JP7103508B2 - 火山監視システム及び火山監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は、火山監視システム及び火山監視方法に関する。
現在、地震計、重力計、火山の外周に設けたファイバセンサなどを用いて、火山の噴火予測や噴火後の火山の挙動を予測するための監視活動が行われている。
特許文献1には、火山を通過した宇宙線ミューオンをミュオグラフィー技術によって観測し、監視要員等の人手を要することなく、火山噴火の原因であるマグマの地表への上昇を自動的に検知すると共に、マグマの変動状態を自動的に推定する手法が提案されている。
特開2006-317257号公報
しかし、特許文献1では、単に火山をミュオグラフィーによって観察しているだけであり、山体の状態変化がミュオグラフィーに与える影響を考慮していない。そのため、ミュオグラフィーデータの変動が山体のいかなる状態変化によるものであるかを識別することは困難である。
本発明は上記の事情に鑑みて成されたものであり、ミュオグラフィーを用いた火山の監視において火山の山体の状態変化によるミュオグラフィーデータの変動を検出することを目的とする。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明の一態様にかかる火山監視システムは、監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器と、前記検出器のミューオン検出の指向方向を制御する制御部と、前記監視対象の火山の山体の状態を検出し、検出結果を出力する第1のセンサと、前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、前記状態センサでの前記検出結果と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得する解析部と、を有するものである。
本発明の一態様にかかる火山監視方法は、監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器のミューオン検出の指向方向を制御し、前記監視対象の火山の山体の状態を検出し、前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、検出した前記監視対象の火山の山体の状態と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得するものである。
一実施の形態によれば、ミュオグラフィーを用いた火山の監視において火山の山体の状態変化によるミュオグラフィーデータの変動を検出することができる。
実施の形態1にかかる火山監視システムの検出器、傾斜計、制御部及び解析部の配置例を示す図である。システムの構成例を説明するためのブロック図である。 実施の形態1にかかる火山監視システムの検出器、傾斜計、制御部及び解析部の配置例を示す図である。 傾斜の検出に基づいてミュオグラフィーデータを取得する手順を示す図である。 実施の形態2にかかる火山監視システムの構成を模式的に示す図である。 実施の形態2にかかる火山監視システムの検出器、傾斜計、制御部及び解析部の配置例を示す図である。 重力の検出に基づいてミュオグラフィーデータを取得する手順を示す図である。 実施の形態3にかかる火山監視システムの構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。各図面においては、同一要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略される。
実施の形態1
本実施の形態にかかる火山監視システムでは、ミュオグラフィー技術を用いている。ミュオグラフィーは、天空から降り注ぐ宇宙線ミューオンを線源としており、ミューオンの高い透過性を利用することで、観察対象物の内部を非破壊で観察・可視化することができる技術である。
ミュオグラフィーでは、観察対象物を通過したミューオンの数を、検出器を用いて測定する必要がある。検出器に入射するミューオンの経路は、検出器の天頂方向を基準軸とした場合の天頂角θと地平面における方位角φとを用いて表すことができる。観察対象物を通過したミューオンは、その飛行経路に存在する物質の密度に応じてエネルギー損失量が変化する。エネルギー損失が大きくなると、観察対象物の原子核による散乱によって飛行経路が大きく変化し、検出器から外れた飛行経路を辿ることになる。これはミューオン数の減少として観測される。
したがってミュオグラフィーでは、観察対象物を通過したミューオンの数を観測することで、観察対象物の内部を非破壊で調べることができる。具体的には、単位時間及び単位立体角あたりのミューオンのカウント数、すなわちフラックスを観測することで、観察対象物の内部を調べることができる。以下、本実施の形態にかかる火山監視システムについて詳細に説明する。
図1は、実施の形態1にかかる火山監視システムの検出器、傾斜計、制御部及び解析部の配置例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる火山監視システム1は、検出器11、傾斜計12、制御部13及び解析部14を有する。
図2は、火山監視システム1の検出器11、傾斜計12、制御部13及び解析部14の配置例を示す図である。検出器11、傾斜計12、制御部13及び解析部14とは、例えば通信ケーブルによって通信可能に接続される。図2では、制御部13及び解析部14は、まとめて観測施設10に設置されるものとしている。
検出器11は、監視対象の火山100の近傍に配置され、火山100の山体を通過したミューオンを検出可能に構成される。検出器11は、解析部14にミューオンのフラックスに関する情報を示す検出信号DETを解析部14へ送信する。
検出器11には、例えば、原子核乾板、シンチレータ、ガスタイプの検出器などを用いることができる。原子核乾板は、フィルム形状の検出器である。一例を挙げると、原子核乾板は、プラスチックのベースの上にAgBrの結晶とゼラチンで構成されるジェルを塗布した構造を持つ。このAgの結晶部分にミューオン(荷電粒子)の軌跡が残るように構成されている。また、原子核乾板を焦点深度を変えつつスキャニングし、各焦点深さで点として観測されるミューオンの痕跡を線として復元することで、ミューオンの入射方向を特定することができる。
シンチレータは、ミューオン(荷電粒子)がプラスチックなどの半透明な物質中を通過する際に発するシンチレーション光を利用する検出器である。シンチレーション光は、光電子増倍管を用いて増幅されて信号として取り出される。
ガスタイプの検出器は、気体中をミューオンが飛行するときに、気体を構成する分子が持つ電子がミューオンとのクーロン力相互作用によって分子から叩き出され、分子がイオン化する現象を利用して、ミューオンを検出する検出器である。叩き出された電子を強い外部電場で加速することで、増幅した電気信号を作り出すことができる。ガスタイプの検出器として、例えば、多線比例式検出器(MWPC:Multi-Wire Proportional Chamber)を用いることができる。また、ガスタイプの検出器は、検出器内部を通過したミューオンの空間的な位置情報を取得することができる。ミューオンの空間的な位置情報をリアルタイムで取得できる点を考慮すると、ガスタイプの検出器を用いることが好ましい。なお、本実施の形態において使用する検出器11は上述の検出器に限定されることはなく、これら以外の検出器を用いてもよい。
傾斜計12(第1のセンサとも称する)は、監視対象の火山100の山体表面に設置され、山体表面の傾斜値を示す検出信号ANGを、解析部14へ送信する。
制御部13は、検出器11へ制御信号CON1を出力して、検出器11のミューオン検出の指向方向を制御する。また、制御部13は、検出器11のミューオン検出の指向方向がいずれの方向であるかを示す情報を、例えば制御信号CON2に含めて解析部14へ送信する。
解析部14は、検出器11からの検出信号DETと、検出信号DETが出力されたときの検出器11のミューオン検出の指向方向とを示す情報とに基づいて、監視対象の火山100に設定された監視領域について所定の解像度を有するミュオグラフィーデータを取得する。
このミュオグラフィーデータは、監視領域を区分することで設定された複数の測定領域のそれぞれに測定したミューオンのフラックスの値を含むヒストグラムデータとして作成される。天空から飛来するミューオンは監視対象の火山100の山体を通過して(図2の経路P)検出器11に到達するので、山体の通過距離と監視対象の火山100の土壌及び岩石の密度とによって、ミューオンのフラックスの実測値は観測点によって変化する。すなわち、山体の通過距離が長い、又は、火山の土壌及び岩石の密度が大きい場合には、検出器11に到達するミューオンの数は少なくなる。火山の通過距離が短い、又は、火山の土壌及び岩石の密度が小さい場合には、検出器11に到達するミューオンの数は多くなる。
以下、図2を参照して、ミュオグラフィーと火山の山体形状の変化との関係について説明する。ミュオグラフィーで明らかとなるのは、ミューオンの通過経路の距離(長さ)をLと、その通過経路上の山体の平均密度をρとしたときの密度長さρLと、である。そこで、本実施の形態では、傾斜計によって山体の形状を把握してミューオンの通過経路の距離Lを求めることで、ミューオンの通過経路上の山体の平均密度、すなわち、山体内部の状態を確認することができる。
また、離れた2つのタイミングでミュオグラフィーデータを取得することで、山体の形状が変化したときに山体の密度が変化したか否かを確認することも可能となる。以下、具体的に説明する。
まず、第1のタイミングにて第1のミュオグラフィーデータを取得し、その後ある期間を経た第2のタイミングで再度第2のミュオグラフィーデータを取得する。
このとき、例えば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間で、火山活動によって火山の山体形状が変化する場合が考えられる。このとき、傾斜計12は、山体形状の変化を山体表面の傾斜の変化として検出することができる。図2では、第1のタイミングでの山体表面をSF1として示し、第2のタイミングでの山体表面をSF2として示している。
この例では、第2のタイミングでの山体は、第1のタイミングでの山体と比べて、裾野側の山体が外側へ向けて広がり、その結果、山体表面SF2の傾斜が山体表面SF1の傾斜よりも緩やかになっている。そのため、第2のタイミングにおいて検出器11に入射するまでにミューオンが山体を通過する距離L2は、第2のタイミングにおいて検出器11に入射するまでにミューオンが山体を通過する距離L1よりも長くなる。そのため、山体表面の傾斜が緩やかになった領域でのミューオンのフラックスは、第1のタイミングと第2のタイミングとの間で低下することとなる。
これにより、傾斜計12が検出する傾斜値の変動を参照することで、解析部14で取得した第2のミュオグラフィーデータに現れるミューオンのフラックスの低下が、山体形状の変化によるものであることが判別できる。よって、解析部14は、傾斜値の変化及びミューオンのフラックスの変動量から、監視領域におけるミューオンの山体通過距離の増加分を推定することが可能となる。
同様に、山体形状の変化によってミューオンのフラックスが上昇した場合には、傾斜値の変化及びミューオンのフラックスの変動量から、監視領域におけるミューオンの山体通過距離の減少分を推定することが可能となる。
すなわち、本構成によれば、傾斜値の変化及びミューオンのフラックスの変動量から、監視領域におけるミューオンの山体通過距離の変化を推定することが可能となる。
また、上述したように、山体の状態変化を捉えるには、少なくとも異なる2つのタイミングでミュオグラフィーデータを2回取得し、比較する必要がある。しかしながら、山体の変化が生じていない場合に2回目のミュオグラフィーデータを取得した場合、当然に山体の状態変化を捉えることはできない。そのため、2回目のミュオグラフィーデータは、山体の状態に変化が生じた蓋然性が高い場合に取得されることが望ましい。
そこで、傾斜計12で検出された傾斜に基づいて、2回目のミュオグラフィーデータを取得してもよい。図3に、傾斜の検出に基づいて2回目のミュオグラフィーデータを取得する手順を示す。傾斜計12が基準値以上の傾斜の変化を検出した場合(図3のステップS11)に、検出結果を制御部13に自動的に通知する(図3のステップS12)。この場合、制御部13は傾斜計12の通知に応じて、検出器11及び解析部14を制御して、2回目のミュオグラフィーデータを取得する(図3のステップS13)ことが可能となる。これにより、より確実に監視対象の火山100の山体の状態変化を検出することが期待できる。
ここでは、傾斜計12が基準値以上の傾斜が生じたことを制御部に通知するものとして説明したが、傾斜計12から出力された傾斜の測定値を制御部13が監視し、基準値以上の傾斜が生じたかを制御部13が判定してもよい。なお、図2では、傾斜計から出力される信号を破線矢印で示した。
実施の形態2
実施の形態2にかかる火山監視システムについて説明する。図4に、実施の形態2にかかる火山監視システム2の構成を模式的に示す。火山監視システム2は、実施の形態1にかかる火山監視システム1の傾斜計12を重力計に置換した構成を有する。この例では、2つの重力計22A及び22B(それぞれ第1のセンサとも称する)がミューオンの通過経路に沿って配置される例について説明する。
図5は、火山監視システム2の検出器11、制御部13、解析部14、重力計22A及び22Bの配置例を示す図である。本実施の形態では、重力計22A及び22Bが、山体表面SF上で、標高が高い位置から低い位置に向かってに整列して配置される。重力計22A及び22Bは、それぞれ検出した重量の値を示す信号G1及びG2を、解析部14へ送信する。
以下、図5を参照して、ミュオグラフィーと火山の密度の変化との関係について説明する。本実施の形態では、重力計が設置場所における重力を測定することで、設置場所直下の山体の密度ρをピンポイントで特定することが可能である。よって、ミューオンの通過経路の距離(長さ)Lが未知の場合であっても、複数の重力計によって得られる複数箇所の離散的な密度ρの値を用い、実施の形態1で説明した傾斜計を用いたミュオグラフィー得られる密度長さρLからミューオンの通過経路の距離(長さ)Lを推定することができる。すなわち、重力計による局所的な密度ρを取得することで、ミューオンの通過経路の平均密度ではなく、重力計の設置箇所ごとに密度ρを詳細に推定することが可能となる。
なお、傾斜計と重力計とを組み合わせて用いる場合、傾斜計及び重力計の一方を第1のセンサとも称し、他方を第3のセンサとも称する。
また、離れた2つのタイミングでミュオグラフィーデータを取得することで、山体の形状が変化したときに山体の密度が変化したか否かを確認することも可能となる。実施の形態1と同様に、まず、第1のタイミングにて第1のミュオグラフィーデータを取得し、その後ある期間を経た第2のタイミングで再度第2のミュオグラフィーデータを取得する。
このとき、例えば、第1のタイミングと第2のタイミングとの間で、火山活動によって火山の内部構造が変化し、山体の密度分布が変化することが考え得る。このとき、重力計22A及び22Bが検出する重力の値は、重力計22A及び22Bが設置された位置の下方の山体密度の変化に応じて変化することとなる。
第2のタイミングにおいて重力計が測定した重力が第1のタイミングにおいて同じ重力計が測定した重力よりも小さくなった場合には、重力計の下方の山体の密度が小さくなったことが推定できる。一方で、第2のタイミングにおいて重力計が測定した重力が第1のタイミングにおいて同じ重力計が測定した重力よりも大きくなった場合には、重力計の下方の山体の密度が大きくなったことが推定できる。
これにより、重力計が検出する重力の値の変動を参照することで、解析部14で取得した第2のミュオグラフィーデータに現れるミューオンのフラックスの変化が、ミューオンの山体通過経路の密度変化によるものであることが判別できる。よって、解析部14は、重力計が設置された位置の下方の重力変化とミューオンのフラックスの変動量から、監視領域におけるミューオンの山体通過経路上の密度変化、すなわち山体の内部構造に変動が生じたことを検出することが可能となる。
また、本実施の形態におけるように、ミューオンが監視対象の火山100の山体を通過する経路上に複数の重力計(図4の重力計22A及び22B)を設けることで、ミューオンが山体を通過する経路における山体の密度分布を推定することも可能である。なお、ここでは、2つの重力計を設ける構成について説明したが、重力計は1つでもよいし、3つ以上の重力計を設けてもよいことは、言うまでもない。
実施の形態1と同様に、山体の状態変化を捉えるには、少なくとも異なる2つのタイミングでミュオグラフィーデータを2回取得し、比較する必要がある。そこで、重力計22A及び22Bで検出された重力に基づいて、2回目のミュオグラフィーデータ取得を取得してもよい。図6に、重力の検出に基づいて2回目のミュオグラフィーデータを取得する手順を示す。重力計22A及び22Bの一方又は両方が基準値以上の重力の変化を検出した場合(図3のステップS21)に、検出結果を制御部13に自動的に通知する(図3のステップS22)。この場合、制御部13は重力計22A及び22Bの一方又は両方からの通知に応じて、検出器11及び解析部14を制御して、2回目のミュオグラフィーデータを取得する(図3のステップS23)ことが可能となる。これにより、より確実に監視対象の火山100の山体の状態変化を検出することが期待できる。
ここでは、重力計22A及び22Bが基準値以上の重力の変化が生じたことを制御部に通知するものとして説明したが、重力計22A及び22Bから出力された重力の測定値を制御部13が監視し、基準値以上の重力の変化が生じたかを制御部13が判定してもよい。なお、図4では、重力計22A及び22Bから出力される信号を破線矢印で示した。
実施の形態3
実施の形態3にかかる火山監視システムについて説明する。傾斜計や重力計と協働することで、火山の山体の状態変化の検出について説明した。そのためには、少なくとも異なる2つのタイミングでミュオグラフィーデータを2回取得し、比較する必要がある。しかしながら、山体の変化が生じていない場合に2回目のミュオグラフィーデータを取得した場合、当然に山体の状態変化を捉えることはできない。そのため、2回目のミュオグラフィーデータは、山体の状態に変化が生じた蓋然性が高い場合に取得されることが望ましい。
そのため、本実施の形態では、上述の実施の形態にかかる火山監視システムが、山体の状態の変化を生じさせる現象を検出する他の検出器からの信号に応じてミュオグラフィーを検出する例について説明する。
図7に、実施の形態3にかかる火山監視システム3の構成を模式的に示す。火山監視システム3は、実施の形態1にかかる火山監視システム1に、潮位計31、津波検出システム32、地震計33及び地殻変動検出システム34(それぞれ第3のセンサとも称する)を組み合わせた構成を有する。
以下、火山監視システム3の制御部13は、有線又は無線を含む通信手段(通信ネットワーク)を介して、潮位計31、津波検出システム32、地震計33及び地殻変動検出システム34と通信可能に構成される。
潮位計31は、例えば、監視対象の火山100に近い海岸の沖合に設置されており、制御部13に測定した潮位を示す信号を送信する。
津波検出システム32は、例えば、潮位計(上記の潮位計31であってもよい)などを用いて沖合での津波の発生を検出し、検出結果を示す信号を制御部13へ送信する。
地震計33は、例えば監視対象の火山100の近傍に設置され、火山性地震を検出し、検出結果を示す信号を制御部13へ送信する。
地殻変動検出システム34は、例えば監視対象の火山100の周囲に電気ケーブル又は光ファイバーケーブルを敷設して、ケーブルを導通する信号を監視することで敷設した領域の地殻の変動を検出するものとして構成される。地殻変動検出システム34は、所定の基準値以上の地殻変動を検出した場合、検出結果を示す信号を制御部13へ送信する。
制御部13は、潮位計31、津波検出システム32、地震計33及び地殻変動検出システム34の少なくとも1つから信号を受信した場合、実施の形態1と同様にミュオグラフィーデータを取得する。そして取得したミュオグラフィーデータを第2のタイミングで取得した第2のミュオグラフィーデータとして用い、以前に取得していた第1のタイミングにおける第1のミュオグラフィーデータと比較し、山体の状態変化を検出する。
以下、他の検出器との協働による利点について説明する。潮位計31が設置された位置で基準値よりも大きな潮位の変化が観測された場合、その付近で潮位の変動の原因となる海底地震又は地殻変動が生じたことが推定できる。この場合、海底地震又は地殻変動が監視対象の火山100の山体の状態に影響する可能性がある。そこで潮位が大きく変化したことを制御部13へ通知することで、山体の状態に変化が起きた可能性が高いタイミングでミュオグラフィーデータを取得することが可能となる。
また、津波検出システム32が沖合で津波の発生を検出した場合、その津波は沖合で発生した海底地震によるものであることが推定できる。この場合、海底地震が監視対象の火山100の山体の状態に影響する可能性がある。そこで津波が発生したことを制御部13へ通知することで、山体の状態に変化が起きた可能性が高いタイミングでミュオグラフィーデータを取得することが可能となる。
さらに、地震計33が監視対象の火山100の近傍での地震の発生を検出した場合、その地震が監視対象の火山100の山体の状態に影響する可能性がある。そこで地震が発生したことを制御部13へ通知することで、山体の状態に変化が起きた可能性が高いタイミングでミュオグラフィーデータを取得することが可能となる。
さらにまた、地殻変動検出システム34が監視対象の火山100の近傍での地殻変動を検出した場合、その地殻変動が監視対象の火山100の山体の状態に影響する可能性がある。そこで地殻変動が発生したことを制御部13へ通知することで、山体の状態に変化が起きた可能性が高いタイミングでミュオグラフィーデータを取得することが可能となる。
ファイバーセンシングの場合には光ファイバーそのものがセンサとして機能するので、例えば監視対象の火山100の山麓を取り囲むように一周以上光ファイバーを周回させることで、人体におけるCTスキャンと類似のセンサ配置を実現することができる。この場合、火山性微動が生じると、光ファイバーより内側の山体内部の地層境界から地震反射波が観測できるので、地層状態のトモグラフィが可能となる。このトモグラフィの情報とミュオグラフィーによって取得した山体の密度長さρLの情報とを組み合わせることで、山体内部の詳細な密度分布を再構成することができる。
以上、本構成によれば、潮位計31、津波検出システム32、地震計33及び地殻変動検出システム34などの他の検出器を用いることで、監視対象の火山100の山体の状態に影響を与える可能性が高いイベントが発生したときに、ミュオグラフィーデータを取得することが可能となる。これにより、より確実に監視対象の火山100の山体の状態変化を検出することが期待できる。
その他の実施の形態
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の実施の形態にかかる火山監視方法については、上述した火山監視システムの動作と同様であるので重複した説明は省略する。本実施の形態にかかる火山監視方法により、火山の状態変化を容易に検出できることは、言うまでもない。
実施の形態1にかかる傾斜計と実施の形態2にかかる重力計とは、一方だけでなく、両方とも設けた構成としてもよい。
実施の形態3では、第3のセンサとして、潮位計、津波検出システム、地震計及び地殻変動検出システムを挙げたが、これらは例示に過ぎない。第3のセンサとしては、監視対象の火山の山体の状態に影響を与えるイベントを検出する他のセンサを用いてもよい。
実施の形態3では、実施の形態1にかかる火山監視システムに潮位計、津波検出システム、地震計及び地殻変動検出システムを追加したものとして説明したが、実施の形態2にかかる火山監視システムに潮位計、津波検出システム、地震計及び地殻変動検出システムを追加した構成としてもよい。また、潮位計、津波検出システム、地震計及び地殻変動検出システムはその全てが追加される必要はなく、そのうちの1つ又は一部のみが追加された構成としてもよいことは、言うまでもない。
以上、本発明を上記実施の形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
1~3 火山監視システム
10 観測施設
11 検出器
12 傾斜計
13 制御部
14 解析部
22A、22B 重力計
31 潮位計
32 津波検出システム
33 地震計
34 地殻変動検出システム
100 監視対象の火山
CON1、CON2 制御信号
DET 検出信号

Claims (11)

  1. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器と、
    前記検出器のミューオン検出の指向方向を制御する制御部と、
    前記監視対象の火山の山体表面の傾斜を検出し、検出結果を出力する第1のセンサと、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、前記第1のセンサでの前記検出結果と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが前記監視対象の火山の山体を通過した距離を、前記第1のセンサが検出した傾斜量を用いて推定する解析部と、を備える、
    火山監視システム。
  2. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器と、
    前記検出器のミューオン検出の指向方向を制御する制御部と、
    前記監視対象の火山の山体表面に設置され、設置された位置での重力を検出し、検出結果を出力する第1のセンサと、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、前記第1のセンサでの前記検出結果と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが通過した経路の山体の密度の変化を、前記第1のセンサが検出した重力の値に基づいて推定する解析部と、を備える、
    火山監視システム。
  3. 前記解析部は、前記第1のセンサが検出する重力が基準値よりも変化した場合に、ミュオグラフィーデータを取得する、
    請求項に記載の火山監視システム。
  4. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器と、
    前記検出器のミューオン検出の指向方向を制御する制御部と、
    前記監視対象の火山の山体表面の傾斜を検出し、検出結果を出力する第1のセンサと、
    前記監視対象の火山の山体表面に設置され、設置された位置での重力を検出し、検出結果を出力する第2のセンサと、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、前記第1のセンサでの前記検出結果と、前記第2のセンサでの前記検出結果と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが通過した経路の山体の密度の変化を、前記第2のセンサが検出した重力の値に基づいて推定する解析部と、を備える、
    火山監視システム。
  5. 前記第1のセンサは、前記監視対象の火山の山体表面の傾斜を検出する傾斜計であり、
    前記解析部は、前記ミューオンが前記監視対象の火山の山体を通過した距離を、前記傾斜計が検出した傾斜量を用いて推定する、
    請求項に記載の火山監視システム。
  6. 前記解析部は、前記第1のセンサが検出する傾斜が基準値よりも大きくなった場合に、ミュオグラフィーデータを取得する、
    請求項1または5に記載の火山監視システム。
  7. 前記監視対象の火山の山体の状態に影響を与えるイベントを検出する第3のセンサを備え、
    前記第3のセンサが前記イベントの発生を検出した場合に、前記解析部はミュオグラフィーデータを取得する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の火山監視システム。
  8. 前記第3のセンサは、海の潮位を検出する潮位計、津波の発生を検出する津波検出システム、地震の発生を検出する地震計、及び、前記監視対象の火山近傍の地殻変動を検出する地殻変動検出システムのいずれかである、
    請求項に記載の火山監視システム。
  9. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器のミューオン検出の指向方向を制御し、
    前記監視対象の火山の山体表面の傾斜を検出し、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、検出した前記監視対象の火山の山体の状態と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが前記監視対象の火山の山体を通過した距離を、検出した傾斜量を用いて推定する、
    火山監視方法。
  10. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器のミューオン検出の指向方向を制御し、
    前記監視対象の火山の山体表面に設置された重力計により、設置された位置での重力を検出し、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、前記重力計が検出した重力と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが通過した経路の山体の密度の変化を、前記重力計が検出した重力の値に基づいて推定する、
    火山監視方法。
  11. 監視対象の火山の山体を通過したミューオンを検出可能な検出器のミューオン検出の指向方向を制御し、
    前記監視対象の火山の山体表面の傾斜を検出し、
    前記監視対象の火山の山体表面に設置された重力計により、設置された位置での重力を検出し、
    前記検出器で検出された前記ミューオンのフラックスと、前記ミューオンのフラックスを検出したときの前記検出器の指向方向と、検出した傾斜量と、前記重力計が検出した重力と、に基づいてミュオグラフィーデータを取得して、前記ミューオンが通過した経路の山体の密度の変化を、前記重力計が検出した重力の値に基づいて推定する、
    火山監視方法。
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