JP7145483B2 - 構造部材および骨組構造 - Google Patents
構造部材および骨組構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7145483B2 JP7145483B2 JP2018121336A JP2018121336A JP7145483B2 JP 7145483 B2 JP7145483 B2 JP 7145483B2 JP 2018121336 A JP2018121336 A JP 2018121336A JP 2018121336 A JP2018121336 A JP 2018121336A JP 7145483 B2 JP7145483 B2 JP 7145483B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- structural member
- plane
- end point
- plate
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
本発明の一形態としての骨組構造は、第1の平面上に配置された端点である頂端点と、前記第1の平面から離間し前記第1の平面と平行な第2の平面上に配置された端点である底端点と、前記第1と第2の平面の間に配置された中間点と、前記頂端点および前記底端点のそれぞれの端点と、該端点に隣接する中間点である複数の隣接中間点とを接続する複数の束材と、を備え、前記頂端点と前記底端点とは、前記第1の平面における平面格子の格子点に交互に配置されており、隣接する頂端点および底端点と、該頂端点および該底端点との双方に隣接する2つの隣接中間点とは、隙間なく敷き詰めることを可能にする複数種類の平面四角形のうちのいずれかの平面四角形の頂点となっていることを特徴とする。
この骨組構造では、平面四角形を隙間なく敷き詰めることにより形成される多面体が、そのほぼ全体に亘って、第1の平面上の任意の方向に直交し、第1の平面に垂直な垂直断面が凹凸形状となっている。そのため、当該任意の方向の曲げに対する剛性が高くなるので、垂直荷重に対する剛性をより高くすることができる。また、その多面体は、平面格子の桁方向とは異なる少なくとも2方向のそれぞれの方向において、当該方向に直交する垂直断面の形状が、当該方向に連続する凹凸形状となっている。そのため、面剪断荷重が当該方向に良好に伝達されるので、面剪断荷重に対する剛性をより高くすることができる。
構造部材であって、第1の平面上に配置された頂部と、前記第1の平面から離間し前記第1の平面と平行な第2の平面上に配置された底部と、前記頂部と、該頂部に隣接する底部である複数の隣接底部のそれぞれとを接続する複数種類の接続平板と、を備え、前記頂部と前記底部とは、前記第1の平面における平面格子の格子点に交互に配置されており、前記構造部材は、前記複数種類の接続平板を隙間なく敷き詰めることにより形成される多面体状の板として構成されている、構造部材。
前記第1の平面の前記第2の平面からの離間方向に対する、前記複数種類の接続平板のそれぞれの接続平板の傾斜方向は、該接続平板により接続される隣接底部の頂部からの隣接方向となっている、適用例1記載の構造部材。
前記平面格子は、矩形格子である、適用例1または2記載の構造部材。
骨組構造であって、第1の平面上に配置された端点である頂端点と、前記第1の平面から離間し前記第1の平面と平行な第2の平面上に配置された端点である底端点と、前記第1と第2の平面の間に配置された中間点と、前記頂端点および前記底端点のそれぞれの端点と、該端点に隣接する中間点である複数の隣接中間点とを接続する複数の束材と、を備え、前記頂端点と前記底端点とは、前記第1の平面における平面格子の格子点に交互に配置されており、隣接する頂端点および底端点と、該頂端点および該底端点との双方に隣接する2つの隣接中間点とは、隙間なく敷き詰めることを可能にする複数種類の平面四角形のうちのいずれかの平面四角形の頂点となっている、骨組構造。
A.実施形態:
A1.構造部材の構成:
A2.構造部材の特性:
B.実施例:
B1.評価の概要:
B2.構造解析による評価:
B3.実験による評価:
C.凹凸形状の変形例:
D.変形例:
A1.構造部材の構成:
図1は、本発明の一実施形態としての構造部材10の構成を示す説明図である。図1(a)は、構造部材10を斜め上方から見た様子を示し、図1(b)は、構造部材10を上方(+z方向)から見た様子を示している。本実施形態の構造部材10は、平板状の原材にプレス加工等を施し、原材に法線方向(z方向)の凹凸を形成した板状の部材である。なお、x方向およびy方向のそれぞれにおける凹凸の数と、凹凸の高さとは、いずれも適宜変更することが可能である。
図2は、構造部材10を垂直(z方向に平行)な面で切断した様子を示す断面図である。図2(a)ないし図2(c)は、それぞれ、図1(b)において、一点鎖線で示す垂直な面(垂直断面)A,B,Cで切断した断面形状を示している。
B1.評価の概要:
本実施形態の構造部材10により、垂直荷重に対する剛性を高くし得ることを確認するため、図1に形状を示す多面板と、比較例としての平板とについて、等分布荷重を加えた際の板の中央における変位である最大たわみを評価した。評価は、構造解析と実験の双方により行った。
図3は、構造解析を行った多面板および平板の骨組置換モデルを示す説明図である。ここで、骨組置換モデルとは、連続体である多面板および平板を、等価な骨組構造に置き換えた解析モデルである。なお、図3に示す骨組構造モデルでは、実験に合わせて下方に向かって荷重をかけた際の変形状態が分かりやすくなるように、図1の多面板と上下方向を反転した。
評価に当たって、まず、低発泡塩化ビニルの平板を成形することによって得られた多面板の形状を確認した。具体的には、頂端点11と底端点12との高低差(以下、単に「高低差」とも云う)を確認するため、得られた多面板を2枚の平板で挟み、平板間の距離を測定した。測定の結果、平板間の距離は、約12mmであった。上述のように、低発泡塩化ビニルの板厚は2mmとなっているため、高低差は、平板間の距離から板厚を差し引いた約10mmとなっていた。このように、高低差が設計値(12mm)よりやや小さくなったのは、平板を成形して多面板を作成した際の成形誤差によるものと考えられる。
図9は、凹凸形状の第1変形例における構造部材20の構成を示す上面図である。なお、以下、構造部材20を含む凹凸形状の変形例において、上記実施形態の構造部材10と対応する要素については、符号の一の位の数字を構造部材10と同じ数字にしている。
本発明は上記実施形態および上記凹凸形状の変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態および上記凹凸形状の変形例では、平板状の原材にプレス加工等を施して凹凸を形成することにより構造部材を得ているが、構造部材を他の方法により得ることも可能である。例えば、構造部材に相当する空隙を形成するように型枠を配置し、当該空隙にコンクリートを打ち込むことによって構造部材を得ることも可能である。このようにすれば、より剛性の高い床や耐力壁等を形成することが可能となる。また、構造部材に相当する空隙が形成された成形型を用いて樹脂等の射出成形を行うことにより、構造部材を得ることも可能である。
上記実施形態および上記凹凸形状の変形例では、本発明を連続体である板状の構造部材に適用しているが、本発明は、所定の態様で束材を接続することにより構成される骨組構造に適用することも可能である。この場合、頂端点および底端点(端点)と、当該端点に隣接する中間点とを、束材で接続するようにすれば良い。このようにすれば、束材は、接続平板の辺に相当する位置に配置されるので、板状の構造部材と同様に、垂直荷重に対する剛性を高くし、等分布荷重により発生するたわみを小さくすることができ、また、面剪断荷重に対する剛性を高くすることができる。
10,20,30,40,50…構造部材
11,21,31,51…頂端点
12,22,32,52…底端点
19,29,39,49,59…基準面
41…頂部
42…底部
80…測定試料
81…凹凸部
82…固定部
90…測定装置
91…水槽
92…外枠
93…下枠
94…レーザー変位計
A,B,C…垂直断面
LT1…正方格子
LT2…長方格子
LT3…歪斜格子
WT…水
Claims (1)
- 骨組構造であって、
第1の平面上に配置された端点である頂端点と、
前記第1の平面から離間し前記第1の平面と平行な第2の平面上に配置された端点である底端点と、
前記第1と第2の平面の間に配置された中間点と、
前記頂端点および前記底端点のそれぞれの端点と、該端点に隣接する中間点である複数の隣接中間点とを接続する複数の束材と、
を備え、
前記頂端点と前記底端点とは、前記第1の平面における平面格子の格子点に交互に配置されており、
隣接する頂端点および底端点と、該頂端点および該底端点との双方に隣接する2つの隣接中間点とは、隙間なく敷き詰めることを可能にする複数種類の平面四角形のうちのいずれかの平面四角形の頂点となっている、
骨組構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121336A JP7145483B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 構造部材および骨組構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121336A JP7145483B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 構造部材および骨組構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020002577A JP2020002577A (ja) | 2020-01-09 |
JP7145483B2 true JP7145483B2 (ja) | 2022-10-03 |
Family
ID=69099205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018121336A Active JP7145483B2 (ja) | 2018-06-26 | 2018-06-26 | 構造部材および骨組構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7145483B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067595A (ja) | 2010-01-13 | 2012-04-05 | Nippon Steel Corp | パネル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5011168B1 (ja) * | 1967-04-17 | 1975-04-28 |
-
2018
- 2018-06-26 JP JP2018121336A patent/JP7145483B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012067595A (ja) | 2010-01-13 | 2012-04-05 | Nippon Steel Corp | パネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020002577A (ja) | 2020-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN112378735B (zh) | 一种考虑正交异性板残余应力效应的组合板梁单元分析法 | |
JP7145483B2 (ja) | 構造部材および骨組構造 | |
US3893277A (en) | Building panels | |
JP2000193536A (ja) | 線形有限要素解析を用いた弾性座屈後強度評価法 | |
JP4419089B2 (ja) | 建築物の耐震補強構造 | |
Dehdashti et al. | Dome-Shaped space trusses formed by means of posttensioning | |
JP7026171B2 (ja) | 鉄筋コンクリート梁の設計方法 | |
JPH0111890Y2 (ja) | ||
KR20100118763A (ko) | 건축 구조물 입체모형 조립세트 | |
KR200483322Y1 (ko) | 개량형 구조물 지지형강 | |
KR100620544B1 (ko) | 하니컴코아 | |
CN2784491Y (zh) | 多节式避震装置 | |
JP3690477B2 (ja) | 建物の構造 | |
Mancini et al. | Tall building structures unified plane panels behaviour | |
JP5539803B2 (ja) | 耐震補強構造 | |
JP7083146B2 (ja) | 角度自在メタルフォーム | |
CN114357722A (zh) | 一种考虑梁变形影响的钢筋混凝土楼盖承载力分析方法 | |
Randiligama et al. | Applications of finite element method in structural engineering | |
JP2022154265A (ja) | 柱梁接合コア | |
JPH0571164A (ja) | 木造建築物の構築工法 | |
JP5601841B2 (ja) | フラットスラブ構造、フラットスラブ構造を備えた構造物 | |
JP6544979B2 (ja) | コンクリート構造物 | |
JP2023063048A (ja) | 格子状壁の面外座屈強度評価方法 | |
JPH0754398A (ja) | 建物の鉄骨構造 | |
Mancini et al. | Three‐dimensional association of bending moment and shear force deformable panels |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20180724 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210624 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220524 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220816 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7145483 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |