JP7136611B2 - 建築用仕切り材の設置方法 - Google Patents
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Description
また、本発明に係る建築用仕切り材の設置構造によれば、基礎面部にストッパー部材を取り付け、建築用仕切り材の設置の際の位置決めに用いたから、容易に位置決めが行える他、建築用仕切り材の設置個所のズレ防止にも役立つ。
図1は、この実施の形態に係る建築用仕切り材の設置構造を示したものである。
この建築用仕切り材の設置構造では、保持部材2、建築用仕切り材4、及び自己吸着性のある気泡構造を有するシート状吸着材6(以下、単に「シート状吸着材6」という。)、保持用ランナー材8及びストッパー部材9等を有する。この建築用仕切り材4は、例えば部屋の間仕切り材或いは壁材等に用いられる。
また、天井面部12は、例えば、天井構造部から吊り下げたハンガー14に野縁受け15を架設し、この野縁受け15に交差して野縁16を平行に取り付け、各野縁16に天井板17を止着して形成する。
保持部材2の材質としては、鋼材(軽量鋼板)、ステンレス鋼材、アルミニウム等の軽量金属材、或いは塩化ビニル等の合成樹脂材等が利用できる。
また建築用仕切り材4として、上下部にそれぞれ上部側の枠材及び下部側の枠材が配置され、これら枠材間にスタッドを複数横に並べて配置し、両面に仕上げパネルを貼り付けボード状に仕上げたものも利用できる。この建築用仕切り材4の場合、下部側の枠材を保持部材2として使用可能であり、この場合、新たに保持部材2を取り付けなくてもよい。
このため、シート状吸着材6を基礎面部10等へ止着後、必要により脱着した場合であっても、糊残りなく剥がすことが可能であり、基礎面部10及びシート状吸着材等の再利用も有効に行える。また、シート状吸着材6は何度でも吸着及び脱着が可能である。
保持用ランナー材8の材質等は、上記保持部材2と同様であり、軽量鋼板を屈曲形成したもの等を用いる。保持用ランナー材8は、ビス等の止着具或いは接着材等を用いて基板部11を天井面部12に固定する。
建物の部屋内に建築用仕切り材4を配置する場合、基礎面部10に建築用仕切り材4の下部を配置し、また上方の天井面部12に保持用ランナー材8を固定し、これに建築用仕切り材4の上部側を嵌めて取り付けるようにしても良い。
ストッパー部材9についても、その底面部にシート状吸着材6を接着し、これを基礎面部10に吸着し、ストッパー部材9を止着固定することとしてもよい。またストッパー部材9は、接着材(粘着材)或いは止着具等を用いて基礎面部10に取り付けてもよい。
ストッパー部材9は、建築用仕切り材4の位置決め用以外に、建築用仕切り材4の設置個所のズレ防止にも役立つ。
そして、シート状吸着材6を接着した保持部材2を、建築用仕切り材4の下端部の全体にわたって取り付けた。これにより、当該保持部材2を平坦な基礎面部10に固定(固着)する場合、保持部材2を基礎面部10に圧着するのみで、シート状吸着材6が基礎面部10に吸着固着し、建築用仕切り材4の設置が可能となる。
上記建築用仕切り材4は、仮設住宅、イベント会場などの特設ルーム等、一時的に利用する目的の場所(部屋)等への設置及び模様替え等による移設などに有効に利用でき、また一般住宅、オフィス等への設置及び移設などにも利用可能である。
また、建築用仕切り材4を部屋の壁材としても利用できる。この場合、室内の壁部(例えば粗い仕上げの壁部)の前面に建築用仕切り材4を配置し、壁面の仕上げ等に利用する。そして、建築用仕切り材4が不要になった場合、建築用仕切り材4は容易に取り外すことができ、また建築用仕切り材4の再利用も可能である。
このテープ材18としては、例えば合成樹脂製の気密テープ等が有効である。テープ材の幅は、50mm、100mm或いは建築用仕切り材4の幅程度とする。気密テープは、防水性、耐久性が高く曲線部等に追従しやすく、また透湿防水機能を有している。
この弾性部材19としては、コイルスプリング、ゴム材、スポンジ材、合成樹脂材等が用いられる。弾性部材19は、接着材、止着具等を用いて保持用ランナー材8に取付ける。
建築用仕切り材4を間仕切り材として用いる場合、例えば部屋を二分割する場合には、該当設置箇所の基礎面部10に目印線(墨出し)を引き、その上方の天井面部12に当該目印線と平行に保持用ランナー材8を取り付ける。
また、ストッパー部材9として、断面L字状の長尺材を用いる。ストッパー部材9は、上記目印線を目安に、接着材等を用いて基礎面部10に取り付ける。ストッパー部材9の取り付けの際、シート状吸着材6を用いてもよい。
またここでは、上記目印線を目安にして、上記テープ材18を上記ストッパー部材9の側部に貼着しておく。
この建築用仕切り材4は、全体が矩形状であり、底辺部、左右の側辺部、及び上辺部を有する。建築用仕切り材4の縦の長さは、部屋の基礎面部10から天井面部12間と同程度の長さとする。建築用仕切り材4の横幅は、部屋を仕切る左右の間隔(両壁部間等)の寸法、或いはその複数分の1の長さに分割したものを用いてもよい。このように、建築用仕切り材4は、部屋の大きさに応じて、一枚或いは複数枚を横に並べて配置する。
そして、建築用仕切り材4には、下端部の辺全体にわたって保持部材2を装着する。この保持部材2は、接着材或いはビス等の止着具を用いて建築用仕切り材4に固定する。この止着具は、例えば保持部材2の側板部22から建築用仕切り材4の下端部の近傍にかけて止着(螺設)する。
この後、建築用仕切り材4を間仕切り材として、部屋の所定位置に取り付ける。
建築用仕切り材4は、間仕切りの範囲(横の幅)に応じて、一枚或いは複数枚を横に並べて設置する。
上記シート状吸着材6は、自己吸着性により基礎面部10に容易に吸着し、基礎面部10に止着固定される。
このため、部屋の模様替え等を行う場合、例えば、間仕切り用としての建築用仕切り材4が容易に取り外せ、元の広い部屋に戻すこと等も簡単に行える。また、建築用仕切り材4に取り付けたシート状吸着材6は、再利用が可能であり利便性にも寄与する。
また、部屋の模様替えを行う場合であっても、壁材としての建築用仕切り材4を取り外し、別の壁材を設置すること等も容易に行え、加えて建築用仕切り材4の再利用等にも寄与する。
これら他の実施の形態についても、各部材の名称(同一符号)及び構成、設置方法及び設置構造の形態、及び作用効果等は、特に説明しない限り上記実施の形態と同様である。
この場合、保持部材2の基板部の裏面部に沿ってシート状吸着材6の一方の面部を接着しておく。そして、基礎面部10の設置箇所に沿って保持部材2を配置し、この裏面部に取り付けたシート状吸着材6の他方の面部を基礎面部10に吸着させる。
そして、上部保持部材26の基板部28の裏面部に沿って上記シート状吸着材6の一方の面部を接着する。次に、天井面部12の設置箇所に沿って上部保持部材26を配置し、同時にシート状吸着材6の他方の面部を天井面部12に吸着させる。また、上部保持部材26の基板部28の内側に、上記弾性部材19を介在させても良い。
また、建築用仕切り材4の上部側を天井面部12に取り付ける際、天井面部12に配置した保持用ランナー材8などに嵌める等して取り付けてもよい。
そして、建築用仕切り材4の下端部を、先に基礎面部10に配置した保持部材2の基板部20に嵌めて保持固定させ、建築用仕切り材4を基礎面部10の上に止着設置する。
また、この場合の建築用仕切り材4の設置方法及び設置構造は、保持部材2が除かれる点以外は、上記実施の形態と同様である。
次に、上記建築用仕切り材4の上部側を天井面部12に取り付け、建築用仕切り材4を基礎面部10の設置個所に配置する。これと同時に、建築用仕切り材4の下端部を先に基礎面部10に配置したシート状吸着材6の他方の面部に接着させる。こうして、建築用仕切り材4を基礎面部10の上に止着設置する。
4 建築用仕切り材
6 気泡構造を有するシート状吸着材(シート状吸着材)
8 保持用ランナー材
9 ストッパー部材
10 基礎面部
12 天井面部
19 弾性部材
20,28 基板部
26 上部保持部材
Claims (3)
- 基礎面部とその上方の天井面部との間に配置され、境を仕切る建築用仕切り材の設置方法であって、自己吸着性のある気泡構造を有し、一方の面部及び他方の面部が表裏に形成された帯状のシート状吸着材と、上記建築用仕切り材の下端部を保持し基板部が平坦な長尺状の保持部材と、断面L字状の長尺材からなるストッパー部材と、を具備し、
上記天井面部に基板部が平坦な保持用ランナー材を配置し、上記保持用ランナー材の基板部の下部に弾性部材を介在させ、当該弾性部材に上記建築用仕切り材の上端部を弾性保持させることとし、
上記保持部材の基板部の裏面部に沿って上記シート状吸着材の上記一方の面部を接着した上記保持部材を、上記建築用仕切り材の下端部に取り付け、
上記基礎面部に、上記シート状吸着材を底面部に接着した上記ストッパー部材を吸着させて取り付け、これを上記建築用仕切り材の設置の際の位置決めに用い、
上記保持用ランナー材に上記建築用仕切り材の上端部を保持させ、上記建築用仕切り材の上部側を上記天井面部に取り付ける一方、上記建築用仕切り材を上記基礎面部の設置個所に配置するとともに、上記建築用仕切り材の重量による押圧により、上記シート状吸着材の上記他方の面部を上記基礎面部に吸着させ、上記建築用仕切り材を上記基礎面部に止着し、
上記建築用仕切り材を移設する際には、上記シート状吸着材を上記基礎面部から脱着して再利用することを特徴とする建築用仕切り材の設置方法。 - 基礎面部とその上方の天井面部との間に配置され、境を仕切る建築用仕切り材の設置方法であって、自己吸着性のある気泡構造を有し、一方の面部及び他方の面部が表裏に形成された帯状のシート状吸着材と、上記建築用仕切り材の下端部を保持し断面L状で基板部が平坦な長尺状の保持部材と、上記建築用仕切り材の上端部を保持し基板部が平坦な長尺状の上部保持部材と、断面L字状の長尺材からなるストッパー部材と、を具備し、
上記上部保持部材の基板部の裏面部に沿って上記シート状吸着材の上記一方の面部を接着し、上記天井面部の設置箇所に沿って上記上部保持部材を配置するとともに上記シート状吸着材の上記他方の面部を吸着させ、
上記上部保持部材の基板部の下部に弾性部材を介在させ、当該弾性部材に上記建築用仕切り材の上端部を弾性保持させることとし、
上記基礎面部に、上記シート状吸着材を底面部に接着した上記ストッパー部材を吸着させて取り付け、これを上記建築用仕切り材の設置の際の位置決めに用い、
上記保持部材の基板部の裏面部に沿って上記シート状吸着材の上記一方の面部を接着し、上記基礎面部の設置箇所に沿って上記保持部材を配置するとともに上記シート状吸着材の上記他方の面部を吸着させ、
上記建築用仕切り材の上端部を上記上部保持部材の基板部に保持させ、上記建築用仕切り材の上端部を上記天井面部に止着する一方、上記建築用仕切り材の下端部を上記保持部材の基板部に保持させ、上記建築用仕切り材の重量による押圧により、上記建築用仕切り材を上記基礎面部に止着し、
上記建築用仕切り材を移設する際には、上記シート状吸着材を上記基礎面部から脱着して再利用することを特徴とする建築用仕切り材の設置方法。 - 上記建築用仕切り材は、部屋の間仕切り材又は壁材として使用することを特徴とする請求項1又は2に記載の建築用仕切り材の設置方法。
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