JP7122984B2 - データ同期装置、車載システム - Google Patents

データ同期装置、車載システム Download PDF

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Description

本発明は、車載ネットワークを流れる画像データを制御データと同期させる技術に関する。
車両の運転を支援する技術として、車載カメラが撮像した画像を用いて車両の異常挙動を認識する技術が開発されている。1例として、正常挙動時における撮像画像と異常挙動時における撮像画像をそれぞれ学習器に学習させておき、実際の運転時における撮像画像を学習器に対して入力することにより、車両の挙動を自動認識することが考えられる。
このような機械学習に基づく自動認識を実施するためには、正常挙動時と異常挙動時それぞれの撮像画像を学習データとしてあらかじめ学習器に学習させる必要がある。学習データとしては、画像データの他に、車載ネットワークを介して送受信される制御データを用いることもできる。画像データと制御データを対応付けて学習させることにより、学習効果が向上することが期待できる。
下記特許文献1は、『電子制御ユニット(ECU)間の通信の情報を適切に分別することで、ADASの機能を有する車両での通信の分析のための処理を効率的に行えるようにする情報処理装置を提供する。』ことを課題として、『ADASの機能に関連する所定制御を実行するECUを含むECU間の車載ネットワークでの通信についての分析用の情報を収集する情報処理装置100は、車載ネットワークで逐次送信された複数の通信データを受信する受信部110と、実行された所定制御の終了の時である制御終了時を検知してその制御終了時を含む分析対象期間を特定する特定部130と、受信部110により受信された通信データを、分析対象期間内に受信された通信データである分析対象通信データと分析対象期間外に受信された通信データである分析対象外通信データとに分別し、分別の結果に基づいて分析対象通信データについての分析のための所定処理を実行する処理部140とを備える。』という技術を記載している(要約参照)。
特開2018-170719号公報
学習データを生成する手段としては、車両を実際に走行させながら画像データと制御データを収集するのが効率的である。ただし画像データと制御データを対応付ける必要があるので、画像データを取得した時刻と、その画像データに対応する制御データを取得した時刻とが、概ね一致している必要がある。
画像データと制御データはそれぞれ別の装置から送信されるので(画像データは撮像装置から出力され、制御データは例えば他の車載制御装置から出力される)、これらを個別に取得した後に対照比較することにより、同じ時刻のデータを特定する必要がある。しかし撮像装置は撮像周期(例えば動画像の時間フレーム)ごとに静止画像を撮像するので、画像データ量は膨大となる。したがって全ての画像データを取得すると、画像データと制御データを同期させる作業は非常に手間がかかる。このことが学習プロセスの効率を下げる要因となる可能性がある。制御データはさらに多量となる場合もあるので、効率をさらに低下させる要因となる。
特許文献1のような従来技術においては、分析対象期間外における受信データを除外することについては考慮されているものの、上記学習データのように大量の画像データと制御データを同期させることについては考慮されていない。これは、車両走行時に実際に撮像した画像データを用いて学習を実施する際に、画像データと制御データを同期させるための技術的難易度が比較的高かったことに起因すると考えられる。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであり、車載ネットワークを流れる画像データと制御データを効率的に同期させることができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るデータ同期装置は、画像データと制御データを同期させるための同期カウンタを生成して車載ネットワークに対して出力し、前記同期カウンタにしたがって、前記画像データと前記制御データを取得して記憶装置に格納する。
本発明に係るデータ同期装置によれば、画像データを撮像する周期と同期した制御データを選択的に収集することができる。これにより、画像データと制御データの同期性を確保しつつ、データ総量を抑制することにより、データ分析作業の効率を向上させることができる。
実施形態1に係る車載システム10の構成図である。 画像データとCANデータを同期させる別実装例を示す模式図である。 データ同期装置100の動作を説明するシーケンス図である。 実施形態2において同期カウンタ生成部130が生成する同期カウンタの経時変化を示すグラフである。 実施形態3に係る車載システム10の構成図である。 実施形態5に係る車載システム10の構成図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係る車載システム10の構成図である。車載システム10は、車両が搭載するネットワークシステムである。車載システム10は、データ同期装置100、カメラECU(Electronic Control Unit)200、記憶装置300を備える。これら装置は、車載ネットワーク410を介して接続されている。車載ネットワーク410は、例えばCAN(Controller Area Network)などのプロトコルを用いて各装置が相互通信するネットワークである。
カメラECU200は、車両が搭載しているカメラを用いて画像を撮像し、その画像データをデータ同期装置100に対して送信する装置である。カメラECU200は、撮像周期ごとに画像を撮像する。カメラECU200は、同期カウンタ処理部210、画像処理部220、画像出力部230を備える。同期カウンタ処理部210については後述する。画像処理部220は、撮像信号を処理することにより画像データを生成する。画像出力部230は、車載ネットワーク410とは別の信号線420を介して、画像データをデータ同期装置100に対して出力する。
データ同期装置100は、画像データと制御データを同期させる装置である。ここでいう同期とは、画像データを撮像した時刻と制御データを取得した時刻が一致していることをいう。データ同期装置100は、ある時刻において撮像した画像データと、その時刻において取得した制御データとをペアにして、両者の時刻が一致している旨を表すデータ(例えば撮像時刻または取得時刻)とともに、記憶装置300へ格納する。これにより両データは同期を確保した状態で記憶装置300に格納されることになる。
データ同期装置100は、画像収集部110、画像データバッファ120、同期カウンタ生成部130、収集条件テーブル140、データ収集部150、CANデータバッファ160、同期出力部170、を備える。
画像収集部110、同期カウンタ生成部130、データ収集部150、同期出力部170は、これらの機能を実装した回路デバイスなどのハードウェアを用いて構成することもできるし、これらの機能を実装したソフトウェアを演算装置が実行することにより構成することもできる。画像データバッファ120とCANデータバッファ160は、メモリデバイスなどの記憶装置を用いて構成することができる。
画像収集部110は、カメラECU200から画像データを収集して画像データバッファ120内に一時的に格納する。画像収集部110は、例えばカメラECU200の撮像周期ごとに、画像データを収集する。データ収集部150は、車載ネットワーク410からCANデータ(例えば他のECUが出力した、車両の制御演算のために用いる制御データ)を収集してCANデータバッファ160に一時的に格納する。画像データバッファ120とCANデータバッファ160は、同期した画像データと制御データを記憶装置300に格納するまでの間、画像データと制御データを蓄積できる程度のサイズを有する。
同期カウンタ生成部130は、収集条件テーブル140が記述している収集条件にしたがって、同期カウンタを生成する。同期カウンタ生成部130は、生成した同期カウンタを記述した同期データを車載ネットワーク410に対して出力する。同期カウンタ処理部210はその同期データを受け取り、画像データにその同期カウンタを埋め込む。例えば画像データのヘッダ部分に同期カウンタを埋め込むことができる。
収集条件テーブル140が指定する収集条件としては、例えば時間間隔が挙げられる。この場合、同期カウンタ生成部130は少なくともその時間間隔を特定することができる値を同期カウンタとして生成する。例えばその時間間隔ごとに同期カウンタをカウントアップして車載ネットワーク410に対して出力する。
データ収集部150は、車載ネットワーク410から収集した画像データに埋め込まれている同期カウンタと、収集条件テーブル140が指定する収集条件を比較する。両者が合致したとき、データ収集部150はその旨を同期出力部170に対して通知する。同期出力部170は、収集条件に合致した画像データを画像データバッファ120から読み出して記憶装置300に格納するとともに、その画像データの撮像時刻と同じ時刻において取得したCANデータをCANデータバッファ160から読み出して記憶装置300に格納する。さらに、画像データとCANデータが同期している旨(例えば画像データの撮像時刻またはCANデータの取得時刻)を表すデータを、これらデータと対応付けて記憶装置300に格納する。
以上の構成により、記憶装置300は、同じ時刻に取得した画像データとCANデータを対応付けて格納することになる。したがって画像データとCANデータとの間の同期性を確保することができる。さらに、収集条件に合致したときのみ画像データとCANデータを記憶装置300に格納するので、記憶装置300が格納するデータ件数を抑制することができる。したがって、画像データとCANデータを対応付ける作業の効率を向上させることができる。
図2は、画像データとCANデータを同期させる別実装例を示す模式図である。画像データバッファ120とCANデータバッファ160がそれぞれデータを保存する時点において、あらかじめ両データを同期させておいてもよい。以下図2にしたがって、そのための具体的な構成と動作例を説明する。
図2において、画像データバッファ120とCANデータバッファ160はそれぞれデータキューとして構成されている。画像収集部110は、収集条件テーブル140にしたがって、収集条件に合致した画像データをカメラECU200から取得し、画像データバッファ120へ格納する。このとき、画像データ本体とともに、キュー内の通番や取得時刻などの関連情報を併せて格納する。データ収集部150も同様に、収集条件に合致するCANデータと関連情報をCANデータバッファ160へ格納する。これにより、各バッファ内に格納されている両データは、通番が同じであれば同じ時刻において取得されたものであることになる。
同期出力部170は、各バッファ内の同じ通番のデータを取得し、記憶装置300へ格納する。同期出力部170は、取得した両データを各バッファから削除する。各バッファに格納される時点において、画像データとCANデータは同期されているので、同期出力部170は記憶装置300へ格納する前の時点で両データの取得時刻をチェックする必要はない。換言すると同期出力部170は、画像データバッファ120とCANデータバッファ160を介して、データ収集部150(または画像収集部110)から収集条件を間接的に受け取ったことになる。
図3は、データ同期装置100の動作を説明するシーケンス図である。ここでは図2で説明したように、画像データバッファ120とCANデータバッファ160がデータキューとして構成されている場合を想定する。以下図3にしたがって、各機能部の動作を説明する。
同期カウンタ生成部130は、収集条件に合致するか否かを繰り返し判断する(S301)。例えば周期的にカウント値をインクリメントする場合、その周期ごとに収集条件を充足することになる。収集条件に合致したとき、同期カウンタ生成部130は同期カウンタを生成する(S302)。収集条件に合致していなければステップS301に戻る。
画像収集部110は、同期カウンタ生成部130とは別に独立して動作することができる。画像収集部110は、収集条件に合致するか否かを繰り返し判断する(S311)。収集条件に合致したとき、画像収集部110はカメラECU200から画像データを取得して画像データバッファ120へ格納する(S312)。同期カウンタ生成部130が同期カウンタを生成するタイミングと、画像収集部110がカメラECU200から画像データを取得するタイミングは、必ずしも同じでなくともよい。画像データとCANデータが同期されていれば足りるからである。図3においてS301とS311が時間軸上でずれているのは、そのことを表している。
データ収集部150は、同期カウンタ生成部130および画像収集部110とは別に独立して動作することができる。データ収集部150は、収集条件に合致するか否かを繰り返し判断する(S321)。収集条件に合致したとき、データ収集部150は車載ネットワーク410からCANデータを取得してCANデータバッファ160へ格納する(S322)。同期カウンタ生成部130が同期カウンタを生成するタイミングと、データ収集部150が車載ネットワーク410からCANデータを取得するタイミングは、必ずしも同じでなくともよい。ただし画像データとCANデータは同期している必要があるので、S312とS322は同時に(あるいは学習処理上において同時とみなすことができる程度の時間差で)実施することが望ましい。
<実施の形態2>
車両が複数のカメラを搭載している場合、画像処理部220は各カメラが撮像した画像をそれぞれ処理して画像データを生成する。この画像処理はある程度の演算負荷を要するので、同じ時刻において撮像した画像を同時に画像データバッファ120へ格納しようとすると、過大な演算負荷がかかる可能性がある。またデータ送受信負荷や画像データバッファ120のI/O負荷が過大になる可能性もある。そこで本発明の実施形態2では、各カメラが撮像した画像データを画像データバッファ120へ収集するタイミングをカメラごとにずらす動作例について説明する。車載システム10の構成は実施形態1と同様である。
図4は、本実施形態2において同期カウンタ生成部130が生成する同期カウンタの経時変化を示すグラフである。ここでは車両がカメラを3つ搭載しており、時間経過にともなってカウンタ値が単調増加する例を示した。カメラECU200は各カメラから画像信号を取得する。図4における「同期間隔」は、収集条件テーブル140が指定する収集条件に相当する。すなわち図4においては、「同期間隔」ごとに画像データとCANデータを記憶装置300へ格納することを想定する。
図4における黒丸は、各カメラの同期カウンタを表している。同期カウンタ生成部130は、まず1番目のカメラが撮像した画像データ(第1画像データ)を取得するタイミングを指定する同期カウンタ(第1同期カウンタ)を生成する。同期カウンタ生成部130はさらに、第1画像データを画像処理部220が処理するために要する処理時間と概ね等しい時間が経過した時点で、2番目のカメラが撮像した画像データ(第2画像データ)を取得するタイミングを指定する同期カウンタ(第2同期カウンタ)を生成する。この同期カウンタ間の時間間隔を、図2において「カウンタ間隔」と表記した。2番目のカメラと3番目のカメラとの間のカウンタ間隔も同様である。
図4のように、カメラごとの同期カウンタが互いに重ならないようにすることにより、各カメラが同時に撮影した画像データであっても、それらを収集する際の演算負荷やI/O負荷などを軽減することができる。これにより、データ同期化以外の処理に対して与える影響などを緩和することができる。また負荷増大にともなう同期ずれなどの不具合も抑制することができる。
同期カウンタ生成部130は、画像処理部220による処理時間に代えて、データ同期装置100が第1画像データを受け取ってから第2画像データを受け取るまでの時間差と概ね等しい時間が経過した時点で、第2同期カウンタを生成してもよい。これは、カメラECU200が信号線420に対して第1画像データを出力してから第2画像データを出力するまでの時間差に相当するものである。さらには、画像処理部220による処理時間と信号線420による送信時間をともに加味して、第2同期カウンタを生成してもよい。
<実施の形態3>
以上の実施形態において、画像データとCANデータを同期させた上で記憶装置300に格納することにより、データ件数を抑制することを説明した。他方で、画像データについてはデータ量を抑制するとしても、CANデータについては多数取得することが望ましい場合も考えられる。そこで本発明の実施形態3では、記憶装置300に格納する画像データの件数とCANデータの件数の割合を指定する動作例を説明する。車載システム10の構成は実施形態1~2と同様である。
本実施形態3において、収集条件テーブル140は、画像データを収集する条件を記述するとともに、画像データの件数に対するCANデータの件数の割合を記述している。例えば画像データ1つに対してCANデータを10個収集する、などの条件を記述することができる。同期出力部170はその条件にしたがって、記憶装置300に対して画像データを1つ格納するごとに、画像データと同じ時刻のCANデータおよびその近傍のCANデータを、記憶装置300に対して合計10個格納する。
カメラECU200は動画像のフレームごとに画像データを生成するので、画像収集部110は少なくとも2フレーム以上の時間間隔で画像データをカメラECU200から収集することが望ましい。データ収集部150と同期出力部170は、画像収集部110が画像データを収集する時間間隔よりも短い周期で、CANデータを収集する。
CANデータバッファ160をデータキューとして構成する場合(例えば図2の例)、データ収集部150は、画像データ:CANデータの割合が収集条件に合致するようにCANデータを収集する。収集条件として、画像データ件数:CANデータ件数=1:Nである場合、同期出力部170は、画像データバッファ120から画像データを1件取り出すごとに、CANデータバッファ160からCANデータをN件取り出す。
CANデータを多数格納することにより、CANデータの経時変化などをより詳細に分析することができる。例えば制御パラメータの微分値や変曲点などを分析することができる。これらの分析結果と画像データを併せて学習器に学習させることにより、学習効果をさらに高めることが期待される。
<実施の形態4>
以上の実施形態において、同期出力部170は、画像データバッファ120から画像データを取得するとともに、CANデータバッファ160からCANデータを取得し、記憶装置300に格納する。この処理は、データ収集部150が指定する収集タイミングにおいて、同じ時刻の画像データとCANデータを既に各バッファへ格納済みであることが前提となっている。しかし通信負荷や演算負荷によっては、例えば画像データを画像データバッファ120に格納する処理が遅れ、画像データバッファ120が格納している画像データの時刻とCANデータバッファ160が格納しているCANデータの時刻がずれている可能性がある。そこで本発明の実施形態4においては、同期出力部170が各データを記憶装置300へ格納する際に、各バッファが格納しているデータの時刻を再チェックする構成例を説明する。
図5は、本実施形態3に係る車載システム10の構成図である。本実施形態3において同期カウンタ生成部130と同期出力部170は、車載ネットワーク410を介して、GPS(Global Positioning System)時刻を取得する。例えば車載ネットワーク410に接続されている他ECUからGPS時刻を取得することができる。その他適当な手段によりGPS時刻を取得してもよい。GPS時刻に関する動作以外は実施形態1~3と同様であるので、以下では主にGPS時刻を用いる動作について説明する。
同期カウンタ生成部130は、取得したGPS時刻を用いて同期カウンタを生成する。例えばGPS時刻を表すビット列の一部(例えば最上位ビットから順に必要に応じて)を同期カウンタとして用いる。GPS時刻は時間経過にともなって単調増加するので、この場合の同期カウンタも単調増加するカウンタとなる。データ収集部150は、その同期カウンタを収集条件と比較する。
同期出力部170は、データ収集部150が指定する収集タイミングにおいて、画像データを取得するとともにGPS時刻を取得する。同期出力部170は、画像データに埋め込まれている同期カウンタと、車載ネットワーク410から取得したGPS時刻とを比較する。同期出力部170は、両者が大きく乖離している(あらかじめ定めた許容値以上の差がある)場合、画像データとCANデータを同期することに失敗した旨のエラーを出力する。両者が大きく乖離している場合、カメラECU200が画像データを生成する処理が遅延しているか、または信号線420におけるデータ伝送が遅延していると考えられるからである。両者の差分が許容範囲内である場合は、画像データとCANデータを記憶装置300に格納する。
本実施形態4によれば、例えば車載ネットワーク410のトラフィックや演算負荷が過大となって画像データとCANデータとの間の同期が確保できないとき、その画像データまたはCANデータは同期していないものとして取り扱うことができる。これにより学習データの信頼性を高めることができる。
GPS時刻を用いて同期カウンタを生成することにより、上記動作の他に、以下のような動作を実現することもできる。画像収集部110は収集条件テーブル140が定める収集条件にしたがって画像データを収集するとともに、収集条件に合致する画像データを画像データバッファ120へ格納する。データ収集部150も収集条件に合致するCANデータをCANデータバッファ160へ格納する。画像データバッファ120とCANデータバッファ160は、データキューとして構成しておく。同期出力部170は、画像データバッファ120とCANデータバッファ160からそれぞれ同じ通番のデータを取り出す際に、各データの取得時刻をチェックする。取得時刻が大きく乖離している(許容範囲以上の差分がある)場合、その画像データとCANデータのペアは同期エラーとして取り扱う。取得時刻が許容範囲内であれば、記憶装置300へ格納する。これらにより、実施形態1で説明した動作に加えて、GPS時刻に基づいて、取得時刻のずれをチェックすることができる。
<実施の形態5>
図6は、本発明の実施形態5に係る車載システム10の構成図である。本実施形態5において、画像収集部110と画像データバッファ120は、データ同期装置100とは別の装置として構成されている。例えば画像収集部110は、車載ネットワーク410に接続されたECUとして構成することができる。画像データバッファ120は、画像収集部110が備える記憶装置として構成することができる。その他構成は実施形態1~4と同様である。
画像収集部110は、実施形態1~4と同様にカメラECU200から画像データを取得して画像データバッファ120へ格納する。同期出力部170と画像データバッファ120との間は、車載ネットワーク410を介して接続してもよいし、車載ネットワーク410とは別のデータ線を介して接続してもよい。
本実施形態5において、データ同期装置100は画像データを常時収集せず、データ収集部150が指定する収集タイミングにおいてのみ画像データバッファ120から画像データを取得する。これによりデータ同期装置100は、画像データを常時収集するための通信能力やデータ処理能力を備える必要がなくなるので、データ同期装置100のコストを抑制することができる。したがって学習データを収集するコストを抑制することができる。
<本発明の変形例について>
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
以上の実施形態において、記憶装置300は、データ同期装置100が備える装置として構成してもよいし、データ同期装置100とは別の外部装置として構成してもよい。記憶装置300とデータ同期装置100との間は、車載ネットワーク410を介して接続してもよいし、その他適当なデータ線を介して接続してもよい。さらには、インターネットなどの外部ネットワークを介して、記憶装置300とデータ同期装置100を接続してもよい。
以上の実施形態において、同期カウンタ生成部130は、同期カウンタとして単調増加以外のカウンタ値を生成してもよい。例えばある上限値に達すると下限値に戻って再び増加するカウンタを用いることが考えられる。あるいは、何らかの規則にしたがって値が離散的に変化するカウンタを用いることが考えられる。すなわち、画像データを取得した時刻とCANデータを取得した時刻をそれぞれ特定することができれば、任意の同期カウンタを用いることができる。
以上の実施形態において、同期出力部170は、画像データを取得した時刻とCANデータを取得した時刻それぞれを表すデータを、記憶装置300に対して格納してもよいし格納しなくともよい。すなわち、記憶装置300が格納している画像データとCANデータをペアにして用いることができるのであれば、それらデータの取得時刻は必ずしも必要ではない。
以上の実施形態において、同期カウンタ処理部210は、画像データのヘッダ以外の部分に同期カウンタを埋め込むこともできる。例えば画像本体部分に重畳するようにして、同期カウンタの画像表現を埋め込むことができる。例えば算用数字の画像を画像本体に重ね合わせることができる。カウント値を表すバーコードなどその他態様の画像を埋め込んでもよい。
以上の実施形態において、車載ネットワーク410と信号線420は、同じ種類のネットワークでもよいし、異なる種類のネットワークでもよい。例えば車載ネットワーク410の通信速度が十分速い場合は、信号線420として車載ネットワーク410を用いてもよい。
以上の実施形態においては、車両が搭載する車載システム10を例示したが、本発明は車載システム以外のネットワークシステムにおいても適用することができる。すなわち、撮像装置が撮像した画像データと、制御対象機器を制御するための制御データとを同期させる任意のネットワークシステムにおいて、本発明を適用することができる。
10:車載システム
100:データ同期装置
110:画像収集部
120:画像データバッファ
130:同期カウンタ生成部
140:収集条件テーブル
150:データ収集部
160:CANデータバッファ
170:同期出力部
200:カメラECU
210:同期カウンタ処理部
220:画像処理部
230:画像出力部
300:記憶装置
410:車載ネットワーク
420:信号線

Claims (14)

  1. ネットワークを流れる画像データと前記ネットワークを流れる制御データを同期させるデータ同期装置であって、
    前記画像データと前記制御データを同期させるための同期カウンタを生成し、前記ネットワークを流れる同期データとして前記ネットワークに対して出力する、同期カウンタ生成部、
    前記制御データと前記同期データを前記ネットワークから周期的に取得するとともに、前記同期データが記述している前記同期カウンタにしたがって前記画像データを保存するタイミングを決定する、データ収集部、
    前記データ収集部が決定した前記タイミングにしたがって前記画像データと前記制御データを取得して記憶装置に格納する同期出力部、
    を備えることを特徴とするデータ同期装置。
  2. 前記データ同期装置はさらに、前記画像データを撮像する撮像装置に対して前記ネットワークを介して接続して前記画像データを取得する画像収集部を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  3. 前記画像収集部は、前記画像データとともに、前記画像データに埋め込まれた前記同期データを取得し、
    前記データ収集部は、前記画像データに埋め込まれた前記同期データから前記同期カウンタを取得する
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ同期装置。
  4. 前記同期カウンタ生成部は、時間経過にともなって値が規則的に変動する前記同期カウンタを生成し、
    前記データ収集部は、前記同期カウンタが収集条件を満たすごとに、その時点を前記タイミングとして確定する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  5. 前記ネットワークは、第1撮像装置が撮像した第1画像データと第2撮像装置が撮像した第2画像データを伝送し、
    前記同期カウンタ生成部は、前記第1画像データを前記制御データと同期させるための第1同期カウンタを生成するとともに、前記第2画像データを前記制御データと同期させるための第2同期カウンタを生成し、
    前記同期カウンタ生成部は、前記同期出力部が前記第1画像データを取得してから前記同期出力部が前記第2画像データを取得するまでの時間差に対応する値を、前記第1同期カウンタと前記第2同期カウンタとの間のカウンタ差分値として前記第1同期カウンタに対して加算することにより、前記第2同期カウンタを生成する
    ことを特徴とする請求項4記載のデータ同期装置。
  6. 前記同期カウンタ生成部は、演算装置が前記第1画像データを処理するために要する処理時間に対応する値を、前記カウンタ差分値として前記第1同期カウンタに対して加算することにより、前記第2同期カウンタを生成する
    ことを特徴とする請求項5記載のデータ同期装置。
  7. 前記同期カウンタ生成部は、前記ネットワークが前記第1画像データを前記データ同期装置に対して発信してから前記ネットワークが前記第2画像データを前記データ同期装置に対して発信するまでの時間差に対応する値を、前記カウンタ差分値として前記第1同期カウンタに対して加算することにより、前記第2同期カウンタを生成する
    ことを特徴とする請求項5記載のデータ同期装置。
  8. 前記ネットワークは、撮像装置が画像を撮像する時間フレームごとに生成された各前記画像データを伝送し、
    前記画像収集部は、2つ以上の前記時間フレームごとに前記画像データを取得し、
    前記同期出力部は、前記画像収集部が前記画像データを取得する時間間隔以下の周期で前記制御データを取得して前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ同期装置。
  9. 前記同期カウンタ生成部は、前記ネットワークを介してGPS時刻を取得するとともに、前記取得したGPS時刻を用いて前記同期カウンタを生成し、
    前記同期出力部は、前記ネットワークを介してGPS時刻を取得するとともに、前記ネットワークを介して取得したGPS時刻と前記同期カウンタ生成部が生成した前記同期カウンタを比較し、
    前記同期出力部は、前記ネットワークを介して取得したGPS時刻と前記同期カウンタ生成部が生成した前記同期カウンタとの間の差分が閾値以上である場合は、前記画像データと前記制御データを同期させることに失敗した旨のエラー通知を出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  10. 前記同期カウンタ生成部は、前記ネットワークを介してGPS時刻を取得するとともに、前記取得したGPS時刻を用いて前記同期カウンタを生成し、
    前記データ同期装置はさらに、
    前記タイミングに合致する前記画像データを一時的に保存する画像データバッファ、
    前記タイミングに合致する前記制御データを一時的に保存する制御データバッファ、
    を備え、
    前記同期出力部は、前記画像データバッファが格納している前記画像データと、前記制御データバッファが格納している前記制御データを、前記記憶装置に対して格納する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  11. 前記同期出力部は、前記画像データと前記制御データを前記記憶装置に対して格納するとともに、前記画像データを取得した時刻と前記制御データを取得した時刻が同期している旨を表すデータを前記記憶装置に保存する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  12. 前記ネットワークは、車両が搭載する車載ネットワークを有しており、
    前記車載ネットワークは、前記制御データとして、前記車両を制御するための制御演算において用いるパラメータを記述したデータを伝送する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ同期装置。
  13. 請求項1記載のデータ同期装置、
    前記画像データを撮像する撮像装置、
    を備え、
    前記データ同期装置と前記撮像装置は、前記ネットワークを介して互いに接続されており、
    前記撮像装置は、前記ネットワークを介して前記同期データを取得し、
    前記撮像装置は、前記取得した同期データを前記画像データに埋め込み、その画像データを前記ネットワークに対して出力する
    ことを特徴とするデータ同期システム。
  14. 前記データ同期システムはさらに、
    前記撮像装置に対して前記ネットワークを介して接続して前記画像データを取得する画像収集装置、
    前記画像収集装置が取得した前記画像データを一時的に格納する画像データバッファ、
    を備え、
    前記同期出力部は、前記画像データバッファから前記画像データを取得して前記記憶装置に格納する
    ことを特徴とする請求項13記載のデータ同期システム。
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