以下、図面に基づいて、本願の開示する情報表示制御プログラム、情報表示制御方法および情報表示制御装置の実施例を詳細に説明する。なお、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下の実施例は、矛盾しない範囲で適宜組みあわせてもよい。
図1は、実施例1の情報表示制御の一例を示す図である。図1に示すように、後述する実施例1の情報表示制御装置100は、複数個の対象物の設置位置を示し、対象物の配置位置と音源位置との対応付けを行う設定時の表示画面20を表示する。表示画面20は、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。また、表示画面20は、未配置や屋外に対応するアイコンの表示領域22を有する。寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10bに対応するアイコンが配置されている。
情報表示制御装置100は、例えば、マイク10a,10bから音の取得を開始すると、対象物の動作により発生する音源の位置を特定する。情報表示制御装置100は、例えば、音源位置23,24を特定し、表示画面20に表示する。なお、以下の説明では、特定した音源位置を特定位置ともいう。また、情報表示制御装置100は、取得した音について、学習済モデルを用いて音源の属性を判定する。つまり、情報表示制御装置100は、音源位置23の音源が属性「電子レンジ」であることを判定し、音源位置24の音源が属性「冷蔵庫」であることを判定する。
情報表示制御装置100は、音源位置23,24と、対象物である電子レンジおよび冷蔵庫の設置位置25,26との位置関係に差が有る場合、例えば、音源位置23,24に対するドラッグアンドドロップ(以下、単にドラッグともいう。)操作を受け付ける。情報表示制御装置100は、ドラッグ操作27,28により設置位置25,26に音源位置23,24が重ね合わされることで、設置位置25と音源位置23、および、設置位置26と音源位置24を、それぞれ対応付ける。
情報表示制御装置100は、設定が完了すると、対象物の設置位置と音源位置との対応付け後に用いる、報知を行うための表示画面30を表示する。表示画面30は、表示画面20と同様に間取り図に対応する表示領域を有する。情報表示制御装置100は、例えば、マイク10bから取得した音から音源位置23a,24aを特定する。情報表示制御装置100は、音源位置23aの音源が属性「電子レンジ」であると判定すると、表示画面30において、電子レンジの設置位置25上に、電子レンジが音を発していることを示すアイコン31を表示して報知する。また、情報表示制御装置100は、音源位置24aの音源が属性「冷蔵庫」であると判定すると、表示画面30において、冷蔵庫の設置位置26上に、冷蔵庫が音を発していることを示すアイコン32を表示して報知する。これにより、情報表示制御装置100は、精度の高い位置同定を行うことができる。
図2は、実施例1の情報表示制御システムの構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、情報表示制御システム1は、マイク10a,10b,10cと、情報表示制御装置100とを有する。情報表示制御システム1は、マイク10a,10b,10cで取得した音に基づいて、音源の位置や種類(属性)を特定して表示するシステムである。なお、以下の説明では、マイク10a,10b,10cを区別しない場合には、マイク10として説明する。また、情報表示制御システム1では、マイク10の数は限定されず、任意の数のマイク10を有するようにしてもよい。
マイク10と情報表示制御装置100との間は、ネットワークNを介して、相互に通信可能に接続される。かかるネットワークNには、有線または無線を問わず、インターネットを始め、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。また、ネットワークNを介する通信は、例えば、TLS(Transport Layer Security)/SSL(Secure Sockets Layer)等によって暗号化されるようにしてもよい。
マイク10は、例えば無指向性のマイクロフォンと、情報表示制御装置100との間で通信を行う通信部とを有する。マイク10は、情報表示制御装置100から音の取得の開始を指示する取得開始指示を受信すると、取得した音のデータの送信を開始する。
情報表示制御装置100は、まず、対象物の設置位置と音源位置とを対応付ける設定処理を実行する。情報表示制御装置100は、複数個の対象物の設置位置を表示画面上に表示する。情報表示制御装置100は、対象物の動作により発生する音源の位置を特定するとともに、音源の属性を判定する。情報表示制御装置100は、属性が判定された特定位置と、対象物の設置位置との位置関係に差が有る場合、属性が判定された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける。情報表示制御装置100は、次に、対象物の設置位置と音源位置とが対応付けられた情報に基づいて、マイク10が取得した音を報知する報知処理を実行する。情報表示制御装置100は、マイク10で取得した音のデータに基づいて、対象物の動作状態を、対応付け後の表示画面上で報知する。
続いて、情報表示制御装置100の構成について説明する。図3は、実施例1の情報表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、情報表示制御装置100は、通信部110と、表示部111と、操作部112と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報表示制御装置100は、図3に示す機能部以外にも既知のコンピュータが有する各種の機能部、例えば各種の入力デバイスや音声出力デバイス等の機能部を有することとしてもかまわない。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、ネットワークNを介してマイク10と有線または無線で接続され、マイク10との間で情報の通信を司る通信インタフェースである。通信部110は、マイク10から音のデータを受信する。通信部110は、受信した音のデータを制御部130に出力する。また、通信部110は、制御部130から入力された取得開始指示をマイク10に送信する。
表示部111は、各種情報を表示するための表示デバイスである。表示部111は、例えば、表示デバイスとして液晶ディスプレイ等によって実現される。表示部111は、制御部130から入力された表示画面等の各種画面を表示する。
操作部112は、情報表示制御装置100のユーザから各種操作を受け付ける入力デバイスである。操作部112は、例えば、入力デバイスとして、キーボードやマウス等によって実現される。操作部112は、ユーザによって入力された操作を操作情報として制御部130に出力する。なお、操作部112は、入力デバイスとして、タッチパネル等によって実現されるようにしてもよく、表示部111の表示デバイスと、操作部112の入力デバイスとは、一体化されるようにしてもよい。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、レイアウト記憶部121と、学習済モデル記憶部122と、対応付け情報記憶部123とを有する。また、記憶部120は、制御部130での処理に用いる情報を記憶する。
レイアウト記憶部121は、情報表示制御装置100のユーザに対する情報表示の対象となる建物(居室)の間取り図と、室内に配置されている対象物のID(IDentifier)、配置位置および属性とを記憶する。ここで、対象物の属性とは、例えば、電子レンジ、冷蔵庫といった対象物の名称を用いることができる。
学習済モデル記憶部122は、対象物が発する音と対象物の属性とを機械学習で学習させた学習済モデルを記憶する。学習済モデルは、音源である対象物の属性の判定に用いるものであり、例えば、入力された音のデータに対して対象物の属性を出力する。学習済モデルは、例えば、音のデータのパワースペクトルに基づくメル周波数スペクトログラムを特徴量として、ニューラルネットワークを用いて学習したものである。ニューラルネットワークとしては、例えば、CNN(Convolutional Neural Network)を用いることができる。また、学習済モデルは、例えば、ニューラルネットワークの各種パラメータ(重み係数)等を記憶する。
対応付け情報記憶部123は、対象物の設置位置と音源位置とを対応付けて記憶する。図4は、実施例1の対応付け情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すように、対応付け情報記憶部123は、「対象物ID」、「設置位置」、「対象物属性」、「音源ID」、「音源位置」、「音源属性」といった項目を有する。
「対象物ID」は、対象物を識別する識別子である。「設置位置」は、対象物の建物内の設置位置を示す情報である。「設置位置」は、例えば、間取り図(俯瞰図)における座標情報を用いることができる。「対象物属性」は、対象物の属性を示す情報である。「対象物属性」は、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、ドア、目覚まし時計といった対象物の名称を用いることができる。「音源ID」は、音源を識別する識別子である。「音源位置」は、音源の建物内の位置を示す情報である。「音源位置」は、例えば、複数のマイク10から取得した音の大きさや位相差等を用いて特定したものである。なお、「音源位置」は、1つのマイク10における音量を用いて、マイク10からどれくらい離れているかを示す情報としてもよい。「音源属性」は、音源の属性を示す情報である。「音源属性」は、対象物属性と同様に、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、ドア、目覚まし時計といった対象物の名称を用いることができる。
図3の説明に戻って、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、内部の記憶装置に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されるようにしてもよい。制御部130は、表示制御部131と、特定部132と、判定部133と、対応付け部134と、報知部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
表示制御部131は、対象物の配置位置と音源位置との対応付けを行う設定時において、レイアウト記憶部121を参照し、表示画面に複数個の対象物の設置位置を表示する。表示制御部131は、表示画面に対象物の設置位置を表示すると、設定開始指示を特定部132に出力する。
また、表示制御部131は、マイク10で取得した音の報知を行う報知時において、レイアウト記憶部121を参照し、表示画面に複数個の対象物の設置位置を表示する。表示制御部131は、表示画面に対象物の設置位置を表示すると、報知開始指示を特定部132に出力する。
特定部132は、表示制御部131から設定開始指示または報知開始指示が入力されると、通信部110およびネットワークNを介して、マイク10に取得開始指示を送信する。特定部132は、マイク10から取得開始指示に応じて送信が開始された音のデータの取得を開始する。つまり、特定部132は、音の取得を開始する。
特定部132は、取得した音のデータに基づいて、音源の位置を特定する。特定部132は、例えば、マイク10の数が3つ以上である場合、それぞれのマイク10における音量を表す円が交わる点(位相差に基づく点)を音源の位置と特定する。また、特定部132は、例えば、マイク10の数が2つである場合、それぞれのマイク10における音量を表す円が交わる2点(位相差に基づく2点)を結ぶ曲線上のいずれかの位置を音源の位置と特定する。また、特定部132は、例えば、マイク10の数が1つである場合、マイク10における音量を表す円上のいずれかの位置を音源の位置と特定する。この場合、特定部132は、音源の位置に代えて音量値に対応する同心円を特定するようにしてもよい。すなわち、特定部132は、対象物の動作により発生する音源の位置を特定する。
特定部132は、表示制御部131から設定開始指示が入力された場合には、特定した音源位置の音源に音源IDを付与し、音のデータ、音源IDおよび音源位置を対応付けて判定部133に出力する。特定部132は、表示制御部131から報知開始指示が入力された場合には、音のデータ、および、特定した音源位置を対応付けて判定部133に出力する。
判定部133は、特定部132から対応付けられた音のデータ、音源IDおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する。判定部133は、判定した音の属性である音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部134に出力する。また、判定部133は、音源位置に対応するアイコンを表示画面に表示する。
また、判定部133は、特定部132から対応付けられた音のデータおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する。判定部133は、対応付け情報記憶部123を参照し、判定した音の属性である音源属性および音源位置と一致する音源IDを取得する。判定部133は、取得した音源IDと、音源属性および音源位置とを対応付けて報知部135に出力する。
対応付け部134は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、音源位置のアイコンに対するドラッグ操作を受け付ける。対応付け部134は、ドラッグ操作により対象物の設置位置に音源位置のアイコンが重ね合わされると、対象物の設置位置と音源位置とを対応付ける。対応付け部134は、対応付けた結果である対象物ID、設置位置、対象物属性、音源ID、音源位置および音源属性を対応付け情報記憶部123に記憶する。
言い換えると、対応付け部134は、属性が判定された特定位置(音源位置)と、対象物の設置位置との位置関係に差が有る場合、属性が判定された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける。また、対応付け部134は、表示画面上に表示された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける操作を受け付けることで、属性が判定された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける。
報知部135は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、対応付け情報記憶部123を参照し、音源IDに対応付けられた対象物IDの設置位置および対象物属性を取得する。報知部135は、表示画面の取得した設置位置に対象物属性に対応するアイコンを表示することで、対象物の動作により発生する音をユーザに報知する。このとき、報知部135は、音源位置に対応するアイコンは表示しない。また、報知部135は、マイク10で取得した音の大きさに応じて、報知するアイコンの大きさを決定することができる。さらに、マイク10を表すアイコンは、音量値を表すとともに、音量が大きいほど大きくなるように、音量に応じて大きさを変更する。
言い換えると、報知部135は、対象物の動作状態を、対応付け後の表示画面上で報知する。また、報知部135は、対象物の動作状態を検知した際に、特定位置を表示画面上に表示せず、対応付け後の対象物の設置位置を表示画面上に表示することで報知する。
次に、実施例1の情報表示制御装置100の動作について説明する。まず、図5を用いて、情報表示制御処理のうち設定処理について説明する。図5は、実施例1の設定処理の一例を示すフローチャートである。
情報表示制御装置100の表示制御部131は、レイアウト記憶部121を参照し、表示画面に複数個の対象物の設置位置を表示する(ステップS1)。表示制御部131は、表示画面に対象物の設置位置を表示すると、設定開始指示を特定部132に出力する。
特定部132は、表示制御部131から設定開始指示が入力されると、マイク10に取得開始指示を送信する。特定部132は、マイク10から取得開始指示に応じて送信が開始された音のデータの取得を開始する(ステップS2)。特定部132は、取得した音のデータに基づいて、音源の位置を特定する(ステップS3)。特定部132は、特定した音源位置の音源に音源IDを付与し、音のデータ、音源IDおよび音源位置を対応付けて判定部133に出力する。
判定部133は、特定部132から対応付けられた音のデータ、音源IDおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する(ステップS4)。判定部133は、音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部134に出力する。また、判定部133は、音源位置に対応するアイコンを表示画面に表示する(ステップS5)。
対応付け部134は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、音源位置のアイコンに対するドラッグ操作を受け付ける(ステップS6)。対応付け部134は、ドラッグ操作により対象物の設置位置に音源位置のアイコンが重ね合わされると、対象物の設置位置と音源位置とを対応付けて、対応付け情報記憶部123に記憶する(ステップS7)。これにより、情報表示制御装置100は、対象物の設置位置と、対象物の動作により発生する音の音源位置とを対応付けることができる。
続いて、図6を用いて、情報表示制御処理のうち報知処理について説明する。図6は、実施例1の報知処理の一例を示すフローチャートである。
情報表示制御装置100の表示制御部131は、レイアウト記憶部121を参照し、表示画面に複数個の対象物の設置位置を表示する(ステップS11)。表示制御部131は、表示画面に対象物の設置位置を表示すると、報知開始指示を特定部132に出力する。
特定部132は、表示制御部131から報知開始指示が入力されると、マイク10に取得開始指示を送信する。特定部132は、マイク10から取得開始指示に応じて送信が開始された音のデータの取得を開始する(ステップS12)。特定部132は、取得した音のデータに基づいて、音源の位置を特定する(ステップS13)。特定部132は、音のデータ、および、特定した音源位置を対応付けて判定部133に出力する。
判定部133は、特定部132から対応付けられた音のデータおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する(ステップS14)。判定部133は、対応付け情報記憶部123を参照し、判定した音源属性および音源位置と一致する音源IDを取得する。判定部133は、取得した音源IDと、音源属性および音源位置とを対応付けて報知部135に出力する。
報知部135は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、対応付け情報記憶部123を参照し、音源IDに対応付けられた対象物IDの設置位置および対象物属性を取得する。報知部135は、取得した設置位置に対象物属性に対応するアイコンを表示画面に表示する(ステップS15)。これにより、情報表示制御装置100は、対象物について、精度の高い位置同定を行うことができる。
このように、情報表示制御装置100は、複数個の対象物の設置位置を表示画面上に表示する。また、情報表示制御装置100は、対象物の動作により発生する音源の位置を特定するとともに、音源の属性を判定する。また、情報表示制御装置100は、属性が判定された特定位置(音源位置)と、対象物の設置位置との位置関係に差が有る場合、属性が判定された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける。また、情報表示制御装置100は、対象物の動作状態を、対応付け後の表示画面上で報知する。その結果、情報表示制御装置100は、対象物について、精度の高い位置同定を行うことができる。
また、情報表示制御装置100は、対象物の動作状態を検知した際に、特定位置を表示画面上に表示せず、対応付け後の対象物の設置位置を表示画面上に表示することで報知する。その結果、情報表示制御装置100は、対象物が発生する音から求めた音源位置が設置位置からずれていたとしても、表示画面上の対象物の設置位置において報知することができる。
また、情報表示制御装置100は、特定位置を表示画面上に表示する。また、情報表示制御装置100は、表示画面上に表示された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける操作を受け付けることで、属性が判定された特定位置を対象物の設置位置に対応付ける。その結果、情報表示制御装置100は、音源の位置を対象物の設置位置に容易に対応付けることができる。
上記実施例1では、特定した音源の位置について、対象物の設置位置までのドラッグ操作を受け付けたが、対象物の属性を表すマーカを対象物の設置位置までドラッグする操作を受け付けてもよく、この場合の実施の形態につき、実施例2として説明する。なお、実施例1の情報表示制御装置100と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。
図7は、実施例2の情報表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図7に示す情報表示制御装置200は、実施例1の情報表示制御装置100と比較して、記憶部120および制御部130に代えて記憶部220および制御部230を有する。また、記憶部220は、記憶部120と比較して、対応付け情報記憶部123に代えて対応付け情報記憶部223を有する。また、制御部230は、制御部130と比較して、対応付け部134および報知部135に代えて対応付け部234および報知部235を有する。
対応付け情報記憶部223は、対応付け情報記憶部123と比較して、さらにマーカに関する情報を対応付けて記憶する。図8は、実施例2の対応付け情報記憶部の一例を示す図である。図8に示すように、対応付け情報記憶部223は、「対象物ID」、「設置位置」、「対象物属性」、「音源ID」、「音源位置」、「音源属性」、「マーカID」、「マーカ位置」、「マーカ属性」といった項目を有する。
「対象物ID」~「音源属性」は、実施例1の対応付け情報記憶部123と同様であるので、その説明を省略する。「マーカID」は、マーカを識別する識別子である。「マーカ位置」は、ドラッグ操作を受け付けた後のマーカ位置を示す情報である。「マーカ位置」は、例えば、間取り図(俯瞰図)における座標情報を用いることができる。「マーカ属性」は、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、ドア、目覚まし時計といった対象物の名称、つまり対象物の属性を用いることができる。
図7の説明に戻って、対応付け部234は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、マーカに対するドラッグ操作を受け付ける。なお、マーカは、ドラッグ操作を受け付ける前の初期状態では、例えば、表示画面上の間取り図の外側等に表示される。対応付け部234は、ドラッグ操作により対象物の設置位置にマーカが重ね合わされると、対象物の設置位置とマーカ位置とを対応付ける。対応付け部234は、対応付けた結果である対象物ID、設置位置、対象物属性、マーカID、マーカ位置およびマーカ属性を対応付け情報記憶部223に記憶する。また、対応付け部234は、マーカと対象物の設置位置との対応付けが終了した時点で、例えば、間取り図上に配置されたマーカに最も近い音源位置をマーカおよび対象物と対応付けて対応付け情報記憶部223に記憶する。
言い換えると、対応付け部234は、表示画面上に表示された対象物の属性を表すマーカを、当該マーカと同じ属性である対象物の設置位置に対応付ける操作を受け付けることで、マーカを対象物の設置位置に対応付ける。
報知部235は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、対応付け情報記憶部223を参照し、音源IDに対応付けられたマーカIDのマーカ位置およびマーカ属性を取得する。報知部235は、取得したマーカ位置にマーカ属性に対応するアイコンを表示画面に表示することで、対象物の動作により発生する音をユーザに報知する。このとき、報知部235は、音源位置に対応するアイコンは表示しない。
ここで、図9を用いて実施例2の情報表示制御について説明する。図9は、実施例2の情報表示制御の一例を示す図である。図9に示すように、情報表示制御装置200は、複数個の対象物の設置位置を示し、対象物の配置位置とマーカ位置との対応付けを行う設定時の表示画面40を表示する。表示画面40は、実施例1の表示画面20と同様に、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。また、表示画面40は、未配置や屋外に対応するアイコンの表示領域22を有する。表示画面40では、例えば、表示領域22に未配置の電子レンジのマーカ41と、冷蔵庫のマーカ42が配置される。また、寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10bに対応するアイコンが配置されている。
情報表示制御装置200は、例えば、マイク10a,10bから音の取得を開始すると、対象物の動作により発生する音源の位置を特定する。情報表示制御装置200は、情報表示制御装置100と異なり、特定した音源位置は表示しない。情報表示制御装置200は、取得した音について、学習済モデルを用いて音源の属性を判定する。
情報表示制御装置200は、マーカ41について、対象物である電子レンジの設置位置25へのドラッグ操作43を受け付ける。また、情報表示制御装置200は、マーカ42について、対象物である冷蔵庫の設置位置26へのドラッグ操作44を受け付ける。情報表示制御装置200は、ドラッグ操作43,44により設置位置25,26にマーカ41,42が重ね合わされることで、設置位置25とマーカ41のマーカ位置、および、設置位置26とマーカ42のマーカ位置を、それぞれ対応付ける。
情報表示制御装置200は、設定が完了すると、対象物の設置位置とマーカ位置との対応付け後に用いる、報知を行うための表示画面45を表示する。表示画面45は、表示画面40と同様に間取り図に対応する表示領域を有する。情報表示制御装置200は、例えば、マイク10bから取得した音から音源位置23a,24aを特定する。情報表示制御装置200は、音源位置23aの音源が属性「電子レンジ」であると判定すると、表示画面45において、電子レンジの設置位置25に対応付けられたマーカ位置上に、マーカ属性に対応するアイコン31を表示して報知する。なお、アイコン31は、電子レンジが音を発していることを示すアイコンである。
また、情報表示制御装置200は、音源位置24aの音源が属性「冷蔵庫」であると判定すると、表示画面45において、冷蔵庫の設置位置26に対応付けられたマーカ位置上に、マーカ属性に対応するアイコン32を表示して報知する。なお、アイコン32は、冷蔵庫が音を発していることを示すアイコンである。これにより、情報表示制御装置200は、対象物の設置位置に対応するマーカ位置に基づいて、精度の高い位置同定を行うことができる。
次に、実施例2の情報表示制御装置200の動作について説明する。まず、図10を用いて、情報表示制御処理のうち設定処理について説明する。図10は、実施例2の設定処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、設定処理のステップS1~S4の処理は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
情報表示制御装置200の対応付け部234は、ステップS4の処理に続いて以下の処理を実行する。対応付け部234は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、マーカに対するドラッグ操作を受け付ける(ステップS21)。対応付け部234は、ドラッグ操作により対象物の設置位置にマーカが重ね合わされると、対象物の設置位置とマーカ位置とを対応付けて、対応付け情報記憶部223に記憶する(ステップS22)。また、対応付け部234は、マーカと対象物の設置位置との対応付けが終了した時点で、マーカに最も近い音源位置をマーカおよび対象物と対応付けて対応付け情報記憶部223に記憶する。これにより、情報表示制御装置200は、対象物の設置位置と、対象物の属性を表すマーカのマーカ位置とを対応付けることができる。
続いて、図11を用いて、情報表示制御処理のうち報知処理について説明する。図11は、実施例2の報知処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、報知処理のステップS11~S14の処理は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
情報表示制御装置200の報知部235は、ステップS14の処理に続いて以下の処理を実行する。報知部235は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、対応付け情報記憶部223を参照し、音源IDに対応付けられたマーカIDのマーカ位置およびマーカ属性を取得する。報知部235は、取得したマーカ位置にマーカ属性に対応するアイコンを表示画面に表示する(ステップS23)。これにより、情報表示制御装置200は、対象物に対応するマーカ位置に基づいて、精度の高い位置同定を行うことができる。
このように、情報表示制御装置200は、表示画面上に表示された対象物の属性を表すマーカを、当該マーカと同じ属性である対象物の設置位置に対応付ける操作を受け付けることで、マーカを対象物の設置位置に対応付ける。その結果、情報表示制御装置200は、対象物に対応するマーカ位置に基づいて、精度の高い位置同定を行うことができる。
なお、情報表示制御装置200では、設定時に音源位置の特定および音源属性の判定を行わなくてもよい。この場合、設定処理のステップS2~S4は省略することになる。この場合の報知処理では、報知部235は、対応付け情報記憶部223を参照し、入力された音源属性と同じ属性であるマーカのうち、例えば、入力された音源位置に最も近いマーカ位置に対応するマーカIDのマーカ位置およびマーカ属性を取得する。報知部235は、取得したマーカ位置にマーカ属性に対応するアイコンを表示画面に表示する。
このように、情報表示制御装置200は、複数個の対象物の設置位置を表示画面上に表示する。また、情報表示制御装置200は、表示画面上に表示された対象物の属性を表すマーカを、該マーカと同じ属性である対象物の設置位置に対応付ける操作を受け付けることで、マーカを対象物の設置位置に対応付ける。また、情報表示制御装置200は、対象物の動作により発生する音源の位置を特定するとともに、音源の属性を判定する。また、情報表示制御装置200は、判定された属性と同じ属性である対象物の動作状態を、対応付け後の表示画面上で報知する。その結果、対象物に対応するマーカ位置に基づいて、精度の高い位置同定を行うことができる。
上記実施例2では、マーカと対象物の設置位置との対応付けが終了した時点で、マーカに最も近い音源位置をマーカおよび対象物と対応付けて記憶したが、マーカと対象物の設置位置との対応付けをトリガとして音源位置を対象物の設置位置と対応付けてもよい。この場合の実施の形態につき、実施例3として説明する。なお、実施例1,2の情報表示制御装置100,200と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。また、実施例3の情報表示制御の表示画面は、実施例2と同様であるので、その説明を省略する。
図12は、実施例3の情報表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図12に示す情報表示制御装置300は、実施例2の情報表示制御装置200と比較して、制御部230に代えて制御部330を有する。また、制御部330は、制御部230と比較して、対応付け部234に代えて対応付け部334を有する。
対応付け部334は、判定部133から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、マーカに対するドラッグ操作を受け付ける。なお、マーカは、ドラッグ操作を受け付ける前の初期状態では、例えば、表示画面上の間取り図の外側等に表示される。対応付け部334は、ドラッグ操作により対象物の設置位置にマーカが重ね合わされると、対象物の設置位置と音源位置とマーカ位置とを対応付ける。対応付け部334は、対応付けた結果である対象物ID、設置位置、対象物属性、音源ID、音源位置、音源属性、マーカID、マーカ位置およびマーカ属性を対応付け情報記憶部223に記憶する。
言い換えると、対応付け部334は、マーカの対象物の設置位置への対応付けをトリガとして、特定位置(音源位置)を対象物の設置位置に対応付ける。
次に、実施例3の情報表示制御装置300の動作について説明する。図13は、実施例3の設定処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、設定処理のステップS1~S4,S21の処理は、実施例2と同様であるので、その説明を省略する。また、実施例3では、報知処理は実施例2と同様であるので、その説明を省略する。
情報表示制御装置300の対応付け部334は、ステップS21の処理に続いて以下の処理を実行する。対応付け部334は、ドラッグ操作により対象物の設置位置にマーカが重ね合わされると、対象物の設置位置と音源位置とマーカ位置とを対応付けて、対応付け情報記憶部223に記憶する(ステップS31)。これにより、情報表示制御装置300は、対象物の設置位置と、音源位置と、対象物の属性を表すマーカのマーカ位置とを対応付けることができる。
このように、情報表示制御装置300は、マーカの対象物の設置位置への対応付けをトリガとして、特定位置(音源位置)を対象物の設置位置に対応付ける。その結果、情報表示制御装置300は、対象物に対応するマーカ位置に基づいて、精度の高い位置同定を行うことができる。
上記実施例1では、音源の属性を判定した音源位置を対象物の設置位置に対応付けたが、音源の属性の判定対象ではない他の音源の位置を特定し、音源位置と設置位置との対応付けに基づく補正情報を用いて、他の音源の位置を補正してもよい。この場合の実施の形態につき、実施例4として説明する。なお、実施例1の情報表示制御装置100と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成および動作の説明については省略する。
図14は、実施例4の情報表示制御装置の構成の一例を示すブロック図である。図14に示す情報表示制御装置400は、実施例1の情報表示制御装置100と比較して、記憶部120および制御部130に代えて記憶部420および制御部430を有する。また、記憶部420は、記憶部120と比較して、さらに、補正情報記憶部424を有する。また、制御部430は、制御部130と比較して、特定部132、判定部133、対応付け部134および報知部135に代えて、特定部432、判定部433、対応付け部434および報知部435を有する。
補正情報記憶部424は、音源の属性の判定対象ではない他の音源の位置を補正する補正情報を記憶する。図15は、実施例4の補正情報記憶部の一例を示す図である。図15に示すように、補正情報記憶部424は、「その他の音源」、「対応付ける音源」、「補正情報」といった項目を有する。ここで、「対応付ける音源」は、属性を判定した音源であり、例えば、その他の音源を、属性を判定した音源とグループ化した場合における、同じグループに属する属性を判定した音源を示す。また、「その他の音源」および「対応付ける音源」は、「音源ID」、「音源位置」、「音源属性」といった項目を有する。さらに、「補正情報」は、「補正値」、「補正後の音源位置」といった項目を有する。
「音源ID」は、音源を識別する識別子である。「音源位置」は、例えば、複数のマイク10から取得した音の大きさや位相差等を用いて特定したものである。「音源属性」は、音源の属性を示す情報である。「音源属性」は、その他の音源の場合、例えば、その他Aやその他Bといった名称を用いることができる。「音源属性」は、対応付ける音源の場合、例えば、電子レンジ、冷蔵庫、ドア、目覚まし時計といった対象物の名称を用いることができる。「補正値」は、対応付ける音源のドラッグ操作で受け付けた移動量に基づく、その他の音源の位置を補正するための値である。「補正後の音源位置」は、補正値を用いて補正した後のその他の音源の位置を示す情報である。
図14の説明に戻って、特定部432は、表示制御部131から設定開始指示または報知開始指示が入力されると、特定部132と同様に、音のデータの取得を開始する。特定部432は、取得した音のデータに基づいて、その他の音源を含む音源の位置を特定する。すなわち、特定部432は、対象物の動作により発生する音源の位置と、音源の属性の判定対象ではない他の音源の位置とを特定する。
特定部432は、表示制御部131から設定開始指示が入力された場合には、特定した音源位置の音源に音源IDを付与し、音のデータ、音源IDおよび音源位置を対応付けて判定部433に出力する。特定部432は、表示制御部131から報知開始指示が入力された場合には、音のデータ、および、特定した音源位置を対応付けて判定部433に出力する。
判定部433は、特定部432から対応付けられた音のデータ、音源IDおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する。判定部433は、判定した音の属性である音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部434に出力する。また、判定部433は、音の属性を判定できなかった音源(その他の音源)について、音源属性を例えば「その他A」として、同様に音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部434に出力する。
また、判定部433は、音源のグループ化を行う。判定部433は、例えば、居室内にマイク10が3つある場合、マイク10ごとに3つのグループに分けるグループ化を行う。つまり、居室内をマイク10の数に応じてエリアに分割する。判定部433は、分割したエリア内に存在する属性が判定できた音源の音源位置と、その他の音源の音源位置とをグループ化する。判定部433は、グループ化したその他の音源の音源位置と、属性が判定できた音源の音源位置とを対応付けて補正情報記憶部424に記憶する。なお、判定部433は、その他の音源の音源位置が2つのエリアの境界近傍にある場合、境界の両側のグループに、それぞれ属性が判定できた音源の音源位置と対応付けて記憶する。判定部433は、その他の音源を含む音源位置に対応するアイコンを表示画面に表示する。このとき、判定部433は、グループ化したエリアを表示画面に表示するようにしてもよい。
また、判定部433は、特定部432から対応付けられた音のデータおよび音源位置が入力されると、学習済モデル記憶部122を参照し、音の属性を学習済モデルを用いて判定する。判定部433は、対応付け情報記憶部123を参照し、判定した音の属性である音源属性および音源位置と一致する音源IDを取得する。なお、ここでの音源属性には、その他の音源の音源属性を含む。判定部433は、取得した音源IDと、音源属性および音源位置とを対応付けて報知部435に出力する。
対応付け部434は、判定部433から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、属性が判定できた音源の音源位置のアイコンに対するドラッグ操作を受け付ける。対応付け部434は、ドラッグ操作により対象物の設置位置に属性が判定できた音源の音源位置のアイコンが重ね合わされると、対象物の設置位置と当該音源位置とを対応付ける。対応付け部434は、対応付けた結果である対象物ID、設置位置、対象物属性、音源ID、音源位置および音源属性を対応付け情報記憶部123に記憶する。
また、対応付け部434は、属性が判定できた音源の音源位置について対応付けが完了すると、当該音源位置についてドラッグ操作の前後における位置の差分を算出する。対応付け部434は、算出した差分に基づいて、属性が判定できた音源の音源位置と同じグループに属するその他の音源の音源位置の補正後の音源位置を算出する。つまり、対応付け部434は、その他の音源の音源位置の補正情報を算出する。対応付け部434は、算出した補正情報を補正情報記憶部424に記憶する。なお、対応付け部434は、同じグループ内に属性が判定できた音源の音源位置が複数ある場合、1つの属性が判定できた音源の音源位置に基づいて補正情報を算出し、他の属性が判定できた音源の音源位置を補正するようにしてもよい。この場合、対応付け部434は、ユーザの音源位置と対象物の設置位置との対応付けの負担を軽減することができる。
報知部435は、判定部433から音源ID、音源属性および音源位置が入力されると、対応付け情報記憶部123を参照し、属性が判定できた音源の音源IDに対応付けられた対象物IDの設置位置および対象物属性を取得する。報知部435は、表示画面の取得した設置位置に対象物属性に対応するアイコンを表示することで、対象物の動作により発生する音をユーザに報知する。このとき、報知部435は、音源位置に対応するアイコンは表示しない。
また、報知部435は、入力された音源IDが対応付け情報記憶部123に記憶されていない場合、補正情報記憶部424を参照し、入力された音源IDに対応付けられた補正情報を取得する。報知部435は、取得した補正情報に基づいて、表示画面のその他の音源の音源位置にその他の音源に対応するアイコンを表示することで、その他の音源の音をユーザに報知する。このとき、報知部435は、属性が判定できた音源の場合と同様に、音源位置に対応するアイコンは表示しない。なお、報知部435は、その他の音源の位置が2つの対応付ける音源を有する場合、それぞれの補正情報に基づいて、その他の音源の位置を補正してアイコンを表示する。
言い換えると、報知部435は、特定位置(音源位置)を対象物の設置位置に対応付けた場合の補正情報に基づいて、特定した他の音源の位置を補正する。また、判定部433は、対象物の設置位置を含むエリアを複数に分割する。報知部435は、分割したエリアごとに、該エリア内の特定位置の補正情報に基づいて、同一エリア内の他の音源の位置を補正する。また、報知部435は、2つのエリアの境界近傍に他の音源の位置がある場合、境界の両側のエリア内の特定位置の補正情報に基づいて、他の音源の位置を補正する。
ここで、図16および図17を用いて実施例4の情報表示制御について説明する。図16は、実施例4の情報表示制御の一例を示す図である。図16に示すように、情報表示制御装置400は、複数個の対象物の設置位置を示し、対象物の配置位置とマーカ位置との対応付けを行う設定時の表示画面50を表示する。表示画面50は、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。また、表示画面50は、未配置や屋外に対応するアイコンの表示領域22を有する。寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10b,10cに対応するアイコンが配置されている。また、居室内は、マイク10a,10b,10cにそれぞれ対応するグループ51,52,53に分割されている。
情報表示制御装置400は、例えば、マイク10a~10cから音の取得を開始すると、対象物の動作により発生する音源の位置を特定する。情報表示制御装置400は、例えば、グループ52の音源位置54,55と、グループ53の音源位置56,57とを特定し、表示画面50に表示する。また、情報表示制御装置400は、取得した音について、学習済モデルを用いて音源の属性を判定する。つまり、情報表示制御装置400は、音源位置54の音源が属性「冷蔵庫」であることを判定し、音源位置55の音源が属性「蛇口」であることを判定する。また、情報表示制御装置400は、音源位置56の音源が属性「エアコン」であることを判定する。さらに、情報表示制御装置400は、音源位置57の音源について、音の属性を判定できなかったため、その他の音源として例えば属性「その他A」とする。
情報表示制御装置400は、グループ52について、音源位置54,55と、対象物である冷蔵庫および蛇口の設置位置26,58との位置関係に差が有る場合、例えば、音源位置54,55に対するドラッグアンドドロップ操作を受け付ける。情報表示制御装置400は、ドラッグ操作59,60により設置位置26,58に音源位置54,55が重ね合わされることで、設置位置26と音源位置54、および、設置位置58と音源位置55を、それぞれ対応付ける。
情報表示制御装置400は、グループ53について、音源位置56と、対象物であるエアコンの設置位置61との位置関係に差が有る場合、例えば、音源位置56に対するドラッグアンドドロップ操作を受け付ける。情報表示制御装置400は、ドラッグ操作62により設置位置61に音源位置56が重ね合わされることで、設置位置61と音源位置56とを対応付ける。情報表示制御装置400は、音源位置56についてドラッグ操作の前後における位置の差分を算出する。情報表示制御装置400は、算出した差分に基づいて、音源位置56と同じグループ53に属するその他の音源の音源位置57の補正後の音源位置63を算出する。つまり、情報表示制御装置400は、音源位置57の補正情報64を算出する。なお、音源位置63の人物は、属性の判定対象ではない音の一例として喋り声が想定される場合の表示例であり、音源位置57や補正後の音源位置63は、他の物の絵、例えば疑問符等であってもよい。
情報表示制御装置400は、設定が完了すると、対象物の設置位置と音源位置との対応付け後に用いる、報知を行うための表示画面70を表示する。表示画面70は、表示画面50と同様に間取り図に対応する表示領域を有する。情報表示制御装置400は、例えば、マイク10bから取得した音から音源位置54a,55aを特定する。情報表示制御装置400は、音源位置54aの音源が属性「冷蔵庫」であると判定すると、表示画面70において、冷蔵庫の設置位置26上に、冷蔵庫が音を発していることを示すアイコン71を表示して報知する。また、情報表示制御装置400は、音源位置55aの音源が属性「蛇口」であると判定すると、表示画面70において、蛇口の設置位置58上に、蛇口が音を発していることを示すアイコン72を表示して報知する。
また、情報表示制御装置400は、例えば、マイク10cから取得した音から音源位置56a,57aを特定する。情報表示制御装置400は、音源位置56aの音源が属性「エアコン」であると判定すると、表示画面70において、エアコンの設置位置61上に、エアコンが音を発していることを示すアイコン73を表示して報知する。また、情報表示制御装置400は、音源位置57aの音源が属性「その他A」であると判定すると、補正情報を参照し、表示画面70において、補正後の音源位置63上に属性の判定対象ではない音、例えば喋り声に対応するアイコン74を表示して報知する。これにより、情報表示制御装置400は、属性の判定対象ではない音についても、精度の高い位置同定を行うことができる。
図17は、実施例4の情報表示制御の他の一例を示す図である。図17に示すように、情報表示制御装置400は、複数個の対象物の設置位置を示し、対象物の配置位置とマーカ位置との対応付けを行う設定時の表示画面80を表示する。表示画面80は、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。また、表示画面80は、未配置や屋外に対応するアイコンの表示領域22を有する。寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10b,10cに対応するアイコンが配置されている。また、居室内は、マイク10a,10b,10cにそれぞれ対応するグループ51,52,53に分割されている。
情報表示制御装置400は、例えば、マイク10a~10cから音の取得を開始すると、対象物の動作により発生する音源の位置を特定する。情報表示制御装置400は、例えば、グループ52の音源位置54と、グループ53の音源位置56,57とを特定し、表示画面80に表示する。また、情報表示制御装置400は、取得した音について、学習済モデルを用いて音源の属性を判定する。つまり、情報表示制御装置400は、音源位置54の音源が属性「冷蔵庫」であることを判定する。また、情報表示制御装置400は、音源位置56の音源が属性「エアコン」であることを判定する。さらに、情報表示制御装置400は、音源位置57の音源について、音の属性を判定できなかったため、その他の音源として例えば属性「その他A」とする。
情報表示制御装置400は、グループ52について、音源位置54と、対象物である冷蔵庫の設置位置26との位置関係に差が有る場合、例えば、音源位置54に対するドラッグアンドドロップ操作を受け付ける。情報表示制御装置400は、ドラッグ操作59により設置位置26に音源位置54が重ね合わされることで、設置位置26と音源位置54とを対応付ける。また、情報表示制御装置400は、グループ52とグループ53との境界付近にある音源位置57の補正情報を算出するために、音源位置54についてドラッグ操作の前後における位置の差分を算出する。情報表示制御装置400は、算出した差分に基づいて、その他の音源の音源位置57の補正後の音源位置Xを算出する。
情報表示制御装置400は、グループ53について、音源位置56と、対象物であるエアコンの設置位置61との位置関係に差が有る場合、例えば、音源位置56に対するドラッグアンドドロップ操作を受け付ける。情報表示制御装置400は、ドラッグ操作62により設置位置61に音源位置56が重ね合わされることで、設置位置61と音源位置56とを対応付ける。情報表示制御装置400は、音源位置56についてドラッグ操作の前後における位置の差分を算出する。情報表示制御装置400は、算出した差分に基づいて、音源位置56と同じグループ53に属するその他の音源の音源位置57の補正後の音源位置Yを算出する。
情報表示制御装置400は、音源位置54に基づく差分および補正後の音源位置Xと、音源位置56に基づく差分および補正後の音源位置Yとに基づいて、音源位置57の補正情報81を算出する。図17では、補正情報81による補正後の音源位置を音源位置82として示す。すなわち、図17の例では、情報表示制御装置400は、ドラッグ操作59,62を受け付けることで、その他の音源である音源位置57の補正後の音源位置82を決定する。なお、音源位置82の人物は、図16の場合と同様に、属性の判定対象ではない音の一例として喋り声が想定される場合の表示例であり、音源位置57や補正後の音源位置82は、他の物の絵、例えば疑問符等であってもよい。
情報表示制御装置400は、設定が完了すると、対象物の設置位置と音源位置との対応付け後に用いる、報知を行うための表示画面85を表示する。表示画面85は、表示画面80と同様に間取り図に対応する表示領域を有する。情報表示制御装置400は、例えば、マイク10bから取得した音から音源位置54a,57aを特定する。情報表示制御装置400は、音源位置54aの音源が属性「冷蔵庫」であると判定すると、表示画面85において、冷蔵庫の設置位置26上に、冷蔵庫が音を発していることを示すアイコン71を表示して報知する。
また、情報表示制御装置400は、例えば、マイク10cから取得した音から音源位置56a,57aを特定する。情報表示制御装置400は、音源位置56aの音源が属性「エアコン」であると判定すると、表示画面85において、エアコンの設置位置61上に、エアコンが音を発していることを示すアイコン73を表示して報知する。また、情報表示制御装置400は、音源位置57aの音源が属性「その他A」であると判定すると、補正情報を参照し、表示画面85において、補正後の音源位置82上に属性の判定対象ではない音、例えば喋り声に対応するアイコン86を表示して報知する。これにより、情報表示制御装置400は、グループの境界付近に音源位置がある場合でも、精度の高い位置同定を行うことができる。
次に、実施例4の情報表示制御装置400の動作について説明する。まず、図18を用いて、情報表示制御処理のうち設定処理について説明する。図18は、実施例4の設定処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、設定処理のステップS1,S2,S4,S6,S7の処理は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
情報表示制御装置400の特定部432は、ステップS2の処理に続いて以下の処理を実行する。特定部432は、取得した音のデータに基づいて、その他の音源を含む音源の位置を特定する(ステップS41)。特定部432は、特定した音源位置の音源に音源IDを付与し、音のデータ、音源IDおよび音源位置を対応付けて判定部433に出力し、ステップS4に進む。
判定部433は、ステップS4の処理に続いて以下の処理を実行する。判定部433は、判定した音の属性である音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部134に出力する。また、判定部433は、その他の音源について、その他の音源である旨の音源属性と、音源IDおよび音源位置とを対応付けて対応付け部134に出力する。また、判定部433は、マイク10に対応するエリアに基づいて、その他の音源を属性が判定できた音源とグループ化する(ステップS42)。判定部433は、グループ化したその他の音源の音源位置と、属性が判定できた音源の音源位置とを対応付けて補正情報記憶部424に記憶する(ステップS43)。判定部433は、その他の音源を含む音源位置に対応するアイコンを表示画面に表示し(ステップS44)、ステップS6に進む。
対応付け部434は、ステップS7の処理に続いて以下の処理を実行する。対応付け部434は、属性が判定できた音源の音源位置について対応付けが完了すると、当該音源位置についてドラッグ操作の前後における位置の差分に基づいて、その他の音源の音源位置の補正情報を算出する(ステップS45)。対応付け部434は、算出した補正情報を補正情報記憶部424に記憶する(ステップS46)。これにより、情報表示制御装置400は、属性の判定対象ではない音についても、補正後の音源位置を対応付けることができる。
続いて、図19を用いて、情報表示制御処理のうち報知処理について説明する。図19は、実施例4の報知処理の一例を示すフローチャートである。以下の説明では、報知処理のステップS11,S12,S14,S15の処理は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
情報表示制御装置400の特定部432は、ステップS12の処理に続いて以下の処理を実行する。特定部432は、取得した音のデータに基づいて、その他の音源を含む音源の位置を特定する(ステップS47)。特定部432は、音のデータ、および、特定した音源位置を対応付けて判定部433に出力し、ステップS14に進む。
報知部435は、ステップS15の処理に続いて以下の処理を実行する。報知部435は、入力された音源IDが対応付け情報記憶部123に記憶されていない場合、補正情報記憶部424を参照し、入力された音源IDに対応付けられた補正情報を取得する。報知部435は、取得した補正情報に基づいて、表示画面のその他の音源の音源位置にその他の音源に対応するアイコンを表示する(ステップS48)。これにより、情報表示制御装置400は、属性の判定対象ではない音についても、精度の高い位置同定を行うことができる。
このように、情報表示制御装置400は、音源の属性の判定対象ではない他の音源の位置を特定する。また、情報表示制御装置400は、特定位置を対象物の設置位置に対応付けた場合の補正情報に基づいて、特定した他の音源の位置を補正する。その結果、情報表示制御装置400は、音源の属性の判定対象ではない他の音源の音についても、精度の高い位置同定を行うことができる。
また、情報表示制御装置400は、対象物の設置位置を含むエリアを複数に分割し、分割したエリアごとに、該エリア内の特定位置の補正情報に基づいて、同一エリア内の他の音源の位置を補正する。その結果、情報表示制御装置400は、マイク10が複数ある場合に、より精度の高い位置同定を行うことができる。
また、情報表示制御装置400は、2つのエリアの境界近傍に他の音源の位置がある場合、境界の両側のエリア内の特定位置の補正情報に基づいて、他の音源の位置を補正する。その結果、情報表示制御装置400は、エリアの境界近傍に位置する他の音源の音についても、より精度の高い位置同定を行うことができる。
なお、上記各実施例では、マイク10で取得した音の大きさに応じて、報知するアイコンの大きさを決定したが、これに限定されない。例えば、重要度に応じてアイコンの大きさを変更するようにしてもよく、この場合のアイコン表示について図20および図21を用いて説明する。なお、図20および図21では、各実施例の情報表示制御装置の一例として、実施例1の情報表示制御装置100を用いて説明する。
図20は、報知時の重要度に応じたアイコン表示の一例を示す図である。図20に示すように、情報表示制御装置100は、報知を行うための表示画面90を表示する。表示画面90は、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10bに対応するアイコンが配置されている。
情報表示制御装置100は、例えば、マイク10bから取得した音の音源が属性「蛇口」である場合、蛇口が開栓状態のまま放置されている状態であり重要度が高いとする。この場合、情報表示制御装置100は、例えば、蛇口の設置位置上に、例えば、蛇口だけでなく他の対象物も覆うような大きさのアイコン91を表示して報知する。
図21は、報知時の重要度に応じたアイコン表示の他の一例を示す図である。図21に示すように、情報表示制御装置100は、報知を行うための表示画面92を表示する。表示画面92は、例えば、建物の間取り図に対応するように、寝室21a、居間21bおよび玄関21cといった表示領域を有する。寝室21aおよび居間21bには、音を取得するためのマイク10a,10bに対応するアイコンが配置されている。
情報表示制御装置100は、例えば、マイク10bから取得した音の音源が属性「ノック音」である場合、玄関に来訪者が訪れている状態であり重要度が中程度であるとする。この場合、情報表示制御装置100は、例えば、玄関21cに、他のアイコンの表示を妨げない大きさのノック音を表すアイコン93を表示して報知する。これにより、情報表示制御装置100は、取得した音の音源の重要度に応じて、表示するアイコンの大きさを変更するので、音の重要度が容易に判別することができる。
また、上記各実施例では、間取り図を用いて設定および報知の表示を行ったが、これに限定されない。例えば、部屋の写真上に音源の音源位置や対象物の設置位置等を表示して設定を行ったり、報知を行うようにしてもよい。
また、上記各実施例において、報知を行った履歴を保存しておき、例えば、履歴一覧として表示できるようにしてもよい。
また、上記各実施例では、対象物の設置位置を1箇所として説明したが、これに限定されない。例えば、同じ対象物(例えば、携帯電話やスマートフォン。)が2箇所以上の設置位置(例えば、寝室と居間。)にある場合、設定時にそれぞれ登録すれば、報知時には、音源位置に基づいて、登録したいずれかの設置位置にアイコンを表示して報知できる。
また、上記各実施例では、音の属性の判定について、学習済モデルを用いて判定したが、これに限定されない。例えば、電子レンジの音に埋め込みコードを付加し、マイク10で取得した音に含まれる埋め込みコードに基づいて、音の属性を判定してもよい。また、例えば、電子レンジに通信モジュールを設置し、電子レンジが音を鳴らすタイミングで通信を介して属性を取得するようにしてもよい。
また、上記実施例4では、居室内を複数のエリアに分割してグループ化したが、これに限定されない。例えば、音の周波数帯域によってグループ化するようにしてもよい。この場合、音源の周波数による反射、吸収、回折といった環境条件によって異なるパラメータの違いを利用してグループ化することができる。
なお、上記各実施例では、ニューラルネットワークとして、CNNを一例として挙げたが、これに限定されない。例えば、RNN(再帰型ニューラルネットワーク:Recurrent Neural Network)など様々なニューラルネットワークを用いることができる。また、学習の手法も、誤差逆伝播以外にも公知の様々な手法を採用することができる。また、ニューラルネットワークは、例えば入力層、中間層(隠れ層)、出力層から構成される多段構成であり、各層は複数のノードがエッジで結ばれる構造を有する。各層は、「活性化関数」と呼ばれる関数を持ち、エッジは「重み」を持ち、各ノードの値は、前の層のノードの値、接続エッジの重みの値、層が持つ活性化関数から計算される。なお、計算方法については、公知の様々な手法を採用できる。また、機械学習としては、ニューラルネットワーク以外にも、SVM(Support Vector Machine)等の各種手法を用いてもよい。
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、情報表示制御装置100の特定部132と判定部133とを統合してもよい。また、図示した各処理は、上記の順番に限定されるものでなく、処理内容を矛盾させない範囲において、同時に実施してもよく、順序を入れ替えて実施してもよい。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
ところで、上記の各実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の各実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図22は、情報表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図22に示すように、コンピュータ500は、各種演算処理を実行するCPU501と、データ入力を受け付ける入力装置502と、モニタ503とを有する。また、コンピュータ500は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置504と、各種装置と接続するためのインタフェース装置505と、他の情報処理装置等と有線または無線により接続するための通信装置506とを有する。また、コンピュータ500は、各種情報を一時記憶するRAM507と、ハードディスク装置508とを有する。また、各装置501~508は、バス509に接続される。
ハードディスク装置508には、図3に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部134および報知部135の各処理部と同様の機能を有する情報表示制御プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置508には、レイアウト記憶部121、学習済モデル記憶部122、対応付け情報記憶部123、および、情報表示制御プログラムを実現するための各種データが記憶される。また、ハードディスク装置508には、図7に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部234および報知部235の各処理部と同様の機能を有する情報表示制御プログラムが記憶されるようにしてもよい。また、ハードディスク装置508には、レイアウト記憶部121、学習済モデル記憶部122、対応付け情報記憶部223、および、情報表示制御プログラムを実現するための各種データが記憶されるようにしてもよい。
また、ハードディスク装置508には、図12に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部334および報知部235の各処理部と同様の機能を有する情報表示制御プログラムが記憶されるようにしてもよい。また、ハードディスク装置508には、レイアウト記憶部121、学習済モデル記憶部122、対応付け情報記憶部223、および、情報表示制御プログラムを実現するための各種データが記憶されるようにしてもよい。また、ハードディスク装置508には、図14に示した表示制御部131、特定部432、判定部433、対応付け部434および報知部435の各処理部と同様の機能を有する情報表示制御プログラムが記憶されるようにしてもよい。また、ハードディスク装置508には、レイアウト記憶部121、学習済モデル記憶部122、対応付け情報記憶部123、補正情報記憶部424、および、情報表示制御プログラムを実現するための各種データが記憶されるようにしてもよい。
入力装置502は、例えば、コンピュータ500のユーザから操作情報等の各種情報の入力を受け付ける。モニタ503は、例えば、コンピュータ500のユーザに対して表示画面等の各種画面を表示する。インタフェース装置505は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置506は、例えば、図3,7,12,14に示した通信部110と同様の機能を有しネットワークNと接続され、マイク10および他の情報処理装置と各種情報をやりとりする。
CPU501は、ハードディスク装置508に記憶された各プログラムを読み出して、RAM507に展開して実行することで、各種の処理を行う。また、これらのプログラムは、コンピュータ500を図3に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部134および報知部135として機能させることができる。また、これらのプログラムは、コンピュータ500を図7に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部234および報知部235として機能させるようにしてもよい。また、これらのプログラムは、コンピュータ500を図12に示した表示制御部131、特定部132、判定部133、対応付け部334および報知部235として機能させるようにしてもよい。また、これらのプログラムは、コンピュータ500を図14に示した表示制御部131、特定部432、判定部433、対応付け部434および報知部435として機能させるようにしてもよい。
なお、上記の情報表示制御プログラムは、必ずしもハードディスク装置508に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ500が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ500が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ500が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD-ROMやDVD(Digital Versatile Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこの情報表示制御プログラムを記憶させておき、コンピュータ500がこれらから情報表示制御プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。