JP7150671B2 - 磁気誘導発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気誘導発電機に関し、詳しくは、磁気浮遊回転構造と、第一発電構造(下部発電構造)と、第二発電構造(上部発電構造)と、循環回路構造と、によって構成され、夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、一方の発電構造によって発電された電力は、循環回路構造よって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用されることを可能にした磁気誘導発電機に関するものである。
従来の磁気誘導発電機は、磁気浮遊回転構造ならびに発電構造によって発電された電力は、回路構造よって外部に出力することはできるが、その一部を発電機自体に利用するものではなかった。
従来における磁気誘導発電機の具体的な提案例としては、回転強度の効率を高めるリニアの原理に類するマグネットを用いた「リニヤの原理に類するマグネットを用いた自動発電システム」(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。
具体的には、駆動源を有する回転リング内径側に16基の発電機を、外形側にリニヤの原理に類する回転マグネットを配設すると共に、固定リング上に棒状固定マグネットを等間隔円形に配設し、回転マグネットは等間隔に配列するが、隣の回転マグネットとの間に実寸にて2~3ミリの間隙を設け、棒状固定マグネットとの間にも同じく間隙を形成せしめ、16基の発電機のうち3基をモーターの駆動源用とし、13基からの発電量を自由に使う分量とすることができる磁気誘導発電機の提案である。
しかしながら、上記提案は、高速回転するローターの周辺部に多数の接触ブラシを設置するため、摩擦熱損による電圧降下を引き起こし易く、取り扱いが難しい、といった問題があった。
また、基となる単極誘導発電機の欠点である低電圧を改善し、磁石から直接電気エネルギーを取り出すことのできる効率のよい「コイルレスマグネット発電機」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
具体的には、単極発電機の磁石であるローターを複数に分割成層し、絶縁体を用い円盤状として回動軸に固着、同様の物を同軸上に併設し、内側の極性が反発するように設置して、それぞれの分割磁石の週縁部には、材質構成を分割磁石と同様として分割磁石の回動と共に、分割磁石の週縁面に対し適当なプレス圧を保ち回動し、それぞれ接続の極性は併設に対しても週設に対しても、反発するように設置した回動ブラシを具備し、併設する分割磁石の接続は各々対角する磁石の中心部同士を接続して、上記の如く発電機を構成することで、磁石内部の磁場作用を利用することにより、電圧を上げることができ逆トルクを軽微にすることができる磁気誘導発電機の提案である。
しかしながら、上記提案は、回動ブラシの中心軸が機械的手段によって軸受け固定されているため、少なくてもリニア構造による電磁誘導性能より摩擦係数が大きくなる、といった問題があった。
本出願人は、以上のような従来から提案されている磁気誘導発電機に着目し、発電された電力を、回路構造によって外部に出力するだけでなく発電機自体に利用できないものかという着想の下、発電構造によって発電された電力を循環回路構造よって発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用すると共に、その余剰電力を外部に出力することが可能な、安価でメンテナンスの容易な磁気誘導発電機を開発し、本発明にかかる「磁気誘導発電機」の提案に至るものである。
特開2011-4580号公報 特開2003-47226号公報
本発明は、上記事情に鑑み、磁気浮遊回転構造と、第一発電構造(下部発電構造)と、第二発電構造(上部発電構造)と、循環回路構造と、によって構成され、夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、一方の発電構造によって発電された電力は、循環回路構造よって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用されることを可能にした磁気誘導発電機を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するため、本発明は、磁気浮遊回転構造と、第一発電構造(下部発電構造)と、第二発電構造(上部発電構造)と、循環回路構造と、によって構成される磁気誘導発電機であって、前記磁気浮遊回転構造は、略中間位置に略円形の磁気浮遊回転板を一体成型した回転ローター軸と、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部を有する枠体と、で構成され、該枠体における天板及び底板の(平面視)略中心には回転ローター軸が挿通する抜き穴が設けられ、該回転ローター軸における磁気浮遊回転板は該枠体における中空部に包持され、該磁気浮遊回転板における上面と下面と円周面に永久磁石を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えると共に、該枠体における天板と底板と外周壁の中空部側には該磁気浮遊回転板に備えられた永久磁石と対峙する永久磁石が無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられ、回転ローター軸の下方端には複数の回転誘導永久磁石が埋設され、回転ローター軸の上方端には複数の回転誘導永久磁石が外方へ突設されて成り、前記第一発電構造(下部発電構造)は、回転誘導永久磁石が埋設された前記回転ローター軸の下方端をリング状に成形され且つ発電用コイルが挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、前記第二発電構造(上部発電構造)は、永久磁石が突設された前記回転ローター軸の上方端をリング状に成形され且つ磁気誘導電磁石と発電用コイルが等間隔で交互に複数挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、前記循環回路構造は、発電構造によって出力された磁気誘導電流を集電する集配器と、該磁気誘導電流を分配する分配器と、磁気誘導電流を蓄電すると共に送電用及び外部電力からの入電を行う入電用の接続端子が備えられている二次電池と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器と、が配設されて成り、夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、前記第二発電構造によって発電された電力は、前記循環回路構造によって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用され、前記二次電池に蓄電された電力は、外部に出力されると共に発電機自体の初期始動電力として使用される手段を採る。
また、本発明は、前記磁気浮遊回転板において、前記磁気浮遊回転板の上面と下面との中間並びに円周面から所定間隔内側の中間に、磁気シールド材が埋設されて成る手段を採り得る。
さらに、本発明は、前記磁気誘導固定盤において、前記分配器に、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられている手段を採り得る。
本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、略中間位置に略円形の磁気浮遊回転板を一体成型した回転ローター軸と、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部を有する枠体と、で構成されることによって、無接触による磁気浮上効果が得られるため、安定的且つコンパクト構造であって、回転抵抗の少ない磁気誘導発電機の提供を可能にする、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる磁気誘導発電機よれば、発電された電力は、循環回路構造よって外部に出力されると共に、発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用可能であり、安価且つメンテナンスの容易な磁気誘導発電機を提供し得る、といった優れた効果を奏する。
さらに、本発明にかかる磁気誘導発電機よれば、循環回路構造よって外部に出力される電流の磁気ヒステリアスの発生を抑制することができる、といった優れた効果を奏する。
またさらに、本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられている手段を採ることによって、発電所、船舶、自動車、など多様な環境下での使用用途に配備することができると共に、該ブレーカーについて揺れを感知した際に漏電遮断を行う振感式とすることで大地震等による事故災害を最小限に抑制することができる、といった優れた効果を奏する。
そしてまた、本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、二次電池に、ON/OFF機能を有する少なくとも一以上の送電用若しくは入電用の接続端子を備える手段を採ることによって、二次電池の蓄電状態に合わせて磁気誘導発電機を起動させたり、外部への電力供給や初期始動時の必要電力の入電を容易に行うことができる、といった優れた効果を奏する。
また、本発明にかかる磁気誘導発電機によれば、二つの発電構造を備えることによって、小型の磁気誘導発電機でもってより大きな容量の発電量が得られる、といった優れた効果を奏する。
本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す模式的説明図である。 本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す断面説明図である。
本発明にかかる磁気誘導発電機10は、磁気浮遊回転構造20と、第一発電構造30(下部発電構造)と、第二発電構造31(上部発電構造)と、循環回路構造40と、によって構成される磁気誘導発電機10であって、該磁気浮遊回転構造20は、略中間位置に略円形の磁気浮遊回転板22を一体成型した回転ローター軸21と、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部26を有する枠体25と、で構成され、該枠体25における天板及び底板の平面視略中心には回転ローター軸21が挿通する抜き穴28が設けられ、該回転ローター軸21における磁気浮遊回転板22は該枠体25における中空部26に包持され、該磁気浮遊回転板22における上面と下面と円周面に永久磁石27を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えると共に、該枠体25における天板と底板と外周壁の中空部26側には該磁気浮遊回転板22に備えられた永久磁石27と対峙する永久磁石27が無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられ、回転ローター軸21の下方端には複数の回転誘導永久磁石23が埋設され、回転ローター軸21の上方端には複数の回転誘導永久磁石23が外方へ突設されて成り、第一発電構造30(下部発電構造)は、永久磁石27が埋設された回転ローター軸21の下方端をリング状に成形され且つ発電用コイル33が挿嵌された発電リング32内に挿通させて成り、第二発電構造31(上部発電構造)は、回転誘導永久磁石23が突設された回転ローター軸21の上方端をリング状に成形され且つ磁気誘導電磁石35と発電用コイル33が等間隔で交互に複数挿嵌された発電リング32内に挿通させて成り、循環回路構造40は、発電構造によって出力された磁気誘導電流を集電する集配器41と、該磁気誘導電流を分配する分配器42と、磁気誘導電流を蓄電すると共に送電用及び外部電力からの入電を行う入電用の接続端子47が備えられている二次電池43と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器44と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器45と、が配設されて成り、夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、第二発電構造31によって発電された電力は、循環回路構造40によって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石35及び初期始動電力への通電に利用され、二次電池43に蓄電された電力は、外部に出力されると共に発電機自体の初期始動電力として使用される手段を採ったことを最大の特徴とする。
以下、本発明にかかる磁気誘導発電機10の実施形態を、図面に基づいて説明する。
尚、本発明にかかる磁気誘導発電機10は、以下に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状や寸法等の範囲内で、適宜変更することができる。
図1は、本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す模式的説明図である。
図2は、本発明にかかる磁気誘導発電機の実施形態を示す断面説明図である。
本実施形態にかかる磁気誘導発電機10は、磁気浮遊回転構造20と、第一発電構造30(下部発電構造)と、第二発電構造31(上部発電構造)と、循環回路構造40と、によって構成され、夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、第二発電構造31(上部発電構造)によって発電された電力は、循環回路構造40よって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石35への通電に利用される手段を採るものである。
磁気浮遊回転構造20は、略中間位置に略円形のセラミック等の絶縁素材で形成される磁気浮遊回転板22を一体成型した回転ローター軸21と、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部26を有する枠体25と、で構成され、該枠体25における天板及び底板の(平面視)略中心には回転ローター軸21が挿通する抜き穴28が設けられ、該回転ローター軸21における磁気浮遊回転板22は該枠体25における中空部26に包持され、該磁気浮遊回転板22における上面と下面と円周面に永久磁石27を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えると共に、該枠体25における天板と底板と外周壁の中空部26側には該磁気浮遊回転板22に備えられた永久磁石27と対峙する永久磁石27が無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられる構造を採る。
回転ローター軸21は、磁気浮遊回転板22の中心軸上下方向に延伸され、セラミック等の絶縁素材で一体成型されると共に、上下端に複数の回転誘導永久磁石23を埋設して形成されている。
磁気浮遊回転板22は、回転ローター軸21の略中間位置に略円形のセラミック等の絶縁素材で形成され、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部26を有する枠体25の中空部26に永久磁石27の磁力の反発力を利用して無接触の状態で包持され、浮遊回転する。
回転誘導永久磁石23は、回転ローター軸21の円周上に複数分割して埋設されるもので、外部から磁場や電流の供給を受けることなく磁石としての性質を比較的長期にわたって保持し続ける特徴を有する。実例としてはアルニコ磁石、フェライト磁石、ネオジム磁石などが使用される。
枠体25は、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部26を有し、該枠体25における天板及び底板の(平面視)略中心には回転ローター軸21が挿通する抜き穴28が設けられ、該回転ローター軸21における磁気浮遊回転板22は、枠体25における中空部26に包持され、該枠体25における天板と底板と外周壁で形成される中空部26側には該磁気浮遊回転板22に備えられた永久磁石27と対峙する永久磁石27が無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられる。
永久磁石27は、磁気浮遊回転板22における上面と下面と円周面に永久磁石27を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられ、枠体25における天板と底板と外周壁で形成される中空部26側に備えられた永久磁石27と対峙して無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられ、回転ローター軸21を無接触の状態で浮遊回転させる目的で備えられる。
発電構造は、回転誘導永久磁石23が埋設された回転ローター軸21の上下端を発電リング32内に挿通させて発電する手段を採る。すなわち、回転誘導永久磁石23が埋設された回転ローター軸21の上下端が発電リング32内を回転することで、該発電リング32に挿嵌された発電用コイル33に誘導起電流(磁気誘導電流)を発生させるものである。
第一発電構造30(下部発電構造)は、回転誘導永久磁石23が埋設された回転ローター軸21の下方端をリング状に成形され且つ発電用コイル33が挿嵌された発電リング32内に挿通させて成る手段を採る。
第二発電構造31(上部発電構造)は、回転誘導永久磁石23が突設された回転ローター軸21の上方端をリング状に成形され且つ磁気誘導電磁石35と発電用コイル33が等間隔で交互に複数挿嵌された発電リング32内に挿通させて成る手段を採る。
また、第二発電構造31(上部発電構造)の回転誘導永久磁石23が下方端の回転誘導永久磁石23と比較して回転半径を大きくして突設させていることによって、永久磁石自体の容積ならびに回転周速度が大きくなることで、より多くの発電量を発電する構造としている。
第一発電構造30(下部発電構造)に備わる発電リング32は、セラミック等の絶縁素材から成り、中央に回転ローター軸21の先端を挿通し得るリング状(輪環状)に形成されている。該発電リング32には、リングの中心から放射状に一乃至複数の貫通孔34が形成され、該貫通孔34内には、導電性鋼線(銅線)がコイル状に巻かれた発電用コイル33が挿嵌されている。このとき、発電リング32の断面積や貫通孔34の径、発電用コイル33の径や巻き数については特に限定するものではなく、電気抵抗等を考慮しつつ集電効率を鑑みて最良の範囲で適宜決定可能である。
第二発電構造31(上部発電構造)に備わる発電リング32は、上記同様、セラミック等の絶縁素材から成り、中央に回転ローター軸21の先端を挿通し得るリング状(輪環状)に形成されている。該発電リング32には、リングの中心から放射状に複数の貫通孔34が形成され、該貫通孔34内には、導電性鋼線(銅線)がコイル状に巻かれた発電用コイル33と、同様に導電性鋼線(銅線)がコイル状に巻かれた磁気誘導電磁石35とが、等間隔で交互に複数挿嵌されている。このとき、発電リング32の断面積や貫通孔34の径、発電用コイル33並びに磁気誘導電磁石35の径や巻き数については特に限定するものではなく、電気抵抗等を考慮しつつ集電効率を鑑みて最良の範囲で適宜決定可能である。
尚、発電リング32に形成される貫通孔34の形状について、内側へ徐々に開拡したテーパー状とする態様が可能である。このとき、挿嵌される発電用コイル33の形状についても、該貫通孔34の形状に合わせて内側へ徐々に開拡したテーパー状を成す。かかる態様を採用することで、生じる磁力の関係から、誘導起電流(磁気誘導電流)の発電量の増強が見込まれる。
発電用コイル33は、導電性鋼線(銅線)がコイル状に巻かれた発電リング32内に挿嵌されているもので、発電リング32の断面積や貫通孔34の径、発電用コイル33の径や巻き数については特に限定するものではなく、電気抵抗等を考慮しつつ集電効率を鑑みて最良の範囲で適宜決定することが可能である。
磁気誘導電磁石35は、通電により磁力を発生する電磁石であって、発電リング32内に等間隔で交互に複数挿嵌されて配置されるもので、通電による磁場を発生させることで、回転誘導永久磁石23との関連性により引き合いと反発を繰り返すことで、磁気浮遊回転板22を回転させるに際し、確実な且つ効率の良い回転得るために設けられる。
このとき、該磁気浮遊回転板22における上面と下面との中間、そして、円周面から所定間隔ほど内側の中間位置に、磁気シールド材24が埋設されて成る構成を採用し得る。該磁気シールド材24は、磁力を遮断するためのものであって、例えばニッケルやパーマロイ、センダスト、ケイ素鋼などにより成形される。かかる磁気シールド材24を埋設することで、磁気浮遊回転板22に配設された回転誘導固定永久磁石27が上面側と下面側と円周面と、で互いに影響し合うことなく、夫々独立した磁力体として機能し得る。(図2参照)
循環回路構造40は、発電された電力を外部に出力すると共に、その電力の一部を発電機に配された電磁石への送電に利用するための回路構造で、集配器41と、分配器42と、二次電池43と、インバーター変換器44と、調圧器45と、配設される。
集配器41は、発電構造により発電されて出力された磁気誘導電流を集電するために設けられる機器である。
分配器42は、集配器41に集電された磁気誘導電流を、電圧と電流の比が乱れないように複数に分配するために設けられる機器であり、分配先として外部出力用と発電機自身の電磁石用とが存する。
二次電池43は、磁気誘導電流を蓄電するために設けられるもので、蓄電池(充電式電池)ともいい、発電された磁気誘導電流を蓄電して、必要時に外部出力したり発電機初動用として使用したりするためのもので、外部電力からの入電を行う入電用の接続端子47及び二次電池43に蓄電された電力を送電する送電用の接続端子47が備えられている。該接続端子47を介して外部電力からの入電を行うことで二次電池43に蓄電された電力は、磁気誘導発電機10自体の初期始動電力として使用することが可能である。かかる二次電池43の具体的構造について限定はなく、常法のものを使用すれば足りる。
インバーター変換器44は、出力された磁気誘導電流を適宜有用な電流へ変換するための機器で、例えば、直流・交流間の変換回路や、直流または交流から周波数の異なる交流を発生させる(逆変換する)電源回路、またはその回路を持つ装置のことである。逆変換回路、逆変換装置などとも呼ばれ、制御装置と組み合わせることなどにより、省エネルギー効果を得ることができる機器である。かかるインバーター変換器44を備えることで、必要種の電力供給が可能となる。
調圧器45は、発電された磁気誘導電流を発電機自体が存する磁気誘導電磁石35へ送電する際に、過電流・過充電・過放電を防ぐために設けられる機器である。すなわち、該調圧器45は、分配器42と発電リング32及び磁気誘導電磁石35との間における配電線の中間箇所に備えられる。
以上の構成から成る磁気誘導発電機10において、回転構造を説明する。
第二発電構造31(上部発電構造)において、回転誘導永久磁石23が突設された回転ローター軸21の上方端を磁気誘導電磁石35が挿嵌された発電リング32内に挿通させて成ることで、回転ローター軸21が磁気誘導回転する。
具体的には、発電リング32に備わる磁気誘導電磁石35に適宜送電を行うことで磁力を発生させ、回転ローター軸21に備わる回転誘導永久磁石23との引き合いと反発の作用により、該回転ローター軸21は回転する。このとき、該回転ローター軸21における磁気浮遊回転板22は、枠体25の中空部26にて無接触の浮遊した状態で包持されていることから、摩擦が生じることなく回転することとなる。
次に、以上の構成から成る磁気誘導発電機10における発電構造を説明する。
回転ローター軸21の上方端と下方端には、回転誘導永久磁石23が夫々配設されており、該両端部は発電リング32に挿通されている。回転ローター軸21が回転すると、発電リング32内にて回転誘導永久磁石23が回転することとなり、発電リング32に挿嵌されている発電用コイル33に誘導起電流(磁気誘導電流)が発生する。
第一発電構造30(下部発電構造)にて発生した誘導起電流(磁気誘導電流)は、集配器41を経て二次電池43へと流れて蓄電される。
また、第二発電構造31(上部発電構造)にて発生した誘導起電流(磁気誘導電流)は、集配器41を経て分配器42にて分配される。かかる分配の割合については、発電機が必要とする電力を考慮して適宜決定されるもので、例えば1:9の割合で分配され、その内の1割の電流は上方の発電リング32に配された磁気誘導電磁石35へと流れ、残された9割の電流は二次電池43へと流れて蓄電される態様が考え得る。
二次電池43に蓄電された電力は、インバーター変換器44を介して直流・交流など最適な態様に変換され、外部へ出力されることとなる。
総じて、発電された電気の流れ(送電態様)について簡便に説明すると、以下の二通りとなる。
先ず第一発電構造30(下部発電構造)の場合、回転誘導永久磁石23が埋設された回転ローター軸21の先端を発電リング32内に挿通させて該回転ローター軸21を回転させることで発生した電気は、集配器41から二次電池43へ、二次電池43からインバーター変換器44へ、インバーター変換器44から外部電気機械器具へ、という流れとなる。
これに対し、第二発電構造31(上部発電構造)の場合、同様に発生した電気は、集配器41から分配器42へ、分配器42から二次電池43あるいは調圧器45へ、二次電池43からインバーター変換器44へ、調圧器45から磁気誘導電磁石35へ、インバーター変換器44から外部電気機械器具へ、という流れとなる。
以上で構成される本実施形態にかかる磁気誘導発電機10は、磁気浮遊回転構造20と二つの発電構造30、31と、循環回路構造40と、によって構成され、さらに磁気浮遊回転構造20ならびに二つの発電構造30、31によって発電された電力は、外部に出力されると共に、循環回路構造40よって発電機自体に配された磁気誘導電磁石35への通電に利用することができる磁気誘導発電機10の提供を可能にするものである。
本実施形態にかかる磁気誘導発電機10は、分配器42に、漏電遮断機能を有するブレーカー46が備えられている手段を採ることができる。該ブレーカー46の具体的構造について限定はなく、常法のものを採用すれば足りる。
このとき、該ブレーカー46について、揺れを感知した際に漏電遮断を行う振感式を採用することがより好適である。
上記手段を採った本実施形態の磁気誘導発電機10は、漏電遮断機能を有するブレーカー46が備えられていることによって、有事の際に第二発電構造31(上部発電構造)における磁気誘導電磁石35への電気供給を停止し、それにより回転をストップして発電を停止する態様を成すもので、発電所、船舶、自動車、など多様な環境下での使用用途に配備することができると共に、水に濡れた際の遮断機能としても有効であり、該ブレーカー46について揺れを感知した際に漏電遮断を行う振感式とすることで、大地震等による事故災害を最小限に抑制することもできる磁気誘導発電機10を提供するものである。
本実施形態にかかる磁気誘導発電機10は、二次電池43に、入電用と併せて、少なくとも一以上の送電用の接続端子47が備えられている手段を採るものである
上記の手段を採った本発明の実施形態の磁気誘導発電機10は、二次電池43に送電用の接続端子47が備えられていることによって、二次電池43の蓄電状態に合わせて外部電気機械器具を接続して使用することが可能となる。また、磁気誘導発電機自体の初期始動電力として、二次電池43に蓄電された電力を使用することも可能である。
また、上記接続端子47について、ON/OFF機能を付する態様も考え得る。すなわち、該接続端子47に配線接続された状態のまま、当該配線の使用状態をON/OFF機能により切り替える態様である。
本発明にかかる磁気誘導発電機は、磁気浮遊回転構造と、発電構造と、循環回路構造と、によって構成され、さらに磁気浮遊回転構造ならびに二つの発電構造によって発電された電力は、外部に出力されると共に、循環回路構造よって発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用可能となっているため、安価且つメンテナンスの容易な磁気誘導発電機を提供することができる。したがって、本発明にかかる「磁気誘導発電機」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと思料する。
10 磁気誘導発電機
20 磁気浮遊回転構造
21 回転ローター軸
22 磁気浮遊回転板
23 回転誘導永久磁石
24 磁気シールド材
25 枠体
26 中空部
27 永久磁石
28 抜き穴
30 第一発電構造(下部発電構造)
31 第二発電構造(上部発電構造)
32 発電リング
33 発電用コイル
34 貫通孔
35 磁気誘導電磁石
40 循環回路構造
41 集配器
42 分配器
43 二次電池
44 インバーター変換器
45 調圧器
46 ブレーカー
47 接続端子

Claims (3)

  1. 磁気浮遊回転構造と、第一発電構造と、第二発電構造と、循環回路構造と、によって構成される磁気誘導発電機であって、
    前記磁気浮遊回転構造は、略中間位置に略円形の磁気浮遊回転板を一体成型した回転ローター軸と、天板と底板と外周壁とで囲われた略円筒状の中空部を有する枠体と、で構成され、該枠体における天板及び底板の平面視略中心には回転ローター軸が挿通する抜き穴が設けられ、該回転ローター軸における磁気浮遊回転板は該枠体における中空部に包持され、該磁気浮遊回転板における上面と下面と円周面に永久磁石を無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えると共に、該枠体における天板と底板と外周壁の中空部側には該磁気浮遊回転板に備えられた永久磁石と対峙する永久磁石が無端円周状に若しくは円形状に点在して複数備えられ、回転ローター軸の下方端には複数の回転誘導永久磁石が埋設され、回転ローター軸の上方端には複数の回転誘導永久磁石が外方へ突設されて成り、
    前記第一発電構造は、回転誘導永久磁石が埋設された前記回転ローター軸の下方端をリング状に成形され且つ発電用コイルが挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、
    前記第二発電構造は、回転誘導永久磁石が突設された前記回転ローター軸の上方端をリング状に成形され且つ磁気誘導電磁石と発電用コイルが等間隔で交互に複数挿嵌された発電リング内に挿通させて成り、
    前記循環回路構造は、発電構造によって出力された磁気誘導電流を集電する集配器と、該磁気誘導電流を分配する分配器と、磁気誘導電流を蓄電すると共に送電用及び外部電力からの入電を行う入電用の接続端子が備えられている二次電池と、出力された磁気誘導電流を変換するインバーター変換器と、過電流・過充電・過放電を防ぐ調圧器と、が配設されて成り、
    夫々別個に発電する二つの発電構造を備えると共に、前記第二発電構造によって発電された電力は、前記循環回路構造によって外部に出力されると共に発電機自体に配された磁気誘導電磁石への通電に利用され、前記二次電池に蓄電された電力は、外部に出力されると共に発電機自体の初期始動電力として使用されることを特徴とする磁気誘導発電機。
  2. 前記磁気浮遊回転板の上面と下面と円周面の中間に、磁気シールド材が埋設されて成ることを特徴とする請求項1記載の磁気誘導発電機。
  3. 前記分配器に、漏電遮断機能を有するブレーカーが備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁気誘導発電機。
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