JP7109894B2 - 薬液容器 - Google Patents
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Description
プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された1次シール領域を有し、この1次シール領域が、第1の隔室と、第2の隔室と、前記第1の隔室に開口する開口部を有し、この開口部を介して前記第1の隔室を第2の隔室に連通させる流出路と、を前記プレート上に区画し、前記第1の隔室が第1の膨出部分及び前記プレートに接するように潰され、前記第1の膨出部分への加圧により押し広げられて変形される第1の変形部を備え、前記第2の隔室が第2の膨出部分と前記プレートに接するように潰され、前記第2の膨出部分の変形により押し広げられる第2の変形部を備えるように、前記第1の隔室及び第2の隔室を前記プレート上に形成するシート状部材と、
前記開口部から前記第1の隔室に向けて前記第1の変形部内に突出し、前記開口部を介して前記流出路に連通可能な拡張部を前記第1の変形部内に区画する2次シール部であって、前記開口部を塞ぐように、前記拡張部を前記第1の変形部内に区画する境界にて前記1次シール領域に比べて弱く前記シート状部材を前記プレート上に剥離可能にシールし、前記第1の隔室と前記流出路との連通を遮断する2次シール部とを備え、
前記第1の膨出部分への加圧に伴い前記プレートに接している前記第1の変形部が押し広げられて前記2次シール部が前記プレートから剥離され、前記第1の隔室が前記拡張部及び前記流出路を介して前記第2の隔室に連通されることを特徴とする薬液容器が提供される。
図1及び図2は、第1の実施の形態に係る密封型薬液容器12の構成を概略的に示している。この密封型薬液容器12は、検査液或いは溶液等の内容物(以下、単に溶液と称する。)が格納される上流側の第1の隔室14及びこの第1の隔室14に対して下流側の第2の隔室16を有している。この密封型薬液容器12は、剛性を有する板状のプレート(基板)32上に可撓性を有する表面シート34が融着されて形成(1次シール)されている。
図4は、第2の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、2つの頂点(先鋭部)を有するコ字形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している矩形状の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。より詳細には、帯状シール部20の両端基部20A、20Bは、第2の通路22の開口部に略一致して設けられ、帯状シール部20は、第2通路22の内面に略面一となるように形成されている。
図5は、第3の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、半円形形状を描く先頭部を有するように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している半円形の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図6は、第4の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、2つの頂点(先鋭部)を有する台形形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している台形の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図7は、第5の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、1つの頂点(先鋭部)を有する不等辺三角形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している不等辺三角形の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図8は、第6の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、2つの頂点を有する逆W形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している台形の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図9は、第7の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、1つの頂点(先鋭部)を有する等辺三角形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している等辺三角形の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図10は、第8の実施の形態に係る密封型薬液容器12を示している。この密封型薬液容器12は、1つの頂点(先鋭部)を有する山形形状を描くように帯状シール部20が変形部分14Bに形成されている。この帯状シール部20は、第1の隔室14内に第2の通路22に連通している山形形状の拡張部22Aを確保し、拡張部22Aを第1の隔室14内に隔離するように、第1の隔室14内に剥離可能に延出されている。
図11、図12及び図13は、第9実施の形態として、細菌やウィルス等の生物組織の核酸を抽出し、精製するための前処理用キットを示している。
図19は、他の実施の形態に係る生物組織の核酸を抽出するための前処理用キットを示している。図11に示す前処理用キットでは、溶解室部44、処理液保存室部46、精製室部48及び回収室部70が上流側から下流側に向けて直列配置されているが、図19示す前処理用キットでは、回収室部70の上流側が通路54-1及び54-2に分岐され、回収室部70に夫々通路54-1及び54-2を介して処理液保存室部46及び精製室部48が並列に連結される。精製室部48の上流側には、通路52を介して溶解室部44が連結され、処理液保存室部46の上流側は、閉塞されている。そして、溶解室部44の変形部44B及び処理液保存室部46の変形部46Bには、帯状のシール部(剥離部)20-1及び20-2が形成されている。
図20は、更に他の実施の形態に係る生物・化学処理用キットを示している。この生物・化学処理用キット110は、複数の隔室部102、103、104、106を有し、隔室部102、103、104、106が通路114、116、118、120を介して反応室部112に連結されている。隔室部102、103、104、106内には、隔室部102、103、104、106を区画するシール部(剥離部)20-4、20-5、20-6、20-7が形成されている。シール部(剥離部)20-4、20-5、20-6、20-7は、シール部20-1と同様に通路114、116、118、120側の圧力上昇で容易に開くことがなく、隔室部102、103、104、106の夫々の内部圧力の上昇によって比較的容易に剥離されて開成される構造を有している。
図21は、比較例に係る前処理用キットの一部を示し、図22及び図23は、第9及び第10の実施の形態に係る前処理用キットの一部を抜き出して示している。いずれの前処理用キットも、丸められている両端部を有する膨出された半円柱状に形成された隔室部44、46、48を備えている。図21に示される比較例に係る前処理用キットでは、隔室部44、46を連結する通路52及び隔室46、48を連結する通路54に直線状に横切るシール部(剥離部)132が設けられて通路52、54が遮断されている。これに対して、図22に示される第9の実施の形態に係る前処理用キットでは、隔室部44、46は、両端が丸められた膨出半円柱状に形成されている。また、隔室部44、46の下流側には、夫々変形部分44B、46Bが設けられている。この変形部分44B、46Bは、潰されて円弧状に変形されている。変形部分44B、46Bに帯状シール部(剥離部)20-1、20-2が通路52、54の開口を塞ぐように延出されている。また、図23に示される第10の実施の形態に係る前処理用キットでは、隔室部44、46は、同様に、両端が丸められた膨出半円柱状に形成されている。また、隔室部44、46の下流側には、夫々変形部分44B、46Bが設けられている。この変形部分44B、46Bは、潰されて変形されることによって下流側に向けて拡張され、引き延ばされている三日月形状に形成されている。変形部分44B、46Bに帯状シール部(剥離部)20-1、20-2が通路52、54の開口を塞ぐように延出されている。
同様に両端が丸められた膨出半円柱状に形成されている。
潰されて三日月形状を下流側に向けて引き延して膨らませるように変形した変形部分44C、46Cが設けられ、この膨らんだ三日月状の変形部分44C、46Cに帯状シール部20-1、20-2が同様に通路52、54の開口を塞ぐように延出されている。ここで、図23に示される膨らんだ三日月状のをなす変形部分44C、46Cは、図22に示される円弧状の変形部分44B、46Bに比べて広い面積を有し、通路54は、上流側に向けて通路幅を拡幅しながら隔室にむけて緩やかに広げられ、広げられた開口を塞ぐように帯状シール部20-2が配置されている。従って、図23に示される帯状シール部20-2では、その突起部分には、図22に示される帯状シール部20-2の突起部分よりもより大きな応力が与えられる。
以下に、出願の当初における特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された接着領域を有するシート状部材であって、この接着領域が前記プレート上で膨出可能な第1の隔室と、前記第1の隔室の開口部を介して連通する流出路とをそれぞれ区画しているシート状部材と、
前記第1の隔室内であって、前記開口部から前記第1の隔室に向けて突出する領域を残し、前記シート状部材により前記開口部を塞ぐように前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第1の隔室と前記流出路との連通を遮断する第1のシール部とを備え、
前記第1の隔室の内圧上昇により前記第1のシール部を剥離することで、前記第1の隔室が膨出することを特徴とする薬液容器。
[2]前記プレート上に前記シート状部材を剥離不能に強固に接着した接着領域で前記プレート上に区画形成した膨出可能な第2の隔室であって、前記流出路を介して前記第1の隔室に連通される第2の隔室と、
を更に具備することを特徴とする[1]の薬液容器。
[3]前記開口部は、前記流出路の上流側に配置され、この開口部は、前記流出路の通路の下流側通路幅よりも広いことを特徴とする[1]の薬液容器。
[4]前記第1の隔室は、前記シート部材が膨出されている膨出領域及び前記膨出可能に変形されて前記プレートに接している変形領域を含み、前記第1のシール部がこの変形領域に形成されていることを特徴とする[1]の薬液容器。
[5]前記第1のシール部は、帯状に形成され、その両端が前記開口部に連接されていることを特徴とする[1]の薬液容器。
[6]前記第1のシール部は、帯状に形成され、1以上の先鋭部或いは丸みを有する先頭部を有することを特徴とする[1]の薬液容器。
[7]前記第1の隔室に連通するように、前記シート状部材を剥離不能に前記プレート上に強固に接着された接着領域で区画された第2の通路と、
前記第2の通路を介して前記第1の隔室に内容物を供給する為の供給口部と、
この供給口部を開閉可能に塞ぐ第1の閉塞蓋と、
前記第2通路に連通され、前記第1の隔室内の前記内容物を外部に排出する排出口部と、
この排出口部を開閉可能に塞ぐ第2の閉塞蓋と、
を具備し、前記第1及び第2閉塞蓋で供給口部及び排出口部を閉塞して前記第1隔室、前記第1及び第2通路を含む容器内空間を密閉することを特徴とする[1]の薬液容器。
[8]プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された接着領域を有するシート状部材であって、この接着領域が前記プレート上で膨出可能な第1の隔室と、前記第1の隔室の開口部を介して連通する流出路とをそれぞれ区画しているシート状部材と、
前記第1の隔室内であって、前記開口部から前記第1の隔室に向けて突出する領域を残し、前記シート状部材により前記開口部を塞ぐように前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第1の隔室と前記流出路との連通を遮断する第1のシール部とを備え、
前記第1の隔室の内圧上昇により前記第1のシール部を剥離することで、前記第1の隔室が膨出する密閉型薬液容器と、
当該密閉型薬液容器が装着され前記第1の隔室を外部から押圧する押圧部材及び当該押圧部材を作動させて前記第1の隔室内圧力高めて前記第1のシール部を剥離し、前記第1の隔室内の内容物を前記第1の通路に供給する作動部と、
を具備することを特徴とする検査装置。
[9]プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された接着領域を有するシート状部材と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第1の隔室であって、外部から生物組織及び溶液を収納可能な第1の隔室と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第2の隔室であって、吸着剤が収納されている第2の隔室と、
前記接着領域によって前記第1及び第2隔室間に配置されるように前記プレート上に区画形成され、前記吸着剤を濡らして吸着作用を活性化する第1溶液が収納された第3の隔室と、
前記第3の隔室に開口され、前記第1の隔室に第1の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第1の通路と、
前記第2の隔室に開口され、前記第3の隔室に第2の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第2の通路と、
前記第1の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第1の隔室を区画して前記第1の隔室と前記第1の通路との連通を遮断する第1のシール部と、
前記第2の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第2の隔室を区画して前記第2の隔室と前記第2の通路との連通を遮断する第2のシール部と、
を具備することを特徴とする核酸抽出容器。
[10]前記第1の隔室は、前記シート部材が膨出されている第1の膨出領域及び前記膨出可能に変形されて前記プレートに接している第1の変形領域を含み、前記第1のシール部がこの変形領域に形成され、
前記第3の隔室は、前記シート部材が膨出されている第2の膨出領域及び前記膨出可能に変形されて前記プレートに接している第2の変形領域を含み、前記第2のシール部がこの第2の変形領域に形成されていることを特徴とする[9]の核酸抽出容器。
[11]前記第1及び第2のシール部は、帯状に形成され、その両端が夫々前記第1及び第2の開口部に連接されていることを特徴とする[9]の核酸抽出容器。
[12]前記第1の隔室に連通するように前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された第3の通路と、
前記第3の通路を介して前記第1の隔室に生物組織及び溶液を供給する為の供給口部と、
この供給口部を開閉可能に塞ぐ第1の閉塞蓋と、
前記第2の隔室に連通され、前記第2の隔室内の排出溶液を外部に排出する排出口部と、
この排出口部を開閉可能に塞ぐ第2の閉塞蓋と、
を具備し、前記第1及び第2閉塞蓋で供給口部及び排出口部を閉塞して前記第1及び第2の隔室、前記第1、第2及び第3通路を含む容器内空間を密閉することを特徴とする[9]の核酸抽出容器。
[13]プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された接着領域を有するシート状部材と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第1の隔室であって、生物組織及び第1溶液が収納されている第1の隔室と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第2の隔室であって、吸着剤が収納されている第2の隔室と、
前記接着領域によって前記第1及び第2隔室間に配置され前記プレート上に区画形成され、前記吸着剤を濡らして吸着作用を活性化する第2溶液が収納されている第3の隔室と、
前記第3の隔室に開口され、前記第1の隔室に第1の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第1の通路と、
前記第2の隔室に開口され、前記第3の隔室に第2の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第2の通路と、
前記第1の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第1の隔室を区画して前記第1の隔室と前記第1の通路との連通を遮断する第1のシール部と、
前記第2の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第2の隔室を区画して前記第2の隔室と前記第2の通路との連通を遮断する第2のシール部と、
を具備する核酸抽出容器と、
当該核酸抽出容器が装着され前記第1及び第3の隔室を夫々個別に外部から押圧する第1及び第2押圧部材と、
この第2押圧部材を作動させて前記第3の隔室内圧力高めて前記第2のシール部を剥離し、前記第3の隔室内の第2溶液を前記第2の通路を介して前記第2の隔室に供給し、前記吸着剤を濡らして吸着作用を活性化させる第1作動部と、
この第1押圧部材を作動させて前記第1の隔室内圧力高めて前記第1のシール部を剥離し、前記第1の隔室内の生物組織内の核酸及びゴミが溶解されている第1溶液を前記第1の通路、前記第3の隔室及び前記第2通路を介して前記第2の隔室に供給し、前記吸着剤に前記ゴミを吸着させ、核酸が溶解している第1溶液を精製して外部に排出させる第1作動部と、
から構成されることを特徴とする核酸抽出装置。
[14]プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された接着領域を有するシート状部材と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第1の隔室であって、生物組織及び第1溶液が収納されている第1の隔室と、
前記接着領域によって前記プレート上に区画形成された膨出可能な第2の隔室であって、吸着剤が収納されている第2の隔室と、
前記接着領域によって前記第1及び第2隔室間に配置されように前記プレート上に区画形成され、前記吸着剤を濡らして吸着作用を活性化する第2溶液が収納されている第3の隔室と、
前記第3の隔室に開口され、前記第1の隔室に第1の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第1の通路と、
前記第2の隔室に開口され、前記第3の隔室に第2の開口部を介して連通するように前記接着領域によって区画された第2の通路と、
前記第1の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第1の隔室を区画して前記第1の隔室と前記第1の通路との連通を遮断する第1のシール部と、
前記第2の開口部を塞ぐように剥離可能に前記接着領域に比べて弱く接着され、前記第2の隔室を区画して前記第2の隔室と前記第2の通路との連通を遮断する第2のシール部と、
を具備する核酸抽出容器を利用して核酸を抽出する方法において、
前記第3の隔室を外部から押圧し、前記第3の隔室内圧力高めて前記第2のシール部を剥離し、前記第3の隔室内の第2溶液を前記第2の通路を介して前記第2の隔室に供給し、前記吸着剤を濡らして吸着作用を活性化させ、
前記第1の隔室を押圧して前記第1の隔室内圧力高めて前記第1のシール部を剥離し、前記第1の隔室内の生物組織内の核酸及びゴミが溶解されている第1溶液を前記第1の通路、前記第3の隔室及び前記第2通路を介して前記第2の隔室に供給し、前記吸着剤に前記ゴミを吸着させ、核酸が溶解している第1溶液を精製して外部に排出させる核酸を抽出することを特徴とする方法。
Claims (10)
- プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された1次シール領域を有し、この1次シール領域が、第1の隔室と、第2の隔室と、前記第1の隔室に開口する開口部を有し、この開口部を介して前記第1の隔室を第2の隔室に連通させる流出路と、を前記プレート上に区画し、前記第1の隔室が第1の膨出部分及び前記プレートに接するように潰され、前記第1の膨出部分への加圧により押し広げられて変形される第1の変形部を備え、前記第2の隔室が第2の膨出部分と前記プレートに接するように潰され、前記第2の膨出部分の変形により押し広げられる第2の変形部を備えるように、前記第1の隔室及び第2の隔室
を前記プレート上に形成するシート状部材と、
前記開口部から前記第1の隔室に向けて前記第1の変形部内に突出し、前記開口部を介して前記流出路に連通可能な拡張部を前記第1の変形部内に区画する2次シール部であって、前記開口部を塞ぐように、前記拡張部を前記第1の変形部内に区画する境界にて前記1次シール領域に比べて弱く前記シート状部材を前記プレート上に剥離可能にシールし、前記第1の隔室と前記流出路との連通を遮断する2次シール部とを備え、
前記第1の膨出部分への加圧に伴い前記プレートに接している前記第1の変形部が押し広げられて前記2次シール部が前記プレートから剥離され、前記第1の隔室が前記拡張部及び前記流出路を介して前記第2の隔室に連通されることを特徴とする薬液容器。 - 前記2次シール部は、剥離可能な帯状に形成され、この帯状の2次シール部が前記第1の変形部内に配置されていることを特徴とする請求項1の薬液容器。
- 前記2次シール部は、剥離可能な帯状に形成され、1以上の先鋭部或いは丸みを有する先頭部を有することを特徴とする請求項1の薬液容器。
- 前記第1の隔室に連通するように、前記シート状部材を前記プレート上に1次シールして形成された上流側の通路と、
前記上流側の通路を介して前記第1の隔室に内容物を供給する為の供給口部と、
この供給口部を開閉可能に塞ぐ第1の閉塞蓋と、
を更に具備する請求項1の薬液容器。 - 前記第2の隔室に連通するように、前記シート状部材を前記プレート上に1次シールして形成された下流側の通路と、
前記下流側の通路に連通され、前記第1の隔室内の前記内容物を外部に排出する排出口部と、
この排出口部を開閉可能に塞ぐ第2の閉塞蓋と、
を更に具備し、
前記第1及び第2閉塞蓋で前記供給口部及び前記排出口部を閉塞して前記第1隔室、前記上流側及び下流側の通路を含む容器内空間を密閉することを特徴とする請求項4の薬液容器。 - プレートと、
可撓性を有し、前記プレート上に強固に接着された1次シール領域を有し、この1次シール領域が、第1の隔室と、第2の隔室と、前記第1の隔室に開口する開口部を有し、この開口部を介して前記第1の隔室を第2の隔室に連通させる流出路と、を前記プレート上に区画し、前記第1の隔室が第1の膨出部分及び前記プレートに接するように潰され、前記第1の膨出部分への加圧により押し広げられて変形される第1の変形部を備え、前記第2の隔室が第2の膨出部分と前記プレートに接するように潰され、前記第2の膨出部分の変形により押し広げられる第2の変形部を備えるよ うに、前記第1の隔室及び第2の隔室を前記プレート上に形成するシート状部材と、
前記開口部から前記第1の隔室に向けて前記第1の変形部内に突出し、前記開口部を介して前記流出路に連通可能な拡張部を前記第1の変形部内に区画する2次シール部であって、前記開口部を塞ぐように、前記拡張部を前記第1の変形部内に区画する境界にて前記1次シール領域に比べて弱く前記シート状部材を前記プレート上に剥離可能にシールし、前記第1の隔室と前記流出路との連通を遮断する2次シール部と、
を備える薬液容器と、
当該密閉型薬液容器が装着され、前記第1の隔室を外部から押圧する押圧部材及び当該押圧部材を作動させて前記第1の膨出部分に外力を与え、前記プレートに接している前記第1の変形部を押し広げて前記2次シール部を前記プレートから剥離し、前記拡張部及び前記流出路を介して前記第1の隔室を前記第2の隔室に連通させて前記第1の隔室内の内容物を前記第2の隔室に供給する作動部と、
を具備することを特徴とする検査装置。 - 前記薬液容器において、前記2次シール部は、剥離可能な帯状に形成され、この帯状の2次シール部が前記第1の変形部内に配置されていることを特徴とする請求項6の検査装置。
- 前記薬液容器において、前記2次シール部は、剥離可能な帯状に形成され、1以上の先鋭部或いは丸みを有する先頭部を有することを特徴とする請求項6の検査装置。
- 前記薬液容器において、前記第1の隔室に連通するように、前記シート状部材を前記プレート上に1次シールして形成された上流側の通路と、
前記上流側の通路を介して前記第1の隔室に内容物を供給する為の供給口部と、
この供給口部を開閉可能に塞ぐ第1の閉塞蓋と、
を更に具備する請求項6の検査装置。 - 前記薬液容器は、
前記第2の隔室に連通するように、前記シート状部材を前記プレート上に1次シールして形成された下流側の通路と、
前記下流側の通路に連通され、前記第1の隔室内の前記内容物を外部に排出する排出口部と、
この排出口部を開閉可能に塞ぐ第2の閉塞蓋と、
を更に具備し、
前記第1及び第2閉塞蓋で前記供給口部及び前記排出口部を閉塞して前記第1隔室、前記上流側及び下流側の通路を含む容器内空間を密閉することを特徴とする請求項9の検査装置。
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