JP7131596B2 - 高強度缶用鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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C:0.02%以上0.15%以下、
Si:0.05%以下、
Mn:0.10%以上0.60%以下、
P:0.025%以下、
S:0.020%以下、
Al:0.060%以下、
N:0.0100%以上0.0160%以下、
Nb:0.005%以上0.040%以下、
Mo:0.005%以上0.050%以下を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
N total-(N as AlN)が0.0050質量%以上0.0150質量%以下であり、
面積率で、85%以上のフェライトおよび1.0%以上5.0%未満のマルテンサイトを含み、かつ、前記マルテンサイトの平均粒径が1.5μm以上5.0μm以下である金属組織を有し、
引張強さが500MPa以上650MPa以下である、高強度缶用鋼板。
ただし、前記N totalは、Nの総量であり、前記N as AlNは、AlNとして存在するN量である。
[2]全伸びが15%以上35%以下である、[1]に記載の高強度缶用鋼板。
[3]上記[1]または[2]に記載の高強度缶用鋼板の製造方法であって、
前記成分組成を有する鋼スラブを1200℃以上で加熱し、仕上げ圧延終了温度:880℃以上の条件にて圧延を施した後、450~650℃の温度範囲内で巻取る熱間圧延工程と、
前記熱間圧延工程後の熱延板に、圧下率:80%以上の冷間圧延を行う冷間圧延工程と、
前記冷間圧延工程後の冷延板を、700~900℃の温度域に90秒以下で保持したのち、50℃/s以上の平均冷却速度で400℃以下の温度域まで冷却し、次いで20℃/s以上の平均冷却速度で150℃以下の温度域まで冷却する焼鈍工程と、を有する、高強度缶用鋼板の製造方法。
Cは、固溶強化あるいはマルテンサイトの形成により鋼の強度を増加させる。C含有量が0.02%未満となると、マルテンサイトの面積率が1.0%未満となり強度が低下するとともにマルテンサイトの平均粒径が1.5μm未満となり、耐衝撃性が低下する。したがって、C含有量は0.02%以上にする必要がある。C含有量が0.15%を超えると、鋼板のマルテンサイトの面積率が5.0%以上となり、鋼板が過剰に硬化して延性が低下するとともに、マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超となるため、耐衝撃性が低下する。そのため、C含有量の上限は0.15%とする。鋼板強度と延性をより高い水準で両立させるためには、C含有量は0.03%以上0.12%以下が好ましい。
Siは、固溶強化により鋼を高強度化させる元素である。この効果を得るためには、Si含有量は0.01%以上とすることが好ましい。しかし、Si含有量が0.05%を超えると耐食性が著しく損なわれる。よって、Si含有量は0.05%以下とする。より優れた耐食性を得るためにはSi含有量は0.03%以下が好ましい。
Mnは、固溶強化あるいはマルテンサイトを生成させることにより鋼の強度を増加させる。Mn含有量が0.10%未満であると、焼鈍後のマルテンサイトが過剰に小さくなり、耐衝撃性が低下する。目標の引張強さと耐衝撃性を確保するにはMn含有量は0.10%以上にする必要がある。よって、Mn含有量の下限は0.10%とする。一方、Mn含有量が0.60%を超えると表面特性が劣るばかりでなく、マルテンサイトが過剰に生成されることにより耐衝撃性が低下する。そのため、Mn含有量の上限は0.60%とする。好ましくは、Mn含有量は0.30%以上0.60%以下である。
Pの含有量が0.025%を超えるとマルテンサイトの面積率が5.0%以上となり、鋼板が過剰に硬化して延性が低下するとともに、マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超となるため、耐衝撃性が低下する。したがって、P含有量は0.025%以下とする。好ましくは、P含有量は0.023%以下である。一方、P含有量を0.005%未満とするには脱りん時間が大幅に上昇する。このため、P含有量は0.005%以上が好ましい。より好ましくは、P含有量は0.008%以上である。
Sは、MnSを生成して延性を低下させる。そのため、S含有量は0.020%以下にする。好ましくは、S含有量は0.015%以下である。一方、Sを0.005%未満とすると脱Sコストが過大となるため、S含有量は0.005%以上が好ましい。
Alは、脱酸剤として含有させる元素であり、また鋼中のNとAlNを形成し、鋼中の固溶Nを減少させる。Alを過剰に添加するとAlNの形成が増加して、後述する固溶Nとして鋼板強度と耐衝撃性に寄与するN量が低減し、鋼板強度と耐衝撃性が低下するため、Al含有量は0.060%以下とする。一方、Al含有量が0.001%未満とすると脱酸剤としての効果が不十分であり、凝固欠陥の発生を招くため、Al含有量は0.001%以上が好ましい。なお、Alを脱酸剤として十分に機能させ、かつ固溶Nによる高強度化の効果を得るためには、Al含有量は0.003%以上0.050%以下とすることが好ましい。
Nは本発明において重要な添加元素のひとつである。Nは固溶強化として鋼板の高強度化に寄与する固溶Nを増加させるとともに鋼板の耐衝撃性を高めるために必要な元素である。固溶強化と耐衝撃性向上の効果を発揮させるためには、N含有量を0.0100%以上とする必要がある。一方、N含有量が多すぎると、連続鋳造時の温度が低下する下部矯正帯でスラブ割れが生じやすくなるとともに、固溶N量が増加し、鋼板が過剰に硬化して延性が低下するため、N含有量は0.0160%以下とする。好ましくは、N含有量は0.0110%以上である。また、好ましくは、N含有量は0.0150%以下である。
Nbは、マルテンサイト変態を促進する効果があり、本発明において重要な添加元素のひとつである。この効果を得るためには、Nb含有量は0.005%以上が必要である。Nb含有量が0.005%未満となると、マルテンサイトの面積率が1.0%未満となり強度が低下するとともにマルテンサイトの平均粒径が1.5μm未満となり、耐衝撃性が低下する。一方、Nb含有量が0.040%を超えると、鋼板のマルテンサイトの面積率が5.0%以上となり、鋼板が過剰に硬化して延性が低下するとともに、マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超となるため、耐衝撃性が低下する。したがって、Nb含有量は0.040%以下とする。好ましくは、Nb含有量は0.008%以上である。また、好ましくは、Nb含有量は0.030%以下である。
Moは、マルテンサイトを生成させることにより鋼の強度を増加させる重要な元素のひとつである。Mo含有量が0.005%未満となると、マルテンサイトの面積率が1.0%未満となり強度が低下するとともにマルテンサイトの平均粒径が1.5μm未満となり、耐衝撃性が低下する。したがって、Mo含有量は0.005%以上とする必要がある。一方、Mo含有量が0.050%を超えると鋼板のマルテンサイトの面積率が5.0%以上となり、鋼板が過剰に硬化して延性が低下するとともに、マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超となるため、耐衝撃性が低下する。したがって、Mo含有量は0.050%以下とする。好ましくは、Mo含有量は0.008%以上である。また、好ましくは、Mo含有量は0.030%以下である。
本発明において鋼板の圧延方向の引張強さを500MPa以上とし、かつ耐衝撃性を高めるためには、0.0050質量%以上の固溶N量が必要である。ここで、本発明の鋼組成では鋼中Nは主にAlNとして存在すると考えられるため、Nの総量(N total)からAlNとして存在するN量(N as AlN)を差し引いた(N total-(N as AlN))を固溶N量とみなした。一方、固溶N量が0.0150質量%超となると鋼板が過剰に硬化して延性が低下するため、固溶N量は0.0150質量%以下とする。好ましくは固溶N量は、0.0060質量%以上である。また、好ましくは固溶N量は、0.0135質量%以下である。なお、AlNとして存在するN量は、例えば、10vol%のBr-メタノール溶液を用いてAlNの溶解抽出を行い、吸光光度法によりAlNとして存在するNの定量分析を実施することで確認することができる。
フェライトの面積率が85%未満となると、鋼板の延性が低下する。そのためフェライトの面積率は85%以上とする。より延性を高めるためには、フェライトの面積率は90%以上とすることが好ましい。
マルテンサイトの面積率が5.0%以上になると強度が過剰に上昇し、延性が低下し、耐衝撃性が低下するため、マルテンサイトの面積率は5.0%未満とする。一方、マルテンサイトの面積率が1.0%未満であると所望の強度を得ることができない。従って、マルテンサイトの面積率は、1.0%以上5.0%未満とする。好ましくは、マルテンサイトの面積率は4.5%以下である。
マルテンサイトは、鋼板の強度上昇に寄与するとともに、鋼板の加工硬化を高くする。鋼板に衝撃的な外力が加わる場合、鋼板の加工硬化が高いと外力が分散され、局所的な変形が抑制されることで鋼板に生じるへこみ量が小さくなる。マルテンサイトの平均粒径が1.5μm未満であると、鋼板に外力が付与された際、効果的に外力が分散されず、耐衝撃性が低下する。マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超であると、マルテンサイトの平均粒径が小さい場合と同様に良好な耐衝撃性を得ることが出来ない。したがって、マルテンサイトの平均粒径は1.5μm以上5.0μm以下とする。
なお、各組織の面積率、マルテンサイトの平均粒径は、実施例に記載の方法により測定することができる。
なお、所望の引張強さ、全伸びと耐衝撃性は、成分組成と製造条件(焼鈍工程での焼鈍温度、焼鈍時間、冷却速度等)を調整することで得ることができる。
なお、以下の説明において、温度の規定は鋼板等の表面温度を基準とする。また、平均冷却速度は表面温度を基に計算して得られた値とする。例えば、保持温度から400℃以下の温度域の冷却停止温度までの平均冷却速度は、((保持温度-(400℃以下の温度域の冷却停止温度))/保持温度から(400℃以下の温度域の冷却停止温度)までの冷却時間)で表される。
熱間圧延工程の鋼スラブの加熱温度は1200℃以上とする。鋼スラブ加熱温度が1200℃未満であると、本発明において強度を確保するために必要な固溶N量が低減し、強度が低下する。鋼板の圧延方向の引張強さを500MPa以上とし、かつ耐衝撃性を高めるためには、固溶N量は0.0050質量%以上とすることが必要であり、鋼スラブ加熱温度を1200℃以上とすることで前記固溶N量を確保することができる。一方、固溶N量が0.0150質量%超となると鋼板が過剰に硬化して延性が低下するため、固溶N量は0.0150質量%以下が好ましい。より好ましい固溶N量は、0.0060質量%以上0.0150質量%以下であり、そのためには鋼スラブ加熱温度を1220℃以上とするとよい。鋼スラブ加熱温度は、1300℃超としても効果が飽和するため、1300℃以下が好ましい。
熱間圧延工程の仕上げ圧延終了温度が880℃未満となると、フェライトとオーステナイトが混在した二相域での圧延となり、鋼板表層に粗大なフェライトが生成し、その後の焼鈍で微細なマルテンサイトを得ることが困難となり、マルテンサイトの平均粒径が5.0μm超となり、耐衝撃性が低下するため、仕上げ圧延終了温度は880℃以上とする。一方、必要以上に仕上げ圧延温度を高くすることは薄鋼板の製造を困難にする場合があるとともに熱間圧延での金属組織が粗大となり、その後の焼鈍で微細なマルテンサイトを得ることが困難となる場合があり、耐衝撃性が低下するおそれがあるため、仕上げ圧延終了温度は950℃以下が好ましい。
熱間圧延工程の巻取温度が450℃未満となると、連続焼鈍後のフェライト面積率が低下し、延性が低下するとともに、鋼板のマルテンサイトの面積率が5.0%以上となり、鋼板が過剰に硬化して延性が低下し、マルテンサイト平均粒径が5.0μm超となるため、耐衝撃性が低下する。したがって、巻取温度は450℃以上とする。一方、巻取温度が650℃より高くなると、熱間圧延での金属組織が粗大となり、その後の焼鈍で微細なマルテンサイトを得ることできず、耐衝撃性が低下する。したがって、巻取温度は450℃以上650℃以下とする。巻取温度は、好ましくは470℃以上である。また、巻取温度は、好ましくは600℃以下である。
熱間圧延工程後、酸洗を行うことが好ましい。酸洗は、表層スケールが除去できればよく、特に条件を限定する必要はない。また、酸洗以外の方法でスケールを除去してもよい。
冷間圧延工程では、熱間圧延工程後の熱延板に圧下率80%以上の冷間圧延を施す。冷間圧延の圧下率が80%未満となると冷間圧延で鋼板に付与されるひずみが低下するため、焼鈍後の鋼板のマルテンサイトが粗大となり、微細なマルテンサイトを得ることできず、耐衝撃性が低下する。したがって、冷間圧延の圧下率は80%以上とする。冷間圧延の圧下率は、好ましくは85%以上である。一方、冷間圧延の圧下率が95%を超えると圧延荷重が大幅に増加し、圧延機への負荷が高まる。したがって、冷間圧延の圧下率は95%以下であることが好ましい。冷間圧延の圧下率は、より好ましくは94%以下である。
焼鈍工程における保持温度(均熱温度)は、700~900℃の温度域とする。保持温度を900℃超とすると、連続焼鈍においてヒートバックルなどの通板トラブルが発生しやすくなり、好ましくない。さらに、焼鈍後の鋼板のマルテンサイトが粗大となり、微細なマルテンサイトを得ることできず、耐衝撃性が低下する。保持温度が700℃未満であると、フェライト粒の再結晶が不完全となり、焼鈍後の鋼板の金属組織が不均一となり、微細なマルテンサイトを得ることできず、耐衝撃性が低下する。従って、保持温度は、700~900℃の温度域とする。保持温度は、好ましくは720℃以上である。また、保持温度は、好ましくは860℃以下である。
前記保持温度での保持後、50℃/s以上の平均冷却速度で400℃以下の温度域まで冷却する。すなわち、700~900℃の温度域の保持温度(一次冷却開始温度)から、400℃以下の温度域の一次冷却停止温度まで、50℃/s以上の平均冷却速度で冷却する。前記平均冷却速度が50℃/s未満となると、冷却中にマルテンサイトの生成が抑制され、マルテンサイトの面積率が低下し、500MPa以上の引張強さが得られず強度が低下する。さらにマルテンサイトが微細となり、耐衝撃性が低下する。前記平均冷却速度は、好ましくは、65℃/s以上とする。一方、前記平均冷却速度が180℃/s超となると、効果が飽和するばかりか、冷却設備に過剰なコストが発生するため前段冷却での平均冷却速度は180℃/s以下が好ましい。また、前段冷却における冷却停止温度(一次冷却停止温度)が400℃超となると、マルテンサイトの生成が抑制され、マルテンサイトの面積率が低下し、500MPa以上の引張強さが得られず強度が低下する。さらにマルテンサイトが微細となり、耐衝撃性が低下する。よって、一次冷却停止温度は、400℃以下の温度域とする。好ましくは、一次冷却停止温度は380℃以下とする。また、一次冷却停止温度は250℃以上が好ましい。前段冷却(一次冷却)は、ガス冷却、炉冷、ミスト冷却、ロール冷却および水冷などの1種または2種以上を組み合わせた処理により行うことができる。
前段冷却(一次冷却)後の後段冷却(二次冷却)では、20℃/s以上の平均冷却速度で150℃以下の温度域まで冷却する。すなわち、一次冷却停止温度(二次冷却開始温度)から、150℃以下の温度域の二次冷却停止温度まで、20℃/s以上の平均冷却速度で冷却する。前記平均冷却速度が20℃/s未満となると、鋼中の固溶N量が0.0050%未満となり、耐衝撃性が低下する。一方、前記平均冷却速度が40℃/s超となると、効果が飽和するばかりか、冷却設備に過剰なコストが発生するため後段冷却での平均冷却速度は40℃/s以下が好ましい。後段冷却での平均冷却速度は、より好ましくは35℃/s以下である。また、後段冷却では冷却停止温度(二次冷却停止温度)を150℃以下の温度域とする。二次冷却停止温度が150℃超となると、鋼中の固溶N量が0.0050%未満となり、耐衝撃性が低下する。なお、前記冷却停止温度が100℃未満となると効果が飽和するばかりか、冷却設備に過剰なコストが発生するため、前記冷却停止温度は100℃以上が好ましい。前記冷却停止温度は、より好ましくは120℃以上である。後段冷却(二次冷却)は、前段冷却と同様の処理により行うことができる。
なお、焼鈍は連続焼鈍とすることが好ましく、その際には連続焼鈍装置を用いる。また、冷間圧延工程後、焼鈍工程前に適宜他の工程が含まれても良いし、冷間圧延工程の直後に焼鈍工程を行っても良い。
SEM観察において、平滑な表面を有し塊状形状として観察される白色領域をマルテンサイトと見なし、その面積率をマルテンサイトの面積率とした。マルテンサイトの平均粒径は、マルテンサイトの占有面積から円相当径を算出し、各観察視野での円相当径の平均値を求め、無作為に選んだ観察視野5箇所の平均値を、マルテンサイトの平均粒径とした。
フェライトは、SEM観察において、塊状形状として観察される黒色領域で内部にマルテンサイトを含まないものをフェライトと見なし、その面積率をフェライトの面積率とした。
Claims (3)
- 質量%で、
C:0.02%以上0.15%以下、
Si:0.05%以下、
Mn:0.10%以上0.60%以下、
P:0.025%以下、
S:0.020%以下、
Al:0.060%以下、
N:0.0100%以上0.0160%以下、
Nb:0.005%以上0.040%以下、
Mo:0.005%以上0.050%以下を含有し、
残部はFeおよび不可避的不純物からなる成分組成を有し、
N total-(N as AlN)が0.0050質量%以上0.0150質量%以下であり、
面積率で、85%以上のフェライトおよび1.0%以上5.0%未満のマルテンサイトを含み、かつ、前記マルテンサイトの平均粒径が1.5μm以上5.0μm以下である金属組織を有し、
210℃、10分の熱処理を行った後の引張強さが500MPa以上650MPa以下である、高強度缶用鋼板。
ただし、前記N totalは、Nの総量であり、前記N as AlNは、AlNとして存在するN量である。 - 210℃、10分の熱処理を行った後の全伸びが15%以上35%以下である、請求項1に記載の高強度缶用鋼板。
- 請求項1または2に記載の高強度缶用鋼板の製造方法であって、
前記成分組成を有する鋼スラブを1200℃以上で加熱し、仕上げ圧延終了温度:880℃以上の条件にて圧延を施した後、450~650℃の温度範囲内で巻取る熱間圧延工程と、
前記熱間圧延工程後の熱延板に、圧下率:80%以上の冷間圧延を行う冷間圧延工程と、
前記冷間圧延工程後の冷延板を、700~900℃の温度域に90秒以下で保持したのち、50℃/s以上の平均冷却速度で400℃以下の温度域まで冷却し、次いで20℃/s以上の平均冷却速度で150℃以下の温度域まで冷却する焼鈍工程と、を有する、高強度缶用鋼板の製造方法。
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