JP7102799B2 - 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム及びプログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
近年、例えば、覗き見等による情報漏洩を抑制する機能を備えた情報処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された情報処理装置は、表示部と、表示情報と当該表示情報中の閲覧制限部分が記述された閲覧制限情報とを記憶する記憶部と、を少なくとも備える情報表示装置であって、前記閲覧制限情報に基づいて表示するページに前記閲覧制限部分が含まれるか、及び、前記情報表示装置の近傍に当該情報表示装置の使用者以外の他者がいるか、を判定する判定部と、前記表示部に前記表示情報を表示させる際に、表示するページに前記閲覧制限部分が含まれ、かつ、前記情報表示装置の近傍に他者がいる場合は、少なくとも前記閲覧制限部分を視認しにくい表示形態に変更する表示制御部と、を備える。
特開2011-134137号公報
本発明の課題は、自装置における表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いが予め定められた基準を満たした場合に対象物の表示を許可する装置において、複数の種類の検出手段に対応して当該度合いを評価し表示対象を表示することが可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することにある。
[1]表示対象を表示する表示手段と、
複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、自装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
前記複数の環境情報に基づいて、自装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段と、を備える情報処理装置。
]前記複数の検出手段のうちの一つが撮影手段であり、
前記検知手段は、前記撮影手段から第1の環境情報を検知するとともに、前記撮影手段以外の検知手段から第2の環境情報を検知し、
前記評価手段は、前記第1の環境情報と前記第2の環境情報とを組み合わせて前記度合いを評価する、前記[]に記載の情報処理装置。
]前記複数の環境情報に基づいて評価された前記度合いが前記条件を満たしていない場合、前記表示手段は、前記度合いが前記条件を満たさない原因が複数あるとき、前記度合いが前記条件を満たすための解決策とともに前記複数の原因を前記表示手段に表示する、前記[]又は[]に記載の情報処理装置。
]表示対象を表示する表示手段を備える端末装置と、
複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、前記端末装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
前記複数の環境情報に基づいて、前記端末装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段とを備える情報処理装置と、を備える、情報処理システム。
]表示対象を表示する表示手段を備えたコンピュータを、
複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、自装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
前記複数の環境情報に基づいて、自装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段として機能させるプログラム。
請求項1、に係る発明によれば、複数の種類の検出手段に対応して表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価し表示対象を表示することができる
求項に係る発明によれば、特定の種類の検出手段によって検出した結果を他の種類の検出手段で検出した結果で補完して表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価し表示対象を表示することができる。
請求項に係る発明によれば、対象物の閲覧が許可されない原因が複数ある場合であっても、その解決策をユーザに提示することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の制御系の一例を示すブロック図である。 図2は、セキュリティレベル判定テーブルの一例を示す図である。 図3は、文書データテーブルの一例を示す図である。 図4は、警告情報テーブルの一例を示す図である。 図5は、許可画面の一例を示す図である。 図6(a)、(b)は、警告画面の一例を示す図である。 図7は、第1の実施の形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図9は、図8に示す情報処理装置の制御系の一例を示す図である。 図10は、図8に示す端末装置の制御系の一例を示す図である。 図11は、図8に示す情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る情報処理装置は、表示対象を表示する表示手段と、自装置が使用されている環境を示す環境情報を検知する検知手段と、環境情報に基づいて、自装置における表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、この度合いが表示対象に応じて予め定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に表示対象を表示することを許可する許可手段と、を備える。
「環境情報」とは、情報処理装置が使用されている環境のうち、特に表示対象の情報の漏洩に関わる環境を示す情報をいう。
「情報漏洩」とは、表示手段に表示された表示対象に含まれる情報が、例えば、覗き見等によって、当該表示対象を閲覧する権限を有する者以外の第三者に漏れることをいう。「表示対象」には、例えば、文字、図形、画像、動画、音声等を含む文書や、写真や画像を並べたもの等が広く含まれる。
なお、本明細書では、単に測定量を信号として取り出すことを示す場合に「検出」を用い、信号に基づいて何らかの判定の結果を出力する場合に「検知」を用いる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の制御系の一例を示すブロック図である。情報処理装置2は、例えば、ユーザが携帯する通信移動端末である。通信移動端末には、例えば、ノート型パーソナルコンピュータ、タブレット型コンピュータ、多機能電話機(スマートフォン)、携帯電話機等が含まれる。
この情報処理装置2は、各部を制御する制御部20と、各種のデータを記憶する記憶部21と、情報の入力及び表示を行う操作表示部22と、特定の検出対象を検出し検出対象に対応する計測データに係る情報(以下、「出力情報」ともいう。)を出力する少なくとも1種類以上の検出手段を含むセンサ部23とを備える。操作表示部22は、表示手段の一例である。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、記憶部21に記録されたプログラム210に従って動作することにより、人物検知手段201、場所検知手段202、動き検知手段203、セキュリティレベル判定手段204、表示制御手段205、付与手段206等として機能する。人物検知手段201、場所検知手段202及び動き検知手段203は、検知手段の一例である。セキュリティレベル判定手段204は、評価手段の一例である。表示制御手段205は、許可手段の一例である。各手段201~206の詳細については後述する。
記憶部21は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム210、基準情報211、セキュリティレベル判定テーブル212(図2参照)、文書データテーブル213(図3参照)、警告情報テーブル214(図4参照)、画面情報215等の各種データを記憶する。各情報211~215の詳細については後述する。
操作表示部22は、例えば、タッチパネルディスプレイであり、液晶ディスプレイ等のディスプレイにタッチパネルを重合配置した構成を有する。なお、操作表示部22は、キーボード、マウス等で実現される操作部(不図示)と、液晶ディスプレイ等で実現される表示部(不図示)とを別体に有する構成でもよい。
センサ部23は、情報処理装置2の周囲の背景や人物を含む対象物を撮影する撮影部231と、操作中の情報処理装置2の周囲から発せられる音(以下、「環境音」)ともいう。)を検出する音検出部232と、情報処理装置2の位置の変動を検出する変動検出部233とを備える。撮影部231、音検出部232及び変動検出部233は、検出手段の一例である。特に、撮影部231は、撮影手段の一例である。情報処理装置2の周囲の対象物、情報処理装置2の周囲の環境音、及び情報処理装置2の位置の変動は、検出対象の一例である。
なお、図1では、センサ部23が3種類の検出手段を備える構成を例に挙げて説明したが、検出手段は、上記の3種類に限定されるものではなく、上述した3種類の検出手段以外の検出手段(例えば、温度センサや赤外センサ等のセンサ等)を含む4種類以上でもよく、あるいは、1種類のみや2種類でもよい。また、各検出手段の台数もそれぞれ1台に限定されるものではない。
撮影部231は、情報処理装置2側から情報処理装置2と対面するユーザ側に向かって予め定められた画角で撮影して情報処理装置2の周囲の背景や情報処理装置2の周囲にいる人物等の対象物を含む画像情報を出力する。撮影部231には、例えば、CCDカメラやCMOSカメラ等の公知の技術を用いてよい。画像情報は、例えば、画素の座標値と画素値とを関連付けた情報である。なお、撮影部231は、撮影領域を照射する照明器を備えてもよい。
音検出部232は、環境音を検出して環境音に係る音情報(以下、「環境音情報」ともいう。)を出力する。音検出部232には、例えば、マイクロフォン等の公知の技術を用いてよい。音検出部232が検出する環境音には、例えば、情報処理装置2の周囲にいる人物から発せられる発話音声や、自動車、バイク、電車等の交通機関から発せられる走行音等が含まれる。音情報は、例えば、検出した音の振幅を時系列の波形で示す波形情報が該当する。
変動検出部233は、例えばユーザの移動等に伴う情報処理装置2の位置の変動を検出して情報処理装置2の変動を示す変動情報を出力する。変動検出部233には、例えば、加速度センサ等の公知の技術を用いてよい。加速度センサは、予め定められた方向における情報処理装置2の加速度を検出する。変動情報は、例えば、加速度を時系列で示した加速度情報が該当する。
(基準情報211)
基準情報211には、検出手段の状態の判定や情報処理装置2が使用されている環境を検知するのに必要な各種基準情報が記録されている。なお、本明細書において、各テーブルに情報を書き込む場合に「記録」又は「登録」を用い、記憶部21に情報を書き込む場合に「記憶」を用いる。
具体的には、基準情報211には、以下の情報が記録されている。
(A)各検出手段の状態を示す情報(以下、「状態情報」ともいう。)を判定する状態判定基準211A
(B)各検出手段の出力情報に基づいて環境情報を検知するとともに情報処理装置2が予め定められた特定の環境で使用されている否かを判定する環境判定基準211B
状態判定基準211Aは、検出手段の出力情報に基づいて検出手段の状態情報を判定する基準である。状態判定基準211Aは、検出手段に応じて定められている。状態情報には、例えば、「利用不可」及び「利用可」が含まれる。ここで、「利用不可」とは、当該検出手段が出力した出力情報が情報処理装置2における表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合い(以下、「セキュリティレベル」ともいう。)の評価に利用できないことをいう。「利用可」とは、当該検出手段が出力した出力情報がセキュリティレベルの評価に利用できることをいう。
「利用不可」には、例えば、検出手段の性能が予め定められた水準を満たしていない状態や、特定の外的な要因によって当該検出手段が正常に動作しない状態等が含まれる。なお、「利用不可」には、情報処理装置2が当該検出手段を備えていない場合を含めてもよい。
「利用不可」を判定する基準としては、例えば、検出手段の性能が予め定められた水準を満たしているか否かを判定する基準や、特定の外的な要因によって検出手段が正常に動作しない状態か否かを判定する基準等が含まれる。
環境判定基準211Bには、例えば、以下のものが含まれる。
(B-1)情報処理装置2の周囲の人物を検知し、検知された人物が予め定められた特定の人物以外か否かを判定する人物判定基準
(B-2)情報処理装置2を使用する場所を検知し、検知された場所が予め定められた特定の場所か否かを判定する場所判定基準
(B-3)情報処理装置2の動きを検知し、検知した動きが予め定められた特定の動きか否かを判定する動き判定基準
なお、情報処理装置2の周囲に予め定められた特定の人物以外がいるか否かを示す情報、情報処理装置2が予め定められた特定の場所で使用されているか否かを示す情報、及び情報処理装置2が予め定められた特定の動きをしているか否かを示す情報は、環境情報の一例である。特に、情報処理装置2の周囲に予め定められた特定の人物以外がいることを示す情報は、第1の環境情報の一例である。
人物判定基準は、撮影部231が出力する画像情報の判定に用いられる基準である。人物判定基準には、例えば、特定の人物としてのユーザを示す画像情報(例えば、ユーザの顔を示す顔画像情報等)等が含まれる。また、人物判定基準には、ユーザ以外の人物が何人いるかを示す情報を含めてもよい。
場所判定基準は、音検出部232が出力する波形情報の判定に用いられる基準である。場所判定基準には、例えば、特定の場所としての交通機関、不特定又は多数の人物が来店する店(量販店、飲食店等)、公共の場所を示す情報(例えば、交通機関の走行音に係る波形情報や、不特定又は多数の人物から発せされる発話音に係る波形情報等)等が含まれる。また、場所判定基準には、情報処理装置2の周囲が騒がしいか否かを示す情報(例えば、音の大きさ(dB))を含めてもよい。
動き判定基準は、変動検出部233が出力する加速度情報の判定に用いられる基準である。動き判定基準には、例えば、特定の動きとしてのユーザが情報処理装置2を携帯して移動中であることや情報処理装置2が特定の場所に放置されていることを示す情報(例えば、ユーザの移動中の情報処理装置2の動きに係る加速度情報や、情報処理装置2が特定の場所に放置されているときの動きに係る加速度等の特定の加速度情報等)等が含まれる。なお、本明細書では、情報処理装置2が「放置されている」状態も、情報処理装置2の「動き」の一例として扱う。
(セキュリティレベル判定テーブル212)
図2は、セキュリティレベル判定テーブル212の一例を示す図である。セキュリティレベル判定テーブル212には、セキュリティレベルを評価する基準が記録されている。
セキュリティレベル判定テーブル212には、「撮影部」欄と、「音検出部」欄と、「変動検出部」欄と、「セキュリティレベル」欄とが設けられている。「撮影部」欄、「音検出部」欄及び「変動検出部」欄には、各検出手段からそれぞれ出力される出力情報に対してなされた判定の結果を示す結果情報が記録されている。「セキュリティレベル」欄には、セキュリティレベルが記録されている。このようにして、セキュリティレベル判定テーブル212には、各検出手段の状態情報とセキュリティレベルとが関連付けられて記録されている。
結果情報には、上述した状態情報と、環境判定基準211Bにより判定された結果を示す情報(以下、「環境判定情報」ともいう。)とが含まれる。環境判定情報は、状態情報が「利用可」の場合に出力される結果である。環境判定情報には、例えば、「基準達成」及び「基準未達」が含まれる。ここで、「基準達成」とは、特定の検出手段が出力した出力情報が、上述の(B-1)から(B-3)のいずれかの基準を満たした状態をいう。「基準未達」とは、特定の検出手段が出力した出力情報が、上述の(B-1)から(B-3)のいずれかの基準も満たしていない状態をいう。図2では、「基準達成」の状態を記号「OK」で示し、「基準未達」の状態を記号「NG」で示した。なお、図2の例では記載していないが、「利用不可」の場合、例えば、「-」等の記号で示してもよい。
環境判定基準211Bの一例として、撮影部231が撮影した画像から特定の人数(例えば、3人)以上の人物が認識された場合に、撮影部231に係る環境判定情報を「NG」とする基準を用いてもよい。また、音検出部232が検出した音の大きさが特定の値(例えば、60dB)以上の場合に、音検出部232に係る環境判定情報を「NG」とする基準を用いてもよい。また、変動検出部233が検出した加速度情報に基づいて情報処理装置2を携帯するユーザが移動中であると判定された場合に、変動検出部233に係る環境判定情報を「NG」とする基準を用いてもよい。各判定を行う手段については、後述する。
セキュリティレベルは、例えば、「高」、「中」、「低」、「不可」の4段階で構成された指標である。なお、セキュリティレベルの段階の数は、4つに限定されるものではない。
図2に示すように、セキュリティレベルは、検出手段の状態、すなわち状態情報を組み合わせて定められている。なお、複数の検出手段の状態情報を組み合わせたものとセキュリティレベルとを関連付けることは必須ではなく、例えば、検出手段が1つの場合等、一つの検出手段の状態情報とセキュリティレベルとを関連付けてもよい。
(文書データテーブル213)
図3は、文書データテーブル213の一例を示す図である。文書データテーブル213には、文書を示す情報と、当該文書に応じて定められた機密性の度合い(以下、「機密度」ともいう。)とが関連付けられて記録されている。文書は、表示対象の一例である。機密度は、「条件」、特に、「第1の条件」の一例である。
文書データテーブル213には、文書を示す情報としての「文書名」欄、「文書種類」欄及び「文書ID」欄と、機密性を示す情報としての「機密性」欄及び「機密度」欄とが設けられている。「文書名」欄には、文書の名称が記録されている。「文書種類」欄には、文書を予め特定の基準で分類した種類が記録されている。「文書ID」欄には、文書を識別する情報が記録されている。
「機密性」欄には、機密性を定義するメッセージが記録されている。「機密度」欄には、段階的に定めされた機密度が記載されている。なお、機密度には、好ましくは、上述したセキュリティレベルと同一の指標が用いられる。具体的には、機密度には、情報処理装置2のセキュリティレベルと同様の「高」、「中」、「低」等が用いられる。なお、機密度の「高」は、「条件」、特に、「第2の条件」の一例である。
なお、機密性は、文書ごとに定めてもよく、文書の種類ごとに定めてもよい。また、機密性は、予め記憶部21に固定的に記憶されたものに限定されず、例えば、後述する付与手段によって設定・変更ができるようにしてもよい。
(警告情報テーブル214)
図4は、警告情報テーブル214の一例を示す図である。警告情報テーブル214は、表示対象の表示が許可されない場合に、表示画面に表示する原因の一覧を記録したものである。警告情報テーブル214には、例えば、各検出手段の欄と「メッセージ」欄とが設けられている。検出手段の欄には、各検出手段の結果情報が記録されている。「メッセージ」欄には、検出手段の状態情報が「利用不可」(すなわち「-」)の場合や環境判定情報が「基準未達」(すなわち「NG」)の場合に対応する原因が記録されている。
なお、警告情報テーブル214には、「解決策」欄をさらに設け、この欄に、上述した原因を解決するためにユーザが取り得る解決策を記録してもよい。解決策を示す方法は、例えば、図4のNo.3に示すように、「基準未達」(「NG」)の検出手段が複数あり、表示対象の表示が許可されない原因が複数ある場合に、特にメリットがある。
(画面情報215)
画面情報215は、後述する表示制御手段205により操作表示部22の表示面(不図示)に表示される各種画面の情報である。画面情報215について、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、許可画面の一例を示す図である。許可画面7は、表示対象の表示が許可されているときに、ユーザに対して情報処理装置2のセキュリティレベルを示すとともに、表示対象を閲覧させる画面である。図5に示すように、許可画面7には、例えば、情報処理装置2のセキュリティレベルを示すメッセージ71と、表示対象としての受注書72とが含まれる。
図6(a)、(b)は、警告画面の一例を示す図である。警告画面8は、表示対象の表示が許可されていないときに、ユーザに対して情報処理装置2のセキュリティレベルを示すとともに、表示対象の表示が許可されない原因を表示する画面である。図6(a)、(b)に示すように、警告画面8には、例えば、情報処理装置2のセキュリティレベルを示すメッセージ71と、表示対象の表示が許可されない原因を示すメッセージ82とが含まれる。なお、上述したように、図6(a)に示すような原因が2つ以上ある場合は、解決策をさらに表示してもよい。
次に、制御部を構成する各手段201~206の詳細について説明する。人物検知手段201は、撮影部231を制御して、予め定められた画角で情報処理装置2の周囲の対象物の撮影を行う。また、人物検知手段201は、撮影部231が出力した画面情報を受け付ける。
また、人物検知手段201は、記憶部21に記憶された状態判定基準211Aを参照し、受け付けた画面情報に基づいて撮影部231が利用不可か利用可かを判定する。また、人物検知手段201は、この判定の結果に基づき撮影部231の状態情報を出力する。
また、人物検知手段201は、撮影部231の状態情報が利用可のとき、この画面情報に予め定められた特定の人物以外の人物を示す情報が含まれるか否かを判定する。具体的には、人物検知手段201は、受け付けた画像情報と記憶部21の人物判定基準(環境判定基準211B)に記録された人物の顔画像情報とを照合して、受け付けた画面情報に含まれる人物を検知するとともに、検知した人物が予め定められた特定の人物以外か否かを判定する。なお、人物検知手段201は、検知した人物が予め定められた特定の人物以外のとき、当該特定の人物以外の人物が何人いるかをさらに検知してもよい。
以上を換言すれば、人物検知手段201は、検出対象としての情報処理装置2の周囲の対象物に応じて、第1の環境情報としての情報処理装置2の周囲に予め定められた特定の人物以外がいるか否かを示す情報を検知する。また、人物検知手段201は、この判定の結果に基づき撮影部231に係る環境判定情報を出力する。
場所検知手段202は、音検出部232を制御して、情報処理装置2の周囲から発せされる環境音の検出を行う。また、場所検知手段202は、音検出部232が出力した波形情報を受け付ける。
また、場所検知手段202は、記憶部21に記憶された状態判定基準211Aを参照し、受け付けた波形情報に基づいて音検出部232が利用不可か利用可かを判定する。また、場所検知手段202は、この判定の結果に基づき音検出部232の状態情報を出力する。
また、場所検知手段202は、音検出部232の状態が利用可のとき、この波形情報に予め定められた特定の場所に係る音情報が含まれるか否かを判定する。具体的には、場所検知手段202は、受け付けた波形情報と記憶部21の場所判定基準(環境判定基準211B)に記録された波形情報とを照合して、受け付けた波形情報から情報処理装置2が使用されている場所を検知するとともに、検知した場所が予め定められた特定の場所か否かを判定する。なお、場所検知手段202は、波形情報に基づいて、情報処理装置2の周囲の音の大きさを検知してもよい。
以上を換言すれば、場所検知手段202は、検出対象としての情報処理装置2の周囲の環境音に応じて、環境情報としての情報処理装置2が予め定められた特定の場所で使用されているか否かを示す情報を検知する。また、場所検知手段202は、この判定の結果に基づき音検出部232に係る環境判定情報を出力する。
動き検知手段203は、変動検出部233を制御して、情報処理装置2の位置の変動の検出を行う。また、動き検知手段203は、変動検出部233が出力した加速度情報を受け付ける。
また、動き検知手段203は、記憶部21に記憶された状態判定基準211Aを参照し、受け付けた加速度情報に基づいて変動検出部233が利用不可か利用可かを判定する。また、動き検知手段203は、この判定の結果に基づき変動検出部233の状態情報を出力する。
また、動き検知手段203は、変動検出部233の状態情報が利用可のとき、この加速度情報に予め定められた特定の動きに係る加速度情報が含まれるか否かを判定する。具体的には、動き検知手段203は、受け付けた加速度情報と記憶部21の動き判定基準(環境判定基準211B)に記録された加速度情報とを照合して、受け付けた加速度情報から情報処理装置2の動きを検知するとともに、検知した動きが予め定められた特定の動きか否かを判定する。
以上を換言すれば、動き検知手段203は、検出対象としての情報処理装置2の位置の変動に応じて、環境情報としての情報処理装置2が予め定められた特定の動きをしているか否かを示す情報を検知する。また、動き検知手段203は、この判定の結果に基づき変動検出部233に係る環境判定情報を出力する。
セキュリティレベル判定手段204は、上述の人物検知手段201、場所検知手段202及び動き検知手段203からそれぞれ出力される各検出手段の状態情報及び環境判定情報に基づき、記憶部21に記憶されたセキュリティレベル判定テーブル212を参照してセキュリティレベルを判定して出力する。
表示制御手段205は、ユーザの操作に応じて、操作表示部22の表示面(不図示)に表示対象を表示するよう制御する。具体的に、表示制御手段205は、セキュリティレベル判定手段204が出力したセキュリティレベルが、記憶部21の文書データテーブル213に登録された当該表示対象の機密度を満たしたときに、表示対象を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する。すなわち、表示制御手段205は、セキュリティレベルが表示対象ごとに定められた機密度を満たしたときに当該表示対対象を操作表示部22の表示面に表示することを許可する。なお、表示対象に機密度が登録されていない場合、表示制御手段205は、セキュリティレベル判定手段204が出力したセキュリティレベルが予め定められたレベル(例えば、「高」)のときのみ、表示対象を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する。この予め定められたレベルは、第2の条件の一例である。
また、表示制御手段205は、操作表示部22の表示面に、記憶部21の画面情報215に記録された画面を表示するよう制御する。
また、表示制御手段205は、操作表示部22の表示面に表示対象を表示している場合に、セキュリティレベル判定手段204が出力したセキュリティレベルが当該表示対象の機密度を満たさなくなったとき、操作表示部22の表示面に表示対象を表示することを制限する。
付与手段206は、ユーザの操作に応じて、表示対象に対して機密度を付与する。具体的には、付与手段206は、操作表示部22に対するユーザの操作に応じて、記憶部21の文書データテーブル213の情報を変更・登録する。
(第1の実施の形態の動作)
次に、情報処理装置2の動作の一例について図7を参照して説明する。検知手段は、各検出手段を制御して検出対象の検出を行う(S1)。具体的には、人物検知手段201は、撮影部231を制御して予め定められた画角で情報処理装置2の周囲の対象物の撮影を行う。場所検知手段202は、音検出部232を制御して情報処理装置2の周囲から発せされる環境音の検出を行う。動き検知手段203は、変動検出部233を制御して情報処理装置2の変動の検出を行う。なお、各検出手段は、予め定められた時間間隔で継続的に検出対象の検出を行う。
次に、検知手段は、各検出手段から出力された出力情報を受け付ける(S2)。具体的には、人物検知手段201は、撮影部231から出力される画像情報を受け付ける。場所検知手段202は、音検出部232から出力される波形情報を受け付ける。動き検知手段203は、変動検出部233から出力される加速度情報を受け付ける。
次に、検知手段は、記憶部21に記憶された状態判定基準211Aを参照し、受け付けた出力情報に基づいて当該検出手段が利用不可か利用可かを判定し(S3)、この判定の結果としての検出手段の状態情報を検出手段ごとに出力する。
具体的には、人物検知手段201は、受け付けた画面情報に基づいて撮影部231が利用不可か利用可かを判定し撮影部231の状態情報を出力する。場所検知手段202は、受け付けた波形情報に基づいて音検出部232が利用不可か利用可かを判定し音検出部232の状態情報を出力する。動き検知手段203は、受け付けた加速度情報に基づいて変動検出部233が利用不可か利用可かを判定し変動検出部233の状態情報を出力する。
検出手段の状態情報が「利用可」の場合、検知手段は、受け付けた出力情報と記憶部21に記憶された環境判定基準211Bとを照合して環境情報を検知する(S4)。
具体的には、人物検知手段201は、受け付けた画像情報と人物判定基準とを照合して情報処理装置2の周囲に予め定められた特定の人物以外の人物がいるか否かを検知する。場所検知手段202は、受け付けた波形情報と場所判定基準とを照合して情報処理装置2が予め定められた特定の場所で使用されているか否かを検知する。動き検知手段203は、受け付けた加速度情報と動き判定基準とを照合して情報処理装置2が予め定められた特定の動きをしているか否かを検知する。
検知手段は、検知の結果としての検出手段に係る環境判定情報を出力する(S5)。具体的には、人物検知手段201は、撮影部231に係る環境判定情報を出力する。場所検知手段202は、音検出部232に係る環境判定情報を出力する。動き検知手段203は、変動検出部233に係る環境判定情報を出力する。
次に、セキュリティレベル判定手段204は、検知手段によって出力された環境判定情報を受け付け、これらの環境判定情報に基づき、記憶部21に記憶されたセキュリティレベル判定テーブル212を参照して情報処理装置2のセキュリティレベルを出力する(S6)。
表示制御手段205は、セキュリティレベル判定手段204が出力したセキュリティレベルを受け付け、この情報処理装置2のセキュリティレベルが、記憶部21の文書データテーブル213に登録された表示対象の機密度を満たすか否かを判定する(S7)。
情報処理装置2のセキュリティレベルが表示対象の機密度を満たす場合(S7:Yes)、表示制御手段205は、操作表示部22の表示面に表示対象を表示するよう制御する。すなわち、表示制御手段205は、操作表示部22の表示面に表示対対象を表示することを許可する(S8)。この場合、図5に示すように、表示制御手段205は、表示対象とともに受け付けたセキュリティレベルを示すメッセージ71を含む許可画面7を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する。
情報処理装置2のセキュリティレベルが表示対象の機密度を満たさない場合(S7:No)、図6(a)や図6(b)に示すように、表示制御手段205は、警告情報テーブル214を参照して原因を示すメッセージ82を取得し、受け付けたセキュリティレベルを示すメッセージ71とこの原因を示すメッセージ82とを含む警告画面8を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する(S9)。
ステップS4からS9までの動作は、表示対象が表示されている間(すなわち、表示対象を閲覧している間)、換言すれば、表示対象の閲覧が終了しない限り(S10:No)、一定の時間間隔で繰り替えして行われる。
次に、ステップS4からS9までの動作を一定の時間間隔で繰り替えして行う動作の一例について、図2に示したセキュリティレベルを例に挙げて、具体的に説明する。
(1)セキュリティレベルが変化しない例
情報処理装置2の状態が図2の「状態4」に示す状態から、「状態5」に示す状態に変化しても、情報処理装置2におけるセキュリティレベルは「低」のまま変化しない。表示制御手段205は、情報処理装置2の環境が「状態4」に示す状態に対応する環境から、「状態5」に示す状態に対応する環境に変化しても、「低」の機密度を有する表示対象の表示を継続して許可することができる。
「状態4」に示す状態に対応する環境には、例えば、周囲にユーザ以外の人物はいないものの、情報処理装置2の周囲の音の大きさが予め定められた値以上で(すなわち、周囲が騒がしく)、情報処理装置2を携帯するユーザが移動中である状態等が含まれる。このような場合、撮影部231に係る環境判定情報が「OK」となり、音検出部232に係る環境判定情報が「NG」となり、変動検出部233に係る環境判定情報が「NG」となり、セキュリティレベルは、図2の「状態4」に示すように「低」となる。
「状態5」に示す状態に対応する環境には、例えば、周囲にユーザ以外の人物がいるものの、情報処理装置2の周囲の音の大きさが予め定められた値未満で(すなわち、周囲が静かで)、情報処理装置2を携帯するユーザが静止している状態等が含まれる。このような場合、撮影部231に係る環境判定情報が「NG」となり、音検出部232に係る環境判定情報が「OK」となり、変動検出部233に係る環境判定情報が「OK」となり、セキュリティレベルは、図2の「状態5」に示すように「低」となる。
(2)セキュリティレベルが変化する例
情報処理装置2の状態が図2の「状態2」に示す状態から、「状態4」に示す状態に変化した場合、情報処理装置2におけるセキュリティレベルは「中」から「低」に変化する。表示制御手段205は、情報処理装置2の環境が「状態2」に示す状態に対応する環境から、「状態4」に示す状態に対応する環境に変化したとき、「中」の機密度を有する表示対象の表示を制限することができる。
「状態2」に示す状態に対応する環境から「状態4」に示す状態に対応する環境に変化する場合には、例えば、情報処理装置2の周囲の音の大きさが予め定められた値未満の環境から当該値以上の環境に移動した場合、すなわち、静かな環境から騒がしい環境に移動した場合が含まれる。
上記2つの例で示したように、複数の検出手段によって検出した結果を用いることでセキュリティレベルを評価できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムについて図8から図10を参照して説明する。以下、第1の実施の形態と同一の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略するとともに、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。図8に示すように、この情報処理システム1は、情報処理装置2と、この情報処理装置2と無線通信を介して互いに接続されている端末装置3とを備えて構成されている。
情報処理装置2は、外部装置としてのサーバ装置が該当する。端末装置3は、例えば、タブレット型端末、多機能携帯電話機(スマートフォン)等の通信移動端末を用いることができる。
(情報処理装置2の構成)
図9は、図8に示す情報処理装置2の制御系の一例を示す図である。図9に示すように、第2の実施の形態に係る情報処理装置2は、センサ部23を備えていない点で、第1の実施の形態に係る情報処理装置2と相違する。また、第2の実施の形態に係る情報処理装置2は、端末装置3との間で無線通信を行う無線通信部24を備える点で、第1の実施の形態に係る情報処理装置2と相違する。なお、第2の実施の形態に係る情報処理装置2は、第1の実施の形態に係る情報処理装置2のように、操作表示部22を備えなくてもよい。
無線通信部24は、例えば、Wi-FiやBlueTooth(登録商標)等を用いて、端末装置3との間で信号を送受信する。
情報処理装置2の制御部20は、記憶部21のプログラム210に従って動作することにより、第1の実施の形態に係る情報処理装置2の制御部20の機能に加えて、受付手段200及び送信手段207等としてさらに機能する。送信手段207は、許可手段の一例である。なお、表示制御手段205は、備えなくてもよい。
受付手段200は、後述する端末装置3から送信される出力情報(測定データ)を受け付ける。送信手段207は、セキュリティレベル判定手段204が出力したセキュリティレベルに応じて画面情報215等の各種情報を端末装置3に送信するとともに、端末装置3のセキュリティレベルが表示対象の機密度を満たしたとき表示対象を端末装置3の操作表示部22(後述する)の表示面に表示するよう許可する。
具体的には、送信手段207は、端末装置3のセキュリティレベルが表示対象の機密度を満たしたとき、図5に示すような許可画面7に係る画面情報215を端末装置3に送信するとともに表示対象の表示を許可する表示許可指令を端末装置3に送信する。また、情報処理装置2の送信手段207は、端末装置3のセキュリティレベルが表示対象の機密度を満たしていないとき、図6各図に示すような警告画面8に係る画面情報215を端末装置3に送信する。
(端末装置3の構成)
図10は、図8に示す端末装置3の制御系の一例を示す図である。図10に示すように、端末装置3は、各部を制御する制御部30と、各種のデータを記憶する記憶部31と、情報の入力及び表示を行う操作表示部22と、少なくとも1種類以上の検出手段を含むセンサ部23と、上述した情報処理装置2との間で無線通信を行う無線通信部34とを備える。以下、センサ部23が、第1の実施の形態と同様に撮影部231、音検出部232及び変動検出部233を備える構成を例に挙げて説明する。撮影部231、音検出部232及び変動検出部233は、検出手段の一例である。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、記憶部31に記録されたプログラム310に従って動作することにより、実行手段300、送信手段301、受付手段302、表示制御手段303等として機能する。
実行手段300は、センサ部23の各検出手段を制御して各検出対象の検出を行う。送信手段301は、センサ部23の各検出手段が出力する出力情報(測定データ)を情報処理装置2に送信する。受付手段302は、端末装置3から送信される画面情報215等の各種情報を受け付ける。表示制御手段303は、受付手段302が受け付けた画面情報215に応じて操作表示部22の表示面に画面を表示するよう制御する。
記憶部31は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム310等の各種データを記憶する。
無線通信部34は、例えば、Wi-FiやBlueTooth(登録商標)等を用いて、情報処理装置2との間で信号を送受信する。
(第2の実施の形態に係る情報処理システム1の動作)
図11は、図8に示す情報処理システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。なお、以下の動作説明において、第1の実施の形態で説明した「情報処理装置2の周囲」、「情報処理装置2を使用する場所」及び「情報処理装置2の動き」は、「端末装置3の周囲」、「端末装置3を使用する場所」及び「端末装置3の動き」にそれぞれ置き換えるものとする。
端末装置3の実行手段300は、センサ部23の各検出手段を制御して測定を実行させる。各検出手段は、検出対象を検出して出力情報を出力する(S20)。
端末装置3の送信手段301は、検出手段が出力した出力情報を情報処理装置2に送信する(S21)。情報処理装置2の受付手段200は、端末装置3から送信された出力情報を受け付ける。
情報処理装置2の検知手段、すなわち、人物検知手段201、場所検知手段202及び動き検知手段203は、情報処理装置2の受付手段200が受け付けた出力情報に基づいて、各検出手段の状態情報をそれぞれ出力する(S22)。また、出力情報が「利用可」の場合、各検知手段は、出力情報に基づいて各検出手段に係る環境判定情報をさらに出力する(S23)。
セキュリティレベル判定手段204は、各検出手段の状態情報及び環境判定情報に基づいて端末装置3のセキュリティレベルを判定して出力する(S24)。
情報処理装置2の送信手段207は、出力されたセキュリティレベルに応じた画面情報215を端末装置3に送信する(S25)。なお、情報処理装置2の送信手段207は、セキュリティレベルが表示対象の機密度を満たしたとき、画面情報215とともに表示許可指令を端末装置3に送信する。
端末装置3の受付手段302は、情報処理装置2から送信された画面情報215を受け付ける。表示制御手段303は、受付手段302が受け付けた画面情報215に応じた画面を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する(S26)。具体的には、表示制御手段303は、受付手段302が許可画面7に係る画面情報215を受け付けたとき、当該許可画面及び表示対象を操作表示部22の表示面に表示するよう制御するとともに、受付手段302が警告画面8に係る画面情報215を受け付けたとき、当該警告画面8を操作表示部22の表示面に表示するよう制御する。
上述したステップS23~S26の動作は、表示対象が表示されている間、一定の時間間隔で繰り替えして行われる(図11の矢印参照)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。例えば、第1の実施の形態において、センサ部23の一部(例えば、撮影部231)を外部に設けてもよい。また、第2の実施の形態において、情報処理装置2の制御部20に設けられている手段の一部を端末装置3の制御部30に移動してもよく、端末装置3の制御部30に設けられている手段の一部を情報処理装置2の制御部20に移動してもよい。また、情報処理装置2の記憶部21に記憶されている各種データを端末装置3の記憶部31に記憶してもよい。
制御部20の各手段は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエア回路によって構成してもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができ、クラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することもできる。
1…情報処理システム、2…情報処理装置、20…制御部、200…受付手段、201…人物検知手段、202…場所検知手段、203…動き検知手段、204…セキュリティレベル判定手段、205…表示制御手段、206…付与手段、207…送信手段、21…記憶部、210…プログラム、211…基準情報、211A…状態判定基準、211B…環境判定基準、212…セキュリティレベル判定テーブル、213…文書データテーブル、214…警告情報テーブル、215…画面情報、22…操作表示部、23…センサ部、231…撮影部、232…音検出部、233…変動検出部、24…無線通信部、3…端末装置、30…制御部、300…実行手段、301…送信手段、302…受付手段、303…表示制御手段、31…記憶部、310…プログラム34…無線通信部、7…許可画面、71…セキュリティレベルを示すメッセージ、72…受注書、8…警告画面、82…原因を示すメッセージ

Claims (5)

  1. 表示対象を表示する表示手段と、
    複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、自装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
    前記複数の環境情報に基づいて、自装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
    前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記複数の検出手段のうちの一つが撮影手段であり、
    前記検知手段は、前記撮影手段から第1の環境情報を検知するとともに、前記撮影手段以外の検知手段から第2の環境情報を検知し、
    前記評価手段は、前記第1の環境情報と前記第2の環境情報とを組み合わせて前記度合いを評価する、
    請求項に記載の情報処理装置。
  3. 前記複数の環境情報に基づいて評価された前記度合いが前記条件を満たしていない場合、
    前記表示手段は、前記度合いが前記条件を満たさない原因が複数あるとき、前記度合いが前記条件を満たすための解決策とともに前記複数の原因を前記表示手段に表示する、
    請求項又はに記載の情報処理装置。
  4. 表示対象を表示する表示手段を備える端末装置と、
    複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、前記端末装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
    前記複数の環境情報に基づいて、前記端末装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
    前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段とを備える情報処理装置と、
    を備える、情報処理システム。
  5. 表示対象を表示する表示手段を備えたコンピュータを、
    複数の検出手段により複数の検出対象を検出することで、自装置が使用されている環境を示す前記複数の検出対象に応じた複数の環境情報を検知する検知手段と、
    前記複数の環境情報に基づいて、自装置における前記表示対象の情報漏洩の可能性を示す度合いを評価する評価手段と、
    前記度合いが前記表示対象の機密度に応じて前記複数の検出手段の状態情報を組み合わせて定められた条件を満たしたとき、前記表示手段に前記表示対象を表示することを許可する許可手段として機能させるプログラム。
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