JP7133935B2 - 仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法 - Google Patents

仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、仕切り壁の交差部の接合構造、この接合構造を備える区画構造物およびこの区画構造物の構築方法に関するものである。
従来、仕切り壁に囲まれた格子状のセル(小部屋)を多数有する構造の一つとして低レベル放射性廃棄物処分施設が知られている。各セルには低レベル放射性廃棄物を格納したドラム缶などが一個ずつ定置され、セル上面は天蓋で塞がれる。セルの上方開口寸法は、空間線量を抑制するために一般的に数m四方(例えば6m四方)に計画される。こうした施設では、セル区画用の仕切り壁が相当数必要となる。
この施設を建設する場合、従来は地盤上にコンクリート製の底版を施工して、この周囲に外壁を先行構築した後、底版の上面に多数の仕切り壁を現場打ちコンクリートで施工していた。この場合、仕切り壁の施工位置には底版から鉛直上方に延びる鉄筋が多数本配筋されるため、他セルへの作業員の移動に大きな支障が生じていた。また、上述したように仕切り壁を数m四方に近接配置する場合には、狭隘な空間での鉄筋・型枠組立などの作業となっていた。このように仕切り壁の工程は手間と時間が掛かり、全体工期の中で非常に大きな割合を占めていた。全体工期を短縮し施工コストを低減するため、仕切り壁に掛かる現場作業を省力化し、仕切り壁の工程を短縮することが求められていた。
こうした問題を解決するための技術として、本特許出願人は、既に特許文献1に示すような仕切り壁の設置方法を提案している。この設置方法は、各側端面にループ継手を備えるプレキャストの仕切り壁と支柱を用意しておき、底版の上面に支柱を間隔をあけて設置した後、支柱のループ継手と仕切り壁のループ継手とが互いに重なり合うように支柱の側部上方等から仕切り壁を挿入配置し、その後、仕切り壁と支柱の間を現場打ちコンクリートで連結するものである。
特願2016-201623号(現時点で未公開)
しかし、上記の特許文献1の方法では、支柱と仕切り壁のループ継手を現場打ちコンクリートで埋め込む作業が必要であることから、躯体構築時の施工性が低下して施工コストが増大するおそれがある。そこで、上記施設の施工コストをより一層低減するために、躯体構築時の施工性を向上することのできる構造が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、施工性を向上することのできる仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造は、平面視で十字状に配置された前後左右の4つのプレキャストの仕切り壁における十字状の交差部の接合構造であって、各仕切り壁の交差部側の側端部において高さ方向にわたって設けられ、直交する位置に配置された2つの仕切り壁の交差部側の側端部に噛み合うほぞ構造を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造は、上述した発明において、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出して、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定され、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結する第1連結部材をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造は、上述した発明において、ほぞ構造を介して接合した4つの仕切り壁の交差部側の側端部どうしの間にグラウトが充填されていることを特徴とする。
また、本発明に係る区画構造物は、仕切り壁に囲まれて区画形成された部屋を複数有する区画構造物であって、上述した仕切り壁の交差部の接合構造を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る区画構造物の構築方法は、上述した区画構造物を構築する方法であって、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出した第1連結部材を、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定して、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結するステップと、前後の仕切り壁の交差部側の上端部どうしを第2連結部材で固定して、前後の仕切り壁を連結するステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るプレキャスト部材は、上述した区画構造物の仕切り壁として用いられる矩形板状のプレキャスト部材であって、側端部において高さ方向にわたって設けられたほぞ構造と、側端部から側方に突出する第1連結部材とを備えることを特徴とする。
本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造によれば、平面視で十字状に配置された前後左右の4つのプレキャストの仕切り壁における十字状の交差部の接合構造であって、各仕切り壁の交差部側の側端部において高さ方向にわたって設けられ、直交する位置に配置された2つの仕切り壁の交差部側の側端部に噛み合うほぞ構造を備えるので、仕切り壁の交差部を簡易に施工することができる。このため、施工性を向上した仕切り壁の交差部の接合構造を提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造によれば、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出して、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定され、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結する第1連結部材をさらに備えるので、4つの仕切り壁を第1連結部材、ほぞ構造を介して簡易かつ強固に接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造によれば、ほぞ構造を介して接合した4つの仕切り壁の交差部側の側端部どうしの間にグラウトが充填されているので、4つの仕切り壁をほぞ構造、グラウトを介して簡易かつ強固に接合することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る区画構造物によれば、仕切り壁に囲まれて区画形成された部屋を複数有する区画構造物であって、上述した仕切り壁の交差部の接合構造を備えるので、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る区画構造物の構築方法によれば、上述した区画構造物を構築する方法であって、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出した第1連結部材を、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定して、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結するステップと、前後の仕切り壁の交差部側の上端部どうしを第2連結部材で固定して、前後の仕切り壁を連結するステップとを備えるので、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができるという効果を奏する。
また、本発明に係るプレキャスト部材によれば、上述した区画構造物の仕切り壁として用いられる矩形板状のプレキャスト部材であって、側端部において高さ方向にわたって設けられたほぞ構造と、側端部から側方に突出する第1連結部材とを備えるので、上述した交差部の接合構造を備える区画構造物の仕切り壁として効果的に利用することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法の実施の形態を示す図であり、(1)は側断面図、(2)は平面図である。 図2は、図1の破線で囲まれた部分のA-A線に沿った側断面図である。 図3は、図2のB-B線に沿った平断面図である。 図4は、図2のC-C線に沿った平断面図である。 図5は、図2のD-D線に沿った平断面図である。 図6は、図2のE-E線に沿った平断面図である。 図7は、底版接合部の他の例を示す図である。
以下に、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
(区画構造物)
まず、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造の実施の形態が適用される区画構造物について説明する。
図1(1)は、本実施の形態が適用される区画構造物の側断面図、(2)は平面図である。これらの図に示すように、区画構造物100は、コンクリートからなる底版10と、蓋版12と、外壁14と、複数の仕切り壁16と、これらに囲まれて区画形成された四角い部屋18を複数有する。なお、本実施の形態では、区画構造物100の短手方向の長さが30~40m程度、長手方向の長さが60~70m程度、底版10、蓋版12、仕切り壁16の厚さが30~60cm程度、部屋16の大きさが一辺5~6m程度のものを想定している。
仕切り壁16は、鉄筋コンクリートからなる矩形板状のプレキャスト部材20で形成されている。この仕切り壁16は、図1(2)に示すように、区画構造物100の内部において前後方向、左右方向にそれぞれ所定間隔で複数並列配置されている。このため、区画構造物100の内部には、前後左右の4つの仕切り壁16が十字状に交差した接合構造22が多数存在している。
(仕切り壁の交差部の接合構造)
次に、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造の実施の形態について説明する。
図2は、図1の破線で囲まれた部分のA-A断面図である。また、図3は図2のB-B断面図、図4はC-C断面図、図5はD-D断面図、図6はE-E断面図である。なお、図2~図5の前後方向が図1の左右方向に、図2~図5の左右方向が図1の前後方向にそれぞれ対応する。
図2に示すように、本実施の形態の交差部の接合構造22は、各仕切り壁16の交差部側の側端部24において高さ方向にわたって設けられたほぞ構造26と、左右の仕切り壁16と前側の仕切り壁16とを連結するプレート28(第1連結部材)と、前後の仕切り壁16を連結するプレート30(第2連結部材)とを備えている。これらプレート28、30を介して4つの仕切り壁16を左右と前後の2方向からボルト止めなどで連結固定する。
なお、本実施の形態では、仕切り壁16の運搬、搬入、建込を考慮して、仕切り壁16が高さ方向に2分割している場合を示している。すなわち、仕切り壁16が上下2つのプレキャスト部材20を接合して形成される場合である。ただし、本発明はこれに限るものではなく、運搬、搬入、建込等の条件を考慮して仕切り壁16が高さ方向に3つ以上に分割されていてもよいし、高さ方向に分割しなくてもよい。
図4に示すように、ほぞ構造26は、各仕切り壁16の交差部側の側端部24において高さ方向にわたって設けられる。仕切り壁16の交差部側の側端部24は、直交する位置に配置された2つの仕切り壁16の交差部側の側端部24に対してほぞ構造26を介して噛み合う。より具体的には、左右の仕切り壁16の交差部側の側端面32は、鉛直上方から見て両方の角部が高さ方向にわたって隅切りされている。一方、前後の仕切り壁16の交差部側の側端面34は、鉛直上方から見て両方の角部が高さ方向にわたって凹んでいる。前後の仕切り壁16の側端部24どうしを突き合わせ配置すると、双方の側端部24の左右側には、左右の仕切り壁16の側端部24が噛み合う形状の凹部36が形成される。この凹部36に左右の仕切り壁16の側端部24を噛み合わせることができる。噛み合わせた側端部24間にはグラウト38が充填される。このように、側端部24をほぞ構造とすることにより、前後左右の仕切り壁16をピン接合形式で接合することができる。
図3および図2に示すように、第1連結部材のプレート28は、左右の仕切り壁16の交差部側の側端部24からそれぞれ側方に突出するものである。図2の例では、プレート28は、各プレキャスト部材20の上側と下側の2箇所に設けられている。このプレート28は、側方端側に上下2つのボルト挿通孔を有している。一方、前側の仕切り壁16の交差部側の側端面34にはボルト挿通孔を有するプレート40と、埋め込みインサート42が設けられている。プレート28は、ボルト挿通孔に通したボルト44を、埋め込みインサート42に螺合することによってプレート40を介して側端面34に固定される。これにより、左右の仕切り壁16を、前側の仕切り壁16を介して左右方向に連結する。この結果、平面視で十字状に交差する4つの仕切り壁中、3つの仕切り壁が固定される。なお、プレート28は、あらかじめプレキャスト部材20の側端面に埋め込んであってもよい。
図5および図2に示すように、第2連結部材のプレート30は、前後の仕切り壁16の交差部側の上端部どうしを繋ぐように、上端面に設けた凹部46に前後方向にわたって設けられる。このプレート30は、前側と後側にボルト挿通孔を有しており、このボルト挿通孔に通したボルト48を凹部46の埋め込みインサート50に螺合することによって上端面に固定される。これにより、前後の仕切り壁16を前後方向に連結する。
図6に示すように、上下に分割したプレキャスト部材20どうしの接続はアンカー鉄筋52を用いて行う。より具体的には、下側のプレキャスト部材20の上端面に埋め込んだアンカー鉄筋52に、上側のプレキャスト部材20の下端面に埋め込んだスプライススリーブなどの機械式継手54などを嵌め入れて、アンカー鉄筋52と機械式継手54の間にグラウト38を充填する。これにより、上下のプレキャスト部材20を接合する。図2に示すように、底版10とプレキャスト部材20の接続も同様の方法で行う。なお、図6に示すように、上側のプレキャスト部材20の下端面と、下側のプレキャスト部材20の上端面には凹溝56が設けられており、上下の凹溝56に囲まれた空間にグラウト38が充填できるようになっている。
本実施の形態の交差部の接合構造22によれば、4つの仕切り壁16の交差部を、プレート28、30、ほぞ構造26、グラウト38を介して簡易かつ強固に接合できるので、施工性が向上する。したがって、仕切り壁16の接合に要する作業工程の短縮と作業員の縮減を実現することができる。
また、本実施の形態の区画構造物100によれば、上述した接合構造22を備えるので、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができる。また、本実施の形態のプレキャスト部材20によれば、ほぞ構造26とプレート28とを備えるので、上述した区画構造物100の仕切り壁16として効果的に利用することができる。
(区画構造物の構築方法)
次に、本発明に係る区画構造物の構築方法の実施の形態について説明する。
本実施の形態に係る区画構造物の構築方法は、上述した交差部の接合構造22を利用して、区画構造物100を構築する方法である。
図1および図2に示すように、まず、底版10を現場打ちコンクリートで施工する。底版10には、所定の間隔でアンカー鉄筋52を埋設しておく。続いて、底版10の上に、左右のプレキャスト部材20を設置する。この際、底版10のアンカー鉄筋52を、プレキャスト部材20の下端面に埋め込まれたスプライススリーブなどの機械式継手54に挿入する。なお、プレキャスト部材20と底版10の接合部については、アンカー鉄筋52と機械式継手54による接合構造を用いる代わりに、仕切り壁16の交差部(壁接合部)と同様にほぞ構造を採用してもよい。この場合、例えば図7に示すように、底版10の上面に凹部58を設けておき、この凹部58にプレキャスト部材20の下端部を挿入配置するようにしてもよい。
次に、図3に示すように、前側のプレキャスト部材20を設置し、この側端面34と、左右のプレキャスト部材20の上下のプレート28との間にプレート40を介在させる。続いて、上下のプレート28のボルト挿通孔にボルト44を通して、側端面34の埋め込みインサート42に螺合して固定する。これにより、左右のプレキャスト部材20を、前側のプレキャスト部材20を介して左右方向に連結する。この結果、平面視で十字状に交差する4つのプレキャスト部材中、3つのプレキャスト部材が固定される。
次に、図5に示すように、後側のプレキャスト部材20を設置する。続いて、前後のプレキャスト部材20の上端面の凹部46間にプレート30を配置し、プレート30のボルト挿通孔にボルト48を通して、凹部46の埋め込みインサート50に螺合して固定する。これにより、前後のプレキャスト部材20を前後方向に連結する。この結果、平面視で十字状に交差する4つのプレキャスト部材20が固定され、仕切り壁16の下側部分が組み立てられることになる。
次に、図2に示すように、下側のプレキャスト部材20の上に、上側のプレキャスト部材20を設置する。この際、下側のプレキャスト部材20の上端面のアンカー鉄筋52を、上側のプレキャスト部材20の下端面に埋め込まれたスプライススリーブなどの機械式継手54に挿入する。前後左右のプレキャスト部材20の設置順序は、下側の場合と同様である。
その後、下側の場合と同様にして、左右のプレキャスト部材20を、前側のプレキャスト部材20を介して左右方向に連結し、さらに、前後のプレキャスト部材20を前後方向に連結する。これにより、仕切り壁16の上側部分が組み立てられる。
最後に、交差部側の各側端部24の間と、アンカー鉄筋52とスプライススリーブなどの機械式継手54との間に、それぞれグラウト38を注入して硬化させる。
なお、区画構造物の規模や施工条件によっては、グラウト38は下側のプレキャスト部材を設置した後、上側のプレキャスト部材を設置する前、又は上側のプレキャスト部材の設置と並行作業他の時点で行う等も可能である。その際はさらに工程を短縮することができる。
本実施の形態の構築方法によれば、4つの仕切り壁16の交差部をプレート28、30、ほぞ構造26、グラウト38を介して簡易かつ強固に接合できるので、施工性が向上する。したがって、仕切り壁16の接合に要する作業工程の短縮と作業員の縮減を実現することができ、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができる。
以上説明したように、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造によれば、平面視で十字状に配置された前後左右の4つのプレキャストの仕切り壁における十字状の交差部の接合構造であって、各仕切り壁の交差部側の側端部において高さ方向にわたって設けられ、直交する位置に配置された2つの仕切り壁の交差部側の側端部に噛み合うほぞ構造を備えるので、仕切り壁の交差部を簡易に施工することができる。このため、施工性を向上した仕切り壁の交差部の接合構造を提供することができる。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造によれば、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出して、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定され、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結する第1連結部材をさらに備えるので、4つの仕切り壁を第1連結部材、ほぞ構造を介して簡易かつ強固に接合することができる。
また、本発明に係る他の仕切り壁の交差部の接合構造によれば、ほぞ構造を介して接合した4つの仕切り壁の交差部側の側端部どうしの間にグラウトが充填されているので、4つの仕切り壁をほぞ構造、グラウトを介して簡易かつ強固に接合することができる。
また、本発明に係る区画構造物によれば、仕切り壁に囲まれて区画形成された部屋を複数有する区画構造物であって、上述した仕切り壁の交差部の接合構造を備えるので、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができる。
また、本発明に係る区画構造物の構築方法によれば、上述した区画構造物を構築する方法であって、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出した第1連結部材を、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定して、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結するステップと、前後の仕切り壁の交差部側の上端部どうしを第2連結部材で固定して、前後の仕切り壁を連結するステップとを備えるので、区画構造物を手間をかけずに低コストで構築することができる。
また、本発明に係るプレキャスト部材によれば、上述した区画構造物の仕切り壁として用いられる矩形板状のプレキャスト部材であって、側端部において高さ方向にわたって設けられたほぞ構造と、側端部から側方に突出する第1連結部材とを備えるので、上述した交差部の接合構造を備える区画構造物の仕切り壁として効果的に利用することができる。
なお、区画構造物の規模等の条件によっては前記第1連結部材や前記第2連結部材を省略することも可能である。
以上のように、本発明に係る仕切り壁の交差部の接合構造、区画構造物およびその構築方法は、低レベル放射性廃棄物処分施設として用いられる区画構造物に有用であり、特に、仕切り壁の交差部の施工性を向上するのに適している。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限るものではなく、低レベル放射性廃棄物処分施設以外の仕切り壁を備える区画構造物にも有用なのは言うまでもない。
10 底版
12 蓋版
14 外壁
16 仕切り壁
18 部屋
20 プレキャスト部材
22 仕切り壁の交差部の接合構造
24 側端部
26 ほぞ構造
28 プレート(第1連結部材)
30 プレート(第2連結部材)
32,34 側端面
36,46 凹部
38 グラウト
40 プレート
42,50 埋め込みインサート
44,48 ボルト
46 凹部
52 アンカー鉄筋
54 機械式継手
56 凹溝
100 区画構造物

Claims (4)

  1. 平面視で十字状に配置された前後左右の4つのプレキャストの仕切り壁における十字状の交差部の接合構造であって、
    各仕切り壁の交差部側の側端部において高さ方向にわたって設けられ、直交する位置に配置された2つの仕切り壁の交差部側の側端部に噛み合うほぞ構造と、左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出して、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定され、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結する第1連結部材とを備え、この第1連結部材は、左右の仕切り壁の交差部側の側端部からそれぞれ側方に突出するとともに、第1連結部材の突出方向と直交する側方へ延びる部材で前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定されていることを特徴とする仕切り壁の交差部の接合構造。
  2. ほぞ構造を介して接合した4つの仕切り壁の交差部側の側端部どうしの間にグラウトが充填されていることを特徴とする請求項1に記載の仕切り壁の交差部の接合構造。
  3. 仕切り壁に囲まれて区画形成された部屋を複数有する区画構造物であって、
    請求項1または2に記載の仕切り壁の交差部の接合構造を備えることを特徴とする区画構造物。
  4. 請求項3に記載の区画構造物を構築する方法であって、
    左右の仕切り壁の交差部側の側端部から側方に突出した第1連結部材を、前後いずれか一方の仕切り壁の交差部側の側端部に固定して、左右の仕切り壁と前後いずれか一方の仕切り壁とを連結するステップと、
    前後の仕切り壁の交差部側の上端部どうしを第2連結部材で固定して、前後の仕切り壁を連結するステップとを備えることを特徴とする区画構造物の構築方法。
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