JP7118048B2 - 局所的に修正された飛行時間(tof)カーネルを使用するtof pet画像再構成 - Google Patents

局所的に修正された飛行時間(tof)カーネルを使用するtof pet画像再構成 Download PDF

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Description

以下は、概して、医用撮像技術、陽電子放出断層撮影(PET)技術、撮像再構成技術等に関する。
画像再構成は、高度陽電子放出断層撮影(PET)撮像の開発及び応用における重要なコンポーネントである。コマーシャル飛行時間(TOF)PETスキャナは、非TOFスキャナに比べて、病変検出能が向上され、走査時間又は投与量が減少され、病変取り込み測定がより正確且つ精密である。TOF PETでは、2つの光子の到着時間差が測定され、これは、応答線(LOR)に沿ったイベントの位置を特定するのに役立つ。この位置特定における不確実性は、システム同時検出タイミング分解能によって決定される。当該タイミング差から得られるイベントの最も可能性のある位置は、ガウス分布(又は、より一般的に、ガウス分布又は他の何らかの分布であってよいTOFカーネル)に従うと推定される。TOFカーネルの半値全幅(FWHM)は、検出器のタイミング分解能によって決定される。
原理上は、タイミング分解能が十分に高ければ、対消滅イベントの位置を精密に決定でき、断層再構成は不要である。最先端のPETスキャナは、現在、90mm150mmのイベント位置特定に関連付けられる300ps500psのタイミング分解能を提供する。タイミング分解能の何れの向上も、画質、信号対雑音比等に顕著な向上を提供する可能性がある。したがって、PET検出器により高速な電子部品を使用することによって、タイミング分解能を更に下げ続けることが望まれているが、これは、費用のかかる試みである。
以下に、上記問題等に対処する新規且つ改良されたシステム及び方法を開示する。
1つの開示される態様では、撮像デバイスは、放射線検出器と、LORを規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを検出する同時検出回路とを含むPETスキャナを含み、各イベントは、対の511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有する。少なくとも1つのプロセッサが、再構成されたPET画像を形成するように、PETスキャナによって関心領域について取得される検出された電子-陽電子対消滅イベントを含むデータセットを再構成するようにプログラミングされ、再構成は、Δtと、関心領域に亘って変化するTOFカーネル幅又は形状とに依存する位置パラメータを有するTOFカーネルを使用して、各LORに沿ったイベントのTOF位置特定を含む。表示デバイスが、再構成されたPET画像を表示する。
別の開示される態様では、画像取得方法を行うように少なくとも1つのプロセッサを制御するソフトウェアを担持する非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。当該方法は、放射線検出器を含むPETスキャナから、陽電子放出PET放出放射性追跡子分布を含む撮像データを取得するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、標準TOFカーネルに少なくとも1つの入力画像をかけることによって、空間的に異なるTOFカーネルを生成するステップと、少なくとも1つのプロセッサを用いて、空間的に異なるTOFカーネルを使用して再構成された画像を生成するようにPET撮像データを再構成するステップと、表示デバイスを用いて、再構成された画像を表示するステップとを含み、PET放出撮像データは、LORを規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを含み、各イベントは、対の511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有する。
別の開示される態様では、撮像デバイスは、放射線検出器と、LORを規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを検出する同時検出回路とを含むPETスキャナを含み、各イベントは、対の511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有する。少なくとも1つのプロセッサが、再構成されたPET画像を形成するように、PETスキャナによって関心領域について取得されるLORを含むデータセットを再構成するようにプログラミングされ、再構成は、Δtと、イベントの取得の時間と共に変化する幅パラメータとに依存する位置パラメータを有するTOFカーネルを使用するイベントのTOF位置決定を含む。表示デバイスが、再構成されたPET画像を表示する。
1つの利点は、タイミング分解能要件があまり厳しくなく、実効タイミング分解能が向上されるTOF PETシステムが提供される点にある。例えば本明細書に開示されるように、局所的に修正されたTOF(mTOF)カーネルを使用して600psタイミング分解能を有する再構成されたPET画像は、未修正TOFカーネルを使用して300psタイミング分解能を有する画像と同等の品質を有することができる。
別の利点は、未修正TOFカーネルで再構成された画像よりもより優れた定量化を有する局所的に修正されたTOFカーネルで再構成されたPET画像が提供される点にある。
別の利点は、TOFミス較正誤差が低減される点にある。
別の利点は、再構成される画像に関する先験情報が系統的に考慮される点にある。
別の利点は、TOFカーネル計算を置換することによって、任意の画像再構成アルゴリズム処理に容易に挿入可能である局所的に修正されたTOFカーネルが提供される点にある。
別の利点は、未修正TOFカーネルを使用するアルゴリズムに比べて、局所的に修正されたTOFカーネルを使用する場合、反復アルゴリズムがより高速に収束する点にある。
所与の実施形態は、これらの利点の幾つかを提供するか、及び/又は、本開示を読み、理解した当業者には明らかであろう他の利点を提供する。
本発明は、様々なコンポーネント及びコンポーネントの構成、また、様々なステップ及びステップの構成の形を取ってよい。図面は、好適な実施形態を例示することのみを目的とし、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
図1Aは、TOF原理の説明と、本開示によって対処される幾つかの欠点とを概略的に示す。 図1Bは、TOF原理の説明と、本開示によって対処される幾つかの欠点とを概略的に示す。 図2は、陽電子放出断層撮影(PET)撮像システムを概略的に示す。 図3は、標準TOFカーネルと、カーネル曲線下の面積が1であるように正規化された(局所放出密度推定値に従って)局所的に修正されたTOFカーネルとの一例を図示する。 図4は、図2のPET撮像システムの例示的な動作の例示的なフローチャートを示す。 図5は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。 図6は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。 図7は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。 図8は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。 図9は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。 図10は、本明細書に説明されるシミュレーション及び実験結果を示す。
TOF PETにおいて、PET検出器のタイミング分解能は、電子-陽子対消滅イベントによって放出される一致対の2つの511keVのガンマ線の検出間の時間差Δtを少なくとも粗く測定するのに十分である。この時間差は、Δd=cΔt(ここで「c」は光速)に従って第1の検出イベントの方への(又は、同等に、第2の検出イベントから離れる)LORに沿った距離になる。治療中心におけるイベントは、Δt=0を有する。実際には、イベントタイムスタンプに関する不確実性は、Δtに関する不確実性、したがって、Δdに関する不確実性があることを意味する。この不確実性は、タイムスタンプから計算される位置Δdに中心があり(即ち、その平均を有し)、タイムスタンプ不確実性に対応する分散を有するガウス位置特定曲線(又は、より一般的に、LORに沿ったピーク型分布であるTOFカーネル)によって表すことができる。従来では、分散は、検出器速度に基づいて設定され、すべてのTOF局在LORについて一定である。
現在のTOF PET撮像の別の欠点は、TOFカーネルの形状が、画像再構成中に処理されるすべてのイベントについて同じである点である。標準TOFカーネルは、再構成されている画像について持ちうる任意の情報を使用しない。反復再構成が集束へと進むにつれて、画像内容への確信度が高まり、再構成処理全体の間で、TOFカーネルは固定不可で、固定されるべきではない。図1Aでは、放射性追跡子対消滅イベントA1が、LOR L1に沿って配置され、測定された到着時間差が、最も可能性のある起点Xを与える。検出器における有限のタイミング分解能によって、再構成中、イベントの最も可能性のある起源は、最大値がXにあり、FWHMがスキャナのタイミング分解能と同じであるガウス重み関数によって近似される。このアプローチは、不完全であり、図1Bに示されるように、ある種の偏りをもたらす可能性がある。この単純例から分かるように、2つの点源A1(3つのLORを有する)及びA2(2つのLORしかない)がある。有限のタイミング分解能によって位置Xに中心があるTOF1カーネルは、再構成された画像の強度を位置A2に向かって偏らせることができるが、実際には、位置A1がより明るく見えるべきである。このような問題は、向上されたTOF分解能で解決することができるが、ハードウェア費用を追加し、一定の限度までしか解決できない。
以下に説明されるように、先験情報を使用して、イベント毎にTOF位置特定を向上させることが認識されている。先験情報に基づく向上された位置特定は、局所的に修正されたTOFカーネルとして捉えられる。検出ハードウェアに費用のかかる投資をすることなく、所与のTOF PETスキャナの実効TOF分解能を向上させる効果がある。
幾つかの実施形態では、PET画像の推定値が利用可能であるならば、これが、TOFカーネルを修正するためのベースを提供する。具体的には、放射性医薬品濃度の高い領域が、放射性医薬品濃度の低い領域に比べて、電子-陽電子対消滅イベントの起源となる可能性がより高い。この実施形態では、TOFカーネルは、TOFカーネルにLORに沿ったPET画像推定値を乗じ、再正規化することによって修正される。PET画像推定値は、様々な起源からであってよい。幾つかの実施形態では、反復PET再構成が仮定され、現在の反復においてTOFカーネルを修正するために使用されるPET画像推定値が、直前の反復によって生成されるPET画像推定値である。最初の「画像」が均一画像(ほとんどの反復再構成アルゴリズムの典型的な開始点)である場合、最初は、TOFカーネルの修正はない。
他の実施形態では、PET画像推定値は、各イベントのTOFカーネルのFWHMをゼロに設定する(したがって、各検出TOFイベントは、空間内の単一点になる)ことによって生成される画像、又は、粗い再構成によって素早く生成された画像であってよい。別のアプローチでは、CT画像が、PET画像推定値として使用される。CTは、放射性医薬品濃度ではなく、X線吸収を測定し、これは、放射性医薬品濃度が実質的にゼロである患者の外側の領域を特定するのに十分であり、また、CT画像は、放射性医薬品濃度の予想値が割り当てられている様々な領域にセグメント化されてよい。
当該アプローチは、より高速な反復再構成集束及び画質の向上に関して顕著な利点を有する。本明細書に説明されるファントム研究は、実効時間分解能が、開示されるアプローチを使用して、ほぼ半分にされる(例えば600psから300psに下がる)ことを示す。
図2を参照するに、陽電子放出断層撮影(PET)撮像デバイス1は、適切な筐体14内に取り付けられたPET放射線検出器12(又は単にPET検出器)の1つ以上の環状リングを含むPETスキャナ10を含み、患者支持体16が、リング12の平面を横断するように大体方向付けられる軸方向18に沿って患者を動かすように配置されている。なお、図2は、筐体14内のPET検出器リング12を示し、より典型的には、筐体は不透明であり、PET検出器は見えない。更に、図示されるPETスキャナ10はスタンドアロンデバイスであるが、本明細書に開示されるPET再構成アルゴリズムは、コンピュータ断層撮影(CT)/PETスキャナ、超音波(US)/PETスキャナ又は磁気共鳴(MR)/PETスキャナといったPETコンポーネントを有するハイブリッド撮像システムに等しく適用可能である(幾つかの当該実施形態では、ハイブリッドCT/PET、US/PET又はMR/PETスキャナの使用は、空間的に位置合わせされたCT、US又はMR画像の形で、TOFカーネルを調整するためのPET画像推定値を提供する)。
医用撮像に使用される場合、放射性医薬品が、人間である撮像対象に投与され、当該対象は、支持体16上に置かれ、PETリング12内へと動かされる。放射性医薬品は、放射性崩壊イベント中に陽電子を生成する放射性同位体を含み、各陽電子は、2つの反対方向に向けられる511keVのガンマ線を出力する電子-陽電子対消滅イベントにおいて、電子と対消滅する。PET検出器12によって、PET撮像データがガンマ線検出イベントの形で取得され、各イベントがタイムスタンプされてリストモード形式で記憶されてよい。
図2において、電子データ処理デバイス20がPETデータを記憶及び処理して、再構成された画像が生成される。図示される電子データ処理デバイス20は、例えばサーバコンピュータ、デスクトップコンピュータ、クラウドコンピューティングリソース等のコンピュータ22である。リストモードデータは、デバイス20のコンポーネントであるか又はデバイス20によってアクセス可能であるコンポーネントであるリストモードPETデータメモリ24(例えばハードドライブ、RAIDディスク、固体ドライバ等)に記憶される。プロセッサ20は、リストモードデータに対して同時検出検出器26を用いて同時検出を行って、同時計測線(LOR)に沿った時間窓内の511keVのガンマ線対を検出する。各イベントは、対の511keVのガンマ線間に、TOF検出器28によって検出される検出時間差Δtを有する。リストモードデータは更に、約511keVのエネルギー窓を外れるイベントを取り除くように、フィルタリングされることが好適である(エネルギーフィルタリング)。結果として得られるデータは、本明細書ではTOF-PETデータと呼び、時間差Δt又はその等価物によって規定されるTOF位置特定をそれぞれ有するイベントを含む。再構成プロセッサ30は、TOF-PETデータを処理して、再構成されたPET画像を生成し、当該画像は、デバイス20のコンポーネントであるか又はデバイス20によってアクセス可能なコンポーネントである画像データメモリ32(例えばハードドライブ、RAIDディスク、固体ドライブ等)に記憶される。再構成プロセッサ30によって様々な適切な再構成アルゴリズムが実行される。本明細書に図示される実施形態では、最大尤度期待値最大化(MLEM)が、反復画像再構成アルゴリズムとして使用される。順序部分集合期待値最大化(OSEM)といった他の反復再構成アルゴリズムを使用してもよい。フィルタ逆投影といった非反復再構成アルゴリズムも想定される。再構成された画像は、例えばワークステーション、デスクトップコンピュータ、タブレット、ノートブックコンピュータ等のコンピュータLCDディスプレイコンポーネントである表示デバイス34に表示される。
TOF-PETデータの画像再構成中、LORに沿った飛行時間位置特定は、TOFカーネルを使用して捕捉される。TOFカーネルは、Δtによって示される位置(即ち、量Δd=cΔt(cは光速であり、Δt及びΔdは符号付きの量である)だけ、LORの中心からずれている)にそのピークがあるイベントのLORに沿ったピーク型(また好適には正規化された)分布である。典型的なTOF-PET再構成では、TOFカーネルは、ガウス分布であるが、他のピーク型分布も想定される。TOFカーネルの(例えば半値全幅、即ち、FWHM、又は、より具体的には、ガウスTOFカーネルの場合、分散若しくは標準偏差によって表される)幅は、TOF位置特定における不確実性を捕捉する。TOF位置特定不確実性の主要起源は、PET検出器の時間分解能であり、従来では、TOFカーネル幅は、PET検出器の時間分解能に基づいて、すべてのLORについて均一に設定される。
本明細書に開示されるように、TOFカーネルの幅パラメータについて、従来では均一であったこの値を、TOF-PET撮像データによって撮像される関心領域に亘ってその値が変化する幅パラメータに置換することによって、画像再構成が大幅に向上される。このために、TOFカーネルアジャスタ36が、空間的位置に基づいて、例えば特定のLORのTOFカーネルのピークの空間的位置に基づいて、TOFカーネル幅又は形状を調整する。幾つかの実施形態では、TOFカーネルアジャスタ36は、関心領域の放射性医薬品濃度の推定値(場合によってはおおよその値)を提供すると予想される入力画像38に基づいて調整をする。このアプローチは、放射性医薬品濃度の高い領域が、放射性医薬品濃度の低い領域に比べて、電子-陽電子対消滅の起源となる可能性がより高いという論理的根拠に基づいている。
以下に、再構成プロセッサ30によって実施される再構成アルゴリズムの幾つかの例示的な実施形態について説明する。一実施形態では、再構成プロセッサ30は、PETスキャナによって関心領域について取得されたイベントを含むデータセットを再構成して、再構成されたPET画像を形成するようにプログラミングされる。本明細書において使用される場合、「関心領域」との用語(及びその変形)は、PETスキャナ10がそこから撮像データを収集する、腫瘍、病変若しくは対象者の他の組織を含むボリューム若しくは領域(例えばスライス)又は撮像されるべき他の物体を指す。
幾つかの例では、再構成プロセッサ30によって行われる再構成は、Δtと、関心領域に亘って変化する幅又は形状とに依存する位置パラメータ(即ち、高さ)を有するTOFカーネル(図2には図示せず)を使用するLORのTOF位置特定を含む。例えばTOFカーネルはガウス分布であり、幅パラメータはガウス分布の分散である。しかし、別のピーク型分布を、図示されるガウス分布の代わりに使用してもよい。
図3は、ガウスTOFカーネルの一例を示す。「A」と示される曲線は、イベントが検出されたLORに沿った又はLORによって交差された放射性追跡子放出分布推定値(正規化済み)の入力画像を通るプロファイルである。入力画像は、TOFカーネル幅又は形状(図3の例では形状が調整される)を調整するために使用される画像である。「B」と示される曲線は、標準TOFカーネルであり、この例ではガウス分布である。「C」と示される曲線は、標準TOFカーネル(曲線B)に、LORに沿ってサンプリングされた入力画像(曲線A)を乗じることによって得られる局所的に修正(調整)されたTOF(mTOF)カーネルである。数学的には、これは、LORjについて、mTOFカーネルの形状を、
Figure 0007118048000001
に比例するものとして計算すると表現することができる。式中、
Figure 0007118048000002
は、LORjに沿った位置iにおける標準TOFカーネルの値を組み込んだ再構成アルゴリズムのシステム行列であり、fは、位置iにおける少なくとも1つの入力画像の値である。より弱い(即ち、より緩和された)調整が所望されるならば、これは、
Figure 0007118048000003
と表現することができ、式中、bは、調整重み付けパラメータであり、01である(極限の場合b=0は、標準非修正TOFカーネル
Figure 0007118048000004
に戻る)。
図3に示されるように、曲線「A」に沿った検出されたイベントの測定された(即ち、公称)位置は、LORに沿った画像内の高いピークの僅かに右側である。曲線「B」は、300psタイミング分解能に対応し、最大値は1に正規化される。他の情報がなければ、曲線「B」(即ち、標準TOFカーネル)は、イベントが生じる位置が、ガウス分布に従うと想定する。LORに沿った画像内容が既知であるので、また、測定された位置の左側により大きい活動があり、右側により小さい活動があるので、イベントは、曲線「C」によって表されるように、より大きい活動がある領域から発生する可能性が高いことが推定される。再構成に適用される場合、曲線B及びCの領域はそれぞれ1に正規化され、曲線C(即ち、局所的に修正されたTOFカーネル)は、曲線B(即ち、標準TOFカーネル)に比べて、左側により大きい値を有し、右側により小さい値を有する。
図4は、再構成プロセッサ30の動作方法40の例示的なフローチャートを示す。方法40は、画像推定値を生成するステップ42と、サンプリングした画像を選択的に平滑化するステップ44と、イベントのLORに沿って関心領域の1つ以上の画像をサンプリングするステップ46と、少なくとも1つの画像推定値を使用して、関心領域に亘る標準TOFカーネルの空間的変動を計算して、局所的に修正されたTOFカーネルを取得するステップ48と、局所的に修正されたTOFカーネルを正規化するステップ50と、正規化された局所的に修正されたTOFカーネルをTOF再構成アルゴリズムに使用して、再構成された画像を作成するステップ52と、再構成された画像を画像推定値として使用して、ステップ42から50を繰り返すステップ54と、再構成された画像を表示するステップ56とを含む。
ステップ42において、画像推定値が生成される。例えば1つ以上の入力画像が画像推定値であってよい。
ステップ44において、サンプリングされた画像が、任意選択的に平滑化及び/又は正規化される。例えば画像は、任意の適切なエッジ保存アルゴリズム又は任意の適切なフィルタ(例えばメジアンフィルタ)を使用して平滑化される。ある場合には、入力画像は、他のやり方で前処理されてよい。平滑化フィルタ及び/又はアルゴリズムは、再構成プロセッサ30を使用して実行されてよい。
ステップ46において、TOFカーネルの局所的調整に使用される関心領域の入力画像が、PETスキャナ10から再構成プロセッサ30によって受信又は取得されるTOF-PETデータセットの各イベントのLORに沿ってサンプリングされる。これらのサンプリングされた画像は、「先行画像」又は「入力画像」と呼ばれる。入力画像は、様々なやり方で取得することができる。例えば入力画像は、前に生成された再構成された画像であってよい。この例では、反復画像再構成作業が行われる。最初の反復では、標準TOFカーネルを使用して、第1の画像が再構成され、後の反復では、局所的に修正されたTOFカーネルを使用して、後続の画像を再構成することができる。例えば図3を参照して説明されたように、局所TOF修正は、前の反復からの再構成された画像推定値を、TOFカーネルを局所的に調整するための入力画像として使用する。当然ながら、修正されたTOFカーネルは、例えば直前の反復において生成された再構成された画像推定値を使用して、反復毎に更新されてよい。
他の例では、TOFカーネルの局所的調整に使用する入力画像は、例えば3次元フーリエ再投影(3D-FRP)、フィルタ逆投影(FBP)等といった解析アルゴリズムといった高速アルゴリズム、又は、別の反復アルゴリズム(例えばロウアクション(Row-Action)最大尤度アルゴリズム(RAMLA))等を使用して生成することができる。更なる例では、入力画像は、各イベントをタイミング分解能が完全に0であるかのように取り扱うか、又は同等に、TOFカーネルをディラックのデルタ関数(即ち、Δd=cΔtオフセットだけに基づいて最も確率の高い位置を使用する)として取り扱うことによって、TOF-PETデータセットから生成することができる。更に別の例では、入力画像は、先行研究から作成されているが、現在の画像空間に修正されている(即ち、ワープされている)画像を使用して生成することができる。更に別の例では、入力画像は、同じPET/CT研究セッションにおけるCT画像に基づいてシミュレートされたPET画像を使用して生成することができる。当然ながら、入力画像を生成する任意の他の適切な機構を使用してもよい。
ステップ48において、関心領域に亘るTOFカーネルの空間的変動が、平滑化された画像を使用して計算され、局所的に修正されたTOFカーネルが取得される。幾つかの実施形態では、再構成プロセッサ30は、少なくとも1つの入力画像を使用して、関心領域に亘るTOFカーネルの幅又は形状の空間的変動を計算するようにプログラミングされる。例えば再構成プロセッサ30は、入力画像を使用して、各LORについて、TOFカーネルの形状の空間的変動を計算するようにプログラミングされる。このために、再構成プロセッサ30は、入力画像によって、LORに沿ってTOFカーネルを乗じるようにプログラミングされる。入力画像によるTOFカーネルのこの乗算は、局所的に修正されたTOFカーネル形状を生成する。
ステップ50において、局所的に修正されたTOFカーネルは正規化される。
ステップ52において、正規化された局所的に修正されたTOFカーネルを、TOF再構成アルゴリズムに使用して、再構成された画像が作成される。つまり、空間的に異なるTOFカーネルを使用して再構成画像を生成するように、再構成プロセッサ30によって、PET撮像データが再構成される。例えば反復最大尤度期待値最大化(MLEM)アルゴリズムを使用する画像の再構成は、各反復について、反復nにおける画像f(n)から、反復n+1における画像f(n+1)への以下の更新:
Figure 0007118048000005
を使用する。式中、j∈fに亘る総和は、画像ボクセルfに寄与する(即ち、交差する)すべてのLORgに亘る総和を指す。上記反復更新は、従来のMLEMと似ているが、システム行列
Figure 0007118048000006
に組み込まれる従来の空間的に不変のTOFカーネルを、
Figure 0007118048000007
によって与えられる調整された局所的に修正されたTOFカーネルに置換する。ここで、f(n)は、この場合では、直前の反復nからの再構成されたPET画像推定値である入力画像である。或いは、あまり積極的ではない局所修正を適用することが所望される場合、緩和調整が、LORjに沿った修正された順及び逆投影TOF演算子として、
Figure 0007118048000008
として実施することができる。パラメータbは、01の範囲内の重み付けパラメータである。更に、Corrは、オプションのデータ補正係数であり、sは、感度行列であり、gは、jによりインデックスされる測定されたLORであり、f(n)は、反復nにおけるボクセルiにおける入力画像のスカラー値である。当然ながら、この実施態様は、
Figure 0007118048000009
における標準(空間的に不変の)TOFカーネルを、反復MLEM更新において、
Figure 0007118048000010
における調整された(空間的に修正された)TOFカーネルに置換することを伴うに過ぎない。
最初の反復において、HmTOF(0)は、単純に、標準の空間的に不変の(例えばPET検出器の測定された時間分解能に基づいている)HTOFである。これは、期待値最大化アルゴリズムが、通常、均一な画像推定値f(0)=1から開始するからである。調整されたTOFカーネルHmTOFの内容又は構造は、PETスキャナ10の公称TOF分解能、PETスキャナの空間分解能、入力画像の雑音レベル等を考慮に入れることができる。
ステップ54において、(ステップ52において生成された)再構成された画像を(ステップ42における)画像推定値として使用して、ステップ42から52が繰り返される。この実施形態では、再構成は、反復再構成であり、調整は、前の反復からの再構成された画像を少なくとも1つの入力画像として使用する反復再構成の反復について行われる。
ステップ56において、再構成された画像が、ディスプレイ34に表示される。このようにすると、医療専門家(例えば医師、看護師、検査助手等)が再構成された画像を視覚化することができる。
幾つかの実施形態では、リストモードイベントは、画像再構成の前に、サイノグラムに変換される(即ち、方向に関して似ているイベントはまとめられ、TOF情報を保持するために追加のビニングディメンションを有するサイノグラムビンに平均化される)。サイノグラムからの画像再構成は、各リストモードイベントを個別に処理する必要がないため、通常、速い。有利なことに、提案するTOFカーネル修正も、TOFサイノグラムリビニングに関連付けられるTOF分解能の損失を補正することを目的として、サイノグラムのTOFビンに適用することができる。
方法40は、局所的に修正されたTOFカーネルを生成するために、標準TOFカーネルの幅パラメータを空間的に変化させることに関して説明されたが、当然ながら、他の実施形態も想定される。例えばTOFカーネルは、空間的にではなく、経時的に調整されることも可能である。一実施形態では、幅パラメータは、経時的にPET放射線検出器12の温度変化と共に変化させることができる。この温度変化は、ガウスTOFカーネルの分散を適切に調整することによって捕捉可能である時間分解能の変化になる。
シミュレーション結果
図5に示されるように、2Dにおけるシミュレーションが行われた。すべての画像のサイズは、256×256であり、ピクセルは、2×2mmの寸法を有する。画質を判断するために、再構成された画像と理想(真の)画像との間の平均絶対誤差(MAE)が使用された。理想画像は、(総数によってスケーリングされる)スケーリングされたファントムである。図5に示されるように、ファントム画像は、最上列に示され、タイミング分解能は600psであると仮定される。中央列は、左から右に入力画像、即ち、デルタ関数形状のTOFカーネル-最も確率の高い位置(即ち、各イベントの起点がそのLOR中間点からΔd=cΔtだけオフセットされていると仮定する)を使用して作成された入力画像(左)、単純な逆投影を使用して作成された入力画像(中央)、TOFベースの逆投影を使用して作成された入力画像(右)を示す。最下列は、中央列の画像を入力画像として使用する局所的に修正されたTOFカーネルを使用して再構成された画像を示す。中央列と最下列とを比較すると、画質の向上は明らかである。
図6に示されるように、平均絶対誤差(MAE)は、2つのオプション、即ち、画像が逆投影において標準TOFカーネルを使用して再構成されるオプション(tofbp)(図6に「A」と示される)、及び、画像が局所的に修正されたTOFカーネル及びtofbpを先行画像として使用して再構成されるオプション(bayestofbp)(図6に「B」と示される)のタイミング分解能の関数として推定される。図6に示されるように、600psの分解能における局所的に修正されたTOFカーネルのMAEは、300psの分解能において標準TOFカーネルを使用して再構成された画像とほぼ同じである。同様の関係が、400対200psの分解能についても適用でき、これは、局所的に修正されたTOFカーネルは、タイミング分解能にあまり厳しくない要件を有することを示唆する。
図7に示されるように、MAE処理は、局所的に修正されたTOFカーネルで再構成された画像を、次の反復の先行画像として使用して繰り返される。図7は、反復回数が増えるにつれて、MAEが急速に減少することを示す。最終的な安定したMAEは、タイミング分解能が(1回の反復だけで)約150psであるときとほぼ同じである。
図8は、(600psにおける)反復回数が増加する際の再構成画像を示す。図8に示されるように、(上から下に、左から右に)、反復回数は、0回(標準TOFカーネルを使用した逆投影と同じ)、1回、2回、4回、6回、8回、10回、19回である。画質が向上されることが明らかである。画質は、再構成された画像の中央列の値を(図9及び図10に示される)ファントム(理想)画像の値と比較することによって、更に評価される。
図9は、様々なカーネル及びアルゴリズムを使用して再構成される画像を通る中央列のプロファイルを示す。図9に示されるように、このプロットは、図5に示される画像に対応する。
図10は、反復回数が増えるにつれて、画像を通る中心線に沿ったプロファイルがグランドトゥルースに近づく様子を示す。
図2を再び参照するに、PETスキャナ10は、画像生成システム技術分野において知られているコンポーネントを含む。一例では、PETスキャナ10、コンピュータ22、再構成プロセッサ30及びディスプレイ34のそれぞれは、メモリを含む。本明細書において使用される場合、メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体、磁気ディスク若しくは他の磁気記憶媒体、光学ディスク若しくは他の光学記憶媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)又は他の電子メモリデバイス若しくはチップ若しくは動作可能に相互接続されたチップのセットのうちの1つ以上を含む。本明細書において使用される場合、PETスキャナ10は、インターネット/イントラネット又はローカルエリアネットワーク等を介して、記憶されている命令をそこから取り出すことができるインターネット/イントラネットサーバを含む通信ネットワーク(図示せず)を含んでもよい。更に、本明細書において使用される場合、再構成プロセッサ30は、マイクロプロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、特殊用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等の1つ以上を含む。更なる例では、コンピュータ22は、マウス、キーボード、タッチスクリーンディスプレイ、1つ以上のボタン、1つ以上のスイッチ、1つ以上のトグル等の1つ以上を含むユーザ入力デバイスを含んでよい。別の例では、コンピュータ22は、1つ以上のメモリを有するデータベースを含んでよい。更なる例では、PETスキャナ10は、画像を保存する放射線医学情報システム(RIS)及び/又は画像保管通信システム(PACS)と通信してもよい。更なる例では、ディスプレイは、LCDディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクションディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等及びこれらの3D対応バージョンを含むディスプレイの1つ以上を含む。更なる例では、ディスプレイ34、再構成プロセッサ30、コンピュータ22及びPETスキャナ10のそれぞれは、通信ユニット及び/又は少なくとも1つのシステムバスを含む。通信ユニットは、ワイヤレスネットワークといった少なくとも1つの通信ネットワークへのインターフェースを有する対応するプロセッサを提供する。システムバスは、コンポーネントのサブコンポーネント間のデータ交換を可能にする。サブコンポーネントには、プロセッサ、メモリ、センサ、表示デバイス、通信ユニット等が含まれる。更に、再構成プロセッサ30は、1つ以上のプロセッサを含んでよい。
本開示は、好適な実施形態を参照して説明された。前述の詳細な説明を読み、理解した者は修正態様及び修正態様を想到できるであろう。本発明は、添付の請求項及びその等価物の範囲内にある限り、そのような修正態様及び修正態様をすべて含むものとして解釈されることを意図している。

Claims (20)

  1. 放射線検出器と、同時計測線(LOR)を規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを検出する同時検出回路とを含む陽電子放出断層撮影(PET)スキャナと、
    再構成されたPET画像を形成するように、前記PETスキャナによって関心領域について取得される検出された電子-陽電子対消滅イベントを含むデータセットを再構成するようにプログラミングされる少なくとも1つのプロセッサと、
    前記再構成されたPET画像を表示する表示デバイスと、
    を含み、
    各イベントは、前記対の前記511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有し、
    前記再構成は、Δtと、前記関心領域に亘って調整されるTOFカーネル幅又は形状とに依存する位置パラメータを有するTOFカーネルを使用して、各LORに沿った前記イベントのTOF位置特定を含む、撮像デバイス。
  2. 前記TOFカーネルは、ガウス分布である、請求項1に記載の撮像デバイス。
  3. 前記少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つの入力画像を使用して、前記関心領域に亘る前記TOFカーネルの前記幅又は形状の空間的変動を計算するようにプログラミングされている、請求項1又は2に記載の撮像デバイス。
  4. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記LORの前記TOFカーネルに、前記TOFカーネルに重なる少なくとも1つの入力画像の一部をかけることによって、各LORの前記TOFカーネルの前記形状を調整することによって、前記TOFカーネルの前記幅又は形状の前記空間的変動を計算するようにプログラミングされている、請求項3に記載の撮像デバイス。
  5. 前記少なくとも1つのプロセッサは更に、調整された前記幅又は形状で、前記TOFカーネルを再正規化するようにプログラミングされている、請求項3又は4に記載の撮像デバイス。
  6. 前記再構成は、反復再構成であり、調整は、前の反復からの再構成された画像を前記少なくとも1つの入力画像として使用して、前記反復再構成の1つの反復について行われる、請求項3から5の何れか一項に記載の撮像デバイス。
  7. 前記少なくとも1つのプロセッサは、LORjのTOFカーネルの形状を、
    Figure 0007118048000011
    に比例するものとして計算するようにプログラミングされていて、式中、
    Figure 0007118048000012
    は、LORjに沿った位置iにおける標準TOFカーネルの値であり、fiは、前記位置iにおける前記少なくとも1つの入力画像の値である、請求項3から6の何れか一項に記載の撮像デバイス。
  8. 前記少なくとも1つのプロセッサは、LORjのTOFカーネルの形状を、
    Figure 0007118048000013
    に比例するものとして計算するようにプログラミングされていて、式中、
    Figure 0007118048000014
    は、LORjに沿った位置iにおけるデフォルトTOFカーネルの値であり、fiは、前記位置iにおける前記少なくとも1つの入力画像の値であり、bは、調整緩和パラメータであり、0<b<1である、請求項3から6の何れか一項に記載の撮像デバイス。
  9. 前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
    方向に関して似ているイベントをまとめ、まとめられた前記イベントをサイノグラムビンに平均化することによって、前記画像再構成の前に、リストモードイベントをサイノグラムに変換するようにプログラミングされている、請求項3から6の何れか一項に記載の撮像デバイス。
  10. 前記少なくとも1つの入力画像は、PET以外の追加のモダリティによって生成される前記関心領域の画像である、請求項3から9の何れか一項に記載の撮像デバイス。
  11. 画像取得方法を行うように少なくとも1つのプロセッサを制御するソフトウェアを担持する非一時的コンピュータ可読媒体であって、
    前記方法は、
    放射線検出器を含む陽電子放出断層撮影(PET)スキャナから、PET放出撮像データを取得するステップと、
    少なくとも1つのプロセッサを用いて、標準TOFカーネルに少なくとも1つの入力画像をかけることによって、空間的に異なるTOFカーネルを生成するステップと、
    前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記空間的に異なるTOFカーネルを使用して再構成された画像を生成するように前記PET放出撮像データを再構成するステップと、
    表示デバイスを用いて、前記再構成された画像を表示するステップと、
    を含み、
    前記PET放出撮像データは、同時計測線(LOR)を規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを含み、各イベントは、前記対の前記511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有する、非一時的コンピュータ記憶媒体。
  12. 調整は、前記少なくとも1つの入力画像をかけた前記TOFカーネルを正規化することを更に含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  13. 前記再構成は、反復再構成であり、調整は、前の反復からの再構成された画像を前記少なくとも1つの入力画像として使用して前記反復再構成の連続反復について行われる、請求項11又は12に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  14. 前記少なくとも1つのプロセッサは、LORjのTOFカーネルの形状を、
    Figure 0007118048000015
    に比例するものとして計算するようにプログラミングされていて、式中、
    Figure 0007118048000016
    は、LORjに沿った位置iにおける標準TOFカーネルの値であり、fiは、前記位置iにおける前記少なくとも1つの入力画像の値である、請求項11から13の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  15. 前記少なくとも1つのプロセッサは、LORjのTOFカーネルの形状を、
    Figure 0007118048000017
    に比例するものとして計算するようにプログラミングされていて、式中、
    Figure 0007118048000018
    は、LORjに沿った位置iにおけるデフォルトTOFカーネルの値であり、fiは、前記位置iにおける前記少なくとも1つの入力画像の値であり、bは、調整緩和パラメータであり、0<b<1である、請求項11から13の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  16. 前記少なくとも1つのプロセッサは更に、
    方向に関して似ているイベントをまとめ、まとめられた前記イベントをサイノグラムビンに平均化することによって、前記画像再構成の前に、リストモードイベントをサイノグラムに変換するようにプログラミングされている、請求項11から13の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  17. 前記少なくとも1つの入力画像は、コンピュータ断層撮影、磁気共鳴撮像又は超音波撮像によって生成される関心領域の画像である、請求項12から16の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  18. 前記入力画像は、前に生成された再構成された画像、高速アルゴリズム、解析アルゴリズム、反復アルゴリズム、撮像スキャナのタイミング分解能がゼロであるかのようにイベントのリストから作成される画像、先行研究から作成される画像、及び、コンピュータ断層撮影画像から生成されるシミュレーション核画像の少なくとも1つから更に生成される、請求項12から17の何れか一項に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
  19. 放射線検出器と、同時計測線(LOR)を規定する511keVのガンマ線対として電子-陽電子対消滅イベントを検出する同時検出回路とを含む陽電子放出断層撮影(PET)スキャナと、
    再構成されたPET画像を形成するように、前記PETスキャナによって関心領域について取得されるLORを含むデータセットを再構成するようにプログラミングされる少なくとも1つのプロセッサと、
    前記再構成されたPET画像を表示する表示デバイスと、
    を含み、
    各イベントは、前記対の前記511keVのガンマ線間に検出時間差Δtを有し、
    前記再構成は、Δtと、前記イベントの取得の時間と共に調整される幅パラメータとに依存する位置パラメータを有するTOFカーネルを使用する前記イベントのTOF位置決定を含む、撮像デバイス。
  20. 前記TOFカーネルの前記幅パラメータは、経時的に前記放射線検出器の温度変化と共に調整される、請求項19に記載の撮像デバイス。
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