JP7137337B2 - 皮膚洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
かかる角栓を除去することなく放置していると、肌にざらつきが生じるとともに、角栓が物理的に毛穴を押し広げているために毛穴の開きが大きくなりやすく、角栓の表面では酸化による黒ずみも生じて、美感が損なわれるおそれがある。また、これらはニキビ等の原因となって、発疹や吹き出物等の肌のトラブルを引き起こしやすい。これらのことから、角栓は毛穴目立ちの原因の一つとして、多くの女性の悩みの種となっている。そのため、従来から、こうした角栓を除去するための種々の技術が開発されている。
また、本発明は、2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(X)を0.08質量%以上35質量%以下含有するとともに、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール、及び2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールから選ばれる1種又は2種(Z)を含有し、かつ25℃におけるpHが8.3以上12.5以下である皮膚洗浄剤組成物を提供するものである。
本明細書において、角栓とは、人の皮膚の毛穴内において生理的に形成され、毛穴を栓状に閉塞する物質を意味する。かかる角栓の主成分は角層及び毛包由来のタンパク質であり、これらの主成分にアクネ菌及び黄色ブドウ球菌由来のタンパク質やリソソーム等の細胞内小器官由来のタンパク質等を含むタンパク質、並びにトリグリセライド、遊離脂肪酸や過酸化脂質を含む脂質などが混じりあった物質で角栓は形成されている。
かかるpHの値は、特に本発明の皮膚洗浄剤組成物が後述する成分(Z)を含有しない場合において、所望の効果を充分に発揮させるのに好適な値である。
なお、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、塩酸等のpH調整剤を適宜含有し、上記pHに調整されていてもよい。
成分(A1)の脂肪酸塩を構成する塩としては、アルカリ金属、及びアンモニウムから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、アルカリ金属から選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましく、ナトリウム塩を含むことがさらに好ましい。
また、成分(A1)として、例えば、用いる組成物中において、未中和の脂肪酸と中和剤とにより形成されてなる脂肪酸塩を含有させてもよい。かかる脂肪酸の中和率は、泡量、起泡性を向上させる観点から、50~100%であることが好ましく、70~100%であることがより好ましく、90~100%であることがさらに好ましく、100%であることがさらに好ましい。中和剤としては、具体的には、水酸化カリウム及び水酸化ナトリムから選ばれる1種又は2種が好ましい。
R1O(CH2CH2O)mCH2COOM1・・・(1)
(式(1)中、R1は炭素数10~22のアルキル基又はアルケニル基を示し、mは平均で0.5~10の数を示し、M1は水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを示す。)
M1としては、水素原子;ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸由来のアンモニウム等が挙げられる。これらのうち、上記と同様の観点から、ナトリウム、カリウム、トリエタノールアミン、及びアルギニンから選択される1種又は2種以上が好ましく、ナトリウム、及びカリウムから選択される1種又は2種がより好ましい。
また、かかるエーテルカルボン酸又はその塩の市販品としては、AKYPO RLM 45CA(花王社製)、AKYPO LM 26C(花王社製)等が挙げられる。
なお、成分(A1)の含有量とは、成分(A1)として、例えば上記脂肪酸又はその塩を用いる場合には、脂肪酸換算量を意味し、エーテルカルボン酸又はその塩やN-アシルアミノ酸又はその塩を用いる場合には、酸換算量を意味する。
R2OSO3M2・・・(2)
(式(2)中、R2は炭素数8~22の脂肪族炭化水素基を示し、M2は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びグルクアンモニウムから選ばれるカチオンを示す。)
M2としては、上記と同様の観点から、アルカリ金属、アンモニウムが好ましく、アルカリ金属がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
また、かかるアルキル硫酸エステル塩の市販品としては、例えば、エマール0S(花王社製、ラウリル硫酸ナトリウム)、エマール10PT(花王社製、ラウリル硫酸ナトリウム)、エマールTD(花王社製、ラウリル硫酸トリエタノールアミン)、エマールAD-25R(花王社製、ラウリル硫酸アンモニウム)等が挙げられる。
R3O(CH2CH2O)nSO3M3・・・(3)
(式(3)中、R3は炭素数8~22の脂肪族炭化水素基を示し、M3は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウム、及びグルクアンモニウムから選ばれるカチオンを示し、nは平均付加モル数を示し、0.5~20である。)
nは、上記と同様の観点から、0.5以上が好ましく、また12以下が好ましく、5以下が好ましく、4以下がさらに好ましく、2以下がよりさらに好ましい。具体的なnの範囲は、0.5~12が好ましく、0.5~5がより好ましく、0.5~4がさらに好ましく、0.5~2がよりさらに好ましい。
M3としては、上記と同様の観点から、アルカリ金属、アンモニウムが好ましく、アルカリ金属がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
また、かかるアルキルエーテル硫酸エステル塩の市販品として、例えば、エマール125HP(花王社製、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)、エマール125A(花王社製、ポリオキシエチレン(1)ラウリルエーテル硫酸アンモニウム)、エマール227(花王社製、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム)等が挙げられる。
これらの炭素数12~22のアルケニルスルホン酸又はその塩は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよく、起泡性、泡質をコントロールすることができる観点から、使用目的に応じて2種以上組み合わせて用いるのが好ましい。さらに、起泡性、泡質の観点から、炭素数16のアルケニルスルホン酸又はその塩、或いは炭素数18のアルケニルスルホン酸又はその塩が好ましい。また、これら炭素数16のアルケニルスルホン酸又はその塩と、炭素数18のアルケニルスルホン酸又はその塩とを、混合物として用いることが好ましく、その際における炭素数16のアルケニルスルホン酸又はその塩と炭素数18のアルケニルスルホン酸又はその塩の質量比は、1/9~9/1が好ましく、2/8~8/2がより好ましく、5/5~2/8がさらに好ましい。これらの混合物を用いることで、すすぎ時の感触を高めることができる。
なお、アルケニルスルホン酸又はその塩、アルキルスルホン酸又はその塩は、例えば、特開2015-28123に記載の方法により、製造することができる。
成分(A1)及び(A2)以外のアニオン性界面活性剤の含有量は、本発明の皮膚洗浄剤組成物の剤型によっても左右され得るが、優れた角栓の除去効果を発揮しつつ、良好な起泡性を保持する観点から、かかる組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.10質量%以上であり、また、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以下であり、さらに好ましくは0.5質量%以下である。
成分(B)として、皮脂洗浄性及び角栓の除去効果を高める観点から、HLB11以上の非イオン性界面活性剤(B1)を含有することが好ましい。かかる成分(B1)のHLBは、11以上であって、好ましくは12以上であり、より好ましくは13以上であり、好ましくは20以下であり、より好ましくは19以下であり、さらに好ましくは18以下である。また、成分(B1)のHLBは、11以上であって、11~20が好ましく、12~19がより好ましく、13~18がさらに好ましい。
ここで、HLB(親水性-親油性のバランス〈Hydrop hilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、非イオン性界面活性剤については、次のグリフィン(Griffin)の式により求められるものである。
HLB=20×(界面活性剤分子中の親水基部の分子量/界面活性剤の分子量)
なかでも、皮脂洗浄性、すすぎ性を向上させる観点から、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキルポリグルコシドから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましく、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル及びアルキルポリグルコシドから選択される1種又は2種以上を含むことがより好ましい。
ポリエチレングリコール脂肪酸エステルの市販品としては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12EO)(エマノーン112(HLB13.7)、花王社製)等が好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルの市販品としては、ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル(エマルゲン121-G(HLB16.6)、花王社製)、ポリオキシエチレン(20)2-ヘキシルデシルエーテル(エマルゲン1620G(HLB14)、花王社製)、ポリオキシエチレン(16)ラウリルエーテル(エマルゲン116(HLB15.8)、花王社製)、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル(エマルゲン109P(HLB13.6)、花王社製)、ポリオキシエチレン(20)オクチルドデシルエーテル(エマルゲン2020G(HLB13.3)、花王社製)、ポリオキシエチレン(25)オクチルドデシルエーテル(エマルゲン2025G(HLB14.1)、花王社製)等が好ましい。
アルキルポリグルコシドの市販品としては、デシルグルコシド(マイドール10(HLB15.7)、花王社製)、ラウリルグルコシド(マイドール12(HLB17)、花王社製)等が好ましい。
なかでも、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むことが好ましい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルの市販品としては、イソステアリン酸ポリグリセリル(コスモール41V(HLB8)、日清オイリオグループ社製)等が好ましい。
また、ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースは、セルロースの水酸基における水素原子の一部がヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基で置換されているものであり、これら以外の置換基を有していても良い。具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられる。これらは、セルロースに苛性ソーダを反応させてアルカリセルロースとし、次いで、塩化メチル、モノクロル酢酸、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を作用させ、セルロースの水酸基における水素原子をヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、メチル基、カルボキシメチル基等に置換して得られるものである。
これらのセルロースは、塗布時のたれ落ちを抑制し、経時安定性を向上させる観点から、平均置換度は0より大きく、0.5以上がより好ましく、3以下が好ましく、2以下がより好ましい。また、重量平均分子量は、同様の観点から、200,000以上が好ましく、500,000以上がより好ましく、650,000以上がより好ましく、3,000,000以下が好ましく、2,000,000以下がより好ましく、1,600,000以下が更に好ましい。なお、本発明において、平均置換度は、NMRにより求められ、重量平均分子量は、標準物質をポリエチレンオキシドとしてゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)-多角度レーザー光散乱検出装置(MALLS)システムを用いることにより測定される。
ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースとしては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましく、平均置換度が0.5~2、重量平均分子量が650,000~1,600,000のものが好ましい。
ヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースとしては、例えば、ヒドロキシエチルセルロースでは、CELLOSIZE QP52000H(ダウ・ケミカル社製)、HECダイセル SE400、SE500、SE600、SE850、SE900(以上、ダイセルファインケム社製)等;ヒドロキシプロピルメチルセルロースでは、METOLOSE 60SH、65SH(以上、信越化学工業社製)、BENECEL E50、E4M、E10M、F4MC、K99C、K4M、K15M、K35M、K100M、K200M(以上、ASHLAND社製)等の市販品を使用することができる。
なお、上記成分(Z)は、角栓洗浄力を向上させる観点から、塩形態ではなく、遊離形態で組成物中に存在することが好ましい。すなわち、未中和の脂肪酸のような酸性成分と成分(Z)が脂肪酸塩等の塩を形成することなく、少なくとも一部の成分(Z)は遊離した状態で、成分(Z)単独のまま組成物中に存在することが好ましい。成分(Z)中の遊離形態で存在するものの含有量と成分(Z)の含有量との質量比(遊離状態の成分(Z)の含有量/成分(Z)の含有量)は、上記の観点から、0.6以上が好ましく、0.8以上がより好ましく、0.9以上がさらに好ましく、1.0がさらに好ましい。
なお、成分(X)とともに成分(Z)を含有する本発明で用いる皮膚洗浄剤組成物は、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、塩酸等のpH調整剤を適宜含有してもよい。
なお、これらの各剤は、通常の用途に限られず、目的に応じて他の用途に適用させてもよい。例えば、制汗剤を香料として使用する等、他の用途として転用してもよく、また例えば、制汗剤と香料としての効果を奏するものとして使用する等、他の用途と兼用させてもよい。
本発明の皮膚洗浄剤組成物の剤型は、特に制限されず、泡状、液体状、ペースト状、クリーム状等の剤型が好ましく、角栓への浸透性を向上させる観点から、泡状、液体状がより好ましい。また、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、洗顔料、クレンジング化粧料、ボディ洗浄料、頭皮洗浄料、パック、マッサージ料として用いることができる。なかでも、洗顔料、クレンジング化粧料、ボディ洗浄料、頭皮洗浄料等として用いるのが好ましい。
ただし、用いるその他の成分として、未中和の脂肪酸等の酸性成分が存在する場合、負の電荷を中和するために成分(X)が消費されて、得られる皮膚洗浄剤組成物中における成分(X)の遊離状態での含有量が所定の量より減じられるおそれがあるため、上記工程(II)は、これを加味した工程とするのが望ましい。すなわち、上記工程(II)は、成分(X)を添加する前に、まずは成分(X)以外の各成分を順次混合し、混合及び攪拌して各成分を溶解させ、次いで中和剤を添加して酸性成分を中和させた後、成分(X)を添加し、混合及び攪拌して溶解させる工程(II)’とし、上記工程(III)へ移行するのがよい。
なお、成分(X)とともに成分(Z)も含有する皮膚洗浄剤組成物を得る場合においても、成分(Z)を成分(X)と同様の取扱いとするのが望ましい。
[1]2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(X)を0.08質量%以上35質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である皮膚洗浄剤組成物。
[2]成分(X)の含有量が、好ましくは0.08質量%以上であり、より好ましくは0.10質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、さらに好ましくは1.0質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは4質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、好ましくは35質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下であり、更に好ましくは11質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[1]の皮膚洗浄剤組成物。
[3]成分(X)中の遊離形態で存在するものの含有量と成分(X)の含有量との質量比(遊離状態の成分(X)の含有量/成分(X)の含有量)が、好ましくは0.6以上であり、より好ましくは0.8以上であり、さらに好ましくは0.9以上であり、さらに好ましくは1.0である上記[1]又は[2]の皮膚洗浄剤組成物。
[5]成分(A)が、カルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)、及び/又はスルホン酸基若しくは硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含む上記[4]の皮膚洗浄剤組成物。
[6]成分(A1)が、好ましくは脂肪酸又はその塩、エーテルカルボン酸又はその塩、並びにN-アシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種以上を含むものであり、成分(A2)が、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルカンスルホン酸又はその塩、アルケニルスルホン酸又はその塩、アルキルスルホン酸又はその塩、アシルイセチオン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル又はその塩、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキルスルホコハク酸又はその塩、スルホ脂肪酸メチルエステル又はその塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル又はその塩、並びにモノアシルグリセリン硫酸エステル又はその塩から選ばれる1種又は2種以上を含むものである上記[4]又は[5]の皮膚洗浄剤組成物。
[7]成分(A1)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上であり、好ましくは5質量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下であり、さらに好ましくは1.5質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以下である上記[4]~[6]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[8]成分(A2)の含有量が、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.03質量%であり、さらに好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.10質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上である。また、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは18質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは8質量%であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは4質量%以下であり、さらに好ましくは3質量%以下である上記[4]~[7]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[10]成分(X)の含有量と成分(A2)の含有量との質量比((X)/(A2))が、好ましくは0.005以上であり、より好ましくは0.01以上であり、さらに好ましくは0.10以上であり、より好ましくは0.20以上であり、さらに好ましくは0.25以上であり、さらに好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.5以上である。また、好ましくは100以下であり、より好ましくは60以下であり、さらに好ましくは50以下であり、さらに好ましくは40以下であり、さらに好ましくは30以下であり、さらに好ましくは20以下であり、さらに好ましくは15以下であり、さらに好ましくは14以下であり、さらに好ましくは12.5以下である上記[4]~[9]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[11]成分(A1)及び(A2)以外のアニオン性界面活性剤の含有量が、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、また好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以下であり、さらに好ましくは0.5質量%以下である上記[1]~[10]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[13]成分(B1)が、好ましくはポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、及びアルキルポリグルコシドから選ばれる1種又は2種以上を含むものであり、より好ましくはポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシドから選ばれる1種又は2種以上を含むものである上記[12]の皮膚洗浄剤組成物。
[14]成分(B2)が、好ましくはポリオキシエチレンアルキルエーテル及びポリグリセリン脂肪酸エステルから選択される1種又は2種以上を含むものである上記[12]又は[13]の皮膚洗浄剤組成物。
[15]成分(B)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.4質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[12]~[14]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[16]成分(B1)の含有量と、成分(B2)の含有量との質量比((B1)/(B2))が、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.6以上であり、さらに好ましくは0.8以上であり、さらに好ましくは1.5以上であり、さらに好ましくは2.5以上であり、さらに好ましくは5以上であり、また好ましくは25以下であり、より好ましくは20以下であり、さらに好ましくは16以下であり、さらに好ましくは14以下であり、さらに好ましくは12以下である上記[12]~[15]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[17]成分(X)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((X)/(B))が、0.01以上であり、より好ましくは0.02以上であり、より好ましくは0.03以上であり、より好ましくは0.1以上であり、さらに好ましくは0.3以上であり、さらに好ましくは0.5以上であり、また、好ましくは50以下であり、より好ましくは30以下であり、さらに好ましくは25以下であり、さらに好ましくは20以下であり、さらに好ましくは15以下である上記[12]~[16]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[18]さらに両性界面活性剤(C)を含有し、かかる成分(C)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、また好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下である上記[1]~[17]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[19]さらにポリオール(D)を含有し、かかる成分(D)の含有量が、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1.0質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは8質量%以上であり、10質量%以上であり、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは35質量%以下であり、さらに好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である上記[1]~[18]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[20]成分(D)が、好ましくはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ヘキサグリセリン、デカグリセリン、トリメチルプロパノール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、グルコース、マンノース、ガラクトース、ショ糖、フルクトース、マルトース、マルチトール、キシリトール、イノシトール、ソルビタン及びソルビトールから選択される1種又は2種以上を含み、より好ましくはジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール及びマンニトールから選択される1種又は2種を含む上記[19]の皮膚洗浄剤組成物。
[21]さらに水溶性高分子(E)を含有し、かかる成分(E)の含有量が、組成物中に、好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.10質量%以上であり、さらに好ましくは0.15質量%以上であり、また、好ましくは3量%以下であり、より好ましくは2質量%以下であり、さらに好ましくは1.0質量%以下であり、さらに好ましくは0.8質量%以下である上記[1]~[20]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[22]成分(E)が、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・(メタ)アクリル酸アルキルの共重合体、及びヒドロキシエチル基又はヒドロキシプロピル基が付加したセルロースから選択される1種又は2種以上を含むものである上記[21]の皮膚洗浄剤組成物。
[23]組成物が、さらに中性アミノ酸、ベタイン型化合物及びエチレンジアミン4酢酸塩から選ばれる1種又は2種以上(F)を含有し、かかる成分(F)の含有量が、組成物中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは1.0質量%以上であり、また、好ましくは20量%以下であり、より好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[1]~[22]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[24]成分(F)が、好ましくはトリメチルグリシン、トリメチルセリン、ヒドロキシエチルジメチルグリシン及びモノエタノール-C5-カルボキシベタインから選択される1種又は2種以上含み、より好ましくはトリメチルグリシン、トリメチルセリン及びヒドロキシエチルジメチルグリシンから選択される1種又は2種以上を含み、さらに好ましくはトリメチルグリシンを含むものである上記[23]の皮膚洗浄剤組成物。
[25]組成物が、水(G)を含有し、かかる成分(G)の含有量が、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは20質量%以上であり、さらに好ましくは30質量%以上であり、また好ましくは99.9質量%以下であり、より好ましくは99.5質量%以下であり、さらに好ましくは99質量%以下である上記[1]~[24]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[26]25℃におけるpHが、好ましくは8.8以上であり、より好ましくは9.0以上であり、さらに好ましくは9.2以上であり、さらに好ましくは9.5以上であり、さらに好ましくは9.8以上であり、さらに好ましくは10.0以上であり、好ましくは12.2以下であり、より好ましくは12.0以下であり、さらに好ましくは11.8以下であり、さらに好ましくは11.5以下であり、さらに好ましくは11.2以下であり、さらに好ましくは11.0以下である上記[1]~[25]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[28]25℃におけるpHが、好ましくは8.3以上であり、より好ましくは8.5以上であり、さらに好ましくは8.8以上であり、さらに好ましくは9.0以上であり、さらに好ましくは9.2以上であり、さらに好ましくは9.3以上であり、さらに好ましくは9.5以上であり、さらに好ましくは9.8以上であり、さらに好ましくは10.0以上であり、好ましくは12.5以下であり、より好ましくは12.2以下であり、さらに好ましくは12.0以下であり、さらに好ましくは11.8以下であり、さらに好ましくは11.5以下であり、さらに好ましくは11.2以下であり、さらに好ましくは11.0以下である上記[27]の皮膚洗浄剤組成物。
[29]成分(Z)の含有量が、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは11質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[27]又は[28]の皮膚洗浄剤組成物。
[30]成分(Z)中の遊離形態で存在するものの含有量と成分(Z)の含有量との質量比(遊離状態の成分(Z)の含有量/成分(Z)の含有量)が、好ましくは0.6以上であり、より好ましくは0.8以上であり、さらに好ましくは0.9以上であり、さらに好ましくは1.0である上記[27]~[29]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[31]成分(X)の含有量と成分(Z)の含有量との質量比((X)/(Z))が、好ましくは0.001以上であり、より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.08以上であり、さらに好ましくは0.10以上であり、好ましくは100以下であり、より好ましくは50以下であり、さらに好ましくは20以下であり、さらに好ましくは10以下である上記[27]~[30]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[32]成分(X)と成分(Z)の合計含有量が、好ましくは0.08質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.8質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上であり、さらに好ましくは4質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは5質量%超であり、好ましくは35質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下であり、さらに好ましくは25質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下であり、さらに好ましくは12質量%以下であり、さらに好ましくは11質量%以下であり、さらに好ましくは10質量%以下である上記[27]~[31]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[34]予め水を60~80℃に加熱する工程(I)、工程(I)で得られた水に成分(X)及び必要に応じてその他の成分を順次添加し、混合及び攪拌する工程(II)、並びに工程(II)で得られた混合物を20~35℃に冷却する工程(III)を備える、上記[1]~[33]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物の製造方法。
[35]皮膚洗浄剤組成物中に酸性成分を含み、上記工程(II)において、成分(X)以外の酸性成分を含む各成分を順次混合し、混合及び攪拌して各成分を溶解させる工程(II1)、次いで中和剤を添加して酸性成分を中和させる工程(II2)、次いで成分(X)及び必要により成分(Z)を添加し、混合及び攪拌して溶解させる工程(II3)を含む、上記[34]の皮膚洗浄剤組成物の製造方法。
[36]上記中和剤が、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選択される1種または2種である上記[35]の皮膚洗浄剤組成物の製造方法。
[37]皮膚洗浄剤組成物中に酸性成分を含み、上記工程(II)において、成分(X)以外の酸性成分を含む各成分を順次混合し、混合及び攪拌して各成分を溶解させる工程(II1’)、次いで酸性成分の中和に必要な成分(X)の量以上の成分(X)及び必要により成分(Z)を添加し、混合及び攪拌して溶解させる工程(II2’)を含む、上記[34]の皮膚洗浄剤組成物の製造方法。
[38]好ましくは身体の皮膚であり、より好ましくは顔、首、手足、又は胴体等の頭皮を除く皮膚であり、さらに好ましくはこれらの皮膚上の毛穴部位であり、さらに好ましくは顔の額から鼻先にかけての皮膚上の毛穴部位に、上記[1]~[37]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物を適用し、一定時間経過後に水で洗い流す又は拭き取り材で拭き取る、皮膚洗浄剤組成物の使用方法。
[39]10秒~10分間、好ましくは15秒~5分間、より好ましくは30秒~4分間、さらに好ましくは1~3分間前記適用部位においてマッサージし、次いで適用部位に残存する組成物を水で洗い流す又は拭き取り材で拭き取る、上記[38]の皮膚洗浄剤組成物の使用方法。
[41]成分(X)を2質量%以上15質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である上記[1]~[33]及び[40]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[42]成分(X)を3質量%以上12質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である上記[1]~[33]、[40]及び[41]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[43]成分(X)を5質量%以上10質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である上記[1]~[33]及び[40]~[42]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[45]成分(X)及びアニオン性界面活性剤(A)を含有し、組成物中に成分(X)を0.10質量%以上30質量%以下含有し、成分(A)を0.02質量%以上20質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[44]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[46]成分(X)及びアニオン性界面活性剤(A)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A)を0.1質量%以上15質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[45]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[47]成分(X)及びカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)及び/又はスルホン酸基又は硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A)を0.1質量%以上15質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[46]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[49]成分(X)及びカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)を含有し、組成物中に成分(X)を0.10質量%以上30質量%以下含有し、成分(A1)を0.05質量%以上3質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A1)の含有量との質量比((X)/(A1))が0.1以上70以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[48]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[50]成分(X)及びカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A1)を0.05質量%以上2.0質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A1)の含有量との質量比((X)/(A1))が0.5以上40以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[49]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[51]成分(X)及び脂肪酸又はその塩、エーテルカルボン酸又はその塩、N-アシルアミノ酸塩から選ばれる1種又は2種以上のカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A1)を0.10質量%以上2.0質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A1)の含有量との質量比((X)/(A1))が0.5以上40以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[50]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[53]成分(X)及びスルホン酸基又は硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含有し、組成物中に成分(X)を1.0質量%以上20質量%以下含有し、成分(A2)を0.03質量%以上18質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A2)の含有量との質量比((X)/(A2))が0.01以上60以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[52]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[54]成分(X)及びスルホン酸基又は硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A2)を0.10質量%以上15質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A2)の含有量との質量比((X)/(A2))が0.20以上40以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[53]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[55]成分(X)及びアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アシルイセチオン酸又はその塩、アルキル硫酸エステル又はその塩、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルケニルスルホン酸又はその塩、並びにアルキルスルホン酸又はその塩から選択される1種又は2種以上のスルホン酸基又は硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(A2)を0.10質量%以上15質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(A2)の含有量との質量比((X)/(A2))が0.20以上40以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[54]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[57]成分(X)及び非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.10質量%以上30質量%以下含有し、成分(B)を0.4質量%以上25質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[56]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[58]成分(X)及び非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(B)を0.5質量%以上15質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[57]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[59]成分(X)及びポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキルポリグルコシドから選択される1種又は2種以上の非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(B)を0.5質量%以上15質量%以下含有し、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[58]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[61]成分(X)及び非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.10質量%以上30質量%以下含有し、成分(B)を0.4質量%以上25質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((X)/(B))が0.02以上30以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[60]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[62]成分(X)及び非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(B)を0.5質量%以上15質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((X)/(B))が0.03以上25以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[61]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
[63]成分(X)及びポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びアルキルポリグルコシドから選択される1種又は2種以上の非イオン性界面活性剤(B)を含有し、組成物中に成分(X)を0.5質量%以上25質量%以下含有し、成分(B)を0.5質量%以上15質量%以下含有し、成分(X)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((X)/(B))が0.03以上25以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である、上記[1]~[33]及び[40]~[62]いずれか1の皮膚洗浄剤組成物。
表1~9に示す処方の試料を調製した。具体的には、予め水を70℃に加熱し、残りの成分を順次添加して混合攪拌し、得られた混合物を25℃に冷却して得ることができる。結果を表1~9に合わせて示す。
なお、得られた試料におけるpHの測定は、25℃でpHメーター(堀場製作所製、型番F-22)を用いた。
1.洗浄時の角栓洗浄力の評価
「ビオレ 鼻パック(花王社製)」を用い、鼻部より角栓を除去し、得られた角栓をピンセットにて丁寧に取り出した。
得られた角栓をスライドガラス上に配置し、カバーガラスを被せた後、試料をカバーガラスの縁に0.05mL滴下した。これにより、スライドガラスとカバーガラスのすきまに試料が毛細管現象によって入り込み、角栓と試料を接触させることができる。また、角栓と試料が接触する様子をデジタルマイクロスコープ(VHX-5000;Keyence社製、倍率150倍)で記録し、角栓が試料と接触後1分経過後の試料の角栓への浸透性、及び角栓の崩壊状況について評価を行った。それぞれの評価結果を「角栓洗浄力(浸透性)」、「角栓洗浄力(洗浄時)」として表中に記載する。なお、測定は25℃で行った。
浸透性評価の判定基準は、「試料が角栓内に殆ど浸透していない」状態を1とし、「試料が角栓内の中心まで浸透している」状態を11とし、11段階の相対評価とした。また、角栓洗浄力の崩壊性評価の判定基準は、「角栓の外観変化が殆どない」状態を1とし、「角栓表層からその中心部にかけて剥離・分離が認められる(角栓の外観は初期の形態を留めていない)」状態を11とし、11段階の相対評価とした。
上記の角栓と試料を接触後1分経過後に、カバーガラスの縁にキムワイプ(登録商標)を接触させ、カバーガラス内の試料を除去した。その後、水をカバーガラスの縁に0.05mLをゆっくりと滴下した。また、水を滴下後の試料の様子を前記デジタルマイクロスコープで記録し、角栓が水と接触後1分経過後の角栓の崩壊状況を、前記角栓の崩壊状況の判定基準に従って、評価を行った。評価結果を「角栓洗浄力(水洗時)」として表中に記載する。なお、測定は25℃で行った。
35mLガラス規格瓶に、試料30mL及び不溶性タンパク質(ゼインタンパク)を0.06g加え、不溶性タンパク質が0.2質量%となるように調製する(試験品)。また、試料の代わりに水を加えて不溶性タンパク質が0.2質量%となるように調整した基準品を用意する。その後、25℃の恒温槽中にて、ガラス規格瓶を上下によく振盪攪拌(15cmの振盪幅、5回/3秒の振盪速度にて20回振盪)し、3分間静置後の不溶性タンパク質の沈殿状態を目視にて確認し、試験品の沈殿量(沈殿量はガラス規格瓶内の沈殿物の高さを測定)に対する基準品の沈殿量の比(基準品の沈殿量/試験品の沈殿量)を算出した。この比が大きいほど、タンパク質の凝集を抑制する効果が高いことを表す。
専門のパネラー2人により、各試料0.1mLを各パネラーの手の平に滴下し、10秒間マッサージを行った。マッサージ時の肌のぬるつきを下記判定基準に従って評価した。評価結果は、専門パネラー2人の評価の平均値で表す。ぬるつきが強い程、角層の溶解の程度が大きく、皮膚刺激性が高いことを示す。
3:強いぬるつきを感じる
2:ややつぬるつきを感じる
1:ぬるつきを感じない
専門のパネラー2人により、各試料1mLを顔に均一に塗布し、30秒間、手でマッサージを行い、その後水道水(すすぎ水の水量1000mL/10秒、水温25~30℃)で30秒間すすいだ。すすぎ後、タオルで水気をふき取ってから、20分経過後の肌のやわらかさを下記判定基準に従って評価した。評価結果は、専門のパネラー2人の評価の平均値で表す。
なお、塗布時に皮膚に刺激感を感じた試料については、肌の柔軟化評価試験は行わなかった。当該評価を行っていない試料は、評価結果欄に「-」で表す。
4:とてもやわらかい
3:やややわらかい
2:ややつっぱる
1:とてもつっぱる。
2名の専門パネラーにより、試料1mLを予め濡らした手に滴下し、両方の手のひらを10秒間擦り合わせて泡立て、下記の判定基準に従って評価した。評価結果は、専門のパネラー2人の評価の平均値で表す。
4:泡が多い
3:泡がやや多い
2:泡が少ない
1:泡がほとんどない
0:全く泡立たない
下記モデル皮脂95質量%にカーボンブラックを5質量%分散させて着色し、50℃で溶融後、前腕内側部位に直径3cmの大きさに塗布する(モデル皮脂の塗布量は約0.26mg/cm2)。塗布後、15分間放置して乾燥させた後、試料1.0mL塗布し、30秒マッサージした後、水道水(すすぎ水の水量1000mL/10秒、水温25~30℃)で30秒間すすいだ。すすぎ後の肌へのモデル皮脂の残留量を目視で観察し、その皮脂洗浄性を下記の判定基準に従って評価した。
成分 質量%
スクアレン 9.0
ミリスチン酸ミリスチル 24.9
綿実油 47.0
コレステロール 2.0
パルミチン酸コレステリル 2.0
ラウリン酸 0.2
ミリスチン酸 2.5
パルミチン酸 6.0
ステアリン酸 0.9
オレイン酸 6.4
合計 100
5:モデル皮脂塗布部と非塗布部の境界が全く見えない。
4:モデル皮脂塗布部と非塗布部の境界が部分的にかすかに見える。
3:モデル皮脂塗布部と非塗布部の境界全体がごく薄く見える。
2:モデル皮脂塗布部と非塗布部の境界全体が薄く見える。
1:モデル皮脂塗布部と非塗布部の境界全体が明瞭に見える。
ファンデーション(ソフィーナ プリマヴィスタ(登録商標) リキッドファンデーション オークル05;花王社製)で前腕内側部位に直径3cmの大きさに均一に塗布し、15分乾燥させた。ファンデーション塗布部に試料1.0mL塗布し、30秒マッサージした後、水道水(すすぎ水の水量1000mL/10秒、水温25~30℃)で30秒間すすいだ。すすぎ後の肌へのファンデーションの残留量を目視で観察し、下記の判定基準に従って評価した。
5:ファンデーション塗布部と非塗布部の境界が全く見えない。
4:ファンデーション塗布部と非塗布部の境界が部分的にかすかに見える。
3:ファンデーション塗布部と非塗布部の境界全体がごく薄く見える。
2:ファンデーション塗布部と非塗布部の境界全体が薄く見える。
1:ファンデーション塗布部と非塗布部の境界全体が明瞭に見える。
また、Trisにおいては、角栓と試料を1分間接触させた際に、試料が角栓内に浸透してきているのに対し、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、炭酸水素ナトリウムにおいては、同じ弱塩基であっても角栓内にほとんど浸透していなかった。そのため、角栓と試料が接触(洗浄時を想定)していても角栓の崩壊は進まず、角栓洗浄力はほとんど発現しなかった。
さらに水洗時に、Trisにおいては試料が洗い流され、試料が水に置換する際に角栓が膨潤され、角栓の崩壊がさらに進む現象が見られた。一方、リン酸水素二ナトリウム、リン酸三ナトリウム、炭酸水素ナトリウムにおいては、角栓内に試料がほとんど浸透していなかったため、水洗時においても角栓の膨潤は見られず、角栓の崩壊は進まなかった。
従って、水洗時に角栓の崩壊が進み、毛穴から角栓を除去するためには、洗浄時の角栓洗浄力スコアが3以上であることが好ましく、洗浄時の角栓洗浄力スコアが5以上であれば水洗時に角栓の崩壊が大きくなり、より速やかに角栓を除去することができるため、より好ましい。
*2:ラウリン酸/ミリスチン酸/パルミチ酸/ステアリン酸=1/3/1/1(質量部)
*3:KAO AKIPO RLM-45CA(花王社製)
*4:エマール 10PT(花王社製)
*5:特開2015-28123、製造例7による内部オレフィンスルホン酸塩組成物
*6:エマルゲン 121(花王社製)
*7:エマノーン 1112(花王社製)
*8:マイドール 10(花王社製)
*9:コスモール 41V(日清オイリオグループ社製)
下記に示す洗顔料を調製した。具体的には、予め水を70℃に加熱し、残りの成分を順次添加して混合攪拌し、得られた混合物を25℃に冷却して得ることができる。
下記の洗顔料を用いて、前記角栓洗浄力(洗浄時)及び皮膚色明度の改善効果につき、評価を行った。
専門パネラー(男性)9名に対し、全顔に対して下記洗顔料を3週間連用使用させた(試料使用群)。
同様に別の専門パネラー(男性)5名に対し、下記洗顔料の代わりに一般洗顔料(ビオレスキンケア洗顔料(モイスチャー);花王社製)を同様に使用させた(一般洗顔料使用群)。
両群に対して、VISIA(Canfield Scientific社製)を用いて、使用開始0日(使用前)、7日、14日、21日目に全顔を撮影し、全顔の皮膚部位につき、内部散乱光の平均輝度を算出した。7日、14日、21日目使用後のそれぞれの内部散乱光の平均輝度値から0日目の内部散乱光の平均輝度値の差異を算出し、各群ごとの7日、14日、21日目使用後のそれぞれの内部散乱光の平均輝度値の平均変化量を算出し、図1に示す。
成分名 (質量%)
2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 5
アルギニン 5
POE(21)ラウリルエーテル *6 0.25
ミリスチン酸 0.4
POE(2.6)ラウリルエーテル酢酸 *10 0.1
トレハロース 5
ソルビトール 3.9
マンニトール 10
水 70.35
pH 10
角栓洗浄力(洗浄時) 9
[処方例1~3(洗顔料)]
成分名 処方例1 処方例2 処方例3
2-アミノ-2-ヒドロキシメチル
-1,3-プロパンジオール 5 5 5
2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール - 5 -
2-アミノ-2-メチル
-1,3-プロパンジオール - - 5
アルギニン 5 - -
POE(2)ラウリル硫酸ナトリウム *1 1.0 1.0 1.0
ココイルグルタミン酸ナトリウム 1 1 1
ラウリン酸アミドプロピルベタイン *11 0.5 0.5 0.5
グリセリン 5 5 5
1,3-ブチレングリコール 5 5 5
ヒドロキシエチルセルロース *12 0.1 0.1 0.1
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル
(C10-30))クロスポリマー *13 0.1 0.1 0.1
リンゴ酸50%水溶液 1 2 1
水 70.7 70.7 70.7
pH 10 10 10
角栓洗浄力(洗浄時) 7 3 5
成分名 (質量%)
2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 5
アルギニン 5
POE(21)ラウリルエーテル *6 2
ソルビトール 10
トリメチルグリシン 10
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー *14 0.65
ヒドロキシエチルセルロース *12 0.08
リンゴ酸50%水溶液 0.8
水 66.47
pH 10
角栓洗浄力(洗浄時) 9
成分名 (質量%)
2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール 5
アルギニン 5
POE(21)ラウリルエーテル *6 0.25
ミリスチン酸 0.4
トレハロース 5
ソルビトール 3.9
マンニトール 10
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー *14 0.55
ヒドロキシエチルセルロース *12 0.13
水 66.67
pH 10
角栓洗浄力(洗浄時) 9
*11:アンヒトール 20HD(花王社製)
*12:HECダイセル SE850(ダイセルファインケム社製)
*13:Carbopol ETD2020 polymer(Lubrizol Advanced Materials社製)
*14:Carbopol Ultrez 21 polymer(Lubrizol Advanced Materials社製)
Claims (9)
- 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(X)を0.08質量%以上35質量%以下含有し、さらにカルボン酸基を有するアニオン性界面活性剤(A1)を含有し、
成分(X)の含有量と成分(A1)の含有量との質量比((X)/(A1))が1.0以上100以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である皮膚洗浄剤組成物。 - 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(X)を0.08質量%以上35質量%以下含有し、さらにスルホン酸基若しくは硫酸エステル基を有するアニオン性界面活性剤(A2)を含有し、
成分(X)の含有量と成分(A2)の含有量との質量比((X)/(A2))が0.5以上100以下であり、かつ25℃におけるpHが8.6以上12.5以下である皮膚洗浄剤組成物。 - 成分(X)の含有量が、0.08質量%以上20質量%以下である請求項1に記載の皮膚洗浄剤組成物。
- さらに、ノニオン性界面活性剤(B)を含有する請求項1~3のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(B)が、HLB11以上の非イオン性界面活性剤(B1)、及び/又はHLB11未満の非イオン性界面活性剤(B2)を含有する請求項4に記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 2-アミノ-2-ヒドロキシメチル-1,3-プロパンジオール(X)を0.08質量%以上35質量%以下含有するとともに、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール(Z)を含有し、かつ25℃におけるpHが8.3以上12.5以下である皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(Z)の含有量が、0.1質量%以上15質量%以下である請求項6に記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(X)の含有量と成分(Z)の含有量との質量比((X)/(Z))が、0.001以上100以下である請求項6又は7に記載の皮膚洗浄剤組成物。
- 成分(X)の含有量と成分(Z)の含有量との質量比((X)/(Z))が、1以上100以下である請求項6~8のいずれか1項に記載の皮膚洗浄剤組成物。
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