JP7106325B2 - プログラムおよびタイムスタンプ管理装置 - Google Patents
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図1はタイムスタンプ管理システム1を示している。図1に示すように、タイムスタンプ管理システム1は、タイムスタンプトークン発行サーバ2、時刻配信サーバ3、電子認証管理サーバ4、タイムスタンプトークン保管サーバ5および端末装置6を備えている。以下、説明の便宜上、タイムスタンプトークン発行サーバを「TST発行サーバ」といい、タイムスタンプトークン保管サーバを「TST保管サーバ」という。これらのサーバ2~5および端末装置6は、例えばインターネット等のネットワーク7を介して相互に通信可能に接続されている。
図2は管理対象ファイル31の構造を示している。管理対象ファイル31は、文書ファイル、画像ファイル、動画ファイルまたは音声ファイル等の電子ファイルである。本実施形態において、管理対象ファイル31は例えばPDFファイルである。
端末装置6はタイムスタンプ管理処理を行う。タイムスタンプ管理処理は、本発明の実施形態のタイムスタンプ管理方法を適用した処理である。本実施形態におけるタイムスタンプ管理処理には次の処理が含まれる。
(1)タイムスタンプトークンの有効性延長処理:本実施形態において、この処理は、管理対象ファイル31の本体データ32と当該管理対象ファイル31に既に付加されているすべてのタイムスタンプトークン35とを含むデータのハッシュ値をTST発行サーバ2に送信して新たなタイムスタンプトークン35の発行を要求し、この要求に応じてTST発行サーバ2から送信された新たなタイムスタンプトークン35を受信し、この受信した新たなタイムスタンプトークン35を当該管理対象ファイル31に付加する処理である。
(2)タイムスタンプトークンの初回付加処理:この処理は、タイムスタンプトークン35がまだ付加されていない管理対象ファイル31にタイムスタンプトークン35を初めて付加する処理である。
(3)TSTファイル生成処理:この処理は、タイムスタンプトークン35をタイムスタンプ保管機関に預け入れる準備として、管理対象ファイル31に付加されているタイムスタンプトークン35を含むTSTファイル39を生成する処理である。
(4)処理対象ファイル自動認識処理:この処理は、予め設定された監視フォルダ41に利用者が管理対象ファイル31を格納したか否かを周期的に監視し、監視フォルダ41に利用者が管理対象ファイル31を格納したとき、その格納された管理対象ファイル31についてタイムスタンプトークン35の有効性延長処理等を自動的に開始する処理である。
(5)ファイル振分処理:この処理は、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた管理対象ファイル31、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が許可されておらず、または有効性延長処理を行う必要がないと判断された管理対象ファイル31、タイムスタンプトークン35が初めて付加された管理対象ファイル31、上記TSTファイル生成処理で生成されたTSTファイル39、およびタイムスタンプ管理処理の過程で妥当でないと判断された管理対象ファイル31を、このようなファイルの種類に応じて予め設定された複数のフォルダに振り分ける処理である。
(6)延長許否フラグ設定処理:この処理は、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた管理対象ファイル31、またはタイムスタンプトークン35が初めて付加された管理対象ファイル31に対して延長許否フラグ34を設定する処理である。
タイムスタンプ管理処理において、処理対象ファイル自動認識処理では、予め設定された監視フォルダ41に利用者が管理対象ファイル31を格納したか否かを周期的に監視する。また、ファイル振分処理では、タイムスタンプ管理処理においてタイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた管理対象ファイル31やタイムスタンプ管理処理で生成されたTSTファイル39等を、これらのファイルの種類に応じて予め設定された複数のフォルダに振り分ける。このように、タイムスタンプ管理処理では、予め設定された、いくつかのフォルダを用いる。ここで、これらのフォルダについて説明する。
(1)監視フォルダ41:このフォルダは、タイムスタンプ管理処理の対象となる管理対象ファイル31を格納するフォルダである。利用者が監視フォルダ41に管理対象ファイル31を例えばコピーまたは移動して格納したとき、これらの管理対象ファイル31に対してタイムスタンプ管理処理が実行される。なお、複数の管理対象ファイル31が監視フォルダ41に格納されたときには、これら複数の管理対象ファイル31に対してタイムスタンプ管理処理が実行される。また、1つまたは複数の管理対象ファイル31が含まれたフォルダが監視フォルダ41に格納されたとき、当該格納されたフォルダに含まれる1つまたは複数の管理対象ファイル31に対してタイムスタンプ管理処理が実行される。また、管理対象ファイル31に対するタイムスタンプ管理処理が終了したとき、管理対象ファイル31は監視フォルダ41から削除される。
(2)完了フォルダ42:このフォルダは、タイムスタンプ管理処理によりタイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた管理対象ファイル31を格納するフォルダである。監視フォルダ41に格納された管理対象ファイル31は、タイムスタンプ管理処理によりタイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた後、完了フォルダ42に格納される。また、タイムスタンプ管理処理によりタイムスタンプトークン35が初めて付加された管理対象ファイル31も完了フォルダ42に格納される。これにより、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が行われた管理対象ファイル31、およびタイムスタンプトークン35が初めて付加された管理対象ファイル31を一箇所にまとめて整理する利用者の手間を省くことができる。
(3)対象外フォルダ43:このフォルダは、タイムスタンプ管理処理により、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が許可されておらす、または有効性延長処理を行う必要がないと判断された管理対象ファイル31を格納するフォルダである。すなわち、監視フォルダ41に格納された管理対象ファイル31は、タイムスタンプ管理処理において、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が許可されておらず、または有効性延長処理の必要がないと判断された場合には、そのまま対象外フォルダ43に格納される。これにより、タイムスタンプトークン35の有効性延長処理が許可されておらす、または有効性延長処理を行う必要がないと判断された管理対象ファイル31を一箇所にまとめて整理する利用者の手間を省くことができる。
(4)タイムスタンプトークン出力フォルダ44:このフォルダは、タイムスタンプ管理処理により生成されたTSTファイル39を格納するフォルダである。以下、タイムスタンプトークン出力フォルダを「TST出力フォルダ」という。タイムスタンプトークン35の有効性延長処理または初回付加処理が行われた後に、利用者により設定された方法に従って、管理対象ファイル31に付加されているタイムスタンプトークン35を含むTSTファイル39が生成され、生成されたTSTファイル39がTST出力フォルダ44に格納される。これにより、利用者は、TST出力フォルダ44に格納されたTSTファイル39をまとめてタイムスタンプ保管機関に預け入れることができる。これにより、利用者はTSTファイル39をタイムスタンプ保管機関に預け入れる作業を容易かつ確実に行うことができる。
(5)エラーフォルダ45:このフォルダは、監視フォルダ41に格納された管理対象ファイル31のうち、タイムスタンプ管理処理の過程で妥当でないと判断されたファイルを格納するフォルダである。例えば、電子署名が妥当でないタイムスタンプトークン35が付加されている管理対象ファイル31や、改ざんされている管理対象ファイル31はエラーフォルダ45に格納される。これにより、利用者は、このような妥当でない管理対象ファイル31を容易に特定することができる。
図4はタイムスタンプ管理処理のメイン画面51を示している。図5は、タイムスタンプ管理処理に関する事前設定を行うための第1の設定画面55を示している。利用者が端末装置6の入力部13を操作し、タイムスタンプ管理処理のプログラムを起動すると、図4に示すメイン画面51が表示部14に表示される。また、利用者が、図4に示すメイン画面51中の環境設定ボタン54を押下(例えばマウスでクリック)すると、図5に示す第1の設定画面55が表示部14に表示される。利用者は、第1の設定画面55を用いて、監視フォルダ41の作成または選択、および監視フォルダ41に格納される管理対象ファイル31を監視する監視間隔等を設定することができる。利用者は、監視間隔を任意の時間に設定することができる。例えば利用者が監視間隔を5秒に設定した場合には、監視フォルダ41に格納された管理対象ファイル31が5秒間隔で認識される。また、利用者は、第1の設定画面55を用いて、完了フォルダ42、対象外フォルダ43、TST出力フォルダ44およびエラーフォルダ45の設定または選択を行うことができる。
図8は、端末装置6において行われるタイムスタンプ管理処理の内容を示している。利用者が端末装置6の入力部13を操作し、タイムスタンプ管理処理のプログラムを起動すると、図4に示すメイン画面51が表示部14に表示される。続いて、利用者が、メイン画面51中の監視開始ボタン52を押下すると、タイムスタンプ管理処理が開始される。
6 端末装置(タイムスタンプ管理装置)
14 表示部(出力装置)
11 演算処理部
21 ファイル監視部
22 情報出力部
24 延長許否判断部
25 延長要否判断部
26 延長実行部
28 預入準備部
31 管理対象ファイル
34 延長許否フラグ(延長許否情報)
35 タイムスタンプトークン
36 ハッシュ値
37 時刻情報
38 証明書情報(電子証明書)
41 監視フォルダ
44 タイムスタンプトークン出力フォルダ(預入準備フォルダ)
Claims (9)
- 管理対象ファイルについて取得したタイムスタンプトークンを管理するタイムスタンプ管理方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記タイムスタンプ管理方法は、
前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があるか否かを判断する延長要否判断工程と、
前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルに含まれる延長許否情報を読み取り、当該読み取った延長許否情報が前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を許可する旨を示しているか否かを判断する延長許否判断工程と、
前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があることが前記延長要否判断工程において判断され、かつ前記読み取った延長許否情報が前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を許可する旨を示していることが前記延長許否判断工程において判断された場合に、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理として、前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルについての新たなタイムスタンプトークンの発行をタイムスタンプトークン発行サーバに要求する延長実行工程とを備え、
前記延長要否判断工程は、
前記タイムスタンプトークンに含まれる電子証明書の有効期限を前記タイムスタンプトークンから読み取る有効期限読取工程と、
前記有効期限読取工程において読み取られた前記有効期限よりも予め設定された繰上時間前の時点を延長基準時として算出する延長基準時算出工程と、
前記延長基準時算出工程において算出された延長基準時と現在日時とを比較し、現在日時が前記延長基準時よりも前でない場合には、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があると判断し、現在日時が前記延長基準時よりも前である場合には、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要がないと判断する日時比較工程とを備えていることを特徴とするプログラム。 - 前記タイムスタンプ管理方法は、
予め設定された監視フォルダに前記管理対象ファイルが格納されたか否かを判断するファイル監視工程をさらに備え、
前記延長要否判断工程においては、前記監視フォルダに前記管理対象ファイルが格納されたことが前記ファイル監視工程において判断された場合に、前記監視フォルダに格納された前記管理対象ファイルに付加されているタイムスタンプトークンについて前記有効性延長処理が必要であるか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 前記タイムスタンプ管理方法は、
前記監視フォルダに格納された前記管理対象ファイルに付加されているタイムスタンプトークンについて前記有効性延長処理が必要であることが前記延長要否判断工程において判断され、かつ前記監視フォルダに格納された前記管理対象ファイルから読み取った前記延長許否情報が前記有効性延長処理を許可する旨を示していることが前記延長許否判断工程において判断された場合に、当該管理対象ファイルの内容を前記コンピュータに接続された表示装置に表示する第1の表示工程をさらに備えていることを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 前記タイムスタンプ管理方法は、
前記監視フォルダに複数の前記管理対象ファイルが格納された場合に、前記監視フォルダに格納された複数の管理対象ファイルのそれぞれについて、管理対象ファイルのファイル名、および管理対象ファイルに付加されているタイムスタンプトークンに含まれる電子証明書の有効期限を含む管理出力情報を生成し、当該生成した管理出力情報を前記監視フォルダに格納された複数の管理対象ファイルごとに配列した一覧表を前記コンピュータに接続された表示装置に表示する第2の表示工程を備えていることを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 前記第2の表示工程において表示する前記一覧表において、前記監視フォルダに格納された複数の管理対象ファイルのそれぞれについて生成した管理出力情報を電子証明書の有効期限が早い順に配列することを特徴とする請求項4に記載のプログラム。
- 前記延長実行工程においては、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理として、前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルに含まれる文書データ、画像データ、動画データまたは音声データである本体データと、当該タイムスタンプトークンと、を含むデータのハッシュ値を前記タイムスタンプトークン発行サーバに送信して新たなタイムスタンプトークンの発行を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプログラム。
- 前記延長実行工程においては、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理として、前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルに含まれる文書データ、画像データ、動画データまたは音声データである本体データと、当該タイムスタンプトークンと、当該タイムスタンプトークンの検証に必要な検証情報と、を含むデータのハッシュ値を前記タイムスタンプトークン発行サーバに送信して新たなタイムスタンプトークンの発行を要求することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のプログラム。
- 前記延長実行工程は、
前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルについての新たなタイムスタンプトークンの送信を前記タイムスタンプトークン発行サーバに要求するタイムスタンプトークン要求工程と、
前記タイムスタンプトークン要求工程における要求に応じて前記タイムスタンプトークン発行サーバから送信された前記新たなタイムスタンプトークンを受信するタイムスタンプトークン受信工程と、
前記タイムスタンプトークン受信工程において受信された前記新たなタイムスタンプトークンを予め設定された預入準備フォルダに格納する預入準備工程とを備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のプログラム。 - 管理対象ファイルについて取得したタイムスタンプトークンを管理するタイムスタンプ管理装置であって、
前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があるか否かを判断する延長要否判断部と、
前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルに含まれる延長許否情報を読み取り、当該読み取った延長許否情報が前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を許可する旨を示しているか否かを判断する延長許否判断部と、
前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があることが前記延長要否判断部により判断され、かつ前記読み取った延長許否情報が前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を許可する旨を示していることが前記延長許否判断部により判断された場合に、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理として、前記タイムスタンプトークンに対応する前記管理対象ファイルについての新たなタイムスタンプトークンの発行をタイムスタンプトークン発行サーバに要求する延長実行部とを備え、
前記延長要否判断部は、前記タイムスタンプトークンに含まれる電子証明書の有効期限を前記タイムスタンプトークンから読み取り、当該読み取った前記有効期限よりも予め設定された繰上時間前の時点を延長基準時として算出し、当該算出した延長基準時と現在日時とを比較し、現在日時が前記延長基準時よりも前でない場合には、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要があると判断し、現在日時が前記延長基準時よりも前である場合には、前記タイムスタンプトークンの有効性延長処理を行う必要がないと判断することを特徴とするタイムスタンプ管理装置。
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