本明細書における"及び/又は"の語は、3つの関係が存在してもよいということを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する、A及びBの双方が存在する、及び、Bのみが存在する、という3つの場合を示してもよい。
LTEシステム、ロングタームエボリューションアドバンスト(LTE advanced, LTE-A)システム、及び、例えば、第5世代(5G)通信システム、新たな無線(new radio, NR)システム、及び次世代無線ローカルエリアネットワークシステム等のLTEシステムの後継の進化型システムに、この出願によって提供されるデータ伝送方法を適用してもよい。
例えば、図1は、この出願にしたがった通信システムの概略的な図である。少なくとも1つのネットワークデバイス及び少なくとも1つの端末デバイスを含むいずれかの通信システムに、この出願によって提供されるデータ伝送方法を適用してもよい。ネットワークデバイスは、基地局(base station, BS)又は基地局装置(base transceiver station, BTS)であってよく、無線アクセスネットワークに配置されるとともに、端末デバイスに無線通信機能を提供するように構成される装置である。複数の異なる無線アクセス技術を使用するシステムにおいて、基地局機能を有しているデバイスは、複数の異なる名称を有していてもよい。例えば、そのデバイスは、LTEネットワークにおける進化型NodeB(evolved NodeB, eNB, 又は eNodeB)、第3世代(3G)通信ネットワークにおけるノードB(Node B)、又は第5世代通信システムに適用されるgNB等と称される。説明を容易にするために、基地局機能を有する上記のデバイスは、この出願においては、集合的に、ネットワークデバイスと称される。
この出願における端末デバイスは、無線通信機能を有するさまざまなハンドヘルドデバイス、車載型デバイス、ウェアラブルデバイス、コンピューティングデバイス、スマートフォン、スマート時計、及びタブレットコンピュータ等を含んでもよい。説明を容易にするために、上記のデバイスは、この出願においては、集合的に、端末デバイスと称される。
この出願によって提供されるデータ伝送方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスがデータを伝送するのに必要とされるトランスポートブロックのサイズを知ることが不可能であり、したがって、システムメッセージによってトランスポートブロックの固定の且つ最大のサイズ(transport block size, TBS)をブロードキャストして、端末デバイスがデータを伝送するために使用するのを許される(Tmaxとして示される)トランスポートブロックの最大のサイズを示すというデータ伝送シナリオに適用可能である。
このシナリオにおいては、端末デバイスは、通常、サイクリック反復(cyclic repetition)伝送モードにおいてデータを送信する。この伝送モードは、反復数R及びサイクリックパラメータLという2つのパラメータに関連する。Rは、端末デバイスがデータを伝送するのに使用されるトランスポートブロック(transport block, TB)がマッピングされる複数の(Xであると仮定される)時間単位の各々において搬送される内容の反復される送信の合計数である。Rは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックの反復される送信の合計数として理解されてもよい。
Lは、各々の時間単位の中で搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示す。具体的には、Rに基づいてデータを送信するときに、X個の時間単位へとトランスポートブロックをマッピングした後に、端末デバイスは、異なる内容を搬送するX個の時間単位の1回の送信サイクルをR回にわたって反復しない。むしろ、X個の時間単位の各々の中で搬送される内容は、最初に、L個の連続的な時間単位の中で反復され、X個の時間単位の中の情報は、X*L個の時間単位の1回の送信サイクルにおいて送信され、そして、その次に、その送信サイクルは、
回にわたって反復され、
は、端数切捨て処理を表す。本明細書においては、複数の異なる送信サイクルの複数の冗長バージョン(redundancy version, RV)は、異なっていてもよいということに留意すべきである。例えば、j番目の送信サイクルのRVは、rv
idx(j)=2 mod(rv
DCI+j,2)であり、rv
DCIは、初期RVであり、ランダムアクセス応答(random access response, RAR)又はダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)の中で示されてもよい。
従来技術においては、Lの値は、端末デバイスが実際に使用する反復数Rに基づいて決定され、RとLとの間の関係は、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
ある1つの例として、モノの狭帯域インターネット(narrow band internet of things, NB-IoT)における狭帯域物理アップリンク共有チャネル(narrowband physical uplink shared channel, NPUSCH)におけるサイクリック反復伝送モードを使用する。NPUSCHに対応するトランスポートブロック(又は、コードワード(codeword))は、N
RU個のリソースユニット(resource unit, RU)にマッピングされ、N
RU個のRUのうちの1つは、時間的に
個のスロット(slot)に対応する。したがって、1つのNPUSCHトランスポートブロックの内容は、
個のスロットにマッピングされる。
R1は、ネットワークデバイスが示す反復数Rであり、R2は、選択されたTsに対応する実際の合計の反復数であるということを仮定する。サイクリックパラメータLは、R2に基づいて、
として計算される。端末デバイスがサイクリックパラメータL及びR2に基づいてデータを送信するときに、NPUSCHトランスポートブロックは、最終的に、N個の連続的なNB-IoTアップリンクスロットの中で送信され、
である。説明を容易にするために、N個の連続的なアップリンクスロットは、i=0,1,2,3,…,又はNについて、Niの番号が付され、そして、Niとして示される。送信の間に、N個のスロットは、
個のグループに分割され、各々のグループは、B個の連続的なアップリンクスロットを含み、
である。(b=0,1,2,…,又はB-1について)
番目のスロットにマッピングされるNPUSCHトランスポートブロックの内容は、L個のアップリンクスロットにおいて送信され、それらのL個のアップリンクスロットNiに対応する番号は、
である。
この出願に対応して、上記の例においては、NPUSCHトランスポートブロックは、X個の時間単位にマッピングされ、時間単位は、2つのスロット(すなわち、1つのサブフレーム)であり、Xは、
である。1回の送信サイクルは、この例の中の1つのグループに対応する。各々の時間単位(サブフレーム)の中で搬送される内容は、1回の送信サイクルの中のL個の連続的なサブフレームの中で反復される。
個のサブフレームの中の内容が
個のサブフレームの1回の送信サイクル(すなわち、
個のスロット)の中で送信された後に、送信サイクルは、R2/L回にわたって反復される。複数の異なる送信サイクルのRVは、異なっていてもよいということに留意すべきである。例えば、j番目の送信サイクルのRVは、rv
idx(j)=2 mod(rv
DCI+j,2)となり、r
DCIは、初期のRVであり、RAR又はDCIの中で示されてもよい。
一方で、場合によっては、ネットワークデバイスが示すTmaxは、端末デバイスがデータを伝送するのに必要とされるトランスポートブロックのサイズよりも大きくてもよい。リソースの浪費を回避するとともに、端末デバイスの消費電力を減少させるために、ネットワークデバイスは、通常、端末デバイスが、データを伝送するのにTmaxよりも小さい(端末デバイスが実際にデータを送信するのに使用するトランスポートブロックのサイズを示す)Tsを選択するのを支援する。ネットワークデバイスが端末デバイスのアップリンクリソースをスケジューリングするときに、示されている反復数R1は、ネットワークデバイスが示すTmaxに対応する。言い換えると、端末デバイスがデータを伝送するのに使用するトランスポートブロックのサイズが、Tmax(Ts=Tmax)であるときに、その端末デバイスは、(送信のための反復数としてR1を使用して)R1に基づいて、データを送信してもよい。端末デバイスがデータを伝送するのに実際に使用するTsが、Tmaxよりも小さい場合に、その端末デバイスは、R1を減少させて、その端末デバイスの送信電力消費を減少させる。言い換えると、端末デバイスが実際に使用する(R2であると仮定される)反復数Rは、R1よりも小さくてもよく、あらかじめ設定されている規則にしたがって計算されてもよい。
選択されたTsがTmaxよりも小さいときに、既存のメカニズムによれば、Lの値は、端末デバイスが実際に使用する反復数R2に基づいて決定され、R2とLとの間の関係は、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。端末が選択するTsが異なっているときに、R2は、それに応じて変化し、Lの値は、また、変化してもよい。Lが変化するときに、送信サイクルの長さも、また、変化する。
例えば、図2に示されているように、端末デバイスがデータを伝送するのに使用するトランスポートブロックは、4つの時間単位にマッピングされ、それらの4つの時間単位の中で搬送される内容は、0、1、2、及び3によって表わされるということを仮定する。Ts=Tmax=1000ビット(bits)、R2=R1=16, L=4であるときに、1回の送信サイクルは、4*4=16個の時間単位を含み、合計で4回の送信サイクルが存在する。1回の送信サイクルにおいては、内容0、1、2、3の各々は、4つの連続的な時間単位の中で反復される。
Ts=776ビットであり、且つ、Tsに対応するR2が、12、L=4であるときに、1回の送信サイクルは、4*4=16個の時間単位を含み、合計で3つの送信サイクルが存在する。1回の送信サイクルにおいては、内容0、1、2、及び3の各々は、4つの連続的な時間単位の中で反復される。
Ts=536ビットであり、且つ、R2=8、L = 4であるときに、1回の送信サイクルは、4*4=16個の時間単位を含み、合計で2回の送信サイクルが存在する。1回の送信サイクルにおいては、内容0、1、2、及び3の各々は、4つの連続的な時間単位の中で反復される。
Ts=328ビットであり、且つ、R2=4、L=2であるときに、1回の送信サイクルは、4*2=8の時間単位を含み、合計で2回の送信サイクルが存在する。1回の送信サイクルにおいては、内容0、1、2、及び3の各々は、2つの連続的な時間単位の中で反復される。
Ts=328ビットであるときに、Lの値及び送信サイクルの長さは、Ts=1000ビット、Ts=776ビット、及びTs=328ビットのときのLの値及び送信サイクルの長さとは異なるということを理解することが可能である。ネットワークデバイスは、Tsの特定の値を知らないため、端末デバイスが送信するデータを受信するときに、Tsの異なる値に基づいて、Tsの異なる値に対応するLの値及び送信サイクルの長さを仮定し、そして、端末が送信するデータに対して信号合成及び復調の実行を試みる必要がある。このことは、データを受信するプロセスにおいて、ネットワークデバイスの比較的高い処理の複雑さ及び受信オーバヘッドを引き起こす。
このことを考慮して、この出願は、データ伝送方法を提供する。Lの値は、端末デバイスがデータを伝送するのに使用されるTsの値にかかわらず同じになり、ネットワークデバイスは、受信したデータを処理するのに複数の異なるサイクリックパラメータLを仮定する必要はない。このことは、データを受信するプロセスにおいて、ネットワークデバイスの処理の複雑さ及び受信オーバヘッドを減少させる。
図3は、この出願にしたがったデータ伝送方法のある1つの実施形態のフローチャートである。この方法は、以下のステップを含む。
ステップ301: ネットワークデバイスは、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信する。
R1に関する情報は、R1の値を直接的に示してもよく、又は、インデックス(index)であってもよく、端末デバイスは、あらかじめ設定されている対応関係に基づいて、そのインデックスに対応するR1の値を決定してもよい。
ステップ302: 端末デバイスは、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定する。
この出願においては、ネットワークデバイスが示すR1を取得した後に、端末デバイスは、R1に基づいてLを決定してもよい。例えば、R1及びLは、
を満たしてもよく、Kは、あらかじめ設定されている定数であり、許される最大値を示す。
選択的に、R1及びLは、代替的に、
R1≧Mであるときに、
であるか、又は、
R1<Mであるときに、L=1であり、Mは、あらかじめ設定されているしきい値であり、例えば、M=8である。
この出願の他の実施形態において、端末デバイスは、ネットワークデバイスの構成又は指示に基づいて、サイクリックパラメータLを決定する。例えば、Tmaxに対応する反復数R1及びサイクリックパラメータLの双方は、ネットワークデバイスによって構成されるか又は示される。
ステップ303: 端末デバイスは、Lに基づいて、データを送信する。
この出願においては、R1は、ネットワークデバイスが指定する反復数であるため、端末デバイスがR1に基づいて決定するLは、端末デバイスが使用するTsがTmaxよりも小さいか否かにかかわらず、同じとなる。
言い換えると、Ts<Tmaxであるときに、端末デバイスが使用するサイクリックパラメータLは、反復数R1に基づいて決定され、Tsによっては変化しない。
ステップ304: ネットワークデバイスは、R1に基づいて、Lを決定する。
ステップ305: ネットワークデバイスは、サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信する。
R1に基づいてネットワークデバイスによってLを決定する特定の方式は、R1に基づいて端末デバイスによってLを決定する方式と同じである。したがって、ネットワークデバイスは、端末デバイスが使用するLの値を明確に知ることが可能であり、決定したLに基づいて、端末デバイスが送信するデータを正確に受信することが可能である。ネットワークデバイスは、Tsの複数の異なる値を仮定して、端末デバイスが使用する可能性のあるLの値を計算する必要はなく、また、Lの複数の異なる計算された値に基づいて、データの受信を試みる必要もない。このことは、データを受信するプロセスにおけるネットワークデバイスの処理の複雑さ及び受信オーバヘッドを減少させる。
選択的に、図4に示されているように、図3を参照して、ステップ303を実行する前に、その方法は、以下のステップをさらに含む。
ステップ306: 端末デバイスは、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍である。
端末デバイスは、Tmax及び送信されるべきデータのデータ量に基づいて、Tsを決定してもよい。
例えば、端末は、最初に、Tmaxに基づいて対応するTBSセット{T1,T2,T3,T4}を決定し、そして、その次に、そのセットからTsとして、そのデータのデータ量を搬送することが可能である最小のTBSを選択してもよい。例えば、Tmaxに対応するTBSセットは、表1に示されてもよい。
Tmax=1000ビットであるということを仮定する。表1から、Tmax=1000ビットであるときに、TBSセットは、{T1=328,T2=536,T3=776,T4=1000}であるということを理解することが可能である。端末デバイスが、400ビットのデータのみを伝送する必要がある場合に、その端末デバイスは、Tsとして、400ビットを搬送することが可能であるとともに、最小値を有するT2=536を選択してもよい。このことは、本明細書においては、ある1つの例であるにすぎない。端末デバイスは、代替的に、送信のために、400ビットより大きな他のTBSを選択してもよい。
この例では、端末デバイスは、最初に、Tsに基づいて、R1に対して線形還元を実行して、その線形還元の後に得られる値f(Ts,R1)を取得してもよい。
ある1つの例において、f(Ts,R1)、Ts、及びR1は、f(Ts,R1)=α*R1を満たしてもよく、αは、Tsに対応するスケーリング係数である。
例えば、αは、Tmaxに対するTsの比率Ts/Tmaxであってもよい。言い換えると、f(Ts,R1)=(Ts/Tmax)*R1である。
選択的に、αは、代替的に、Ts及びTmaxに対応するあらかじめ設定されているスケーリング係数であってもよい。例えば、表1に対応して、αの値は、表2に示されていてもよい。
Tmax=1000ビットであるということを仮定する。Ts=T2であるときに、表2から、α=0.75であるということを理解することが可能である。
f(Ts,R1)を決定した後に、端末デバイスは、Lに基づいて、f(Ts,R1)に対して丸め処理を実行して、R2を取得してもよい。
例えば、端末デバイスは、Lに基づいて、f(Ts,R1)に対して端数切り上げ処理を実行してもよい。言い換えると、f(Ts,R1)及びLは、
を満たしてもよい。代替的に、端末デバイスは、Lに基づいて、f(Ts,R1)に対して端数切捨て処理を実行してもよい。言い換えると、f(Ts,R1)及びLは、
を満たしてもよい。代替的に、端末デバイスは、Lに基づいて、f(Ts,R1)に対して四捨五入処理を実行してもよい。言い換えると、f(Ts,R1)及びLは、
を満たしてもよい。
この出願の他の実施形態において、f(Ts,R1)を決定した後に、端末デバイスは、2の累乗へとf(Ts,R1)を量子化してもよい。例えば、f(Ts,R1)は、{1,2,4,8,16,32,64,128}の中の値に量子化される。近接量子化を実行してもよく、或いは、f(Ts,R1)よりも大きな最小値又はf(Ts,R1)よりも小さな最大値に、f(Ts,R1)を常に量子化してもよい。
Lに基づいて、f(Ts,R1)に対して丸め処理を実行し、それによって、サイズがTsであるトランスポートブロックのあらかじめ設定されているスケーリング規則にしたがって計算される実際の反復数は、Lの整数倍となる。このことは、端末デバイスが、複数の(R2/L個の)完全な送信サイクルのためにデータを送信し、データ伝送効率を改善するということを保証することが可能である。Lに対して丸め処理を実行しない場合に、端末デバイスが、不完全な送信サイクルのためにデータを送信するという可能性が存在し、パフォーマンスの低下を引き起こす。
さらに、この例において、ステップ303は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ303a: サイクリックパラメータL及びR2に基づいて、データを送信する。
データがNB-IoTにおけるNPUSCHによって送信されるある1つの例を使用する。NPUSCHに対応するトランスポートブロック(又は、コードワード)は、N
RU個のRUにマッピングされ、それらのN
RU個のRUのうちの1つは、時間的に
個のスロット(slot)に対応する。したがって、1つのNPUSCHトランスポートブロックの内容は、
個のスロットにマッピングされる。
この例において、R1は、ネットワークデバイスが示す反復数であり、R2は、Tsに対応する実際の反復数であるということを仮定する。サイクリックパラメータLは、R2ではなくR1に基づいて、
として計算される。端末デバイスがサイクリックパラメータL及びR2に基づいてデータを送信するときに、NPUSCHトランスポートブロックは、最終的に、N個の連続的なNB-IoTアップリンクスロットの中で送信され、
である。説明を容易にするために、N個の連続的なアップリンクスロットは、i=0,1,2,3,…,又はNについて、Niの番号が付され、そして、Niとして示される。送信の間に、N個のスロットは、
個のグループに分割され、各々のグループは、B個の連続的なアップリンクスロットを含み、
である。(b=0,1,2,…,又はB-1について)
番目のスロットにマッピングされるNPUSCHトランスポートブロックの内容は、L個のアップリンクスロットにおいて送信され、それらのL個のアップリンクスロットNiに対応する番号は、
である。
この出願において、NPUSCHトランスポートブロックは、X個の時間単位にマッピングされ、時間単位は、2つのスロット(すなわち、1つのサブフレーム)であり、Xは、
である。1回の送信サイクルは、この例の中の1つのグループに対応する。各々の時間単位(サブフレーム)の中で搬送される内容は、1回の送信サイクルの中のL個の連続的なサブフレームの中で反復される。
個のサブフレームの中の内容が
個のサブフレーム(すなわち、
個のスロット)の1回の送信サイクルの中で送信された後に、その送信サイクルは、R2/L回にわたって反復される。複数の異なる送信サイクルのRVは、異なっていてもよいということに留意すべきである。例えば、j番目の送信サイクルのRVは、rv
idx(j)=2 mod(rv
DCI+j,2)となり、r
DCIは、初期のRVであり、RAR又はDCIの中で示されてもよい。
それに対応して、ネットワークデバイスは、端末デバイスが行う方式と同じ方式でR2を計算してもよい。ステップ305の前に、その方法は、以下のステップをさらに含む。
ステップ307: ネットワークデバイスは、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍である。
この例において、ステップ305は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ305a: ネットワークデバイスは、L及びR2に基づいて、データを受信する。
ネットワークデバイスがR2を計算するときに、ネットワークデバイスは、端末デバイスが使用するTsを知ることが不可能であるため、ネットワークデバイスは、Tsの値を仮定し、そして、その次に、複数の異なる値に基づいて、R2を計算する、必要がある。Tsの仮定した値に基づいて計算されるR2に基づいて、端末デバイスが送信したデータを正しく受信することが可能である場合に、Tsの仮定した値が端末デバイスが使用するTsであるということを示す。Tsの値を仮定するときに、ネットワークデバイスは、代替的に、Tmaxに対応するTBSセットに基づいて、仮定した範囲を決定してもよい。
ある1つの例において、特に、ランダムアクセス手順の間の初期データ伝送(early data transmission during random access procedure, EDT)メカニズムに、図3及び図4のデータ伝送方法を適用してもよい。EDTメカニズムは、端末デバイスが、RRC接続を確立することなく、ランダムアクセス手順の間に、データを伝送するのを支援する。このことは、RRC接続を確立するためのシグナリングインタラクションを回避する。EDTメカニズムは、アップリンク非アクセス階層(non-access stratum, NAS)プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)の中のデータ量が小さいデータにちょうど適用可能である。
例えば、図3を参照すると、図5に示されているように、ステップ301は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ301a: ネットワークデバイスは、端末デバイスにランダムアクセス応答(random access response, RAR)メッセージを送信し、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される。
EDTメカニズムにおいては、端末デバイスは、特定のPRACHプリアンブルシーケンスリソースによって、ネットワークデバイスに物理的ランダムアクセスチャネル(physical random access channel, PRACH)プリアンブルシーケンスを送信する。PRACHプリアンブルシーケンスは、ランダムアクセス手順の間、第1のメッセージ(MSG1)と称されてもよい。
特定のPRACHプリアンブルシークエンスリソースは、特に、初期データ伝送(Early Data Transmission, EDT)のために使用される。この場合には、端末デバイスは、ランダムアクセス手順の間にデータを送信する。
ネットワークデバイスは、特定のPRACHプリアンブルシーケンスリソースを使用してプリアンブルシーケンスを検出し、データ伝送がEDTであるということを決定し、そして、ランダムアクセス手順の間に端末デバイスに第2のメッセージ(MSG2)を送信するということを決定する。MSG2は、端末デバイスのためのRARメッセージを含む。ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信するデータの量を決定することは不可能であるため、ネットワークデバイスは、システムメッセージによってブロードキャストされるTmaxに基づいて、アップリンクリソースを割り当て、アップリンクグラント(UL grant)を使用することによって、MSG2の中のRARメッセージによって、端末デバイスが第3のメッセージ(MSG3)を送信するのに使用されるリソース及び反復数R1を割り当てる。
RARメッセージを受信した後に、端末デバイスは、あらかじめ設定されている規則にしたがって、割り当てられているリソースT1,T2,…,Tnによって送信されてもよいn個のTBSにTmaxをマッピングする。例えば、あらかじめ設定されている規則を表1に示すことができる。MSG3を送信するために使用することを許されているとともにシステムメッセージの中に構成されている最大TBSが、1000であるときに、端末デバイスがあらかじめ設定されている規則にしたがってTmaxをマッピングするTBSセットは、{328,536,776,1000}である。
端末デバイスは、送信されるべきデータの量に基づいて、(選択されたTBS、すなわち、Tsとして示されてもよい)ターゲットTBSとして送信されてもよいn個のTBS{T1,T2,…,Tn}から最も適切なTBSを選択し、Tsは、MSG3の中のメッセージを送信するのに使用される。
具体的には、端末デバイスは、MSG3を送信するために、最小のパディング比(padding ratio)を有するTBSを選択してもよい。加えて、MSG3は、端末デバイスの端末ID及び送信されるデータのNAS PDUを含む。
ステップ303は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ303b: 端末デバイスは、サイクリックパラメータLに基づいて、ランダムアクセス手順の間に、第3のメッセージ、すなわち、MSG3によって、データを伝送する。
サイクリックパラメータLを決定した後に、端末デバイスは、Tsに基づいて、物理アップリンク共有チャネルにおいてMSG3を送信してもよい。
MSG3がNB-IoTにおけるNPUSCHによって送信されるある1つの例を使用する。MSG3に対応するトランスポートブロック(又は、コードワード)は、N
RU個のRUにマッピングされ、それらのN
RU個のRUのうちの1つは、時間的に
個のスロット(slot)に対応する。したがって、1つのMSG3に対応するNPUSCHトランスポートブロックの内容は、
個のスロットにマッピングされる。
この例において、R1は、ネットワークデバイスが示す反復数であり、R2は、Tsに対応する実際の反復数であるということを仮定する。サイクリックパラメータLは、R2ではなくR1に基づいて、
として計算される。端末デバイスがサイクリックパラメータL及びR2に基づいてデータを送信するときに、NPUSCHトランスポートブロックは、最終的に、N個の連続的なNB-IoTアップリンクスロットの中で送信され、
である。説明を容易にするために、N個の連続的なアップリンクスロットは、i=0,1,2,3,…,又はNについて、Niの番号が付され、そして、Niとして示される。送信の間に、N個のスロットは、
個のグループに分割され、各々のグループは、B個の連続的なアップリンクスロットを含み、
である。(b=0,1,2,…,又はB-1について)
番目のスロットにマッピングされるNPUSCHトランスポートブロックの内容は、L個のアップリンクスロットにおいて送信され、それらのL個のアップリンクスロットNiに対応する番号は、
である。
この例において、MSG3に対応するトランスポートブロックは、X個の時間単位にマッピングされ、時間単位は、2つのスロット(すなわち、1つのサブフレーム)であり、Xは、
である。1回の送信サイクルは、この例の中の1つのグループに対応する。各々の時間単位(サブフレーム)の中で搬送される内容は、1回の送信サイクルの中のL個の連続的なサブフレームの中で反復される。
個のサブフレームの中で搬送される内容が
個のサブフレーム(すなわち、
個のスロット)の1回の送信サイクルの中で送信された後に、その送信サイクルは、R2/L回にわたって反復される。複数の異なる送信サイクルのRVは、異なっていてもよいということに留意すべきである。例えば、j番目の送信サイクルのRVは、rv
idx(j)=2 mod(rv
DCI+j,2)となり、r
DCIは、初期のRVであり、RAR又はDCIの中で示されてもよい。
それに対応して、ステップ305は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ305b: ネットワークデバイスは、サイクリックパラメータLに基づいて、MSG3によって、データを受信する。
図6Aは、この出願にしたがったデータ伝送方法の他の実施形態のフローチャートである。その方法は、R1を減少させる方法を提供し、それによって、TsがTmaxより小さいときに、端末デバイスは、R1を減少させ、そして、(R2<R1である)R2を取得して、端末デバイスの送信電力消費を減少させることが可能である。その方法は、以下のステップを含む。
ステップ601: ネットワークデバイスは、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信する。
ステップ602: 端末デバイスは、Ts、R1、及びサイクリックパラメータLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍であり、R2<R1であり、且つ、Ts<Tmaxである。
この例の場合に、端末デバイスによってTsを決定する方式については、図5に示されている実施例において端末デバイスによってTsを決定する方式を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
サイクリックパラメータLを決定する方式については、端末デバイスが図3に示されている実施形態においてR1に基づいてLを決定する方式を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
代替的に、この例においては、サイクリックパラメータLは、あらかじめ設定されている固定の値であってもよい。
Ts及びLを決定した後に、端末デバイスは、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定してもよい。Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定する特定の方式については、端末デバイスが、図5に示されている実施形態において、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定する方式を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
ステップ603: 端末デバイスは、R2に基づいてデータを送信する。
データを送信するときに、端末デバイスは、特に、L及びR2に基づいてデータを送信してもよい。例えば、端末デバイスがL及びR2に基づいてデータを送信する特定の実装については、ステップ303aの上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
ステップ604: ネットワークデバイスは、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍である。
Tsの値は、ネットワークデバイスによって仮定されてもよい。ネットワークデバイスは、Tmaxに基づいてTBSのセットを決定し、そして、その次に、そのTBSのセットの中のTBSの値がTsであるということを逐次的に仮定してもよい。
ネットワークデバイスが、Lを決定し、そして、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定する特定の方式については、端末デバイスが、Lを決定し、そして、ステップ602において、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定する方式を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
ステップ605: ネットワークデバイスは、R2に基づいて、データを受信する。
データを受信するときに、ネットワークデバイスは、特に、L及びR2に基づいて、データを受信してもよい。
図6Aに示されているデータ伝送方法によれば、Ts<Tmaxであるときに、R1を減少させることによって、(R2<R1である)R2を取得する方法を提供して、端末デバイスの送信電力消費を減少させる。
図6Aに示されているデータ伝送方法は、また、EDT RACHメカニズムに適用されてもよいということに留意すべきである。例えば、図6Bに示されているように、ステップ601は、具体的には、以下のステップを含んでもよい。
ステップ601a: ネットワークデバイスは、端末デバイスにRARメッセージを送信し、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される。
ステップ603は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ603a: 端末デバイスは、R2に基づいて、MSG3によって、データを送信する。
具体的には、端末デバイスは、R2及びLに基づいて、MSG3によって、データを送信してもよい。端末デバイスがL及びR2に基づいてデータを送信する特定の実装については、ステップ303bの上記の説明を参照するべきである。本明細書においては、詳細は、繰り返しては説明されない。
ステップ605は、特に、以下のステップを含んでもよい。
ステップ605a: ネットワークデバイスは、R2に基づいて、MSG3によって、データを受信する。
MSG3によってデータを受信するときに、ネットワークデバイスは、R2及びLに基づいて、データを受信する。
上記の記載は、主として、複数のネットワーク要素の間のインタラクションの観点から、この出願によって提供される複数の解決方法を説明している。上記の複数の機能を実装するために、端末デバイス及びネットワークデバイスの各々は、各々の機能を実行するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むということを理解することが可能である。当業者は、この明細書において開示されている複数の実施形態によって説明されている複数の例の複数のユニット及び複数のアルゴリズムステップとの関連において、ハードウェアによって又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせによって、この出願を実装してもよいということを容易に認識するはずである。ある機能が、ハードウェアによって実行されるか、又は、コンピュータソフトウェアが駆動するハードウェアによって実行されるかは、それらの複数の技術的解決方法の特定の用途及び設計上の制約によって決まる。当業者は、複数の異なる方法を使用して、各々の特定の用途について、複数の説明されている機能を実装してもよいが、その実装が、この出願の範囲を超えるものであると解釈されるべきではない。
図7は、この出願にしたがった通信装置のある1つの可能な且つ概略的な構成図である。通信装置は、受信ユニット701、処理ユニット702、送信ユニット703を含む。
通信装置は、端末デバイスに一体化された機能的なモジュールであってもよく、又は、端末デバイスに接続されている外部装置であってもよい。通信装置が動作するときに、端末デバイスは、図3乃至図5におけるデータ伝送方法を実装してもよく、又は、図6A及び図6Bにおけるデータ伝送方法を実装してもよい。
通信装置が動作するときに、端末デバイスは、図3乃至図5におけるデータ伝送方式を実装する。
受信ユニット701は、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を受信するように構成され、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである。
処理ユニット702は、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するように構成される。サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxである。
送信ユニット703は、サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送するように構成される。
選択的に、処理ユニット702が、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定することは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数であり、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、処理ユニット702は、さらに、送信ユニット703が、サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送する前に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定するように構成され、R2は、Lの整数倍であり、R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。
送信ユニット703は、特に、サイクリックパラメータL及びR2に基づいて、データを送信するように構成される。
選択的に、処理ユニット702が、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定することは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、受信ユニット701は、特に、ランダムアクセス応答RARメッセージを受信するように構成され、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される。
送信ユニット703は、特に、サイクリックパラメータLに基づいて、ランダムアクセス手順の間に、第3のメッセージ、すなわち、MSG3によってデータを伝送するように構成される。
通信装置が動作するときに、端末デバイスは、図6A及び図6Bにおけるデータ伝送方法を実装する。
受信ユニット701は、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を受信するように構成され、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである。
処理ユニット702は、Ts、R1、及びサイクリックパラメータLに基づいて、R2を決定するように構成され、R2は、Lの整数倍である。サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示す。R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxであり、そして、R2<R1である。
送信ユニット703は、R2に基づいて、データを送信するように構成される。
処理ユニット702が、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定することは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、サイクリックパラメータLの値は、固定されているか、又は、R1に基づいて決定される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定することは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
通信装置は、ネットワークデバイスに一体化された機能的なモジュールであってもよく、又は、ネットワークデバイスに接続されている外部装置であってもよい。通信装置が動作するときに、ネットワークデバイスは、図3乃至図5におけるデータ伝送方法を実装してもよく、又は、図6A及び図6Bにおけるデータ伝送方法を実装してもよい。
通信装置が動作するときに、ネットワークデバイスは、図3乃至図5におけるデータ伝送方式を実装する。
送信ユニット703は、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信するように構成され、Tmaxは、使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである。
処理ユニット702は、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するように構成される。サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxである。
受信ユニット701は、サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信するように構成される。
選択的に、処理ユニット702が、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定することは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
選択的に、処理ユニット702は、さらに、受信ユニット701が、サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信する前に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍であり、R2は、端末デバイスがデータを送信するときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。
受信ユニット701は、特に、サイクリックパラメータL及びR2に基づいて、データを受信するように構成される。
選択的に、処理ユニット702が、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定することは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、送信ユニット703は、特に、端末デバイスにランダムアクセス応答RARメッセージを送信するように構成され、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される。
受信ユニット701は、特に、サイクリックパラメータLに基づいて、ランダムアクセス手順の間に、第3のメッセージ、すなわち、MSG3によってデータを受信するように構成される。
通信装置が動作するときに、ネットワークデバイスは、図6A及び図6Bのデータ伝送方法を実装する。
送信ユニット703は、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信するように構成され、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである。
処理ユニット702は、Ts、R1、及びサイクリックパラメータLに基づいて、R2を計算するように構成され、R2は、Lの整数倍である。サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示す。R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxであり、R2<R1である。
受信ユニット701は、R2に基づいて、データを受信するように構成される。
選択的に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定することは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、サイクリックパラメータLの値は、固定されているか、又は、R1に基づいて決定される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定することは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
図8は、この出願にしたがった通信装置の概略的な構成図である。その通信装置は、プロセッサ801及びメモリ802を含む。
プロセッサ801は、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、特定用途向け集積回路(application-Specific integrated circuit, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は、他のプログラム可能な論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア構成要素、又は、それらのいずれかの組み合わせであってもよい。プロセッサ801は、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。代替的に、プロセッサ801は、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、或いは、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等のコンピューティング機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。
選択的に、通信装置は、トランシーバー803をさらに含んでもよく、そのトランシーバー803は、その通信装置が、例えば、上記のデータ伝送方法において、R1に関する情報を送信し又は受信し、或いは、データを送信し又は受信するといったように、データ、シグナリング、又は情報を送信し及び受信するのを支援するように構成されてもよい。
選択的に、通信装置は、端末デバイスであってもよく、又は、例えば、端末デバイスの中のチップシステム等の端末デバイスの中の装置の一部であってもよい。選択的に、チップシステムは、端末デバイスが、例えば、上記の方法において、データ及び/又は情報を生成し、受信し、送信し、又は処理するといったように、上記の態様における機能を実装するのを支援するように構成される。ある1つの可能な設計において、チップシステムは、メモリをさらに含み、そのメモリは、端末デバイスに必要なプログラム命令及びデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、さらに、他の個別のデバイス又は回路構造を含んでもよい。
プロセッサ801、トランシーバー803、及びメモリ802は、バス804によって互いに接続される。バス804は、周辺機器構成要素相互接続(peripheral component interconnect, PCI)バス804又は拡張業界標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture, EISA)バス804等であってもよい。バス804は、アドレスバス、データバス、又は制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、図8の中のバス804を表すのに、1つのみの太線を使用しているが、このことは、バスが1つのみ存在しているということ、又は、バスのタイプが1つのみであるということを意味するものではない。
プロセッサ801は、メモリ802に結合して、メモリ802の中の命令を読み出し及び実行し、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を受信するステップであって、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである、ステップと、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップであって、サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxである、ステップと、サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送するステップと、を実装する、ように構成される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
選択的に、サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送するステップの前に、プロセッサ801は、さらに、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍であり、R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送するステップは、サイクリックパラメータL及びR2に基づいて、データを伝送するステップを含む。
選択的に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定するステップは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を受信するステップは、ランダムアクセス応答RARメッセージを受信するステップであって、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される、ステップを含む。サイクリックパラメータLに基づいて、データを伝送するステップは、サイクリックパラメータLに基づいて、ランダムアクセス手順の間に、第3のメッセージ、すなわち、MSG3によってデータを伝送するステップを含む。
代替的に、プロセッサ801は、メモリ802に結合して、メモリ802の中の命令を読み出し及び実行し、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を受信するステップであって、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである、ステップと、Ts、R1、及びサイクリックパラメータLに基づいて、R2を決定するステップであって、R2は、Lの整数倍であり、サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数であり、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxであり、そして、R2<R1である、ステップと、R2に基づいて、データを伝送するステップと、を実装する、ように構成される。
処理ユニット1302が、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定することは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、サイクリックパラメータLの値は、固定されているか、又は、R1に基づいて決定される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
選択的に、通信装置は、ネットワークデバイスであってもよく、又は、例えば、ネットワークデバイスの中のチップシステム等のネットワークデバイスの中の装置の一部であってもよい。選択的に、チップシステムは、ネットワークデバイスが、例えば、上記の方法において、データ及び/又は情報を生成し、受信し、送信し、又は処理するといったように、上記の態様における機能を実装するのを支援するように構成される。ある1つの可能な設計において、チップシステムは、メモリをさらに含み、そのメモリは、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令及びデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、さらに、他の個別のデバイス又は回路構造を含んでもよい。この場合に、プロセッサ801は、メモリ802に結合して、メモリ802の中の命令を読み出し及び実行し、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信するステップであって、Tmaxは、使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである、ステップと、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップであって、サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxである、ステップと、サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信するステップと、を実装する、ように構成される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
選択的に、サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信するステップの前に、プロセッサは、さらに、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定し、R2は、Lの整数倍であり、R2は、端末デバイスがデータを送信するときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数である。サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信するステップは、サイクリックパラメータL及びR2に基づいて、データを受信するステップを含む。
選択的に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定するステップは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信するステップは、端末デバイスにランダムアクセス応答RARメッセージを送信するステップであって、R1に関する情報は、RARメッセージの中で搬送される、ステップを含む。サイクリックパラメータLに基づいて、データを受信するステップは、サイクリックパラメータLに基づいて、ランダムアクセス手順の間に、第3のメッセージ、すなわち、MSG3によってデータを受信するステップを含む。
代替的に、プロセッサ801は、メモリ802に結合して、メモリ802の中の命令を読み出し及び実行し、端末デバイスに、Tmaxに対応する反復数R1に関する情報を送信するステップであって、Tmaxは、データを伝送するために使用するのを許されるトランスポートブロックの最大のサイズである、ステップと、Ts、R1、及びサイクリックパラメータLに基づいて、R2を計算するステップであって、R2は、Lの整数倍であり、サイクリックパラメータLは、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックがマッピングされる複数の時間単位の各々において搬送される内容が、L個の連続的な時間単位の中で反復されるということを示し、R2は、データが送信されるときに、各々の時間単位の中で搬送される内容の反復される送信の合計数であり、データを伝送するのに使用されるトランスポートブロックのサイズは、Tsであり、Ts<Tmaxであり、R2<R1である、ステップと、R2に基づいて、データを受信するステップと、を実装する、ように構成される。
選択的に、Ts、R1、及びLに基づいて、R2を決定するステップは、
を満たし、
は、端数切り上げ処理を表す。
選択的に、サイクリックパラメータLの値は、固定されているか、又は、R1に基づいて決定される。
選択的に、R1に基づいて、サイクリックパラメータLを決定するステップは、
を満たし、minは、最小値をとることを表し、Kは、あらかじめ設定されている定数である。
ある1つの例において、ハードウェアによって又はソフトウェア命令を実行するプロセッサによって、この出願によって開示されている内容との関連で説明されている方法又はアルゴリズムのステップを実装してもよい。ソフトウェア命令は、対応するソフトウェアモジュールを含んでもよい。ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory, RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(Read Only Memory, ROM)、消去可能な且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Erasable Programmable ROM, EPROM)、電気的に消去可能な且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically EPROM, EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能なハードディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、又は本発明の属する技術分野においてよく知られている他の形態の記憶媒体の中に、そのソフトウェアモジュールを格納してもよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサに結合され、それによって、そのプロセッサは、その記憶媒体から情報を読み出すことが可能であり、又は、その記憶媒体に情報を書き込むことが可能である。もちろん、その記憶媒体は、プロセッサの構成要素であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に位置していてもよい。加えて、ASICは、コアネットワークインターフェイスデバイスの中に位置していてもよい。もちろん、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてコアネットワークインターフェイスデバイスの中に存在してもよい。
特定の実装の際に、この出願は、さらに、コンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体は、プログラムを格納してもよい。プログラムを実行するときに、この出願によって提供されるデータ伝送方法の複数の実施形態における複数のステップのうちの一部又はすべてを実行してもよい。記憶媒体は、磁気ディスク、光ディスク、読取り専用メモリ(英文: read-only memory, 略称: ROM)、又はランダムアクセスメモリ(英文: random access memory, 略称: RAM)等であってもよい。
この出願は、さらに、複数の命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、この出願によって提供されるデータ伝送方法の複数の実施形態における複数のステップのうちの一部又はすべてを実行することを可能とする。
当業者は、必要な一般的なハードウェアプラットフォームのほかに、ソフトウェアによって、この出願の中の複数の技術を実装してもよいということを明確に理解することが可能である。そのような理解に基づいて、この出願の複数の技術的解決方法は、本質的に、或いは、先行技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。そのコンピュータソフトウェア製品は、ROM/RAM、磁気ディスク、又は光ディスク等の記憶媒体の中に格納されてもよく、そして、複数の命令を含み、それらの複数の命令は、本発明の複数の実施形態又は本発明のそれらの複数の実施形態の複数の部分において説明されている複数の方法を実行するように、(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はVPNゲートウェイ等であってもよい)コンピュータデバイスに指示する。
上記の説明は、本発明の複数の実装であるが、一方で、本発明の保護の範囲を限定することを意図してはいない。