JP7117333B2 - 留置装置及びベース部材 - Google Patents

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Description

本開示は留置装置及びベース部材に関する。
従来から、患者などの被検者の体内にセンサ部を挿入又は埋め込み、被検者の血液又は体液中の被計測物質(例えば、グルコースやpH、生理活性物質、たんぱく質等)を該センサ部によって検出することが行われている。
特許文献1には、連続グルコースモニタ(Continuous Glucose Monitoring、略称「CGM」)に用いられるモニタリング装置が開示されている。特許文献1に記載のモニタリング装置は、センサ及び穿刺刃部材を皮下に挿入し、穿刺刃部材をセンサから分離した状態で皮下から引き抜いて回収する。
特許第5748595号公報
特許文献1に記載のモニタリング装置のような留置装置では、その一部が生体表面上に留置される。生体表面からの突出量(厚み)が大きいと、被検者や患者などのユーザーの日常生活が阻害され易い。このようなユーザーの負担を軽減するため、留置装置は薄肉化されることが好ましい。
その一方で、留置装置を薄肉化すると、センサ及び穿刺刃部材を生体表面から生体内の所定の深さまで挿入する挿入機構を一体化した構成が実現し難くなる。
そこで本開示は、針部材の生体内での挿入深さを確保しつつ、針部材の挿入機構を含む、生体表面上に留置される部分の厚みを薄肉化できる構成を備える留置装置及びベース部材を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様としての留置装置は、生体に装着される装着面を備える装置本体と、針部材と、を備え、前記装置本体は、前記針部材を前記装着面から突出させることで前記生体内に前記針部材を挿入する挿入機構を備え、前記挿入機構は、前記針部材に当接し、前記針部材の中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させるガイド部を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記挿入機構は、前記針部材を所定の一方向に移動させることが可能な移動部を備え、前記ガイド部は、前記移動部により移動している前記針部材に当接し、前記中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させ、前記針部材の先端の進行方向を前記所定の一方向から変化させる。
本開示の1つの実施形態として、前記針部材の基端部は、前記移動部により前記所定の一方向に移動しているときに、前記移動部に対して、前記所定の一方向と直交する方向に移動可能である。
本開示の1つの実施形態として、前記ガイド部は、前記所定の一方向と略直交し、前記装着面に向かう方向に、前記針部材の前記先端の進行方向を変化させる。
本開示の1つの実施形態として、前記ガイド部は、前記中心軸線を含む断面において、前記所定の一方向に向かうにつれて前記装着面に近づくように延在する円弧状の湾曲面により構成されている。
本開示の1つの実施形態としての留置装置は、前記生体内に挿入され、前記生体内の被計測物質を検出可能な検出部材と、前記検出部材を支持する支持部材と、を備え、前記挿入機構の移動部は、前記針部材を前記所定の一方向とは逆方向に戻り移動させることが可能であり、前記針部材が前記挿入機構の前記移動部により前記所定の一方向に移動する場合に、前記検出部材及び前記支持部材は、前記検出部材が前記針部材の内部に延在する状態で、前記針部材と共に前記所定の一方向に移動し、かつ、前記針部材と共に前記挿入機構の前記ガイド部により回動することで、前記針部材が前記逆方向に戻り移動する際に追従して移動しない姿勢へと変化する。
本開示の1つの実施形態として、前記挿入機構の前記移動部は、磁力又は弾性力を用いて前記針部材を移動させる。
本開示の1つの実施形態として、前記針部材は円弧状に湾曲して延在する円弧針である。
本開示の第2の態様としての留置装置は、生体に装着される装着面を備える装置本体と、針部材と、を備え、前記装置本体は、前記針部材を前記装着面から突出させることで前記生体内に挿入する挿入機構を備え、前記挿入機構は、前記針部材を所定の一方向、及び、前記所定の一方向の逆方向、に移動させることが可能な移動部を備え、前記移動部は、引力及び斥力の一方の磁力により、前記針部材を前記所定の一方向に移動させ、他方の磁力により、前記針部材を前記逆方向に移動させる。
本開示の第3の態様としてのベース部材は、通信装置を含むカバー部材を取り付け可能であると共に、生体に装着される装着面を備えるベース部材であって、針部材と、前記針部材を前記装着面から突出させることで前記針部材を前記生体内に挿入する挿入機構と、を備え、前記挿入機構は、前記針部材に当接し、前記針部材の中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させるガイド部を備える。
本開示によれば、針部材の生体内での挿入深さを確保しつつ、針部材の挿入機構を含む、生体表面上に留置される部分の厚みを薄肉化できる構成を備える留置装置及びベース部材を提供することができる。
未使用状態の留置装置の上面側を示す斜視図である。 図1に示す留置装置の下面側を示す斜視図である。 図2に示す状態から針部材を突出させた状態に状態変化させた留置装置の下面側を示す斜視図である。 図1に示す留置装置の上面図である。 図4のI-I線に沿う断面図である。 図3に示す留置装置についての、図5と同断面を示す断面図である。 未使用状態の留置装置を生体表面に装着する装着工程を示す図である。 図7Aに示す留置装置の針部材及び検出部材を生体内に挿入する挿入工程を示す図である。 図7Bで挿入した検出部材を生体内に留置したまま、針部材を生体外に抜去する抜去工程を示す図である。 図7Cに示す留置装置を生体から取り外す取り外し工程を示す図である。 未使用状態の留置装置を分解した分解斜視図である。 図1に示す留置装置のベース部材を、台座カバー部材と、それ以外と、に分解した分解斜視図である。 図1に示す留置装置のベース部材を、台座カバー部材と、針部材、検出部材、スライダー、針保持部材及び支持部材を含む部材群と、駆動装置と、台座部材、駆動制御部材、回路基板及び操作部材を含む部材群と、の4つの部分に分解した分解斜視図である。 図8に示すベース部材及びカバー部材それぞれの、図5及び図6に示す断面と同位置での断面図である。 図8に示すベース部材のうち、針部材、検出部材、針保持部材及び支持部材のみを示す図である。 図8に示すベース部材のうち、回動部の下面を示す図である。 未使用状態の留置装置におけるベース部材を示す図である。 図13Aの状態から挿入機構を作動させ、針部材及び検出部材を装着面から最も突出させた状態のベース部材を示す図である。 図13Bの状態からスライダーを抜去移動方向に戻り移動させ、検出部材を装着面から突出させた状態のまま、針部材のみを引き戻して内部に収容した状態のベース部材を示す図である。 未使用状態の、変形例としての留置装置におけるベース部材を示す図である。 図14Aの状態から挿入機構を作動させ、針部材及び検出部材を装着面から最も突出させた状態のベース部材を示す図である。 図14Bの状態からスライダーを抜去移動方向に戻り移動させ、検出部材を装着面から突出させた状態のまま、針部材のみを引き戻して内部に収容した状態のベース部材を示す図である。 図14Aに示すベース部材の駆動装置の詳細を示す断面図である。
以下、本開示に係る留置装置及びベース部材の実施形態について、図1~図15を参照して説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
図1は、本実施形態の留置装置1の上面側を示す斜視図である。図2は、本実施形態の留置装置1の下面側を示す斜視図である。図3は、図1、図2に示す状態から針部材2を突出させた状態に状態変化させた留置装置1の下面側を示す斜視図である。
図1~図3に示すように、留置装置1は、針部材2と、装置本体3と、を備える。装置本体3は、挿入機構を備える。挿入機構により、針部材2を生体表面から生体内に挿入することができる。具体的に、挿入機構を動作させることにより、針部材2が装置本体3の外方に突出しない状態(図2参照)から、針部材2が装置本体3の外方に突出する状態(図3参照)へと、状態を変化させることができる。すなわち、挿入機構により、針部材2を、装置本体3の装着面3aから外方に突出させることができる。装置本体3の装着面3aとは、生体に装着される面である。より具体的に、装置本体3の装着面3aとは、留置装置1を生体へ装着する際に、生体表面に接触する接触面である。挿入機構による上述の突出動作により、針部材2を生体内に挿入することができる。
装置本体3の装着面3aには、装置本体3の生体表面上での位置を維持可能にする装着部が設けられている。装着部は、例えば、接着剤、粘着剤等から構成される、生体表面に貼着可能な貼着部とすることができる。
図4は、図1、図2に示す留置装置1の上面図である。図5は、図4のI-I線に沿う断面図である。換言すれば、図5は、針部材2が外方に突出しない状態での断面図である。これに対して、図6は、図3に示す留置装置1についての、図5と同断面を示す断面図である。換言すれば、図6は、針部材2が外方に突出する状態での、図5と同断面を示す断面図である。
図5、図6に示すように、挿入機構は、針部材2に当接し、針部材2の中心軸線Oを含む面内で、針部材2を穿刺方向へ向かって回動させるガイド部61を備える。針部材2の中心軸線Oとは、針部材2の長手方向である延在方向Aに延びる中心軸線を意味する。また、針部材2の中心軸線Oを含む面とは、針部材2の中心軸線Oのうち、少なくとも装着面3aから突出可能な先端側の部分により特定される中心軸線、を全て含む平面を意味する。このようなガイド部61を備えることで、針部材2を回動させ、針部材2の延在方向Aを変化させることができる。針部材2の延在方向Aとは、針部材2の中心軸線Oに沿う方向である。そのため、留置装置1について、針部材2の生体内での挿入深さを確保しつつ、針部材2の挿入機構を含む、生体表面上に留置される部分の厚みの薄肉化を実現することができる。
また、針部材2自体を変形させずに回動させることで、針部材2の延在方向Aを変化させる構成とすれば、針部材自体を変形させて延在方向を変化させる構成と比較して、生体への挿入時または挿入途中において針部材2が折れ曲がり難い構成とすることができる。そのため、針部材2を生体内の所望の位置まで、より確実に挿入することができる。
ガイド部61は、針部材2に当接し、針部材2の中心軸線Oを含む面内で針部材2を回動させる構成であれば特に限定されない。針部材2の中心軸線Oを含む面内のうち、留置装置1から生体内に向かう方向で、針部材2が回動する。換言すれば、針部材2の中心軸線Oを含む面と、装着面3aとが略直交する面内で、針部材2が回動する。詳細は後述するが、本実施形態のガイド部61は、針部材2が挿通する通路21c1を区画する湾曲面36により構成されている(図5、図6参照)。ガイド部61を含む本実施形態の挿入機構の詳細についても後述する。
本実施形態において、上述の「生体表面上に留置される部分」とは、留置装置1の装置本体3を意味する。また、「厚み」とは、生体表面からの突出量を意味する。具体的に、本実施形態の装置本体3の厚みとは、装置本体3の平面状の装着面3aに対して略直交する方向の最大長さを意味する。以下、説明の便宜上、装着面3aに対して略直交する方向を「厚み方向B」と記載する。
また、本実施形態の挿入機構は、上述したガイド部61に加えて、針部材2を所定の一方向に移動させることが可能な移動部62を備える。本実施形態の移動部62は、針部材2を平面状の装着面3aと略平行な所定の一方向に移動させることができる。換言すれば、本実施形態の移動部62は、針部材2を厚み方向Bと略直交する所定の一方向に移動させることができる。
本実施形態のガイド部61は、移動部62により移動している針部材2に当接し、中心軸線Oを含む面内で針部材2を回動させ、針部材2の先端の進行方向を所定の一方向から変化させる。このような構成とすることで、針部材2を移動させながら回動させることで、針部材2の先端の進行方向を変化させることができる。そのため、針部材2が回動のみする構成と比較して、生体表面上に留置される部分の厚みを薄肉化しつつ、針部材2の生体内での挿入深さを、より深くすることができる。
より具体的に、本実施形態のガイド部61は、所定の一方向と略直交し、装着面3aに向かう方向に、針部材2の先端の進行方向を変化させる。つまり、本実施形態のガイド部61は、針部材2の先端の進行方向を、装着面3aと略平行する一方向から、装着面3aと略直交する方向(本実施形態では厚み方向Bと同じ方向)へ、と変化させる。このような構成とすれば、生体表面上に留置される部分の厚みを薄肉化しつつ、針部材2の生体内での挿入深さを、より一層、深くすることができる。
移動部62は、針部材2を所定の一方向に移動させることが可能であれば特に限定されない。詳細は後述するが、本実施形態の移動部62は、スライダー24により構成されている(図9A、図9B参照)。また、本実施形態において移動部62が針部材2を移動させる所定の一方向は、スライダー24の直線状の移動方向Cの一方側である、挿入移動方向C1である。移動部62を含む本実施形態の挿入機構の詳細についても後述する。
以下、本実施形態の留置装置1の更なる詳細について説明する。
図1~図6に示す本実施形態の留置装置1は生体情報検出装置である。本実施形態の留置装置1としての生体情報検出装置は、上述した針部材2及び装置本体3の他に、検出部材4を備える。図5、図6に示すように、本実施形態の検出部材4は、針部材2と共に生体内に挿入され、生体内の被計測物質を検出可能である。被検者に装着された状態の、留置装置1としての生体情報検出装置では、生体内に留置された検出部材4による被計測物質の検出結果の情報が、装置本体3に送信される。装置本体3は、受信した検出結果の情報を解析し、必要に応じて、解析結果を表示装置等の外部装置に送信する。留置装置1としての生体情報検出装置は、被検者に装着されている間、被検者の体液中の被計測物質を経時的に計測する。また、留置装置1としての生体情報検出装置が被検者に装着されている期間は、数時間、数日、1週間、1カ月など、医師等の判断で適宜決定される。
被計測物質は特に限定されない。検出部材は、被計測物質に応じて選択することができる。本実施形態の検出部材4は、間質液中のグルコース、酸素、pH、乳酸等を測定可能である。
まず、本実施形態の留置装置1としての生体情報検出装置の使用方法について説明する。図7Aは、図2等に示す未使用状態の留置装置1を生体表面BSに装着する装着工程を示す図である。「未使用状態の留置装置1」とは、針部材2及び検出部材4が装置本体3の装着面3aから突出していない状態を意味する。また、図7Aに示す留置装置1の断面は、図5に示す断面と同一である。操作者は、剥離紙(不図示)を剥離することで露出された装置本体3の装着面3aを、生体表面BS上に載置する。上述したように、装着面3aには貼着部が設けられている。そのため、装着面3aを生体表面BSに載置し貼着することで、留置装置1が生体表面BS上に装着される。
図7Bは、図7Aで生体表面BS上に装着された留置装置1を操作することで、針部材2及び検出部材4を生体内に挿入する挿入工程を示す図である。図7Aに示す状態で、後述する操作部材29が押圧される。これにより、図7Bに示すように、針部材2及び検出部材4が、装着面3aから突出する。検出部材4の先端側の部分は、針部材2の内部に収容されている。この突出動作により、針部材2及び検出部材4は、生体内に挿入される。換言すれば、留置装置1は図3、図6に示す状態となる。針部材2及び検出部材4の装着面3aからの突出動作は、上述した装置本体3の挿入機構により実現される。挿入機構の詳細は後述する。
図7Cは、針部材2及び検出部材4を生体内に挿入した後で、検出部材4を生体内に留置したまま、針部材2を生体外に抜去する抜去工程を示す図である。これにより、針部材2は、生体表面BS上に留置されている装置本体3の内部に収容される。その一方で、検出部材4は生体内に留置される。この状態で、例えば1週間などの所定期間に亘って、検出部材4は、後述の通信装置42とともに、被計測物質の継続的な計測に用いられる。
図7Dは、被計測物質を計測する所定期間が経過した後、留置装置1を生体から取り外す取り外し工程を示す図である。例えば、図7Dに示すように、装置本体3の装着面3aを一端側から他端側に剥がし取るようにして、留置装置1を生体表面BSから取り外す(図7Dの白抜き矢印参照)。この取り外し動作により、検出部材4も生体外に抜去される。
以下、本実施形態の留置装置1としての生体情報検出装置の各部の詳細について説明する。
図8は、図2等に示す未使用状態の留置装置1を分解した分解斜視図である。図8に示すように、本実施形態の留置装置1は、ベース部材11と、カバー部材12と、を備えている。換言すれば、ベース部材11に対してカバー部材12を取り付けることで、留置装置1が形成されている。詳細は後述するが、本実施形態の針部材2及び検出部材4は、ベース部材11に含まれている(図10参照)。また、本実施形態の装置本体3は、ベース部材11の針部材2及び検出部材4以外の部分、及び、カバー部材12の全部、により構成されている。更に、本実施形態の装置本体3の挿入機構は、ベース部材11に含まれている。図9A及び図9Bは、ベース部材11を分解した分解斜視図である。図10は、図8に示すベース部材11及びカバー部材12それぞれの断面図である。図10に示す断面は、図5及び図6に示す断面と同位置での断面である。
まず、主に図8~図10を参照して、本実施形態の留置装置1としての生体情報検出装置のベース部材11及びカバー部材12それぞれの詳細について説明する。ここでは、特に説明しない限り、図2、図5等に示す未使用状態の留置装置1を構成するベース部材11及びカバー部材12について説明する。
<ベース部材11>
図8~図10に示すように、本実施形態のベース部材11は、針部材2、検出部材4、台座部材21、台座カバー部材22、駆動装置23、スライダー24、針保持部材25、支持部材26、駆動制御部材27、回路基板28、及び、操作部材29、を備える。図9Aは、ベース部材11を、台座カバー部材22と、それ以外と、に分解した分解斜視図である。図9Bは、ベース部材11を、台座カバー部材22と、針部材2、検出部材4、スライダー24、針保持部材25及び支持部材26を含む部材群と、駆動装置23と、台座部材21、駆動制御部材27、回路基板28及び操作部材29を含む部材群と、の4つの部分に分解した分解斜視図である。
[針部材2]
図10に示すように、針部材2は検出部材4を内部に収容しており、検出部材4と共に生体内に挿入される。針部材2の先端部には刃面が形成されている。また、針部材2は、検出部材4と比較して折れ曲がり難い。そのため、針部材2内に検出部材4を収容した状態で針部材2を生体内に挿入することで、検出部材4を生体内に容易に挿入することができる。
本実施形態の針部材2は、上述したように、検出部材4と共に生体内に挿入された後で、検出部材4を生体内に留置したまま、生体外に抜去される。図11は、針部材2、検出部材4、針保持部材25及び支持部材26のみを示す図である。図11に示すように、本実施形態の針部材2は、延在方向Aに直交する断面で、周方向の一部に間隙が形成されているU字針である。換言すれば、本実施形態の針部材2には、針部材2の延在方向Aに沿って延びるスリット開口2aが形成されている。針部材2を生体外に抜去する際に、検出部材4は、スリット開口2aを通じて、針部材2の内部から外部に抜け出ることができる。
また、図10等に示すように、本実施形態の針部材2は、円弧状に湾曲して延在する円弧針である。本実施形態の針部材2は、後述する円柱状の針保持部材25に基端を支持されており、針保持部材25から厚み方向Bと略直交する方向に延在し、先端に向かうにつれて厚み方向Bで装着面3aに近づく方向に円弧状に湾曲している。
図5、図6に示すように、本実施形態の針部材2の進行方向は、針部材2の挿入時に変化する。より具体的に、本実施形態の針部材2は、装着面3aから突出させる生体への挿入時に、針部材2の厚み方向Bにおける長さが最も長くなるように、中心軸線Oを全て含む平面内で回動することで、延在方向Aを変化させる。
上述したスリット開口2a(図11参照)は、円弧状に湾曲する針部材2の周壁のうち、装着面3a側の部分(図10の下側の部分)に形成されている。
針部材2の太さは、例えば、最大外径が0.2mm~1.2mm(33~18ゲージの外径に相当)である。針部材2の長さは、1mm~10mm、好ましくは3~6mmである。また、針部材2の肉厚は、0.02mm~0.15mmの範囲から設定される。
針部材2の材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等の金属材料が用いられる。
また、詳細は後述するが、本実施形態の針部材2は、移動部62としてのスライダー24により、所定の一方向としての挿入移動方向C1に移動可能である。本実施形態の針部材2の基端部は、針部材2が上記移動をしているときに、移動部62に対して、所定の一方向と直交する方向としての厚み方向Bに、移動可能である。
[検出部材4]
図10に示すように、検出部材4は、針部材2の延在方向Aに沿って、針部材2内に延在する線状のワイヤ電極を備える。図11に示すように、本実施形態の検出部材4は、針部材2内に配置された3本の電極(作用電極50a、参照電極50b、対極50c)から構成されている。作用電極50aは、延在方向Aに延びる導電層を有する芯材と、この芯材の外壁上に、検体と接触して被計測物質を検出するよう構成された検出部と、干渉物質の透過を制限する保護部と、絶縁性の素材でコーティングされた絶縁部と、を備える。検出部により、被計測物質に対する電気的特性の変化を検出することができる。検出部は、芯材表面にスプレーコート、ディッピング、電解重合、スパッタリング等の薄膜形成手段を用いて形成される。検出部材4は、針部材2内に複数配置されてもよい。検出部材4は、被計測物質の測定方法によって適宜選択され、針部材2内に配置される電極の数も特に限定されない。
検出部材4は、後述する回路基板28(図10等参照)に形成されている電気回路と接続されている。具体的に、本実施形態の検出部材4の基端側は、針部材2のスリット開口2aを通じて、針部材2外に延在しており、回路基板28に形成されている電気回路の後述する第1電気接点部28a(図9A参照)に接続されている。検出部材4が生体内で検出する被計測物質の量に対応した電気的信号が、回路基板28上の電気回路を通じて、後述するカバー部材12の通信装置42へ送信される。
より具体的に、本実施形態の検出部材4は、針部材2の内部で針部材2の延在方向Aに沿って延在する先端側部4aと、この先端側部4aから屈曲し、先端側部4aの延在方向とは異なる方向に延在する基端側部4bと、を備える。基端側部4bは、スリット開口2aを通じて、針部材2の外部に延在している。また、基端側部4bは、後述する針保持部材25及び支持部材26の間を延在し、導線37(図9A参照。図9A、図13及び図14、以外では図示省略)を介して、回路基板28に形成されている電気回路の第1電気接点部28a(図9A参照)と接続されている。
検出部材4を構成する各電極の外径は0.02mm~0.2mmが好ましい。検出部材4を構成する各電極の外径が大きくなると生体内への挿入時の侵襲が大きくなる。
[台座部材21]
図8~図10に示すように、本実施形態の台座部材21は、底板部21aと、側板部21bと、を備える。底板部21aは、オーバル状の外縁を有する。側板部21bは、この底板部21aの外縁から底板部21aの厚み方向(本実施形態では厚み方向Bと同じ方向)の一方側に連続して突出している。底板部21aの厚み方向の一方側の面には、後述する駆動装置23、スライダー24等を含む挿入機構が取り付けられている。底板部21aの厚み方向の他方側の面は、留置装置1の装置本体3の装着面3aを構成する。装着面3aには、上述したように、生体に貼着するための貼着部が設けられている。以下、説明の便宜上、装着面3aを構成する底板部21aの厚み方向の他方側の面を「生体接触面」と記載し、生体接触面と反対側の面である、底板部21aの厚み方向の一方側の面を「取付面」と記載する。
底板部21aの取付面側で、側板部21bに囲まれる空間には、針部材2、検出部材4、駆動装置23、スライダー24、針保持部材25、支持部材26、駆動制御部材27、及び、回路基板28、が配置されている。また、底板部21aの取付面側で、側板部21bに囲まれる空間は、台座カバー部材22により覆われている。図10に示すように、側板部21bの周方向の一部には開口部21b1が形成されている。後述する操作部材29は、この開口部21b1を通じて、側板部21bの内側から外側に突出している。
図9及び図10に示すように、台座部材21は、底板部21aの取付面から厚み方向の一方側に突出する突出部21cを更に備える。図10に示すように、この突出部21cには、側板部21bに囲まれている空間から底板部21aの生体接触面により構成される装着面3aまで通じる、針部材2が挿通可能な通路21c1が形成されている。この通路21c1を区画する内壁は、針部材2の中心軸線Oを含む断面(図10参照)において円弧状に延在する湾曲面36を備える。針部材2は、この湾曲面36に当接しながら、通路21c1に沿って移動可能である。この円弧状の湾曲面36は、厚み方向Bにおいて、移動部62としての後述するスライダー24の挿入移動方向C1に向かうにつれて、装着面3aに近づくように延在している。本実施形態のガイド部61は、上述の湾曲面36により構成されている。
また、図9A、図9Bに示すように、突出部21cの外面には係合凹部21c2が形成されている。この係合凹部21c2は、後述する支持部材26の係合凸部35(図11参照)と嵌合する。台座部材21は、係合凹部21c2に係合凸部35を嵌合させることで、後述する支持部材26を係止することができる。この詳細は後述する。
図9Bに示すように、底板部21aの取付面には、複数(本実施形態では2つ)の係止凸部21a1と、回動軸部21a2と、が設けられている。複数の係止凸部21a1は、後述する駆動装置23の固定部23aに挿通され、固定部23aの台座部材21に対する位置を固定する。回動軸部21a2は、後述する駆動装置23の回動部23b(図9B等参照)に挿通される。つまり、本実施形態の回動部23bは、回動軸部21a2の軸周りを回動可能に、台座部材21に対して取り付けられている。
更に、図9Bに示すように、底板部21aの取付面には、回動制御凸部21a3が設けられている。回動制御凸部21a3は、後述する回動部23bの下面に形成されている弧状の長孔23b3(図12参照)に入り込む。回動制御凸部21a3は、台座部材21に対する回動部23bの回動方向、及び、回動範囲、を制限する。
また、図9A、図9Bに示すように、台座部材21の側板部21bの外面に沿って外面凸部21b2が設けられている。外面凸部21b2は、ベース部材11に対してカバー部材12を取り付ける際に、カバー部材12のハウジング44に形成されている内面凹部44b2(図8、図10参照)に嵌合する。これにより、ベース部材11に対してカバー部材12を係止することができる。
図9A、図9Bに示すように、側板部21bの内面には、後述するスライダー24の直線方向の移動をガイドする当接ガイド部21b3が設けられている。スライダー24は、当接ガイド部21b3と当接することで、直線状の移動方向Cに移動可能である。
図8~図10に示すように、台座部材21の側板部21bの先端面には、環状シール部材33が取り付けられている。環状シール部材33は、台座部材21と後述する台座カバー部材22との間をシールし、かつ、台座部材21とカバー部材12のハウジング44との間をシールする。環状シール部材33は、例えば、ゴムやエラストマ等の弾性を有する材料により形成することができる。また、環状シール部材33は、例えば二色成形などで、側板部21bの先端面に一体に成形することができる。
台座部材21の材料としては、例えば樹脂材料が挙げられる。この樹脂材料としては、例えば、ABS樹脂、AS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリフェニレンオキサイド、熱可塑性ポリウレタン、ポリメチレンメタクリレート、ポリオキシエチレン、フッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、アセタール樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート等の射出成形で用いられる熱可塑性樹脂や、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
[台座カバー部材22]
図8、図10に示すように、台座カバー部材22は、台座部材21の底板部21aの取付面との間に内部空間Xを保持した状態で、台座部材21を覆う。台座部材21と台座カバー部材22との間の内部空間Xには、上述したように、針部材2、検出部材4、駆動装置23、スライダー24、針保持部材25、支持部材26、駆動制御部材27、及び、回路基板28、が収容される。詳細は後述するが、針部材2及び検出部材4は、挿入機構により移動可能である。針部材2及び検出部材4は、台座部材21の通路21c1を通じて、装置本体3(図5等参照)の装着面3aとしての、台座部材21の底板部21aの生体接触面から突出可能である。また、底板部21aの生体接触面から突出した針部材2は、検出部材4を、底板部21aの生体接触面から突出した状態としたまま、台座部材21の通路21c1を通じて、内部空間Xに収容可能である。針部材2及び検出部材4の上述の動作を実現する構成の詳細は後述する。
台座カバー部材22の材料としては、例えば、台座部材21の材料として例示した上述の材料と同一の材料を用いることができる。
[駆動装置23]
図9、図10に示すように、駆動装置23は、固定部23aと、回動部23bと、を備える。
固定部23aは動力磁極部23a1を有する。本実施形態の固定部23aは、台座部材21の底板部21aに設けられた複数の係止凸部21a1が挿通されることで、台座部材21に対して位置が固定されている。本実施形態の固定部23aは、永久磁石により構成されている。また、本実施形態の固定部23aは、後述する回動部23bと対向する位置に、動力磁極部23a1としてのN極部を備える。
図9Bに示すように、回動部23bは、固定部23aの動力磁極部23a1と同一の磁極を有する第1磁極部23b1と、固定部23aの動力磁極部23a1と異なる磁極を有する第2磁極部23b2と、を備える。本実施形態の回動部23bは、台座部材21に対して回動可能に取り付けられている。具体的に、本実施形態の回動部23bは、台座部材21の底板部21aに設けられた回動軸部21a2が挿通されている状態で、回動軸部21a2の軸回りを回動可能である。また、本実施形態の回動部23bは、永久磁石により構成されており、第1磁極部23b1としてのN極部と、第2磁極部23b2としてのS極部と、を備える。
固定部23aの動力磁極部23a1としてのN極部に対して、回動部23bの第1磁極部23b1としてのN極部を近接させれば、同極同士の斥力の磁力により、回動部23bを、台座部材21の回動軸部21a2の軸回りに回動させることができる。逆に、固定部23aの動力磁極部23a1としてのN極部に対して、回動部23bの第2磁極部23b2としてのS極部を近接させれば、異極同士の引力の磁力により、回動部23bは、回動軸部21a2の軸回りに回動しない。つまり、固定部23aの動力磁極部23a1としてのN極部と、回動部23bの第2磁極部23b2としてのS極部と、が近接して配置された状態を維持することができる。
本実施形態の回動部23bは、中央位置に回動軸部21a2が挿通可能な貫通孔が形成されている略円盤状の外形を有している。また、本実施形態の回動部23bは、第1磁極部23b1及び第2磁極部23b2のみで構成されている。より具体的に、本実施形態の回動部23bは、半円状の第1磁極部23b1と、半円状の第2磁極部23b2と、により構成されている。また、本実施形態の固定部23aの外面には、回動部23bの外周面に沿って延在する湾曲部23a2が設けられている。すなわち、固定部23aの外周面の少なくとも一部は、回動部23bの外周面に沿った形状である。この湾曲部23a2は、動力磁極部23a1としてのN極部に形成されている。このように、動力磁極部23a1としてのN極部に湾曲部23a2を形成することで、動力磁極部23a1を、回動部23bに近接配置し易くなる。
図12は、本実施形態の回動部23bのうち、台座部材21の底板部21a(図9B等参照)の取付面と対向する下面を示す図である。図12に示すように、回動部23bの下面には、回動部23bの回動方向に沿って円弧状に延在する長孔23b3が形成されている。この長孔23b3には、上述の台座部材21の回動制御凸部21a3(図9B参照)が入り込む。回動部23bが台座部材21に対して回動すると、長孔23b3内での回動制御凸部21a3の相対的な位置が変化する。そして、回動制御凸部21a3が、長孔23b3の弧状に延在する延在方向の両端の壁(起点と終点)に突き当たることで、回動部23bのそれ以上の回動が規制される。
また、図12に示すように、回動部23bは外周面の周方向の一部には、段差部23b4が形成されており、この段差部23b4には、周方向に対向する係合壁部31が形成せれている。この係合壁部31は、回動方向と同じ方向に向いた切欠き面により構成されている。係合壁部31は、後述する駆動制御部材27と当接することで、未使用状態の留置装置1において、駆動装置23の回動部23bが意図せずに回動することを抑制することができる。これにより、図2等に示す未使用状態の留置装置1において、針部材2及び検出部材4が、意図せずに装着面3aから飛び出すことを抑制することができる。駆動制御部材27の詳細は後述する。
更に、図9A、図9Bに示すように、回動部23bには、後述するスライダー24と係合する係合軸部23b5が形成されている。本実施形態の係合軸部23b5は、回動部23bの下面とは反対側の上面に形成されている。また、係合軸部23b5は、回動軸部21a2の位置とは異なる位置、すなわち、回動部23bの回動中心から離れた位置、に形成されている。そのため、回動部23bが回動すると、回動部23bの回動平面内において、係合軸部23b5の位置も移動方向Cに移動する。後述するスライダー24は、この係合軸部23b5の移動に伴って移動方向Cに移動することができる。
本実施形態の固定部23aは、動力磁極部23a1としてのN極部を備えるが、この構成に限らず、S極部により動力磁極部23a1を構成してもよい。かかる場合には、固定部23aの動力磁極部23a1と同一の磁極を有する第1磁極部23b1をS極部とし、固定部23aの動力磁極部23a1と異なる磁極を有する第2磁極部23b2をN極部とする。
[スライダー24]
スライダー24には、上述した台座部材21の側板部21bの当接ガイド部21b3(図9A、図9B参照)と当接することで直線状の移動方向Cに移動可能である。上述したように、本実施形態の移動部62は、スライダー24により構成されている。
図9A、図9Bに示すように、本実施形態のスライダー24には、駆動装置23の回動部23bの円柱状の係合軸部23b5が嵌合する係合凹部24aが形成されている。本実施形態の係合凹部24aは、回動部23bの回動平面内において、スライダー24の直線状の移動方向Cと直交する方向に直線状に延在する長孔である。この係合凹部24aとしての長孔の移動方向Cにおける幅は、係合軸部23b5の最大径と略等しい。そのため、回動部23bが回動すると、係合軸部23b5は、係合凹部24aの移動方向Cの両側に位置する内壁24a1と、回動部23bの回動平面内で移動方向Cと直交する方向に当接する。このように当接しながら、係合軸部23b5は、係合凹部24aの内壁24a1をスライダー24の移動方向Cへと押圧する。これにより、スライダー24を移動方向Cに移動させることができる。また、本実施例では係合凹部24aはスライダー24の直線状の移動方向Cと直交する方向に直線状に延在する長孔で形成されている。ただし、係合凹部24aを湾曲した円弧状の長孔とすることで、スライダー24がC方向へ移動する際の移動量を増減することも可能である。
スライダー24は、針保持部材25の自転する回動を規制しない。具体的には、針保持部材25は、針部材2の中心軸線Oを含む面に直交して延在している。この針保持部材25の延在する方向を軸方向とした場合に、スライダー24は、針保持部材25が軸方向周りに自転することを規制していない。つまり、針保持部材25は、軸方向周りに自転可能である。
また、スライダー24は、針保持部材25の厚み方向Bの移動を規制しない。換言すれば、スライダー24は、針保持部材25の公転する回動を規制しない。具体的には、スライダー24は、針保持部材25を移動方向Cに押圧することで、針保持部材25を移動方向Cに移動させる。その一方で、スライダー24は、移動方向Cと直交する厚み方向Bにおいて、針保持部材25の移動を阻害しない。したがって、針保持部材25は、スライダー24に対して、厚み方向Bに移動可能である。これにより、針保持部材25は、針部材2の中心軸線Oを含む面と直交する所定の中心軸の周りを公転可能である。
このように、スライダー24は、針保持部材25と係合して針保持部材25の移動方向Cへの移動を実現する。その一方で、スライダー24は、針保持部材25の軸方向周りの自転、及び、針保持部材25の、針部材2の中心軸線Oを含む面と直交する所定の中心軸の周りの公転、については規制しない。そのため、本実施形態の針部材2は、中心軸線Oを含む面内で、所定の2つの中心点の周りをそれぞれ回動する動きをする。針部材2の基端部を中心とした先端部の回動動作と、針部材2とは異なる位置の所定の中心軸の周りでの針部材2全体の回動動作である。前者の回動動作は、針保持部材25の上述した自転により引き起こされる。また、後者の回動動作は、針保持部材25の上述した公転により引き起こされる。
そのため、針部材2及び検出部材4を生体内に挿入する際、針部材2の外壁が台座部材21の通路21c1の湾曲面36(図10等参照)に当接する。これにより、針保持部材25の上述の自転及び/または公転が引き起こされる。その結果、針部材2の進行方向は、針部材2が回動することにより、変化する。
つまり、本実施形態では、針部材2の外壁としての外周面が、台座部材21の通路21c1の内壁である湾曲面36に当接し、針保持部材25が上述の自転及び/または公転することにより、針部材2の中心軸線O(図5等参照)を含む面内での安定した回動が実現されている。以下、説明の便宜上、針部材2及び検出部材4が装着面3aから突出しない状態を、「第1状態」(図5、図7A、図10参照)と記載する。説明の便宜上、針部材2及び検出部材4が装着面3aから最も突出している状態を、「第2状態」(図6、図7B参照)と記載する。説明の便宜上、検出部材4のみが装着面3aから最も突出している状態を「第3状態」(図7C参照)と記載する。
第1状態(図7A等参照)から第2状態(図7B等参照)に状態変化する際に、スライダー24は、検出部材4を支持する支持部材26を追従移動させることができる。図11に示すように、支持部材26には、第1状態から第2状態に形態変化する際に、スライダー24の一部に当接して係合する係合部34が設けられている。そのため、本実施形態の支持部材26は、第1状態から第2状態に状態変化する際に、図11に示す係合部34がスライダー24に係合することで、スライダー24と共に挿入移動方向C1に移動する。したがって、第1状態(図7A等参照)から第2状態(図7B参照)に状態変化する際に、支持部材26は、スライダー24の直線状の挿入移動方向C1への移動に追従して移動可能である。
これに対して、第2状態(図7B等参照)になると、スライダー24と支持部材26との係合は解除される。すなわち、本実施形態において、第2状態(図7B等参照)から第3状態(図7C参照)に状態変化する際、支持部材26は、スライダー24と共に抜去移動方向C2に移動しない。詳細は後述するが、第1状態(図7A等参照)から第2状態(図7B等参照)に状態変化する際に、針保持部材25が回動すると、支持部材26も針保持部材25及び針部材2に追従して、針部材2の中心軸線Oを含む断面(図5、図6等参照)において、回動する。この支持部材26の回動により、スライダー24の係合部34(図11参照)の厚み方向Bにおける位置が、スライダー24が直線状に移動する際に係合する位置から係合しない位置へと変化する。この詳細は後述する。
また、本実施形態のスライダー24は、駆動装置23の磁力を用いて針部材2を移動させる構成である。より具体的に、本実施形態の移動部62としてのスライダー24は、引力及び斥力のうち、一方の磁力(本実施形態では斥力)により、針部材2を所定の一方向としての移動方向Cの一方側である挿入移動方向C1(図5、図6では左側)に移動させる。また、本実施形態の移動部62としてのスライダー24は、他方の磁力(本実施形態では引力)により、針部材2を移動方向Cの他方側である抜去移動方向C2(図5、図6では右側)に移動させる。このようにすることで、簡易な構成で針部材2の挿入動作及び抜去動作を実現できる。また、引力を利用すれば、本実施形態のように、抜去後の針部材2が衝撃等により再び飛び出すことを抑制することができる。この詳細については後述する(図13A、図13B、図13C参照)。
スライダー24の材料としては、例えば、台座部材21の材料として例示した上述の材料と同一の材料を用いることができる。
[針保持部材25]
図9~図11に示すように、針保持部材25は、針部材2の基端部を保持している。本実施形態の針保持部材25は、針部材2の基端の位置で、針部材2の中心軸線Oを含む面と直交する方向に延在する棒状部材で構成されている。この針保持部材25は、上述したように、スライダー24に係合することで、スライダー24に追従して移動方向Cに移動する。また、針保持部材25は、上述したように、スライダー24に対して回動可能である。
具体的に、針保持部材25は、スライダー24の直線状の移動方向Cの両側を、スライダー24の一部により挟まれている。したがって、スライダー24が直線状に移動方向Cに移動すると、針保持部材25は、スライダー24の一部と係合することで、移動方向Cに追従移動する。
また、本実施形態の針保持部材25は、初期位置にあるとき、スライダー24に対して固定されていない。しかしながら、針保持部材25は、スライダー24が直線状に移動する際に、常に、スライダー24の一部に係合して追従移動できるように設計されている。具体的に、針保持部材25は、針保持部材25と係合するスライダー24の一部と、厚み方向Bで、スライダー24の移動方向Cに重なる位置、すなわち、スライダー24の移動時に常に干渉する(接触する)位置に、配置されている。これにより、針部材2が回動し、針保持部材25の厚み方向Bの位置が変動しても、針部材2及び針保持部材25を、スライダー24共に移動方向Cに追従移動させることができる。本実施形態では、針部材2の一部が常に通路21c1内に延在し、通路21c1の内壁により支持されている。このようにすることで、本実施形態の針保持部材25は、スライダー24の移動時に、常にスライダー24と干渉する位置に配置される。具体的に、本実施形態の針部材2は、針部材2の中心軸線Oを含む断面(図5等参照)において、ガイド部61としての湾曲面36と、台座部材21に設けられている受け部70と、により支持される。これにより、本実施形態の針部材2は、針部材2の中心軸線Oを含む面内での回動範囲が制限される。そのため、針保持部材25を、スライダー24の移動時に、常にスライダー24と干渉する位置に配置することができる。本実施形態の受け部70は、縁部を含む、湾曲面36と対向する通路21c1の内壁により構成されている。
針保持部材25の材料としては、例えば、台座部材21の材料として例示した上述の材料と同一の材料を用いることができる。
[支持部材26]
図11に示すように、支持部材26は、検出部材4を支持している。より具体的に、支持部材26は、検出部材4の先端側部4aが針部材2内で針部材2の延在方向Aに延在するように支持している。検出部材4のうち支持部材26に支持されている位置よりも基端側は、導線を介して回路基板28の第1電気接点部28aに接続されている基端側部4bにより構成されている。
本実施形態の支持部材26は、針部材2が挿通される挿通孔26a1が形成されている板状の本体部26aと、この本体部26aから略平行に突出し、互いに対向する第1壁部26b及び第2壁部26cと、を備える。
図11に示すように、針部材2及び検出部材4は、支持部材26の本体部26aに形成されている挿通孔26a1に挿通されて延在している。換言すれば、支持部材26は、挿通孔26a1を貫通する針部材2の外壁上に支持されている。挿通孔26a1は、厚み方向Bに長尺な長孔であり、針部材2及び検出部材4が回動する際に、厚み方向Bに移動可能に形成されている。
また、図11に示すように、第1壁部26bのうち、第2壁部26cと対向する内側面とは反対側の外側面には、スライダー24に係合する係合部34としての係合突起が形成されている。同様に、第2壁部26cのうち、第1壁部26bと対向する内側面とは反対側の外側面には、スライダー24に係合する係合部34としての係合突起が形成されている。スライダー24が移動する際は、スライダー24の一部が上述の係合部34に係合することで、支持部材26を移動方向Cに追従移動させることができる。
更に、図11に示すように、第1壁部26bのうち、第2壁部26cと対向する内側面には、係合凸部35が形成されている。第1壁部26bの係合凸部35は、上述した第2状態(図7B等参照)になった場合に、台座部材21の突出部21cの外面に形成されている係合凹部21c2(図9A、図9B参照)に嵌合する。同様に、第2壁部26cのうち、第1壁部26bと対向する内側面においても、係合凸部35が形成されている。第2壁部26cの係合凸部35についても、上述した第2状態(図7B等参照)になった場合に、台座部材21の突出部21cの外面に形成されている係合凹部21c2に嵌合する。詳細は後述するが、上述した第2状態(図7B等参照)になると、支持部材26は、第1壁部26b及び第2壁部26cとで台座部材21の突出部21c(図9A、図9B等参照)を挟み込む。その際に、第1壁部26bの係合凸部35及び第2壁部26cの係合凸部35が、突出部21cの係合凹部21c2(図9A、図9B参照)に嵌り込み、突出部21cから支持部材26が離間し難い状態にすることができる。このようにすることで、生体内に挿入後の針部材2を生体外に抜去する際に、支持部材26が突出部21cに対して係止された状態を維持できる(図7C参照)。その結果、支持部材26に支持されている検出部材4が、針部材2と共に生体外に抜去されることを、抑制することができる。この詳細は後述する(図13A、図13B、図13C参照)。
支持部材26の材料としては、例えば、台座部材21の材料として例示した上述の材料と同一の材料を用いることができる。
[駆動制御部材27]
駆動制御部材27は、駆動装置23による駆動動作を制御する。具体的に、本実施形態の駆動制御部材27は、駆動装置23の回動部23bが、固定部23aの動力磁極部23a1との間の斥力の磁力により回動することを、回動部23bに当接することで規制する回動規制部32を備える。回動規制部32は、回動部23bの段差部23b4(図12参照)に形成されている係合壁部31(図12参照)に当接することで、回動部23bの回動を規制することができる。
本実施形態の駆動制御部材27の回動規制部32は、回動部23bの周方向のうち一方向(図9A、図9Bで反時計回りの方向)の回動を規制しており、回動部23bの周方向の逆方向(図9A、図9Bで時計回りの方向)の回動を規制していない。回動部23bの逆方向への回動の規制については、上述の回動制御凸部21a3(図9B参照)が、回動部23bの下面に形成されている長孔23b3(図12参照)に入り込み、長孔23b3を区画する壁面に突き当たることで実現されている。
より具体的に、本実施形態の駆動制御部材27は、板状の本体部27aと、第1突出板部27bと、第2突出板部27cと、を備える。板状の本体部27aは、台座部材21の底板部21aの取付面上に配置されている。第1突出板部27bは、この本体部27aの一端に連続して形成され、本体部27aの厚み方向(本実施形態では厚み方向Bと同じ方向)に突出する。第2突出板部27cは、本体部27aの別の一端に連続して形成され、本体部27aの厚み方向に突出する。本実施形態の上述の回動規制部32は、第1突出板部27bにより構成されている。また、第2突出板部27cは、後述する操作部材29に係合している。したがって、操作部材29が押圧されると、第2突出板部27cが押圧される。これにより、本体部27a及び第1突出板部27bが移動し、回動規制部32としての第1突出板部27bによる回動部23bの回動規制が解除される。その結果、駆動装置23を作動することができる。すなわち、回動部23bを、図9A、図9Bの斜視で反時計回りに回動させることができる。
図9A、図9Bに示すように、本実施形態の第2突出板部27cは、操作部材29を付勢する付勢部27c1としての板ばね部を備える。この付勢部27c1により、操作部材29の初期位置を維持すると共に、第1突出板部27bが回動部23bと当接して回動を規制する位置を維持することができる。
駆動制御部材27の材料としては、例えば、ばね性をもった鉄や、ステンレスなどの金属板を用いることができる。
[回路基板28]
図9Aに示すように、回路基板28は、台座部材21の底板部21aの取付面上に配置されている。回路基板28には電気回路が形成されており、この電気回路は、第1電気接点部28aを介して、検出部材4(図11等参照)と電気的に接続されている。また、回路基板28は第2電気接点部28bを備えている。この第2電気接点部28bは、後述するカバー部材12の回路基板43の電気接点部43aに接続される端子により構成されている。これにより、検出部材4により検出される被計測物質の電気信号を、ベース部材11の回路基板28の電気回路、及び、カバー部材12の回路基板43の電気回路、を通じて、後述するカバー部材12の通信装置42に送信することができる。
[操作部材29]
操作部材29は、留置装置1としての生体情報検出装置の外部に露出する操作部を構成する。操作部材29を内部空間X(図10参照)に向かって押し込むことにより、上述の駆動制御部材27を移動させ、駆動装置23を作動させることができる。
図10に示すように、本実施形態の操作部材29は、圧縮部29aと、外端部29bと、括れ部29cと、を備える。圧縮部29aは、未使用状態の留置装置1において、台座部材21の側板部21bの開口部21b1を区画する内壁に、厚み方向Bで圧縮されている部分である。また、外端部29bは、圧縮部29aよりも側板部21bの外側に位置し、開口部21b1よりも厚み方向Bの厚さが厚く、未使用状態の留置装置1において、操作する被検者等により押圧される部分である。更に、括れ部29cは、圧縮部29aと外端部29bとの間に位置し、厚み方向Bにおける厚さが、圧縮部29a及び外端部29bよりも薄い部分である。未使用状態の留置装置1において、操作部材29が押し込まれると、括れ部29cにより区画される凹部に、側板部21bの開口部21b1を区画する内壁が入り込む(図6参照)。これにより、押し込まれた操作部材29が、再び初期位置に復帰することを抑制できる。そのため、駆動制御部材27の回動規制部32が初期位置に復帰することが抑制される。その結果、回動部23bの回動動作が、初期位置に復帰しようとする回動規制部32との当接等により、阻害されることを抑制することができる。
操作部材29の材料としては、例えば、ゴムや、エラストマのような柔軟性をもった素材の材料を用いることができる。
<カバー部材12>
図8、図10に示すように、カバー部材12は、蓄電部材41と、通信装置42と、回路基板43と、ハウジング44と、を備える。
[蓄電部材41]
本実施形態の蓄電部材41はボタン電池であるが、通信装置42を動作させる電力を供給可能な蓄電部材41であればよく、ボタン電池に限られない。
[通信装置42]
図10に示すように、通信装置42は、制御部42aと、送信部42bと、を備える。制御部42aは、プロセッサ、メモリ等により構成されており、検出部材4が検出した被計測物質の情報を取得し、解析する。送信部42bは、制御部42aの解析結果を、制御部42aからの命令により、例えばスマートフォンやコンピュータなどの外部装置に対して送信する。これにより、被検者本人や、医師等の医療従事者は、外部装置を通じて、留置装置1としての生体情報検出装置による計測結果を確認することができる。
[回路基板43]
図10に示すように、回路基板43には、通信装置42と接続されている電気回路が形成されている。また、図8に示すように、回路基板43上の電気回路には、カバー部材12が上述したベース部材11に対して装着される場合に、ベース部材11の回路基板28上の電気回路の第2電気接点部28bと接触する電気接点部43aが設けられている。したがって、ベース部材11及びカバー部材12が組み合わされた状態で、検出部材4は、回路基板28の電気回路、及び、回路基板43の電気回路、を通じて、通信装置42と導通する。電気接点部43aの数は、検出部材4を構成する電極の数(本実施形態では3本)に応じて増減する。
[ハウジング44]
ハウジング44は、カバー部材12の外装部材であり、かつ、カバー部材12がベース部材11に取り付けられて形成される留置装置1としての生体情報検出装置における外装部材でもある。
本実施形態のハウジング44は、上面視(図4参照)でオーバル形状の外形を有している。また、図10に示すように、本実施形態のハウジング44は、上面板部44aと、この上面板部44aの外縁から上面板部44aの厚み方向に突出する環状の周囲側板部44bと、を備える。周囲側板部44bの周方向の一部には、切欠部44b1が形成されている。カバー部材12をベース部材11に装着した場合に、ベース部材11の操作部材29のうち側板部21bの外側に突出する部分が、切欠部44b1の位置に収容される。これにより、ベース部材11にカバー部材12を装着した留置装置1の状態でも、操作部材29を外部から操作することができる。
また、図8、図10に示すように、周囲側板部44bの内面には、内面凹部44b2が形成されている。カバー部材12は、内面凹部44b2に外面凸部21b2を嵌合することで、ベース部材11に装着される。
上面板部44aの下面側で、周囲側板部44bに囲まれる空間に、蓄電部材41と、通信装置42と、回路基板43と、が配置されている。
ハウジング44の材料としては、例えば、台座部材21の材料として例示した上述の材料と同一の材料を用いることができる。
[ベース部材11における挿入機構]
次に、本実施形態の挿入機構について説明する。本実施形態の挿入機構は、ベース部材11に含まれている。より具体的に、本実施形態の挿入機構は、台座部材21、駆動装置23、スライダー24、及び、針保持部材25、により構成されている。台座部材21の底板部21aに取り付けられている駆動装置23が作動することで移動部62としてのスライダー24が移動する。これにより、台座部材21の突出部21c内のガイド部61としての湾曲面36と当接する針部材2が、針保持部材25が回動することにより回動する。そのため、針部材2を装着面3aから突出させ、針部材2を生体内に挿入することができる。
[ベース部材11における挿入機構のガイド部61]
上述したように、本実施形態の台座部材21は、通路21c1が形成されている突出部21cを備える(図10等参照)。そして、通路21c1を区画する内壁は、針部材2及び検出部材4の生体内への挿入動作時に、針部材2に当接し、中心軸線Oを含む面内で針部材2を回動させる。つまり、図10等に示すように、本実施形態のガイド部61は、通路21c1を区画する内壁の湾曲面36により構成されている。
[ベース部材11における挿入機構の移動部62]
また、上述したように、本実施形態のスライダー24は、直線状の移動方向Cに移動可能である。本実施形態のスライダー24は、針部材2及び検出部材4の生体内への挿入動作時において、針部材2を、所定の一方向として移動方向Cの一方側である挿入移動方向C1に移動させることが可能である。つまり、図10等に示すように、本実施形態の移動部62は、スライダー24により構成されている。
ガイド部61としての湾曲面36は、針部材2及び検出部材4の挿入動作時において、移動部62としてのスライダー24により移動している針部材2に当接する。これにより、針部材2は、中心軸線Oを含む面内で回動する。このように、針部材2の先端の進行方向は、ガイド部61としての湾曲面36により、挿入移動方向C1から変化する。このとき、針部材2のスリット開口2aは、湾曲面36側に開口しない。湾曲面36と検出部材4が当接することがないため、検出部材4が保護される。
より具体的に、ガイド部61としての湾曲面36は、針部材2及び検出部材4の挿入動作時において、移動方向C及び挿入移動方向C1、と略直交する厚み方向Bに、針部材2の先端の進行方向を変化させる。これにより針部材2及び検出部材4の挿入動作が安定化する。
ここで、本実施形態の挿入機構の移動部62は、針部材2を所定の一方向としての挿入移動方向C1とは逆方向に戻り移動させることが可能である。つまり、本実施形態の挿入機構の移動部62としてのスライダー24は、針部材2及び検出部材4の挿入動作時における挿入移動方向C1への移動のみならず、挿入移動方向C1の逆方向である抜去移動方向C2に移動することが可能である。つまり、スライダー24は、挿入移動方向C1に移動することで、針部材2及び検出部材4を装着面3aから突出させる挿入動作(図7Aの状態から図7Bの状態への状態変化)を実現する。更に、スライダー24は、抜去移動方向C2に戻り移動することで、針部材2を装着面3aから突出させないように移動する。すなわち、スライダー24の移動により、針部材2を留置装置1の装置本体3(図1等参照)の内部に収容する抜去動作(図7Bの状態から図7Cの状態への状態変化)が実現される。
図13A、図13B、図13Cは、台座カバー部材22(図9A等参照)を省略して描いたベース部材11を示す斜視図である。図13Aは、未使用状態の留置装置1におけるベース部材11を示す。図13Bは、図13Aの状態から挿入機構を作動させ、針部材2及び検出部材4を、装着面3a(図2等参照)から最も突出させた状態のベース部材11を示す。図13Cは、図13Bの状態からスライダー24を抜去移動方向C2に戻り移動させ、検出部材4を装着面3aから突出させた状態のまま、針部材2のみを引き戻して内部に収容した状態のベース部材11を示す。
図5、図6、図13A、図13Bに示すように、針部材2が挿入機構の移動部62としてのスライダー24により挿入移動方向C1に移動する場合に、検出部材4及び支持部材26は、検出部材4の先端側部4a(図11参照)が針部材2の内部に延在する状態で、針部材2と共に挿入移動方向C1に移動する。
また、図6、図13Bに示すように、針部材2が挿入機構の移動部62としてのスライダー24により挿入移動方向C1に移動する場合に、検出部材4及び支持部材26は、針部材2と共に挿入機構のガイド部61としての通路21c1の湾曲面36により回動する。これにより、針部材2が抜去移動方向C2に戻り移動する際に、検出部材4が針部材2に追従して移動しない姿勢へと変化する。
より具体的に、支持部材26は、スライダー24に係合する係合部34としての係合突起を備えている。係合部34としての係合突起は、図13Aの状態から図13Bの状態に変化するまで、スライダー24と移動方向Cで重なる位置にある。そのため、支持部材26は、図13Aの状態から図13Bの状態に変化するまで、スライダー24により係合部34としての係合突起が押圧されることで、スライダー24と共に挿入移動方向C1に追従移動する。
しかしながら、係合部34としての係合突起は、図13Bの状態になると、スライダー24と係合する位置からスライダー24と係合しない位置へと、厚み方向B(図5、図6参照)の装着面3a側に移動する。この移動は、針保持部材25のスライダー24に対する回動により発生する。針保持部材25が回動すると針部材2も回動する。そのため、針部材2の外周面上に支持されている支持部材26もまた回動する。この支持部材26の回動により、支持部材26の係合部34としての係合突起と、スライダー24と、の干渉関係が変動する。すなわち、支持部材26及びこの支持部材26に支持されている検出部材4は、針部材2が抜去移動方向C2に戻り移動する際に追従移動しない姿勢へと変化する。
更に、支持部材26は、図13Bの状態になると、台座部材21の突出部21cを挟み込み、台座部材21に係止される。そのため、支持部材26及びこの支持部材26に支持されている検出部材4の抜去移動方向C2への戻り移動は、より確実に抑制される。
以上のように、移動部62としてのスライダー24が抜去移動方向C2に戻り移動し、図13Bの状態から図13Cの状態に変化しても、支持部材26及びこの支持部材26に支持されている検出部材4は、スライダー24に追従して戻り移動しない。したがって、生体内に検出部材4を留置した状態で、針部材2のみを生体外に抜去することができる。
ここで、図13A、図13B、図13Cの移動部62としてのスライダー24の移動は、駆動装置23の回動部23bを周方向の一方向(図13A、図13B、図13Cの斜視では反時計回りの方向)に回動することで実現される。特に、本実施形態の回動部23bは、図13Aの状態から図13Bの状態まで、同極同士の斥力の磁力により回動する。そして、回動部23bは、図13Bの状態まで回動すると、慣性力によりそのまま周方向の一方向(図13A、図13B、図13Cの斜視では反時計回りの方向)に回動する。この慣性力による回動部23bの回動により、異極同士の引力の磁力が大きくなり、回動部23bは、そのまま周方向の一方向(図13A、図13B、図13Cの斜視では反時計回りの方向)に回動し続け、図13Cの状態になる。このように、回動部23bを180度回動させることで、針部材2の挿入及び抜去を連続的に実行することができる。図13Cの状態になると、引力により、固定部23a及び回動部23bの位置関係が安定的に維持される。そのため、収容された針部材2が衝撃等により再び飛び出ることが抑制される。
本実施形態のベース部材11は、使い捨て部材である。これに対して、通信装置42を含むカバー部材12は、複数のベース部材11に対して使用される再利用部材である。つまり、ベース部材11は、同一の被検者に対して、所定期間(例えば1週間)だけ使用される。その後、同一被検者が継続して留置装置1を利用する場合には、使用済みのベース部材11は処分され、新たなベース部材11に取り替えられる。カバー部材12は、取り替え前のベース部材11と、取り替え後のベース部材11と、の両方に対して使用される。つまり、使用済みのベース部材11からカバー部材12を取り外し、取り外したカバー部材12を新たなベース部材11に装着することで、留置装置1を再び利用可能な状態にすることができる。
このようにすることで、生体内に挿入される針部材2及び検出部材4などの再利用が抑制できると共に、生体内に挿入されず、再利用すべき蓄電部材41、通信装置42などの再利用を実現できる。
次に、本実施形態の留置装置1の変形例について説明する。図14、図15は、本実施形態の留置装置1の変形例としての留置装置101を示す図である。留置装置101は、上述した留置装置1と比較して、駆動装置の構成が相違しているが、その他の構成は同様である。そのため、ここでは留置装置101の駆動装置123について主に説明し、他の構成については説明を省略する。
図14A、図14B、図14Cは、台座カバー部材22を省略して描いたベース部材111を示す斜視図である。図14Aは、未使用状態の留置装置101におけるベース部材111を示す。図14Bは、図14Aの状態から挿入機構を作動させ、針部材2及び検出部材4を、装着面(留置装置1の装着面3aと同様であるため図2等参照)から最も突出させた状態のベース部材111を示す。図14Cは、図14Bの状態からスライダー24を戻り移動させ、検出部材4を装着面から突出させた状態のまま、針部材2のみを引き戻して内部に収容した状態のベース部材111を示す。
図15は、ベース部材111の駆動装置123の詳細を示す図である。より具体的に、図15は、駆動装置123の断面を示す図である。図15に示すように、駆動装置123は、弾性部材123aと、弾性部材123aの弾性力により回動可能なカム部材123bと、を備える。図14A、図14B、図14Cでは、弾性部材123aがカム部材123bにより覆われている。
図15に示す弾性部材123aは、ゼンマイバネにより構成されているが、弾性部材123aは、カム部材123bの回動方向に弾性力を蓄えられるような構成であればよく、特に限定されない。図15に示す弾性部材123aとしてのゼンマイバネは、一端が台座部材21の回動軸部21a2に取り付けられ、他端がカム部材123bに係合している。図15に示す弾性部材123aとしてのゼンマイバネは、予め、絞り方向(図14の断面視では時計回り方向)に回動させることで、弾性変形させておく。これにより、弾性部材123aとしてのゼンマイバネには、緩み方向(図14の断面視では反時計回り方向)へカム部材123bを回動させる復元エネルギーが蓄えられる。この復元エネルギーを解放することで、カム部材123bを回動させ、図14A、図14B、図14Cの一連の動作を実現することができる。つまり、留置装置101は、スライダー24(図14A等参照)を、弾性部材123aとしてのゼンマイバネの弾性力により移動方向Cへ移動させる構成である。換言すれば、留置装置101における移動部62としてのスライダー24は、弾性力を用いて針部材2を移動させる。
本開示に係る留置装置及びベース部材は、上述した実施形態及び変形例に示す具体的な構成に限らず、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限り、種々の変形・変更が可能である。
本開示は留置装置及びベース部材に関する。
1:留置装置
2:針部材
2a:スリット開口
3:装置本体
3a:装着面
4:検出部材
4a:先端側部
4b:基端側部
11:ベース部材
12:カバー部材
21:台座部材
21a:底板部
21a1:係止凸部
21a2:回動軸部
21a3:回動制御凸部
21b:側板部
21b1:開口部
21b2:外面凸部
21b3:当接ガイド部
21c:突出部
21c1:通路
21c2:係合凹部
21a3:回動制御凸部
22:台座カバー部材
23:駆動部材
23a:固定部
23a1:動力磁極部
23a2:湾曲部
23b:回動部
23b1:第1磁極部
23b2:第2磁極部
23b3:長孔
23b4:段差部
23b5:係合軸部
24:スライダー
24a:係合凹部
24a1:内壁
25:針保持部材
26:支持部材
26a:本体部
26a1:挿通孔
26b:第1壁部
26c:第2壁部
27:駆動制御部材
27a:本体部
27b:第1突出板部
27c:第2突出板部
27c1:付勢部
28:回路基板
28a:第1電気接点部
28b:第2電気接点部
29:操作部材
29a:圧縮部
29b:外端部
29c:括れ部
31:係合壁部
32:回動規制部
33:環状シール部材
34:係合部
35:係合凸部
36:湾曲面
37:導線
38:係合部
41:蓄電部材
42:通信装置
42a:制御部
42b:送信部
43:回路基板
43a:電気接点部
44:ハウジング
44a:上面板部
44b:周囲側板部
44b1:切欠部
44b2:内面凹部
50a:作用電極
50b:参照電極
50c:対極
61:ガイド部
62:移動部
70:受け部
101:留置装置
111:ベース部材
123:駆動装置
A:針部材の延在方向
B:厚み方向
C:スライダーの移動方向
C1:挿入移動方向
C2:抜去移動方向
O:針部材の中心軸線
X:内部空間
BS:生体表面

Claims (8)

  1. 生体に装着される装着面を備える装置本体と、
    針部材と、を備え、
    前記装置本体は、前記針部材を前記装着面から突出させることで前記生体内に前記針部材を挿入する挿入機構を備え、
    前記挿入機構は、
    前記針部材に当接し、前記針部材の中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させるガイド部と、
    前記針部材を所定の一方向に移動させること、及び、前記針部材を前記所定の一方向とは逆方向に戻り移動させること、が可能な移動部と、
    前記移動部を磁力により駆動する駆動装置と、を備え
    前記駆動装置は、
    動力磁極部を備える固定部と、
    前記動力磁極部の作用により回動可能であり、前記移動部と係合している回動部と、を備え、
    前記回動部は、
    前記動力磁極部と同一の磁極を有する第1磁極部と、
    前記動力磁極部と異なる磁極を有する第2磁極部と、を備え、
    前記移動部は、
    前記回動部が前記動力磁極部と前記第1磁極部との斥力で、前記回動部の周方向の一方向に回動することにより、前記針部材と共に前記所定の一方向に移動し、
    前記回動部の回動の慣性力、及び、前記動力磁極部と前記第2磁極部との引力で、前記回動部が前記周方向の前記一方向に回動し続けることにより、前記針部材と共に前記所定の一方向とは逆方向に戻り移動する留置装置。
  2. 記ガイド部は、前記移動部と共に前記所定の一方向に移動している前記針部材に当接し、前記中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させ、前記針部材の先端の進行方向を前記所定の一方向から変化させる、請求項1に記載の留置装置。
  3. 前記針部材の基端部は、前記針部材が前記移動部と共に前記所定の一方向に移動しているときに、前記移動部に対して、前記所定の一方向と直交する方向に移動可能である、請求項2に記載の留置装置。
  4. 前記ガイド部は、前記針部材が前記移動部と共に前記所定の一方向に移動しているときに、前記所定の一方向と略直交し、前記装着面に向かう方向に、前記針部材の前記先端の進行方向を変化させる、請求項2又は3に記載の留置装置。
  5. 前記ガイド部は、前記中心軸線を含む断面において、前記所定の一方向に向かうにつれて前記装着面に近づくように延在する円弧状の湾曲面により構成されている、請求項2乃至4のいずれか1つに記載の留置装置。
  6. 前記生体内に挿入され、前記生体内の被計測物質を検出可能な検出部材と、
    前記検出部材を支持する支持部材と、を備え
    記針部材が前記挿入機構の前記移動部により前記所定の一方向に移動する場合に、前記検出部材及び前記支持部材は、前記検出部材が前記針部材の内部に延在する状態で、前記針部材と共に前記所定の一方向に移動し、かつ、前記針部材と共に前記挿入機構の前記ガイド部により回動することで、前記針部材が前記逆方向に戻り移動する際に追従して移動しない姿勢へと変化する、請求項2乃至5のいずれか1つに記載の留置装置。
  7. 前記針部材は円弧状に湾曲して延在する円弧針である、請求項1乃至のいずれか1つに記載の留置装置。
  8. 通信装置を含むカバー部材を取り付け可能であると共に、生体に装着される装着面を備えるベース部材であって、
    針部材と、
    前記針部材を前記装着面から突出させることで前記針部材を前記生体内に挿入する挿入機構と、を備え、
    前記挿入機構は、
    前記針部材に当接し、前記針部材の中心軸線を含む面内で前記針部材を回動させるガイド部と、
    前記針部材を所定の一方向に移動させること、及び、前記針部材を前記所定の一方向とは逆方向に戻り移動させること、が可能な移動部と、
    前記移動部を磁力により駆動する駆動装置と、を備え
    前記駆動装置は、
    動力磁極部を備える固定部と、
    前記動力磁極部の作用により回動可能であり、前記移動部と係合している回動部と、を備え、
    前記回動部は、
    前記動力磁極部と同一の磁極を有する第1磁極部と、
    前記動力磁極部と異なる磁極を有する第2磁極部と、を備え、
    前記移動部は、
    前記回動部が前記動力磁極部と前記第1磁極部との斥力で、前記回動部の周方向の一方向に回動することにより、前記針部材と共に前記所定の一方向に移動し、
    前記回動部の回動の慣性力、及び、前記動力磁極部と前記第2磁極部との引力で、前記回動部が前記周方向の前記一方向に回動し続けることにより、前記針部材と共に前記所定の一方向とは逆方向に戻り移動するベース部材。
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