JP7129090B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
パチンコ機やスロットマシン等に代表される遊技機には、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の実行を保留し、保留された図柄変動に対する先読み予告演出を実行するものがある。例えば、特許文献1。
特開2016-215071
しかし、特許文献1に記載された従来の先読み予告演出は、遊技興趣の向上の観点において未だ改善の余地がある。
よって、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、遊技興趣を向上可能な先読み予告演出を実行する遊技機を提供するものである。
本発明によれば、図柄変動において当否判定を実行し、所定の条件が充足されたことに基づいて所定の特典を付与し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の実行を保留する遊技機であって、保留されている図柄変動に係る変動内容を、該図柄変動が開始される前に参照する事前参照手段と、前記事前参照手段による参照結果に基づいて、対象となる図柄変動を特定可能な演出であって、該図柄変動に係る変動内容を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出実行手段と、を備え、前記先読み予告演出実行手段は、保留されている図柄変動を対象として前記先読み予告演出である特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定するとともに、該保留されている図柄変動を対象として前記特定の先読み予告演出を実行することを決定した場合には、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行し、図柄変動が保留されている場合において、保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合が、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合よりも高く、または、保留されている図柄変動の変動内容が前記第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合が少なくともある一方、保留されている図柄変動の変動内容が前記第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定せず、前記第一の変動内容は、前記第二の変動内容よりも前記所定の特典の付与に係る期待度が高く、変動内容が前記第一の変動内容である所定の図柄変動が二つ保留されている所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行され、かつ該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行されない第一の事象となる場合と、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第二の事象となる場合と、があり、前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合とが異なり、前記所定の場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合が、前記所定の図柄変動が一つ保留されている場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合よりも高く、第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、前記所定の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差が、前記他の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、ことを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、推奨される遊技球の打ち出し方向を認識させ易くすることができる。
図1は、遊技機の正面図である。 図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置を示す図である。 図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図である。 図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 図5は、遊技機の背面図である。 図6は、遊技機が備える制御構成を示すブロック図である。 図7は、遊技機が備える機能構成を示すブロック図である。 図8(a)は、特図1に係る特図当否判定用の抽選テーブルを、図8(b)は、特図2に係る特図当否判定用の抽選テーブルを、図8(c)は、大当り導出時の特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図8(d)は、大当り導出時の特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、図8(e)は、小当り導出時の特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図9(a)は、特図変動パターン導出状態PA時において用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図9(b)は、特図変動パターンHNP1が決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図10(a)は、特図変動パターン導出状態PC時において時短の残り回数が2回となるまでに用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図10(b)は、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PC時において時短中の最後の図柄変動で用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、図10(c)は、特図変動パターン導出状態PA時において特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを、模式的に示す図である。 図11は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図である。 図12は、演出モード制御処理のフローを示す図である。 図13は、大当り高確モードから通常モードに遷移するにあたっての遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートである。 図14(a)~図14(c)は、図13で示される各タイミングにおけるメイン表示部81の表示内容を示す図である。 図15(a)~図15(c)は、図13で示される各タイミングにおけるメイン表示部81の表示内容を示す図である。 図16(a)および図16(b)は、図13で示される各タイミングにおけるメイン表示部81の表示内容を示す図である。 図17は、大当り高確モードの最終変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートである。 図18は、大当り高確モードの残変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートである。 図19(a)は、キャラ昇格処理のフローを示す図であり、図19(b)は、昇格抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。 図20は、キャラクタ画像が昇格する様子を示す図である。 図21は、昇格したキャラクタ画像が存在する状態において、最終変動がハズレとなった場合の様子を示す図である。 図22(a)は、通常モード中保留変化処理のフローを示す図であり、当該処理は、特図1に係る保留に係る保留画像の態様を変化させる処理であり、当該処理は、特図1に係る図柄変動が保留されるごとに実行される。また、図22(b)は、保留変化抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
なお、以降の説明における「有利(有利度)」とは、遊技者に対して有利であることを指し、さらに、特に断りがない限り、いわゆるプレミア画像等の演出面を除き、賞球(遊技媒体)の獲得量(遊技球の払い出しに限らず、メダルの払い出しを含む)に関して有利であることを指す。
<本発明の特徴について>
本実施形態における遊技機10の詳細を説明する前に、本実施形態に記載されている発明(本発明)の特徴を説明する。
なお、当該特徴を説明するにあたり、括弧内の構成は、直前の構成に対応する本実施形態の構成を例示したものであり、当該説明以降の遊技機10の説明においても同様の用途で括弧内に構成を記載する場合がある。
本発明は、
図柄変動において当否判定を実行し、所定の条件が充足されたことに基づいて所定の特典(大当り)を付与し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の実行を保留する遊技機であって、
保留されている図柄変動に係る変動内容を、当該図柄変動が開始される前に参照する事前参照手段(事前判定手段125)と、
上記事前参照手段による参照結果に基づいて、対象となる図柄変動を特定可能な演出であって、当該図柄変動に係る変動内容を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)と、を備え、
上記先読み予告演出実行手段は、保留されている図柄変動を対象として上記先読み予告演出である特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)を実行するか否かを決定するとともに、当該保留されている図柄変動を対象として上記特定の先読み予告演出を実行することを決定した場合には、当該保留されている図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出を実行し、
図柄変動が保留されている場合において、
保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容(事前判定の結果が大当りまたは小当りとなる)である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合が、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容(事前判定の結果がハズレとなる)である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合よりも高く、
または、保留されている図柄変動の変動内容が上記第一の変動内容である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合が少なくともある一方、保留されている図柄変動の変動内容が上記第二の変動内容である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出の実行を決定せず、
上記第一の変動内容は、上記第二の変動内容よりも上記所定の特典の付与に係る期待度が高く、
変動内容が上記第一の変動内容である所定の図柄変動が二つ保留されている所定の場合において、
保留されている二つの上記所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出が実行され、かつ当該保留されている二つの上記所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出が実行されない第一の事象となる場合と、保留されている二つの上記所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした上記特定の先読み予告演出が実行される第二の事象となる場合と、があり、上記第一の事象となる割合と上記第二の事象となる割合とが異なる、
または、上記第一の事象および上記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
上記所定の場合において上記特定の先読み予告演出が実行される割合が、上記所定の図柄変動が一つ保留されている場合において上記特定の先読み予告演出が実行される割合よりも高い、
ことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、特定の先読み予告演出が実行された所定の図柄変動よりも後ろの特定の先読み予告演出が実行されていない図柄変動に対しても所定の図柄変動であることを期待させること、または、特定の先読み予告演出が実行された所定の図柄変動よりも前の特定の先読み予告演出が実行されていない図柄変動に対しても所定の図柄変動であることを期待させることができる。
まず、上記特定の先読み予告演出を実行するか否かの決定とは、当該先読み予告演出の実行有無のみを決定するものに限らない。例えば、他の先読み予告演出を含めた複数の先読み予告演出から一の先読み予告演出を決定する等、結果として特定の先読み予告演出の実行有無が決定されるものであればよい。
上記先読み予告演出は、当該演出が画像である場合の当該画像の表示位置等、対象となる図柄変動が当該演出の実行位置によって特定可能となることに限らず、対象となる図柄変動が当該先読み予告演出の態様によって特定可能となる等、当該演出を認識することで、遊技者が、対象となる図柄変動を特定可能となるものであればよい。したがって、上記先読み予告演出は、後述する保留画像の態様を用いたものであってもよいし、保留画像とは異なる演出であってもよい。
また、上述の各事象の発生割合に係る関係性が担保されさえすれば、各事象の発生に係る制御(処理)の内容は問わない。
なお、後述する本実施形態では、第一の遊技状態が、第二の遊技状態よりも有利な遊技状態であるが、これに限らず、第二の遊技状態を第一の遊技状態よりも有利な遊技状態としてもよい。すなわち、第一の遊技状態において推奨される遊技球の打ち出し方向と、第二の遊技状態において推奨される遊技球の打ち出し方向と、が異なりさえすればよい。
さらに、本実施形態では、特図当否判定によって大当りが導出される確率が大当り遊技の前後で変化することがないが、当該確率を大当り遊技の前後で変化させる機能(いわゆる確変機能)を有する遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
また、第一の指示報知には、普図高確における最終変動において特図2保留カウンタが上限値となったことを契機に実行される演出であるが、これに限らない。例えば、特図2保留カウンタが上限値となった後の第2始動口59への入賞を契機に実行される演出等、最終変動において特図2保留カウンタが上限値となったことを少なくとも含む実行条件が充足されたことを契機に実行される演出であればよい。
上記の特徴を有する遊技機10について、以下の実施形態に基づいて具体的に説明する。
<遊技機10の構造について>
まず、図1~図5を用いて、遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図であり、図2は、図1に示す領域IIに配設される図柄表示装置90を示す図であり、図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群およびその周辺を示す鳥瞰図であり、図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図であり、図5は、遊技機10の背面図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成および機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成または機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示省略)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、「遊技領域50a」と称する)に遊技球を発射し、遊技球が入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。なお、以下の説明では、入賞口に遊技球が入球することを、単に「(入賞口に)入賞する」と表現する場合がある。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠17と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
中枠17は、ヒンジ機構21と同一側にあるヒンジ機構(図示省略)により左端側を中心に回動自在に支持され、外枠15の前側に開閉可能となっている。なお、中枠17は、シリンダ錠23により、施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを前枠20の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、右)に回す)が可能となっている。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を中心に回動自在に支持され、中枠17に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠および解錠(シリンダ錠23に扉キーを差し込み、扉キーを中枠17の解錠方向とは逆の方向(本実施形態では、左)に回す)が可能となっている。
また、前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50aおよび遊技盤50を透視保護している。
また、前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27および下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
また、前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
なお、図1~図5において図示は省略するが、中枠17には、中枠17が外枠15に対して開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する中枠開扉センサ76と、中枠17に対して前枠20が開放状態であるか閉鎖状態であるかを検知する前枠開扉センサ77と、を有している。本実施形態において、これらの開扉センサは、いずれも、開放状態でONとなり、閉鎖状態でOFFとなる。ただし、これらの開扉センサは、開放状態でOFFとなり、閉鎖状態でONとなるように構成されてもよい。
これにより、遊技機10が、中枠17の外枠15に対する開閉状態、および前枠20の中枠17に対する開閉状態の双方を検知することができる。
また、図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、後述する主制御基板100に電気的に接続されているメイン操作部39として、玉貸ボタン39a、およびプリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bが設けられ、後述する第1副制御基板200に電気的に接続されている操作部として、遊技中に発生する演出を切り替えるまたは遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができる演出ボタン37、およびそれぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(上カーソルボタン38a、下カーソルボタン38b、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38d)等が含まれる。なお、各操作部には、操作を検知するためのセンサが設けられており、接続対象の制御基板は、当該センサの検知状態の変化によって各操作部の操作を検知している。
また、上カーソルボタン38aおよび下カーソルボタン38bは、後述するスピーカ33から出音される音声の音量を調整するために、左カーソルボタン38cおよび右カーソルボタン38dは、後述する枠ランプ35および演出表示装置80等の輝度を調整するために操作される。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示省略)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
なお、図示は省略するが、上球受け皿27には、球抜き機構36と同様に、操作することで貯留している球を下球受け皿29へ移動させる機構が設けられ、この機構と球抜き機構36の双方を操作することで、貯留している球を排出することが可能となる。
図1に示すように、前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ枠ランプ35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や枠ランプ35は、遊技中に発生する演出やエラー演出等と連動して音声の出音または点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の周囲に配設されているサブ表示部82で構成されている。サブ表示部82は、さらに、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82aと、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部82bと、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部82cと、を含んでいる。
ここで、メイン表示部81は、固定式の液晶表示装置であり、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82cは、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動式の液晶表示装置である。
メイン表示部81は、後述する第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92における変動表示に連動して行われる図柄列の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示において、表示される装飾図柄は、3つの図柄列をなす。各図柄列の変動表示の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、またはこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで、奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な変動表示であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向またはその逆方向に図柄列が変動表示しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
また、本実施形態における装飾図柄には、数字の「1」を模した「1図柄」、数字の「2」を模した「2図柄」、数字の「3」を模した「3図柄」、数字の「4」を模した「4図柄」、数字の「5」を模した「5図柄」、数字の「6」を模した「6図柄」、数字の「7」を模した「7図柄」、数字の「8」を模した「8図柄」、および数字の「9」を模した「9図柄」があり、これらの図柄は、各図柄列に設けられている。以降の説明では、「1図柄」、「3図柄」、「5図柄」、「7図柄」、および「9図柄」を総称して「奇数図柄」と称し、「2図柄」、「4図柄」、「6図柄」、「8図柄」を総称して「偶数図柄」と称する場合がある。
サブ表示部82のそれぞれは、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるだけでなく、移動可能に構成されている。
なお、それぞれの初期位置は、上サブ表示部82aはメイン表示部81を基準として上側であり、左サブ表示部82bはメイン表示部81を基準として左側であり、右サブ表示部82cはメイン表示部81を基準として右側であり、サブ表示部82のそれぞれは、これらの初期位置からメイン表示部81における装飾図柄の表示領域に重なる位置まで移動可能に構成されている。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82a、左サブ表示部82b、右サブ表示部82c)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用することができる。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下、「LED」と略称する)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されており、図柄表示装置90には、特別図柄および普通図柄が表示される。
また、図柄表示装置90は、メイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域は、メイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
特別図柄は、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
なお、特別図柄は「特図」、第1特別図柄は「特図1」、第2特別図柄は「特図2」と略称される場合がある。
普通図柄は、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動の結果として停止表示される図柄である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、普通図柄は、「普図」と略称される場合があり、普通電動役物は「電チュー」と称される場合がある。
また、図柄表示装置90には、上述の表示装置以外に、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96が設けられている。
第1特別図柄保留ランプ94は、保留されている特図1の図柄変動の数を特定可能とし、第2特別図柄保留ランプ95は、保留されている特図2の図柄変動の数を特定可能とし、普通図柄保留ランプ96は、保留されている普図の図柄変動の数を特定可能とし、いずれも2つのLEDの点灯態様(本実施形態では、右常時点灯のみ=1、左右常時点灯=2、右側点滅+左側常時点灯=3、左右点滅=4)によって対応する図柄変動の数を特定可能とするものである。
以下の説明では、第1特別図柄表示装置91または第2特別図柄表示装置92で特図を変動表示させた後に特図を停止表示させる図柄変動を「特図の図柄変動」と称し、以下の説明では、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普図を停止表示させる図柄変動を「普図の図柄変動」と称する場合がある。
また、以下の説明では、上述のメイン表示部81に表示される図柄列(装飾図柄)の変動表示は、「特図の図柄変動」や「普図の図柄変動」と区別して「装飾図柄の図柄変動」と称する場合がある。
なお、以下の説明では、単に「図柄変動」と称した場合には、特に断りがない限り特図の図柄変動を意味する。
遊技盤50の前面には、図4に示すように、多数の遊技釘(図示省略)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。
また、遊技領域50aの左側および上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51および内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。ここで、風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっており、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。なお、以下の説明では、第1流路Xへの遊技球の打ち出しを「左打ち」と称し、第2流路Yへの遊技球の打ち出しを「右打ち」と称する場合がある。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、一般入賞口67を図示しているが、図示されている入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に2つ配置されている。大入賞口55には大入賞口センサ72が付設されており、大入賞口センサ72の検知結果によって大入賞口55への入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた数の賞球が付与される。
より具体的には、大入賞口55には、第1大入賞口55aと第2大入賞口55bとがあり、大入賞口センサ72には、第1大入賞口センサ72aと第2大入賞口センサ72bとがあり、第1大入賞口55aには第1大入賞口センサ72aが付設され、第2大入賞口55bには第2大入賞口センサ72bが付設されている。そして、第1大入賞口55aへの入賞が判定された場合には、15球の賞球が付与され、第2大入賞口55bへの入賞が判定された場合には、第1大入賞口55aに対応づけられた賞球数よりも少ない10球の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が第1大入賞口55aおよび第2大入賞口55bに向けて転動するように各障害物が配置されている。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55への入賞が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、特別電動役物ソレノイド66により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、特別電動役物65には、第1特別電動役物65aと第2特別電動役物65bとがあり、第1大入賞口55aの上方には第1特別電動役物65aが配設され、第2大入賞口55bの上方には第2特別電動役物65bが配設されている。さらに、特別電動役物ソレノイド66には、第1特別電動役物ソレノイドと第2特別電動役物ソレノイドとがあり、第1特別電動役物65aは、第1特別電動役物ソレノイドにより開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移し、第2特別電動役物65bは、第2特別電動役物ソレノイドにより開放状態態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
また、第1特別電動役物65aは、特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因して設定される小当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第1大入賞口55aへの入賞が許容される。このように、第1特別電動役物65aが開放状態である場合には、第1大入賞口55aへの入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する小当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
ここで、小当り遊技は、特別電動役物65に係る一回の開放状態が終了することとなる大入賞口55への入賞数が大当り遊技と同一であるが、大当り遊技よりも特別電動役物65が開放状態となる合計時間が短く、上述の通り、第2大入賞口55bに対応づけられた賞球数(10)は、第1大入賞口55aに対応づけられた賞球数(15)よりも少ない。そのため、小当り遊技は、賞球の獲得に関して大当り遊技よりも有利度が低い遊技状態と言える。
ただし、本実施形態において、小当り遊技は、大当り遊技を生起するための一手段としても機能する。具体的には、第1大入賞口55aにはV入賞領域(図示省略)が設けられており、第1大入賞口55aに入賞した遊技球の一部がこのV入賞領域を通過するように構成されている。そして、V入賞領域を遊技球が通過した場合に、当該通過に係る小当り遊技の終了後に大当り遊技が生起される。
なお、小当り遊技も、一の小当り遊技における第1特別電動役物65aが開放状態となる時間の累計が規定時間(本実施形態では、1.8s)以内となれば、後述する大当り遊技と同様に、第1特別電動役物65aの開放状態と閉鎖状態を交互に設定し、一の小当り遊技において複数回の第1特別電動役物65aの開放状態を設けてもよい。
第2特別電動役物65bは、後述する特図当否判定によって大当りが導出されたことに起因して設定される大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2大入賞口55bへの入賞が許容される。このように、第2特別電動役物65bが開放状態である場合には、第2大入賞口55bへの入賞が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大する大当り遊技は、有利な遊技状態であると言える。
さらに、大当り遊技では、第2特別電動役物65bの開放状態と閉鎖状態が交互に設定され、1回の開放状態(「ラウンド」と称する場合があり、1回の大当りで発生するラウンドの総数を「ラウンド数」と称する場合がある)は、あらかじめ定められた数(本実施形態では、10)の遊技球が第2大入賞口55bに入賞したことに基づいて終了し、第2特別電動役物65bが閉鎖状態となる。なお、1回の開放状態は、あらかじめ定められた数の遊技球が第1大入賞口55aに入賞するのに十分な時間(本実施形態では、30s(秒))が経過したことに基づいても終了する。
ここで、1回のラウンドにおいて、10球の遊技球が入賞したことに基づいて第2特別電動役物65bが開放状態から閉鎖状態に設定される場合に、すぐに閉鎖状態となることはできない。そのため、1回のラウンドにおいて、10球を超える遊技球が第1大入賞口55aに入賞する場合が発生し、当該入賞をオーバー入賞と称する場合がある。
なお、上述の小当り遊技においても、大当り遊技中と同様に、オーバー入賞が発生する場合がある。そして、大当り遊技におけるオーバー入賞と同様に、小当り遊技(1回または複数回の第2特別電動役物65bの開放状態)が終了する第2大入賞口55bへの入賞数を超えた入賞と定義してもよいが、小当り遊技において第2特別電動役物65bが開放状態となる時間が大当り遊技よりも短いため、小当り遊技においては、当該時間が経過した後の入賞をオーバー入賞としてもよい。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57には第1始動口センサ70が付設されており、第1始動口センサ70の検知結果によって第1始動口57への入賞が判定されて、第1始動口57に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図1の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59には第2始動口センサ71が付設されており、第2始動口センサ71の検知結果によって第2始動口59への入賞が判定されて、第2始動口59に対応づけられた数(本実施形態では、1)の賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、特図2の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に繋がる流路には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態または入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、普通電動役物ソレノイド62により開放状態または閉鎖状態のいずれかに遷移する。
より具体的には、普通電動役物61は、普図の図柄変動で当選して行われる普図当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って第2始動口59への入賞が許容される。このように、普通電動役物61が開放状態である場合には、第2始動口59への入賞が容易となるため、賞球により遊技球の減少を抑えつつ、特図2の図柄変動が実行される機会を大幅に増大し得る。
ゲート63は、遊技領域50aの右中央部に配置されている。ゲート63には、ゲートセンサ74が付設されており、ゲートセンサ74の検知結果によってゲート63への入賞が判定される。ゲート63に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、普図の図柄変動が行われることとなる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球がゲート63に向けて転動するように各障害物が配置されている。
一般入賞口67は、遊技領域50aの左下部に配置されている。一般入賞口67には、一般入賞口センサ73が付設されており、一般入賞口センサ73の検知結果によって一般入賞口67への入賞が判定されて、一般入賞口67に対応づけられた数(本実施形態では、4)の賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されているが、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が一般入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されるようにしてもよい。また、一般入賞口67を複数個設けるようにしてもよい。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述の各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
なお、本実施形態では、上記入賞口およびアウト口に入球した遊技球(以下、「アウト球」と称する)を検出するためのアウト球センサ75を備えている。
また、遊技盤50には、上述したセンサの他に、不正に賞球を受ける不正行為を防止するために、磁気を検知するための磁気検知センサおよび電波を検知するための電波検知センサ(いずれも図示省略)が設けられている。
遊技盤50の背面には、図5に示すように、主制御基板100が格納された主制御基板ケース109、第1副制御基板200が格納された第1副制御基板ケース209、第2副制御基板300が格納された第2副制御基板ケース309、電源制御基板500が格納された電源制御基板ケース509、および払出制御基板400が格納された払出制御基板ケース409が装着され、第1副制御基板ケース209および第2副制御基板ケース309の背面に加え、主制御基板ケース109の背面の一部を覆う開閉カバー45が着脱自在に装着されている。
なお、主制御基板100には、RAMクリアスイッチ43が設けられている。
また、各基板を覆う基板ケースおよびカバーは、透明性を有する部材によって構成されており、各ケースおよびカバーを通して対応する基板が視認可能となっている。
また、図5に示すように、第1副制御基板200上には、音量調整のために操作される音量調整部83、および輝度調整のために操作される輝度調整部84が設けられている。そして、第1副制御基板ケース209は、音量調整部83および輝度調整部84を外部に露出するように第1副制御基板200を格納し、開閉カバー45は、音量調整部83および輝度調整部84を避けるように取り付けられている。そのため、図5に示す状態、すなわち、第1副制御基板ケース209に第1副制御基板200が格納され、かつ開閉カバー45が取り付けられている状態で、音量調整部83および輝度調整部84の操作が可能となっている。
音量調整部83および輝度調整部84は、いわゆるロータリースイッチであり、本実施形態では、音量調整部83を、音量大、音量中、音量小の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能であり、輝度調整部84を、輝度高、輝度中、輝度低の3段階のうちのいずれかの段階に調整することが可能である。なお、音量調整部83および輝度調整部84は、ロータリースイッチに限らず、スライド式のスイッチを採用してもよい。また、音量調整部83および輝度調整部84は、第1副制御基板200と電気的に接続されてさえいれば、第1副制御基板200とは異なる基板に設けられたスイッチであってもよい。さらに、遊技盤50の背面側に設けられてさえいれば、その設置位置についても問わない。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路501、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路502、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路503で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路501で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路503によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路502は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路502を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路503を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
また、遊技盤50の背面には、開閉カバー45の上部に、遊技島の球供給設備から供給される遊技球が貯留される遊技球タンク46が配置されている。遊技球タンク46は、さらに、タンクレール47および払出ユニット48を介して、上球受け皿27に繋がる払出通路49と接続されており、払出ユニット48によって払い出された球は、払出通路49を通って上球受け皿27に払い出される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
次に、図6を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える制御構成を説明する。図6は、遊技機10が備える制御構成を示すブロック図である。なお、図6に示す制御構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図6で図示しない制御構成を備えていてもよい。
主制御基板100は、遊技に関する各種の演算処理を行うCPU101と、制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM102と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM103と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート104と、CPU101によるプログラム処理とは別系統で動作して乱数(ハード乱数)を生成する乱数回路105と、を備えており、これらが内部バスを介して相互に接続されている。
CPU101は、ROM102に格納された各種の制御プログラムを読み出して演算処理を行うことで、遊技の主制御に係る各種処理を実行する。
RAM103は、後述するバックアップ電源回路において生成されるバックアップ電源によってバックアップがなされる。具体的には、RAM103に格納される情報のうち、電断が生じた後の復電時にそのデータを用いて電断直前の状態で遊技機10が復帰できるような各種情報がバックアップされるように構成されている。例えば、電断が生じた際に保持されていたスタックポインタや各レジスタ等のデータに加え、そのときの遊技機10の状態(遊技停止状態または遊技可能状態)、現在の特図抽選状態、現在の普図抽選状態などといった遊技に係る情報がバックアップ対象とされる。
本実施形態では、少なくとも、そのような遊技に係る情報が格納される領域(RAM103の遊技に係る領域と表記される場合がある)に加えて、RAM103の遊技に係る領域に関するチェックサムの補数およびバックアップフラグが格納される領域(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域と表記される場合がある)がバックアップされる。そして、遊技機10は、復電時に、そのバックアップされた、RAM103の遊技に係る領域と、RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域とに格納される各種情報を用いて復帰する。
なお、本実施形態におけるバックアップの具体的手法については何ら制限されない。例えば、RAM103のうちバックアップ対象とされる領域は、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能な構成で実現されてもよい。他の例としては、RAM103の中でも、電断状態においても不揮発的にデータを保持可能に構成される第一メモリと、遊技機10が動作時に参照される第二メモリとで異なるハードウェアが設けられていてもよく、その場合には、遊技機10は、電断時に第二メモリから第一メモリにバックアップ対象となる情報を退避し、その退避された情報を復電時に第一メモリから第二メモリへリカバリすればよい。
また、主制御基板100は、第1始動口センサ70、第2始動口センサ71、大入賞口センサ72(第1大入賞口センサ72a、第2大入賞口センサ72b)、一般入賞口センサ73、ゲートセンサ74、アウト球センサ75、中枠開扉センサ76、前枠開扉センサ77等と電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。なお、図示は省略するが、これらのセンサ以外に、主制御基板100は、満タン検知センサ、磁気検知センサ、および電波検知センサとも電気的に接続されており、I/Oポート104を介して、これらのセンサからの検出信号をCPU101に入力可能に構成されている。
また、主制御基板100は、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92、普通図柄表示装置93、第1特別図柄保留ランプ94、第2特別図柄保留ランプ95、普通図柄保留ランプ96、普通電動役物ソレノイド62および特別電動役物ソレノイド66に電気的に接続されており、I/Oポート104を介してこれらを制御可能に構成されている。
同様に、主制御基板100は、メイン操作部39やRAMクリアスイッチ43に電気的に接続されており、メイン操作部39の操作を検知可能に構成されている。
主制御基板100と第1副制御基板200との間は、8本のパラレル信号線および1本のストローブ線で接続されており、主制御基板100から第1副制御基板200へと向かう単一方向のみで通信可能に接続され、主制御基板100から第1副制御基板200へ各種の演出制御コマンドが送信される。
なお、第1副制御基板200から主制御基板100へデータを送信することはできず、また、第1副制御基板200は、主制御基板100に対してデータの送信を要求することはできないように構成されている。
また、本実施形態では、主制御基板100から第1副制御基板200へのデータ送信にパラレル伝送方式を採用しているが、シリアル伝送方式を採用してもよい。
第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づき遊技演出に関する各種の演算処理を行うCPU201、演出制御プログラムや各種抽選テーブル等のデータを記憶したROM202、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM203と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート204と、を備え、これらが内部バスを介して相互に接続され、CPU201がROM202に記憶された制御プログラムに従って遊技演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
なお、第1副制御基板200は、演出ボタン37およびカーソルボタン38に電気的に接続されており、当該操作部の操作を検知可能に構成されている。
また、第1副制御基板200は、主制御基板100からの演出制御コマンドに基づく演出制御処理にて、第2副制御基板300へ表示させる画像を指示する画像制御コマンド、輝度の調整を指示する輝度調整コマンド、音声制御基板310へ出力させる音声を指示する音声制御コマンド、音量の調整を指示する音量調整コマンド、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データ、および可動装飾体22やサブ表示部82等の可動体の可動を制御するための可動制御データ等を生成する。
ここで、第1副制御基板200は、第2副制御基板300および音声制御基板310と双方向通信が可能に接続されており、各制御コマンド(画像制御コマンド、輝度調整コマンド、音声制御コマンド、音量調整コマンド)が第1副制御基板200から第2副制御基板300または音声制御基板310へ送信される一方、その応答として、当該制御コマンドを正常に受信できた旨を示す応答コマンド(ACKコマンド)が各制御基板(第2副制御基板300、音声制御基板310)から第1副制御基板200へ送信される。
また、第1副制御基板200は、枠ランプ35と電気接続されており、I/Oポート204を介して、ランプ制御データを送信する。そして、枠ランプ35は、第1副制御基板200から送信されるランプ制御データによって点灯が制御されるように構成されている。
ランプ制御データは、輝度調整部84、左カーソルボタン38c、右カーソルボタン38dの操作による調整結果に基づいて決定された輝度にしたがって生成される。そのため、本実施形態では、当該調整結果に基づいて決定された輝度で、枠ランプ35を点灯させることができる。本実施形態における輝度は、輝度1~輝度10の10段階の範囲で設定可能であり、この順にしたがって輝度が高くなる。また、第1副制御基板200は、輝度が調整されるごとに、当該調整後の輝度を特定するデータ(以下、「輝度特定データ」と称する)を含む輝度調整コマンドを、第2副制御基板300に向けて送信する。なお、調整された輝度は、表示される画像の輝度にも反映される。
第2副制御基板300は、第1副制御基板200からの画像制御コマンドに基づき画像演出に関する各種の演算処理を行うCPU301と、画像制御プログラムや各種データ等を記憶したROM302と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM303と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート304とを備えており、CPU301がROM302に記憶された制御プログラムに従って画像演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。
その他、第2副制御基板300には、図示省略するが、CPU301から受信した制御信号に基づき、後述する演出内容決定手段225によって決定された演出の内容に沿った画像データを生成するVDPと、CPU301から受信した制御信号に基づき当該演出の内容に沿った音響データを生成する音源ICとを搭載している。VDPは、いわゆる画像プロセッサであり、CPU301からの指示に応じて画像ROMに記憶された画像データを読み込み、これを画像処理して生成した画像データを、メイン表示部81やサブ表示部82へ送信する。また、このVDPには、画像ROMから読み出された画像データの展開・加工に使用される高速のVRAMが接続されている。
音声制御基板310は、第1副制御基板200からの音声制御コマンドに基づき音声演出に関する各種の演算処理を行うCPU311と、音声制御プログラムや音声データ等を記憶したROM312と、一時記憶領域となるワークエリアやバッファメモリとして機能するRAM313と、周辺基板や各デバイスとの間の信号を入出力するI/Oポート314とを備えており、CPU311がROM312に記憶された制御プログラムに従って音声演出に係る主要な制御を実行するように構成されている。したがって、音声制御基板310は、第1副制御基板200から受信した音声制御コマンドに応じて、ROM312に記憶された音声データを読み込み、読み込んだ音声データを合成し、合成後の最終的な音声データを、増幅器を介してスピーカ33に送信し、スピーカ33に音声を出音させることができる。
払出制御基板400は、CPU、ROMおよびRAM(いずれも図示省略)を主体として構成されている。
また、払出制御基板400は、主制御基板100と双方向通信可能に接続されており、主制御基板100からの払出制御コマンドに基づいて払出ユニット48を駆動させて遊技球を払い出すための制御を実行するとともに、操作ハンドル31の操作量に基づき球送り機構と発射機構とを同期的に駆動させて遊技球の発射を制御する。
電源制御基板500は、遊技島の電源設備から供給される一次電源を基に、上述の制御基板等の電子部品や電気部品に供給する通常電源を生成する通常電源回路、バックアップ電源を生成するバックアップ電源回路、および電断(通常電源による供給電圧が所定の電圧低下となること)を検出する電断検出回路(いずれも図示省略)で構成されている。
また、電源制御基板500には、電源スイッチ40が接続されており、遊技島の電源設備から1次電源が供給されていることを前提として、電源スイッチ40がONになると、電源制御基板500の通常電源回路で通常電源が生成され、上述の制御基板(主制御基板100、第1副制御基板200、第2副制御基板300、および払出制御基板400)を含む電子部品や電気部品に電源が供給される。
また、電源制御基板500は、電断検出回路によって電断が検出された場合には、電断信号(NMI信号)を主制御基板100、第1副制御基板200、払出制御基板400のそれぞれに送信する。
また、バックアップ電源回路は、遊技島の電源設備から遊技機10に電源が供給されているときに充電される仕組みとなっている。
なお、バックアップ電源回路を払出制御基板400上に設けるようにしてもよく、電断検出回路を電源制御基板500に設けず、主制御基板100、第1副制御基板200、および払出制御基板400のそれぞれに設けるようにしてもよい。
<遊技機10の機能構成について>
次に、図7を用いて、本実施形態に係る遊技機10が備える機能構成を説明する。図7は、遊技機10が備える機能構成を示すブロック図である。なお、図7に示す機能構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要となるものであり、遊技機10は、図7で図示しない機能構成を備えていてもよい。また、機能構成を説明する際に、必要に応じて図8~図11を参照することとする。
主制御基板100は、図7に示すように、入球判定手段110、メイン乱数発生手段115、メイン保留制御手段120、事前判定手段125、特図抽選手段130、普図抽選手段135、大当り遊技制御手段140、図柄表示制御手段145、電動役物制御手段150、遊技状態制御手段155、メイン情報記憶手段160、メインエラー制御手段165、メインコマンド管理手段170、復電処理実行手段175、および電断処理実行手段180を備えており、これらの手段は、図6を用いて説明した主制御基板100上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
なお、メイン情報記憶手段160は、主制御基板100が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。特に、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶されたデータ(演出制御コマンド)は、記憶された後にコマンド送信手段によって後述する第1副制御基板200のサブコマンド管理手段270に向けて送信される。
入球判定手段110は、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に基づいて各入賞口への入賞を判定する。
メイン乱数発生手段115は、乱数回路105によって更新範囲が異なる複数種類の乱数を生成可能であり、入賞口への入賞が判定されたタイミングで乱数回路105から当該入賞口に対応する一または複数の乱数を取得(ラッチ)する。
より具体的には、メイン乱数発生手段115は、第1始動口57または第2始動口59への入賞が判定された場合には、後述する、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を取得する。ゲート63への入賞が判定された場合には、後述する普図当否判定用の乱数、普図停止図柄抽選用の乱数、および普図変動パターン抽選用の乱数をメイン情報記憶手段160の対応する格納領域に格納する。
なお、乱数回路105は、自身が更新している複数種類の乱数が正常に更新されているか否かを監視し、乱数が正常に更新されない更新異常が発生した場合には、乱数回路105が有する特定の記憶領域に当該異常が発生したことを示す情報が書き込まれる。そのため、CPU101は、乱数回路105の更新異常が発生したことを把握可能となっている。
メイン保留制御手段120は、特図の図柄変動の保留、および普図の図柄変動の保留に関する制御を行う。特図1に関しては、第1始動口57への入賞を契機として取得された、特図当否判定用の乱数、特図停止図柄抽選用の乱数、および特図変動パターン抽選用の乱数を、特図1の作動保留情報として保留する(記憶させる)。
より具体的には、メイン保留制御手段120は、特図1の作動保留情報が保留されるごとに1加算され、特図1の作動保留情報が使用される(特図抽選手段130の抽選で用いられる)ごとに1減算される保留カウンタ(以下、「特図1保留カウンタ」と称する)を備え、特図1保留カウンタの値が上限値(本実施形態では、4)となるまで、当該作動保留情報をメイン情報記憶手段160の現在の特図1保留カウンタに対応する格納領域に記憶させ、作動保留情報が使用されるごとに、使用された作動保留情報をクリアし、残りの作動保留情報を、特図1保留カウンタの小さいものから順に、現在の格納領域から現在の特図1保留カウンタよりも1少ない特図1保留カウンタに対応する格納領域に移動(シフト)させる制御を行う。
また、メイン保留制御手段120は、特図2および普図に関しても、特図1とは別に上述の制御と同様の制御を行い、特図2の保留カウンタを特図2保留カウンタと称する。したがって、本実施形態における特図2保留カウンタの値の上限値は、4となる。
また、以降の説明では、「作動保留情報の保留」を「図柄変動の保留」と表現する場合がある。
また、メイン保留制御手段120は、特図1または特図2の作動保留情報(保留カウンタ)を更新(加算または減算)した際に、特図1保留カウンタおよび特図2保留カウンタを含む演出制御コマンド(保留コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
事前判定手段125は、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で、当該作動保留情報を対象とした先読み演出のための事前判定を実行する。
より具体的には、事前判定手段125は、今回保留した作動保留情報の各乱数を読み出し、後述する、特図当否判定、特図停止図柄抽選、および特図変動パターン抽選のそれぞれに対する事前判定を実行する。各事前判定では、各事前判定に対応する抽選に用いられる抽選テーブルと同一または同等の抽選テーブル(図示省略)が用いられる。そのため、これらの事前判定の結果は、後に実行される抽選の結果と同一の結果となる。
また、事前判定手段125は、導出された事前判定の結果を含む演出制御コマンド(事前判定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
なお、上述の通り、事前判定コマンドは、所定の事前判定のタイミングにおいて特図の作動保留情報が保留された場合の少なくとも一部で送信される(生成され、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶される)ものであるため、上述の保留コマンドに続いて送信されることとなる。ここで、所定の事前判定のタイミングとは、大当り遊技中ではないことを指し、さらに、本実施形態では、後述する普図高確中に特図1の作動保留情報が保留された場合には、事前判定が規制されるため、当該事前判定に対応する事前判定コマンドの送信も規制される。
特図抽選手段130は、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、および特図変動パターン導出手段133を備え、特図当否判定手段131、特図停止図柄抽選手段132、特図変動パターン導出手段133の順に各手段による処理を実行する。特図抽選手段130は、特図の変動開始条件が充足された際に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出す。
ここで、変動開始条件とは、特図1および特図2のそれぞれで個別に充足されるか否かが判定される条件であり、より具体的には、後述する大当り待機中および大当り遊技中のいずれでもなく、かつ同一の特図の図柄変動が実行中でないことで充足される条件である。すなわち、本実施形態では、特図1に係る図柄変動と特図2に係る図柄変動とが同時並行で実行され得る。
なお、本実施形態では、例えば、特図1に係る作動保留情報、および特図2に係る作動保留情報の双方が、大当り遊技終了時に保留されている状況等、特図1に係る変動開始条件と特図2に係る変動開始条件とが同時に充足される状況が発生し得るが、このような状況では、特図2に係る最先の作動保留情報を読み出して特図2に係る図柄変動を開始させた直後に、特図1に係る最先の作動保留情報を読み出して特図1に係る図柄変動を開始させる。
また、作動保留情報の保留と同時に変動開始条件が充足される場合には、メイン保留制御手段120によって作動保留情報が保留されることなく、当該作動保留情報を特図抽選手段130によって直接読み出すようにしてもよい。
ここで、図8(a)~図8(e)、図9(a)、図9(b)、および図10(a)~図10(c)は、主制御基板100で用いられる抽選テーブルを模式的に示す図であり、以下の説明において必要に応じて参照する。
なお、これらの抽選テーブル以外も含め、抽選テーブルを用いた抽選では、読み出した乱数に対して抽選テーブルに記憶された抽選値をあらかじめ定められた順序に従って順次加算(対象となる抽選値が一つである場合には、加算回数は一回)され、キャリー(桁あふれ)が発生した抽選値に対応する結果が当該抽選の結果として導出される。同様に、抽選テーブルに関する説明では、説明の便宜上、抽選テーブルに名前を付しているが、名前に対応する抽選テーブルに含まれる抽選値等のデータが各ROMに識別可能に記憶されていればよく、これらの名前は、当該データが記憶される領域を特定するものではない。図示される抽選テーブルには、説明の便宜上記載された項目や、抽選値として「-」や「0」が記載されている場合があるが、これらは必ずしも各ROMに記憶されたデータを示すものではない。そして、抽選値として「-」や「0」が記載された結果は当選することはない。さらに、抽選に使用される乱数範囲(当該範囲で取得され得る乱数の数)と同一の抽選値が抽選テーブルに記載されている場合には、当該結果が100%導出されるため、必ずしも抽選を行う必要はない。また、一回の抽選に用いられる抽選値の合計値が、抽選に使用される乱数範囲と一致した場合には、最後の抽選値の加算で必ずキャリーが発生するため、当該加算を行わなくてよく、その場合には、当該加算に用いられる抽選値自体も不要となる。
特図当否判定手段131は、図柄変動ごとに、特図当否判定用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図当否判定用の抽選テーブルを用いて大当り、ハズレのいずれに当選するかを抽選によって判定する特図当否判定を実行する。
図8(a)は、特図1に係る特図当否判定用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該判定で用いられる乱数の範囲は、0~65535であるため、本実施形態における特図1に係る特図当否判定では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出される。本実施形態において、特図1に係る特図当否判定では、小当りが導出されることがない。一方、図8(b)は、特図2に係る特図当否判定用の抽選テーブルであり、当該判定で用いられる乱数の範囲は、特図1に係る特図当否判定と同様に、0~65535である。そのため、本実施形態では、205/65536(約1/320)の確率で大当りが導出され、8856/65536(約1/7.40)の確率で小当りが導出される。
このように、本実施形態では、各特図に係る特図当否判定によって大当りが導出される確率は一種類であり、特図当否判定によって大当りが導出される確率は、特図1と特図2とで同一となる。
ただし、上述の通り、特図当否判定によって小当りが導出されたことに起因して設定される小当り遊技は、大当り遊技を生起する一手段として機能する。したがって、特図2に係る特図当否判定では、小当り遊技によって大当り遊技が生起される場合を含め、特図1に係る特図当否判定よりも大当り遊技が生起され易く、その確率は、(8856+205)/65536(約1/7.23)となる。なお、当該確率は、特図当否判定によって大当りが導出される確率(約1/320)の10倍の確率(いわゆる確変機能を有する場合に、遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則によって規定される確率の上限であり、本実施形態では約1/32.0)よりも高い。
特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとなった場合に、特図停止図柄抽選用の乱数を読み出し、読み出した乱数と特図停止図柄抽選用の抽選テーブルを用いて特図の停止図柄を抽選によって決定する。
図8(c)は、大当り導出時の特図1停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図1に係る特図当否判定で大当りが導出された場合には、90/100(約1/1.11)の確率で図柄Aが、10/100(1/10)の確率で図柄Bが、停止図柄として決定される。
ここで、図柄Aは、当該停止図柄に係る大当り遊技におけるラウンド数が4であり、当該停止図柄に係る大当り遊技終了後には、後述する普図抽選状態が高確率の状態(以下、単に「普図高確」と称する場合がある)である特図変動パターン導出状態PB(単に「PB」と称する場合がある)となる。一方、図柄Bは、当該停止図柄に係る大当り遊技におけるラウンド数が10であり、当該停止図柄に係る大当り遊技終了後には、普図高確である特図変動パターン導出状態PC(単に「PC」と称する場合がある)となる。
図8(d)は、大当り導出時の特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、特図1停止図柄抽選と同様に、0~99である。そのため、特図2に係る特図当否判定で大当りが導出された場合には、20/100(1/5)の確率で図柄a、80/100(1/1.25)の確率で図柄bが停止図柄として決定される。
ここで、図柄aは、当該停止図柄に係る大当り遊技におけるラウンド数が10であり、当該停止図柄に係る大当り遊技終了後には、特図変動パターン導出状態PBとなる。一方、図柄bは、当該停止図柄に係る大当り遊技におけるラウンド数が10であり、当該停止図柄に係る大当り遊技終了後には、特図変動パターン導出状態PCとなる。
さらに、図8(e)は、小当り導出時の特図2停止図柄抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~99である。そのため、特図2に係る特図当否判定で小当りが導出された場合には、20/100(1/5)の確率で図柄c、80/100(1/1.25)の確率で図柄dが停止図柄として決定される。
ここで、小当り遊技によって生起される大当り遊技におけるラウンド数、当該大当り遊技終了後の特図変動パターン導出状態は、当該小当り遊技に係る停止図柄の種類によって定まる。具体的には、図8(e)に示す通り、図柄cに係る小当り遊技によって生起された大当り遊技におけるラウンド数は、10であり、当該大当り遊技終了後には、特図変動パターン導出状態PBとなる。一方、図柄dに係る小当り遊技によって生起された大当り遊技におけるラウンド数は、10であり、当該大当り遊技終了後には、特図変動パターン導出状態PCとなる。
なお、特図停止図柄抽選手段132は、特図当否判定の結果が大当りとならなかった場合には、特図1のハズレ時は図柄C、特図2のハズレ時は図柄eを停止図柄として一律に決定する。
特図変動パターン導出手段133は、特図変動パターンを決定する際に参照する特図変動パターン抽選テーブルを複数種類備え、現在の特図変動パターン導出状態と今回の特図当否判定の結果とに基づいて、今回の特図変動パターンを決定するための一つの特図変動パターン抽選テーブルを選択し、選択した特図変動パターン抽選テーブルと特図変動パターン抽選用の乱数とを用いて一つの特図変動パターンを決定し、決定した特図変動パターンに基づいて変動時間を決定する。
なお、遷移条件等の詳細は後述するが、本実施形態における特図変動パターン導出状態には、特図変動パターン導出状態PA、特図変動パターン導出状態PB、および特図変動パターン導出状態PCが存在する。そして、上述の特図変動パターンの決定方法は、特図変動パターン導出状態PAでは特図1の図柄変動で採用され、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは特図2の図柄変動で採用され、各特図変動パターン導出状態における他方の特図の図柄変動は、特図当否判定の結果に応じてあらかじめ定められた一の特図変動パターンが決定される。
図9(a)は、特図変動パターン導出状態PA時において用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、900/1000(約1/1.11)の確率で特図変動パターンHNP1が、52/1000(約1/19.2)の確率で特図変動パターンHRPが、13/1000(約1/76.9)の確率でHSP1-Aが、11/1000(約1/90.9)の確率でHSP1-Bが、9/1000(約1/111)の確率でHSP2-Aが、7/1000(1/143)の確率でHSP2-Bが、5/1000(1/200)の確率でHSP3-Aが、3/1000(約1/333)の確率でHSP3-Bが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP-Cが決定されることはない。また、詳細は図9(b)を用いて後述するが、特図変動パターンHNP1が決定された場合には、図柄変動開始時の特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
一方、特図変動パターン導出状態PA時に特図当否判定の結果が大当りとなった場合には、90/1000(約1/11.1)の確率で特図変動パターンASP1-Aが、110/1000(約1/約9.09)の確率で特図変動パターンASP1-Bが、135/1000(約1/7.41)の確率で特図変動パターンASP2-Aが、165/1000(約1/約6.06)の確率で特図変動パターンASP2-Bが、180/1000(約1/5.56)の確率で特図変動パターンASP3-Aが、220/1000(約1/4.56)の確率で特図変動パターンASP3-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Cが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHNP1~特図変動パターンHSP3-Bが決定されることはない。
なお、本実施形態の特図変動パターンに係る説明において、2つの特図変動パターンを、「~」を挟んで記載した場合、図9(a)に記載した順序に従って、手前に記載された特図変動パターンと、後に記載された特図変動パターンとの間に存在する特図変動パターンの記載を省略したものとする。これは、後述する図9(b)、図10(a)~図10(c)においても同様である。
図9(b)は、特図変動パターンHNP1が決定された場合に用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、上述の通り、当該抽選では、特図1保留カウンタの値を用いて特図変動パターンがさらに特定される。
まず、図9(b)に示す通り、特図変動パターンHNP1には、変動時間が3200ms(ミリ秒)の特図変動パターンHNP1-A、変動時間が5600msの特図変動パターンHNP1-B、変動時間が8000msの特図変動パターンHNP1-C、変動時間が11200msの特図変動パターンHNP1-Dがあり、この順に変動時間が長い。
そして、この抽選で用いられる乱数(図9(a)で示した抽選テーブルに係る抽選で用いられる乱数とは異なる)の範囲は0~999である。そのため、特図1保留カウンタ=3(保3)である場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHNP1-Aが決定さる。同様に、特図1保留カウンタ=2(保2)である場合には、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP1-Aが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP1-Bが、決定され、特図1保留カウンタ=1(保1)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP1-Aが、150/1000(約1/6.67)の確率で特図変動パターンHNP1-Bが、800/1000(1/1.25)の確率で特図変動パターンHNP1-Cが、決定され、特図1保留カウンタ=0(保0)である場合には、50/1000(1/20)の確率で特図変動パターンHNP1-Bが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHNP1-Cが、850/1000(約1/1.18)の確率で特図変動パターンHNP1-Dが、決定される。
このように、特図変動パターンHNP1(以下、「基本特図変動パターン」と称する場合がある)が決定された場合には、特図1保留カウンタの値によって決定され易い特図変動パターン(変動時間)が異なる。より具体的には、特図1保留カウンタの値が小さくなるほど長い図柄変動が決定され易くなる(特図1保留カウンタの値が大きくなるほど短い変動時間が決定され易くなる)。なお、後述する特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCでは、基本特図変動パターンが決定されない。
図10(a)は、特図変動パターン導出状態PC時において時短の残り回数が2回となるまでに用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、特図変動パターン導出状態PC時における時短(普図高確)の残り回数が2回となるまで(最終変動を除いた時短中)に特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、600/1000(約1/1.67)の確率で特図変動パターンHNP2が、300/1000(約1/3.33)の確率で特図変動パターンHSP―Dが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンHSP-Eが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PC時における時短の残り回数が2回となるまでに特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で特図変動パターンASP-Dが、600/1000(約1/1.67)の確率で特図変動パターンASP―Eが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Fが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHSP2~特図変動パターンHSP-Eが決定されることはない。
図10(b)は、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PC時において時短中の最後の図柄変動で用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PC時において時短中の最後の図柄変動で特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHSP-Gが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP-Gが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PB時または特図変動パターン導出状態PC時において時短中の最後の図柄変動で特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、1000/1000(1/1)の確率で特図変動パターンHSP-Gが決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHSP-Gが決定されることはない。
図10(c)は、特図変動パターン導出状態PA時において特図2に係る図柄変動で用いられる特図変動パターン導出用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、特図変動パターン導出状態PA時において特図2に係る図柄変動で特図当否判定の結果がハズレとなった場合には、700/1000(約1/1.43)の確率で特図変動パターンHSP―Dが、300/1000(約1/3.33)の確率で特図変動パターンHSP-Eが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンASP-D~特図変動パターンASP-Fが決定されることはない。
一方、特図変動パターン導出状態PA時において特図2に係る図柄変動で特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなった場合には、300/1000(約1/3.33)の確率で特図変動パターンASP-Dが、600/1000(約1/1.67)の確率で特図変動パターンASP―Eが、100/1000(1/10)の確率で特図変動パターンASP-Fが、決定される。なお、当該場合には、特図変動パターンHSP2~特図変動パターンHSP-Eが決定されることはない。
また、特図変動パターン導出手段133は、図柄変動の開始時に、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、および決定された特図変動パターンを含む演出制御コマンド(変動開始コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
普図抽選手段135は、特図抽選手段130と同様に、普図の図柄変動中でない場合に、メイン情報記憶手段160に保留されている作動保留情報のうちの最先の作動保留情報を読み出し、読み出した乱数を用いて、普図の当否を判定する普図当否判定を実行し、当該普図当否判定によって普通電動役物61が開放状態に制御されることとなる普図当りに当選した場合に普図の停止図柄を抽選により決定する普図停止図柄抽選、および普図の変動パターン(変動時間)を抽選により決定する普図変動パターン抽選を実行する。
より具体的には、普図当否判定では、普図抽選状態が高確率の状態(普図高確)と、普図抽選状態が低確率の状態(「普図低確」と略称する場合がある)とがあり、抽選テーブルの図示は省略するが、本実施形態では、普図高確では、65535/65536の確率で普図当りとなり、残りの1/65536の確率でハズレとなる一方、普図低確では、1/65536の確率で普図当りとなり、残りの65535/65536の確率でハズレとなる。なお、普図低確では、普図当りとならない(65536/65536でハズレとなる)ようにしてもよい。
普図停止図柄抽選では、特図停止図柄抽選と同様に、普通電動役物61の開放状態となるパターンが異なる複数種類の停止図柄から、普図停止図柄抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの停止図柄が決定される。なお、普図当否判定でハズレとなった場合には、特図1、特図2と同様に、停止図柄が一律に決定される。
また、普図変動パターン抽選では、特図変動パターン抽選と同様に、複数種類の普図変動パターンから、普図変動パターン抽選用の抽選テーブル(図示省略)を用いた抽選によって一つの普図変動パターンが決定される。
このように、普図高確は、普図低確よりも普図当りが導出される確率が高く、普図低確よりも有利度が高い状態であると言える。特に、本実施形態では、特図2に係る特図当否判定では、大当り遊技を生起し得る小当りに当選する確率が、特図1に係る特図当否判定よりも高い。
そして、上述の通り、第2始動口59、およびゲート63は、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されている。そのため、普図高確では、右打ちが推奨される。一方、普図低確では、左打ちが推奨される。
大当り遊技制御手段140は、特図当否抽選の結果が大当りである場合、決定された大当り図柄に応じて、大当り開始デモに係るデモ時間、および大当り終了デモに係るデモ時間を決定する。
また、大当り遊技制御手段140は、大当り開始時には、大当り開始デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り開始コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させ、大当り終了時には、大当り終了デモに係るデモ時間を含む演出制御コマンド(大当り終了コマンド)を生成し、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
図柄表示制御手段145は、特図1の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図1を第1特別図柄表示装置91に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図1を停止表示させる。同様に、第2特別図柄の特図変動パターンに基づく変動時間に従って、特図2を第2特別図柄表示装置92に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に特図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で特図2を停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、特図1および特図2の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための特図遊技タイマを有し、特図を停止表示させる際に(特図遊技タイマの値が「0」となるタイミングで)、装飾図柄の確定停止(確定表示)を要求するための演出制御コマンド(変動停止コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
また、図柄表示制御手段145は、普図の普図変動パターン(変動時間)に従って、普図を普通図柄表示装置93に変動表示させるとともに、変動時間の経過後に普図を普図停止図柄抽選によって決定された停止図柄で停止表示させる。
なお、図柄表示制御手段145は、普図の表示に係る時間(変動時間、停止表示時間)を管理するための普図遊技タイマを有する。
電動役物制御手段150は、特図当否抽選の結果が大当りとなった場合、特図の停止表示後に、第2特別電動役物ソレノイドに制御信号を出力し、第2特別電動役物65bを特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。このように、第2特別電動役物65bが開放される大当り遊技は、第2特別電動役物65bの1回の開閉動作を1回のラウンド遊技とし、当該ラウンド遊技を規定ラウンド数(本例では、16R、9R、8R)だけ連続して実行する遊技状態である。
さらに、電動役物制御手段150は、特図当否判定の結果が小当りとなった場合、特図の停止表示後に、第1特別電動役物ソレノイドに制御信号を出力し、第1特別電動役物65aを特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させることで、小当り遊技を実現する。そして、上述の通り、小当り遊技において、第1大入賞口55aに設けられたV入賞領域を遊技球が通過した場合には、大当り遊技が生起される。その際、電動役物制御手段150は、小当り遊技の終了に続けて、第2特別電動役物65bを当該小当り遊技に係る特図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させて、当該小当り遊技によって生起された大当り遊技を実現する。
そして、上述の通り、第1大入賞口55aおよび第2大入賞口55bは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されている。そのため、大当り遊技または小当り遊技では、右打ちが推奨される。
また、電動役物制御手段150は、普図当否抽選に当選した場合、普通電動役物ソレノイド62に制御信号を出力して、普通電動役物61を普図の停止図柄に対応する開放パターンに従って開放させる。
遊技状態制御手段155は、普図抽選状態を制御する。具体的には、遊技状態制御手段155は、大当り遊技の開始時に普図低確とし、大当り遊技の終了時には、規定回数(本実施形態では、1回または7回)の図柄変動が実行されるまで普図高確とする。
また、遊技状態制御手段155は、上述の特図変動パターン導出状態を制御する。この特図変動パターン導出状態の遷移については、図11を参照しながら説明する。なお、図11は、特図変動パターン導出状態の遷移を示す状態遷移図である。
図11に示す通り、特図変動パターン導出状態は、普図低確である特図変動パターン導出状態PA、普図高確である特図変動パターン導出状態PB、および普図高確である特図変動パターン導出状態PCで構成され、大当り遊技中を除いて、これらの特図変動パターン導出状態が設定される。そして、特図変動パターン導出状態PA~特図変動パターン導出状態PC間の遷移条件には、遷移条件(i)~遷移条件(iv)がある。遷移条件(i)は、図柄Aの大当りに係る大当り遊技の終了、図柄aの大当りに係る大当り遊技の終了、または図柄cの小当りに係る大当り遊技の終了であり、遷移条件(ii)は、特図2に係る図柄変動が1回実行されたこと、遷移条件(iii)は、図柄Bの大当りに係る大当り遊技の終了後、図柄bの大当りに係る大当り遊技の終了後、または図柄dの小当りに係る大当り遊技の終了であり、遷移条件(iv)は、特図2に係る図柄変動が7回実行されたこととなる。なお、特図変動パターン導出状態PBにおいて遷移条件(i)が充足された場合には、新たに特図変動パターン導出状態PBが設定され、特図変動パターン導出状態PCにおいて遷移条件(iii)が充足された場合には、新たに特図変動パターン導出状態PCが設定されることとなる。
また、遊技状態制御手段155は、特図変動パターン導出状態の更新が発生した場合に、更新後の特図変動パターン導出状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(遊技状態指定コマンド)を生成し、当該コマンドをメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶させる。
メイン情報記憶手段160は、上述の通り、各手段によって読み出されたデータや、各手段による演算等によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
メインエラー制御手段165は、I/Oポート104の入力情報を監視し、遊技機10がエラー状態であるか否かを判定する。エラー状態であると判定された場合には、当該エラー状態を特定可能な情報を含む演出制御コマンド(エラーコマンド)をメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納する。
本実施形態において、メインエラー制御手段165によって判定されるエラー状態には、例えば、上述の更新異常の発生に基づく主基板エラー、磁気検知センサによる磁気検知に基づく磁気エラー、電波検知センサによる電波検知に基づく電波エラー、ゲートセンサ74による遊技球の検知に基づく右打ちエラー、中枠開扉センサ76による中枠17の開放の検知または前枠開扉センサ77による前枠20の開放の検知に基づく扉開放エラー、満タン検知センサによる遊技球の検知に基づく満タンエラーなどがある。なお、本実施形態に係るエラー状態の発生有無については、後述する遊技可能状態中に監視される。
これらのエラーの一部の発生条件を整理すると、主基板エラーは、上述の通り、乱数回路105の更新異常を示すエラー状態であり、当該更新異常が発生した場合に発生する。続いて、磁気エラーは、磁気検知センサによる磁気検知が500ms連続で発生した場合に発生するエラー状態であり、電波エラーは、電波検知センサによる電波検知回数(直前の電源投入からの累計回数)が計5回発生した場合に発生するエラー状態である。また、右打ちエラーは、通常時(普図低確)にゲートセンサ74が遊技球を3回検知した場合(当該検知回数は、最後の検知から1000ms経過でリセットされる)に発生するエラー状態であり、満タンエラーは、満タン検知センサがONとなっている場合、すなわち、満タン検知センサによって遊技球が検知されている場合に発生するエラー状態である。
また、本実施形態では、これらのエラー状態のうち、主基板エラー、磁気エラー、電波エラーを相対的に重要度が高いエラー状態(以下、単に「重要度が高いエラー状態」と称する)として扱っている。そのため、メインエラー制御手段165は、これらの重要度が高いエラー状態が発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理に加え、払出制御基板400に遊技球の発射を規制させる等の遊技を進行させないための遊技進行規制処理を実行する。
ここで、セキュリティ信号とは、遊技機外の機器(データ表示機やホールコンピュータ)に向けて遊技機10に設けられた外部端子盤(図示省略)から出力される信号の一種である。以降の説明を含め、セキュリティ信号をONにするとは、セキュリティ信号の出力を開始することを指し、セキュリティ信号をOFFにするとは、セキュリティ信号の出力を終了することを指す。また、本実施形態において、セキュリティ信号をOFFにする処理では、セキュリティ信号をONにしてからの経過時間を考慮していないが、当該経過時間を考慮、すなわち、セキュリティ信号をONにしてから一定時間経過する前にセキュリティ信号をOFFにしないようにしてもよい。なお、本実施形態では、磁気エラーおよび電波エラーが発生した場合には、セキュリティ信号をONにする処理を実行するも、払出制御基板400に上述の遊技進行規制処理を実行しないようにしてもよい。
また、これらの重要度が高いエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
さらに、これらの重要度が高いエラー状態は、電断復電によってのみ解除可能(当該エラー状態を終了させることが可能)であり、当該エラー状態に係るセキュリティ信号は、電断によりOFFの状態となる(電断までONの状態が維持される)。
なお、上述の重要度が高いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、他のエラー状態を設けてもよい。
一方、相対的に重要度が低いエラー状態(以下、単に「重要度が低いエラー状態」と称する)となる右打ちエラー、扉開放エラー、および満タンエラーは、遊技球の発射は規制されず、遊技の進行が可能な状態が維持される。なお、これらのエラー状態となった場合には、第1副制御基板200や第2副制御基板300によって、いずれのエラー状態が発生したかを特定可能な報知演出が実行される。
また、右打ちエラーは、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了し、扉開放エラーは、中枠開扉センサ76による中枠17の閉鎖状態の検知、または前枠開扉センサ77による前枠20の閉鎖状態の検知によって終了し、満タンエラーは、満タン検知センサによって遊技球が検知されなくなることで終了する。なお、これらのエラー状態の終了条件が充足された場合には、当該終了条件が充足されたことを示す演出制御コマンド(復帰コマンド)がメイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に格納される。
また、上述の重要度が低いエラー状態は一例であって、当該エラー状態として、大当り遊技中の大入賞口55が閉鎖状態となってから所定の時間が経過した以降に大入賞口センサ72によって遊技球が検知された場合に発生する異常入賞エラー等、他のエラー状態を設けてもよく、これらのエラー状態を設けた場合には、当該エラー状態に係る報知演出を実行する。なお、異常入賞エラーは、上述の右打ちエラーと同様に、当該エラー状態に係る報知演出の実行が終了したことで終了させればよい。
なお、本実施形態において、重要度が高いエラー状態は、上述の重要度が低いエラー状態よりも優先して実行される。
メインコマンド管理手段170は、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に演出制御コマンドが記憶されている場合に、当該演出制御コマンドを第1副制御基板200に向けて送信する。
なお、各演出制御コマンドは、原則として、メイン情報記憶手段160の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
復電処理実行手段175は、復帰状態設定手段176および遊技可能状態移行手段179を備える。
復帰状態設定手段176は、復電時にRAM103に異常があるか否か、当該復電の直前の電断時の状態、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態、および復電時の中枠開扉センサ76の状態に基づいて、復帰状態を設定する復帰状態設定処理を実行する。当該処理によって設定される復帰状態には、遊技停止状態および遊技可能状態(RAMクリア処理を伴う場合と、RAMクリア処理を伴わない場合とがある)がある。
具体的には、復電時にRAM103に異常がある場合には、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態および中枠開扉センサ76の状態に関わらず、遊技停止状態が設定される。また、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がON(押下された状態)であれば、復電時の中枠開扉センサ76がONであることを条件にRAMクリア処理が実行されて遊技可能状態が設定され(復電時の中枠開扉センサ76がOFFである場合には、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される)、復電時にRAM103に異常がなく、復電時のRAMクリアスイッチ43がOFF(押下されていない状態)であれば、RAMクリア処理が実行されずに遊技可能状態が設定される。なお、RAMクリア処理が実行された場合には、普図低確が設定されることとなる。
ここで、遊技停止状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行しない(当該センサの検知結果自体を見なくてもよい)ことで、遊技の進行が不可能となる復帰状態である。そして、遊技可能状態とは、各入賞口に設けられたセンサの検知結果に応じた処理を実行することで、遊技の進行が可能となる復帰状態である。
また、RAM103に異常があるか否かとは、復帰状態設定処理の先頭で行われるRAM異常チェック(具体的には、対象となる領域に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグが記憶されているか否か(バックアップフラグがONであるか否か)を判定し、当該バックアップフラグが記憶されている場合(当該バックアップフラグがONである場合)には、対象となる領域と当該領域に係るバックアップ情報領域に記憶されている補数のチェックサムを導出し、当該演算結果が0である場合には、対象となる領域が正常であると判断し、それ以外は、対象となる領域が異常であると判断する処理)をRAM103の遊技に係る領域に対して実行して判断される。
遊技可能状態移行手段179は、遊技可能状態が設定された場合に、遊技可能状態へ移行させる遊技可能状態移行処理を実行する。
具体的に説明すると、遊技可能状態移行処理では、セキュリティ信号の出力がONになっている場合には、セキュリティ信号の出力をOFFにする処理、およびデバイスの初期設定が実行される。
また、デバイスの初期設定では、払出制御基板400に遊技球の発射を許可するための発射許可コマンドの送信や、各入賞口への入球が有効となる状態の設定や、乱数回路105を起動させるためのデータの設定等の処理が実行される。
電断処理実行手段180は、電源制御基板500からの電断信号を受信したことに基づいて電断処理を実行する。
具体的には、RAM103のうちの遊技に係る領域に対しては、当該領域のチェックサムを導出し、当該チェックサムの補数をRAM103の遊技に係るバックアップ情報領域に記憶させる処理、および当該領域に対する電断処理が実行されたことを示すバックアップフラグをONにする(RAM103の遊技に係るバックアップ情報領域にバックアップフラグを記憶させる)処理を実行する。
第1副制御基板200は、図7に示すように、サブ乱数発生手段210、通常演出制御手段220、サブエラー制御手段230、ランプ制御手段240、可動役物制御手段245、音量調整手段250、輝度調整手段255、サブ情報記憶手段260、およびサブコマンド管理手段270を備えており、これらの手段は、図6を用いて説明した第1副制御基板200上の各制御構成によって実現されるものを機能的に表したものである。
ここで、サブ情報記憶手段260は、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。また、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドは、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶される。なお、以降の説明では、メインコマンド管理手段170から送信された演出制御コマンドが、サブコマンド管理手段270によってサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶されることを、単に、演出制御コマンドの受信と表現する場合がある。
サブ乱数発生手段210は、CPU201によってプログラム処理で更新される乱数(ソフトウェア乱数)を生成可能であり、通常演出制御手段220による各抽選(詳細は後述)が実行されるタイミングで乱数を取得する。
通常演出制御手段220は、演出モード制御手段221、演出ルート決定手段222、サブ保留制御手段223、先読み演出制御手段224、演出内容決定手段225、装飾図柄制御手段226、および大当り演出制御手段227を備える。
演出モード制御手段221は、遊技状態指定コマンドを受信した場合等に、主制御基板100側で管理された特図変動パターン導出状態との整合性をとるかたちで、演出モードの遷移を制御する。
本実施形態における演出モードには、通常モードと、大当りモードと、大当り高確モードと、がある。これらの演出モードの遷移については、後述する演出モード制御処理を用いて説明するが、特図変動パターン導出状態PA(普図低確)には主に通常モードが、大当り遊技には大当りモードが、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PC(いずれも普図高確)には大当り高確モードが、対応し、大当り高確モードは、通常モードよりも大当りが生起され易い。なお、演出モード制御処理は、遊技状態指定コマンドを受信した場合、および特図変動パターン導出状態PAに遷移後から続けて特図2に係る図柄変動が実行されるごとに実行される。
ここで、演出モードとは、現在設定されている演出モードの種類を遊技者が認識可能となるものであり、これは、例えば、演出モードに対応する背景画像がメイン表示部81に表示されることや、演出モードに対応するBGMがスピーカ33から出音されることによって実現される。
よって、遊技機10において、第一の遊技期間(大当り高確モード)は、第二の遊技期間よりも所定の特典(大当り)の付与に係る期待度が高い、と換言できる。
演出ルート決定手段222は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果(本実施形態では、特図変動パターン)に基づいて、今回保留された図柄変動に対応する演出ルートを決定(設定)する。なお、演出ルート決定手段222は、当該図柄変動に対応する特図変動パターンが上述の特図変動パターンHNP1であった場合には、事前判定コマンドが送信された場合に演出ルートは決定せず、図柄変動の開始時に、変動開始コマンドに含まれる特図変動パターン(特図変動パターンHNP1-A~特図変動パターンHNP1-D)に基づいて演出ルートを決定する。
ここで、演出ルートとは、図柄変動の開始から終了までの演出であって当該図柄変動における特図当否判定の結果を報知する演出の過程を規定するものであり、当該図柄変動で実行される演出の内容は、後述する演出内容決定手段225によって当該図柄変動に対応する演出ルートに従って決定されることとなる。
本実施形態では、通常モードにおいて、現在設定されている通常モードの種類に関わらず、図9(a)、図9(b)、図10(a)~図10(c)で示した特図変動パターンのそれぞれに対し、互いに異なる一の演出ルートが対応する。そして、これらの演出ルートは、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであること(大当りおよび小当りのいずれでもないこと)を報知するハズレ演出ルートと、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する大当り演出ルートに大別される。さらに、ハズレ演出ルートには、発展演出が実行されない非発展ハズレ演出ルートと、発展演出が実行される発展ハズレ演出ルートがある。ここで、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態(一つの図柄列を除いて装飾図柄が停止表示され、残りの図柄列が変動表示されている状態)となった以降に、主として、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出を指す。そして、本実施形態において、特図変動パターン導出状態PAにおける特図1に係る図柄変動では、発展演出A~発展演出Cの3種類が存在し、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCにおける時短残り2回までと、残変動では、発展演出D~発展演出Fの3種類が存在し、特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCにおける(時短中の)最後の図柄変動(特図2に係る図柄変動であり、「最終変動」と称する場合がある)では、発展演出Gの1種類が存在する。なお、これらの発展演出は、大当り演出ルートにおいても実行される。以下、各特図変動パターンに対応する演出ルートの内容を説明する。
ハズレ演出ルートに対応する発展演出(発展演出Cおよび発展演出Fを除いた発展演出)では、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りおよび小当りのいずれでもないことが報知される。一方、大当り演出ルートに対応する発展演出(発展演出A~発展演出G)では、ハズレ演出ルートに対応する発展演出と同様に、各発展演出に対応する一連の演出が実行され、その終盤に、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることが報知される。すなわち、発展演出Cおよび発展演出Fを除いた発展演出は、いずれも、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りあるか否かを報知する演出と言える。一方、発展演出Cまたは発展演出Fは、ハズレ演出ルートに対応しないため、これらの発展演出は、特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する演出と言える。
なお、本実施形態では、一の特図変動パターンに対して一の演出ルートが対応する。そのため、以降の説明では、特図変動パターンに対する演出ルートを、単に、特図変動パターンで表現する場合がある。ただし、一の特図変動パターンに対して複数の演出ルートを対応させてもよく、この場合には、決定された特図変動パターンに対応する複数の演出ルートから一の演出ルートを決定するようにすればよい。
特図変動パターンHNP1-A~特図変動パターンHNP1-D、特図変動パターンHRP、特図変動パターンHNP2に対応する演出ルートには、上述の非発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHNP1-A~特図変動パターンHNP1-D、および特図変動パターンHNP2には、装飾図柄がリーチ状態とならずに装飾図柄がバラケ目(すべての図柄列が停止され、各図柄列に同一の装飾図柄が停止されていない状態)で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、同一の装飾図柄とは、同一の数字を模した装飾図柄を指し、装飾図柄を構成する数字以外の部分(後述するキャラクタ画像等)が異なる態様であってもよい。同様に、異なる装飾図柄とは、異なる数字を模した装飾図柄を指す。
特図変動パターンHRPには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、後述する発展演出が実行されずに装飾図柄がバラケ目で停止表示されることで、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する演出ルートが対応する。ここで、疑似変動とは、発展演出が開始される前の期間において、一定のルールに基づいた装飾図柄の停止(例えば、「5図柄-7図柄-6図柄」のように、真ん中の図柄列に7図柄が停止した態様となる装飾図柄の停止)等で区切られる期間を指す。したがって、疑似変動の回数が2回となって初めて疑似変動が発生するとも言える。すなわち、リーチ状態を構成するまでの装飾図柄の変動が1回の場合には、疑似変動が発生しないと言うこともできるし、当該場合には、1回の疑似変動が実行されるとも言える。なお、本実施形態における疑似変動の最大回数は3回であるが、疑似変動の最大回数は、これに限らず、2以上の回数であれば、いずれの回数を採用してもよい。
特図変動パターンHSP1-A~特図変動パターンHSP3-B、特図変動パターンHSP-D、特図変動パターンHSP-E、および特図変動パターンHSP-Gには、上述の発展ハズレ演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンHSP-D、特図変動パターンHSP-E、および特図変動パターンHSP-Gには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP1-Aには発展演出Aが、特図変動パターンHSP1-Bには発展演出Bが、特図変動パターンHSP-Dには発展演出Dが、特図変動パターンHSP-Eには発展演出Eが、特図変動パターンHSP-Gには発展演出Gが、対応する。
特図変動パターンHSP2-Aおよび特図変動パターンHSP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP2-Aには発展演出Aが、特図変動パターンHSP2-Bには発展演出Bが、対応する。
特図変動パターンHSP3-Aおよび特図変動パターンHSP3-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果がハズレであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄がバラケ目で停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンHSP1-Aおよび特図変動パターンHSP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンHSP3-Aには発展演出Aが、特図変動パターンHSP3-Bには発展演出Bが、対応する。
特図変動パターンASP1-A~特図変動パターンASP3-B、特図変動パターンASP-D、特図変動パターンASP-E、および特図変動パターンASP-Gには、上述の大当り演出ルートが対応する。
具体的には、特図変動パターンASP1-A、特図変動パターンASP1-B、特図変動パターンASP-D、特図変動パターンASP-E、および特図変動パターンASP-Gには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP1-Aには発展演出Aが、特図変動パターンASP1-Bには発展演出Bが、特図変動パターンASP-Dには発展演出Dが、特図変動パターンASP-Eには発展演出Eが、特図変動パターンASP-Gには発展演出Gが、対応する。
特図変動パターンASP2-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、2回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP2-Aには発展演出Aが、特図変動パターンASP2-Bには発展演出Bが、対応する。
特図変動パターンASP3-Aおよび特図変動パターンASP2-Bには、3回の疑似変動を介して装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP1-Aおよび特図変動パターンASP1-Bと同様に、各特図変動パターンに対応する発展演出の種類は互いに異なり、特図変動パターンASP3-Aには発展演出Aが、特図変動パターンASP3-Bには発展演出Bが、対応する。
特図変動パターンASP-C、および特図変動パターンASP-Fには、疑似変動を介さずに装飾図柄がリーチ状態となり、その後、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであることを報知する発展演出が実行され、当該発展演出の終了後に装飾図柄が図柄揃いで停止表示される演出ルートが対応する。なお、特図変動パターンASP-Cには発展演出Cが、特図変動パターンASP-Fには発展演出Fが、対応する。
このように、本実施形態では、同一の発展演出を対応させることで、特図変動パターンHSP1-Aに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Aに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP1-Bに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP1-Bに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Aに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Aに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP2-Bに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP2-Bに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Aに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Aに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP3-Bに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP3-Bに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP-Dに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP-Dに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP-Eに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP-Eに係る演出ルートを、特図変動パターンHSP-Gに係る演出ルートに対して特図変動パターンASP-Gを対応づけている。これにより、対応づけられた演出ルートの演出同士の内容が開始から終了間際(当該演出ルートに係る発展演出によって特図当否判定の結果が示されるタイミング)まで一致することとなる。そのため、これらの発展演出(発展演出Cおよび発展演出Fを除く発展演出)が実行される図柄変動において、遊技者に大当りまたは小当りの当選に対する期待感を抱かせることができ、これらの発展演出が実行される演出ルートが決定される上述の特図変動パターンは、大当りまたは小当りの当選を期待させる特図変動パターンとも言うこともできる。
なお、特図変動パターンASP-Cおよび特図変動パターンASP-Fには、対応する発展ハズレ演出ルートが存在しない。そのため、図柄変動において発展演出Cまたは発展演出Fが実行された時点で、遊技者に大当りまたは小当りの当選を確定的に認識させることができる。したがって、当該特図変動パターンに対応する演出ルートは、大当りまたは小当りの当選が確定する演出ルートであると言えるし、当該特図変動パターンは、大当りまたは小当りの当選が確定する特図変動パターンであるとも言える。
また、図9(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-B)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、疑似変動の回数が同一となる範囲内において、発展演出Aが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、発展演出Bが実行される演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-B)の順に決定され易くなる。そして、上述の通り、発展演出Cは、大当り当選時にのみ実行される。
そのため、発展演出A、発展演出B、発展演出Cの順に大当りの当選に対する期待感を高めることができる。
同様に、図10(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、発展演出Dが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンHSP-D、発展演出Eが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンHSP-Eの順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りまたは小当りの場合には、発展演出Dが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンASP-D、発展演出Eが実行される演出ルートに対応する特図変動パターンASP-Eの順に決定され易くなる。そして、上述の通り、発展演出Fは、大当りまたは小当り当選時にのみ実行される。そのため、発展演出D、発展演出E、発展演出Fの順に大当りまたは小当りの当選に対する期待感を高めることができる。
さらに、図9(a)で示した通り、特図当否判定の結果がハズレの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンHSP3-A)の順に決定され難くなる。そして、特図当否判定の結果が大当りの場合には、同種の発展演出となる範囲において、疑似変動が発生しない演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP1-A)、疑似変動の回数が2回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP2-A)、疑似変動の回数が3回となる演出ルートに対応する特図変動パターン(例えば、特図変動パターンASP3-A)の順に決定され易くなる。
そのため、疑似変動が実行される回数が多くなるにつれて大当り当選の期待感を高めることができる。
また、上述の通り、特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンHSP-C、特図変動パターンASP1-A、特図変動パターンASP1-B、および特図変動パターンASP-Cは、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターンであり、特図変動パターンHSP2-A、特図変動パターンHSP2-B、特図変動パターンASP2-A、および特図変動パターンASP2-Bは、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンであり、特図変動パターンHSP3-A、特図変動パターンHSP3-B、特図変動パターンASP3-A、特図変動パターンASP3-Bは、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンである。
そのため、リーチ状態となるまでの時間は、疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン、2回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターン、3回の疑似変動でリーチ状態となる特図変動パターンの順に長くなる。ただし、特図変動パターンASP-Cが決定される図柄変動では、他の疑似変動を介さずにリーチ状態となる特図変動パターン(特図変動パターンHSP1-A、特図変動パターンHSP1-B、特図変動パターンASP1-A、および特図変動パターンASP1-B)よりもリーチ状態となるまでの時間が長い。
ところで、上述の説明において、発展演出とは、装飾図柄がリーチ状態となった以降に、主として、今回の図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出を指すと説明したが、発展演出Gについては、発展演出A~発展演出Fとは異なる。具体的には、発展演出Gは、今回の図柄変動(最終変動)に加え、最終変動中に保留されている特図2に係る図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出であり、この点が、発展演出A~発展演出Fとは異なる。
さらに、上述の通り、発展演出Gが、最終変動に加え、当該図柄変動中に保留されている特図2に係る図柄変動における特図当否判定の結果が大当りまたは小当りであるか否かを報知する演出である。そのため、詳細は後述するが、本実施形態では、最終変動中に特図2に係る図柄変動が保留されている場合には、大当り高確モードが、普図高確である特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCから、普図低確である特図変動パターン導出状態PAに跨って設定される。
サブ保留制御手段223は、保留コマンドを受信した場合(以下、単に、保留入賞の発生と表現する場合がある)に、当該コマンドに含まれる特図1保留カウンタと特図2保留カウンタの情報に基づいて、メイン表示部81の表示領域(後述する表示領域813等)に、特図1保留カウンタに対応する数の保留画像を表示させるための演出データを設定する。なお、保留画像とは、大当り遊技の期待度等の有利度を示唆する種々の態様に変化する保留先読み演出の対象となる画像である。
なお、本実施形態における保留画像の態様は、例えば、当該画像の色の違いで表現される。そして、保留画像の態様は、保留コマンドに続けて送信される事前判定コマンドに含まれる事前判定の結果、すなわち、当該保留画像に対応する図柄変動における特図当否判定において大当りと判定されるか否かを参照した抽選によって決定される。具体的には、決定され得る態様として、通常態様と特殊態様とが存在する。
先読み演出制御手段224は、事前判定コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる事前判定の結果に基づいて先読み演出の内容を決定する。
ここで、先読み演出とは、先読み対象の図柄変動が開始される前の一又は複数回の図柄変動に亘って、先読み対象の図柄変動における特図当否判定の結果に対する期待度や、先読み対象の図柄変動において実行される演出の内容を示唆する演出である。
特に、本実施形態では、先読み演出として、後述するプレミアキャラクタ画像への差し替えを実行可能に構成されており、当該演出の実行有無は、後述するキャラ昇格処理によって決定される。
演出内容決定手段225は、変動開始コマンドを受信した場合に、演出ルート決定手段222によって既に決定された演出ルートに従って今回の図柄変動において実行する演出の内容を決定する。
より具体的には、演出内容決定手段225は、図柄変動における演出実行タイミングごとの演出の内容(演出パターン)を、演出ルート決定手段222によって決定された演出ルートに対応する演出パターン抽選テーブルを用いた抽選等によって決定する。このようにすることで、決定された演出ルートに係る(に従って実行される)演出の内容を変えることができるとともに、一つの図柄変動における演出に繋がりを持たせることができる。また、同一の演出ルートが決定された場合であっても、実行される演出を多彩にすることもできる。
なお、演出の内容を決定するタイミングとしては、例えば、疑似変動の開始時(図柄変動の開始時を含む)があり、一の図柄変動において疑似変動の開始が複数回ある場合には、各疑似変動の開始時に当該抽選を実行する。
装飾図柄制御手段226は、変動開始コマンドを受信した場合に、決定された特図の停止図柄に基づいて、装飾図柄の最終的な停止図柄の組合せ(左図柄・中図柄・右図柄)を決定する。
具体的には、図柄A、図柄a、および図柄cには、偶数図柄揃いを、図柄B、図柄b、および図柄dには、奇数図柄揃いを、図柄Cおよび図柄eには、バラケ目を、対応させている。
なお、停止させる装飾図柄の組合せを特図の停止図柄に対応させるにあたっては、必ずしも上述の対応関係とする必要はない。例えば、図柄bに偶数図柄揃いを対応させる等、上述の対応関係に対して停止させる装飾図柄の組合せの期待度が高くならない組合せであれば、一部の場合(上述の対応関係となる割合よりも低い割合)で上述の対応関係とは異なる装飾図柄の組合せを採用してもよく、このような場合であっても、停止させる装飾図柄の組合せが特図の停止図柄と対応していると言える。
大当り演出制御手段227は、大当り開始コマンドを受信した場合に、当該コマンドに含まれる情報等に基づいて、大当り遊技中であることを報知する大当り演出の内容を決定する。なお、大当り演出には、大当り遊技の開始を報知する開始デモ演出、ラウンド遊技中であることを報知するラウンド演出、及び大当り遊技の終了を報知する終了デモ演出が存在する。
通常演出制御手段220は、第1副制御基板200が備える上述の手段によって決定された演出の内容に従って、各演出の実行タイミングで当該演出に対応する各デバイスの演出データを読み出す。なお、読み出した演出データに画像に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて画像制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。さらに、読み出した演出データに音響に係る演出データがある場合には、当該演出データに基づいて音響に関する音声制御コマンドを生成し、当該コマンドをサブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に格納する。
また、通常演出制御手段220は、大当り高確モードにおいて、最終変動、および最終変動において保留されている図柄変動のそれぞれに対応するキャラクタ画像を表示させるための演出データを読み出す。なお、詳細は後述するが、本実施形態では、遊技興趣の向上を目的として、大当り高確モードにおいて、大当りまたは小当りとなる図柄変動が複数個保留されている場合に、これらの図柄変動に対応するキャラクタ画像が昇格する(差し替えられる)割合を、保留されている位置によって異ならせている。
また、通常演出制御手段220は、演出モードの遷移、および演出モード中の遊技の進行に合わせて、遊技球の打ち出し方向を指示するための演出データを読み出す。
特に、本実施形態では、上述の通り、特図大当り高確モードが、普図高確から普図低確に跨って設定される。そして、上述の通り、演出モードと、種類に応じて普図抽選状態が異なる(推奨される遊技球の打ち出し方向が異なる)特図変動パターン導出状態とは、基本的に対応関係にあり、演出モードの種類は遊技者に認識され得る。そのため、遊技者に不利な遊技球の打ち出しをさせる虞があり、これに対し、通常演出制御手段220は、遊技球の打ち出し方向に関する指示報知(以下、単に「指示報知」と称する場合がある)に係る演出データの読み出しを段階的に行うことで、推奨される遊技球の打ち出し方向を遊技者に認識させ易くしている(詳細は後述)。
また、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴う場合)には、RAMクリア処理を伴って遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出し、復電時の復帰状態が遊技可能状態となった場合(RAMクリア処理を伴わない場合)には、RAMクリア処理を伴わずに遊技可能状態となったことを報知させるための演出データを読み出す。
さらに、通常演出制御手段220は、復電時の復帰状態が遊技停止状態となった場合には、遊技停止状態となったことに加え、RAMクリア処理の実行が必要となったことを報知させるための演出データを読み出す。
なお、これらの報知の詳細は省略するが、実行が開始されてから一定時間(例えば、30s)継続して実行されることが好ましく、当該報知を実行する演出デバイスは問わない。
サブエラー制御手段230は、エラーコマンドが送信された場合に、エラー演出パターンを決定し、当該エラー演出パターンに従ってエラー演出を実行するための演出データを読み出す。
なお、エラー演出は、図柄変動に係る変動演出よりも優先して実行される(エラー演出の実行によって変動演出の実行が規制される)。ここで、エラー演出が優先して実行されるとは、エラー演出の実行に係るデバイスと変動演出の実行に係るデバイスが同一のデバイスである場合に、当該デバイスにおいてエラー演出のみが実行される場合に限らず、当該デバイスにおいてエラー演出が変動演出よりも認識され易い態様で実行されることを含む。
また、サブエラー制御手段230は、独自に(メインエラー制御手段165と独立して)遊技機10がエラー状態であるか否かを判定し、エラー状態であると判定した場合にエラー演出を実行する演出データを読み出すようにしてもよく、当該エラー状態としては、例えば、普図低確時におけるゲート63の入賞回数に基づいて判定される右打ちエラー状態がある。
ランプ制御手段240は、枠ランプ35等の各種ランプの点灯を制御するためのランプ制御データを保持しており、例えば、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに枠ランプ35に対応する演出データがある場合には、ランプ制御手段240は、当該演出データに基づいてランプ制御データを読み出し、読み出したランプ制御データを、枠ランプ35へ送信する。
可動役物制御手段245は、通常演出制御手段220によって読み出された演出データに可動役物に対応する演出データがある場合には、当該演出データに基づいてROM202から可動装飾体22およびサブ表示部82の可動を制御するための可動制御データを読み出し、読み出した可動制御データを可動装飾体22およびサブ表示部82へ送信し、可動装飾体22およびサブ表示部82の可動を制御する。
音量調整手段250は、音量を調整する音量調整処理、および上述の音量調整コマンドを生成する音量調整コマンド生成処理を実行する。
音量調整処理とは、復電時または音量調整操作(上カーソルボタン38aまたは下カーソルボタン38bに対する操作)がなされた場合に実行される処理である。
復電時に実行される音量調整処理では、復電時の音量調整部83の段階によって復電時における初期の音量が設定される。より具体的には、当該処理では、復電時の音量調整部83の段階が音量大である場合には、特定の音声再生チャネル(本実施形態では、音声再生チャネルCH1、および音声再生チャネルCH2)を除いた音声再生チャネルの音量に音量10が設定され、復電時の音量調整部83の段階が音量中である場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に音量5が設定され、復電時の音量調整部83の段階が音量小である場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に音量1が設定される。なお、当該音量調整処理は、復電時に限らず、直近の図柄変動の終了からあらかじめ定められた時間経過したことに基づいて実行されてもよく、この場合には、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルの音量(現在の音量)が音量調整部83の現在の段階に対応する音量よりも小さい場合にのみ実行されるようにしてもよい。
また、音量調整操作がなされた場合に実行される音量調整処理では、当該音量調整操作に基づいて現在の音量が更新される。より具体的には、当該処理では、当該処理が上カーソルボタン38aの操作によって実行された場合には、特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に、音量10を上限として当該処理の前に設定されていた音量よりも1段階大きい音量が設定され、当該処理が下カーソルボタン38bの操作によって実行された場合には、音量1を下限として特定の音声再生チャネルを除いた音声再生チャネルの音量に、当該処理の前に設定されていた音量よりも1段階小さい音量が設定される。なお、音量調整操作がなされた場合に実行される音量調整処理は、後述する輝度調整処理とは異なり、図柄変動が実行されているか否かに関わらず実行される。
ここで、音量調整処理において音声再生チャネルに音量が設定されるとは、RAM203の音声再生チャネルに対応する記憶領域に音量が設定されることを指し、当該記憶領域に音量が設定された場合には、音量調整コマンド生成処理によって当該音声再生チャネルの音量調整に対応する音量調整コマンドが生成され、その後、当該コマンドが音声制御基板310に向けて送信される。
上述の通り、本実施形態では、特定の音声再生チャネルに係る音量調整が行われない。したがって、特定の音声再生チャネルに係る音声データは、音量調整部83の段階や音量調整操作の結果に依存しない音量(本実施形態では、最大の音量である音量10)で再生されることとなる。本実施形態では、上述のエラー状態(重要度が高いエラー状態、重要度が低いエラー状態)の発生に基づくエラー演出に係る音声は、特定の音声再生チャネルによって再生される。
一方、上述の発展演出中に出音される楽曲や指示報知に係る音声は、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルによって再生される。
なお、重要度が低いエラー状態の発生に基づくエラー演出に係る音声については、特定の音声再生チャネルを除く音声再生チャネルによって再生されてもよい。
輝度調整手段255は、輝度を調整する輝度調整処理、および上述の輝度調整コマンドを生成する輝度調整コマンド生成処理を実行する。
輝度調整処理とは、復電時、または図柄変動が実行されていない状態において輝度調整操作(左カーソルボタン38cまたは右カーソルボタン38dに対する操作)がなされた場合に実行される処理である。
復電時に実行される輝度調整処理では、復電時の輝度調整部84の段階によって復電時における初期の輝度が設定される。より具体的には、当該処理では、復電時の輝度調整部84の段階が輝度高である場合には、輝度10が設定され、復電時の輝度調整部84の段階が輝度中である場合には、輝度5が設定され、復電時の輝度調整部84の段階が輝度低である場合には、輝度1が設定される。なお、当該輝度調整処理は、復電時に限らず、最新の図柄変動の終了からあらかじめ定められた時間経過したことに基づいて実行されてもよく、この場合には、現在の輝度が輝度調整部84の現在の段階に対応する輝度よりも小さい場合にのみ実行されるようにしてもよい。
また、輝度調整操作がなされた場合に実行される輝度調整処理では、当該輝度調整操作に基づいて現在の輝度が更新される。より具体的には、当該処理では、当該処理が右カーソルボタン38dの操作によって実行された場合には、輝度10を上限として当該処理の前に設定されていた輝度よりも1段階大きい輝度が設定され、当該処理が左カーソルボタン38cの操作によって実行された場合には、輝度1を下限として当該処理の前に設定されていた輝度よりも1段階小さい輝度が設定される。
ここで、輝度調整処理において輝度が設定されるとは、RAM203の輝度に対応する記憶領域に輝度が設定されることを指し、当該記憶領域に輝度が設定された場合には、輝度調整コマンド生成処理によって調整後の輝度を特定可能な輝度調整コマンドが生成され、その後、当該コマンドが第2副制御基板300に向けて送信される。
また、本実施形態では、図柄変動が実行されていない状態における音量調整操作がなされたことによって音量調整処理が実行された場合には、音量調整音が出音される(音量調整音に係る演出データが設定される)とともに、メイン表示部81に音量調整表示が実行される(音量調整表示に係る演出データが設定される)。一方、図柄変動が実行されている状態における音量調整操作がなされたことによって音量調整処理が実行された場合には、音量調整音は出音されずに、メイン表示部81によって音量調整表示が実行される。
なお、音量調整音は、音量調整処理によって調整された後の音量で出音されることで、調整後の音量を実際に聞かせて当該音量を認識させるものである。さらに、音量調整表示は、音量調整処理によって調整された後の音量の段階(音量1~音量10のいずれか)を特定可能な表示であり、これにより調整後の音量の段階を視覚的に認識させるものである。
さらに、本実施形態では、図柄変動が実行されていない状態において輝度調整操作がなされたことによって輝度調整処理が実行された場合には、輝度調整音が出音される(輝度調整音に係る演出データが設定される)とともに、メイン表示部81に輝度調整表示が実行される(輝度調整表示に係る演出データが設定される)。
なお、輝度調整音は、聴覚を通して輝度調整処理によって輝度が調整されたことを認識させるものであり、当該音声は、輝度調整処理によって調整された輝度によって出音に係る音量が変化しない。さらに、輝度調整表示は、輝度調整処理によって調整された後の輝度の段階(輝度1~輝度10のいずれか)を特定可能な表示であり、これにより調整後の輝度の段階を視覚的に認識させるものである。
サブ情報記憶手段260は、上述の通り、第1副制御基板200が備える手段によって読み出されたデータや、当該手段における演算によって導出されたデータ等を各々に対応する格納領域に一時的に記憶する手段である。
サブコマンド管理手段270は、主制御基板100から送信された演出制御コマンドを受信し、受信した演出コマンドをサブ情報記憶手段260の受信コマンド格納領域に記憶させる、また、サブコマンド管理手段270は、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に画像制御コマンドが記憶されている場合には、当該画像制御コマンドを第2副制御基板300に向けて送信する。さらに、サブコマンド管理手段270は、当該格納領域に音声制御コマンドまたは音量調整コマンドが記憶されている場合には、これらのコマンドを音声制御基板310に向けて送信される。なお、これらのコマンドは、原則として、サブ情報記憶手段260の送信コマンド格納領域に記憶された順番に従って送信される。
以上説明した通り、本実施形態に係る遊技機10は、遊技興趣の向上を目的として、大当り高確モードにおいて、大当りまたは小当りとなる図柄変動が複数個保留されている場合には、これらの図柄変動に対応するキャラクタ画像が昇格する(差し替えられる)割合を、保留されている位置によって異ならせている。以下、図12~図21を用いて、当該機能を具体的に説明する。
<演出モード制御処理について>
まず、図12を用いて、演出モードの遷移を制御する演出モード制御処理の詳細を説明する。図12は、演出モード制御処理のフローを示す図であり、上述の通り、当該処理は、演出モード制御手段221によって実行される。
最初のステップS202では、現在の特図変動パターン導出状態が特図変動パターン導出状態PAであるか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS204に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS208に進む。
ステップS204では、特図2保留カウンタ>0であるか否かが判定され、当該条件が充足された場合には演出モード制御処理を終了し、当該条件が充足されなかった場合にはステップS206に進む。
ステップS206では、通常演出モードを設定し、演出モード制御処理を終了する。
ステップS208では、大当り遊技中であるか否かが判定され、当該条件が充足された場合にはステップS210では、大当りモードを設定し、演出モード制御処理を終了する。
ステップS212では、大当り高確モードを設定し、演出モード制御処理を終了する。
このように、本実施形態では、大当り遊技には、大当りモードが、特図変動パターン導出状態PBおよび特図変動パターン導出状態PCには、大当り高確モードが対応する。そして、特図変動パターン導出状態PAに遷移したタイミングにおいて、特図2に係る図柄変動が保留されている場合には、大当り高確モードが、普図高確である特図変動パターン導出状態PBまたは特図変動パターン導出状態PCから、普図低確である特図変動パターン導出状態PAに跨って設定される。
<大当り高確モードにおけるキャラクタ画像の表示について>
次に、図13~図18を用いて、大当り高確モードにおけるキャラクタ画像の表示について詳細を説明する。
なお、図13は、大当り高確モードから通常モードに遷移するにあたっての遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートであり、図14(a)~図14(c)、図15(a)~図15(c)、図16(a)および図16(b)は、図13で示される各タイミングにおけるメイン表示部81の表示内容を示す図である。さらに、図17は、大当り高確モードの最終変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートであり、図18は、大当り高確モードの残変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートである。
まず、図13を用いて、最終変動および残変動(最終変動中に保留されている図柄変動であり、以下の説明では、保留されている図柄変動を、単に、保留と称する場合がある)における特図当否判定の結果がいずれもハズレ(大当りまたは小当りではない)となることで大当り高確モード(この例では、特図変動パターン導出状態PB)から通常モードに遷移する際の遊技状態モードおよび演出モードの遷移と、キャラクタ画像の表示の流れを説明する。なお、当該説明を行うにあたっては、タイミングt1~タイミングt14の順にタイミングを区切って説明し、当該説明では、必要に応じて、図14(a)~図14(c)、図15(a)~図15(c)、図16(a)および図16(b)を参照することとする。
また、図13に係るタイミングチャートは、タイミングの前後関係を示すものであり、各タイミング間の相対的な長さを示すものではない。
さらに、図14(a)~図14(c)、図15(a)~図15(c)、図16(a)および図16(b)では、メイン表示部81に表示される背景画像は省略している。また、後述する表示領域812に表示される装飾図柄に係る図柄列は、メインとなる装飾図柄に係る図柄列とは異なり、キャラクタ画像の表示や発展演出の実行等によってメインとなる装飾図柄に係る図柄列が表示されない場合に装飾図柄に係る図柄列の変動状況を示すものである。ただし、このメインとなる装飾図柄に係る図柄列とは異なる装飾図柄に係る図柄列は、メインとなる装飾図柄に係る図柄列が表示されている場合には、表示領域812に表示されてもよいし、表示領域812表示されなくてもよい。
図13におけるタイミングt1では、普図低確(特図変動パターン導出状態PA)において大当り遊技が生起され、大当り遊技(普図低確)が開始されるとともに、演出モードが通常モードから大当りモードに遷移する。そして、大当り遊技は、右打ちが推奨される。そのため、タイミングt1では、右打ちを促す右打ち指示が開始される。この右打ち指示の開始は、本実施形態における指示報知の一つに該当し、これにより、遊技者による右打ちの実行を促すことができる。
なお、以降の説明では、当該大当り遊技終了時点で、特図に係る図柄変動が保留されていないことを前提とする。
タイミングt2では、大当り遊技(普図低確)が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が開始されるとともに、大当りモードが終了して大当り高確モードに遷移する。この際、メイン表示部81には、キャラクタ画像が表示されるキャラクタ表示枠画像wgが表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。
より具体的には、図14(a)に示すように、タイミングt2では、メイン表示部81における表示領域813に、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5が表示されている。なお、タイミングt2では、未だ特図2に係る図柄変動が保留されていないため、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のいずれにもキャラクタ画像が表示されていない。
また、タイミングt2では、メイン表示部81の表示領域811に、右打ち指示である、「右打ち」との文字と、第2流路Yの方向を示す矢印が表示されている。
さらに、上述の通り、この時点では未だ図柄変動が開始されていないため、表示領域812には、直前に実行されていた大当り遊技に係る装飾図柄の組合せ(この例では、4図柄で構成される図柄揃い)が表示されている。
タイミングt3では、タイミングt2から数えて1回目の特図2の入賞(第2始動口への入賞)が発生しており、現在の特図変動パターン導出状態PBであるため、最終変動が開始される。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt3では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図14(b)に示すように、タイミングt3では、表示領域813に表示されているキャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のうちの最終変動に対応するキャラクタ表示枠画像wg1に、最終変動に対応するキャラクタであるキャラAを示すキャラクタ画像が表示される。なお、本実施形態では、後述のキャラクタ表示枠画像wg2~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されるキャラクタ画像も含め、特図2の入賞時に表示されるキャラクタ画像は、対応する特図2の入賞に係る図柄変動の当否判定または事前判定の結果に関わらず、あらかじめ定められた一の態様となる。すなわち、特図2の入賞時に表示されるキャラクタ画像は、当否判定の結果を示唆する態様とはならない。
また、タイミングt3では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動が開始されているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt4では、タイミングt2から数えて2回目の特図2の入賞が発生している。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt4では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図14(c)に示すように、タイミングt4では、表示領域813に表示されているキャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のうちの2回目の特図2の入賞に係る図柄変動に対応するキャラクタ表示枠画像wg2に、当該図柄変動に対応するキャラクタであるキャラBを示すキャラクタ画像が新たに表示され、キャラクタ表示枠画像wg1のキャラクタ画像の表示は維持されている。
また、タイミングt4では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動が行われているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt5では、タイミングt2から数えて3回目の特図2の入賞が発生している。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt5では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図15(a)に示すように、タイミングt5では、表示領域813に表示されているキャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のうちの3回目の特図2の入賞に係る図柄変動に対応するキャラクタ表示枠画像wg3に、当該図柄変動に対応するキャラクタであるキャラCを示すキャラクタ画像が新たに表示され、キャラクタ表示枠画像wg1およびキャラクタ表示枠画像wg2のキャラクタ画像の表示は維持されている。
また、タイミングt5では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動が行われているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt6では、タイミングt2から数えて4回目の特図2の入賞が発生している。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt6では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図15(b)に示すように、タイミングt6では、表示領域813に表示されているキャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のうちの4回目の特図2の入賞に係る図柄変動に対応するキャラクタ表示枠画像wg4に、当該図柄変動に対応するキャラクタであるキャラDを示すキャラクタ画像が新たに表示され、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg3のキャラクタ画像の表示は維持されている。
また、タイミングt6では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動が行われているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt7では、タイミングt2から数えて5回目の特図2の入賞が発生し、特図2保留カウンタが上限値に達する。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt7では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図15(c)に示すように、タイミングt7では、表示領域813に表示されているキャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のうちの5回目の特図2の入賞に係る図柄変動に対応するキャラクタ表示枠画像wg5に、当該図柄変動に対応するキャラクタであるキャラEを示すキャラクタ画像が新たに表示され、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg4のキャラクタ画像の表示は維持されている。
また、タイミングt7では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動が行われているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt8では、タイミングt7で表示されていたキャラクタ画像の表示が維持され、タイミングt7において特図2保留カウンタが上限値に達したため、満タン報知が新たに実行される。なお、タイミングt8では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図16(a)に示すように、タイミングt8では、表示領域813の中心に「キャラ集結!」との文字を有する楕円形状の満タン報知画像mgが表示される。当該画像の表示は、上記満タン報知に相当し、当該報知は、本実施形態における指示報知の一つに該当し、これにより、遊技者による右打ちの実行を抑えることができる。
なお、この時点では、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示は維持され、満タン報知画像mgは、これらのキャラクタ画像の手前に重ねて表示されている。また、満タン報知画像mgの表示開始タイミングは、タイミングt7、すなわち、特図2保留カウンタが上限値に達したタイミングと同一のタイミングであってもよい。ただし、当該表示開始タイミングは、本実施形態のように、タイミングt8、すなわち、特図2保留カウンタが上限値に達したタイミングよりも後のタイミングであって、最終変動が終了するタイミングよりも手前のタイミングであることが好ましい。特に、当該表示開始タイミングは、後述するタイミングt10よりも手前のタイミングであることがより好ましい。
また、この時点では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動(特図2に係る図柄変動)が実行中であるため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt9では、タイミングt8で開始された満タン報知が終了する。この際、タイミングt8で表示されていたキャラクタ画像の表示が維持されている。また、右打ち指示も維持されている。なお、タイミングt15では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されるとともに、大当り高確モードが維持されている。
より具体的には、図16(b)に示すように、タイミングt9では、メイン表示部81の表示領域に表示されていた「キャラ集結!」との文字を楕円形状の画像が非表示となっている。
なお、この時点では、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示は維持されている。また、満タン報知画像mgの表示終了タイミングは、後述するタイミングt10よりも手前のタイミングであることが好ましい。
また、この時点では、表示領域811に、右打ち指示に係る表示がなされている。
さらに、この時点では、最終変動(特図2に係る図柄変動)が実行中であるため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示されている。
タイミングt10は、最終変動が開始されてから10秒が経過したタイミングであり、当該タイミングの後には、当該最終変動に対応する発展演出が開始され、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示が一時中断される。ここで、上記した10秒は、遊技球の発射間隔(本実施形態では、約0.6秒)を考慮し、普図高確において特図2保留カウンタを上限値に到達するために要する十分な時間であるが、当該時間は、当該機能を有する範囲において適宜設定してよい。
なお、詳細は後述するが、当該タイミングでは、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されているキャラクタ画像のうちの、対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなるキャラクタ画像を昇格させるか否かを決定するキャラ昇格処理が実行される。そして、当該処理によって昇格対象となったキャラクタ画像はプレミアキャラクタ画像(後述するキャラF)に差し替えられる。ただし、図13に示す例では、最終変動および残変動における特図当否判定の結果がいずれもハズレとなるため、タイミングt10においてキャラクタ画像の差し替えは行われない。
タイミングt11では、最終変動が終了し、当該図柄変動に係る特図が停止している確定停止期間が開始される。この際、タイミングt1で開始された右打ち指示に係る表示が終了する。これは、本実施形態における指示報知の一つに該当し、これにより、遊技者による右打ちの実行を抑えることができる。なお、後述する左打ち指示とは異なり、右打ち指示に係る表示の終了には、スピーカ33による音声の出音が伴わない。これは、上述の満タン報知についても同様である。
また、この時点では、最終変動が終了して確定停止期間となっているため、表示領域812には、バラケ目を構成した装飾図柄に係る図柄列が表示される。
なお、タイミングt11では、最終変動が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)から普図低確(特図変動パターン導出状態PA)に遷移するが、大当り高確モードは維持されている。
タイミングt12では、タイミングt11で開始された確定停止期間が終了し、残変動が開始される。なお、タイミングt12では、普図低確(特図変動パターン導出状態)が維持されるとともに、大当り高確モードが維持される。
なお、タイミングt12以降の残変動が開始されるごとに、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示が再開され、その後の当該残変動では、当該残変動に対応する発展演出が開始されるため、これらのキャラクタ画像の表示が再び一時中断される。
さらに、タイミングt12では、確定停止期間が終了して残変動が開始されているため、表示領域812には、装飾図柄に係る図柄列のすべてが変動している様子が表示される。
また、本実施形態では、右打ち指示の終了タイミングをタイミングt11としているが、タイミングt12で右打ち指示を終了させるようにしてもよい。
タイミングt13では、残変動のすべてが終了し、普図低確(特図変動パターン導出状態PA)が維持され、演出モードが大当り高確モードから通常モードに遷移する。そして、第2流路Yへの遊技球の発射を促す左打ち指示が開始される。
より具体的には、タイミングt13では、メイン表示部81の表示領域の中心に、「左打ちに戻してください」との文字が表示される。当該文字の表示は、本実施形態における指示報知の一つに該当し、これにより、遊技者による左打ちの実行を促すことができる。なお、当該指示報知では、メイン表示部81の表示領域における表示だけでなく、スピーカ33によって「左打ちに戻してください」との音声も出音される。
また、この時点では、残変動のすべてが終了しているため、表示領域812には、バラケ目を構成した装飾図柄に係る図柄列が表示される。
なお、本実施形態において、左打ち指示は、演出モードが大当り高確モードから通常モードに遷移したタイミングで実行されるが、当該指示報知は、当該タイミングに限らず、演出モードが大当り高確モードから通常モードに遷移したことに基づいて実行されさえすれば、そのタイミングは問わない。
タイミングt14では、タイミングt13で開始された左打ち指示が終了する。この際、普図低確(特図変動パターン導出状態)が維持されるとともに、通常モードが維持される。
より具体的には、タイミングt14では、メイン表示部81の表示領域に表示されていた「左打ちに戻してください」との文字が非表示となっている。これにより、左打ちの実行を促した後のメイン表示部81に係る表示を認識させ易くすることができる。
また、この時点では、タイミングt13と同様に、残変動のすべてが終了しているため、表示領域812には、バラケ目を構成した装飾図柄に係る図柄列が表示される。
このように、本実施形態では、大当り高確モードにおいて、特図2保留カウンタが上限値に達するまで、特図2の入賞が発生するごとに当該入賞に対応する図柄変動に対応する種類のキャラクタ画像を、メイン表示部81における表示領域の各図柄変動に対応する位置(キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5)に表示する。そのため、遊技者は、キャラクタ画像の種類、またはキャラクタ画像が表示される位置によって、当該キャラクタ画像がどの保留に対応しているかを識別することができる。なお、これは、後述する通常モードにおける特図1に係る保留においても同様である。
そして、詳細は後述するが、これらのキャラクタ画像は、対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が大当りまたは小当りである場合に、当該キャラクタ画像が昇格し得る。
また、上述の説明では省略したが、本実施形態では、右打ちを促した後に左打ちを促す際に、右打ちの実行を抑える指示報知を挟むにあたり、当該指示報知として、満タン報知を開始した後に、右打ち指示を終了している。そして、満タン報知の実行を開始してから右打ち指示を終了するまでの期間が、右打ち指示を終了してから左打ち指示が開始されるまでの期間よりも短い期間となるように、各タイミングを設けている。
これにより、右打ちの実行を抑える指示報知(右打ち指示の終了、または満タン報知)を認識させ易くすることができる。さらには、右打ち指示の終了から左打ち指示の実行が開始されるまでの期間に亘って遊技に集中させることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態のように、満タン報知の実行を開始してから右打ち指示を終了するまでの期間が、右打ち指示を終了してから左打ち指示が開始されるまでの期間よりも短い期間となるように、各タイミングを設けていることが好ましい。ただし、前者の期間が、後者の期間よりも短い期間となる場合があれば、右打ち指示の終了から左打ち指示の実行が開始されるまでの期間に亘って遊技に集中させることができる場合がある。
また、上述の通り、右打ち指示に係る表示の終了および満タン報知には、メイン表示部81の表示領域における表示が行われるが、スピーカ33による音声の出音が伴わない。一方、左打ち指示には、メイン表示部81の表示領域における表示に加え、スピーカ33による音声の出音も伴う。そのため、指示報知に係るデバイスの数を段階的に増やし、推奨される遊技球の打ち出し方向をより認識させ易くすることができる。
ここで、デバイスの数とは、第1副制御基板200によって一体的に制御されるデバイスの数であってもよい。ただし、視覚と聴覚等、知覚される感覚器官の種類数であることが好ましい。
また、当該効果を奏するにあたっては、右打ち指示に係る表示の終了および満タン報知と、左打ち指示との双方で、枠ランプ35等によるランプ点灯等の双方の報知で共通のデバイスによる報知を伴っていてもよい。
また、図13では、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PBが開始される例を説明したが、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合については、最終変動の手前の変動までは、大当り遊技の終了後から開始された右打ち指示が維持される一方、上述の満タン報知は実行されない。そして、最終変動の開始以降については、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PBが開始される場合と同様である。そのため、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合についての説明は省略する。
ただし、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合には、最終変動の手前でも特図2に係る図柄変動は実行されるため、直近の大当り遊技の終了後を基準として、右打ち指示の終了タイミング、および満タン報知の実行タイミングが異なる。より具体的には、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合には、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PBが開始される場合よりも、直近の大当り遊技の終了後を基準として、右打ち指示の終了タイミング、および満タン報知の実行タイミングが遅くなる。
これにより、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合において、直近の大当り遊技の終了タイミングから、右打ち指示の終了タイミングまたは満タン報知の実行タイミングまでの期間における遊技を楽しませることができる。
続いて、図17および図18を用いて、大当り高確モード中に大当り遊技が生起される場合における遊技状態および演出モードの遷移について説明する。なお、以降の説明では、図13に示した遊技状態および演出モードの遷移との差異がある部分を中心に説明し、当該差異がない部分については、必要に応じて説明を省略する。さらに、図17は、大当り高確モードの最終変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートであり、図18は、大当り高確モードの残変動において大当り遊技が生起される場合の遊技状態および演出モードの遷移を示すタイミングチャートである。
図17におけるタイミングt21では、普図低確(特図変動パターン導出状態PB)において大当り遊技が生起され、大当り遊技が開始されるとともに、演出モードが通常モードから大当りモードに遷移する。そのため、タイミングt21では、右打ちを促す右打ち指示が開始される。これにより、遊技者による右打ちの実行を促すことができる。
なお、以降の説明では、図13に示す例と同様に、当該大当り遊技終了時点で、特図に係る図柄変動が保留されていないことを前提とする。
タイミングt22では、上述のタイミングt2と同様に、大当り遊技(普図低確)が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が開始されるとともに、大当りモードが終了して大当り高確モードに遷移する。この際、メイン表示部81には、キャラクタ画像が表示されるキャラクタ表示枠画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。
タイミングt23では、上述のタイミングt3と同様に、タイミングt22から数えて1回目の特図2の入賞(第2始動口への入賞)が発生しており、現在の特図変動パターン導出状態PBであるため、最終変動が開始される。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt23では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt24では、上述のタイミングt8と同様に、上述のタイミングt7に相当するタイミングで表示されていたキャラクタ画像の表示が維持され、上述のタイミングt7に相当するタイミングで特図2保留カウンタが上限値に達したため、満タン報知が新たに実行される。なお、タイミングt24では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt25では、上述のタイミングt9と同様に、タイミングt24で開始された満タン報知が終了する。この際、タイミングt24で表示されていたキャラクタ画像の表示が維持されている。また、右打ち指示も維持されている。なお、タイミングt15では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されるとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt26は、上述のタイミングt10と同様に、最終変動が開始されてから10秒が経過したタイミングであり、当該タイミングでは、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されているキャラクタ画像のうちの、対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなるキャラクタ画像を昇格させるか否かを決定するキャラ昇格処理が実行される。なお、当該タイミングの後には、当該最終変動に対応する発展演出が開始され、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示が一時中断される。
タイミングt27では、上述のタイミングt11と同様に、最終変動が終了し、当該図柄変動に係る特図が停止している確定停止期間が開始される。
なお、図17に示す例では、最終変動によって大当り遊技が生起され、確定停止期間の終了後に大当り遊技が開始されるため、この際、タイミングt21で開始された右打ち指示が維持される。なお、タイミングt27では、最終変動が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)から普図低確に遷移するが、大当り高確モードは維持されている。
タイミングt28では、タイミングt27で開始された確定停止期間が終了し大当り遊技(普図低確)が開始される。なお、タイミングt28では、普図低確が維持される一方、演出モードは大当り高確モードから大当りモードに遷移する。
タイミングt29では、タイミングt22と同様に、大当り遊技(普図低確)が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が開始されるとともに、大当りモードが終了して大当り高確モードに遷移する。この際、右打ち指示は維持されている。
図18におけるタイミングt31では、普図低確(特図変動パターン導出状態PB)において大当り遊技が生起され、大当り遊技が開始されるとともに、演出モードが通常モードから大当りモードに遷移する。そのため、タイミングt31では、右打ちを促す右打ち指示が開始される。これにより、遊技者による右打ちの実行を促すことができる。
なお、以降の説明では、図13に示す例と同様に、当該大当り遊技終了時点で、特図に係る図柄変動が保留されていないことを前提とする。
タイミングt32では、上述のタイミングt2と同様に、大当り遊技(普図低確)が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が開始されるとともに、大当りモードが終了して大当り高確モードに遷移する。この際、メイン表示部81には、キャラクタ画像が表示されるキャラクタ表示枠画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。
タイミングt33では、上述のタイミングt3と同様に、タイミングt32から数えて1回目の特図2の入賞(第2始動口への入賞)が発生しており、現在の特図変動パターン導出状態PBであるため、最終変動が開始される。この際、メイン表示部81には、当該入賞に対応するキャラクタ画像が表示される。さらに、このタイミングでは、右打ち指示は維持されている。また、タイミングt33では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt34では、上述のタイミングt8と同様に、上述のタイミングt7に相当するタイミングで表示されていたキャラクタ画像の表示が維持され、上述のタイミングt7に相当するタイミングで特図2保留カウンタが上限値に達したため、満タン報知が新たに実行される。なお、タイミングt34では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されているとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt35では、上述のタイミングt9と同様に、タイミングt34で開始された満タン報知が終了する。この際、タイミングt34で表示されていたキャラクタ画像の表示が維持されている。また、右打ち指示も維持されている。なお、タイミングt15では、普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が維持されるとともに、大当り高確モードが維持されている。
タイミングt36は、上述のタイミングt10と同様に、最終変動が開始されてから10秒が経過したタイミングであり、当該タイミングでは、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されているキャラクタ画像のうちの、対応する図柄変動に係る特図当否判定の結果が大当りまたは小当りとなるキャラクタ画像を昇格させるか否かを決定するキャラ昇格処理が実行される。なお、当該タイミングの後には、当該最終変動に対応する発展演出が開始され、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5のキャラクタ画像の表示が一時中断される。
タイミングt37では、最終変動が終了し、当該図柄変動に係る特図が停止している確定停止期間が開始される。この際、タイミングt31で開始された右打ち指示が終了する。なお、タイミングt37では、最終変動が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)から普図低確(特図変動パターン導出状態PA)に遷移するが、大当り高確モードは維持されている。
タイミングt38では、タイミングt37で開始された確定停止期間が終了し、残変動が開始される。なお、タイミングt38では、普図低確(特図変動パターン導出状態)が維持されるとともに、大当り高確モードが維持される。
タイミングt39では、残変動中に大当り遊技が生起され、大当り遊技(普図低確)が開始される。この際、普図低確が維持され、演出モードが大当り高確モードから大当りモードに遷移する。そして、右打ち指示が新たに開始される。
タイミングt40では、タイミングt32と同様に、大当り遊技(普図低確)が終了して普図高確(特図変動パターン導出状態PB)が開始されるとともに、大当りモードが終了して大当り高確モードに遷移する。この際、右打ち指示は維持されている。
このように、本実施形態では、最終変動または残変動(大当り高確モード)において大当り遊技が生起された場合には、当該大当り遊技に係る大当りモードの終了後に、再び大当り高確モードが設定される。言い換えれば、最終変動および残変動において大当り遊技が生起されなかった場合には、演出モードが大当り高確モードから通常モードに遷移する。
また、特図変動パターン導出状態PBから特図変動パターン導出状態PAへの遷移は、特図変動パターン導出状態PBにおける図柄変動に係る特図当否判定の結果がすべてハズレとなった場合(大当り遊技が生起されない場合)に実現される。
なお、図13に係る説明と同様に、図17および図18に係る説明では、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PBが開始される例を説明したが、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合については、最終変動の手前の変動までは、大当り遊技の終了後から開始された右打ち指示が維持される一方、上述の満タン報知は実行されない。そして、最終変動の開始以降については、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PBが開始される場合と同様である。そのため、大当り遊技の終了後に特図変動パターン導出状態PCが開始される場合についての説明は省略する。
<キャラ昇格処理について>
次に、図19~図21を用いて、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されているキャラクタ画像の昇格について、詳細を説明する。
なお、図19(a)は、キャラ昇格処理のフローを示す図であり、図19(b)は、昇格抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図であり、本実施形態において、当該処理は、先読み演出制御手段224によって実行される。さらに、図20は、キャラクタ画像が昇格する様子を示す図であり、図21は、昇格したキャラクタ画像が存在する状態において、最終変動がハズレとなった場合の様子を示す図である。
図19に示す通り、キャラ昇格処理の最初のステップS302では、当該処理の実行タイミングにおける保留(最終変動を含める)のうちの最後尾の保留を対象保留に設定する。ここで、最後尾の保留とは、キャラ昇格処理の実行タイミングにおいて保留されている図柄変動のうちの、直近で保留された図柄変動を指す。
ステップS304では、対象保留における事前判定(対象保留が最終変動である場合には、特図当否判定となる)を行って対象保留が大当りまたは小当りとなるか否かを判定し、当該条件が充足される場合にはステップS306に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS312に進む。
ステップS306では、キャラ昇格抽選を実行する。
具体的には、キャラ昇格抽選では、図19(b)に示す抽選テーブルが用いられ、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、キャラ昇格抽選では、200/1000(1/5)の確率で当該抽選に当選し、800/1000(1/1.25)の確率で当該抽選に非当選となる。よって、本実施形態では、キャラ昇格抽選が行われたとしても、当該抽選に当選する確率は、当該抽選に非当選となる確率よりも低い。
なお、本実施形態では、事前判定の結果が大当りまたは小当りとなる保留に対して、キャラ昇格抽選が実行されてキャラ昇格抽選に当選する(後述するプレミアキャラクタ画像への差し替えが行われる)可能性があり、事前判定の結果がハズレとなる場合には、当該可能性がないが、前者の場合に、後者の場合よりも高い割合でプレミアキャラクタ画像への差し替えが行われるように構成すれば、後者の場合にプレミアキャラクタ画像のへの差し替えが行われるようにしてもよい。
よって、図柄変動が保留されている場合において、保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容(事前判定の結果が大当りまたは小当りとなる)である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)の実行が決定される割合が、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容(事前判定の結果がハズレとなる)である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行が決定される割合よりも高く、または、保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定する場合が少なくともある一方、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容である場合に、当該保留されている図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定せず、第一の変動内容は、第二の変動内容よりも所定の特典(大当り)の付与に係る期待度が高い、と換言できる。
なお、本発明において、第一の変動内容は、本実施形態のように、事前判定の結果が大当りまたは小当りとなることに限らない。例えば、第一の変動内容が、第二の変動内容よりも変動時間が長い等、第二の変動内容よりも大当りまたは小当りとなる期待度が高い変動内容であればよい。すなわち、第一の変動内容は、特図当否判定の結果がハズレとなる変動であってもよい。これは、後述する特定の保留(大当りまたは小当りとなる保留)についても同様である。
ステップS308では、キャラ昇格抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足される場合にはステップS310に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS312に進む。
ステップS310では、対象保留に対応するキャラクタ画像をプレミアキャラクタ画像(キャラF)に差し替え、その後にキャラ昇格処理を終了する。
具体的には、図20に示す通り、例えば、大当り遊技が終了して普図高確が開始されたタイミング(例えば、上述のタイミングt2)から数えて4回目の特図2の入賞に係る保留を対象保留としたキャラ昇格抽選に当選した場合には、キャラクタ表示枠画像wg4に表示されたキャラクタ画像(キャラD)が、プレミアキャラクタ画像(キャラF)に昇格する。この時、他のキャラクタ表示枠画像(キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg3、およびキャラクタ表示枠画像wg5)に表示されているキャラクタ画像は差し替えられることなく、維持される。
そして、上述の通り、遊技者は、キャラクタ画像の種類、またはキャラクタ画像が表示される位置によって、当該キャラクタ画像がどの保留に対応しているかを識別することができる。
よって、遊技機10において、先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)は、保留されている図柄変動を対象として先読み予告演出である特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)を実行するか否かを決定するとともに、当該保留されている図柄変動を対象として特定の先読み予告演出を実行することを決定した場合には、当該保留されている図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出を実行する、と換言できる。
ステップS312では、対象保留の手前に保留(最終変動を含める)があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS314に進み、当該条件が充足されなかった場合にはキャラ昇格処理を終了する。
ステップS314では、現在の対象保留の一つ手前の保留を対象保留に設定し、ステップS304に進む。ここで、一つ手前の保留とは、現在の対象保留の直前に(一つ前に)保留された図柄変動を指す。
このように、本実施形態におけるキャラ昇格処理では、当該処理の実行タイミングにおいて保留されている図柄変動(保留)を、最後尾から順に対象保留として事前判定を行い、昇格対象となった保留が発生した時点で当該処理を終了する。
そのため、仮に、大当りまたは小当りとなる保留(以下、「特定の保留」と称する場合がある)が二つ存在している場合において、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格せず、かつ先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合は、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合よりも低くなる。
これにより、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも手前のプレミアキャラクタ画像ではないキャラクタ画像に係る保留に対しても特定の保留であることを期待させることができるし、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも手前に特定の保留が存在していた場合には、驚きを与えることもできる。すなわち、キャラクタ画像の昇格による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態とは異なるが、特定の保留が二つ存在している場合において、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する場合の一部で、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格するようにしてもよい。特に、当該場合には、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合を、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格しない割合よりも低くすることが好ましい。
また、本実施形態におけるキャラ昇格処理とは異なり、当該処理の実行タイミングにおいて保留されている図柄変動を、最前列から順に対象保留として事前判定を行い、昇格対象となった保留が発生した時点で当該処理を終了するようにしてもよい。なお、この場合におけるキャラ昇格抽選では、本実施形態におけるキャラ昇格抽選に用いられる抽選テーブルを用いればよい。
このようにすれば、仮に、特定の保留が二つ存在している場合において、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格せず、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合は、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合よりも低くなる。
これにより、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも後ろのプレミアキャラクタ画像ではないキャラクタ画像に係る保留に対しても特定の保留であることを期待させることができるし、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも後ろに特定の保留が存在していた場合には、驚きを与えることもできる。すなわち、キャラクタ画像の昇格による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態とは異なるが、特定の保留が二つ存在している場合において、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する場合の一部で、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格するようにしてもよい。特に、当該場合には、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合を、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格しない割合よりも低くすることが好ましい。
よって、動内容が第一の変動内容(事前判定の結果が大当りまたは小当りとなる)である所定の図柄変動(特定の保留)が二つ保留されている所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)が実行され、かつ当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行されない第一の事象となる場合と、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行される第二の事象となる場合と、があり、第一の事象となる割合と第二の事象となる割合とが異なる、と換言できる。
これによれば、特定の先読み予告演出が実行された際に、当該演出の対象となる保留の以外の保留に係る図柄変動の変動内容が第一の変動内容となることに対する期待感を抱かせることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、上記第一の事象および上記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならないようにしてもよい。
また、上記所定の場合において上記特定の先読み予告演出が実行される割合が、所定の図柄変動が一つ保留されている場合において上記特定の先読み予告演出が実行される割合よりも高い、と換言できる。
さらに、遊技機10は、第二の事象となる場合があり、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行され、かつ当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行されない第三の事象となる場合と、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの双方を対象とした特定の先読み予告演出が実行される第四の事象となる場合と、があり、第三の事象となる割合と第四の事象となる割合とが異なる、と換言できる。
なお、上記第三の事象および上記第四の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならないようにしてもよい。
また、上述の通り、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する場合の一部で、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格するようにしてもよく、この場合には、保留されている二つの特定の保留に対応するキャラクタ画像の双方が昇格する場合がある。そして、双方のキャラクタ画像が昇格する当該場合において、先に保留された特定の保留に係る図柄変動が開始されるときに、上述の変動開始コマンドが正常に送信されない等の異常が発生した場合には、開始された図柄変動に対応するキャラクタ画像、および後に保留された特定の保留に対応するキャラクタ画像の双方を、プレミアキャラクタ画像とは異なる画像とする等、当該異常が発生した場合には、プレミアキャラクタ画像の表示を制限することが好ましい。
ここで、プレミアキャラクタ画像とは異なる画像とは、昇格前のキャラクタ画像であってもよいし、昇格前のキャラクタ画像およびプレミアキャラクタ画像のいずれとも異なるキャラクタ画像であってもよい。そして、プレミアキャラクタ画像の表示の制限には、そもそもキャラクタ画像を表示せずにキャラクタ表示枠画像wgを表示することや、キャラクタ画像に加えてキャラクタ表示枠画像wgも表示しないことも含まれる。
また、本実施形態では、変動開始コマンドに、特図当否判定の結果、決定された特図の停止図柄、決定された特図変動パターンを特定可能な情報が含まれが、変動開始コマンドに含まれる情報を別のコマンドとして、図柄変動の開始時に送信するようにしてもよい。この場合には、決定された特図の停止図柄を特定可能な情報を含むコマンド(図柄コマンド)が正常に送信されない場合や、決定された特図変動パターンを特定可能な情報を含むコマンド(変動パターンコマンド)が正常に送信されなかった場合に、プレミアキャラクタ画像の表示を制限するようにしてもよい。すなわち、図柄変動の開始時に送信されるコマンドのいずれかが正常に送信されなかった場合にプレミアキャラクタ画像の表示を制限するようにしてもよい。
また、上述の通り、本実施形態では、特定の保留が二つ存在している場合において、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する場合には、先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格しない。そのため、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも手前のプレミアキャラクタ画像ではないキャラクタ画像に係る保留に対しても特定の保留であることをより期待させることができるし、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも手前に特定の保留が存在していた場合には、驚きを与えることもできる。なお、当該効果を奏するにあたっては、後に保留されている特定の保留においてキャラ昇格抽選に当選する確率よりも低い確率で当選するキャラ昇格抽選を、先に保留されている特定の保留に対して実行するようにしてもよい。
したがって、当該効果を奏するにあたっては、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格が行われない、または、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格が、後に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格よりも実行され難い、すなわち、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格が制限されればよい。
よって、遊技機10において、先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)は、所定の場合には、保留されている二つの所定の図柄変動(特定の保留)のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象として特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)を実行するか否かを決定し、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定する場合には、当該保留されている二つの所定の図柄のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を制限する、と換言できる。
なお、本実施形態とは異なるが、特定の保留が二つ存在している場合において、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格しない場合においても、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格を制限するようにしてもよい。
これによれば、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留がない場合において、特定の保留の存在に対する期待感を遊技者に抱かせることができる。
よって、遊技機10において、先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)は、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動(特定の保留)のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合においても、当該保留されている二つの所定の図柄のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を制限する、と換言できる。
また、本実施形態とは異なるが、特定の保留が二つ存在している場合において、特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格を制限するにあたっては、本実施形態とは逆の参照順序(最前列の保留から最後尾の保留に向かう順序)で保留を参照するようにする等により、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格が行われない、後に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格を制限するようにしてもよい。
これによれば、プレミアキャラクタ画像に係る特定の保留よりも後のプレミアキャラクタ画像ではないキャラクタ画像に係る保留に対しても特定の保留であることをより期待させることができる。
よって、遊技機10において、先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)は、所定の場合には、保留されている二つの所定の図柄変動(特定の保留)のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象として特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定し、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)の実行を決定する場合には、当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を制限する一方、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合には、当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を制限しない、と換言できる。
また、上述の通り、本実施形態では、特定の保留が二つ存在している場合において、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格しない場合には、先に保留されている特定の保留に対してキャラ昇格抽選を実行し、当該抽選では、後に保留されている特定の保留に対するキャラ昇格抽選と同一の抽選テーブルを用いている。
これによれば、先に保留されている特定の保留に対するキャラクタ画像の昇格を制限するにあたり、新たな抽選テーブルを要さず、データ容量および制御に係る負担や、開発時の工数負担を削減することができる。
よって、遊技機10において、先読み予告演出実行手段(先読み演出制御手段224)は、所定の場合には、保留されている二つの所定の図柄変動(特定の保留)のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)を実行するか否かを、所定の抽選テーブル(図19(b)に示す抽選テーブル)を用いて決定し、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定する場合には、当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出を実行せず、所定の場合において、保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合には、当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの先に保留された所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出を実行するか否かを、所定の抽選テーブルを用いて決定する、と換言できる。
また、上述の通り、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5に表示されたキャラクタ画像は、発展演出が開始されると、キャラクタ表示枠画像wg1~キャラクタ表示枠画像wg5とともに表示が一時中断され、その後の残変動の開始時に当該表示が再開される。
特に、キャラクタ画像に係る表示の中断前に、プレミアキャラクタ画像が表示されている場合には、図21に示す通り、発展演出が実行されて当該発展演出がハズレであった場合には、当該ハズレであることを示す「敗北」との文字が表示領域813に表示された後に、キャラクタ画像に係る表示が再開され、当該表示の再開後にも、当該画像が差し替え前の元のキャラクタ画像に戻ることなく、当該プレミアキャラクタ画像の表示も再開される。
なお、図21に示す通り、発展演出がハズレとなった場合には、当該発展演出に対応する保留が消化されたこと(当該発展演出に対応する図柄変動が終了したこと)を示す画像(本実施形態では、「×」を示す画像)が、当該保留に対応するキャラクタ画像の手前に表示される。
また、本実施形態において、キャラ昇格処理は、最終変動の実行中に実行されるが、当該処理は、例えば、大当り遊技中や上述の確定停止期間等の図柄変動の実行中以外のタイミングで実行されてもよい。
<通常モードにおける保留画像の変化について>
以上の説明では、大当り高確モードにおけるキャラクタ画像、言い換えれば、大当り高確モードにおける保留画像の変化について説明してきたが、上述の通り、本実施形態では、通常モードにおける保留画像も変化し得る。以下、当該機能の詳細を、図22を用いて説明する。
なお、図22(a)は、通常モード中保留変化処理のフローを示す図であり、当該処理は、特図1に係る保留に係る保留画像の態様を変化させる処理であり、当該処理は、特図1に係る図柄変動が保留されるごとに実行される。また、図22(b)は、保留変化抽選用の抽選テーブルを模式的に示す図である。
最初のステップS402では、特殊態様の保留画像があるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS412に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS404に進む。
ステップS404では、対象保留の事前判定の結果が大当りであるか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS406に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS412に進む。なお、上述の通り、通常モード中保留変化処理は、特図1に係る図柄変動が保留されるごとに実行される処理であるため、当該処理における対象保留とは、当該処理の実行契機となった図柄変動を指す。
ステップS406では、保留変化抽選を実行する。
具体的には、キャラ昇格抽選では、図22(b)に示す抽選テーブルが用いられ、当該抽選で用いられる乱数の範囲は、0~999である。そのため、保留変化抽選では、50/1000(1/20)の確率で当該抽選に当選し、950/1000(約1/1.05)の確率で当該抽選に非当選となる。よって、本実施形態では、保留変化抽選が行われたとしても、当該抽選に当選する確率は、当該抽選に非当選となる確率よりも低い。また、保留変化抽選に当選する確率は、上述のキャラ昇格抽選に当選する確率とは異なる。特に、前者の確率は、後者の確率よりも低い。
なお、本実施形態では、事前判定の結果が大当りとなる保留に対して、保留変化抽選が実行されて保留変化抽選に当選する(後述する特殊態様の保留画像の表示が行われる)可能性があり、事前判定の結果がハズレとなる場合には、当該可能性がないが、前者の場合に、後者の場合よりも高い割合で特殊態様の保留画像の表示が行われるように構成すれば、後者の場合に特殊態様の保留画像の表示が行われるようにしてもよい。
ステップS408では、保留変化抽選に当選したか否かを判定し、当該条件が充足された場合にはステップS410に進み、当該条件が充足されなかった場合にはステップS412に進む。
ステップS410では、特殊態様の保留画像を表示させ、その後に通常モード中保留変化処理を終了する。
ここで、図示は省略するが、本実施形態における特殊態様の保留画像とは、虹色の円形の画像であり、後述する通常態様の保留画像とは、白色の円形の画像である。なお、前者の保留画像と後者の保留画像とを遊技者が識別可能であれば、これらの態様に限らない。
ステップS412では、通常態様の保留画像を表示させ、その後に通常モード中保留変化処理を終了する。
このように、本実施形態における通常モード中保留変化処理では、当該処理の実行契機となった図柄変動の前に特殊態様の保留画像が表示されていない場合に、当該図柄変動に係る保留画像を特殊態様とし得る。すなわち、通常モード中保留変化処理は、実行時点で保留されている図柄変動(保留)を対象保留として最前列から順に事前判定を行い、特殊態様となる保留が発生した時点で終了となる処理と同義である。
したがって、本実施形態では、仮に、大当りとなる保留(以下、「大当り保留」と称する場合がある)が二つ存在している場合において、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様とならず、かつ後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合は、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合よりも低くなる。
これにより、特殊態様に対応する大当り保留よりも後の通常態様の保留画像に対しても大当り保留であることを期待させることができ、保留画像の態様による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、本実施形態とは異なるが、大当り保留が二つ存在している場合において、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる場合の一部で、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となるようにしてもよい。特に、当該場合には、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合を、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合よりも低くすることが好ましい。
ここで、大当り高確モードで実行されるキャラ昇格処理は、上述の通り、当該処理の実行時点で保留されている図柄変動を最後尾から順に対象保留として事前判定を行う。一方、通常モードで実行される通常モード中保留変化処理では、当該処理の実行時点で保留されている図柄変動の最前列から順に対象保留として事前判定を行う処理と同等の処理である。そして、いずれの処理においても、昇格抽選または保留変化抽選に当選した時点で当該処理においてこれらの抽選が実行されなくなり、対象保留に対応する画像(キャラクタ画像または保留画像)の態様が変化することがない。そして、上述の通り、各抽選に当選する確率が異なる。そのため、特定の保留が二つ存在している場合には、いずれのモードにおいても、先に保留されている特定の保留に対応する画像の態様が変化する割合と、後に保留されている特定の保留に対応する画像の態様が変化する割合と、が異なる。
また、本実施形態における通常モード中保留変化処理とは異なり、通常モードにおいて特図1に係る図柄変動が複数保留されている場合に、保留されている図柄変動を、最後尾から順に対象保留として事前判定を行い、特殊態様となる保留が発生した時点で当該処理を終了するようにしてもよい。なお、この場合における保留変化抽選では、本実施形態における保留変化抽選に用いられる抽選テーブルを用いればよい。
このようにすれば、仮に、大当り保留が二つ存在している場合において、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様とならず、かつ先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合は、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合よりも低くなる。
これにより、特殊態様に対応する大当り保留よりも前の通常態様の保留画像に対しても大当り保留であることを期待させることができ、保留画像の態様による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、大当り保留が二つ存在している場合において、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる場合の一部で、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となるようにしてもよい。特に、当該場合には、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合を、先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合よりも低くすることが好ましい。
特に、上述の通り、本実施形態では、保留変化抽選に当選する確率は、上述のキャラ昇格抽選に当選する確率とは異なる。
そのため、大当り高確モードにおいて特定の保留が二つ存在している場合に、後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格せず、かつ先に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合と、大当り高確モードにおいて特定の保留が二つ存在している場合に、少なくとも後に保留されている特定の保留に対応するキャラクタ画像が昇格する割合との差が、通常モードにおいて大当り保留が2つ存在している場合に、後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様とならず、かつ先に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合と、通常モードにおいて大当り保留が2つ存在している場合に、少なくとも後に保留されている大当り保留に対応する保留画像が特殊態様となる割合との差とは異なる。
よって、遊技機10において、第一の遊技期間(大当り高確モード)と、第二の遊技期間(通常モード)と、があり、所定の場合とは、第一の遊技期間で所定の図柄変動(特定の保留)が二つ保留されている場合であり、所定の場合において、第一の事象(保留されている二つの所定の図柄変動(特定の保留)のうちの先に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(キャラクタ画像の昇格)が実行され、かつ当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行されない事象)となる場合と、第二の事象(保留されている二つの所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行される事象)となる場合と、があり、第二の遊技期間で所定の図柄変動(大当り保留)が二つ保留されている他の場合においても、第一の事象(保留されている二つの所定の図柄変動(大当り保留)のうちの先に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出(特殊態様の保留画像の表示)が実行され、かつ当該保留されている二つの所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行されない事象)となる場合と、第二の事象(保留されている二つの所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行される事象)となる場合と、があり、所定の場合において第一の事象となる割合と第二の事象となる割合との差が、他の場合において第一の事象となる割合と第二の事象となる割合との差とは異なる、と換言できる。
これによれば、上記第一の遊技状態と上記第二の遊技状態とで、上記特定の先読み予告演出の実行に係る制御を変えることで、遊技の興趣を高めることができる。
なお、当該効果を奏するにあたっては、上記第二の遊技期間において、上記第一の事象および上記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならないようにしてもよい。
また、遊技期間とは、本実施形態のように図柄変動が実行可能な期間に限らない。例えば、大当り遊技や小当り遊技等、図柄変動を保留可能とする状態であれば、いずれの状態であってもよい。
さらに、遊技機10において、第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、所定の場合とは、第一の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、所定の場合において、第一の事象となる場合と、第二の事象となる場合と、がある一方、第二の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、第一の事象および第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、所定の場合において第一の事象となる割合と第二の事象となる割合との差が、他の場合において第一の事象および第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、と換言できる。
これによっても、上記第一の遊技状態と上記第二の遊技状態とで、上記特定の先読み予告演出の実行に係る制御を変えることで、遊技の興趣を高めることができる。
さらに、遊技機10において、第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、所定の場合とは、第一の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、所定の場合において、第一の事象および第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならない一方、第二の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、第一の事象となる場合と、第二の事象となる場合と、があり、所定の場合において第一の事象および第二の事象のいずれか一方の事象となる割合が、他の場合において第一の事象となる割合と第二の事象となる割合との差とは異なる、と換言できる。
これによっても、上記第一の遊技状態と上記第二の遊技状態とで、上記特定の先読み予告演出の実行に係る制御を変えることで、遊技の興趣を高めることができる。
さらに、遊技機10において、第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、所定の場合とは、第一の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、所定の場合においても、第一の事象および第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、第二の遊技期間で所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合においても、第一の事象および第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、所定の場合において第一の事象および第二の事象のいずれか一方の事象となる割合が、他の場合において第一の事象および第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、と換言できる。
これによっても、上記第一の遊技状態と上記第二の遊技状態とで、上記特定の先読み予告演出の実行に係る制御を変えることで、遊技の興趣を高めることができる。
<他の変形例について>
以上の説明に記載されていない変形例について、以下に列挙する。
まず、上述のキャラ昇格処理または通常モード中保留変化処理は、一例であり、上述の各事象の発生割合に係る関係性が担保されていれば、処理内容は問わない。
また、上述の説明において、特定の保留を、大当りまたは小当りとなる保留としたが、特定の保留を、大当りおよび小当りのいずれか一方となる保留としてもよい。さらに、特定の保留を、大当りまたは小当りとなる期待度が高い発展演出(発展演出Eまたは発展演出F)が実行される保留、すなわち、大当りまたは小当りとなる期待度が高い保留としてもよい。これは、上述の大当り保留についても同様である。具体的には、大当り保留を、大当りとなる期待度が高い発展演出(発展演出Bまたは発展演出C)が実行される保留、すなわち、大当りとなる期待度が高い保留としてもよい。
さらに、キャラクタ画像の差し替えに係る説明では、特定の保留が二つ存在している場合を例に説明したが、特定の保留が三つ存在している場合には、これらの保留のうちの任意の二つの特定の保留について、上述の関係性を満たしていればよい。なお、以降の説明では、当該三つの特定の保留のうち、最も手前にある(保留されたタイミングが最も古い)特定の保留を「一つの目の特定の保留」、真ん中にある特定の保留を「二つ目の特定の保留」、最も後ろにある(保留されたタイミングが最も新しい)特定の保留を「三つ目の特定の保留」と称する。
したがって、特定の保留が三つ存在している場合において、一つ目の特定の保留に対してキャラクタ画像の差し替えが実行される割合(一つ目の特定の保留に対する昇格抽選に当選する確率)と、二つ目の特定の保留に対する同割合とが異なるとともに、一つ目の特定の保留に対する同割合と、三つ目の特定の保留に対する同割合とが異なる。特に、特定の保留が、本実施形態のように、大当りが生起されるものである場合には、二つ目の特定の保留に対する同割合と、三つ目の特定の保留に対応する同割合とが、同一であることが好ましい。
なお、特定の保留が三つ存在している場合において、三つの特定の保留のうちの一つの特定の保留に対してキャラクタ画像の差し替えを規制するようにしてもよく、この場合には、二つ目の特定の保留に対するキャラクタ画像の差し替えを規制することが好ましい。
また、特定の保留が三つ存在している場合には、当該三つの特定の保留すべてに対してキャラクタ画像の差し替えが行われる割合と、当該三つの特定の保留のうちの二つの特定の保留に対してキャラクタ画像の差し替えが行われる割合と、当該三つの特定の保留のうちの一つの特定の保留に対してキャラクタ画像の差し替えが行われる割合と、がいずれも異なることが好ましく、特に、この順序で割合が高くなることがより好ましい。
また、上述の本実施形態では、特定の保留を、大当りまたは小当りとなる保留としたが、例えば、特図当否判定において大当りに当選する確率が高い特図高確と、当該確率が特図高確よりも低い特図低確を設けるとともに、大当りとして、当該大当りに係る大当り遊技の終了後に特図高確となる確変大当りと、当該大当りに係る大当り遊技の終了後に特図低確となる通常大当りと、を設けた上で、特定の保留を、確変大当りとなる図柄変動の保留としてもよい。
そして、確変大当りと通常大当りとが一つずつ保留されている場合において、確変大当りに係る図柄変動が、通常大当りに係る図柄変動の前に保留されている場合に、当該確変大当りに対してキャラクタ画像の差し替えが行われる場合と、確変大当りに係る図柄変動が、通常大当りに係る図柄変動の後に保留されている場合に、当該確変大当りに対してキャラクタ画像の差し替えが行われる場合と、があり、前者の場合となる割合と後者の場合となる割合が異なるようにしてもよい。または、前者の場合とならずに、後者の場合となるようにしてもよいし、前者の場合となる一方、後者の場合とならないようにしてもよい。
このようにすれば、キャラクタ画像の昇格による遊技興趣向上の効果を高めることができる。
よって、遊技機10において、所定の特典(大当り)には、第一の大当りと、第二の大当りと、があり、第一の変動内容は、当否判定において第一の大当りが導出されることであり、所定の図柄変動が一つ保留され、かつ当否判定において第二の大当りが導出される第三の変動内容である図柄変動が一つ保留されている場合において、保留されている一つの所定の図柄変動が、第三の変動内容である図柄変動の前にある第一の場合に、該保留されている一つの所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行される第五の事象となる場合と、保留されている一つの所定の図柄変動が、第三の変動内容である図柄変動の後にある第二の場合に、該保留されている一つの所定の図柄変動を対象とした特定の先読み予告演出が実行される第六の事象となる場合と、があり、第一の場合において第五の事象となる割合と、第二の場合において第六の事象となる割合と、が異なる、または、第一の場合において第五の事象となる場合がある一方、第二の場合において第六の事象とならない、または、第一の場合において第五の事象とならない一方、第二の場合において第六の事象となる場合がある、と換言できる。
また、上述のキャラ昇格抽選に係る説明では省略したが、一の図柄変動において二つの特定の保留が新たに保留された場合において、次の図柄変動において、先に保留された特定の保留、または後保留された特定の保留に対して、昇格抽選が行われて当該抽選に当選する割合は、当該一の図柄変動において電断復電が発生したか否かで異なるように構成されている。特に、当該電断復電が発生した場合の同割合が、当該電断復電が発生しなかった場合の同割合よりも低くなることが好ましい。
また、本実施形態における確率、割合、頻度の高低について、特段の説明がない限り、各関係性が担保されていれば、低い方が当選しないようにしてもよいし、高い方が必ず当選するようにしてもよい。そして、当選しない場合および必ず当選する場合には、抽選自体を行わないようにしてもよい。
さらに、本実施形態において図示した抽選テーブルにおける各抽選値は一例であって、抽選テーブル同士の大小関係が維持されていれば、各抽選値は当該範囲において任意の値を採用してもよい。
また、上述の説明では、復電時のRAMクリアスイッチ43の状態を参照して復電時の復帰状態を決定しているが、復電時からのRAMクリアスイッチ43のON状態の時間が規定時間(例えば、3s)を超えるか否かを参照するようにしてもよい。このようにすれば、誤ったRAMクリア処理の発生をより抑えることができる。
また、上述の説明では、復電時の復帰状態を決定するにあたり、中枠開扉センサ76の状態(中枠17の開閉状態)を参照していたが、当該状態を参照せずに復帰状態を設定するようにしてもよい。この場合には、一律に、中枠開扉センサ76がON(中枠17が開放状態)の場合に従って復電時の復帰状態を設定すればよい。
以上で説明した本発明は、上述の説明に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
<付記>
本実施形態は、次のような技術思想を包含する。
(1)
図柄変動において当否判定を実行し、所定の条件が充足されたことに基づいて所定の特典を付与し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の実行を保留する遊技機であって、
保留されている図柄変動に係る変動内容を、該図柄変動が開始される前に参照する事前参照手段と、
前記事前参照手段による参照結果に基づいて、対象となる図柄変動を特定可能な演出であって、該図柄変動に係る変動内容を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出実行手段と、を備え、
前記先読み予告演出実行手段は、保留されている図柄変動を対象として前記先読み予告演出である特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定するとともに、該保留されている図柄変動を対象として前記特定の先読み予告演出を実行することを決定した場合には、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行し、
図柄変動が保留されている場合において、
保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合が、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合よりも高く、
または、保留されている図柄変動の変動内容が前記第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合が少なくともある一方、保留されている図柄変動の変動内容が前記第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定せず、
前記第一の変動内容は、前記第二の変動内容よりも前記所定の特典の付与に係る期待度が高く、
変動内容が前記第一の変動内容である所定の図柄変動が二つ保留されている所定の場合において、
保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行され、かつ該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行されない第一の事象となる場合と、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第二の事象となる場合と、があり、前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合とが異なる、
または、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
前記所定の場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合が、前記所定の図柄変動が一つ保留されている場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合よりも高い、
ことを特徴とする遊技機。
(2)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記第二の事象となる場合があり、
前記所定の場合において、
保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行され、かつ該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行されない第三の事象となる場合と、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの双方を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第四の事象となる場合と、があり、前記第三の事象となる割合と前記第四の事象となる割合とが異なる、
または、前記第三の事象および前記第四の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならない、
ことを特徴とする遊技機。
(3)
上記(2)に記載の遊技機であって、
前記先読み予告演出実行手段は、
前記所定の場合には、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象として前記特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定し、
前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合には、該保留されている二つの前記所定の図柄のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を制限する、
ことを特徴とする遊技機。
(4)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記先読み予告演出実行手段は、
前記所定の場合には、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行するか否かを、所定の抽選テーブルを用いて決定し、
前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合には、該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行せず、
前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合には、該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行するか否かを、前記所定の抽選テーブルを用いて決定する、
ことを特徴とする遊技機。
(5)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、
前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、
前記所定の場合において、前記第一の事象となる場合と、前記第二の事象となる場合と、があり、
前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合においても、前記第一の事象となる場合と、前記第二の事象となる場合と、があり、
前記所定の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差が、前記他の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差とは異なる、
ことを特徴とする遊技機。
(6)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、
前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、
前記所定の場合において、前記第一の事象となる場合と、前記第二の事象となる場合と、がある一方、
前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
前記所定の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差が、前記他の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、
ことを特徴とする遊技機。
(7)
上記(1)乃至(6)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
前記所定の特典には、第一の大当りと、第二の大当りと、があり、
前記第一の変動内容は、前記当否判定において前記第一の大当りが導出されることであり、
前記所定の図柄変動が一つ保留され、かつ前記当否判定において前記第二の大当りが導出される第三の変動内容である図柄変動が一つ保留されている場合において、
保留されている一つの前記所定の図柄変動が、前記第三の変動内容である図柄変動の前にある第一の場合に、該保留されている一つの前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第五の事象となる場合と、保留されている一つの前記所定の図柄変動が、前記第三の変動内容である図柄変動の後にある第二の場合に、該保留されている一つの前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第六の事象となる場合と、があり、前記第一の場合において前記第五の事象となる割合と、前記第二の場合において前記第六の事象となる割合と、が異なる、
または、前記第一の場合において前記第五の事象となる場合がある一方、前記第二の場合において前記第六の事象とならない、
または、前記第一の場合において前記第五の事象とならない一方、前記第二の場合において前記第六の事象となる場合がある、
ことを特徴とする遊技機。
(a)
上記(3)に記載の遊技機であって、
前記先読み予告演出実行手段は、前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合においても、該保留されている二つの前記所定の図柄のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を制限する、
ことを特徴とする遊技機。
(b)
上記(1)に記載の遊技機であって、
前記先読み予告演出実行手段は、
前記所定の場合には、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象として前記特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定し、
前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合には、該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を制限する一方、
前記所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定しない場合には、該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された前記所定の図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を制限しない、
ことを特徴とする遊技機。
(c)
上記(5)に記載の遊技機であって、
前記第一の遊技状態は、前記第二の遊技状態よりも所定の特典の付与に係る期待度が高い、
ことを特徴とする遊技機。
(d)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、
前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、
前記所定の場合において、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならない一方、
前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、前記第一の事象となる場合と、前記第二の事象となる場合と、があり、
前記所定の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合が、前記他の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差とは異なる、
ことを特徴とする遊技機。
(e)
上記(1)乃至(4)のいずれか一つに記載の遊技機であって、
第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、
前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、
前記所定の場合においても、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合においても、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
前記所定の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合が、前記他の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、
ことを特徴とする遊技機。
10 遊技機
15 外枠
17 中枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33(33a、33b) スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35(35a、35b、35c) 枠ランプ
36 球抜き機構
37 演出ボタン
38 カーソルボタン
38a 上カーソルボタン
38b 下カーソルボタン
38c 左カーソルボタン
38d 右カーソルボタン
39 メイン操作部
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
40 電源スイッチ
43 RAMクリアスイッチ
46 遊技球タンク
47 タンクレール
48 払出ユニット
49 払出通路
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
54 保護部材
55 大入賞口
55a 第1大入賞口
55b 第2大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
62 普通電動役物ソレノイド
63 ゲート
65 特別電動役物
65a 第1特別電動役物
65b 第2特別電動役物
66 特別電動役物ソレノイド
67 一般入賞口
69 アウト口
70 第1始動口センサ
71 第2始動口センサ
72 大入賞口センサ
73 一般入賞口センサ
74 ゲートセンサ
75 アウト球センサ
76 中枠開扉センサ
77 前枠開扉センサ
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 サブ表示部
82a 上サブ表示部
82b 左サブ表示部
82c 右サブ表示部
83 音量調整部
84 輝度調整部
90 図柄表示装置
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
94 第1特別図柄保留ランプ
95 第2特別図柄保留ランプ
96 普通図柄保留ランプ
100 主制御基板
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 I/Oポート
105 乱数回路
109 主制御基板ケース
110 入球判定手段
115 メイン乱数発生手段
120 メイン保留制御手段
125 事前判定手段
130 特図抽選手段
131 特図当否判定手段
132 特図停止図柄抽選手段
133 特図変動パターン導出手段
135 普図抽選手段
140 大当り遊技制御手段
145 図柄表示制御手段
150 電動役物制御手段
155 遊技状態制御手段
160 メイン情報記憶手段
165 メインエラー制御手段
170 メインコマンド管理手段
175 復電処理実行手段
176 復帰状態設定手段
179 遊技可能状態移行手段
180 電断処理実行手段
200 第1副制御基板
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 I/Oポート
209 第1副制御基板ケース
210 サブ乱数発生手段
220 通常演出制御手段
221 演出モード制御手段
222 演出ルート決定手段
223 サブ保留制御手段
224 先読み演出制御手段
225 演出内容決定手段
226 装飾図柄制御手段
227 大当り演出制御手段
230 サブエラー制御手段
240 ランプ制御手段
245 可動役物制御手段
250 音量調整手段
255 輝度調整手段
260 サブ情報記憶手段
270 サブコマンド管理手段
300 第2副制御基板
301 CPU
302 ROM
303 RAM
304 I/Oポート
309 第2副制御基板ケース
310 音声制御基板
311 CPU
312 ROM
313 RAM
314 I/Oポート
400 払出制御基板
409 払出制御基板ケース
500 電源制御基板
501 通常電源回路
502 バックアップ電源回路
503 電断検出回路
509 電源制御基板ケース
X 第1流路
Y 第2流路
811 表示領域
812 表示領域
813 表示領域
wg(wg1、wg2、wg3、wg4、wg5) キャラクタ表示枠画像
mg 満タン報知画像

Claims (1)

  1. 図柄変動において当否判定を実行し、所定の条件が充足されたことに基づいて所定の特典を付与し、変動開始条件が充足されるまで図柄変動の実行を保留する遊技機であって、
    保留されている図柄変動に係る変動内容を、該図柄変動が開始される前に参照する事前参照手段と、
    前記事前参照手段による参照結果に基づいて、対象となる図柄変動を特定可能な演出であって、該図柄変動に係る変動内容を示唆する先読み予告演出を実行する先読み予告演出実行手段と、を備え、
    前記先読み予告演出実行手段は、保留されている図柄変動を対象として前記先読み予告演出である特定の先読み予告演出を実行するか否かを決定するとともに、該保留されている図柄変動を対象として前記特定の先読み予告演出を実行することを決定した場合には、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出を実行し、
    図柄変動が保留されている場合において、
    保留されている図柄変動の変動内容が第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合が、保留されている図柄変動の変動内容が第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行が決定される割合よりも高く、
    または、保留されている図柄変動の変動内容が前記第一の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定する場合が少なくともある一方、保留されている図柄変動の変動内容が前記第二の変動内容である場合に、該保留されている図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出の実行を決定せず、
    前記第一の変動内容は、前記第二の変動内容よりも前記所定の特典の付与に係る期待度が高く、
    変動内容が前記第一の変動内容である所定の図柄変動が二つ保留されている所定の場合において、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの先に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行され、かつ該保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行されない第一の事象となる場合と、保留されている二つの前記所定の図柄変動のうちの少なくとも後に保留された図柄変動を対象とした前記特定の先読み予告演出が実行される第二の事象となる場合と、があり、前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合とが異なり、
    前記所定の場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合が、前記所定の図柄変動が一つ保留されている場合において前記特定の先読み予告演出が実行される割合よりも高く、
    第一の遊技期間と、第二の遊技期間と、があり、
    前記所定の場合とは、前記第一の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている場合であり、
    前記第二の遊技期間で前記所定の図柄変動が二つ保留されている他の場合において、前記第一の事象および前記第二の事象のうちのいずれか一方の事象となって、他方の事象とならず、
    前記所定の場合において前記第一の事象となる割合と前記第二の事象となる割合との差が、前記他の場合において前記第一の事象および前記第二の事象のいずれか一方の事象となる割合とは異なる、
    ことを特徴とする遊技機。
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