JP7132933B2 - 位置指示器 - Google Patents

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Description

この発明は、位置検出装置のセンサとの間で静電的にインタラクションする静電容量方式の位置指示器に関する。
この種の静電容量方式の位置指示器として、位置指示器が信号発信回路を備え、この信号発信回路からの信号を導電性の芯体を通じて、静電結合により、位置検出装置のセンサに対して送信するアクティブ静電ペンが知られている。この場合、位置検出装置では、複数のセンサ導体が配設されているセンサで、アクティブ静電ペンからの信号を受信する。そして、位置検出装置では、アクティブ静電ペンの芯体のペン先により指示されたセンサ上における位置を、信号を受信したセンサ導体からの信号レベルに応じて検出する。
位置検出装置では、芯体の軸心方向がセンサの入力面に対して垂直の状態のときには、ほぼ正しく芯体のペン先で指示された位置を検出することができるが、芯体の軸心方向がセンサの入力面に対して傾いた状態のときには、芯体のペン先で指示された位置を、正しく検出することができないという問題がある。
図11は、位置指示器の芯体の軸心方向のセンサの入力面に対する傾き角と、位置検出装置のセンサにおける位置指示器からの受信信号の信号レベルとの関係を示すものである。図11においては、センサのX軸方向(例えば横方向)に配列された複数個の導体(図11の例では、導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2)における受信信号の信号レベルを示している。なお、センサには、Y軸方向にも同様に複数個の導体が配列されており、そのY軸方向に配列された複数個の導体についても同様となる。
図11(A)は、位置指示器の芯体100の軸心方向が、位置検出装置のセンサの入力面に対して垂直の状態であって、芯体100(のペン先)が導体Xiの真上に存在しているときの、各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを示している。この場合には、芯体100からの信号は、ほぼ芯体の先端部からセンサに送信される状態となるので、各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルは、図11(A)に示すように、導体Xiで最大値となり、かつ、この導体Xiを中心として、その左側の導体Xi―2,Xi-1と右側の導体Xi+1,Xi+2とで左右対称となるような状態で徐々に低くなる値を呈する。
位置検出装置では、各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを用いて演算することにより、芯体100により指示されたセンサ上の位置を検出するが、この図11(A)の場合には、芯体100により指示された位置P0(X座標)は、導体Xiの位置として正しく検出される。
これに対して図11(B)は、位置指示器の芯体100のペン先は導体Xiの真上に存在しているが、芯体100が、位置検出装置のセンサの入力面に対して、所定の角度θ(θ<90度)でX軸方向に傾いている状態のときの、各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを示している。この場合には、芯体100からの信号は、その先端部からのみではなく、傾きに応じてセンサに近い部分からの信号も有効となってセンサに送信される状態となるので、各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルは、図11(B)に示すように、導体Xiで最大値となるが、この導体Xiを中心として、その左側の導体Xi―2,Xi-1と右側の導体Xi+1,Xi+2とで、芯体100の傾きに応じて左右非対称となるような状態で徐々に低くなる値を呈する。
位置検出装置では、この図11(B)の状態の各導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを用いて演算して芯体100の指示位置を検出する。このために、その結果の芯体100の指示位置は、図11(B)に示すように、芯体100が傾いている方向に、その傾き角に応じた分だけ、ずれた位置P1として検出されるようになり、芯体100の先端部の指示位置P0に対して、ΔPだけずれた位置P1となってしまう。
この位置指示器の芯体のペン先の指示位置の、位置指示器の傾きに応じたずれの問題を解決するために、例えば特許文献1(特開2014‐35631号公報)や特許文献2(特開2016‐126503号公報)に開示されるような検出方法で、位置指示器の、センサの入力面に対する傾き角(芯体の軸心方向の傾き角)を検出し、その検出結果を用いて、位置指示器の芯体のペン先の指示位置の検出結果を補正することが提案されている。
特開2014‐35631号公報 特開2016‐126503号公報
しかしながら、位置指示器の芯体の軸心方向のセンサの入力面に対する傾き角を検出して、その検出結果を用いて、芯体のペン先の指示位置を補正する方法では、当該傾き角を検出するための構成が必要であり、位置指示器の構成が複雑になると共に、位置指示器の製造コストが上昇するという問題があった。
この発明は、以上の問題点を解決した位置指示器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、
ペン形状の筐体を有し、前記筐体の一端の側において前記筐体の軸心方向に第1の電極と第2の電極が配置されているとともに前記第2の電極は前記第1の電極が前記筐体の軸心方向に部分的に露出するように前記第1の電極を囲んで配置されており、信号送信制御回路から前記第1の電極及び前記第2の電極に信号が供給されて位置検出装置のセンサとの間で静電的にインタラクションする位置指示器であって、
前記信号送信制御回路は、前記第1の電極と前記第2の電極から送出されるそれぞれの信号が互いに打ち消し合うように前記第1の電極および前記第2の電極に信号を供給するように構成されていることを特徴とする位置指示器を提供する。
上記の構成の位置指示器によれば、芯体の軸心方向がセンサの入力面に対して傾いていても、位置検出装置においては、芯体のペン先により指示された位置の検出座標がずれてしまうのを防止することができる。
この発明による位置指示器の第1の実施形態を用いる電子機器の例としてのタブレット型情報端末の一例を示す図である。 この発明による位置指示器の第1の実施形態の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の第1の実施形態の信号送信制御回路の構成例を示すブロック図である。 図3の信号送信制御回路の等価回路を示す図である。 この発明による位置指示器の第1の実施形態からの送出される信号と、位置検出装置との関係を説明するための図である。 この発明による位置指示器と共に使用される位置検出装置の構成例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の第1の実施形態を用いた場合における、位置検出装置の受信信号を説明するための図である。 この発明による位置指示器の要部の変形例を説明するための図である。 この発明による位置指示器の要部の変形例を説明するための図である。 この発明による位置指示器のさらに他の実施形態の要部を説明するための図である。 従来の位置指示器を用いた場合における、位置検出装置の受信信号を説明するための図である。
以下、この発明による位置指示器の実施形態を、図を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、この発明の実施形態の位置指示器1を用いる電子機器の例としてのタブレット型情報端末200の一例を示すものである。この例では、タブレット型情報端末200は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置の表示画面200Dを備え、表示画面200Dの上部(表面側)に、静電容量方式の位置検出装置201のセンサを備えている。
操作者は、位置指示器1によりタブレット型情報端末200の位置検出装置201のセンサ上の入力面201Sにおいて、位置を指示する。位置検出装置201は、位置指示器1による位置検出装置201のセンサ上での指示位置を検出する。
[実施形態の位置指示器1の機構的構成例の説明]
図2は、この発明の第1の実施形態の位置指示器1の構成例を説明するための図であり、主としてペン先側の一部縦断面図である。この実施形態では、位置指示器1は外観がペン形状を有するものとして形成されている。
[第1の実施形態の位置指示器の構造的構成例の説明]
この実施形態の位置指示器1は、ペン形状の筐体2を備える。この筐体2は、絶縁材料例えば合成樹脂からなる中空の円筒状形状の絶縁体部21により構成されている。そして、この実施形態では、筐体2の絶縁体部21の外表周面の少なくとも操作者が当該位置指示器1を把持する部分は、例えば金属からなる導電体部22で覆われている。
筐体2内には、プリント配線基板3と、電源回路としてのバッテリー4と、筆圧検出ユニット5とが配設されている。筐体2の外表周面を覆う導電体部22は、図示は省略するが、このプリント配線基板3のアース導体に電気的に接続されている。なお、バッテリー4は、乾電池、充電可能な蓄電池、あるいは後述する電気二重層キャパシタなどのキャパシタを含む電源回路であっても良い。
プリント配線基板3上には、信号送信制御回路30と、図示を省略したその他の電子部品及び配線パターンなどが配置されている。信号送信制御回路30は、位置検出用信号及び付加情報を生成し、生成した位置検出用信号及び付加情報を、位置指示器1から送出するようにする。
バッテリー4は、プリント配線基板3上に構成されている電子回路及び電子部品への電源の供給源である。端子42は、プリント配線基板3上の電源回路部に電気的に接続されている端子である。バッテリー4の正極側電極41は、この端子42に接触して電気的に接続されている。図示は省略するが、バッテリー4の負極側電極は、プリント配線基板3のアース導体に直接に接続され、あるいは筐体2の導電体部22を経由してプリント配線基板3のアース導体に接続されている弾性変位する端子に押圧接触するようにされている。
筆圧検出ユニット5は、この実施形態では、芯体6に印加される筆圧に応じた静電容量を呈する可変容量キャパシタの構成とされている。この筆圧検出ユニット5で構成される可変容量キャパシタの両端の電極は、図2では、導電パターン31cにより、信号送信制御回路30に接続されている。
芯体6は、筐体2の外部に突出するペン先側とは反対側の端部が、筐体2の中空部内に配設されている筆圧検出ユニット5に嵌合されることで、位置指示器1の筐体2の中空部内に係止される。なお、芯体6は、引き抜くことで、筆圧検出ユニット5との嵌合が外れるように構成されている。すなわち、芯体は、位置指示器1に対して交換可能である。
芯体6は、導体、例えば金属や導体粉が混合された硬質の樹脂で構成されており、導電パターン31aを通じて信号送信制御回路30と電気的に接続されている。そして、信号送信制御回路30で生成された位置検出用信号及び付加情報が、この導体からなる芯体6(中心電極)を通じて、位置検出装置201のセンサに対して送出されるように構成されている。
筐体2を構成する中空の円筒状形状の絶縁体部21の中心線方向の一方の端部側は、徐々に先細となる筒状のテーパー部21aとされている。この筒状のテーパー部21aの内壁面には、テーパー部21aの内壁面に沿って徐々に先細となる筒状の円錐状形状のリング電極7が、中心電極を取り囲む周辺電極として、筐体2の軸心方向に芯体6を部分的に囲むように取り付けられている。換言すれば、芯体6の先端部が部分的に露出するようにリング電極7が芯体2と取り囲むように配置されている。このリング電極7は、例えば導電性部材からなり、リング状導体を構成する。この場合、リング電極7は、筐体2の絶縁体部21のテーパー部21aにより覆われることにより、位置指示器1の操作者が直接的には触れることができないようにされている。なお、周辺電極としてのリング導体7は、円錐状形状に限るものではなく、円筒状形状、あるいはリング状形状であっても良い。
そして、リング電極7は、絶縁体部21を貫通するリード導体部材71により、プリント配線基板3の導体パターン31bに電気的に接続されている。この導体パターン31bは、この例では、信号送信制御回路30に接続されている。信号送信制御回路30では、リング電極7から、芯体6からの信号とは逆相の信号が送出されるように構成されており、この実施形態では、後述するように、リング電極7は、インダクタンス素子、この例では、コイル303を介してプリント配線基板3の基準電位が得られる部位、この例ではアース導体に接続されている(図3参照)。
この実施形態では、芯体6は、筐体2の絶縁体部21のテーパー部21aの開口部21bから先端部6aが外部に突出すると共に、先端部6aとは反対側が筆圧検出ユニット5に嵌合されるように、絶縁体部21の中空部内に配される。すなわち、中心電極(芯体6)と周辺電極(リング電極7)は、筐体2の軸心方向に配置されているとともに、中心電極は、周辺電極によって軸心方向に部分的に取り囲まれるように配置されている。
リング電極7は、図2の例では、絶縁体部21のテーパ部21aの内壁面に配置されてので、芯体6のペン先部6aは、リング電極7にも取り囲まれることなく、外部に突出するようになっている。
つまり、リング電極7は、芯体6の周囲を取り囲むように設けられるが、この実施形態では、芯体6の軸心方向において、ペン先部6aと、筆圧検出ユニット5との結合側を除く周囲を取り囲むようにされている。
信号送信制御回路30は、芯体6を通じて位置検出装置201のセンサに送出する信号を生成する回路と、リング電極7を通じて位置検出装置201のセンサに対して、芯体6から送出する信号とは逆相の信号を生成する回路とを備える。
[第1の実施形態の位置指示器1の信号送信制御回路30の構成例の説明]
図3は、この実施形態の位置指示器1の信号送信制御回路30の回路構成図である。すなわち、信号送信制御回路30は、この例では、コントローラ301と、芯体6に供給する信号を生成するための発振回路302と、芯体6から送出される信号に対してリング電極7から逆位相の信号が送出されるようにするためのコイル303とを備える。すなわち、発振回路302によって生成された信号は、芯体6に供給されるとともに、芯体6とリング電極7との間に形成された浮遊容量304を介してリング電極7にも供給される。したがって、この実施形態では、リング電極7から送出される信号が、芯体6から送出される信号に対して逆位相となるようにコイル303を備える。
コントローラ301は、例えばマイクロプロセッサで構成されており、位置指示器1の信号送信制御回路30の後述のような処理動作を制御する制御回路を構成するもので、駆動電源の例としてのバッテリー4からの電源電圧VDDが供給されている。コントローラ301は、発振回路302を制御する。バッテリー4からの電源電圧VDDは、電源スイッチPswを介して、信号送信制御回路30、及びその他の回路の電源電圧とされる。電源スイッチPswは、図1及び図2では図示を省略するが、筐体2の側面に設けられる操作子が押下操作されることでオン、オフされる。
コントローラ301には、また、筆圧検出ユニット5で構成される可変容量キャパシタ5Cが接続されており、この可変容量キャパシタ5Cの容量を監視することで、位置指示器1の芯体6に印加される筆圧を検出する。すなわち、この実施形態では、可変容量キャパシタ5Cに対して放電用抵抗器Rdが接続されており、コントローラ301は、可変容量キャパシタ5Cが満充電の状態から、所定の両端電圧になるまでの放電時間を計測することで、可変容量キャパシタ5Cの静電容量を検出し、その検出した静電容量から筆圧を検出する。
発振回路302は、例えば周波数f1=1.8MHzの交流信号を発生するもので、バッテリー4からの電源電圧VDDが、電源スイッチPswを介して供給されている。この発振回路302からの交流信号の所定時間の連続波、すなわち、バースト信号は、芯体6を通じてセンサに対して送出される位置検出用信号となる。
コントローラ301は、この発振回路302のイネーブル端子ENに制御信号(イネーブル信号CT)を供給して当該発振回路302をオン、オフ制御することで、発振回路302から前記バースト信号及びASK(Amplitude Shift Keying)変調信号を発生させる。発振回路302は、コントローラ301からのイネーブル信号CTに応じて、発生する交流信号を断続させ、これにより、発振回路302は、バースト信号及びASK変調信号を発生することができる。この実施形態では、コントローラ301は、前述のようにして検出した筆圧の値の情報をデジタル信号に変換し、そのデジタル信号に応じて発振回路302を制御することで、筆圧値の情報をASK変調信号として、発振回路302から出力させるようにする。
発振回路302の出力端は、この実施形態では、導電性の芯体6に接続されており、発振回路302からの交流信号は、芯体6を通じて位置検出装置201のセンサに対して送出される。
そして、リング電極7は、コイル303を通じて、アース導体(接地)に接続されている。この場合に、リング電極7は、芯体6の周囲に設けられているので、芯体6とリング電極7との間は、浮遊容量304により容量結合されている。このため、信号送信制御回路30の等価回路は、図4において点線で囲んで示すようなものとなり、発振回路302によって生成された信号は、芯体6に供給されるとともに、浮遊容量304による容量結合を介してリング電極7にも供給されることになる。芯体6から送出される交流信号Saが、コイル303により逆相の交流信号Sbとして、リング電極7から送出される状態となる。
すなわち、信号送信制御回路30は発振回路302を備えており、発振回路302で生成された第1の信号および第2の信号が、芯体6(中心電極)およびリング電極7(周辺電極)のそれぞれに供給される。信号送信制御回路30は、芯体6から送出される信号とリング電極7から送出される信号とが互いに打ち消し合うような所定の関係(逆相の関係)となるように送信信号の位相を制御する。また、位相が制御されたそれぞれの信号が互いに効果的に打ち消し合うように、それぞれの信号の振幅レベルもまた所定の関係となるように制御される。
したがって、図5に示すように、位置指示器1においては、発振回路302からの出力信号は、芯体6の先端部6aからは、ほぼそのままの強度で位置検出装置201のセンサの入力面201Sに対しては送出されるが、芯体6のリング電極7で取り囲まれている部分及び先端部6aのリング電極7との近傍部分では、リング電極7からの逆相の信号により打ち消されることで、センサで受信されにくくなる。この結果、図5に示すように、位置指示器1の芯体6の軸心方向が位置検出装置201のセンサの入力面201Sに対して傾いていても、位置検出装置201では、芯体6の先端部6aにより指示された位置を、ずれなく正しく検出することができる。
この場合に、コイル303のインダクタンス値は、位置指示器1の芯体6の軸心方向が位置検出装置201のセンサの入力面201Sに対して傾いていても、位置検出装置201で、正しく芯体6の先端部6aでの指示位置を検出することができるような値に調整されている。
換言すれば、コイル303のインダクタンス値を調整することにより、リング電極7から送出される、芯体6から送出される信号とは逆相の信号の強度を調整することができる。このため、リング電極7を芯体6の先端部6a近傍まで延長するように配設する必要がなく、リング電極7の配置位置を任意に選定することができるため、位置指示器の外観デザイン的な制約が少なくなる。なお、リング電極7か送出される、芯体6から送出される信号とは逆相の信号の強度を調整するために、リング電極7よりも芯体6の先端部6aを、どれだけ突出させるかをも調整するようにしても勿論よい。
なお、図4の等価回路では、浮遊容量304が芯体6とリング電極7との間に仮想的に接続されているものとしたが、芯体6とリング電極7との間にコンデンサを実際的に接続し、そのコンデンサの静電容量を、位置検出装置で、正しく芯体6の先端部6aでの指示位置を検出することができるような値に調整するようにしてもよい。この場合に、芯体6とリング電極7との間にコンデンサを実際的に接続するコンデンサの静電容量は、コイル303のインダクタンス値を調整する代わりに、あるいはコイル303のインダクタンス値の調整と共に、調整するようにしてもよい。
なお、上述の位置指示器1では、筐体2の絶縁体部21の外表周面の少なくとも操作者が当該位置指示器1を把持する部分は導電体部22で覆うようにしたが、この導電体部22は、必須のものではなく、なくてもよい。
[位置検出装置201の構成例の説明]
この実施形態の位置検出装置201は、図6に示すように、当該位置検出装置201を構成するセンサ202と、このセンサ202に接続されるペン指示検出回路203とで構成されている。
センサ202は、この例では、断面図は省略するが、下層側から順に、第1の導体群211、絶縁層(図示は省略)、第2の導体群212を積層して形成されたものである。第1の導体群211は、例えば、横方向(X軸方向)に延在した複数の第1の導体211Y、211Y、…、211Y(mは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、Y軸方向に配置したものである。
また、第2の導体群212は、第1の導体211Y、211Y、…、211Yの延在方向に対して交差する方向、この例では直交する縦方向(Y軸方向)に延在した複数の第2の導体212X、212X、…、212X(nは1以上の整数)を互いに所定間隔離して並列に、X軸方向に配置したものである。
このように、位置検出装置201のセンサ202では、第1の導体群211と第2の導体群212を交差させて形成したセンサパターンを用いて、位置指示器1が指示する位置を検出する構成を備えている。
なお、以下の説明において、第1の導体211Y、211Y、…、211Yについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第1の導体211Yと称する。同様に、第2の導体212X、212X、…、212Xについて、それぞれの導体を区別する必要がないときには、その導体を、第2の導体212Xと称することとする。
この実施形態の位置検出装置201においては、センサ202は、例えばタブレット型情報端末などの電子機器の表示画面の大きさに対応した大きさのセンサ面(指示入力面)200を備えており、光透過性を有する、第1の導体群211と第2の導体群212とによって形成されている。
なお、第1の導体群211と第2の導体群212は、センサ基板の同一面側にそれぞれが配置される構成であってもよいし、センサ基板の一面側に第1の導体群211を配置し、他面側に第2の導体群212を配置する構成でもよい。
ペン指示検出回路203は、センサ202との入出力インターフェースとされる選択回路221と、増幅回路222と、バンドパスフィルタ223と、検波回路224と、サンプルホールド回路225と、AD(Analog to Digital)変換回路226と、制御回路220とからなる。
選択回路221は、制御回路220からの制御信号に基づいて、第1の導体群211および第2の導体群212の中からそれぞれ1本の導体を選択する。選択回路221により選択された導体は増幅回路222に接続され、位置指示器1からの信号が、選択された導体により検出されて増幅回路222により増幅される。この増幅回路222の出力はバンドパスフィルタ223に供給されて、位置指示器1から送信される信号の周波数の成分のみが抽出される。
バンドパスフィルタ223の出力信号は検波回路224によって検波される。この検波回路224の出力信号はサンプルホールド回路225に供給されて、制御回路220からのサンプリング信号により、所定のタイミングでサンプルホールドされた後、AD変換回路226によってデジタル値に変換される。AD変換回路226からのデジタルデータは制御回路220によって読み取られ、処理される。
制御回路220は、内部のROMに格納されたプログラムによって、サンプルホールド回路225、AD変換回路226、および選択回路221に、それぞれ制御信号を送出するように動作する。また、制御回路220は、AD変換回路226からのデジタルデータから、位置指示器1によって指示されたセンサ202上の位置座標を算出し、また、筆圧情報を復調して得る。そして、制御回路220は、その位置座標のデータ及び筆圧情報を、例えばタブレット型情報端末などの電子機器内の他の処理プロセッサ等に出力する。
[位置検出装置201での位置指示器1の芯体6の先端部6aの指示位置検出]
図7は、位置指示器1の芯体6の軸心方向のセンサ202の入力面201Sに対する傾き角と、位置検出装置201のセンサ202における位置指示器1からの受信信号の信号レベルとの関係を示すものである。図7においては、前述の図11の場合と同様に、センサ202のX軸方向(例えば横方向)に配列された複数個の第2の導体212X(図7の例では、導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2)についての受信信号の信号レベルについて説明する。なお、Y軸方向に配列された第1の導体212Yについても同様となる。
図7(A)は、位置指示器1の芯体6の軸心方向が、位置検出装置201のセンサ202の入力面201Sに対して垂直の状態であって、芯体6の先端部6aが第の導体Xiの真上に存在しているときの、その近傍の第1の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを示している。
この場合には、芯体6からの信号は、ほぼ芯体6の先端部6aからセンサ202に送信されると共に、リング電極7からは、その逆相の信号がセンサに送出される状態となるので、第2の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルは、図11(A)の場合と同様にして、第2の導体Xiで最大値となり、かつ、この第2の導体Xiを中心として、その左側の第2の導体Xi―2,Xi-1と右側の第2の導体Xi+1,Xi+2とで左右対称となるような状態で徐々に低くなる値を呈する。
ただし、この場合には、第2の導体Xi左側の第2の導体Xi―2,Xi-1と右側の第2の導体Xi+1,Xi+2とは、リング電極7からの逆相の信号により、図11(A)の場合よりも低い信号レベルとなり、図11に示した従来の位置指示器の場合よりも、第の導体Xiの信号レベルが相対的に大きくなる。
位置検出装置では、各第2の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを用いて演算することにより、芯体6の先端部6aにより指示されたセンサ上の位置を検出するが、この図11(A)の場合よりも第2の導体Xiにおける受信信号の信号レベルがその左側の第2の導体Xi―2,Xi-1及びと右側の第2の導体Xi+1,Xi+2よりも大きくなるので、芯体6の先端部6aにより指示された位置は、第2の導体Xiの位置P0として、より良好に検出される。
また、図7(B)は、位置指示器1の芯体6の先端部6aは第2の導体Xiの真上に存在しているが、芯体1が、位置検出装置201のセンサ202の入力面201Sに対して、所定の角度θ(θ<90度)でX軸方向に傾いている状態のときの、各第2の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを示している。
この場合には、位置指示器1が傾いた方向側においては、リング電極7が位置検出装置201のセンサの入力面201Sに近づくようになる。したがって、図11(B)のように、芯体6からの信号は、その先端部6aからのみではなく、位置指示器1の傾きに応じてセンサに近い部分からの信号も有効となってセンサに送信される状態となっても、リング電極7からの逆相の信号により、その成分(図7(B)における点線参照)は打ち消される。
そのため、各第2の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルは、図7(B)において実線に示すように、第2の導体Xiで最大値となるが、この第2の導体Xiを中心として、その左側の第2の導体Xi―2,Xi-1と右側の導体Xi+1,Xi+2とで、左右対称の値を呈するものとなる。
したがって、位置検出装置では、各第2の導体Xi―2,Xi-1,Xi,Xi+1,Xi+2における受信信号の信号レベルを用いて演算することにより、芯体6の先端部6aにより指示されたセンサ上の位置は、図7(A)の場合と同様にして、第2の導体Xiの位置P0として、ずれが低減されて検出される。
なお、上述の実施形態の説明では、リング電極7はコイル303を通じてアース導体に接続するようにしたが、電源電圧VDDが得られる端子に接続するようにしてもよい。つまり、リング電極7はコイル303を通じて基準電位に接続するようにすればよい。
[他の実施形態]
上述の第1の実施形態の信号送信制御回路30においては、リング電極7から、芯体6から送出する信号とは逆相の信号を送出させるための構成は、リング電極7をコイル303を通じて基準電位に接続する構成としたが、この構成に限られるものではない。
図8は、リング電極7から、芯体6から送出する信号とは逆相の信号を送出させるための構成の第1の他の例である。この第1の例の信号送信制御回路30Aにおいては、リング電極7に接続されるコイル303は設けない。その代わりに、第1の実施形態において、発振回路302からの信号を芯体6に供給すると共に、発振回路302からの信号の逆相信号を生成する逆相信号生成回路としての極性反転アンプ305を備えている。極性反転アンプ305により発振回路302からの信号を反転した後、リング電極7に供給するようにする。この第1の例の場合には、極性反転アンプ305の増幅利得を、位置検出装置201で、正しく芯体6の先端部6aでの指示位置を検出することができるような値に調整する。
したがって、この第1の例の場合にも、リング電極7からは、芯体6から送出される信号とは逆相の信号が送出され、上述した第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図9は、トランス306によって逆相信号生成回路を構成する第2の他の例である。この例では、コイル303を用いずに、リング電極7から、芯体6から送出する信号とは逆相の信号を送出させる。この第2の例の信号送信制御回路30Bにおいては、図9(A)に示すように、第1の実施形態において、発振回路302からの信号を、1次巻線306aと2次巻線306bとからなるトランス306を介して芯体6に供給する。また、発振回路302からの信号を、トランス306の1次巻線306a側から供給するようにする。
図9(B)は、第2の例の変形例を示すものである。この第2の例の変形例の信号送信制御回路30Cにおいては、図9(B)に示すように、1次巻線306aに中間タップを設け、発振回路302からの信号は、この1次巻線306aの中間タップからリング電極7に供給するように構成して、1次巻線306aにおけるその中間タップの位置を、位置検出装置201で、正しく芯体6の先端部6aでの指示位置を検出することができるような位置に調整するようにしてもよい。
以上の図9(A)に示した第2の例及び図9(B)に示した第2の例の変形例においては、発振回路302からの信号は、芯体6にはトランス306の2次巻線306bから供給されると共に、リング電極7にはトランス306の1次巻線306a側から供給されるので、芯体6から送出される信号とリング電極7から送出される信号とは互いに逆相になり、上述した第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、上述の実施形態の位置指示器1においては、リング電極7からは、芯体6から信号が送出されるときには、常に、芯体6から送出される信号とは逆相の信号が送出されるようにした。そのため、リング電極7からの信号により、芯体6から送出される信号の送出出力強度が低下する恐れがある。
ところで、位置指示器1の芯体6の先端部6aが、位置検出装置201のセンサの入力面とは接触しておらず、入力面と離間している状態のときには、位置検出装置201では、位置指示器1の芯体6の先端部6aにより指示される位置を正確に検出することはせず、主として、位置指示器1の芯体6のセンサの入力面へ接近した大まかな位置を検出できればよく、位置指示器から送出される信号の送出出力強度は大きい方が良い。
以上のことに鑑み、リング電極7から、芯体6から送出する信号とは逆相の信号を送出するようにするのは、位置指示器1の芯体6の先端部6aがセンサの入力面に接触していて、芯体6の先端部6aで指示された位置を正確に検出するときとして、位置指示器1の芯体6の先端部6aがセンサの入力面に接触していないときには、リング電極7から逆相の信号が送出されないようにすることで、位置指示器から送出される信号の送出出力強度が低下しないように構成してもよい。また、図示せずも、図8と同様に、芯体6から送出される信号とリング電極7から送出される信号との間の振幅レベルが最適な関係となるように互いの振幅レベルを調整しても良い。
図10は、以上のことを考慮した位置指示器1の信号送信制御回路30Dの回路構成例の一例である。この図10の信号送信制御回路30Dは、図3に示した前述した信号送信制御回路30の変形例であり、信号送信制御回路30と同一部分には、同一参照符号を付して、その説明は省略する。
この例においては、リング電極7には制御回路の例としてのスイッチ回路307が接続される。発振回路302からの信号は、芯体6に供給されると共に、このスイッチ回路307の一方の固定端に供給される。また、このスイッチ回路307の他方の固定端は、コイル303を介して接地される。そして、このスイッチ回路307の可動端がリング電極に接続される。
そして、この例のコントローラ301Dは、筆圧検出ユニット5で構成される可変容量キャパシタ5Cの容量を監視することで、位置指示器1の芯体6に印加される筆圧を検出して、その筆圧検出結果から、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触しているか否か判別する。そして、コントローラ301Dは、その判別結果に基づいて、スイッチ回路307の切替制御信号SW1を生成し、次のように、スイッチ回路307を切替制御する。
すなわち、コントローラ301Dは、芯体6に筆圧が印加されておらず、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触していないと判別したときには、切替制御信号SW1によりスイッチ回路307を発振回路302の信号が供給される固定端側に切り替える。このときには、リング電極7からはコイル303が切断された状態となるので、リング電極7からは芯体6からの信号とは逆相の信号は送出されない。そして、リング電極7からは、芯体6から送出される信号と同相の信号が送出される。したがって、位置検出装置201では、芯体6とリング電極7からの信号により、位置指示器1の芯体6の先端部6aの接近を、芯体6からの信号のみを監視する場合よりも感度良く検出することができる。
また、コントローラ301Dは、芯体6に印加されている筆圧が検出され、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触していると判別したときには、切替制御信号SW1によりスイッチ回路207をコイル303が接続されている固定端側に切り替える。このときには、第1の実施形態と同様にして、リング電極7にコイル303が接続される状態なるので、リング電極7からは、芯体6から送出される信号とは逆相の信号が送出されて、位置指示器1の芯体6の先端部6aの位置が、位置指示器1がセンサの入力面に対して傾いていても、良好に検出される。
なお、図10の例では、制御回路は、切替制御信号SW1により切替制御されるスイッチ回路307の構成としたが、リング電極6とコイル303との間に第1のスイッチ回路を設けると共に、発振回路302とリング電極7との間に第2のスイッチ回路を設ける構成としてもよい。その場合には、コントローラ301Dは、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触していないと判別したときには、第1のスイッチ回路はオン、第2のスイッチ回路はオフに制御し、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触したときには、第1のスイッチ回路はオフ、第2のスイッチ回路はオンに制御するようにする。
なお、図10の例は、芯体6の先端部6aが位置検出装置201のセンサの入力面に接触していないと判別したときには、リング電極7からは逆相の信号が送出されない構成例の一例であるが、この図10の例の技術思想は、リング電極7から逆相の信号が送出される図8に示した例や、図9に示した例の場合にも同様に適用可能である。
[その他の実施形態または変形例]
上述の実施形態では、リング状導体を構成するリング電極7は、芯体6の先端部6a側になるほど先細となるような円錐状形状としたが、リング状導体の形状としては、円錐状形状に限られるものではなく、要は、芯体6の周囲を取り囲むような形状であればよく、例えば円筒状形状、ドーナッツ状形状であってもよい。
また、芯体6(中心電極)とリング電極7(周辺電極)には、互いの送出信号が打ち消し合うような位相関係の信号、すなわちそれぞれの電極から送出される信号が互いに逆相となるような位相関係を有すればよい。したがって、例えば図4に示す信号送信制御回路の等価回路において、芯体6に供給される信号とリング電極7に供給される信号とを互いに置換することもできる。
なお、上述の実施形態では、位置指示器の芯体に印加される筆圧情報は、位置検出用信号と共に、芯体6から送出するようにしたが、例えばブルートゥース(登録商標)規格の無線通信手段を位置指示器及び位置検出装置に設けて、無線通信するようにしてもよい。
1…位置指示器、2…筐体、3…プリント配線基板、4…バッテリー、5…筆圧検出ユニット、6…芯体、6a…芯体の先端部、7…リング電極、30…信号送信制御回路、301…コントローラ、302…発振回路、303…コイル、304…浮遊容量、305…極性反転アンプ、306…トランス、307,308…スイッチ回路

Claims (11)

  1. ペン形状の筐体を有し、前記筐体の一端の側において前記筐体の軸心方向に第1の電極と第2の電極が配置されているとともに前記第2の電極は前記第1の電極が前記筐体の軸心方向に部分的に露出するように前記第1の電極を囲んで配置されており、信号送信制御回路から少なくとも前記第1の電極に信号が供給されて位置検出装置のセンサとの間で静電的にインタラクションする位置指示器であって、
    前記信号送信制御回路は、前記第1の電極から送出される信号を打ち消すようにする信号を、前記第2の電極から送出するように構成されていることを特徴とする位置指示器。
  2. 前記信号送信制御回路は、前記第1の電極および前記第2の電極から送出されるそれぞれの信号が互いに逆相の関係となるように前記第1の電極および前記第2の電極に信号を供給することを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  3. 前記信号送信制御回路は、前記第1の電極および前記第2の電極から送出されるそれぞれの信号が互いに逆相の関係となるように制御するとともに、前記第1の電極および前記第2の電極から送出されるそれぞれの信号の振幅レベルが所定の関係になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  4. 前記信号送信制御回路は発振回路を備えており、前記発振回路からの信号が前記第1の電極に供給されるとともに、前記第2の電極には、前記第1の電極から送出される信号の打ち消しに供されるインダクタンス素子が結合されていることを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  5. 前記信号送信制御回路は、第1の電極に供給する信号を生成するための発振回路と、前記発振回路によって生成された信号とは逆相の信号を、前記第2の電極から送出するように生成する逆相信号生成回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載の位置指示器。
  6. 前記信号送信制御回路は、前記筐体の前記一端の側に配置された芯体の先端部に印加される圧力を検出する圧力検出回路と、前記第2の電極に結合された制御回路を備えており、前記圧力検出回路によって前記芯体の前記先端部への圧力が検出されない状態においては、前記制御回路を介して前記第1の電極に供給される信号と同相の信号が前記第2の電極に供給されることを特徴とする請求項5に記載の位置指示器。
  7. 前記制御回路によって、前記第2の電極から送出される信号が前記第1の電極から送出される信号に対して同相の信号または逆相の信号となるように選択的に制御されることを特徴とする請求項6に記載の位置指示器。
  8. ペン形状の筐体を有し、前記筐体の一端の側において前記筐体の軸心方向に第1の電極と第2の電極が配置されているとともに前記第2の電極は前記第1の電極が前記筐体の軸心方向に部分的に露出するように前記第1の電極を囲んで配置されており、信号送信制御回路から少なくとも前記第1の電極に信号が供給されて位置検出装置のセンサとの間で静電的にインタラクションするための位置指示器の信号送信方法であって、
    前記信号送信制御回路は、前記第1の電極から送出される信号を打ち消すようにする信号が前記第2の電極から送出することを特徴とする位置指示器の信号送信方法。
  9. 前記信号送信制御回路は、前記第2の電極から送出される信号が前記第1の電極から送出される信号に対して逆相の信号となるように前記第2の電極に信号を供給することを特徴とする請求項8に記載の位置指示器の信号送信方法。
  10. 前記信号送信制御回路は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成された静電結合を介して前記第1の電極に供給される信号を前記第2の電極に供給するとともに、前記第2の電極には前記第1の電極から送出される信号の打ち消しに供されるインダクタンス素子が結合されていることを特徴とする請求項に記載の位置指示器の信号送信方法。
  11. 前記信号送信制御回路は、前記第1の電極に供給される信号に対して逆相の信号を前記第2の電極に供給することを特徴とする請求項8に記載の位置指示器の信号送信方法。
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