JP7129379B2 - メッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法、及びこれに適用される試験サンプルの製造方法 - Google Patents

メッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法、及びこれに適用される試験サンプルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、芯線の表面に金属メッキ層を形成したメッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法、及びこれに適用される試験サンプルの製造方法に関する。
近年、軽量でありながら高い引張耐力を有する高強度繊維からなる芯線の表面に装飾や導電性などの機能を与えるメッキを施したメッキ線が提案されている。かかるメッキ線を各種用途に適用するには、芯線とメッキ層とが均一かつ高信頼性をもって密着し、装飾や機能を担うメッキ層が脱落しないようにする必要がある。このため、芯線とメッキ層との密着性を定量的に評価するメッキ密着強度の評価方法が求められている。
メッキ材料の密着性試験方法については、JIS H 8504において、押出し試験、引張試験、曲げ試験、巻き付け試験、引きはがし試験等の11種類の手法が規定されている。しかしながら、これらの手法は、ほとんどがメッキ材料と被着体との定性的な評価をするものである。
例えば、特許文献1では、汎用エンジニアリングプラスチックの表面に金属メッキを施した複合材料の金属メッキ層の密着強度の非破壊評価方法として、メッキ被着体であるエンジニアリングプラスチックの表面の官能基を赤外分光法によって測定し、その結果に基づいて金属メッキと被着体との密着強度を推定する方法が開示されている。
一般的に、金属メッキは比較的面積の大きい平面や曲面に与えられることが多く、上記したような金属メッキ層の密着強度の評価方法を繊維表面のメッキ密着強度の評価にそのまま適用することは難しい。一方、マトリクス中に繊維を分散させた繊維強化複合材料においては、繊維とマトリクス樹脂材料との密着強度の評価が行われている。
例えば、特許文献2では、繊維強化複合材料において、マトリクス樹脂材料と繊維フィラーとの界面接着強度をマイクロドロップレット試験によって測定する方法が開示されている。まず、一定長さの繊維フィラーの両端を水平方向に移動可能なホルダに固着し、該繊維フィラーに溶融状態のマトリクス樹脂を付着させてマイクロドロップレットを形成させる。マイクロドロップレットを固化もしくは硬化させた後、繊維フィラーのマイクロドロップレットの移動方向前側に繊維フィラーの移動を許容し該マイクロドロップレットの移動を阻止するブレードを配設する。この上で、ブレード及びホルダの一方を固定して他方を移動させ、ブレードによりマイクロドロップレットを該繊維フィラーから剥離させる。この移動中に作用する荷重を複数回測定し、これらの値を測定前のマイクロドロップレットと繊維フィラーとの接触面積で除した値から、ブレードとマイクロドロップレット端の距離がゼロとなる推定値を界面接着強度とするとしている。
特開2005-49191号公報 特開2015-101651号公報
繊維強化複合材料における繊維とマトリクス樹脂材料との界面接着強度の測定方法として、上記したようなマイクロドロップレット試験や、プッシュアウト試験など、繊維とマトリクスとの接合界面を模擬的に形成して試験を行う方法が知られている。一方、メッキ線における芯線とメッキ層との密着性の定量評価においては、例えば、マイクロドロップレット試験のドロップレットをメッキで形成することは現実的でない。また、実際の繊維とメッキ層との界面との整合性の評価も難しい。そこで、実際に供されるメッキ線においてメッキ密着強度を直接かつ定量的に推定できる評価方法が求められた。
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、メッキ線における芯線と金属メッキ層との間のメッキ密着強度を直接かつ定量的に推定できる評価方法を提供することにある。
本発明は、芯線の表面に金属メッキ層を形成したメッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法であって、前記メッキ線の一方の端部から所定長さの埋め込み部分について、前記金属メッキ層の外周を保持するように係止部材に埋め込んだ試験サンプルから前記メッキ線を一直線に配置した上で、これに沿って前記係止部材から前記メッキ線を引き抜いたときの引抜荷重から前記メッキ密着強度を算出することを特徴とする。
かかる発明によれば、メッキ線を係止部材に埋め込んだ試験サンプルを直接引抜試験して引抜荷重を得て、この引抜荷重からメッキ密着強度を算出するため、メッキ線における芯線と金属メッキ層との間のメッキ密着強度を直接かつ定量的に推定できる。
上記した発明において、前記メッキ線の前記一方の端部における端面が、前記係止部材の表面と面一に裸出していることを特徴としてもよい。このとき、前記端面は前記係止部材の切断面に裸出していてもよい。かかる発明によれば、係止部材に埋め込まれたメッキ線の長さと金属メッキ層と係止部材との接触長さとが一致するため、正確な引抜荷重を得ることができる。
上記した発明において、前記メッキ密着強度は、前記金属メッキ層の前記埋め込み部分に含まれる面積と前記引抜荷重とから計算される剪断力であることを特徴としてもよい。このとき、前記係止部材から前記メッキ線を引き抜いた後、前記埋め込み部分の前記金属メッキ層が前記係止部材に残存して前記メッキ線と分離していてもよい。かかる発明によれば、メッキ線における芯線と金属メッキ層との間の密着強度を直接かつ定量的に推定できる。
上記した発明において、前記係止部材の上面における前記メッキ線との境界部にマーカー層を与えた上で、前記係止部材から前記メッキ線を引き抜くことを特徴としてもよい。このとき、前記係止部材は透明樹脂からなる埋込材料で構成されており、また前記透明樹脂が凝固収縮の小さいエポキシ樹脂又はポリエステル樹脂であってもよい。かかる発明によれば、係止部材からメッキ線が確実に引き抜かれたこと、及び係止部材の内部に金属メッキ層が残存していることを確認できる。
更に、本発明は、上記したメッキ密着強度の評価方法に用いられる試験サンプルの製造方法であって、メッキ線を鉛直に配置した上で、前記メッキ線の下方端部の近傍を液状の埋込材料に与えた状態で、前記埋込材料を固化させて係止部材としたことを特徴とする。また、前記メッキ線の前記下方端部に錘を取り付けて前記メッキ線を鉛直に配置し、前記埋込材料を固化させた後に、前記メッキ線から前記錘を分離するように前記メッキ線ごと前記埋込材料を切断するようにしてもよい。
かかる発明によれば、芯線を真っすぐに伸ばした状態で係止部材に埋め込むため、メッキ線における芯線と金属メッキ層との間の引抜荷重を測定するための試験に適する。
メッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法に適用される試験サンプルの一例を示す斜視図及び部分断面図である。 図1に示した試験サンプルの製造方法の一例を示す部分断面図である。 メッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法の具体的な一例を示す部分断面図である。 図3で示したメッキ密着強度の評価方法で得られたメッキ密着強度の一例を示すグラフである。
以下、本発明の代表的な一例によるメッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法の1つの実施例について、図1乃至図4を用いて説明する。
まず、図1を参照して、代表的な一例による評価方法に適用される試験サンプルの概要を説明する。図1(a)に示すように、試験サンプル100は、メッキ線110の一部を係止部材120に埋め込んだものとして構成される。
図1(b)に示すように、メッキ線110は、芯線112の側面(外周)に長手方向の全長にわたって金属メッキ層114が形成された構造を有している。芯線112は、高い引張耐力を要求される電線材料として適用する場合などを考慮すると、高強度でかつ伸びが小さく、摩耗に強い素材であることが好ましいとされ、このような芯線112としては、10乃至50μm程度の超高分子ポリエチレン系繊維や、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール系繊維、ポリアリレート系繊維、アラミド系繊維等のスーパー繊維、あるいは炭素繊維が例示できる。
金属メッキ層114は、芯線112の側面に被覆された厚さ数μm程度の金属層であって、メッキ線110に各種機能、例えば、通電性を付与するために形成される。金属メッキ層114は、例えば銅メッキであって、電解メッキや無電解メッキ等の公知の手法により形成される。また、芯線112の外周に無電解メッキにより導電性を付与した後に電解メッキして金属メッキ層114を与えても良い。
係止部材120は、後述するメッキ密着強度の評価方法においては、試験機に保持される部材として機能するとともに、メッキ線110をその引張方向に対して真っすぐに密着保持するように構成されている。係止部材120は、その一例としては、液体状態でメッキ線110の周囲に供給され、固化状態でメッキ線110の金属メッキ層114の外周と密着する樹脂からなる埋込材料である。
このような樹脂としては、透明で凝固収縮の小さい室温硬化型のエポキシ樹脂やポリエステル樹脂が例示できる。メッキ線110を埋め込む材料として透明樹脂を用いることにより、メッキ線110の埋込状態(曲がりがないか等)を確認できるとともに、試験後に金属メッキ層114がどの範囲で残存したかを目視で把握できる。また、室温硬化型の樹脂とすることで、熱収縮によって埋め込まれたメッキ線110が縮んだりするのを抑制できる。
係止部材120は、その一例として円柱形状を呈し、その底面120aと上面120bとが平行でかつそれらの間隔が所定距離Dとなるように形成されている。また、メッキ線110の一方の端面110aは、係止部材120の内部、もしくは、係止部材120の底面120aと面一となるように裸出していてもよい。これにより、メッキ線110の金属メッキ層114と係止部材120を構成する埋込材料とは、常に一定の接触長さDで密着して埋め込み部分Bを形成する。
また、図1(b)に特に示すように、係止部材120の上面120bにおけるメッキ線110との境界部にマーカー130を形成しておいてもよい。マーカー130は、例えば着色塗料であって、メッキ線110の係止部材120の上面120bの根元から所定長さ上側まで形成されていてもよい。このマーカー130により、後述の評価方法でメッキ線110を引き抜いた後に、マーカー130の一部がメッキ線110の外周に残存するため、メッキ線110が埋め込まれていた位置を特定することができる。
次に、図2を参照して、図1に示した試験サンプルの製造方法の一例を説明する。
図2(a)に示すように、まずメッキ線110の一端に錘12を取り付けた状態で、成形型10の内部空間Sに、メッキ線110が鉛直方向に真っすぐとなるように配置する。このとき、錘12が吊り下げられることにより、メッキ線110には鉛直下向きに重力Gが負荷され、これに伴い、メッキ線110には、鉛直上向きに張力Tが与えられる。
この状態で、埋込材料供給管14から、液状の埋込材料(樹脂)を内部空間Sに供給する。これにより、メッキ線110の錘12を含む下方端部の近傍が埋込材料で充填される。
ここで、成形型10は、その一例として有底の筒状部材であって、上記したとおり、埋込材料として室温硬化型のエポキシ樹脂やポリエステル樹脂を適用した場合は、ポロプロピレンやポリスチレン等の樹脂管が適用される。一方、埋込材料として高温で溶融した液状の樹脂を適用するような場合には、樹脂を流し込んだ際に成形型10自体が温度の影響を受けないような素材で構成される。このような成形型10としては、透明なガラス製の試験管が例示できる。
図2(b)に示すように、成形型10に流し込んだ埋込材料が固化した後、メッキ線110が一体に埋め込まれた埋込材料Rは、成形型10から取り出される。そして、錘12を取り付けたメッキ線110の下方端部の近傍を分離するように、上面120bから距離Dだけ平行に離間したA-A面において、埋込材料Rはメッキ線110ごと切断される。このとき、切断の前後のいずれかにおいて、埋込材料Rの上面120bに上記したマーカー層130を形成してもよい。
図2(c)に示すように、メッキ線110の一端側が埋込材料Rからなる厚さDの係止部材120に埋め込まれた試験サンプル100が得られる。このとき、上記したとおり、係止部材120の底面120aと上面120bとは平行に離間しており、メッキ線110の一方の端面110aは、切断面である底面120aに裸出している。
次に、図3を参照して、メッキ線のメッキ密着強度の評価方法の代表的な一例を説明する。
図3(a)に示すように、メッキ線110の芯線112と金属メッキ層114とのメッキ密着強度の評価方法を実施するには、図1で示した試験サンプル100を保持機構20に保持させる。保持機構20は、その一例として、ベース部材22と、当該ベース部材22の両端に回動自在に取り付けられた一対の回動アーム24a、24bとを含む。
一対の回動アーム24a、24bは、その一端が回動軸25a、25bを中心に回動自在となるように、ベース部材22に取り付けられている。また、その他端には、保持される試験サンプル100の係止部材120における上面120bと係合する鉤爪26a、26bがそれぞれ形成されている。これにより、鉤爪26a、26bは、係止部材120の抜け止めの機能を備える。
続いて、図3(b)に示すように、試験サンプル100の係止部材120を保持機構20に保持固定した状態で、メッキ線110に所定の引抜荷重Fを負荷する。このとき、引抜荷重Fの方向は、係止部材120にメッキ線110が埋め込まれた方向に沿って、これと一直線上となる方向(図2に示した張力Tと同一方向)に設定される。
そして、図3(c)に示すように、引抜荷重Fがメッキ線110の芯線112と金属メッキ層114とのメッキ密着強度を超えた時点で、メッキ線110は係止部材120から引き抜かれる。
ここで、図3(c)の領域Eを拡大した図3(d)に示すように、金属メッキ層114の一部は、残留メッキ層114bとして係止部材120に付着した状態で残留する。一方、引き抜かれたメッキ線110の一部は、芯線112の一部が露出芯線112bとして長さDだけ露出する。
このとき、メッキ密着強度は、図3(d)に示す係止部材120の埋め込み部分Bに残存する残留メッキ層114bの内周面積の総和と、上記引抜荷重Fとから算出される剪断力として定義できる。すなわち、残留メッキ層114bの残留長さ(剥離長さ)は係止部材120の厚さDと一致するため、メッキ線110の芯線112の外径がわかれば上記した内周面積の総和を算出できる。また、上記残留長さは露出芯線112bの長さDとも一致するため、残留メッキ層114bの内周面積の総和を算出する際に、露出芯線112bの長さと外径とで代用してもよい。
こうして算出した内周面積の総和で引抜荷重Fを除することで、芯線112と金属メッキ層114との剪断力としてのメッキ密着強度を算出することができる。これにより、メッキ線110の芯線112と金属メッキ層114とのメッキ密着強度を定量的に把握することが可能となる。
図4は、図3に示した評価方法を用いて得られた、残留メッキ層の残留長さとメッキ密着強度との関係の代表的な一例を示すグラフである。上記したとおり、図1等で示したメッキ線110の金属メッキ層114は、係止部材120と厚さDの全長で密着しているため、残留メッキ層114bの残留長さも厚さDと等しくなる。そこで、係止部材120の厚さDとメッキ密着強度との関係を調べた。
図4に示すように、横軸に残留長さ、縦軸にメッキ密着強度を取った場合、いくつかの実測データは、所定の直線上で模擬できるいわゆる正の線形関係にあることがわかった。これにより、上記したメッキ密着強度の評価方法は、メッキ線110の芯線112と金属メッキ層114との界面のメッキ密着強度を定量的に推定することが可能である。
上記したメッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法によれば、メッキ線を係止部材に埋め込んだ試験サンプルを直接引抜試験して引抜荷重を得て、この引抜荷重からメッキ密着強度を算出する。これにより、メッキ線における芯線とメッキ層との間のメッキ密着強度を直接かつ定量的に推定できる。
なお、上記した実施例では、係止部材120として底面120aと上面120bとが間隔Dで平行な円柱形状の部材である場合を例示したが、メッキ線110の埋め込み部分Bにおける接触長さがDとなるものであれば、必ずしも底面120aと上面120bとが平行でなくてもよい。また、上記した接触長さDが一定に確保できる形状であれば、係止部材120は角柱形状や球形状であってもよい。
また、上記した実施例では、1本のメッキ線110を係止部材120に埋め込んだ場合を例示したが、複数本のメッキ線110を束ねて係止部材120に埋め込んで引抜を行って評価することも可能である。このとき、複数本のメッキ線110は、撚り線として埋め込んで評価することも可能である。さらに、複数本のメッキ線110をハンダ等で予め一体にまとめた状態で、係止部材120に埋め込んで評価を行うようにしてもよい。
以上、本発明の代表的な実施例及びこれに伴う変形例について述べたが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、適宜、当業者によって変更され得る。すなわち、当業者であれば、添付した特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
10 成形型
12 錘
14 埋込材料供給管
20 保持機構
22 ベース部材
24a、24b 回動アーム
26a、26b 鉤爪
100 試験サンプル
110 メッキ線
110a (メッキ線の)一方の端面
112 芯線
112b 露出芯線
114 金属メッキ層
114b 残留メッキ層
120 係止部材
120a (係止部材の)底面
120b (係止部材の)上面
130 マーカー

Claims (10)

  1. 芯線の表面に金属メッキ層を形成したメッキ線におけるメッキ密着強度の評価方法であって、
    前記メッキ線の一方の端部から所定長さの埋め込み部分について、前記金属メッキ層の外周を保持するように係止部材に埋め込んだ試験サンプルから前記メッキ線を一直線に配置した上で、これに沿って前記係止部材から前記メッキ線を引き抜いたときの引抜荷重から前記メッキ密着強度を算出することを特徴とするメッキ密着強度の評価方法。
  2. 前記メッキ線の前記一方の端部における端面が、前記係止部材の底面と面一に裸出していることを特徴とする請求項1記載のメッキ密着強度の評価方法。
  3. 前記端面は前記係止部材の切断面に裸出していることを特徴とする請求項2記載のメッキ密着強度の評価方法。
  4. 前記メッキ密着強度は、前記金属メッキ層の前記埋め込み部分に含まれる面積と前記引抜荷重とから計算される剪断力であることを特徴とする請求項1乃至3のうちの1つに記載のメッキ密着強度の評価方法。
  5. 前記係止部材から前記メッキ線を引き抜いた後、前記埋め込み部分の前記金属メッキ層が前記係止部材に残存して前記メッキ線と分離していることを特徴とする請求項4記載のメッキ密着強度の評価方法。
  6. 前記係止部材の上面における前記メッキ線との境界部にマーカー層を与えた上で、前記係止部材から前記メッキ線を引き抜くことを特徴とする請求項5記載のメッキ密着強度の評価方法。
  7. 前記係止部材は透明樹脂からなる埋込材料で構成されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のメッキ密着強度の評価方法。
  8. 前記透明樹脂は凝固収縮の小さいエポキシ樹脂又はポリエステル樹脂であることを特徴とする請求項7記載のメッキ密着強度の評価方法。
  9. 請求項1乃至8のうちの1つのメッキ密着強度の評価方法に用いられる試験サンプルの製造方法であって、
    メッキ線を鉛直に配置した上で、前記メッキ線の下方端部の近傍を液状の埋込材料に与えた状態で、前記埋込材料を固化させて係止部材としたことを特徴とする試験サンプルの製造方法。
  10. 前記メッキ線の前記下方端部に錘を取り付けて前記メッキ線を鉛直に配置し、前記埋込材料を固化させた後に、前記メッキ線から前記錘を分離するように前記メッキ線ごと前記埋込材料を切断することを特徴とする請求項9記載の試験サンプルの製造方法。

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