JP7145005B2 - 分岐ボールバルブ - Google Patents

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Description

この発明は、2箇所又は3箇所ある流出ポート(2次ポート)に対して流入ポート(1次ポート)を選択的に接続するボールバルブ、詳しくは、スプリングの力と流体圧の双方を利用してシートリングをボール(弁体)に押し当てる構造を採用して優れたシール性能を確保しながら、高圧、高粘度流体の流れ方向の切り替えを可能にしたボールバルブに関する。なお、当該ボールバルブを、この発明では分岐ボールバルブと言う。
従来知られたボールバルブの中に、下記特許文献1に記載されたものがある。同文献に記載されたボールバルブは、2つの流路の接続状態を変化させて流路中の流体の流れを停止させたり流量を絞ったりする2方弁(いわゆる開閉弁)である。
その特許文献1のボールバルブは、ボールの外周をシールする筒状ボールシート(本発明ではこれをシートリングと言う)が、スプリングの力と、流路中の流体の圧力{その圧力を受けたリテーナ(一種のピストン)の推力}の双方を受けてボールに押し当てられるものになっている。
特開2017-116051号公報
特許文献1のボールバルブは、ボールの外周をシールするシートリングが、スプリングの力と、流路中の流体圧を受けたリテーナ(一種のピストン)の推力の双方を受けてボールに押し当てられる。そのために、流体の洩れ防止に関する信頼性に優れ、高圧流体の流れ方向の切り替えに利用することができる。
また、バルブが2方弁(開閉弁)であり、しかも、前記リテーナに流体圧を作用させる空間が弁の切り替えによって互いに連通する流路に面している。そのために、ボールと2箇所の流出ポートとの間に配置した2個のシートリングの各々に流体圧を問題なく作用させて2個のシートリングによるシール圧を高めることができ、前記流路に流される流体が高粘度のポリマーなどであっても当該ボールバルブを問題なく使用することができる。
ところが、高粘度ポリマーなどの高粘度流体の流れを切り替えるボールバルブが、例えば、3方分岐弁であると、2つある流出ポートのどれか1つを流入ポートに連通させたときに、流入ポートから切り離されている他の一つの流出ポートとボールとの間をシールするシートリングに流体圧がうまく加わらない。
そのために、ボールと流入ポートから切り離されている流出ポートとの間のシールが不十分になり、そこから流路中の流体が洩れる虞がある。
4方分岐弁も、同じ理由により、ボールと流入ポートから切り離されている流出ポートとの間のシール部から流体が洩れる虞がある。
上記の懸念があるために、高圧、高粘度流体の流れ方向の切り替えを高いシール性能を発揮しながら行える多分岐弁の要求に対しては、2方弁を複数個組み合わせたものが利用されている。例えば、3方分岐弁は、各々が操作ハンドルを有する2方弁を2個組み合わせており、操作ハンドルが2個ある。
その2方弁を複数個組み合わせた分岐弁の具体例としては、例えば、市場に提供されている多分岐ピストン弁がある。
その多分岐ピストン弁は、複数個設けられたピストン(弁体)のどれかが流路を開いているときに、他のピストンは流路を閉じるように構成されている。
上記多分岐ピストン弁は、ピストンの移動がシリンダアクチュエータや手動ハンドル等の操作部の操作によってなされ、操作部が2方弁の組み合わせ数と同数ある。そのために、全体サイズが大きくなりがちであり、さらに、ピストンによる流路接続の切り替えを手動で行うものは、作業が面倒で時間もかかる不具合もある。
全体サイズの縮小や手動切り替えを行うときの操作性は、ピストン弁よりもボールバルブの方が優れている。しかしながら、3つ又は4つもしくはそれ以上の流路の接続状態の切り替えを行う多分岐ボールバルブは、流路に流す流体が高温、高圧、高粘度である場合、従来構造のままでは上記の要求を充分に満たすことができない。
ここで言う高温、高圧、高粘度とは、例えば、温度が200~400℃、圧力が10~30MPa、粘度が3000~12000Pと言ったものである。
なお、ボールバルブも2方弁を複数個組み合わせれば、高温、高圧、高粘度の流体を流す3方分岐弁や4方分岐弁を実現することができる。しかしながら、この方法では、既述の多分岐ピストン弁と同様にバルブの全体サイズが大きくなる。また、操作ハンドルなどの操作部も2方弁の組み合わせ数と同数になり、流路切り替えの操作が面倒になる。
この発明は、上記の現状技術に鑑みてなされたものであって、単一のボールバルブによる、高圧、高粘度流体の流れの複数方向への切り替えを可能となすことを課題としている。
上記の課題を解決するため、この発明においては、1箇所の流入ポート、2箇所以上の流出ポート、それらのポート間に配置される弁室、その弁室と前記流出ポートとの間に配置されるリング組み込み穴とそのリング組み込み穴に繋がった環状室、及び前記流出ポートと前記環状室との間に配置される円筒部を備えたバルブボディと、
前記弁室内に配置されるボール(弁体)と、
前記リング組み込み穴に配置されて前記ボールと前記流出ポートの各々との間を個別に封止するシートリングと、
前記バルブボディで反力を受けて前記シートリングの各々を前記ボールに個別に押し当てるスプリングと、
前記環状室内で前記円筒部にスライド自在に外嵌されて前記スプリングと前記シートリングとの間に配置されるパッキン押えと、
前記円筒部にスライド自在に外嵌されて前記パッキン押えと前記シートリングとの間に介在されるパッキンと、
前記ボールを回転させる回転操作具とを具備し、
前記ボールは、前記流入ポートを前記流出ポートのどれかに連通させる通路を内部に備え、そのボールの回転により、前記流入ポートの前記流出ポートに対する接続先の切り替えがなされる分岐ボールバルブを以下の通りに構成した。
即ち、前記ボールの外周面と前記弁室の内面との間に流入ポートに通じた流体通路を備え、さらに、前記パッキン押えの外周面と前記環状室の内周面との間に流体を通す通路を備え、
前記シートリングの外周に、前記ボール外周の流体通路と前記パッキン押えの外周の通路を連通させる通路溝を備え、
前記パッキン押えの外周の通路が、前記環状室の、前記パッキン押えの背面が臨んだ領域に連通しているものにした。
この分岐ボールバルブは、流出ポートの数をnとして、n=2の場合には、2箇所の流出ポートと1箇所の流入ポートを、流入ポートを基準にして左右対称位置に2箇所の流出ポートがあるように前記ボールの回転中心と直交する平面上に配置したものが考えられる。
別の形態として、2箇所の流出ポートを、前記ボールの回転中心の軸と直交する平面上に配置し、前記流入ポートを前記ボールの回転中心の軸と同軸上に配置したものも考えられる。
また、n=3の分岐ボールバルブについては、3箇所の流出ポートと1箇所の流入ポートを同一平面内に配置する構造と、3箇所の流出ポートをボールの回転中心の軸と直交する平面内に配置し、流入ポートをボールの回転中心の軸と同軸上に配置する構造が考えられる。
n=4又はn>4の分岐ボールバルブについては、n箇所の流出ポートをボールの回転中心の軸と直交する平面内に配置し、流入ポートをボールの回転中心の軸と同軸上に配置する。
なお、前記シートリングは、ステンレス鋼などの金属で形成されたものが好ましい。また、前記パッキンは、200℃を超えるような高温の流体の流れを切り替えるボールバルブでは、黒鉛で形成されたものを用いるのがよい。
前記バルブボディは、前記流入ポートと弁室とリング組み込み穴とを有する第1部材と、各々が1箇所の流出ポートを有する、流出ポート数と同数の第2部材を組み合わせたもの、流入ポート、弁室、リング組み込み穴、流出ポートを一体のボディに形成したもののどちらであってもよい。
この発明の分岐ボールバルブは、シートリングの外周に、ボールの外周の流体通路とパッキン押えの外周の通路を連通させる通路溝を有している。
その通路溝の設置により、流れ方向の切り替えがなされる流体が高粘度流体であっても、シートリングの背面に流入ポートから導入された流体が回り込んで流体圧によるシートリングのボールへの押し付けがなされる。
これにより、流入ポートから切り離されている流出ポートについても安定したシールがなされ、前記流体が高圧であっても、ボールの外周からの流体の洩れが防止される。そのために、高圧、高粘度の流体の分岐方向の切り替えを、小型で操作性に優れる単一のボールバルブで行うことが可能になる。
この発明の分岐ボールバルブの一例を示す断面図である。 回転操作具の鍔と回転角規制ピンを示す平面図である。 図1のA-A線に沿った断面図である。 図3の一部を拡大した図である。 分岐ボールバルブに採用したシートリングの断面図である。 図5のシートリングの正面図である。 この発明の分岐ボールバルブの他の例を示す断面図である。 この発明の分岐ボールバルブのさらに他の例を示す断面図である。
この発明の分岐ボールバルブの実施の形態を、添付図面の図1~図8に基づいて説明する。
図1~図4は、分岐ボールバルブの一例であり、流入ポートから導入される流体を、2箇所ある流出ポートのどちらかに選択的に流す構造になっている(図のそれは流出ポートの数がn=2のいわゆる3方ボールバルブ)。
例示の分岐ボールバルブ1は、温度:250~400℃、圧力:10~30MPa、粘度5000~12000Pの流体の2方向への流れの切り替えを想定して設計されたものである。
この分岐ボールバルブ1は、バルブボディ2、ボール10、2個のシートリング11、各シートリング11を個別に付勢するスプリング12、各スプリング12とシートリング11との間に配置されるパッキン押え13、各パッキン押え13とシートリング11との間に介在されるパッキン14、及び、ボール10を回転させる回転操作具(図のそれは手動式のハンドルであるが、モータや、空圧アクチュエータや、手動式減速機を備えた回転駆動源も考えられる)15の各要素によって構成されている。
バルブボディ2は、図4に詳しく示すように、1箇所の流入ポート3と、2箇所の流出ポート4と、各ポート間に配置される弁室5と、シートリング11を組み込むリング組み込み穴6と、環状室7を有している。
2箇所の流出ポート4は、ボール10を間にして、ボール10の回転中心の軸と直交する軸線上に相反する向きに配置されている。
図示のバルブボディ2は、前記流入ポート3、弁室5、リング組み込み穴6を有する第1部材8と、各々が1箇所の流出ポート4を備える第2部材9を組み合わせたものになっている。
リング組み込み穴6は、弁室5の中心を通るボール10の回転中心と直交した直線上にある。ここで言う「直線上にある」の意味は、リング組み込み穴6の軸心が前記直線と重なる位置にあることを指す。
第2部材9は、ボール10側の端部にリング組み込み穴6に挿入する円筒部9aを有する。また、円筒部9aの根元側の外周に第1部材8のリング組み込み穴6を開口させた面に突き合わせて第1部材8にボルトで締結されるフランジ9bを有する。
円筒部9aは、外径がリング組み込み穴6の内径よりも小さい。この円筒部9aの外周面とリング組み込み穴6の内周面との間にパッキン押え13とスプリング12を収納する既述の環状室7が作り出されている。
ボール10は、高温、高圧、高粘度ポリマーの流れ方向の切り替えを想定したバルブであるので、相反する向きに突出した回転中心軸と同心の支軸10a(図1参照)を上下の2箇所に有し、その2箇所の支軸10aをベアリング16で支持したトラ二オン構造を採用している。
このボール10は、球状の外面10bを有し、さらに、内部に90°折れ曲がったL字状の通路10cを有する。その通路10cは、球状の外面10bに開口しており、片端が流入ポート3に繋がったときに他方の端が2箇所の流出ポート4のどちらか一方に連通する。
そのボール10の外周面と弁室5の内面との間には、流入ポート3に連通した流体通路17が設けられている。この流体通路17の通路面積は、流れ方向の切り替えがなされる流体の圧力と粘度を考慮して流体の通過が滞りなく流れる大きさに設定される。
図示の分岐ボールバルブ1では、回転操作具15が操作されてボール10が図4の位置から右回り又は左回りに90°回転することで流入ポート3の接続先が切り替わる。
なお、流入ポート3と同一平面内に配置される2箇所の流出ポート4は、流入ポート3を基準にして時計回りと反時計回りに等角度回転した位置に設ける。そのときの回転角は90°に限定されない。流入ポート3と流出ポート4のなす角度が90°よりも大きい分岐ボールバルブ、又は90°よりも小さい分岐ボールバルブは、ボール10に設ける通路10cの屈曲角を、流入ポート3と片方の流出ポート4とがなす角と等しくする。
シートリング11は、ボール10と各流出ポート4との間にそれぞれ配置されている。このシートリング11がボール10の球状の外面10bに密着してボール10と各流出ポート4との間を個別に封止する。
このシートリング11は、耐熱性、耐食性に優れる金属(例示のそれはステンレス鋼)で形成されており、リング組み込み穴6の内周面に対して摺動隙間を持って接する本体11aを有する。
また、図5、図6に詳しく示すように、ボール10の外周面に密着させるシール面11bを本体11aの先端に、前記円筒部9aに対してスライド自在に外嵌される肉厚の薄い円筒部11cを本体11aの後部にそれぞれ有し、さらに、本体11aの外周に、軸方向に延びた通路溝11dを有する。
スプリング12は、バルブボディ2(図1では第2部材9)によって反力が受けられるようになっており、パッキン押え13を介してシートリング11をボール10に付勢する。このスプリング12とパッキン押え13とパッキン14は、前記円筒部9aにスライド自在に外嵌されて環状室7に収納されている。
図示のパッキン14は、黒鉛で形成されており、不活性雰囲気下では600℃の高温にも耐える。
パッキン押え13の外周面と環状室7の内周面との間には、流体を通す通路18が設けられている。その通路18は、前記通路溝11dを介してボール外周の流体通路17に連通している。
環状室7のスプリング12が配置された領域には、流体通路17と通路溝11dと通路18を順に経由して流入ポート3内の流体が導入される。
その領域にパッキン押え13の背面が臨んでいる。そのために、パッキン押え13は、スプリング12の力と背面に加わる流体圧とによって前向きに押され、その推力がパッキン押え13を介してシートリング11に伝わり、シートリング11がボール10の外周に押し付けられる。
そのときのボール10に対するシートリング11の押し付け圧と、パッキン14に加わる締め付け圧は、流れ方向の切り替えがなされる流体が高圧であるほど高まる。そのために、高圧流体の流れ方向の切り替えにおいても、優れたシール性能が発揮され、ボール外周からの流体の洩れが防止される。
パッキン押え13の背面に対する流体圧の印加は、ボール10の外周に流入ポート3に通じた流体通路17が、シートリング11の外周に流体通路17に連通した通路溝11dが、パッキン押え13の外周に通路18がそれぞれ設けられているため、流れ方向の切り替え対象が高粘度流体であっても、パッキン押え13の背面が臨んだ領域への流体の移動が支障なく進行する。
これにより、流入ポート3から切り離されている流出ポート4についても、シートリング11のボール10への押し付けが、スプリングの力と流体圧の双方によってなされる。そのために、高圧流体についてもボール外周からの流体の洩れが確実に防止され、単一のボールバルブによる流れ方向の切り替えが行えるようになる。
図示の回転操作具15は、ボール10に連結される入力軸15a(図1、図2参照)と、その入力軸15aに回転力を加えるハンドル15bとからなる。
入力軸15aの外周は、グランドパッキン19によって液密にシールされている。図1の20は、パッキン押え、21は、パッキン押え20による締め付け力をグランドパッキン19に伝えるパッキン押えリング、22は、ハンドル15bの鍔15cの外周に設けた切欠き部15dに挿入された入力軸15aの回転角規制ピンである。
この回転角規制ピン22は、必要に応じて設けられるものであって、同一バルブボディに設けられる流出ポート4の数によっては、そのピンを省いたり、入力軸15aが流出ポートの接続先が切り替わるところまで回転した位置で、鍔15cに設けた凹部など(図示せず)に係止するラッチピン(これも図示せず)に置き換えたりすることがある。
図7は、この発明の分岐ボールバルブの他の例である。この図7の分岐ボールバルブ1は、バルブボディ2に対して流出ポート4が4箇所(n=4)設けられている5方ボールバルブである。
図7の分岐ボールバルブ1は、流入ポート3、流出ポート4、弁室5、リング組み込み穴6の各要素が、図1の第1部材8と第2部材9が一体化された構造のバルブボディ2に形成されている。
流入ポート3は、弁室5に組み込まれたボール10の回転中心の軸と同軸上においてバルブボディ2に設けられ、4箇所の流出ポート4は、ボール10の回転中心軸と直交する平面上に放射状に配置して設けられている。
図7の分岐ボールバルブ1では、流出ポート4の各々が、周方向に等ピッチで配置されているが、流出ポート4の配列ピッチは、不等ピッチにすることも可能である。
ボール10内の通路10cは、一端側が流入ポート3の延長上にあって流入ポート3に常時連通し、他端側が一端側に対して90°屈曲して4箇所ある流出ポート4の中のどれかひとつに繋がるようになっている。
その通路10cの他端側をボール10の内部で分岐させ、分岐通路の分岐の角度を流出ポートの配置ピッチに対応させれば、流入ポート3を複数の流出ポート4に同時に繋ぐことも可能である。
バルブボディ2に設けられた流出ポート4の開口部には、押えリング23がねじ込まれ、その押えリング23によってスプリング12の反力が受け止められるようになっている。
スプリング12、パッキン押え13、パッキン14及びシートリング11の一部(円筒部)がスライド自在に外嵌される円筒部(図3の9aに相当する部位)は、押えリング23に一体に設けている。
押えリング23は、バルブボディ2の一部と言えるものである。図中24は、バルブボディ2と押えリング23との間に設けたシール用のパッキンである。
シートリング11は、図5、図6に詳細を示したものであり、そのシートリング11を弁体10に押し当てる機構も、図4に示したものと同じである。図7には、図4で説明した流体通路17、通路溝11d、通路18の符号は省略して示していない。
図7の構造の分岐ボールバルブは、同一平面内に配置する流出ポート4の数をさらに増やすことができる。例えば、流出ポート4の数が8つ(n=8)ある9方バルブも実用化が可能である。
図8は、この発明の分岐ボールバルブのさらに他の例(4方ボールバルブ)である。この図8の分岐ボールバルブ1は、バルブボディ2に対して流出ポート4が3箇所(n=3)設けられている。
その3箇所の流出ポート4のうち、2箇所の流出ポート4は、弁室5の中心において直交するボール10の回転中心と直角な2本の直線の中の一方の直線上に2箇所の流出ポート4が相反する向きにして配置されている。
また、残り1箇所の流出ポート4と流入ポート3は、もう一方の直線上に配置され、ボール10の内部の通路10cは、T字路となっている。
全ての流出ポート4とボール10との間に、外周に通路溝11dを有するシートリング11と、スプリング12と、パッキン押え13と、パッキン14が設けられている。
これらの各要素と、それを組み込むリング組み込み穴6及び環状室7は、全ての流出ポート4とボール10との間に設けられるものが共通したものになっている。
図8の分岐ボールバルブ1は、3箇所の流出ポート4の中のいずれか2箇所の流出ポート4に対して流入ポート3が同時に接続される。
この図8の分岐ボールバルブ1における流入ポート3の接続先の切り替えは、ボール10が原位置(図の位置)から時計回りに90°回転すると、流入ポート3が図中左側の流出ポート4と図中上側の流出ポート4に繋がり、ボール10が原位置から反時計回りに90°回転すると、流入ポート3が図中右側の流出ポート4と図中上側の流出ポート4に繋がる。
図8の流出ポート4の数がn=3の分岐ボールバルブ1は、流入ポートを、3箇所ある流出ポートの中のいずれか2箇所の流出ポートに同時に連通させ、その連通先の選択的切り替えが要求されるときに利用することができる。
1 分岐ボールバルブ
2 バルブボディ
3 流入ポート
4 流出ポート
5 弁室
6 リング組み込み穴
7 環状室
8 第1部材
9 第2部材
9a 円筒部
9b フランジ
10 ボール
10a 支軸
10b 球状の外面
10c 通路
11 シートリング
11a 本体
11b シール面
11c 円筒部
11d 通路溝
12 スプリング
13 パッキン押え
14 パッキン
15 回転操作具
15a 入力軸
15b ハンドル
15c 鍔
15d 切欠き部
16 ベアリング
17 流体通路
18 通路
19 グランドパッキン
20 パッキン押え
21 パッキン押えリング
22 回転角規制ピン
23 押えリング
24 パッキン

Claims (4)

  1. 1箇所の流入ポート(3)、2箇所以上の流出ポート(4)、それらのポート間に配置される弁室(5)、その弁室(5)と前記流出ポート(4)との間に配置されるリング組み込み穴(6)、そのリング組み込み穴(6)に繋がった環状室(7)、及び前記流出ポート(4)と前記環状室(7)との間に配置される円筒部(9a)を備えたバルブボディ(2)と、
    前記弁室(5)内に配置されるボール(10)と、
    前記リング組み込み穴(6)の内周面に対して摺動隙間を持って接する本体(11a)を有し、前記ボール(10)と前記流出ポート(4)の各々との間を個別に封止するシートリング(11)と、
    前記バルブボディ(2)で反力を受けて前記シートリング(11)の各々を前記ボール(10)に個別に押し当てるスプリング(12)と、
    前記環状室(7)内で前記円筒部(9a)にスライド自在に外嵌されて前記スプリング(12)と前記シートリング(11)との間に配置されるパッキン押え(13)と、
    前記円筒部(9a)にスライド自在に外嵌されて前記パッキン押え(13)と前記シートリング(11)との間に介在されるパッキン(14)と、
    前記ボール(10)を回転させる回転操作具(15)と、を具備し、
    前記ボール(10)は、前記流入ポート(3)を前記流出ポート(4)のどれかに連通させる通路(10c)を内部に備え、そのボール(10)の回転により、前記流入ポート(3)の前記流出ポート(4)に対する接続先の切り替えがなされる分岐ボールバルブであって、
    前記ボール(10)の外周面と前記弁室(5)の内面との間に前記流入ポート(3)に通じた流体通路(17)を備え、さらに、前記パッキン押え(13)の外周面と前記環状室(7)の内周面との間に流体を通す通路(18)を備え、
    前記シートリング(11)の本体(11a)の外周に、前記ボール(10)の外周の流体通路(17)と前記パッキン押え(13)の外周の通路(18)を連通させる通路溝(11d)を備え、前記通路(18)が、前記環状室(7)の、前記パッキン押え(13)の背面が臨んだ領域に連通している分岐ボールバルブ。
  2. 前記流出ポート(4)を2箇所備え、その2箇所の流出ポート(4)と1箇所の流入ポート(3)が、流入ポート(3)を基準にして左右対称位置に2箇所の流出ポート(4)があるように前記ボール(10)の回転中心と直交する平面上に配置され、
    前記ボール(10)の内部の通路(10c)が、前記流入ポート(3)と片方の流出ポート(4)とがなす角度と等角度屈曲して流入ポート(3)とどちらか一方の流出ポート(4)に繋がり、前記ボール(10)の回転により前記流入ポート(3)に繋がれる流出ポート(4)の位置が切り替わるように構成された請求項1に記載の分岐ボールバルブ。
  3. 2以上の整数をnとして、前記流出ポート(4)をn箇所備え、そのn箇所の流出ポート(4)が、前記ボール(10)の回転中心の軸と直交する平面上に配置され、前記流入ポート(3)が前記ボール(10)の回転中心の軸と同軸上に配置され、前記ボール(10)の内部の通路(10c)は、一端側が前記流入ポート(3)の延長上にあって流入ポート(3)に常時連通し、他端側が一端側に対して90°屈曲してn箇所ある流出ポート(4)の中のどれかに繋がり、前記ボール(10)の回転により前記流入ポート(3)に繋がれる流出ポート(4)の位置が切り替わるように構成された請求項1に記載の分岐ボールバルブ。
  4. 前記シートリング(11)が金属で、前記パッキン(14)が黒鉛でそれぞれ形成された請求項1~3のいずれかに記載の分岐ボールバルブ。
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