JP7135273B2 - liquid carton - Google Patents
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Description
本発明は、液体用紙容器に関し、特に内容物を注出するための口栓やディスペンサーポンプを備えて内容物を小出しに注出して使用することが出来、浴室等の水に濡れた場所でも長期間使用することが出来る液体用紙容器に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a paper container for liquid, and in particular, it is provided with a spout for pouring out the contents and a dispenser pump, so that the contents can be poured out little by little and used for a long time even in a wet place such as a bathroom. It relates to paper containers for liquids that can be used for a period of time.
従来シャンプーやリンスなどの容器としては、ある程度の剛性を持ったプラスチック製のボトル容器が一般的に使用されていた。これは、これらの容器が浴室内など水に濡れる環境に長期間置かれることが多いためである。これらの容器は、コストがかかることから、別途詰替用のパウチ入りの製品を用意して、中身が無くなると中身だけ詰替えて使用することが多かった。 Conventionally, as a container for shampoo, conditioner, etc., a plastic bottle container having a certain degree of rigidity was generally used. This is because these containers are often placed in wet environments such as bathrooms for long periods of time. Since these containers are costly, it is often the case that a product containing a refill pouch is prepared separately, and when the contents are used up, only the contents are refilled and used.
この詰替の手間を省き、かつ容器のコストを低減させる目的で、プラスチックボトルに替えて紙容器を使用しようとする提案がなされている。特許文献1に記載されたディスペンサー付き紙容器は、容器本体にディスペンサーが取付けられるディスペンサー装着部と、ディスペンサー装着部を釣支する支持部とを備えた紙容器である。
In order to save the trouble of refilling and reduce the cost of containers, proposals have been made to use paper containers instead of plastic bottles. A paper container with a dispenser described in
また、特許文献2に記載されたポンプ注出用液体紙容器は、一般的なゲーベルトップ型紙容器を逆さにして、平坦な天面にポンプを取り付け、切妻屋根状の底部には、底部安定部材を嵌め込んで、自立性を持たせたものである。
In addition, the paper container for pumping out liquid described in
特許文献1に記載されたディスペンサー付き紙容器は、成形に伴って折り込んだ紙の端面が底面に露出しているため、長期間水に濡れていると紙の端面から水が浸み込み、容器が脆弱になったり、黴が生えたりするという問題がある。
In the paper container with a dispenser described in
特許文献2に記載されたポンプ注出用液体紙容器は、底面に用いる底部安定部材を耐水性の材質にすることで、ある程度この問題を避けることができるものの、底部安定部材に要するコストが別途かかることから、トータルコストの面で、中途半端なものとならざるを得ない。
The liquid paper container for pumping described in
本発明の解決しようとする課題は、特別な部材を用いることなく、水に濡れる環境に置かれても紙の端面から水が浸み込まない液体用紙容器を提案するものである。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a paper container for liquid that does not allow water to permeate through the edges of the paper even when placed in a wet environment without using a special member.
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、紙の表面及び裏面に耐水性の合成樹脂フィルムを貼り合わせた積層体を成形してなる液体用紙容器であって、
前記容器は、天面、4つの側面、底面を備える直方体形状であって、
前記容器側面の互に対向する2つの側面に固定された折込側面をそれぞれ備え、
紙の端面は底面に略平行に折込側面下端に前記折込側面に位置しており、
天面に注出口を有し、底面から高さ3mm以内の範囲に紙の端面が存在しておらず、
前記注出口は、上から押圧することにより一定量の液体を注出するポンプであることを特徴とする液体用紙容器である。
As a means for solving the above problems, the invention according to
The container has a rectangular parallelepiped shape with a top surface, four side surfaces, and a bottom surface,
Equipped with folded side surfaces fixed to two mutually opposing side surfaces of the container side surface,
The end surface of the paper is located at the lower end of the folded side surface substantially parallel to the bottom surface, and
The top surface has a spout, and the edge of the paper does not exist within a height range of 3 mm from the bottom surface,
The paper container for liquid is characterized in that the spout is a pump that dispenses a certain amount of liquid by pressing from above.
本発明に係る液体用紙容器は、紙の表裏面に耐水性の層を備え、底面から高さ3mm以
内の範囲に紙の端面が存在していないため、水に濡れる場所に置かれても、紙の表裏面や端面から水が浸み込むことがない。
The paper container for liquid according to the present invention has a water-resistant layer on the front and back surfaces of the paper, and the edge of the paper does not exist within a height range of 3 mm from the bottom surface. Water does not seep through the front, back, or edges of the paper.
また、請求項2に記載の発明は、前記積層体からなる一枚のブランクを成形してなることを特徴とする請求項1に記載の液体用紙容器である。 According to a second aspect of the present invention, there is provided the paper container for liquid according to the first aspect, which is formed by molding a single blank made of the laminate .
また、請求項3に記載の発明は、前記積層体は、水蒸気及び酸素の透過を防止するバリア層を含むことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の液体用紙容器である。
Further, the invention according to
本発明に係る液体用紙容器は、紙の表裏面に耐水性の層を備えたことに加え、底面から高さ3mm以内の範囲に紙の端面が存在していないため、水に濡れる場所に置かれても、紙の表裏面及び端面から水が浸み込むことがない。このため浴室内で使用するような用途にも用いることができる。 The paper container for liquid according to the present invention has a water-resistant layer on the front and back surfaces of the paper, and the edge of the paper does not exist within a height of 3 mm from the bottom, so it can be placed in a place where it gets wet with water. Even if it is wet, water will not seep through the front and back surfaces and the edges of the paper. Therefore, it can be used for applications such as those used in the bathroom.
本発明に係る液体用紙容器は、注出口以外に特別な部材を用いていないため、コスト面において優れている。このため、内容物が無くなった時点で使い捨てることができ、詰め替えの手間が省ける。また使用終了時には、紙容器としてリサイクルまたは廃棄することができるなど、紙容器としての長所をすべて具備している。 The paper container for liquid according to the present invention does not use special members other than the spout, so it is excellent in terms of cost. For this reason, the container can be discarded when the content is used up, saving the trouble of refilling. In addition, it has all the advantages of a paper container, such as being able to be recycled or discarded as a paper container after use.
請求項2に記載されたように、容器の形状が直方体形状である場合には、容器自体の成形も容易であり、使用時には置き場所をとらないなどの効果がある。
As described in
請求項3に記載されたように、注出口としてポンプを備えたものである場合には、シャンプーやリンス、ボディソープなど浴室内において使用される多くの用途に用いることができる。
As described in
請求項4に記載されたように、積層体が、水蒸気及び酸素の透過を防止するバリア層を含むものである場合には、製品の段階あるいは使用の段階における長期保存性や耐久性が向上する。
As described in
以下、図面を参照しながら、本発明に係る液体用紙容器について詳細に説明する。図1は、本発明に係る液体用紙容器1の一実施態様を示した斜視説明図である。また、図5は、本発明に係る液体用紙容器に用いる積層体10の層構成の一例を示した断面模式図である。また、図3は、図1に示した液体用紙容器のブランク20を示した平面模式図である。
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION A paper container for liquid according to the present invention will be described in detail below with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective explanatory view showing one embodiment of a
本発明に係る液体用紙容器1は、紙層12の表面及び裏面に耐水性の合成樹脂フィルム11、14を貼り合わせた積層体10を成形してなる液体用紙容器であって、天面21に注出口6を有し、底面3から高さ3mm以内の範囲に紙の端面8が存在していないことを特徴とする。図1においては、紙の端面8を二重線で表している。
A paper container for
図1に示した例では、底面3から天面2までの実際の高さは85mmであり、底面から側面における紙の端面8までの高さは25mmである。実験によれば、底面から高さ3mm以内の範囲に紙の端面が存在しなければ、紙容器が濡れた場所に放置された場合であっても、紙の端面から水が浸透することは避けられることが分かった。
In the example shown in FIG. 1, the actual height from the
なお、底面から紙の端面までの距離については、理想的には5mm以上あるとさらに良い結果が得られる。 As for the distance from the bottom surface to the edge of the paper, ideally, if the distance is 5 mm or more, even better results can be obtained.
紙容器の形状としては、この例のように、直方体形状に限らず、立方体形状や四角柱形状など、任意である。 The shape of the paper container is not limited to a rectangular parallelepiped shape as in this example, but may be a cubic shape, a quadrangular prism shape, or the like.
図1に示した例では、天面2に設けた注出口6は、定量吐出ポンプであり、上部を1回押すことにより、一定量の内容物を注出することができる。注出口6としては、このようなポンプに限らず、一般的な内付口栓、外付口栓、またはスプレー口栓など、任意に選択可能である。また、ポンプの場合、紙容器側にはねじ付きのフランジを取り付け、ポンプを取り付け、取り外し可能とすることにより、ポンプのみ繰り返し使用するようにすることもできる。
In the example shown in FIG. 1, the
紙容器に用いる積層体10としては、紙層12の表面に少なくとも表面合成樹脂フィルム11と裏面合成樹脂フィルム16を具備することが、必須である。図5に示した例ではさらに紙層12と裏面合成樹脂フィルム16の間にバリア層14を備え、紙層とバリア層を接着させるためのポリオレフィン樹脂層13と、バリア層14と裏面合成樹脂フィルム16を接着させるための接着剤層15を備えている。また表面合成樹脂フィルム11の上には、インキ17による印刷が施されている。
As the
紙層12としては、ミルクカートン原紙、カード原紙、各種ボール紙などの厚紙を用いることができる。紙としては坪量200g/m2~500g/m2、密度0.6g/cm3~1.1g/cm3程度が適当である。
表面の合成樹脂フィルムとしては、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)が好ましい。紙層12の表面に押し出してラミネートすることができる。印刷時のインキの密着性を向上させるために押し出し面にコロナ処理を施すと良い。
As the
Low-density polyethylene resin (LDPE) and linear low-density polyethylene resin (LLDPE) are preferable as the synthetic resin film on the surface. It can be extruded and laminated on the surface of the
バリア層14を用いる場合には、内容物の揮散が防止され、紙容器としての保存性や耐久性が向上する。バリア層14としては、アルミニウム箔の他、アルミナ、シリカ、アルミニウム等を蒸着したポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)が好適に用いられ
る。蒸着層の厚さとしては、5nm~100nm、PETフィルムとしては、厚さ6~25μm程度が好ましい。アルミニウム箔を用いる場合であれば、厚さ5~15μm程度が好ましい。
When the
紙層12と、バリア層14を含む内層フィルムの接着方法として、この例では接着樹脂層13が用いられている。この目的に用いる材質としては、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレンメタクリル酸共重合体樹脂(EMAA)、エチレンアクリル酸共重合体樹脂(EAA)、アイオノマー、ポリプロピレン樹脂(PP)等が使用可能である。
In this example, the
接着樹脂層13の厚さとしては、10μm~60μmが好ましい。10μm未満では、一般的に十分な強度が得られない。接着強度を向上させるために接着しようとする紙面やフィルム面にコロナ処理、オゾン処理、アンカーコート処理を行っても良い。
The thickness of the
裏面合成樹脂フィルム16は、一般的にシーラント層と呼ばれる層であり、HDPE、LDPE、MDPE、LLDPEが使用可能であるが、LLDPEが最も好ましい。特に密度0.925以下、メルトインデックス4以上のものが良い。一部ポリブテンを含む層があってもよい。裏面合成樹脂フィルム16の厚さとしては、30μm~100μmが適当であり、Tダイ法やインフレーション法によって製膜される。
The back
バリア層14と裏面合成樹脂フィルム16は、予め貼り合せて内装フィルムとしてもよい。この場合の貼り合せ方法としては、ドライラミネート用接着剤やノンソルラミネート用接着剤を使用する。接着剤の塗布量としては、0.5~7.0g/m2とする。バリア層14と裏面合成樹脂フィルム16は、先に述べた接着樹脂層を用いて押出し加工によって貼り合せてもよい。
The
表裏面の熱可塑性樹脂フィルムは、単層に限らず、複数の層から構成されても良いが、紙容器を成形する際に、加熱して溶着することが可能なように、最表面の材質と最裏面の材質とは同じか類似の材質であることが望ましい。 The thermoplastic resin film on the front and back surfaces is not limited to a single layer, and may be composed of multiple layers. It is desirable that the material of the bottom surface and the backmost surface be the same or similar.
図3を参照しながら、紙容器の成形方法について説明する。図3は、図1に示した液体用紙容器のブランクを表面側(外面側)から見た状態を示している。図中点線は山折罫線を、また一点鎖線は谷折罫線を示している。 A method of forming a paper container will be described with reference to FIG. FIG. 3 shows the blank of the paper container for liquid shown in FIG. 1 as seen from the surface side (outer surface side). In the drawing, dotted lines indicate mountain crease lines, and dashed lines indicate valley crease lines.
図3に示したブランクについて説明すると、注出口取付け孔7を有する天面板21から山折罫線を介して側面板22、底面板24、側面板23、糊代41が連設されている。正面板21の左右には、山折罫線を介して側面矩形版37、38が連設され、底面板24の左右には、山折罫線を介して側面矩形版39、40が連設されている。
Referring to the blank shown in FIG. 3, a
側面板22、23には、それぞれ左右に側面三角板25、26と27、28が谷折罫線を介して連設されている。側面三角板25~28の側面板に接しない各辺には側面折込板29~36がいずれも山折罫線を介して連設されている。
Side
側面折込板31、33と側面矩形版39には、側面糊代42が谷折罫線を介して連設されており、側面折込板32、34と側面矩形版40には、側面糊代43が谷折罫線を介して連設されている。
The
図3に示したブランクから図1に示した紙容器を成形するには、まず、垂直方向の罫線をすべて山折りして、糊代41を天面板21、側面矩形版37、38の裏面に熱シールし
、四角柱状にする。次いで側面糊代42部分を相対する側面矩形板37、側面折込板29、35と合掌させて熱シールする。側面三角板25、27の外周の罫線がすべて山折りになるように折畳んで熱シールし、折込側面5を成形する。次に反対側の側面糊代43についても同様に成形して、折込側面5を形成する。
To form the paper container shown in FIG. 1 from the blank shown in FIG. It is heat-sealed and shaped into a square prism. Next, the
図2は、本発明に係る液体用紙容器1の他の実施態様を示した斜視説明図である。図2に示した液体用紙容器1は、図4に示したブランクから成形した紙容器である。図2においても、紙の端面を二重線で示している。図1に示した紙容器との相違点は、図1の例では糊代41が天面板21の下に折り込まれているのに対して、図2の例では糊代41が側面板23の下に折り込まれている。
FIG. 2 is a perspective explanatory view showing another embodiment of the
図6は、本発明に係る液体用紙容器の他の実施態様を示した斜視説明図である。この例は、図1に示した紙容器の折込側面5に折り込まれていた側面折込板29~36を側面4の方に折り込んだ形をしている。
FIG. 6 is a perspective explanatory view showing another embodiment of the paper container for liquid according to the present invention. In this example, the
図7は、本発明に係る液体用紙容器1の他の実施態様を示した斜視説明図である。この例では、天面板21、側面板22、23、底面板24の配置は変わらないが、側面三角板25~28において側面板に接しない2辺が谷折となり、側面三角板25~28が側面矩形板37~40の下に折り込まれている。
FIG. 7 is a perspective explanatory view showing another embodiment of the
このように、本発明に係る液体用紙容器の容器形状については、特に限定されるものではなく、成形後の紙の端面が底面から3mmを超える高さにさえあれば、その目的を達成することができる。 As described above, the container shape of the paper container for liquid according to the present invention is not particularly limited, and the object can be achieved as long as the end surface of the paper after molding has a height exceeding 3 mm from the bottom surface. can be done.
1・・・液体用紙容器
2・・・天面
3・・・底面
4・・・側面
5・・・折込側面
6・・・注出口
7・・・注出口取付け孔
8・・・紙の端面
10・・・積層体
11・・・表面合成樹脂フィルム
12・・・紙層
13・・・接着樹脂層
14・・・バリア層
15・・・接着剤層
16・・・裏面合成樹脂フィルム
17・・・インク層
20・・・ブランク
21・・・天面板
22、23・・・側面板
24・・・底面板
25~28・・・側面三角板
29~36・・・側面折込板
37~40・・・側面矩形板
41・・・糊代
42、43・・・側面糊代
REFERENCE SIGNS
Claims (3)
前記容器は、天面、4つの側面、底面を備える直方体形状であって、
前記容器側面の互に対向する2つの側面に固定された折込側面をそれぞれ備え、
紙の端面は底面に略平行に折込側面下端に前記折込側面に位置しており、
天面に注出口を有し、底面から高さ3mm以内の範囲に紙の端面が存在しておらず、
前記注出口は、上から押圧することにより一定量の液体を注出するポンプであることを特徴とする液体用紙容器。 A liquid paper container formed by molding a laminate in which water-resistant synthetic resin films are laminated on the front and back sides of paper,
The container has a rectangular parallelepiped shape with a top surface, four side surfaces, and a bottom surface,
Equipped with folded side surfaces fixed to two mutually opposing side surfaces of the container side surface,
The end surface of the paper is located at the lower end of the folded side surface substantially parallel to the bottom surface, and
The top surface has a spout, and the edge of the paper does not exist within a height range of 3 mm from the bottom surface,
A paper container for liquid, wherein the pouring port is a pump for pouring out a certain amount of liquid by pressing from above.
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