JP7129701B2 - 印刷システム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷システム、情報処理装置、インクジェット記録装置、印刷制御方法、印刷制御プログラムに関する。
特許文献1には、下地画像と共に印刷されたレジストレーションマークを読み取り、レジストレーションマークの読取位置と、あらかじめ取得したレジストレーションマークの理論位置とのずれを検出し、重ね刷り用の上地画像の印刷位置を補正する技術が開示されている。
特許5824712号
しかしながら、上記文献に記載の技術では、ユーザがレジストレーションマークの理論位置データを手入力する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えた。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する情報処理装置であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えた。
上記目的を達成するため、本発明に係る他の装置は、
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうインクジェット記録装置であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えた。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する制御方法であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成工程と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得工程と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する位置補正工程と、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する印刷制御プログラムであって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成工程と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得工程と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する位置補正工程と、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、所定の画像データに対する画像処理によりレジストレーションマークの理論位置を自動的に得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る印刷システムの構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る印刷システムによる印刷例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の詳細を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置で用いられる下地画像およびレジストレーションマークが印刷された基材の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の詳細を模式的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置の電子制御部を中心とする電気的構成を示す概略図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置を用いて印刷した印刷物の一例を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェット記録装置を用いて印刷した印刷物の一例を示した拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置によって表示されるユーザインタフェースを示す図である。 本発明の第2実施形態に係るレジストレーションマーク理論位置生成部が、レジスト画像データの部分部位を画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する流れを説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る情報処理装置の処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る印刷システムの画像処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る印刷システムの画像処理の流れを説明するフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置の外観を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての印刷システム100について、図1を用いて説明する。印刷システム100は、レジストレーションマークを用いた画像印刷を行なうインクジェット記録装置を制御するためのシステムである。
図1に示すように、印刷システム100は、理論位置データ生成部101、読取位置データ取得部102、および印刷制御部103を含む。
理論位置データ生成部101は、レジストレーションマークが配された画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する。理論位置データは、レジストレーションマークが配された画像データ中の座標データ、またはベクトルデータおよびそれらを包含した配列または行列として構成される。
読取位置データ取得部102は、搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読み取り位置データを取得する。
印刷制御部103は、レジストレーションマークの理論位置データと読み取り位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、印刷位置を補正する。
以上の構成によれば、面倒な理論位置データの入力や埋め込みを行うことなく、画像データを入力するだけで、レジストレーションマークの理論位置を自動的に特定することができる。
[第2実施形態]
<印刷システムの構成>
次に本発明の第2実施形態に係る印刷システム200について、図2以降を用いて説明する。まず、図2は、印刷システム200の概略構成を示している。印刷システム200は、情報処理装置201とインクジェット記録装置203とをネットワーク202を介して接続したシステムである。インクジェット記録装置203は、通常のインク以外に、活性エネルギー線硬化性インク(例えばいわゆる紫外線硬化インク、すなわちUV(ultraviolet)インク)を用いて印刷を行なうことが可能な機構を有している。ユーザ204は、情報処理装置201がディスプレイ205に表示させた画面を用いて、ネットワーク202を介してインクジェット記録装置203を制御し、所望の画像記録を行なうことができる。
<印刷物の構成>
図3は、活性エネルギー線硬化性インクを用いて印刷した印刷物300の斜視図である。図3に示されるように、印刷物300は、紙などの基材303上に、下地画像302およびコーティングプリント画像301を施したものである。
活性エネルギー線硬化性インクによるコーティングプリント画像301(別名オーバープリント画像)は、インクジェット記録装置等を用いて基材303上に、垂直方向に盛り上った立体的形状を備えて形成される。ここでは、例として、コーティングプリント画像301は、アルファベットDの形状を有している。図3に示されるように、コーティングプリント画像301は、何も印刷されていない基材303の表面に直接印刷されていてもよいし(310)、基材303にあらかじめ施された下地画像302の上に印刷されていてもよい(320)。
コーティングプリント画像301は、基材303を平面から視た場合において、下地画像302と略同一位置に同一形状に形成されてもよいし(320)、意図的に下地画像302とはずれた位置に異なる形状で形成されてもよい(330)。
このようなコーティングプリントによれば、基材に印刷された下地画像にマット感や、ツヤ感を加えて意匠的に際立たせるという効果の他、コーティングそのものの立体的な意匠によって、従来の平面的なプリントとは異なる美感を起こさせるという効果がある。
なお、基材303としては、普通紙、アート紙、写真紙、名刺用紙、はがき、コート紙、マットコート紙、上質紙、特殊紙等の印刷紙、ポリカーボネート、硬質塩ビニル、軟質塩ビニル、ポリスチレン、発砲スチロール、PMMA、ポリプロピレン、ポリエチレン、PETなどのプラスチック基材、これらのプラスチック基材を貼り合わせたラミネートフィルム、これらのプラスチック基材を混合または変性させた材料、ガラス、ステンレスなどの金属基材、木材を例示することができるが、これに制限されるものではない。
また、活性エネルギー線としては、紫外線、電子線等を用いることができる。
<インクジェット記録装置の構成>
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置203の内部を模式的に示す図である。インクジェット記録装置203は、例えば、あらかじめ下地画像が印刷された基材に対し、その下地画像にコーティングするように活性エネルギー線硬化性インクによるコーティングを形成するコーティング印刷処理を実行できる。また、インクジェット記録装置203は、印刷による画像形成がされていない基材に対しても、活性エネルギー線硬化性インクからなるコーティングを形成する処理を実行する。
インクジェット記録装置203は、搬送エレメント401、コーティング画像記録装置402およびスタッカ403を備える。搬送エレメント401は、基材テーブル411および基材供給機構412を有する。基材テーブル411には、別の電子写真式記録装置にてあらかじめ下地画像が印刷された基材が積載される。なお下地印刷は電子写真式に限らず、インクジェット式、オフセット式等、どのような印刷方式であってもよい。
基材テーブル411は、昇降可能に構成され、積載された基材のうち最上位に位置する基材が基材供給機構412によって供給される。このように、搬送エレメント401は、基材テーブル411、基材供給機構412を備えた基材を搬送する搬送エレメントである。
搬送エレメント401によって搬送される基材は、画像を記録することができる材料であれば、特に制限されるものではないが、紙、表面加工された紙等の用紙、プラスチック板、金属薄膜等を例示することができる。
基材供給機構412により送り出された基材は、搬送路413に沿って搬送される。搬送路413の下流側部分に沿ってコーティング画像記録装置402が設けられている。コーティング画像記録装置402には、搬送路413に沿って搬送された基材を搬送するベルト搬送機構421が設けられている。ベルト搬送機構421は、ベルトに形成された孔を通じたエアの吸引力によって基材を搬送面上に吸着しながら搬送する。ベルト搬送機構421の上方には、基材の搬送方向の上流側から画像読取装置422、インクジェットヘッドユニット423および活性エネルギー線照射装置424が設けられている。
コーティング画像記録装置402の下流側に排出路426が接続されている。ベルト搬送機構421から搬送された基材は、排出路426に送り込まれる。排出路426に送り込まれた基材は、スタッカ403に搬出される。スタッカ403は、搬送路431および基材蓄積部432を有する。排出路426から搬出された基材は、搬送路431を経て、基材蓄積部432に排出され蓄積される。
なお、変形例においては、搬送エレメント401に代えて、下地画像を印刷するためのプリンタをコーティング画像記録装置402に直接接続してもよい。また、スタッカ403に代えて、送り出される基材を切断したり、綴じたりする後処理を行う装置をコーティング画像記録装置402に接続してもよい。
インクジェット記録装置203は、また、電子制御部404を有する。電子制御部404は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMを有する。電子制御部404は、インクジェット記録装置203内に設けられたアクチュエータの作動などを制御する。これにより、基材に向けて、活性エネルギー線硬化性インクをインクジェットヘッドユニット423から吐出して、コーティング印刷処理を実行する。
同様に、電子制御部404は、印刷による画像形成がされていない基材に向けて、活性エネルギー線硬化性インクをインクジェットヘッドユニット423から吐出して、当該インクからなるコーティング層を形成する処理を実行する。
インクジェット記録装置203には、操作パネル427が設けられており、ユーザは、この操作パネル427を介した操作入力により、コーティング印刷処理の各種設定を行うことができる。なお、変形例においては、情報処理装置201のディスプレイ、マウス、キーボードを操作パネルとして機能させてもよく、その情報処理装置201を電子制御部404として機能させてもよい。
図5は、インクジェット記録装置203の要部であるコーティング画像記録装置402の詳細を模式的に示す図である。図5は、その側面図である。図5に示されるように、コーティング画像記録装置402は、ベルト搬送機構421の一部として、基材303を搬送する複数の搬送ローラ521を備える。
図6に示すとおり、基材303としては、下地画像302と、その下地画像の位置を特定するための基準となるレジストレーションマーク601とが印刷されているものを用意する。レジストレーションマーク601は、例えば径4mmの丸の内部に十字を含むマークであり、基材303の両長辺に沿って一直線上に等間隔に配置され、短辺方向に対称位置に配置されている。
なおレジストレーションマーク601の形状は、これに限定されるものではなく、撮像しやすいサイズであって、何らかの幾何学形状を有する輪郭の内部に、何らかの特徴的形状を含むものが望ましい。例えば、丸の内部に三角、丸、米印が含まれているものが挙げられる。
レジストレーションマーク601は下地画像302と同時に印刷され、下地画像が印刷された基材303に含まれている。その基材303を撮像し、オブジェクト解析することによって、所定形状のレジストレーションマーク601が基材303のどこに位置しているのかを解析し、レジストレーションマークの読取位置を特定する。
図5に示すとおり、画像読取装置422の上流側には、その回転数から基材303の搬送量を算出するためのエンコーダ522(ロータリエンコーダ)が設置されている。また、画像読取装置422とエンコーダ522との間には、搬送エレメント401から搬送されてきた基材303の先端を検出するための入基材センサ523が配設されている。
電子制御部404は、入基材センサ523による基材303の検出をトリガとして、エンコーダ522の出力パルスを取得し、基材303の搬送位置を算出する。そして、基材303の位置に基づいて、画像読取装置422の撮像タイミング、インクジェットヘッドユニット423による活性エネルギー線硬化性インクの吐出タイミング、活性エネルギー線照射装置424による活性エネルギー線の照射タイミングを設定する。
図7に示されるように、画像読取装置422は、ベルト搬送機構421の上方にて基材の幅方向に離間して配置される一対のイメージセンサ724、725を含む。これらのイメージセンサ724、725は、CCD(Charge Coupled Device)センサが好ましいが、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)センサ、その他のイメージセンサにて構成してもよい。
イメージセンサ724は、基材303の幅方向(図中縦方向)の一端側に固定され、イメージセンサ725は、基材303の幅方向の他端側において、基材303の幅方向に可動に設けられている。すなわち、イメージセンサ725を基材の幅方向に移動することにより、基材303の大きさに応じてイメージセンサの間隔を調整することができる。イメージセンサ724、725は、エンコーダ522によって算出される基材303の位置に基づき、所定のタイミングで撮像する。撮像タイミングは、記憶部844に記憶されたレジストレーションマーク601の理論位置に基づいて、事前に決定されている。このとき、レジストレーションマークの理論位置のうち、縦方向または横方向で対向する対向辺近傍に、一対のレジストレーションマークが存在している場合に、その理論位置をイメージセンサ724、725による撮像位置とする。
電子制御部404は、記憶部844に記憶されたレジストレーションマーク601の理論位置と、撮像画像中に含まれるレジストレーションマーク601の実測位置との「ずれ」を認識する。インクジェットヘッド726による活性エネルギー線硬化性インクの吐出位置を、認識した「ずれ」に応じて修正することにより、下地画像302と、コーティングプリント画像とを正しく位置合わせすることが可能となる。基材303がイメージセンサ724、725を通過中、レジストレーションマーク601の理論位置に基づいて、イメージセンサ724、725により連続的に撮像した撮像画像からレジストレーションマーク601の実測位置を取得すべき画像を選択してもよい。
なお、図6ではレジストレーションマーク601が、基材の両長辺に沿って一直線上に等間隔で配置されているが、この配置は一例であり、必ずしも等間隔でなくても、一直線上でなくてもよい。要するに、イメージセンサ724、725で読み取ることができ、あらかじめ記憶した理論位置と比較し、「ずれ」を認識できればよい。
インクジェットヘッドユニット423は、基材303に対して活性エネルギー線硬化性インクを吐出する3つのインクジェットヘッド726を備える。これら3個のインクジェットヘッド726は、いわゆる「記録ヘッド」として機能する。インクジェットヘッド726から吐出された活性エネルギー線硬化性インクは、活性エネルギー線照射装置424から照射される活性エネルギー線によって、硬化する。
インクジェットヘッドユニット423は、その温度を一定に保つためのヒータ727を備えている。インクジェットヘッドユニット423が備えているヒータ727の配置は、インクジェットヘッドユニット423の温度を一定に保つことができれば、特に制限されるものではない。つまり、ヒータ727をインクジェットヘッドユニット423の外部に設置しても、その内部に設置してもよいし、内部と外部の両方に設置してもよい。
インクジェットヘッドユニット423は、ベルト搬送機構421上に配置されている。インクジェットヘッドユニット423には、ベルト搬送機構421によって、搬送される基材の搬送直交方向に各々ノズルが均等に並ぶようにインクジェットヘッド726が列設されている。さらに、インクジェットヘッド726は、隣接するインクジェットヘッド726との間において、隙間が発生しないようにオーバーラップして配置されている。
インクジェットヘッド726の数は3つに限定されるものではなく、2つでもよいし、4つ以上設けてもよい。一方で、インクジェットヘッド726は、基材303の幅方向に長い単一のインクジェットヘッド726であってもよい。また、インクジェットヘッド726が有する吐出孔は、基材の幅方向と所定角度傾いて配置されていてもよい。すなわち、インクジェットヘッド726が有する吐出孔は、基材の搬送方向と非平行である所定方向に並ぶように配置されてもよい。また、インクジェットヘッド726としては、2ライン以上を有し、同時に活性エネルギー線硬化性インクを吐出するインクジェットヘッド726が用いられてもよい。
活性エネルギー線照射装置424は、上流側から搬送された基材303上に塗布された活性エネルギー線硬化性インクに対して活性エネルギー線を照射することにより、そのインク層を硬化させる。
図8は、インクジェット記録装置203の電子制御部404を中心とする電気的構成を示す機能ブロック図である。これらの機能は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)などのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
電子制御部404は、データ取得部841、補正部842、吐出制御部843、および記憶部844を有する。
データ取得部841は、通信ユニット801を介して情報処理装置201から、コーティング画像データ(色、位置、形状、厚さに関する情報を含む)を取得する。
記憶部844は、データ取得部841が取得した下地画像の画像データ(いわゆるCMYKデータ)およびコーティングプリント画像の画像データ(いわゆるニス版、特色版)を記憶する。記憶部844は、また、複数のレジストレーションマーク601の基材303上の印刷位置とその形状に関する情報を記憶する。
吐出制御部843は、記憶部844に記憶されたコーティング画像データを参照して、下地画像が施された基材303上に活性エネルギー線硬化性インクをコーティングするように当該インクの吐出量を制御する。
補正部842は、記憶部844から読出したレジストレーションマークの理論位置と、イメージセンサ724、725で読み取った実際のレジストレーションマークの読取位置とに基づいてコーティング画像データを補正する。
補正部842は、画像処理によって導き出されたレジストレーションマークの理論位置と基材を読み取ることにより取得された読取位置との差分を算出し、コーティング画像データに対して、その差分を補填するための位置補正処理を実行する。
吐出制御部843は、補正部842で補正された後のコーティング画像データに基づいて、インクジェットヘッドユニット423の活性エネルギー線硬化性インクの吐出量の制御を実行する。
電子制御部404には、通信ユニット801を介して情報処理装置201から取得した信号および、操作パネル427からの信号が入力される。この操作パネル427には、コーティング印刷処理を開始させるためのスタートスイッチ、コーティング印刷処理を停止させるためのストップスイッチ等、種々のスイッチが含まれる。
電子制御部404には、また、エンコーダ522、入基材センサ523、イメージセンサ724、725等からの検出信号が入力される。電子制御部404は、それらのスイッチ・センサ入力に基づいて、給基材制御、搬送制御、活性エネルギー線硬化性インクの吐出制御、活性エネルギー線の照射制御等のための所定の演算処理を実行する。また、電子制御部404は、搬送エレメント401、ベルト搬送機構421、インクジェットヘッドユニット423、活性エネルギー線照射装置424等に制御指令信号を出力する。
図9は、インクジェット記録装置203を用いて形成された印刷物900の一例を示す図である。図10は、図9の一部を拡大した拡大図である。
図10に示すとおり、印刷物900は、下地画像と略同一形状を維持しつつ、垂直方向に盛り上がった立体的形状を備えたコーティングプリント画像1001と、下地画像と異なる形状および位置に形成されたコーティングプリント画像1002とを含む。
<情報処理装置の構成>
図11は、情報処理装置201の内部構成を示すブロック図である。情報処理装置201は、GUI(Graphic User Interface)表示制御部1101、画像データ指定部1102、プレビュー画像生成部1103、画像編集アプリケーション呼出部1104、レジストレーションマーク理論位置生成部1105を有する。また情報処理装置201は、さらに、パラメータ入力部1106、厚み上限設定部1107、厚み階調決定部1108、閾値変更部1111、厚み設定部1112、コスト算出部1113およびジョブ送信部1114を備える。
これらの機能は、各種演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、各種制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)などのハードウェア、およびソフトウェアの連携によって実現される。したがって、これらの機能ブロックはハードウェアおよびソフトウェアの組合せによって様々な形で実現することができる。
情報処理装置201は、以上の機能を用いて、画像データにおける領域と、基材に対するコーティング印刷の厚み(コーティング厚)と、の対応関係を調整するためのグラフィックユーザインタフェースを提供する。図12は、グラフィックユーザインタフェース1200の一例を示す図である。
GUI表示制御部1101は、図12に示すユーザインタフェース1200をディスプレイ205に提供する。
画像データ指定部1102は、ユーザインタフェース1200に対するユーザの入力に従い、画像データベース1120に格納された画像データから、コーティング印刷用の画像データを指定する。プレビュー画像生成部1103は、画像データ指定部1102によって指定された画像データを用いてプレビュー画像を生成する。
画像編集アプリケーション呼出部1104は、ユーザインタフェース1200に対するユーザの入力に従い画像データ指定部1102によって指定された画像データを編集するためのアプリケーションを呼び出す。
図13Aに示すように、レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データ1301の部分部位を画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する。これにより多数のレジストレーションマークが含まれる画像であっても、容易かつ高速にそれぞれの理論位置データを導き出すことができる。
レジスト画像データ1301は、コーティング印刷の前にあらかじめ印刷される下地画像を表わす下地画像データ1302であってもよい。この場合、下地画像データ1302は、あらかじめ断裁位置指定マークやレジストレーションマーク601などを描画したテンプレート画像(枠画像)1303に対して、下地として印刷すべき画像データ1307が付加されたものであってもよい。
また、レジスト画像データ1301は、コーティング印刷の対象となるコーティング画像を表わす上地画像データ1304であってもよい。その場合、ユーザは、下地画像と上地画像とを別々に読み取らせる必要がないため、手間を省くことが可能となる。またこの場合、レジスト画像データ1301は、あらかじめ断裁位置指定マークやレジストレーションマーク601などを描画したテンプレート画像(枠画像)1303に対して、コーティング画像1305が付加されたものであってもよい。
レジスト画像データ1301は、あらかじめ断裁位置指定マークやレジストレーションマーク601などを描画したテンプレート画像(枠画像)1303そのものであってもよい。
レジスト画像データ1301は、コーティング印刷の対象となるコーティング画像1305を表わす上地画像データ1304から生成されたインク吐出データ1306であってもよい。
ここで採用される画像処理は、ブロブ解析法、特徴点抽出法、明暗比較法、パターンマッチング、形状寸法演算比較法のいずれかに1つを含む。
形状寸法演算比較法として、レジストレーションマークらしい画像の面積および外周長を求めることにより、レジストレーションマークか否かを判定する方法を採用してもよい。例えば、レジストレーションマークの外形が円の場合、レジスト画像データを2値化して輪郭抽出した輪郭の周長Cの二乗のc2=4(πr)2を面積の4倍の4πr2で割って、πに近いか否かでその輪郭が円か否か判定する。
つまり、レジスト画像データを2値化した後、輪郭抽出処理を行ない、抽出した外形輪郭の面積と外周長との関係性が所定の関係になっているかを判定する(外形輪郭判定)。面積と外周長との関係性が所定の関係になっている場合には、明暗比較法によるパターンマッチングを用いて、外形輪郭内に所定の特徴的形状が含まれるかを判定する(内部形状判定)。
例えば、レジストレーションマークが丸に十字であるときには、存在するはずの十字よりも小さい十字画像とのパターンマッチングを行なうことにより、より精度よく、レジストレーションマークを認識することができる。また、レジストレーションマークが丸に十字であるときには、丸の内部を分割している4つの形状をパターンマッチングしてもよい。
レジストレーションマークらしい画像の重心を求めてレジストレーションマークの理論位置を数値として導き出してもよい。
レジストレーションマークは、所定角度(360度未満)回転すると、回転前の元のマークと重なる形状であるため、所定の角度範囲(例えば10度程度)において画像処理を行なえば十分である。
レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、レジスト画像データにおいて、レジストレーションマークの抽出処理を行う方向および範囲を自動認識する(図13A参照)。特に方向については、ユーザが特定した用紙サイズに基づいて決める。
レジストレーションマークの抽出処理を行なう範囲が見えるようなユーザインタフェースをプレビュー画面に表示してもよい。
レジストレーションマークが丸の内部に重心を通る直線を加えたマークであれば、上述の画像処理により認識しやすいという利点がある。
画像処理の際、範囲および方向を指定可能とすることにより、レジスト画像データ全体に対して画像処理を行う場合に比較して、大幅に処理時間を短縮することができる。
レジストレーションマークは、印刷完了後に切り落とされる周縁部に形成されることが多い。その場合は、レジストレーションマークが存在する周縁部のみを画像処理するように指定すればよい。例えば図6のように幅方向に対になって形成されている場合は、幅方向の両端部(図6の上下端部)のみを画像処理対象とすればよい。レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、ユーザが特定した用紙サイズに基づいて、両端部のみの領域でレジストレーションマークを自動認識し抽出処理を行なう。あるいはレジスト画像データが表示されたユーザインタフェース上でユーザが指定できるようにしてもよい。例えばレジストレーションマーク理論位置生成部1105は、ユーザが指定した矩形範囲内で抽出処理を行う。レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、ユーザが指定した矩形範囲の境界を示す境界座標をあらかじめ取得し、その境界座標を用いて、抽出したレジストレーションマークの位置を、レジスト画像全体の中での座標に換算すればよい。
元々、レジストレーションマークは下地画像と同時に印刷されるから、下地画像に含まれているとも言える。その下地画像をオブジェクト解析することによって、所定形状のレジストレーションマークが下地画像のどこに位置しているのかを解析し、レジストレーションマークの理論位置を特定する。
本実施形態において、レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、上記のように特定されたレジストレーションマークの理論位置(補正部842の比較対象)から、レジストレーションマークに似ているが実際にはレジストレーションマークではない画像によってレジストレーションマークの理論位置として誤って特定されたものを、除くためのフィルタリングを行う。
本実施形態において、レジストレーションマークは、基材303の両長辺に沿った二直線のそれぞれに等間隔に配置され、短辺方向の中心を通る線に関して線対称に配置されている(図6参照)。したがってレジスト画像データのレジストレーションマークの位置も同様に配置されている。すなわち、矩形のレジスト画像データの直交する二辺の方向を各々X方向、Y方向としたとき、Y方向の両辺に沿った二直線のそれぞれに等間隔に配置され、X方向の中心を通る線に関して線対称に配置されている。したがって、この二直線上から大きく外れた位置には、レジストレーションマークは存在していないはずである。したがって特定された理論位置のうち、二直線上から大きく外れたものを、補正部842の比較対象から除く。
レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、特定された複数のレジストレーションマークの理論位置から、レジストレーションマークが並んだ二直線のX方向の位置を特定する。具体的には、レジストレーションマークが最も多く現れるX方向の位置を、その一直線の位置と特定する。そして、レジストレーションマークの理論位置のうち、特定された二直線からX方向に大きく外れたものを補正部842の比較対象から除く。二直線からのX方向のずれ量が所定ピクセル以内のものは、画像処理の際のRIP処理時の誤差あるいはデザイン時のミス等により生じたと考えられるので、補正部842の比較対象とする。また、本実施形態では、補正部842は、対称に配置された一対のレジストレーションマークの読み取り位置を利用してコーティング画像データを補正する。すなわち、対になるものがないレジストレーションマークは補正に使用することができないので、これを補正部842の比較対象から除く必要がある。そこで、レジストレーションマーク理論位置生成部1105は、特定された複数のレジストレーションマークの理論位置に対し、X方向の対称位置(真の対称位置からX,Y方向に所定ピクセル以内の範囲)に、対となるべきレジストレーションマークが存在するか否かを判定し、対となるべきレジストレーションマークが存在していない場合には、補正部842の比較対象から除く。例えば、デザイナーの作業ミスや、デザイナーが使用するツールやデザイン後の処理を行うワークフローツールの処理により、レジストレーションマークが削除されたりして、一対になるものがなくなった場合には、レジストレーションマークがそもそもなかったものと判断して、比較対象位置(撮像位置)から排除する。
パラメータ入力部1106は、ユーザインタフェース1200を介して、様々なパラメータを入力する。厚み上限設定部1107は、パラメータ入力部1106が入力したコーティング印刷の厚みの上限値(例えば20μm~80μm)を設定する。厚み階調決定部1108は、厚み上限設定部1107が設定したコーティング厚の上限値に応じて、コーティング印刷の厚みの階調を決定する。例えば、コーティング厚の上限値が20μmであれば、コーティング無し(0μm)と20μmの2階調となる。例えば、コーティング厚の上限値が80μmであれば、コーティング無し(0μm)、20μm、30μm、40μm、50μm、60μm、70μm、80μmの8階調となる。10μmは本実施形態では設定がないが、需要に応じて10μmを含むように設定してもよい。
閾値変更部1111は、パラメータ入力部1106の入力に応じて、コーティング厚調整用の閾値(画素値)を変更する。厚み設定部1112は、画像データ指定部1102が指定した画像データにおいて、閾値変更部1111が設定した閾値以上の画素値を有する画像領域と、その閾値より少ない画素値を有する画像領域とで、異なるコーティング厚を設定する。
コスト算出部1113は、厚み設定部1112で設定されたコーティング厚で画像データに対応するコーティング印刷を行なった場合のコストを算出する。
ジョブ送信部1114は、厚み設定部1112で設定された画像領域に対して、厚み設定部1112で設定されたコーティング厚でコーティング印刷を行なうようにインクジェット記録装置203を制御する。
<ユーザインタフェースの構成>
図12は、ユーザインタフェース1200の一例を示す図である。
用紙サイズボタン1201は、不図示の用紙サイズ設定ダイアログボックスを立ち上げ、用紙サイズリストから用紙サイズを選択する、またはカスタムサイズを設定するためのボタンである。
画像データボタン1202は、画像データを指定するためのボタンであり、このボタンの選択により、画像データ指定部1102は、情報処理装置201の画像データベース1120に格納された画像データから、コーティング印刷用の画像データを指定する。
レジスト理論位置生成ボタン1203が選択されると、レジストレーションマーク理論位置生成部1105が、不図示のダイアログボックスを立ち上げ、入力される画像データを画像処理して、レジストレーションマークの理論位置データを生成して保存する。
補正モードボタン1205は、レジストレーションマークを用いて、コーティング印刷の位置を補正する際の補正モードを指定するためのボタンである。プルダウンメニューにより、「リアルタイム」、「先端後端」、「先端」、「手動」を選択できる。リアルタイム補正では、搬送されてくる基材に印刷されている全てのレジストレーションマークを読んで、画像データ中のレジストレーションマークデータと照合する。先端/後端補正では、搬送されている基材の先端と後端のレジストレーションマークだけを読み、画像データ中のレジストレーションマークデータと照合する。先端補正では、搬送される基材の先端のレジストレーションマークだけを読み、画像データ中のレジストレーションマークデータと照合する。「手動」は、搬送される基材にレジストレーションマークが印刷されていない場合に使用する。
仕上がり厚さ設定用スライドバー1206は、コーティング厚の上限を設定するためのスライドバーであり、ハンドル1261を左右に移動させることができる。ハンドル1261の位置に応じて、厚み上限設定部1107は、コーティング厚の上限値(例えば20μm~80μm)を設定し、厚み階調決定部1108は、コーティング印刷の厚みの階調(ここでは2階調から8階調)を決定する。
プレビュータブ1207は、プレビュー画面を表示させるためのものであり、画像データボタン1202で指定された画像データに対応する画像が表示エリア1208に表示される。ここでは、コーティング印刷用の画像データに対応する画像のみを表示しているが、下地印刷用の画像データを読み出し、下地画像を、コーティング画像と同時に表示させてもよい。例えば、コーティング画像を透過表示して、下地画像と重畳表示してもよいし、コーティング画像と下地画像とを並列表示してもよい。
画像編集ボタン1209は、プレビュー表示された画像を編集するアプリケーションを呼出すためのボタンであり、このボタンの選択に応じて、画像編集アプリケーション呼出部1104は、画像データを編集するためのアプリケーションを呼出す。
画像再読み込みボタン1210は、プレビュー表示された画像を再読み込みさせるためのボタンである。また、印刷コスト確認ボタン1211は、不図示の印刷コスト確認ダイアログボックスを表示させるためのボタンである。印刷コスト確認ダイアログボックスでは、コーティング用インクの値段および印刷枚数を入力することができ、入力された数値に応じて、設定されたコーティング厚でコーティング印刷した場合の印刷コストを算出し、表示する。
厚さしきい値タブ1212は、コーティング厚調整用の閾値(画素値)を変更する画面を表示エリア1208に表示させるためのタブである。
リストボタン1213は、ジョブの履歴とジョブリストを表示するボタンである。開くボタン1214は、保存したジョブを開いてジョブウィンドウに表示するボタンである。保存ボタン1215は、作成したジョブを保存するボタンである。新規ボタン1216は、新規ジョブを作成するボタンである。送信ボタン1217は、ジョブウィンドウに表示しているジョブをインクジェット記録装置203に送信するボタンである。
機能ボタン1218は、インクジェット記録装置203の電源オンオフや、活性エネルギー線照射装置424の照射時間の設定や、省エネ設定、給紙テスト枚数の設定等を行なうためのボタンである。
モニタボタン1219は、インクジェット記録装置203の状態をモニタするためのボタンであり、このボタンの選択により、エラー発生の有無やエラー発生個所、エラーコード、インクの残量などを表示する。
送信ボタン1217によってジョブのインクジェット記録装置203に対する送信が成功すると、アクションボタン1221~1228がカラー表示になり、選択可能となる。ここで、給紙テストボタン1221は、印刷はせず、設定したシート枚数の給紙を行なうためのボタンである。テストボタン1222は、全ての処理を1シートだけ行なうボタンである。スタートボタン1223は、印刷処理を開始するためのボタンである。ストップボタン1224は、印刷処理を停止するためのボタンである。数値入力ボタン1225は、数値入力画面を表示させて、シート枚数を入力するためのボタンである。カウントクリアボタン1226は、印刷処理済み枚数またはシート枚数をクリアするためのボタンである。カウント方法切換ボタン1227は、印刷処理済み枚数の表示形式を加算または減算の間で切り換えるためのボタンである。カウントリピート設定ボタン1228は、カウントリピートのオン、オフを設定するボタンであり、オンの場合、セット部数分の印刷処理が完了したらインクジェット記録装置203が自動で停止する。オフの場合、印刷処理が完了したらインクジェット記録装置203の処理済み部数をクリアし、ウェイティングモードに入る。
上記送信ボタン1217の操作からウェイティングモードに入るまでの一連の動作を基材に印刷または張り付けられた、識別情報を用い自動で行ってもよい。
<処理の流れ>
印刷システム200の処理の流れについて、図13Bのフローチャートを用いて説明する。
まず、ステップS1301では、インクジェット記録装置203用の制御アプリケーションを立ち上げる。これによりユーザインタフェース1200が表示される。次にステップS1303において、ユーザインタフェース1200への入力に基づいて、用紙サイズ、コーティング印刷用画像データ、レジスト画像データを指定する。さらにステップS1305では、仕上がり厚さ設定用スライドバー1206におけるハンドル1261の位置に応じて厚み上限設定部1107が厚さの上限値を設定する。
ステップS1307では、厚さしきい値タブ1212を選択して、コーティング厚調整用の閾値(画素値)を変更し、コーティング厚さを設定する。
ステップS1309では、必要に応じて画像の編集を行ない、コストを確認した後、画像データに厚さデータを統合し、ステップS1311では、ユーザ指示に応じてインクジェット記録装置203に統合データを送信する。
さらに、印刷システム200における画像処理の流れについて、図14のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1401では、ニス版と呼ばれるコーティング印刷用の画像データ(前述のコーティング画像、例えばPDFやTIFF形式もの)を取得する。
次にステップS1403では、ニス版に対してRIP(Raster image processor)処理としてのレンダリング処理を施し、ラスターイメージ(ビットマップ画像)を生成し、厚みの設定情報の基準となる画素値を取得する。
さらにステップS1405では、スクリーニング処理を施し、画素値としきい値に基づいた厚みで印刷されるように、実際にインクジェットヘッド726へ送るデータへ変換する。
一方、情報処理装置201は、ステップS1407においてレジスト画像(下地画像+レジストレーションマーク)を取得すると、ステップS1409において画像処理を施し、レジストレーションマークの理論位置データ1410を生成する。
さらにステップS1411において、別途CCDセンサにより読み取られたレジストレーションマークの読取位置データ1412と、理論位置データ1410とを比較することにより、スクリーニング処理後の吐出データに対して補正処理を施す。
そして、ステップS1413において、吐出データに基づいた吐出処理を行なう。
以上の構成によれば、非常に容易かつ簡便に、レジストレーションマークの理論位置を求めることができ、ユーザの煩雑な操作を要求することなく、高精度なコーティング印刷を行なうことが可能となる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係るインクジェット記録装置における画像処理の流れについて図15のフローチャートを用いて説明する。本実施形態に係るインクジェット記録装置は、上記第2実施形態と比べると、ステップS1501において、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データを取得する。そして、ステップS1502において、テンプレート画像データに対して画像編集を行ない、ニス版を生成する点で異なる。ステップS1507では、テンプレート画像データそのもの、または、テンプレート画像データにコーティング画像を追加した上地画像データを、レジスト画像データとして取得する。つまり、そのようなテンプレート画像データまたは上地画像データをレジストレーションマークの理論位置データ1410を生成する画像処理の対象としている。
以上の処理を行なうことにより、ユーザが煩雑な操作を行なわなくとも、正確なレジストレーションマークの理論位置を取得することができ、より高精度な画像記録が可能となる。
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係るインクジェット記録装置1600について、図16を用いて説明する。図16は、本実施形態に係るインクジェット記録装置1600の外観を示す図である。本実施形態に係るインクジェット記録装置1600は、上記第2実施形態と比べると、図12に示したユーザインタフェース1200を表示するディスプレイ1601を有し、図11に示したレジストレーションマーク理論位置生成部1105を内蔵する点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、ユーザ1650は、インクジェット記録装置1600を直接操作して、簡易かつ直感的に、高精度なコーティング印刷を行なうことが可能となる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
本願出願当初の特許請求の範囲に記載した態様を以下に記載する。
[態様1]
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えた印刷システム。
[態様2]
前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の前にあらかじめ印刷される下地画像を表わす下地画像データである態様1に記載の印刷システム。
[態様3]
前記下地画像データは、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データに対して、下地として印刷すべき画像データを追加したデータであることを特徴とする態様2に記載の印刷システム。
[態様4]
前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を表わす上地画像データである態様1に記載の印刷システム。
[態様5]
前記上地画像データは、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データに対して、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を追加したデータであることを特徴とする態様4に記載の印刷システム。
[態様6]
前記レジスト画像データは、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データであることを特徴とする態様1に記載の印刷システム。
[態様7]
前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を表わす上地画像データから生成されたインク吐出データである態様1に記載に記載の印刷システム。
[態様8]
前記生成手段は、ブロブ解析法、特徴点抽出法、明暗比較法、パターンマッチング、形状寸法演算比較法のいずれかに1つを含む画像処理を行うことによって、レジスト画像データからレジストレーションマークの理論位置データを抽出する態様1乃至5のいずれか1つに記載の印刷システム。
[態様9]
前記形状寸法演算比較法とは、レジストレーションマークらしい画像の面積および外周長を求めることにより、レジストレーションマークか否かを判定する方法である態様8に記載の印刷システム。
[態様10]
前記生成手段は、レジストレーションマークらしい画像の重心を求めてレジストレーションマークの理論位置を数値として導き出す態様8または9に記載の印刷システム。
[態様11]
前記レジストレーションマークは、幾何学形状を有する外形の内部に、特徴的形状を含むマークである態様1乃至10のいずれか1つに記載の印刷システム。
[態様12]
前記レジストレーションマークは、360度未満の所定角度回転させた場合に、回転前の元のマークと重なるマークである態様1乃至11のいずれか1つに記載の印刷システ
ム。
[態様13]
前記レジストレーションマークの抽出のための画像処理を行う方向および範囲を自動認識する機能をさらに備える態様1乃至12のいずれかに1つに記載の印刷システム。
[態様14]
前記生成手段は、
前記レジスト画像データを2値化した後、輪郭抽出処理を行ない、抽出した外形輪郭の面積と外周長との関係性が所定の関係になっているかを判定する外形輪郭判定手段と、
前記面積と外周長との関係性が所定の関係になっている場合に、明暗比較法によるパターンマッチングを用いて、前記外形輪郭内に所定の特徴的形状が含まれるかを判定する内部形状判定手段と、
を備えた態様1乃至13のいずれか1つに記載に記載の印刷システム。
[態様15]
前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向で対向する対向辺近傍に、一対のレジストレーションマークが存在している場合に、前記読取位置データとの比較の対象とする態様1乃至14のいずれか1つに記載に記載の印刷システム。
[態様16]
前記印刷装置は、搬送されてくる用紙を撮像する撮像手段を備え、
前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向で対向する対向辺近傍に、一対のレジストレーションマークが存在している場合に、その理論位置を前記撮像手段による撮像位置とする態様1乃至15のいずれか1つに記載の印刷システム。
[態様17]
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する情報処理装置であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えた情報処理装置。
[態様18]
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうインクジェット記録装置であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、
を備えたインクジェット記録装置。
[態様19]
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する制御方法であって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成工程と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得工程と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する位置補正工程と、
を含む印刷制御方法。
[態様20]
既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を制御する印刷制御プログラムであって、
レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成工程と、
搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得工程と、
前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する位置補正工程と、
をコンピュータに実行させる印刷制御プログラム。

Claims (17)

  1. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の前にあらかじめ印刷される下地画像を表わす下地画像データであり、
    前記下地画像データは、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データに対して、下地として印刷すべき画像データを追加したデータである印刷システム。
  2. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を表わす上地画像データである印刷システム。
  3. 前記上地画像データは、あらかじめレジストレーションマークが配されたテンプレート画像データに対して、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を追加したデータであることを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記レジスト画像データは、前記コーティング印刷の対象となるコーティング画像を表わす上地画像データから生成されたインク吐出データである印刷システム。
  5. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記生成手段は、形状寸法演算比較法によって、レジスト画像データからレジストレーションマークの理論位置データを抽出し、前記形状寸法演算比較法とは、レジストレーションマークらしい画像の面積および外周長を求めることにより、レジストレーションマークか否かを判定する方法である印刷システム。
  6. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記生成手段は、レジストレーションマークらしい画像の重心を求めてレジストレーションマークの理論位置を数値として導き出す印刷システム。
  7. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記生成手段は、
    前記レジスト画像データを2値化した後、輪郭抽出処理を行ない、抽出した外形輪郭の面積と外周長との関係性が所定の関係になっているかを判定する外形輪郭判定手段と、
    前記面積と外周長との関係性が所定の関係になっている場合に、明暗比較法によるパターンマッチングを用いて、前記外形輪郭内に所定の特徴的形状が含まれるかを判定する内部形状判定手段と、を備えた印刷システム。
  8. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向の辺近傍にレジストレーションマークが存在している場合に、前記読取位置データとの比較の対象とする印刷システム。
  9. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向で対向する対向辺近傍に、一対のレジストレーションマークが存在している場合に、前記読取位置データとの比較の対象とする印刷システム。
  10. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向の辺近傍にレジストレーションマークが存在している場合に、その理論位置を前記撮像手段による撮像位置とする印刷システム。
  11. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コ
    ーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記印刷装置は、搬送されてくる用紙を撮像する撮像手段を備え、
    前記印刷制御手段は、前記生成手段により生成されたレジストレーションマークの前記理論位置のうち、縦方向または横方向で対向する対向辺近傍に、一対のレジストレーションマークが存在している場合に、その理論位置を前記撮像手段による撮像位置とする印刷システム。
  12. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記生成手段は、レジストレーションマークを含むと想定される、レジスト画像データの部分部位を、画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する印刷システム。
  13. 前記生成手段は、レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データの周縁部を画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する請求項12記載の印刷システム。
  14. 前記生成手段は、レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データの両端部のみの領域を画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する請求項12または13記載の印刷システム。
  15. 前記生成手段は、ユーザが特定した用紙サイズに基づいて、両端部のみの領域を画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する請求項14記載の印刷システム。
  16. 既に印刷が施された基材に対してさらにコーティング印刷を行なうことが可能な印刷装置を含む印刷システムであって、
    レジストレーションマークを含むと想定されるレジスト画像データを画像処理することによってレジストレーションマークの理論位置データを生成する生成手段と、
    搬送されてくる用紙にあらかじめ印刷されているレジストレーションマークの位置を読み取って読取位置データを取得する取得手段と、
    前記理論位置データと前記読取位置データとを比較し、その位置のずれに基づいて、コーティング印刷の位置を補正する印刷制御手段と、を備え、
    前記生成手段は、前記レジストレーションマークの抽出のための画像処理を行う方向および範囲を指定する機能を備える印刷システム。
  17. 前記生成手段は、前記レジストレーションマークの抽出のための画像処理を行う方向および範囲を、レジスト画像データが表示されたユーザインタフェース上でユーザが指定可能とする機能を備える請求項16記載の印刷システム
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