JP7105719B2 - Atws対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉 - Google Patents

Atws対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉 Download PDF

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Description

本発明は、ATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉に関する。
コンパクトで経済的な原子力発電プラントの一例として、特許文献1には、原子炉圧力容器の内底部に、炉心支持板、上部格子板およびこれらによって支持された燃料集合体からなる炉心を設け、上部格子板上に制御棒案内筒および炉心シュラウドを配置し、さらにその上方に制御棒駆動機構を設けることにより、制御棒を炉心の上部から挿入し得るとともに、制御棒案内筒のチムニ効果によって冷却水の炉内自然循環を可能とする、ことが記載されている。
特開2002-122686号公報
沸騰水型原子炉では炉心の発熱により冷却水を沸騰させることで蒸気を発生させ、その蒸気をタービンに送って発電する。
一般的な沸騰水型原子炉では、原子炉圧力容器内の水を循環させて炉心に供給する再循環ポンプを設けて、この再循環ポンプを電力で動かすことにより炉心に冷却水を供給する。
一方、自然循環型沸騰水型原子炉は、原子炉圧力容器内の炉心の発熱により発生した蒸気が混じった水と、原子炉圧力容器内のシュラウド壁外側のダウンカマ領域の沸騰していない水(蒸気が混じっていない水)との密度の差(自然循環力)によって冷却水が循環する原子炉であり、再循環ポンプが必要ない、との利点を有している。このため、一般的な沸騰水型原子炉に比べてコストを削減できる。
このような自然循環型沸騰水型原子炉では、自然循環力を増加させる目的で、炉心上部、かつ先述のシュラウド壁内側にチムニという多数の筒状の構造物が並んでいる領域を設けている。チムニの設置により、このチムニの高さの分だけシュラウド壁内外で密度の差がある領域が拡大し、冷却水流量が増加する。
沸騰水型原子炉では、一般的に冷却水流量が増加すると出力が増加し、冷却水流量が減少すると出力が減少するという特性があるため、冷却水流量が増加させることで運転時の出力を増加させることができる。
原子力プラントでは、プラントの一部に不具合が生じた場合などプラントを停止させる必要が生じた場合、制御棒を炉心に挿入することで核分裂反応を停止させる。
また、非常に低い確率ではあるが、制御棒の挿入に失敗した場合(以下、ATWS:Anticipated Transient Without Scramと呼ぶ)の後備の反応度制御系として、ホウ酸水注入系により炉内にホウ酸水を注入し、炉心の反応を停止させる。
ホウ酸水注入系によるホウ酸水の注入が完了するまでには、制御棒の挿入と比較して時間が掛かる。そのため、従来の再循環ポンプを備えた沸騰水型原子炉ではポンプを停止させ、炉心を流れる冷却水の流量を減少させる必要がある。冷却水の流量を減少させた場合、炉心での冷却水の沸騰が促進され、炉心に負の反応度が投入されることで出力が減少し、現象が緩和される。
一方、自然循環型沸騰水型原子炉は再循環ポンプを持たないため、冷却水流量をコントロールして出力を低下させることができない。そこで、このような事象に備えるために、ホウ酸水の注入系を強化したり、冷却系を強化したり、原子炉圧力容器や原子炉格納容器の耐圧を高めたりする必要があるが、これらにはコストが掛かる。
そこで、これらの対策の必要性を無くしコスト低減を図るため、ATWS発生時に冷却水流量を減少させ、出力を減少させる機構として特許文献1のような機構がある。
特許文献1では、炉心上部に制御棒案内筒を設け、この筒をチムニとして利用し、ATWS発生時にこのチムニ内部からダウンカマ領域へ冷却水をバイパスすることでATWS発生時に冷却水流量を減少させ、出力を減少させている。
自然循環型沸騰水型原子炉において、ATWSが発生した場合に冷却水流量を減少させ、出力を減少させるために、特許文献1では、冷却水を制御棒案内筒を兼ねているチムニをバイパスさせることで冷却水流量を減少させている。
そのために、この特許文献1では、シュラウドヘッド部分の内側から外側へ貫通するパイプ等の流路を設け、この流路のダウンカマ部側に任意に開放できる原子炉圧力容器内蔵弁を取付けることが記載されている。
しかし、特許文献1では、このバイパス流路を流れる冷却水の流量を決定する原子炉圧力容器内蔵弁が原子炉圧力容器内に設置されている。しかし、原子炉圧力容器内は高温高圧の冷却水が流れていることから、この冷却水から弁を保護する必要がある。しかし、バルブの信頼性を保つには大掛かりな防護装置などが必要となり、保護が非常に困難である。また、この圧力容器内に配置される原子炉圧力容器内蔵弁の存在が冷却水の流れを阻害しないように何かしら別個の対処を取る必要がある、との問題がある。
そこで、本発明では、ATWS発生時に全燃料集合体の出力を効率的に減少させてプラントの安全性を向上させると共に、冷却系の強化や、原子炉圧力容器や原子炉格納容器の高耐圧化を不要としたATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、燃料集合体が装荷された炉心と、前記燃料集合体における核分裂反応によって発熱している前記炉心の上部に配置され、その内側を冷却水が鉛直方向上向きへ流れるとともに、その外側を前記冷却水が鉛直方向下向きに流れるシュラウド壁と、前記炉心の上部領域に形成されたチムニと、前記炉心を内包する原子炉圧力容器と、を備えた自然循環型沸騰水型原子炉におけるATWS対策設備であって、一部が前記原子炉圧力容器の外側に配置されており、前記チムニの内側と前記シュラウド壁の外側とを連通する連通流路と、前記連通流路のうち前記原子炉圧力容器の外側の部分に配置され、前記連通流路を流れる冷却水の流れを制御するバイパス弁と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、ATWS発生時に全燃料集合体の出力を効率的に減少させ、プラントの安全性を向上させると共に、冷却系の強化や、原子炉圧力容器や原子炉格納容器の高耐圧化を不要とできるため、コストを削減することができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る自然循環型沸騰水型原子炉の主要系統の概略を示す図である。 図1のA-A’断面図である。 本発明の実施例1に係るバイパス弁の開閉機構の通常時の様子を示す模式図である。 本発明の実施例1に係るバイパス弁の開閉機構のATWS時の様子を示す模式図である。 本発明の実施例2に係る自然循環型原子炉のうち、図1に示す部分のA-A’断面図である。 本発明の実施例3に係る自然循環型原子炉のうち、図1に示す部分のA-A’断面図である。 本発明の実施例4に係る自然循環型原子炉のうち、図1に示す部分のA-A’断面図である。 本発明の実施例5に係る自然循環型原子炉のうち、図1に示す部分のA-A’断面図である。
以下に本発明のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉の実施例を、図面を用いて説明する。
<実施例1>
本発明のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉の実施例1について図1乃至図4を用いて説明する。図1は実施例1に係る自然循環型沸騰水型原子炉の主要系統図である。図2は実施例1に係る自然循環型沸騰水型原子炉の横断面図である。図3および図4は実施例1に係るバイパス弁の開閉機構を示す模式図である。
図1に示す自然循環型沸騰水型原子炉100では、複数の燃料集合体(図示の都合上省略)が格子状に装荷された炉心2が原子炉圧力容器1内に内包されている。この原子炉圧力容器1には、主蒸気配管15や給水配管(図示省略)が接続されている。
本実施例の原子炉圧力容器1内では、炉心2に流入した冷却水が炉心2内の燃料集合体で生じる核分裂によって発生する熱によって水を沸騰させることで蒸気を発生させている。
発生した蒸気は水と混じった二相流となり、炉心2の上部領域に形成されたチムニ7、スタンドパイプ16を通ってセパレータ17に流入する。セパレータ17では遠心力により水と蒸気を分離(気液分離)する。なお、設計によってはこのセパレータが無い炉型も存在するが、本発明はそのような炉型にも適用することができる。
セパレータ17で分離された水はシュラウド壁4と原子炉圧力容器1の間隙(ダウンカマ領域)を下方向へ流れ、途中で原子炉圧力容器1外から給水配管(図示省略)を介して供給される給水と混合される。その後、下部プレナム10を経由して再び炉心2に下方から流入する。
このように、本実施例では、シュラウド壁4の内側を却水が鉛直方向上向きへ流れ、シュラウド壁4の外側を冷却水が鉛直方向下向きに流れることになる。
一方、セパレータ17で分離された微小液滴を随伴する蒸気は、ドライヤ9でほぼ全ての液滴を除去された後、主蒸気配管15を介してタービン(図示省略)に導かれ、発電が行われる。
ここで、図1に示す自然循環型沸騰水型原子炉100では、一般的な沸騰水型原子炉と異なり、炉心2に冷却水を供給するジェットポンプやインターナルポンプ(RIPとも呼ばれる)が存在しない。
沸騰水型原子炉は、沸騰によって冷却水の平均密度が大きく変化するため、加圧水型原子炉と比較して自然循環による炉心の冷却が容易である、との利点を有している。シュラウド壁4より内側の領域の蒸気と水が混じった気液二相流の平均水密度はシュラウド壁4より外側のダウンカマ領域の単相の水の水密度より小さい。このため、シュラウド壁4の内外の水頭差を駆動力として、ポンプを使用することなく炉心2に冷却水を供給することができる。
このように自然循環力で炉心2に冷却水を供給できるが、その冷却水の流量は炉心2で発生する熱を十分に除去できる流量である必要がある。
ここで、炉心2に冷却水が流れる際には圧力損失が生じるが、炉心を流れる冷却水の流量である自然循環流量は、シュラウド壁4の内外の密度差によって生じる水頭差による駆動力と上述の圧力損失のバランスで決まる。一般的に、炉心高さ分の水頭差に起因する駆動力だけでは、十分な冷却水流量の確保が難しいことが知られている。
そこで、自然循環型沸騰水型原子炉100では、一般的に、炉心2の除熱に必要となる流量を確保するため、炉心2およびシュラウド壁4の上部にチムニ7を設置することで対応している。
このようなチムニ7を設置することで、炉心高さ分のシュラウド壁4内外の密度差に加えて、チムニ7の高さの分だけチムニ7内部とチムニ7外部のダウンカマ領域との冷却水密度差も自然循環力として利用できるようになる。従って、冷却水流量が増加し、炉心2を十分に冷却することができる。
このような自然循環力を利用することで、冷却水供給のための再循環ポンプを不要とし、コストを低減できると共に、再循環ポンプの故障によってプラントに悪影響がおよぶ可能性も排除することができる。
上述のような構造の自然循環型沸騰水型原子炉100における炉心2の出力は、原子炉圧力容器1の下方から制御棒5を挿入・引抜を行うことで調整する。
また、自然循環型沸騰水型原子炉100では、強い地震が生じた場合や、例えば外部から供給されている電源が失われた、配管が破断した、タービンに不具合が生じた、等のプラントに不具合が生じた場合も、制御棒5を急速に挿入することで原子炉を停止させる。またそのような事態が生じた場合は、放射性物質の外部への漏えいリスクを避けるために主蒸気隔離弁8を閉止し、原子炉格納容器12外へ放射性物質を含む蒸気が漏えいすることを防止する。
しかし、制御棒5が挿入されて原子炉が停止した場合においても、炉心2では燃料の崩壊熱により蒸気が発生する。また、主蒸気隔離弁8が閉止しているため、原子炉圧力容器1の圧力が上昇する。
このような場合には、原子炉圧力容器1の圧力上昇を検知して、非常用復水器起動弁20が開かれて原子炉圧力容器1の蒸気が非常用復水器18に流入し、非常用復水器プール水19によって蒸気は冷却され水に戻る。水に戻った後、重力によって原子炉圧力容器1内に戻り、再び炉心2の冷却に寄与すると共に、原子炉圧力容器1の圧力が低下する。
なお、非常用復水器18は、起動初期には非常用復水器プール水19の温度が低いため、非常用復水器プール水19が沸騰を開始するまでは冷却能力が限定的である。そのような場合において原子炉圧力容器1の圧力がさらに上昇した場合は、主蒸気逃がし安全弁21が開き、原子炉圧力容器1の蒸気を圧力抑制室23に導く。これにより、圧力抑制室23内の圧力抑制プール水13内にクエンチャ22を通して蒸気を放出し、凝縮させることで原子炉圧力容器1の圧力上昇を抑制する。
一般的な設計では、プラントに不具合が発生した場合には、水圧によって制御棒5を急速に挿入する。しかし、発生確率は非常に低いものの、検出器の不具合や水圧による駆動機構のトラブルにより制御棒5の挿入に失敗する事象(ATWS)にも備える必要がある。
そこで、そのような事象への備えとして、この制御棒5を電動で挿入する、もしくはホウ酸水を炉心に注入して反応を止める装置(ホウ酸水注入系、SLC:Standby Liquid Control Systemなどとも呼ばれる)などの備えがある。
しかし、これらの動作は水圧による制御棒の挿入と比較して時間が掛かるため、出力が高い状態がしばらくの間続き、原子炉圧力容器1の圧力も制御棒の挿入に成功した場合と比較してしばらくの間は高止まりする。
従来のように再循環ポンプを備えた沸騰水型原子炉では、電動による制御棒の挿入やホウ酸水の注入と並行して再循環ポンプを停止させ、炉心を流れる冷却水の流量を減少させ、出力を減少させることができる。
しかし、自然循環型沸騰水型原子炉100は再循環ポンプを備えていないため、しばらく出力が高い状態が続くことによるプラントの損傷を防止するためにATWS対策設備を備えている。従来の自然循環型沸騰水型原子炉のATWS対策設備は、先述した非常用復水器の容量を強化する、原子炉圧力容器や原子炉格納容器の耐圧を高める対策を取るものであったが、これらの対策にはコストが掛かる、との課題があった。
これに対し本実施例では、図1や図2に示すように、ATWS対策設備として、シュラウド壁4の内周側上方に位置するチムニ7の内側とチムニ7の外側(シュラウド壁4の外側)のダウンカマ領域とを連通させる連通流路6を設ける。この連通流路6は、図2に示すように、一部が原子炉圧力容器1の外側に配置されるものとする。
更に、連通流路6を流れる冷却水の流れを制御するバイパス弁24を、連通流路6のうち原子炉圧力容器1の外側の部分に配置する。
なお、連通流路6は例えば図2のように原子炉圧力容器1を断面方向から見たときに複数配置することで、一本辺りの口径を小さくできると共に、冷却水の偏りを防止することもできる。なお連通流路6は少なくとも1本以上設けられていれば良い。
このバイパス弁24は、自然循環型沸騰水型原子炉100の通常運転時は閉止させておき、ATWSが万が一発生した場合に開く構造とする。
バイパス弁24が開くと、連通流路6を通してチムニ7内外が均圧化し、チムニ7内外の水頭差がなくなるため、チムニ7による冷却水流量の増加効果が無くなる。それにより炉心2を流れる冷却水流量が減少し、出力を減少させることができる。
このバイパス弁24の構造の詳細について図3および図4を用いて説明する。
図3に示すように、バイパス弁24の弁体26を弁バネ27によって弁座33に押し付け、連通流路6を閉止する。また、弁体26をピストン28と接続するとともに、ピストン28の片側に原子炉圧力容器1と連通する圧力伝送管25を接続し、ピストン28に原子炉圧力容器1の圧力が掛かる構造とする。なお、バイパス弁24のピストン28のうち、原子炉圧力容器1の圧力が掛かる側の反対側には、原子炉圧力容器1の外側の圧力が掛かるように開放しておくことが望ましい。
これにより、万が一の確率でATWSが生じて原子炉圧力容器1の内側の圧力が上昇して弁バネ27による押しつけ力を上回ると、図4に示すように、ピストン28が移動してバイパス弁24の弁体26が弁座33から離れ、開弁させることができる。
なお、原子炉圧力容器1を貫通する配管には、その配管が破断した場合に冷却水が原子炉圧力容器1から系外へ流出することを防止するために、隔離弁を備える必要がある。
そのため、連通流路6のうち、原子炉圧力容器1に近い部分のすべての箇所に隔離弁35を設置する。この隔離弁35は、万が一の配管破断時に動作することができるよう信頼性の高い弁を準備する必要があり、またメンテナンスなども十分に行う必要があるものである。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本発明の実施例1の自然循環型沸騰水型原子炉100は、燃料集合体が装荷された炉心2と、燃料集合体における核分裂反応によって発熱している炉心2の上部に配置され、その内側を冷却水が鉛直方向上向きへ流れるとともに、その外側を冷却水が鉛直方向下向きに流れるシュラウド壁4と、炉心2の上部領域に形成されたチムニ7と、炉心2を内包する原子炉圧力容器1と、ATWS対策設備とを備えている。このうち、ATWS対策設備は、一部が原子炉圧力容器1の外側に配置されており、チムニ7の内側とシュラウド壁4の外側とを連通する連通流路6と、連通流路6のうち原子炉圧力容器1の外側の部分に配置され、連通流路6を流れる冷却水の流れを制御するバイパス弁24と、を備えている。
以上のような構造をとることにより、自然循環型沸騰水型原子炉においても、制御棒の挿入に失敗するATWSが発生した場合においても、現象発生に伴ってバイパス弁24が開弁し、受動的に冷却水流量を減少させることができる。このため、自動的に全燃料集合体の出力を減少させることができ、安全性を向上させることができる。これに加えて、ATWSに備えるための安全系の強化や原子炉圧力容器や原子炉格納容器の高耐圧化を不要とし、低コスト化が可能である。
また、上述した特許文献1では、原子炉圧力容器内蔵弁が原子炉圧力容器内に設置されているが、本発明のようにバイパス弁24が連通流路6のうち原子炉圧力容器1の外側の部分に配置されていることにより、冷却水から弁を保護する必要がないとともに、冷却水の流れを阻害しないように何かしら別個の対処を取る必要もないことから、信頼性向上に多くの対策を施す必要がない、との効果が得られる。
また、バイパス弁24は、通常運転時は閉止しており、原子炉圧力容器1の内側の圧力の上昇に応じて開放するように構成されているため、運転員の操作など無しで受動的にATWS時に弁が開き、流量を減少させて出力を減少させることができ、より安全性を高めることができる。
<実施例2>
上述の目的を達成するために好適な実施例の一つである本発明の実施例2のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉について図5を用いて説明する。図5は実施例2に係る自然循環型沸騰水型原子炉の横断面図である。
なお、実施例2においても、プラント全体の構成やバイパス弁24の開閉機構などは実施例1と同様であり、ここでは実施例1との違いのみを説明する。以下の実施例においても同様とする。
図5に示すように、本実施例の自然循環型沸騰水型原子炉では、連通流路6Aのうち、チムニ7内部側の端部にチムニ側ヘッダ29を、シュラウド壁4の外側の端部となるダウンカマ領域14内部にダウンカマ側ヘッダ30を設ける。
また、この両ヘッダをつなぐ連通流路6Aにバイパス弁24を設ける。
なお、ヘッダ29,30は連通流路6Aのチムニ7側の端部、連通流路6Aのシュラウド壁4の外側の端部の両側に設ける場合に限られず、連通流路6Aのチムニ7側の端部と連通流路6Aのシュラウド壁4の外側の端部とのいずれか一方に設けることができる。
その他の構成・動作は前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例2のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉においても、前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉とほぼ同様な効果が得られる。
また、連通流路6Aのチムニ7側の端部、連通流路6Aのシュラウド壁4の外側の端部、のうち少なくともいずれか一方にヘッダ29,30を更に備えたことにより、冷却水流量の偏りを防止すると共に、原子炉圧力容器1の壁面を貫通する連通流路6Aを実施例1に比べて最小限とすることができる。このため、隔離弁35の数を減らすことができて、更なるコスト削減を図るとともに、貫通配管の数自体が減ることで、破断が発生する可能性を更に低減することができる。
<実施例3>
上述の目的を達成するために好適な実施例の一つである本発明の実施例3のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉について図6を用いて説明する。図6は実施例3に係る自然循環型沸騰水型原子炉の横断面図である。
図6に示すように、本実施例の自然循環型沸騰水型原子炉では、実施例1におけるチムニ7の壁面を省略して、シュラウド壁4B自体を炉心2上方に延長させることでチムニ7Bとして利用する構造とする。
その他の構成・動作は前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例3のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉においても、前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉とほぼ同様な効果が得られる。
また、シュラウド壁4Bが炉心2の上方側に延長しており、チムニ7Bを形成していることにより、原子炉圧力容器1内に配置する構造物を減少させることができ、更なるコスト低減を図ることができる。
なお、本実施例においても、上述の実施例2のようにヘッダを持った構造とすることができる。
<実施例4>
上述の目的を達成するために好適な実施例の一つである本発明の実施例4のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉について図7を用いて説明する。図7は実施例4に係る自然循環型沸騰水型原子炉の横断面図である。
図7に示すように、本実施例の自然循環型沸騰水型原子炉では、チムニ7C内部にチムニ分割板31が配置されていることで複数の区画に分割されている。また、分割されたいずれの区画のチムニ7Cも連通流路6Cによりシュラウド壁4の外側に連通されている。
また、チムニ7Cの分割方法は、図7に示すように、シュラウド壁4により分割区域の外周壁の一部が形成される、すなわち、分割された区域がシュラウド壁4を介してシュラウド壁4の外周部に隣接しない区画が存在しないように分割している。
その他の構成・動作は前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例4のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉においても、前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉とほぼ同様な効果が得られる。
また、チムニ7Cは複数の区画に分割されており、分割されたいずれの区画のチムニ7Cも連通流路6Cによりシュラウド壁4の外側に連通されていることにより、通常運転時におけるチムニ7C内部の気泡の体積割合(ボイド率と呼ばれる)を増加させることができる。このため、チムニ7C内部のボイド率が増加した場合、チムニ7C内外の密度差が大きくなり、冷却水流量が増加することから、効果的に出力を減少させることができる。
すなわち、チムニ7C長さ当たりの冷却水流量の増加幅が大きくなるため、チムニ7C長さを低減でき、チムニ7Cを格納している原子炉圧力容器1の高さも小さくできる。このことにより更なるコスト削減を図ることができる。
なお、上述の特許文献1では、チムニが制御棒案内筒を兼ねているため、炉心に装荷されている燃料集合体とほぼ同数のチムニが必要であり、またチムニ7間を制御棒が通る必要があった。このため、チムニ内の冷却水をバイパスしてチムニ設置空間の外側であるダウンカマ領域に流すことができるのは最外周部に設置しているチムニのみであり、他のチムニについてはこの効果が得られず、冷却水流量の減少効果は限定的である、との課題があった。
更には、特許文献1では、そのチムニと燃料集合体が一対一で対応していた場合、バイパスしたチムニに対応する燃料集合体のみの出力が減少し、他の燃料集合体の出力減少が十分に行われない可能性があった。
これに対し、本実施例のように、分割されたいずれの区画のチムニ7Cも、分割された区画の外周壁の一部がシュラウド壁4により形成されていることで、いずれの区画からも連通流路6を引き出すことができ、安定してATWS発生時に冷却水流量を低下させることができるような構造を取ることができる。
なお、本実施例では、チムニ分割板31をシュラウド壁4の内壁に直接結合することができる。また、分割されたいずれの区画のチムニ7Cも、分割された区画の全てを各々専用の連通流路6により外周側と接続する場合に限られず、実施例2のようにそれぞれの区画をヘッダで接続して連通流路を1本とすることができる。更には、実施例3のようにシュラウド壁4を上方側まで延長させてチムニ7の壁面として利用することができる。
<実施例5>
上述の目的を達成するために好適な実施例の一つである本発明の実施例5のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉について図8を用いて説明する。図8は実施例5に係る自然循環型沸騰水型原子炉の横断面図である。
図8に示すように、本実施例の自然循環型沸騰水型原子炉では、連通流路6Dのうち、バイパス弁24に対して並列する位置に、連通流路6Dを流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁32を設置している。
流量制御弁32は、電動駆動などにより、ATWS発生を検知した場合は運転員の操作により開放できるような構造とする。また、通常運転時においても、運転員がこの流量制御弁32を開閉操作することで、冷却水の流量を自由にコントロールできる構造とする。
その他の構成・動作は前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉と略同じ構成・動作であり、詳細は省略する。
本発明の実施例5のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉においても、前述した実施例1のATWS対策設備やそれを備えた自然循環型沸騰水型原子炉とほぼ同様な効果が得られる。
一般的に、沸騰水型原子炉では冷却水流量をコントロールすることで出力を調整することができる。それにより電力需要の変化に応じて電力の供給量をコントロールすることができる。
これに対し、自然循環型沸騰水型原子炉では冷却水の流量を制御することはできないため、流量を用いた出力の調整は困難である。
しかしながら、本実施例のように、連通流路6Dのうちバイパス弁24に対して並列して配置され、連通流路6Dを流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁32を更に備えたことにより、通常運転時においても出力の調整が可能となる。またバイパス弁24を備えることにより、ATWS発生時に万が一運転員が流量制御弁32を操作しなかった場合においても、バイパス弁24が受動的に開くことにより、冷却水流量が減少し、出力を減少させることができる、との効果が得られる。
なお、本実施例のような流量制御弁32を設ける形態は、実施例2乃至実施例4のうち何れか1つの自然循環型沸騰水型原子炉においても採用することができる。
<その他>
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記の実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1:原子炉圧力容器
2:炉心
4,4B:シュラウド壁
5:制御棒
6,6A,6C,6D:連通流路
7,7B,7C:チムニ
8:主蒸気隔離弁
9:ドライヤ
10:下部プレナム
12:原子炉格納容器
13:圧力抑制プール水
14:ダウンカマ領域
15:主蒸気配管
16:スタンドパイプ
17:セパレータ
18:非常用復水器
19:非常用復水器プール水
20:非常用復水器起動弁
21:主蒸気逃がし安全弁
22:クエンチャ
23:圧力抑制室
24:バイパス弁
25:圧力伝送管
26:弁体
27:弁バネ
28:ピストン
29:チムニ側ヘッダ
30:ダウンカマ側ヘッダ
31:チムニ分割板
32:流量制御弁
33:弁座
35:隔離弁
100:自然循環型沸騰水型原子炉

Claims (8)

  1. 燃料集合体が装荷された炉心と、
    前記燃料集合体における核分裂反応によって発熱している前記炉心の上部に配置され、その内側を冷却水が鉛直方向上向きへ流れるとともに、その外側を前記冷却水が鉛直方向下向きに流れるシュラウド壁と、
    前記炉心の上部領域に形成されたチムニと、
    前記炉心を内包する原子炉圧力容器と、を備えた自然循環型沸騰水型原子炉におけるATWS対策設備であって、
    一部が前記原子炉圧力容器の外側に配置されており、前記チムニの内側と前記シュラウド壁の外側とを連通する連通流路と、
    前記連通流路のうち前記原子炉圧力容器の外側の部分に配置され、前記連通流路を流れる冷却水の流れを制御するバイパス弁と、を備えた
    ことを特徴とする自然循環型沸騰水型原子炉におけるATWS対策設備。
  2. 請求項1に記載のATWS対策設備において、
    前記バイパス弁は、通常運転時は閉止しており、前記原子炉圧力容器の内側の圧力の上昇に応じて開放するように構成されている
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  3. 請求項1に記載のATWS対策設備において、
    前記連通流路の前記チムニの内側の端部、前記連通流路の前記シュラウド壁の外側の端部、のうち少なくともいずれか一方にヘッダを更に備えた
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  4. 請求項1に記載のATWS対策設備において、
    前記シュラウド壁が前記炉心の上方側に延長しており、前記チムニを形成している
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  5. 請求項1に記載のATWS対策設備において、
    前記チムニは複数の区画に分割されており、
    分割されたいずれの区画のチムニの内側も前記連通流路により前記シュラウド壁の外側に連通されている
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  6. 請求項5に記載のATWS対策設備において、
    分割されたいずれの区画の前記チムニも、分割された区画の外周壁の一部が前記シュラウド壁により形成されている
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  7. 請求項1に記載のATWS対策設備において、
    前記連通流路のうち前記バイパス弁に対して並列して配置され、前記連通流路を流れる冷却水の流量を制御する流量制御弁を更に備えた
    ことを特徴とするATWS対策設備。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載されたATWS対策設備を備えたことを特徴とする自然循環型沸騰水型原子炉。
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