以下、発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1~図43は本発明をパチンコ機に採用した一実施形態を例示している。図1及び図2において、遊技機本体1は、外枠2と、この外枠2の前側に配置された前枠3とを備えている。前枠3は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第1ヒンジ4を介して外枠2に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、左右方向における第1ヒンジ4と反対側、例えば右端側に設けられた施錠手段5によって外枠2に対して閉状態で施錠可能となっている。
前枠3は、内枠6と、その内枠6の前側に配置された前扉7とを備えている。前扉7は、左右方向一端側、例えば左端側に配置された上下方向の第2ヒンジ8を介して内枠6に開閉自在及び着脱自在に枢着されており、施錠手段5によって内枠6に対して閉状態で施錠可能となっている。
外枠2は、図2に示すように左右一対の縦枠材2a,2bと上下一対の横枠材2c,2dとで矩形状に形成されている。外枠2の前側下部には、例えば合成樹脂製の前カバー部材9が、下横枠材2dの前縁に沿って左右の縦枠材2a,2bの前側下部を連結するように装着されている。前カバー部材9は、左右の縦枠材2a,2bよりも前側に突出しており、その上側に内枠6が配置されている。また外枠2には、第1ヒンジ4を構成する外枠上ヒンジ金具11が例えば左上部に、同じく外枠下ヒンジ金具12が左下部における前カバー部材9の上側に夫々配置されている。
内枠6は合成樹脂製で、前カバー部材9の上側で外枠2の前縁側に略当接可能な矩形状の枠部13と、この枠部13内の上部側に設けられた遊技盤装着部14と、枠部13内の下部側に設けられた下部装着部15とを例えば一体に備えている。遊技盤装着部14には、遊技盤16が例えば前側から着脱自在に装着され、下部装着部15には、その前側に発射手段17、下部スピーカ18等が配置されている。また内枠6には、第1ヒンジ4を構成する本体枠上ヒンジ金具19と第2ヒンジ8を構成する本体枠上ヒンジ金具20とが例えば左上部に、第1,第2ヒンジ4,8を構成する本体枠下ヒンジ金具21が例えば左下部に夫々配置されている。
前扉7は、内枠6の前面側に対応する矩形状に形成された樹脂製の扉ベース22を備えている。この扉ベース22には、遊技盤16に形成された遊技領域23の前側に対応してガラス窓24の窓孔24aが形成されると共に、例えば窓孔24aの周囲に複数(ここでは4つ)の上部スピーカ25、枠第1可動体26、枠第2可動体27、送風手段28等の各種演出手段が配置されている。
扉ベース22の上部前側には、窓孔24aの外周の少なくとも一部、例えば窓孔24aの上側と右側とに対応する正面視逆L字型の部分にサイドユニット30が装着され、その他の一部、例えば窓孔24aの左側には上装飾カバー31が装着されている。サイドユニット30内や上装飾カバー31内には、演出用の電飾を構成する多数のLEDが配置されている。サイドユニット30は、図2,図3等に示すように、前枠3を開いた状態で、特殊な工具を使用することなく、前枠3の裏側の固定ネジ30a、固定レバー30b等を操作することにより容易に着脱が可能となっている。通常、前枠3は複数の機種で共通に用いられ、機種毎に異なる遊技盤16をこの前枠3に装着することでその機種に特有の遊技性やデザインを実現しているが、本パチンコ機では、前枠3の前側の一部を、その他の部品に比べて容易に着脱可能なサイドユニット30とし、このサイドユニット30に、遊技盤16と一体感のあるデザインや特有の機能を持たせることにより、前枠3の大部分を共通化しつつも、機種毎のデザインや機能の自由度を高めることを可能としている。
本実施形態のサイドユニット30には、電飾用のLEDの他、枠第1可動体26、枠第2可動体27、送風手段28等が搭載されている。枠第1可動体26は、図外の駆動手段の駆動により略前後方向へのスライド移動が可能となっている。枠第2可動体27は、図外の駆動手段の駆動により略前後方向へのスライド移動が可能であると共に、遊技者による押し込み操作が可能となっている。送風手段28は、例えば遊技者が枠第2可動体27を操作するタイミングで、遊技者の手に向けて風を送ることが可能となっている。
扉ベース22の下部前側には、内枠6の後側に配置された払出手段32から払い出された遊技球を貯留して発射手段17に供給する上皿33、その上皿33が満杯のときの余剰球等を貯留する下皿34、発射手段17を作動させるために操作する発射ハンドル35等が配置され、更に上皿33、下皿34等を前側から略覆う下装飾カバー36が装着されている。下装飾カバー36は、例えば前向きの膨出状に形成されており、例えばその上部側に、操作演出手段37、十字操作ボタン38、音量調整ボタン39、光量調整ボタン40等の各種操作手段が設けられている(図4)。
操作演出手段37は、図柄変動中の予告演出、その他の演出に用いられるもので、遊技者が押下操作可能な上下動式の演出ボタン41、その演出ボタン41の内部に配置された枠第3可動体42等を備えている。枠第3可動体42は、例えば横軸廻りに回転可能な略球状の回転体により構成されており、回転駆動モータ43により正逆両方向に回転可能となっている。
十字操作ボタン38は、図4に示すように上下左右の4つの操作ボタン38a~38dを備え、遊技者がメニュー項目を選択する場合など、上下左右へのカーソル移動等の操作が必要な場面で使用される。音量調整ボタン39は、遊技者による音量調整に用いられるもので、図4に示すように、遊技者がスピーカからの音量を上げたいときに操作するプラスボタン39aと、同じく音量を下げたいときに操作するマイナスボタン39bとを備えている。光量調整ボタン40は、遊技者による光量調整に用いられるもので、図4に示すように遊技者がLED電飾の光量を上げたいときに操作するプラスボタン40aと、同じく光量を下げたいときに操作するマイナスボタン40bとを備えている。なお、本実施形態では音量調整専用の音量調整ボタン39と光量調整専用の光量調整ボタン40とを設けたが、それらを設けることなく、十字操作ボタン38等の汎用操作手段を音量調整用、光量調整用にも使用するようにしてもよい。
扉ベース22の背面側には、図2に示すように窓孔24aを後側から略塞ぐガラスユニット50が着脱自在に装着されると共に、第1,第2ヒンジ4,8側の縁部に沿って配置される上下方向のヒンジ端側補強板金51aと、開閉端側の縁部に沿って配置される上下方向の開閉端側補強板金51bと、窓孔24aの下側に配置される左右方向の下部補強板金51cとがねじ止め等により着脱自在に固定されている。また扉ベース22には、第2ヒンジ8を構成するガラス扉上ヒンジ金具52aが例えば左上部に、同じくガラス扉下ヒンジ金具52bが例えば左下部に夫々配置されている。
また、例えば下部補強板金51cの背面側には、球送りユニット53a、下皿案内ユニット53b等が装着されている。球送りユニット53aは、上皿33内の遊技球を発射手段17に供給するためのもので、内枠6側に配置された発射手段17の前側に対応して配置されており、発射手段17の発射動作と同期して球送りソレノイド53cを作動させることにより、上皿33内の遊技球を1個ずつ発射手段17の発射レール17a上に供給するようになっている。
なお発射手段17は、正面視で左上がりの傾斜状に配置された発射レール17aと、球送りユニット53aにより発射レール17a上に供給された遊技球を発射待機位置で支持する発射球ストッパ17bと、発射レール17a上の発射待機位置に対応して配置され且つ前後方向の駆動軸廻りに揺動可能な打撃槌17cと、打撃槌17cを揺動駆動するロータリソレノイド等の発射駆動手段17dとを備え、発射ハンドル35が回転操作されたときに、その操作量に応じた発射強度で発射駆動手段17dにより打撃槌17cを打撃方向(時計方向)に連続的に駆動するようになっている。
下皿案内ユニット53bは、上皿33が満杯となったときの余剰球、及び発射手段17により発射されたにも拘わらず遊技領域23に達することなく戻ってきたファール球を下皿34に案内するためのもので、例えば球送りユニット53aに隣接してその第1,第2ヒンジ4,8側に配置されている。
遊技盤16は、図5に示すようにベニヤ板、ポリカーボネート板等よりなるベース板55を備え、そのベース板55の前側に、発射手段17から発射された遊技球を案内するガイドレール56が環状に配置されると共に、そのガイドレール56の内側の遊技領域23に、中央表示枠ユニット57、始動入賞ユニット58、普通入賞ユニット59等のユニット部品の他、多数の遊技釘(図示省略)が配置され、また遊技領域23の外側の例えば下部側には遊技情報表示手段60が配置されている。もちろん、遊技情報表示手段60は遊技領域23内に配置してもよい。
遊技情報表示手段60は、図6に示すように、例えば8個のLED70で構成されるLEDグループを4つ備えており、それら計32個のLED70が普通図柄表示手段61、普通保留個数表示手段62、第1特別図柄表示手段63、第2特別図柄表示手段64、第1特別保留個数表示手段65、第2特別保留個数表示手段66、変動短縮報知手段67、右打ち報知手段68及びラウンド数報知手段69に所定個数ずつ割り当てられている。即ち、第1,第2LEDグループ60a,60bに属する各8個のLED70は夫々第1,第2特別図柄表示手段63,64を構成し、第3LEDグループ60cに属する8個のLED70は、2個ずつに分けられて夫々第1特別保留個数表示手段65、第2特別保留個数表示手段66、普通保留個数表示手段62、変動短縮報知手段67を構成し、第4LEDグループ60dに属する8個のLED70は、そのうちの2個が普通図柄表示手段61を、他の2個が右打ち報知手段68を、残りの4個がラウンド数報知手段69を夫々構成している。
遊技盤16の複数のユニット部品57~59上には、普通図柄始動手段71、第1特別図柄始動手段72、第2特別図柄始動手段73、大入賞手段74、複数の普通入賞手段75等が設けられている。またベース板55の後側には、液晶表示ユニット(画像表示手段)76の他、盤第1可動体77、盤第2可動体78、盤第3可動体79等の可動体が配置されている。
中央表示枠ユニット57は、液晶表示ユニット76及び可動体77~79の表示枠を構成するもので、後側の液晶表示ユニット76に対応する開口窓80が略中央に形成されており、ベース板55に形成された前後方向貫通状の装着孔(図示省略)に対して前側から着脱自在に装着されている。この中央表示枠ユニット57は、図5に示すように、ベース板55の前面に沿って装着孔の外側に配置され且つその前側を遊技球が通過可能な前面装着板81と、液晶表示ユニット76の前側における左右両側から上部側にわたる正面視略門形状に配置され且つ前面装着板81の内周側で前向きに突設された装飾枠82と、その装飾枠82の左右の下端部間に配置されるステージ83とを備えている。発射手段17により発射され、遊技領域23の上部側に進入した遊技球は、装飾枠82の頂部で左右に振り分けられ、中央表示枠ユニット57の左側の左流下経路84aと右側の右流下経路84bとの何れかを流下する。
中央表示枠ユニット57には、左流下経路84a側と右流下経路84b側との少なくとも一方側、例えば左流下経路84a側に、遊技球が流入可能なワープ入口85が設けられている。左流下経路84aを流下中にワープ入口85に流入した遊技球は、ステージ83上で左右方向に自由に転動した後、遊技領域23の左右方向中央に対応して設けられた中央落下部86とそれ以外の部分との何れかから前側に落下する。
盤第1可動体77及び盤第3可動体79は、何れも液晶表示ユニット76の前側に横長状に配置され、その左右両端側が開口窓80の外側で上下方向移動可能に支持されており、図外の昇降駆動手段により個別に昇降移動可能となっている。盤第2可動体78は、キャラクタ等の所定形状に形成された立体造形物で、盤第1可動体77の前側に配置されており、盤第1可動体77と一体的に昇降移動可能であると共に、図外の回転駆動手段の駆動により、盤第1可動体77に対して前後方向の中心軸廻りに回転動作可能となっている。
始動入賞ユニット58は、図5に示すように中央表示枠ユニット57の下側にガイドレール56に沿って配置され、ベース板55に対して前側から着脱自在に装着されている。普通入賞ユニット59は、図5に示すように中央表示枠ユニット57の下側で始動入賞ユニット58の左側にガイドレール56に沿って配置され、ベース板55に対して前側から着脱自在に装着されている。
普通図柄始動手段71は、普通図柄表示手段61による普通図柄の変動表示を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲート等により構成され、遊技球の通過を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えている。この普通図柄始動手段71は、図5に示すように例えば中央表示枠ユニット57の右部における前面装着板81の前側に設けられており、右流下経路84bを流下する遊技球が通過可能となっている。
普通図柄表示手段61は、普通図柄を変動表示するためのもので、図6に示すように遊技情報表示手段60における所定個数(ここでは2個)のLED70で構成されており、普通図柄始動手段71が遊技球を検出することに基づいて、普通図柄を構成するそれら2個のLED70が普通変動中発光パターンで発光した後、普通図柄始動手段71による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当り判定乱数値が予め定められた当り判定値と一致する場合には当り態様で、それ以外の場合にははずれ態様で変動を停止する。なお、普通図柄を構成する2個のLED70は、それらの発光態様(例えば点灯/消灯)の組み合わせにより一又は複数の当り態様と一又は複数のはずれ態様とを表示可能であり、また普通変動中発光パターンは、例えば特定の複数種類(ここでは2種類)の発光態様を所定時間(例えば128ms)毎に切り替えるようになっている。
また、普通図柄表示手段61の図柄変動中と普通利益状態中とを含む普通保留期間中に普通図柄始動手段71が遊技球を検出した場合には、それによって取得された普通乱数情報が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通保留期間が終了する毎に1個ずつ消化されて普通図柄の変動が行われる。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は、普通保留個数表示手段62等によって遊技者に報知される。普通保留個数表示手段62は、図6に示すように遊技情報表示手段60における所定個数(ここでは2個)のLED70で構成されており、それら2個のLED70の夫々の発光態様(例えば点灯/点滅/消灯)の組み合わせにより、0~4個の5種類の普通保留個数を表示可能となっている。
第1特別図柄始動手段72は、第1特別図柄表示手段63による図柄変動を開始させるためのもので、開閉手段を有しない非開閉式入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)を備えている。この第1特別図柄始動手段72は、図5に示すように例えば始動入賞ユニット58に設けられ、ステージ83の中央落下部86に対応してその下側に上向き開口状に配置されており、左流下経路84a側のワープ入口85からステージ83を経て入賞するルートが存在すること等により、右流下経路84bを流下してきた遊技球よりも左流下経路84aを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。なお、この第1特別図柄始動手段72に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
第2特別図柄始動手段73は、第2特別図柄表示手段64による図柄変動を開始させるためのもので、開閉部88の作動によって遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに変化可能な開閉式入賞手段により構成され、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)と、開閉部88を開閉する電磁ソレノイド等の開閉駆動手段とを備えており、普通図柄表示手段61の変動後の停止図柄が当り態様となって普通利益状態が発生した場合に、開閉部88が所定時間閉状態から開状態に変化するようになっている。
この第2特別図柄始動手段73は、図5に示すように例えば中央表示枠ユニット57の右部における前面装着板81上で且つ普通図柄始動手段71の下流側に配置されており、右流下経路84bを流下してきた遊技球が入賞可能となっている。なお、開閉部88は例えば下部側に設けられた左右方向の回転軸廻りに揺動可能であり、閉状態では前面装着板81と略面一となって遊技球が前側を通過可能となり、開状態では前面装着板81の前側で後ろ下がりの傾斜状となって遊技球を後向きに入賞させるようになっている。この第2特別図柄始動手段73に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
第1特別図柄表示手段63は、図6に示すように遊技情報表示手段60における所定個数(ここでは8個)のLED70で構成されており、第1特別図柄始動手段72が遊技球を検出することを条件に、第1特別図柄を構成するそれら8個のLED70が特別変動中発光パターンで発光した後、第1特別図柄始動手段72による遊技球検出時に取得された第1特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には第1大当り態様で、それ以外の場合には第1はずれ態様で変動を停止するようになっている。第1特別図柄表示手段63の変動後の停止図柄が第1大当り態様となった場合には第1特別利益状態が発生する。
第2特別図柄表示手段64は、図6に示すように遊技情報表示手段60における所定個数(ここでは8個)のLED70で構成されており、第2特別図柄始動手段73が遊技球を検出することを条件に、第2特別図柄を構成するそれら8個のLED70が特別変動中発光パターンで発光した後、第2特別図柄始動手段73による遊技球検出時に取得された第2特別乱数情報に含まれる大当り判定乱数値が予め定められた大当り判定値と一致する場合には第2大当り態様で、それ以外の場合には第2はずれ態様で変動を停止するようになっている。第2特別図柄表示手段64の変動後の停止図柄が第2大当り態様となった場合には第2特別利益状態が発生する。
第1,第2特別図柄表示手段63,64は、各8個のLED70の発光態様(例えば点灯/消灯)の組み合わせにより一又は複数の第1,第2大当り態様と一又は複数の第1,第2はずれ態様とを表示可能であり、また特別変動中発光パターンは、特定の複数種類(ここでは2種類)の発光態様を所定時間(例えば128ms)毎に切り替えるようになっている。
また、第1特別図柄表示手段63の図柄変動中、第2特別図柄表示手段64の図柄変動中及び第1,第2特別利益状態中を含む特別保留期間中に第1,第2特別図柄始動手段72,73が遊技球を検出した場合には、それによって取得された第1,第2特別乱数情報が夫々予め定められた上限保留個数、例えば各4個を限度として保留記憶される。そして、特別保留期間が終了した時点で第2特別図柄側の保留記憶が1以上の場合にはその第2特別図柄の保留記憶を1個消化して第2特別図柄の変動を行い、第1特別図柄側の保留記憶のみが1以上の場合にはその第1特別図柄の保留記憶を1個消化して第1特別図柄の変動を行う。このように本実施形態では、第1特別図柄と第2特別図柄とが共に変動中になることはなく、また第1特別図柄側と第2特別図柄側との両方に保留記憶がある場合には、第2特別図柄の変動を優先的に行うようになっている。
なお、第1,第2特別乱数情報の記憶個数(第1,第2特別保留個数)は、第1,第2特別保留個数表示手段65,66、液晶表示ユニット76等によって遊技者に報知される。ここで、第1,第2特別保留個数表示手段65,66は、図6に示すように遊技情報表示手段60における所定個数(ここでは各2個)のLED70で構成され、それらの発光態様(例えば点灯/点滅/消灯)の組み合わせにより、0~4個の5種類の第1,第2特別保留個数を表示可能となっている。
大入賞手段74は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板89を備えた開閉式入賞手段で、図5に示すように例えば中央表示枠ユニット57に設けられ、入賞した遊技球を検出する遊技球検出スイッチ(図示省略)と、開閉板89を開閉する電磁ソレノイド等の開閉駆動手段とを備えており、第2特別図柄始動手段73の下流側で且つ第1特別図柄始動手段72の上流側に配置されていることにより、左流下経路84aを流下してきた遊技球よりも右流下経路84bを流下してきた遊技球の方が高い確率で入賞可能となっている。この大入賞手段74は、第1,第2特別図柄表示手段63,64の第1,第2特別図柄が変動後に第1,第2大当り態様(特定態様)で停止した場合に発生する第1,第2特別利益状態において、開閉板89が一又は複数種類の開放パターンの何れかに従って前側に開放して、その上に落下してきた遊技球を内部へと入賞させるようになっている。この大入賞手段74に遊技球が入賞すると、1入賞当り所定個数の遊技球が賞球として払い出される。
また液晶表示ユニット76には、第1,第2特別図柄表示手段63,64による第1,第2特別図柄の変動表示と並行して演出図柄90を変動表示可能である他、第1,第2特別保留個数を示す第1,第2保留画像X1~X4,Y1~Y4,変動中保留画像Z等の各種画像を表示可能となっている。
ここで演出図柄90は、数字図柄その他の複数個の図柄で構成される図柄列を複数(ここでは左右方向に3つ)備えており、またそれら各図柄列を構成する各図柄は、図5に示すように、1~8等の数字、その他で構成される図柄本体部90aと、この図柄本体部90aに付随するキャラクタその他の装飾部90bとの結合で構成されている。なお演出図柄90は、拡大又は縮小、表示位置の変更、装飾部90bの消去等、表示態様を任意に変化させることが可能である。
演出図柄90は、例えば第1,第2特別図柄の変動開始と略同時に所定の変動パターンに従って図柄列毎に縦スクロール等による変動を開始すると共に、所定の有効ライン上の停止図柄が所定態様となるように例えば第1,第2特別図柄の変動停止と略同時に最終停止する。なお演出図柄90では、例えば有効ライン上の全ての停止図柄が同じ場合が大当り演出態様、それ以外が外れ演出態様となっており、第1,第2特別図柄が第1,第2大当り態様となる場合には演出図柄90は大当り演出態様となり、第1,第2特別図柄が第1,第2外れ態様となる場合には演出図柄90は外れ演出態様となる。
また第1,第2保留画像X1~X4,Y1~Y4,変動中保留画像Zに関しては、第1,第2特別図柄始動手段72,73が遊技球を検出することに基づいて第1,第2特別保留個数が増加した場合に、第1,第2保留画像X1~,Y1~を液晶表示ユニット76上に1個追加表示し、また第1,第2特別図柄表示手段63,64による第1,第2特別図柄の新たな変動が開始することに基づいて第1,第2特別保留個数が減少した場合に、例えば変動中保留画像Zを消去し、第1,第2保留画像X1~,Y1~を待ち行列の前側(例えば画面右側)に向けて1個分ずつシフトすると共に、押し出された先頭の第1,第2保留画像X1,Y1を例えば所定位置まで移動させて新たな変動中保留画像Zに変化させるようになっている。
また遊技盤16の裏側には、図7に示すように、液晶表示ユニット76を遊技盤16の後側で支持するための裏ケース91が装着され、この裏ケース91の背面側に、主制御部92を構成する主制御基板93が格納された主基板ケース94、演出制御部95を構成する演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97、液晶制御基板98及びROM基板99が格納された演出基板ケース100等が着脱自在に装着されている。
ここで、演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97、液晶制御基板98及びROM基板99について、演出基板ケース100への格納状態の詳細について図8,図9を参照しつつ説明する。
演出インターフェース基板96と液晶インターフェース基板97とは、夫々の表面96a,97aが後側となる向きで、左右に互いに近接した状態で配置されている。そして、演出インターフェース基板96と液晶インターフェース基板97とは、演出インターフェース基板96における液晶インターフェース基板97側の縁部に沿って配置された演出IF第1,第2コネクタCN11,CN12と、液晶インターフェース基板97における演出インターフェース基板96側の縁部に沿って配置された液晶IF第1,第2コネクタCN21,CN22とを夫々左右方向に直結することによって互いに一体化されている。なお、演出インターフェース基板96では、その表裏両面に各種電子部品が配置されているが、音声プロセッサ101、デジタルアンプ102等の各種IC、液晶IF第1~第3コネクタCN21~CN23等の各種コネクタ、音声ROM103等は表面96a側に配置されている。また液晶インターフェース基板97についても、その表裏両面に各種電子部品が配置されているが、液晶IF第1~第3コネクタCN21~CN23等の各種コネクタについては表面97a側に配置されている。
また液晶制御基板98は、その表面98aが後向きとなり、裏面98bが演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97の表面96a,97aと対向するように、演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97の後側に配置されている。そして液晶制御基板98は、その裏面98b側に設けられた液晶制御第1コネクタCN31を演出インターフェース基板96側の演出IF第3コネクタCN13に、同じく裏面98b側に設けられた液晶制御第2コネクタCN32を液晶インターフェース基板97側の液晶IF第3コネクタCN23に夫々直結することにより、演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97と一体化されている。なお、液晶制御基板98では、その表裏両面に各種電子部品が配置されており、表面98a側には複合チップ104、制御ROM105、DRAM106、液晶制御第3コネクタCN33等が配置され、裏面98b側には液晶制御第1,第2コネクタCN31,CN32等が配置されている。
またROM基板99は、表面99aが後向きとなり、裏面99bが演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97のうちの例えば液晶インターフェース基板97の表面97aと対向するように、液晶制御基板98に隣接して例えばその下側に配置されている。そしてROM基板99は、その表面99a側の上縁部に配置されているROM第1コネクタCN41を、液晶制御基板98の下縁部に配置されている液晶制御第3コネクタCN33に直結することにより液晶制御基板98と一体化されている。なお、ROM基板99では、その表裏両面に各種電子部品が配置されているが、CGROM107、ROM第1コネクタCN41等については表面99a側に配置されている。
以上説明したように、基板96~99は、互いのコネクタ同士を直結することにより、演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97の表面96a,97aと液晶制御基板98及びROM基板99の裏面98b,99bとを、所定の隙間を空けて対向させた状態で接続され、一体化される。従って、それら基板96~99を互いに接続した状態では、液晶制御基板98の裏面98b側は、演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97の陰になって目視することができない。
演出基板ケース100は透明な合成樹脂製で、基板96~99の裏面側を覆うベース体111と、基板96~99の表面側を覆うカバー体112とで略箱形に形成されている。基板96~99を演出基板ケース100に格納する際には、まず液晶制御基板98とROM基板99とを、コネクタの直結により互いに連結した状態で、カバー体112の内側の所定位置にねじ止めにより固定する。このとき、液晶制御基板98、ROM基板99の表面98a,99aが、カバー体112の背壁113の内面側に所定の隙間を挟んで対向する。
次に、演出インターフェース基板96と液晶インターフェース基板97とを、コネクタの直結により互いに連結した状態で、液晶制御基板98及びROM基板99の背面側からカバー体112の内側の所定位置に嵌め込む。このとき、演出インターフェース基板96側の演出IF第3コネクタCN13が液晶制御基板98側の液晶制御第1コネクタCN31に、液晶インターフェース基板97側の液晶IF第3コネクタCN23が液晶制御基板98側の液晶制御第2コネクタCN32に夫々結合される。
続いて、ベース体111を、演出インターフェース基板96及び液晶インターフェース基板97の裏面96b,97b側からカバー体112に嵌め合わせる。そして更に、ベース体111の外側から演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97の通孔114を介してカバー体112側のねじ止め基部115に対してねじ止めすることにより、基板96~99は演出基板ケース100内の所定位置に固定される。基板96~99が格納された演出基板ケース100は、ベース体111を前側、カバー体112を後側に向けた状態で、裏ケース91の背面側に着脱自在に装着される。
また前枠3の裏側には、図7に示すように、遊技盤16の裏側を開閉自在に覆う裏カバー121が着脱自在に装着されると共に、その上側に遊技球タンク122とタンクレール123とが、左右一側に払出手段32と払出通路124とが夫々装着されており、遊技球が大入賞手段74等の入賞口に入賞したとき、又は図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに、遊技球タンク122内の遊技球をタンクレール123経由で払出手段32により払い出し、その遊技球を払出通路124経由で上皿33に案内するようになっている。なお、裏カバー121は、演出基板ケース100の略全体と主基板ケース94の上部側の一部分とを後側から覆うように配置されている。
また、前枠3の裏側下部には、基板装着台125が着脱自在に装着されており、この基板装着台125の背面側に、電源基板126が格納された電源基板ケース127、払出発射制御基板128が格納された払出発射基板ケース129が夫々着脱自在に装着されている。
図10は本パチンコ機の全体回路構成を示すブロック図である。図10に示すように、本パチンコ機の全体回路構成は、遊技盤16側に搭載される盤側部材131と、前枠3側に搭載される枠側部材132とで構成されている。
盤側部材131は、主制御部92を構成する主制御基板93、演出制御部95を構成する演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97、液晶制御基板98及びROM基板99の他、遊技盤中継基板133、LED接続基板134、主制御中継基板135、電源中継基板136、枠LED中継基板137等で構成されている。
主制御基板93は、遊技制御を統括的に行うもので、普通図柄始動手段71や大入賞手段74等に設けられた遊技球検出スイッチ、大入賞手段74等に設けられた開閉駆動手段、遊技盤16の各部に配置された磁気、電波、振動等の各種センサ、遊技情報表示手段60等が、遊技盤中継基板133等の中継基板を介して、或いは中継基板を介することなく直接的に接続されている。また主制御基板93は、演出制御ハーネス138を介して演出インターフェース基板96に接続されており、制御コマンドCMDとストローブ信号STBとを送信可能となっている。
主制御中継基板135、電源中継基板136及び枠LED中継基板137は、盤側部材131を枠側部材132に接続するためのもので、主制御基板93は主制御中継基板135を介して払出発射制御基板128に接続され、演出インターフェース基板96は電源中継基板136を介して電源基板126に、枠LED中継基板137を介して枠下LED接続基板139に夫々接続されている。遊技盤16側の主制御中継基板135、電源中継基板136、枠LED中継基板137には、盤側第1~第3コネクタCN1a~CN3aが夫々遊技盤16の後側に対応して配置され、また内枠6側の遊技盤装着部14(図2)には、枠側第1~第3コネクタCN1b~CN3bが夫々盤側第1~第3コネクタCN1a~CN3aに対向するように配置されており、遊技盤16が内枠6の遊技盤装着部14に前側から装着されたとき、盤側第1~第3コネクタCN1a~CN3aが枠側第1~第3コネクタCN1b~CN3bに夫々結合されるようになっている。なお、枠側第1コネクタCN1bは、払出発射制御基板128に接続される払出発射制御中継ハーネス141の一端側に設けられ、枠側第2コネクタCN2bは、電源基板126に接続される演出制御電源ハーネス142の一端側に設けられ、枠側第3コネクタCN3bは、枠下LED接続基板139に接続される枠下LED接続ハーネス143の一端側に設けられている。
また、演出制御部95を構成する演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97、液晶制御基板98及びROM基板99は、既に説明したようにハーネスを介することなくコネクタ同士を直結することによって互いに一体化されている。
液晶インターフェース基板97には、バックライトハーネス144、液晶表示ユニットハーネス145を介して液晶表示ユニット76が接続されている。また演出インターフェース基板96には、LED接続ハーネス146を介してLED接続基板134が接続されている。LED接続基板134には、遊技盤16側の各種LED基板の他、可動体77~79の駆動制御に使用するモータ、ソレノイド等の可動体駆動手段、位置検出スイッチ等が接続されている。
枠側部材132は、電源基板126、払出発射制御基板128を中心に構成されている。電源基板126は、AC24Vを受けて各種の直流電圧を出力するもので、払出発射制御基板128にDC5V,DC12V,DC35Vを、枠下LED接続基板139にDC12Vを夫々出力する他、電源中継基板136を介して演出インターフェース基板96にDC5V,DC12V,DC35Vを出力するようになっている。払出発射制御基板128にはバックアップ基板147が接続されており、払出発射制御基板128から主制御基板93に対しては、電源基板126から受けたDC5V,DC12V,DC35Vの他、バックアップ電源、電源異常信号等が、主制御中継基板135を介して出力される。
また払出発射制御基板128には、発射手段17を構成する発射駆動手段17d、外部のホストコンピュータ等に各種情報を出力するための外部端子板148、外部の遊技球貸出装置を接続するための貸出装置接続端子板149の他、枠中継基板150、受け皿中継基板151等が接続されている。
枠中継基板150は、内枠6側に配置された払出モータ32a、払出計数スイッチ32b、前扉・内枠開放スイッチ152等と払出発射制御基板128との接続を中継するものである。また受け皿中継基板151は、前扉7側の発射接続基板153、球詰まり検出基板154、度数表示基板155等と払出発射制御基板128との接続を中継するものである。発射接続基板153には、発射ハンドル35を構成する可変抵抗器35a、発射停止スイッチ35b、タッチセンサ35cの他、球送りユニット53aに設けられた球送りソレノイド53c等が接続されている。
また、枠下LED接続基板139には、内枠6側の下部スピーカ18の他、前扉7側の枠左下LED接続基板156が接続されている。枠左下LED接続基板156には、前扉7側の電飾を構成するLED基板157、発射ハンドル35に配置されたハンドルLED基板158、演出ボタン41やその内部のLED基板等が接続される演出ボタンLED接続基板159、音量/光量調整ボタン39,40等が接続される音量光量ボタン基板160、上部スピーカ25、サイドユニット30に接続されるサイドユニット中継基板161等が接続されている。
続いて、演出制御部95を構成する演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97、液晶制御基板98及びROM基板99の回路構成について、図10,図11を参照しつつ詳細に説明する。
図10に示すように、演出インターフェース基板96は、各種入出力バッファの他、液晶制御基板98の複合チップ104に搭載されているCPU回路171(図11)から受ける指示に基づいて音声信号を再生する音声プロセッサ101、再生される音声信号の元データである圧縮音声データ等を記憶する音声ROM103、音声プロセッサ101から出力される音声信号を受けるデジタルアンプ102等を備えている。音声プロセッサ101は、内部回路の異常動作時に内部回路の設定値を自動的にデフォルト値にリセットするWDT回路と、音声制御レジスタSRGとを内蔵しており、音声制御レジスタSRGが、複合チップ104のCPU回路171から受ける動作パラメータに基づいて音声ROM103にアクセスし、必要な音声信号を再生してデジタルアンプ102に出力するようになっている。
演出インターフェース基板96に搭載されている各種入出力バッファには、主制御基板93から制御コマンドCMDとストローブ信号STBとを受けて液晶制御基板98の複合チップ104に転送するための入力バッファ、枠LED中継基板137を経由して演出ボタン41等のスイッチ信号を受けて液晶制御基板98の複合チップ104に転送するための入力バッファ、液晶制御基板98から受けたシリアル信号を枠LED中継基板137を経由してLED基板等のドライバICに転送するための出力バッファ、LED接続基板134を経由して可動体の位置検出スイッチ等のスイッチ信号を受けて液晶制御基板98の複合チップ104に転送するための入力バッファ、液晶制御基板98から受けたシリアル信号をLED接続基板134を経由してLED基板等のドライバICに転送するための出力バッファ等がある。
また液晶制御基板98には、CPU回路171を内蔵する複合チップ(チップ)104と、CPU回路171の制御プログラムを記憶する制御ROM(チップと接続されるROM)105と、大量のデータを高速にアクセス可能なDRAM(Dynamic Random Access Memory)106とが搭載されており、その液晶制御基板98に接続されているROM基板99には、演出制御に必要な大量のCGデータを記憶するCGROM107が搭載されている。
制御ROM105は、チップセレクト信号CS0で選択されるアドレス空間CS0に位置付けされている。またDRAM106は、チップセレクト信号CS5で選択されるアドレス空間CS5に位置付けされている。
図11は、液晶制御基板98に搭載される複合チップ104について、関連する回路素子も含めて図示した回路ブロック図である。図示の通り、複合チップ104には、所定時間毎にディスプレイリストDLを発行するCPU回路171と、発行されたディスプレイリストDLに基づいて画像データを生成し、液晶表示ユニット76を駆動するVDP回路172とが内蔵されている。そして、CPU回路171とVDP回路172とは、互いの送受信データを中継するCPUIF回路173を介して接続されている。
CPU回路171は、複合チップ104のHCLKI端子で受けた発振器OSC1からの発振出力(例えば100/3MHz)を周波数逓倍(例えば8逓倍)して、266.7MHz程度のCPU動作クロックとしている。ここで、発振器OSC1は、スペクトラムス拡散波を出力するよう構成されることで、電波障害/電磁妨害を防止するEMI(Electromagnetic Interference)対策を図っている。
一方、VDP回路172は、複合チップ104のPLLREF端子で受けた発振器OSC2からの発振出力(例えば40MHz)を、必要に応じて周波数逓倍した上で、VDP回路172のシステムクロック、表示装置用の表示クロック(ドットクロックなど)、及び外付けのDRAM106のDDRクロックとして使用している。即ち、発振器OSC2の出力は、VDP回路172全体のリファレンスクロックとして機能している。
そこで、このリファレンスクロックの重要性を考慮して、発振器OSC2をVDP回路172と同じ電源電圧3.3Vで動作させると共に、出力イネーブル端子OEがHレベル(=3.3V)であることを条件に、リファレンスクロックを発振出力し、電源電圧3.3Vが所定レベル以下に低下した場合には、マスク不能の割込み(NMI)が生じるよう構成されている。
また複合チップ104にはHBTSL端子が設けられており、このHBTSL端子の論理レベルに基づいて、電源投入(CPUリセット)後に実行されるブートプログラム(初期設定プログラム)を記憶するROMを特定している。図示の通り、本実施形態ではHBTSL=Lに設定されており、CPU回路171のアドレス空間CS0のゼロ番地が制御ROM105に割り当てられている。
CPUIF回路173には、制御プログラムや必要な制御データを不揮発的に記憶する制御ROM105と、2Mバイト程度の記憶容量を有するワークメモリ(RAM)174とが接続されており、各々CPU回路171、VDP回路172からアクセス可能となっている。
なお、制御ROM105は、チップセレクト信号CS0で選択されるアドレス空間CS0に位置付けられ、ワークメモリ174は、チップセレクト信号CS6で選択されるアドレス空間CS6に位置付けられている。このワークメモリ174には、液晶表示ユニット76の一フレームを特定する一連の指示コマンドが記載されたディスプレイリストDLを一次的に記憶するDLバッファBUFが確保されている。
CPU回路171は、汎用のワンチップマイコンと同等の性能を有する回路であり、制御ROM105の制御プログラムに基づいて画像演出を統括的に制御する演出制御CPU181と、16kバイト程度の記憶容量を有してCPUの作業領域として使用される内蔵RAM182と、演出制御CPU181を経由しないでデータ転送を実現するためのDMAC(Direct Memory Access Controller )183と、複数の入力ポートSi及び出力ポートSoを有するシリアル入出力ポート(SIO)184と、複数の入力ポートPi及び出力ポートPoを有するパラレル入出力ポート(PIO)185と、それら各部の動作を制御するべく設定値が設定される制御レジスタ(REG)186等を備えている。
パラレル入出力ポート185は、入出力回路187等を介して外部機器(演出インターフェース基板96)に接続されており、演出制御CPU181は、入出力回路187を経て、演出ボタン41等のスイッチ信号、制御コマンドCMD、割込み信号STB等を受信するようになっている。
また本実施形態では、発光演出と可動体演出のために、VDP回路172のSMC部(Serial Management Controller)188を使用している。SMC部188は、LEDコントローラとモータコントローラとを内蔵し、クロック同期方式でシリアル信号を出力可能となっている。また、モータコントローラは、所定の制御レジスタへの設定値に基づいて、任意のタイミングでラッチパルスを出力可能であり、またクロック同期方式でシリアル信号を入力可能となっている。そこで本実施形態では、クロック信号に同期してモータ駆動信号やLED駆動信号をSMC部187から出力させる一方、適宜のタイミングで、ラッチパルスを動作制御信号ENABLEとして出力するようになっている。また、可動体駆動手段を構成するモータ群M1~Mnからの原点センサ信号SN0~SNnをクロック同期方式でシリアル入力するようになっている。
続いて、演出制御部95を構成する液晶制御基板98について、配線パターン等の詳細を説明する。液晶制御基板98は、基板本体190(図8参照)に複数の配線層、具体的には表面(第1面)98a側の第1配線層L1と、裏面(第2面)98b側の第6配線層L6と、それらの間に配置される第2~第5配線層L2~L5とよりなる計6層の第1~第6配線層L1~L6(図12~図17)を備えている。なお、第2配線層L2(図13)はグランドに接続されるベタ配線層、第5配線層L5(図16)は電源に接続されるベタ配線層となっている。また、液晶制御基板98の基板本体190には多数のビア(層間導通部)が板厚方向に設けられており、複数の配線層L1~L6はそれらのビア(層間導通部)を介して互いに導通されている。本実施形態で使用されるビアは、スルーホールにメッキを施したスルーホール型のビアで、基板本体190の表面(第1面)98aから裏面(第2面)98bまで貫通している。
なお以下の説明では、各配線層L1~L6の面内での方向や向きについては、図12~図17に座標系で示すように、同図における左右方向をX方向、同じく上下方向をY方向とし、右向き/左向きを夫々+X/-X方向(側)、上向き/下向きを夫々+Y/-Y方向(側)とする。また、斜め方向についても斜め+X-Y方向、斜め-X-Y方向のように表現する。なお図7,図8等より明らかなように、液晶制御基板98を遊技機本体1に装着した状態では、液晶制御基板98の+X方向が上向き、同じく+Y方向が遊技機本体1に向かって右向き(背面視で左向き)となる。
図12に示すように、表面98a側の第1配線層L1には、複合チップ(第1電子部品)104が配置される複合チップ配置領域(第1配置領域)191と、制御ROM(第2電子部品、特定電子部品)105が配置される制御ROM配置領域(第2配置領域)192とが設けられている。複合チップ配置領域191は、複合チップ104の形状に対応する略正方形で、液晶制御基板98の表面98aにおける中央部付近に配置されている。複合チップ配置領域191内には、複合チップ104の各端子に対応するドット状の端子接続部が略等間隔でマトリックス状に配置されている。なお複合チップ104は、32行32列(但し四隅の4個は欠落)で配列される計1020個の端子を底面側に備えており、それら各端子を夫々対応する端子接続部に接続させた状態で複合チップ配置領域191に装着されている。
制御ROM配置領域192は、制御ROM105を装着するROMソケット193(図8参照)の形状に対応してY方向に長い略長方形で、その長辺の長さが複合チップ配置領域191の一辺の長さと同程度となっている。制御ROM配置領域192は、複合チップ配置領域191に対して+X側の近傍に配置されており、制御ROM配置領域192の-X側,+X側の長辺である第1,第2縁部192a,192bのうちの第1縁部192aが、複合チップ配置領域191における+X側の第1縁部191aに対して、-Y方向にずれた状態で所定距離をおいて対向している。
制御ROM配置領域192には、その両長辺、即ち第1,第2縁部192a,192bに沿って夫々複数個(ここでは各35個)の端子接続部(ROM端子接続部)が配列されている。また制御ROM配置領域192には、制御ROM105を着脱可能に支持するROMソケット193が固定されており、そのROMソケット193に制御ROM105が着脱自在に装着されている(図8)。制御ROM105には、その両端部に沿って夫々複数(ここでは各35個)の端子が配列されており、それら各端子が、ROMソケット193を介して制御ROM配置領域192の各端子接続部に接続されている。
なおROMソケット193は、図8に示すように、制御ROM配置領域192に対応する略長方形の底壁193aと、その底壁193a上に装着された制御ROM105の両縁部を係脱可能に保持する一対のROM保持部193bとを備えており、底壁193aが制御ROM配置領域192の略全体を覆う状態で液晶制御基板98の表面98aに固定されている。従って、第1配線層L1における制御ROM配置領域192内の配線パターン(ビア等)については、ROMソケット193から制御ROM105を取り外した状態でもROMソケット193の底壁(遮蔽壁)193aによって遮蔽され、外部から視認することはできない。これにより、複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線パターンを不正改造するなどのゴト行為に対する予防性を高めることが可能となる。また、制御ROM配置領域192内に配線パターンを引くことで、それ以外の領域に配線スペースを確保することが可能となる。
また図17に示すように、裏面98b側の第6配線層L6には、液晶制御第1コネクタCN31が配置される第1コネクタ配置領域194と、液晶制御第2コネクタCN32が配置される第2コネクタ配置領域195とが設けられている。第1コネクタ配置領域194は、X方向に長い略長方形で、液晶制御基板98の裏面98bにおける+Y側の縁部近傍に配置されている。第1コネクタ配置領域194内には、液晶制御第1コネクタCN31の各端子に対応する端子接続部が、一対の長辺に沿って夫々複数(ここでは各70個)配列されている。また第2コネクタ配置領域195は、X方向に長い略長方形で、液晶制御基板98の裏面98bにおける-Y側の縁部近傍に配置されている。第2コネクタ配置領域195内には、液晶制御第2コネクタCN32の各端子に対応する端子接続部が、一対の長辺に沿って夫々複数(ここでは各50個)配列されている。
複合チップ104の全ての端子のうち、制御ROM105に接続される端子については、複合チップ配置領域191における制御ROM105側の第1縁部191aの近傍に集中的に配置されている。図18は、複合チップ104の全ての端子のうち、第1縁部191a近傍の一部の端子についてその種類(端子情報)を示している。なお、図18における各端子の配列は、図12における複合チップ配置領域191内の端子接続部の配列と一致させている。
図18において、HAD0~HAD25がアドレス情報を出力するためのアドレス出力端子、HDT0~HDT15がデータ情報を入出力するためのデータ入出力端子、HCS0がチップセレクト信号を出力するためのチップセレクト出力端子、HRDがリードストローブ信号を出力するためのリードストローブ出力端子、HRESETがシステムリセット信号を入力するためのシステムリセット端子である。なお以下の説明では、複合チップ配置領域191内の端子接続部に、対応する複合チップ104の端子の符号HAD0~HAD25,HDT0~HDT15等をそのまま用いるものとする。例えば、端子接続部HRDは、リードストローブ出力端子HRDに対応する端子接続部を示している。
また図19は、制御ROM105の各端子についてその種類(端子情報)を示している。図19に示す各端子のうち、A0~A24はアドレス情報を入力するためのアドレス入力端子、Q0~Q15はデータ情報を入出力するためのデータ入出力端子で、夫々複合チップ104のアドレス出力端子、データ入出力端子と接続される。CE#はチップセレクト信号を入力するためのチップセレクト入力端子で、複合チップ104のチップセレクト出力端子と接続される。WE#は書き込み可能入力端子で、電源と接続して常にHレベルとすることにより、OE#端子の値(H/L)に応じてモードを切り替えることが可能となっている。なお、OE#は出力可能入力端子で、複合チップ104のリードストローブ出力端子と接続される。
RESET#はリセット端子で、複合チップ104のシステムリセット入力端子HRESETと共に電源電圧監視用集積回路(リセットIC)と接続される。WP#/ACCは書き込み禁止/プログラムインプット端子で、グランド(Lレベル)又は電源(Hレベル)に接続することで、書き込みの禁止/許容、プログラムの実行禁止/許容を切り替えることが可能となっている。本実施形態では、WP#/ACC端子は電源に接続され、Hレベルに設定されている。BYTE#は8/16bitモード選択端子で、グランド(Lレベル)又は電源(Hレベル)に接続することで、8bit通信モードと16bit通信モードとの何れかを選択することが可能となっている。
なお以下の説明では、制御ROM配置領域192に対応する端子接続部についても、対応する制御ROM105の端子の符号A0~A24,Q0~Q15,CE#等をそのまま用いるものとする。例えば、端子接続部RESET#は、リセット端子RESET#に対応する端子接続部を示している。
以下、液晶制御基板98上に設けられた多数の配線路のうち、複合チップ104と制御ROM105とを接続している配線路を含む複数種類の配線路P1~P47に着目し、その詳細について図面を参照しつつ説明する。なお、図20~図25は、図12~図17に示す第1~第6配線層L1~L6の各配線パターンから夫々配線路P1~P47を構成する部分のみを抽出して示したもので、図26~図34はその部分拡大図である。また、図35~図40は、配線路P1~P47の配線経路を模式的に示したものである。なお、図35~図40において、グレーで表示したビア(例えば図35の配線路P1におけるビアv86)は、制御ROM配置領域192内に配置されているビア(特定層間導通部)を示し、太線で表示した配線路(例えば図35の配線路P2における配線路cp13)は、制御ROM105側の端子接続部に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている配線路を示している。
まず初めに、複合チップ104のアドレス出力端子HAD0~HAD25に接続される配線路P1~P26について説明する。本実施形態では、アドレス出力端子HAD0~HAD25のうち、HAD1~HAD25については、制御ROM105側のアドレス入力端子A0~A24に夫々接続されるとともに、液晶制御第1コネクタCN31にも接続されている。一方、アドレス出力端子HAD0については、液晶制御第1コネクタCN31には接続されているが、制御ROM105側の端子とは接続されていない。
なお、複合チップ104のアドレス出力端子HAD1~HAD25の配列(図18)と、それに対応する制御ROM105のアドレス入力端子A0~A24の配列(図19)とを比較すると、両者は明らかに相違している。即ち、複合チップ104のアドレス出力端子HAD1~HAD25は、図18に示すように6行に分けて配列されており、行毎に列数は異なるが並び順は一定しているのに対し、制御ROM105のアドレス入力端子A0~A24は、図19に示すように2列に分けて配列されており、各列における並び順に一定の規則性はない。しかも、複合チップ104と制御ROM105の配置位置や配線パターンの数の多さが関係してくることで、配線パターンの引き回しが非常に複雑なものとなる。そのため、複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線パターンの引き回しを最適化することは非常に重要であり、それによって配線パターンの線長を短くすることができ、ノイズ低減や基板全体のスリム化を図ることにつながる。また、これらは複合チップ104と制御ROM105との間の関係だけでなく、複合チップ104と各種コネクタ等の電子部品との関係性においても同様のことが言える。特に、HAD1~HAD25やHDT1~HDT25などの複合チップ104や制御ROM105、各種コネクタなどの複数の電子部品と接続される配線パターンについては、上述の課題が大きい分、最適化することによる効果も大きいものとなる。
配線路P1~P26のうち、配線路P1(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD0が、配線路cp0により、斜め-X-Y方向の近傍に配置されたビアv0に接続されている。ビアv0は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD0を含む)の略中央に配置されている。このビアv0は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp1によりビアv41と接続されている。このビアv41は、複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されている。そしてビアv41は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp2により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv86と接続されている。このように、第1配線層L1で端子接続部HAD0から引き出された配線路は、2つの配線層L3,L4を経て制御ROM配置領域192内のビアv86に接続されている。
端子接続部HAD0からビアv86に達した配線路は、このビアv86で2つに分岐している。第1の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp3により、ビアv86からテストポイントTP28を構成するビアv205を経て第1コネクタ配置領域194内のビアv146に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp4により、端子接続部had0に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp5により、ビアv86から終端抵抗RA16に接続されている。この終端抵抗RA16は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
配線路P2(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD1が、配線路cp11により、斜め-X-Y方向の近傍に配置されたビアv5に接続されている。ビアv5は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD1を含む)の略中央に配置されている。このビアv5は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp12により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv85に接続されている。このように、端子接続部HAD1から引き出された配線路は、端子接続部HAD0から引き出された配線路とは異なり、第3配線層L3は経由せず、第4配線層L4を経て制御ROM配置領域192内のビアv85に接続されている。
端子接続部HAD1からビアv85に達した配線路は、このビアv85で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp13により、ビアv85から制御ROM105の端子接続部A0に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp14により、ビアv85から終端抵抗RA16に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp15により、ビアv85から第1コネクタ配置領域194内のビアv145に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp16により、端子接続部had1に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp17により、ビアv85からビアv182に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp18により、デコード回路を構成するデコーダIC12に接続されている。
なお、図34等の配線図では省略しているが、デコーダIC12~IC14を含むデコード回路は図41に示すように構成されている。図41に示すように、デコーダIC13,IC14は、液晶IF第3コネクタCN23等を介して液晶表示ユニット76等に接続されており、電源投入時に、複合チップ104のデータ入出力端子HDT0~HDT15からデータ情報が入力される。そしてデコーダIC13,IC14は、デコーダIC12から入力されるCPUと同期したクロックに基づいて、液晶表示ユニット76等にデータ情報を出力するため、固定のデータ情報をCPUが毎回送信する必要がない。これにより、CPUから所定時間毎に同一のデータ情報を出力する必要がなく、CPUはデータ情報の内容を変更する場合にのみ新たなデータ情報を送信するようにすればよいため、制御プログラムを簡素化することが可能となる。
配線路P3(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD2が、配線路cp21により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv4に接続されている。ビアv4は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD2を含む)の略中央に配置されている。このビアv4は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp22により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv84に接続されている。
端子接続部HAD2からビアv84に達した配線路は、このビアv84で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp23により、ビアv84から制御ROM105の端子接続部A1に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp24により、ビアv84から終端抵抗RA16に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp25により、ビアv84から第1コネクタ配置領域194内のビアv144に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp26により、端子接続部had2に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp27により、ビアv84からビアv184に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp28により、デコード回路を構成するデコーダIC12に接続されている。
配線路P4(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD3が、配線路cp31により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv13に接続されている。ビアv13は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD3を含む)の略中央に配置されている。このビアv13は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp32により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv83に接続されている。
端子接続部HAD3からビアv83に達した配線路は、このビアv83で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp33により、ビアv83から制御ROM105の端子接続部A2に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp34により、ビアv83から終端抵抗RA16に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp35により、ビアv83から第1コネクタ配置領域194内のビアv143に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp36により、端子接続部had3に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp37により、ビアv83からビアv181に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp38により、デコード回路を構成するデコーダIC12に接続されている。
配線路P5(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD4が、配線路cp41により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv20に接続されている。ビアv20は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD4を含む)の略中央に配置されている。このビアv20は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp42により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv82に接続されている。
端子接続部HAD4からビアv82に達した配線路は、このビアv82で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp43により、ビアv82から制御ROM105の端子接続部A3に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp44により、ビアv82から終端抵抗RA15に接続されている。この終端抵抗RA15は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp45により、ビアv82から第1コネクタ配置領域194内のビアv142に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp46により、端子接続部had4に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P6(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD5が、配線路cp51により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv34に接続されている。なお、端子接続部HAD5は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv34は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp52により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv81に接続されている。
端子接続部HAD5からビアv81に達した配線路は、このビアv81で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp53により、ビアv81から制御ROM105の端子接続部A4に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp54により、ビアv81から終端抵抗RA15に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp55により、ビアv81から第1コネクタ配置領域194内のビアv141に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp56により、端子接続部had5に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P7(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD6が、配線路cp61により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv39に接続されている。なお、端子接続部HAD6は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv39は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp62により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv80に接続されている。
端子接続部HAD6からビアv80に達した配線路は、このビアv80で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp63により、ビアv80から制御ROM105の端子接続部A5に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp64により、ビアv80から終端抵抗RA15に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp65により、ビアv80から第1コネクタ配置領域194内のビアv140に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp66により、端子接続部had6に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P8(図35)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD7が、配線路cp71により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv3に接続されている。ビアv3は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD7を含む)の略中央に配置されている。このビアv3は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp72により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv79に接続されている。
端子接続部HAD7からビアv79に達した配線路は、このビアv79で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp73により、ビアv79から制御ROM105の端子接続部A6に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp74により、ビアv79から終端抵抗RA15に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp75により、ビアv79から第1コネクタ配置領域194内のビアv139に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp76により、端子接続部had7に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P9(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD8が、配線路cp81により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv12に接続されている。ビアv12は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD8を含む)の略中央に配置されている。このビアv12は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp82により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv78に接続されている。
端子接続部HAD8からビアv78に達した配線路は、このビアv78で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp83により、ビアv78から制御ROM105の端子接続部A7に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp84により、ビアv78から終端抵抗RA13に接続されている。この終端抵抗RA13は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp85により、ビアv78から第1コネクタ配置領域194内のビアv138に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp86により、端子接続部had8に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P10(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD9が、配線路cp91により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv33に接続されている。なお、端子接続部HAD9は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv33は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp92により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv77に接続されている。
端子接続部HAD9からビアv77に達した配線路は、このビアv77で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp93により、ビアv77から制御ROM105の端子接続部A8に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp94により、ビアv77から終端抵抗RA13に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp95により、ビアv77から第1コネクタ配置領域194内のビアv137に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp96により、端子接続部had9に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P11(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD10が、配線路cp101により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv38に接続されている。なお、端子接続部HAD10は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv38は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp102により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv76に接続されている。
端子接続部HAD10からビアv76に達した配線路は、このビアv76で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp103により、ビアv76から制御ROM105の端子接続部A9に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp104により、ビアv76から終端抵抗RA13に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp105により、ビアv76から第1コネクタ配置領域194内のビアv136に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp106により、端子接続部had10に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P12(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD11が、配線路cp111により、斜め-X+Y方向の近傍に配置されたビアv2に接続されている。ビアv2は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD11を含む)の略中央に配置されている。このビアv2は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp112により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv75に接続されている。
端子接続部HAD11からビアv75に達した配線路は、このビアv75で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp113により、ビアv75から制御ROM105の端子接続部A10に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp114により、ビアv75から終端抵抗RA13に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp115により、ビアv75から第1コネクタ配置領域194内のビアv135に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp116により、端子接続部had11に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P13(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD12が、配線路cp121により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv19に接続されている。ビアv19は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD12を含む)の略中央に配置されている。このビアv19は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp122により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv74に接続されている。
端子接続部HAD12からビアv74に達した配線路は、このビアv74で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp123により、ビアv74から制御ROM105の端子接続部A11に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp124により、ビアv74から終端抵抗RA11に接続されている。この終端抵抗RA11は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp125により、ビアv74から第1コネクタ配置領域194内のビアv134に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp126により、端子接続部had12に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P14(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD13が、配線路cp131により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv49に接続されている。なお、端子接続部HAD13は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv49は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp132により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv73に接続されている。
端子接続部HAD13からビアv73に達した配線路は、このビアv73で2つに分岐している。第1の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp133により、ビアv73から終端抵抗RA11に接続されている。
また第2の分岐路は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp134により、ビアv73から、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv107に接続されており、ここで更に2つに分岐している。その1つ目の第2aの分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp135により、ビアv107から制御ROM105の端子接続部A12に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また2つ目の第2bの分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp136により、ビアv107から第1コネクタ配置領域194内のビアv133に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp137により、端子接続部had13に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P15(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD14が、配線路cp141により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv50に接続されている。なお、端子接続部HAD14は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv50は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp142により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv72に接続されている。
端子接続部HAD14からビアv72に達した配線路は、このビアv72で2つに分岐している。第1の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp143により、ビアv72から終端抵抗RA11に接続されている。
また第2の分岐路は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp144により、ビアv72から、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv106に接続されており、ここで更に2つに分岐している。その1つ目の第2aの分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp145により、ビアv106から制御ROM105の端子接続部A13に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また2つ目の第2bの分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp146により、ビアv106から第1コネクタ配置領域194内のビアv132に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp147により、端子接続部had14に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P16(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD15が、配線路cp151により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv11に接続されている。ビアv11は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD15を含む)の略中央に配置されている。このビアv11は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp152により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv71に接続されている。
端子接続部HAD15からビアv71に達した配線路は、このビアv71で2つに分岐している。第1の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp153により、ビアv71から終端抵抗RA11に接続されている。
また第2の分岐路は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp154により、ビアv71から、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv105に接続されており、ここで更に2つに分岐している。その1つ目の第2aの分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp155により、ビアv105から制御ROM105の端子接続部A14に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また2つ目の第2bの分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp156により、ビアv105から第1コネクタ配置領域194内のビアv131に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp157により、端子接続部had15に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P17(図36)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD16が、配線路cp161により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv18に接続されている。ビアv18は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD16を含む)の略中央に配置されている。このビアv18は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp162により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv70に接続されている。
端子接続部HAD16からビアv70に達した配線路は、このビアv70で2つに分岐している。第1の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp163により、ビアv70から終端抵抗RA10に接続されている。この終端抵抗RA10は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第2の分岐路は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp164により、ビアv70から、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv104に接続されており、ここで更に2つに分岐している。その1つ目の第2aの分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp165により、ビアv104から制御ROM105の端子接続部A15に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また2つ目の第2bの分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp166により、ビアv104から第1コネクタ配置領域194内のビアv130に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp167により、端子接続部had16に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P18(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD17が、配線路cp171により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv51に接続されている。なお、端子接続部HAD17は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv51は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp172により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv69に接続されている。
端子接続部HAD17からビアv69に達した配線路は、このビアv69で2つに分岐している。第1の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp173により、ビアv69から終端抵抗RA10に接続されている。
また第2の分岐路は、図28に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp174により、ビアv69から、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv103に接続されており、ここで更に2つに分岐している。その1つ目の第2aの分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp175により、ビアv103から制御ROM105の端子接続部A16に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また2つ目の第2bの分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp176により、ビアv103から第1コネクタ配置領域194内のビアv129に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp177により、端子接続部had17に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P19(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD18が、配線路cp181により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv52に接続されている。なお、端子接続部HAD18は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv52は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp182により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv68に接続されている。
端子接続部HAD18からビアv68に達した配線路は、このビアv68で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp183により、ビアv68から制御ROM105の端子接続部A17に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp184により、ビアv68から終端抵抗RA10に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp185により、ビアv68から第1コネクタ配置領域194内のビアv128に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp186により、端子接続部had18に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P20(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD19が、配線路cp191により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv1に接続されている。ビアv1は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD19を含む)の略中央に配置されている。このビアv1は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp192により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv67に接続されている。
端子接続部HAD19からビアv67に達した配線路は、このビアv67で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp193により、ビアv67から制御ROM105の端子接続部A18に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp194により、ビアv67から終端抵抗RA10に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp195により、ビアv67から第1コネクタ配置領域194内のビアv127に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp196により、端子接続部had19に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P21(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD20が、配線路cp201により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv10に接続されている。ビアv10は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD20を含む)の略中央に配置されている。このビアv10は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp202により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv66に接続されている。
端子接続部HAD20からビアv66に達した配線路は、このビアv66で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp203により、ビアv66から制御ROM105の端子接続部A19に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp204により、ビアv66から終端抵抗RA9に接続されている。この終端抵抗RA9は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp205により、ビアv66から第1コネクタ配置領域194内のビアv126に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp206により、端子接続部had20に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P22(図37)では、図26,図27に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD21が、配線路cp211により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv54に接続されている。なお、端子接続部HAD21は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv54は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp212により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv65に接続されている。
端子接続部HAD21からビアv65に達した配線路は、このビアv65で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp213により、ビアv65から制御ROM105の端子接続部A20に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp214により、ビアv65から終端抵抗RA9に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp215により、ビアv65から第1コネクタ配置領域194内のビアv125に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp216により、端子接続部had21に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P23(図37)では、図26,図27に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD22が、配線路cp221により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には制御ROM配置領域192の+Y側に配置されたビアv53に接続されている。なお、端子接続部HAD22は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv53は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp222により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv64に接続されている。
端子接続部HAD22からビアv64に達した配線路は、このビアv64で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp223により、ビアv64から制御ROM105の端子接続部A21に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp224により、ビアv64から終端抵抗RA9に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp225により、ビアv64から第1コネクタ配置領域194内のビアv124に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp226により、端子接続部had22に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P24(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD23が、配線路cp231により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv21に接続されている。ビアv21は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD23を含む)の略中央に配置されている。このビアv21は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp232により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv36に接続され、更に図26,図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp233により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv63に接続されている。
端子接続部HAD23からビアv63に達した配線路は、このビアv63で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp234により、ビアv63から制御ROM105の端子接続部A22に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp235により、ビアv63から終端抵抗RA9に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp236により、ビアv63から第1コネクタ配置領域194内のビアv123に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp237により、端子接続部had23に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
配線路P25(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD24が、配線路cp241により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv14に接続されている。ビアv14は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD24を含む)の略中央に配置されている。このビアv14は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp242により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv35に接続され、更に図26,図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp243により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv62に接続されている。
端子接続部HAD24からビアv62に達した配線路は、このビアv62で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp244により、ビアv62から制御ROM105の端子接続部A23に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp245により、ビアv62から終端抵抗R45に接続されている。この終端抵抗R45は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp246により、ビアv62から第1コネクタ配置領域194内のビアv122に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp247により、端子接続部had24に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp248により、ビアv62からビアv183に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp249により、デコード回路を構成するデコーダIC12に接続されている。
配線路P26(図37)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HAD25が、配線路cp251により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv6に接続されている。ビアv6は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HAD25を含む)の略中央に配置されている。このビアv6は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp252により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv40に接続され、更に図26,図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp253により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv61に接続されている。
端子接続部HAD25からビアv61に達した配線路は、このビアv61で3つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp254により、ビアv61から制御ROM105の端子接続部A24に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp255により、ビアv61から終端抵抗R44に接続されている。この終端抵抗R44は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp256により、ビアv61から第1コネクタ配置領域194内のビアv121に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp257により、端子接続部had25に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。
続いて、複合チップ104のデータ入出力端子HDT0~HDT15に接続される配線路P27~P42について説明する。データ入出力端子HDT0~HDT15は、制御ROM105側のデータ入出力端子Q0~Q15に夫々接続されるとともに、液晶制御第1コネクタCN31にも接続されている。
なお、複合チップ104のデータ入出力端子HDT0~HDT15の配列(図18)と、それに対応する制御ROM105のデータ入出力端子Q0~Q15の配列(図19)とを比較すると、両者は明らかに相違している。即ち、複合チップ104のデータ入出力端子HDT0~HDT15は、図18に示すように4行に分けて配列されており、行毎に列数は異なるが並び順は一定しているのに対し、制御ROM105のデータ入出力端子Q0~Q15は、図19に示すように2列に分けて配列されており、各列における並び順に一定の規則性はない。しかも、複合チップ104と制御ROM105の配置位置や配線パターンの数の多さが関係してくることで、配線パターンの引き回しが非常に複雑なものとなる。そのため、複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線パターンの引き回しを最適化することは非常に重要であり、それによって配線パターンの線長を短くすることができ、ノイズ低減や基板全体のスリム化を図ることにつながる。また、これらは複合チップ104と制御ROM105との間の関係だけでなく、複合チップ104と各種コネクタ等の電子部品との関係性においても同様のことが言える。特に、HAD1~HAD25やHDT1~HDT25などの複合チップ104や制御ROM105、各種コネクタなどの複数の電子部品と接続される配線パターンについては、上述の課題が大きい分、最適化することによる効果も大きいものとなる。
配線路P27~P42のうち、配線路P27(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT0が、配線路cp301により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv32に接続されている。なお、端子接続部HDT0は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv32は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp302により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv102に接続されている。
端子接続部HDT0からビアv102に達した配線路は、このビアv102で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp303により、ビアv102から制御ROM105の端子接続部Q0に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp304により、ビアv102から終端抵抗RA34に接続されている。この終端抵抗RA34は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp305により、ビアv102から第1コネクタ配置領域194内のビアv162に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp306により、端子接続部hdt0に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp307により、ビアv102からビアv197に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp308により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P28(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT1が、配線路cp311により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv31に接続されている。なお、端子接続部HDT1は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv31は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp312により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv101に接続されている。
端子接続部HDT1からビアv101に達した配線路は、このビアv101で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp313により、ビアv101から制御ROM105の端子接続部Q1に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp314により、ビアv101から終端抵抗RA34に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp315により、ビアv101から第1コネクタ配置領域194内のビアv161に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp316により、端子接続部hdt1に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp317により、ビアv101からビアv198に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp318により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P29(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT2が、配線路cp321により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv24に接続されている。ビアv24は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT2を含む)の略中央に配置されている。このビアv24は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp322により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv100に接続されている。
端子接続部HDT2からビアv100に達した配線路は、このビアv100で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp323により、ビアv100から制御ROM105の端子接続部Q2に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp324により、ビアv100から終端抵抗RA34に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp325により、ビアv100から第1コネクタ配置領域194内のビアv160に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp326により、端子接続部hdt2に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp327により、ビアv100からビアv199に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp328により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P30(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT3が、配線路cp331により、斜め-X-Y方向の近傍に配置されたビアv8に接続されている。ビアv8は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT3を含む)の略中央に配置されている。このビアv8は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp332により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv99に接続されている。
端子接続部HDT3からビアv99に達した配線路は、このビアv99で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp333により、ビアv99から制御ROM105の端子接続部Q3に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp334により、ビアv99から終端抵抗RA34に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp335により、ビアv99から第1コネクタ配置領域194内のビアv159に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp336により、端子接続部hdt3に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp337により、ビアv99からビアv200に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp338により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P31(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT4が、配線路cp341により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv37に接続されている。なお、端子接続部HDT4は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv37は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp342により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv98に接続されている。
端子接続部HDT4からビアv98に達した配線路は、このビアv98で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp343により、ビアv98から制御ROM105の端子接続部Q4に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp344により、ビアv98から終端抵抗RA32に接続されている。この終端抵抗RA32は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp345により、ビアv98から第1コネクタ配置領域194内のビアv158に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp346により、端子接続部hdt4に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp347により、ビアv98からビアv189に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp348により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P32(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT5が、配線路cp351により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv46に接続されている。なお、端子接続部HDT5は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv46は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp352により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv97に接続されている。
端子接続部HDT5からビアv97に達した配線路は、このビアv97で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp353により、ビアv97から制御ROM105の端子接続部Q5に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp354により、ビアv97から終端抵抗RA32に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp355により、ビアv97から第1コネクタ配置領域194内のビアv157に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp356により、端子接続部hdt5に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp357により、ビアv97からビアv190に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp358により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P33(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT6が、配線路cp361により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv17に接続されている。ビアv17は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT6を含む)の略中央に配置されている。このビアv17は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp362により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv96に接続されている。
端子接続部HDT6からビアv96に達した配線路は、このビアv96で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp363により、ビアv96から制御ROM105の端子接続部Q6に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp364により、ビアv96から終端抵抗RA32に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp365により、ビアv96から第1コネクタ配置領域194内のビアv156に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp366により、端子接続部hdt6に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp367により、ビアv96からビアv195に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp368により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P34(図38)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT7が、配線路cp371により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv45に接続されている。なお、端子接続部HDT7は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv45は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp372により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv95に接続されている。
端子接続部HDT7からビアv95に達した配線路は、このビアv95で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp373により、ビアv95から制御ROM105の端子接続部Q7に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp374により、ビアv95から終端抵抗RA32に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp375により、ビアv95から第1コネクタ配置領域194内のビアv155に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp376により、端子接続部hdt7に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp377により、ビアv95からビアv196に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp378により、デコード回路を構成するデコーダIC13に接続されている。
配線路P35(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT8が、配線路cp381により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv44に接続されている。なお、端子接続部HDT8は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv44は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp382により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv94に接続されている。
端子接続部HDT8からビアv94に達した配線路は、このビアv94で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp383により、ビアv94から制御ROM105の端子接続部Q8に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp384により、ビアv94から終端抵抗RA30に接続されている。この終端抵抗RA30は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp385により、ビアv94から第1コネクタ配置領域194内のビアv154に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp386により、端子接続部hdt8に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp387により、ビアv94からビアv191に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp388により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P36(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT9が、配線路cp391により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv23に接続されている。ビアv23は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT9を含む)の略中央に配置されている。このビアv23は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp392により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv93に接続されている。
端子接続部HDT9からビアv93に達した配線路は、このビアv93で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp393により、ビアv93から制御ROM105の端子接続部Q9に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp394により、ビアv93から終端抵抗RA30に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp395により、ビアv93から第1コネクタ配置領域194内のビアv153に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp396により、端子接続部hdt9に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp397により、ビアv93からビアv192に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp398により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P37(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT10が、配線路cp401により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv16に接続されている。ビアv16は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT10を含む)の略中央に配置されている。このビアv16は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp402により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv92に接続されている。
端子接続部HDT10からビアv92に達した配線路は、このビアv92で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp403により、ビアv92から制御ROM105の端子接続部Q10に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp404により、ビアv92から終端抵抗RA30に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp405により、ビアv92から第1コネクタ配置領域194内のビアv152に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp406により、端子接続部hdt10に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp407により、ビアv92からビアv193に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp408により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P38(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT11が、配線路cp411により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv7に接続されている。ビアv7は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT11を含む)の略中央に配置されている。このビアv7は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp412により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv91に接続されている。
端子接続部HDT11からビアv91に達した配線路は、このビアv91で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp413により、ビアv91から制御ROM105の端子接続部Q11に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp414により、ビアv91から終端抵抗RA30に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp415により、ビアv91から第1コネクタ配置領域194内のビアv151に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp416により、端子接続部hdt11に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp417により、ビアv91からビアv194に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp418により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P39(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT12が、配線路cp421により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv43に接続されている。なお、端子接続部HDT12は、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv43は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp422により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv90に接続されている。
端子接続部HDT12からビアv90に達した配線路は、このビアv90で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp423により、ビアv90から制御ROM105の端子接続部Q12に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp424により、ビアv90から終端抵抗RA17に接続されている。この終端抵抗RA17は、他端側が所定のビアを介して第2配線層L2のベタ配線層(GND)に接続されている(配線図では省略)。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp425により、ビアv90から第1コネクタ配置領域194内のビアv150に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp426により、端子接続部hdt12に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp427により、ビアv90からビアv185に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp428により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P40(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT13が、配線路cp431により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv42に接続されている。なお、端子接続部HDT13は、複合チップ配置領域191の外周側から2列目に配置されている。ビアv42は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp432により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv89に接続されている。
端子接続部HDT13からビアv89に達した配線路は、このビアv89で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp433により、ビアv89から制御ROM105の端子接続部Q13に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp434により、ビアv89から終端抵抗RA17に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp435により、ビアv89から第1コネクタ配置領域194内のビアv149に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp436により、端子接続部hdt13に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp437により、ビアv89からビアv186に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp438により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P41(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT14が、配線路cp441により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv22に接続されている。ビアv22は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT14を含む)の略中央に配置されている。このビアv22は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp442により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv88に接続されている。
端子接続部HDT14からビアv88に達した配線路は、このビアv88で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp443により、ビアv88から制御ROM105の端子接続部Q14に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp444により、ビアv88から終端抵抗RA17に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp445により、ビアv88から第1コネクタ配置領域194内のビアv148に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp446により、端子接続部hdt14に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp447により、ビアv88からビアv187に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp448により、デコード回路を構成するデコーダIC14に接続されている。
配線路P42(図39)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HDT15が、配線路cp451により、斜め+X+Y方向の近傍に配置されたビアv15に接続されている。ビアv15は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HDT15を含む)の略中央に配置されている。このビアv15は、図31に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp452により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv87に接続されている。
端子接続部HDT15からビアv87に達した配線路は、このビアv87で4つに分岐している。第1の分岐路は、図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp453により、ビアv87から制御ROM105の端子接続部Q15/A-1に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。また第2の分岐路は、図32に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp454により、ビアv87から終端抵抗RA17に接続されている。
また第3の分岐路は、図28,図29に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp455により、ビアv87から第1コネクタ配置領域194内のビアv147に接続され、更に図33に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp456により、端子接続部hdt15に対して第1コネクタ配置領域194の内側から接続されている。また第4の分岐路は、図28,図30に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp457により、ビアv87からビアv188に接続され、更に図34に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp458によりデコーダIC14に接続されている。
続いて、複合チップ104のチップセレクト出力端子HCS0、リードストローブ出力端子HRD、システムリセット端子HRESETに夫々接続される配線路P43~P45について説明する。
配線路P43(図40)では、図26に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HCS0が、配線路cp501により、斜め-X+Y方向の近傍に配置されたビアv9に接続され、ここで2つに分岐している。なおビアv9は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HCS0を含む)の略中央に配置されている。ビアv9における第1の分岐路は、図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp502により、制御ROM配置領域192内に配置されるビアv60に接続され、更に図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp503により、端子接続部CE#に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。
またビアv9における第2の分岐路は、図23に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp504によってビアv173に接続され、ここで更に2つに分岐している。このビアv173における第2aの分岐路は、図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp505によってビアv201に接続されている。このビアv201はテストポイントTP33を構成している。またビアv173における第2bの分岐路は、図20に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp506により、抵抗RA12を経てDC3.3V(第5配線層L5)に接続されている。
配線路P44(図40)では、図20に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HRDが、配線路cp511により、斜め+X-Y方向の近傍に配置されたビアv25に接続され、ここで2つに分岐している。なおビアv25は、その周囲に配置されている4つの端子接続部(端子接続部HRDを含む)の略中央に配置されている。ビアv25における第1の分岐路は、図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp512により、複合チップ配置領域191の外側、具体的には複合チップ配置領域191と制御ROM配置領域192との間に配置されたビアv47に接続され、更に図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp513により、端子接続部OE#に対して制御ROM配置領域192の外側から接続されている。
またビアv25における第2の分岐路は、図22に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp514によってビアv172に接続され、ここで更に2つに分岐している。このビアv172における第2aの分岐路は、図22に示すように、第3配線層L3に設けられた配線路cp515により、第1コネクタ配置領域194の外側近傍に配置されたビアv171に接続され、更に図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp516により、端子接続部hrdに対して第1コネクタ配置領域194の外側から接続されている。またビアv172における第2bの分岐路は、図20に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp517により、抵抗RA8を経てDC3.3V(第5配線層L5)に接続されている。
配線路P45(図40)では、図20に示すように、第1配線層L1の複合チップ配置領域191に設けられた端子接続部HRESETが、配線路cp521により、複合チップ配置領域191の外側(+X側)に配置されたビアv26に接続されている。なお、端子接続部HRESETは、複合チップ配置領域191の最も外周側に配置されている。ビアv26は、図23に示すように、第4配線層L4に設けられた配線路cp522によってビアv202に接続され、更に図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp523によってビアv174に接続され、ここで2つに分岐している。
ビアv174における第1の分岐路は、図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp524により、制御ROM配置領域192の外側(+X側)近傍に配置されたビアv108に接続され、更に図27に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp525により、端子接続部RESET#に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている。なお図25に示すように、第6配線層L6の配線路cp524は、抵抗R40を介してDC3.3V(第5配線層L5)に接続され、またコンデンサC151を介してグランド(第2配線層L2)に接続されている。
またビアv174における第2の分岐路は、図20に示すように、第1配線層L1に設けられた配線路cp526によってビアv204に接続されている。なお、このビアv204はテストポイントTP17を構成している。そしてビアv204は、第6配線層L6側のリセット回路に接続されている。即ち図25に示すように、ビアv204は、第6配線層L6に設けられた配線路cp527によって抵抗内蔵トランジスタT1に接続され、更に配線路cp528によって論理集積回路IC7に接続され、更に配線路cp529により、テストポイントTP23を構成するビアv203を経てWDT内蔵リセット集積回路(リセットIC)IC10に接続されている。なお、配線路cp528は、抵抗R19を介してDC3.3V(第5配線層L5)に接続され、配線路cp529は、コンデンサC40を介してグランド(第2配線層L2)に、また抵抗R26を介してDC3.3V(第5配線層L5)に夫々接続されている。
なお、この第6配線層L6側のリセット回路は図42に示すように構成されている。論理集積回路IC7には、液晶制御第1コネクタCN31を介してシステムリセット信号が、またWDT内蔵リセット集積回路(リセットIC)IC10からリセット信号が夫々入力可能となっており、それらの何れかのリセット信号が入力されたとき、ノイズ対策用の抵抗内蔵トランジスタT1を介して複合チップ104及び制御ROM105にリセット信号が送信されるようになっている。なお、WDT内蔵リセット集積回路(リセットIC)IC10には、WDTリセット用として例えば複合チップ104のLED用データ出力端子ASIBLDTBが接続されている。
ここで、テストポイントTP23はリセット集積回路IC10が作動した場合にチェックを行うためのもので、図25に示すように、第6配線層L6側の配線路cp421上で且つリセット集積回路IC10の近傍に配置されているため、テストポイントTP23を示す識別情報である”TP23”の表示は、シルク印刷により、配線路cp421が設けられている第6配線層L6側、即ち裏面98b側に配置するのが通常である。一方、テストポイントTP23によるチェック作業は基板を組み上げた状態(図8,図9参照)、又は基板を遊技機本体に組み付けた(設置した)状態で行う必要があるが、その状態では液晶制御基板98の裏面98bは、対向する演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97の陰になってテスターを当てることができない。そこで本実施形態では、図43に示すように、テストポイントTP23を示す識別情報である”TP23”の表示を、そのテストポイントTP23が配置されている配線路cp421側、即ち裏面98b側ではなく表面98a側に配置している。なお、テストポイントTP23は、基板本体190を貫通するビアv203により構成されているため、基板本体190の表面98a側からもテスターを当てることが可能である。
また、テストポイントTP17は、第1配線層L1側の配線路cp418と、第6配線層L6側の配線路cp419とを接続するビアv204に設けられているが、このテストポイントTP17を示す識別情報である”TP17”の表示についても、テストポイントTP23と同じく表面98a側に配置されている。
また、上述したその他のテストポイントTP28,TP33についても同様である。即ち、テストポイントTP28は、第3配線層L3の配線路cp3上に設けられているが、このテストポイントTP28を示す識別情報である”TP28”の表示は表面98a側に配置されている。またテストポイントTP33は、第6配線層L6の配線路cp505上に設けられているが、このテストポイントTP33を示す識別情報である”TP33”の表示は表面98a側に配置されている。
続いて、制御ROM105の8/16bitモード選択端子BYTE#、書き込み可能入力端子WE#、書き込み禁止/プログラムインプット端子WP#/ACCに夫々接続される配線路P46,P47について説明する。なお、これらの配線路P46,P47は複合チップ104には接続されない。
配線路P46(図40)では、図27に示すように、第1配線層L1の制御ROM配置領域192に設けられた端子接続部BYTE#が、配線路cp531によってビアv48と接続されている。このビアv48は、制御ROM配置領域192の外側(-X側)における端子接続部BYTE#の近傍に配置されており、図24に示すように、第5配線層L5を介してDC3.3Vに接続されている。このように本実施形態では、制御ROM105の8/16bitモード選択端子BYTE#が電源(Hレベル)に接続されていることにより、16ビット通信モードが選択されている。
配線路P47(図40)では、図27に示すように、第1配線層L1の制御ROM配置領域192に設けられた端子接続部WE#(第1所定端子)が、配線路cp541によってビアv111と接続されている。このビアv111(第1所定層間導通部)は、制御ROM配置領域192の外側(+X側)における端子接続部WE#の近傍に配置されており、図24に示すように、第5配線層L5を介してDC3.3Vに接続されている。このように本実施形態では、制御ROM105の書き込み可能入力端子WE#が電源(Hレベル)に接続されていることにより、Hレベル(非読み込み時)のときは出力不能モード、Lレベル(読み込み時)のときは出力モードとするなど、出力可能入力端子OE#の値(H/L)に応じてモードを切り替えることが可能となっている。なお、出力可能入力端子OE#は、上述したように複合チップ104のリードストローブ出力端子HRDと接続されている。
また配線路P47では、図27に示すように、第1配線層L1の制御ROM配置領域192に設けられた端子接続部WP#/ACC(第2所定端子)が、配線路cp542によってビアv112と接続されている。このビアv112は、制御ROM配置領域192の外側(+X側)における端子接続部WP#/ACCの近傍に配置されている。またビアv112(第2所定層間導通部)は、図25に示すように、第6配線層L6に設けられた配線路cp543により、抵抗R43を介してビアv111に接続されている。このビアv111は、上述したように第5配線層L5を介してDC3.3Vに接続されている。このように本実施形態では、制御ROM(特定電子部品)105の書き込み禁止/プログラムインプット端子WP#/ACCが電源(Hレベル)に接続されていることにより、書き込み可能且つプログラム実行可能に設定されている。また、抵抗R43を介して電源と接続することにより、Hレベルを超える入力を排除して安定的にHレベルとなるようにしている。
例えば、制御ROMの種類によって、Hレベルを超える入力があった場合に、書き込みの禁止/許容、プログラムの実行禁止/許容とは異なるモード設定が行われる場合には、このように抵抗を介して安定的にHレベルとなるように構成することで、ノイズ等によりHレベルを超える入力された場合であっても、制御ROMが書き込みの禁止/許容、プログラムの実行禁止/許容とは異なるモード設定となってしまうことを防止することが可能となる。
以上説明した配線路P1~P47の構成を総括すると、まず複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線路P2~P45のうち、配線路P2~P43,P45(特定配線路)については、図27,図35~図40に示すように、制御ROM配置領域(第2配置領域)192内に配置されたビアv60~v108(特定層間導通部;図35~図40にグレーで表示したビア)を経て制御ROM105側の端子接続部に接続されており、更にそれらのうちの配線路P2~P16,P19~P23,P35~P43,P45(第1特定配線路)については、制御ROM105側の端子接続部A0~A14,A17~A21,Q8~Q15,CE#,RESET#に対して制御ROM配置領域192の内側から接続されている(図35~図40に太線で表示した配線路)。このように、複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線路を、比較的スペースに余裕のある制御ROM配置領域192内を経由するように配置し、しかも制御ROM105の端子に対してはできる限り制御ROM配置領域192の内側から接続することにより、基板上の配線パターンをより効率的に配置することができ、限られたスペースをより有効に利用することが可能となる。
なお、制御ROM配置領域(第2配置領域)192内に配置されたビアv60~v108(特定層間導通部)から制御ROM105側の端子接続部に対して制御ROM配置領域192の外側から接続する配線路、具体的には配線路cp165,cp175,cp234,cp244,cp254,cp343,cp353,cp363,cp373,cp303,cp313,cp323,cp333については、図27に示すように、制御ROM配置領域192の長辺192a,192bを各端子接続部の外側で横切るように配置されている。このように構成することにより、制御ROM配置領域192を避けて配線する場合に比べて、配線長を短く構成することができるため、配線効率が高まるとともに、ノイズを低減することが可能となる。また、制御ROM配置領域192で示した範囲については、実際には制御ROM105が位置するため、配線パターンを目視することができず、よって配線パターンに対して不正アクセスされることを防止することが可能である。
また、制御ROM配置領域(第2配置領域)192内に配置されたビアv60~v108(特定層間導通部)に対して第1配線層L1で接続される配線路、具体的には配線路cp233,cp243,cp253についても、図27に示すように、制御ROM配置領域192の長辺192aを各端子接続部の外側で横切るように配置されている。前段の構成と合わせて、複数箇所でこのような構成とすることで、前段に記載した効果がより効果的なものとなる。
また、制御ROM配置領域192にはROMソケット193(図8)が固定され、そのROMソケット193の底壁(特定層間導通部に対応する遮蔽壁)193aが制御ROM配置領域192を遮蔽するため、ROMソケット193から制御ROM105を取り外した状態でも、ビアv60~v108(特定層間導通部)を含む制御ROM配置領域192内の配線パターンを外部から視認することはできず、またアクセスすることもできない。
制御ROM配置領域192内のビアv60~v108(特定層間導通部)は、基板本体190の表面(第1面)98aから裏面(第2面)98bまで貫通させることで放熱効果を高めている。また、制御ROM配置領域192内のビアv60~v108(特定層間導通部)は、裏面98b側、即ち第6配線層L6側でIC、抵抗、コンデンサ、コネクタ等の所定電子部品と接続されている。
また、複合チップ104と制御ROM105とを接続する配線路P2~P45については、複合チップ104と所定のビア(所定層間導通部)とを接続する第1配線部から、所定のビアと制御ROM105とを接続する第2配線部と、所定のビアと液晶制御第1コネクタCN31等の他の電子部品とを接続する第3配線部とに分岐している。そして、第2配線部は第1配線層L1等の第1所定配線層に、第3配線部は第1所定配線層とは異なる第3配線層L3,第6配線層L6等の第2所定配線層に夫々配置されている。
またそれら配線路P2~P45のうち、アドレス/データ情報の伝送を行う配線路P2~P42については、分岐箇所である所定のビア(所定層間導通部)が、制御ROM配置領域(第2配置領域)192内に配置された特定層間導通部(図35~図40にグレーで表示したビア)となっており、しかも第2配線部を第1配線層L1に、第1配線部の少なくとも一部を第4配線層L4(第1配線層とは別の所定配線層の一例)に、第3配線部を第1配線層L1(第1所定配線層)に夫々設けている。これにより、アドレス/データ情報の伝送を行う配線パターン及びビアを不正改造するなどのゴト行為に対する予防性を高めることが可能となる。また、制御ROM配置領域192内に配線パターンを引くことで、それ以外の領域に配線スペースを確保することが可能となる。また、特に分岐箇所に関しては、基板の複数層にわたって配線パターンが密集しやすい傾向にあるため、分岐箇所を設ける部分には十分な配線スペースが必要となるが、その点からも、配線スペースに余裕のある制御ROM配置領域192内に分岐箇所を配置することは効果的である。
また、制御ROM配置領域192内のビアv60~v107(特定層間導通部)のうち、アドレス情報を伝送するための配線路P2~P26(アドレス配線)の一部を構成するビアv61~v85,v103~v107(第1特定層間導通部)と、データ情報を伝送するための配線路P27~P42(データ配線)の一部を構成するビアv87~v102(第2特定層間導通部)とを、制御ROM105における端子の配列方向であるY方向(第1方向)に配列している。
また、複合チップ104側のアドレス出力端子HAD1~HAD25,データ入出力端子HDT0~HDT15(第1端子)と、それらに対応する制御ROM105側のアドレス入力端子A0~A24,データ入出力端子Q0~Q15(第2端子)とは配列が相違しており、それらを接続する配線路P2~P42は、制御ROM配置領域192内のビアv60~v85,v87~v107(特定層間導通部)を有し、それら制御ROM配置領域192内のビアv60~v85,v87~v107(特定層間導通部)の配列を、対応する制御ROM105側の端子(特定第2端子)の配列と近似させている。これにより、特定層間導通部と制御ROMの端子とを接続する配線パターンを整頓することができ、例えば複数の配線パターン同士の位置関係が変わる(捻れる)ようにパターンの引き回しを行う必要がないので、接続方法がより容易で、制御ROM配置領域192内のスペースをより有効に活用できる。このように、複合チップ104の端子配列と制御ROM105の端子配列とが異なる場合に、制御ROM105の配置領域内の特定層間導通部から制御ROM105の端子に至るまでの比較的配線距離の短い配線パターンの引き回しを工夫するよりも、複合チップ104から特定層間導通部までの比較的配線距離の長い配線パターンの引き回しを工夫することにより、特定層間導通部の配列を制御ROM105の端子配列と近似させる方が配線効率の面ではより効果的であると言える。
具体的には、図27に示すように、例えばアドレス入力端子A0~A6とそれに対応するビアv85~v79、アドレス入力端子A17~A20とそれに対応するビアv68~v64、データ入出力端子Q12~Q15とそれに対応するビアv90~v87については、夫々Y方向に略同じ順序で配列されており、アドレス入力端子A23,A22,A24,A16,A15とそれに対応するビアv62,v63,v61,v103,v104、、データ入出力端子Q0~Q3とそれに対応するビアv102~v99、データ入出力端子Q8~Q11とそれに対応するビアv94~v91、データ入出力端子Q4~Q7とそれに対応するビアv98~v95については、夫々Y方向に略逆の順序で配列されている。このように、制御ROM105の端子配列のみを考慮して特定層間導通部の配列を工夫するのではなく、同じく接続関係にある複合チップ104側の端子配列や液晶制御第1コネクタCN31側の端子配列を考慮して、特定層間導通部を配列させるようにしてもよい。これにより、部分的には制御ROM105との接続関係は複雑化してしまうが、特定層間導通部を基準として、制御ROM105の端子よりも遠方に位置する複合チップ104、液晶制御第1コネクタCN31側の端子との接続関係は簡素化されるため、基板全体の配線効率を向上させることが可能となる。即ち、制御ROM配置領域192内において、必要に応じて特定層間導通部の配列を工夫することで、基板全体の配線効率を高めることができる。また、制御ROM配置領域192内に限らず、分岐箇所となるビアの配列を前述のように工夫することでも基板全体の配線効率を高めることができる。
また、複合チップ104側のアドレス出力端子HAD1~HAD25,データ入出力端子HDT0~HDT15(第1端子)は、それらに対応する制御ROM105側のアドレス入力端子A0~A24,データ入出力端子Q0~Q15(第2端子)だけでなく、液晶制御第1コネクタCN31の各端子had1~had25,hdt0~hdt15(第3端子)とも配列が相違しており、ビアv61~v85,v87~v102(特定層間導通部)の配列を、液晶制御第1コネクタCN31の各端子had1~had25,hdt0~hdt15(第3端子)の配列と一致(近似)させている。即ち、図28,図29,図33に示すように、ビアv61~v85,v87~v102(特定層間導通部)のY方向の配列は、それに対応する液晶制御第1コネクタCN31の各端子had1~had25,hdt0~hdt15のX方向の配列と一致しているため、それらを接続する配線路群(第3配線路群)を捻れなく並列に配列することができる。なおこれにより、ビアv61~v85,v87~v102(特定層間導通部)と制御ROM105側のアドレス入力端子A0~A24,データ入出力端子Q0~Q15(第2端子)とを接続する配線路群(第2配線路群)については捻れを含む複雑な配線パターンとなるが、こちらは比較的スペースに余裕のある制御ROM配置領域192内に配置することで容易に実現可能である。
なお、アドレス/データ情報の伝送を行う配線路P2~P42のうち、配線路P2~P13,P19~P42については、制御ROM配置領域192内のビアv61~v68,v74~v85,v87~v102(特定層間導通部)において制御ROM105側と液晶制御第1コネクタCN31側とに分岐しているが、配線路P14~P18については、制御ROM配置領域192内のビアv69~v73では制御ROM105側には分岐せず、ビアv69~v73と液晶制御第1コネクタCN31とを接続する配線路上で且つ制御ROM配置領域192内に別途ビアv103~v107を設け、そのビアv103~v107から制御ROM105側に分岐している。このように構成することで、液晶制御第1コネクタCN31への配線については他の配線路と調和させて捻れなく並列に配列させつつ、制御ROM105への配線についても他の配線路との干渉を回避しつつ効率的に配列することが可能である。
また、制御ROM(第2電子部品)105の一端側に配置された一端側端子に含まれる特定一端側端子A0~A7,A17,A18,A20,A21,Q0~Q3,Q8~Q11とそれらに対応する複合チップ(第1電子部品)104側の第1特定端子HAD0~HAD7,HAD17,HAD18,HAD20,HAD21、HDT0~HDT3,HDT8~HDT11とをビアv65~v68,v78~v85,v91~v94,v99~v102(第1層間導通部)を介して夫々接続する複数の一端側配線路P2~P9,P19,P20,P22,P23,P27~P30,P35~P38と、制御ROM(第2電子部品)105の他端側に配置された他端側端子に含まれる特定他端側端子A8~A16,A19,A22~A24,Q4~Q7,Q12~Q15とそれらに対応する複合チップ(第1電子部品)104側の第2特定端子HAD8~HAD16,HAD19,HAD22~HAD24,HDT4~HDT7,HDT12~HDT15とをビアv61~v63,v66,v74~v77,v87~v90,v95~v98(第2層間導通部)を介して夫々接続する複数の他端側配線路P10~P18,P21,P24~P26,P31~P34,P39~P42とを備え、第1層間導通部と第2層間導通部とを、夫々第1特定端子、第2特定端子とは異なる配列であって、特定一端側端子、特定他端側端子に対応する配列となるように互いに近傍に配置している。
また、一列状に配列された複数のROM端子接続部に対し、制御ROM配置領域192の内側から接続する内接続配線部と外側から接続する外接続配線部とを交互に配置している。即ち図27に示すように、制御ROM配置領域192の端子接続部Q0,Q8,Q1,Q9,Q2,Q10,Q3,Q11に対しては、外接続配線部cp303,cp313,cp323,cp333と内接続配線部cp383,cp393,cp403,cp413とが交互に接続されている。しかも、それら外接続配線部cp303,cp313,cp323,cp333の他端側のビアv102~v99は互いに近傍に配置され、内接続配線部cp383,cp393,cp403,cp413の他端側のビアv94~v91についても互いに近傍に配置されている。同様に、制御ROM配置領域192の端子接続部Q15/A-1,Q7,Q14,Q6,Q13,Q5,Q12,Q4に対しては、内接続配線部cp453,cp443,cp433,cp423と外接続配線部cp373,cp363,cp353,cp343とが交互に接続されている。しかも、それら内接続配線部cp453,cp443,cp433,cp423の他端側のビアv87~v90は互いに近傍に配置され、外接続配線部cp373,cp363,cp353,cp343の他端側のビアv95~v98についても互いに近傍に配置されている。このように、制御ROM105の端子配列ではなく、内接続配線部と外接続配線部とをそれぞれ近傍に配置してグルーピングすることで、配線パターンの引き回しが簡素化され、配線効率を高めることができる。
また、アドレス情報又はデータ情報を伝送する第1配線路P2~P42と、チップセレクト情報を伝送する第2配線路P43とは、互いに異なる配線層、即ち第1配線層P2~P42は第4配線層L4、第2配線路P43は第6配線層L6において複合チップ104側から制御ROM配置領域192内のビアv61~v85,v87~v101,v60(特定層間導通部)に接続されている。このように、データ伝送において重要なチップセレクト信号を、アドレス情報又はデータ情報を伝送する配線パターンとは異なる配線層を使用して配線することで、アドレス情報又はデータ情報を伝送する配線パターンの伝送ノイズがチップセレクト信号に乗りにくくすることができ、ノイズに強い構成とすることが可能となる。また、チップセレクト信号の配線路のパターンを他の配線路と異ならせることにより、チップセレクト信号の配線を特定することが比較的容易となり、配線パターンをショートさせるなどのゴトがなされていないかのチェックや通電チェックを比較的容易に行うことが可能となる。
また、リセット回路を構成する配線路P45においては、リセット集積回路(リセットIC)IC10とビアv174(所定層間導通部)とを接続する配線路cp418~cp421(リセット第1配線路)と、ビアv174(所定層間導通部)と複合チップ104のリセット端子HRESETとを接続する配線路cp413~cp415(リセット第2配線路)と、ビアv174(所定層間導通部)と制御ROM105のリセット端子RESET#とを接続する配線路cp416,cp417(リセット第3配線路)とを備え、配線路cp418~cp421(リセット第1配線路)上に、液晶制御基板98を板厚方向に貫通するテストポイントTP17(第1テストポイント)及びテストポイントTP23(第2テストポイント)を配置し、それらテストポイントTP17,TP23を示す識別情報”TP17”,”TP23”を、液晶制御基板98を他の演出インターフェース基板96、液晶インターフェース基板97等とともに組み上げたときに表側、即ち基板96,97とは反対側の表面(第1面)98aに表示している。なお、リセット集積回路(リセットIC)IC10は裏面(第2面)98b側に配置している。これにより、基板を組み上げた状態(図8,図9参照)、又は基板を遊技機本体に組み付けた(設置した)状態では、テストポイントTP17,TP23が配置されている配線路の部分は視認できないにも拘わらず、視認可能な表面98a側に表示された識別情報に基づいてテストポイントTP17,TP23によるチェック作業を容易に行うことが可能である。
また配線路cp418~cp421(リセット第1配線路)は、表面(第1面)98a側に配置された配線路cp418(第1配線路)と、裏面(第2面)98b側に配置された配線路cp420,cp421(第2配線路)と、それらを接続するビアv204(リセット第1層間導通部)とを有し、テストポイントTP17(第1テストポイント)をそのビアv204に配置し、テストポイントTP23(第2テストポイント)を配線路cp421(第2配線路)上に配置している。
また、制御ROM(特定電子部品)105は、書き込み禁止/プログラムインプット端子WP#/ACC(第2所定端子)の電圧レベルに応じた動作モードにて動作し、書き込み可能入力端子WE#(第1所定端子)は、ビアv111(第1所定層間導通部)を介して第5配線層L5の電源配線路に接続され、書き込み禁止/プログラムインプット端子WP#/ACC(第2所定端子)は、抵抗R43を介してビアv111(第1所定層間導通部)に接続されている。また、液晶制御基板98の表面(第1面)98aに制御ROM(特定電子部品)105が、裏面(第2面)98bに抵抗R43が夫々配置され、ビアv112(第2所定層間導通部)を介して書き込み禁止/プログラムインプット端子WP#/ACC(第2所定端子)と抵抗R43とが接続されている。このように、WP#/ACC(第2所定端子)を抵抗R43を介して電源配線路に接続するビアを、WE#(第1所定端子)を電源配線路に接続するためのビアとして共通的に利用することで、個別にビアを介して接続する場合に比べてビアの数を削減することができる。
また、複合チップ104の底面側には複数の端子がマトリックス状に配置されており、それら複数の端子のうち、複合チップ配置領域(第1配置領域)191の外周近傍に配置される外側端子、例えば最外周側とその内側の2列目に配置された端子HDT0,HDT1,HDT4,HDT5等は第1配線路P27,P28,P31,P32等により制御ROM105と接続され、外側端子よりも内側に配置される内側端子、例えば端子HDT2,HDT3,HDT6等は第2配線路P29,P30,P33等により制御ROM105と接続され、第1配線路P27,P28,P31,P32等は、複合チップ配置領域191の外側に配置されたビアv32,v31,v37,v46等(第1層間導通部)と外側端子HDT0,HDT1,HDT4,HDT5等とを第1配線層L1で接続し、第2配線路P29,P30,P33等は、複合チップ配置領域191の内側に配置されたビアv24,v8,v17等(第2層間導通部)と内側端子HDT2,HDT3,HDT6等とを第1配線層L1で接続している。また、内側端子HDT2,HDT3,HDT6等からビアv24,v8,v17等(第2層間導通部)までの距離を、外側端子HDT0,HDT1,HDT4,HDT5等からビアv32,v31,v37,v46等(第1層間導通部)までの距離よりも短くしている。
このように、複数の端子がマトリックス状に配置された複合チップ104において、複合チップ104の配置領域の外周近傍に配置される外側端子に関しては、複合チップ104の外側に配置したビアと接続させることで、複合チップ104の外周近傍に配線スペースが生じ、複合チップ104の内側端子の配線パターンを複合チップに外側へと引き回しやすくなるため、配線効率を高めることができる。また、上述の配線スペースに関しては、基板の複数の配線層において、複合チップの外周近傍の配線スペースが生じるので、複数の配線層のうちのどの配線層を利用したとしても、複合チップの外側へと配線パターンを配線し易くなることは言うまでもない。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば実施形態では、複合チップ104と制御ROM105との間でアドレス情報/データ情報を伝送する配線路P2~P42については、制御ROM配置領域(第2配置領域)192内に配置された特定層間導通部を有するものとしたが、それらの配線路P2~P42の少なくとも一部が特定層間導通部を有しないものであってもよい。
実施形態では、配線路P2~P42において、ビアv61~v85,v87~v102(特定層間導通部)のY方向の配列を、それに対応する液晶制御第1コネクタCN31の各端子had1~had25,hdt0~hdt15のX方向の配列と一致させたが、ビアv61~v85,v87~v102(特定層間導通部)のY方向の配列を、制御ROM105の端子配列と一致(又は近似)させてもよい。
実施形態では、基板を組み上げた状態でチェック作業を行う必要があるテストポイントに関しては、チェック対象が基板の表裏のどちらに存在するかに関係なく、基板を組み上げた状態で外側となる面にそのテストポイントの識別情報を表示するように構成したが、そのようなテストポイントに関しては基板の両面に識別情報を表示してもよい。
実施形態では、複合チップ104の端子のうち、複合チップ配置領域(第1配置領域)191における最外周側とその内側の2列目に配置された端子(外側端子)については、第1配線層L1において複合チップ配置領域191の外側に配置された層間導通部と接続し、それよりも内側の端子(内側端子)については、第1配線層L1において複合チップ配置領域191の内側に配置された層間導通部と接続するように構成したが、複合チップ配置領域191における最外周側の端子のみを外側端子としてもよいし、最外周側から3列目までの端子を外側端子としてもよい。
また、実施形態では具体的に複合チップ104の一縁部側の端子に関連する配線のみを例示したが、これに限らず、複合チップ104の他縁部側においても同様の構成、または実施形態に記載した内容となるように構成してもよい。このように、複合チップ104の各縁部側でも本実施形態の記載の構成を採用することで、より配線効率を高めることが可能となる。例えば、図12に示すような構成が一例として挙げられる。
実施形態では、液晶制御基板98に第1~第6配線層L1~L6を設けた例を示したが、配線層の数はこれよりも少なくても多くてもよい。配線層の数を少なくする場合、グランド接続のベタ配線層や、電源接続のベタ配線層を省略してもよい。
複合チップ104の端子と複合チップ配置領域191内のビアとの接続に関して、各端子と各ビアとの距離をそれぞれ略共通の距離となるように設計してもよい。これにより、複数ある各端子と各ビアとの距離が略等間隔となることで、ノイズが乗りにくく、またビアの配列をより適切な状態に整えることが可能となる。
また、複合チップ104の端子からビアに向けて配線を引き出す方向に関して、上下左右に隣り合う端子同士に関してはその配線引き出し方向(ビアの配置方向)を共通にすることが望ましい。また、それらの端子を1群として捉えた場合に、それとは別の端子群に関しては、配線引き出し方向(ビアの配置方向)を前述とは異なる方向とすることが望ましい。このように端子群毎に配線引き出し方向(ビアの配置方向)を設定することで、各端子の情報を配線パターンにより確認、認識することが容易となるため、完成後の検査やチェックが容易となる。また、アドレス情報を伝送する端子を1群としたり、データ情報を伝送する端子を1群としたりすることにより、前述の効果がより発揮されることとなる。また、チップセレクト信号などの個別の信号の端子に関しては、前述の1群のものとは異なる配線引き出し方向にビアを設けることで、確認・認識が容易となるようにしてもよい。また、チップセレクト信号の端子に関しても共通の配線引き出し方向にビアを設けることで、チップセレクト信号などの重要な端子や信号線を特定されにくくし、不正行為に強い構成としてもよい。
図26に示すように、複合チップ104のHAD22端子に接続される配線路cp221のように、ビアを介することなく制御ROM配置領域192内又はその近傍に達するような配線パターンを設けてもよい。このように配線することで複合チップ104周辺のビアの数を減らすことができるため、その分のスペースをその他の配線やビアの設置箇所として使用することが可能となる。また、配線路cp221に関してはビアv53と接続されているが、これに限らずビアを介することなく制御ROM105の端子へと接続されるように構成してもよい。
図27に示すように、制御ROM105の端子のうちOE#、WE#、BYTE#、WP#ACC、CE#、RESET#などの特別な端子の配線パターンについては、アドレス情報やデータ情報を伝送する配線パターンに比べて、ビアからの接続距離を短く設定してもよい。これにより、基板の組み立て時、検査時などにおいて、配線パターンの種類の区別がつきやすくすることができる。また逆に、接続距離を長く設定することで、配線パターンの種類の区別がつきやすいように構成してもよい。また、制御ROM105の動作を制御するための端子の接続パターンであるため、ノイズ等を考慮して比較的短い配線パターンとしておくことが望ましい。
図27に示すように、制御ROM配置領域192において、第1ビア配列群(v61~v85等)と第2ビア配列群(v87~v102等)とをX軸方向にずらして配置することで、それぞれの配列群からY軸方向に配線パターンを引き出しやすくすることができる。また仮に、第1ビア配列群と第2ビア配列群とをX軸方向にずらさずY軸方向に並べると制御ROM配置領域192内に収まらずはみ出してしまうような場合には、X軸方向にずらしてY軸方向に重なるように配置することで、第1ビア配列群と第2ビア配列群とを制御ROM配置領域192内に収めることができ、制御ROM配置領域192内の配線スペースをより有効に活用することが可能となる。
また、仮に第1ビア配列群と第2ビア配列群とをY軸方向にずらしてX軸方向に重なるように並べた場合でも制御ROM配置領域192内に収まる場合には、Y軸方向にずらしてX軸方向に重なるように並べてもよい。この場合には、それぞれの配列群からY軸方向に配線パターンを引き出しにくくなるが、少なくともX軸方向への引き出しは制限されない。また、例えば第1ビア配列群や第2ビア配列群が分岐箇所となる場合については、分岐先の接続端子の配列を考慮したうえで、Y軸方向にずらしてX軸方向に重なるように並べた方が効率的な配置となる場合には、そのように構成してもよい。また、同様にX軸方向にずらしてY軸方向に重なるように配置してもよい。制御ROM配置領域192の形状や、配線パターンの引き回し方によってはその方が好適な配置関係となる場合も考えられる。
図20に示すように、複合チップ104と制御ROM105との配置関係を、制御ROM105の端子と接続関係にある複合チップ104の端子配列の位置に応じて決定することで、物理的な接続距離を近づけるように構成してもよい。これは特に制御ROM105に限定されず、複合チップ104の各端子の位置を基準として、それらの端子と接続関係にある電子部品の配置位置、配置方向、距離等を決定することで配線効率を高めることができる。勿論、制御ROM105などの特定の電子部品においてのみ前述のような配置関係としてもよく、それにより部分的な配線効率を高めることができるが、より好適には複数の電子部品を同様の配置関係とすることで、基板全体の配線効率を高めることができる。
また、アドレス情報やデータ情報を伝送する配線パターンのように複合チップ104と複数の電子部品とを接続する必要がある配線に関しては、複合チップ104からの距離が近い第1電子部品(例:制御ROM105)とそれよりも遠方の第2電子部品(例:液晶制御第1コネクタCN31)とのうち、距離の近い第1電子部品を複合チップ104の接続端子が位置する側に設けることで配線効率を高めるようにしてもよい。また、第1電子部品とそれよりも遠方の第2電子部品との両方を複合チップの接続端子が位置する側に設けることで、より配線効率を高めることができる点は言うまでもない。また、第1電子部品と第2電子部品とのうち、遠方の第2電子部品を複合チップ104の接続端子が位置する側に設けることで配線効率を高めるようにしてもよい。この場合、第1電子部品は、複合チップの接続端子が位置する側とは異なる側に配置されることになるので、一見非効率に思えるが、基板全体におけるアドレス情報やデータ情報を伝送する配線パターンの配線効率を考慮した場合には、その方が効果的となる場合もある。また第1電子部品は制御ROMに限らず、コネクタや(終端)抵抗などであってもよい。同様に第2電子部品はコネクタに限らず、制御ROMや(終端)抵抗であってもよい。
図19に示すように、制御ROM105の端子には複合チップ104の端子と接続関係にない端子(NC端子等)があり、図27において(ここではNC端子等は省略されているが)、制御ROM配置領域192における制御ROM105のNC端子が位置する箇所に対してX軸方向にずれた箇所(領域)に、NC端子以外の端子と接続関係にある配線パターンを接続するためのビア(図27においてはv80~v85等が相当)を設けるように構成してもよい。このように構成する理由としては、NC端子等は接続される配線パターンやビアの配置を考慮する必要がないことからその周辺には比較的配線スペースが生じやすい傾向にあるため、その領域を活用してビアを配置することができるからである。また、そのようにNC端子等の周辺はスペースに余裕があるため、ビアからの配線パターンをY軸方向またはX軸方向に引き出しやすくなるというメリットがある。また、NC端子に限らず、VCC端子やGND端子に関しても同様の構成とすることで前述の効果を奏することが可能である。
図31に示すように、複合チップ104の端子と制御ROM105の端子とを接続するための配線パターンを接続するビア(例:v49~v54)を、制御ROM配置領域192の外側近傍またはその周囲に設け、そのビアを介して制御ROM配置領域192内に配線パターンを引き回すように構成することで、そのビアは制御ROM105等に遮蔽されることなく基板の外側から視認可能であるため、制御ROM配置領域192の外側近傍またはその周囲にビアを設けない配線パターンと比べて複合チップ104の端子と制御ROM105の端子とを接続する配線パターンの確認や検査が容易になるとともに、制御ROM配置領域192の外側近傍にビアを配置することでより配線効率を高めることが可能となる。
図27、図28に示すように、ビアv69~v73に関しては、制御ROM配置領域192にその他のビアとともに配列して配置されているが、制御ROM105の端子との接続に関しては、ビアv103~v107を介して制御ROM配置領域192に配線パターンを引き出すように構成している。このように、他の特定層間導通部と共に配列されたビア(v69~v73)と制御ROM105の端子とを接続する配線パターンを、別のビア(v103~v107)を介して制御ROM配置領域192内を引き回すことで配線効率を高めるように構成することができる。また、その場合であってもビアv69~v73に関してはその他のビアと同様に配列されているので、接続関係の確認や通電チェック等の検査については比較的容易に行うことが可能である。
実施形態ではVDP+CPUの複合チップ104を例示したが、VDP機能を有さないCPUチップであってもよい。また、制御ROMについてもCPUの制御プログラムを記憶する記憶媒体に限らず、音声データや画像データを記憶するROMであってもよい。
複合チップ配置領域191や制御ROM配置領域192に位置するビアを、導通チェック用のテストポイントとして使用するようにしてもよい。この場合、複合チップ配置領域191や制御ROM配置領域192に位置するビアの近傍または周辺に、シルク印刷によるテストポイント表記(識別情報の表示)を行うように構成することが望ましい。これにより、複合チップ104や制御ROM105の導通チェックが容易に行えるとともに、複合チップ配置領域191や制御ROM配置領域192を活用してテストポイントのシルク印刷表記を配置することができる。
図42に示すように、SRESET信号とWTDOG信号とを共通の論理集積回路IC7に接続することで、何れかのリセット要因によりリセット信号が入力された場合に適切にリセット処理を行うことが可能となっている。また、論理集積回路IC7からの出力情報(リセット信号)を、複合チップ104及び/又は制御ROM105に対して出力するだけでなく、図41に示すデコーダIC13,IC14に対しても出力する(図42のIO-RSTから出力)ように構成することで、液晶表示ユニット76に対するリセット処理を実行することが可能となる。これにより、異なる電子部品などのハードウェアによる同期的又は略同タイミングでのリセット動作を実現させることができる。
また、CGROMや音声ROMなどの外部ROMをリセットするために、複合チップ104に対して、別途リセット信号を出力する(図42のDDR-RSTから出力)ように構成してもよい。このように、出力対象は同じ複合チップ104であっても、リセット対象毎に異なるリセット信号を出力するように構成してもよい。これにより、リセット対象やリセット目的に応じたリセット処理が可能な回路構成とすることができる。また、図42に示すように、IO-RST信号やDDR-RST信号についても論理集積回路IC7から出力される信号であり、これはCPU-RST信号と同様にSRESET信号及び/又はWTDOG信号が論理集積回路IC7に入力されたことをトリガーに出力される信号である。
また、実施形態では共通の論理集積回路IC7を用いているが、これに限らず複数の論理集積回路を設けるようにしてもよい。この場合、CPU-RST信号、IO-RST信号、DDR-RST信号ごとに異なる論理集積回路を用いるようにしてもよいし、CPU-RST信号と、IO-RST信号,DDR-RST信号とで異なる論理集積回路を用いるように構成してもよい。このように複数の論理集積回路を用いる場合、コストはかかるが、不具合により全てのハードウェアに対してリセット信号が出力されてしまうことを防止することができる。またこの場合であっても、異なる論理集積回路には共通のSRESET信号及び/又はWTDOG信号が入力されるように構成される。
図19に示すように、制御ROM105の端子には複合チップ104の端子と接続関係にない端子(NC等)があり、図27において(ここではNC端子等は省略されているが)制御ROM配置領域192における制御ROMのNC端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)と、NC端子以外の端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)とで、制御ROM配置領域192内に設置されるビアの配置数を異ならせるように構成してもよい。このように、対応する箇所(領域)毎にビアの配置数を異ならせることで、制御ROM配置領域192内のスペースを有効活用するように構成してもよい。また、当然ながらNC端子以外の端子にはビアから引き出された配線パターンが接続されることになるので、近傍に配置する場合には接続距離が短くなるというメリットがあり、逆にNC端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)から引き出されたビアから引き出された配線パターンが接続される場合には、接続距離が長くなるが、配線スペースに比較的余裕があるため、引き回しが容易になるというメリットがある。
また、制御ROM配置領域192のビアのうち制御ROMの端子と直接の接続関係にないビア(例:図27のv68とv74との間に位置する複数のビア)については、図27に示すように、NC端子以外の端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)に設けるようにしてもよい。これらのビアからは第1配線層L1上では配線パターンが引き出されないので、制御ROM配置領域192において配線スペースを阻害する恐れが少ないからである。また、逆に制御ROM配置領域192における制御ROM105のNC端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)に設けるようにしてもよい。この場合には、NC端子以外の端子が位置する箇所に対してX軸方向にずらした箇所(領域)により配線スペースを設けることができる。いずれにしても、実施形態においては、前述のメリットを考慮しながら、制御ROM以外の電子部品(例:コネクタ)との接続関係も意識したうえで、図27に示すようなビア配列を構築している。
図27の例では、アドレス情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアを所定の配列で並べ、データ情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアを所定の配列で並べることで、夫々のビア配列が群となるように設置したが、これに限らず、アドレス情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアと、データ情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアを所定の配列で並べることで1のビア群となるように設置してもよい。この場合、異なる情報を伝送する配線パターンを導通させるビアを密集させることができるので、ビアの設置範囲を比較的小さくすることができる。また、図27に示すビアv87~v90のように、データ情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアの配列の中で、いくつかのビアを小群として配列するように設けてもよく、アドレス情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアについても同様の構成としてもよい。
図27の例では、制御ROM配置領域192にアドレス情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアや、データ情報を伝送するための配線パターンを導通させるビアをそれぞれ所定の配列にて配置したが、これに限らず、制御ROM配置領域192外にて夫々のビアを所定の配列で配置するようにしてもよい。この場合、制御ROM配置領域192を活かすことはできないが、制御ROM配置領域192の外側から制御ROM105の端子へと配線パターンを接続することになるので、制御ROMの端子ごとの接続状況を確認し易くなるというメリットが生じる。ただし、制御ROM配置領域192を使用する場合に比べて、必要な配線スペースが比較的多くなってしまうので、比較的スペースに余裕がある場合にそのような構成を採用すことが望ましい。
図27に示すように、制御ROM105の端子のうちOE#,WE#,BYTE#,WP#/ACCなどの特別な端子の配線パターンについては、制御ROM配置領域192の外側から端子へと配線パターンを接続することで、接続状況を確認し易くなるように構成してもよい。また、CE#,RESET#についても同様の構成とするようにしてもよい。ただし、実施形態においてはチップセレクト信号を入力するためのチップセレクト入力端子であるCE#や、リセット信号を入力するためのリセット端子であるRESET#については、ゴトや不具合の対象となり易いため、配線パターンを不正改造されないように制御ROM配置領域192内から各端子へと配線パターンを接続している。
図26に示すように、複合チップ104の端子と複合チップ配置領域191内のビアに関して、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並んだ複合チップの端子と同様に、複合チップ配置領域191内のビアもY軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶように配置することで、各端子の配列とビアの配列の確認が容易となるようにするとともに、スペース的に余裕の少ない複合チップ配置領域191内において、ビアを整列した形で配置することができる。
また図26に示すように、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並んだ複合チップ104の端子と、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並んだビアは、それぞれY軸方向(及び/又はX軸方向)に重ならない位置となるように配列することが望ましい。このように構成することで、例えば隣り合う又は近傍に位置する端子を避けてビアを配列することができるので、ビアからの配線パターンが配置し易くなる。
また図26に示すように、複合チップ配置領域191内のビアは、複合チップ配置領域191の外周近傍に配置される外側端子(例:HAD18,HAD14,HAD10,HAD6,HAD21,HDT12,HDT7,HDT4,HDT0)及び/又はその内側に配置された端子(例:HAD17,HAD13,HAD9,HAD5,HAD22,HDT13,HDT8,HDT5,HDT1)と、それぞれX軸方向(及び/又はY軸方向)に重ならない位置に配列することが望ましい。これにより、外側端子及び又はその内側に配置された端子を避けてビアを配列することができるので、ビアからの配線パターンが配置し易くなる。つまり、第1配線層L1において、外側端子及び又はその内側に配置された端子を避けてビアを配列しておけば、異なる配線層においてビアから配線パターンを引き出す際に、外側端子及び又はその内側に配置された端子を気にすることなく、X軸方向(及び/又はY軸方向)に向かって直線的に配線パターンを引き出すことが可能となる。
また、図26に示す複合チップ配置領域191の外周近傍に配置される外側端子(例:HAD18,HAD14,HAD10,HAD6,HAD21,HDT12,HDT7,HDT4,HDT0)及び/又はその内側に配置された端子(例:HAD17,HAD13,HAD9,HAD5,HAD22,HDT13,HDT8,HDT5,HDT1)を避けるように配置されたビア(例:V11~V24等)に関して、第1特定のビア(例:v18~v24)と、第1特定のビアよりも複合チップ104の内側に配置されている第2特定のビア(例:v11~v17)については、外側端子及び/又はその内側に配置された端子を避けた結果、第1配線層L1ではX軸方向に夫々重なるように配置されている。この場合に、第1特定のビアよりも複合チップ104の内側に配置されている第2特定のビアについては、例えば、図31に示すような第1配線層L1とは異なる配線層において、第1特定のビアを避けるように配線パターンを配線するように構成してもよい。このように、複数の配線層を利用して、複合チップ配置領域191の外周近傍に配置される外側端子及び又はその内側に配置された端子を避けるように、複合チップ配置領域191の内側に配置された第1特定のビアや第2特定のビアを設け、さらに第1特定のビアを避けるように第2特定のビアから引き出された配線パターンを設けるように構成してもよい。これにより、比較的配線スペースに余裕のない複合チップ配置領域191内から複合チップ配置領域191外へと効率的に配線パターンを引き出すことが可能となる。また、ここでは図26や図31に基づいて、特定の端子や特定のビアを例に示したが、これに限らず、その他の端子やビアについても同様の構成とするようにしてもよい。例えば、図26では複合チップ104の一縁部側を例にしているが、他縁部側においても同様の構成となるようにしてもよい。また、複合チップ配置領域191内の第1配線層L1に比較的配線スペースがある場合には、第1配線層L1において、第1特定のビアをX軸方向(及び/又はY軸方向)に避けるように第2特定のビアを設置するように構成してもよい。
前述したとおり、図26に示す複合チップ配置領域191内のビアを、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶように配置する構成としたことで、当然ながら図31に示す異なる配線層においても複合チップ配置領域191内のビアはY軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶ構成となる。ここで、第1ビア(例:v21)と、第1ビアよりも複合チップ配置領域191の内側に位置する第2ビア(例:v14)と、第2ビアよりも複合チップ配置領域191の内側に位置する第3ビア(例:v6)とがあり、第1ビアはX軸方向に直線状に引き出された配線パターンにより複合チップ配置領域191外へと進行し、第2ビアは第1ビアを避ける方向に第1距離引き出された配線パターンを経てX軸方向に直線状に引き出された第1配線パターン及び接続先である制御ROM105が位置する方向に向かう形で直線状に引き出された第2配線パターンにより複合チップ配置領域191外へと進行し、第3ビアは第1ビア及び/又は第2ビアを避ける方向に第1距離引き出された配線パターン(第2ビアから第1ビアを避ける方向に第1距離引き出された配線パターンと同一方向)と、Y軸方向に直線状に引き出された配線パターン(ここまでの配線パターン長は、第2ビアから第1ビアを避ける方向に第1距離引き出された配線パターンよりも長い)を経て、X軸方向に直線状に引き出された第1配線パターン及び接続先である制御ROM105が位置する方向に向かう形で直線状に引き出された第2配線パターンにより複合チップ配置領域191外へと進行するように構成されている。このように、第1ビア、第2ビア、第3ビアの順に、複合チップ配置領域191の内側に向けて配置される場合には、まず複合チップ配置領域191内に、外側に位置するビアを避けるように配線パターンを設けるように構成してもよい。これにより、複合チップ配置領域191内の配線スペースを有効に活用することができる。
また前述の例では、特定のビアを例に第1ビア、第2ビア、第3ビアの関係性を示したが、これに限らず、図示するその他のビアにおいても同様の構成とすることが望ましい。このように、複数箇所において同様の構成とすることで、単数箇所で実施するよりも、より効果的に複合チップ配置領域191内の配線スペースを有効に活用することができる。また前述の例は、複合チップ配置領域191内の第1配線層L1とは異なる配線層にて実施する点を示したが、これに限らず第1配線層L1にて実施するように構成してもよい。しかしながら、第1配線層L1においては複合チップ104の端子が複数配列されているため、比較的配線スペースに余裕がないことが想定されるので、第1配線層L1とは異なる配線層での実施が望ましい。
また図26の例では、HAD1からHAD0までY軸方向に直線状に並んだ複合チップ104の各端子のように、それぞれの端子から引き出される配線パターンの引き出し方向は異なる(例:HAD1,HAD0は-X-Y方向、HAD8,HAD3,HAD15,HAD20は+X-Y方向、HAD11は-X+Y方向)が、各端子と接続されるビアの配列はY軸方向に直線状に配置されている。このように、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並んだ複合チップ104の端子とそれぞれ配線パターンにより接続されるビア同士をY軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶように配置させる必要はなく、Y軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並んだ関係にない複合チップ104の端子とそれぞれ配線パターンにより接続されるビア同士をY軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶように配置させてもよい。このように構成したとしても、結果的に複合チップ104の端子配列とビアの配列をY軸方向(及び/又はX軸方向)に直線状に並ぶように配置させることができるので、前述の内容と同様の効果を奏することが可能となる。
図26の例では、Y軸方向に直線上に並んだ複合チップ104の複数の端子(例:HDT6,HDT10,HDT15,HAD24)からは、略同一方向に配線パターンが引き出され、それぞれ複合チップ配置領域191内でY軸方向に直線状に並ぶようにビア(例:v17~v14)が配列されている。そして図31に示すように、これらのビアを介して第1配線層L1から第4配線層L4へ導通され、第4配線層L4から配線パターンが引き出される構成となっている。このように、ビアからの導通先(ここでは第4配線層L4)が共通している複合チップ104の端子同士に関して、各端子から同一方向に配線パターンを引き出すように構成してもよい。また、同様に各端子と接続されるビアを複合チップ配置領域191内でY軸方向に直線状に並ぶように配列するようにしてもよい。またこの場合、図26に示すように、アドレス情報を出力するためのアドレス出力端子と、データ情報を入出力するためのデータ入出力端子とを前述の構成とするようにしてもよいし、アドレス情報を出力するためのアドレス出力端子のみ又はデータ情報を入出力するためのデータ入出力端子のみで前述の構成とするようにしてもよい。このように構成することで、各端子の配列とビアの配列及び接続経路となる配線パターンについても確認が容易となる。また、ビアからの導通先(ここでは第4配線層L4)が共通している複合チップ104の端子同士のみならず、ビアから配線パターンを通じて接続先(例:制御ROM105)へと接続される接続先の種類が共通している複合チップ104の端子同士を前述の構成となるようにしてもよい。また、ビアから配線パターンを通じて接続先(例:制御ROM105)へと接続されるまでの配線経路(どの配線層を通過するか、どのような配線パターンにより配線されているか等)が略共通している複合チップ104の端子同士を前述の構成となるようにしてもよい。このように構成することで、各端子の配列とビアの配列及び接続経路となる配線パターンについても確認が容易となる。
以上の説明では、「制御ROM配置領域192内のビアv60~v85,v87~v107(特定層間導通部)の配列を、対応する制御ROM105側の端子(特定第2端子)の配列と近似させている。」等のように「近似」の語を用いたが、この「近似」とは、接続関係にある全ての端子とビアとで配列が一致しているものでもよいし、接続関係にある一部の端子とビアとで配列が一致しているものでもよい。また、接続関係にあるものが複数ある場合(例:所定のビアに対して制御ROMの端子とコネクタ端子)には、片方又は両方の端子の配列と一致しているものでもよい。また、接続先が複数ある場合に、それらが同一の電子部品であれば問題ないが、異なる電子部品である場合には、両方の端子の配列が異なっている可能性が高い。その場合、両方の端子の配列と完全一致するビア配列というのは現実的に不可能である。そこで、できる限り両方の端子の配列と一致させるために、一部共通の配列となるように構成してもよい。例えば、第1接続先の端子の一部の配列(制御ROM105の端子の一部の配列)と、第2接続先の端子の一部の配列(コネクタの端子の一部の配列)と、それぞれの一部の配列と対応するビア配列があってもよいし、第1接続先の端子の一部の配列(制御ROMの端子の一部の配列)と対応するが、第2接続先の端子の一部の配列(コネクタの端子の一部の配列)には対応しない第1ビア配列と、第1接続先の端子の一部の配列(制御ROMの端子の一部の配列)には対応しないが、第2接続先の端子の一部の配列(コネクタの端子の一部の配列)には対応する第2ビア配列と、を備えるような構成であってもよい。そして、このようなビアの配列に関しても、前述の「近似」の関係にあるものとする。
基板の組み立てに関して、「組み立て」とは、複数の基板を組み合わせて1の制御基板が完成されるものであってもよいし、1枚の基板に対してコネクタにハーネスを挿して導電可能な状態とし、またハーネスを介してその他の基板と接続させるものであってもよい。また、複数の基板か1枚の基板かに限らず、基板に対して動作に必要な種々の電子部品を取り付けた状態であってもよい。
以上の実施例の内容は如何様にも組み合わせることが可能であり、組み合わせることでより効果的に配線効率が高まるとともに、ノイズや不正行為に強い基板構成とすることが可能となる。
また、図示している全ての端子配列や配線パターン、電子部品の設置位置等に関しては、最適解を求めて構築したものであり、図示した全ての構成が組み合わされた結果、より好適な配線効率、基板の縮小化、ノイズ低減が可能となっているものである。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。