JP7131765B2 - 医用画像表示方法及び医用画像表示装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、医用画像表示方法及び医用画像表示装置に関する。
近年、高齢化に伴って心臓弁疾患が増加している。この心臓弁疾患の手術としては、例えば、外科治療やインターベンション治療が代表的であるが、治療によって留置するデバイスにはいくつかの選択肢がある。そのため、心臓弁疾患の術前には、被検体の画像上で心臓弁を十分に観察して、手術計画を立案することが求められる。
しかしながら、心臓弁は、心拍運動による全体の拍動や弁尖の開閉に伴う弁膜の運動の影響を受けて複雑な動きをする。そのため、時系列に撮像された画像をそのまま表示すると、細かい部分が動いてしまい、心臓弁の観察が困難になる。特に、弁輪に対して弁尖がどう動いているかを知りたい場合には、弁輪全体が動き、弁輪自体も変形し、さらに弁尖が開閉するため、観察が非常に困難である。
特許第5523791号明細書
本発明が解決しようとする課題は、医用画像上で心臓弁の観察を容易に行うことができる医用画像表示方法及び医用画像表示装置を提供することである。
実施形態に係る医用画像表示方法は、心臓に関する時系列の複数の画像データそれぞれについて、前記心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定し、前記複数の画像データに基づいて、各画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける前記心臓弁の画像を表示部に表示することを含む。
図1は、本実施形態に係る医用画像表示装置の構成の一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る同定機能による大動脈弁の弁輪面の同定の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る同定機能による大動脈弁の弁輪面の同定の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る同定機能による大動脈弁の弁輪面の同定の一例を示す図である。 図5は、本実施形態に係る同定機能による大動脈弁の弁輪面の同定の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る同定機能による3次元画像データの補正の一例を示す図である。 図7は、本実施形態に係る同定機能による3次元画像データの補正の一例を示す図である。 図8は、本実施形態に係る同定機能による3次元画像データの補正の一例を示す図である。 図9は、本実施形態に係る同定機能による僧帽弁の弁輪面の同定及び3次元画像データの補正の一例を示す図である。 図10は、本実施形態に係る同定機能による僧帽弁の弁輪面の同定及び3次元画像データの補正の一例を示す図である。 図11は、本実施形態に係る表示制御機能によって表示される大動脈弁の画像の一例を示す図である。 図12は、本実施形態に係る表示制御機能によって表示される大動脈弁の画像の一例を示す図である。 図13は、本実施形態に係る表示制御機能によって表示される大動脈弁の断面像の一例を示す図である。 図14は、本実施形態に係る医用画像表示装置によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、医用画像表示方法及び医用画像表示装置の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る医用画像表示装置の構成の一例を示す図である。例えば、図1に示すように、本実施形態に係る医用画像表示装置100は、ネットワーク200を介して、医用画像診断装置300及び医用画像保管装置400と相互に通信可能に接続される。
医用画像診断装置300は、画像診断等に用いられる被検体の医用画像を取得する。具体的には、医用画像診断装置300は、医用画像として、被検体の2次元画像データや3次元画像データ(ボリュームデータとも呼ばれる)を生成する。例えば、医用画像診断装置300は、X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、X線診断装置等である。
医用画像保管装置400は、ネットワーク200を介して、医用画像診断装置300から画像データを取得し、取得した画像データを装置内又は装置外に設けられた記憶回路に記憶させる。例えば、医用画像保管装置400は、サーバ装置等のコンピュータ機器によって実現される。
医用画像表示装置100は、ネットワーク200を介して医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400から画像データを取得し、取得した画像データに対して各種画像処理を行う。例えば、医用画像表示装置100は、ワークステーション等のコンピュータ機器によって実現される。
具体的には、医用画像表示装置100は、NWインタフェース110、記憶回路120、入力インタフェース130、ディスプレイ140、及び処理回路150を有する。
NWインタフェース110は、ネットワーク200を介して接続された他の装置と医用画像表示装置100との間で送受信される各種データの伝送及び通信を制御する。具体的には、NWインタフェース110は、処理回路150に接続され、処理回路150から出力される画像データを医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400に送信する。また、NWインタフェース110は、医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400から受信した画像データを処理回路150に出力する。例えば、NWインタフェース110は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
記憶回路120は、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路120は、処理回路150に接続され、処理回路150から送られる命令に応じて、入力された画像データを記憶し、又は、記憶している画像データを処理回路150に出力する。例えば、記憶回路120は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク、光ディスク等によって実現される。なお、記憶回路120は、記憶部の一例である。
入力インタフェース130は、操作者から各種指示及び各種情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース130は、処理回路150に接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換し制御回路へと出力する。例えば、入力インタフェース130は、関心領域(Region Of Interest:ROI)の設定等を行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力インタフェース、及び音声入力インタフェース等によって実現される。なお、本明細書において、入力インタフェース130は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース130の例に含まれる。なお、入力インタフェース130は、入力部の一例である。
ディスプレイ140は、処理回路150に接続され、処理回路150から出力される各種情報及び各種画像データを表示する。例えば、ディスプレイ140は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。なお、ディスプレイ140は、表示部の一例である。
処理回路150は、入力インタフェース130を介して操作者から受け付けた入力操作に応じて、医用画像表示装置100の構成要素を制御する。例えば、処理回路150は、NWインタフェース110から出力される画像データを記憶回路120に記憶させる。また、例えば、処理回路150は、記憶回路120から画像データを読み出し、ディスプレイ140に表示する。例えば、処理回路150は、プロセッサによって実現される。
以上、本実施形態に係る医用画像表示装置100の全体構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係る医用画像表示装置100は、画像上で心臓弁の観察を容易に行うことができるように構成されている。
具体的には、本実施形態では、記憶回路120が、心臓に関する時系列の複数の3次元画像データを記憶する。ここで、記憶回路120には、予め、医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400から取得された心臓に関する時系列の複数の3次元画像データが記憶される。
また、本実施形態では、処理回路150が、同定機能151と、表示制御機能152と、計測機能153とを有する。なお、同定機能151は、同定部の一例である。また、表示制御機能152は、表示制御部の一例である。また、計測機能153は、計測部の一例である。
同定機能151は、記憶回路120に記憶された心臓に関する時系列の複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定する。そして、同定機能151は、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。例えば、同定機能151は、3次元画像データに含まれる各ボクセルに割り当てられている座標情報を補正する。ここで、同定機能151によって補正された3次元画像データは、補正前の3次元画像データとは別のデータとして記憶回路120に記憶されて、保存される。
具体的には、まず、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる複数の心臓弁(大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、三尖弁)を個別に識別する。このとき、各心臓弁を識別するための方法としては、各種の公知の技術を用いることができる。例えば、各心臓弁の標準的な形状を記憶回路120に記憶させておき、その形状に類似した部分を画像データから検出する方法等を用いることができる。そして、同定機能151は、操作者から指定された心臓弁について、当該心臓弁の弁輪面を同定する。
例えば、同定機能151は、大動脈弁の弁輪面を同定する。この場合には、例えば、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる大動脈の円筒形状を識別する。そして、同定機能151は、識別した大動脈の円筒形状のうち、大動脈弁に含まれる3つの弁尖それぞれについて大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を検出することで特定される3つの点を通る第1の円と、大動脈弁に含まれる3つの交連部に位置する点を検出することで特定される3つの点を通る第2の円との間の範囲を弁輪として、大動脈弁の弁輪面を同定する。
図2~5は、本実施形態に係る同定機能151による大動脈弁の弁輪面の同定の一例を示す図である。ここで、図2は、3次元画像データに含まれる心臓を模式的に示している。また、図3は、複数の3次元画像データから識別された大動脈の円筒形状を模式的に示している。また、図4は、3次元画像データに含まれる大動脈及び大動脈弁を展開した様子を模式的に示している。また、図5は、複数の3次元画像データから識別された大動脈の円筒形状及び弁輪面を模式的に示している。
例えば、図2に示すように、3次元画像データに含まれる心臓10には、大動脈弁11、僧帽弁12、肺動脈弁13及び三尖弁14の4つの心臓弁が含まれている。そして、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓10に含まれる大動脈15の円筒形状Aを識別する。このとき、大動脈15の円筒形状Aを識別するための方法としては、各種の公知の技術を用いることができる。例えば、大動脈の標準的な形状を記憶回路120に記憶させておき、その形状に類似した部分を画像データから検出する方法等を用いることができる。
この結果、例えば、図3に示すように、各3次元画像データについて、大動脈15の円筒形状Aが識別される。ここで、各3次元画像データから識別された大動脈15の円筒形状Aは、心臓の拍動等の影響によって、それぞれの形状や大きさ、位置が異なっている。
その後、例えば、図4に示すように、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈弁11に含まれる3つの弁尖16(左半月弁、右半月弁、後半月弁)を識別し、各弁尖16について大動脈15と接合する部分の中で血流の最も上流側(図4における下側)に位置する点を検出することで3つの点B1を特定し、特定された3つの点B1を通る第1の円C1を特定する。また、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈弁11に含まれる3つの交連部それぞれに位置する点を検出することで3つの点B2を特定し、特定された3つの点B2を通る第2の円C2を特定する。
そして、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈15の円筒形状Aのうち、特定された第1の円C1と第2の円C2との間の範囲Rを弁輪の領域として、当該領域の範囲内で大動脈弁11の弁輪面CRを同定する。
例えば、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈15の円筒形状Aのうち、3つの弁尖それぞれについて大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を検出することで特定された3つの点B1を通る面を弁輪面CRとして同定する。
または、例えば、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈15の円筒形状Aのうち、3つの交連部それぞれに位置する点を検出することで特定される3つの点B2を通る面を弁輪面CRとして同定してもよい。
または、例えば、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、大動脈15の円筒形状Aにおいて特定された第1の円C1と第2の円C2との間で、大動脈弁11の弁輪面CRを同定してもよい。この場合には、例えば、同定機能151は、第1の円C1と第2の円C2との中間の位置を通る面を弁輪面CRとして同定する。または、例えば、同定機能151は、第1の円C1を通る面に平行であり、第1の円C1から第2の円C2へ向かう方向に所定の距離だけ離れた位置にある面を弁輪面CRとして同定してもよい。または、例えば、同定機能151は、第2の円C2を通る面に平行であり、第2の円C2から第1の円C1へ向かう方向に所定の距離だけ離れた位置にある面を弁輪面CRとして同定してもよい。
または、例えば、同定機能151は、大動脈15の円筒形状Aにおいて、第1の円C1と第2の円C2との間の範囲外で弁輪面CRを同定してもよい。この場合には、例えば、同定機能151は、第1の円C1を通る面に平行であり、第1の円C1から第2の円C2とは反対の方向に所定の距離だけ離れた位置にある面を弁輪面CRとして同定する。または、例えば、第2の円C2を通る面に平行であり、第2の円C2から第1の円C1とは反対の方向に所定の距離だけ離れた位置にある面を弁輪面CRとして同定してもよい。
この結果、例えば、図5に示すように、各3次元画像データについて、大動脈弁11の弁輪面CRが同定される。ここで、各3次元画像データから同定された弁輪面CRでは、心臓の拍動等の影響によって、それぞれの弁輪の形状や大きさ、位置が異なっている。
なお、ここでは、同定機能151が、各3次元画像データについて大動脈弁11の円筒形状Aを識別した後に、各3次元画像データについて弁輪面CRを同定する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、同定機能151は、1つの3次元画像データについて大動脈弁11の円筒形状Aの識別及び弁輪面CRの同定の両方を行った後に、次の3次元画像データについて大動脈弁11の円筒形状Aの識別及び弁輪面CRの同定の両方を行うというように、3次元画像データごとに処理を行ってもよい。
そして、同定機能151は、各3次元画像データで同定された大動脈弁11の弁輪面CRの位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。
図6~8は、本実施形態に係る同定機能151による3次元画像データの補正の一例を示す図である。ここで、図6及び8は、複数の3次元画像データから識別された大動脈15の円筒形状A及び弁輪面CRを模式的に示している。また、図7は、3次元画像データに含まれる大動脈弁11の3つの弁尖16から検出された3つの点Bを模式的に示している。
例えば、図6に示すように、まず、同定機能151は、各3次元画像データにおける弁輪面CRの位置が一致するように、大動脈15の円筒形状Aの軸方向に、各3次元画像データを補正する。次に、例えば、図7に示すように、同定機能151は、各3次元画像データについて、弁輪面CRを同定する際に基準となった3つの点B(図4に示した点B1又はB2)の重心Dを検出する。そして、例えば、図8に示すように、同定機能151は、各3次元画像データで検出された重心Dの位置が一致するように、大動脈15の円筒形状Aの軸方向と直交する方向に、各3次元画像データを補正する。
このように、同定機能151は、大動脈15を対象とする場合には、大動脈弁11の弁輪面CRの位置が一致し、かつ、弁輪面CRを同定する際に基準となった3つの点Bの重心Dの位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。
なお、大動脈15は心拍運動によって捩れが生じるように位置が変化することもあり、そのような場合には、大動脈15の周方向に大動脈弁11が回転することもあり得る。このため、同定機能151は、さらに、弁輪面CRを同定する際に基準となった3つの点Bの重心Dを中心として弁輪面CRを回転させることで、各点の周方向の位置が一致するように、各3次元画像データを補正してもよい。
また、例えば、同定機能151は、僧帽弁12の弁輪面を同定する。この場合には、例えば、同定機能151は、複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓10に含まれる僧帽弁12を識別し、当該僧帽弁12の形状の解剖学的な特徴に基づいて、僧帽弁12の弁輪面を同定する。
図9及び10は、本実施形態に係る同定機能151による僧帽弁12の弁輪面の同定及び3次元画像データの補正の一例を示す図である。ここで、図9及び10は、3次元画像データに含まれる僧帽弁12を模式的に示している。
例えば、図9に示すように、同定機能151は、僧帽弁12全体の形状に沿って僧帽弁12を通る面を検出し、検出した面を弁輪面Eとして同定する。このとき、僧帽弁12を通る面を検出するための方法としては、各種の公知の技術を用いることができる。例えば、"Modeling the Myxomatous Mitral Valve With Three-Dimensional Echocardiography"、Alison M. Pouch、Benjamin M. Jackson、Eric Lai、Manabu Takebe、Sijie Tian、Albert T. Cheung、Y. Joseph Woo、Prakash A. Patel、Hongzhi Wang、Paul A. Yushkevich、Robert C. Gorman、Joseph H. Gorman III、Ann Thorac Surg. 2016 Sep; 102(3): 703-710.に記載された方法等を用いることができる。
そして、同定機能151は、各3次元画像データで同定された僧帽弁12の弁輪面Eの位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。このとき、例えば、図10に示すように、同定機能151は、僧帽弁12に含まれる2つの弁尖17を識別し、識別した2つの弁尖17の境界Fの位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。
このように、同定機能151は、僧帽弁12を対象とする場合には、僧帽弁12の弁輪面Eの位置が一致し、かつ、僧帽弁12に含まれる2つの弁尖17(前尖、後尖)の境界Fの位置が一致するように、各3次元画像データを補正する。
なお、ここでは、同定機能151が、各3次元画像データについて、個別に、心臓弁の弁輪面を同定する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、同定機能151は、まず、複数の3次元画像データのうちの少なくとも1つについて、上述した方法で弁輪面を同定し、他の3次元画像データについては、最初の3次元画像データで弁輪面を同定した部分と類似した部分を当該3次元画像データから検出することで、弁輪面を同定してもよい。
また、ここでは、同定機能151が、公知の技術等を用いて、弁輪面を自動で同定する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、同定機能151は、操作者からの指示に基づいて、弁輪面を手動で同定してもよい。例えば、同定機能151は、大動脈弁11を対象とする場合には、心臓10が描出された画像上で、大動脈15の円筒形状Aの位置を指定する操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に基づいて、大動脈15の円筒形状Aを識別する。また、例えば、同定機能151は、識別された大動脈15の円筒形状Aに対して面を設定する操作を操作者から受け付け、受け付けた面を大動脈15の弁輪面Cとして同定する。また、例えば、同定機能151は、僧帽弁12を対象とする場合には、心臓10が描出された画像上で、僧帽弁12に沿って面を設定する操作を受け付け、設定された面を僧帽弁12の弁輪面Eとして同定する。
図1の説明に戻って、表示制御機能152は、記憶回路120に記憶された心臓に関する時系列の複数の3次元画像データに基づいて、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像をディスプレイ140に表示する。
具体的には、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された複数の3次元画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像を生成する。そして、表示制御機能152は、生成した各画像を、それぞれにおける弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を同じ位置に固定した状態で、ディスプレイ140に表示する。このとき、例えば、表示制御機能152は、各心位相における心臓弁の画像を時系列順に連続して表示することで、心臓弁の画像を動画表示する。
例えば、表示制御機能152は、心臓弁の画像として、弁輪面から血流の下流側に所定の距離だけ離れた位置に視点を設定して心臓弁を見た画像をディスプレイ140に表示する。ここで、所定の距離は、心臓弁の観察に適した距離に設定される。例えば、所定の距離は、大動脈弁11の全体が画像内に入るような距離に設定される。また、例えば、所定の距離は、操作者によって適宜に変更されてもよい。
例えば、表示制御機能152は、心臓弁の画像として、大動脈弁11の画像をディスプレイ140に表示する。
図11及び12は、本実施形態に係る表示制御機能152によって表示される大動脈弁11の画像の一例を示す図である。ここで、図11は、3次元画像データに含まれる大動脈弁11を模式的に示している。また、図12は、大動脈弁11のレンダリング画像を模式的に示している。なお、図11は、一例として、大動脈弁11の3つの弁尖それぞれについて大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を特定することで検出された3つの点B1(図4を参照)を通る面を弁輪面CRとして同定した場合の例を示している。
例えば、図11に示すように、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データに基づいて、大動脈弁11の弁輪面CRから血流の下流側(図11における上側)に所定の距離dだけ離れた位置に視点pを設定して、大動脈弁11を正面から見たレンダリング画像を生成する。
そして、例えば、図12に示すように、表示制御機能152は、複数の心位相それぞれにおける大動脈弁11のレンダリング画像18をディスプレイ140に動画表示する。
このとき、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データを用いることで、大動脈弁11の弁輪面CRの位置が一致し、かつ、弁輪面CRを同定する際に基準となった3つの点Bの重心Dの位置が一致するように弁輪面CRの位置を固定して、各心位相における大動脈弁11のレンダリング画像18を動画表示する。
また、例えば、表示制御機能152は、心臓弁の画像として、僧帽弁12の画像をディスプレイ140に表示する。
例えば、表示制御機能152は、図11に示した大動脈弁11の場合の例と同様に、同定機能151によって補正された各3次元画像データに基づいて、僧帽弁12の弁輪面Eから血流の下流側に所定の距離だけ離れた位置に視点を設定して、僧帽弁12を正面から見たレンダリング画像を生成する。
そして、例えば、表示制御機能152は、図12に示した大動脈弁11の場合の例と同様に、複数の心位相それぞれにおける僧帽弁12のレンダリング画像をディスプレイ140に動画表示する。
このとき、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データを用いることで、僧帽弁12の弁輪面Eの位置が一致し、かつ、僧帽弁12に含まれる2つの弁尖17の間の境界Fの位置が一致するように弁輪面Eの位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける僧帽弁12のレンダリング画像を動画表示する。
ここで表示される大動脈弁11及び僧帽弁12のレンダリング画像では、弁輪の位置が動かないように固定された状態で、弁尖の開閉状態のみを観察できるようになる。
なお、ここでは、表示制御機能152が、心臓弁の画像として、レンダリング画像を表示する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、表示制御機能152は、弁尖の開閉状態を観察できる画像であれば、レンダリング以外の方法で生成された心臓弁の画像を表示してもよい。
また、例えば、表示制御機能152は、心臓弁の画像として、弁輪面に直交する心臓弁の断面像をディスプレイ140に表示する。
図13は、本実施形態に係る表示制御機能152によって表示される大動脈弁11の断面像の一例を示す図である。ここで、図13は、大動脈弁11の断面像を模式的に示している。なお、図13は、一例として、大動脈弁11の3つの弁尖それぞれについて大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を特定することで検出された3つの点B1(図4を参照)を通る面を弁輪面CRとして同定した場合の例を示している。
例えば、図13に示すように、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データに基づいて、大動脈弁11を含む心臓10の断面像19を生成する。そして、例えば、表示制御機能152は、複数の心位相それぞれにおける大動脈弁11の断面像19をディスプレイ140に動画表示する。
このとき、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データを用いることで、大動脈弁11の弁輪面CRの位置が一致し、かつ、弁輪面CRを同定する際に基準となった3つの点Bの重心Dの位置が一致するように弁輪面CRの位置を固定して、各心位相における大動脈弁11の断面像19を動画表示する。
また、例えば、表示制御機能152は、図13に示した大動脈弁11の場合の例と同様に、各3次元画像データに基づいて、僧帽弁12を含む心臓10の断面像を生成する。そして、例えば、表示制御機能152は、図13に示した大動脈弁11の場合の例と同様に、複数の心位相それぞれにおける僧帽弁12の断面像をディスプレイ140に動画表示する。
このとき、例えば、表示制御機能152は、同定機能151によって補正された各3次元画像データを用いることで、僧帽弁12の弁輪面Eの位置が一致し、かつ、僧帽弁12に含まれる2つの弁尖17の間の境界Fの位置が一致するように弁輪面Eの位置を固定して、各心位相における僧帽弁12の断面像を表示する。
ここで表示される大動脈弁11及び僧帽弁12の断面像では、弁輪の位置が動かないように固定された状態で、心臓弁全体の動きを観察できるようになる。これにより、例えば、弁輪の位置が一致させるために各画像の表示を調整するような操作が不要になる。
このように、表示制御機能152は、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像をディスプレイ140に表示する。これにより、弁輪の位置が動かないように固定された状態で、弁尖の開閉状態や心臓弁全体の動きを観察できるようになる。
なお、ここでは、大動脈弁11及び僧帽弁12を対象とした場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、肺動脈弁13又は三尖弁14を対象とした場合でも、同様の方法で画像を表示することが可能である。さらに、ここでは、対象となる心臓弁が生体弁である場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、対象となる心臓弁が人工弁である場合でも、同様の方法で画像を表示することが可能である。
また、ここで説明した心臓弁のレンダリング画像及び断面像は、ディスプレイ140上に、それぞれ同時に並べて表示されてもよいし、個別に表示されてもよい。例えば、レンダリング画像及び断面像を同時に並べて表示した場合には、操作者が、断面像上で弁輪の位置が動いていない様子を把握することによって、レンダリング画像上で弁輪の位置が固定されていることをより直感的に認識できるようになる。
図1の説明に戻って、計測機能153は、心臓に関する複数の3次元画像データに基づいて、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁に関する計測を行う。
具体的には、計測機能153は、同定機能151によって補正された複数の3次元画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける心臓弁に関する各種の計測を行う。このとき、計測機能153は、各心位相における弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を同じ位置に固定した状態で、心臓弁に関する計測を行う。そして、計測機能153は、各種の計測による計測結果をディスプレイ140に表示する。
例えば、計測機能153は、各心位相における心臓弁の直径を計測することで、複数の心位相における心臓弁の直径の変動を計測する。より具体的には、例えば、計測機能153は、収縮期における心臓弁の直径と拡張期における心臓弁の直径との間の変動量を計測する。
このように、計測機能153は、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁に関する計測を行う。これにより、弁輪の位置が動かないように固定された状態で心臓弁に関する計測を行うことができるようになるので、心臓弁の計測を行う際に、心拍運動等に伴う動きを考慮して、心位相ごとに計測箇所の位置を決めるような操作が不要になる。この結果、心臓弁の計測にかかる労力や時間を低減することができる。
以上、処理回路150が有する各処理機能について説明した。例えば、処理回路150がプロセッサによって実現される場合には、処理回路150が有する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路120に記憶される。この場合に、処理回路150は、記憶回路120から各プログラムを読み出して実行することで、各プログラムに対応する機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路150は、図1の処理回路150内に示された各処理機能を有することとなる。
また、処理回路150は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサがプログラムを実行することによって各処理機能を実現するものとしてもよい。また、処理回路150が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。また、処理回路150が有する各処理機能は、回路等のハードウェアとソフトウェアとの混合によって実現されても構わない。
また、ここでは、単一の記憶回路120が各処理機能に対応するプログラムを記憶する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、複数の記憶回路が分散して配置され、処理回路150が、個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出して実行する構成としても構わない。
図14は、本実施形態に係る医用画像表示装置100によって行われる処理の処理手順を示すフローチャートである。
例えば、図14に示すように、本実施形態では、同定機能151が、特定の心臓弁の表示を行う旨の指示を操作者から受け付けた場合に(ステップS101,Yes)、記憶回路120に記憶された心臓に関する時系列の複数の3次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定する(ステップS102)。
そして、同定機能151は、各3次元画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように、各3次元画像データを補正する(ステップS103)。
その後、表示制御機能152が、同定機能151によって補正された複数の画像データに基づいて、弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像をディスプレイ140に表示する(ステップS104)。
そして、計測機能153が、心臓弁に関する計測を行う旨の指示を操作者から受け付けた場合に(ステップS105,Yes)、同定機能151によって補正された複数の3次元画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける心臓弁に関する計測を実行する(ステップS106)。
なお、上述したステップS101~S103は、例えば、処理回路150が同定機能151に対応する所定のプログラムを記憶回路120から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS104は、例えば、処理回路150が表示制御機能152に対応する所定のプログラムを記憶回路120から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS105及びS106は、例えば、処理回路150が計測機能153に対応する所定のプログラムを記憶回路120から呼び出して実行することにより実現される。
上述したように、本実施形態では、弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像が表示される。したがって、本実施形態によれば、弁輪の位置が動かないように固定された状態で表示されるようになり、医用画像上で心臓弁の観察を容易に行うことができるようになる。特に、弁輪に対して弁尖がどう動いているかが分かり易くなる。これにより、手術計画の立案に関する時間の短縮及び信頼性の向上を実現することができる。
なお、上述した実施形態では、心臓に関する3次元画像データを用いた場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、上述した実施形態は、心臓に関する2次元画像データを用いた場合でも同様に適用することができる。
その場合には、記憶回路120は、心臓に関する時系列の複数の2次元画像データを記憶する。ここで、記憶回路120には、予め、医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400から取得された心臓に関する時系列の複数の2次元画像データが記憶される。
また、同定機能151は、記憶回路120に記憶された心臓に関する時系列の複数の2次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定する。
例えば、同定機能151は、大動脈弁を対象とする場合には、複数の2次元画像データそれぞれについて、大動脈弁に含まれる3つの弁尖のうちの2つの弁尖と、心臓に含まれる大動脈の円筒形状を示す矩形形状とを識別する。その後、同定機能151は、各弁尖について、大動脈の矩形形状に沿って、大動脈との接続部分のうち血流の最も上流側に位置する点を検出し、検出された2つの点を通る直線を検出する。そして、同定機能151は、検出された直線を通り、かつ、各2次元画像データによって表される平面に直交する面を大動脈弁の弁輪面として同定する。
また、例えば、同定機能151は、僧帽弁を対象とする場合には、複数の2次元画像データそれぞれについて、心臓に含まれる僧帽弁を識別する。その後、同定機能151は、僧帽弁全体の形状に沿って僧帽弁を通る直線を検出する。そして、同定機能151は、検出された直線を通り、かつ、各2次元画像データによって表される平面に直交する面を僧帽弁の弁輪面として同定する。
その後、同定機能151は、各2次元画像データで同定された弁輪面を撮像した時系列の複数の2次元画像データを医用画像診断装置300又は医用画像保管装置400から取得し、記憶回路120に記憶させる。
また、表示制御機能152は、記憶回路120に記憶された心臓に関する時系列の複数の2次元画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける心臓弁の画像をディスプレイ140に表示する。
ここで用いられる2次元画像データは、いずれも弁輪面を撮像したものであるので、表示される心臓弁の画像は、弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定したものとなる。したがって、この場合でも、弁輪の位置が動かないように固定された状態で、弁尖の開閉状態や心臓弁全体の動きを観察できるようになる。
また、上述した実施形態では、医用画像表示装置100が、上述した各処理機能を有する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、X線CT装置、MRI装置、超音波診断装置、X線診断装置等の医用画像診断装置300が、上述した医用画像表示装置100の処理回路150が有する各処理機能を有していてもよい。その場合には、医用画像診断装置300が備える記憶回路が、自装置によって取得された画像データを記憶し、医用画像診断装置300が備える処理回路が、上述した医用画像表示装置100の処理回路150が有する各処理機能を有する。
また、上述した実施形態では、医用画像表示装置100が、自装置に備えられたディスプレイ140に心臓弁の画像及び計測結果を表示する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、医用画像表示装置100は、ネットワーク200を介して接続された他の表示装置に心臓弁の画像及び計測結果を表示してもよい。
近年では、操作者が用いるクライアント装置には必要最小限の処理を実行させ、大部分の処理をサーバ装置に実行させるシンクライアント(Thin Client)の形態で、医用画像処理システムが構築される場合もある。そのような場合に、例えば、サーバ装置の処理回路が、上述した同定機能151、表示制御機能152及び計測機能153を有するように構成され、クライアント装置が、サーバ装置から心臓弁の画像及び計測結果を取得して自装置のディスプレイに表示するように構成されてもよい。ここで、例えば、クライアント装置は、予め自装置にインストールされた汎用的なブラウザ等によって、心臓弁の画像及び計測結果を表示する。
なお、上述した実施形態の説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。ここで、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合には、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることによって提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各処理機能を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、画像上で心臓弁の観察を容易に行うことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 医用画像表示装置
150 処理回路
151 同定機能
152 表示制御機能
153 計測機能

Claims (11)

  1. 心臓に関する時系列の複数の画像データそれぞれについて、前記心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定し、
    前記複数の画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける前記心臓弁の画像を生成し、生成された各画像を、それぞれにおける前記弁輪面の位置及び前記弁輪の重心の位置が一致するように前記弁輪面の位置及び前記弁輪の重心の位置を固定して表示部に表示する
    ことを含む、医用画像表示方法。
  2. 前記心臓弁の画像として、前記弁輪面から血流の下流側に所定の距離だけ離れた位置に視点を設定して前記心臓弁を見た画像を前記表示部に表示することを含む、請求項1に記載の医用画像表示方法。
  3. 前記心臓弁の画像として、前記弁輪面に直交する前記心臓弁の断面像を前記表示部に表示することを含む、請求項1又は2に記載の医用画像表示方法。
  4. 前記複数の画像データに基づいて、各画像データで同定された弁輪面の位置が一致するように当該弁輪面の位置を固定して、前記複数の心位相それぞれにおける前記心臓弁に関する計測を行うことをさらに含む、請求項1、2又は3に記載の医用画像表示方法。
  5. 前記複数の画像データそれぞれについて、前記心臓に含まれる大動脈の円筒形状を識別し、当該円筒形状のうち、大動脈弁に含まれる3つの弁尖それぞれについて前記大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を検出することで特定される3つの点を通る第1の円と、前記大動脈弁に含まれる3つの交連部それぞれに位置する点を検出することで特定される3つの点を通る第2の円との間の範囲を前記弁輪として、前記大動脈弁の弁輪面を同定し、
    前記心臓弁の画像として、前記大動脈弁の画像を前記表示部に表示する
    ことを含む、請求項1~4のいずれか一つに記載の医用画像表示方法。
  6. 前記複数の画像データそれぞれについて、前記円筒形状のうち、前記3つの弁尖それぞれについて前記大動脈と接合する部分の中で血流の最も上流側に位置する点を検出することで特定される3つの点を通る面を前記弁輪面として同定し、
    当該弁輪面の位置を固定して、前記複数の心位相それぞれにおける前記大動脈弁の画像を前記表示部に表示する
    ことを含む、請求項5に記載の医用画像表示方法。
  7. 前記複数の画像データそれぞれについて、前記円筒形状のうち、前記3つの交連部それぞれに位置する点を検出することで特定される3つの点を通る面を前記弁輪面として同定し、
    当該弁輪面の位置を固定して、前記複数の心位相それぞれにおける前記大動脈弁の画像を前記表示部に表示する
    ことを含む、請求項5に記載の医用画像表示方法。
  8. 前記弁輪面を同定する際に基準となった3つの点の重心の位置が一致するように、前記複数の心位相それぞれにおける前記大動脈弁の画像を前記表示部に表示することを含む、請求項6又は7に記載の医用画像表示方法。
  9. 前記複数の画像データそれぞれについて、前記心臓に含まれる僧帽弁を識別し、当該僧帽弁の形状の解剖学的な特徴に基づいて、前記僧帽弁の弁輪面を同定し、
    前記心臓弁の画像として、前記僧帽弁の画像を前記表示部に表示する
    ことを含む、請求項1~8のいずれか一つに記載の医用画像表示方法。
  10. 前記僧帽弁に含まれる2つの弁尖の間の境界の位置が一致するように、前記複数の心位相それぞれにおける前記僧帽弁の画像を前記表示部に表示することを含む、請求項9に記載の医用画像表示方法。
  11. 心臓に関する時系列の複数の画像データそれぞれについて、前記心臓に含まれる心臓弁の弁輪を通る弁輪面を同定する同定部と、
    前記複数の画像データに基づいて、複数の心位相それぞれにおける前記心臓弁の画像を生成し、生成された各画像を、それぞれにおける前記弁輪面の位置及び前記弁輪の重心の位置が一致するように前記弁輪面の位置及び前記弁輪の重心の位置を固定して表示部に表示する表示制御部と
    を備える、医用画像表示装置。
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