブルとして、「カットイン予告A」に対応するカットイン予告A態様抽選テーブルと、「カットイン予告B」に対応するカットイン予告B態様抽選テーブルと、「カットイン予告C」に対応するカットイン予告C態様抽選テーブルと、が格納されている。
通常カットイン予告A態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常カットイン予告A態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告A1」~「カットイン予告A4」が登録されている。これによって、通常カットイン予告A態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、「カットイン予告A1」~「カットイン予告A4」のうち、一の態様が選択される。
特殊カットイン予告A態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊カットイン予告A態様抽選テーブルでは、通常カットイン予告A態様抽選テーブルと比較して、「カットイン予告A4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊カットイン予告A態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告A4」のみが登録されている。これによって、特殊カットイン予告A態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、必ず、「カットイン予告A4」が選択される。
通常カットイン予告B態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常カットイン予告B態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告B1」~「カットイン予告B4」が登録されている。これによって、通常カットイン予告B態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、「カットイン予告B1」~「カットイン予告B4」のうち、一の態様が選択される。
特殊カットイン予告B態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊カットイン予告B態様抽選テーブルでは、通常カットイン予告B態様抽選テーブルと比較して、「カットイン予告B4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊カットイン予告B態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告B4」のみが登録されている。これによって、特殊カットイン予告B態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、必ず、「カットイン予告B4」が選択される。
通常カットイン予告C態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常カットイン予告C態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告C1」~「カットイン予告C4」が登録されている。これによって、通常カットイン予告C態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、「カットイン予告C1」~「カットイン予告C4」のうち、一の態様が選択される。
特殊カットイン予告C態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、カットイン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊カットイン予告C態様抽選テーブルでは、通常カットイン予告C態様抽選テーブルと比較して、「カットイン予告C4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊カットイン予告C態様抽選テーブルには、カットイン予告の態様として、「カットイン予告C4」のみが登録されている。これによって、特殊カットイン予告C態様抽選テーブルを用いてカットイン予告の態様を選択する場合には、必ず、「カットイン予告C4」が選択される。
そして、選択したカットイン予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
具体的には、ボタン予告特殊抽選処理では、まず、ボタン予告態様選択処理を実行する。
ボタン予告態様選択処理では、ボタン予告の態様を選択・設定する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びボタン予告態様抽選乱数の組み合わせと、ボタン予告の態様と、の対応が登録されたボタン予告態様抽選テーブルが格納されている。
また、ボタン予告態様抽選テーブルとして、通常ボタン予告態様抽選テーブルと、特殊ボタン予告態様抽選テーブルと、が格納されている。
通常ボタン予告態様抽選テーブルは、通常の抽選処理に基づいて、ボタン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。通常ボタン予告態様抽選テーブルには、ボタン予告の態様として、「ボタン予告1」~「ボタン予告4」が登録されている。これによって、通常ボタン予告態様抽選テーブルを用いてボタン予告の態様を選択する場合には、「ボタン予告1」~「ボタン予告4」のうち、一の態様が選択される。
特殊ボタン予告態様抽選テーブルは、特殊抽選処理に基づいて、ボタン予告の態様を選択・設定する際に用いられる。特殊ボタン予告態様抽選テーブルでは、通常ボタン予告態様抽選テーブルと比較して、「ボタン予告4」が選択される確率が高くなっている。本実施形態では、特殊ボタン予告態様抽選テーブルには、ボタン予告の態様として、「ボタン予告4」のみが登録されている。これによって、特殊ボタン予告態様抽選テーブルを用いてボタン予告の態様を選択する場合には、必ず、「ボタン予告4」が選択される。
そして、選択したボタン予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
特殊抽選期間フラグクリア処理では、特殊抽選期間フラグ領域に「0」を設定する。これによって、特殊抽選期間の設定が解除される。
上記のように、本実施形態では、サブ予告演出の種別として、背景エフェクト予告と、ミニキャラ予告と、が規定されている。そして、サブ予告カテゴリー抽選処理では、サブ予告演出の種別として、サブ予告なし、背景エフェクト予告、及び、ミニキャラ予告のうち、一の種別を選択する。
ここで、サブ予告演出の種別として「サブ予告なし」が選択された場合には、サブ予告演出が実行されない。
演出制御回路300のROMには、メイン予告演出の種別及びサブ予告カテゴリー抽選乱数の組み合わせと、サブ予告演出の種別(サブ予告なし、背景エフェクト予告、又は、ミニキャラ予告)と、の対応が登録されたサブ予告カテゴリー抽選テーブルが格納されている。
サブ予告カテゴリー抽選処理では、まず、サブ予告カテゴリー抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからサブ予告カテゴリー抽選乱数を取得する。さらに、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別を確認する。そして、読み出したサブ予告カテゴリー抽選テーブルを参照して、取得したサブ予告カテゴリー抽選乱数と、確認したメイン予告演出の種別と、の組み合わせに対応するサブ予告演出の種別を選択(判定)する。
具体的には、サブ予告抽選処理では、ステップS41-5で選択されたサブ予告演出の種別が、背景エフェクト予告である場合には、後述する背景エフェクト予告抽選処理を実行する。
一方、サブ予告抽選処理では、ステップS41-5で選択されたサブ予告演出の種別が、ミニキャラ予告である場合には、後述するミニキャラ予告抽選処理を実行する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及び背景エフェクト予告抽選乱数の組み合わせと、背景エフェクト予告の態様(「背景エフェクト予告1」~「背景エフェクト予告5」)と、の対応が登録された背景エフェクト予告抽選テーブルが格納されている。
背景エフェクト予告抽選処理では、まず、背景エフェクト予告抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから背景エフェクト予告抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した背景エフェクト予告抽選テーブルを参照して、取得した背景エフェクト予告抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応する背景エフェクト予告の態様を選択(判定)する。
そして、選択した背景エフェクト予告の態様を、実行するサブ予告演出の態様として設定する。
演出制御回路300のROMには、変動パターンの種別及びミニキャラ予告抽選乱数の組み合わせと、ミニキャラ予告の態様(「ミニキャラ予告1」~「ミニキャラ予告5」)と、の対応が登録されたミニキャラ予告抽選テーブルが格納されている。
ミニキャラ予告抽選処理では、まず、ミニキャラ予告抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからミニキャラ予告抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出したミニキャラ予告抽選テーブルを参照して、取得したミニキャラ予告抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するミニキャラ予告の態様を選択(判定)する。
そして、選択したミニキャラ予告の態様を、実行するサブ予告演出の態様として設定する。
具体的には、メイン予告通常抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、テロップ予告である場合には、後述するテロップ予告通常抽選処理を実行する。
一方、メイン予告特殊抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、カットイン予告である場合には、後述するカットイン予告通常抽選処理を実行する。
一方、メイン予告特殊抽選処理では、ステップS41-1で選択されたメイン予告演出の種別が、ボタン予告である場合には、後述するボタン予告通常抽選処理を実行する。
具体的には、テロップ予告通常抽選処理では、まず、テロップ予告種別選択処理を実行する。
なお、テロップ予告通常抽選処理に含まれるテロップ予告種別選択処理の内容は、テロップ予告特殊抽選処理に含まれるテロップ予告種別選択処理の内容と同一であるため、説明を省略する。
テロップ予告通常抽選処理では、次に、テロップ予告態様選択処理を実行する。
テロップ予告態様選択処理では、テロップ予告の態様を選択・設定する。
具体的には、テロップ予告通常抽選処理に含まれるテロップ予告態様選択処理では、まず、テロップ予告種別選択処理で選択されたテロップ予告の種別に対応する通常テロップ予告態様抽選テーブル(通常テロップ予告A態様抽選テーブル、通常テロップ予告B態様抽選テーブル、又は、通常テロップ予告C態様抽選テーブル)を読み出す。また、所定の乱数カウンタからテロップ予告態様抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した通常テロップ予告態様抽選テーブルを参照して、取得したテロップ予告態様抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するテロップ予告の態様を選択(判定)する。
そして、選択したテロップ予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
具体的には、カットイン予告通常抽選処理では、まず、カットイン予告種別選択処理を実行する。
なお、カットイン予告通常抽選処理に含まれるカットイン予告種別選択処理の内容は、カットイン予告特殊抽選処理に含まれるカットイン予告種別選択処理の内容と同一であるため、説明を省略する。
カットイン予告通常抽選処理では、次に、カットイン予告態様選択処理を実行する。
カットイン予告態様選択処理では、カットイン予告の態様を選択・設定する。
具体的には、カットイン予告通常抽選処理に含まれるカットイン予告態様選択処理では、まず、カットイン予告種別選択処理で選択されたカットイン予告の種別に対応する通常カットイン予告態様抽選テーブル(通常カットイン予告A態様抽選テーブル、通常カットイン予告B態様抽選テーブル、又は、通常カットイン予告C態様抽選テーブル)を読み出す。また、所定の乱数カウンタからカットイン予告態様抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した通常カットイン予告態様抽選テーブルを参照して、取得したカットイン予告態様抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するカットイン予告の態様を選択(判定)する。
そして、選択したカットイン予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
具体的には、ボタン予告通常抽選処理では、まず、ボタン予告態様選択処理を実行する。
ボタン予告通常抽選処理に含まれるボタン予告態様選択処理では、まず、通常ボタン予告態様抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタからボタン予告態様抽選乱数を取得する。さらに、変動パターン指定コマンドにより指定されている変動パターンの種別を確認する。そして、読み出した通常ボタン予告態様抽選テーブルを参照して、取得したボタン予告態様抽選乱数と、確認した変動パターンの種別と、の組み合わせに対応するボタン予告の態様を選択(判定)する。
そして、選択したボタン予告の態様を、実行するメイン予告演出の態様として設定する。
図43は、停止コマンド受信処理を示すフローチャートである。
停止コマンド受信処理は、ステップS32-6で実行されると、図43に示すように、ステップS35-1に移行する。
ステップS35-1では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS35-2に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-7)に移行する。
ステップS35-2では、停止演出設定処理を実行し、ステップS35-3に移行する。停止演出設定処理では、停止演出の演出制御テーブルを設定する。
具体的には、停止演出設定処理では、ステップS34-2で決定した停止演出番号に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、停止演出が開始される。
ここで、停止演出では、変動演出の終了時に仮停止表示されていた左図柄、中図柄及び右図柄が、停止表示される。
ステップS35-4では、特殊抽選期間として前半期間が指定されているか否かを判定し、特殊抽選期間として前半期間が指定されていると判定した場合(Yes)には、ステップS35-5に移行し、特殊抽選期間として前半期間が指定されていないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-7)に移行する。
ここで、特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「3」(前半期間を指定する値)である場合には、特殊抽選期間として前半期間が指定されていると判定し、特殊抽選期間フラグ領域の値が「1」~「3」(前半期間を指定する値)でない場合には、特殊抽選期間として前半期間が指定されていないと判定する。
ステップS35-5では、時短カウンタの値が「50」に達しているか否かを判定し、時短カウンタの値が「50」に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS35-6に移行し、時短カウンタの値が「50」に達していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-7)に移行する。
ステップS35-6では、特殊抽選期間更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-7)に移行する。特殊抽選期間更新処理では、特殊抽選期間フラグ領域において、前半期間を指定する値に替えて、後半期間を指定する値を設定する。
具体的には、特殊抽選期間更新処理では、特殊抽選期間フラグ領域に「1」が設定されている場合には、当該「1」に替えて、「4」を設定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域に「2」が設定されている場合には、当該「2」に替えて、「5」を設定する。一方、特殊抽選期間フラグ領域に「3」が設定されている場合には、当該「3」に替えて、「6」を設定する。
図46は、オープニングコマンド受信処理を示すフローチャートである。
オープニングコマンド受信処理は、ステップS32-7で実行されると、図46に示すように、ステップS42-1に移行する。
ステップS42-1では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS42-2に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-8)に移行する。
ステップS42-2では、大当り演出設定処理を実行し、ステップS42-3に移行する。大当り演出設定処理では、大当り演出の演出制御テーブルを設定する。
本実施形態では、大当り演出の種別として、大当り図柄の各種別(「大当り1図柄」~「大当り4図柄」のそれぞれ)に対応する種別が規定されている。
大当り演出設定処理では、大当り演出の種別として、オープニング指定コマンドにより指定されている大当り図柄の種別に対応する種別を選択する。そして、選択した大当り演出の種別に対応する演出制御テーブルを読み出す。そして、読み出した演出制御テーブルを、演出制御回路300のRAMの所定領域に設定する。これによって、大当り演出が開始される。
「初当り」とは、時短制御の停止中、かつ、「特図低確率状態」の生起中に実行された第1特別図柄抽選により「大当り」に当選したことに応じて生起される大当り遊技状態をいう。
ステップS42-4では、初当りフラグ設定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(ステップS32-8)に移行する。初当りフラグ設定処理では、演出制御回路300のRAMの初当りフラグ領域に「1」を設定する。
図47は、エンディングコマンド受信処理を示すフローチャートである。
エンディングコマンド受信処理は、ステップS32-8で実行されると、図47に示すように、ステップS43-1に移行する。
ステップS43-1では、エンディング指定コマンドを受信したか否かを判定し、エンディング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS43-2に移行し、エンディング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(ステップS31-4)に移行する。
ステップS43-2では、終了される大当り遊技状態が「初当り」であるか否かを判定し、終了される大当り遊技状態が「初当り」であると判定した場合(Yes)には、ステップS43-3に移行し、終了される大当り遊技状態が「初当り」でないと判定した場合(No)には、ステップS43-4に移行する。
ここで、演出制御回路300のRAMの初当りフラグ領域に「1」が設定されている場合には、終了される大当り遊技状態が「初当り」であると判定し、初当りフラグ領域に「0」が設定されている場合には、終了される大当り遊技状態が「初当り」でないと判定する。
具体的には、初当り時特殊抽選期間設定処理では、まず、特殊抽選期間を選択する。
演出制御回路300のROMには、特殊抽選期間抽選乱数と、特殊抽選期間(前半期間又は後半期間)と、の対応が登録された特殊抽選期間抽選テーブルが格納されている。
また、特殊抽選期間抽選テーブルとして、「初当り」である場合に対応する初当り時特殊抽選期間抽選テーブルと、「初当り」でない場合に対応する非初当り時特殊抽選期間抽選テーブルと、が格納されている。
そして、初当り時特殊抽選期間抽選テーブルでは、非初当り時特殊抽選期間抽選テーブルと比較して、前半期間が選択される確率が高くなっている。これによって、「初当り」である場合には、「初当り」でない場合と比較して、前半期間が選択され易くなる。
特殊抽選期間を選択するには、まず、初当り時特殊抽選期間抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから特殊抽選期間抽選乱数を取得する。そして、読み出した初当り時特殊抽選期間抽選テーブルと、取得した特殊抽選期間抽選乱数と、に基づいて、特殊抽選期間(前半期間又は後半期間)を選択(判定)する。
演出制御回路300のROMには、特殊抽選対象演出抽選乱数と、特殊抽選対象演出(「保留予告演出」、「役物連続予告演出」又は「メイン予告演出」)と、の対応が登録された特殊抽選対象演出抽選テーブルが格納されている。
また、特殊抽選対象演出抽選テーブルとして、「初当り」である場合に対応する初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルと、「初当り」でない場合に対応する非初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルと、が格納されている。
そして、初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルでは、非初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルと比較して、「保留予告演出」が選択される確率が高くなっている。これによって、「初当り」である場合には、「初当り」でない場合と比較して、「保留予告演出」が選択され易くなる。
特殊抽選対象演出を選択するには、まず、初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから特殊抽選対象演出抽選乱数を取得する。そして、読み出した初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルと、取得した特殊抽選対象演出抽選乱数と、に基づいて、特殊抽選対象演出(「保留予告演出」、「役物連続予告演出」又は「メイン予告演出」)を選択(判定)する。
この際、「前半期間」が選択され、かつ、「保留予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「1」を設定する。
一方、「前半期間」が選択され、かつ、「役物連続予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「2」を設定する。
一方、「前半期間」が選択され、かつ、「メイン予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「3」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「保留予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「4」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「役物連続予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「5」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「メイン予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「6」を設定する。
初当り時特殊抽選期間設定処理では、次に、初当りフラグ領域に「0」を設定する。また、時短カウンタに初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
具体的には、非初当り時特殊抽選期間設定処理では、まず、特殊抽選期間を選択する。
すなわち、まず、非初当り時特殊抽選期間抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから特殊抽選期間抽選乱数を取得する。そして、読み出した非初当り時特殊抽選期間抽選テーブルと、取得した特殊抽選期間抽選乱数と、に基づいて、特殊抽選期間(前半期間又は後半期間)を選択(判定)する。
すなわち、まず、非初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルを読み出す。また、所定の乱数カウンタから特殊抽選対象演出抽選乱数を取得する。そして、読み出した非初当り時特殊抽選対象演出抽選テーブルと、取得した特殊抽選対象演出抽選乱数と、に基づいて、特殊抽選対象演出(「保留予告演出」、「役物連続予告演出」又は「メイン予告演出」)を選択(判定)する。
この際、「前半期間」が選択され、かつ、「保留予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「1」を設定する。
一方、「前半期間」が選択され、かつ、「役物連続予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「2」を設定する。
一方、「前半期間」が選択され、かつ、「メイン予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「3」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「保留予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「4」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「役物連続予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「5」を設定する。
一方、「後半期間」が選択され、かつ、「メイン予告演出」が選択された場合には、特殊抽選対象演出フラグ領域に「6」を設定する。
非初当り時特殊抽選期間設定処理では、次に、時短カウンタに初期値(本実施形態では、「0」)を設定する。
次に、パチンコ機1の動作について説明する。
パチンコ機1では、大当り遊技状態の終了後に時短制御が開始される場合、当該大当り遊技状態の終了時に、特殊抽選期間と、特殊抽選対象演出と、が選択・設定される。
この際、本実施形態では、時短制御の開始から、当該時短制御中に実行された特別図柄の報知表示の回数が所定の時短回数に達するまでの期間が、複数の区間(具体的には、前半期間及び後半期間)に区分けされ、当該複数の区間のうち、一の区間が、特殊抽選期間として選択・設定される。
また、本実施形態では、複数の予告演出の種別(「保留予告演出」、「役物連続予告演出」及び「メイン予告演出」)のうち、一の種別が、特殊抽選対象演出として選択・設定される。
そして、予め設定されている特殊抽選期間中に実行された遊技判定(事前判定又は始動判定)により、特定の変動パターンの種別(「スーパーリーチ変動」)が選択され、かつ、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出の種別として、予め設定されている特殊抽選対象演出が選択された場合に、当該予告演出の内容(態様)を選択する抽選処理として、通常の抽選処理に替えて、特殊抽選処理が実行される。
特に、特殊抽選処理では、通常の抽選処理と比較して、当該予告演出の態様として、特定の態様(具体的には、大当り期待度又はリーチ期待度が最も高い態様)が選択される確率が高くなる。
これによって、特殊抽選期間として前半期間が設定されている場合には、時短制御の開始後において、最初に「スーパーリーチ変動」が判定されたときに、予告演出の態様として、大当り期待度が高い態様が選択され易くなる。
一方、特殊抽選期間として後半期間が設定されている場合には、時短制御中に実行された特別図柄の報知表示の回数が50[回]に達した後において、最初に「スーパーリーチ変動」が判定されたときに、予告演出の態様として、大当り期待度が高い態様が選択され易くなる。
以上のように、パチンコ機1では、時短制御中に変動パターンの種別として、大当り期待度が高い種別(具体的には、「スーパーリーチ変動」)が選択された場合に、予告演出の態様として、大当り期待度(または、リーチ期待度)が高い態様が選択され易くなる。
よって、変動パターンの種別として、大当り期待度が高い種別が選択されているにも関わらず、予告演出の態様として、期待度が高い態様が選択されない事態が、連続して発生することを抑制できる。
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、特殊抽選期間中において、変動パターンの種別として、「スーパーリーチ変動」が選択された場合に、他の種別が選択された場合と比較して、所定態様(大当り期待度又はリーチ期待度が最も上位の態様)の予告演出が出現され易くなる。
これによって、変動パターンの種別として、大当り期待度が高い種別が選択されているにも関わらず、予告演出の態様として、大当り期待度が高い態様が選択されない事態が、連続して発生することを抑制できる。
したがって、遊技者の遊技意欲を向上することが可能となる。
特に、パチンコ機1では、特殊抽選期間が、遊技者に有利な遊技状態の生起中(時短制御中)に含まれる。
これによって、遊技者に有利な遊技状態の生起中(時短制御中)であるにも関わらず、遊技者に対して大当りが遠い印象を与えることを防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、特殊抽選条件の内容は、適宜、変更することが可能である。
すなわち、上記実施形態では、(1)予め設定されている特殊抽選期間中であること、(2)遊技判定(事前判定又は始動判定)により、変動パターンの種別として、特定の種別(本実施形態では、「スーパーリーチ変動」)が選択されたこと、及び、(3)当該遊技判定の結果を示唆する予告演出(本実施形態では、先読み予告演出又はメイン予告演出)として、予め設定されている特殊抽選対象演出が実行されること、の全ての条件を満たす場合に、特殊抽選条件を満たすと判定される構成となっている。
しかしながら、(1)予め設定されている特殊抽選期間中であること、及び、(2)遊技判定(事前判定又は始動判定)により、変動パターンの種別として、特定の種別(本実施形態では、「スーパーリーチ変動」)が選択されたこと、の両方の条件を満たす場合に、特殊抽選条件を満たすと判定される構成としても構わない。かかる構成とした場合には、特殊抽選条件を満たす場合に、当該遊技判定の結果を示唆する予告演出(種別を問わない)の内容(態様)を選択する抽選処理として、通常の抽選処理に替えて、特殊抽選処理が実行される。
しかしながら、特定結果として、「「スーパーリーチ変動」を除いた他の特定の変動パターンの種別(または、特定の変動モードの種別)が判定されたこと」が規定されていても構わない。
しかしながら、「特図高確率状態」の生起中(遊技者に有利な遊技状態の生起中)に、特定抽選期間が設定される構成としても構わない。
しかしながら、特殊抽選期間の設定中に、所定回数の特殊抽選処理(ステップS40-3,ステップS41-3)が実行された場合に、特殊抽選期間の設定が解除される(特殊抽選期間フラグ領域に「0」が設定される)構成としても構わない。
または、特殊抽選期間が終了するまで、特殊抽選期間の設定が解除されない(特殊抽選期間フラグ領域に「0」が設定されない)構成としても構わない。
31a 表示画面
200 主制御回路
300 演出制御回路
Claims (1)
- 特定遊技状態を生起させるか否かを判定する当落判定を実行する当落判定手段と、
変動態様を判定する変動態様判定を実行する変動態様判定手段と、
前記特定遊技状態の終了後に、遊技者に有利となる有利状態を生起させる有利状態制御手段と、
前記特定遊技状態が生起される可能性を示唆する示唆演出を実行する演出制御手段と、を備え、
前記有利状態が生起されている期間のうち一部の期間では、前記当落判定により前記特定遊技状態を生起させないことが判定され、かつ、前記変動態様判定により第1のリーチ変動態様と比較して期待度が高い第2のリーチ変動態様が判定された場合に、前記当落判定により前記特定遊技状態を生起させないことが判定され、かつ、前記変動態様判定により前記第1のリーチ変動態様が判定された場合と比較して、前記示唆演出の態様として、第1態様と比較して期待度が高い第2態様が選択され易くなり、
前記一部の期間では、前記有利状態が生起されている期間のうち前記一部の期間を除いた他の期間と比較して、前記変動態様判定により前記第2のリーチ変動態様が判定された場合に、前記示唆演出の態様として、前記第2態様が選択され易くなることを特徴とする遊技機。
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