本開示の実施形態は概して、毛髪染料を調合及び/又は混合するための装置に関する。本開示の更なる実施形態は、毛髪染料を調合して、ある種の毛髪を、選択されたカラーに染める方法に関する。選択された毛髪染料カラーをより正確に毛髪に与えるために、本開示の方法を用いることによって、様々な種類のヒト毛髪(例えば、密度、表面粗さ、色が様々な毛髪、又は適用された残留化学物質(例えば、最初に適用した毛髪染料のもの、又はパーマのもの)が様々な毛髪)に、個々の毛髪タイプの特定の特性に従って毛髪染料が調合される。
毛髪染料を調合及び/又は混合するための装置は、例えば、高解像度スキャナ又はスペクトル測定デバイスを用いてヒト毛髪サンプルをスキャンすることで、毛髪サンプルの特性を分析する能力を有してよい。スキャンから得た毛髪データは、毛髪染料を調合及び/又は混合するための装置に配置又は動作可能に接続されたコンピューティングシステムによって分析及び/又は記憶されてよい。コンピューティングシステムは、ディスプレイ(例えば、選択されるヘアカラー、予測されるヘアカラーを伴った使用者の画像、使用者プロファイル、入力オプション、その他を表示することができる)、記憶デバイス(コンピュータ読取り可能プログラムコード、使用者データ、過去の毛髪データ、その他を記憶することができる)、及びコンピュータ読取り可能プログラムコード(例えば、制御機構を制御する命令、毛髪染料カラーの配合を定める命令と、毛髪染料カラーの配合に従って染料成分を混合する命令)を実行するためのプロセッサを備えてよい。コンピュータ読取り可能プログラムコードを備えるソフトウェアは、毛髪特性を表す毛髪データを選択された毛髪染料カラーに関連付ける配合によって染料成分の量及び種類を決定して、特定の毛髪タイプを染めた場合に正確なカラーをもたらす毛髪染料を製造することができる。
本開示の実施形態によれば、毛髪染料を提供するための装置は、ハウジング、スペクトル測定デバイス、及びハウジングに配置された供給システムを備えてよく、供給システムは、少なくとも1つの貯蔵容器と、貯蔵容器に貯蔵される1又は複数の染料成分を受け取るためのレセプタクルとを有する。幾つかの実施形態において、供給システムはまた、貯蔵容器に動作可能に連結されており、染料成分を貯蔵容器からレセプタクル(例えば混合チャンバ)に圧送するためのポンプ(例えば計量ポンプ)を備えていてよい。幾つかの実施形態において、染料成分は、ポンプを用いずに、例えば、貯蔵容器から下向きに延びる流路を開けて、染料成分を重力によって流路を通して流すことによって、貯蔵容器からレセプタクルに流されてよい。装置は更に、1又は複数の装置構成要素用の制御機構を提供するためのコンピューティングシステムを備えてよく、当該コンピューティングシステムは、プロセッサ、記憶デバイス、入力、及びディスプレイを備えてよく、これらは装置構成要素の動作を制御するように一緒に作動する。例えば、コンピューティングシステムは、染料成分を貯蔵容器から流すことができる供給構成要素(例えば、貯蔵容器への流路又は開口に配置されたポンプ又はゲート)に動作可能に接続されていてよく、ここで1又は複数の染料成分を供給するためのコンピューティングシステムにおける入力が処理されて、記憶デバイスに記憶されているコンピュータ読取り可能プログラムコードは、処理された入力に従って、供給構成要素を動作させる命令を提供することができる。別の例では、コンピューティングシステムは、スペクトル測定デバイスに動作可能に接続されていてよく、ここで毛髪サンプルをスキャンするためのコンピューティングシステムにおける入力が処理されて、記憶デバイスに記憶されているコンピュータ読取り可能プログラムコードは、処理された入力に従って、スペクトル測定デバイスを動作させる命令を提供することができる。
図1は、本開示の実施形態に従う装置の例の図を示す。装置は、ハウジング102を有する毛髪染料装置100であって、当該ハウジングは、複数の貯蔵された毛髪染料成分から毛髪染料をもたらすための複数の構成要素を保持する。例えば、供給システムが、ハウジング102内に配置されていてよく、供給システムは、様々な染料成分を保持する複数の貯蔵容器110と、貯蔵容器110からレセプタクル120に延びる流路112とを備えてよい。流路112は、リッジ(ridge)壁を有する可撓性のある導管又は流路であってよく、プラスチック又は金属から製造されていてよい。レセプタクル120は、混合チャンバ又は第2の貯蔵容器であってよく、これは、貯蔵容器110から流される、組み合わされた染料成分を混合、貯蔵、及び/又は供給することができる。
供給システムは更に、貯蔵容器110に動作可能に連結された圧送デバイス130を備えてよい。示される実施形態において、圧送デバイス130は、貯蔵容器110から延びる流路112に連結されていてよい。貯蔵容器110の開口に配置されているゲート114が開けられ、圧送デバイス130は、貯蔵容器110から、開ゲート114を通して、そして流路112を通して、レセプタクル120に染料成分を圧送してよい。幾つかの実施形態において、貯蔵容器と流路の間の開口が、ゲートも他のタイプの閉じ機構も用いずに提供されてよい。そのような実施形態では、圧送機構は、圧送機構が圧送していない場合に貯蔵容器からレセプタクルへの染料成分の流れを遮断するように、流路に沿って配置されていてよい。
単一の圧送機構が、貯蔵容器110から延びる個々の流路112に沿って配置されてよく、各圧送機構は、圧送デバイス130に備えられてよい。幾つかの実施形態において、流路は、個々に圧送機構を含んでよく、各流路は、関連するポンプを流路に沿って配置していてよい。
1又は複数のセンサ170が、レセプタクル120、流路112、及び/又は貯蔵容器110に沿って設けられてよく、貯蔵容器110の1又は複数から供給されている染料成分の量を感知することができる。センサ170としては、例えば、流量センサ(流体の流量を感知できる)、重量センサ、及び/又は圧力センサが挙げられる。
モータ140が、モータがレセプタクル120を動作させるように、モータ140がレセプタクル120に動作可能に連結されていてよい。図1に示すように、モータ140は更に、モータ140を動作させるための制御機構に動作可能に接続されていてよい。制御機構は、(図1に示すように)ハウジング102内に配置されているか、又は毛髪染料装置ハウジングの外側に配置されているコンピューティングシステム150の一部であってよい。幾つかの実施形態において、モータを動作させる制御機構は、コンピューティングシステム150と離れていてよく、一連の電子部品(例えば、オン/オフスイッチ及び/又はモータ速度制御部が挙げられる)を備えてよい。制御機構がモータ140を起動する場合、モータ140は、レセプタクル120を操作する(例えば、回転、撹拌やその他の動き)ように作動してよく、これによりレセプタクル120内にある染料成分が混ぜられる。例えば、本開示の実施形態によれば、2種又は3種以上の染料成分が、貯蔵容器110から流路112を通して、圧送デバイス130内のポンプを用いてレセプタクル120に圧送されてよく(又は貯蔵容器から流路を通して、ポンプを用いずに重力によって流れてよく)、モータ140は起動されて、充填されたレセプタクル120を動かして、その中に配置された染料成分を混合することができる。
幾つかの実施形態では、モータ140なしで毛髪染料装置が提供されてよい。例えば、2種又は3種以上の染料成分が、2つ又は3つ以上の貯蔵容器からレセプタクルに提供されてよい。次に、染料成分は、例えば染料成分をレセプタクル内で撹拌することによって、レセプタクル内で手動で混合されてよく、或いは、レセプタクルにある染料成分は、充填されたレセプタクルがシールされて、シールされたレセプタクルが手動で振盪されることによって、混合されてもよい。幾つかの実施形態において、染料成分は、レセプタクル内に配置されても、充填されたレセプタクルに故意の混合動作がなされなくともよい。
毛髪染料装置100は更に、スペクトル測定デバイス160を備えてよい。スペクトル測定デバイス160として、例えば、電磁放射線(例えば、可視光、赤外線、紫外線光、X線、ガンマ線、及び音波)を毛髪サンプルに向けて放射して、毛髪サンプルから反射される生じた電磁放射線を検出することができる分光器、分光光度計、又は他のデバイスが挙げられる。例えば、スペクトル測定デバイスは、光源、光を様々な波長に分けるための構成要素(例えば、回折格子又はプリズム)と、少なくとも1つの検出器とを備えてよい。更に、スペクトル測定デバイス160は、手持ちスキャナ(例えば図1に示す)の形態であってよく、これは、有線又は無線(ワイヤレス接続)で、コンピュータシステム150に接続されていてよい。
幾つかの実施形態において、スキャナはスペクトロメータであってよく、これは、サンプルからの光をスペクトル成分に分解して、検出器で検出された信号を、波長の関数としてデジタル化することができる。検出された信号は、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置のコンピュータシステムによって記憶、処理、及び/又は表示されてよい。例えば、幾つかの実施形態において、光が、毛髪サンプル上に案内されてよく、スペクトル成分が、毛髪サンプルによって様々な量で吸収されてよい。離間した回折格子が、毛髪サンプルからの光を様々な成分に分割し、各成分の強度は、検出器によって個別に測定される。毛髪サンプルからの光の各成分の測定された強度が、毛髪サンプルの様々な特性を示すのに用いられる。特性としては、以下に限定されないが、例えば、既存の毛髪染料が毛髪サンプルに既に存在する場合又は塩素が毛髪サンプルに存在する場合(例えば、塩素消毒されたプールに曝されている毛髪に由来)、毛髪上の様々な化学成分の存在が挙げられる。毛髪サンプルの光の精査及び分析を実行することによって、毛髪サンプルの他の物理的特性、例えば温度、質量、明度、及び組成が測定されてよい。
コンピューティングシステム150は、毛髪染料装置の様々な構成要素(例えば、モータ140、ポンプ130、スペクトル測定デバイス160、及びセンサ170)に有線で接続されてよく、或いは、毛髪染料装置の様々な構成要素に無線接続されていてよい。コンピューティングシステム150は、最新のコンピュータの典型的なプロセッサ、関連するメモリ、記憶デバイス、並びに多数の他の要素及び機能を備えてよい(不図示)。コンピュータはまた、1又は複数の入力デバイス、例えばキーボード、マウス、及び/又はタッチディスプレイ、並びに1又は複数の出力デバイス、例えばディスプレイを備えてよい。図1に示す実施形態において、ディスプレイ105は、入出力用のタッチディスプレイであってよい。コンピュータシステム150は、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(例えばインターネット)にネットワークインターフェイス接続を介して接続されていてよい。当業者であれば、これらの入出力デバイスが、(現在知られている、又は後に開発される)他の形態をとってよいことを理解するであろう。更に、当業者であれば、上述のコンピュータシステム150の1又は複数の要素が、遠隔地に位置して、ネットワーク上で他の要素に接続されていてよいことを理解するであろう。
毛髪データは、コンピューティングシステム150のメモリに収集されて、記憶のために(例えば、後に用いるために使用者プロファイルで記憶される)及び/又は毛髪染料を調合するために、コンピューティングシステム150のプロセッサによって処理されてよい。毛髪データは、1又は複数の毛髪分析(例えば、スペクトル測定デバイス160から収集されるスキャンデータ又は観察に基づく分析)から、及び/又は、例えば毛髪染料混合物及び使用者情報についての過去の毛髪データを保持するデータリポジトリから収集されてよい。更に、記憶デバイスに記憶される毛髪データは、圧縮されてよく及び/又は非圧縮であってよい。幾つかの実施形態において、最近得られた毛髪データは、非圧縮のままでもよく、そしてまた、迅速なアクセス及び分析のために、ランダムアクセスメモリ(RAM)に保持されてもよい。本明細書で用いられる「現在の」又は「最近得られた」データは、毛髪染料を調合し、及び/又は調剤するための、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の運転中に及び/又は本開示の方法の実行中に収集されるデータ(例えば、本開示の毛髪染料調剤装置と通信しているスペクトル測定デバイスから収集される現在の毛髪データであり、毛髪染料調剤装置は、動作可能に接続されたスペクトル測定デバイスから収集される現在の毛髪データに基づいて、毛髪染料を調合及び/又は調剤することができる)を示しており、「過去の」データは、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の操作前に、及び/又は毛髪染料を調合及び/又は調剤するための本開示の方法の実行前に収集されたデータを含んでいてよい(例えば、過去の毛髪データは、本開示の毛髪染料装置の現在の操作前に記憶デバイス内に収集且つ記憶されている毛髪データを含んでよい)。
毛髪染料配合(例えば、特定の毛髪タイプ上で染められた場合に正確なカラーをもたらす毛髪染料を生成する染料成分の量及び種類を含む毛髪染料配合)をもたらす命令についてのコンピュータ読取り可能プログラムコードを含むソフトウェアが、全体的又は部分的に、一時的又は恒久的に、非一過性のコンピュータ読取り可能媒体(例えばCD、DVD、記憶デバイス、ディスケット、テープ、フラッシュメモリ、物理メモリ、又は他の任意のコンピュータ読取り可能記憶媒体)に記憶されていてよい。具体的には、ソフトウェア命令は、プロセッサによって実行される場合に本開示の実施形態を実行するように構成されている、コンピュータ読取り可能プログラムコードに対応してよい。
本開示の実施形態に従う毛髪染料装置内の貯蔵容器は、気密バッグであってよく、例えば、染料成分が内部にシールされるバッグであって、単一のアクセスポイントが流路と流体連通してよい。バッグ貯蔵容器は、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置内で吊るすための取付け特徴(例えば取付けフック)を有してもよい。幾つかの実施形態において、貯蔵容器は、毛髪染料装置内に配置された場合に貯蔵容器がその形状を維持するように堅い材料で形成された壁を有してよい。堅い貯蔵容器は、気密シールを用いて染料成分を中に配置してよい。
染料成分は、少なくとも1種の着色剤と、過酸化物若しくは他の酸化剤のような1又は複数種の活性剤と、1又は複数種の基材と、及び/又は、粘性調節剤のような1又は複数種の添加剤とを含んでよい。例えば、染料成分は、3種の着色剤を含んでよく、各着色剤は、異なる原色である。種々の量の原色着色剤が、毛髪染料配合に従って混合されて、様々な毛髪染料カラーが生成されてよい。適切な染料成分の例としては、従来用いられている添加剤が挙げられ、以下に限定されないが、アスコルビン酸のような抗酸化剤と、早過ぎる酸化を阻害するエリソルビン酸又は亜硫酸ナトリウムと、酸化剤と、芳香剤及び/又は香油と、キレート剤と、乳化剤と、着色剤と、増粘剤(例えば、脂肪酸石鹸、例えば、脂肪酸、オレイン酸、ミリスチン酸、及びラウリン酸のアルカリ金属塩又はアルカノールアミン塩)と、有機溶媒と、乳白剤と、分散剤と、封鎖剤と、湿潤剤と、抗菌物質と、エタノール、イソプロパノール、ポリヒドロキシアルコール(例えば、プロピレングリコール及びヘキシレングリコール)、低級アルキルエーテル(例えば、エトキシジグリコール)のような溶媒と、当該技術において知られているその他のものとが挙げられる。
毛髪染料を生成するために一緒に加えられる染料成分の量及び種類は、毛髪染料配合に従って選択されてよく、当該配合は、生成された毛髪染料が特定の選択された色に毛髪サンプルを着色できるように、毛髪サンプルの1又は複数の特性に基づいて作られる。本開示の実施形態によれば、毛髪染料を生成する方法は、毛髪サンプルから毛髪データを収集する工程と、毛髪染料カラーを選択する工程と、毛髪サンプルを選択された毛髪染料カラーに着色する毛髪染料の配合を定める工程と、毛髪染料を生成するための配合に従って染料成分の量を供給する工程とを含んでよい。毛髪染料の配合は、毛髪染料を製造する染料成分の量及び種類を含む。
毛髪サンプルから収集される毛髪データとして、例えば、以下に限定されないが、毛髪サンプルの化学組成、水分含有量、空隙率、及び密度が挙げられる。毛髪データは、毛髪サンプルの色及び質を表してよい。例えば、毛髪サンプルの質は、例えば、毛髪が塩素(例えば、人が泳ぐ場合)に絶えず又は断続的に曝されるか否か、前回毛髪が着色された/染められたか否か、毛髪がパーマをかけられたことがあるか、或いは、他の要因によって決まり得る。毛髪サンプルの化学組成は、例えば、スペクトル測定デバイスから収集され、これは、毛髪の質の1又は複数の因子を示す。幾つかの実施形態において、毛髪サンプルの化学組成は、化学試験を用いて測定される。幾つかの実施形態において、毛髪サンプルの化学組成は、X線蛍光発光を用いて測定される。高周波X線が、毛髪サンプルに送られて、毛髪サンプルの原子の内殻電子が励起して、毛髪サンプルから戻って受け取られたX線が、毛髪サンプルの要素に特異的である特徴的な周波数/波長を有する。放射されたX線は、まとめて測定されて、毛髪サンプルの元素を表すスペクトルに変換される。
他の試験が毛髪サンプルに実行されることで、毛髪サンプルの1又は複数の特性が測定されてよく、例えば、毛髪の密度を測定する試験、又は毛髪の空隙率を測定する試験(例えば、毛髪が水又は他の液体に沈むか浮くかを観測することによって、毛髪の空隙率が高いか低いかを測定する)がある。幾つかの実施形態において、毛髪サンプルの組織構造の質は、例えば顕微鏡で毛髪サンプルを見ることによって分析される。
1又は複数の定量的データポイント及び/又は定性的データポイントを含む毛髪データが、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置と通信しているコンピュータシステムに入力されてよい。現在の毛髪サンプルの毛髪データが、コンピュータシステムの記憶デバイスに記憶されていてよい。以前の毛髪サンプルから収集した過去の毛髪データもまた、コンピュータシステムの記憶デバイスに記憶されていてよい。幾つかの実施形態において、使用者の判断による毛髪データが、コンピュータシステムに入力されてよく、例えば、毛髪を特徴付ける使用者入力(例えば、天然のヘアカラーが、一般的なカラー特性評価のリストから選択されてよく、例えば、ブロンド、薄茶色、茶色、濃い茶色、赤色、黒色、灰色、白色、その他がある)又は以前の毛髪処理の使用者入力(例えば、前回毛髪が着色又は化学的に処理された場合であれば、以前の化学処理の種類、毛髪にパーマがかけられているか、毛髪に用いられていた化学物質又は製品、用いられた以前の毛髪染料カラー、その他)が挙げられる。
コンピュータシステムのプロセッサは、毛髪データを処理する命令を有するコンピュータ読取り可能プログラムコードを実行してよい。毛髪データは、処理されて(例えば、例えば密度、空隙率、及び化学組成のような毛髪データのタイプにソートされ、毛髪データの各タイプに値が割り当てられる)、選択されたヘアカラーに毛髪データを関連付けるアルゴリズムに入力される。毛髪データとヘアカラーとの関係から、毛髪染料の配合が、選択されたヘアカラーに毛髪サンプルを染めるように作成される。例えば、毛髪サンプルの毛髪データが、毛髪サンプルにおける最初のカラー(例えば、最初のカラーは、スペクトル測定デバイスのスキャンから、原色の赤色、青色、及び黄色のパーセント値(例えば、最初のカラー=x%の青色、y%の黄色、z%の赤色)へと処理され、或いは、最初のカラーは、使用者の知識から入力される)と、化学組成(例えば、スペクトル測定デバイスのスキャンから検出される様々な化学物質の割合)と、毛髪の粗さとを含む場合、アルゴリズムは、選択されたヘアカラーに毛髪を染めるための毛髪染料の配合を提供できる。毛髪染料配合は、1又は複数の着色剤(例えば、以前の毛髪処理由来の毛髪上の残留化学物質を考慮して、選択されたヘアカラーを毛髪の最初のカラーに与える)と、活性剤(例えば、過酸化水素又は他の酸化剤)と、1又は複数の添加剤とを含んでよい。
幾つかの実施形態において、所定の染料成分組合せは、コンピュータシステムのプロセッサによってアクセス可能である記憶デバイスに記憶されてよく、所定の染料成分組合せは、出発点を終了点に関連付けるテーブル形式で記憶されてよい。テーブルは、選択される複数の出発点(例えば、何十又は何百もの出発点)と、選択される複数の終了点(例えば、何千又は何万もの終了点)と、選択された出発点から選択された終了点をもたらす毛髪染料配合(染料成分の量及び組合せ)とを含んでよい。毛髪データ(分光器のようなスペクトル測定デバイスから収集される毛髪データが挙げられる)が、コンピュータシステムに入力されて、複数の出発点の1つと符合させる。例えば、スペクトル毛髪データは、最初のヘアカラー及びヘアトーンを示し、これらはテーブルにおいて、出発点の1つのカラー及びトーンと符合させる。終了点が、テーブルに一覧にされる終了点のオプションの1つから(例えば、使用者によって、又は顧客によって)選択され、選択された出発点を、選択された終了点に橋渡しする所定の毛髪染料配合が、毛髪染料を生成するのに用いられる。
例えば、テーブル1(以下に記載する)は、ヘアカラー及びヘアトーンについての出発点及び所望の終了点に基づいて、所定の染料成分の組合せを選択するのに用いられるテーブルのレイアウト例を示す。示された例では、代表的な変数及び定数が、出発点及び終了点を表すように記載されており、代表的なフォーマットが、所定の染料成分の組合せ(毛髪染料配合)及び適用命令を表すように記載されている。しかしながら、本開示の実施形態では、100を超える異なる出発点(例えば、100から200、又は100から150)と、10,000を超える異なる終了点(例えば、20,000超、25,000超、又は30,000超)とが、テーブルに記載されて、選択された出発点及び終了点に基づいて、所定の染料成分の組合せが選択されてよい。
テーブル1において、出発点及び終了点は、カラーのレベルとトーンのレベルの組合せを含んでおり、x及びyは、カラーの等しい又は異なるレベルであってよく、N及びDは、異なるトーンを示してよい。ある出発点からある終了点に至るために、毛髪染料配合が、毛髪染料配合を利用する工程に加えてもたらされてよい。例えば、幾つかの実施形態では、毛髪染料配合の一部が、明色化(lightening)混合物(ヘアカラーを明るくする成分の組合せ)を含んでよく、これは、毛髪を特定のレベルへと明るくする第1の工程に用いられてよい。第1の工程で毛髪を明るくすると、所定の毛髪染料配合の第2の混合物が、その後の第2の工程において用いられて、毛髪が終了点のカラー及びトーンに染められてよい。幾つかの実施形態において、毛髪が第1の工程において明るくされた後、明るくされた毛髪の第2のスペクトルスキャンが実行されてよく、第2の毛髪染料配合が、明るくされた毛髪から収集される毛髪データに基づいて作成されてよい。次に、第2の毛髪染料配合が、明るくされた毛髪に用いられて、所望の終了点のヘアカラー及びヘアトーンを達成することができる。
更に、幾つかの実施形態によれば、毛髪染料配合はまた、毛髪の1又は複数の状態を考慮した1又は複数の添加剤を含んでよく、当該状態は、スペクトル毛髪スキャン及び/又は他の毛髪試験から測定されてよい。例えば、毛髪サンプルが、(例えば、スペクトル測定デバイスによって測定される毛髪サンプル中の水分含有量から、又は毛髪サンプルの視覚による精査から)乾燥していると判断されると、油添加剤が毛髪染料配合に加えられてよい。別の例では、毛髪サンプルのpHが毛髪データで収集されると、酸成分又は塩基成分の対応量が毛髪染料配合に加えられて、染められる毛髪サンプルの全体的なpHがもたらされる。これは、毛幹が開く量に影響を与えて、染色プロセス中にカラーが受け入れられる。毛髪染料配合に加えられる添加剤としては、本明細書に記載されている又は当該技術において知られているようなコンディショナ、シルク、及び/又はその他が挙げられる。
本開示の実施形態では、スペクトル測定デバイスからの毛髪データに基づいて作成又は選択される毛髪染料配合は、毛髪染料、直接的毛髪染料、及び他の種類の染色機構を用いる毛髪染料を酸化することを含んでよい。本開示の実施形態に従う毛髪染料装置は、毛髪染料配合に基づいた様々な種類の毛髪染料を与えることができる。例えば、スペクトル測定デバイスから収集される毛髪データに基づいて作成又は選択される酸化毛髪染料配合を有する実施形態において、毛髪染料装置は酸化剤を含んでよい、毛髪染料配合の染料成分を供給することができる。
毛髪染料配合が作成されると、コンピュータ読取り可能プログラムコードが更に、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の制御機構に命令を送って、配合の量及び種類の染料成分を供給することができる。例えば、制御機構は、毛髪染料装置の供給システムの1又は複数のゲート及び/又はポンプを操作する信号を送って、毛髪染料装置の貯蔵容器から、配合の量及び種類の染料成分を供給することができる。
本開示の実施形態によれば、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の貯蔵容器から染料成分を供給する工程は、少なくとも1つの貯蔵容器から混合チャンバへと、少なくとも1つのポンプを用いて染料成分を圧送する工程と、貯蔵容器から圧送された染料成分の量を、貯蔵容器内に配置される少なくとも1つの供給センサで感知する工程とを含んでよい。制御機構は、供給センサからの信号を受信して信号をポンプに送って、例えば、圧送し続けてよく、圧送を止めてよく、ポンプ速度を変更してもよい。
例えば、幾つかの実施形態では、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置内に配置されたレセプタクル(例えば混合チャンバ)には、レセプタクル及びその中の内容物の重量を測定するためのスケールが設けられてよい。1又は複数の染料成分がレセプタクルに流れると、スケールは、レセプタクル及びその中の内容物の測定値を毛髪染料装置のコンピューティングシステムに送ってよい。重量基準に達すると、コンピューティングシステムは、信号を送って、レセプタクルへの染料成分の流れを停止又は低減してよく、これによって、染料成分の所定の量が、レセプタクルに提供される。
他のタイプのセンサ(例えば、流量センサ又は圧力センサ)が、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の供給システムに設けられて、供給されている1又は複数の染料成分の量を監視して、制御機構に信号をリレーしてよく、当該制御機構は、重量センサ/スケールに関して先で記載した方法と同じようにして、供給されたとして既に検出された染料成分の量に基づいて、供給されている染料成分の流れを制御する。
幾つかの実施形態において、センサのない供給システムが設けられてよい。そのような実施形態にでは、1又は複数の染料成分の所定の量が、例えば、既知のパラメータ下で所定の時間、供給システムを運転することによって供給されてよい。例えば、第1の染料成分を貯蔵容器から所定の圧送速度にて所定の時間圧送することで、第1の染料成分の第1の量を提供することによって、第1の染料成分の第1の量が、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の貯蔵容器から供給されてよい。幾つかの実施形態では、貯蔵容器へのゲートを開けることで第1の染料成分を貯蔵容器から流すことによって、第1の染料成分の第1の量が貯蔵容器から供給されて、貯蔵容器から流路を通る第1の染料成分の流量は、第1の染料成分の粘性、並びに流路のサイズ及び形状に基づいた計算から予め決められていてよい。ゲートは、計算された流量から計算された所定の時間の後に閉められて、第1の染料成分の第1の量が提供されてよい。
本開示の幾つかの実施形態では、毛髪染料を提供する方法は、毛髪データを毛髪サンプルからスペクトル測定デバイスを用いて収集する工程と、毛髪染料カラーを選択する工程と、選択された毛髪染料カラーに毛髪サンプルを着色する毛髪染料を提供する工程とを含んでよい。スペクトル測定デバイスは、毛髪染料をもたらすための染料成分を収容する本開示の実施形態に従う毛髪染料調剤装置に設けられてよく、遠隔地に当該装置と通信可能に設けられてもよい。
例えば、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置は、キオスクであってよく、他のタイプのセルフサービス式(self-serving)毛髪染料調剤装置であってもよく、使用者は、毛髪染料カラーを毛髪染料装置から選択することができ、毛髪染料装置は、スペクトル測定デバイスによって毛髪サンプルから収集される毛髪データに基づいて、毛髪サンプルを毛髪染料カラーに着色するように専用に設計された毛髪染料を調剤する。
図2は、本開示の実施形態に従ったキオスク200の形態である毛髪染料調剤装置の例を示す。キオスク200はハウジング202を備えており、ハウジング202は、コンピューティングシステム及び供給システムを収容する。スペクトル測定デバイス260が、ハウジング202に形成されたサンプルキャビティ262に設けられている。他の実施形態では、スペクトル測定デバイスが、キオスク本体から離れているが、キオスク内のコンピューティングシステムと通信して存在してよく、例えば、スペクトル測定デバイスは、キオスクに有線接続されている又はキオスクと無線通信している手持ちスキャナの形態であってよい。キオスク200にはまた、供給出力部222がハウジング202に形成されてよく、レセプタクル220が、キオスク200から供給される毛髪染料を受け取るように配置されてよい。
更に、ディスプレイ205が、キオスク200の外壁に沿って備えられてよい。ディスプレイ205は、使用者からの入力を、コンピューティングシステムに提供するのに用いられてよく(ディスプレイはタッチディスプレイであってよい)、キーボード及び/又はマウスが、使用者が情報を入力するためにキオスク200に設けられてよい。ディスプレイ205は更に、コンピューティングシステムからの出力を表示するために用いられてよい。
例えば、本開示の実施形態によれば、複数の毛髪染料カラーが、ディスプレイ205に示されてよい。使用者(例えば、店の顧客又はサロンのスタイリスト)は、毛髪染料カラーの1つを選択することができる。幾つかの実施形態において、特定の毛髪染料カラーが、名前によって検索され、名前は、キオスクのコンピューティングシステム内の毛髪染料カラーのデータベースから索引され、検索された毛髪染料カラーの名前及び/又は検索された毛髪染料カラーの画像が、キオスクのディスプレイに表示される。
幾つかの実施形態において、使用者の画像が、ディスプレイ205に表示され、選択された毛髪染料カラーが、使用者の画像において毛髪に適用されて、使用者が、選択された毛髪染料カラーで見られるであろう予測を提供してよい。
幾つかの実施形態において、使用者の毛髪を表す毛髪サンプルからの毛髪データが、スペクトル測定デバイス260から収集されてよく、毛髪データは、キオスク200のコンピューティングシステムで処理されて、選択された毛髪染料カラーに毛髪サンプルを染めることができる毛髪染料の配合が提供されてよい。例えば、毛髪サンプルが、サンプルキャビティ262に配置されて、スペクトル測定デバイス260が、毛髪サンプルの1又は複数の特性(例えば、毛髪の化学組成)を検出する。次に、キオスク200のコンピューティングシステムは、選択された毛髪染料カラーに毛髪サンプルを染めることができる毛髪染料の毛髪染料配合を定めてよい。次に、キオスク200の供給システムはキオスク200内の複数の貯蔵容器からレセプタクル220に、毛髪染料を与えるための毛髪染料配合に対応する量で、複数の染料成分を供給できる。
幾つかの実施形態において、スペクトル測定デバイス以外のソースから収集された毛髪データが、コンピュータ読取り可能プログラムコードとして記憶されるアルゴリズムに入力されて、毛髪染料の配合が定められてよい。例えば、ヘアカラー、毛髪テクスチャなどのような観察に基づく毛髪データと、及び/又は、以前の毛髪処理についての日付入力、以前の毛髪処理の種類、以前に用いられた毛髪染料などのような過去の毛髪データとが、使用者によって入力されてよい。スペクトル測定デバイスから収集された毛髪データを含む種々のタイプの毛髪データが、アルゴリズムに入力されて、選択されたカラーに毛髪を染めることができる毛髪染料の配合(配合は、毛髪染料成分の量及び種類を含む)が提供されて、毛髪染料を製造する量の染料成分が混合されてよい。
キオスク200のコンピューティングシステムは、記憶デバイスに記憶された又はクラウドからアクセス可能な、少なくとも1つの記憶された使用者プロファイルを有してよい。使用者プロファイルは、使用者の過去の毛髪データを含んでおり、例えば、使用者によって用いられた以前の毛髪染料配合、使用者の以前の毛髪処理、使用者の年齢、使用者の自然のヘアカラーなどが含まれる。使用者のプロファイルは、キオスク200のコンピューティングシステムによって記憶されてアクセス可能であり、例えば、使用者が以前に用いた毛髪染料カラーを調剤するようにキオスク200に命令する場合に、及び/又は、使用者が新しい毛髪染料カラーを調合するようにキオスク200に命令する場合に、プロファイルにアクセスされてよい。
例えば、使用者プロファイルとしては、過去の毛髪データ、例えば使用者の自然なヘアカラーが挙げられる。使用者の自然なヘアカラーは、スペクトル測定デバイスからの測定値、例えば、x%の青色、y%の黄色、及びz%の赤色によって定量化されてよい(x、y、及びzはそれぞれ、0から100%の間で変動し得る)。使用者プロファイルはまた、現在の毛髪データ、例えば水分含有量、空隙率、及び密度を含んでもよい。使用者プロファイルの毛髪データに基づいて、アルゴリズムは、選択された毛髪染料カラーに使用者の毛髪を染めるための毛髪染料配合を定めてよい。
本開示の実施形態によれば、スペクトル測定デバイスが、例えば分光器、分光光度計、又は、成分波長に分割された光をサンプル上に投射して、サンプルからの戻り光スペクトルを測定するような類似の装置が、毛髪データを収集するのに用いられてよい。スペクトル測定デバイスは、成分波長に分割された光を毛髪サンプルに投射してよく、生じた光反射(即ち、吸収スペクトル)が、コンピュータシステムによって分析されて、毛髪特性の分析が提供されてよい。スペクトル測定デバイススキャンから測定された毛髪特性は、毛髪染料配合を定めるための出発点であってよい。使用者が所望のヘアカラー(終了点)を入力すると、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置は、正確な毛髪染料カラーを、所望のヘアカラーに毛髪を染めるように混合且つ調剤して、スタイリスト又は他のエンドユーザによる使用に適した状態にすることができる。
本発明の実施形態は、種々のコンピュータ、例えばワークステーション、PC、ラップトップ、サーバー、及びスーパーコンピュータで実行されてよい。更に、本発明は、用いられるプラットフォームは関係なく、実質的に任意のタイプのコンピュータで実行されてよい。例えば、コンピュータシステムは、最新のコンピュータの典型的なプロセッサ、関連するメモリ、記憶デバイス、並びに多数の他の要素及び機能を備える(不図示)。コンピュータシステムはまた、キーボードやマウスのような入力手段と、モニタのような出力手段とを備えてもよい。コンピュータシステムは、ローカルエリアネットワーク(LAN)又はワイドエリアネットワーク(例えばインターネット)にネットワークインターフェイス接続(不図示)を介して接続されている。当業者であれば、これらの入出力手段が他の形態をとってよいことを理解するであろう。
本発明の実施形態を実行するソフトウェア命令は、コンピュータ読取り可能媒体、例えばコンパクトディスク(CD)、ディスケット、テープ、ファイル、又は他の任意のコンピュータ読取り可能記憶デバイスに記憶されていてよい。更に、種々のメモリ(又は記憶手段)が、本発明の技術を実行する命令を有するプログラムを記憶するのに用いられてよい。命令のプログラムは、オブジェクトコードであってもソースコードであってもよい。プログラム記憶デバイスと命令の符号化の詳細な形態は、本発明の目的にとって重要ではない。
1又は複数の実施形態において、データリポジトリは、データを記憶する任意のタイプの記憶ユニット及び/又は記憶デバイス(例えば、ファイルシステム、データベース、テーブルのコレクション、又は任意の他の記憶機構)である。更に、データリポジトリは、複数の異なる記憶ユニット及び/又は記憶デバイスを備えてよい。異なる複数の記憶ユニット及び/又は記憶デバイスは、同じタイプのものであってもなくてもよく、同じ物理的部位に配置されていてもいなくてもよい。
図3は、本開示の1又は複数の実施形態が実行されるコンピューティングシステムを示す。1又は複数の実施形態において、図3に示すモジュール及び要素の1又は複数が省略、反復、及び/又は置換されてよい。従って、本開示の実施形態は、図3に示すモジュールの特定の配置に制限されるとみなされるべきでない。
図3に示すように、コンピューティングシステム1100は、1又は複数のプロセッサ1106と、1又は複数の記憶デバイス1108(例えば、ハードディスク、光学ドライブ、例えばコンパクトディスク(CD)ドライブ又はデジタルバーサタイルディスク(DVD)ドライブ、フラッシュメモリスティック)と、メモリ1110(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ)と、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)1112とを有するコンピューティングデバイス1102を含んでいる。コンピューティングプロセッサ1106は、プロセシング命令用の集積回路であってよい。例えば、コンピューティングプロセッサは、プロセッサの1又は複数のコア又はマイクロコアであってよい。記憶デバイス1108(及び/又はそれに記憶される任意の情報)は、データストア、例えばデータベース、ファイルシステム、メモリ内に構成される1又は複数のデータ構造(例えば、アレイ、リンクリスト、テーブル、階層的なデータ構造)、エクステンシブルマークアップランゲージ(XML)ファイル、データを記憶するのに適した他の任意の媒体、又はそれらの任意の適切な組合せを備えてよい。記憶デバイス1108は、コンピューティングデバイス1102に内蔵される装置であってよく、記憶デバイス1108は、コンピューティングデバイス1102に動作可能に接続された外部記憶デバイスであってよい。幾つかの実施形態によれば、記憶デバイス1108は、毛髪サンプル試験(例えばスペクトル測定試験)によるパラメータを記憶し、使用者によって入力されたパラメータ(例えば、使用者の年齢、用いた以前の毛髪染料カラー、以前のパーマの日付及び/又は種類)を記憶したデータリポジトリを備えてよい。記憶されたパラメータの少なくとも1つは、毛髪染料を調合するためのアルゴリズムに差し出されたパラメータであってよい。加えて、コンピューティングデバイス1102は、多数の他の要素及び機能を備えてよい。
コンピューティングデバイス1102は、ネットワーク1104(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネットのようなワイドエリアネットワーク(WAN)、モバイルネットワーク、又は他の任意のタイプのネットワーク)に、ワイヤ、ケーブル、ファイバー、光学コネクタ、無線接続、又はネットワークインターフェイス接続(不図示)を介して通信接続されていてよい。
コンピューティングシステム1100はまた、1又は複数の入力デバイス1114(例えば、タッチスクリーン、キーボード、マウス、マイク、タッチパッド、電子ペン、又は他の任意のタイプの入力デバイス)を備えてもよい。更に、コンピューティングシステム1100は、1又は複数の出力デバイス1116、例えばスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、タッチスクリーン、ブラウン管(CRT)モニタ、プロジェクタ、2Dディスプレイ、3Dディスプレイ、又は他のディスプレイ装置)、プリンタ、外部記憶、又は他の任意の出力デバイスを備えてよい。出力デバイス1116の1又は複数は、入力デバイスと同じであってよく、異なっていてもよい。入出力デバイスは、コンピュータプロセッサ1106、メモリ1110、記憶デバイス1108、及びGUI 1112に局所的に接続されてよく、離れて(例えばネットワーク1104を介して)接続されていてもよい。多くの異なるタイプのコンピューティングシステムが存在し、上述の入出力デバイスは、他の形態をとってもよい。
更に、コンピューティングシステム1100の1又は複数の要素、遠隔位置に配置されてよく、他の要素にネットワーク1104上で接続されていてもよい。更に、本開示の実施形態は、ノードを有する分散システム上で実行されてよく、本開示の各部分が、分散システムにおける異なるノード上に位置決めされていてよい。本開示の一実施形態において、ノードは、別個のコンピューティングデバイスに対応する。別の実施形態において、ノードは、関連する物理メモリを有するコンピュータプロセッサに対応する。別の実施形態において、ノードは、共有メモリ及び/又は共有リソースを有するコンピュータプロセッサ又はコンピュータプロセッサのマイクロコアに対応する。例えば、本開示の実施形態に従う複数の毛髪染料装置は、サロン又は複数のサロン(又は他の店)で用いられてよい。各毛髪染料装置は、セントラルネットワークと通信しているノードを有しており、例えば、毛髪染料カラーについての過去の毛髪データ及び/又は配合にアクセスしてよい、
GUI 1112は、使用者(例えば、自分の毛髪を染めたい顧客、スタイリスト、従業員、又は他の任意の当事者)が1又は複数の入力デバイス1114を用いて操作されてよい。GUI 1112は、コンピューティングデバイス1102に連結された1又は複数の出力デバイス1116に表示されてよい。GUIは、1又は複数のボタン(例えば、ラジオボタン)、データフィールド(例えば、入力フィールド)、バナー、メニュー(例えば、使用者入力メニュー)、ボックス(例えば、入力テキストボックス又は出力テキストボックス)、テーブル(例えば、データサマリテーブル)、セクション(例えば、情報のセクション又は最小化/最大化することができるセクション)、スクリーン(例えば、ウェルカムスクリーン又はホームスクリーン)、及び/又は使用者選択メニュー(例えば、ドロップダウンメニュー)を備えてよい。加えて、GUIは、1又は複数の離れたインターフェイスを備えてよく、ウェブブラウザ内で又はスタンドアロンアプリケーションとして使用可能であってよい。
出力デバイス1116は、コンピューティングデバイス1102に通信接続されているものとして示されているが、出力デバイス1116は、コンピューティングデバイス1102の構成要素であってもよい。
図3において、コンピューティングデバイス1102は、特定の毛髪タイプを選択されたカラーに染めることができる特定の毛髪染料の配合を設計して与えることができる管理アプリケーションを有してよい。設計及び/又は配合されることとなる選択されたカラーは、使用者によって選択されてよい。使用者は、例えば、毛髪染料カラーの既存のライブラリから選択してもよいし、任意の毛髪染料カラーについてのパラメータを手動で入力してもよい。1又は複数の実施形態では、使用者は、1又は複数の毛髪サンプルのスペクトル測定データを毛髪データパラメータ(例えば、毛髪サンプルの最初のヘアカラーを形成する原色要素のスペクトルマップ)として入力することに加えて、1又は複数の毛髪データパラメータ(例えば、最後のヘア着色又はヘア明色化の日付及び種類)を入力又は規定してよい。
毛髪染料カラーを選択するために、使用者は、当該分野で知られた任意の入力手段(例えば、入力デバイス1114)を用いて、記憶デバイス1108にアクセスしてよい。記憶デバイス1108は、そこにデータを記憶することが可能であって、例えば、特定の使用者について以前に調合された毛髪染料カラー、使用者の毛髪処理の以前の日付又は種類(例えば、前回使用者の毛髪が明色化され、書かれ(penned)、又は他の処理タイプが施された場合)を含んでよい。使用者が毛髪染料カラーを選択すると、コンピューティングデバイス1102は、コンピューティングプロセッサ1106で命令を実行して、使用者によって選択又は入力され、スペクトル測定スキャンによって入力された毛髪データパラメータを用いて、選択されたカラーのための毛髪染料配合を定めることができる。
選択されたカラーに毛髪サンプルを染めることができる毛髪染料カラーの配合を作成した後に、1又は複数の選択パラメータは、GUI 1112によって出力デバイス1116で視覚化されてよい。ある実施形態では、視覚による出力は、調合された毛髪染料についての染料成分のリスト、及び/又は調合された毛髪染料を分類するための参照識別子(例えば、バーコード、染料カラーの参照名、又は他の参照番号識別子)を含んでよい(例えば、調合された毛髪染料を参照するために後に用いられる)。加えて、出力は、グラフの形態であってよく、割合又は比率として表されてよい(例えば、過去のスペクトル測定デバイスから以前に収集された過去の毛髪データと比較した、現在のスペクトル測定デバイスから収集される毛髪データの出力が、様々なパラメータを時間の関数で示してよく、又は毛髪サンプルの化学組成の出力が、スペクトルグラフで示されてよい)。
幾つかの実施形態では、視覚による出力として、調合された毛髪染料が使用者の毛髪に適用された予測ビューを有する使用者の画像が挙げられる。そのような実施形態において、使用者は、使用者の写真をコンピューティングデバイス1102にアップロードすることができる。毛髪カラーが選択されて、スペクトル測定設備から収集される1又は複数の毛髪データに基づいて毛髪染料が調合されて、選択された毛髪カラーに使用者の毛髪が染められた後、コンピューティングデバイス1102は、調合された毛髪染料が使用者の毛髪に適用された使用者の画像を出力してよい。
コンピューティングシステム1102は更に、1又は複数の構成要素を操作するための制御機構を、本開示の実施形態に従う毛髪染料調剤装置に有してよい。例えば、毛髪染料装置の1又は複数の構成要素を動作させる命令を有するコンピュータ読取り可能プログラムコード(オペレーティングコンピュータ読取り可能プログラムコード)が、記憶デバイス1108に記憶されてよい。配合された毛髪染料を調合する入力を使用者が行うと、コンピュータプロセッサ1106は、適切なオペレーティングコンピュータ読取り可能プログラムコードを実行して、毛髪染料装置の構成要素に、1又は複数の信号(例えば、1又は複数の染料成分の量を供給する圧送速度で1又は複数のポンプを作動する命令、染料成分で充填されたレセプタクルを操作して、染料成分を混合する命令、及び毛髪染料装置の供給機構を作動させる他の命令)を送ってよい。
1又は複数の実施形態において、オペレーティングコンピュータ読取り可能プログラムコードは、オプティマイザ1118を用いて変更されてよい。オプティマイザ1118は、コンピューティングデバイス1102に接続されてよく、コンピューティングデバイス1102と一体であってもよい。オプティマイザ1118はまた、コンピューティングデバイス1102に接続されてよく、ネットワーク1104を用いてコンピューティングデバイス1102でアクセス可能であってもよい。オプティマイザ1118は、供給動作の1又は複数のパラメータを変更することで、毛髪染料カラーの配合における染料成分の算出量により正確に対応する供給量で染料成分を提供してよい。
例えば、供給動作が実行されて、複数の染料成分が、選択された毛髪染料カラーの配合に対応する量でレセプタクルに供給される。コンピューティングシステムの制御機構が、貯蔵容器に沿って及び/又は貯蔵容器からの流路に沿って1又は複数の構成要素に信号を送って、供給された量を流路を通してレセプタクルに流させるパラメータ下で作動させると、複数の染料成分は、調合された量で供給される。1又は複数の供給センサが、貯蔵容器、流路、及び/又はレセプタクルに沿って配置されて、配合された染料成分の実際量が、染料成分の供給された量に合致しているかを検知してよい。センサのデータは、コンピュータプロセッサ1106によって処理されて、配合された染料成分の実際量と染料成分の供給された量との差異が測定される。配合された染料成分の実際量と染料成分の供給された量との差異が測定されると、オプティマイザ1118は、供給動作の1又は複数の入力パラメータを変更して、染料成分の供給された量により近い実際の量で染料成分を供給することができる。オプティマイザ1118による、供給システムへの入力パラメータの変更は、供給動作中になされてよく(例えば、染料成分が供給される間にポンプ速度を変更して、圧送されている染料成分の量を調節する)、供給動作後になされてもよい(例えば、次の供給動作のために最適化された供給命令を与える)。
本開示の方法は、選択されたカラーに毛髪サンプルを染めるための毛髪染料を、毛髪サンプルの化学組成、水分含有量、空隙率、及び/又は密度から選択される毛髪サンプルの特性に基づいて調合する工程を含んでよい。例えば、本開示の実施形態によれば、毛髪染料を調合する方法は、毛髪サンプルから毛髪データを収集する工程(毛髪データは、化学組成、水分含有量、空隙率、及び密度からなる群から選択される)と、毛髪染料カラーを選択する工程と、選択された毛髪染料カラーに毛髪サンプルを着色する毛髪染料の配合を定める工程と、毛髪染料を生成する量の染料成分を供給する工程とを含んでよい。毛髪サンプルの特性を特徴付ける毛髪データが、スペクトル測定デバイス(例えば、上述のもの)を用いて、及び/又は他の化学試験若しくは測定デバイスを用いて収集されてよい。
図4は、本開示の実施形態に従って毛髪染料を提供する方法の一例を示す。図示されているように、本方法は、毛髪染料を調合するためのアルゴリズムに毛髪データを入力する工程(400)を含んでよい。毛髪データは、毛髪サンプルの化学組成、水分含有量、空隙率、及び密度の少なくとも1つを含んでよく、これらは、例えば、スペクトル測定デバイス、密度測定デバイス、又は化学試験から収集されてよい。毛髪染料を調合するためのアルゴリズムは、例えば、毛髪データ出発点から選択された毛髪染料カラー終了点までの、一連の「if then」関係を含んでよい。例えば、毛髪サンプルカラーの数値的な表示(例えば、毛髪サンプルの最初のカラーを形成する原色、赤色、青色、及び黄色の100パーセント値)と、化学組成(例えば、毛髪サンプル中に検出される化学物質の100パーセント値)と、選択された毛髪染料カラーを含む毛髪データ出発点とが、選択された毛髪染料カラーを毛髪サンプルに提供する毛髪染料を調合するためのアルゴリズムに入力されてよい。毛髪染料カラーは、例えば、カラー名のリスト、カラー画像のディスプレイから、又は以前に使用された毛髪染料カラーから(例えば、使用者プロファイルにおいてセーブされている過去のデータから)選択されてよい(410)。
次に、染料成分の量及び種類(毛髪染料配合)が、毛髪データ出発点と選択された毛髪染料カラーとの関係に基づいて作成される(420)。例えば、アルゴリズムは、特定のタイプの化学物質が毛髪データにおいて示されるならば、特定のタイプの染料成分が作成される毛髪染料配合に用いられるように選択されることを含む「if then」関係を含んでよい。更に、アルゴリズムは、特定の量の化学物質が毛髪データにおいて示されるならば、特定の量の染料成分が作成される毛髪染料配合に用いられるように選択されることを含む「if then」関係を含んでよい。別の例において、アルゴリズムは、ヘアカラーの特定の数値的な表示が毛髪データにおいて示されるならば、染料成分中の特定の量の着色剤が、作成される毛髪染料配合に用いられるように選択されることを含む「if then」関係を含んでよい。
毛髪データ及び選択された毛髪染料カラーに基づいて毛髪染料の配合を作成すると、本開示の実施形態に従う毛髪染料装置の供給システムに命令が送られて、毛髪染料を生成するために毛髪染料配合でもたらされる量の染料成分が供給される(430)。
当業者であれば、追加の工程又は代替の工程が用いられて、図4に示される方法、例えば本明細書に記載される工程において、毛髪染料が生成されてよいことを認識することができる(例えば、過去の毛髪データが、スペクトル測定デバイスから収集される現在の毛髪データと組み合わされて入力されてよい)。
幾つかの実施形態では、最適化工程が、毛髪染料を生成する方法に利用されてよく、生成された毛髪染料カラーで染められた毛髪サンプルが試験されて(例えば、毛髪サンプルがスペクトル測定デバイスでスキャンされて、又は他の化学試験が実行されて)、染められた毛髪サンプルの特性が測定されてよい。染められて試験された毛髪サンプルの毛髪データは、収集されてコンピューティングシステムに入力されてよい。幾つかの実施形態において、染められた毛髪サンプルの毛髪データは、毛髪染料を提供する方法に利用される選択された毛髪染料カラー終了点と比較されて、例えば、毛髪染料の配合を作成する際に用いられるアルゴリズムの精度が測定されてよく、及び/又は供給システムの精度が測定されてよい。幾つかの実施形態において、染められた毛髪サンプルの毛髪データは、例えば、使用者が更に毛髪を変えたい場合(例えば、使用者が第1の毛髪染料適用の結果を好まない場合)、第2の毛髪染料のための第2の配合を作成するのに用いられてよい。
<本開示の提示>
本開示の提示は、以下を含む。
提示1:ハウジングと、ハウジング内に配置された毛髪染料供給システムであって、少なくとも1つの貯蔵容器、少なくとも1つの貯蔵容器に動作可能に連結されたポンプ、及び混合チャンバを備える供給システムと、スペクトル測定デバイスと、ポンプ及びスペクトル測定デバイスに動作可能に接続された制御機構、プロセッサ、入力、並びにディスプレイを備えるコンピューティングシステムとを備える装置。
提示2:スペクトル測定デバイスは、分光器及び分光光度計の何れか1つである、提示1に従う装置。
提示3:供給システムは、混合チャンバに接続されたモータを更に備えており、モータは制御機構に動作可能に接続されている、提示1又は2に従う装置。
提示4:ポンプは、少なくとも1つの貯蔵容器と混合チャンバとの間に延びる流路に連結されている、提示1乃至3の何れか1つに基づく装置。
提示5:少なくとも1つの貯蔵容器は気密バッグである、提示1乃至4の何れか1つに基づく装置。
提示6:少なくとも1つの着色剤を更に含み、各着色剤は少なくとも1つの貯蔵容器のうちの1つに貯蔵されている、提示1乃至5の何れか1つに基づく装置。
提示7:供給システムは更に、少なくとも1つの貯蔵容器に配置された供給センサを備え、供給センサは、制御機構に動作可能に接続されている、提示1乃至6の何れか1つに基づく装置。
提示8:記憶デバイスは、少なくとも1つの記憶されたプロファイルを含み、記憶されたプロファイルは、使用者についての過去の毛髪データと、使用者のための少なくとも1つの過去の毛髪染料配合とを含む、提示1乃至7の何れか1つに基づく装置。
提示9:毛髪サンプルから毛髪データを収集する工程であって、毛髪データは、化学組成、水分含有量、空隙率、及び密度からなる群から選択される、工程と、毛髪染料カラーを選択する工程と、選択された毛髪染料カラーに毛髪サンプルを染める毛髪染料の配合を与える工程であって、配合は染料成分の量を含む、工程と、毛髪染料を生成する量の染料成分を供給する工程と、を含む方法。
提示10:コンピュータ読取り可能プログラムコードを制御機構内のプロセッサによって実行して配合を定める工程を更に含んでおり、コンピュータ読取り可能プログラムコードは、記憶デバイスに記憶されている、提示9に従う方法。
提示11:コンピュータ読取り可能プログラムコードは、毛髪染料カラーを毛髪データに関連付けて、毛髪染料の配合を与える、提示10に従う方法。
提示12:供給する工程は、少なくとも1つの貯蔵容器から混合チャンバに、少なくとも1つのポンプを用いて染料成分を圧送する工程と、少なくとも1つの貯蔵容器から圧送された染料成分の量を、少なくとも1つの貯蔵容器に配置された少なくとも1つの供給センサで検知する工程と、を含んでおり、制御機構が、少なくとも1つの供給センサから信号を受けて少なくとも1つのポンプに信号を送る、提示9乃至11の何れか1つに基づく方法。
提示13:毛髪データは、スペクトル測定デバイスで収集される、提示9乃至12の何れか1つに基づく方法。
提示14:毛髪染料カラーは、毛髪染料調剤装置のディスプレイから選択され、染料成分が、毛髪染料調剤装置から供給される、提示9乃至13の何れか1つに基づく方法。
提示15:提示1乃至8の何れか1つに基づく装置を用いて実行される、提示9乃至14の何れか1つに基づく方法。
提示16:スペクトル測定デバイスを用いて毛髪サンプルから毛髪データを収集する工程と、毛髪染料カラーを選択する工程と、毛髪サンプルを選択した毛髪染料カラーに染める毛髪染料を与える工程と、を含む方法。
提示17:スペクトル測定デバイスが毛髪染料供給装置に設けられ、毛髪染料供給装置は毛髪染料を与えるための染料成分を含んでいる、提示16に記載の方法。
提示18:毛髪染料カラーは、毛髪染料供給装置のディスプレイに提供された複数の選択対象から選択される、提示17に記載の方法。
提示19:毛髪染料を与える工程は。毛髪データと選択された毛髪染料カラーとを関連付けて、毛髪染料の配合を提供する工程であって、配合は染料成分の量を含む、工程と、毛髪染料を作る量の染料成分を混合する工程と、を含む、提示16乃至18の何れかに記載の方法。
提示20:毛髪染料の配合を提供するために、過去の毛髪データ、毛髪データ及び選択された毛髪染料カラーを関連付ける工程を更に含む、提示19に記載の方法。
提示21:染料成分は少なくとも1つの染料と酸化剤とを含む、提示19又は提示20に記載の方法。
提示22:提示1乃至8の何れか1つに基づく装置を用いて実行される、提示16乃至21の何れか1つに基づく方法。
本開示が、限られた数の実施形態に関して説明されたが、本開示の利益を受ける当業者であれば、本明細書中に記載される本開示の範囲から逸脱しない他の実施形態が考案されてよいことが理解されよう。従って、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。