JP7113991B1 - 浸水高計算システム、浸水高計算方法及び浸水高計算プログラム - Google Patents

浸水高計算システム、浸水高計算方法及び浸水高計算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】簡便に浸水高を計測可能にすることを目的とする。【解決手段】検知部211は、壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する。単位高さ計算部212は、基準物の画像データにおける高さ方向の画素数と、基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する。浸水高計算部は、画像データにおける床面から浸水線までの画素数と、単位高さとから、床面から浸水線までの距離である浸水高を計算する。【選択図】図3

Description

本開示は、画像データから浸水高を計算する技術に関する。
水害が発生すると、損害保険会社は、保険契約者の建物に査定員を派遣する。そして、査定員は、被害状況が保険金の支払要件に達しているか否かの判定を行う。
保険金の支払要件は、例えば以下の2つの条件のうち少なくともいずれかの条件を満たすことである。条件1:床上浸水があること、条件2:地盤面から一定の高さ以上(例えば45センチメートル以上)の浸水があること。
条件1については、建物内部を目視すること、又は、建物内部を撮影した画像データを確認することによって容易に判断可能である。しかし、条件2については、査定員がメジャー等を用いて浸水高を計測する必要があり、手間がかかる。
特許文献1には、事故車を撮影した撮影画像と、事故車の車種についての登録画像とを比較して、差異から損害の程度を特定することが記載されている。
特開2001-76055号公報
特許文献1の技術を浸水高の計測に応用する場合には、高さを特定可能な情報が画像データに含まれている必要がある。そのため、例えば、浸水した建物とともに、メジャー等を撮影するといったことを行わなければならない。また、メジャーを読み取るという人間の目視確認作業が必要になる。水害発生時には、保険金支払の申請が多量に行われる可能性がある。人間の目視確認作業を行うと、申請の処理に時間がかかってしまう。
本開示は、簡便に浸水高を計測可能にすることを目的とする。
本開示に係る浸水高計算システムは、
壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する検知部と、
前記検知部によって検知された前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する単位高さ計算部と、
前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さ計算部によって計算された前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算部と
を備える。
前記浸水高計算システムは、さらに、
前記浸水線の位置の指定を受け付ける浸水線設定部
を備え、
前記浸水高計算部は、前記浸水線設定部によって受け付けされた前記位置を前記浸水線として、前記浸水高を計算する。
前記浸水高計算部は、前記基準物の下端を前記床面として、前記浸水高を計算する。
本開示に係る浸水高計算方法は、
コンピュータが、壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知し、
コンピュータが、前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算し、
コンピュータが、前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する。
本開示に係る浸水高計算プログラムは、
壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する検知処理と、
前記検知処理によって検知された前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する単位高さ計算処理と、
前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さ計算処理によって計算された前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算処理と
を行う浸水高計算システムとしてコンピュータを機能させる。
本開示では、画像データから検知された基準物に基づき、浸水高が計算される。これにより、簡便に浸水高を計測することが可能である。
実施の形態1に係る浸水高計算システム100の構成図。 実施の形態1に係るユーザ端末10の構成図。 実施の形態1に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態1に係る浸水高計算システム100の全体的な処理のフローチャート。 実施の形態1に係る撮影処理のフローチャート。 実施の形態1に係る浸水線指定処理の説明図。 実施の形態1に係る単位高さ計算処理の説明図。 変形例1に係るユーザ端末10の構成図。 変形例1に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態2に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態2に係る基準物の映り方の説明図。 実施の形態2に係る単位高さ計算処理のフローチャート。 実施の形態2に係る壁底位置特定処理の説明図。 実施の形態2に係る壁底位置特定処理の説明図。 実施の形態2に係る壁底位置特定処理の説明図。 実施の形態2に係る壁上位置特定処理の説明図。 実施の形態2に係る高さ計算処理の説明図。 実施の形態3に係るユーザ端末10の構成図。 実施の形態3に係る撮影処理のフローチャート。 実施の形態3に係るガイド選択処理の説明図。 実施の形態3に係る画像取得処理の説明図。 実施の形態4に係る検知処理の説明図。 実施の形態5に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態5に係る基準物の種別の説明図。 実施の形態5に係る単位高さ計算処理のフローチャート。 実施の形態6に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態6に係る浸水高計算処理のフローチャート。 実施の形態6に係る補正処理の説明図。 実施の形態6に係る補正処理の説明図。 実施の形態6に係る補正処理の説明図。 実施の形態7に係る浸水高計算装置20の構成図。 実施の形態7に係る浸水高計算処理のフローチャート。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る浸水高計算システム100の構成を説明する。
浸水高計算システム100は、ユーザ端末10と、浸水高計算装置20とを備える。ユーザ端末10と浸水高計算装置20とは、伝送路90を介して接続されている。
ユーザ端末10は、ユーザによって使用されるスマートフォン又はタブレット端末といったコンピュータである。ユーザ端末10は、浸水した場所を撮影して画像データを取得するためのコンピュータである。浸水高計算装置20は、クラウドシステムにおけるサーバといったコンピュータである。浸水高計算装置20は、ユーザ端末10によって取得された画像データに基づき浸水高を計算するコンピュータである。伝送路90は、具体例としては、インターネットである。
浸水高計算装置20は、伝送路91を介して保険会社のサーバと接続されている。伝送路91は、具体例としては、インターネットである。
実施の形態1では、図1に示す構成を想定して説明する。しかし、浸水高計算装置20が備える機能を、ユーザ端末10が備える構成であってもよい。この場合には、浸水高計算システム100は、浸水高計算装置20を備えず、ユーザ端末10だけを備える構成になる。
図2を参照して、実施の形態1に係るユーザ端末10の構成を説明する。
ユーザ端末10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。ユーザ端末10は、通信インタフェース14を介してカメラ141と接続されている。あるいは、カメラ141はユーザ端末10と内部的に接続され一体化している。
ユーザ端末10は、機能構成要素として、画像取得部111と、浸水線設定部112と、画像送信部113とを備える。ユーザ端末10の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、ユーザ端末10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、ユーザ端末10の各機能構成要素の機能が実現される。
図3を参照して、実施の形態1に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
浸水高計算装置20は、プロセッサ21と、メモリ22と、ストレージ23と、通信インタフェース24とのハードウェアを備える。プロセッサ21は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
浸水高計算装置20は、機能構成要素として、検知部211と、単位高さ計算部212と、浸水高計算部213と、データ送信部214とを備える。浸水高計算装置20の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ23には、浸水高計算装置20の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ21によりメモリ22に読み込まれ、プロセッサ21によって実行される。これにより、浸水高計算装置20の各機能構成要素の機能が実現される。
プロセッサ11,21は、プロセッシングを行うICである。ICはIntegrated Circuitの略である。プロセッサ11,21は、具体例としては、CPU、DSP、GPUである。CPUは、Central Processing Unitの略である。DSPは、Digital Signal Processorの略である。GPUは、Graphics Processing Unitの略である。
メモリ12,22は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ12,22は、具体例としては、SRAM、DRAMである。SRAMは、Static Random Access Memoryの略である。DRAMは、Dynamic Random Access Memoryの略である。
ストレージ13,23は、データを保管する記憶装置である。ストレージ13,23は、具体例としては、HDDである。HDDは、Hard Disk Driveの略である。また、ストレージ13,23は、SD(登録商標)メモリカード、CompactFlash(登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク、DVDといった可搬記録媒体であってもよい。SDは、Secure Digitalの略である。DVDは、Digital Versatile Diskの略である。
通信インタフェース14,24は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース14,24は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB、HDMI(登録商標)のポートである。USBは、Universal Serial Busの略である。HDMIは、High-Definition Multimedia Interfaceの略である。
図2では、プロセッサ11は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ11は、複数であってもよく、複数のプロセッサ11が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。同様に、図3では、プロセッサ21は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ21は、複数であってもよく、複数のプロセッサ21が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
***動作の説明***
図4から図7を参照して、実施の形態1に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態1に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態1に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態1に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る浸水高計算プログラムに相当する。
図4を参照して、実施の形態1に係る浸水高計算システム100の全体的な処理の流れを説明する。
(ステップS1:撮影処理)
ユーザ端末10の画像取得部111は、壁面における浸水線を含む画像データを取得する。浸水線は、水害により壁面に残った浸水跡である。浸水線は、浸水した上限位置を示す。
この際、画像取得部111は、基準物が含まれるように画像データを取得する。基準物は、事前に決められた物であって、サイズが特定可能な物である。基準物は、入手が容易であり、サイズの規格が定められている物が望ましい。具体例としては、基準物は、ペットボトル又はビール瓶等のボトルと、トイレットペーパー、牛乳パック等の紙パック、350ml等のアルミ缶といった物である。あるいは、基準物は、保険会社から契約者に事前に送付された箱等でもよい。
図5を参照して、実施の形態1に係る撮影処理を説明する。
前提として、浸水高を計算するためのアプリケーションプログラムが実行される。これにより、画像取得部111と浸水線設定部112と画像送信部113との機能が起動される。また、アプリケーションプログラムを介してユーザ端末10が備えるカメラ141が起動される。
(ステップS11:画像取得処理)
画像取得部111は、カメラ141により、浸水線と基準物とが同時に映った状態で撮影して画像データを取得する。ここでは、基準物は、床に置かれた状態とする。
(ステップS12:浸水線指定処理)
浸水線設定部112は、ステップS11で取得された画像データにおける浸水線の位置を設定する。具体的には、図6に示すように、浸水線設定部112は、ユーザの操作に従い指定された浸水線の位置を設定する。例えば、ステップS11で取得された画像データ上で浸水線を設定するための線をドラッグして移動させることにより、浸水線の位置が指定される。
(ステップS13:データ送信処理)
画像送信部113は、ステップS11で取得された画像データと、ステップS12で設定された浸水線の位置情報とを浸水高計算装置20に送信する。この際、画像送信部113は、ステップS13で画像データ等とともに、保険契約者の識別情報等保険契約書を識別できる情報も送信する。
(ステップS2:検知処理)
浸水高計算装置20の検知部211は、画像データから基準物を検知する。具体的には、検知部211は、ステップS13で送信された画像データを、物体検知モデルに入力して、基準物を検知する。物体検知モデルは、ニューラルネットワーク等を用いて構成されたモデルである。
(ステップS3:単位高さ計算処理)
浸水高計算装置20の単位高さ計算部212は、ステップS2で検知された基準物の画像データにおける高さ方向の画素数を特定する。図7に示すように、基準物の高さ方向の画素数は、基準物の下端から上端までの画素数である。例えば、ステップS2において検知された基準物を囲む検知枠が得られた場合には、基準物の高さ方向の画素数は、検知枠の下辺から上辺までの画素数である。
単位高さ計算部212は、高さ方向の画素数と、基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する。基準物はサイズが特定可能な物であるため、基準物の実際の高さは既知である。
実施の形態1では、単位高さ計算部212は、式1に示すように実高さを画素数で除すことにより、1画素当たりの高さである単位高さを計算する。
<式1>
単位高さ(センチメートル)=実高さ(センチメートル)/画素数
(ステップS4:浸水高計算処理)
浸水高計算装置20の浸水高計算部213は、画像データにおける床面から浸水線までの画素数を特定する。実施の形態1では、図7に示すように、床面の位置は、基準物の下端である。浸水高計算部213は、特定された画素数と、ステップS3で計算された単位高さとから、床面から浸水線まで距離である浸水高を計算する。
具体的には、浸水高計算部213は、式2に示すように床面から浸水線までの画素数に単位高さを乗じることにより、浸水高を計算する。
<式2>
浸水高(センチメートル)=画素数×単位高さ(センチメートル)
(ステップS5:データ送信処理)
浸水高計算装置20のデータ送信部214は、ステップS4で計算された浸水高とステップS13で受信した保険契約者の識別情報等とを、保険会社のサーバに送信する。
基準物に複数の種類が存在してもよい。この場合には、ステップS1で、どの基準物を用いるかをユーザにより指定させる。あるいは、ステップS2で、どの基準物が検知されたかが特定される。そして、ステップS3では用いられた基準物の種類に応じた実高さが用いられる。
ユーザ端末10は、伝送路90を介して直接保険会社のサーバと接続する構成とし、アプリケーションプログラム起動時に、保険契約者の識別情報等を保険会社のサーバに送信し、ステップS5では浸水高計算装置20から保険会社のサーバへ浸水高のみ送信するように構成してもよい。この場合保険会社のサーバでは、ステップS5で受信した浸水高と予め受信している保険契約者の識別情報等との照合を実行する。
またステップS13において、ユーザ端末10は、画像データ等と保険契約者の識別情報等との送信先を保険会社のサーバとし、浸水高計算装置20は画像データ等を保険会社のサーバから受信するように構成してもよい。浸水高計算装置20では、上述したようにステップS2以降の処理を実行する。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る浸水高計算システム100は、浸水線とともに基準物を含む画像データを取得する。浸水高計算システム100は、基準物に基づき単位高さを特定し、単位高さから浸水高を計算する。これにより、簡便に浸水高を計測可能である。
***他の構成***
<変形例1>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例1として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例1について、実施の形態1と異なる点を説明する。
図8を参照して、変形例1に係るユーザ端末10の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、ユーザ端末10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
図9を参照して、変形例1に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、浸水高計算装置20は、プロセッサ21とメモリ22とストレージ23とに代えて、電子回路25を備える。電子回路25は、各機能構成要素と、メモリ22と、ストレージ23との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路15としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、FPGAが想定される。GAは、Gate Arrayの略である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略である。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
<変形例2>
変形例2として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ11とメモリ12とストレージ13と電子回路15とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
実施の形態2.
実施の形態2は、基準物の壁面における位置を特定して単位高さを計算する点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図10を参照して、実施の形態2に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
浸水高計算装置20は、機能構成要素として、壁位置特定部215を備える点が、図3に示す浸水高計算装置20と異なる。壁位置特定部215の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図11から図17を参照して、実施の形態2に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態2に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態2に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態2に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態2に係る浸水高計算プログラムに相当する。
実施の形態2では、基準物はボトルであるとして説明する。実施の形態2では、特に基準物は特定サイズのペットボトルであるとして説明する。実施の形態2では、ペットボトルが壁面に接した状態で床面に置かれているものとする。
基準物がペットボトルであるため、基準物には奥行方向に厚みがある。そのため、図11に示すように、基準物を斜め上から撮影して得られた画像データでは、基準物の下端から上端までの距離は、基準物の厚みの影響を受けている。つまり、基準物の下端から上端までの距離は、基準物の高さを正確に表していない。そこで、実施の形態2では、浸水高計算システム100は、基準物の底部に対応する壁面における位置である壁底位置31と、基準物の上部対応する壁面における位置である壁上位置32とを特定する。そして、浸水高計算システム100は、壁面における底部及び上部の位置から単位高さを計算する。
実施の形態2では、基準物の概ねの撮影角度は定められているものとする。
図12を参照して、実施の形態2に係る単位高さ計算処理(図4のステップS3)を説明する。
(ステップS31:壁底位置特定処理)
浸水高計算装置20の壁位置特定部215は、壁底位置31を特定する。
壁底位置31の特定方法としては方法1,2の2つがある。
<方法1>
方法1は、幾何学的な推定による方法である。
基準物であるペットボトルは、壁面に接した状態で床面に置かれている。そのため、図13に示すように、ペットボトルの底面の上端位置33が、壁底位置31になる。しかし、画像データには、ペットボトルの底面の上端位置33は映っていない。そこで、壁位置特定部215は、幾何学的にペットボトルの底面の上端位置33を推定して、壁底位置31を特定する。具体的には、壁位置特定部215は、画像データにおけるペットボトルの底面の奥行方向の長さである底画像奥行34だけ、画像データにおけるペットボトルの下端35を上にずらした位置を壁底位置31として特定する。
図14に示すように、画像データは、概ね平行投影画像とみなすことが可能である。そのため、上述したように、蓋部分の実際のサイズと画像データ上のサイズとの比率である画像実比率は、底面部分の実際のサイズと画像データ上のサイズとの比率と概ね等しい。そこで、壁位置特定部215は、この関係を用いて底画像奥行34を計算し、壁底位置31を特定する。
具体的には、図14に示すように、壁位置特定部215は、蓋画像奥行36を蓋実奥行37で除して画像実比率を計算する。蓋画像奥行36は、画像データにおける蓋部分の上面の奥行方向の長さである。蓋画像奥行36の特定方法は後述する。蓋実奥行37は、ペットボトルの蓋部分の上面の奥行方向の実際の長さである。基準物はサイズが特定可能な物であるため、蓋実奥行37は既知である。
壁位置特定部215は、ボトルの底面の奥行方向の実際の長さである底実奥行38に画像実比率を乗じて、底画像奥行34を計算する。つまり、壁位置特定部215は、式3に示すように、底画像奥行34を計算する。
<式3>
底画像奥行34=底実奥行38×蓋画像奥行36/蓋実奥行37
そして、壁位置特定部215は、底画像奥行34だけ、画像データにおけるペットボトルの下端35を上にずらした位置を壁底位置31として特定する。
蓋画像奥行36の特定方法を説明する。
物体検知モデルを用いること等により、画像データから蓋部分を検知することは可能である。しかし、蓋部分の上面だけを特定することは難しい場合がある。そこで、図15に示すように、壁位置特定部215は、蓋部分全体の縦方向の幅である蓋縦幅39に、蓋部分全体に対する上面部分の割合を表す上面比率を乗じて、蓋画像奥行36を計算する。つまり、壁位置特定部215は、式4に示すように蓋画像奥行36を計算する。
<式4>
蓋画像奥行36=蓋縦幅39×上面比率
壁位置特定部215は、蓋縦幅39と、蓋部分の横方向の幅である蓋横幅40との比率から回帰直線により、上面比率を計算する。具体的には、壁位置特定部215は、式5に示すように上面比率を計算する。ここで、傾きと切片とはシミュレーション等を行い事前に設定しておく。
<式5>
上面比率=傾き×(蓋縦幅39/蓋横幅40)+切片
なお、壁位置特定部215は、上面比率を事前に設定しておいてもよい。基準物の撮影角度が概ね定まっているのであれば、上面比率も概ね定まっている。そのため、上面比率を事前に特定して設定しておくことも可能である。
<方法2>
方法2は統計的な推定による方法である。
基準物の撮影角度が概ね定まっているのであれば、ペットボトルの画像データにおける高さと、底画像奥行34との比率である奥行比率も概ね定まっている。ペットボトルの画像データにおける高さは、ペットボトルの下端から上端までの長さである。つまり、ペットボトルの画像データにおける高さは、実施の形態1で説明した基準物の高さ方向の画素数である。
そこで、壁位置特定部215は、基準物の撮影角度が概ね定まっていることを前提として、奥行比率を事前に設定しておく。壁位置特定部215は、ペットボトルの画像データにおける高さに、奥行比率を乗して、底画像奥行34を計算する。そして、壁位置特定部215は、底画像奥行34だけ、画像データにおけるペットボトルの下端35を上にずらした位置を壁底位置31として特定する。
(ステップS32:壁上位置特定処理)
浸水高計算装置20の壁位置特定部215は、壁上位置32を特定する。
具体的には、壁位置特定部215は、ステップS31の方法2と同様に、統計的な推定により壁上位置32を特定する。図16に示すように、基準物の撮影角度が概ね定まっているのであれば、ペットボトルの画像データにおける高さと、ずれ量41との比率であるずれ比率も概ね定まっている。ずれ量41は、ペットボトルの上端42と壁上位置32との間の距離である。
そこで、壁位置特定部215は、基準物の撮影角度が概ね定まっていることを前提として、ずれ比率を事前に設定しておく。壁位置特定部215は、ペットボトルの画像データにおける高さに、ずれ比率を乗して、ずれ量41を計算する。そして、壁位置特定部215は、ずれ量41だけ、画像データにおけるペットボトルの上端42を上にずらした位置を壁上位置32として特定する。
(ステップS33:高さ計算処理)
図17に示すように、浸水高計算装置20の単位高さ計算部212は、ステップS31で特定された壁底位置31から、ステップS32で特定された壁上位置32までの画像データにおける高さ方向の画素数を特定する。単位高さ計算部212は、高さ方向の画素数と、基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する。
浸水高計算処理(図4のステップS4)では、浸水高計算装置20の浸水高計算部213は、ステップS31で特定された壁底位置31を床面の位置として、床面から浸水線までの画素数を特定する。そして、浸水高計算部213は、特定された画素数と、ステップS3で計算された単位高さとから、床面から浸水線まで距離である浸水高を計算する。
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る浸水高計算システム100は、基準物の壁面における位置を特定して単位高さを計算する。これにより、単位高さを精度よく計算することができる。その結果、浸水高を精度よく計算することができる。
また、実施の形態2に係る浸水高計算システム100は、底面の位置が精度よく特定される。これにより、浸水高を精度よく計算することができる。
***他の構成***
<変形例3>
実施の形態2では、壁底位置31が計算により特定された。しかし、壁底位置31がユーザにより指定されてもよい。この場合には、図4のステップS1において、浸水線とともに壁底位置31が設定される。そして、画像データ等とともに、壁底位置31も浸水高計算装置20に送信される。
同様に、実施の形態2では、壁上位置32が計算により特定された。しかし、壁上位置32がユーザにより指定されてもよい。この場合には、図4のステップS1において、浸水線とともに壁上位置32が設定される。そして、画像データ等とともに、壁上位置32も浸水高計算装置20に送信される。
浸水高計算装置20は、ユーザによって設定された壁底位置31が、妥当であるか否かを判定してもよい。具体的には、壁位置特定部215は、実施の形態2で説明した方法により、壁底位置31を特定する。そして、壁位置特定部215は、ユーザによって設定された壁底位置31と特定された壁底位置31との差が閾値以内であるか否かを判定する。壁位置特定部215は、差が閾値以内であれば、ユーザによって設定された壁底位置31が妥当であると判定する。一方、壁位置特定部215は、差が閾値を超える場合には、ユーザによって設定された壁底位置31が妥当でないと判定する。浸水高計算装置20は、妥当でないと判定された場合には、壁底位置31の再設定を求めてもよい。
浸水高計算装置20は、ユーザによって設定された壁上位置32についても同様に妥当であるか否かを判定してもよい。そして、浸水高計算装置20は、妥当でないと判定された場合には、壁上位置32の再設定を求めてもよい。
実施の形態3.
実施の形態3は、撮影条件を満たした状態でカメラ141で撮影されて得られたカメラ画像を画像データとして取得する点が実施の形態1,2と異なる。撮影条件は、撮影するカメラ位置の条件である。実施の形態3では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1に変更を加えた場合について説明する。しかし、実施の形態2に変更を加えることも可能である。
***構成の説明***
図18を参照して、実施の形態3に係るユーザ端末10の構成を説明する。
ユーザ端末10は、機能構成要素として、ガイド表示部114を備える点が図2に示すユーザ端末10と異なる。ガイド表示部114の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図19から図21を参照して、実施の形態3に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態3に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態3に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態3に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態3に係る浸水高計算プログラムに相当する。
図19を参照して、実施の形態3に係る撮影処理(図4のステップS1)を説明する。
実施の形態1と同様に、前提として、浸水高を計算するためのアプリケーションプログラムが実行される。
(ステップS11A:ガイド選択処理)
図20に示すように、ガイド表示部114は、カメラ141によって得られたカメラ画像に重畳してガイド51を表示する。実施の形態3では、ガイド51は、高さ方向の上限位置52及び下限位置53を示す。
ガイド表示部114は、上限位置52と下限位置53との間の距離を変更した複数のガイド51を用意しておく。そして、ガイド表示部114は、使用するガイド51をユーザに選択させる。具体的には、浸水線の高さ等に応じて使用するガイド51を選択させる。ガイド表示部114は、選択されたガイド51をカメラ画像に重畳して表示する。例えば、浸水線が高い位置にある場合には、床面においた基準物を小さくしか映せない場合がある。
(ステップS12A:画像取得処理)
画像取得部111は、ガイド51に基準物が従った状態で、壁面における浸水線が映ったカメラ画像を画像データとして取得する。具体的には、画像取得部111は、ガイド51に基準物が従った状態になると、自動的にカメラ画像を画像データとして取得する。あるいは、画像取得部111は、ガイド51に基準物が従った状態になると、シャッターボタンを押せる状態にして、シャッターボタンが押されるとカメラ画像を画像データとして取得する。
実施の形態3では、ガイド51は、高さ方向の上限位置52及び下限位置53を示す。そのため、画像取得部111は、上限位置52と下限位置53との間に基準物が入った状態で、壁面における浸水線が映ったカメラ画像を画像データとして取得する。
この際、基準物の上端が上限位置52の位置に近く、基準物の下端が下限位置53の位置に近いことが望ましい。このようにすることで、予め意図した状態の画像データが取得される。そのため、ステップS11Aで適切なガイド51を選択する必要がある。
この際、画像取得部111は、撮影角度も考慮して画像データを取得する。具体的には、画像取得部111は、カメラ141の壁面に対する角度が指定角度である場合に、画像データを取得する。指定角度は事前に設定された角度である。指定角度としては、ピッチとロールとヨーとのそれぞれが設定される。指定角度は、43度から47度のようにある程度の幅を持たせてもよい。つまり、画像取得部111は、ガイド51に基準物が従い、かつ、カメラ141の壁面に対する角度が指定角度である状態になると、自動的にカメラ画像を画像データとして取得する。あるいは、画像取得部111は、上記状態になると、シャッターボタンを押せる状態にして、シャッターボタンが押されるとカメラ画像を画像データとして取得する。
図20に示すように、ガイド表示部114は、水準器54を表示して、カメラ141の角度と指定角度とを示してもよい。これにより、ユーザが、カメラ141の角度が指定角度になるように調整し易くなる。
また、図21に示すように、画像取得部111は、カメラ141の撮影範囲の中心側の一定領域だけを使用して画像データを取得してもよい。つまり、画像取得部111は、カメラ画像のうち撮影範囲の中心側の一定領域だけを画像データとして取得してもよい。
カメラ141の撮影範囲の外側ほど歪みが大きくなり、正確な浸水高の計算が困難になるためである。
ステップS13AからステップS14Aの処理は、図5のステップS12からステップS13の処理と同じである。
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る浸水高計算システム100では、撮影条件を満たした状態でカメラ141で撮影されて得られたカメラ画像を画像データとして取得する。これにより、基準物が概ね定められた撮影角度で撮影された画像データが得られる。その結果、浸水高を精度よく計算することができる。
画像データの取得は、保険契約者であるユーザによって実施される。そのため、適切に画像データが取得されず、実際と異なる浸水高が計算される恐れもある。
特に、実施の形態3で説明した方法を、実施の形態2で説明した基準物の壁面における位置を特定して単位高さを計算する方法と組み合わせて実施することで、浸水高を精度よく計算することができる。
***他の構成***
<変形例4>
実施の形態3では、ガイド51は上限位置52及び下限位置53を示した。ガイド51は、これに限らず、基準物の上端の位置に関して上限と下限とを示すとともに、基準物の下端に関して上限と下限とを示してもよい。そして、基準物の上端が、上端の位置に関する上限と下限との間にあり、かつ、基準物の下端が、下端に関する上限と下限との間にある場合に、ガイド51に基準物が従った状態となったとしてもよい。
また、ガイド51は、上下方向だけでなく、左右方向の範囲も示してもよい。
実施の形態4.
実施の形態4は、ガイド51で示された範囲を拡大して基準物を検知する点が実施の形態3と異なる。実施の形態4では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***動作の説明***
図22を参照して、実施の形態4に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態4に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態4に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態4に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態4に係る浸水高計算プログラムに相当する。
図4のステップS2で浸水高計算装置20の検知部211は、図22に示すように、画像データのうちガイド51が示す範囲を拡大した拡大画像55を生成する。そして、検知部211は、拡大画像55から基準物を検知する。具体的には、検知部211は、拡大画像55を、物体検知モデルに入力して、基準物を検知する。
なお、検知部211は、ガイド51が示す範囲を少し広げた範囲を拡大した拡大画像55を生成してもよい。
***実施の形態4の効果***
以上のように、実施の形態4に係る浸水高計算システム100は、ガイド51で示された範囲を拡大して基準物を検知する。
画像認識における物体検知では、画像データ全体の大きさと比較した基準物の画像データにおける大きさが小さいと検知精度が低くなる傾向がある。また、基準物のサイズが小さいと、画像データにおける基準物が映っていない領域が大きくなり、基準物以外の物を基準物として誤検知してしまう可能性が高くなる。しかし、実施の形態4に係る浸水高計算システム100では、基準物がある範囲が拡大された拡大画像55から基準物が検知される。そのため、検知精度の低下及び誤検知を防ぐことができる。
***他の構成***
<変形例5>
実施の形態2で説明した方法を用いる場合には、ペットボトルの蓋部分を検知する必要がある。この場合には、検知部211は、図4のステップS2で基準物であるペットボトルが検知された範囲のうち、上端側における左右方向の中央部を切り出して、拡大する。そして、検知部211は、拡大された画像データから蓋部分を検知してもよい。上端側における左右方向の中央部には、蓋部分が位置することが想定される。
実施の形態5.
実施の形態5は、基準物となるボトルに複数の種別が存在する点が実施の形態2と異なる。実施の形態5では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図23を参照して、実施の形態5に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
浸水高計算装置20は、機能構成要素として、種別特定部216を備える点が図10に示す浸水高計算装置20と異なる。種別特定部216の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図24及び図25を参照して、実施の形態5に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態5に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態5に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態5に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態5に係る浸水高計算プログラムに相当する。
実施の形態5では、実施の形態2と同様に、基準物はペットボトルであるとして説明する。
図24に示すように、ペットボトルには、容量が500mL(ミリリットル)の物と、容量が2L(リットル)の物と等、複数の種別が存在する。そして、種別毎にサイズが異なる。そのため、浸水高を計算するには、基準物として用いられたペットボトルがどの種別であるかを特定する必要がある。ここでは、基準物として、容量が500mLのペットボトルと、容量が2Lのペットボトルとのいずれかが用いられるものとして説明する。
図25を参照して、実施の形態5に係る単位高さ計算処理を説明する。
(ステップS31A:種別特定処理)
浸水高計算装置20の種別特定部216は、基準物の種別を特定する。
実施の形態5では、種別特定部216は、図4のステップS2で検知されたペットボトルの蓋部分のサイズと、ペットボトルの胴部のサイズとからペットボトルの種別を特定する。
具体的には、種別特定部216は、蓋部分の横幅と胴部の横幅との比から、ペットボトルの種別を特定する。
具体例としては、種別特定部216は、蓋部分の横幅を胴部の横幅で除した比率値が閾値Aよりも大きい場合には、500mLのペットボトルであると判定する。一方、種別特定部216は、比率値が閾値A以下である場合には、2Lのペットボトルであると判定する。
種別特定部216は、比率値が閾値Bよりも大きい場合、または閾値Cよりも小さい場合には、エラーとして処理を中断してもよい。ここで、閾値Bは閾値Aよりも大きく、閾値Cは閾値Aよりも小さい。これにより、1Lのペットボトル等が用いられた場合に、エラーとして処理を中断することが可能になる。
ステップS32AからステップS34Aの処理は、図12のステップS31からステップS33の処理と同じである。但し、ペットボトルの実際のサイズは、ステップS31Aで特定された種別に応じたサイズが用いられる。具体的には、蓋実奥行37と底実奥行38と実高さとは、ステップS31Aで特定された種別に応じたサイズが用いられる。また、蓋画像奥行36を計算する際に用いられる傾き及び切片、又は上面比率も、ステップS31Aで特定された種別に応じた値が用いられる。
***実施の形態5の効果***
以上のように、実施の形態5に係る浸水高計算システム100は、基準物の種別を特定する。これにより、複数の種別の基準物のうちいずれかの種別の基準物を用いて浸水高を計算できる。水害発生時には、指定された基準物が手に入れづらい可能性がある。そのため、複数の種別の基準物のうちいずれかで浸水高を計算できることで利便性を高くすることができる。
実施の形態6.
実施の形態6は、計算された浸水高を補正する点が実施の形態1~5と異なる。実施の形態6では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態6では、実施の形態1に変更を加えた場合を説明する。しかし、実施の形態2~5に変更を加えることも可能である。
***構成の説明***
図26を参照して、実施の形態6に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
浸水高計算装置20は、機能構成要素として、補正部217を備える点が図3に示す浸水高計算装置20と異なる。補正部217の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図27から図30を参照して、実施の形態6に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態6に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態6に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態6に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態6に係る浸水高計算プログラムに相当する。
図27を参照して、実施の形態6に係る浸水高計算処理(図4のステップS4)を説明する。
(ステップS41:高さ計算処理)
浸水高計算部213は、実施の形態1で説明したように、浸水高を計算する。
(ステップS42:補正処理)
浸水高計算装置20の補正部217は、ステップS41で計算された浸水高に応じた補正量だけ、ステップS41で計算された浸水高を補正する。
図28に示すように、カメラ141で得られた画像データでは、中央ほど大きく映っている。つまり、カメラ141との距離が近い部分ほど大きく映っている。そのため、同じ距離であっても、画像データにおける中央部分ほど画素数が多くなる。そこで、図29に示すように、事前に浸水高毎の概ねのずれを補正量として統計的に事前に記録しておく。図29では、10センチメートル毎に補正量を記録している。
補正部217は、ステップS41で計算された浸水高に応じた補正量を読み出す。そして、読み出された補正量だけ、ステップS41で計算された浸水高を補正する。
図29では、補正量が具体的な距離であった。しかし、図30に示すように、補正量は浸水高に対する割合であってもよい。これにより、より適切な補正が可能になる。
***実施の形態6の効果***
以上のように、実施の形態6に係る浸水高計算システム100は、計算された浸水高に応じた補正量だけ、計算された浸水高を補正する。これにより、浸水高を精度よく計算することができる。
実施の形態7.
実施の形態7は、計算された浸水高の信頼度を計算する点が実施の形態1~6と異なる。実施の形態7では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
実施の形態7では、実施の形態1に変更を加えた場合を説明する。しかし、実施の形態2~6に変更を加えることも可能である。
***構成の説明***
図31を参照して、実施の形態7に係る浸水高計算装置20の構成を説明する。
浸水高計算装置20は、機能構成要素として、信頼度計算部218を備える点が図3に示す浸水高計算装置20と異なる。補正部217の機能は、他の機能構成要素と同様に、ソフトウェア又はハードウェアによって実現される。
***動作の説明***
図32を参照して、実施の形態7に係る浸水高計算システム100の動作を説明する。
実施の形態7に係る浸水高計算システム100の動作手順は、実施の形態7に係る浸水高計算方法に相当する。また、実施の形態7に係る浸水高計算システム100の動作を実現するプログラムは、実施の形態7に係る浸水高計算プログラムに相当する。
図32を参照して、実施の形態7に係る浸水高計算処理(図4のステップS4)を説明する。
(ステップS41A:高さ計算処理)
浸水高計算部213は、実施の形態1で説明したように、浸水高を計算する。
(ステップS42A:信頼度計算処理)
浸水高計算装置20の信頼度計算部218は、ステップS41で計算された浸水高の信頼度を計算する。
具体的には、信頼度計算部218は、画像データの撮影角度と、基準物の置かれた状態といった単位高さ又は浸水高の計算精度に関する情報に基づき、信頼度を計算する。この際、信頼度計算部218は、信頼度に応じて浸水高の誤差範囲を計算してもよい。誤差範囲は、信頼度が低いほど大きくなる。
信頼度の計算方法の具体例を説明する。
実施の形態3で説明したように、ガイド51を表示して画像データが取得されたとする。この場合には、信頼度計算部218は、基準物がガイド51に従った程度に応じて信頼度を計算する。例えば、信頼度計算部218は、基準物の上端と上限位置52との間の距離と、基準物の下端と下限位置53との間の距離とに応じて信頼度を計算する。信頼度計算部218は、これらの距離の合計が短いほど信頼度を高くする。
変形例3で説明したように、壁底位置31と壁上位置32との少なくともいずれかが指定されるとする。この場合には、信頼度計算部218は、指定された壁底位置31と、実施の形態2で説明した方法で計算された壁底位置31との間の差異に応じて信頼度を計算する。また、信頼度計算部218は、指定された壁上位置32と、実施の形態2で説明した方法で計算された壁上位置32との間の差異に応じて信頼度を計算する。信頼度計算部218は、差異が小さいほど信頼度を高くする。
なお、信頼度計算部218は、壁底位置31が基準物の下端から上端の間にない場合には、信頼度を大幅に低くしてもよい。壁底位置31は基準物の下端から上端の間にあるはずであるためである。
実施の形態5で説明したように、基準物の種別の判定が行われるとする。この場合には、信頼度計算部218は、判定精度に応じて信頼度を計算する。信頼度計算部218は、判定精度が高いほど信頼度を高くする。
例えば、蓋部分の横幅を胴部の横幅で除した比率値を用いて500mLのペットボトルか2Lのペットボトルかを判定するとする。この場合には、比率値毎の判定結果の精度を設定しておく。これにより、判定結果の精度を特定することができる。
図4のステップS5では、データ送信部214は、浸水高とともに、信頼度を保険会社のサーバに送信する。誤差範囲が計算された場合には、データ送信部214は、誤差範囲も保険会社のサーバに送信する。
***実施の形態7の効果***
以上のように、実施の形態7に係る浸水高計算システム100は、浸水高の信頼度を計算する。これにより、保険会社は、計算された浸水高を信頼できるか否かを判定し易くなる。
浸水被害の保険申請では、ユーザがシステムを想定外の手順で使用した場合に、実際よりも高い保険金が計算される可能性がある。また、悪意のあるユーザが基準物を改変する等して、不当に高い保険金を請求するといったことも考えられる。基準物を改変する等することの例としては、基準物がペットボトルである場合に、特殊な形状のペットボトルを用いることが上げられる。そこで、例えば、信頼度が基準よりも低い場合には、保険会社職員により目視による確認を行うといった対応をとることが考えられる。
また、実施の形態7に係る浸水高計算システム100は、誤差範囲を計算する。
浸水被害の保険金は、浸水高の範囲毎に金額が決められている場合がある。そのため、例えば、保険会社は、以下のような対応をとることが考えられる。誤差範囲を考慮しても保険金が変わらない場合には、計算された浸水高を採用する。誤差範囲を考慮すると保険金が変わる恐れがある場合には、目視による確認を行う。
なお、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
100 浸水高計算システム、10 ユーザ端末、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、14 通信インタフェース、15 電子回路、111 画像取得部、112 浸水線設定部、113 画像送信部、114 ガイド表示部、141 カメラ、20 浸水高計算装置、21 プロセッサ、22 メモリ、23 ストレージ、24 通信インタフェース、25 電子回路、211 検知部、212 単位高さ計算部、213 浸水高計算部、214 データ送信部、215 壁位置特定部、216 種別特定部、217 補正部、218 信頼度計算部、31 壁底位置、32 壁上位置、33 上端位置、34 底画像奥行、35 下端、36 蓋画像奥行、37 蓋実奥行、38 底実奥行、39 蓋縦幅、40 蓋横幅、41 ずれ量、42 上端、51 ガイド、52 上限位置、53 下限位置、54 水準器、55 拡大画像、90 伝送路。

Claims (5)

  1. 壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する検知部と、
    前記検知部によって検知された前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する単位高さ計算部と、
    前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さ計算部によって計算された前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算部と
    を備える浸水高計算システム。
  2. 前記浸水高計算システムは、さらに、
    前記浸水線の位置の指定を受け付ける浸水線設定部
    を備え、
    前記浸水高計算部は、前記浸水線設定部によって受け付けされた前記位置を前記浸水線として、前記浸水高を計算する
    請求項1に記載の浸水高計算システム。
  3. 前記浸水高計算部は、前記基準物の下端を前記床面として、前記浸水高を計算する
    請求項1又は2に記載の浸水高計算システム。
  4. コンピュータが、壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知し、
    コンピュータが、前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算し、
    コンピュータが、前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算方法。
  5. 壁面における浸水線を含む画像データから基準物を検知する検知処理と、
    前記検知処理によって検知された前記基準物の前記画像データにおける高さ方向の画素数と、前記基準物の実際の高さである実高さとから、単位画素当たりの高さである単位高さを計算する単位高さ計算処理と、
    前記画像データにおける床面から前記浸水線までの画素数と、前記単位高さ計算処理によって計算された前記単位高さとから、前記床面から前記浸水線までの距離である浸水高を計算する浸水高計算処理と
    を行う浸水高計算システムとしてコンピュータを機能させる浸水高計算プログラム。
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