JP7102465B2 - 複数取引所における同期取引を実行するためのシステムと方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、金融取引システム、および、それを利用する取引方法に関連する。より詳細には、本願発明は、複数の取引所において時間同期取引を実行することができる金融取引システムと取引方法に関連する。
高頻度取引(「HFT」)は、大規模投資銀行、ヘッジ・ファンド、および、多数の金融商品オーダーを、非常に高速に処理するために高性能のコンピュータおよび高速通信リンクを利用する機関投資家により使用される自動取引プラットフォームである。これらの高頻度取引プラットフォームは、複数の市場と金融取引所を分析するために、複雑なアルゴリズムを使用し、トレーダーが、その分析に基づいて、ほんの数秒で、または、1秒の数分の1で、非常に多くのオーダーを実行することを可能にする。例えば、非高頻度トレーダーが、単一の証券取引所によりコスト的に効率よく満たすことができない大口オーダーを考えているとき、そのトレーダーは、その大口オーダーを、より小さなオーダーに分割して、次に、複数の異なる証券取引所にルーティングすることができる。トレーダーのシステムから同時に送信されるけれども、これらのより小さなオーダーは、それらの行先取引所に、異なる取引所までの異なる距離、および、取引所との通信のために使われる通信リンク/ネットワークの異なる遅延と混雑のために、他のより小さなオーダーより速く、あるいは、より遅く到着することがあり得る。このように、より小さなオーダーの各々が、異なる取引所によって、異なる時刻に実行される。
オーダーがより速い取引所のブックの上に現れ始めるとき、高頻度取引をインプリメントする機関は、そのより速い取引所におけるオーダーを検出することができ、より小さなオーダーの金融商品をより遅い取引所において購入し、それらの商品へのそのより小さなオーダーが到着するとき、それらの商品を、より高い価格で、非高頻度トレーダーに販売することによって、より遅い取引所から利益を得ることができる。したがって、高度な技術的ツールとコンピュータ・アルゴリズムを用いて、市場における傾向を予想して、手を打つことによって、高頻度トレーダーは、非高頻度トレーダーをより遅い取引所において叩くことによって好ましい収益を得ることができる。
この略奪行為を打ち消すために、分割されたより小さなオーダーの全てを、より速い取引所へのより小さなオーダーを意図的に遅延させることによって、およそ同じ時刻に、それらのそれぞれの取引所に到着させる技術が開発された。その1つのテクニックは、図1に図示されるように、長さ数マイルの光ファイバーケーブルをコイル状にして、距離の効果をシミュレーションし、オーダーのより速い取引所への配信において、わずかな時間遅延をつくるために、それを小さなコンパートメントの中に配置するものである。別のテクニックは、図2Aおよび図2Bに図示されるように、取引所への時間遅延、および、通信リンク/ネットワークと取引所の待ち時間を、取引所に提出された以前のオーダーに基づいて決定することである。このデータは、取引所の各々の上でオーダーを実行するのに結びついた予測時間遅延を決定するのに用いられる。より小さなオーダーに分割される新しい大口オーダーに対して、トレーダーのシステムは、より小さなオーダーを送信する際に、より小さなオーダーを取引所に同時に配信するために、予測された時間遅延を使用する。さらに別の技術は、図3に示されるように、オーダーが取引所に到着する前に、ある程度の伝送遅延をつくるために、伝送媒体を介して、サーバにおいて、異なる取引エンティティからオーダーを受信し、ルーティングする管理インフラストラクチャーを使用する。しかしながら、すべてのこれらの技術には、いくつかの欠点がある。
第1のテクニックは、所望の時間遅延を達成するために、必要な距離を計算すること、および、長くて、高価で、かさばる光ファイバーケーブルを利用することを必要とする。第2のテクニックは、時間遅延と待ち時間を決定するために、高度なハードとソフトを設計して、利用することを要求する。これらは、複雑にし、そして、インプリメンテーションのコストを増加する。さらに、決定された時間遅延は、平均だけであり、そして、したがって、オーダーのどのような遅延が、将来の任意の所与の時間にあるかもしれないか、の予測である。特定のオーダーの実際の遅延は、オーダーが実際に送信される時刻における通信ネットワーク上の混雑などによって、相当に、また、予測がつかないほどの影響を受ける。第3の技術は、最初にオーダーを送信し、それらを取引所にルーティングする前に、サーバにおいて遅延させることを要求する。これは、全体的なオーダーの配信と処理時間を増加させる。さらに、サーバが、すべてのオーダーをすべての取引所にルーティングする責任有するので、サーバが故障した場合には、オーダーが、取引所のいくつか、または、すべてに提出されない。さらにまた、すべてのこれらの技術は、ネットワーク・トラフィック、データ・ルーティング、停止事故、その他に起因する待ち時間における変化を克服することができない苦しみがある。
したがって、先行技術の不足を克服する改善された金融取引システム、および、それを利用する取引方法が依然として必要である。
本願発明の1つの実施形態は、複数の金融取引所を含む電子取引環境において、同期した金融取引を実行するように構成され、適応するコンピュータによる方法である。この方法は、取引サーバが、大規模取引オーダーを格納するステップと、前記取引サーバが、前記大規模取引オーダーを、複数のより小規模な取引オーダーに分割するステップと、前記取引サーバが、前記複数のより小規模な取引オーダーが、実行のために提出されるべき取引実行時刻を決定するステップと、前記取引サーバが、複数の金融取引命令であって、該複数の金融取引命令の各々が、前記より小規模な取引オーダーおよび前記取引実行時刻のそれぞれのものを含む、複数の金融取引命令を生成するステップと、前記取引サーバが、複数の同じ位置に配置されたサーバのそれぞれのものに前記複数の金融取引命令の各々を送信するステップであって、該複数の同じ位置に配置されたサーバは、それぞれのより小規模な取引オーダーが実行される金融取引所において、同じ位置に配置される、ステップと、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、前記送信されたそれぞれの金融取引命令に含まれる前記それぞれのより小規模な取引オーダーおよび取引実行時刻を格納するステップと、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、現在時刻を決定するステップと、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、前記決定された現在時刻および前記格納された取引実行時刻を比較し、前記決定された現在時刻が、前記格納された取引実行時刻と等しいとき、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの前記各々が、前記格納されたより小規模な取引オーダーを、前記同じ位置に配置される金融取引所に、提出するステップであって、それによって、前記複数のより小規模な取引オーダーが、それらのそれぞれの交換において、実質的に同時に受信される、ステップと、の行為を含む。
本願発明の別の実施形態は、複数の金融取引所を含む電子取引環境において、同期した金融取引を実行するためのコンピュータ・ベース・システムである。このシステムは、該システムの動作を制御するコントロール回路と、前記複数の金融取引所のそれぞれのものにおいて、各々が同じ位置に配置され、前記複数の金融取引所のそれぞれのものに接続している複数の同じ位置に配置されたサーバ取引エンティティによって運営される取引サーバであって、該取引サーバは前記複数の同じ位置に配置されたサーバに接続されている、取引サーバと、を備える。ここで、前記コントロール回路は、前記取引サーバが、大規模取引オーダーを格納し、前記取引サーバが、前記大規模取引オーダーを複数のより小規模な取引オーダーに分割し、前記取引サーバが、前記複数のより小規模な取引オーダーが、実行のために提出されるべき取引実行時刻を決定し、前記取引サーバが、複数の金融取引命令であって、該複数の金融取引命令の各々が、前記より小規模な取引オーダーおよび前記取引実行時刻のそれぞれのものを含む、複数の金融取引命令を生成し、前記取引サーバが、複数の同じ位置に配置されたサーバのそれぞれのものに、前記複数の金融取引命令の各々を送信し、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、前記送信されたそれぞれの金融取引命令に含まれる前記それぞれのより小規模な取引オーダーおよび取引実行時刻を格納し、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、現在時刻を決定し、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの各々が、前記決定された現在時刻および前記格納された取引実行時刻を比較し、前記決定された現在時刻が、前記格納された取引実行時刻と等しいとき、前記複数の同じ位置に配置されたサーバの前記各々は、前記格納されたより小規模な取引オーダーを、金融取引所に提出するように動作可能である、ここで、それは同じ位置に配置され、それによって、前記複数のより小規模な取引オーダーが、それらのそれぞれの交換において、実質的に同時に受信される。
本願発明の別の実施形態は、複数の金融取引所を含む電子取引環境において、同期した金融取引を実行するためのコンピュータ・ベース・システムであって、前記システムの動作をコントロールするコントロール回路と、取引エンティティによって運営される取引サーバであって、前記コントロール回路は、前記取引サーバが、大規模取引オーダーを格納し、前記取引サーバが、前記大規模取引オーダーを複数のより小規模な取引オーダーに分割し、前記取引サーバが、前記複数のより小規模な取引オーダーが、それらそれぞれの金融取引所に実行のために提出されるべき取引実行時刻を決定し、前記取引サーバが、複数の金融取引命令であって、前記複数の金融取引命令の各々が、前記より小規模な取引オーダーおよび前記取引実行時刻のそれぞれのものを含む複数の金融取引命令を生成する、ように動作可能である、取引サーバと、を備える、コンピュータ・ベース・システムである。
本願の発明を図示する目的のために、図面において、現時点で、好適である形が示される。しかしながら、本願発明は、以下の図面に示された厳密な形に限られていないことが理解される。
図1は、コイル状の光ファイバーケーブルを利用することによって取引所への遅延をつくるテクニックを図示する。 図2Aおよび2Bは、取引所への、および、通信リンクと取引所との待ち時間を決定し、同時にオーダーを取引所に配信するために、決定された時間遅延および待ち時間を使用する技術を例示する。 図2Aおよび2Bは、取引所への、および、通信リンクと取引所との待ち時間を決定し、同時にオーダーを取引所に配信するために、決定された時間遅延および待ち時間を使用する技術を例示する。 図3は、サーバと伝送媒体とを備える管理インフラストラクチャーを用いることによって取引所への遅延をつくるテクニックを図示する。 図4は、本願発明の金融取引システムの1つの実施形態を例示する。 図5は、本願発明の実施形態にしたがって、取引方法を表す。 図6は、サーバの1つの実施形態を表す。
図4を参照すると、金融取引システム100の1つの実施形態が、図示されている。金融取引システム100は、取引サーバ101、複数の金融取引所102、103、104、105、および、複数のサーバ106、107、108、109を備える。サーバの各々は、それぞれの取引所と結びついており、そして、高精度クロック110、111、112、113を備える。取引サーバ101を運営する取引エンティティは、非高頻度トレーダー、または、高頻度トレーダーのものより遅い取引所102、103、104、105への伝送または通信速度を有するトレーダーであり得る。この取引エンティティは、複数サーバ106、107、108、109と通信するために、取引サーバ101を運営する。取引サーバ101の詳細な構造が以下に議論される。複数の取引所102、103、104、105は、例えば、ナスダック(NASDAQ)、ニューヨーク証券取引所(NYSE)、バッツ(BATS)、ダイレクト・エッジ(Direct Edge)、ユーロネクスト(Euronext)、オーストラリア取引所(ASX)、その他であり得る。複数のサーバ106、107、108、109の各々は、取引サーバ101から金融取引命令114を受信し、そして、高精度クロック110、111、112、113で動作するためのハードおよびソフトを含むことができる。複数のサーバ106、107、108、109は、取引所102、103、104、105、あるいは、取引エンティティによって提供し、取引所102、103、104、105への通信速度と、待ち時間が無視できるように、取引所が位置する同一のサイトに(すなわち、取引所と同じ位置に)、あるいは,取引所の近傍の領域に配置することができる。
取引サーバ101は、第1の通信リンク161-164を介して複数サーバ106、107、108、109に接続しており、複数のサーバ106、107、108、109は、第2の通信リンク171-174を介してそれらのそれぞれの取引所に接続している。第1の通信リンク161-164および第2の通信リンク171-174のいずれか、または、両方ともが、例えば、IEEE802.11(WLAN)、IEEE802.15(WPAN)、および、IEEE802.15.4(LR-WPAN)、900MHz、1.4GHzと5.6GHzの通信システムなどの無線周波数システム(radio frequency system)、赤外線、GSM(Global System for Mobile communications)GSMプラスEDGE、CDMA、クワッドバンド(quadband)、および、他のセルラ・プロトコルなどのローカル・コンピュータ・ネットワークなどを通した無線であることができる。代替的に、第1および第2の通信リンクのいずれか、または、両方が、光ファイバー、イーサネット(登録商標)・ケーブル、ツイストペアケーブル、同軸ケーブル、テレコミュニケーション・ライン、または、同様の有線プロトコルなどの有線でありえる。好適な実施形態において、第1の通信リンク161-164は、テレコミュニケーション・ラインであり、第2の通信リンク171-174は、ローカル・コンピュータ・ネットワークである。
同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109は、取引エンティティが、取引サーバ101を通して、同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109の速度と完全性をコントロールすることを可能にするために望ましくは取引エンティティのプロパティである。しかし、任意選択的に、同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109は、取引所102、103、104、105のプロパティであって、取引エンティティ101による使用とコントロールのためにリースされることがあり得る。どちらの実施形態においても、所有される、リースされるかどうかにかかわらず、この取引エンティティは、同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109に対して、好適には、排他的制御を行う。当業者によって理解されるように、他の取引エンティティは、また、それら自身の同じ位置に配置されたサーバを有することもできる。
同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109における高精度クロック110、111、112、113は、マイクロ秒の精度に測定可能な現在時刻を提供する。それらは、原子時計、光学クロック、量子クロック、全地球測位システム(GPS)クロック、または、アリカ国立標準技術研究所(NIST)で測定される時間からマイクロ秒の精度で時間測定可能な任意のクロックであることができる。高精度クロック110、111、112、113の各々は、NISTによってブロードキャストされる時刻に、それ自体を定期的に同期させる能力を持たなければならない。GPSクロックは、複数のGPS衛星、または、同様の地球上のソースからの複数の時刻信号を受信する受信器を含むものである。各々のGPS信号によって供給される時刻は、電波の伝播と電離層スプレッドとの固有効果、および、遅延のために、推定である。したがって、GPSクロックは、非常に正確な時間を提供するために、典型的には、各々のGPS衛星から供給された時刻、そして、いくつかの期間にわたってこれらの現象によって引き起こされる遅延の平均をとる。これらの影響にもかかわらず、GPSクロックは、ナノ秒の精度であり、そして、複数のGPSクロックが同じ位置に配置されたサーバで使用される場合、GPSクロックの間の時間差は、あまりに小さく、高頻度トレーダーは知覚することができない。
本願発明は、NISTで測定される時刻からマイクロ秒の精度で時刻を提供し、GPS衛星または、NIST原子時計時刻を持ついくつかの他の地球上のソースと定期的に同期あるいは、それらからアップデータを受信する能力がある限り、GPS衛星、または、他の地球上のソースに連続的には接続していないクロックを使うことを許容する。同期またはアップデートの能力は、クロックが、それらが保持している時刻の正確さをチェックし、そして、必要に応じて調整をするのを許容する。
金融取引命令114は、特定の取引所で金融商品を取引するより小規模な取引オーダーを表しているデータを運搬するセクション120-123、そして、そのオーダーをその特定の取引所に提出する取引実行時刻を表すデータを運搬する別のセクション116を含む。金融商品は、株、債券、オプション、契約利益、通貨、ローン、商品、または、他の同様な金融利益であり得る。より小規模な取引オーダー120-123は、取引エンティティのカスタマーから受け取った、あるいは、それ自身のために取引する取引エンティティによって生成された大規模取引オーダー117を分割することによって得られるオーダーである。それが、より小規模な取引オーダー120-123に分割されたものか、または、大規模取引オーダー117であるかにかかわらず、そのオーダーは、カスタマーまたは取引エンティティが取引したい少なくとも多くの金融商品ユニットまたは500株などの株式を含む。取引実行時刻116は、好適には、取引サーバ101によって生成され、各々のより小規模な取引オーダー120-123が、それぞれの取引所に提出されることになっている、例えば、東部標準時午後2時などの正確な時間を表す。代替的に、取引実行時刻116は、東部標準時午後2時+50マイクロ秒などの特定の時刻を過ぎた小さな時間を規定することができる。この少量の時間は、好適には数マイクロ秒である。取引実行時刻116は、各々のより小規模な取引オーダー120-123を伴い、そして、一緒にそれらは、命令114として、取引サーバ101から同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109の各々に送信される。
図4および図5を全体的に参照すると、金融取引システム100の取引方法の1つの実施形態が図示される。取引エンティティが、取引サーバ101を通して、それは、1つの単一の金融取引所(ステップ201)によって充足することができない大規模取引オーダー117を受信、または、生成するときに、その取引エンティティは、手動で、または、自動的に、取引サーバ101を介して大規模取引オーダー117を複数のより小規模な取引オーダー120-123に分割する(ステップ202)。複数のより小規模な取引オーダー120-123は、均等に、または、不規則に分割することができる。各々のより小規模な取引オーダー120-123は、特定のより小規模な取引オーダー120-123が、最終的に実行されるべき、それぞれの取引所に許容されるフォーマットに構築される。
取引実行時刻116は、大規模取引オーダー117を受信する、あるいは、生成する前に、大規模取引オーダー117が受信または生成された後に、しかし、それが分割される前に、または、大規模取引オーダー117がより小規模な取引オーダー120-123に分割された後に、指定されることができる(ステップ203)。例えば、大規模取引オーダー117を含むカスタマーからの命令は、また、時刻Xにより小規模な取引を実行する命令を含むことができる。代替的に、取引サーバ101は、可及的速やかに大規模取引オーダー117を実行する先在する命令を有することができる。この選択肢において、取引サーバは、大規模取引オーダー117をより小規模な取引オーダー120-123に分割することに取りかかる時刻より小規模な取引オーダー120-123をそれらのそれぞれの同じ位置に配置されたサーバ106-109に送信する時刻、および、それぞれの同じ位置に配置されたサーバ106-109が、取引所への同時に提出するためにオーダーを準備する時刻を考慮して、取引実行時刻116を独立して決定する。これらの時刻のいくつかが、先行技術のシステムと方法と異なり変数であるけれども、本願発明は、完全に、これらの変数を説明することができ、そして、金融オーダーの各々がそれぞれの取引所に実質的に同時に提出されると保証する取引実行時刻116をセットすることができる。「実質的に」という用語は、例えば、同じ位置に配置されたサーバ106-109にオーダーが提出される時刻において数ナノ秒などのわずかな違いがあるかもしれないと認めるように使用される。しかしながら、提出時刻における違いは、あるとしても、例えば、高頻度トレーダーなどの取引所の外部のいかなるシステムによってでも検知されない。
分割されたより小規模な取引オーダー120-123および、取引実行時刻116の両方を得た後に、取引サーバ101は、各々のより小規模な取引オーダー120-123を取引実行時刻116と結合することによって複数の金融取引命令114を生成し(ステップ204)、そして、次に、各々の生成された金融取引命令114を、それぞれの取引所102、103、104、105と同じサイト、あるいは,それぞれの取引所102、103、104、105の近傍の領域にある、そのそれぞれの同じ位置に配置されたサーバ106、107、108、109に送る(ステップ205)。複数の金融取引命令114は、それらが取引実行時刻116において指定された時刻前に受信され、また、同じ位置に配置されたサーバ106-109が、取引オーダー120-123をそれらのそれぞれの取引所102-105に送信するのに十分な時間が提供される限り、同じ時間に、または、異なる時間に取引サーバ101から送られることができる。
同じ位置に配置されたサーバ106-109のそれぞれにより受信されると、各々の金融取引命令114は、アンパックされ取引オーダー120-123と取引実行時刻116とを分離する。取引オーダー120-123だけが、対応する同じ位置に配置されたサーバ106-109により、それぞれの取引所に、提出される。取引実行時刻116は、同じ位置に配置されたサーバ106-109により、それらがいつ、それぞれの取引オーダー120-123を取引所に提出しなければならないかを知るのに使用される。取引オーダー120-123の各々は、その対応するサーバ106-109に留まり、そして、購入または販売は、サーバ106-109で、高精度クロック110、111、112、113の時刻が、取引実行時刻116で指定されている時刻に達するまで取引所102-105に送信されない。
複数サーバ106、107、108、109は、好適には、取引エンティティだけによってコントロールされる。このように、その取引エンティティは、取引サーバ101を介して金融取引命令114の複数サーバ106、107、108、109への送信を直接モニターすることができ、必要に応じて、複数サーバ106、107、108、109に命令を提供する。モニタリングは、複数サーバ106、107、108、109における金融取引命令114の受信を確実にすることができる。例えば、500株など、より小規模な取引オーダー120-123の数、および、取引実行時刻116は、送信の後、依然として正しい。命令は、複数サーバ106、107、108、109を用いて、取引サーバ101が、金融取引命令114を停止させる、または、市場の挙動、または疑わしい活動があるかどうかに依存してより小規模な取引オーダーの数を変更するのを許容することができる。複数のサーバ106、107、108、109は、また、取引実行時刻を、取引サーバ101によって以前に設定された実行時刻よりも、早い、または、遅い実行時刻に変更する能力を持つことができる。より小規模な取引オーダー120-123の数、および、取引実行時刻116を変更することは、また、複数サーバ106、107、108、109において、変更を実行する代わりに、複数サーバ106、107、108、109に格納された前の金融取引命令を更新するために、新しい金融取引命令を取引サーバ101から送信することにより行うことができる。
高精度クロック110、111、112、113の各々の時刻が、取引実行時刻116に到達したときに、各々のサーバ106、107、108、109は、より小規模な取引オーダー120-123をその対応する取引所102、103、104、105に提出する(ステップ206、図5)。各々の高精度クロック110、111、112、113の間の時間差が少ないので、すなわち、ナノ秒の違いであるので、オーダーのすべての提出は、同時に実質的に起こる。そのように、高頻度トレーダーは、伝送ラインの異なる時間遅延と待ち時間、そして、非高頻度トレーダーの購入挙動を予測する取引所を利用することができず、非高頻度トレーダーが買いたい金融商品を、他の、あるいは、より遅い取引所で、事前に購入することができない。
各々の同じ位置に配置されたサーバ106-109が、そのより小さな取引オーダー120-123をその対応する取引所102-105に提出した後に(ステップ206)、取引サーバ101は、通知131-134を各々より小さな取引オーダー120-123が取引実行時刻116によって指定された時刻にうまく提出された各々のサーバ106-109から受信することができる(ステップ207)。加えて、同じ位置に配置されたサーバ106-109は、通知131-134に、より小規模な取引オーダー120-123がそれぞれの取引所の上で実行されたことの指標を含むことができる。本願の記載から理解されるように、同じ位置に配置されたサーバ106-109の各々は、金融取引所102-105のうちの1つのみに結びつき、接続している。同じ位置に配置されたサーバ106-109の各々は、より小規模な取引オーダー120-123のうちの1つを、それが接続しており、提出された取引オーダーがどれであるか、実行されることを意図している取引所に提出するだけである。
図6を参照すると、取引サーバ101の1つの実施形態が、図示される。当業者には理解されるように、取引サーバ101は、本願発明を動作させることができる多くの形をとることができる。また、当業者によって理解されるように、同じ位置に配置されたサーバ106-109の各々は、取引サーバ101に関してここに記述される同様の構造を持つことができる。加えて、また、当業者によって理解されるように、取引サーバ101が、実際に、相互接続された分散機能を実行するいくつかのサーバから成ることができる。
好適な実施形態において、取引サーバ101は、コントロール回路300、ストレージ310、メモリ320、入出力(「I/O」)回路330、通信回路340、および、ディスプレイ350から成るコンピュータ・システムである、当業者によって理解されるように、取引サーバ101は、例えば、電源、入力メカニズムなどの、この図に示されるものに結合されていない、または、含まれない他のコンポーネントを含むことができる。
コントロール回路300は、取引サーバ101の動作とパフォーマンスをコントロールするように動作するいかなる処理回路またはプロセッサーでも含むことができる。例えば、コントロール回路300は、オペレーティング・システム・アプリケーション、ファームウェア・アプリケーション、または、ユーザ、カスタマー・システム、および、複数の同じ位置に配置されたサーバ106-109と通信するのに用いられる他のアプリケーションを走らせるのに使うことができるコントロール回路300は、ディスプレイ350を駆動し、例えば、タッチ・スクリーンである場合にはディスプレイ350などのユーザ・インタフェースから受信される入力を処理することができる。
ストレージ310は、例えば、ハードディスク、半導体ドライブ、フラッシュ・メモリ、例えば、ROM、磁気、光学的、半導体などの固定メモリ、または、ストレージ・コンポーネントの任意の他の適当なタイプ、または、その任意の組合せを含む1つ以上の実在のコンピュータ・ストレージ・デバイスを含むことができる。ストレージ310は、例えば、取引サーバ101の上で機能を実行するためのアプリケーション・データ、認証されたユーザと結びついたデータのライブラリなどの認証情報、取引オーダーおよび取引実行時刻などの取引データ、取引サーバ101が、無線接続を確立することを可能にすることができる無線接続データ、および、その他の適当なデータ、または、それらの任意の組合せを格納することができる。本願発明の機能を実行するための命令は、非限定的な例として、コンピュータ-可読媒体310に格納された非一時的なソフトウェアやスクリプトを含むことができる。
メモリ320は、キャッシュ・メモリ、RAMなど半永久的メモリ、および/または、時的にデータを格納するために使われるメモリの1つ以上のタイプを含むことができる。いくつかの実施形態において、メモリ320を、取引サーバ・アプリケーションを動作させるためのデータ、または、ストレージ310からの任意の他のデータを格納するのに使用することもできる。いくつかの実施形態において、メモリ320およびストレージ310は、単一の記憶媒体として結合することができる。
I/O回路330は、アナログ信号および他の信号を、デジタル・データに、変換し、エンコード/デコードするように動作可能である。いくつかの実施形態において、I/O回路330は、また、デジタル・データを、別のタイプの信号に変換することもできる。そして、その逆もまたできる。例えば、I/O回路330は、例えば、ディスプレイ350なマルチ・タッチ・スクリーンからの物理的接触入力、マウスまたはセンサからの物理的運動、マイクロフォンからのアナログ・オーディオ・信号、または、他の入力を受信して、変換することができる。デジタル・データを、コントロール回路300、ストレージ310、およびメモリ320、または、取引サーバ101の任意の他のコンポーネントに提供し、それらから受信することができる。I/O回路330が、この図の中で、取引サーバ101の単一のコンポーネントとして図示されているけれども、I/O回路330のいくつかのインスタンスを、取引サーバ101のなかに含めることができる。
取引サーバ101は、ユーザが入力をI/O回路330に提供するのを許容するいかなる適切なインターフェースまたはコンポーネントをも含むことができる。例えば、取引サーバ101は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、クリック・ホイール、または、ディスプレイ350などのタッチ・スクリーンを含むことができる。
ディスプレイ350は、ユーザの目に見えるディスプレイを提供するためにディスプレイおよびディスプレイ回路を含む。例えば、ディスプレイ回路は、例えば、取引サーバ101に組み込まれる液晶画面などのスクリーンを含むことができる。いくつかの実施形態において、ディスプレイ回路は、アナログ信号にデジタル・データを変換する、および、その逆をするコーダー/デコーダ(コーデック)を含むことができる。例えば、取引サーバ101のディスプレイ回路または他の適切な回路は、取引オーダーおよび取引実行時刻を処理するのに必要なコーデック、または、コーデックの任意の他の適切なタイプを含むことができる。
ディスプレイ回路は、また、ディスプレイ・ドライバ回路、回路ディスプレイ・ドライバを駆動するために回路、または、その両方を含むことができる。ディスプレイ回路は、例えば、取引サーバ101でインプリメントされるアプリケーションのためのアプリケーション・スクリーン、進行中の通信動作に関する情報、入って来る通信要求に関する情報、または、デバイス動作スクリーンなどのコンテンツをコントロール回路300の指示の下で、表示するように動作することができる。代替的に、ディスプレイ回路は、リモート・ディスプレイへの命令を提供するように動作することができる。
通信回路340は、通信ネットワークに接続し、また、例えば、取引サーバ101からのデータなどの通信を他のデバイス、サーバ106-109、または、通信ネットワークの中のコンピュータへ送信するように動作するいかなる適切な通信回路をも含むことができる。通信回路340は、例えば、Wi-Fi、802.11、ブルートゥース、900MHz、1.4GHzと5.6GHzなどの無線周波数システム(radio frequency system)、通信システム、赤外線、 GSM(Global System for Mobile communications)GSMプラスEDGE、CDMA、クワッドバンド(quadband)、および、他のセルラ・プロトコル、VOIP、または、任意の他の適当なプロトコルなど、いかなる適切な通信プロトコルを使用しても通信ネットワークとインターフェースするように動作することができる。通信ネットワークは、また、光ファイバー、またはイーサネット(登録商標)・ケーブルなどの有線を用いて確立することができる。
取引サーバ101は、異なる通信ネットワークを使用して、いくつかの通信動作を同時に実行するための通信回路340の1つ以上のインスタンスを含むことができる。しかしながら、図面を複雑にしすぎるのを避けるために、通信回路340の1つのインスタンスだけが、図6に示される。例えば、取引サーバ101は、携帯電話ネットワークで通信するための通信回路340の第1のインスタンスと、Wi-Fiまたはブルートゥースで通信するための通信回路340の第2のインスタンスと、そして、光ファイバー上で通信するための通信回路340の第3のインスタンスとを含むことができる。いくつかの実施形態において、通信回路340の同じインスタンスは、いくつかの通信ネットワークの上で通信を提供するように動作することができる。
いくつかの実施形態において、取引サーバ101は、さらに、データ転送のためのアプリケーションデータ・コントロール・サーバなどのホスト・デバイスに結合することができる。これは、通信装置、ソフトウェア、またはファームウェア・アップデートを同期させ、パフォーマンス情報をリモート・ソースに提供する。例えば、取引実行特性をリモート・サーバに提供し、または、取引サーバ101に、ホスト・デバイスに結合することを要求することができる他のいかなる適切な動作をも実行する。いくつかの取引サーバ101は、サーバとして、ホスト・デバイスを用いて単一のホスト・デバイスに結合することができる。代替的に、または、追加的に、取引サーバ101は、例えば、複数のホスト・デバイスの各々が、取引サーバ101格納されたデータに対してバックアップとしてなど、いくつかのホスト・デバイスに結合することができる。
上記の金融取引システムと取引方法は、先行技術と比較して、正確で反復可能な同期取引を達成するために、非常に、より単純でより効率的な方法を提供する。図1に図示される技術と比較して、本願発明は、さらなるスペースを消費するトレーダー・サイトにおいて、別々の光ファイバーケーブル・コンパートメントをインストールすることを必要としない。トレーダー101が、多数の取引所と多量に取引するものであるときには、相当なスペースの量が消費される。その取引所が、他の取引所に関して、より少ない遅延および待ち時間を有するものであるならば、コンパートメントは、また、必然的により大きくなる。さらにまた、技術が急速に進歩するので、取引所が、それらのシステムをより頑健(robust)にするために、それらのハードとソフトを絶えずアップデートすることは回避不能である。そのように、取引所への遅延そして、通信リンクおよび取引所の待ち時間は、連続的に変化し、トレーダーに頻繁に光ファイバーケーブルの長さを調節することを要求する。本願発明は、上記の問題をすべて取り除く。また、コイル状ケーブルで誘発される遅延は、固定量であり、特定の取引所への経験された平均的遅延時間で決定される。したがって、コイルで誘発される遅延は、実際の遅延が何であるかという予測に過ぎない。しかしながら、実際の取引命令が送信されるとき、コイルが結合している通信ネットワークまたはリンクは、混雑またはトラフィックの欠如、または、他の、予測されるより多い、または、少ない遅延を引き起こしている技術的な状況を経験する可能性がある。これらのケースのどちらにおいても、その送信された命令は、目的地の取引所に、予測されるものよりかなり異なる時刻に到着する可能性がある。取引所の受信時刻のこの変わりやすさは、コイル状ケーブルの目的に反することができ、そして、高頻度トレーダーが、依然として、取引を検出することができ、そして、非高頻度トレーダーの命令が他の取引所に到着する前に行動することができる。本願発明は、先行技術により経験されるこの変わりやすさ問題を解決する。
図2の中で例示される技術に比較すると、本願発明は、取引所への時間遅延、および、通信リンクと取引所との待ち時間を計算するための複雑なハードウェアおよびソフトウェアを要求しない。本願発明の取引実行時刻は、取引サーバ101を介して、取引エンティティにより決定されるだけであるので、それらの時間遅延と待ち時間は、本願発明において、金融商品を取引する際には無関係である。本願発明が、時間遅延と待ち時間を計算するステップを含まないので、本願発明においてインプリメントされる取引プロセスは、より非常に単純であり、さらにより正確である。また、さらに、取引所への取引オーダーを予測された時間遅延と待ち時間とに基づいて故意に遅延させることなく、取引オーダーは、取引所により速く到着することができる。また、よりエラーまたは破損の恐れが少ない。
図3の中で例示される技術に比較すると、本願発明は、単一のサーバだけよりはむしろ複数の分離したサーバを利用する。サーバの1台が故障する場合には、他のサーバに送信された取引オーダーは、依然として、成し遂げることができる。本願発明は、さもなければ、取引システムに追加コストがかかる時間遅延をつくるいかなる追加的な媒体も要求しない。本願発明は、伝送がより問題を含まないように、取引サーバ101と同じ位置に配置されたサーバ106-109との間での、また、同じ位置に配置されたサーバ106-109と取引所102-105との間での直接の通信を提供する。
重要なことに、上記の従来の技術のいずれも、ネットワーク混雑によって生成された遅延、停止に起因するデータ・ルートの再構成、または、他の同様なネットワーク問題を取り扱うことができない。ネットワーク問題の重大性に依存するので、この遅延の長さは不確定であり、また、固有の遅延と伝送ラインと取引所の待ち時間に追加されるから、ネットワークに起こっているどんな問題でも、金融商品オーダーが、たとえ、従来の技術によって予測される固有の遅延と待ち時間とが、非常に正確であるであるとしても、顕著に異なる時間に取引所に到着するように導く可能性がある。そのように、ネットワーク問題は、依然として、高頻度トレーダーに対して上の従来技術を無効にしてしまうことができる。本願発明は、すべての金融商品オーダーに特定の時刻に提出されるように指示することによって、この問題を取り除く。本願発明は、したがって、ネットワーク状態に関係なく、すべてのオーダーが同時に提出されることを確実にする。
上記のシステムと方法が、金融分野での同期取引を実行することに向けられるけれども、そこに制限されるものではなく、同期実行を要求するいかなる分野でも、または、いかなるコンピュータ・システムにおいても採用することができる。取引オーダーを格納する取引サーバの代わりに、単に、普通のサーバ、または、主メッセージを格納することができる主サーバであることもできる。主サーバは、取引サーバのように、主メッセージに導出された複数の副メッセージを生成することができる。各々の副メッセージは、その副メッセージが送信される別のサーバで実行されるタスクを指定している。この主サーバは、取引サーバのように、また、前記複数の副メッセージが、上記のように実行される実行時刻を決定することができる。この主サーバは、取引サーバのように、複数の命令を生成することができる。各々の命令は、副メッセージのそれぞれのもの、および、実行時刻を含む。次に、この主サーバは、各々の命令を複数の地理的に分散した副サーバのそれぞれのものに送信することができる。これら地理的に分散した副サーバは、主サーバへの異なる通信リンク長を有する異なる地理的な位置または異なるGPS位置(すなわち、異なる緯度および経度)でホストされるサーバである。これら地理的に分散した副サーバは、同じ位置に配置されたサーバが同じ位置に配置される金融取引所が、また、異なる地理的な位置または異なるGPS位置でホストされるのであるから、上記の同じ位置に配置されたサーバと同様である。これらの副サーバは、しかしながら、金融取引所に関連して使用されるサーバである必要はない。これらの副サーバは、同様に、現在時刻を決定するために、決定された現在時刻を実行時間と比較するために、これらの副サーバに格納された副メッセージを同時に実行する、または、それらの副サーバから、サーバの別のセットに副メッセージを提出するために、また、それらの副メッセージが、うまく実行されたか、提出された後に通知を送信するために、副メッセージ送信された命令に含まれる実行時刻を格納する能力を有することができる。
本願開示が、特定の、現在好適な実施形態に関連して、提供され、例示されたが、多くのバリエーションと修正を、ここに開示された発明の要旨および範囲を逸脱することなく、行うことができる。開示と発明とは、したがって、上記の方法論または構造の正確なコンポーネントにまたは詳細に制限されるものではない。方法自体において必要であるか固有である場合を除き、図を含む 本願の開示に記載される方法のステップまたはステージの特定の順序は、意図するものでも、意味するものでもない。多くのケースにおいて、方法ステップの順序は、その目的、効果、あるいは,記述された方法のインポートを変更することなく変化することができる、特許請求の範囲は、添付の請求項、均等論および関連する論理を考慮することによってのみ規定される。

Claims (10)

  1. アクションを同期して実行するためのコンピュータ・ベース・システムであって、該システムは、
    主サーバが、主メッセージを格納するステップと、
    前記主サーバにおける主サーバコントロール回路が、複数の副メッセージを生成するステップであって、該副メッセージは、前記主メッセージから導出される、ステップと、
    前記主サーバコントロール回路が、さらに、前記複数の副メッセージがアクションするべき実行時刻を決定するステップと、
    前記主サーバコントロール回路が、複数の命令を生成するステップであって、前記複数の命令の各々が、副メッセージおよび実行時刻のそれぞれのものを含む、ステップと、
    前記主サーバコントロール回路が、前記複数の命令のうちの1つを、それぞれの複数の地理的に分散した副サーバの各々に送信するステップと、
    前記複数の副サーバが、前記副メッセージと、前記送信された命令に含まれる実行時刻とを格納するステップと、
    前記副サーバの各々における副コントロール回路が、各副コントロール回路がそれぞれの前記副サーバにおける高精度クロックに動作可能に結合されるようにするステップと、 各副コントロール回路が、前記結合された高精度クロックから現在時刻を決定するステップと、
    各副コントロール回路が、前記決定された現在時刻および前記格納された実行時刻を比較し、前記決定された現在時刻が、前記格納された取引実行時刻と等しいとき、前記複数の副コントロール回路の各々が、他の副コントロール回路の各々による実行と実質的に同時に、前記副メッセージにおいて指示されたアクションを実行するステップと、
    の実行を含む、
    システム。
  2. 前記主サーバコントロール回路は、特定の時間を決定すること、および、前記決定された特定の時間に追加すべき小さな時間を決定することによって、前記実行時刻を決定する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記小さな時間は、マイクロ秒において決定される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記副サーバの少なくとも1つにおける前記副コントロール回路は、前記主サーバに、そのそれぞれの副メッセージにおいて示した前記アクションが実行されたことの通知を送信する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記副サーバの各々における前記高精度クロックは、原子時計、光学時計、量子時計、または、GPS時計のうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記副サーバにおける前記高精度クロックは、GPS衛星と、または、米国国立標準技術研究所の原子クロック時刻を持つ地球上のソースと定期的に同期され、
    前記高精度クロックの各々が、持っている時刻の正確さをチェックし、必要に応じて調整をする、
    請求項5に記載のシステム。
  7. 複数の地理的位置において同期メッセージを実行するように構成され、また、適応するコンピュータによる方法であって、該方法は、
    主サーバが、主メッセージを格納するステップと、
    前記主サーバが、複数の副メッセージを生成するステップであって、該副メッセージは、前記主メッセージから導出される、ステップと、
    前記主サーバが、前記複数の副メッセージが、作用するべき実行時刻を決定するステップと、
    前記主サーバが、複数の命令を生成するステップであって、前記複数の命令の各々が、副メッセージおよび実行時刻のそれぞれのものを含む、ステップと、
    前記主サーバが、前記複数の命令のうちの1つを、地理的に分散した位置における複数の副サーバのそれぞれのものの各々に送信するステップと、
    前記複数の副サーバの各々が、該副メッセージと、前記送信された命令に含まれる実行時刻とを格納するステップと、
    前記副サーバの各々における高精度クロックにより、現在時刻を決定するステップと、
    前記複数の副サーバの各々が、前記決定された現在時刻および前記格納された実行時刻を比較し、前記決定された現在時刻が、前記格納された取引実行時刻と等しいとき、前記複数の副サーバの各々が、他の副サーバの各々による実行と実質的に同時に、前記副メッセージに示したアクションを実行するステップと、
    を含む、方法。
  8. 前記実行時刻を決定するステップは、さらに、
    特定の時間を決定することと、
    前記決定された特定の時間に追加すべき小さな時間を決定することと
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記小さな時間は、マイクロ秒において決定される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記主サーバにより、前記副サーバのうちの少なくとも1つから、そのそれぞれの副メッセージにしめされたアクションが実行されたとの通知を受信するステップを更に含む請求項7に記載の方法。
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