JP7116942B2 - 微生物で抗体を生産する方法 - Google Patents

微生物で抗体を生産する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7116942B2
JP7116942B2 JP2017162529A JP2017162529A JP7116942B2 JP 7116942 B2 JP7116942 B2 JP 7116942B2 JP 2017162529 A JP2017162529 A JP 2017162529A JP 2017162529 A JP2017162529 A JP 2017162529A JP 7116942 B2 JP7116942 B2 JP 7116942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
cryptococcus
dna polymerase
microorganism
promoter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017162529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019037183A (ja
Inventor
泰裕 山崎
高英 岸本
宏明 北澤
彰宣 武藤
治幸 家藤
和夫 正木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Research Institute of Brewing
Toyobo Co Ltd
Gifu Prefecture
Original Assignee
National Research Institute of Brewing
Toyobo Co Ltd
Gifu Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Research Institute of Brewing, Toyobo Co Ltd, Gifu Prefecture filed Critical National Research Institute of Brewing
Priority to JP2017162529A priority Critical patent/JP7116942B2/ja
Publication of JP2019037183A publication Critical patent/JP2019037183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7116942B2 publication Critical patent/JP7116942B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

IPOD FERM BP-10961
本発明は、微生物を用いた抗体生産技術に関する。
抗体の用途は、医薬品、体外診断用医薬品、研究用試薬、日用雑貨など多岐に渡り、その用途の一つにPCRホットスタート法での使用がある。PCRホットスタート法では、微量の核酸を迅速かつ特異的に検出、定量するためにPCR反応液中にDNAポリメラーゼに特異的な抗体を添加することを特徴とする。例えば、特許文献1にはKOD DNAポリメラーゼに特異的な2種のモノクローナル抗体を使用するPCRホットスタート法について記載がある。
抗体の生産法としては、マウスなどの動物に抗原を免疫し、その腹水などから抗体を回収する方法が古くから実施されているが、該方法は抗体の取得までに時間を要し、取得される抗体も単一ではない。単一の抗体を取得する方法としては、ハイブリドーマによる生産方法、CHO(Chinese Hamster Ovarey)細胞に代表される哺乳類細胞による遺伝子組み換え発現方法などが挙げられ、現在の抗体生産方法の主流である。特許文献1~2には、KOD DNAポリメラーゼに特異的な2種のモノクローナル抗体の生産方法として、ハイブリドーマより製造する方法と哺乳類細胞による遺伝子組み換え発現による製造方法についての開示がある。しかしながら、これらの手法は細胞の培養に長期間を要し、培地原料も高価であるためその製造コストが高価となる傾向が有り、改善の可能性を有していた。
微生物によるタンパク質の遺伝子組み換え発現は、一般に細胞培養に比べ安価な原料で短時間にタンパク質の生産が可能であるとされている。抗体、特にIgGに関しても微生物による組み換え発現が検討されてきており、非特許文献1には、Escherichia coliを用いたIgGの生産についての記載があり、非特許文献2~3にはPichia pastorisを用いたIgGの生産についての記載がある。
しかしながら、Escherichia coliを用いたIgGの生産では、IgGを分泌発現させることが出来ない。このため、宿主細胞内におけるIgG分解のリスクが想定される。Pichia pastorisを用いたIgG生産では、分泌発現させることが可能であるが、一般的にPichia pastorisは、メタノール誘導型のアルコールオキシダーゼプロモーターが極めて強力に機能することが知られており(非特許文献5)、組み換え発現宿主としての性能を最大限に引き出すためには、メタノールの使用が必須となる。非特許文献2~3にも、抗体の生産方法として、メタノールによる誘導の記載があり、その最大生産効率を引き出すにはメタノールによる誘導が必須と推測される。
メタノールは危険物及び劇物に分類されるため、Pichia pastorisを使用したIgGの工業生産を検討する際には、労働安全衛生法、消防法、毒物及び劇物取締法等の順守が必要となる。このため、製造設備、製造環境、製造方法の設計段階から注意を要することになり、改善の可能性を有していた。
特許3968606 特開2010-254663
Journal of Immunology and Methods (2002) 263:133-47 Journal of Industrial Microbiology and Biotechnology (2010) 37: 961-971 Microbial Cell Factries (2012) 11:91 生物工学会誌 第89巻 第10号 570-583(2011)
本発明は、微生物を用いて実用上使用可能な抗体を誘導物質としてメタノールを使用することなく、生産する技術の提供を一つの目的とする。
上記目標を達成すべく鋭意研究を行った結果、担子菌酵母であるクリプトコッカス属に分類される微生物を宿主として使用することで、抗体生産を行うことが可能であることを見出した。該当微生物は、糖類の一種であるキシロースによる高発現が可能であり、メタノール使用の必要がない。
本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものであり、下記に代表される態様の発明を提供する。
項1.
クリプトコッカス属の微生物を用いて抗体を生産する方法。
項2.
クリプトコッカス属の微生物がクリプトコッカスsp.S-2株である、項1に記載の方法。
項3.
抗体が、ホットスタートPCRで使用される抗体である、項1または2に記載の方法。
項4.
抗体が、超好熱菌由来DNAポリメラーゼを認識する抗体である、項1~3のいずれかに記載の方法。
項5.
超好熱菌由来DNAポリメラーゼがKOD DNAポリメラーゼである、項4に記載の方法。
項6.
抗体が、産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている細胞(受託番号:FERM P-21784)から取得できる抗体のアミノ酸配列を有する項1~4記載の方法
項7.
前記抗体をコードするDNAを含むベクターで前記微生物を形質転換する工程を含む、項1~6のいずれかに記載の方法。
項8.
前記ベクターがキシロースによって誘導されるプロモーター配列を含む、項7に記載の方法。
項9.
前記プロモーターがクリプトコッカス属のキシラナーゼプロモーターである、項8記載の方法。
項10.
前記プロモーター配列が配列番号6で示される塩基配列と60%以上の同一性を有する、項8記載の方法。
項11.
産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている細胞(受託番号:FERM P-21784)より取得できる抗体をコードするDNAで形質転換された形質転換体。
項12.
項1記載の方法で取得した抗体を含むPCR反応組成、及び、体外診断薬組成物
本発明により、哺乳類細胞生産系に比べより安価、簡便、及び/又は効率的な抗体の生産が可能となる。
実施例で作成した発現ベクター(プラスミドpCsUX-KOD3G8HL)の構造を示す。 実施例で取得したKOD3G8抗体の還元条件下でのSDS-PAGE写真を示す。Mは分子量マーカーであり、1は比較例1(ハイブリドーマ生産KOD3G8、還元条件)の結果であり、2は実施例3(Cs-AntiKOD3G8、還元条件)の結果である。 実施例で取得したKOD3G8抗体の非還元条件下でのSDS-PAGE写真を示す。Mは分子量マーカーであり、1は比較例1(ハイブリドーマ生産KOD3G8、非還元条件)の結果であり、2は実施例3(Cs-AntiKOD3G8、非還元条件)の結果である。 実施例で取得したKOD3G8抗体を添加したPCR反応液の電気泳動写真を示す。Mは分子量マーカーであり、1は比較例2(ハイブリドーマ生産KOD3G8)の結果であり、2は実施例3(抗体の添加なし)の結果であり、3は実施例4(Cs-AntiKOD3G8)の結果である。 実施例で取得したKOD3G8抗体とハイブリドーマで生産したKOD3G8抗体のELISAによる抗原結合性の比較を示す。
本発明は、遺伝子発現の宿主微生物として、担子菌酵母の一種であるクリプトコッカス属の微生物を使用することに特徴を持つ、抗体の生産方法である。
(発現宿主)
本発明において、抗体を生産するための使用する宿主は、クリプトコッカス属の微生物であることが好ましい。クリプトコッカス属の微生物は、特に限定されるものではないが、例えば、Cryptococcus liquefaciens, Cryptococcus flavus, Cryptococcus laurentii, 又はCryptococcus curvatusなどが挙げられ、より好ましくは、クリプトコッカス属の微生物の中でも、クリプトコッカスsp.S-2株が挙げられる。
クリプトコッカスsp.S-2株は、独立行政法人酒類総合研究所において単離された酵母であり、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1 中央第6の独立行政法人産業技術総合研究所(現在の名称は、製品評価技術基盤機構) 特許生物寄託センターに1995年9月5日にFERM P-15155として国内寄託し、2008年4月25日にFERM BP-10961として国際寄託に移管済である。
クリプトコッカスsp.S-2は、組み換え発現により、α-アミラーゼ、酸性キシラナーゼ、クチナーゼ、西洋わさびペルオキシダーゼ、ラッカーゼ、及びグルコースデヒドロゲナーゼなどの酵素を大量に分泌生産する。
(発現させる抗体)
本発明に従って発現させる抗体は、抗原との結合能を有する限りにおいてその形態を問わない。抗体は、イムノグロブリンであることが好ましい。イムノグロブリンのクラスは特に限定はされず、例えば、IgA、IgD、IgE、IgG、又はIgM、或いは、これらのサブクラスであり得る。一実施形態において、抗体は、IgGであることが好ましく、例えば、全長のIgGであっても良く、Fab、F(ab’)2 、scFvなどの低分子抗体であってもよい。
一実施形態において、本発明の方法で生産する抗体は、例えば、ホットスタートPCRで使用される抗体であることが好ましい。そのような抗体は、ホットスタートPCRで使用される限りにおいて、すなわちPCRに用いるDNAポリメラーゼの反応を阻害する能力を有する限りにおいて、特に限定されない。例えば、DNAポリメラーゼとして、好熱性真生細菌由来のpolI型のDNAポリメラーゼ(例えば、Thermus aquaticus由来のTaqポリメラーゼや、Thermus thermophilus由来のTthポリメラーゼ)の反応を阻害する抗体であってもよく、超好熱性古細菌由来のα型DNAポリメラーゼ(例えばPyrococcus furiosus由来のPfuポリメラーゼや、Thermococcus kodakarensis由来のKOD DNAポリメラーゼ)の反応を阻害する抗体であってもよく、好熱性真生細菌由来のpolI型のDNAポリメラーゼの反応を阻害する抗体であって、超好熱性古細菌由来のα型DNAポリメラーゼの反応を阻害する抗体でもよい。好ましくは超好熱菌由来DNAポリメラーゼを認識してその反応を阻害する抗体である。超好熱始原菌由来のDNAポリメラーゼとしてKOD DNAポリメラーゼを使用する場合は、好ましくはKOD DNAポリメラーゼの反応を阻害する抗体である。
本発明の実施形態の一つにおいて、宿主微生物中で発現させるIgG遺伝子は、産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている細胞(受託番号:FERM P-21784)から得ることができる。DNA配列は、宿主細胞内にて転写翻訳される限りにおいて特に限定されず、コドンユーセージが最適化されていてもよい。コドンユーセージの最適化は、例えば、かずさDNA研究所にて公開されているコドンユーセージデータベースbase(http://www.kazusa.or.jp/codon/)から提供される情報を用いて行うことができる。一実施形態において、抗体をコードするDNAの塩基配列はそのコドンユーセージが宿主に関して最適化されていることが好ましい。
(発現ベクター)
クリプトコッカス属微生物を形質転換するベクターは、重鎖および軽鎖を別々に含む2つのベクターを用いてもよいし、また抗体の重鎖と軽鎖がタンデムにつながった1つのベクターを用いてもよい。発現ベクターは、所望の宿主細胞において、目的の遺伝子の発現させることができる限り、特に限定されず、従来公知の発現ベクターから適宜選択することができる。一実施形態において、発現ベクターは、プラスミドベクターであることが好ましい。また、発現ベクターの由来は、後述する宿主内で機能する限り特に制限されない。一実施形態において発現ベクターは、例えば、大腸菌のベクターであることが好ましい。大腸菌のベクターとしては、具体的にはpBR322、pUC19、pGEM-T、pCR-Blunt、pTA2、pETなどが挙げられる。一実施形態において、発現ベクターは、栄養要求性マーカー、薬剤耐性マーカー、発現プロモーターDNA配列、及び発現ターミネーターDNA配列を含むことが好ましい。好適な一実施形態において、発現ベクターは、クリプトコッカスsp.S-2由来のorotate phosphoribosyl transferase遺伝子または、クリプトコッカスsp.S-2由来のphosphoribosyl-aminoimidazole synthetase遺伝子、及びクリプトコッカスsp.S-2由来のターミネーターを含む。
(プロモーター)
発現に使用するプロモーターは、抗体の発現を可能にする限りその種類を問わないが、誘導型であることが望ましく、より好ましくは、キシロースにて誘導されることが望ましく、最も好ましくはキシロースによって誘導されるキシラナーゼプロモーターであることが望ましい。好適な一実施形態において、プロモーターは配列番号6記載のクリプトコッカスsp.S-2株由来のキシラナーゼプロモーターであるが、同等の機能を有する範囲において置換、欠失を行ったDNA配列や、該プロモーターのデリーション解析などにより、キシロースによる誘導に関与するシスアクティングエレメントを決定し、シスアクティングエレメントを追加導入したものであってもよい。あるいは、別のプロモーター(例えば、クチナーゼ様酵素(CLE)プロモーター、トランスレーションエロンゲーションファクター1αプロモーター、アミラーゼプロモーター、及びアクチンプロモーター)に変異を導入したものなどを使用することも可能である。
(ターミネーター)
発現に使用するターミネーターは、クリプトコッカス属微生物中で機能する限りにおいて特に限定されない。例えば、クチナーゼ様酵素(CLE)ターミネーター、キシラナーゼターミネーター、トランスレーションエロンゲーションファクター1αターミネーター、アミラーゼターミネーター、及びアクチンターミネーター、などが挙げられる。
抗体を菌体内に発現させるか、菌体外に分泌発現させるかは特に限定されないが、分解のリスクを抑え、精製工程の簡便化を目的として菌体外に分泌発現を行うことが好ましい。菌体外に分泌発現させる際の分泌シグナルについては、特に限定されるものではないが、例えば、キシラナーゼシグナル、クチナーゼシグナル、アミラーゼシグナルなどが挙げられる。
(形質転換)
宿主微生物の細胞に発現ベクターを導入する方法としては、前記宿主微生物が形質転換される限りにおいて特に限定されるものではないが、例えば、エレクトロポレーション法、プロトプラスト―ポリエチレングリコール法、及びパーティクルガン法などの方法が挙げられる。
(形質転換体よりIgGを取得する方法)
宿主に発現ベクターを導入することによって得られる微生物(形質転換体)の培養条件は、宿主の栄養生理的性質を考慮して適宜選択すればよく、通常液体培養で行うが、工業的には通気攪拌培養を行うのが有利である。
培養に用いる窒素源は、特定のアミノ酸成分に欠失があるなど特殊なN源を除いて、宿主微生物が利用可能な窒素化合物であればどんなものでも良い。これらは主として有機窒素源であり、例えばペプトン、肉エキス、酵母エキス、カゼイン加水分解物、ゼラチン加水分解物、大豆粕アルカリ分解物などが使用される。特に、酵母エキスやゼラチン加水分解物が好ましいが、これに限定されるものではなく、カゼインポリペプトン、発酵麹エキス、麦芽抽出物などを用いることによっても、形質転換体を培養することができる。
その他の栄養源としては、微生物の培養に通常用いられるものが広く使用される。例えば、グルコース、シュークロース、ラクトース、マルトース、キシロース、などの資化可能な糖類や、オリーブオイル、アマニ油、大豆油、米油、トリオレイン、トリリノレンなどの資化可能な油脂が使用される。その他、リン酸塩、炭酸塩、硫酸塩、マグネシウム、カルシウム、カリウム、鉄、マンガン、亜鉛などの塩類、特定のアミノ酸、特定のビタミンなどが必要に応じて使用される。
培養温度は、菌が発育してタンパク質を生産する範囲で適宜選択し得る。例えば、クリプトコッカスsp.S-2の場合、通常は20~25℃程度である。培養時間は、条件によって異なるが、タンパク質が最高収量に達する時期を見計らって適当な時期に培養を終了すればよく、通常は48~168時間程度である。培地pHは、菌が発育して目的とするタンパク質を生産する範囲で適宜変更しうるが、通常はpH3.0~9.0程度である。
上述の発現ベクターが導入された形質転換体を適切な条件で培養することによって、ベクターがコードする任意のタンパク質をより効率的に製造することができる。
形質転換体によって生産された抗体の回収方法は特に制限されない。例えば、後述する実施例のように、抗体が菌体外に分泌される場合は、培養上精を回収し、抗体の特性に応じた精製を行うことができる。また、形質転換体が菌体内に抗体を生産する際は、常法に従って菌体を破砕した上で、精製することによって抗体を得ることができる。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>クリプトコッカス sp. S-2株を用いた抗体生産株の構築
特許文献2の実施例1に記載の通り、産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている細胞(受託番号:FERM P-21784)から、サーモコッカス・コダカラエンシス(Thermococcus kodakaraensis)KOD1株由来のDNAポリメラーゼに特異的な抗体の重鎖、及び軽鎖の遺伝子配列を取得した。これを基に、かずさDNA研究所にて公開されているコドンユーセージデータベースに登録のされているクリプトコッカス sp. S-2株のコドンユーセージを参照してコドンユーセージの至適化を行った抗体の重鎖及び軽鎖をコードするDNAを人工合成した。人工合成遺伝子と、Appl. Microbiol. Biotechnol. (2012) 93:1627-1636に記載のあるpCsUXベクターを用いて、図1記載の発現ベクター構成となるようにキシラナーゼプロモーター、キシラナーゼ分泌シグナル、キシラナーゼターミネーター、抗KOD抗体重鎖DNA、及び抗KOD抗体軽鎖DNAを配置したベクターを構築した。なお、キシラナーゼ分泌シグナルとしては、Biosci. Biotech. Biochem. (1990)60:1331-1338に記載のあるクリプトコッカス sp. S-2株由来酸性キシラナーゼのアミノ酸配列を基に、SignalP(http://www.cbs.dtu.dk/services/SignalP)を用いて作成した配列番号1のアミノ酸配列を採用した。
取得したベクターを用いて、クリプトコッカス sp. DA25株を形質転換した。尚、クリプトコッカスsp.DA25株は、クリプトコッカスsp.S‐2株のウラシル、アデニン要求性(多鎖低生産株)から、アデニン要求性を相補した株である。形質転換は、Infect Immun. 1992 Mar;60(3):1101-8.(Varmaら)に記載の方法に準じて実施した。クリプトコッカスsp.DA25株を20mlのYM培地(酵母エキス0.3%、麦芽エキス0.3%、ポリペプトン0.5%、グルコース1.0%)で25℃、48時間培養した。得られた培養液の吸光度(OD660nm)を測定したところ、2.96Absであった。次に、この培養液6.75mlを200mlの液体培地(酵母エキス0.3%、麦芽エキス0.3%、ポリペプトン0.5%、グルコース1.0%)に植菌し、25℃、18時間培養した。得られた培養液の吸光度(OD660nm)を測定したところ、0.86Absであった。次に、この培養液を遠心分離して菌体を回収し、Wash buffuer(270mMシュークロース、1mM塩化マグネシウム、4mM DTT、10mM Tris-HCl pH7.6)で菌体を2回洗浄し、Electroporation buffer(270mMシュークロース、1mM塩化マグネシウム、10mM Tris-HCl pH7.6)に吸光度OD660=50Absとなるように懸濁した。得られた懸濁液100μlに、予めSbfIによって制限酵素処理し、直鎖化した上記プラスミド10μg(~5μl)を添加し、エレクトロポレーション用のキュベットに移した後、Gene Pulser Xcell (BIO-RAD社)を用いて通電した。通電条件は、C=25μF; V=0.47kVであった。通電後の液中に600μl Electroporation buffer(270mMシュークロース、1mM塩化マグネシウム、10mM Tris-HCl pH7.6)を加え、選択プレート上に塗り広げた。選択プレートはYNB-ura寒天培地(0.67%Yeast Nitrogen Base W/O amino acid、0.078% -ura DO supplement、2%グルコース、1%寒天粉末)を用いた。植菌したプレートを25℃で1週間静置培養し、生育コロニーを選抜した。
得られた形質転換体については、配列番号2及び配列番号3記載のPrimerを用いてKOD-Fx(東洋紡社製)によるコロニーPCRを行うことにより遺伝子の導入を確認し、上記抗体の重鎖及び軽鎖が導入された形質転換体を取得した。
<実施例2>形質転換体の培養及び生産された抗体の取得
実施例1で得た形質転換体を50mlYM培地(酵母エキス0.3%、麦芽エキス0.3%、ポリペプトン0.5%、グルコース1.0%)にて前培養を行い、培養液1mlを5%キシロース、5%酵母エキス、10μMロダニン3酢酸誘導体1c(5‐[[3,4‐Bis(phenylmethoxy)phenyl] methylene]‐4‐oxo‐2‐thioxo‐3-thiazolidineacetic acid)、及び0.05%アデカノールを含む50mlの培地に稙菌し、25℃、64時間培養した。培養液より遠心分離にて菌体を除去して培養上清を得た。
取得した培養上清に液量の10%量の200mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)を添加し、20mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.4)にて平衡化したHiTrap ProteinG HP 5ml (GEヘルスケア社)に供した。20mM リン酸カリウム緩衝液(pH7.4) 50mlで洗浄を行った後、0.1M グリシン-塩酸緩衝液(pH2.7)により溶出を行った。溶出フラクションには、1M トリス塩酸緩衝液(pH9.0)を液量の10%量添加し中和を行った。
溶出フラクションを3mlまで濃縮することで、抗体サンプルを取得した。以下、本抗体をCs-AntiKOD3G8とする。
<実施例3>抗体の還元条件下、非還元条件下でのSDS-PAGE
還元条件、及び非還元条件でのSDS-PAGEをNuPAGE Novex Bis-Tris Gel 7-12%(Invitrogen社)を用いて行った。還元条件のサンプル調製はCs-AntiKOD3G8溶液6.5μlに対し、2.5μlのNuPAGE 4×LDS Sample Buffer(Invitrogen社)と、1μlのNuPAGE Sample Reducing Agent(Invitrogen社)を添加し、70℃10分の加熱することで行った。非還元条件のサンプル調製は、Cs-AntiKOD3G8溶液6.5μlに対し、2.5μlのNuPAGE 4×LDS Sample Buffer(Invitrogen社)と、1μlの蒸留水を添加し、70℃10分の加熱することで行った。
<比較例1>
特許文献1記載の方法で取得したハイブリドーマにより精製された抗KOD3G8抗体(以下KOD3G8とする)を用意した。還元条件のサンプル調製はKOD3G8溶液6.5μlに対し、2.5μlのNuPAGE 4×LDS Sample Buffer(Invitrogen社)と、1μlのNuPAGE Sample Reducing Agent(Invitrogen社)を添加し、70℃10分の加熱することで行った。非還元条件のサンプル調製は、KOD3G8溶液6.5μlに対し、2.5μlのNuPAGE 4×LDS Sample Buffer(Invitrogen社)と、1μlの蒸留水を添加し、70℃10分の加熱することで行った。
実施例3及び比較例1で処理した各抗体をNuPAGE Novex Bis-Tris Gel 7-12%(Invitrogen社)に10μlアプライし、Bench Mark Protein Ladder(Invitrogen社)と共に、NuPAGE MOPS SDS Running Buffer (Invitrogen社)を用いて200V、100mA、45分の条件で電気泳動した。泳動後のゲルを、SimplyBlu Safe Stain(Invitrogen社)にて染色し、蒸留水を用いて脱色した。図2に還元条件下でのSDS-PAGEの結果を、図3に非還元条件下でのSDS-PAGEの結果を示す。
還元条件下でのSDS-PAGEにて27kDa及び55kDaに確認されたタンパク質を切り出し、Nano LC-MS/MSを行った。得られたスペクトルのマスコットサーチの結果、抗体重鎖及び軽鎖の定常領域のアミノ酸配列がヒットしてきたため、抗体の発現に成功したことが確認された。また、非還元条件下でのSDS-PAGEにおいて、Cs-AntiKOD3G8は比較例1と同様に160kDa付近にタンパク質の存在が確認された。このことより、Cs-AntiKOD3G8は重鎖2本、軽鎖2本のヘテロ4量体構造をとっていることが示唆された。
<実施例4>PCR反応液への抗体添加によるホットスタート抗体としての機能の確認
モノクローナル抗体3G8 をKOD DNAポリメラーゼ(東洋紡社KOD-101)と混合し、PCR反応液中での添加効果を確認した。KOD DNAポリメラーゼに添付された10× 反応緩衝液 5μl、2mM dNTP 5μl 、25mM 塩化マグネシウム溶液 3μl10μMに調製した配列番号4 、及び5に記載のプライマー溶液各1μl 、ヒトゲノムDNA(Invitrogen社)10ngをPCR反応用チューブに加え、さらに滅菌蒸留水を加えて48μlにした。これにKOD DNAポリメラーゼ2.5ユニットと2μgのCs-AntiKOD3G8を混合した後、室温で10分静置したものを加えて、P C R を行った。
サーマルサイクラーは、Applied Biosystems社製のGENE AMP PCR System 9700を用いた。また、反応条件は40℃で30分間処理した後、94℃で2分間処理した後、94℃ で10秒間→65 ℃、10秒間→68℃、4分間を30サイクル繰り返した。
<比較例2>
比較として、Cs-AntiKOD3G8の代わりに特許文献1記載の方法で取得したハイブリドーマにより精製されたKOD3G8を使用して実施例4と同条件で同時にPCR反応を行った反応液を用意した。
<比較例3>
比較として、抗体を使用せず、Cs-AntiKOD3G8の代わりに滅菌蒸留水を1μl添加し同条件で同時にPCR反応を行った反応液を用意した。
実施例4、比較例2、及び、比較例3で得られたPCR反応液を用いてアガロースゲル電気泳動を行った。1.2%アガロースゲルを使用し、TAE-Buffer中で100V、45分の電気泳動を行った。分子量マーカーはMassLadder(東洋紡社)を使用した。結果を図4に示す。
抗体を混合した実施例4及び比較例2において、比較例3に比べ明らかに目的とする3.6kbpの特異的増幅産物が生じることを確認した。また、比較例3では100bp以下のサイズの非特異増幅産物が確認され、ポリメラーゼ活性を阻害できないことによるプライマーダイマーの形成が伺われた。
実施例4、比較例2の比較により、Cs-AntiKOD3G8は、KOD DNAポリメラーゼに対する反応阻害効果として、ハイブリドーマで生産したKOD3G8と同等の機能を有していることが示された。
<実施例5>SECによる抗体の精密精製
実施例3で行った非還元条件下でのSDS-PAGEの結果、Cs-AntiKOD3G8は、ヘテロ4量体以外の会合体を含む可能性が考えられた。そのため、SECによる抗体の精密精製を行った。
実施例2にて取得したCs-AntiKOD3G8、ProteinG精製画分から2mgのタンパク質を、300mM塩化ナトリウムを含む50mM リン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)にて平衡化したTSKgel-g3000SW 21.5×60(TOSOH社製)に供した。同条件で溶出させた分子量マーカー(MW-Marker HPLC(オリエンタルバイオ社))に含まれる各標準物質のリテンションタイムとの比較と非還元条件でのSDS-PAGEの結果より、240分付近に見られるピークが重鎖2本、軽鎖2本のヘテロ4量体構造をとっていると考えられた。以下、該当画分を、Cs-AntiKOD3G8(精密精製品)と呼ぶ。Cs-AntiKOD3G8(精密精製品)用いてELISAによる抗原結合性の評価を行った。
<実施例6>ELISAによる抗原結合性の評価
ELISAによる抗原結合性の評価のため、リン酸生理的食塩水(以下、PBS)で50μg/mLに調製した抗原溶液30μLをSUMILON ELISA用プレートH(住友ベークライト社)ウェル上に室温において1時間コートした。抗原コートしたウェルを、0.5%(v/v)のTween-20を含有するPBS(以下、PBS-T)により3回洗浄し、1%(v/w)のBSAを溶解したPBS-T(以下、ブロッキング溶液)により室温において2時間ブロッキングしたものをPBS-Tにより3回洗浄した。2.3μg/mlに調製したCs-AntiKOD3G8(精密精製品)を、ブロッキング溶液中で段階希釈したものを50μL添加し、37℃において2時間インキュベートし、その後、PBS-Tにより広範に洗浄した。結合した抗体を、HRPコンジュゲート抗マウスFab化抗体(MBL社製)により検出し、50μLのTMB基質(PIERCE 1step Ultra TMB(Thermo社製))により可視化した後、反応を50μlの0.1Mの硫酸の添加により停止させた。450nmにおける吸光度を、ELISAプレートリーダー(LS-PLATEmanager(和光純薬工業株式会社製))を使用して計測した。得られたデータは、LS-PLATEmanager(和光純薬工業株式会社製)付属の機能を使用してプロット及び4パラメーター近似を行った。
<比較例4>
比較として、Cs-AntiKOD3G8(精密精製品)の代わりに特許文献1記載の方法で取得したハイブリドーマにより精製されたKOD3G8を使用して調製した1.8μg/mlの抗体溶液を使用し、実施例6と同条件で同時にELISAを行ったものを用意した。実施例6と比較例4の比較結果を図5に示す。
各抗体濃度における抗原との結合性を比較した結果、Cs-AntiKOD3G8(精密精製品)は、ハイブリドーマで生産したKOD3G8と同水準の抗原結合能を有していることが示された。

Claims (5)

  1. クリプトコッカス属の微生物を用いて抗体を生産する方法であって、
    前記抗体をコードするDNAを含むベクターで前記微生物を形質転換する工程を含み、前記ベクターがキシロースによって誘導されるプロモーター配列を含み、
    前記プロモーターがクリプトコッカス属のキシラナーゼプロモーターである、
    方法(但し、前記微生物が、DDC2又はDDC3ポリペプチド活性を有するポリペプチドをコードする核酸を有する方法を除く)。
  2. クリプトコッカス属の微生物がクリプトコッカスsp.S-2株(FERM BP-10961)である、請求項1に記載の方法。
  3. 抗体が、ホットスタートPCRで使用される抗体である、請求項1または2に記載の方法。
  4. 抗体が、超好熱菌由来DNAポリメラーゼを認識する抗体である、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
  5. 超好熱菌由来DNAポリメラーゼがKOD DNAポリメラーゼである、請求項4に記載の方法。
JP2017162529A 2017-08-25 2017-08-25 微生物で抗体を生産する方法 Active JP7116942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017162529A JP7116942B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 微生物で抗体を生産する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017162529A JP7116942B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 微生物で抗体を生産する方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019037183A JP2019037183A (ja) 2019-03-14
JP7116942B2 true JP7116942B2 (ja) 2022-08-12

Family

ID=65724679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017162529A Active JP7116942B2 (ja) 2017-08-25 2017-08-25 微生物で抗体を生産する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7116942B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114787193B (zh) * 2019-12-19 2023-04-21 深圳华大生命科学研究院 抗聚合酶的单克隆抗体及其应用

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002515252A (ja) 1998-05-15 2002-05-28 ノボザイムス バイオテック,インコーポレイティド 糸状菌変異体細胞においてポリペプチドを生産するための方法
JP2010254663A (ja) 2009-03-31 2010-11-11 Toyobo Co Ltd 抗koddnaポリメラーゼ抗体及びそれを用いた非特異反応の抑制方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002515252A (ja) 1998-05-15 2002-05-28 ノボザイムス バイオテック,インコーポレイティド 糸状菌変異体細胞においてポリペプチドを生産するための方法
JP2010254663A (ja) 2009-03-31 2010-11-11 Toyobo Co Ltd 抗koddnaポリメラーゼ抗体及びそれを用いた非特異反応の抑制方法

Non-Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Cryptococcus sp. S-2 DNA for xylanase, complete cds,GenBank: D63381.2[online],2011年09月23日,https://www.ncbi.nlm.nih.gov/nuccore/D63381.2,[retrieved on 4.15.2021]
Masaki, K. et al.,Construction of a new recombinant protein expression system in the basidiomycetous yeast Cryptococcus sp. strain S-2 and enhancement of the production of a cutinase-like enzyme,Applied Microbiology and Biotechnology,2012年,Vol. 93(4),pp. 1627-1636
Nishibori. N. et al.,Comparison of laccase production levels in Pichia pastoris and Cryptococcus sp. S-2,Journal of bioscience and bioengineering,2013年,Vol. 115(4),pp. 394-399
Utashima, Y. et al.,Heterologous production of horseradish peroxidase C1a by the basidiomycete yeast Cryptococcus sp. S-2 using codon and signal optimizations,Applied Microbiology and Biotechnology,2014年,Vol. 98(18),pp. 7893-7900
正木和夫 ほか,担子菌酵母クリプトコッカスによる酵素生産 新たな発現系が開く可能性,化学と生物,Vol.52 No.12,2014年,pp. 790-792

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019037183A (ja) 2019-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Gury et al. Cloning, deletion, and characterization of PadR, the transcriptional repressor of the phenolic acid decarboxylase-encoding padA gene of Lactobacillus plantarum
Karlsson et al. Expression of Clostridium difficile toxins A and B and their sigma factor TcdD is controlled by temperature
US7696315B2 (en) Polynucleotides encoding useful polypeptides in Corynebacterium glutamicum ssp. lactofermentum
US9701953B2 (en) Polynucleotide encoding psicose epimerase and method of producing psicose using the same
US11549096B2 (en) Genetic perturbation of the RNA degradosome protein complex
Choi et al. Enhanced production of recombinant proteins with Corynebacterium glutamicum by deletion of insertion sequences (IS elements)
Díaz‐Santos et al. Efficiency of different heterologous promoters in the unicellular microalga Chlamydomonas reinhardtii
KR102345898B1 (ko) 글루코오스 투과 효소 라이브러리를 생성하는 방법 및 이의 용도
An et al. Development of a secretion system for the production of heterologous proteins in Corynebacterium glutamicum using the Porin B signal peptide
Anburajan et al. Heterologous expression, purification, and phylogenetic analysis of oil-degrading biosurfactant biosynthesis genes from the marine sponge-associated Bacillus licheniformis NIOT-06
Costantini et al. Complementing DIGE proteomics and DNA subarray analyses to shed light on Oenococcus oeni adaptation to ethanol in wine-simulated conditions
KR20200091458A (ko) 에틸렌 글리콜의 생물학적 생성을 위한 미생물 및 방법
CN105647844B (zh) 一种利用木糖生产乙醇酸的重组菌及其构建方法与应用
Maeda et al. 3′ Untranslated region-dependent degradation of the aceA mRNA, encoding the glyoxylate cycle enzyme isocitrate lyase, by RNase E/G in Corynebacterium glutamicum
JP7116942B2 (ja) 微生物で抗体を生産する方法
Banawas et al. Location and stoichiometry of the protease CspB and the cortex-lytic enzyme SleC in Clostridium perfringens spores
Horsburgh et al. Characterization of LytH, a differentiation-associated peptidoglycan hydrolase of Bacillus subtilis involved in endospore cortex maturation
Vigentini et al. Optimization of recombinant human nerve growth factor production in the psychrophilic Pseudoalteromonas haloplanktis
CN111315888A (zh) 有机化合物的制造方法及棒状细菌
Le Vo et al. Overexpression of Neurospora crassa OR74A glutamate decarboxylase in Escherichia coli for efficient GABA production
Obana et al. A novel toxin regulator, the CPE1446-CPE1447 protein heteromeric complex, controls toxin genes in Clostridium perfringens
Wu et al. Temperature-induced protein synthesis in Bacillus stearothermophilus NUB36
RU2742006C2 (ru) Способ продуцирования рекомбинантного белка
KR102187354B1 (ko) 사이코스 에피머화 효소 및 이를 이용한 사이코스의 제조 방법
Bhalla β-Galactosidase from Lactobacillus brevis PLA28: Purification, Characterization and Synthesis of Galacto-oligosaccharides. J Food Ind Microbiol 1: 104

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210511

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220303

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7116942

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150