JP7144392B2 - 把持装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、把持装置及びその制御方法に関する。より詳しくは、流動性を有するパッドによってワークを把持する把持装置及びその制御方法に関する。
例えば自動車の製造ラインにおいて、ワークを搬送する搬送ロボットのロボットアームには、ワークを把持する把持装置が設けられている。把持装置は、チャック機構によって少なくとも2本のアーム部材を閉じ、これらアーム部材に設けられたパッドでワークを挟み込むことによってワークを把持する。
このような把持装置では、ワークを脱落したり傷つけたりしないようにするため、パッドの形状をワークの形状に倣ったものにする必要がある。近年では、様々な形状のワークを把持できるよう、流動性を有するパッドを用いるものが提案されている。例えば、特許文献1,2に示された把持装置では、粒状物が充填された袋状部材をパッドとして用いている。
特開2006-7337号公報 特開2014-8583号公報
ところで以上のような流動性を有するパッドを用いた把持装置では、様々なワークの凹凸形状に倣って変形できるようにするため、ある程度の厚みを有するパッドを用いる必要がある。しかしながらパッドが厚くなると、ワークの両側に十分なスペースが存在しない場合にはパッドをワークの両側に挿入することができず、ワークを把持することが困難になってしまう。
本発明は、ワークの両側に十分なスペースが無い場合であっても、流動性を有するパッドによってワークを把持することができる把持装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る把持装置(例えば、後述の把持装置5)は、ワーク(例えば、後述のワークW)を把持するものであって、複数のアーム部(例えば、後述の左アームユニット5L及び右アームユニット5Rのアーム部51)と、前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体(例えば、後述のグリッパ本体6)と、流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッド(例えば、後述のパッド59)と、前記パッドの硬さを変化させる硬化手段(例えば、後述の真空ポンプ4及び制御装置9)と、ローラ(例えば、後述のローラ82,82A)を前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し手段(例えば、後述のローラユニット8,8A、搬送ロボット3、及び制御装置9)と、を備えることを特徴とする。
(2)この場合、前記ローラは、前記把持方向に対し略垂直な軸を中心として回転自在であり、前記均し手段は、前記ローラの表面に前記パッドを押し付けた状態で、前記パッド及び前記ローラの両方又は何れかを前記把持方向及び前記軸に対し略垂直な摺動方向に沿って移動させながら、前記アーム部の前記把持方向に沿った位置を変化させることが好ましい。
(3)この場合、前記均し手段は、前記ローラの表面が前記パッドの表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって順に当接するように、前記ローラを前記パッドの表面に沿って転がすことが好ましい。
(4)この場合、前記硬化手段は、前記均し手段によって前記パッドの表面を均す際には、前記パッドの硬さを、前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させる際よりも硬くかつ前記パッドで前記ワークを把持する際よりも軟らかくすることが好ましい。
(5)把持装置(例えば、後述の把持装置5)は、複数のアーム部(例えば、後述の左アームユニット5L及び右アームユニット5Rのアーム部51)と、前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体(例えば、後述のグリッパ本体6)と、流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッド(例えば、後述のパッド59)と、前記パッドの硬さを変化させる硬化手段(例えば、後述の真空ポンプ4及び制御装置9)と、を備え、前記パッドをワーク(例えば、後述のワークW)に押し付けることによって前記ワークを把持する。本発明に係る把持方法の制御方法は、ローラ(例えば、後述のローラ82,82A)を前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し工程(例えば、後述の図8のS7の工程)と、前記ローラによって表面が均された前記パッドを前記ワークに接近させることにより、前記パッドで前記ワークを把持する把持工程(例えば、後述の図8のS1~S4の工程)と、を備えることを特徴とする。
(6)この場合、前記把持工程は、前記パッドを振動させながら前記ワークに押し付けることによって、前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させる変形工程(例えば、後述の図8のS3の工程)と、前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させた状態で前記パッドを硬化させ、当該硬化させた前記パッドによって前記ワークを把持する硬化工程(例えば、後述の図8のS4の工程)と、を備え、前記均し工程では、前記硬化手段を用いることによって、前記パッドの硬さを前記変形工程よりも硬くかつ前記硬化工程よりも軟らかくすることが好ましい。
(1)本発明に係る把持装置は、複数のアーム部と、これら複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体と、流動性を有しかつこれら複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッドと、パッドの硬さを変化させる硬化手段と、ローラをパッドの表面に沿って転がすことによってパッドの表面を均す均し手段と、を備える。本発明によれば、均し手段を用いてパッドの表面を均すことによってパッドを薄くできるので、ワークの側部に十分なスペースが無い場合であってもパッドを挿入し、このパッドによってワークを把持することができる。また本発明によれば、ワークの形状に倣ってパッドを変形させる前に均し手段を用いてパッドの表面を均しておくことにより、パッドとワークの接触面積を大きくすることができるので、パッドによる把持力を大きくすることができる。
(2)本発明において、均し手段は、ローラの表面にパッドを押し付けた状態で、パッド及びローラの両方又は何れかを把持方向及びローラの軸に対し略垂直な摺動方向に沿って移動させながら、アーム部の把持方向に沿った位置を変化させる。これにより、把持方向に沿ったパッドの厚みを、摺動方向に沿って変化させることができる。またこれにより、ワークの特性やワークの側部のスペースの形状等に応じた適切な態様で把持できるように、パッドの厚みの摺動方向に沿ったプロファイル形状を設定することができる。
(3)パッドは、その自重によって鉛直方向下端側においてたるみがちである。これに対し本発明において、均し手段は、ローラの表面がパッドの表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって順に当接するように、ローラをパッドの表面に沿って転がす。これにより、下端側においてたるんだ部分を寄せ集めるようにしてパッドの表面を均すことができる。
(4)本発明において、硬化手段は、均し手段によってパッドの表面を均す際には、パッドの硬さを、パッドの形状をワークの形状に倣って変化させる際よりも硬くかつパッドでワークを把持する際よりも軟らかくする。これにより、均し手段によってパッドの表面を適切に均しつつ、また均した後の形状を維持できる。またパッドの硬さを上述のように変化させることにより、パッドの形状を変化させる際にはワークの凹凸形状に沿うように変化させることができ、ワークを把持する際には強固に把持することができる。
(5)本発明に係る把持装置の制御方法は、流動性を有するパッドの表面に沿ってローラを転がすことによってパッドの表面を均した後、この均されたパッドをワークに接近させることにより、パッドでワークを把持する。本発明によれば、パッドの表面を均し、パッドを薄くできるので、ワークの側部に十分なスペースが無い場合であってもパッドを挿入し、このパッドによってワークを把持することができる。また本発明によれば、パッドでワークを把持する前にパッドの表面を均しておくことにより、パッドとワークの接触面積を大きくすることができるので、パッドによる把持力を大きくすることができる。
(6)本発明では、パッドの表面を均した後(均し工程)、パッドを振動させながらワークに押し付けることによって、パッドの形状をワークの形状に倣って変化させた後(変形工程)、パッドの形状をワークの形状に倣って変化させた状態でパッドを硬化させる(硬化工程)。また本発明では、均し工程におけるパッドの硬さを、変形工程よりも硬くかつ硬化工程よりも軟らかくする。これにより均し工程では、パッドの表面を適切に均しつつ、また均した後の形状を維持できる。またパッドの硬さを上述のように変化させることにより、変形工程ではワークの凹凸形状に沿うようにパッドを変形させることができ、硬化工程ではワークを強固に把持することができる。
本発明の一実施形態に係る把持装置が適用されたワーク搬送システムの構成を示す図である。 把持装置の正面図である。 右アームユニットを把持方向に対し垂直な向きに沿って視た側面図である。 右アームユニットの外側の構成を示す背面図である。 右アームユニットを外側から視た斜視図である。 右アームユニットのうち配管ユニット及びストッパ支持アームの構成を示す斜視図である。 基部及び配管ユニットの図4中の線VII-VIIに沿った断面図である。 ワークを搬送する手順を模式的に示す図である。 ローラユニットによってパッドの表面を均す手順を示す図である。 先太り型のパッドを示す図である。 先細り型のパッドを示す図である。 変形例1の連結部材を把持方向に対し垂直な向きに沿って視た図である。 変形例2の連結部材を把持方向に対し垂直な向きに沿って視た図である。 変形例3の連結部材を把持方向に対し垂直な向きに沿って視た図である。 ローラユニットをグリッパ本体に固定した場合の例を示す図である。 グリッパ本体に固定されたローラユニットによってパッドの表面を均す場合の例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る把持装置5が適用されたワーク搬送システムSの構成を示す図である。図2は、把持装置5の正面図である。
ワーク搬送システムSは、複数のワークWが載置された台車11と、ワークWを把持する把持装置5が取り付けられた搬送ロボット3と、把持装置5の近傍に設けられたローラユニット8と、これら搬送ロボット3及び把持装置5を制御する制御装置9と、を備える。ワーク搬送システムSは、例えば車両の製造ラインに設けられ、台車11に置かれた複数のワークWのうちの1つを制御装置9による制御下にある搬送ロボット3及び把持装置5によって取り出し、取り出したワークWを配膳台12の所定の位置まで搬送する。
把持装置5は、挟み込むことによってワークWを把持する柱状の左アームユニット5L及び右アームユニット5Rと、これらアームユニット5L,5Rを把持方向(図1及び図2中、左右方向)に沿って開閉するグリッパ本体6と、を備える。把持装置5は、グリッパ本体6のうちアームユニット5L,5Rとは反対側に設けられた取付部61において、搬送ロボット3の多関節アーム31の先端部32に固定されている。したがって制御装置9によって搬送ロボット3を駆動し、多関節アーム31の先端部32の位置及び姿勢を制御することにより、把持装置5及びこれによって把持されているワークWを移動させることができる。なお図1に示すように、搬送ロボット3は、基本的にはアームユニット5L,5Rを鉛直方向と平行にした状態でワークWを把持したり搬送したりする。
アームユニット5L,5Rは、互いに平行にした状態で、各々の基端部においてグリッパ本体6によって支持される。またこれらアームユニット5L,5Rは、各々の先端部の内側に設けられた後述のパッド59,59で挟み込むことによってワークWを把持する。グリッパ本体6は、把持方向に沿って延びかつアームユニット5L,5Rの基端部を摺動自在に支持するガイドレール(図示せず)と、制御装置9からの指令に応じてこれらアームユニット5L,5Rをガイドレールに沿って移動させるアクチュエータ(図示せず)と、を備える。より具体的には、グリッパ本体6のアクチュエータは、アームユニット5L,5Rをガイドレールに沿って互いに接近させることによってアームユニット5L,5Rを閉じ、アームユニット5L,5Rをガイドレールに沿って互いに離隔させることによってアームユニット5L,5Rを開く。
次に、図3~図7を参照しながらアームユニット5L,5Rの構成について説明する。なお左アームユニット5Lと右アームユニット5Rとは、基本的には同じ構成である。従って以下では、主に右アームユニット5Rの構成について詳細に説明し、左アームユニット5Lの構成については詳細な説明を省略する。
図3は、右アームユニット5Rを把持方向に対し垂直な向きに沿って視た側面図であり、図4は、右アームユニット5Rの外側の構成を示す背面図であり、図5は、右アームユニット5Rを外側から視た斜視図である。
右アームユニット5Rは、鉛直方向に沿って延びるアーム部51と、流動性を有するパッド59と、パッド59を支持する基部54と、アーム部51と基部54とを連結する連結部材57と、アーム部51に設けられたストッパ53a,53b(後述の図6参照)と、基部54に設けられた振動発生器55及び配管ユニット56と、を備える。
アーム部51は、図2に示すように鉛直方向に沿って延びる柱状である。アーム部51の基端部は、グリッパ本体6によって把持方向に沿って摺動自在に支持されている。アーム部51の先端部51aのうち、把持方向に沿って内側には連結部材57が固定されており、把持方向に沿って外側には、鉛直方向に沿って延びる2本のストッパ支持アーム52a,52bが固定されている。
図6は、右アームユニット5Rのうち配管ユニット56及びストッパ支持アーム52a,52bの構成を示す斜視図である。なお図6では、理解を容易にするため、振動発生器55の図示を省略する。図7は、基部54及び配管ユニット56の図4中の線VII-VIIに沿った断面図である。
ストッパ支持アーム52a,52bは、鉛直方向に沿って延びる柱状である。これらストッパ支持アーム52a,52bの基端部はアーム部51の先端部51aに固定されている。また図6に示すように、これらストッパ支持アーム52a,52bの先端部のうち後述の配管ユニット56と把持方向に沿って対向する位置には、それぞれ柱状のストッパ53a,53bが固定されている。
連結部材57は、把持方向に対し略垂直な面内において鉛直方向に沿って延びる矩形平板状の板ばねであり、把持方向に沿って弾性変形する。連結部材57は、その延在方向両側においてアーム部51及び基部54に連結されている。
基部54は、把持方向に対し略垂直な面内において鉛直方向に沿って延びる矩形平板状である。基部54には、基端側から先端側へ向かって順に、連結部材57が固定される第1固定部541と、振動発生器55が固定される第2固定部542と、配管ユニット56が固定される第3固定部543と、パッド59を支持するパッド支持部544と、が形成されている。
パッド支持部544は、平面視では略矩形平板状である。図7に示すように、パッド支持部544の内側の面には、平面視では略矩形状の金網545を介してパッド59が設けられている。またパッド支持部544のパッド59側の面には、平面視では略矩形状の凹部546が形成されている。この凹部546には、金網545を支持するとともにその内部をエアが通流可能な多孔質体547が充填されている。この多孔質体547には、例えば発泡金属が用いられる。
パッド59は、パッド支持部544に設けられた金網545を覆うシート状の袋部材591と、この袋部材591の縁部をパッド支持部544の外周縁部に固定する略矩形状の枠部材592と、袋部材591と金網545との間に充填された粒状物593と、を備える。粒状物593には、上述の金網545の網目よりも大きな粒径を有するものが用いられる。粒状物593には、粒状の金属が好ましく用いられる。また袋部材591には、例えば、伸縮性を有するシート状の弾性材、より具体的にはゴムシートが用いられる。このように伸縮性を有する袋部材591で粒状物593を覆うことによってパッド59を構成することにより、流動性を有するパッド59、すなわち外力が作用するとその形状が変化する特性を有するパッド59が形成される。また上述のようにパッド59とパッド支持部544との間には金網545が設けられている。このため、パッド59の内部と凹部546との間では、エアが通流可能となっている。
図4及び図7に示すように、基部54の内部には、配管ユニット56が固定される第3固定部543から基部54の延在方向に沿って延び、パッド支持部544の凹部546に至る2本の第1エア流路548,549が形成されている。
振動発生器55は、第2固定部542に固定された直方体状のハウジング551と、制御装置9からの指令信号に応じて回転するモータ552(図4参照)と、モータ552のシャフトに連結された偏心おもり(図示せず)と、を備える。モータ552は、シャフトが把持方向及び基部54の延在方向に対し略垂直になるように、ハウジング551の内部に設けられている。振動発生器55は、制御装置9からの指令に応じて偏心おもりが連結されたモータ552を回転させることにより、ハウジング551及びハウジング551が固定された基部54を振動させ、ひいては基部54に固定されたパッド59を振動させる。
配管ユニット56は、第3固定部543に固定された配管接続部560と、L字状の2本のエア配管563,564と、を備える。図4、図6及び図7に示すように、配管接続部560は、柱状であり、その内部には、把持方向に沿って延びる2本の第2エア流路561,562が形成されている。これら第2エア流路561,562の一端側は、基部54の内部に形成された第1エア流路548,549と連通する。第2エア流路561,562の他端側には、それぞれエア配管563,564が接続されている。またこれらエア配管563,564には、制御装置9からの指令に応じて作動する真空ポンプ4(図1参照)が接続されている。
従ってパッド59の内部と真空ポンプ4とは、金網545と、凹部546と、第1エア流路548,549と、第2エア流路561,562と、エア配管563,564と、を介して接続される。このため、制御装置9によって真空ポンプ4を駆動し、パッド59内のエアをエア配管563,564から排出することにより、パッド59内の圧力を低下させ、パッド59を硬くすることができる。ここで制御装置9によって真空ポンプ4の回転数を調整することにより、パッド59の硬さを連続的に変化させることができる。また真空ポンプ4の駆動を停止し、パッド59内を大気圧に開放することにより、パッド59を軟らかくすることができる。以上より本実施形態において、流動性を有するパッド59の硬さを変化させる硬化手段は、真空ポンプ4及びこれを駆動する制御装置9によって構成される。
図3及び図6に示すように、配管接続部560は、基部54のうちストッパ53a,53bと把持方向に沿って対向する位置に固定されている。また連結部材57が変形していない状態では、配管接続部560とストッパ53a,53bとの間には、把持方向に沿って僅かな隙間565,566が形成される。すなわち、連結部材57が変形していない状態では、配管接続部560とストッパ53a,53bとは接触していない。このため基部54は、アーム部51及び連結部材57により、把持方向に沿って揺動自在にフローティング支持される。また基部54を把持方向に沿って外側へ押し込み、連結部材57を変形させると、配管接続部560とストッパ53a,53bとが当接する。このため、基部54の把持方向に沿って外側への移動は、これらストッパ53a,53bによって規制される。
また例えば図3に示すように、ストッパ53a,53bは、連結部材57から振動発生器55よりも遠い位置に設けられている。これにより、振動発生器55で発生した振動によってパッド59を効率的に振動させることができる。
図1に戻り、ローラユニット8は、搬送ロボット3及び把持装置5の近傍に設けられた基台81と、複数(例えば、4本)の円柱状のローラ82と、これらローラ82の両端を基台81上において回転自在に支持する支持部83と、を備える。ローラユニット8は、複数のローラ82をアームユニット5L,5Rに設けられたパッド59,59の表面に沿って転がすことによって、これらパッド59,59の表面を均す。
次に、以上のような搬送ロボット3及び把持装置5を用いることにより、台車11に置かれたワークWを配膳台12へ搬送する手順について説明する。
図8は、ワークを搬送する手順を模式的に示す図である。
始めにS1では、制御装置は、搬送ロボットを駆動することにより、把持装置5を台車11に設けられたワークWに上方から接近させる。なおこの把持装置5をワークWに接近させる工程では、制御装置は、真空ポンプ4を駆動することによりパッド59,59内を弱真空にすることが好ましい。本実施形態において弱真空とは、パッド59,59の硬さを、把持装置5の移動時に作用する重力や衝撃では変形しない程度に維持できる圧力であり、例えば大気圧よりも約10[kPa]程低い。
次にS2では、制御装置は、パッド59,59内を弱真空で維持したまま、グリッパ本体6を駆動することにより、アームユニット5L,5Rを閉じ、両側からパッド59,59を所定の把持力でワークWに押し付ける。
次にS3では、制御装置は、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させる。より具体的には、制御装置は、両側からパッド59,59を所定の把持力でワークWに押し付けた状態から、これらパッド59,59内を大気圧に開放した後、振動発生器を駆動することによってパッド59,59を振動させながら、これらパッド59,59をさらにワークWに押し付けることにより、これらパッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させる。
次にS4では、制御装置は、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させた状態でパッド59,59を硬化させ、これら硬化させたパッド59,59によってワークWを所定の把持力で把持する。より具体的には、制御装置は、パッド59,59を所定の把持力でワークWに押し付けながら、真空ポンプ4を駆動することによりパッド59,59内を上記弱真空よりもさらに低い強真空にする。本実施形態において強真空とは、上記弱真空よりも真空度が高い状態をいう。より具体的には、本実施形態において強真空とは、パッド59,59の硬さを、所定の把持力の下でのワークWの把持時に作用する衝撃では変形しない程度に維持できる圧力であり、例えば大気圧よりも約85[kPa]程低い。
次にS5では、制御装置は、搬送ロボットを駆動することにより、把持装置5及びこれによって把持されたワークWを配膳台12まで搬送した後、グリッパ本体6を駆動することにより、アームユニット5L,5Rを開き、ワークWを配膳台12に置く。
次にS6では、制御装置は、搬送ロボットを駆動することにより、把持装置5をワークWから上方へ退避させるとともに、パッド59,59内を大気圧に開放する。これにより図8に示すように、パッド59,59はその自重によって変形する。
次にS7では、制御装置は、搬送ロボットを駆動することにより、把持装置5をローラユニット8へ接近させた後、ローラ82,82をパッド59,59の表面に沿って転がすことによってパッド59,59の表面を均した後、S1に戻り、表面が均されたパッド59,59を用いることによって新たなワークWを把持する。
図9は、上記S7の工程、すなわちローラユニット8によってパッド59,59の表面を均す手順を示す図である。
始めに制御装置は、図9の(a)に示すように、搬送ロボットを駆動することにより、把持装置5をローラユニット8の上方へ接近させる。この際、制御装置は、把持方向に対しローラ82,82の回転軸が直交するような姿勢で把持装置5をローラ82,82の鉛直方向上方側から接近させる。
次に制御装置は、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を固定しながら、搬送ロボットを駆動することにより、図9の(b)に示すように把持装置5を鉛直方向下方側へ移動させ、各ローラ82,82を各パッド59,59の表面に沿って転がす。これにより、各ローラ82,82の表面が各パッド59,59の表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって当接するように、各ローラ82,82をパッド59,59の表面に沿って転がすことができる。また図9の(c)に示すように、把持装置5を鉛直方向下方側へさらに移動させ、各ローラ82,82が各パッド59,59の表面を通過すると、各パッド59,59の表面は平に均されかつ厚みも一定になる。
なお以上のようにしてローラユニット8によってパッド59,59の表面を均す際には、制御装置は、真空ポンプを駆動することによりパッド59,59内を弱真空にすることが好ましい。換言すれば、パッド59,59を均す工程では、制御装置は、真空ポンプを用いることによって、パッド59,59の硬さをパッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させる工程(S3参照)よりも硬くかつパッド59,59を硬化させる工程(S4参照)よりも軟らかくすることが好ましい。
また図9には、パッド59,59の厚みを一定にするため、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を固定した場合について説明したが、本発明はこれに限らない。より具体的には、各ローラ82,82の表面に各パッド59,59を押し付けた状態で、各パッド59,59を鉛直方向下方側へ移動させながら、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を変化させてもよい。
例えば、各パッド59,59の形状を図10Aに示すような先太り型にする場合、すなわち各パッド59,59の厚みを鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向けて徐々に薄くする場合には、各ローラ82,82の表面に各パッド59,59を押し付けた状態で、各パッド59,59を鉛直方向下方側へ移動させながら、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を徐々に短くすればよい。図10Aに示すような先太り型のパッド59,59は、重いワークを安定して把持するのに適している。
また例えば、各パッド59,59の形状を図10Bに示すような先細り型にする場合、すなわち各パッド59,59の厚みを鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向けて徐々に厚くする場合には、各ローラ82,82の表面に各パッド59,59を押し付けた状態で、各パッド59,59を鉛直方向下方側へ移動させながら、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を徐々に長くすればよい。図10Bに示すような先細り型のパッド59,59は、狭い空間にあるワークを把持するのに適している。
本実施形態に係る把持装置5及びその制御方法によれば、以下の効果を奏する。
(1)把持装置5は、アームユニット5L,5Rと、これらアームユニット5L,5Rのアーム部51,51を把持方向に沿って開閉するグリッパ本体6と、流動性を有しかつこれらアームユニット5L,5Rに設けられたパッド59,59と、パッド59,59の硬さを変化させる真空ポンプ4及び制御装置9と、ローラ82,82をパッド59,59の表面に沿って転がすことによってパッド59,59の表面を均すローラユニット8と、を備える。把持装置5によれば、ローラユニット8を用いてパッド59,59の表面を均すことによってパッド59,59を薄くできるので、ワークWの側部に十分なスペースが無い場合であってもこれらパッド59,59を挿入し、これらパッド59,59によってワークWを把持することができる。また把持装置5によれば、ワークWの形状に倣ってパッド59,59を変形させる前にローラユニット8を用いてパッド59,59の表面を均しておくことにより、パッド59,59とワークWの接触面積を大きくすることができるので、パッド59,59による把持力を大きくすることができる。
(2)制御装置9は、ローラ82,82の表面にパッド59,59を押し付けた状態で、パッド59,59を鉛直方向に沿って移動させながら、アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を変化させる。これにより、把持方向に沿ったパッド59,59の厚みを、鉛直方向に沿って変化させることができる。またこれにより、ワークWの特性やワークWの側部のスペースの形状等に応じた適切な態様で把持できるように、パッド59,59の厚みの鉛直方向に沿ったプロファイル形状を設定することができる。
(3)パッド59,59は、その自重によって鉛直方向下端側においてたるみがちである。これに対し制御装置9は、ローラ82,82の表面がパッド59,59の表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって順に当接するように、ローラ82,82をパッド59,59の表面に沿って転がす。これにより、下端側においてたるんだ部分を寄せ集めるようにしてパッド59,59の表面を均すことができる。
(4)把持装置5において、制御装置9は、ローラユニット8によってパッド59,59の表面を均す際には、パッド59,59の硬さを、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させる際よりも硬くかつパッド59,59でワークWを把持する際よりも軟らかくする。これにより、ローラユニット8によってパッド59,59の表面を適切に均しつつ、また均した後の形状を維持できる。またパッド59,59の硬さを上述のように変化させることにより、パッド59,59の形状を変化させる際にはワークWの凹凸形状に沿うように変化させることができ、ワークWを把持する際には強固に把持することができる。
(5)把持装置5は、流動性を有するパッド59,59の表面に沿ってローラ82,82を転がすことによってパッド59,59の表面を均した後、これら均されたパッド59,59をワークWに接近させることにより、パッド59,59でワークWを把持する。これにより、パッド59,59の表面を均し、パッド59,59を薄くできるので、ワークWの側部に十分なスペースが無い場合であってもパッド59,59を挿入し、これらパッド59,59によってワークWを把持することができる。また把持装置5は、パッド59,59でワークWを把持する前にパッド59,59の表面を均しておくことにより、パッド59,59とワークWの接触面積を大きくすることができるので、パッド59,59による把持力を大きくすることができる。
(6)把持装置5は、パッド59,59の表面を均した後(S7)、パッド59,59を振動させながらワークWに押し付けることによって、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させた後(S3)、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させた状態でパッド59,59を硬化させ、ワークWを把持する(S4)。また把持装置5は、パッド59,59の表面を均す際におけるパッド59,59の硬さを、パッド59,59の形状をワークWの形状に倣って変化させる際よりも硬くかつパッド59,59でワークWを把持する際よりも軟らかくする。これにより、パッド59,59の表面を適切に均しつつ、また均した後の形状を維持できる。また各工程でパッド59,59の硬さを上述のように変化させることにより、ワークWの凹凸形状に沿うようにパッド59,59を変形させることができ、またワークWを強固に把持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜変更してもよい。
例えば、上記実施形態では、アーム部と基部とを連結する連結部材として、一枚の板ばねを用いた場合について説明したが、本発明はこれに限らない。連結部材は、以下に示す変形例1~3の連結部材に置き換えてもよい。
図11Aは、変形例1の連結部材57Aを把持方向に対し垂直な向きに沿って視た側面図である。変形例1の連結部材57Aは、把持方向に対し略垂直な面内において鉛直方向に沿って延びる矩形平板状の2枚の第1板ばね571A及び第2板ばね572Aによって構成される。第1板ばね571Aと第2板ばね572Aとは、基部54の第1固定部541と同じ厚みのスペーサ573Aを介して互いに平行に設けられている。これら板ばね571A,572Aは、把持方向に沿って弾性変形する。これら板ばね571A,572Aは、その延在方向両側においてアーム部51の先端部51a及び基部54の第1固定部541に連結されている。これにより、基部54は、アーム部51及び連結部材57Aにより、把持方向に沿って揺動自在にフローティング支持される。
図11Bは、変形例2の連結部材57Bを把持方向に対し垂直な向きに沿って視た側面図である。変形例2の連結部材57Bは、アーム部51の先端部51aに連結されたブラケット571Bと、このブラケット571Bと基部54の第1固定部541とを連結する2本のリンク577B,578Bと、ブラケット571Bとリンク577B,578Bとの間に介挿された2本のスプリング575B,576Bと、を備える。
ブラケット571Bは、側面視では略C字状であり、把持方向に沿って延びる上部572Bと、上部572Bに対し直交する向きに延びる2つの側壁573B,574Bと、を備える。リンク577B,578Bは、互いに平行に延びる。またこれらリンク577B,578Bの両端は、それぞれ上部572B及び第1固定部541に対し回動軸を介して回動自在に軸支されている。スプリング575Bは、側壁573Bとリンク577Bの間において把持方向に沿って伸縮自在に介挿されている。スプリング576Bは、側壁574Bとリンク578Bの間において把持方向に沿って伸縮自在に介挿されている。また基部54に負荷が作用していない状態、すなわちスプリング575B,576Bが自然長である状態では、リンク577B,578Bは把持方向に対し略垂直な鉛直方向に対し平行になっている。これにより、基部54は、アーム部51及び連結部材57Bにより、把持方向に沿って揺動自在にフローティング支持される。
図11Cは、変形例3の連結部材57Cを把持方向に対し垂直な向きに沿って視た側面図である。変形例3の連結部材57Cは、アーム部51の先端部51aに連結されたブラケット571Cと、このブラケット571Bと基部54の第1固定部541とを連結する4本のリニアブッシュ574C,575C,576C,577Cと、これらリニアブッシュ574C~577Cと第1固定部541との間に介挿された4本のスプリング578C,579C,580C,581Cと、を備える。
ブラケット571Cは、側面視では略C字状であり、把持方向に沿って延びる上部と、この上部に対し直交する向きに延びる2つの側壁572C,573Cと、を備える。リニアブッシュ574C,575Cは、それぞれ側壁572Cに固定された外筒と、この外筒により把持方向に沿って摺動自在に支持されたシャフトと、を備える。リニアブッシュ576C,577Cは、それぞれ側壁573Cに固定された外筒と、この外筒により把持方向に沿って摺動自在に支持されたシャフトと、を備える。またリニアブッシュ574C,575Cは、それぞれ第1固定部541を挟みリニアブッシュ576C,577Cと対向する。各リニアブッシュ574C~577Cのシャフトの先端部は第1固定部541に当接する。
スプリング578C~581Cは、それぞれリニアブッシュ574C~577Cのシャフトに挿通されている。スプリング578C~581Cは、第1固定部541とリニアブッシュ574C~577Cの外筒との間において、把持方向に沿って伸縮自在に介挿されている。また基部54に負荷が作用していない状態、すなわちスプリング578C~581Cが自然長である状態では、基部54は側壁572C,573Cと略平行になっている。これにより、基部54は、アーム部51及び連結部材57Cにより、把持方向に沿って揺動自在にフローティング支持される。
また例えば、上記実施形態では、ローラユニット8を把持装置5から離れた位置に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限らない。
図12Aは、ローラユニット8Aを把持装置5Aのグリッパ本体6に固定した場合の例を示す図である。ローラユニット8Aは、把持方向に対し直交する向きに沿って延びる複数(例えば、4本)の円柱状のローラ82Aと、これらローラ82Aの両端をアームユニット5L,5Rの間において回転自在に支持する支持部83Aと、制御装置からの指令に応じて支持部83Aをグリッパ本体6に対しアームユニット5L,5Rの延在方向に沿って進退させるアクチュエータ84Aと、を備える。
把持装置5Aによれば、図12Bに示すように、両アームユニット5L,5Rの把持方向に沿った間隔を固定しながら支持部83Aを鉛直方向下方側から上方側へ移動させ、各ローラ82A,82Aを各パッド59,59の表面に沿って転がすことにより、各パッド59,59の表面を平に均すことができる。
S…ワーク搬送システム
W…ワーク
3…搬送ロボット(均し手段)
4…真空ポンプ(硬化手段)
5…把持装置
5L…左アームユニット
5R…右アームユニット
51…アーム部
6…グリッパ本体(本体)
8,8A…ローラユニット(均し手段)
82,82A…ローラ
9…制御装置(硬化手段、均し手段)

Claims (5)

  1. ワークを把持する把持装置であって、
    複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体と、
    流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッドと、
    前記パッドの硬さを変化させる硬化手段と、
    ローラの表面が前記パッドの表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって順に当接するように、前記ローラを前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し手段と、を備えることを特徴とする把持装置。
  2. ワークを把持する把持装置であって、
    複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体と、
    流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッドと、
    前記パッドの硬さを変化させる硬化手段と、
    ローラを前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し手段と、を備え
    前記硬化手段は、前記均し手段によって前記パッドの表面を均す際には、前記パッドの硬さを、前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させる際よりも硬くかつ前記パッドで前記ワークを把持する際よりも軟らかくすることを特徴とする把持装置。
  3. 前記ローラは、前記把持方向に対し略垂直な軸を中心として回転自在であり、
    前記均し手段は、前記ローラの表面に前記パッドを押し付けた状態で、前記パッド及び前記ローラの両方又は何れかを前記把持方向及び前記軸に対し略垂直な摺動方向に沿って移動させながら、前記アーム部の前記把持方向に沿った位置を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の把持装置。
  4. 複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体と、
    流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッドと、
    前記パッドの硬さを変化させる硬化手段と、を備え、前記パッドをワークに押し付けることによって前記ワークを把持する把持装置の制御方法であって、
    ローラの表面が前記パッドの表面のうち鉛直方向に沿って下端側から上端側へ向かって順に当接するように、前記ローラを前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し工程と、
    前記ローラによって表面が均された前記パッドを前記ワークに接近させることにより、前記パッドで前記ワークを把持する把持工程と、を備えることを特徴とする把持装置の制御方法。
  5. 複数のアーム部と、
    前記複数のアーム部を把持方向に沿って開閉する本体と、
    流動性を有しかつ前記複数のアーム部のうち少なくとも1つに設けられたパッドと、
    前記パッドの硬さを変化させる硬化手段と、を備え、前記パッドをワークに押し付けることによって前記ワークを把持する把持装置の制御方法であって、
    ローラを前記パッドの表面に沿って転がすことによって前記パッドの表面を均す均し工程と、
    前記ローラによって表面が均された前記パッドを前記ワークに接近させることにより、前記パッドで前記ワークを把持する把持工程と、を備え
    前記把持工程は、
    前記パッドを振動させながら前記ワークに押し付けることによって、前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させる変形工程と、
    前記パッドの形状を前記ワークの形状に倣って変化させた状態で前記パッドを硬化させ、当該硬化させた前記パッドによって前記ワークを把持する硬化工程と、を備え、
    前記均し工程では、前記硬化手段を用いることによって、前記パッドの硬さを前記変形工程よりも硬くかつ前記硬化工程よりも軟らかくすることを特徴とする把持装置の制御方法。
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