JP7147346B2 - X線位相イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線位相イメージング装置に関し、特に、X線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成するX線位相イメージング装置に関する。
従来、X線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成するX線位相イメージング装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、X線源と、X線検出器と、被写体台と、X線源とX線検出器との間に配置された複数の格子と、を備えたX線位相イメージング装置が開示されている。上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、複数の格子のいずれかを所定の周期で並進運動(縞走査)させ、被写体台に載置した被写体により生じるX線検出器で検出された位相変化に基づいて位相コントラスト画像を生成するように構成されている。
上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、X線源、複数の格子およびX線検出器は、互いの相対的な位置が固定されるように、同一の保持部に一体的に保持されている。また、被写体を支持する被写体台は、X線源、複数の格子およびX線検出器が保持される保持部とは分離して設けられている。また、上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、保持部は、X線位相イメージング装置の本体部に設けられた駆動部により移動可能に本体部に取り付けられている。また、上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、X線源は、衝撃や振動を吸収できる緩衝部材を介して、保持部に保持されている。また、上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、本体部および被写体台は、床面に対して直接またはキャスターを介して載置されている。
国際公開2011/033798号
上記特許文献1に記載の位相イメージング装置では、被写体を支持する被写体台を、複数の格子が保持される保持部とは分離して設けることにより、被写体台に被写体(患者)が接触することに起因する振動が、複数の格子に伝達されるのが抑制されている。また、上記特許文献1のX線位相イメージング装置では、X線源を、保持部により緩衝部材を介して保持することにより、X線源から発生する振動が、保持部を介して複数の格子に伝達されるのが抑制されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載の位相イメージング装置では、複数の格子を保持する保持部および被写体を保持する保持部が床面に対して載置されているので、被写体の撮影位置を変更させるための被写体台の移動、装置の近傍での人の歩行、エアコンの作動等に起因する振動等が床面を介して伝達される場合があると考えられる。この場合、上記特許文献1に記載のような従来のX線位相イメージング装置では、位相コントラスト画像を生成するためのX線の検出中(撮影中)に、上記のような振動が複数の格子に伝達されることにより、複数の格子の相対的な位置がずれてしまうと考えられる。このため、上記特許文献1に記載のような従来のX線位相イメージング装置では、複数の格子の相対的な位置がずれることに起因して、生成された位相コントラスト画像にボケやアーチファクト(虚像)等が生じて位相コントラスト画像の画質が低下してしまうという問題点が考えられる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の格子の相対的な位置がずれることに起因して位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することが可能なX線位相イメージング装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面におけるX線位相イメージング装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を検出する検出器と、X線源と検出器との間に配置され、X線源からX線が照射される第1格子と、第1格子と検出器との間に配置され、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、X線源と検出器との間に配置された被写体により生じる検出部で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、X線源を支持する第1支持部材と、第1支持部材とは別個に設けられ、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材と、を備え、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、第2支持部材には、第1支持部材と非接触であり、第2支持部材の下面に配置され、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、第1支持部材は、本体部と、本体部の上方に配置され、X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、第1振動吸収部材は、本体部の上部の面とX線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている。
この発明の第1の局面によるX線位相イメージング装置では、上記のように、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材には、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられている。これにより、第2支持部材に設けられた第2振動吸収部材により、第2支持部材に支持される第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収することができる。したがって、たとえば、第2支持部材が床面に直接的または間接的に載置されている場合でも、様々な振動が床面を介して第1格子および第2格子に伝達されるのを抑制することができるので、複数の格子(第1格子および第2格子)の相対的な位置がずれるのを抑制することができる。その結果、生成された位相コントラスト画像にボケやアーチファクト(虚像)等が生じて位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる。また、X線源を支持する第1支持部材は、第2支持部材とは別個に設けられ、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられている。これにより、X線源と、第1格子および第2格子との間には、少なくとも、第1振動吸収部材および第2振動吸収部材の2つの振動吸収部材が互いに別個に設けられているので、X線源と、第1格子および第2格子との間に振動吸収部材が1つしかない場合と比較して、X線源から発生する振動が第1格子および第2格子に伝達されるのをより抑制することができる。また、第1支持部材は、本体部と、本体部の上方に配置され、X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、第1振動吸収部材は、本体部の上部の面とX線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている。これにより、第1振動吸収部材は、X線源載置台を挟んでX線源の近傍に配置されるので、X線源から発生する振動を、第1振動吸収部材により、X線源の近傍において吸収することができる。その結果、第1振動吸収部材が、第1支持部材において、X線源から離れた位置に設けられる場合と比較して、X線源から発生する振動が伝達される範囲を小さくすることができるので、X線源から発生する振動の影響をより小さくすることができる。
この発明の第2の局面におけるX線位相イメージング装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を検出する検出器と、X線源と検出器との間に配置され、X線源からX線が照射される第1格子と、第1格子と検出器との間に配置され、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、X線源と検出器との間に配置された被写体により生じる検出部で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、X線源を支持する第1支持部材と、第1支持部材とは別個に設けられ、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材と、を備え、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、第2支持部材には、第1支持部材と非接触であり、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、第1支持部材および第2支持部材を支持する第3支持部材をさらに備え、第1振動吸収部材は、X線源から第3支持部材に伝達される振動を吸収するように構成され、第2振動吸収部材は、第3支持部材から第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するように構成され、第1支持部材は、本体部と、本体部の上方に配置され、X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、第1振動吸収部材は、本体部の上部の面とX線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている。これにより、X線源を支持する第1支持部材と、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材とを、第1振動吸収部材および第2振動吸収部材により第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収しながら、1つの第3支持部材により支持することができる。その結果、位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる位相イメージング装置を、簡素な構成で実現することができる。また、第1支持部材は、本体部と、本体部の上方に配置され、X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、第1振動吸収部材は、本体部の上部の面とX線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている。これにより、第1振動吸収部材は、X線源載置台を挟んでX線源の近傍に配置されるので、X線源から発生する振動を、第1振動吸収部材により、X線源の近傍において吸収することができる。その結果、第1振動吸収部材が、第1支持部材において、X線源から離れた位置に設けられる場合と比較して、X線源から発生する振動が伝達される範囲を小さくすることができるので、X線源から発生する振動の影響をより小さくすることができる。
この発明の第3の局面におけるX線位相イメージング装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を検出する検出器と、X線源と検出器との間に配置され、X線源からX線が照射される第1格子と、第1格子と検出器との間に配置され、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、X線源と検出器との間に配置された被写体により生じる検出部で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、X線源を支持する第1支持部材と、第1支持部材とは別個に設けられ、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材と、を備え、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、第2支持部材には、第1支持部材と非接触であり、第2支持部材の下面に配置され、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、X線源、第1格子、第2格子および検出器は、上下方向に並ぶように配置されている。この発明の第3の局面によるX線位相イメージング装置では、上記のように、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材には、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられている。これにより、第2支持部材に設けられた第2振動吸収部材により、第2支持部材に支持される第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収することができる。したがって、たとえば、第2支持部材が床面に直接的または間接的に載置されている場合でも、様々な振動が床面を介して第1格子および第2格子に伝達されるのを抑制することができるので、複数の格子(第1格子および第2格子)の相対的な位置がずれるのを抑制することができる。その結果、生成された位相コントラスト画像にボケやアーチファクト(虚像)等が生じて位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる。また、X線源を支持する第1支持部材は、第2支持部材とは別個に設けられ、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられている。これにより、X線源と、第1格子および第2格子との間には、少なくとも、第1振動吸収部材および第2振動吸収部材の2つの振動吸収部材が互いに別個に設けられているので、X線源と、第1格子および第2格子との間に振動吸収部材が1つしかない場合と比較して、X線源から発生する振動が第1格子および第2格子に伝達されるのをより抑制することができる。また、X線源、第1格子、第2格子および検出器は、上下方向に並ぶように配置されている。これにより、X線源、第1格子、第2格子および検出器が、上下方向に並ぶように配置されている縦置き型の位相イメージング装置において、複数の格子の相対的な位置がずれるのを抑制することができる。
この発明の第の局面におけるX線位相イメージング装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を検出する検出器と、X線源と検出器との間に配置され、X線源からX線が照射される第1格子と、第1格子と検出器との間に配置され、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、X線源と検出器との間に配置された被写体により生じる検出部で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、X線源を支持する第1支持部材と、第1支持部材とは別個に設けられ、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材と、を備え、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、第2支持部材には、第1支持部材と非接触であり、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、第1支持部材および第2支持部材を支持する第3支持部材をさらに備え、第1振動吸収部材は、X線源から第3支持部材に伝達される振動を吸収するように構成され、第2振動吸収部材は、第3支持部材から第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するように構成され、X線源、第1格子、第2格子および検出器は、上下方向に並ぶように配置されている。これにより、X線源を支持する第1支持部材と、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材とを、第1振動吸収部材および第2振動吸収部材により第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収しながら、1つの第3支持部材により支持することができる。その結果、位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる位相イメージング装置を、簡素な構成で実現することができる。また、X線源、第1格子、第2格子および検出器は、上下方向に並ぶように配置されている。これにより、X線源、第1格子、第2格子および検出器が、上下方向に並ぶように配置されている縦置き型の位相イメージング装置において、複数の格子の相対的な位置がずれるのを抑制することができる。
上記第2および第4の局面によるX線位相イメージング装置において、好ましくは、第3支持部材は、床面に設置されており、第3支持部材には、床面から第2支持部材に伝達される振動を吸収するための第3振動吸収部材が設けられている。このように構成すれば、床面と第1格子および第2格子との間には、少なくとも、第2振動吸収部材および第3振動吸収部材の2つの振動吸収部材が設けられているので、床面と第1格子および第2格子との間に振動吸収部材が1つしかない場合と比較して、床面から第1格子および第2格子に振動が伝達されるのをより抑制することができる。
上記第3振動吸収部材が設けられている構成において、好ましくは、第3振動吸収部材は、空気ばねを含む。ここで、空気ばねは、内部の容積や圧力を調整することにより容易に高い反発力を設定することが可能であるとともに、金属製のばね等と比較して、微細な振動を吸収することが可能である。したがって、上記のように構成すれば、第1支持部材および第2支持部材を支持する第3支持部材に設けられることによって作用する比較的大きな重量(重量物)を空気ばねにより容易に支持することができるとともに、床面から第3支持部材を介して第1格子および第2格子に伝達される振動を空気ばねにより容易に吸収することができる。
上記第3支持部材を備える構成において、好ましくは、被写体を載置するための被写体載置部と、被写体載置部を支持するための第4支持部材と、をさらに備え、第4支持部材は、第3支持部材に支持されている。このように構成すれば、X線源を支持する第1支持部材と、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材とに加えて、被写体載置部を支持するための第4支持部材も、第1振動吸収部材および第2振動吸収部材により第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収しながら、1つの第3支持部材により支持することができる。その結果、位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる位相イメージング装置を、より簡素な構成で実現することができる。
上記第1~第4の局面によるX線位相イメージング装置において、好ましくは、第1振動吸収部材は、防振用ゲル状部材を含む。ここで、防振用ゲル状部材とは、部材に伝達される振動を吸収可能な硬さに調整した防振用のゲル(コロイド溶液が流動性を失い、弾性と硬さをもってゼリー状に固化したもの)を意味する。したがって、上記のように構成すれば、防振用ゲル状部材は、比較的小型で振動を吸収することができるので、本体部の上部の面とX線源載置台との間に伝達される振動を吸収するように、本体部の上部の面とX線源載置台との間に挟み込まれるように容易に設けることができる。
上記第3および第4の局面によるX線位相イメージング装置において、好ましくは、第2支持部材は、第1格子を載置する第1格子載置部と、第2格子を載置する第2格子載置部と、検出器を載置する検出器載置部と、を含み、第1格子載置部、第2格子載置部および検出器載置部は、上下方向に並ぶように配置されている。このように構成すれば、上下方向に並ぶように配置された、第1格子載置部、第2格子載置部および検出器載置部により、第1格子、第2格子および検出器を、容易に上下方向に並ぶように配置させることができる。
この発明の第の局面によるX線位相イメージング装置は、X線源と、X線源から照射されたX線を検出する検出器と、X線源と検出器との間に配置され、X線源からX線が照射される第1格子と、第1格子と検出器との間に配置され、第1格子を通過したX線が照射される第2格子と、X線源と検出器との間に配置された被写体により生じる検出部で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、X線源を支持する第1支持部材と、第1支持部材とは別個に設けられ、検出器、第1格子および第2格子を支持する第2支持部材と、を備え、第1支持部材には、X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、第2支持部材には、第1支持部材と非接触であり、第1格子および第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、X線源、第1格子、第2格子および検出器は、上下方向に並ぶように配置されており、X線源は、第1格子および第2格子よりも上側に配置されるとともに、検出器は、第1格子および第2格子よりも下側に配置されており、第1支持部材は、水平方向から見て、門型に構成されており、第2支持部材は、水平方向から見て、第1支持部材の内側に収まるように、鉛直方向の長さが第1支持部材よりも小さい門型に構成されている。これにより、第2支持部材は、第1支持部材の内側に収まるように鉛直方向の長さが第1支持部材よりも小さい門型に構成されているので、第1支持部材により、X線源を、第2支持部材により支持される第1格子および第2格子よりも上側に容易に配置させることができるとともに、第2支持部材により、検出器を、第1格子および第2格子よりも下側に容易に配置させることができる。
本発明によれば、上記のように、複数の格子の相対的な位置がずれることに起因して位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる。
本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置の格子位置調整機構の構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置の概観を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置のX線管支持部材の概観を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置の格子・検出器支持部材の概観を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置の被写体載置部支持部材の概観を示した斜視図である。 本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置のベース部材の概観を示した斜視図である。 (A)は本発明の変形例によるX線位相イメージング装置の全体構成を示した模式図である。(B)は、本発明の変形例によるX線位相イメージング装置の回動を説明するための図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態によるX線位相イメージング装置100の全体構成について説明する。
図1に示すように、X線位相イメージング装置100は、タルボ(Talbot)効果を利用して、被写体Pの内部を画像化する装置である。X線位相イメージング装置100は、X線管11と、検出器12と、第1格子G1と、第2格子G2と、第3格子G0と、を含む複数の格子と、制御部13と、格子位置調整機構14と、被写体ステージ15と、フィルタ16と、を備えている。なお、X線管11は、特許請求の範囲の「X線源」の一例である。また、被写体ステージ15は、特許請求の範囲の「被写体載置部」の一例である。
X線位相イメージング装置100では、X線管11と、第3格子G0と、第1格子G1と、第2格子G2と、検出器12とが、X線の照射軸方向(光軸方向、Z方向)に、この順に並んで配置されている。すなわち、第1格子G1および第2格子G2は、X線管11と検出器12との間に配置されている。なお、本明細書では、X線管11から第1格子G1に向かう方向をZ2方向、その逆の方向をZ1方向とする。また、複数の格子それぞれの後述する格子ピッチの方向をY方向とし、Z方向およびY方向と直交する方向をX方向とする。
X線管11は、高電圧が印加されることにより、X線を発生させることが可能なX線発生装置である。X線管11は、発生させたX線をZ2方向に照射するように構成されている。
検出器12は、X線管11から照射されたX線を検出するとともに、検出されたX線を電気信号に変換する。検出器12は、たとえば、FPD(Flat Panel Detector)である。検出器12は、複数の変換素子(図示せず)と複数の変換素子上に配置された画素電極(図示せず)とにより構成されている。複数の変換素子および画素電極は、所定の周期(画素ピッチ)で、X方向およびY方向に並んで配置されている。検出器12の検出信号(画像信号)は、制御部13が備える画像処理部13aに送られる。
第1格子G1は、Y方向に所定の周期(格子ピッチ)d1で配列されるスリットG1aおよびX線位相変化部G1bを有している。各スリットG1aおよびX線位相変化部G1bは、X方向に直線状に延びるように形成されている。第1格子G1は、いわゆる位相格子である。第1格子G1は、X線管11と第2格子G2との間に配置されており、X線管11から照射されたX線により(タルボ効果によって)自己像を形成するために設けられている。なお、タルボ効果は、可干渉性を有するX線が、スリットが形成された格子を通過すると、格子から所定の距離(タルボ距離)離れた位置に、格子の像(自己像)が形成されることを意味する。
第2格子G2は、Y方向に所定の周期(格子ピッチ)d2で配列される複数のX線透過部G2aおよびX線吸収部G2bを有している。各X線透過部G2aおよびX線吸収部G2bは、X方向に直線状に延びるように形成されている。第2格子G2は、いわゆる、吸収格子である。第2格子G2は、第1格子G1と検出器12との間に配置されており、第1格子G1により形成された自己像に干渉するように構成されている。第2格子G2は、自己像と第2格子G2とを干渉させるために、第1格子G1からタルボ距離だけ離れた位置に配置されている。
第3格子G0は、Y方向に所定の周期(ピッチ)d0で配列される複数のスリットG0aおよびX線吸収部G0bを有している。各スリットG0aおよびX線吸収部G0bはそれぞれ、X方向に直線状に延びるように形成されている。また、各スリットG0aおよびX線吸収部G0bはそれぞれ、平行に延びるように形成されている。第3格子G3は、X線管11と第1格子G1との間に配置されており、X線管11からX線が照射される。第3格子G3は、各スリットG0aを通過したX線を、各スリットG0aの位置に対応する線光源とするように構成されている。
制御部13は、X線画像を生成可能な画像処理部13aを備えている。また、制御部13は、格子位置調整機構14および被写体ステージ15の動作を制御するように構成されている。制御部13は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などを含む。なお、画像処理部13aは、特許請求の範囲の「画像生成部」の一例である。
画像処理部13aは、検出器12から送られた検出信号に基づいて、位相コントラスト画像を生成するように構成されている。画像処理部13aは、たとえば、GPU(Graphics Processing Unit)や画像処理用に構成されたFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのプロセッサを含む。
位相コントラスト画像は、X線管11と検出器12との間に配置された被写体Pにより生じる検出器12で検出されたX線の位相変化に基づいて生成される画像である。また、位相コントラスト画像は、第1格子G1や第2格子G2を使用して撮影した画像の総称であって、例えば、吸収像、位相微分像および暗視野像の少なくとも1つを含む。吸収像は、被写体PによるX線の吸収度合の差に基づいて画像化したX線画像である。位相微分像は、X線の位相のずれに基づいて画像化したX線画像である。暗視野像は、物体の小角散乱に基づくVisibilityの変化によって得られる、Visibility像のことである。また、暗視野像は、小角散乱像とも呼ばれる。「Visibility」とは、鮮明度のことである。
詳細には、位相コントラスト画像は、第1格子G1および第2格子G2の少なくともいずれか一方を格子ピッチの方向(Y方向)に周期的に並進移動(縞走査)させた場合のX線の信号強度変化曲線に基づいて生成される。具体的には、位相微分像は、被写体Pを通過したX線が屈折することを利用して、被写体Pを配置しない場合のX線の信号強度変化曲線に対する、被写体Pを配置した場合のX線の信号強度変化曲線の位相のずれの大きさを画像化することにより生成される。吸収像は、被写体Pを配置しない場合の(信号強度変化曲線に含まれる)X線の検出強度に対する、被写体Pを配置した場合の(信号強度変化曲線に含まれる)X線の検出強度の差を画像化することにより生成される。暗視野像は、被写体Pを配置しない場合のX線の信号強度変化曲線の振幅に対する、被写体Pを配置した場合のX線の信号強度変化曲線の振幅の減少量(つぶれ方)の大きさを画像化することにより生成される。なお、X線位相イメージング装置100では、X線の信号強度変化曲線を取得するために、第1格子G1を縞走査させるように構成されている。
図2に示すように、格子位置調整機構14は、第1格子G1を、X方向、Y方向、Z方向、Z方向の軸線周りの回転方向Rz、X方向の軸線周りの回転方向Rx、および、Y方向の軸線周りの回転方向Ryに移動可能に構成されている。具体的には、格子位置調整機構14は、X方向直動機構14aと、Z方向直動機構14bと、Y方向直動機構14cと、直動機構接続部14dと、ステージ支持部駆動部14eと、ステージ支持部14fと、ステージ駆動部14gと、ステージ14hと、を含む。
X方向直動機構14a、Z方向直動機構14bおよびY方向直動機構14cは、それぞれ、X方向、Z方向およびY方向に移動可能に構成されている。X方向直動機構14a、Z方向直動機構14bおよびY方向直動機構14cは、たとえば、ステッピングモータなどを含む。格子位置調整機構14は、X方向直動機構14a、Z方向直動機構14bおよびY方向直動機構14cの動作により、それぞれ、第1格子G1を、X方向、Z方向およびY方向に移動させるように構成されている。
ステージ支持部14fは、第1格子G1を載置させるためのステージ14hを下方(Z2方向)から支持している。ステージ駆動部14gは、ステージ14hをX方向に往復移動させるように構成されている。ステージ14hは、底部がステージ支持部14fに向けて凸曲面状に形成されており、X方向に往復移動されることにより、Y方向の軸線周り(Ry方向)に回動するように構成されている。また、ステージ支持部駆動部14eは、ステージ支持部14fをY方向に往復移動させるように構成されている。また、ステージ支持部14fは底部が直動機構接続部14dに向けて凸曲面状に形成されており、Y方向に往復移動されることにより、X方向の軸線周り(Rx方向)に回動するように構成されている。また、直動機構接続部14dは、Z方向の軸線周り(Rz方向)に回動可能にX方向直動機構14aに設けられている。
上記の構成により、格子位置調整機構14では、X方向直動機構14aの動作により、第1格子G1をX方向に縞走査させることができる。また、Y方向直動機構14cの動作により、被写体Pのサイズが大きい場合等、被写体Pの撮影範囲を広げるために、被写体PをY方向に移動させながら撮影(連続スキャン撮影)を行うことができる。なお、連続スキャン撮影された場合、画像処理部13aにより、被写体PをY方向に移動させながら生成された複数の位相コントラスト画像が繋ぎ合わされて、広範囲の位相コントラスト画像が生成される。
図1に示すように、被写体ステージ15は、被写体Pを載置させるための載置面15a(図6参照)を有する。被写体ステージ15は、制御部13の制御により、被写体Pを載置面15a(図6参照)に載置させた状態で、X方向およびY方向に移動可能に構成されている。被写体ステージ15は、たとえば、X-Yステージにより構成されている。なお、被写体ステージ15は、たとえば、チャック機構やハンド機構等の被写体Pを保持するための機構を有していてもよい。
フィルタ16は、X線管11から照射されたX線のスペクトルを調整するためのフィルタである。フィルタ16は、X線管11と第3格子G0との間に配置されている。フィルタ16は、たとえば、銀やロジウム等を含む。これにより、位相コントラスト画像の生成に寄与しない低エネルギーのX線をフィルタ16により遮蔽することができるので、被写体Pの被曝線量が大きくなるのを抑制することができる。
(格子に伝達される振動の吸収)
次に、図3~図7を参照して、X線位相イメージング装置100における格子に伝達される振動を吸収するための構成について説明する。
図3に示すように、X線位相イメージング装置100は、X線管支持部材21と、格子・検出器支持部材22と、ベース部材23と、被写体載置部支持部材24と、を備えている。なお、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22、ベース部材23および被写体載置部支持部材24は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1支持部材」、「第2支持部材」、「第3支持部材」および「第4支持部材」の一例である。
なお、X線位相イメージング装置100では、上下方向をZ方向とし、上方向および下方向を、それぞれ、Z1方向およびZ2方向とする。すなわち、本実施形態では、X線管11、第3格子G0、第1格子G1、第2格子G2および検出器12は、上下方向に並ぶように配置されている。また、X線管11は、第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2よりも上側(Z1側)に配置されるとともに、検出器12は、第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2よりも下側(Z2側)に配置されている。
X線管支持部材21(図4参照)と、格子・検出器支持部材22(図5参照)と、ベース部材23(図7参照)と、被写体載置部支持部材24(図6参照)とは互いに別個に設けられている。図4に示すように、X線管支持部材21は、X線管11を支持するように構成されている。図5に示すように、格子・検出器支持部材22は、検出器12、第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2を支持するように構成されている。図6に示すように、被写体載置部支持部材24は、被写体ステージ15を支持するように構成されている。図7に示すように、ベース部材23は、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を支持するように構成されている。
図4に示すように、X線管支持部材21は、Y方向から見て、鉛直方向(Z方向)の長さL1を有する門型に構成されている。図5に示すように、格子・検出器支持部材22は、X方向から見て、X線管支持部材21の内側に収まるように、鉛直方向(Z方向)の長さL2がX線管支持部材21(長さL1)よりも小さい門型に構成されている。図6に示すように、被写体載置部支持部材24は、Y方向から見て、X線管支持部材21の内側に収まるように、鉛直方向(Z方向)の長さL3がX線管支持部材21(長さL1)よりも小さい門型に構成されている。
図4に示すように、X線管支持部材21は、X線管載置台21aと、本体部21bと、を含む。本体部21bは、水平方向(X方向およびY方向)に延びる第1部分21cと、第1部分21cの下側(Z2側)に設けられ、第1部分21cを支持するように上下方向(Z方向)に延びる複数(4つ)の第2部分21dと、を含む。すなわち、第1部分21cは、本体部21bの上部に設けられている。X線管載置台21aは、本体部21bの上方に配置され、X線管11を載置するように構成されている。
本実施形態では、X線管支持部材21には、X線管11の振動を吸収するための第1振動吸収部材31が設けられている。詳細には、第1振動吸収部材31は、第1部分21cの上側(Z1側)の面21eとX線管載置台21aとの間に挟み込まれるように設けられている。また、第1振動吸収部材31は、略矩形形状を有するX線管載置台21aの4つの角部の各々の近傍に設けられている。そして、第1振動吸収部材31は、X線管11からベース部材23に伝達される振動を吸収するように構成されている。第1振動吸収部材31は、防振用ゲル状部材である。これにより、X線管載置台21a側(Z1側)から本体部21b側(Z2側)に伝達される振動を第1振動吸収部材31により吸収することが可能である。
図5に示すように、格子・検出器支持部材22は、第3格子載置部22aと、第1格子載置部22bと、第2格子載置部22cと、検出器載置部22dと、本体部22eと、を含む。第3格子載置部22a、第1格子載置部22b、第2格子載置部22cおよび検出器載置部22dは、それぞれ、第3格子G0、第1格子G1、第2格子G2および検出器12を載置するように構成されている。本体部22eは、Z方向(上下方向)に延びる複数(4つ)の柱部と、柱部の下側(Z2側)に設けられ、柱部を支持するベース部と、を含む。第3格子載置部22a、第1格子載置部22b、第2格子載置部22cおよび検出器載置部22dは、本体部22eに取り付けられている。第3格子載置部22aと、第1格子載置部22bと、第2格子載置部22cと、検出器載置部22dとは、この順に、上側(Z1側)から下側(Z2側)に向かって上下方向(Z方向)に並ぶように配置されている。
本実施形態では、格子・検出器支持部材22には、第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材32が設けられている。詳細には、格子・検出器支持部材22は、第2振動吸収部材32により、ベース部材23から第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収するように構成されている。具体的には、第2振動吸収部材32は、本体部22eの下側(Z2側)に配置されている。また、第2振動吸収部材32は、格子・検出器支持部材22の4つの柱部の各々の下方に配置されている。すなわち、第2振動吸収部材32は、格子・検出器支持部材22と、格子・検出器支持部材22を支持するベース部材23との間に挟み込まれるように配置されている。第2振動吸収部材32は、空気ばねである。これにより、ベース部材23側(Z2側)から格子・検出器支持部材22に伝達される振動を第2振動吸収部材32により吸収することが可能である。
図6に示すように、被写体載置部支持部材24は、水平方向(X方向およびY方向)に延びる第1部分24aと、第1部分24aの下側(Z2側)に設けられ、第1部分24aを支持するように上下方向(Z方向)に延びる複数(4つ)の第2部分24bと、を含む。被写体載置部支持部材24では、第1部分24aの上側(Z1側)に被写体ステージ15が配置されている。また、図3に示すように、被写体載置部支持部材24は、第2部分24bの下側(Z2側)において、ベース部材23により支持されている。
図7に示すように、ベース部材23は、水平方向(X方向およびY方向)に延びる板状の第1部分23aおよび第2部分23bを含む。第1部分23aおよび第2部分23bは、それぞれ、ベース部材23において、上側(Z1側)および下側(Z2側)に配置されている。また、ベース部材23は、第2部分23bの下側(Z2側)に取り付けられた脚部23cおよびキャスター23dを含む。ベース部材23の下面には、脚部23cおよびキャスター23dが設けられている。そして、ベース部材23により、X線位相イメージング装置100全体が支持されている。脚部23cおよびキャスター23dは、それぞれ、ベース部材23(すなわち、X線位相イメージング装置100)を床面に対して固定させる場合および床面に対して移動させる場合に用いられる。
本実施形態では、ベース部材23には、床面から格子・検出器支持部材22に伝達される振動を吸収するための第3振動吸収部材33が設けられている。詳細には、ベース部材23は、第3振動吸収部材33により、ベース部材23を介して床面から格子・検出器支持部材22に伝達される振動を吸収するように構成されている。具体的には、第3振動吸収部材33は、第1部分23aと第2部分23bとの間に挟み込まれるように設けられている。また、第3振動吸収部材33は、略矩形形状を有する第1部分23aおよび第2部分23bの4つの角部の各々の近傍に設けられている。また、第3振動吸収部材33は、空気ばねである。これにより、第2部分23b側(Z2側)から第1部分23a側(Z1側)に伝達される振動を第3振動吸収部材33により吸収することが可能である。
(実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、第1格子G1および第2格子G2を支持する格子・検出器支持部材22に、第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材32を設ける。これにより、格子・検出器支持部材22に設けられた第2振動吸収部材32により、格子・検出器支持部材22に支持される第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収することができるので、複数の格子(第1格子G1および第2格子G2)の相対的な位置がずれるのを抑制することができる。その結果、生成された位相コントラスト画像にボケやアーチファクト(虚像)等が生じて位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができる。また、X線管11を支持するX線管支持部材21を、格子・検出器支持部材22とは別個に設け、X線管支持部材21に、X線管11の振動を吸収するための第1振動吸収部材31を設ける。これにより、X線管11と、第1格子G1および第2格子G2との間には、少なくとも、第1振動吸収部材31および第2振動吸収部材32の2つの振動吸収部材が互いに別個に設けられているので、X線管11と、第1格子G1および第2格子G2との間に振動吸収部材が1つしかない場合と比較して、X線管11から発生する振動が第1格子G1および第2格子G2に伝達されるのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、X線位相イメージング装置100は、X線管支持部材21および格子・検出器支持部材22を支持するベース部材23を備える。そして、第1振動吸収部材31を、X線管11からベース部材23に伝達される振動を吸収するように構成し、第2振動吸収部材32を、ベース部材23から第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収するように構成する。これにより、X線管11を支持するX線管支持部材21と、検出器12、第1格子G1および第2格子G2を支持する格子・検出器支持部材22とを、第1振動吸収部材31および第2振動吸収部材32により第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収しながら、1つのベース部材23により支持することができる。その結果、位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができるX線位相イメージング装置100を、簡素な構成で実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ベース部材23を、床面に設置させ、ベース部材23に、床面から格子・検出器支持部材22に伝達される振動を吸収するための第3振動吸収部材33を設ける。これにより、床面と第1格子G1および第2格子G2との間には、少なくとも、第2振動吸収部材32および第3振動吸収部材33の2つの振動吸収部材が設けられているので、床面と第1格子G1および第2格子G2との間に振動吸収部材が1つしかない場合と比較して、床面から第1格子G1および第2格子G2に振動が伝達されるのをより抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第3振動吸収部材33は、空気ばねである。これにより、X線管支持部材21および格子・検出器支持部材22を支持するベース部材23に設けられることによって作用する比較的大きな重量(重量物)を空気ばねにより容易に支持することができるとともに、床面からベース部材23を介して第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を空気ばねにより容易に吸収することができる。
また、本実施形態では、上記のように、X線位相イメージング装置100は、被写体Pを載置するための被写体ステージ15と、被写体ステージ15を支持するための被写体載置部支持部材24と、を備える。そして、被写体載置部支持部材24を、ベース部材23に支持させる。これにより、X線管11を支持するX線管支持部材21と、検出器12、第1格子G1および第2格子G2を支持する格子・検出器支持部材22とに加えて、被写体ステージ15を支持するための被写体載置部支持部材24も、第1振動吸収部材31および第2振動吸収部材32により第1格子G1および第2格子G2に伝達される振動を吸収しながら、1つのベース部材23により支持することができる。その結果、位相コントラスト画像の画質が低下してしまうのを抑制することができるX線位相イメージング装置100を、より簡素な構成で実現することができる。
また、本実施形態では、上記のように、X線管支持部材21は、本体部21bと、本体部21bの上方(Z1側)に配置され、X線管11を載置するためのX線管載置台21aと、を含む。そして、第1振動吸収部材31を、本体部21bの上部の面21eとX線管載置台21aとの間に挟み込まれるように設ける。これにより、第1振動吸収部材31は、X線管載置台21aを挟んでX線管11の近傍に配置されるので、X線管11から発生する振動を、第1振動吸収部材31により、X線管11の近傍において吸収することができる。その結果、第1振動吸収部材31が、X線管支持部材21において、X線管11から離れた位置に設けられる場合と比較して、X線管11から発生する振動が伝達される範囲を小さくすることができるので、X線管11から発生する振動の影響をより小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1振動吸収部材31は、防振用ゲル状部材である。これにより、防振用ゲル状部材は、比較的小型で振動を吸収することができるので、本体部21bの上部の面21eとX線管載置台21aとの間に伝達される振動を吸収するように、本体部21bの上部の面21eとX線管載置台21aとの間に挟み込まれるように容易に設けることができる。
また、本実施形態では、上記のように、X線管11、第1格子G1、第2格子G2および検出器12を、上下方向(Z方向)に並ぶように配置させる。これにより、X線管11、第1格子G1、第2格子G2および検出器12が、上下方向に並ぶように配置されている縦置き型のX線位相イメージング装置100において、複数の格子の相対的な位置がずれるのを抑制することができる
また、本実施形態では、上記のように、格子・検出器支持部材22は、第1格子G1を載置する第1格子載置部22bと、第2格子G2を載置する第2格子載置部22cと、検出器12を載置する検出器載置部22dと、を含む。そして、第1格子載置部22b、第2格子載置部22cおよび検出器載置部22dを、上下方向(Z方向)に並ぶように配置させる。これにより、上下方向に並ぶように配置された、第1格子載置部22b、第2格子載置部22cおよび検出器載置部22dにより、第1格子G1、第2格子G2および検出器12を、容易に上下方向に並ぶように配置させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、X線管11を、第1格子G1および第2格子G2よりも上側に配置させるとともに、検出器12を、第1格子G1および第2格子G2よりも下側に配置させる。そして、X線管支持部材21を、水平方向から見て、門型に構成させ、格子・検出器支持部材22を、水平方向から見て、X線管支持部材21の内側に収まるように、鉛直方向(Z方向)の長さがX線管支持部材21よりも小さい門型に構成する。これにより、格子・検出器支持部材22は、X線管支持部材21の内側に収まるように鉛直方向の長さがX線管支持部材21よりも小さい門型に構成されているので、X線管支持部材21により、X線管11を、格子・検出器支持部材22により支持される第1格子G1および第2格子G2よりも上側(Z1側)に容易に配置させることができるとともに、格子・検出器支持部材22により、検出器12を、第1格子G1および第2格子G2よりも下側(Z2側)に容易に配置させることができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、第1振動吸収部材31を、防振用ゲル状部材とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1振動吸収部材31を、防振用ゲル状部材以外の振動吸収部材としてもよい。
また、上記実施形態では、第1振動吸収部材31を、第1部分21cの上側(Z1側)の面21e(本体部21bの上部の面)とX線管載置台21aとの間に挟み込まれるように設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1振動吸収部材31を本体部21bの上部の面以外の部分に設けるようにしてもよい。たとえば、第1振動吸収部材31を、本体部21bの下部(Z2側)に設け、ベース部材23との間に挟み込まれるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、第2振動吸収部材32および第3振動吸収部材33を、空気ばねとした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第2振動吸収部材32および第3振動吸収部材33を、空気ばね以外の振動吸収部材としてもよい。なお、ベース部材23は、少なくとも、他の支持部材等を支持することにより比較的重量が大きくなるので、第3振動吸収部材33は、高い反発力を有する振動吸収部材が好ましい。
また、上記実施形態では、ベース部材23に、床面から格子・検出器支持部材22に伝達される振動を吸収するための第3振動吸収部材33を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第3振動吸収部材33を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ベース部材23を、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を支持するように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ベース部材23を、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24の内の1つまたは2つのみを支持するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を支持するベース部材23を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ベース部材23を設けないように構成してもよい。その場合、たとえば、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24が床面に設置されてもよいし、天井や壁面に設置されてもよい。
また、上記実施形態では、X線管11を、複数の格子(第3格子G0、第1格子G1および第2格子G2)よりも上側(Z1側)に配置させ、検出器12を、複数の格子よりも下側(Z2側)に配置させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、X線管11を、複数の格子よりも下側(Z2側)に配置させ、検出器12を、複数の格子よりも上側(Z1側)に配置させるように構成してもよい。すなわち、X線位相イメージング装置100の構成を上下逆にした構成としてもよい。
また、上記実施形態では、X線管支持部材21を門型に構成し、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を、X線管支持部材21の内側に収まるように、鉛直方向(Z方向)の長さがX線管支持部材21よりも小さい門型に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を、X線管支持部材21の内側に収まらない構成としてもよいし、X線管支持部材21、格子・検出器支持部材22および被写体載置部支持部材24を門型以外の形状に構成してもよい。
また、上記実施形態では、X線位相イメージング装置100が、X線管11から照射されたX線のスペクトルを調整するためのフィルタ16を備える例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、フィルタ16を設けない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、格子位置調整機構14を、第1格子G1を、X方向、Y方向、Z方向、回転方向Rz、回転方向Rxおよび回転方向Ryに移動可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、格子位置調整機構14を、X方向、Y方向、Z方向、回転方向Rz、回転方向Rxおよび回転方向Ryの内、いずれか1つまたは複数の方向のみに移動可能に構成してもよい。また、格子位置調整機構14を、第2格子G2または第3格子G0を移動可能に構成してもよい。なお、縞走査を行う場合は、縞走査を行う方向に格子を移動可能に構成する必要がある。
また、上記実施形態では、複数の格子は、X線管11から照射されたX線の可干渉性を高めるための第3格子G0を含むように構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第3格子G0を含まない構成としてもよい。
また、上記実施形態では、タルボ効果による自己像を形成するために、第1格子G1を位相格子とした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、自己像は縞模様であればよいので、位相格子の代わりに吸収格子を用いてもよい。吸収格子を用いると、距離などの光学条件により単純に縞模様が発生する領域(非干渉計)と、タルボ効果による自己像が生じる領域(干渉計)とが生じる。
また、上記実施形態では、被写体PをY方向に移動させながら撮影(連続スキャン撮影)を行うことが可能に構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、図8に示すX線位相イメージング装置200のように、被写体Pを静止させ、被写体P以外を移動させながら撮影を行うことが可能に構成してもよい。
図8(A)に示すように、X線位相イメージング装置200は、X線管・検出器・格子支持部材222と、被写体支持部材224と、を備えている。X線管・検出器・格子支持部材222は、X線管11、検出器12および複数の格子(第1格子G1、第2格子G2および第3格子G0)を支持している。被写体支持部材224は、被写体Pを支持している。なお、図8(A)では、被写体支持部材224が、被写体Pの乳房Paを挟み込むように支持している例を示している。図8(B)に示すように、X線管・検出器・格子支持部材222は、複数の格子をY方向に移動可能に構成されている。また、X線管・検出器・格子支持部材222は、X方向の延びる回転軸Aを中心としてYZ平面内を回動可能に構成されている。
また、上記実施形態では、X線管11、第3格子G0、第1格子G1、第2格子G2および検出器12を、上下方向に並ぶように配置させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、X線管11、第3格子G0、第1格子G1、第2格子G2および検出器12を水平方向に並ぶように配置させるように構成してもよい。すなわち、X線位相イメージング装置を横置き型の構成としてもよい。
11 X線管(X線源)
12 検出器
13a 画像処理部(画像生成部)
15 被写体ステージ(被写体載置部)
21 X線管支持部材(第1支持部材)
21a X線管載置台(X線源載置台)
21b 本体部
21e (本体部の)上部の面
22 格子・検出器支持部材(第2支持部材)
22b 第1格子載置部
22c 第2格子載置部
22d 検出器載置部
23 ベース部材(第3支持部材)
24 被写体載置部支持部材(第4支持部材)
31 第1振動吸収部材
32 第2振動吸収部材
33 第3振動吸収部材
100、200 X線位相イメージング装置
G1 第1格子
G2 第2格子
P 被写体

Claims (10)

  1. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を検出する検出器と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置され、前記X線源から前記X線が照射される第1格子と、
    前記第1格子と前記検出器との間に配置され、前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置された被写体により生じる前記検出器で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、
    前記X線源を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材とは別個に設けられ、前記検出器、前記第1格子および前記第2格子を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材には、前記X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、
    前記第2支持部材には、前記第1支持部材と非接触であり、前記第2支持部材の下面に配置され、前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、
    前記第1支持部材は、本体部と、前記本体部の上方に配置され、前記X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、
    前記第1振動吸収部材は、前記本体部の上部の面と前記X線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている、X線位相イメージング装置。
  2. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を検出する検出器と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置され、前記X線源から前記X線が照射される第1格子と、
    前記第1格子と前記検出器との間に配置され、前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置された被写体により生じる前記検出器で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、
    前記X線源を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材とは別個に設けられ、前記検出器、前記第1格子および前記第2格子を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材には、前記X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、
    前記第2支持部材には、前記第1支持部材と非接触であり、前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、
    前記第1支持部材および前記第2支持部材を支持する第3支持部材をさらに備え、
    前記第1振動吸収部材は、前記X線源から前記第3支持部材に伝達される振動を吸収するように構成され、
    前記第2振動吸収部材は、前記第3支持部材から前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するように構成され
    前記第1支持部材は、本体部と、前記本体部の上方に配置され、前記X線源を載置するためのX線源載置台と、を含み、
    前記第1振動吸収部材は、前記本体部の上部の面と前記X線源載置台との間に挟み込まれるように設けられている、X線位相イメージング装置。
  3. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を検出する検出器と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置され、前記X線源から前記X線が照射される第1格子と、
    前記第1格子と前記検出器との間に配置され、前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置された被写体により生じる前記検出器で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、
    前記X線源を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材とは別個に設けられ、前記検出器、前記第1格子および前記第2格子を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材には、前記X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、
    前記第2支持部材には、前記第1支持部材と非接触であり、前記第2支持部材の下面に配置され、前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、
    前記X線源、前記第1格子、前記第2格子および前記検出器は、上下方向に並ぶように配置されている、X線位相イメージング装置。
  4. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を検出する検出器と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置され、前記X線源から前記X線が照射される第1格子と、
    前記第1格子と前記検出器との間に配置され、前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置された被写体により生じる前記検出器で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、
    前記X線源を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材とは別個に設けられ、前記検出器、前記第1格子および前記第2格子を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材には、前記X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、
    前記第2支持部材には、前記第1支持部材と非接触であり、前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、
    前記第1支持部材および前記第2支持部材を支持する第3支持部材をさらに備え、
    前記第1振動吸収部材は、前記X線源から前記第3支持部材に伝達される振動を吸収するように構成され、
    前記第2振動吸収部材は、前記第3支持部材から前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するように構成され、
    前記X線源、前記第1格子、前記第2格子および前記検出器は、上下方向に並ぶように配置されている、X線位相イメージング装置。
  5. 前記第3支持部材は、床面に設置されており、
    前記第3支持部材には、前記床面から前記第2支持部材に伝達される振動を吸収するための第3振動吸収部材が設けられている、請求項2または4に記載のX線位相イメージング装置。
  6. 前記第3振動吸収部材は、空気ばねを含む、請求項に記載のX線位相イメージング装置。
  7. 前記被写体を載置するための被写体載置部と、
    前記被写体載置部を支持するための第4支持部材と、
    をさらに備え、
    前記第4支持部材は、前記第3支持部材に支持されている、請求項2、4~6のいずれか1項に記載のX線位相イメージング装置。
  8. 前記第1振動吸収部材は、防振用ゲル状部材を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載のX線位相イメージング装置。
  9. 前記第2支持部材は、前記第1格子を載置する第1格子載置部と、前記第2格子を載置する第2格子載置部と、前記検出器を載置する検出器載置部と、を含み、
    前記第1格子載置部、前記第2格子載置部および前記検出器載置部は、上下方向に並ぶように配置されている、請求項3または4に記載のX線位相イメージング装置。
  10. X線源と、
    前記X線源から照射されたX線を検出する検出器と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置され、前記X線源から前記X線が照射される第1格子と、
    前記第1格子と前記検出器との間に配置され、前記第1格子を通過した前記X線が照射される第2格子と、
    前記X線源と前記検出器との間に配置された被写体により生じる前記検出器で検出されたX線の位相変化に基づく位相コントラスト画像を生成する画像生成部と、
    前記X線源を支持する第1支持部材と、
    前記第1支持部材とは別個に設けられ、前記検出器、前記第1格子および前記第2格子を支持する第2支持部材と、
    を備え、
    前記第1支持部材には、前記X線源の振動を吸収するための第1振動吸収部材が設けられており、
    前記第2支持部材には、前記第1支持部材と非接触であり、前記第1格子および前記第2格子に伝達される振動を吸収するための第2振動吸収部材が設けられており、
    前記X線源、前記第1格子、前記第2格子および前記検出器は、上下方向に並ぶように配置されており、
    前記X線源は、前記第1格子および前記第2格子よりも上側に配置されるとともに、前記検出器は、前記第1格子および前記第2格子よりも下側に配置されており、
    前記第1支持部材は、水平方向から見て、門型に構成されており、
    前記第2支持部材は、水平方向から見て、前記第1支持部材の内側に収まるように、鉛直方向の長さが前記第1支持部材よりも小さい門型に構成されている、X線位相イメージング装置。
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