JP7115364B2 - fuel cell system - Google Patents
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Description
本発明は、燃料電池システムに関する。 The present invention relates to fuel cell systems.
従来、2つのサブシステムを備える燃料電池システムが知られている。このような燃料電池システムには、各サブシステムに含まれる燃料電池の発電によって電力の要求に応じるものがある(特許文献1参照)。 Conventionally, a fuel cell system having two subsystems is known. Among such fuel cell systems, there is a fuel cell system that responds to the demand for electric power by generating power from fuel cells included in each subsystem (see Patent Document 1).
このような燃料電池システムに対して電力が要求されているときに、一方の燃料電池が高温であるためにその燃料電池に対して出力制限を行う場合、出力制限された分の電力を他方の燃料電池が補って発電することが考えられる。しかし、出力制限された分の電力を他方の燃料電池が補う発電状態が継続すると、他方の燃料電池も高温となり、その燃料電池に対しても出力制限が行われることにより、電力の要求に対応できなくなる虞がある。このような問題を解決するために、2つのサブシステムを備える燃料電池システムにおいて、一方の燃料電池に対して出力制限が行われるときに、他方の燃料電池に対しても出力制限が行われる可能性を低減できる技術が望まれている。 When power is required for such a fuel cell system, if the output of one of the fuel cells is restricted because the temperature of the fuel cell is high, the power for which the output is restricted is supplied to the other fuel cell. It is conceivable that the fuel cell will supplement and generate power. However, if the power generation state in which the other fuel cell compensates for the limited output power continues, the temperature of the other fuel cell will also rise, and the output of that fuel cell will also be limited to meet the demand for power. There is a risk that it will not be possible. In order to solve such a problem, in a fuel cell system having two subsystems, when the output of one fuel cell is restricted, the output of the other fuel cell may also be restricted. A technology capable of reducing the resistance is desired.
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。 The present invention has been made to solve the above problems, and can be implemented as the following modes.
(1)本発明の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、燃料電池システムであって、反応ガスを用いて発電する第1燃料電池と、前記第1燃料電池の温度を検知する第1温度検知部と、を含む第1サブシステムと、反応ガスを用いて発電する第2燃料電池と、前記第2燃料電池の温度を検知する第2温度検知部と、前記第2燃料電池を冷却する冷媒循環系と、を含む第2サブシステムと、前記第1サブシステムおよび前記第2サブシステムを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第1燃料電池および前記第2燃料電池が発電している状態において前記第1温度検知部によって検知される前記第1燃料電池の温度が設定温度以上となるとき、前記第2燃料電池の温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で前記冷媒循環系に前記第2燃料電池を冷却させ、前記第1燃料電池および前記第2燃料電池が発電している状態において前記第1燃料電池の温度が前記設定温度以上の温度として設定される閾値温度以上となるとき、前記第1燃料電池に対して出力制限を行うとともに、前記出力制限された分の電力を前記第2燃料電池に出力させる。このような形態とすれば、出力する電力の増加に伴う第2燃料電池の高温化を見越して、第2燃料電池の温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で冷媒循環系に第2燃料電池を予め冷却させることから、第2燃料電池の高温化を防止することができる。よって、出力する電力の増加に伴う第2燃料電池の高温化によって第2燃料電池に対して出力制限が行われる可能性を低減できる。 (1) According to one aspect of the present invention, a fuel cell system is provided. This fuel cell system is a fuel cell system, and includes a first subsystem that includes a first fuel cell that generates electricity using a reaction gas, and a first temperature detection unit that detects the temperature of the first fuel cell. a second subsystem including a second fuel cell that generates electricity using a reaction gas, a second temperature detection section that detects the temperature of the second fuel cell, and a coolant circulation system that cools the second fuel cell; and a control unit that controls the first subsystem and the second subsystem, wherein the control unit controls the first temperature when the first fuel cell and the second fuel cell are generating power. When the temperature of the first fuel cell detected by the detector reaches or exceeds the set temperature, the second fuel cell is supplied to the refrigerant circulation system with a cooling capacity higher than the cooling capacity determined based on the temperature of the second fuel cell. is cooled, and when the temperature of the first fuel cell becomes equal to or higher than a threshold temperature set as a temperature equal to or higher than the set temperature in a state where the first fuel cell and the second fuel cell are generating power, the first The output of the fuel cell is limited, and the second fuel cell is caused to output the electric power for which the output is limited. With this configuration, in anticipation of an increase in the temperature of the second fuel cell that accompanies an increase in output power, the second fuel cell is cooled with a cooling capacity higher than the cooling capacity determined based on the temperature of the second fuel cell. Since the fuel cell is cooled in advance, it is possible to prevent the temperature of the second fuel cell from rising. Therefore, it is possible to reduce the possibility that the output of the second fuel cell will be restricted due to an increase in the temperature of the second fuel cell due to an increase in output power.
本発明は、燃料電池システムに限るものではなく、例えば、電力を動力源とする車両および船舶などに搭載される燃料電池システム、車両そのもの、船舶そのものなどの種々の形態に適用することも可能である。また、本発明は、前述の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において様々な形態で実施し得ることは勿論である。 The present invention is not limited to fuel cell systems, but can be applied to various forms such as fuel cell systems mounted on vehicles and ships using electric power as a power source, vehicles themselves, and ships themselves. be. Moreover, the present invention is not limited to the above-described forms, and can of course be embodied in various forms without departing from the gist of the present invention.
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態に係る燃料電池システム10の概略図である。燃料電池システム10は、第1サブシステム10Aと第2サブシステム10Bとを備え、燃料ガス(アノードガス)と酸化剤ガス(カソードガス)との反応によって発電する。2つのサブシステム10A,10Bは、互いに同様の構成を有し、通常の運転状態において、互いに同期された状態で運転されている。燃料電池システム10は、例えば、燃料電池バス等の大型車両(大型自動車)に搭載され、駆動用モータや各種補機を動作させる発電装置として用いられる。本実施形態において、燃料電池システム10は、燃料電池バスである燃料電池車両に搭載されている。なお、燃料電池システム10は、大型自動車に限らず、中型自動車や普通自動車等の大型自動車以外の自動車に搭載されてもよい。なお、燃料電池車両は、燃料電池システム10に加えて、燃料電池システム10によって発電された電力を蓄え、蓄えた電力を用いて駆動用モータや各種補機を動作させる二次電池(図示しない)を備える。
A. First embodiment:
FIG. 1 is a schematic diagram of a
2つのサブシステム10A,10Bはそれぞれ、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bと、燃料ガス貯蔵系200A,200Bと、燃料ガス供給系300A,300Bと、酸化剤ガス給排系400A,400Bと、第1冷媒循環系500A,第2冷媒循環系500Bと、制御部600A,600Bと、を備える。第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bは、燃料電池単セル(図示しない)が複数積層されたスタック構造を有する。本実施形態において、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bを構成する燃料電池単セルは、酸素と水素の電気化学反応によって発電する固体高分子型の燃料電池である。
The two
各燃料ガス貯蔵系200A,200Bは、高圧タンク210A,210Bと、シャットバルブ222A,222Bと、供給分岐流路230A,230Bと、供給側接続マニホールド240A,240Bと、充填分岐流路250A,250Bと、充填側接続マニホールド260A,260Bと、充填流路270A,270Bと、を備える。
Each fuel
高圧タンク210A,210Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bへと供給する燃料ガスを貯蔵するためのタンクである。高圧タンク210A,210Bは、各サブシステム10A,10Bに5本ずつ備えられ、燃料電池システム10全体で合計10本備えられている。高圧タンク210Aは、供給分岐流路230A,230B及び充填分岐流路250A,250Bに連通状態で接続されている。
The
供給分岐流路230A,230Bは、それぞれの高圧タンク210A,210Bと燃料ガス供給系300A,300Bとを接続する流路である。各供給分岐流路230A,230Bには、開閉によって高圧タンク210A,210Bと燃料ガス供給系300A,300Bとを連通又は非連通にするシャットバルブ222A,222Bが配置されている。供給分岐流路230A,230Bと燃料ガス供給系300A,300Bとは、供給側接続マニホールド240A,240Bを介して接続されている。高圧タンク210A,210Bから供給分岐流路230A,230Bへと流入した燃料ガスは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bへと供給される。供給側接続マニホールド240A,240Bには、圧力センサ242A,242Bが設けられている。圧力センサ242A,242Bは、燃料ガスの供給圧力を検出する。
The supply
充填分岐流路250A,250Bは、それぞれの高圧タンク210A,210Bと充填流路270A,270Bとを連通状態で接続する流路である。充填分岐流路250A,250Bと充填流路270A,270Bとは、充填側接続マニホールド260A,260Bを介して接続されている。第1サブシステム10Aに備えられた充填流路270Aと、第2サブシステム10Bに備えられた充填流路270Bとは、流路が合流するように接続されている。充填流路270A,270Bのうち高圧タンク210A,210Bと接続された側の端部とは逆側の端部には、水素ステーション等の燃料ガス充填装置と接続し燃料ガスの充填を受けるためのレセプタクル280が取り付けられている。レセプタクル280側から充填される燃料ガスは、充填流路270A,270Bと、充填分岐流路250A,250Bと、を通って高圧タンク210A,210Bへと充填される。充填側接続マニホールド260A,260Bには、燃料ガスの充填圧力を検出するための圧力センサ262A,262Bが設けられている。
The
燃料ガス供給系300A,300Bは、主流路310A,310Bと、燃料ガス循環流路360A,360Bと、燃料ガス排出流路390A,390Bと、を備える。燃料ガス供給系300A,300Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bへの燃料ガスの供給と、供給された燃料ガスの循環や外部への排出を行う。
The fuel
主流路310A,310Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bへと供給される燃料ガスを流通させる流路である。主流路310A,310Bには、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとが配置されている。レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとは、それぞれ燃料ガスに付与される圧力を調整するための弁系である。主流路310A,310Bには、圧力センサ330A,330B、350A,350Bが配置されている。圧力センサ330A,330Bは、レギュレータ320A,320Bとインジェクタ340A,340Bとの間に配置され、レギュレータ320A,320Bによって減圧された燃料ガスに付与されている圧力を検出する。圧力センサ350A,350Bは、インジェクタ340A,340Bと第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bとの間に配置され、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに供給される燃料ガスに付与される圧力を検出する。圧力センサ350A,350Bは、燃料電池システム10の燃料ガス供給系300A,300Bにおける異常を検出するための検出部として機能する。第1サブシステム10Aに備えられた主流路310Aと、第2サブシステム10Bに備えられた主流路310Bと、は、レギュレータ320A,320Bの上流側で、接続流路312によって連通状態に接続されている。以上のように説明した、供給分岐流路230A,230Bと供給側接続マニホールド240A,240Bと主流路310A,310Bとは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bと高圧タンク210A,210Bとを連通させる燃料ガス供給流路を形成する。
The
燃料ガス循環流路360A,360Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに供給された燃料ガスのうち未反応の燃料ガスを回収し、再び主流路310A,310Bへと流入させる流路である。燃料ガス循環流路360A,360Bには、燃料ガスを圧送するためのポンプ380A,380Bが配置されている。燃料ガス循環流路360A,360Bには、燃料ガスに含まれる液水を分離するための気液分離器370A,370Bが配置されている。気液分離器370A,370Bによって分離された液水は、開閉弁375A,375Bが開弁されることによって、燃料ガスとともに燃料ガス排出流路390A,390Bとマフラー470A,470Bを通って外部へと排出される。
The fuel
酸化剤ガス給排系400A,400Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに酸化剤ガスである空気を供給すると共に、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bから排出される酸化剤ガスを外部に排出する機能を有する。酸化剤ガス給排系400A,400Bは、酸化剤ガス供給流路410A,410Bと、酸化剤ガス排出流路420A,420Bと、バイパス流路430A,430Bと、を備える。酸化剤ガス供給流路410A,410Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに接続された流路であり、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに供給される酸化剤ガスを流通させる。酸化剤ガス排出流路420A,420Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに接続された流路であり、酸化剤ガスを外部に排出する。バイパス流路430A,430Bは、酸化剤ガス供給流路410A,410Bと酸化剤ガス排出流路420A,420Bとを接続する流路であり、酸化剤ガス供給流路410A,410B内を流通する燃料ガスを第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bを介することなく酸化剤ガス排出流路420A,420Bに流入させる。酸化剤ガス供給流路410A,410Bには、酸化剤ガスを圧送するエアコンプレッサ440A,440Bと、バイパス流路430A,430Bへの酸化剤ガスの流入量を調節する三方弁450A,450Bが配置されている。酸化剤ガス排出流路420A,420Bには、第1燃料電池100A,第2燃料電池100B内を流通する酸化剤ガスの圧力を調整するための調圧弁460A,460Bが配置されている。酸化剤ガス排出流路420A,420Bは、燃料ガス排出流路390A,390Bと合流する。酸化剤ガス排出流路420A,420B内を流通する酸化剤ガスは、マフラー470A,470Bを通って外部に排出される。
The oxidant gas supply/
第1冷媒循環系500A,第2冷媒循環系500Bは、冷媒(例えば水)を流通させることによって、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bを冷却する。第1冷媒循環系500A,第2冷媒循環系500Bは、通常、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力で第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bを冷却する。第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力とは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bの温度に対応して決定される冷却能力のことである。
The first
第1冷媒循環系500A,第2冷媒循環系500Bは、冷媒を冷却するラジエータ510A,510Bと、冷媒供給流路520A,520Bと、冷媒回収流路530A,530Bと、冷媒バイパス流路540A,540Bと、を備える。冷媒供給流路520A,520Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに接続されている。冷媒供給流路520A,520Bには、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに供給する冷媒が流通する。冷媒供給流路520A,520Bには、冷媒を第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bへと送り出す冷媒ポンプ550A,550Bが配置されている。冷媒回収流路530A,530Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bに接続され、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bから排出された冷媒を回収する。冷媒回収流路530A,530Bによって回収された冷媒は、冷媒バイパス流路540A,540B又はラジエータ510A,510Bを通って、冷媒供給流路520A,520Bへと移動する。冷媒回収流路530A,530Bと冷媒バイパス流路540A,540Bとの接続部には、冷媒バイパス流路540A,540Bへと流入する冷媒の量を調整する三方弁560A,560Bが配置されている。
The first
また、冷媒回収流路530A,530Bのうち三方弁560A,560Bが配置された位置から第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bの側には、温度検知部570A,570Bが配置されている。温度検知部570A,570Bは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bから排出された冷媒の温度を検知する。この温度は、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bの温度とみなされる。
Further,
制御部600Aは、第1サブシステム10Aを構成する各機器を制御する。制御部600Bは、第2サブシステム10Bを構成する各機器を制御する。本実施形態において、制御部600Aは、制御部600Aおよび制御部600Bによる各機器の制御を統合する統合制御部としての機能を有する。
The
制御部600Aは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが発電している状態において、温度検知部570Aによって検知される第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上となるとき、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で第2冷媒循環系500Bに第2燃料電池100Bを冷却させる。例えば、第2燃料電池100Bの温度が100℃である場合に対応する冷却能力が冷却能力C1である場合、温度が100℃である第2燃料電池100Bは、通常、冷却能力C1で冷却される。しかし、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上となるときには、温度が100℃である第2燃料電池100Bは、冷却能力C1よりも高い冷却能力C2で冷却されるということである。第2冷媒循環系500Bは、冷媒ポンプ550Bおよびラジエータ510Bの電動ファンの回転数を増大させることによって、冷却能力を高くする。制御部600Aは、制御部600Bを介して、第2冷媒循環系500Bを制御する。
When the temperature of the
また、制御部600Aは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが発電している状態において、温度検知部570Aによって検知される第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上の温度として設定される閾値温度tT以上となるとき、第1燃料電池100Aに対して出力制限を行うとともに、出力制限された分の電力を第2燃料電池100Bに出力させる。制御部600Aは、制御部600Bを介して、第2サブシステム10Bを制御する。本実施形態では、制御部600Aは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが出力する電圧を調整することによって、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが出力する電力を増減させる。他の実施形態では、制御部600Aは、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが出力する電流を調整することによって、第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bが出力する電力を増減させてもよい。
Further, the
第1燃料電池100A,第2燃料電池100Bを構成するセルの劣化は、セルの温度が高くなるにつれて進行しやすい。本実施形態では、実験的に確認されるセルの温度とセルの劣化の進行具合との関係に基づいて、セルの劣化の進行具合が許容される程度の上限の温度が、閾値温度tTとして設定される。したがって、第1燃料電池100Aの温度が閾値温度tT以上となるときとは、第1燃料電池100Aを構成するセルの劣化の進行具合が許容される程度の温度を超えるときである。また、本実施形態では、閾値温度tTになることが予測され得る温度であって閾値温度tT以下の温度が、設定温度tPとして設定される。したがって、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上となるときとは、第1燃料電池100Aの温度が将来的に閾値温度tTとなることが予測され得る程度の温度を超えるときである。
Deterioration of the cells constituting the
図2は、制御部600Aが実行する予測冷却処理を示すフローである。予測冷却処理は、第1燃料電池100Aが高温になったことを契機に第1燃料電池100Aに対して出力制限が行われることによって第2燃料電池100Bの出力が増加する状況を予測して、予め第2燃料電池100Bを冷却する第2冷媒循環系500Bの冷却能力を高くするための処理である。予測冷却処理は、燃料電池システム10が搭載された車両に備えられたイグニッションスイッチがオンにされているときに繰り返し実行される。
FIG. 2 is a flow showing predictive cooling processing executed by
予測冷却処理が開始されると、制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上であるか否かを判定する(ステップS110)。
When the predictive cooling process is started, the
制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上ではないと判定する場合には(ステップS110:NO)、予測冷却処理を終了する。制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上であると判定する場合には(ステップS110:YES)、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で第2冷媒循環系500Bに第2燃料電池100Bを冷却させる(ステップS120)。通常よりも高い冷却能力で第2冷媒循環系500Bに第2燃料電池100Bを冷却させたのち(ステップS120)、制御部600Aは、予測冷却処理を終了する。本実施形態では、第2冷媒循環系500Bは、通常よりも高い冷却能力で第2燃料電池100Bを冷却するようになってから、一定時間経過したのちに、冷却能力を通常の冷却能力に戻す。ここでいう通常の冷却能力とは、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力のことである。
When the
図3は、制御部600Aが実行する出力制限処理を示すフローである。出力制限処理は、第1燃料電池100Aの温度に基づいて出力制限を行うか否かを判定する処理である。出力制限処理は、予測冷却処理と同様、燃料電池システム10が搭載された車両に備えられたイグニッションスイッチがオンにされているときに繰り返し実行される。
FIG. 3 is a flow showing output restriction processing executed by
出力制限処理が開始されると、制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が閾値温度tT以上であるか否かを判定する(ステップS210)。
When the output limiting process is started, the
制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が閾値温度tT以上ではないと判定する場合には(ステップS210:NO)、出力制限処理を終了する。制御部600Aは、第1燃料電池100Aの温度が閾値温度tT以上であると判定する場合には(ステップS210:YES)、第1燃料電池100Aが出力する電力に対して出力制限を行うとともに、出力制限された分の電力を第2燃料電池100Bに出力させる(ステップS220)。すなわち、第2燃料電池100Bの出力を増加させる。第1燃料電池100Aの出力制限および第2燃料電池100Bの出力増加を行わせたのち(ステップS220)、制御部600Aは、出力制限処理を終了する。
When the
本実施形態では、設定温度tPと閾値温度tTとは、同じ値として設定される。したがって、第1燃料電池100Aの温度が設定温度tP以上となるときは、第1燃料電池100Aの温度が閾値温度tT以上となるときでもある。このとき、制御部600Aは、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で第2冷媒循環系500Bに第2燃料電池100Bを冷却させつつ、第1燃料電池100Aが出力する電力に対して出力制限を行うとともに、出力制限された分の電力を第2燃料電池100Bに出力させる。
In this embodiment, the set temperature tP and the threshold temperature tT are set as the same value. Therefore, when the temperature of the
図4は、燃料電池システム10が搭載された車両において、各パラメータの時系列変化を例示したタイミングチャートである。図4には、各パラメータとして、燃料電池システム10が搭載された車両の車速Vと、第1燃料電池100Aの温度tと、第1燃料電池100Aの出力電力wと、第2燃料電池100Bの温度Tと、第2燃料電池100Bの出力電力Wと、の時系列変化が示されている。なお、図4では、燃料電池システム10が搭載された車両の運転手から要求される車速は一定であるとともに、該車両が走行する路面は平坦であるものと仮定して説明を行う。
FIG. 4 is a timing chart illustrating chronological changes in each parameter in a vehicle equipped with the
図4のうち、車速Vにおける実線CL1は、本実施形態の燃料電池システム10を搭載した車両の車速の変化を示している。図4のうち、第2燃料電池100Bの温度Tにおける実線CL2は、本実施形態の燃料電池システム10における第2燃料電池100Bの温度の変化を示している。図4のうち、第2燃料電池100Bの出力電力Wにおける実線CL3は、本実施形態の燃料電池システム10における第2燃料電池100Bの出力電力の変化を示している。
In FIG. 4, the solid line CL1 at the vehicle speed V indicates changes in the vehicle speed of the vehicle equipped with the
図4のうち、車速Vにおける一点鎖線DL1は、比較例の燃料電池システムを搭載した車両の車速の変化を示している。図4のうち、第2燃料電池の温度Tにおける一点鎖線DL2は、比較例の燃料電池システムにおける第2燃料電池の温度の変化を示している。図4のうち、第2燃料電池の出力電力Wにおける一点鎖線DL3は、比較例の燃料電池システムにおける第2燃料電池の出力電力の変化を示している。なお、図4において、一点鎖線DL1、一点鎖線DL2および一点鎖線DL3が、それぞれ実線CL1、実線CL2および実線CL3から分岐する以前の部分は、実線CL1、実線CL2および実線CL3に重なっている。 In FIG. 4, the dashed-dotted line DL1 at the vehicle speed V indicates changes in the vehicle speed of the vehicle equipped with the fuel cell system of the comparative example. In FIG. 4, the dashed-dotted line DL2 for the temperature T of the second fuel cell indicates changes in the temperature of the second fuel cell in the fuel cell system of the comparative example. In FIG. 4, the dashed-dotted line DL3 for the output power W of the second fuel cell indicates changes in the output power of the second fuel cell in the fuel cell system of the comparative example. In FIG. 4, portions of the dashed-dotted lines DL1, DL2, and DL3 before branching from the solid lines CL1, CL2, and CL3 respectively overlap the solid lines CL1, CL2, and CL3.
説明の便宜上、本実施形態の燃料電池システム10を搭載した車両について先に説明する。タイミングt0からタイミングt1までの間において、車速Vは、速度VHである。このとき、第1燃料電池100Aは電力wHを出力し、第2燃料電池100Bは、電力WMを出力している。第1燃料電池100Aが電力wHの出力を継続することによって、第1燃料電池100Aの温度は上昇する。タイミングt0からタイミングt1までの間において、第2冷媒循環系500Bは、第2燃料電池100Bの温度Tを温度TMに維持することができるが、第1冷媒循環系500Aは、第1燃料電池100Aの温度tを温度tLに維持することができないために、このような温度上昇が発生する。
For convenience of explanation, a vehicle equipped with the
タイミングt1において、第1燃料電池100Aの温度tは、設定温度tPとなる。タイミングt1において、第2冷媒循環系500Bは、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力での第2燃料電池100Bの冷却を開始する(図2のS120参照)。
At timing t1, the temperature t of the
本実施形態では、閾値温度tTは、設定温度tPと同じ値に設定されていることから、タイミングt1において、第1燃料電池100Aの温度tは、閾値温度tTとなるともいえる。したがって、タイミングt1において、第1燃料電池100Aの出力制限および第2燃料電池100Bの出力増加が開始される(図3のS220参照)。
In this embodiment, the threshold temperature tT is set to the same value as the set temperature tP, so it can be said that the temperature t of the
タイミングt1からタイミングt2までの間において、第1燃料電池100Aの出力電力wは、第1燃料電池100Aの出力が制限されたことによって、電力wHから電力wLに減少する(図3のS220参照)。また、タイミングt1からタイミングt2までの間において、第2燃料電池100Bの出力電力Wは、第2燃料電池100Bの出力が増加されたことによって、電力WMから電力WHに増加する(図3のS220参照)。
Between timing t1 and timing t2, the output power w of the
タイミングt0からタイミングt1までの間において第1燃料電池100Aおよび第2燃料電池100Bから出力されていた電力の合計である電力wHと電力WMとの和と、タイミングt2において第1燃料電池100Aおよび第2燃料電池100Bから出力される電力の合計である電力wLと電力WHとの和とは、同じである。したがって、タイミングt1からタイミングt2までの間において、車速Vは、タイミングt0からタイミングt1までの間と同様に、速度VHから変化しない。
The sum of the power wH, which is the total power output from the
タイミングt1からタイミングt3までの間において、第1燃料電池100Aの温度は、第1燃料電池100Aの出力が制限されたことによって、設定温度tPから温度tLまで減少する。また、タイミングt1からタイミングt4までの間において、第2燃料電池100Bの温度Tは、実線CL2で示されるように、温度TMから温度TLまで減少する。第2燃料電池100Bの出力電力Wが増加されたにも関わらず、温度TMが上昇せずに温度TLまで下がっているのは、タイミングt1において、第2冷媒循環系500Bが、第2燃料電池100Bの温度Tに基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力での第2燃料電池100Bの冷却を開始したからである(図2のS120参照)。
During the period from timing t1 to timing t3, the temperature of the
タイミングt2以降、第1燃料電池100Aは、電力wLを継続して出力する。また、タイミングt2以降、第2燃料電池100Bは、実線CL3で示されるように、電力WHを継続して出力できる。したがって、第1燃料電池100Aの出力制限および第2燃料電池100Bの出力増加が開始されるタイミングt1の前後において、第1燃料電池100Aおよび第2燃料電池100Bから出力される電力の合計は変わらないことから、車速は、速度VHから変化しない。
After timing t2, the
次に、比較例の燃料電池システムが搭載された車両について説明する。比較例の燃料電池システムを、以下、比較例と呼ぶ。比較例は、出力制限処理のみを実行し、予測冷却処理を実行しない点を除き、第1実施形態の燃料電池システムの構成と同じである。 Next, a vehicle equipped with a fuel cell system of a comparative example will be described. The fuel cell system of the comparative example is hereinafter referred to as a comparative example. The comparative example has the same configuration as the fuel cell system of the first embodiment, except that only the output limiting process is executed and the predictive cooling process is not executed.
タイミングt1において、比較例の第1燃料電池の温度tは、設定温度tPとなる。しかし、第1実施形態の燃料電池システム10とは異なり、比較例では、タイミングt1において、予測冷却処理は実行されない。
At timing t1, the temperature t of the first fuel cell of the comparative example reaches the set temperature tP. However, unlike the
比較例においても、閾値温度tTは、設定温度tPと同じ値に設定されていることから、タイミングt1において、比較例の第1燃料電池の温度tは、閾値温度tTとなるともいえる。したがって、タイミングt1において、第1燃料電池の出力制限および第2燃料電池の出力増加が開始される(図3のS220参照)。 Also in the comparative example, the threshold temperature tT is set to the same value as the set temperature tP, so it can be said that the temperature t of the first fuel cell in the comparative example becomes the threshold temperature tT at timing t1. Therefore, at timing t1, output restriction of the first fuel cell and increase of output of the second fuel cell are started (see S220 in FIG. 3).
タイミングt1からタイミングt2までの間において、比較例の第1燃料電池の出力電力wは、第1燃料電池の出力が制限されたことによって、電力wHから電力wLに減少する。また、タイミングt1からタイミングt2までの間において、比較例の第2燃料電池の出力電力Wは、第2燃料電池の出力が増加されたことによって、電力WMから電力WHに増加する。 Between timing t1 and timing t2, the output power w of the first fuel cell of the comparative example is reduced from power wH to power wL due to the output of the first fuel cell being restricted. Also, during the period from timing t1 to timing t2, the output power W of the second fuel cell of the comparative example increases from power WM to power WH due to the increased output of the second fuel cell.
タイミングt1からタイミングt3までの間において、比較例の第1燃料電池の温度tは、比較例の第1燃料電池の出力電力wが制限されたことによって、設定温度tPから温度tLまで減少する。ここで、タイミングt1からタイミングt5までの間において、比較例の第2燃料電池の温度Tは、一点鎖線DL2で示されるように、温度TMから温度THまで上昇する。比較例の第2燃料電池の出力電力Wが増加することに伴って、比較例の第2燃料電池の温度Tに基づいて定まる冷媒循環系の冷却能力も高くなるが、出力増加による比較例の第2燃料電池の温度上昇に対して、冷媒循環系による冷却が間に合わないことによって、温度TMから温度THへの上昇が発生する。 During the period from timing t1 to timing t3, the temperature t of the first fuel cell of the comparative example decreases from the set temperature tP to the temperature tL due to the restriction of the output power w of the first fuel cell of the comparative example. Here, from timing t1 to timing t5, the temperature T of the second fuel cell of the comparative example increases from the temperature TM to the temperature TH as indicated by the dashed-dotted line DL2. As the output power W of the second fuel cell of the comparative example increases, the cooling capacity of the refrigerant circulation system, which is determined based on the temperature T of the second fuel cell of the comparative example, also increases. The temperature rises from the temperature TM to the temperature TH because the cooling by the coolant circulation system cannot keep up with the rise in the temperature of the second fuel cell.
タイミングt5において、比較例の第2燃料電池の温度Tは、温度THとなる。そして、温度THとなったことによって、比較例の第2燃料電池に対して、出力制限が開始される。タイミングt5からタイミングt6までの間において、比較例の第2燃料電池の出力電力Wは、一点鎖線DL3で示されるように、電力WHから電力WLまで減少する。 At timing t5, the temperature T of the second fuel cell of the comparative example reaches the temperature TH. Then, when the temperature reaches TH, output limitation is started for the second fuel cell of the comparative example. Between timing t5 and timing t6, the output power W of the second fuel cell of the comparative example decreases from power WH to power WL as indicated by a dashed-dotted line DL3.
タイミングt5以降、比較例の第2燃料電池は、出力制限が行われたことにより、一点鎖線DL3で示されるように、電力WLしか出力できなくなる。したがって、第2燃料電池の出力制限が開始されるタイミングt5の前後において、第1燃料電池および第2燃料電池から出力される電力の合計は減少することから、車速は、一点鎖線DL1で示されるように、速度VHから速度VLに減少する。 After time t5, the second fuel cell of the comparative example can only output electric power WL, as indicated by the dashed-dotted line DL3, due to the output limitation. Therefore, before and after the timing t5 when the output restriction of the second fuel cell starts, the total power output from the first fuel cell and the second fuel cell decreases, so the vehicle speed is indicated by the one-dot chain line DL1. , from speed VH to speed VL.
比較例では、上述したように、タイミングt1において、予測冷却処理が実行されないことから、第2燃料電池の高温化を防止することができない。よって、出力する発電量の増加に伴う第2燃料電池の高温化によって第2燃料電池に対して出力制限が行われる。 In the comparative example, as described above, the predicted cooling process is not executed at the timing t1, so it is not possible to prevent the temperature of the second fuel cell from rising. Therefore, the output of the second fuel cell is restricted due to the increase in temperature of the second fuel cell due to the increase in the output power generation amount.
一方、第1実施形態の燃料電池システム10によれば、出力する電力の増加に伴う第2燃料電池100Bの高温化を見越して、第2燃料電池100Bの温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で第2冷媒循環系500Bに第2燃料電池を予め冷却させることから、第2燃料電池100Bの高温化を防止することができる。よって、出力する電力の増加に伴う第2燃料電池100Bの高温化によって第2燃料電池100Bに対して出力制限が行われる可能性を低減できる。
On the other hand, according to the
B.他の実施形態:
上述した実施形態では、設定温度tPと閾値温度tTとは、同じ値として設定されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、設定温度tPと閾値温度tTとは、異なる値であってもよい。そのような場合、設定温度tPは、閾値温度tTより小さい値として設定されることから、発電によって第1燃料電池100Aの温度が継続して上昇している際、第1燃料電池100Aの温度は、まず初めに設定温度tP以上となる。このとき、第2冷媒循環系500Bは、通常よりも高い冷却能力での第2燃料電池100Bの冷却を開始する。次に、第1燃料電池100Aの温度は、閾値温度tT以上となる。このとき、第1燃料電池100Aの出力制限および第2燃料電池100Bの出力増加が行われる。設定温度tPと閾値温度tTとが異なる値である場合には、第1燃料電池100Aが設定温度tP以上になってから閾値温度tT以上になるまでの間の時間を、第2燃料電池100Bが第2冷媒循環系500Bによって予め冷却される時間として確保できる。このため、出力する電力の増加に伴う第2燃料電池100Bの高温化によって第2燃料電池100Bに対して出力制限が行われる可能性を一層低減できる。
B. Other embodiments:
In the embodiment described above, the set temperature tP and the threshold temperature tT are set as the same value, but the present invention is not limited to this. For example, the set temperature tP and the threshold temperature tT may be different values. In such a case, since the set temperature tP is set to a value smaller than the threshold temperature tT, when the temperature of the
上述した実施形態では、第2冷媒循環系500Bは、通常よりも高い冷却能力で第2燃料電池100Bを冷却するようになってから、一定時間経過したのちに、冷却能力を通常の冷却能力に戻していたが、本発明はこれに限られない。例えば、第2冷媒循環系500Bは、通常よりも高い冷却能力で第2燃料電池100Bを冷却するようになってから、第2燃料電池100Bの温度が予め設定された下限値を下回ったときに、冷却能力を通常の冷却能力に戻してもよい。また、第2冷媒循環系500Bは、通常よりも高い冷却能力で第2燃料電池100Bを冷却するようになってから、第1燃料電池100Aの出力制限が解除されて一定時間経過したのちに、もしくは、第1燃料電池100Aの出力制限が解除されたと同時に、冷却能力を通常の冷却能力に戻してもよい。
In the above-described embodiment, the second
本発明は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be implemented in various configurations without departing from the spirit of the present invention. For example, the technical features in the embodiments corresponding to the technical features in the respective modes described in the Summary of the Invention are used to solve some or all of the above problems, or Substitutions and combinations may be made as appropriate to achieve part or all. Also, if the technical features are not described as essential in this specification, they can be deleted as appropriate.
10…燃料電池システム、10A…第1サブシステム、10B…第2サブシステム、100A…第1燃料電池、100B…第2燃料電池、500A…第1冷媒循環系、500B…第2冷媒循環系、570A,570B…温度検知部、600A,600B…制御部
REFERENCE SIGNS
Claims (1)
反応ガスを用いて発電する第1燃料電池と、前記第1燃料電池の温度を検知する第1温度検知部と、を含む第1サブシステムと、
反応ガスを用いて発電する第2燃料電池と、前記第2燃料電池の温度を検知する第2温度検知部と、前記第2燃料電池を冷却する冷媒循環系と、を含む第2サブシステムと、
前記第1サブシステムおよび前記第2サブシステムを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1燃料電池および前記第2燃料電池が発電している状態において前記第1温度検知部によって検知される前記第1燃料電池の温度が設定温度以上となるとき、前記第2燃料電池の温度に基づいて定まる冷却能力よりも高い冷却能力で前記冷媒循環系に前記第2燃料電池を冷却させ、
前記第1燃料電池および前記第2燃料電池が発電している状態において前記第1燃料電池の温度が前記設定温度以上の温度として設定される閾値温度以上となるとき、前記第1燃料電池に対して出力制限を行うとともに、前記出力制限された分の電力を前記第2燃料電池に出力させる、燃料電池システム。 A fuel cell system,
a first subsystem including a first fuel cell that generates electricity using a reaction gas; and a first temperature detection unit that detects the temperature of the first fuel cell;
a second subsystem including a second fuel cell that generates electricity using a reaction gas, a second temperature detection section that detects the temperature of the second fuel cell, and a coolant circulation system that cools the second fuel cell; ,
a control unit that controls the first subsystem and the second subsystem;
The control unit
The temperature of the second fuel cell when the temperature of the first fuel cell detected by the first temperature detection unit is equal to or higher than a set temperature while the first fuel cell and the second fuel cell are generating power. causing the coolant circulation system to cool the second fuel cell with a cooling capacity higher than the cooling capacity determined based on
When the temperature of the first fuel cell becomes equal to or higher than a threshold temperature set as a temperature equal to or higher than the set temperature while the first fuel cell and the second fuel cell are generating power, the first fuel cell a fuel cell system that limits the output of the second fuel cell and causes the second fuel cell to output the electric power for which the output is limited.
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