JP7136645B2 - pneumatic tire - Google Patents
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Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。 The present invention relates to pneumatic tires.
従来、例えば、空気入りタイヤは、タイヤ径方向の外表面を有するゴム表層部を備え、ゴム表層部のタイヤ幅方向の第1側と第2側とは、それぞれ異なるゴム硬度を有するゴムで形成されている(例えば、特許文献1)。斯かる空気入りタイヤにおいては、旋回時の操縦安定性能と旋回時の制動性能との両方の低下を抑制することが難しい。 Conventionally, for example, a pneumatic tire includes a rubber surface layer portion having an outer surface in the tire radial direction, and the first side and the second side in the tire width direction of the rubber surface layer portion are formed of rubbers having different rubber hardnesses. (For example, Patent Document 1). In such a pneumatic tire, it is difficult to suppress deterioration in both steering stability performance during cornering and braking performance during cornering.
そこで、課題は、異なるゴム硬度を有するゴムの界面をゴム表層部に有しつつも、旋回時の操縦安定性能及び旋回時の制動性能が低下することを抑制することができる空気入りタイヤを提供することである。 Therefore, an object of the present invention is to provide a pneumatic tire that has an interface between rubbers having different rubber hardnesses in the surface layer of the rubber, and is capable of suppressing deterioration of steering stability performance during turning and braking performance during turning. It is to be.
空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる複数の主溝を備える空気入りタイヤであって、タイヤ径方向の外表面を有するゴム表層部を備え、前記ゴム表層部は、第1ゴムで形成される第1ゴム部と、第1ゴムのゴム硬度よりも大きいゴム硬度である第2ゴムで形成される第2ゴム部と、を備え、前記第1ゴム部は、車両装着時に内側に配置され、前記第2ゴム部は、車両装着時に外側に配置され、前記第1ゴム部と前記第2ゴム部との界面は、タイヤ幅方向で最も外側に配置される一対の主溝間に配置され、車両装着時にタイヤ赤道面よりも内側のタイヤ外径の平均は、車両装着時にタイヤ赤道面よりも外側のタイヤ外径の平均よりも、大きい。 A pneumatic tire includes a plurality of main grooves extending in the tire circumferential direction, and includes a rubber surface layer portion having an outer surface in the tire radial direction, the rubber surface layer portion being formed of a first rubber. a first rubber portion; and a second rubber portion formed of a second rubber having a rubber hardness higher than that of the first rubber, the first rubber portion being disposed inside when mounted on a vehicle, The second rubber portion is arranged on the outside when mounted on a vehicle, and the interface between the first rubber portion and the second rubber portion is arranged between a pair of main grooves arranged on the outermost side in the tire width direction, The average outer diameter of the tire inside the equatorial plane when mounted on the vehicle is larger than the average outer diameter of the tire outside the equatorial plane when mounted on the vehicle.
また、空気入りタイヤは、前記複数の主溝及び接地端によって区画される複数の陸部を備え、前記複数の陸部のうち、全体が車両装着時にタイヤ赤道面よりも内側に配置される陸部は、少なくとも二つ備えられ、車両装着時に最も内側に配置される陸部の、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差の平均は、車両装着時に内側から2番目に配置される陸部の、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差の平均よりも、大きい、という構成でもよい。 Further, the pneumatic tire includes a plurality of land portions partitioned by the plurality of main grooves and the ground contact edge, and among the plurality of land portions, the land portions are arranged entirely inside an equatorial plane of the tire when mounted on a vehicle. At least two portions are provided, and the average of the tire outer diameter differences between the positions of the land portions arranged on the innermost side when mounted on the vehicle, which are the same distance in the tire width direction from the tire equatorial plane, is calculated from the inner side when mounted on the vehicle. It may be configured such that the second land portion is larger than the average of the tire outer diameter difference between the positions that are equally distant from the tire equatorial plane in the tire width direction.
また、空気入りタイヤは、前記複数の主溝と接地端とによって区画される複数の陸部を備え、前記第1ゴム部で構成される陸部のボイド比は、前記第2ゴム部で構成される陸部のボイド比よりも、小さい、という構成でもよい。 In addition, the pneumatic tire includes a plurality of land portions partitioned by the plurality of main grooves and the ground contact edge, and the land portion composed of the first rubber portion has a void ratio of the land portion composed of the second rubber portion. A configuration in which the void ratio is smaller than the void ratio of the land portion to be used may also be used.
また、空気入りタイヤは、前記複数の主溝によって区画されることによって、前記タイヤ赤道面を含むセンター陸部を備え、前記界面は、前記センター陸部に位置する、という構成でもよい。 Further, the pneumatic tire may be provided with a center land portion including the tire equatorial plane by being partitioned by the plurality of main grooves, and the interface may be positioned in the center land portion.
以下、空気入りタイヤにおける一実施形態について、図1~図8を参照しながら説明する。なお、各図(図9及び図10も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。 An embodiment of a pneumatic tire will be described below with reference to FIGS. 1 to 8. FIG. In addition, in each figure (as well as in FIGS. 9 and 10), the dimensional ratios of the drawings and the actual dimensional ratios do not necessarily match, and the dimensional ratios between the drawings do not necessarily match. do not have.
各図において、第1の方向D1は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)1の回転中心であるタイヤ回転軸と平行であるタイヤ幅方向D1であり、第2の方向D2は、タイヤ1の直径方向であるタイヤ径方向D2であり、第3の方向D3は、タイヤ回転軸周りのタイヤ周方向D3である。
In each figure, the first direction D1 is the tire width direction D1 parallel to the tire rotation axis, which is the center of rotation of the pneumatic tire (hereinafter also simply referred to as "tire") 1, and the second direction D2 is , the tire radial direction D2, which is the diameter direction of the
なお、タイヤ幅方向D1において、内側は、タイヤ赤道面S1に近い側となり、外側は、タイヤ赤道面S1から遠い側となる。また、タイヤ径方向D2において、内側は、タイヤ回転軸に近い側となり、外側は、タイヤ回転軸から遠い側となる。 In the tire width direction D1, the inner side is the side closer to the tire equatorial plane S1, and the outer side is the side farther from the tire equatorial plane S1. In addition, in the tire radial direction D2, the inner side is the side closer to the tire rotation axis, and the outer side is the side farther from the tire rotation axis.
タイヤ赤道面S1とは、タイヤ回転軸に直交する面で且つタイヤ1のタイヤ幅方向D1の中心に位置する面のことであり、タイヤ子午面とは、タイヤ回転軸を含む面で且つタイヤ赤道面S1と直交する面のことである。また、タイヤ赤道線とは、タイヤ1のタイヤ径方向D2の外表面(後述する、トレッド面2a)とタイヤ赤道面S1とが交差する線のことである。
The tire equatorial plane S1 is a plane orthogonal to the tire rotation axis and is located at the center of the tire width direction D1 of the
図1に示すように、本実施形態に係るタイヤ1は、ビードを有する一対のビード部11と、各ビード部11からタイヤ径方向D2の外側に延びるサイドウォール部12と、一対のサイドウォール部12のタイヤ径方向D2の外端部に連接され、タイヤ径方向D2の外表面が路面に接地するトレッド部2とを備えている。本実施形態においては、タイヤ1は、内部に空気が入れられる空気入りタイヤ1であって、リム20に装着される。
As shown in FIG. 1, the
また、タイヤ1は、一対のビードの間に架け渡されるカーカス層13と、カーカス層13の内側に配置され、空気圧を保持するために、気体の透過を阻止する機能に優れるインナーライナー層14とを備えている。カーカス層13及びインナーライナー層14は、ビード部11、サイドウォール部12、及びトレッド部2に亘って、タイヤ内周に沿って配置されている。
The
タイヤ1は、タイヤ赤道面S1に対して非対称となる構造である。本実施形態においては、タイヤ1は、車両への装着向きを指定されたタイヤであり、リム20に装着する際に、タイヤ1の左右何れを車両に対面するかを指定されたタイヤである。なお、トレッド部2のトレッド面2aに形成されるトレッドパターンは、タイヤ赤道面S1に対して非対称となる形状としている。
The
車両への装着の向きは、サイドウォール部12に表示されている。具体的には、サイドウォール部12は、タイヤ外表面を構成すべく、カーカス層13のタイヤ幅方向D1の外側に配置されるサイドウォールゴム12aを備え、該サイドウォールゴム12aの表面に、表示部を有している。
The direction of attachment to the vehicle is indicated on the
例えば、車両装着時に内側(各図における左側であって、以下、「車両内側」ともいう)D11に配置される一方のサイドウォール部12は、車両内側となる旨の表示(例えば、「INSIDE」等)を付されている。また、例えば、車両装着時に外側(各図における右側であって、以下、「車両外側」ともいう)D12に配置される他方のサイドウォール部12は、車両外側となる旨の表示(例えば、「OUTSIDE」等)を付されている。なお、車両内側D11は、タイヤ1が車両に装着された際に、車両中心に近い側となり、車両外側D12は、タイヤ1が車両に装着された際に、車両中心から遠い側となる。
For example, one
トレッド部2は、路面に接地するトレッド面2aを有するトレッドゴム21と、トレッドゴム21とカーカス層13との間に配置されるベルト部22とを備えている。また、トレッド部2は、ベルト部22を補強するために、トレッドゴム21とベルト部22との間に配置されるベルト補強部23を備えている。
The
トレッド面2aは、実際に路面に接地する接地面を有しており、当該接地面のうち、タイヤ幅方向D1の外側端は、接地端2b,2cという。なお、接地端2b,2cのうち、車両内側D11の接地端2bは、車両内側接地端2bといい、車両外側D12の接地端2cは、車両外側接地端2cという。また、該接地面は、タイヤ1を正規リム20にリム組みし、正規内圧を充填した状態でタイヤ1を平坦な路面に垂直に置き、正規荷重を加えたときの路面に接地するトレッド面2aを指す。
The
正規リム20は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ1ごとに定めるリム20であり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば「Design Rim」、ETRTOであれば「Measuring Rim」となる。
The
正規内圧は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、ETRTOであれば「INFLATIONPRESSURE」であるが、タイヤ1が乗用車用である場合には180kPaとする。
The normal internal pressure is the air pressure determined for each
正規荷重は、タイヤ1が基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ1ごとに定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば上記の表に記載の最大値、ETRTOであれば「LOAD CAPACITY」であるが、タイヤ1が乗用車用である場合には内圧180kPaの対応荷重の85%とする。
The normal load is the load defined for each
ベルト部22は、少なくとも一つ(本実施形態においては、二つ)のベルト層22a,22bを備えている。具体的には、ベルト部22は、第1ベルト層22aと、第1ベルト層22aよりもタイヤ径方向D2の外側に配置される第2ベルト層22bとを備えている。なお、ベルト層22a,22bの層数は、特に限定されない。
The
ベルト補強部23は、ベルト層22a,22bをタイヤ幅方向D1に亘って覆うように配置されるキャップ補強層23aを備えている。また、ベルト補強部23は、ベルト層22a,22bのタイヤ幅方向D1の端部を覆うように配置されるエッジ補強層23b,23bを備えている。なお、ベルト補強部23の有無及び位置は、特に限定されない。
The
図1及び図2に示すように、トレッドゴム21は、タイヤ周方向D3に延びる複数の主溝3a,3bを備えている。主溝3a,3bは、タイヤ周方向D3に連続して延びている。本実施形態においては、主溝3a,3bは、タイヤ周方向D3に沿ってストレート状に延びている、という構成であるが、斯かる構成に限られず、例えば、屈折を繰り返してジグザグ状に延びている、という構成でもよく、また、例えば、湾曲を繰り返して波状に延びている、という構成でもよい。
As shown in FIGS. 1 and 2, the
主溝3a,3bは、例えば、摩耗するにしたがって露出することで摩耗度合が分かるように、溝を浅くしてある部分、所謂、トレッドウエアインジケータ(図示していない)を備えている。また、例えば、主溝3a,3bは、接地端2b,2c間の距離(接地端2b,2c間のタイヤ幅方向D1の寸法)の3%以上の溝幅を有している。また、例えば、主溝3a,3bは、5mm以上の溝幅を有している。
The
複数の主溝3a,3bにおいては、タイヤ幅方向D1の最も外側に配置される一対の主溝3a,3aは、ショルダー主溝3aといい、また、一対のショルダー主溝3a,3a間に配置される主溝3bは、センター主溝3bという。なお、車両内側D11のショルダー主溝3aは、車両内側ショルダー主溝3aといい、車両外側D12のショルダー主溝3aは、車両外側ショルダー主溝3aという。また、センター主溝3bの有無及び個数は、特に限定されないが、本実施形態においては、センター主溝3bの個数は、二つである。
Of the plurality of
トレッドゴム21は、主溝3a,3b及び接地端2b,2cによって区画される複数の陸部4~8を備えている。複数の陸部4~8においては、ショルダー主溝3aと接地端2b,2cとによって区画される陸部4,5は、ショルダー陸部4,5といい、隣接される主溝3a,3b同士によって区画され、一対のショルダー陸部4,5間に配置される陸部6~8は、ミドル陸部6~8という。
The
ミドル陸部6~8のうち、ショルダー主溝3aとセンター主溝3bとによって区画される陸部6,7は、メディエイト陸部6,7といい、センター主溝3b,3b同士によって区画される陸部8は、センター陸部8という。なお、車両内側D11のショルダー陸部4は、車両内側ショルダー陸部4といい、車両外側D12のショルダー陸部5は、車両外側ショルダー陸部5といい、車両内側D11のメディエイト陸部6は、車両内側メディエイト陸部6といい、車両外側D12のメディエイト陸部7は、車両外側メディエイト陸部7という。
Of the
本実施形態においては、センター主溝3b,3bは、タイヤ赤道面S1を挟むように配置されている。これにより、センター陸部8は、タイヤ赤道面S1を含むように配置されている。これにより、車両内側ショルダー陸部4及び車両内側メディエイト陸部6の全体は、タイヤ赤道面S1よりも、車両内側D11に配置され、車両外側ショルダー陸部5及び車両外側メディエイト陸部7の全体は、タイヤ赤道面S1よりも、車両外側D12に配置されている。
In this embodiment, the center
また、陸部4~8は、複数の陸溝3c,3dを備えている。複数の陸溝3c,3dは、タイヤ周方向D3に対して交差するように延びている。そして、タイヤ周方向D3に対して交差するように延びている陸溝3c,3dのうち、溝幅が1.6mm以上である陸溝3cは、幅溝3cといい、溝幅が1.6mm未満である陸溝3dは、サイプ3dという。なお、陸部4~8は、溝幅が主溝3a,3bの溝幅よりも小さく且つタイヤ周方向D3に沿って連続的又は断続的に延びる陸溝を備えていてもよく、斯かる陸溝は、周溝という。
Also, the
図3に示すように、トレッドゴム21は、タイヤ径方向D2の外表面であるトレッド面2aを有するゴム表層部9と、ゴム表層部9よりもタイヤ径方向D2の内側に配置されるゴム内層部21aとを備えている。なお、ゴム内層部21aの有無及び層数は、特に限定されない。また、ゴム内層部21aのうち、タイヤ径方向D2の最も内側に配置されるゴム内層部21aは、ベースゴムといい、ゴム表層部9及び他のゴム内層部21aは、キャップゴムという。
As shown in FIG. 3, the
ゴム表層部9は、第1ゴムで形成される第1ゴム部9aと、第1ゴムのゴム硬度よりも大きいゴム硬度である第2ゴムで形成される第2ゴム部9bとを備えている。なお、ゴム硬度は、「JIS K6253-1-2012 3.2 デュロメータ硬さ」に基づき、23℃で測定した硬度である。
The rubber
各ゴムのゴム硬度は、特に限定されないが、例えば、第1ゴムのゴム硬度は、66~70としてもよく、また、例えば、第2ゴムのゴム硬度は、70~74としてもよい。また、例えば、第1ゴムと第2ゴムとのゴム硬度差は、特に限定されないが、例えば、2~6としてもよい。 The rubber hardness of each rubber is not particularly limited. For example, the rubber hardness of the first rubber may be 66-70, and the rubber hardness of the second rubber may be 70-74. Further, for example, the difference in rubber hardness between the first rubber and the second rubber is not particularly limited, but may be, for example, 2-6.
ゴム表層部9は、第1ゴム部9aと第2ゴム部9bとの界面9cを備えている。そして、界面9cは、一対のショルダー主溝3a,3a間に配置されている。これにより、制動時に、一対のショルダー主溝3a,3a間に配置される界面9cに、歪みが発生するため、当該歪みが路面に対する抵抗となる。したがって、制動距離を低減させることができるため、制動性能を向上させることができる。
The rubber
また、本実施形態においては、界面9cは、トレッド面2aに現れるように、主溝3a,3bではなく、陸部8に位置している。これにより、界面9cで発生する歪みが、路面に対する直接的な抵抗となる。
Further, in the present embodiment, the
しかも、本実施形態においては、界面9cは、センター陸部8、具体的には、タイヤ赤道面S1に位置している。これにより、タイヤ赤道面S1に近いほど制動時の接地圧が大きくなることに対して、界面9cが、タイヤ赤道面S1に最も近い(具体的には、タイヤ赤道面S1を含む)センター陸部8に位置していることになる。これにより、界面9cで発生する歪みが、路面に対して効果的な抵抗となるため、制動距離を効果的に低減させることができる。
Moreover, in the present embodiment, the
また、第1ゴム部9aは、ゴム表層部9の車両内側D11に配置されており、第2ゴム部9bは、ゴム表層部9の車両外側D12に配置されている。これにより、外輪として旋回する際に大きな力が作用する車両外側D12に、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bが、配置されている。したがって、ゴム表層部9の車両外側D12の剛性を大きくすることができるため、旋回時の操縦安定性能を向上させることができている。
The
なお、界面9cは、例えば、主溝3a,3bに位置しており、トレッド面2aに現れていない、という構成でもよい。また、界面9cは、ミドル陸部6~8に位置しているものの、センター陸部8ではなく、メディエイト陸部6,7に位置している、という構成でもよい。
It should be noted that the
また、界面9cは、センター陸部8に位置しているものの、タイヤ赤道面S1から離れて位置している、という構成でもよい。例えば、界面9cとタイヤ赤道面S1との間の距離は、接地端2b,2c間の距離(接地端2b,2c間のタイヤ幅方向D1の寸法)の10%以下であることが好ましく、また、5%以下であることがより好ましく、3%以下であることが非常に好ましい。
Alternatively, the
図2に戻り、本実施形態においては、第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比よりも、小さくなっている。これにより、ゴム硬度が相対的に小さい第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比よりも、小さくなっている。したがって、車両内側D11の陸部4,6,8と車両外側D12の陸部5,7,8との剛性差が大きくなることを抑制できる。
Returning to FIG. 2, in the present embodiment, the void ratio of the
なお、第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8は、車両内側ショルダー陸部4及び車両内側メディエイト陸部6と、センター陸部8のうち、界面9c(タイヤ赤道面S1)よりも車両内側D11の領域である。したがって、第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比とは、車両内側接地端2bと界面9cとの間の陸部4,6,8の面積(主溝3a,3bを含まず、陸溝3c,3dを含む)の総和に対する、陸溝3c,3dの面積の総和の比率のことである。
The
また、第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8は、車両外側ショルダー陸部5及び車両外側メディエイト陸部7と、センター陸部8のうち、界面9c(タイヤ赤道面S1)よりも車両外側D12の領域である。したがって、第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比とは、車両外側接地端2cと界面9cとの間の陸部5,7,8の面積(主溝3a,3bを含まず、陸溝3c,3dを含む)の総和に対する、陸溝3c,3dの面積の総和の比率のことである。
Further, the
なお、車両内側メディエイト陸部6における、幅溝3c(サイプ3dは除く)のピッチ(タイヤ周方向D3の間隔)は、車両外側メディエイト陸部7における、幅溝3c(サイプ3dは除く)のピッチよりも、大きくなっている。また、車両内側ショルダー陸部4における、幅溝3c(サイプ3dは除く)のピッチは、車両外側ショルダー陸部5における、幅溝3c(サイプ3dは除く)のピッチよりも、大きくなっている。
The pitch (the interval in the tire circumferential direction D3) of the
ここで、陸部4~8の構成について、図4~図6を参照しながら説明する。
Here, the configuration of the
図4~図6に示すように、トレッド部2のタイヤ径方向D2の外表面には、基準面となるプロファイル面S2が存在する。プロファイル面S2は、タイヤ赤道面S1を基準として対称となっている。図4~図6(図9及び図10も同様)においては、プロファイル面S2は、破線で図示されている。
As shown in FIGS. 4 to 6, the outer surface of the
そして、タイヤ赤道面S1よりも車両外側D12のトレッド面2aは、プロファイル面S2と一致している。一方、タイヤ赤道面S1よりも車両内側D11のトレッド面2aの一部は、プロファイル面S2よりも、タイヤ径方向D2で外側に位置している。即ち、タイヤ赤道面S1よりも車両内側D11の陸部4,6は、プロファイル面S2からタイヤ径方向D2の外側に突出する突出部41,61を備えている。なお、図4~図6(図9及び図10も同様)においては、突出部41,61は、誇張して図示されている。
A
本実施形態においては、全体がタイヤ赤道面S1よりも車両内側D11に配置されている陸部4,6、即ち、車両内側ショルダー陸部4及び車両内側メディエイト陸部6が、突出部41,61を備えている。これにより、タイヤ赤道面S1よりも車両内側D11のタイヤ外径R1の平均は、タイヤ赤道面S1よりも車両外側D12のタイヤ外径R2の平均よりも、大きくなっている。
In the present embodiment, the
なお、突出部41,61がプロファイル面S2からタイヤ径方向D2の外側に突出する量(以下、単に「突出量」ともいう)W1は、タイヤ赤道面S1からタイヤ幅方向D1に同じ距離W2だけ離れた位置同士のタイヤ外径R1,R2の差(以下、単に「タイヤ外径差」という)ΔR(=R2-R1)から算出できる。具体的には、突出部41,61の突出量W1は、当該タイヤ外径差ΔRの50%である。
The amount W1 by which the
図5に示すように、車両内側メディエイト陸部6は、タイヤ幅方向D1で均等に三つの領域A61~A63に区分できる。そして、各領域A61~63は、タイヤ幅方向D1の内側から、それぞれ内側領域A61,中央領域A62,外側領域A63という。
As shown in FIG. 5, the vehicle inner
そして、車両内側メディエイト陸部6の突出部61の突出量W1が最大となるトレッド面2aの位置、即ち、突出部61の頂点62は、車両内側メディエイト陸部6の中央領域A62に配置されている。なお、本実施形態においては、車両内側メディエイト陸部6のうち、タイヤ外径差ΔRが最大となるトレッド面2aの位置は、突出部61の頂点62である。
The position of the
図6に示すように、車両内側ショルダー陸部4は、タイヤ幅方向D1で均等に三つの領域A41~A43に区分できる。そして、各領域A41~43は、タイヤ幅方向D1の内側から、それぞれ内側領域A41,中央領域A42,外側領域A43という。
As shown in FIG. 6, the vehicle inner
そして、車両内側ショルダー陸部4の突出部41の突出量が最大となるトレッド面2aの位置、即ち、突出部41の頂点42は、車両内側ショルダー陸部4の中央領域A42に配置されている。なお、本実施形態においては、車両内側ショルダー陸部4のうち、タイヤ外径差ΔRが最大となるトレッド面2aの位置は、突出部41の頂点42である。
The position of the
ところで、陸部4,6の中央領域A42,A62は、内側領域A41,A61及び外側領域A43,A63よりも路面に接地し難いことに対して、突出部41,61の頂点42,62は、陸部4,6の中央領域A42,A62に配置されている。これにより、陸部4,6がタイヤ幅方向D1の全域に亘って接地することができる。
By the way, the central regions A42, A62 of the
また、図5及び図6に示すように、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの平均よりも、大きくなっている。そして、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの最大値は、車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの最大値よりも、大きくなっている。
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, the average tire outer diameter difference ΔR of the vehicle inner
即ち、車両内側ショルダー陸部4の突出部41の突出量W1の最大値は、車両内側メディエイト陸部6の突出部61の突出量W1の最大値よりも、大きくなっている。なお、突出部41,61の突出量W1の最大値は、特に限定されないが、例えば、ショルダー主溝3aの深さの1%~3%とすることができる。
That is, the maximum value of the protrusion amount W1 of the projecting
本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の作用について比較例と比較して説明する。
The configuration of the
比較例に係るタイヤは、本実施形態に係るタイヤ1と比較して、トレッド面2aがタイヤ赤道面S1を基準として対称となっている、即ち、比較例に係るタイヤは、本実施形態に係るタイヤ1に対して、タイヤ幅方向D1の全域に亘ってタイヤ外径差ΔRがない、という構成に変更されたタイヤである。
Compared with the
図7は、比較例に係るタイヤの接地形状を示しており、図8は、本実施形態に係るタイヤ1の接地形状を示している。具体的には、図7及び図8に係る接地形状は、外輪として旋回した時の接地形状を示している。なお、図7及び図8においては、陸溝3c,3dは、図示されていない。
FIG. 7 shows the ground contact shape of the tire according to the comparative example, and FIG. 8 shows the ground contact shape of the
図7に示すように、外輪として旋回した際には、車両外側D12に大きな力が作用するため、車両内側D11の接地長(接地形状のタイヤ周方向D3の長さ)は、車両外側D12の接地長に対して、非常に短くなる。これにより、比較例に係るタイヤにおいては、タイヤ1全体における接地面積が小さくなるため、旋回時の制動性能が低下する。
As shown in FIG. 7, when turning as an outer wheel, a large force acts on the vehicle outer side D12. It becomes very short compared to the ground length. As a result, in the tire according to the comparative example, the ground contact area of the
それに対して、本実施形態に係るタイヤ1においては、タイヤ赤道面S1よりも車両内側D11のタイヤ外径R1の平均は、タイヤ赤道面S1よりも車両外側D12のタイヤ外径R2の平均よりも、大きくなっている。これにより、図8に示すように、車両内側D11の接地長が短くなることを抑制することができるため、タイヤ1全体における接地面積が大きくなる。
On the other hand, in the
しかも、外輪として旋回した際には、車両内側D11に位置するほど、接地長が短くなり易いことに対して、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの平均よりも、大きくなっている。これにより、車両内側D11に位置するほど接地長が短くなることを効果的に抑制することができている。したがって、旋回時の制動性能を効果的に向上させることができる。
Moreover, when turning as an outer wheel, the ground contact length tends to be shorter as the vehicle is positioned closer to the vehicle inner side D11. It is larger than the average of the tire outer diameter difference ΔR in the
さらに、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bが、車両外側D12に配置されている。これにより、車両外側D12の領域の剛性を大きくすることができるため、旋回時の操縦安定性能を向上させることもできている。このように、本実施形態に係るタイヤ1においては、異なるゴム硬度を有するゴムの界面9cをゴム表層部9に有しつつも、旋回時の操縦安定性能及び旋回時の制動性能が低下することを抑制することができている。
Furthermore, the
また、ゴム硬度が相対的に小さい第1ゴム部9aは、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bと比較して、摩耗し易い。そして、第1ゴム部9aが車両内側D11に配置されているため、タイヤ1がキャンバー角のある車両に装着された場合には、第1ゴム部9aのゴムの摩耗量が大きくなる。
Also, the
それに対して、第1ゴム部9aの陸部4,6が、突出部41,61を備えている。これにより、第1ゴム部9aの陸部4,6のゴム体積が大きくなっているため、第1ゴム部9aのゴムの摩耗量が大きい場合でも、タイヤ1の寿命が短くなることを抑制することができる。
On the other hand, the
以上より、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向D3に延びる複数の主溝3a,3bを備える空気入りタイヤ1であって、タイヤ径方向D2の外表面を有するゴム表層部9を備え、前記ゴム表層部9は、第1ゴムで形成される第1ゴム部9aと、第1ゴムのゴム硬度よりも大きいゴム硬度である第2ゴムで形成される第2ゴム部9bと、を備え、前記第1ゴム部9aは、車両装着時に内側D11に配置され、前記第2ゴム部9bは、車両装着時に外側D12に配置され、前記第1ゴム部9aと前記第2ゴム部9bとの界面9cは、タイヤ幅方向D1で最も外側に配置される一対の主溝3a,3a間に配置され、車両装着時にタイヤ赤道面S1よりも内側D11のタイヤ外径R1の平均は、車両装着時にタイヤ赤道面S1よりも外側D12のタイヤ外径R2の平均よりも、大きい。
As described above, the
斯かる構成によれば、制動時に、第1ゴム部9aと第2ゴム部9bとの界面9cには、歪みが発生する。そして、界面9cが、タイヤ幅方向D1で最も外側に配置される一対の主溝3a,3a間に配置されているため、当該歪みが路面に対する抵抗となる。したがって、制動距離を低減させることができるため、制動性能を向上させることができる。
According to such a configuration, distortion occurs at the
また、外輪として旋回する際に、車両装着時に外側D12の領域に大きな力が作用することに対して、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bが、車両装着時に外側D12に配置されている。これにより、車両装着時に外側D12の領域の剛性を大きくすることができるため、旋回時の操縦安定性能を向上させることができる。 Further, when turning as an outer ring, a large force acts on the region of the outer side D12 when mounted on the vehicle. there is As a result, the rigidity of the region of the outer side D12 can be increased when the tire is mounted on the vehicle, so the steering stability performance during turning can be improved.
ところで、旋回時の外輪において、車両装着時に内側D11の領域の接地長が、短くなり易い。そこで、車両装着時にタイヤ赤道面S1よりも内側D11のタイヤ外径R1の平均は、車両装着時にタイヤ赤道面S1よりも外側D12のタイヤ外径R2の平均よりも、大きくなっている。 By the way, in the outer ring during turning, the contact length of the area of the inner side D11 tends to be short when the tire is mounted on the vehicle. Therefore, the average of the tire outer diameter R1 at the inner side D11 of the tire equatorial plane S1 when mounted on the vehicle is larger than the average of the tire outer diameter R2 at the outer side D12 of the tire equatorial plane S1 when mounted on the vehicle.
これにより、外輪として旋回した際に、車両装着時に内側D11の領域の接地長が短くなることを抑制することができる。したがって、旋回時の外輪において、タイヤ1全体の接地面積が大きくなるため、旋回時の制動性能を向上させることができる。その結果、異なるゴム硬度を有するゴムの界面9cをゴム表層部9に有しつつも、旋回時の操縦安定性能及び旋回時の制動性能が低下することを抑制することができる。
As a result, when turning as the outer wheel, it is possible to prevent the contact length of the inner side D11 region from being shortened when the tire is mounted on the vehicle. Therefore, the ground contact area of the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、前記複数の主溝3a,3b及び接地端2b,2cによって区画される複数の陸部4~8を備え、前記複数の陸部4~8のうち、全体が車両装着時にタイヤ赤道面S1よりも内側D11に配置される陸部4,6は、少なくとも二つ備えられ、車両装着時に最も内側D11に配置される陸部4の、タイヤ赤道面S1からタイヤ幅方向D1に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両装着時に内側D11から2番目に配置される陸部6の、タイヤ赤道面S1からタイヤ幅方向D1に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差ΔRの平均よりも、大きい、という構成である。
Further, the
斯かる構成によれば、旋回時に、車両内側D11に位置するほど、接地長が短くなり易いことに対して、車両装着時に最も内側D11に配置される陸部4の、タイヤ赤道面S1からタイヤ幅方向D1に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両装着時に内側D11から2番目に配置される陸部6の、当該タイヤ外径差ΔRの平均よりも、大きくなっている。これにより、車両内側D11に位置するほど接地長が短くなることを効果的に抑制することができている。
According to such a configuration, when the vehicle is mounted on the vehicle, the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、前記複数の主溝3a,3bと接地端2b,2cとによって区画される複数の陸部4~8を備え、前記第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、前記第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比よりも、小さい、という構成である。
Further, the
斯かる構成によれば、ゴム硬度が相対的に小さい第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、ゴム硬度が相対的に大きい第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比よりも、小さくなっている。これにより、車両装着時に内側D11に配置される陸部4,6,8と車両装着時に外側D12に配置される陸部5,7,8との剛性差が大きくなり過ぎることを抑制することができる。
According to such a configuration, the void ratio of the
また、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、前記複数の主溝3a,3bによって区画されることによって、前記タイヤ赤道面S1を含むセンター陸部8を備え、前記界面9cは、前記センター陸部8に位置する、という構成である。
Further, the
斯かる構成によれば、界面9cがセンター陸部8に位置しているため、界面9cで発生する歪みが、路面に対する直接的な抵抗となる。しかも、タイヤ赤道面S1に近いほど制動時の接地圧が大きくなることに対して、界面9cが、タイヤ赤道面S1に最も近いセンター陸部8に位置しているため、界面9cで発生する歪みが、路面に対して効果的な抵抗となる。
According to such a configuration, since the
なお、空気入りタイヤ1は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、空気入りタイヤ1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
Note that the
(1)上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部41,61の頂点42,62は、陸部4,6の中央領域A42,A62に配置されている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、突出部41,61の頂点42,62は、陸部4,6の内側領域A41,A61に配置されている、という構成でもよい。
(1) In the
また、例えば、図9に示すように、突出部61の頂点62は、陸部6の外側領域A63に配置されている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、旋回時に、車両内側D11に位置するほど、接地長が短くなり易いことに対して、当該接地長が短くなることを効果的に抑制することができる。
Alternatively, for example, as shown in FIG. 9 , the apex 62 of the projecting
(2)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部41,61は、頂点42,62を備えている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、図10に示すように、突出部61がプロファイル面S2から突出する量は、陸部6のタイヤ幅方向D1の所定の領域に亘って同じである、即ち、突出部61は、頂点62を備えていない、という構成でもよい。なお、図10に係る突出部61は、角部に面取りを備えている、という構成であるが、面取りを備えていない、という構成でもよい。
(2) Further, in the
(3)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部41,61は、タイヤ赤道面S1よりも車両内側D11に配置される陸部4,6のみに備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、突出部は、タイヤ赤道面S1よりも車両外側D12に配置される陸部5,7,8にも備えられている、という構成でもよい。
(3) In addition, in the
(4)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、突出部41,61は、車両内側ショルダー陸部4及び車両内側メディエイト陸部6の二つの陸部4,6に備えられている、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成に限られない。例えば、突出部41,61は、車両内側ショルダー陸部4又は車両内側メディエイト陸部6の一つの陸部4,6のみに備えられている、という構成でもよい。即ち、突出部41,61を有する陸部4,6の個数は、特に限定されない。
(4) In the
(5)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両内側D11から2番目の陸部6である車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの平均よりも、大きい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの平均は、車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの平均以下である、という構成でもよい。
(5) In the
(6)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの最大値は、車両内側D11から2番目の陸部6である車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの最大値よりも、大きい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、車両内側ショルダー陸部4のタイヤ外径差ΔRの最大値は、車両内側メディエイト陸部6のタイヤ外径差ΔRの最大値以下である、という構成でもよい。
(6) In the
(7)また、上記実施形態に係る空気入りタイヤ1においては、第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比よりも、小さい、という構成である。しかしながら、空気入りタイヤ1は、斯かる構成が好ましいものの、斯かる構成に限られない。例えば、第1ゴム部9aで構成される陸部4,6,8のボイド比は、第2ゴム部9bで構成される陸部5,7,8のボイド比以上である、という構成でもよい。
(7) In addition, in the
1…空気入りタイヤ、2…トレッド部、2a…トレッド面、2b…車両内側接地端、2c…車両外側接地端、3a…ショルダー主溝、3b…センター主溝、3c…陸溝(幅溝)、3d…陸溝(サイプ)、4…車両内側ショルダー陸部、5…車両外側ショルダー陸部、6…ミドル陸部(車両内側メディエイト陸部)、7…ミドル陸部(車両外側メディエイト陸部)、8…ミドル陸部(センター陸部)、9…ゴム表層部、9a…第1ゴム部、9b…第2ゴム部、9c…界面、11…ビード部、12…サイドウォール部、12a…サイドウォールゴム、13…カーカス層、14…インナーライナー層、20…リム、21…トレッドゴム、21a…ゴム内層部、22…ベルト部、22a…第1ベルト層、22b…第2ベルト層、23…ベルト補強部、23a…キャップ補強層、23b…エッジ補強層、41…突出部、42…頂点、61…突出部、62…頂点、A41…内側領域、A42…中央領域、A43…外側領域、A61…内側領域、A62…中央領域、A63…外側領域、D1…タイヤ幅方向、D2…タイヤ径方向、D3…タイヤ周方向、D11…車両内側、D12…車両外側、R1…タイヤ外径、R2…タイヤ外径、ΔR…タイヤ外径差、S1…タイヤ赤道面、S2…プロファイル面
DESCRIPTION OF
Claims (3)
タイヤ径方向の外表面を有するゴム表層部を備え、
前記ゴム表層部は、第1ゴムで形成される第1ゴム部と、第1ゴムのゴム硬度よりも大きいゴム硬度である第2ゴムで形成される第2ゴム部と、を備え、
前記第1ゴム部は、車両装着時に内側に配置され、
前記第2ゴム部は、車両装着時に外側に配置され、
前記第1ゴム部と前記第2ゴム部との界面は、タイヤ幅方向で最も外側に配置される一対の主溝間に配置され、
車両装着時にタイヤ赤道面よりも内側のタイヤ外径の平均は、車両装着時にタイヤ赤道面よりも外側のタイヤ外径の平均よりも、大きく、
前記空気入りタイヤは、前記複数の主溝及び接地端によって区画される複数の陸部を備え、
前記複数の陸部のうち、全体が車両装着時にタイヤ赤道面よりも内側に配置される陸部は、少なくとも二つ備えられ、
車両装着時に最も内側に配置される陸部の、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差の平均は、車両装着時に内側から2番目に配置される陸部の、タイヤ赤道面からタイヤ幅方向に同じだけ離れた位置同士のタイヤ外径差の平均よりも、大きい、空気入りタイヤ。 A pneumatic tire comprising a plurality of main grooves extending in the tire circumferential direction,
Equipped with a rubber surface layer portion having an outer surface in the tire radial direction,
The rubber surface layer portion includes a first rubber portion made of a first rubber and a second rubber portion made of a second rubber having a rubber hardness higher than that of the first rubber,
The first rubber portion is arranged inside when mounted on a vehicle,
The second rubber portion is arranged on the outside when mounted on the vehicle,
The interface between the first rubber portion and the second rubber portion is arranged between a pair of main grooves arranged on the outermost side in the tire width direction,
The average outer diameter of the tire inside the equatorial plane when mounted on the vehicle is larger than the average outer diameter of the tire outside the equatorial plane when mounted on the vehicle,
The pneumatic tire comprises a plurality of land portions defined by the plurality of main grooves and ground contact edges,
Of the plurality of land portions, at least two land portions are provided wholly arranged inside the tire equatorial plane when mounted on the vehicle,
The average of the tire outer diameter differences between the positions of the innermost land portions when mounted on the vehicle that are the same distance in the tire width direction from the tire equatorial plane is the second innermost land portion when mounted on the vehicle. , a pneumatic tire that is larger than the average of the tire outer diameter difference between positions that are the same in the tire width direction from the tire equatorial plane.
前記界面は、前記センター陸部に位置する、請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 A center land portion including the tire equatorial plane is provided by being partitioned by the plurality of main grooves,
The pneumatic tire according to claim 1 or 2 , wherein the interface is located on the center land portion.
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