JP7115833B2 - 健康寿命延長の支援システム - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報やサービスをネットワークを通じてユーザの端末に提供し、健康寿命の延長を支援するシステムに関する。
近年、医療費や介護費の削減に結び付く「健康寿命の延長」が注目されている。健康寿命とは、寿命から日常的・継続的な医療・介護に依存する期間を除き、自立した生活が可能な生存期間をいい、この健康寿命を評価、算出したり、生活習慣病発症のリスクを判定する方法については、種々提案もされている(たとえば、特許文献1、2参照。)。
ところで、食べ物を噛むことや嚥下行動、唾液の分泌等は、脳および全身への影響が大きく、心身の健康、および健康寿命に大きく影響を及ぼす要素である。口腔および咽頭領域の健康を維持、向上させることで、結果的に健康寿命も延びるはずである。しかし、このように健康寿命の延長を目的として口腔および咽頭領域の健康の維持や増進をサポートするものはいまだ提供されておらず、口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態から口腔および咽頭領域のケア(オーラルケア)を支援するものについての提案に留まっているのが現状である(たとえば、特許文献3参照。)
特開2005-265号公報 特開2016-174715号公報 特開2017-60661号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、健康寿命の延長を目的として口腔および咽頭領域の健康の維持や増進をサポートするシステムを提供する点にある。
本発明者は、かかる現況に鑑み、鋭意検討した結果、健康寿命延長には、口腔や咽頭領域における生理機能の維持向上や衛生状態の維持向上が必須であることに着目し、個々のユーザのセンサ付きの計測手段を用いて入手できる情報を解析する事で把握できる口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態およびケアの実態、口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態と、当該ユーザの一般属性、全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動、心理状態などとから、当該ユーザの健康寿命の延長に適した形で、当該ユーザの口腔や咽頭領域における生理機能の維持向上や衛生状態の維持向上に有用や情報を導き出し、これを当該ユーザに適宜、提供することで、各ユーザの健康寿命の延長に大きく貢献できる情報提供システムを実現できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、以下の発明を包含する。
(1) 口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、ユーザ自身の一般属性、全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報に基づき解析し、個々のユーザ毎に対し解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報やサービスをネットワークを通じてユーザの端末に提供する支援サーバを有した健康寿命延長の支援システムであって、支援サーバが、個々のユーザのセンサ付きの端末から、ネットワークを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態およびケアの実態を把握することが可能な情報であって前記センサにより日常的に入手される時系列的に連続的若しくは断続的な情報を取得する機能・状態・ケア実態情報取得部と、個々のユーザの端末又はユーザの情報を保有する機関のコンピュータから、ネットワークを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態を把握する事が可能な情報を取得する意識・知識実態情報取得部と、個々のユーザの端末又はユーザの情報を保有する機関のコンピュータから、ネットワークを通じて、ユーザの一般属性、全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、取得した前記口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を記憶する、口腔・咽頭情報記憶部と、取得した前記ユーザ情報を記憶する、ユーザ情報記憶部と、最新および過去の口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、前記ユーザ情報に基づき解析し、解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報を生成する有用情報生成部と、この生成された有用情報を、ネットワークを通じて、ユーザ端末に送信して提供する、情報送信部と、を備えた健康寿命延長の支援システム。
(2) 前記有用情報が、下記(i)~(vi)の情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含む、(1)記載の健康寿命延長の支援システム。
(i) ユーザの口腔ケアの実態に関する評価情報および改善提案の情報、
(ii) 口腔・咽頭領域における生体組織の機能の水準、口腔衛生の状態、口腔疾患の罹患の有無や症状の程度が心身の健康に与えうる影響に関する一般情報、
(iii) ユーザの現状の口腔・咽頭領域の状態から考えられる将来の心身の健康に与えうるリスクやその予防・改善方法に関する情報、
(iv) ユーザの口腔・咽頭領域の機能維持や向上のためのサービスの情報、
(v) ユーザの生活習慣、食生活、運動習慣の実態の評価およびその実態から推測できる将来の心身の健康に与えるリスク、実態の改善方法や維持・改善行動に対するサポート提案の情報、
(vi) ユーザの口腔および咽頭領域の機能や状態に悪影響を及ぼす可能性のある就寝時行動に関する情報又は改善サービスの情報。
以上にしてなる本願発明によれば、ユーザの健康寿命の延長に適した形で、当該ユーザの口腔や咽頭領域における生理機能の維持向上や衛生状態の維持向上に有用な情報をユーザに適宜提供し、各ユーザの健康寿命の延長に大きく貢献できる情報提供システムを実現できる。
本発明の代表的実施形態に係る支援システムの構成を示す説明図。 同じく支援システムにおける支援サーバの構成を示すブロック図。 同じく支援システムにおけるユーザ端末の構成を示す説明図。 同じくユーザ端末としてのセンサーデバイスの構成を示すブロック図。 同じく支援サーバにおける有用情報の生成からユーザ端末への送信までの手順を示すフロー図。
次に、本発明の一実施形態について添付図面に基づき詳細に説明する。本発明の支援システムは、口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、ユーザ自身の一般属性、全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報に基づき解析し、個々のユーザ毎に対し解析した情報を提供する時点において使用する、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報やサービスをネットワークを通じてユーザの端末に提供するシステムである。
本実施形態に係る支援システムは、図1に示すように、支援サーバ1と個々のユーザ端末2とがインターネットなどのネットワークNを通じて通信接続され、各種情報のやりとりが行われるとともに、支援サーバ1は、さらにユーザ情報を保有する機関のコンピュータ(機関コンピュータ3)にネットワークNを通じて通信接続され、各種情報のやりとりが行われる。
ユーザ端末2としては、センサ付きの端末(センサーデバイス21)やパーソナルコンピュータ、スマートフォンなどの情報端末22などが該当する。支援サーバ1は、ユーザ端末2としてのセンサ付きの端末で取得された情報を受信したり、ユーザ端末2としての情報端末22の入力手段でユーザが手動で入力した情報を受信することができる。センサ付き端末から受信するシステムとしては、図3に示すように、センサーデバイス21で取得される種々の情報を直接、または該センサーデバイス21と無線通信する充電・保管台(ドッキングステーション23)やユーザのパーソナルコンピュータ/スマートフォンなどの情報端末22を通じて受信するシステムが該当する。
支援サーバ1は、図2に示すように、処理装置10と記憶手段11とを備える単または複数のコンピュータで構成され、具体的には、処理装置10を中心に、記憶手段11、通信制御部12、図示しない入力操作手段としてポインティングデバイスやキーボード、ディスプレイなどよりなる従来から汎用されているコンピュータ装置を用いることができる。
処理装置10は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。記憶手段11は、支援サーバ1内外のメモリやハードディスクなどからなる。支援サーバ1に通信接続された他のコンピュータのメモリやハードディスクなどで一部又は全部の記憶部の内容を記憶してもよい。
処理装置10は、機能的には、大きく分けて、個々のユーザのセンサ付きの端末(ユーザ端末2)から、ネットワークNを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態およびケアの実態を把握することが可能な情報であって前記センサにより日常的に入手される時系列的に連続的若しくは断続的な情報を取得する機能・状態・ケア実態情報取得部10aと、個々のユーザの端末2又はユーザの情報を保有する機関コンピュータ3から、ネットワークNを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態を把握する事が可能な情報を取得する意識・知識実態情報取得部10bと、個々のユーザ端末2又はユーザの情報を保有する機関コンピュータ3から、ネットワークを通じて、ユーザの一般属性、全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部10cと、取得した最新および過去の口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、取得した前記ユーザ情報に基づき解析し、解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報を生成する有用情報生成部10dと、この生成された有用情報を、ネットワークNを通じて、ユーザ端末2に送信して提供する、情報送信部10eとを少なくとも備えており、これらの処理機能は上記プログラムにより実現される。
記憶手段11は、機能・状態・ケア実態情報取得部10a、および意識・知識実態情報取得部10bが取得した前記口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を記憶する、口腔・咽頭情報記憶部11aと、ユーザ情報取得部10cが取得した前記ユーザ情報を記憶する、ユーザ情報記憶部11bと、有用情報生成部10dが生成したユーザの健康寿命を延長するため有用情報を記憶する有用情報記憶部11cとを少なくとも備えている。
機能・状態・ケア実態情報取得部10aがユーザのセンサ付きの端末(センサーデバイス21)から取得する、ユーザの口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態に関する情報としては、たとえば、口腔運動情報(歯軋り、咀嚼、咀嚼力、嚥下開口可動範囲)、咬合機能としての咬合力(咬合圧)や咬合状態、咀嚼機能としての咀嚼能力と咀嚼回数や下顎運動能力など、嚥下機能としてののどの動きや嚥下力など、舌の機能としての舌運動能力、舌圧や血流量など、唾液の状態としてのpHや緩衝能の程度(pHを正常域に保つ性能)、唾液分泌量、口腔や咽喉領域の乾燥状態、唾液中のカルシウムイオン濃度、口腔内細菌の血清抗体価、免疫グロブリン量、活性酸素量、口腔の粘つきなど、口臭の状態としての主なガスの種類や濃度、歯の状態としての歯間鼓形空隙の大きさ(開口面積)や歯牙表面色相、残歯数など、歯茎の状態としての色相や血流量などが該当する。
より具体的には、咬合機能の咬合力(咬合圧)は、筋電位、圧電センサーを噛む、または顎またはコメカミなどの筋電位から計測して取得できる。咬合状態は、画像取得し、AIによる解析で取得できる。咀嚼能力は、咬合力(咬合圧)と同様、筋電位、圧電センサーを噛む、または顎またはコメカミなどの筋電位から計測して取得できる。咀嚼回数は、画像解析、筋電位加速度、距離センサーなどを用いて、顎の動き、または咀嚼時に発生する筋電位を計測することで取得できる。下顎運動能力は、顎を動かした時の筋電位で取得できる。嚥下機能としてののどの動きは、筋電位、光電センサでのどの動きを取得できる。嚥下力は、のどを動かしたときの筋電位を計測して取得できる。舌圧は、圧電センサや圧力センサの付いたプローブを舌と顎で挟んだ際の圧を計測することで取得できる。舌の血流量は、SpO光電センサの付いたプローブを舌に押し当てることで取得できる。
また、唾液のpH、緩衝能の程度は、pHセンサーが付いたプローブを備えるセンサーデバイス21を用いてユーザが該プローブを口腔内に咥えることで取得できる。唾液の分泌量や口腔や咽喉領域の乾燥状態は、静電容量センサー(インピーダンス計測)が付いたプローブを備えるセンサーデバイス21を用いてユーザが該プローブを口腔内に咥えることで取得できる。
また、口臭の主なガスの種類、濃度は、ガス・呼気センサーノズルを備えるセンサーデバイス21を用いて、ユーザが該ノズルに呼気を吹きかけることで取得できる。歯の歯間鼓形空隙の大きさ(開口面積)、歯牙表面色相、残歯数、歯茎の色相は、端に近赤外光の光吸収パターンをスペクトル解析するセンサーを備えるセンサーデバイス21をユーザが口腔内に咥えることで色相判別かつ画像解析による色相判別をして取得できる。歯茎の血流量は、SpOセンサーを備えるセンサーデバイス21をユーザが口腔内に当てることで取得できる。
また、機能・状態・ケア実態情報取得部10aがユーザのセンサ付きの端末(センサーデバイス21)から取得する、ケアの実態を把握することが可能な情報としては、歯磨き行為のパターンとして、スイッチ信号により取得される歯ブラシの日時、タイマーにより取得されるブラッシング時間、ジャイロセンサにより取得されるブラッシング部位、加速度センサにより取得されるブラッシング速度、歪みゲージや圧力センサにより取得されるブラッシング圧などが該当する。
このようなセンサーデバイス21としては、たとえば、咀嚼、嚥下、唾液分泌、舌運動に関する組織機能水準、咬合状態、摂食時における咀嚼又は嚥下行動、又は就寝時行動を把握するセンサ付きの端末、特開2017-60661号公報に記載の口腔ケアサポートシステムの歯ブラシ用アタッチメント端末、センサ付きブラキシズム(歯ぎしり、噛みしめ)抑制製品の「GrindCare(登録商標)」端末(Sunstar Suisse SA社製 関連特許;欧州特許第1610862号、米国特許第8160689号、米国特許第9149226号等)などのセンサー付き各種オーラルデバイスを用いることができる。
センサーデバイス21の構成は、たとえば、図4をに示すように、処理装置24を中心に記憶手段25、入・出力部26、画像入力部27、表示・告知部28、無線・有線通信部29を備え、入・出力部26のセンサや画像入力部27により口腔および咽頭の内外の生体情報、行動情報、ケア行動情報を入手するデバイスとすることができる。
より好ましくは、以下のような構成を備える。すなわち、スイッチをオンすることで、またはドッキングステーション23から取り出すことで、または加速度、生体センサーで動きを感知することで電源がONとなる。複数ユーザーでの使用も可能とし、個人認識用のボタン、または生体センサーによる個人認識を行う。入・出力部26のセンサーからの取得情報と共に、センサーデバイス21の状態(電池残量、使用時間、装着状態など)を、同じくユーザ端末2であるスマートフォンなどの情報端末22に対して無線・有線通信部29により近距離無線通信(ANT+、Bluetooth、ZigBee、IrDAなど)を用いて転送する。オンラインで使用する場合、センサー情報が情報端末に近距離無線通信により転送され、情報端末に歯磨き行動、歯軋り行動、心拍状態など、ユーザーが直ぐに欲しい行動情報が表示される。
また、好ましくは、オフラインでも使用が可能であり、入・出力部26のセンサから得られた情報は一時的にEEPROMなどの記憶手段25に保存される。スマートフォンなどの情報端末22または充電・保管台(ドッキングステーション23)と通信が可能となったら、データを転送する。記憶手段25の記憶容量が一定の閾値を超えた場合、それをユーザーに知らせる手段を持つ。EEPROMのデータは情報端末22に転送することで消去される。またはユーザーに告知した後、転送せずに使用した場合は消去される。オンラインで使用した場合は、EEPROM上にデータは記憶されなくてもよい。
オフラインでも使用ができることとすれば、たとえば、歯磨きの際のブラシの押し付け圧などが超過するなどした場合はユーザーにそれを知らせることが可能であり、それを実施するための演算機能(演算部)が処理装置24に備わる。また、センサーデバイス21のセット不良、情報端末未接続、故障、電池残量判定などの診断をし、それを告知する表示・告知部28が備わることも好ましい。ユーザーへの告知はアラーム、LEDの点滅、LCD・ELなどによる画像、振動など、聴覚、視覚、触覚に訴える手段で行うことができる。
センサーデバイス21または、充電・保管台(ドッキングステーション23)は、唾液などの検体をサンプリングする機能を持つことも好ましい。たとえば、ユーザーは検体をサンプリングし、ID割付された検体を検体検査を行う機関に送付する。ID割付は支援サーバ1側で行われ、情報がサンプリングを行った際に割り付けられる。
PC/スマートフォンに代表される情報端末22は、公知のものを広く採用できる。口腔および咽頭の内外の生体情報、行動情報、ケア行動情報、アドバイス情報、商品情報を表示するとともに、ユーザーの属性、全身の健康状態、行動日記などの情報をキーボード、マイクなどの入力部により行うことができる。また、備え付けのカメラ、バーコードリーダーなどで画像入力部から、顧客情報および製品情報などを画像情報にて取り込むこともできる。センサーデバイス21とインタラクティブに情報伝達することでケア行動、口腔咽頭周りの現状態などを即座に表示すると共に、支援サーバ1から、機器からの情報を元に解析、評価した結果も合わせて表示を行う。また、関連商品の紹介などを分析データと使用実態から適切に行い、ユーザーの利便性を高める事を目的とする。
また、センサーデバイス21からのセンサー取得情報と共に機器の状態(電池残量、使用時間、装着状態など)の情報入手は、近距離無線通信(ANT+、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、IrDAなど)を用いて受信することで行うことができる。オンラインで使用する場合、たとえばセンサー情報がセンサーデバイス21から近距離無線通信により転送され、歯磨き行動、歯軋り行動、心拍状態など、ユーザーが直ぐに欲しい行動情報が情報端末に表示される。歯磨き行動に対して、ブラッシング圧が高い、速度が速いなど、直ぐに告知しなければならない情報は、情報端末からセンサーデバイス21に対して、近距離無線通信を使用し転送する機能をもつようにすればよい。口腔ケア行動後に表示される分析・評価内容に関しては、Wifiなどの無線LANまたは有線LANによるインターネット接続により支援サーバ1との間でデータ送信が行われる。
また、好ましくは、ユーザーの何らかの問題で、情報端末からユーザー属性、健康状態、行動日記などの情報が入力できない場合に対応して、コールセンターへ電話発信する機能を持つ。情報端末を持たなくても、充電・保管台(ドッキングステーション)も無線LAN、有線LANによるインターネット接続機能を持ち、支援サーバ1に情報を送信することができ、その場合は、紙などによる情報提供を行うこともできる。
機能・状態・ケア実態情報取得部10aは、このようにセンサー付き端末(センサーデバイス21)からの取得に加え、さらにユーザ端末2としてのパーソナルコンピュータやスマートフィンなどの情報端末の入力手段でユーザが手動で入力した口腔および咽頭領域の機能・状態・ケア実態情報を受信することや、ユーザの口腔および咽頭領域の機能・状態・ケア実態情報を保有する機関コンピュータ3から取得してもよい。
たとえばユーザの入力により取得される口腔・咽頭領域の状態としては、歯がしみやすい、口が粘つく、口腔内が乾燥しやすい、食べ物を飲み込み難い、歯ぐきから血が出やすい、歯ぐきの色が悪い、歯並びが悪い、歯面の色が悪い、歯と歯の隙間が気になる、口臭が気になる、咀嚼し難い、噛み合わせが悪い、顎がガクガクするといった情報が該当する。また、前記ユーザの口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態・ケア実態情報を保有する機関としては、歯科医院などの医療機関や電子カルテシステムを管理する機関、ユーザの検体サンプルを分析する分析評価機関などが該当し、これら機関とあらかじめ情報の交換について提携することなどにより入手することができる。
意識・知識実態情報取得部10bが、個々のユーザの端末2又はユーザの情報を保有する機関コンピュータ3から取得する、ユーザの口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態を把握する事が可能な情報としては、たとえば、口腔(ケア)に対する悩みやステインが付着し易い、虫歯になり易い等の自覚とその対処の有無;適正なブラッシング方法、歯間部の清掃方法、口腔・咽頭ケア用具やケア製品に関する情報等の把握(理解)度合いなどの情報が該当する。ユーザの情報を保有する機関は、歯科医院などの医療機関などが該当し、これら機関とあらかじめ情報の交換について提携することなどにより入手する。
ユーザ端末2からの取得は、上述したように適宜なセンサー付き端末(センサーデバイス21)からの取得でもよいし、ユーザ端末2としてのパーソナルコンピュータやスマートフィンなどの情報端末の入力手段でユーザが手動で入力した情報を受信することなどが該当する。より具体的には、たとえば支援サーバ1の内/外でユーザへの情報提供を目的としたWebサイト(情報提供サイト)を運営(Webサーバ機能を保有)し、該情報提供サイトを通じてアクセスしたユーザがパーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報端末から入力したユーザの口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態を把握する事が可能な情報を取得することが挙げられる。
この情報提供サイトを通じてユーザに提供する情報の内容としては、後述する当該ユーザ向けの有用情報以外に、一般的な口腔・咽頭領域のケア関連情報、食生活と口腔・咽頭領域のケアとの関連性や各シンドロームと口腔・咽頭ケアとの関連性などに関する情報をコアとし、これに関連するユーザの意識・知識実態の情報を得ることで、ユーザ自身が、口腔・咽頭ケアを行うことにより健康寿命の延長が期待できる意識を芽生えさせるようにすることが好ましい。
提供する口腔・咽頭領域のケア関連情報としては、適正でない歯磨や歯ブラシなどの商品を使用した場合に生じる問題と適正な商品の選択基準や選択方法、各種オーラルケア商品に関する情報(原料情報、誤った使用方法の際に生じる問題点と正しい使用方法など)、決めた期間(たとえば1週間)における具体的な最適な口腔ケア方法、年齢や性別の違いや、妊産婦、乳幼児、要介護者により生じるオーラルトラブルとその予防や対処方法、最新のオーラル関連研究の紹介、義歯やインプラントに関する基礎知識、義歯に生じやすいトラブルとその予防方法などが挙げられる。
また、提供する食生活とケアとの関連性についての情報としては、食事の癖や偏り、嗜好品の摂取・使用などにより生じるトラブルの例とその対処方法、咀嚼の重要性についての情報と咀嚼障害を起こした場合に生じやすい問題、咀嚼障害を生じにくくする予防法、噛み合わせの重要性についての情報と、噛み合わせ障害が発生した場合に生じやすい問題などが挙げられる。その他、全身の健康と口腔衛生との関連性に関する情報も提供することが好ましい。
情報提供サイトでは、これら情報の提供と引き換えに、ユーザの意識・知識実態の情報をユーザに可能な限り意識させることなく入手する。具体的には、無料サービス一覧からユーザが選択する選択履歴から情報を取得すること、提供サービス毎に必要とする情報をユーザが入力することにより当該情報を取得することなどが行われる。商品の使用に伴うモニタリング情報の入力がある場合は、ユーザー毎のデータ保存ディレクトリを作成する。商品購入後のユーザ登録や商品アフターサービスなども行うことが好ましい。
ユーザ情報取得部10cが個々のユーザ端末2又はユーザの情報を保有する機関コンピュータ3から取得する、ユーザの一般属性としては、たとえば、性別や年齢、生年月日、身長、体重、生活地域、職種などが該当する。
同じくユーザ情報取得部10cが取得する健康状態としては、ユーザ端末2としてのセンサーデバイス21から取得する情報として、顎の状態であるコメカミ、顎などに取り付ける筋電位センサから得られる歯軋り頻度や歯軋り回数、体の状態として、専用のセンサから得られる身長、体重、体脂肪率、心電、脈波、脈拍、SpO(経皮的動脈血酸素飽和量)、ヘモグロビン濃度、体温、活動量、血圧、血糖値、骨密度など、カメラから得られる摂取Calなどが該当する。また、ユーザが手動で入力した情報をユーザ端末2から受信する情報、あるいは医療機関や健康保険や労働組合などの機関、電子カルテシステムを管理する機関などの機関コンピュータ3から取得する情報として、当該ユーザの健康診断結果情報、献血の可否および血液検査情報、摂取健康食品の種類と摂取頻度、治療中の疾病情報、アレルギーの有無と種類、服薬情報など該当する。
同じくユーザ情報取得部10cが取得する治療履歴としては、ユーザが手動で入力した情報をユーザ端末2から受信する情報、あるいは医療機関や健康保険や労働組合などの機関、電子カルテシステムを管理する機関などの機関コンピュータ3から取得する情報として、たとえば、過去の歯科検診履歴、過去の歯石除去履歴、フッ素塗布措置の有無と処理日、スケーリングやルートプレーニング措置の有無と施術日、義歯の有無および装着部位、装着開始日、インプラントの有無および施術部位、治療情報(う蝕治療、歯周病治療など)、口腔内細菌血清抗体価測定情報、咬合状態情報、ブラッシング指導の有無と実施日、特定口腔内細菌の存在状態(たとえば、免疫反応を活用した検査)、潜血の有無(たとえば、ヘモグロビンの触媒作用や免疫反応を応用した検査)、ユーザの口腔内フローラの状態、唾液中の免疫グロブリンの種類と含有量、口腔粘膜や唾液中のDNA/RNA分析、唾液中のヘパラナーゼ定量、唾液中の女性ホルモン定量、唾液中のアンモニア定量、唾液中の白血球定量、唾液中の酸化ストレスマーカーの種類と定量などの情報が該当する。
同じくユーザ情報取得部10cが取得する食生活の情報としては、ユーザ端末2としての情報端末を通じて該情報端末にユーザが入力して得られる食の情報として、たとえば通常の食事の回数、通常の食事の開始時間と食事時間などが該当する。また、この場合のユーザの情報を保有する機関としては、たとえば食品の購入や外食産業の利用についての情報を保有する機関が該当し、当該機関の機関コンピュータ3からは、顧客関係管理(CRM)システムの情報(食品商品の購買履歴、外食利用履歴の情報)などを取得できる。
同じくユーザ情報取得部10cが取得する生活習慣としては、ユーザ端末2としての情報端末を通じて該情報端末にユーザが入力して得られる情報として、たとえばライフスタイル(喫煙、飲酒、嗜好(甘いものを良く食べるなど))、日々行動ダイアリーなどが該当する。同じくユーザ情報取得部10cが取得する運動習慣の実態としては、ユーザ端末2としてのセンサーデバイスや、情報端末にユーザが入力して得られる情報として、たとえば日常的運動の種類、日常的運動の平均的運動時間などが該当する。同じくユーザ情報取得部10cが取得する就寝時行動としては、ユーザ端末2としてのセンサーデバイスや、情報端末にユーザが入力して得られる情報として、たとえば平均就寝時間や平均起床時間などが該当する。
ユーザ情報取得部10cがユーザ端末2から取得する方法は、上述の意識・知識実態情報取得部10bなどと同様、上述の適宜なセンサーデバイス21や情報端末22にユーザが入力した情報を取得する方法が該当し、上述した情報提供サイトを通じて、アクセスしたユーザがパーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報端末22から入力したユーザ情報を取得することなどが挙げられる。
また、ユーザ情報取得部10cがユーザの情報を保有する機関コンピュータ3から情報を取得する方法は、機関コンピュータ3に当該機関の担当者が情報を入力することや、当該コンピュータ3にアクセスすることにより取得することができる。ユーザの情報を保有する機関としては、歯科医院などの医療機関や電子カルテシステムを管理する機関、その他、健保、労働組合などの機関や異業種他社など、ユーザの属性を含む各種情報を保有する機関が該当し、これら機関とあらかじめ情報の交換について提携することなどにより入手する。
有用情報生成部10dは、口腔・咽頭情報記憶部11aに記憶された最新および過去の口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、ユーザ情報記憶部11bに記憶された上記ユーザ情報に基づき解析し、解析した情報を提供する時点におけるユーザの健康寿命を延長するために有用な情報を選択して生成する。解析は、たとえば多変量解析など、所定の式に基づいて行うことができる。好ましくは上記情報について過去の情報や過去に提供された有用情報を、機械学習により分析し、推測のうえ生成することも好ましい。この機械学習には、ニューラルネットワークによるディープラーニングなどの任意の手法を用いることができる。
有用情報生成部10dで生成される有用情報としては、好ましくは次の(i)~(viの情報から選択される1つ又は2つ以上の情報が含まれる。
(i) ユーザの口腔ケアの実態に関する評価情報および改善提案の情報、
(ii) 口腔・咽頭領域における生体組織の機能の水準、口腔衛生の状態、口腔疾患の罹患の有無や症状の程度が心身の健康に与えうる影響に関する一般情報、
(iii) ユーザの現状の口腔・咽頭領域の状態から考えられる将来の心身の健康に与えうるリスクやその予防・改善方法に関する情報、
(iv) ユーザの口腔・咽頭領域の機能維持や向上のためのサービスの情報、
(v) ユーザの生活習慣、食生活、運動習慣の実態の評価およびその実態から推測できる将来の心身の健康に与えるリスク、その実態の改善方法や維持・改善行動に対するサポート提案の情報、
(vi) ユーザの口腔および咽頭領域の機能や状態に悪影響を及ぼす可能性のある就寝時行動に関する情報又は改善サービスの情報。
(i)の情報としては、例えば、次のような情報が該当する。
(a) 歯ブラシの使用実態を把握できるセンサーデバイスを活用した測定データ(例えば、ブラッシング時の歯ブラシのブラシ部の動き方、ブラッシング時の歯ブラシブラシ部が歯牙等に与える応力値の変化度合いや平均値、最大値、ブラッシング時間、口腔内の各部位におけるブラッシング処理の状況、一日における歯磨き頻度など)を解析して得られる、歯磨き行動の適正度合いの評価や癖、具体的な改善提案の情報、
(b) 歯磨き時のブラッシング行動をリアルタイムに適正判断した上で必要に応じて、その度リアルタイムで提案する、改善内容や具体的方法の情報、
(c) ユーザの歯磨き行動の実態や口腔衛生状態等のデータに基づく、ユーザに最適な歯ブラシの仕様や口腔ケア商品の情報やそれらの好ましい使い方等の情報、
(d) 歯科医や口腔外科医などの専門家に対して、口腔や咽頭領域における治療や予防の措置の有効性を高める等の目的で提供する、糖尿病などの炎症系の全身疾患の罹患の有無や糖代謝異常など、口腔に影響を与え得る情報、
(e) 歯ブラシ以外の口腔ケア用具の使用の有無や使用実態を把握し得るデータを解析したり、使用している口腔ケアのケミカル商品やその使用実態を把握し得るデータの解析等して得られる、口腔衛生行動の適正度合いや具体的な改善提案などの情報
(i)の情報を、歯磨きの教育として歯ブラシ用のセンサ―デバイスと接続されたユーザの情報端末に提供する場合には、有用情報の提供の際、歯磨きの頻度、清掃部位の偏り(癖)、ブラッシング圧、清掃時間、ブラッシング方法などについて、清掃達成度などを知らせた上で、最も改善すべき事項について、具体的な改善方法を指導することが好ましい。それぞれの項目についても、マトリックス表で表示し、見たい内容を選択するとその詳細が示されるなどの表示方法が好ましい。さらに、前回からの改善度合いの改善傾向を示すことができるトレンドビューの機能を備えるものも好ましい。
(ii)の情報としては、例えば、次のような情報が該当する。
(a) う蝕や歯周病、口腔内フローラの状態などの口腔衛生のデータに基づく、罹患している可能性のある全身疾患の情報、
(b) 唾液の分泌量や口腔内の乾燥度合いの実態を把握し得るデータを解析する事により得られる、口臭や過敏歯、舌苔の発生等の口腔衛生に対するリスクや将来、摂食障害や味覚異常障害を発症するリスク、それらを遠因とする全身や精神に対する障害発生のリスクに関する情報、
(c) 外科措置の余後改善等の参考とするため、医師等の専門家に提供される、口腔疾患の罹患の有無やその程度、口腔内細菌における特定菌種の存在の有無やその存在数の水準などのデータ、
(d) 食事時やそれ以外の時の舌運動の実体、咬合力、咀嚼時の咬合圧、噛み合わせの状態、嚥下機能の水準、咀嚼時の癖などのデータを解析して得られる、将来発生し得る摂食障害のリスクやそれを遠因とする全身や精神に対する障害発生のリスクに関する情報
(iii)の情報としては、例えば、当該ユーザの口腔・咽頭領域における現在及び過去の履歴情報及びその他の情報を組み合わせて解析することにより得られる当該ユーザが現在又は将来において発生する可能性がある心身の健康に与え得る情報が該当し、具体的には、例えば、次のような情報が該当する。
(a) 口腔衛生の状態から推測される、外科手術の予後リスク、
(b) 口腔や咽頭におけるフローラの状態から推測される、全身疾患(動脈硬化症、早産、誤嚥性肺炎など)の罹患リスクや口腔衛生に対するリスク(例えば、歯周病の罹患、虫歯の発生、口臭など)、
(c) 口腔の衛生状態に影響を及ぼす可能性がある当該ユーザの全身の健康状態や情報提供時における食生活や生活習慣の指摘やその対処方法(例えば、医療機関での受診提案など)、
(d) 当該ユーザの心身に対するストレス(例えば、メンタルストレス、生体への酸化ストレスなど)の状態から推測される、口腔や咽頭領域の健康や疾患治療効果に対するリスク、
(e) 咀嚼の癖、咬合状態、咀嚼能力、嚥下機能の程度、食事中における咀嚼回数や咀嚼力などの口腔や咽頭領域における生体機能の情報提供時における当該ユーザの情報等から推測される、未来において当該ユーザが抱える可能性のあるQOLの低下をもたらす事象(例えば、摂食能力の低下、栄養摂取不良、認知力の低下、摂食可能な食事の多様性欠如、誤嚥性肺炎リスクの発生など)
(iv)の情報としては、例えば、ユーザの日常における口腔や咽頭領域の機能(具体的には、咀嚼力、開口能力、嚥下能力、唾液分泌能力、噛み合わせ、舌運動能力など)の実態を定常的若しくは断続的なデータ測定により把握することにより得られる、現時点における機能の水準や機能水準の維持や向上を目的とした具体的なトレーニング方法や機器・器具、機能補助を目的としたケア商品や器具などの情報が該当する。
(v)の情報としては、例えば、次のような情報が該当する。
(a) ユーザの現在や過去の生活習慣や食生活、運動習慣に関するデータを解析する事により得られる、現在や将来における口腔や咽頭領域における生体組織の機能水準や衛生状態の現在又は将来のリスク情報、
(b) 前記生体組織の機能水準や衛生状態の維持や改善に役立つ情報、
(c) 前記生体組織の機能水準や衛生状態の維持や改善を目的としたユーザ行動を着手する動機付け及び着実な効果を得るためのシステム等の提供などのサポート提案
ここにおいて生活習慣とは、例えば睡眠時間や睡眠の質、喫煙の有無や喫煙歴、喫煙頻度、冷暖房などの家庭内環境、フローリング、畳などの床材や壁材、建築様式(木造家屋、軽量鉄骨家屋、鉄骨ビルなど)等の住居情報、起床・就寝時刻などが挙げられ、食生活とは、例えば食事の回数や食事の時刻、食事量(摂取カロリーも含む)、メニューの多様性の程度、栄養バランス、食事の硬度、間食の有無や頻度、時刻、糖質分・繊維分の摂取量、外食の有無や頻度、などが挙げられる。運動習慣とは、例えば習慣にしている運動の有無、運動強度、運動している総時間、運動する時刻、運動頻度、運動する仲間の有無などが挙げられる。
(vi)の情報としては、例えば、次のような情報が該当する。
(a) 歯軋りの有無や頻度、噛み合わせ部位、咬合圧力などの歯軋りの実態;口呼吸の有無や頻度、累積時間などの呼吸方法の実態;就寝時の唾液分泌量の推移;口腔内や咽頭部位における湿潤(又は乾燥)の程度の推移などの就寝時の行動と、該行動が口腔や咽頭領域における生体組織の機能や口腔・咽頭の衛生状態に与えうる影響とに関する情報、
(b) 前記就寝時の行動を把握しうるデータを解析することで得られる、現在又は将来発生する可能性のあるリスクに関する情報、
(c) 口腔や咽頭領域に何等かの悪影響を与える可能性がある就寝時の行動を改善するための一般情報、
(d) ユーザの生活習慣や食生活、運動習慣、口腔や咽頭領域におけるユーザの状態(例えば、義歯装着の有無や部位、口腔や咽頭部位における疾病罹患状態や衛生状態)等のユーザの固有の情報を併せて解析して得られる、ユーザに適合した就寝時の行動の改善方法を提案する情報
情報送信部10eは、有用情報生成部10dで生成された上記有用情報を当該ユーザのセンサーデバイス21や情報端末22などのユーザ端末2に送信する。ここで、提携先の各種機関の機関コンピュータ3にも、前記有用情報のうち、すべて又は一部の情報を送信してもよい。ユーザ端末2に送信する上記有用情報は、Webサイトなどを通じて、歯科や医科の医師、家族など予めユーザが指定した第三者にも閲覧もしくは共有することができることが好ましい。また、日記機能やユーザ間のメッセージ機能、コミュニティ作成機能などSNSによる情報シェアサービスを提供することも好ましい。
図5は、有用情報生成部10dによる有用情報の生成と情報送信部10eによる有用情報のユーザ端末2への送信の一連の処理の例を示すフロー図である。有用情報生成部10dは、たとえば、有用情報として提供する各種情報の項目に応じて処理に用いる評価式を決定し(S101)、口腔・咽頭情報記憶部11aに記憶されている当該ユーザの最新および過去の口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を抽出する(S102)とともに、ユーザ情報記憶部11bに記憶されているユーザ情報を抽出し(S103)、これら情報に基づき上記決定した評価式で演算処理することで推測、判定処理を行い(S104)、結果、選択された有用情報を有用情報記憶部11cに記憶する(S105)とともに、情報送信部10eが有用情報をユーザ端末2に送信する(S106)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
1 支援サーバ
2 ユーザ端末
3 機関コンピュータ
10 処理装置
10a 機能・状態・ケア実態情報取得部
10b 意識・知識実態情報取得部
10c ユーザ情報取得部
10d 有用情報生成部
10e 情報送信部
11 記憶手段
11a 口腔・咽頭情報記憶部
11b ユーザ情報記憶部
11c 有用情報記憶部
12 通信制御部
21 センサーデバイス
22 情報端末
23 ドッキングステーション
24 処理装置
25 記憶手段
26 入・出力部
27 画像入力部
28 表示・告知部
29 無線・有線通信部
N ネットワーク

Claims (2)

  1. 口腔および咽頭領域についての生体組織機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、ユーザ自身の全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報に基づき解析し、個々のユーザ毎に対し解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報やサービスをネットワークを通じてユーザの端末に提供する支援サーバを有した健康寿命延長の支援システムであって、
    支援サーバが、
    個々のユーザのセンサ付きの端末から、ネットワークを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態およびケアの実態を把握することが可能な情報であって前記センサにより日常的に入手される時系列的に連続的若しくは断続的な情報を取得する機能・状態・ケア実態情報取得部と、
    個々のユーザの端末又はユーザの情報を保有する機関のコンピュータから、ネットワークを通じて、ユーザの口腔および咽頭領域に対する意識・知識実態を把握する事が可能な情報を取得する意識・知識実態情報取得部と、
    個々のユーザの端末又はユーザの情報を保有する機関のコンピュータから、ネットワークを通じて、ユーザの全身の健康状態、治療履歴、食生活や生活習慣、運動習慣の実態、就寝時行動および心理状態から選択される1又は2以上のユーザ情報を取得するユーザ情報取得部と、
    取得した前記口腔および咽頭領域における日常の生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を記憶する、口腔・咽頭情報記憶部と、
    取得した前記ユーザ情報を記憶する、ユーザ情報記憶部と、
    最新および過去の口腔および咽頭領域についての生体組織の機能や健康の状態、ケアの実態および意識・知識実態を把握する事が可能な情報を、前記ユーザ情報に基づき解析し、解析した情報を提供する時点において、ユーザの健康寿命を延長するために有用な情報を生成する有用情報生成部と、
    この生成された有用情報を、ネットワークを通じて、ユーザ端末に送信して提供する、情報送信部と、
    を備えた健康寿命延長の支援システム。
  2. 前記有用情報が、下記(i)~(vi)の情報から選択される1つ又は2つ以上の情報を含む、請求項1記載の健康寿命延長の支援システム。
    (i) ユーザの口腔ケアの実態に関する評価情報および改善提案の情報、
    (ii) 口腔・咽頭領域における生体組織の機能の水準、口腔衛生の状態、口腔疾患の罹患の有無や症状の程度が心身の健康に与えうる影響に関する一般情報、
    (iii) ユーザの現状の口腔・咽頭領域の状態から考えられる将来の心身の健康に与えうるリスクやその予防・改善方法に関する情報、
    (iv) ユーザの口腔・咽頭領域の機能維持や向上のためのサービスの情報、
    (v) ユーザの生活習慣、食生活、運動習慣の実態の評価およびその実態から推測できる将来の心身の健康に与えるリスク、実態の改善方法や維持・改善行動に対するサポート提案の情報、
    (vi) ユーザの口腔および咽頭領域の機能や状態に悪影響を及ぼす可能性のある就寝時行動に関する情報又は改善サービスの情報。
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