JP7140015B2 - スイッチの駆動回路 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチの駆動回路に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、スイッチがオフ状態とされている場合において、例えばスイッチの寄生容量を介してゲートに電荷が供給されることにより、ゲート電圧が閾値電圧以上になり得る。この場合、スイッチをオフ状態に維持したいにもかかわらず、スイッチが誤ってオン状態に切り替えられしまう現象であるセルフターンオンが発生する。
特開2018-68097号公報
セルフターンオンの発生を抑制するために、スイッチのゲートと、ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続するコンデンサが駆動回路に備えられる。ただし、この場合、セルフターンオンの発生を抑制できるものの、スイッチング損失が増加する懸念がある。
つまり、スイッチをオン状態に切り替える場合、充電電流をゲートに供給すると、コンデンサも充電される。その結果、スイッチをオン状態に切り替える場合におけるスイッチング速度が低下し、スイッチング損失が増加する懸念がある。
また、コンデンサが備えられていると、スイッチをオフ状態に切り替える場合、ゲートの充電電荷に加えて、コンデンサの充電電荷も放出する必要がある。その結果、スイッチをオフ状態に切り替える場合におけるスイッチング速度が低下し、スイッチング損失が増加する懸念がある。
ここで、スイッチング速度の低下を抑制するために、充放電電流を大きくすることも考えられる。しかし、この場合、駆動回路の負荷が大きくなるため、駆動回路の放熱性を確保する必要がでてくる。その結果、駆動回路のサイズが大きくなったり、放熱フィンの取り付けが必要になったりする等、駆動回路のコストが増加する懸念がある。
本発明は、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、セルフターンオンの発生を抑制できるスイッチの駆動回路を提供することを主たる目的とする。
本発明は、スイッチを駆動するスイッチの駆動回路において、
前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路と、
前記放電経路に設けられた放電スイッチと、
直列に接続されたコンデンサ及び接続スイッチと、
前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部と、を備え、
前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動する。
本発明では、スイッチをオン状態に切り替えるために放電スイッチがオフ駆動されている場合、接続スイッチがオフ駆動される。これにより、ゲートに充電電流を供給する場合にコンデンサが充電電流により充電されない。このため、充電電流を大きくすることなく、オン状態に切り替える場合におけるスイッチング速度の低下を抑制することができる。
一方、放電スイッチがオン駆動されると、ゲートの充電電荷が放電経路を介してグランド部へと放出され、スイッチがオフ状態に切り替えられる。ここで、本発明では、放電スイッチがオン駆動されている場合に接続スイッチがオン駆動される。これにより、スイッチをオフ状態に維持したい場合において、スイッチのゲートとグランド部とがコンデンサを介して接続され、セルフターンオンの発生を抑制できる。また、ゲートに充電電流が供給される場合にその充電電流によりコンデンサが充電されていないため、オフ状態に切り替える場合におけるスイッチング速度の低下を抑制することができる。
このように、本発明によれば、スイッチング速度の低下を抑制することによりスイッチング損失の増加を抑制しつつ、セルフターンオンの発生を抑制することができる。
第1実施形態に係る回転電機の制御システムの全体構成図。 駆動回路を示す図。 駆動回路の動作を示すタイムチャート。 第2実施形態に係る駆動回路を示す図。 第3実施形態に係る駆動回路の動作を示すタイムチャート。 第4実施形態に係る駆動回路の動作を示すタイムチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る駆動回路を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、制御システムは、回転電機10と、インバータ20と、回転電機10を制御対象とする制御装置25とを備えている。本実施形態において、回転電機10は、星形結線された3相の巻線11を備えている。回転電機10のロータは、例えば、車両の駆動輪と動力伝達が可能なように接続されている。回転電機10は、例えば同期機である。
回転電機10は、インバータ20を介して、直流電源21に接続されている。本実施形態において、直流電源21は2次電池である。なお、直流電源21及びインバータ20の間には、平滑コンデンサ22が設けられている。
インバータ20は、U,V,W相それぞれについて、上アームスイッチSWHと下アームスイッチSWLとの直列接続体を備えている。本実施形態では、各スイッチSWH,SWLとして、SiCのNチャネルMOSFETが用いられている。上アームスイッチSWHには、ボディダイオードとしての上アームダイオードDHが内蔵され、下アームスイッチSWLには、ボディダイオードとしての下アームダイオードDLが内蔵されている。本実施形態の各スイッチSWH,SWLにおいて、高電位側端子がドレインであり、低電位側端子がソースである。
各相において、上アームスイッチSWHのソースと下アームスイッチSWLのドレインとの接続点には、巻線11の第1端が接続されている。各相の巻線11の第2端は、中性点で接続されている。
制御装置25は、回転電機10の制御量をその指令値に制御すべく、インバータ20を制御する。制御量は、例えばトルクである。制御装置25は、デッドタイムDTを挟みつつ上,下アームスイッチSWH,SWLを交互にオン状態とすべく、上,下アームスイッチSWH,SWLに対応する駆動信号INH,INLを、上,下アームスイッチSWH,SWLに対して個別に設けられた上,下アーム駆動回路DrH,DrLに出力する。駆動信号は、スイッチのオン状態への切り替えを指示するオン指令と、オフ状態への切り替えを指示するオフ指令とのいずれかをとる。
続いて、図2を用いて、駆動回路について説明する。本実施形態の各駆動回路DrH,DrLは、基本的には同じ構成である。このため、図2には、下アーム駆動回路DrLを示し、下アーム駆動回路DrLを例にして説明する。
駆動回路DrLは、定電圧電源30、充電スイッチ31、充電抵抗体32、放電抵抗体33及び放電スイッチ34を備えている。定電圧電源30には、充電スイッチ31及び充電抵抗体32を介して、電気経路である共通経路40の第1端側に接続されている。本実施形態では、充電スイッチ31としてPチャネルMOSFETが用いられ、放電スイッチ34としてNチャネルMOSFETが用いられている。
共通経路39の第2端側には、下アームスイッチSWLのゲートが接続されている。本実施形態において、定電圧電源30から、充電スイッチ31、充電抵抗体32及び共通経路40を介して下アームスイッチSWLのゲートに至るまでの電気経路が充電経路CPに相当する。
共通経路40の第1端側には、放電抵抗体33及び放電スイッチ34を介して、下アームスイッチSWLのソース(グランド部に相当)が接続されている。本実施形態において、下アームスイッチSWLのゲートから、共通経路40、放電抵抗体33及び放電スイッチ34を介して、下アームスイッチSWLのソースに至るまでの電気経路が放電経路DPに相当する。ちなみに、図2には、充電経路CP及び放電経路DPの一部が共通経路40として共通化されている構成を示したが、この構成に限らない。
駆動回路DrLは、オフ保持スイッチ35、コンデンサ36及び接続スイッチ37を備えている。本実施形態では、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37としてNチャネルMOSFETが用いられている。共通経路40には、オフ保持スイッチ35のドレインが接続され、オフ保持スイッチ35のソースには、下アームスイッチSWLのソースが接続されている。
共通経路40には、コンデンサ36の第1端が接続され、コンデンサ36の第2端には、接続スイッチ37のドレインが接続されている。接続スイッチ37のソースには、下アームスイッチSWLのソースが接続されている。
駆動回路DrLは、駆動制御部38を備えている。駆動制御部38は、例えばICを主体に構成されている。駆動制御部38は、下アームスイッチSWLのゲート電圧Vgsを検出する機能を有している。また、駆動制御部38は、制御装置25から出力された駆動信号INLを取得する。駆動制御部38は、取得した駆動信号INLがオン指令であると判定した場合、充電処理により、下アームスイッチSWLをオン状態に切り替える。充電処理は、充電スイッチ31をオン駆動して、かつ、放電スイッチ34をオフ駆動する処理である。充電処理によれば、下アームスイッチSWLのゲート電圧がその閾値電圧Vth以上となり、下アームスイッチSWLがオン状態に切り替えられる。
駆動制御部38は、駆動信号INLがオフ指令であると判定した場合、放電処理により、下アームスイッチSWLをオフ状態に切り替える。放電処理は、充電スイッチ31をオフ駆動して、かつ、放電スイッチ34をオン駆動する処理である。放電処理によれば、下アームスイッチSWLのゲート電圧が閾値電圧Vth未満となり、下アームスイッチSWLがオフ状態に切り替えられる。
駆動制御部38は、充電処理が行われている場合、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37をオフ駆動し、放電処理が行われている場合、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37をオン駆動する。本実施形態では、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37それぞれのゲートと駆動制御部38とが共通の信号線で接続されている。このため、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37は、駆動制御部38からの共通のゲート信号でオンオフ駆動される。
コンデンサ36及び接続スイッチ37は、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、下アームスイッチSWLのセルフターンオンの発生を抑制するために設けられている。セルフターンオンの発生を抑制するために、オフ保持スイッチ35に加えてコンデンサ36が設けられているのは、駆動回路DrLの駆動対象となるSIC-MOSFETの閾値電圧Vth(例えば3V程度)が、例えばSi-IGBTの閾値電圧(例えば12V程度)よりも小さいためである。つまり、オフ保持スイッチ35が設けられていたとしても、オフ保持スイッチ35のオン抵抗に起因して、例えば下アームスイッチSWLの寄生容量(ゲート及びドレイン間容量)を介してゲートに流れ込んだ電荷によりゲート電圧が上昇する。その結果、ゲート電圧が閾値電圧Vthを超えるおそれがある。そこで、ゲート電圧の上昇を抑制するために、コンデンサ36が必要となる。
図3を用いて、駆動回路DrLの動作について説明する。図3(a)は、駆動制御部38に入力される駆動信号INLの推移を示し、図3(b)~図3(e)は、充電スイッチ31、放電スイッチ34、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37の駆動状態の推移を示す。
時刻t1において、駆動信号INLがオフ指令からオン指令に切り替わる。このため、駆動制御部38は、充電スイッチ31をオン駆動に切り替え、放電スイッチ34をオフ駆動に切り替える。また、駆動制御部38は、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37をオフ駆動に切り替える。
時刻t2において、駆動信号INLがオン指令からオフ指令に切り替わる。このため、駆動制御部38は、充電スイッチ31をオフ駆動に切り替え、放電スイッチ34をオン駆動に切り替える。
その後、駆動制御部38は、検出したゲート電圧Vgsが閾値電圧Vthを下回ったと判定する時刻t3において、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37をオン駆動に切り替える。なお、その後、時刻t4において、駆動信号INLがオフ指令からオン指令に切り替わる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
放電スイッチ34がオフ駆動されている場合、接続スイッチ37がオフ駆動される。これにより、下アームスイッチSWLのゲートに定電圧電源30から充電電流を供給する場合に、その充電電流によりコンデンサ36が充電されない。このため、充電電流を大きくすることなく、下アームスイッチSWLをオン状態に切り替える場合におけるスイッチング速度の低下を抑制することができる。
一方、放電スイッチ34がオン駆動されている場合に接続スイッチ37がオン駆動される。これにより、下アームスイッチSWLをオフ状態に維持したい場合において、下アームスイッチSWLのゲートとソースとがコンデンサ36を介して接続され、セルフターンオンの発生を抑制できる。また、ゲートに充電電流が供給される場合にその充電電流によりコンデンサ36が充電されていないため、オフ状態に切り替える場合におけるスイッチング速度の低下を抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、スイッチング速度の低下の抑制によりスイッチング損失の増加を抑制しつつ、セルフターンオンの発生を抑制することができる。
オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37が、駆動制御部38からの共通のゲート信号でオンオフ駆動される。これにより、コンデンサ36及び接続スイッチ37を駆動回路DrLに追加するとともに、駆動制御部38とオフ保持スイッチ35のゲートとを接続する信号線を接続スイッチ37のゲートにも接続するといった簡易な構成により、スイッチング損失の増加を抑制しつつ、セルフターンオンを防止することができる。
充電スイッチ31がオフ駆動に切り替えられた後、接続スイッチ37がオン駆動に切り替えられる。これにより、定電圧電源30からの充電電流がコンデンサ36に充電されることを防止できる。その結果、その後下アームスイッチSWLがオフ状態に切り替えられる場合におけるスイッチング速度の低下を抑制でき、ひいてはスイッチング損失の増加を抑制することができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図4に示すように、共通経路40と、コンデンサ36及び接続スイッチ37の接続点とが、短絡経路41により短絡されている。また、オフ保持スイッチ35と接続スイッチ37とが1つのスイッチで実現されている。図4において、先の図2に示した構成と同一の構成は、便宜上、同一の符号を付している。
なお、駆動制御部38は、接続スイッチ37を図3に示した態様で駆動すればよい。
以上説明した本実施形態によれば、オフ保持スイッチ35を備える既存の駆動回路DrLにコンデンサ36を追加するだけの簡素な構成でセルフターンオンを防止することができる。また、本実施形態によれば、オフ保持スイッチ35と接続スイッチ37とが1つのスイッチで実現できるため、セルフターンオンを抑制するためのスイッチの数を減らすことができる。
<第3実施形態>
以下、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、接続スイッチ37の駆動態様を変更する。本実施形態では、先の図2に示す構成において、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37のそれぞれが、駆動制御部38からの個別のゲート信号により駆動されるものとする。以下、接続スイッチ37の駆動態様について、図5を用いて説明する。
図5(a)は、駆動制御部38に入力される駆動信号INLの推移を示し、図5(b)は、検出された下アームスイッチSWLのゲート電圧Vgsの推移を示し、図5(c),(d)は、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37の駆動状態の推移を示す。
図5(b)に示す判定電圧Vαは、0よりも大きくて、かつ、下アームスイッチSWLの閾値電圧Vthよりも低い値に設定されている。図5に示すように、駆動制御部38は、駆動信号INLがオフ指令とされていることを条件として、検出したゲート電圧Vgsが判定電圧Vα以上であると判定している期間に渡って接続スイッチ37をオン駆動する。
駆動信号INLがオフ指令とされている期間においては、通常、ゲート電圧Vgsが上昇することはない。このため、駆動信号INLがオフ指令とされている期間において、ゲート電圧Vgsが判定電圧Vα以上となることをもって、セルフターンオンが発生していると判定し、接続スイッチ37をオン駆動する。これにより、セルフターンオンの発生を抑制することができる。
本実施形態において、駆動制御部38は、駆動信号INLがオフ指令とされている期間において、オフ保持スイッチ35をオン駆動に切り替えた後、接続スイッチ37のオン駆動への切り替えを許可する。この構成は、オフ保持スイッチ35で抑制しようとするセルフターンオンと、接続スイッチ37で抑制しようとするセルフターンオンとが発生すると想定される状況が異なるために用いられる。以下、このことについて説明する。
ある相の上,下アームスイッチSWH,SWLのうち、下アームスイッチSWLがオフ状態とされ、上アームスイッチSWHがオン状態に切り替えられようとしている状況があるとする。この状況において、自アームスイッチとしての下アームスイッチSWLを構成する下アームダイオードDLに還流電流が流れている場合、対向アームスイッチとしての上アームスイッチSWHがオン状態に切り替えられると、下アームダイオードDLにリカバリ電流が流れる。リカバリ電流の流通に起因して、下アームスイッチSWLの寄生容量を介して下アームスイッチSWLのゲートに電荷が流れ込み、下アームスイッチSWLのセルフターンオンが発生し得る。このため、接続スイッチ37で抑制しようとするセルフターンオンは、対向アームスイッチがオン状態に切り替えられる特定の状況において発生する。
一方、オフ保持スイッチ35で抑制しようとするセルフターンオンは、不特定のノイズに起因したセルフターンオンである。このため、下アームスイッチSWLをオフ状態に切り替える場合においてオフ保持スイッチ35は速やかにオン駆動されることが望ましい。
そこで、駆動制御部38は、オフ保持スイッチ35をオン駆動に切り替えた後、接続スイッチ37のオン駆動への切り替えを許可する。
なお、上アームスイッチSWHがオフ状態にされている状況下において、上アームダイオードDHに還流電流が流れている場合、下アームスイッチSWLがオン状態に切り替えられると、上アームダイオードDHにリカバリ電流が流れる。リカバリ電流の流通に起因して、上アームスイッチSWHの寄生容量を介して上アームスイッチSWHのゲートに電荷が流れ込み、上アームスイッチSWHのセルフターンオンが発生し得る。このため、上アーム駆動回路DrHの駆動制御部38は、駆動信号INHがオフ指令とされている期間において、オフ保持スイッチ35をオン駆動に切り替えた後、接続スイッチ37のオン駆動への切り替えを許可する。
<第3実施形態の変形例>
・駆動制御部38は、検出したゲート電圧Vgsが判定電圧Vα以上になったと判定してから一定時間だけ接続スイッチ37をオン駆動してもよい。
・上記判定電圧Vαを第1判定電圧Vα1とし、0よりも大きくてかつ第1判定電圧Vα1よりも低い値を第2判定電圧Vα2とする。駆動制御部38は、検出したゲート電圧Vgsが第1判定電圧以上になったと判定した場合に接続スイッチ37をオン駆動に切り替える。その後、駆動制御部38は、検出したゲート電圧Vgsが第2判定電圧以下になったと判定した場合に接続スイッチ37をオフ駆動に切り替えてもよい。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、本実施形態では、接続スイッチ37の駆動態様を変更する。本実施形態では、先の図2に示す構成において、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37のそれぞれが、駆動制御部38からの個別のゲート信号により駆動されるものとする。また、下アーム駆動回路DrLに、下アーム駆動信号INLに加えて上アーム駆動信号INHが入力されるものとし、上アーム駆動回路DrHに、上アーム駆動信号INHに加えて下アーム駆動信号INLが入力されるものとする。
図6を用いて、下アーム駆動回路DrLの駆動制御部38について説明する。図6(a),(b)は、下アーム駆動回路DrLの駆動制御部38に入力される上,下アーム駆動信号INH,INLの推移を示す。図6(c)~図6(f)は、下アーム駆動回路DrLの充電スイッチ31、放電スイッチ34、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37の駆動状態の推移を示す。
時刻t1において、下アーム駆動信号INLがオフ指令に切り替えられる。このため、下アーム駆動回路DrLの駆動制御部38は、充電スイッチ31をオフ駆動に切り替え、放電スイッチ34をオン駆動に切り替える。また、駆動制御部38は、オフ保持スイッチ35をオン駆動に切り替える。
時刻t1からデッドタイムDTが経過した時刻t2において、駆動制御部38は、上アーム駆動信号INHがオン指令に切り替えられたと判定し、接続スイッチ37をオン駆動に切り替える。その後、時刻t3において、駆動制御部38は、接続スイッチ37をオフ駆動に切り替える。なお、その後、時刻t4において上アーム駆動信号INHがオフ指令に切り替えられ、時刻t5において下アーム駆動信号INLがオン指令に切り替えられる。
以上説明した態様で接続スイッチ37が一時的にオン駆動に切り替えられるのは、第3実施形態で説明したように、上アームスイッチSWH(対向アームスイッチ)がオン状態に切り替えられる場合に下アームスイッチSWL(自アームスイッチ)のセルフターンオンが発生しやすいためである。
なお、上アーム駆動回路DrHの駆動制御部38は、下アーム駆動信号INLがオン指令に切り替えられたと判定してから一定時間だけ接続スイッチ37をオン駆動に切り替える。
以上説明した本実施形態によれば、セルフターンオンが発生しやすい状況において的確に接続スイッチ37をオン駆動にすることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・先の図2,図4において、共通経路40側に接続スイッチ37が接続され、下アームスイッチSWLのソース側にコンデンサ36が接続されていてもよい。
・第1実施形態において、充電スイッチ31がオフ駆動に切り替えられる前に、又は充電スイッチ31のオフ駆動への切り替えタイミングで接続スイッチ37がオン駆動に切り替えられてもよい。
・第1実施形態において、オフ保持スイッチ35及び接続スイッチ37のそれぞれが、駆動制御部38からの個別のゲート信号により駆動されるものとする。この構成を前提として、駆動制御部38は、駆動信号INLがオフ指令とされている期間において、オフ保持スイッチ35をオン駆動に切り替えた後、接続スイッチ37をオン駆動に切り替えてもよい。
・先の図2,図4において、接続スイッチ37及び放電スイッチ34それぞれのソースに、下アームスイッチSWLのソースではなく、下アームスイッチSWLのソース電位よりも低い負電圧電源が接続されていてもよい。この場合、負電圧電源がグランド部に相当する。
・インバータを構成するスイッチとしては、MOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。この場合、スイッチの高電位側端子がコレクタであり、低電位側端子がエミッタである。
・駆動回路の駆動対象となるスイッチが備えられる電力変換器としては、インバータに限らず、例えばDCDCコンバータであってもよい。
34…放電スイッチ、36…コンデンサ、37…接続スイッチ、38…駆動制御部、40…共通経路、SWH,SWL…上,下アームスイッチ、DrH,DrL…上,下アーム駆動回路。

Claims (6)

  1. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路(DP)と、
    前記放電経路に設けられた放電スイッチ(34)と、
    直列に接続されたコンデンサ(36)及び接続スイッチ(37)と、
    前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部(38)と
    前記ゲートと前記グランド部とを短絡するオフ保持スイッチ(35)と、を備え、
    前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
    前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動し、
    前記駆動制御部は、共通のゲート信号により、前記接続スイッチ及び前記オフ保持スイッチを駆動するスイッチの駆動回路。
  2. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路(DP)と、
    前記放電経路に設けられた放電スイッチ(34)と、
    直列に接続されたコンデンサ(36)及び接続スイッチ(37)と、
    前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部(38)と、を備え、
    前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
    前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側と、前記コンデンサと前記接続スイッチとの接続点とを短絡する短絡経路(41)を備え、
    前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動するスイッチの駆動回路。
  3. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路(DP)と、
    前記放電経路に設けられた放電スイッチ(34)と、
    直列に接続されたコンデンサ(36)及び接続スイッチ(37)と、
    前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部(38)と
    前記ゲートと前記グランド部とを短絡するオフ保持スイッチ(35)と、を備え、
    前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
    前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動し、
    前記駆動制御部は、前記オフ保持スイッチをオン駆動に切り替えた後、前記接続スイッチをオン駆動に切り替えるスイッチの駆動回路。
  4. 電源(30)と前記ゲートとを接続する充電経路(CP)と、
    前記充電経路に設けられた充電スイッチ(31)と、を備え、
    前記駆動制御部は、前記充電スイッチをオフ駆動に切り替えた後、前記接続スイッチをオン駆動に切り替える請求項1~のいずれか1項に記載のスイッチの駆動回路。
  5. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路(DP)と、
    前記放電経路に設けられた放電スイッチ(34)と、
    直列に接続されたコンデンサ(36)及び接続スイッチ(37)と、
    前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部(38)と、を備え、
    前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
    前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動し、
    前記駆動制御部は、前記スイッチのゲート電圧を検出する機能を有し、検出したゲート電圧が、0よりも大きくてかつ前記スイッチの閾値電圧(Vth)よりも低い判定電圧(Vα)以上であると判定した場合に前記接続スイッチをオン駆動するスイッチの駆動回路。
  6. スイッチ(SWH,SWL)を駆動するスイッチの駆動回路(DrH,DrL)において、
    前記スイッチのゲートと、該ゲートの電荷の放電先となるグランド部とを接続する放電経路(DP)と、
    前記放電経路に設けられた放電スイッチ(34)と、
    直列に接続されたコンデンサ(36)及び接続スイッチ(37)と、
    前記放電スイッチ及び前記接続スイッチの駆動制御を行う駆動制御部(38)と、を備え、
    前記コンデンサ及び前記接続スイッチの直列接続体の第1端が、前記放電経路のうち前記放電スイッチよりも前記ゲート側に接続され、前記直列接続体の第2端が前記グランド部に接続されており、
    前記駆動制御部は、前記放電スイッチをオフ駆動している場合に前記接続スイッチをオフ駆動し、前記放電スイッチをオン駆動している場合に前記接続スイッチをオン駆動し、
    前記スイッチは、直列接続され、かつ、交互にオン状態とされる上アームスイッチ(SWH)及び下アームスイッチ(SWL)であり、
    前記上アームスイッチ及び前記下アームスイッチのうち、オン状態に切り替えられようとしているスイッチを対向アームスイッチとし、残りのスイッチを自アームスイッチとする場合、前記自アームスイッチを駆動する前記駆動制御部は、前記対向アームスイッチがオン状態に切り替えられる場合に前記接続スイッチを一時的にオン駆動に切り替えるスイッチの駆動回路。
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