JP7144083B2 - アンテナ装置 - Google Patents

アンテナ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7144083B2
JP7144083B2 JP2021017520A JP2021017520A JP7144083B2 JP 7144083 B2 JP7144083 B2 JP 7144083B2 JP 2021017520 A JP2021017520 A JP 2021017520A JP 2021017520 A JP2021017520 A JP 2021017520A JP 7144083 B2 JP7144083 B2 JP 7144083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
antenna
cover
axis
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021017520A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022120554A (ja
Inventor
丈裕 引間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd filed Critical Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
Priority to JP2021017520A priority Critical patent/JP7144083B2/ja
Publication of JP2022120554A publication Critical patent/JP2022120554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7144083B2 publication Critical patent/JP7144083B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)

Description

本発明は、アンテナ装置に関する。
指向性アンテナを用いて電波源の探索が行われる場合がある。例えば、複数の位置で同一の電波源を探知し、電波源を探知した位置と各位置から見た電波源の方向とに基づいて電波源の位置を特定することができる。
特許文献1には、電波の到来方向と電波諸元とを、方位角と仰角の制御が可能な線状ビームアンテナにより測定する測定受信機を備えた電波方向探知装置が開示されている。
また、この種の装置では、アンテナを保護するため、アンテナをレドームで覆うことが一般に行われている。
特許文献2には、可動式の台座に設けられて受信方向を変更可能なアンテナを、台座と共に収容するレドームが開示されている。
特開2002-267742号公報 特開2013-138381号公報
電波源の方向(電波の到来方向)を特定するために、アンテナを様々な方向に向けることが必要となる場合がある。この場合、アンテナの向きを変更することによってアンテナの受信面とレドームとの間の距離が変わると、アンテナの特性に影響が生じる。しかし、アンテナと台座とを共に収容するレドームでは、アンテナをどの方向に向けてもアンテナの受信面とレドームとの間の距離が変わらないように構成することが容易ではない。
本発明は、アンテナの向きを変更してもアンテナの受信面とアンテナを覆う部材との間の距離が変わらず、アンテナの利得に対する影響が抑制される構造を実現することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明は、指向性アンテナと、この指向性アンテナを支持し、この指向性アンテナの向きを動的に制御する駆動機構を有する基台と、指向性アンテナを覆うと共に、この指向性アンテナと共に向きを変えるアンテナ覆い部と、基台を覆う基台覆い部と、を備え、指向性アンテナの送信方向または受信方向におけるこの指向性アンテナとアンテナ覆い部との間の距離は、指向性アンテナの向きに関わらず一定であることを特徴とする、アンテナ装置である。
より詳細には、このアンテナ装置における基台の駆動機構は、2軸回転機構であり、基台覆い部は、2軸回転機構のうちの一方の軸を覆うと共に、この一方の軸における軸周りの回転に伴って回転する第1軸覆い部と、2軸回転機構のうちの他方の軸を覆うと共に、この他方の軸における軸周りの回転に伴って回転する第2軸覆い部と、を備え、第1軸覆い部は、この他方の軸が通り、この一方の軸の周りを回転する動作が他方の軸により阻害されないように形成された開口部を有し、第2軸覆い部は、第1軸覆い部の開口部を塞ぐ塞ぎ部を有する。
さらに詳細には、第1軸覆い部は、中心軸が一方の軸と一致する円筒形状の一部となる部位を有し、第1軸覆い部に設けられた開口部は、この円筒形状の一部となる部位における円筒部分の円周方向に沿って形成され、第2軸覆い部の塞ぎ部は、第1軸覆い部の円筒形状の一部となる部位に沿って湾曲した板状部材である。
また、上記の目的を達成する他の本発明は、指向性アンテナと、この指向性アンテナを支持し、この指向性アンテナの向きを動的に制御する2軸回転機構を有する基台と、指向性アンテナおよび基台を覆う覆い部と、を備え、この覆い部は、指向性アンテナおよび2軸回転機構のうちの一方の軸を覆うと共に、この一方の軸の軸周りの回転に伴って回転する第1覆い部と、2軸回転機構のうちの他方の軸を覆うと共に、この他方の軸の軸周りの回転に伴って回転する第2覆い部と、を備え、第1覆い部は、他方の軸が通り、一方の軸の周りの回転が他方の軸により阻害されないように形成された開口部を有し、第2覆い部は、第1覆い部の開口部を塞ぐ塞ぎ部を有することを特徴とする、アンテナ装置である。
より詳細には、第1覆い部は、中心軸が一方の軸と一致する円筒形状の一部となる部位を有し、第1覆い部に設けられた開口部は、この円筒形状の一部となる部位における円筒部分の円周方向に沿って形成され、第2覆い部の塞ぎ部は、第1覆い部の円筒形状の一部となる部位に沿って湾曲した板状部材である。
本発明によれば、アンテナの向きを変更してもアンテナの受信面とアンテナを覆う部材との間の距離が変わらず、アンテナの利得に対する影響が抑制されるアンテナ装置を提供することができる。
本実施形態によるアンテナ装置の外観を示す図である。 本実施形態によるアンテナ装置の内部の装置構成を示す図である。 本実施形態によるアンテナ装置を図1に示す矢印IIIの方向に沿って見た状態を示す図である。 本実施形態によるアンテナ装置を図1に示す矢印IIIの方向に対して垂直な面で切った断面を示す図である。 第1軸覆い部およびアンテナ覆い部を第1軸の回転軸方向に対して垂直な面で切った断面を示す図である。 第1軸覆い部を第1軸に平行な鉛直面で切った断面を示す図である。 第2軸覆い部を示す図である。 アンテナの上下方向の旋回に伴う第1軸覆い部と第2軸覆い部との関係を示す図であり、図8(A)はアンテナが水平方向を向いている場合の第1軸覆い部と第2軸覆い部との関係を示す図、図8(B)はアンテナが下方向の最大角度の方向を向いている場合の第1軸覆い部と第2軸覆い部との関係を示す図、図8(C)はアンテナが上方向の最大角度の方向を向いている場合の第1軸覆い部と第2軸覆い部との関係を示す図である。 指向性アンテナの指向特性を説明する図である。 アンテナおよび基台の全体をドーム型の覆い部材により覆った様子を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<装置構成>
図1は、本実施形態によるアンテナ装置の外観を示す図である。図2は、本実施形態によるアンテナ装置の内部の装置構成を示す図である。図3は、本実施形態によるアンテナ装置を図1に示す矢印IIIの方向に沿って見た状態を示す図である。図4は、本実施形態によるアンテナ装置を図1に示す矢印IIIの方向に対して垂直な面で切った断面を示す図である。図2に示すように、アンテナ装置1は、アンテナ10と、基台20とを備える。また、図1および図3に示すように、アンテナ装置1は、アンテナ10および基台20を覆って保護する部材として、アンテナ覆い部40と、基台覆い部50とを備える。
アンテナ10は、特定の方向に強い感度を示す指向性アンテナである。一例として、図2に示す例では、平面アンテナが用いられている。例えば、第5世代移動通信システム(5G)などの基地局を設置するため、同システムと使用周波数帯が重なる電波源を探索する用途の場合、同システムで用いられる周波数帯である準ミリ波帯やミリ波帯の電波を受信可能なアンテナ10が用いられる。
基台20は、アンテナ10を支持する支持部材である。基台20は、アンテナ10の向きを動的に制御する駆動機構30を備えている。駆動機構30は、交差またはねじれの位置関係にある第1軸31および第2軸32を有する2軸回転機構である。そして、図示しない制御装置の制御により駆動機構30が各軸31、32の周りに回転駆動することで、アンテナ10を左右および上下に振り、3次元空間の様々な方向へ向けることができる。
より詳細には、駆動機構30は、第1軸31の軸周りの回転の動力を与える第1軸駆動モータ31aと、第2軸32の軸周りの回転の動力を与える第2軸駆動モータ32aとを有する。図2に示す例では、第1軸駆動モータ31aは、第1軸31の周囲に設けられている。また、第2軸駆動モータ32aは、基台20の下部に設けられている。第1軸駆動モータ31aおよび第2軸駆動モータ32aの動力は、回転制御部を介して第1軸31および第2軸32へ伝達される。回転制御部には、スリップリングやポテンショメータ等が含まれる。
アンテナ10は、第1軸駆動モータ31aの駆動により、第1軸31の軸周りの動きを得、上下方向(ピッチ角方向)に向きを変える。また、アンテナ10は、第2軸駆動モータ32aの駆動により、第2軸32の軸周りの動きを得、左右方向(ヨー角方向)に向きを変える。一例として、駆動機構30は、アンテナ10の向きを第1軸31の周りの回転に基づく上下方向には下方30度程度から上方90度まで振ることができ、第2軸32の周りの回転に基づく左右方向には360度振ることができる構成としても良い。制御装置は、例えば、組込みシステムのプロセッサにより実現される。
<アンテナ覆い部40の構成>
アンテナ覆い部40は、アンテナ10を覆う部材である。アンテナ覆い部40を設けることにより、アンテナ10が風雨等から保護される。アンテナ覆い部40は、アンテナ10が収まるサイズの箱型であり、アンテナ10のアンテナ面と対向する底面41と、底面41の辺から立ち上がってアンテナ10の側部を覆う側面42とを有する。アンテナ覆い部40は、例えば、ナイロン系の樹脂で形成される。
<基台覆い部50の構成>
基台覆い部50は、基台20を覆う部材である。基台覆い部50は、第1軸覆い部60と、第2軸覆い部70と、基幹覆い部51とを備える。第1軸覆い部60は、駆動機構30の第1軸31を覆い、第1軸31の軸周りの駆動に伴って回転する。第2軸覆い部70は、駆動機構30の第2軸32を覆い、第2軸32の軸周りの駆動に伴って回転する。
基幹覆い部51は、基台20の下部の基幹部分21を覆う部材である。基幹覆い部51は、駆動機構30の駆動により動くことなく基台20に固定されている。図1乃至図4に示す例では、基幹覆い部51は、直方体の部材52と段差のある円筒形の部材53とを組み合わせて構成されている。図示の基幹覆い部51において、部材52の内部には、第2軸駆動モータ32aが格納されている。そして、円筒形の部材53には第2軸32が通り、後述するように第2軸32に固定される第2軸覆い部70が部材53に対して第2軸32と共に回転自在に取り付けられる。なお、基幹覆い部51の形状は、基台20の基幹部分21を覆い、第2軸32が突出する箇所に第2軸覆い部70を回転自在に取り付けられるものであればよく、図示の形状には限定されない。基幹覆い部51は、例えば、ナイロン系の樹脂や、アルミニウム、鉄、その他の金属等で形成される。
<第1軸覆い部60の構成>
第1軸覆い部60は、基台20の駆動機構30を構成する第1軸31を覆う部材である。第1軸覆い部60は、両端が塞がれた略筒状の形状であり、側面にアンテナ10が収納されたアンテナ覆い部40が取り付けられる。具体的には、例えば、アンテナ覆い部40の側面42における底面41とは反対側の辺が第1軸覆い部の側面に固定される。このため、アンテナ覆い部40が第1軸覆い部60に取り付けられると、アンテナ10は、アンテナ覆い部40と第1軸覆い部60の側面とによって、周囲が全て覆われた状態となる。また、第1軸覆い部60は、略筒状の本体の一部に、円筒の一部をなす円筒部61が形成されている。円筒部61は、第1軸覆い部60が装着された状態で、中心軸が第1軸31と同軸となる。第1軸覆い部60は、例えば、ナイロン系の樹脂で形成される。
図5は、第1軸覆い部60およびアンテナ覆い部40を第1軸31の回転軸方向に対して垂直な面で切った断面を示す図である。図6は、第1軸覆い部60を第1軸31に平行な鉛直面で切った断面を示す図である。図5に示すように、第1軸覆い部60の円筒部61には、開口部62が設けられている。また、図4乃至図6に示すように、第1軸覆い部60の内部には、軸受け部63と、支持部64とが設けられている。
軸受け部63は、第1軸覆い部60の一端側に設けられ、円筒部61の軸心において、第1軸31の端部を受ける。支持部64は、第1軸覆い部60の内側面から立ち上がる腕状の部材であり、円筒部61の軸心に対応する位置に第1軸31が通る貫通孔が設けられている。第1軸31が、支持部64の貫通孔を通り、軸受け部63に突き当てられた状態で、第1軸覆い部60は、第1軸31に対して位置決めされる。そして、軸受け部63および支持部64を第1軸31に対して固定することにより、第1軸覆い部60が第1軸31に取り付けられる。これにより、第1軸覆い部60は、第1軸31が軸周りに回転するのに伴って回転する。
図5に示す例において、開口部62は、円筒部61の側壁に、円筒部61の円周方向に沿って設けられた長孔として形成されている。この開口部62は、後述する第2軸覆い部70の円筒部71が通る幅を有する。また、開口部62は、第1軸31の回転によるアンテナ10の上下方向の可動範囲において、開口部62を通る第2軸覆い部70の円筒部71が、第1軸31に伴う第1軸覆い部60の回転を妨げない長さを有する。開口部62と第2軸覆い部70との詳細な関係については後述する。
<第2軸覆い部70の構成>
図7は、第2軸覆い部70を示す図である。図7には、第2軸覆い部70と共に第1軸31が図示されており、第2軸覆い部70と第1軸31との位置関係を示している。図7において、第2軸32は図示していない。
第2軸覆い部70は、基台20の駆動機構30を構成する第2軸32を覆う部材である。第2軸覆い部70は、第2軸32が通る円筒部71と、第1軸覆い部60が組み付けられた状態で第1軸覆い部60の開口部62を塞ぐ塞ぎ部72と、第2軸32に固定するための固定部73とを備える。第2軸覆い部70は、例えば、ナイロン系の樹脂で形成される。
円筒部71は、第2軸32が通る径を有する円筒形状をなす。図4に示すように、円筒部71は、基台20の駆動機構30を構成する第2軸32が基幹覆い部51から突出する箇所において、第2軸32が通された状態で取り付けられる。円筒部71は、第2軸覆い部70が装着された状態で、中心軸が第2軸32と同軸となる。円筒部71は、固定部73により第2軸32に対して固定される。図示の例では、第2軸32の端部に取り付けられた第1軸31の架台に固定部73が固定されている。これにより、第2軸覆い部70は、第2軸32が軸周りに回転するのに伴って、第1軸31と共に左右に回転する。
塞ぎ部72は、第2軸覆い部70と第1軸覆い部60とが組み付けられた状態で第1軸覆い部60の開口部62を塞ぐ部材である。塞ぎ部72は、円筒部71の側面から立ち上がると共に湾曲して円弧形状をなす板状部材であり、全体で、円筒部71の中心軸方向と直交する中心軸を有する円環の一部を形成する。塞ぎ部72により形成される円環は、第2軸覆い部70が装着された状態で、中心軸が第1軸31と同軸となる。また、塞ぎ部72により形成される円環の外側面は、第1軸覆い部60の円筒部61の内側面に対応する曲面となっている。このため、第1軸覆い部60が第1軸31の軸周りに回転すると、第1軸覆い部60の円筒部61の内側面が第2軸覆い部70の円筒部71の外側面に沿って動く。
また、塞ぎ部72は、第1軸覆い部60の開口部62の幅よりも広い幅を有すると共に、アンテナ10が第1軸31の回転により旋回可能な下方の最大角度から上方の最大角度まで旋回した場合における開口部62が到達する位置を超える長さを有する。このため、アンテナ10が上下方向の何れの角度の方向を向いても、第1軸覆い部60の開口部62は、第2軸32を通したまま、第2軸覆い部70の円筒部71および塞ぎ部72により塞がれる状態となる。
なお、第1軸覆い部60の内側面と第2軸覆い部70の塞ぎ部72の外側面とが接触する部分に関して、第1軸覆い部60が回転した際の動作を安定させるための構成を付加しても良い。具体的には、例えば、部材の材質や部材表面に施されるコーティング等により、第1軸覆い部60と塞ぎ部72との間の摩擦を軽減することが考えられる。また、第1軸覆い部60の移動方向に沿って段差や誘導溝を設ける等のように、接触箇所の形状や構造により第1軸覆い部60を安定して誘導することが考えられる。これらの構成は、既存の種々の手法により実現されれば良く、具体的な手法は特に限定しない。
<第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係>
図8は、アンテナ10の上下方向の旋回に伴う第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係を示す図である。図8(A)はアンテナ10が水平方向を向いている場合の第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係を示す図、図8(B)はアンテナ10が下方向の最大角度の方向を向いている場合の第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係を示す図、図8(C)はアンテナ10が上方向の最大角度の方向を向いている場合の第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係を示す図である。図8(A)~(C)の各図は、第1軸覆い部60および第2軸覆い部70を、第1軸31に垂直かつ第1軸覆い部60の開口部62を通る面で切った断面を示す。なお、図8(A)~(C)においては、第1軸覆い部60と第2軸覆い部70との関係を示すため、アンテナ10および基台20は図示していない。
図8(A)~(C)に示すように、第1軸覆い部60は、第1軸31の回転によりアンテナ10を上下方向に旋回させる動作に伴って、第1軸31の周りに回転する。ここで、図8(A)の状態でアンテナ10が向く方向(矢印Fの方向)を前方と呼び、反対方向を後方と呼ぶことにする。すると、図8(B)に示すように、アンテナ10が下方向の最大角度の方向を向いたとき、開口部62は、後方(矢印Fの反対方向)に最も大きく開く。そして、この場合であっても、第2軸覆い部70の後方に延びる塞ぎ部72により、開口部62が塞がれている。また、図8(C)に示すように、アンテナ10が上方向の最大角度の方向を向いたとき、開口部62は、前方(矢印Fの方向)に最も大きく開く。そして、この場合であっても、第2軸覆い部70の前方に延びる塞ぎ部72により、開口部62が塞がれている。
<指向性アンテナに対する覆い部材の影響>
図9は、指向性アンテナの指向特性を説明する図である。図9に示すように、平面アンテナであるアンテナ10は、アンテナ面(平面)の法線方向に強い指向性を示す。指向性アンテナの指向特性は、例えば、半値角によって表される。半値角とは、アンテナ10の出力が最大である方向と、その1/2となる方向との間の角度である。上記のような第5世代移動通信システムと使用周波数帯が重なる電波源を探索する場合、一例として、半値角φが5度程度の指向特性のアンテナ10を用いても良い。
図10は、アンテナおよび基台の全体をドーム型の覆い部材により覆った様子を示す図である。図10に示すようにアンテナおよび基台の全体を覆う場合、アンテナ10は、覆い部材100の内部において、駆動機構により上下左右に旋回する(図示せず)。このため、アンテナの向きに応じて、アンテナ面から覆い部材100までの距離が変わることが想定される。指向性アンテナにおいて、アンテナ面から覆い部材100までの距離が変わると、アンテナの指向特性における利得が変化してしまう。このアンテナの利得に対する影響は、準ミリ波帯やミリ波帯の電波を送受信する場合に顕著である。
本実施形態では、上述したように、アンテナ装置1を保護する覆い部材を、アンテナ10を覆うアンテナ覆い部40と、基台20を覆う基台覆い部50とを分け、アンテナ覆い部40がアンテナ10と共に旋回する構成とした。これにより、アンテナ10が何れの方向に向いた場合でも、アンテナ10のアンテナ面とアンテナ覆い部40との間の距離が一定に保たれる。このため、本実施形態によれば、アンテナ10の向きを変更することによりアンテナ10の利得に影響が生じることを回避することができる。
<変形例>
以上の実施形態では、アンテナ装置1を保護する覆い部材を、アンテナ10を覆うアンテナ覆い部40と、基台20を覆う基台覆い部50とを分けて構成した。また、基台覆い部50を、基台20の駆動機構30における第1軸31を覆う第1軸覆い部60と、第2軸32を覆う第2軸覆い部70とを有する構成とした。そして、第1軸覆い部60に、第2軸32および第2軸覆い部70が通る開口部62を設け、第2軸覆い部70に設けられた塞ぎ部72が開口部62を塞ぐ構成とした。これにより、アンテナ10および基台20をそれぞれ覆って保護すると共に、基台20における駆動機構30の動作に伴って動作可能とした。
ここで、基台覆い部50は、駆動機構30の動作を妨げることなく基台20を覆うことができれば、上記の実施形態において説明した構成には限定されない。例えば、駆動機構30の動作を妨げないように、柔軟性の高い部材や蛇腹等の変形可能な構造により可動部分を構成した基台覆い部50により基台20の全体を覆う構成としても良い。さらに、柔軟性の高い袋状の基台覆い部50により基台20の全体を覆う構成としても良い。
また、上記の実施形態では、アンテナ10を覆うアンテナ覆い部40と、基台20を覆う基台覆い部50とを分けて構成したが、基台覆い部50の一部とアンテナ覆い部40とを一体に構成しても良い。例えば、第1軸31を覆う第1軸覆い部60とアンテナ覆い部40とを一体に構成して第1覆い部とし、第2軸覆い部70を第2覆い部として構成し、この第1覆い部および第2覆い部と、基幹覆い部51とを組み合わせてアンテナ装置1を保護する覆い部材を構成しても良い。なお、ここでは第1軸覆い部60とアンテナ覆い部40とを一体に構成する例を示したが、駆動機構30の構造によっては、第2軸32の覆い部材とアンテナ覆い部40とを一体に構成し、第1軸31の覆い部材と組み合わせる構成としても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態には限定されない。例えば、上記の実施形態では、アンテナ覆い部40は、基台覆い部50の第1軸覆い部60に取り付けられたが、駆動機構30の構造によっては、第2軸32の覆い部材に対してアンテナ覆い部40を取り付ける構成としても良い。また、上記の実施形態では、アンテナ10として電波受信用のアンテナを例として説明したが、送信アンテナを搭載したアンテナ装置に対して本実施形態による覆い部材を取り付けても良い。また、基台20の駆動機構30は、アンテナ10を3次元空間の様々な方向へ向けることが可能な機構であれば、2軸回転機構には限定されない。基台覆い部50は、駆動機構30の構成に応じて、駆動機構による動作を妨げない構成が取られる。その他、本発明の技術思想の範囲から逸脱しない様々な変更や構成の代替は、本発明に含まれる。
1…アンテナ装置、10…アンテナ、20…基台、21…基幹部分、30…駆動機構、31…第1軸、32…第2軸、40…アンテナ覆い部、50…基台覆い部、51…基幹覆い部、60…第1軸覆い部、61…円筒部、62…開口部、63…軸受け部、64…支持部、70…第2軸覆い部、71…円筒部、72…塞ぎ部

Claims (5)

  1. 指向性アンテナと、
    前記指向性アンテナを支持し、当該指向性アンテナの向きを動的に制御する駆動機構を有する基台と、
    前記指向性アンテナを覆うと共に、当該指向性アンテナと共に向きを変えるアンテナ覆い部と、
    前記指向性アンテナの送信方向または受信方向を覆うことなく、前記基台を覆う基台覆い部と、を備え、
    前記指向性アンテナの送信方向または受信方向における当該指向性アンテナと前記アンテナ覆い部との間の距離は、当該指向性アンテナの向きに関わらず一定であることを特徴とする、アンテナ装置。
  2. 前記基台の前記駆動機構は、2軸回転機構であり、
    前記基台覆い部は、
    前記2軸回転機構のうちの一方の軸を覆うと共に、当該一方の軸における軸周りの回転に伴って回転する第1軸覆い部と、
    前記2軸回転機構のうちの他方の軸を覆うと共に、当該他方の軸における軸周りの回転に伴って回転する第2軸覆い部と、を備え、
    前記第1軸覆い部は、前記他方の軸が通り、前記一方の軸の周りを回転する動作が当該他方の軸により阻害されないように形成された開口部を有し、
    前記第2軸覆い部は、前記第1軸覆い部の前記開口部を塞ぐ塞ぎ部を有することを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1軸覆い部は、中心軸が前記一方の軸と一致する円筒形状の一部となる部位を有し、
    前記第1軸覆い部に設けられた前記開口部は、前記円筒形状の一部となる部位における当該円筒部分の円周方向に沿って形成され、
    前記第2軸覆い部の前記塞ぎ部は、前記第1軸覆い部の前記円筒形状の一部となる部位に沿って湾曲した板状部材であることを特徴とする、請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 指向性アンテナと、
    前記指向性アンテナを支持し、当該指向性アンテナの向きを動的に制御する2軸回転機構を有する基台と、
    前記指向性アンテナおよび前記基台を覆う覆い部と、を備え、
    前記覆い部は、
    前記指向性アンテナおよび前記2軸回転機構のうちの一方の軸を覆うと共に、当該一方の軸の軸周りの回転に伴って回転する第1覆い部と、
    前記2軸回転機構のうちの他方の軸を覆うと共に、当該他方の軸の軸周りの回転に伴って回転する第2覆い部と、を備え、
    前記第1覆い部は、前記他方の軸が通り、前記一方の軸の周りの回転が当該他方の軸により阻害されないように形成された開口部を有し、
    前記第2覆い部は、前記第1覆い部の前記開口部を塞ぐ塞ぎ部を有することを特徴とする、アンテナ装置。
  5. 前記第1覆い部は、中心軸が前記一方の軸と一致する円筒形状の一部となる部位を有し、
    前記第1覆い部に設けられた前記開口部は、前記円筒形状の一部となる部位における当該円筒部分の円周方向に沿って形成され、
    前記第2覆い部の前記塞ぎ部は、前記第1覆い部の前記円筒形状の一部となる部位に沿って湾曲した板状部材であることを特徴とする、請求項4に記載のアンテナ装置。
JP2021017520A 2021-02-05 2021-02-05 アンテナ装置 Active JP7144083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021017520A JP7144083B2 (ja) 2021-02-05 2021-02-05 アンテナ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021017520A JP7144083B2 (ja) 2021-02-05 2021-02-05 アンテナ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022120554A JP2022120554A (ja) 2022-08-18
JP7144083B2 true JP7144083B2 (ja) 2022-09-29

Family

ID=82849204

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021017520A Active JP7144083B2 (ja) 2021-02-05 2021-02-05 アンテナ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7144083B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59174707U (ja) * 1983-05-11 1984-11-21 株式会社光電製作所 ド−ム型アンテナ
JPH069216U (ja) * 1992-06-30 1994-02-04 株式会社トキメック アンテナスタビライザ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022120554A (ja) 2022-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9281561B2 (en) Multi-band antenna system for satellite communications
US6034643A (en) Directional beam antenna device and directional beam controlling apparatus
US7352331B2 (en) Space telecommunications integrated antenna system for mobile terrestrial stations (Satcoms)
US9007276B2 (en) Three-axes aerial dish pointing device with minimum radome encumbrance
EP2996197B1 (en) Wide scan steerable antenna
US8743001B2 (en) Mechanically steered reflector antenna
KR101726911B1 (ko) 회전 구동 장치 및 전파 렌즈 안테나 장치
KR101757681B1 (ko) 다중 대역 신호 수신이 가능한 위성 통신용 안테나
JP4119352B2 (ja) レンズアンテナ装置
KR101576262B1 (ko) 2축 김발장치
EP1610414B1 (en) Radiowave lens antenna device
US11069973B1 (en) Mechanically steered antenna with improved efficiency
CN106921039B (zh) 天线装置
JP7144083B2 (ja) アンテナ装置
CA2659702A1 (en) Dual reflector mechanical pointing low profile antenna
JP4578491B2 (ja) アンテナ装置
US10581152B2 (en) Biaxial antenna comprising a first fixed part, a second rotary part and a rotary joint
EP3916905A1 (en) Band changer and communication system including same
US6542129B1 (en) Elevation positioning cradle for microwave antenna
KR101640518B1 (ko) 듀얼 밴드의 신호 송신 및 수신이 가능한 위성 통신용 단일 안테나 시스템
KR102103666B1 (ko) 틸트된 방위축을 구비하는 페데스탈
JP7515918B1 (ja) アンテナ装置
JP6484988B2 (ja) アンテナ装置
JPH10276030A (ja) 指向性ビームアンテナ装置
JPH0470201A (ja) 走査アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220516

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7144083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150