服薬遵守管理システム10の好ましい実施形態を図1に示している。システム10は、薬物容器200を保持する又はそれに接続するためのレセプタクル101を有する保持装置100を含む。
保持装置100又はレセプタクル101は、市販の一般的なタイプのバルク薬物容器200の使用に適している。この例では、薬物容器200は、例えば、薬局又は薬店で広く利用可能な又は製薬会社によって予め充填された薬瓶の形態を有する。好ましくは、本発明に関して、薬物容器200の形状は、図示の瓶形態に限定されない。他の形状、サイズ、及びタイプの薬物容器200も同等に保持装置100と併用することができる。
保持装置100は、異なる薬物容器200に対して各々適応させることができる又は薬物容器200の異なる形状の万能適合に向けて設計することができるそのいずれかである。これに代えて又はこれに加えて、保持装置100又はレセプタクル101は、それ自体を異なるタイプ又はサイズの薬物容器200に適応させるために入れ替えることができる1又は2以上の交換可能部品又はインサートを含むことができる。
薬物容器200は、保持装置100のレセプタクル101内に入れられる及び/又はそれによって保持される。
好ましくは、レセプタクル101は、上向きに開いている及び/又は薬物容器200の下側部品を受け入れる。
特に、レセプタクル101は、薬物容器200を受け入れる開口部を形成する又はそれを含む。
図示の実施形態では、特に、薬物容器200がレセプタクル101内に受け入れられている又はそれによって保持されている間に薬物容器200の蓋201がアクセス可能である及び/又はそれを開放及び閉鎖することができるように、薬物容器200は、外向きに又は保持装置100又はレセプタクル101の上向きに延びることができる。
しかし、薬物容器200は、レセプタクル101内に完全に挿入する又は完全に受け入れることができる。その場合であっても、システム10及び/又は保持装置100、並びに薬物容器200は、薬物容器200又はその蓋201を開放又は閉鎖することができるようになっている。
服薬遵守管理システム10の作動位置は、好ましくは、薬物容器200が、保持装置100内で直立状態で、特に、薬物容器200の開口部及び/又はその蓋201又は別のカバーが薬物容器200及び/又は服薬遵守管理システム10の上面に位置する状態で保持されるようなものである。
保持装置100は、服薬遵守管理システム10が好ましい作動位置にある時にテーブルのような水平平面上に載るように適応された底部又はベース120を好ましくは含む。特に、底部又はベース120は、薬物容器200の開口部、蓋201、又は他のカバーの反対に位置付けられる。
上述した作動位置は、服薬遵守管理システム10の好ましい向きを定める。特に、服薬遵守管理システム10の向きに依存する以下の説明に使用する用語及び表現、例えば、「水平」、「垂直」、「上方」、又は「下方」は、明示的に述べない場合であってもこの好ましい向きを指す。
しかし、服薬遵守管理システム10は、機能するのに好ましい作動位置にある必要はなく、例えば、服薬遵守管理システム10は、例えば、バッグ又はポケット内で持ち運ばれる時にその垂直側面のうちの1つに上に位置し、又はいずれかの他の向きにあることができると考えられる。
好ましくは、保持装置100は、特に、薬物容器200又はその蓋201が開放及び閉鎖される度に、及び/又は薬物容器200の重量が薬物容器200によって形成されたリザーバ202内に含有される薬物203の好ましくは少なくとも約1投与量の重量だけ変化又は減少する度に薬物容器200の開放及び閉鎖を無線で又は遠隔に認識するための、薬物容器200を計量するための、及び/又は服薬活動を登録するための検出器デバイス102及び/又はデータ処理デバイス103を含む。
検出器デバイス102とデータ処理デバイス103は、別個のデバイスによって形成することができる。これに代えて、データ処理デバイス103は、検出器デバイス102を含む又はそれを形成することができ、又はその逆も同様である。
好ましくは、保持装置100は、それを垂直平面及び/又は水平平面に締結することができるように設計される。この目的のために、保持装置100又はそのハウジング108には、自動接着テープ、爪、ネジ、又は開口などのような締結手段を設けることができる。好ましくは、服薬遵守管理システム10は、薬物容器200を含み、又は複数の薬物容器200との組合せで保持装置100のキットを形成する。
作動時には、服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、薬物容器200のあらゆる開放及び閉鎖をモニタする。特に、検出器デバイス102は、薬物容器200の蓋201の開放及び閉鎖を認識する。この開放及び閉鎖は、一投与量の薬物203を取り出すために薬物容器200のリザーバ202にアクセスするのに必要である。従って、開放及び閉鎖が認識された場合に、少なくとも1投与量の薬物203が薬物容器200から取り出されて患者によって服用されたと結論付けることができる。この仮定的な薬物203の取り出しを服薬活動と呼び、それは、薬物容器200が開放及び閉鎖される度に登録される。
容器200又はその蓋201の開放と閉鎖の両方の認識又は検出は確実であり、及び/又は次の開放を確実に検出することができることを保証することを指摘しておきたい。しかし、理論的にかつ本発明により、容器200の開放のみを検出し、それを既に服薬活動として登録することができる。
好ましくは、開放と閉鎖が認識又は検出され、両方が発生した時のみ服薬活動が登録されるが、それは開放に関連付けられている。すなわち、ユーザが薬物容器200の取り外しの(直)後又は予め決められた時間制限以内に薬物容器200を閉鎖し忘れるということが発生する可能性がある。次に、保持装置100又はデータ処理デバイス103がユーザに注意を促すことができる。更に、服薬活動を薬物容器200の閉鎖時点に関連付ける時に発生する可能性があると考えられる不正な時間関係を防止するために、服薬活動は、必ず薬物容器200の開放時点に関連付けることができる。
好ましくは、服薬活動は、開放が検出された後の指定期間以内に閉鎖が登録された時にのみ登録される。
特に、服薬活動は、開放が薬物203を取り出すには短すぎる時、例えば、数秒よりも短い時には登録されない。
薬物容器200が過度に長い間にわたって開放されたままに留まっている場合に、薬物203が取り出されたか否かの信頼性の高い結論を出すことができない。好ましくは、この場合に、可能な服薬活動は、全く登録されないか、又は登録されて上述したように開放時間に関連付けられるが、同じく薬物容器200が過度に長い間にわたって開放されていたというエラー又は警告が、特に好ましくは薬物容器200が開放状態に留まっていた時間と共に割り当てられるかのいずれかである。
特に、薬物容器200の閉鎖の検出の後に、システム10は、非作動モード又は待機モードに好ましくは自動的に入ることができる。システム10は、服薬活動が予定されている時にのみ及び/又はシステム10がユーザ又は患者によって直接的又は遠隔にアクセスされる時に好ましくは自動的に作動モード又は検出モードに好ましくは入る。
検出器デバイス102による開放及び閉鎖の検出は直接実施することができる。この場合に、検出器デバイス102は、例えば、保持装置100に対する薬物容器200の蓋201の動きを認識することができる。この認識は、視覚ベースで、例えばカメラを用いて行われ、及び/又は検出器デバイス102に対して変化する蓋201の近接度、位置、又は傾きを検出することによって行うことができる。
好ましくは、薬物容器200は、検出器デバイス102による開放及び閉鎖の検出をサポートする又は可能にするための検出ユニット204を含む。検出ユニット204は、薬物容器200内に組み込む、薬物容器200に取り付ける、例えば印刷する、又は薬物容器200又は蓋201上に配置することができる。これに代えて又はこれに加えて、検出ユニット204は、別個に与えて後の時点、例えば、容器200をレセプタクル101内に入れる時に薬物容器200又は蓋201に取り付けることができる。
特に好ましくは、検出ユニット204は、薬物容器200にその上部又は周囲側面で、特に蓋201の上部又は周囲側面で取り付けられる。
検出ユニット204は、受動検出可能要素、特に検出器デバイス102が視覚的に検出することができる参照パターン、又は磁石、及び/又はRFIDタグのような電子参照要素を含む又はそれによって形成することができる。そのような検出ユニット204は、検出器デバイス102が好ましくは無線で検出することができ、これを図1に破線に示している。
薬物容器200の検出ユニット204は、これに代えて又はこれに加えて、センサを含む。従って、例えば、薬物容器200の蓋201の実際の開放状態又は位置を測定することができる。
特に、検出ユニット204のセンサは、検出器デバイス102が遠隔に無線で読み取ることができる信号を生成することができる。この場合に、例えば、開放活動に起因する蓋201の傾斜は、傾斜センサによって認識されることになり、それが検出器デバイス102によって検出される。
これに代えて又はこれに加えて、服薬活動を検出するために及び/又はシステム10を非作動モード又は待機モードから作動モード又は検出モードに移行させるために、システム10、保持装置100、及び/又は薬物容器200の傾斜、持ち上げ、及び/又は移動を検出するためのセンサを設けることができる。
システム10、保持装置100、及び/又は薬物容器200の傾斜を検出することは、システム10、保持装置100、及び/又は薬物容器200が服薬活動のための正しい位置にない場合に、特に視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104によって警告を生成するのに利用することができる。
薬物容器200の開放及び閉鎖の視覚検出に向けて、保持装置100又は検出器デバイス102は、フォトダイオード又はCCDカメラなどのような光センサを含むことができる。例えば、カメラを用いて薬物容器200の蓋201を撮像することができ、それによって画像の変化が開放又は閉鎖を示す。
検出ユニット204の機能における参照パターンのような光学参照要素の場合に、保持装置100又はデータ処理デバイス103は、それを認識して開始パターンと比較することができる。検出器デバイス102によって撮像された参照パターンの形状の逸脱は、開放又は閉鎖を示す薬物容器200の蓋201の動きを登録するために検出して評価することができる。
これに代えて又はこれに加えて、検出ユニット204は、この場合は磁気スイッチ又は磁気センサなどを好ましくは含む検出器デバイス102と相互作用する磁石を含む又はそれによって形成することができる。蓋201を開放することにより、検出ユニット204の磁石を検出器デバイス102に向けて近づける又はそれから遠ざけることができ、それによって検出器デバイス102の磁石スイッチが作動される。それにより、データ処理デバイス103が読み取ることができる信号を生成することができる。
薬物容器200の検出ユニット204がRFIDタグのような電気的に検出可能な要素を含む場合に、その機能原理は、磁石の場合に関して説明したものと同様である。RFIDタグを有する検出ユニット204を担持する蓋201の移動は、保持装置100の検出器デバイス102に対する検出ユニット204の位置を変化させる。次に、タグは、検出器デバイス102が遠隔に読み取ることができ、検出器デバイス102は、相応の信号をデータ処理デバイス103に送信する。
これに代えて又はこれに加えて、一方で検出ユニット204又はRFIDタグと他方で検出器デバイス102とは、薬物容器200の存在、開放、及び/又は閉鎖を検出することができるような近接センサ又は近接スイッチを形成することができる。
薬物容器200に関連付けられた検出ユニット204又はRFIDタグは、薬物容器200の名称、パッケージングサイズ、及び/又は投薬量のような薬物203及び/又は服薬計画に関する情報を担持することができ、これらの情報は、特に、薬物容器200がレセプタクル101内に入れられる時又は挿入の前に読み取ることができる。
検出ユニット204又はRFIDチップ上のデータは、データ処理デバイス103が解釈し、特に、特定の又は電子的な服薬計画に好ましくは依存する事前設定又は処方された薬物又は投与量と比較することができる。
上述の例とは別に、保持装置100又は検出器デバイス102は、これに代えて又はこれに加えて、検出ユニット204との及び/又は少なくとも部分的に薬物容器200又はその蓋201との光学的、触覚的、遠隔的、及び/又は超音波的な相互作用機能を有することができる。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置100又は検出器デバイス102は、薬物容器200を計量し、薬物容器200が薬物203の約1投与量の重量を失う度に服薬活動を登録するように適応させることができる。この目的のために、保持装置100又は検出器デバイス102は、計量器又は計量センサ、例えば、圧電要素又は歪みゲージを含むことができる。
更に、保持装置100又は検出器デバイス102は、薬物容器200の開放及び閉鎖を検出するように相補的に協働する上述のタイプのいくつかの検出手段を含むことができる。この相補的な協働は、異なる検出原理に基づく検出手段を重複して設けることによって好ましくは達成される。それにより、開放活動及び閉鎖活動が全て検出されること又は誤検出結果を排除することができることのいずれかを保証することができる。
検出器デバイス102は、薬物容器200の蓋201に隣接して、及び/又は薬物容器200を挿入するための及び/又は薬物容器200の蓋201にアクセスするためのレセプタクル101の開口部に隣接して好ましくは配置されることに注意しなければならない。
検出器デバイス102は、一般的に、薬物容器200に対する異なる場所に位置付けることができる。薬物容器200の蓋201又はレセプタクル101の開口部に隣接する配置の代わりに又はそれに加えて、検出器デバイス102は、レセプタクル101の底部又はいずれかの側部に位置付ける又は薬物容器200の底部又はいずれかの側部に関連付けることができる。
これに代えて又はこれに加えて、検出器デバイス102は、システム10内に装填された、すなわち、レセプタクル101内に入れられた薬物203及び/又は薬物容器200を認識する機能を有することができる。この認識は、例えば、薬物容器200上のバーコード及び/又はEAN番号を読み取ることによって実行することができる。しかし、いずれかの他の認識方法、例えば、光学文字認識(OCR)、RFID技術等も可能である。
好ましくは、検出器デバイス102によって生成された信号は、それぞれデータ処理デバイス103に送られる又はそれによって読み取られる。
データ処理デバイス103は、電子回路、特にマイクロプロセッサを好ましくは含む。データ処理デバイス103は、値を読み取る及び/又は出力し、これらの値を用いて計算を実施するために異なる値の比較のような複雑な演算及び/又は計算を実施することが好ましい。
特に、データ処理デバイス103及び/又は検出器デバイス102は、登録された服薬活動、特に薬物容器200の開放及び閉鎖の回数及び/又は時点を決定、計数、及び/又は格納する機能、並びに好ましくはこれらのデータ又は実際の活動回数を基準値又は望ましいスケジュールと比較する機能を好ましくは有する。
保持装置100又はデータ処理デバイス103は、データ処理デバイス103に送信された又はそれによって生成されたデータを格納するためのメモリ103Aを含むことができる。メモリ103Aは、データ処理デバイス103内に組み込むことができ、又は保持装置100の内部又は外部に別個に配置することができる。
保持装置100又はデータ処理デバイス103は、時間ベース103Bを更に含むことが非常に好ましい。それにより、登録される事象又は活動にタイムスタンプを付加することが可能になる。服薬活動が検出された場合に、その事象の時間及び/又は日付を格納及び/又は評価することができる。登録された活動の時間及び/又は日付の評価は、事象の実際の時間及び/又は日付と格納された基準又は望ましい時間及び/又は日付との比較を含むことができる。
更に、服薬遵守管理システム10、特に保持装置100は、システム10の環境の状況及び/又は場所に関する情報を収集するための手段を含むことができる。この手段は、GPS受信機のような測位チップ、及び/又は温度センサ、湿度センサ、又は圧力センサなどを含むことができる。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置100又はデータ処理デバイス103は、外部信号、特に時間及び/又は日付を受信、格納、及び/又は評価する機能を有することができる。これらの信号は、例えば、インターネット又は別のネットワーク、無線送信、又は外部デバイス300などを通して好ましくは無線で受信することができる。
好ましくは、保持装置100又はデータ処理デバイス103は、服薬活動の表示及び関連の時点、所望又は所要のスケジュールからのいずれかの相違、活動に関する統計情報、いずれかの注意又は通知、例えば、予定からの服薬活動の遅滞、予定からの薬物容器200の閉鎖の遅滞、予想される薬物容器200の入れ替え又は補充、薬物容器200内で既に消費された又は依然として入っている投与量の予想数、現在の時間、又は次回投与量を服用される時間などに関するものを含むことができる活動情報を格納、表示、出力、及び/又は通信することができる。
好ましくは、保持装置100は、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104を含む。例えば、活動情報を視覚化デバイス104が表示することができる。このようにして、患者に、例えば、一投与量の薬物203を服用する次の時間に対して通知することができ、又は患者がある一定期間遅滞している場合に薬を服用するように注意を促すことができる。
視覚化デバイス104及び/又は活動情報は、計数された薬服用回数、薬物容器200の最後の入れ替えからの時間、直近の薬物服用からの時間、スケジュール上の薬の服用までの時間、又はバッテリ残量などのようなデータを患者に提示するために使用することができる。
視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104は、ディスプレイ104A、音響インジケータ、光学インジケータ、及び/又は振動インジケータを含むことができる。異なる通知ユニット又は視覚化デバイス104の組合せを設ける可能性もある。
これに代えて又はこれに加えて、服薬遵守管理システム10は、それ自体を特にデータ処理デバイス103をユーザ入力によって制御することを可能にするユーザインタフェース105、好ましくは、制御パネル、例えば、1又は2以上のボタン又はタッチ画面などを含むことができる。ユーザインタフェース105は、保持装置100の一部として、これに代えて又はこれに加えて、遠隔制御器のような外部デバイス300の形態で、又はコンピュータ又はスマート電話又はタブレットコンピュータのようなモバイルデバイスのためのソフトウエアベースのアプリケーションとして実現することができる。
ユーザインタフェース105は、基準値又はスケジュールを設定するために、薬物容器200の入れ替え後にシステム10をリセットするために、メモリ103Aに格納された値を選択するために、データ処理デバイス103を表示するために、又は別途プログラムするために使用することができる。
しかし、服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、薬物容器200の入れ替えを自動的に認識するように、かつシステム10を又はメモリ103Aに格納された残りの丸薬数のようなある一定の値を相応にリセットするように好ましくは適応される。
更に、保持装置100、視覚化デバイス104、及び/又はユーザインタフェース105は、患者との高度なコミュニケーションを可能にすることができる。例えば、患者は、システム10又は遠隔場所にいる人物によって示された問題に返答することができ、又は遠隔医療用途に携わる看護師、医師、又は別の医療専門家のような人物と電話する、テキストチャットする、又はビデオチャットすることができる。
服薬遵守管理システム10及び/又は保持装置100は、外部デバイス300及び/又はネットワークと通信するための通信デバイス106を更に含むことができる。
通信デバイス106は、好ましくは無線のデジタルデータインタフェース、特にシリアルポート、USBポート、イーサネット(登録商標)ポート、WLANモジュール、GSM(登録商標)モジュール、及び/又はBluetooth(登録商標)モジュールを含むことができる。そのような普及したタイプのインタフェースは、既存のネットワークにおいて容易な接続及び統合を保証する。
データ処理デバイス103は、遠隔場所にある外部デバイス300とすることができる受信機と通信するために通信デバイス106を好ましくは使用することができる。この場合に、データ処理デバイス103は、通信デバイス106を通してデータを送信し、すなわち、送信及び/又は受信する機能を有するように好ましくは設計される。受信機又は外部デバイス300は、特にモバイルデバイス、スマート電話、タブレット、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターとすることができる。
好ましい実施形態では、データ処理デバイス103は、ユーザインタフェース105及び/又は通信デバイス106を通して遠隔制御可能である。この遠隔制御可能性は、ユーザインタフェース105又は通信デバイス106を通して服薬遵守管理システム10の設定をそれに接続されたデバイス上で実行されるソフトウエアアプリケーションの形態で構成する可能性を含むことができる。服薬遵守管理システム10の遠隔制御は、これに代えて又はこれに加えて、インターネット接続を通じて、特にモバイルネットワーク上で接続された遠隔場所から実行することができる。
好ましくは、保持装置100又はシステム10は、外部デバイス300が制御する、プログラムする、作動させる、及び/又は停止させることができる。外部デバイス300は、ユーザインタフェース105及び/又は通信デバイス106を通して保持装置100又はシステム10と接続又は通信することができる。
好ましくは、外部デバイス300は、保持装置100又はシステム10、特にデータ処理デバイス103によって供給される活動情報を読み取る、表示する、及び/又は処理することができる。
高い可動性に向けて、服薬遵守管理システム10、特に保持装置100は、外部電源から作動的に独立したものとすることができる。従って、保持装置100は、好ましくは充電可能なバッテリ107を含むことができ、又はそのようなバッテリ107を保持装置100に関連付けることができる。バッテリ107は、保持装置100の外部に配置することができるが、好ましくは、保持装置100内に組み込まれる。
バッテリ107は、消耗後に容易に交換可能であるように設計することができる。これに代えて又はこれに加えて、バッテリ107は、再充電可能であることが好ましい。バッテリ107の充電は、広く使用されているUSBポート、好ましくは、ミニUSBポート又はマイクロUSBポートを好ましくは通じて実施することができる。有利なことに、バッテリ107を充電する機能とシステム10との通信の機能とに向けて共通のUSBポートが共有される。
データ処理デバイス103から例えばデータセンターに通信デバイス106を通してデータを送信することにより、例えば、医療専門家は、システム10のステータス、データ、及び活動情報を検査及び評価し、ローカルシステム10に信号を送信することによって患者に対して好ましくは遠隔に助言を与えることができる。視覚化デバイス104又はスマート電話のような接続されたデバイスは、次に、取るべきアクションに関して患者に通知することができる。
更に、医療専門家は、服薬遵守管理システム10をプログラムすること及び/又はそのソフトウエアを遠隔場所から更新することができる。
図1に描くように、保持装置100は、システム10の異なる構成要素を好ましくは含むハウジング108を好ましくは含む。好ましい実施形態では、レセプタクル101は、保持装置100のハウジング108によって形成される。
保持装置100、特にハウジング108は、説明のための刻印及び/又はステッカーを更に含むことができる。
機械応力、温度、湿度に関して、及び/又は化学物質に対する保持装置100の復元力を高める目的で、ハウジング108は、ポリマーのような堅牢な材料で好ましくは作られる又はそれを含む。例えば、異なるポリマー及び/又は金属のような異なる材料から構成された複合材を使用することができる。特に好ましくは、ハウジング108は、感触が柔らかい材料で作られ、又は柔らかい感触の材料で被覆され、患者又はユーザがシステム10又は保持装置100を把持することを可能にする。
ハウジング108は、少なくとも部分的に密封され、好ましくは、実質的に水密及び/又は気密であるように更に設計することができる。従って、保持装置100、従って、服薬遵守管理システム10は、湿潤環境内、例えば、風呂、台所内、又は高い湿度に又は水霧にさえも露出される屋外での使用に適することができる。
好ましくは、保持装置100又はレセプタクル101は、関連の薬物容器200を形態嵌合又は圧力嵌めによって保持することができるように形成又は適応される。
レセプタクル101は、カップ状の形態を有することができる。
好ましくは、レセプタクル101は、薬物容器200の側部及び底部を取り囲み、蓋201がアクセス可能であるように薬物容器200を保持する。
好ましくは、レセプタクル101は、図1に示すように、薬物容器200の外形に少なくとも実質的に似ている。
好ましくは、保持装置100又はハウジング108は、薬物容器200をレセプタクル101内に固定又は保持するための1又は2以上の固定要素108Aを含む。要素108Aは、例えば、図示の薬瓶の先細部内に係合する突起の形態を含むことができる。固定要素108Aは、薬物容器200が、特にレセプタクル101内の固定位置から離脱することを防止する。
薬物容器200の先細部は、例えば、図1に示すように、特に薬物容器200の首部207及び/又は肩部209によって形成される。
任意的に、1又は2以上の固定要素108Aは、可撓性、可動、又はピボット回転可能にすることができる。
これに代えて、レセプタクル101又は固定要素108Aを屈曲させて互いに離し、それによって薬物容器200を取り外す又は挿入することができるようにハウジング108又は少なくともその一部が可撓性を有することができる。
別様に成形された薬物容器200の場合に、保持装置100の固定要素108Aは、相応に設計され、すなわち、薬物容器200の外形に適応させることができる。
保持装置100は、例えば、テーブル又はサイドボードなどの上に配置することができる独立型デバイスを形成することができる。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置100は、服薬遵守管理システム10の移動性をサポートするために、図面には示していないハンドストラップ又は固定クリップを含むことができる。それにより、保持装置100を落とすリスクも低下する。
保持装置100又はハウジング108は、薬物容器200内の薬物203に関する患者情報リーフレットを維持するための別個の区画101A又はポケットを含むことができる。図面に描くように、区画101A又はポケットは、薬物容器200と共にレセプタクル101内に位置付けられる又は保持装置100の外側にあるハウジング108に取り付ける又はそれによって形成することができる。
好ましくは、保持装置100、特にハウジング108は、作動位置にある時、すなわち、レセプタクル101内では薬物容器200が少なくとも部分的に可視であるように設計される。ハウジング108は、薬物容器200の一部を露出させる窓を含む又はハウジング108内に陥凹さえも含むことができ、従って、薬物容器200を完全には覆わない。従って、薬物容器200をレセプタクル101から取り外すことなく薬物容器200上のラベルなどを読むことができる。同様に、服薬遵守管理システム10を分解することを必要とせずに薬物容器200の充填レベルを容易に検査することができる。上述のタイプの窓又は陥凹は、図面の断面図では見ることができないことに注意しなければならない。これに代えて又はこれに加えて、保持装置100及び/又はハウジング108は、少なくとも部分的に透明にすることができる。
以下では、本発明の更に別の実施形態を特に図2から図15に基づいて説明することにし、対応する相違点又は追加の態様だけに重点を置く。以前の説明は、それを繰り返さない場合であっても類似の特徴及び利点に好ましくは適用され、かつそれらに至る。
図2は、服薬遵守管理システム10の第2の実施形態を図1と類似の概略断面図に示している。第2の実施形態では、特に異なるタイプの薬物容器200を示している。
好ましくは、薬物容器200は、厚紙箱パッケージである。
好ましくは、薬物203は、図1に描くような薬瓶の代わりにブリスター205内で個々の投与量の形態で送出される又は受け入れられる。薬物容器200のリザーバ202内に1又は2以上のブリスター205が入れられる。
薬物容器200は、1又は2以上のブリスター205を含むことができる。各ブリスター205は、薬物投与量を有する1又は2以上のポケットを含むことができる。
厚紙パッケージは、ブリスター205及び薬物203にアクセスするために開放しなければならない少なくとも1つの蓋201を含む。
厚紙パッケージの場合にも、薬物容器200の開放及び閉鎖は検出器デバイス102が検出することができる。しかし、薬物容器200がレセプタクル101内に着座している間に保持装置100の外部から薬物203だけにアクセスするのは実行不能である場合がある。従って、保持装置100は、患者が単一投与量の薬物203を薬物容器200内のブリスター205から取り出すために薬物容器200をレセプタクル101から取り外した時に開放及び閉鎖、又はより一般的には薬物容器200又は薬物203へのアクセスを検出することができるように設計することができる。従って、薬物容器200の取り外し及び再挿入を認識し、服薬活動として登録することができる。
この目的のために、レセプタクル101は、保持装置100からの薬物容器200の容易な取り外しをサポートするように成形又はサイズ決定することができる。
第2の実施形態では、薬物容器200は、異なる場所に1つの検出ユニット204を含む又は検出器デバイス102による最適な検出能を保証するいくつかの検出ユニット204を含むことができる。薬物容器200の開放活動及び閉鎖活動は、レセプタクル101からの薬物容器200の取り外しと共に検出することができる。好ましくは、検出器デバイス102は、1つの検出ユニット204の通過を検出する機能を有する。この検出は、例えば、通過するRFIDタグ、磁石、又は視覚検出可能参照パターンを検出することによって実施することができる。
特に厚紙箱パッケージの形態にある薬物容器200の場合に、2又は3以上の検出ユニット204を設けることが適切である場合がある。例えば、厚紙箱パッケージが両方の端部で開放可能である場合に、各端部に個々の検出ユニット204を装備することができる。この場合に、ユーザには、薬物容器200をレセプタクル101内に挿入又は再挿入する時に薬物容器200の向きを特定の方式で定めることが必要とされない。
検出器デバイス102は、レセプタクル101からの薬物容器200の出て行く動き、並びに保持装置100への薬物容器200の戻りを好ましくは検出する。従って、開放活動及び閉鎖活動の代わりとして又はこれに加えて、取り外し活動及び戻し入れ活動が、服薬活動、すなわち、患者による薬服用として登録される。
任意的に、保持装置100は、レセプタクル101の入口にピボット回転可能に配置することができるカバー109を含む。
好ましくは、カバー109は、レセプタクル101を密封方式で覆い、特に、薬物容器200及び薬物203を汚れ及び/又は湿気のような環境影響から保護する。
これに代えて又はこれに加えて、カバー109は、患者又は主治医のような権限を有する人物にしかレセプタクル101内の薬物容器200へのアクセスを可能にしない児童アクセス防止として機能することができる。
特に、薬物容器へのアクセスに関してユーザインタフェース105を通してユーザに権限を付与することができる。例えば、個人アンロッキングコードをユーザインタフェース105を通して入力することができる。
カバー109も、薬物容器200へのアクセスを特定の時間にしか可能にしない可能性を与える。この目的のために、データ処理デバイス103は、カバー109に対するロッキング機構をアンロックするためのアンロック信号を生成することができる。従って、薬物203の過度に頻繁な服用に起因する不注意な過量服用を回避することができる。特に記憶喪失を患っている患者は、例えば、自分が既に薬を飲んだか否かを忘れるというリスクに露出される。特定の時間間隔でしか薬物容器200へのアクセスを患者に可能にしないことにより、そのような患者を薬物203の望ましくない過量服用リスクから保護することができる。
好ましくは、保持装置100は、カバー109に関連付けられた蓋スイッチなどを含み、及び/又はカバー109は、その開放及び閉鎖を検出器デバイス102によって検出可能なものにするための検出ユニット204を含む。薬物容器200自体のモニタに加えて又はその代わりに、薬物容器200へのアクセスを認識するために、カバー蓋109の開放及び閉鎖の動きを検出することができる。
これに代えて、カバー109は、図2に示すものとは異なる方法に具現化することができる。例えば、図示の例でのピボット回転カバー109の代わりに、スライドカバー又は完全に取り外し可能なカバー109、例えば、ねじキャップなどを同等に実現することができる。
図3から図15は、更に別の実施形態による服薬遵守管理システム10を示しており、図3から図8まで及び図10から図15までに記載の例では、薬物容器200を薬瓶として示している。しかし、別途明記しない限り、説明する態様及び特徴は、厚紙パッケージのような他の薬物容器200に同等に適用される。
蓋201がネジキャップなどとして設けられた薬瓶又は別の薬物容器200の場合に、異なる実施形態の保持装置100が、回転が固定された方式で薬物容器200を保持するようになっている。それによって蓋201が容易に取り外し可能であることが可能になる。
蓋201は、薬物容器200を開放するために蓋201をねじり外すのを容易にするように、蓋201の把持を強めるための溝201A又は他の手段を好ましくは含む。
特に好ましくは、薬物容器200又はそのリザーバ202は非円形水平断面を有し、特に薬物容器200又はリザーバ202の外側輪郭は非円形である。
保持装置100のレセプタクル101は、少なくとも実質的に薬物容器200又はリザーバ202の外形に好ましくは似ており、特に類似の水平断面及び/又は内側輪郭を有する。
特により好ましくは、薬物容器200又はそのリザーバ202、並びにそれに対応するレセプタクル101は、それぞれ好ましくはコーナが丸められた少なくとも実質的に正方形の水平断面、及び/又は外側又は内側の輪郭を有する。
図3及び図4は、第3の実施形態による服薬遵守管理システム10の斜視図を示している。図3は、作動状態にある及び/又は薬物容器200が保持装置100内に完全に挿入されて固定された服薬遵守管理システム10を示している。図4には、薬物容器200が保持装置100内に挿入される前又は薬物容器200が保持装置100から取り外された後のそれぞれの及び/又は作動不能状態にあるシステム10が示されている。
服薬遵守管理システム10、保持装置100、及び/又はそのハウジング108は、少なくとも第1の要素110及び第2の要素111という複数の要素を好ましくは含む。
好ましくは、第1の要素110は、服薬遵守管理システム10又は保持装置100の底部又はベース120を形成し、及び/又は第2の要素111は、薬物容器200に対する少なくともレセプタクル101を形成する。
第2の要素111は、薬物容器200又はそのリザーバ202の小部分のみを覆うように好ましくは設計され、特に、薬物容器200又はリザーバ202を受け入れるためのベースと、そこから少なくとも実質的に垂直に突出して薬物容器200又はリザーバ202を支持するアーム、ストップ、又は肩部とを含む。
これに代えて、第1の要素110は、システム10又は保持装置100のベース120と、薬物容器200又はリザーバ202を受け入れるためのベースとの両方として設計することができ、第2の要素111は、アーム、ストップ、又は肩部のような支持体を形成する。
特に好ましくは、薬物容器200又はリザーバ202の縁部のみを覆う1つのそのようなアーム、ストップ、又は肩部のみが設けられる。しかし、例えば、薬物容器200のリザーバ202を完全に覆う2つの対向するアーム、ストップ、又は肩部、又は第2の要素111のような他の構造ソリューションも可能である。
特により好ましくは、薬物容器200が保持装置100内に完全に挿入された時に、薬物容器200の殆ど、特に、追加の服薬情報を含むことができるラベル206が可視である。
これに代えて又はこれに加えて、全体の薬物容器200が少なくとも実質的に可視であるように、アーム、ストップ、又は肩部、又は第2の要素111を透明にすることができる。
薬物容器200を保持装置100又はそのレセプタクル101内に挿入するために、第2の要素111は好ましくは可撓性を有する。
第2の要素111は、薬物容器200を確実に保持するために薬物容器200に係合する固定要素108Aを好ましくは含む。固定要素108Aは、例えば、第1の実施形態でのものと同じ形態を取ることができ、特に、薬物容器200の一部に係合する突起を形成する。
これに代えて又はこれに加えて、薬物容器200は、第2の要素111のベースに固定することができる。好ましくは、薬物容器200は、第2の要素111又はそれによって形成されたレセプタクル101内にクリップ留めすることができる。
特により好ましくは、第1の要素110は、薬物容器200を締結するために第2の要素111に対して移動する、特に回転させることができる。特に、服薬遵守管理システム10の作動不能状態では、及び/又は薬物容器200が挿入される前又は取り外された後に、第1の要素110は、受け入れ位置又は解除位置に移され、特に、第2の要素111に対して好ましくは45°だけ捻られる。
保持装置100は、作動不能状態では及び/又は第1の要素110が移された状態で、薬物容器200を保持装置100又はそのレセプタクル101内に挿入すること又はそこから取り外すことをそれぞれ容易にすることができるように設計される。
薬物容器200をレセプタクル101内に挿入した後に、第1の要素110は、第2の要素111に位置合わせするように移動され、特に、好ましくは45°だけ回転させることができる。第1の要素110の移動は、薬物容器200を保持装置100内に固定するための及び/又はシステム10を作動状態に入れるための締結機構を好ましくは作動させる。
薬物容器200を保持装置100から取り外すために、第1の要素110を移動して受け入れ位置又は解除位置に戻すことができ、それによって締結機構が停止され、及び/又はシステム10が作動不能状態に入れられる。
締結機構は、薬物容器200をレセプタクル101の底部に締結するためにレセプタクル101の直径が縮小されること、及び/又はレセプタクル101又は第2の要素111の底部が持ち上げられ、それによって薬物容器200がこの底部と第2の要素111の上部にある固定要素108Aの間に締結されることのいずれであるようにも設計することができる。
特に、保持装置100は、薬物容器200を回転が固定された方式で保持する。それにより、好ましくはネジキャップである蓋201を容易に取り外し可能なものにすることが可能になる。
蓋201としてネジキャップが設けられる場合に、薬物容器200及び/又はレセプタクル101は、非円形断面を好ましくは有する。しかし、この実施形態では、薬物容器200が円形の水平断面及び/又は円筒形状を有し、保持装置100のレセプタクル101を相応に成形することができる。保持装置100又はその締結機構は、円形水平断面を有する及び/又は円筒形である薬物容器200に対してさえも薬物容器200を回転が固定された方式で確実に保持する機能を好ましくは有する。
第1の要素110は、データ処理デバイス103を好ましくは含み、特により好ましくは、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107も含む。これらの要素は、図1に示す第1の実施形態に従って好ましくは設計される。
図3及び図4には、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104が、保持装置100を取り囲む光ストリップ104Bとして示されている。しかし、視覚化デバイス又は通知デバイス104は異なる形態を取ることができ、及び/又は保持装置100は、いくつかの視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104を含むことができる。例えば、これに加えて又はこれに代えて、保持装置100上にディスプレイ104Aを設けることができる。
好ましくは、患者又はユーザのあらゆる視角から少なくとも1つの視覚化デバイス104が可視である。
例えば、次の服薬活動の予定が迫っている時にユーザ又は患者に通知する第1の実施形態に関して説明した通知手段に加えて又はその代わりに、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104は、服薬遵守管理システム10が作動状態にあるか否か、特に、薬物容器200が保持装置100内に正しく挿入されたか否かを示すように設計することができる。例えば、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104は、薬物容器200が保持装置100内に挿入されていない又は正しく挿入されていない時に、及び/又はシステム10が作動不能状態にある時に赤色光を示し、薬物容器200が保持装置100内に正しく挿入された時及び/又はシステム10が作動状態にある時に緑色光を示すことができる。
第2の要素111は、蓋201の開放及び/又は閉鎖を検出するための検出器デバイス102を好ましくは含む。特により好ましくは、検出器デバイス102は、蓋201の近く、特に第2の要素111の上部及び/又はその固定要素108A内に位置付けられる。
対応する検出ユニット204は、蓋201又はその内側に好ましくは位置付けられる(図示せず)。
好ましくは、第2の要素111は、蓋201の開放及び/又は閉鎖が検出器デバイス102によって検出された時に電気信号を送信するために検出器デバイス102をデータ処理デバイス103に接続する電気接続部112を更に含む。
特に、検出器デバイス102とデータ処理デバイス103の間の電気接続部112は、服薬遵守管理システム10の作動不能状態では切断され、第1の要素110を移動、特に回転させる時にのみ締結機構を好ましくは作動させるために確立することができる。
薬物容器200が軽くなる時を好ましくは検出するために、第2の要素111の底部又は第1の要素110に第2の検出器デバイス102及び/又は検出ユニット204を位置付けることができる。
システム10、保持装置100、及び/又はハウジング108を形成する要素の一部又は全て、特に第1の要素110及び第2の要素111は、脱離不能に接続することができ、又は互いから分離可能にすることができる。分離可能な要素の場合に、例えば、レセプタクル101を異なるサイズ及び/又は形状の薬物容器200に適応させるためにこれらの要素を交換可能にすることができる。
図5は、第4の実施形態による服薬遵守管理システム10を示している。図5は、開放状態又は作動不能状態にある及び/又は薬物容器200が挿入される前又は薬物容器200が保持装置100から取り外された後のシステム10又は保持装置100を示している。図6は、閉鎖状態及び/又は作動状態にある及び/又は薬物容器200が挿入されたシステム10の断面側面図を示している。
システム10、保持装置100、及び/又はハウジング108は、少なくとも2つの要素、特に、フレーム要素を形成する第1の要素110と、引き出し要素を形成する第2の要素111とを好ましくは含む及び/又は第1の要素110と第2の要素111とが合わさって引き出しとして適応されたシステム10、保持装置100、及び/又はハウジング108を形成する。
第1の要素110は、好ましくは少なくとも実質的に箱形のものであり、側壁、上部、及び底部を含み、特に1つの側部に向けて開いている及び/又は少なくとも実質的にU字形の水平断面を有する。
第1の要素110の内側は、第2の要素111及び/又は薬物容器200を受け入れるための保持装置100の第1のレセプタクル101Bを形成する。
しかし、第1の要素110の他の形状、特に、薬物容器200及び/又は第2の要素111の外形に少なくとも実質的に似ている第1の要素110及び/又は第1のレセプタクル101Bの形状も可能である。好ましくは、第1の要素110は、図5に示す箱形の第1の要素110と同じく1つの側部に向けて開いている。
第1の要素110は、特にその上部に形状及びサイズに関して薬物容器200又はそのリザーバ202に少なくとも実質的に対応する開口部110Aを好ましくは含み、開口部110Aは、特に、それを通して及び/又は上部から薬物容器200を第1のレセプタクル101B内に挿入するほど十分に大きい。
特により好ましくは、第1の要素110の上部は、開口部110Aを形成するように第1の要素110のU字形水平断面に対応する少なくとも実質的にU字形のものである。
検出器デバイス102、データ処理デバイス103、及び/又は、更に別のデバイス、例えば、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107は、側壁のうちの1つ、特により好ましくは第1の要素110の開いた側部と反対の側壁内に好ましくは位置付けられる。しかし、一部又は全てのデバイスを第2の要素111、第1の要素110の底部及び/又は上部のような保持装置100の異なる部分に位置付けるような他の構造ソリューションも可能である。
検出器デバイス102は、薬物容器200が保持装置100によって受け入れられた時及び/又は服薬遵守管理システム10が作動状態にある時に薬物容器200の蓋201に近い位置に好ましくは位置付けられる。従って、検出器デバイス102は、第1の要素110の上部に又はその側壁のうちの1つの上部に好ましくは位置付けられる。これに加えて又はこれに代えて、第2の要素111に検出器デバイス102を位置付けることができる。
視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104は、特に側壁のうちの1つの中に組み込まれたディスプレイ104Aを好ましくは含む。ディスプレイ104Aは、服薬遵守管理システム10が非作動状態にある時、服薬活動の予定が迫っている時に、及び/又はシステム10が直接的に、遠隔に、又はユーザ又は患者によってアクセスされていない時には好ましくは視認不能である及び/又は停止される。
視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104は、側壁のうちの1つに沿って好ましくは垂直に延びる光ストリップ104Bを更に含むことができる。
特に、光ストリップ104Bは、百分率を、例えば、薬物容器200内に残っている薬物203の個数及び/又はバッテリ残量をそれぞれの百分率に対応する部分のみを照明することによって示すように設計することができる。
完全に挿入された時に及び/又は服薬遵守管理システム10の作動状態では薬物容器200が少なくとも部分的に可視であるように、好ましくは少なくとも1つの側壁、特に、互いに対向する及び/又は第1の要素110の開いた側部に隣接する両方の側壁が透明である。
第2の要素111は、第1の要素110と少なくとも実質的に類似の形状を好ましくは有し、特に側壁と底部と上部とを含み、及び/又は第2の要素111の外形は、第1の要素110の内側によって形成された第1のレセプタクル101Bに似ている。好ましくは、第2の要素111は、第1の要素110と類似の開いた側部を有する。
第2の要素111の内側は、薬物容器200又はそのリザーバ202を受け入れるための第2のレセプタクル101Cを好ましくは形成する。
第2の要素111の2つの対向する側壁の間の距離は、第2の要素111が第1のレセプタクル101B内に嵌合するように第1の要素110に対するものよりも好ましくは小さい。
第2の要素111は、第1の要素110の第1のレセプタクル101B内に好ましくは位置付けられ、第1の要素110の開いた側部を通って第1のレセプタクル101Bから出るように移動可能である。
好ましくは、特に完全に挿入された時に、第2の要素111は、第1の要素110の第1のレセプタクル101B内に緊密適合し、第2の要素111又はその側壁は、第1の要素110の開いた側部を閉め切り、それによって保持装置100は4つ全ての側部で閉鎖される。
特に、第2の要素111が第1の要素110の第1のレセプタクル101Bによって受け入れられた時に、第1の要素110及び第2の要素111の隣接する側壁の間に少なくとも実質的にクリアランスが全く設けられない。
好ましくは、第2の要素111は、第1の要素110の第1のレセプタクル101B内で移動可能又は摺動可能である。第1の要素110及び第2の要素111は、第2の要素111を移動して第1の要素110の第1のレセプタクル101Bから出すことによって開放することができ、第2の要素111を移動して第1の要素110の第1のレセプタクル101B内に入れることによって閉鎖することができる引き出しを好ましくは形成する。
特に好ましくは、第1の要素110及び第2の要素111は、互いに分離不能であり、特に、第2の要素111を移動して第1の要素110の第1のレセプタクル101Bから出すことができるが、第1の要素110から完全に取り外すことはできない。第1の要素110及び第2の要素111は、例えば、保持装置100が完全に開放された時に係合するストップ要素を含むことができ、第2の要素111が更に移動されるのを防止する。
第1の要素110の第1のレセプタクル101Bによって完全に受け入れられた時に、及び/又は保持装置100の閉鎖状態では、保持装置100を偶発的に開放することができないように、第1の要素110及び第2の要素111は、特に、圧力嵌め、形態嵌合、及び/又はスナップ式に好ましくは互いに結合される。
保持装置100内に完全に挿入された時に、及び/又は服薬遵守管理システム10の作動状態では、薬物容器200が少なくとも2つの側部から可視であるように第2の要素111は好ましくは透明である。
第1の要素110の2つの対向する側壁の各々は、特に引き出しを開閉する時に片手で保持装置100を把持することを容易にする把持部分110Bを好ましくは含む。把持部分110Bは、それぞれの側壁内の陥没、凹部、孔、及び/又は窓とすることができる。
薬物容器200は、特にそのリザーバ202と蓋201の間に位置付けられた先細部又は首部207を好ましくは含む。
特により好ましくは、薬物容器200は、その先細部又は首部207の周りにフランジ208を含む。
第2の要素111は、薬物容器200の寸法に対応する開口部111Aを有し、特に、開口部111Aの直径は、薬物容器200の先細部又は首部207での薬物容器200の直径よりも大きいが、フランジ208の直径よりも小さい。
好ましくは、保持装置100は、その首部207又はフランジ208において薬物容器200を保持する。特により好ましくは、服薬遵守管理システム10は、図6に示すように、薬物容器200が、その首部207において、特に、フランジ208が開口部111Aの縁部上に載ることによって保持されている間に、保持装置100内で垂れ下がるようになっている。
保持装置100内に薬物容器200を挿入する時に、最初の段階は、第2の要素111を移動して第1の実施形態第1の第1のレセプタクル101Bから出すこと、特に、引き出し状の保持装置100を開放することである。それによって保持装置100の上部にある開口部が拡大される。次の段階では、薬物容器200が、第1の要素110の大きい開口部110Aを通して第1のレセプタクル101B内に挿入される。最終段階では、第2の要素111が移動されて第1のレセプタクル101B内に戻され、フランジ208及び蓋201が第2の要素111の開口部111Aの上方に位置し、第2の要素111は、第1の要素110と好ましくは互いにクリップ留めされて第1のレセプタクル101B内に固定される。この手順により、薬物容器200のリザーバ202は第2のレセプタクル101Cによって受け入れられ、保持装置100の上部にある開口部は縮小され、それによって薬物容器200は、その首部207及び/又はフランジ208で保持されながら保持装置100内で垂れ下がる。
蓋201の開放及び/又は閉鎖を検出するのに加えて又はその代わりに、システム10又は保持装置100は、薬物容器200の重量損失を検出するように設計することができる。好ましくは、検出器デバイス102は、第1の要素110又は第2の要素111の上部に位置付けられ、薬物容器200の重量及び/又は保持装置100内で吊り下っている間に薬物容器200によって作用される重力を検出する。
好ましい実施形態では、第1のレセプタクル101B及び/又は第2のレセプタクル101Cは、薬物容器200の異なって成形された及び/又はサイズのリザーバ202を受け入れるように設計される。例えば、リザーバ202は、垂直長さが異なる場合があり、薬物容器200の底部と第1の要素110及び/又は第2の要素111の底部の間にクリアランスが残る。図6は、小さめの薬物容器200が保持装置100によって保持されている例を示している。
第1の要素110及び第2の要素111を解除するために押下することができるボタンなどを好ましくは設けることによってこれらの要素を互いに分離することができるようにシステム10又は保持装置100を設計することも可能である。
特に、第1の要素110及び/又は第2の要素111は交換可能にすることができる。例えば、薬物容器200が第2の要素111の第2のレセプタクル101C内に少なくとも実質的にクリアランスなく嵌合するように異なる薬物容器200に対応する異なる第2の要素111を設けることができる。この場合に、第1の要素110は、特に、第2の要素111の底部と第1の要素110の底部の間にクリアランスを有する異なる第2の要素111を受け入れるように設計することができる。
好ましい実施形態では、服薬遵守管理システムは、首部207で保持されながら保持装置100内で垂れ下がる薬物容器200を含み、保持装置100は、薬物容器200をレセプタクル101内に挿入するための引き出しとして設計される。しかし、他の構造ソリューションも可能である。
例えば、第1の要素110の上部自体が、薬物容器200のフランジ208の直径よりも小さい直径を有する開口部を有することができる。この場合に、第2の要素111は、好ましくは保持装置100の側壁にすぎず、特により好ましくは、ドアのように開くことができるようにヒンジを通して第1の要素110の側壁に接続される。この場合に、薬物容器200を挿入する段階は、ドア状の第2の要素111を開く段階と、第1の要素110の特に上部からではなく開いた側部を通して薬物容器200を挿入する段階と、次に、ドア状の第2の要素111を閉鎖することによって薬物容器200を保持装置100内に固定する段階とを含むことになる。
別の可能な構造ソリューションは、例えば、互いに完全に分離可能であり、薬物容器200の周りに配置して互いに接続することができる第1の要素110及び第2の要素111を含む保持装置100である。
図7は、第5の実施形態による服薬遵守管理システム10を分解斜視図に示している。
システム10、保持装置100、及び/又はハウジング108は、少なくとも2つの要素、図7では3つの要素を含む。これらの要素は、特にモジュール式のものである及び/又は互いから分離可能である。
第1の要素110は、服薬遵守管理システム10又は保持装置100の底部又はベース120を好ましくは形成する。
好ましくは、第1の要素110は、データ処理デバイス103、並びに更に別のデバイス、例えば、重量検出器デバイス102、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107を含む。
図7に図示の実施形態では、第1の要素110の底部は、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104によって照明することができる。しかし、例えば、図3に示す第3の実施形態によるソリューションと同じく第1の要素110を取り囲む光ストリップ104Bを設ける他の又は追加の構造ソリューションも可能である。第1の要素110、第2の要素111、又はシステム10、保持装置100、及び/又はハウジング108のいずれかの更に別の要素の上にディスプレイ104Aを設けることができる。
第1の要素110は、薬物容器200に適合するレセプタクル101を好ましくは含む。好ましくは、薬物容器200又はそのリザーバ202は、第1の要素110の上部に位置付けられたフレーム110Cを用いて固定される。図7は、第1の要素110内に既に挿入されている薬物容器200を示している。
第2の要素111は、薬物容器200の上に好ましくは配置され、及び/又は薬物容器200に対するスリーブを形成し、特に、側壁及び/又は上部と底部に開口部を有するマントルを有する。好ましくは、第2の要素111は、薬物容器200の形状に少なくとも実質的に似ており、特にその垂直長さは、薬物容器200の蓋201のみが第2の要素111からその上部で突き出るようなものである。この目的のために、第2の要素111の上部にある開口部は、蓋201のみがこの開口部を通って嵌合するように成形することができる。
特により好ましくは、保持装置100は、特に、異なる薬物容器200の形状及び/又はサイズに対応し、かつ第1の要素110と万能に適合する異なる第2の要素111を与えることにより、薬物容器200のサイズ及び/又は形状に適応可能である。
これに代えて又はこれに加えて、例えば、異なる薬物容器200のサイズ及び/又は形状に適合するように、及び/又は異なる服薬遵守管理要求に適合するように、第1の要素110は、例えば異なるデバイス、例えば異なる通信デバイス106、バッテリ107、又は電力ケーブルを通じたもののような異なる電源、又は異なる視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104などを必要に応じて含む異なる第1の要素110と交換可能にすることができる。
スリーブ状の第2の要素111が薬物容器200を覆う時に依然としてリザーバ202又はそのラベル206が可視であるように、第2の要素111は、好ましくは透明である。これに加えて又はこれに代えて、第2の要素111は、薬物容器200が部分的に可視であるようにするための陥凹又は窓を含むことができる。
第2の要素111は、蓋201の開放及び/又は閉鎖を検出するための検出器デバイス102を好ましくは含み、検出器デバイス102は、蓋201の近くに位置付けられる。
更に、第2の要素111は、検出器デバイス102を第1の要素110内に位置付けられたデータ処理デバイス103に接続する電気接続部112を好ましくは含む。特に、この電気接続部112は、第1の要素110及び第2の要素111が互いに接続された時にのみ確立される。
保持装置100は、好ましくはモジュール式及び/又は交換可能である更に別の要素を含むことができる。例えば、薬物容器200又はそのリザーバ202を覆うためにいくつかのスリーブ状モジュール式要素を互いに上下に積み重ねることができる。この場合に、より大きい薬物容器200のサイズに合うように保持装置100を調節するために、第2の要素111を交換する代わりに、第3のスリーブ状要素を第2の要素111の上部の上に積み重ねることによって保持装置100が好ましくは拡大される。
モジュール式要素は、特にスナップ式に好ましくは互いにクリップ留めすることができる。第1の要素110は、例えば、第2の要素111に係合するラッチ又は突起110Dを含むことができる。
特に好ましくは、モジュール式要素のうちの少なくとも1つは、これらのモジュール式要素をアンロックするためのボタンを含む。
好ましい実施形態では、保持装置100は、キャップ114として機能する更に別の要素を含む。
キャップ114は、圧力嵌め方式、形態嵌合方式、及び/又はスナップ方式で薬物容器200の蓋201を受け入れてそれに接続するように好ましくは適応される。特に、キャップ114は、蓋201上に好ましくは上部からクリップ留めする又は差し込むことができる。
図8は、キャップ114を有するこの実施形態による保持装置100内の薬物容器200を概略側面図に示している。この図では、例示目的で第2の要素111及びキャップ114の前面が取り除かれている。図9は、図8の線IX-IXに沿った水平断面を示している。
好ましくは、キャップ114は、蓋201を特に全ての側部及び上部上で完全に覆う。
これに代えて、キャップ114を蓋201上にその半径方向に及び/又は側部からクリップ留めする又は差し込むことができるように、キャップ114は側部に開口部を有することができる。
好ましくは、キャップ114に対して作用されたタンジェンシャル力は、蓋201上に伝達される。それにより、薬物容器200を開放するために、キャップ114を回転させることで蓋201をねじり外すことが可能になる。
特に、キャップ114と蓋201は互いに回転可能に結合される。従って、キャップ114を回転させること及び/又はねじり外すことによって蓋201を好ましくは取り外すことができ、及び/又は薬物容器200を好ましくは開放することができる。
キャップ114と蓋201は、これらが一緒にリザーバ202から取り外し可能又はそれに取り付け可能であるように互いに好ましくは接続される。
好ましくは、キャップ114と蓋201は、例えば、薬物容器200を交換する時にキャップ114が蓋201から取り外し可能であるように互いに脱離可能に接続される。しかし、接続された状態で蓋201から取り外すことができないようにキャップ114を設計することも可能である。
図8及び図9に示す例では、キャップ114は、薬物容器200の蓋201を保持する保持部分114Aを含む。特に、キャップ114の各側部上及び/又は蓋201とキャップ114の間の距離が最小である場所に好ましくは1つずつ、4つの保持部分114Aが設けられる、好ましくは、保持部分114Aは、キャップ114の側部と一体形成され、及び/又は特に側部から蓋201に向けて突出する。
この例では、保持部分114Aは、蓋201と圧力嵌めによって接続する。しかし、保持部分114Aが蓋201と他の手段、例えば、形態嵌合及び/又はスナップ式に接続するように保持部分114Aを設計することも可能である。
これに加えて又はこれに代えて、キャップ114は、蓋201に係合する、特に、キャップ114内に設けられた溝201Aに係合する係合部分114Bを含むことができる。図8は例示的に1つのそのような係合部分114Bを示すが、いくつかの係合部分114Bを設けることができる。係合部分114Bは、キャップ114の上部の内側から蓋201に向けて垂直に好ましくは突出する。
キャップ114に対して作用されたタンジェンシャル力が蓋201上に伝達されるように、及び/又は薬物容器200を開放するのにキャップ114を回転させることによって蓋201をねじり外すことができてキャップ114と共に取り外すことができるように、係合部分11、4Bは、特に形態嵌合によって溝201A又は蓋201に接続する。
キャップ114は、その上部の内側から蓋201に向けて垂直に突出する安定化部分114Cを更に含むことができる。これらの部分114Cは、係合部分114Bよりもキャップ114の上部の中心の近くに好ましくは位置付けられる。特に、部分114Cは、キャップ114と蓋201の間の接続を更にサポートし、及び/又はキャップ114を蓋201に対して支える。部分114Cは、蓋201とキャップ114の上部の間にクリアランスを与えることができる。
更に、部分114C及び蓋201は、特に、蓋201とキャップ114の間にこれに加えて又はその代わりに接続を設けるために部分114Cが蓋201内の対応する陥凹に係合することができるように設計することができる。
蓋201が検出器デバイス102によって検出可能な検出ユニット204を有することに加えて又はその代わりに、キャップ114に検出ユニット204を設けることができる。検出ユニット204は、キャップ114内に組み込むことができ、又はキャップ114に配置すること、好ましくは、キャップ114の内側に配置することができる。これに代えて、検出ユニット204は、キャップ114と蓋201の間、好ましくは、蓋201の上部の上に着座することができる。
第5の実施形態により服薬遵守管理システム10を組み立てるために、最初の段階は、薬物容器200を第1の要素110のレセプタクル101内に挿入してそこに固定することである。次に、薬物容器200の形状及びサイズに対応するスリーブ状の第2の要素111が薬物容器200の上に配置され、第1の要素110及び第2の要素111が好ましくはスナップ式に互いに接続される。その後に、薬物容器200の蓋201の上に任意的なキャップ114がクリップ留めされる又は差し込まれる。
最初に薬物容器200を第1の要素110内に挿入し、その後に保持装置100を組み立てることにより、薬物容器200を正しく挿入すること、及び/又は薬物容器200を保持装置100内に正しく固定及び安定させることが容易になる。特に、システム10又は保持装置100は、例えば、蓋201を受け入れるには十分に大きいが、薬物容器200のリザーバ202を受け入れるには小さすぎる直径を有する開口部をスリーブ状の第2の要素111の上部に設けることによって薬物容器200を後の段階で挿入することができないように設計することができる。
キャップ114を設けることにより、薬物容器200は、保持装置100又はそのレセプタクル101内に好ましくは完全に挿入される又は完全に受け入れられ、特に、薬物容器200のいずれの部分も保持装置100から突き出ることはない。
保持装置100は、水密及び/又は気密であるように、特に、薬物容器200又は薬物203を環境影響から保護するように設計することができる。
キャップ114は、第2の要素111と接続可能にすることができる。次に、薬物容器200を開放するためには、最初の段階で好ましくは解除ボタンを押下することによってキャップ114を第2の要素111から解除又はアンロッキングしなければならず、第2の段階で好ましくは蓋201と共に薬物容器200から取り外さなければならない。特に、アンロッキング機構は、システム10が無認可ユーザによってアクセス可能であるのを防ぐように、及び/又は服薬活動の予定が迫っている時のようなある一定の時間にのみアクセス可能であるように設計することができる。
薬物容器200を開放するために、キャップ114と蓋201は、好ましくはユニットとして一緒に取り外され、特により好ましくは、キャップ114に対してタンジェンシャル力を作用すること及び/又はキャップ114を蓋201と共にねじり外すことによって保持装置100から取り外される。
これに代えて、薬物容器200の蓋201は、薬物容器200を保持装置100内に挿入する時及び/又は服薬遵守管理システム10の作動状態で薬物容器200から完全に取り外すことができる。特に、薬物容器200は、保持装置100内に開放状態で入れられる。キャップ114は、次に、蓋201を置換する。
特に、キャップ114は、蓋201が取り外された薬物容器200に直接螺合可能及び/又は取り付け可能であるように設計することができる。これに代えて、キャップ114は、特に第2の要素111に接続するが薬物容器200には接続しないカバー109として設計することができる。
図10は、服薬遵守管理システム10の第6の実施形態を示している。この実施形態では、薬物容器200は、図2に示す第2の実施形態の場合と同じく好ましくは厚紙パッケージである。しかし、別途明記しない限り、全ての態様及び特徴は、薬瓶のような他の薬物容器200に同等に適用される。
保持装置100は、例えば、異なるサイズ及び/又は形状の薬物容器200に適合するように、及び/又は薬物容器200を保持装置100内に挿入すること又はそこから取り外すことそれぞれを容易にするように、少なくとも2つのモジュール式要素を好ましくは含む。
第1の要素110は、保持装置100の底部又はベース120を好ましくは形成し、及び/又は薬物容器200を受け入れるためのレセプタクル101を含む。
第1の要素110は、データ処理デバイス103、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107を好ましくは含む。しかし、保持装置100の異なる部分内にこれらのデバイスの一部又は全てを位置付けることも可能である。
第1の要素110又はレセプタクル101は、少なくとも実質的に矩形の水平断面及び/又は薬物容器200の水平断面に少なくとも実質的に対応する水平断面を好ましくは有する。
第1の要素110の垂直断面は矩形である必要はなく、異なる形状、例えば、図10に示すような台形形態を取ることができる。
スリーブ状の第2の要素111は、第1の要素110及び/又は薬物容器200に対応する形状を好ましくは有する。
第2の要素111は、薬物容器200が完全に覆われるように薬物容器200の上に好ましくは配置される。しかし、薬物容器200、特にそのラベル206が少なくとも実質的に可視であるように、第2の要素111は好ましくは少なくとも部分的に透明である。
第2の要素111は、第1の要素110と好ましくは接続可能であり、特により好ましくは、スナップ式に接続可能である。
好ましくは、第1の要素110は、第2の要素111をアンロック又は解除するための解除ボタン113Aを含む。しかし、ボタン113は、第2の要素111に設けることもできる。
システム10及び/又は保持装置100は、カバー109を好ましくは含む。
カバー109は、特に、第2の要素111から取り外し可能な更に別の分離可能要素とすることができる。特に好ましくは、カバー109は、カバー109が第2の要素111に対してピボット回転可能であるように特にヒンジを通して第2の要素111と分離不能に接続される。
カバー109は、第2の要素111の上部及び/又は薬物容器200の上部にある開口部を好ましくは完全に覆う。特に、服薬容器は、保持装置100内に完全に受け入れられる。特に好ましくは、保持装置100は、水密及び/又は気密であり、及び/又は薬物容器200が保持装置100内に開放状態で及び/又は蓋201なしで入れられる場合であっても薬物容器200又は薬物203を保護するように設計される。
保持装置100を偶発的に開放することができないように、カバー109は、保持装置100の閉鎖状態で形態嵌合及び/又はスナップ式に第2の要素111と好ましくは係合する。
好ましくは、第2の要素111及び/又はカバー109は、保持装置100を開放するためにカバー109をピボット回転させることができるようにカバー109をアンロックするための開放ボタン113Bを含む。
これに加えて又はこれに代えて、カバー109のアンロッキング機構は、保持装置100の無許可開放及び/又は薬物容器200への無許可アクセスを防ぐように設計することができる。例えば、カバー109をアンロックするためにユーザインタフェース105を通してアクセスコードを入力することを患者又はユーザに要求することができ、生体測定データを読み取るデバイス、例えば、指紋読取器を保持装置100内などに設けることができる。同様に、カバー109が特定の時間にのみ、例えば、服薬活動の予定が迫っている時にのみアンロックされるように、及び/又はカバー109を遠隔にロック又はアンロックすることができるようにアンロッキング機構を適応させることができる。
特に好ましくは、服薬遵守管理システム10は、カバー109の開放及び/又は閉鎖を検出するように服薬活動を検出する。
カバー109は、検出ユニット204を好ましくは含み、及び/又は特にカバー109の内側でそれに取り付けられた検出ユニット204を有し、検出ユニット204は、第2の要素111内に好ましくは位置付けられた検出器デバイス102によって検出可能である。特により好ましくは、検出ユニット204は、少なくとも実質的に検出器デバイス102の直近に位置付けられる。
これに加えて又はこれに代えて、カバー109の開放及び/又は閉鎖は、他の検出手段、例えば、カバー109をアンロックするためにボタン113Bを押下する段階の検出、カバー109と第2の要素111が互いに接続された場所にあるヒンジに対して作用された力の検出、及び/又はカバー109が開放された時の電気接続の途絶などによって検出することができる。
薬物容器200は、服薬遵守管理システム10の作動状態では好ましくは開放する。特に、カバー109を開放した後に、薬物容器200又はそのリザーバ202から薬物203を薬物容器200の蓋201を開放する必要なく取り出すことができる。薬物容器200が厚紙パッケージである場合に、蓋201は、好ましくは折り畳まれるフラップである。他の薬物容器200では、蓋201は、薬物容器200を保持装置100内に挿入する前に薬物容器200から好ましくは移される又は完全に取り外される。
特に、服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、薬物容器200が保持装置100内に保持された状態で、特に、厚紙パッケージの場合であっても薬物容器200を保持装置100から取り外す必要なく薬物203を薬物容器200から取り出すことができるようになっている。
図10に示すこの実施形態による服薬遵守管理システム10は、以下の通りに組み立てられる。最初の段階では、蓋201を折り畳む、移す、又は取り外すことによって薬物容器200が開放される。次に、薬物容器200が、第1の要素110のレセプタクル101内に挿入されて固定される。最後の段階では、カバー109と好ましくは分離不能に接続された第2の要素111が、薬物容器200の上に配置され、第2の要素111を第1の要素110内に好ましくはクリップ留めすることによって及び/又はスナップ式に第1の要素110に接続される。
これに代えて、最初の段階で保持装置100を組み立てることができ、又は単一ユニットとして予め与えることができ、カバー109が開放された状態で薬物容器200が保持装置100内に挿入されるか、又は少なくとも一時的に完全に取り外される。
図11から図14は、第7の実施形態による服薬遵守管理システム10を示している。
図11は、薬物容器200が挿入された状態及び/又は作動状態にある服薬遵守管理システム10を示しており、それに対して図12は、図11に記載のものであるが、作動不能状態にある及び/又は薬物容器200を持たない服薬遵守管理システム10及び/又は保持装置100を示している。
服薬遵守管理システム10、保持装置100、及び/又はハウジング108は、好ましくは少なくとも2つの要素、特に第1の要素110及び第2の要素111を含む又はこれらの要素によって形成される。
好ましくは、第1の要素110は、レセプタクル101を含む又はそれを形成し、又はその逆である。
第1の要素110又はレセプタクル101は、保持装置100の底部又はベース120を好ましくは含む及び/又はそれに固定的に接続される。
好ましくは、第1の要素110、及び/又は底部又はベース120は、データ処理デバイス103、メモリ103A、時間ベース103B、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107を含む又は受け入れる。
これに代えて又はこれに加えて、服薬遵守管理システム10、保持装置100、第1の要素110、及び/又はベース120は、服薬遵守管理システム10を制御するための及び/又は服薬遵守管理システム10の望ましい機能を提供するための制御デバイス115を含むことができる。
制御デバイス115は、検出デバイス102、データ処理デバイス103、メモリ103A、時間ベース103B、視覚化デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、及び/又はバッテリ107を特に含むことができる。しかし、構成要素102から107の一部又は全てを制御デバイス115とは別個に実現することもできる。
この例では、制御デバイス115は、図13に示すように保持装置100の底部又はベース120内に位置付けられ、それに対してバッテリ107は、図12に示すように保持装置100の側部に位置付けられる。しかし、構成要素102から107及び/又は制御デバイス115が保持装置100内のどこか又はそこに、例えば、同じく第2の要素111内に位置付けられる他のソリューションも可能である。特に、制御デバイス115の位置とバッテリ107の位置とを逆にすることができる。
制御デバイス115は、服薬遵守管理システム10及び/又はそこに含まれるデバイス、例えば、検出器デバイス102、データ処理デバイス103、メモリ103A、時間ベース103B、視覚化デバイス104、ユーザインタフェース105、及び/又は通信デバイス106の一部又は全てを制御するように好ましくは構成される。特に、制御デバイス115は、これらのデバイスの間、例えば、検出器デバイス102とデータ処理デバイス103の間の通信を制御することができる。制御デバイス115は、上述のデバイスと類似の機能又はタスクを実施するように好ましくは更に構成することができ、特に上述のデバイスのうちの一部を置換することもできる。
特に好ましくは、制御デバイス115は、上述の実施形態のうちのいずれかに実現することもできる。
この例では、視覚化デバイス104は、服薬遵守管理システム10、保持装置100、ハウジング108、又は第1の要素110の底部又はベース120に好ましくは位置付けられた発光要素、例えば、1又は2以上のLED、及び/又は光ストリップ104Bを含む、形成する、又はこれらとして実現される。
特に、視覚化デバイス104又は光ストリップ104Bは、それが全ての側から、あらゆる視点から、及び/又はあらゆる視角から可視であるように保持装置100を完全に取り囲む。それにより、視覚化デバイス104又は光ストリップ104Bは、いずれの場合にもユーザ又は患者に対して可視である。
好ましくは、視覚化デバイス104又は光ストリップ104Bは、保持装置100のハウジング108内に組み込まれ、及び/又は特に図13に示すように透明要素108Bによって覆われる。
透明要素108Bは、特に、視覚化デバイス104又は光ストリップ104Bから放出された光が可視であるように少なくとも部分的に好ましくは光透過性である。
ディスプレイ104A、更に別の光ストリップ104B、及び/又は他の視覚化デバイス104をこれに代えて又はこれに加えて保持装置100、特に、第1の要素110及び/又は第2の要素111内に又はそこに設けることもできる。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置100は、図11及び図12に第1の要素110又はベース又は底部に関して示すように、更に別の透明要素108Bを含むことができる。
この場合に、保持装置100又はレセプタクル101は、薬物容器200が保持装置100又はレセプタクル101によって覆われる領域内に透明要素108Bを含む又はそれを形成する。それにより、薬物容器がこの領域内で可視のままに留まる。
特に、第2の要素111も、特に好ましくは少なくとも、薬物容器200が第2の要素111によって覆われる領域、及び/又は他に視認不能になる領域内で透明要素108Bを含む又はそれによって形成することができる。
第1の要素110は、少なくとも実質的に薬物容器200に対するレセプタクル101を好ましくは形成する。
特に、レセプタクル101又は底部/ベース120は、薬物容器200又はそのリザーバ202が固定位置に特に好ましくは回転が固定された方式で保持及び/又は固定されるように設計される。この目的のために、レセプタクル101又は底部/ベース120は、薬物容器200又はそのリザーバ202の形状に少なくとも実質的に似ている及び/又は薬物容器200に好ましくは緊密適合する凹部を好ましくは含む又はそれを形成する。
特に好ましくは、レセプタクル101又は底部/ベース120は、異なるサイズ及び/又は形状の薬物容器200、特に少なくとも2つの異なる薬物容器200に適合する又はこれらを受け入れることができる。特に、レセプタクル101は、図13に示すように、底部101Dと少なくとも1つのステップ101Eとを含む。
好ましくは、底部101Dは、少なくとも実質的に水平に延びる及び/又はレセプタクル101の最低部を形成する。
ステップ101Eは、底部101Dと一体形成された垂直壁と、それと一体形成され、少なくとも実質的に水平に延びる面とを好ましくは含む。特に、この面は、底部101Dに対して高い場所にあり、及び/又は少なくとも実質的にリング形のものである。
底部101Dは、適切なサイズ及び形状の薬物容器200がこの底部101Dの上に着座する又は載ることができ、特に底部101Dの内側輪郭と底部101Dの外側輪郭とが少なくとも実質的に同じであるように設計される。
好ましくは、薬物容器200が保持装置100内に挿入された時、及び/又は服薬遵守管理システム10の作動状態では、特に、薬物容器200が保持装置100内で水平移動に対して保持及び/又は固定されるように、ステップ101E、特にその垂直壁は、薬物容器200又はリザーバ202の下側部品を取り囲む。
ステップ101Eは、適切なサイズ及び形状の薬物容器200がこのステップ101E上、特にその水平面上に着座する又は載ることができるように設計される。ステップ101Eの内側輪郭と薬物容器200又はリザーバ202の外側輪郭とは、好ましくは少なくとも実質的に同じである。
好ましくは、薬物容器200が保持装置100内に挿入された時、及び/又は服薬遵守管理システム10の作動状態では、特に、薬物容器200が保持装置100内で水平移動に対して保持及び/又は固定されるように、レセプタクル101の垂直壁、又はステップ101Eと好ましくは一体形成された更に別のステップは、薬物容器200又はリザーバ202の下側部品を取り囲む。
これに加えて、レセプタクル101は、1よりも多いステップ101E、例えば、第1のステップ101Eに対して高い場所にある水平面を有する第2のステップ101Eを含むことができる。このようにして、レセプタクル101を異なるサイズ及び/又は形状の2よりも多い薬物容器200を受け入れるように適応させることができる。
図13は、レセプタクル101内に保持されている間にステップ101E上に載るような寸法を有する薬物容器200を有する服薬遵守管理システム10を示している。特に、薬物容器200は、ステップ101E上にのみ載り、薬物容器200の底部とレセプタクル101の底部101Dとの間にクリアランスが形成される。小さめの(適切な)寸法を有する薬物容器200は、その下側部品がこのクリアランス内に好ましくはこれに代えて適合する及び/又は底部101D上に載ることになる(図示せず)。
特に、保持装置100、レセプタクル101、底部101D、又はステップ101Eは、より大きい水平寸法を有する薬物容器200がステップ101E上に着座する又は載ることができ、それに対して小さめの水平寸法を有する薬物容器200が底部101D上に着座する又は載ることができるように設計される。
異なるサイズの薬物容器200だけではなく、異なる形状の薬物容器200も受け入れるようにレセプタクル101を適応させることができることに注意されたい。例えば、底部101Dは、円形の形状又は外側輪郭を有することができ、同時にステップ101Eは、少なくとも実質的に正方形の外側輪郭を有する。
しかし、実質的に同じ形状でサイズのみが異なる、特に非円形の水平断面及び/又は外側輪郭、特に好ましくは、少なくとも実質的に正方形の水平断面及び/又は外側輪郭を有する薬物容器200を受け入れるようにレセプタクル101が適応されることが好ましい。
非円形形状は、薬物容器200がレセプタクル101内に回転移動に対して固定されることを特に単純な方式で保証する。それにより、例えば、リザーバ202が保持装置100内に回転が固定された方式で保持されている間に容器200の蓋201をねじり外すことによってそれを取り外すことが容易になる。
第2の要素111は、薬物容器200を保持及び/又は支持するための支持体、アーム、又はストップを好ましくは形成する又はそれを含む。
特に、保持装置100又は第2の要素111は、薬物容器200を垂直側部上でのみ少なくとも実質的に支持する。
垂直断面内では、保持装置100は、好ましくは少なくとも実質的にL字形のものである。
しかし、この場合に、他の構造ソリューション、例えば、薬物容器200を支持する2つのアーム又はストップを形成する保持装置100又は第2の要素111、又は薬物容器200のリザーバ202を完全に覆う第2の要素111も可能である。
好ましくは、第2の要素111は、検出デバイス102を含む、含有する、又は受け入れる。検出デバイス102は、薬物容器200が保持装置100によって受け入れられた時に薬物容器200の検出ユニット204の近くに特に好ましくは位置付けられる。それにより、服薬活動の信頼性の高い検出を保証する。
好ましくは、データ処理デバイス103又は制御デバイス115及び検出デバイス102は、保持装置100の異なる要素に関連付けられ、特に、データ処理デバイス103又は制御デバイス115は、第1の要素110に関連付けられ、検出デバイス102は、第2の要素111に関連付けられる。従って、好ましくは、検出デバイス102及びデータ処理デバイス103又は制御デバイス115を接続するために、特に、第1の要素110及び第2の要素111を通って延びる電気接続部112が設けられる。
第2の要素111は、薬物容器200をその上部、肩部209、及び/又は首部207で保持又は固定するように好ましくは適応される。第2の要素111は、薬物容器200が固定位置から離脱することを防止するように好ましくは設計された固定要素108Aを好ましくは含む又はそれを形成する。
固定要素108Aは、少なくとも実質的に水平方向に、及び/又は保持装置100の底部又はベース120及び/又はレセプタクル101の底部101Dに対して少なくとも実質的に平行に好ましくは延びる。薬物容器200は、特に、保持装置100内で下方から第1の要素110、ベース120、及び/又はレセプタクル101によって、かつ上方から第2の要素111及び/又は固定要素108Aによって保持又は固定される。
好ましくは、第2の要素111は、垂直断面内で少なくとも実質的にL字形のものであり、特に、支持体又はアームがL字形状の一方の脚部を形成し、固定要素108Aが他方の脚部を形成する。
固定要素108Aは、好ましくはフォーク状及び/又は少なくとも実質的にU字形のものであり、及び/又は薬物容器200の上部、肩部209、及び/又は首部207に当接する及び/又はこれらを部分的に取り囲むようになっている。特に、固定要素108Aは、首部207を部分的に取り囲む及び/又は肩部209上に載るようになった指部を形成する又はそれを含むことができる。しかし、この場合に、他の構造ソリューション、例えば、図3及び図4に記載の第3の実施形態の場合のように成形された固定要素108Aも可能である。
好ましくは、固定要素108A及び/又はその指部は、薬物容器200、特にその上部、肩部209、及び/又は首部207に当接又は接触する接触要素116を含む又はそれを形成する。接触要素116は、保持装置100の残余よりも軟質及び/又は弾性又は可撓性の材料で好ましくは作られ、及び/又は薬物容器200は、例えば、望ましい性質を有するゴム又はプラスチックで作られる。それにより、薬物容器200が固定要素108Aによって緊密に保持及び/又は固定されることを保証する。特に、弾性及び/又は可撓性の接触要素116を設けることにより、固定要素108Aが、若干異なる直径の首部207を有する薬物容器200に適応することができることを保証する。
任意的に、接触要素116は、接着性又は粘着性であることができ、それによって薬物容器200を固定位置に保つこと及び/又は薬物容器200を接触要素116との接触状態に保つことが好ましくは容易になる。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置100の他の部品、特に、薬物容器200を保持するレセプタクル101の部品も接触要素116と同じ又は類似の弾性材料で作ることができ、薬物容器200をレセプタクル101内に固定することに関して類似の利点が得られる。例えば、レセプタクル101の側部を実質的に形成する図11及び図12に示す透明要素108Bをそのような材料で作ることができる。
特に好ましくは、薬物容器200は、薬物容器200又はリザーバ202の特に下側部品においてレセプタクル101により、それと共に薬物容器200の特に上部、肩部209、及び/又は首部207において固定要素108Aによって固定される。特に、薬物容器200は、下方からベース120、レセプタクル101、底部101D、及び/又はステップ101Eにより、上方から固定要素108A及び/又は接触要素116によって支持又は保持される。
このようにレセプタクル101に加えて固定要素108Aを設けることにより、薬物容器200は、保持装置100に対する垂直移動に対して好ましくは固定され、それによって例えば薬物容器200が保持装置100から脱離することなく薬物容器200を把持することによって服薬遵守管理システム10を持ち上げることができる。
好ましくは、固定要素108Aは、特に上方から薬物容器200の肩部209上に載り、従って、保持装置100に対する薬物容器200のいずれの垂直移動も防止する。保持装置100に対する薬物容器200の水平移動は、レセプタクル101により、特にその垂直側部によって好ましくは防止される。
保持装置100内に薬物容器200を挿入する段階を容易にするために、固定要素108A又は接触要素116は、180°又はそれよりも小さい包囲角を好ましくは有する。しかし、薬物容器200が接触要素116に対して押圧された時に接触要素116が屈曲することができるように、例えば、接触要素116及び/又は固定要素108Aの指部を可撓性とすることによって包囲角が180°よりも大きいことも可能である。
服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、移動可能要素、特に、互いに対して移動可能である第1の要素110及び第2の要素111を好ましくは含む。
好ましくは、第2の要素111は、垂直方向Dに直線的に移動可能である。従って、保持装置100の高さは調節可能であり、特に固定要素108Aの位置を変更することができる。従って、服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、異なる高さの薬物容器200を受け入れるように好ましくは適応させることができる。
固定要素108Aは、第2の要素111の移動方向及び/又は垂直方向Dに対して少なくとも実質的に横断方向に、特に直角に好ましくは延びる。
好ましくは、保持装置100又は第1の要素110は、第2の要素111又は更に別の移動可能要素の移動を可動案内するのに好ましくはそり状の誘導器118を含む又はそれを形成する。しかし、この場合に、例えば、代わりに第2の要素111が誘導器118を含む又はそれを形成することができる他の構造ソリューションも可能である。
誘導器118は、移動可能要素110、111の相対移動を垂直方向Dの望ましい直線移動に好ましくは限定する。
好ましくは、保持装置100又は第1の要素110は、第2の要素111を少なくとも部分的に受け入れる区画119を含む。区画119は、レセプタクル101の一部とすることができ、又はレセプタクル101とは別個に形成することができる。
第2の要素111は、伸縮自在な方式で、特に区画119の内外に好ましくは移動することができる。
しかし、服薬遵守管理システム10又は保持装置100は、区画119なしで実現することができる。例えば、誘導器118は、第1の要素110及び/又はベース120の外側の背面及び/又は垂直側部に設けることができる。この場合に、第2の要素111は、保持装置100の外側で特に区画119によって受け入れられることなく可動案内される。
保持装置100又は第1の要素110は、第1の要素110及び第2の要素111、及び/又は更に別の移動可能要素を相対移動に対して解除可能にロックするための少なくとも1つのロッキングデバイス117を好ましくは含む。しかし、この場合に、ロッキングデバイス117を含む第2の要素111のような他の構造ソリューションも可能である。
図14は、そのようなロッキングデバイス117の例を示している。図14は、薬物容器200が取り外された状態及び/又は作動不能状態にある図12に記載の概略前面図である。更に、図12と比較すると、この例ではバッテリ107の背後に位置付けられたロッキングデバイス117が図14で可視になるように、バッテリ107又はいずれかの他の構成要素も取り外されている。
ロッキングデバイス117は、移動可能要素、特に第1の要素110及び第2の要素111を圧力嵌め、形態嵌合、及び/又はスナップ方式で相対移動に対して好ましくはロックする。
好ましくは、ロッキングデバイス117は、移動可能要素110、111が予め決められた位置に到達した時にこれらの移動可能要素が更なる相対移動に対して自動的にロックされるようになっている。特に、ロッキングデバイス117は、1よりも多い予め決められた位置が設けられるように適応させることができる。
好ましくは、移動可能要素110、111を解除又はアンロックするために及び/又は移動可能要素110、111の移動を可能にするために、保持装置100及び/又はロッキングデバイス117は、少なくとも1つの解除ボタン113Aを含む又はそれを形成する。
特に好ましくは、保持装置100又はロッキングデバイス117は、保持装置100の反対側に位置付けられた2つの解除ボタン113Aを含む。
特により好ましくは、保持装置100又はロッキングデバイス117は、両方の解除ボタン113Aが特に保持装置100の反対側から同時に押下された場合にのみアンロックされるようになっている。それにより、移動可能要素110、111が偶発的にアンロックされないことを保証する。
以下では、図14を参照してロッキングデバイス117の好ましい実施形態を説明する。しかし、この場合に、他の構造ソリューションも可能である。
ロッキングデバイス117は、少なくとも2つのラッチ117Aと、バネ117Bと、2つの解除ボタン113Aとを好ましくは含む。特に、バネ117Bは、ロッキングデバイス117の中心に位置付けられ、解除ボタン113Aは、ロッキングデバイス117の2つの対向する側部に位置付けられ、2つのラッチ117Aの各々は、それぞれの解除ボタン113Aをバネ117Bに接続する。しかし、この場合に、他の構造ソリューション、例えば、1つの解除ボタン113A及び対応するラッチ117Aのみを備えるロッキングデバイスも可能である。
特に好ましくは、ロッキングデバイス117は、1つの部品で作られ、及び/又は第1の要素110内に形態嵌合によって保持される又はそれと一体形成される。
ラッチ117Aは、第2の要素111内に設けられた陥凹111Bと好ましくは圧力嵌め方式、形態嵌合方式、及び/又はスナップ方式で好ましくは係合することができる。特に、ラッチ117Aが陥凹111Bに係合する時に、移動可能要素、特に第1の要素110及び第2の要素111の相対移動が防止され、及び/又は第1の要素110、第2の要素111、及び/又は更に別の要素が相対移動に対してロックされる。
好ましくは、バネ117Bは、ロッキングデバイス117又はラッチ117Aに対して力を作用する。バネ117B及び/又はバネ117Bによって作用される力は、ラッチ117Aが陥凹111Bに保持される及び/又はそこから離脱することができないこと、すなわち、移動可能要素110、111の相対移動を防止することを保証する。
好ましくは、解除ボタン113A、特に両方の解除ボタン113Aを同時に押下することにより、ロッキングデバイス117のバネ117Bが圧縮され、それによってロッキングデバイス117及び/又はラッチ117Aに対して作用される力が好ましくは相殺又は補償される。
移動可能要素110、111は、互いに対する異なる位置で好ましくはロック可能であり、特に、第2の要素111は異なる高さ位置でロック可能である。
特に好ましくは、第2の要素111は、第2の要素111上の異なる垂直位置に位置付けられた少なくとも2つの陥凹111Bを含む。従って、第1の要素110に対して第2の要素111を移動することにより、ラッチ117Aは異なる陥凹111Bに係合し、第2の要素111、特に固定要素108Aの異なる固定高さ位置がもたらされる。しかし、この場合に、他の構造ソリューション、例えば、異なる高さに配置された複数のラッチ117Aに係合することができる1つの陥凹111Bのみを設けることも可能である。
好ましくは、移動可能要素110、111の異なるロッキング位置は、異なるサイズ及び/又は形状、特に異なる高さを有する薬物容器200に対応する。この例では、第2の要素111は、2つの異なる垂直位置に陥凹111Bを含み、保持装置100の2つの異なるロッキング位置をもたらす。しかし、2よりも多い異なるロッキング位置を達成することができるようにロッキングデバイス117又は保持装置100を適応させることができる。
これに代えて、ラッチ117A及び陥凹111Bを持たないロッキングデバイス117を設けることも可能である。この場合に、バネ117Bの力は、第2の要素111に対して好ましくは直接に作用され、第2の要素111が第1の要素110に対して押圧され、及び/又は移動可能要素110、111が互いに対して移動することが圧力嵌めによってロックされる。この場合に、保持装置100の高さを連続的に調節することができ、及び/又は保持装置100を最小高さと最大高さの間のあらゆる高さに合わせることができる。
薬物容器200を保持装置100内に挿入する段階は、最初に第2の要素111及び/又は固定要素108Aをその最上位置まで移動し、特に、次に、薬物容器200が固定要素108Aによって保持されて垂れ下がるように薬物容器200を固定要素108A内に挿入することによって実施することができる。次に、第2の要素111及び/又は固定要素108Aは、薬物容器200と共に薬物容器200がレセプタクル101内に収まる位置に到達するまで下げる及び/又は保持装置100の第1の要素110及び/又は底部又はベース120に対して移動することができる。好ましくは、この位置はまた、保持装置100のロッキング位置のうちの1つに対応する。
異なるサイズ及び/又は異なる形状の薬物容器200に適応するように移動可能である代わりに又はそれに加えて、要素110、111は、従って、薬物容器200を保持装置100又はレセプタクル101内に挿入することを可能又は容易にするために、及び/又は挿入された後に薬物容器200を固定又は安定化するために移動可能にすることができる。この場合に、異なる薬物容器200に対する高さ調節が必要とされない場合に移動可能要素110、111が1つの位置でしかロック可能ではないことも可能である。
第2の要素111を移動することによって薬物容器200を挿入する代わりに又はそれに加えて、薬物容器200を保持装置100内に側部から挿入することができるように保持装置100、レセプタクル101、及び/又は固定要素108Aを適応させることができる。この場合に、薬物容器200は、最初に薬物容器200又はそのリザーバ202をレセプタクル101内に挿入し、次に、薬物容器200又はその首部207又は肩部209を固定要素108A又は接触要素116に対して押圧することによって保持装置100内に好ましくは挿入される。
レセプタクル101は、薬物容器200が挿入時にレセプタクル101内で中心に自己整合するように適応させることができる。これは、特に、レセプタクル101及び/又はステップ101Eの壁に少なくともレセプタクル101の下側部品及び/又は底部101Dの領域でレセプタクル101の中心に向う傾斜を付けることによって達成することができる(図示せず)。
保持装置100内に挿入される時及び/又は作動状態では、薬物容器200は、特にそれが自ら保持装置100から脱離することができないように、圧力嵌め、形態嵌合、及び/又はスナップ方式で保持装置100又はレセプタクル101内に好ましくは保持又は固定され、及び/又はユーザ又は患者によって使用される時、すなわち、服薬遵守管理システム10が持ち上げられる又は傾斜される時に、蓋201は、薬物容器200からねじり外される又は別途取り外されるなどが行われる。
好ましくは、服薬遵守管理システム10は、薬物容器200が保持装置100内に完全に挿入されて固定又は安定にされた時、特に、保持装置100が正しい高さに調節され、移動可能要素110、111が相対移動に対してロックされた時にのみ作動状態にある。服薬遵守管理システム10が作動不能状態にある場合、及び/又は薬物容器200が保持装置100内に正しく挿入されていない又はそれによって正しく受け入れられていない場合に、システム10は、例えば、ディスプレイ104A又は他の通知デバイス104により、どのようにして服薬遵守管理システム10を作動状態に入れるかをユーザ又は患者に好ましくは通知することができ、特に、どのように保持装置100の移動可能要素110、111を移動するかに関する表示などを与える。
図15は、第8の実施形態による服薬遵守管理システム10を概略断面側面図に示している。
好ましくは、保持装置100又はハウジング108は、薬物容器200の上部、首部207、及び/又は肩部209を取り囲むカラー又はリングとして少なくとも実質的に形成される。
好ましくは、保持装置100又はハウジング108は、薬物容器200又はその周囲を完全に取り囲む。しかし、保持装置100が薬物容器200を部分的にしか取り囲まず、及び/又はカラー又はリングの一区画として少なくとも実質的に形成されることも可能である。
薬物容器200に接続された時に、保持装置100は、薬物容器200の上部、肩部209、及び/又は首部207の領域内にのみ好ましくは位置付けられる。これに代えて、保持装置100は、リザーバ202の更に下に及び/又は容器200の底部の周りに延びることができる。
保持装置100は、少なくとも実質的に形成されたリング状のものであり、薬物容器200の外形に少なくとも実質的に似ている及び/又はレセプタクル101を形成する内周面を有する。特に、図示の薬物容器200に関しては、内周面の水平断面は、首部207の領域内で少なくとも実質的に円形であり、肩部209及び/又はリザーバ202の領域内で少なくとも実質的に正方形である。しかし、この場合に、例えば、厚紙パッケージのような異なる薬物容器200と併用される時に他の構造ソリューションも可能である。
実質的に正方形の薬物容器200又はリザーバ202と、対応する保持装置100のレセプタクル101又は内周面とは、保持装置100と薬物容器200が好ましくは回転可能に結合されることを保証する。従って、蓋201をねじり外す時に、リザーバ202は保持装置100に対して回転しない。
保持装置100は、薬物容器200に圧力嵌め、形態嵌合、及び/又はスナップ方式で好ましくは保持、固定、又は安定化される。
特に、保持装置100は、固定要素108Aを形成する又はそれを含む。固定要素108Aは、薬物容器200の先細部又は首部207に係合し、及び/又は薬物容器200の肩部209上に載る又は当接するように好ましくは適応される。
固定要素108Aは、保持装置100の内周面全体に沿って延びることができ、又は内周面から延びる及び/又はレセプタクル101内に突入する1又は2以上の突起によって形成することができる。
これに加えて、薬物容器200は、その首部207の周りに、保持装置100又は固定要素108Aの上で部分的に延びるフランジ208を含むことができる。特に、固定要素108Aは、フランジ208と肩部209とによって又はこれらの間に形成された陥凹に係合するように適応させることができる。それにより、保持装置100が薬物容器200に、特に、上方からフランジ208によって、下方から肩部209によって垂直移動に対して固定されることを保証する。
固定要素108Aは、特に、先の実施形態において上述したように弾性、可撓性、及び/又は接着性の接触要素116を形成する又はそれを含むことができる。
保持装置100は、上方から薬物容器200と接続可能であるように適応させることができる。
好ましくは、保持装置100は、上方から薬物容器200上に又はそこに配置された時に薬物容器200に自動的に固定又は安定化される。特に、固定要素108A又はその突起は可撓性を有し、フランジ208に沿って通される時に屈曲する。
これに代えて又はこれに加えて、保持装置は、薬物容器200と周囲面から接続可能であるように適応させることができる。
この目的のために、保持装置100は好ましくは開放可能である。この場合に、保持装置100は、ヒンジなどで接続された2つの要素で好ましくは形成され、2つの要素は、このヒンジの場所で互いに対してピボット回転可能である。保持装置100は、2つのピボット可能要素を互いに固定するためのラッチ機構を更に含むことができる。
すなわち、保持装置100と薬物容器200とを互いに接続するために、2つの要素をピボット回転させることによって保持装置100を開放することができる。特に、保持装置100の開口部及び/又はレセプタクル101をこのようにして拡大することができ、それによって薬物容器200を側部から受け入れることができる。その後に、保持装置100を閉鎖することによって保持装置100を薬物容器200に固定することができる。
カラー又はリングの一セクションのみを形成する保持装置100は、それを周囲側部から薬物容器200の首部207及び/又は肩部209の周りに特にピボット可能要素を必要とせずに巻き付けることができるように好ましくは柔軟に適応される。
保持装置100又はハウジング108は、制御デバイス115、検出器デバイス102、データ処理デバイス103、メモリ103A、時間ベース103B、視覚化デバイス104、ユーザインタフェース105、通信デバイス106、バッテリ107、及び/又はいずれかの更に別のデバイスを好ましくは含む。特に、これらのデバイスの一部又は全ては、リング状又はリングのセクションのように形成することができる。それにより、デバイスが保持装置100又はハウジング108内に適正に嵌合することを保証する。
これに加えて、保持装置100は、第2の要素111を更に別の要素として含むことができ、上述のカラー状の要素が特に第1の要素110を形成する。図5には、更に別の又は第2の要素111が破線で示されている。
更に別の又は第2の要素111は、薬物容器200を底部の場所で又はそこから好ましくは固定する。特に、垂直断面では、更に別の又は第2の要素111は、少なくとも実質的にL字形とすることができる。L字形状の一方の脚部は、薬物容器200又はリザーバ202の1つの垂直側部又は縁部に沿って延びるアーム又はストップを好ましくは形成する。L字形状の他方の脚部は、少なくとも実質的に水平に及び/又は薬物容器200の底部と平行に好ましくは延び、及び/又は服薬遵守管理システム10又は保持装置100のベース120を形成する。
特に、薬物容器200は、保持装置100内で下方から第2の要素111によって、上方からカラー状又は第1の要素110によって垂直移動に対して保持、固定、又は安定化される。カラー状又は第1の要素110は、薬物容器200を水平移動に対して好ましくは固定又は安定化する。
更に別の又は第2の要素111は、カラー状又は第1の要素110に脱離不能に固定することができるか、又は更にこの要素110及び/又は保持装置100から取り外し可能にすることができるかのいずれかである。更に別の又は第2の要素111は、例えば、異なるサイズ及び/又は形状の薬物容器200に適応するように交換可能であるモジュール式要素として設計することができる。
好ましくは、更に別の又は第2の要素111は、カラー状又は第1の要素110に対して移動可能である。それによって保持装置100は、異なる高さの薬物容器200に好ましくは適応可能である。
特に好ましくは、更に別の又は第2の要素111は、先の実施形態に関して説明した方法で移動可能であるが、第1の要素110の位置と第2の要素111の位置が逆転しており、特に、第1の要素110は、固定要素108Aを含む又はそれを形成し、第2の要素111は、ベース120を含む又はそれを形成する。
好ましくは、検出ユニット204は、例えば、ラベル、接着剤、又はキャップ114などを用いて、好ましくは蓋201の上面、内面、又は周囲で薬物容器200の蓋201に統合される又は取り付けられる。
異なる実施形態、異なる実施形態の特徴及び態様、及び/又は上述で又は特許請求の範囲で言及するものは、互いに独立に、同じくあらゆる組合せで実現することができる。
特に、本発明は、独立に又はあらゆる組合せで、同じく上述した又は特許請求の範囲におけるいずれかの態様との組合せで実現することができる以下の態様のいずれか1つにも関連する。
1.薬物容器(200)を保持するための保持装置(100)を含み、保持装置(100)が、薬物容器(200)を保持するためのレセプタクル(101)と、レセプタクル(101)内の薬物容器(200)の開放及び閉鎖を無線で認識するための検出器デバイス(102)と、薬物容器(200)が開放及び閉鎖された時に服薬活動を登録するように検出器デバイス(102)のデータを処理するためのデータ処理デバイス(103)とを含む服薬遵守管理システム(10)。
2.好ましくは態様1に記載の薬物容器(200)に対する保持装置(100)を含み、保持装置(100)が、薬物容器(200)を保持するためのレセプタクル(101)と、レセプタクル(101)内で薬物容器(200)を計量するための検出器デバイス(102)と、薬物容器(200)が重量を失った時に服薬活動を登録するように検出器デバイス(102)のデータを処理するためのデータ処理デバイス(103)とを含む服薬遵守管理システム(10)。
3.好ましくは先行態様の1つに記載の薬物容器(200)を保持するためのレセプタクル(101)を有する保持装置(100)を含み、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)が、服薬活動、薬物容器(200)の開放又は閉鎖、及び/又は薬物容器(200)の重量損失を登録するための検出器デバイス(102)及び/又はデータ処理デバイス(103)を含む服薬遵守管理システム(10)であって、服薬遵守管理システム、保持装置(100)、及び/又はそのハウジング(108)が、少なくとも第1の要素(110)及び第2の要素(111)という互いから分離可能な複数のモジュール式要素を含むことを特徴とする。
4.第1の要素(110)が、データ処理デバイス(103)を含むことを特徴とする態様3に記載の服薬遵守管理システム。
5.第1の要素(110)が、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス(104)、ユーザインタフェース(105)、通信デバイス(106)、及び/又はバッテリ(107)を含むことを特徴とする態様3又は4に記載の服薬遵守管理システム。
6.第1の要素(110)が、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)のベース又は底部を形成することを特徴とする態様3から5の1つに記載の服薬遵守管理システム。
7.第2の要素(111)が、少なくとも実質的にレセプタクル(101)を形成することを特徴とする態様3から6の1つに記載の服薬遵守管理システム。
8.第2の要素(111)が、薬物容器(200)又はそのリザーバ(202)に対するスリーブを形成することを特徴とする態様3から7の1つに記載の服薬遵守管理システム。
9.第2の要素(111)が、薬物容器(200)を保持及び/又は支持する支持体、アーム、及び/又は肩部を形成することを特徴とする態様3から8の1つに記載の服薬遵守管理システム。
10.第2の要素(111)が、検出器デバイス(102)を含むことを特徴とする態様3から9の1つに記載の服薬遵守管理システム。
11.第2の要素(111)が、第2の要素(111)内に位置付けられた検出器デバイス(102)を第1の要素(110)内に位置付けられたデータ処理デバイス(103)に接続する電気接続部(112)を含むことを特徴とする態様3から10の1つに記載の服薬遵守管理システム。
12.システム(10)、保持装置(100)、及び/又はそのハウジング(108)が、更に別の要素としてキャップ(114)又はカバー(109)を含むことを特徴とする態様3から11の1つに記載の服薬遵守管理システム。
13.キャップ(114)又はカバー(109)が、検出器デバイス(102)によって好ましくは無線で検出可能な検出ユニット(204)を含むことを特徴とする態様12に記載の服薬遵守管理システム。
14.モジュール式要素の一部又は全てが、圧力嵌め、形態嵌合、及び/又はスナップ方式で脱離可能に互いに接続されることを特徴とする態様3から13の1つに記載の服薬遵守管理システム。
15.保持装置(100)が、モジュール式要素の一部又は全てを解除又はアンロックするための少なくとも1つの解除ボタン(113A)を有することを特徴とする態様14に記載の服薬遵守管理システム。
16.モジュール式要素の一部又は全てが、保持装置(100)又はレセプタクル(101)を異なるサイズ及び/又は異なる形状の薬物容器(200)に適応させるために交換可能であることを特徴とする態様3から15の1つに記載の服薬遵守管理システム。
17.好ましくは態様1から16の1つに記載の薬物容器(200)を保持するためのレセプタクル(101)を有する保持装置(100)を含み、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)が、服薬活動、薬物容器(200)の開放又は閉鎖、及び/又は薬物容器(200)の重量損失を登録するための検出器デバイス(102)及び/又はデータ処理デバイス(103)を含む服薬遵守管理システム(10)であって、保持装置(100)が、薬物容器(200)を保持及び/又は固定するために互いに対して移動可能である少なくとも第1の要素(110)及び第2の要素(111)という要素を含むことを特徴とする。
18.第1の要素(110)と第2の要素(111)が合わさって薬物容器(200)を挿入するために開放することができる引き出しを形成することを特徴とする態様17に記載の服薬遵守管理システム。
19.薬物容器(200)が、引き出しを閉鎖すること、及び/又は第2の要素(111)を移動して第1の要素(110)のレセプタクル(101B)内に入れることによって固定又は安定にされることを特徴とする態様17又は18に記載の服薬遵守管理システム。
20.第1の要素(110)と第2の要素(111)を互いに対して回転させることができることを特徴とする態様17から19の1つに記載の服薬遵守管理システム。
21.第1の要素(110)及び/又は第2の要素(111)を移動することにより、薬物容器(200)を固定又は安定化する締結機構が作動されることを特徴とする態様17から20の1つに記載の服薬遵守管理システム。
22.第1の要素(110)と第2の要素(111)が互いに分離不能であることを特徴とする態様17から21の1つに記載の服薬遵守管理システム。
23.第1の要素(110)、第2の要素(111)、及び/又は更に別の要素が、互いから分離可能であり、及び/又は交換可能であることを特徴とする態様17から21の1つに記載の服薬遵守管理システム。
24.服薬遵守管理システム(10)が、保持装置(100)によって保持される薬物容器(200)を含むことを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
25.好ましくは態様1から24の1つに記載の薬物容器(200)を保持するレセプタクル(101)を有する保持装置(100)を含み、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)が、服薬活動、薬物容器(200)の開放又は閉鎖、及び/又は薬物容器(200)の重量損失を登録するための検出器デバイス(102)及び/又はデータ処理デバイス(103)を含み、薬物容器(200)が、蓋(201)と薬物(203)のためのリザーバ(202)とを含む服薬遵守管理システム(10)であって、保持装置(100)が、蓋(201)とリザーバ(202)の間に位置付けられた先細部及び/又は首部(207)で薬物容器(200)を保持することを特徴とする。
26.服薬遵守管理システム(10)が、薬物容器(200)がその先細部及び/又は首部(207)で保持されている間に保持装置(100)内で垂れ下がるようになっていることを特徴とする態様25に記載の服薬遵守管理システム。
27.先細部及び/又は首部(207)が、フランジ(208)を含むことを特徴とする態様25又は26に記載の服薬遵守管理システム。
28.保持装置(100)が、レセプタクル(101)の上部に開口部(111A)を含み、開口部(111A)の直径が、先細部及び/又は首部(207)の直径よりも大きいが、フランジ(208)の直径よりも小さいことを特徴とする態様27に記載の服薬遵守管理システム。
29.服薬遵守管理システム(10)が、フランジ(208)が開口部(111A)の縁部上に載るように設計されることを特徴とする態様28に記載の服薬遵守管理システム。
30.開口部(111A)は、薬物容器(200)を挿入する又は取り外すために拡大することができることを特徴とする態様28又は29に記載の服薬遵守管理システム。
31.レセプタクル(101)が、薬物容器(200)の異なる形状及び/又はサイズのリザーバ(202)を受け入れるように設計されることを特徴とする態様25から30の1つに記載の服薬遵守管理システム。
32.好ましくは態様1から31の1つに記載の薬物容器(200)を保持するレセプタクル(101)を有する保持装置(100)を含み、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)が、服薬活動、薬物容器(200)の開放又は閉鎖、及び/又は薬物容器(200)の重量損失を登録するための検出器デバイス(102)及び/又はデータ処理デバイス(103)を含み、薬物容器(200)が、取り外し可能蓋(201)と薬物(203)のためのリザーバ(202)とを含む服薬遵守管理システム(10)であって、服薬遵守管理システム(10)又は保持装置(100)が、圧力嵌め方式、形態嵌合方式、及び/又はスナップ方式で蓋(201)を受け入れてそれに接続するようになったキャップ(114)を含むことを特徴とする。
33.キャップ(114)と蓋(201)が、リザーバ(202)から取り外し可能及びそれに取り付け可能であるユニットを形成することを特徴とする態様32に記載の服薬遵守管理システム。
34.キャップ(114)に対して作用されたタンジェンシャル力が蓋(201)上に伝達されることを特徴とする態様32又は33に記載の服薬遵守管理システム。
35.キャップ(114)が、蓋(201)上に上部からクリップ留めする又は差し込むことができることを特徴とする態様32から34の1つに記載の服薬遵守管理システム。
36.キャップ(114)が、蓋(201)を完全に覆うことを特徴とする態様32から35の1つに記載の服薬遵守管理システム。
37.キャップ(114)は、蓋(201)から取り外すことができることを特徴とする態様32から36の1つに記載の服薬遵守管理システム。
38.キャップ(114)が、蓋(201)と脱離不能に接続されることを特徴とする態様32から36の1つに記載の服薬遵守管理システム。
39.キャップ(114)が、蓋(201)上に設けられた溝(201A)に係合することを特徴とする態様32から38の1つに記載の服薬遵守管理システム。
40.キャップ(114)が、検出器デバイス(102)によって好ましくは無線で検出可能な検出ユニット(204)を含むことを特徴とする態様32から39の1つに記載の服薬遵守管理システム。
41.薬物容器(200)が、検出器デバイス(102)によって好ましくは無線で検出可能な検出ユニット(204)を含むことを特徴とする態様24から40の1つに記載の服薬遵守管理システム。
42.検出ユニット(204)が、光学参照要素、特に参照パターン、磁石、及び/又は電子参照要素、特にRFIDタグを含むことを特徴とする態様40又は41に記載の服薬遵守管理システム。
43.薬物容器(200)のリザーバ(202)が、非円形水平断面を有することを特徴とする態様24から42の1つに記載の服薬遵守管理システム。
44.保持装置(100)又はレセプタクル(101)が、薬物容器(200)を回転が固定された方式で保持することを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
45.検出器デバイス(102)が、薬物容器(200)又はその検出ユニット(204)との光学的、電子的、磁気的、遠隔的、及び/又は超音波的相互作用が可能であることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
46.検出器デバイス(102)が、薬物容器(200)の検出ユニット(204)の少なくとも一部又は検出ユニット(204)を好ましくは認識する又は読み取ることによって薬物容器(200)内の薬物(203)のタイプ及び/又は薬物容器(200)のサイズを認識する機能を有することを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
47.データ処理デバイス(103)が、服薬遵守管理システム(10)の場所で時間、場所、及び/又は温度を決定するためのユニットを含む又はそれに関連付けられることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
48.保持装置(100)が、視覚化デバイス及び/又は通知デバイス(104)を含むことを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
49.保持装置(100)が、服薬遵守管理システム(10)を制御することを可能にするユーザインタフェース(105)を含むことを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
50.服薬遵守管理システム(10)、保持装置(100)、又はデータ処理デバイス(103)が、外部デバイス(300)及び/又はネットワークと通信するための通信デバイス(106)又はインタフェースを含む又はこれらに関連付けられることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
51.服薬遵守管理システム(10)が、外部電源から作動的に独立していることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
52.保持装置(100)又はそのハウジング(108)が、少なくとも部分的に密封され、好ましくは実質的に水密及び/又は気密であることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
53.システム(10)、及び/又は保持装置(100)、及び/又はレセプタクル(101)が、薬物容器(200)を完全に受け入れる及び/又は覆うようになっていることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
54.保持装置(100)が、薬物容器(200)及び/又はそのラベル(206)が服薬遵守管理システム(10)の各状態で少なくとも実質的に可視であるように設計されることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム管理システム。
55.保持装置(100)又はそのハウジング(108)が、窓又は開口部を有し、及び/又は少なくとも実質的に透明であることを特徴とする態様54に記載の服薬遵守管理システム。
56.レセプタクル(101)が、薬物容器(200)の外形に少なくとも実質的に似ていることを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
57.レセプタクル(101)が、薬物容器(200)が固定位置から離脱することを防止する少なくとも1つの固定要素(108A)を含むことを特徴とする先行態様の1つに記載の服薬遵守管理システム。
58.薬物の複数の投与量(203)を含有する薬物容器(200)が、保持装置(100)によって保持され、保持装置(100)の検出器デバイス(102)が、薬物容器(200)の開放及び閉鎖を遠隔的に検出し、薬物容器(200)が開放及び閉鎖される度に、データ処理デバイス(103)が服薬活動を登録する服薬遵守管理のための方法。
59.活動後、及び/又は特定の時間で、及び/又は要求時に、データが、受信機、特にサーバ又はデータセンターに通信デバイス(106)を通して送信されることを特徴とする態様58に記載の方法。
60.送信データが、活動の1又は2以上の事象、活動回数、活動事象の時間、及び/又はデータ処理デバイス(103)内に設定された基準値に関するものであることを特徴とする態様59に記載の方法。
61.データ処理デバイス(103)からの送信データが、遠隔場所で自動的に及び/又は医療専門家によって評価されることを特徴とする態様58から60のいずれかに記載の方法。
62.その後に、制御データが、データ処理デバイス(103)に送信されることを特徴とする態様61に記載の方法。
参照符号リスト
10 服薬遵守管理システム
100 保持装置
101 容器
101A 区画
101B 第1のレセプタクル
101C 第2のレセプタクル
101D 底部
101E ステップ
102 検出器デバイス
103 データ処理デバイス
103A メモリ
103B 時間ベース
104 視覚化デバイス
104A ディスプレイ
104B 光ストリップ
105 ユーザインタフェース
106 通信デバイス
107 バッテリ
108 ハウジング
108A 固定要素
108B 透明要素
109 カバー
110 第1の要素
110A 開口部
110B 把持部分
110C フレーム
110D 突起
111 第2の要素
111A 開口部
111B 陥凹
112 電気接続部
113A 解除ボタン
113B 開放ボタン
114 キャップ
114A 保持部分
114B 係合部分
114C 安定化部分
115 制御デバイス
116 接触要素
117 ロッキングデバイス
117A ラッチ
117B バネ
118 誘導器
119 区画
120 ベース
200 薬物容器
201 蓋
201A 溝
202 リザーバ
203 薬物
204 検出ユニット
205 ブリスター
206 ラベル
207 首部
208 フランジ
209 肩部
300 外部デバイス
D 移動の方向