JP7100531B2 - Separation Membrane Element and Separation Membrane Module - Google Patents
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Description
本開示は、分離膜エレメント及び分離膜モジュールに関する。 The present disclosure relates to separation membrane elements and separation membrane modules.
分離膜エレメントは、海水の淡水化、純水の製造、廃水処理、原油の採掘などの様々な分野で使用されている。分離膜エレメントは、例えば、集水管と、集水管に巻きつけられた分離膜とを備えている。 Separation membrane elements are used in various fields such as desalination of seawater, production of pure water, wastewater treatment, and crude oil mining. The separation membrane element includes, for example, a water collecting pipe and a separation membrane wrapped around the water collecting pipe.
処理されるべき原水は、分離膜と分離膜との間に定められた原水流路を流れる。透過水は、透過水流路を通じて集水管に集められる。 The raw water to be treated flows through the raw water flow path defined between the separation membranes. The permeated water is collected in the catchment pipe through the permeated water channel.
原水が原水流路を流れたとき、圧力損失に応じて、処理されるべき原水と濃縮された原水との間には圧力差が生じる。そのため、分離膜エレメントには、集水管の長手方向に平行な方向の荷重が加わる。 When the raw water flows through the raw water flow path, there is a pressure difference between the raw water to be treated and the concentrated raw water depending on the pressure loss. Therefore, a load is applied to the separation membrane element in a direction parallel to the longitudinal direction of the water collecting pipe.
例えば、複数の分離膜エレメントが圧力容器に収められている場合、圧力損失に起因して分離膜エレメントの構成部材が破損することがある。そのため、より優れた耐圧性を有する分離膜エレメントが望まれている。 For example, when a plurality of separation membrane elements are housed in a pressure vessel, the components of the separation membrane element may be damaged due to the pressure loss. Therefore, a separation membrane element having more excellent pressure resistance is desired.
本開示は、
集水管と、
前記集水管に巻きつけられた分離膜と、
前記分離膜の端面を覆うように配置された端面部材と、
を備え、
前記集水管の長手方向に平行な方向において、前記端面部材の端面からの前記集水管の突出長さが0mmよりも大きく、かつ2mm以下である、分離膜エレメント。
This disclosure is
With a water pipe,
The separation membrane wrapped around the water pipe and
An end face member arranged so as to cover the end face of the separation membrane, and
Equipped with
A separation membrane element having a protrusion length of the water collecting pipe from the end face of the end face member of the water collecting pipe of more than 0 mm and 2 mm or less in a direction parallel to the longitudinal direction of the water collecting pipe.
別の側面において、本開示は、
圧力容器と、
前記圧力容器の内部に配置され、互いに接続された複数の分離膜エレメントと、
を備え、
前記複数の分離膜エレメントのそれぞれは、上記の分離膜エレメントである、分離膜モジュール。
In another aspect, this disclosure is:
With a pressure vessel,
A plurality of separation membrane elements arranged inside the pressure vessel and connected to each other,
Equipped with
Each of the plurality of separation membrane elements is a separation membrane module, which is the above-mentioned separation membrane element.
本開示によれば、優れた耐圧性を有する分離膜エレメント及びそれを用いた分離膜モジュールを提供できる。詳細には、本開示によれば、圧力損失に起因した分離膜エレメントの構成部材の破損を防止することができる。 According to the present disclosure, it is possible to provide a separation membrane element having excellent pressure resistance and a separation membrane module using the separation membrane element. Specifically, according to the present disclosure, it is possible to prevent damage to the constituent members of the separation membrane element due to pressure loss.
本明細書では、集水管の長手方向に平行な方向を「スラスト方向」とも称する。スラスト方向の荷重を「スラスト荷重」とも称する。 In the present specification, the direction parallel to the longitudinal direction of the water collecting pipe is also referred to as "thrust direction". The load in the thrust direction is also referred to as "thrust load".
本発明者らの知見によれば、圧力損失に起因して破損する可能性がある構成部材としては、集水管、シェル及び端面部材が挙げられる。シェルは、分離膜の外周面を覆っている筒状の部材である。端面部材は、分離膜の端面を覆っている部材である。当初、破損の原因は、構成部材の強度不足にあると考えられていた。しかし、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、破損の原因が単なる強度不足ではないことを突き止めた。 According to the findings of the present inventors, components that may be damaged due to pressure loss include water collecting pipes, shells, and end face members. The shell is a tubular member that covers the outer peripheral surface of the separation membrane. The end face member is a member that covers the end face of the separation membrane. Initially, the cause of the damage was thought to be the lack of strength of the components. However, as a result of diligent studies, the present inventors have found that the cause of the breakage is not merely insufficient strength.
特許文献1に記載された分離膜モジュールにおいて、隣り合う分離膜エレメントの端面部材(特許文献1では、テレスコープ防止板)は、互いに接している。この構造は、しばしば、フラッシュカット構造と呼ばれる。フラッシュカット構造によれば、圧力容器の内部の無駄な空間を減らし、分離膜の面積を増やすことができる。フラッシュカット構造を構築するために、スラスト方向において、集水管の端面の位置は、端面部材の端面の位置に揃えられている。
In the separation membrane module described in
集水管は、シェルと同様、スラスト荷重を受ける重要な部材である。しかし、構成部材の寸法精度、組立精度などの問題によって集水管が端面部材の貫通孔の中に僅かに引き下がっていたり、集水管が僅かに収縮したりすると、集水管がスラスト荷重を十分に受けことができない。この場合、シェル及び端面部材が負担すべきスラスト荷重が増え、結果として、シェル及び/又は端面部材が破損することがある。本発明者らは、このような破損のメカニズムに関する知見を得て、本開示の分離膜エレメント及び分離膜モジュールを完成させるに至った。 Like the shell, the water pipe is an important member that receives the thrust load. However, if the water collecting pipe is slightly pulled down into the through hole of the end face member or the water collecting pipe is slightly contracted due to problems such as dimensional accuracy and assembly accuracy of the constituent members, the water collecting pipe receives a sufficient thrust load. Can't. In this case, the thrust load to be borne by the shell and the end face member increases, and as a result, the shell and / or the end face member may be damaged. The present inventors have obtained knowledge about the mechanism of such breakage, and have completed the separation membrane element and the separation membrane module of the present disclosure.
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本開示は、以下の実施形態に限定されない。 Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings. The present disclosure is not limited to the following embodiments.
図1は、本開示の一実施形態に係る分離膜モジュールの断面を示している。分離膜モジュール100は、圧力容器1及び少なくとも1つ分離膜エレメント2を備えている。1又は複数の分離膜エレメント2が円筒状の圧力容器1の内部に同軸に配置されている。分離膜エレメント2の数は特に限定されず、例えば、1~7である。分離膜エレメント2は、スパイラル型膜エレメントでありうる。
FIG. 1 shows a cross section of a separation membrane module according to an embodiment of the present disclosure. The
圧力容器1の両端には、円盤状の端板8及び9が取り付けられている。端板8には、原水を圧力容器1の内部に供給するための供給管81が中心からずれた位置に設けられている。端板9には、透過水を取り出すための第1排出管91が中心に設けられており、濃縮水を取り出すための第2排出管92が中心からずれた位置に設けられている。圧力容器1の内部には、端板8から端板9に向かって原水の流れが形成される。供給管81及び第2排出管92は、圧力容器1に設けられていてもよい。
Disc-
分離膜エレメント2は、集水管21、積層体22及び一対の端面部材3を備えている。積層体22は、集水管21に巻きつけられている。各端面部材3は、積層体22の各端面を覆うように配置されている。端面部材3は、集水管21の端部に固定されていてもよい。端面部材3は、積層体22がテレスコピック状に伸張することを防止する役割も果たす。積層体22の端面は、集水管21の長手方向に平行な方向における積層体22の端面を意味する。積層体22の端面は、後述する分離膜の端面である。
The
分離膜エレメント2は、逆浸透膜エレメントでありうる。ただし、分離膜エレメント2は、ナノ濾過膜エレメントであってもよく、限外濾過膜エレメントであってもよく、精密濾過膜エレメントであってもよい。
The
分離膜エレメント2は、さらに、積層体22を取り囲むシェル28を備えている。端面部材3は、シェル28の端部に取り付けられていてもよい。
The
シェル28の外径は、例えば、200mm(8インチ)である。つまり、分離膜エレメント2の直径は、200mmでありうる。
The outer diameter of the
シェル28の材料としては、金属、樹脂、セラミックなどが挙げられる。集水管21の材料として後述する材料をシェル28にも使用可能である。シェル28は、FRP製であってもよい。
Examples of the material of the
端面部材3には、環状のシール部材5が装着されている。シール部材5は、分離膜エレメント2と圧力容器1の内周面1aとの隙間を原水の圧力を利用してシールする。シール部材5の具体例は、U字状の断面を有するパッキンである。
An
集水管21の長手方向に平行な方向において、隣り合う分離膜エレメント2は、コネクタ61によって互いに接続されている。コネクタ61は、集水管21の内部に位置するインターコネクタでありうる。集水管21の長手方向に平行な方向において、隣り合う分離膜エレメント2の端面部材3は互いに接している。詳細には、端面部材3の端面同士が互いに接している。このような構造によれば、圧力容器1の内部の無駄な空間を減らし、積層体22の長さを最大限に確保できるので、分離膜の面積を十分に確保することができる。
Adjacent separating
原水の流れ方向において、最上流側に位置する分離膜エレメント2の集水管21には、キャップ62が取り付けられている。端面部材3と端板8との間にプラグなどの他の部材が配置されていてもよい。端面部材3と端板9との間に、プラグ、スラストリングなどの他の部材が配置されていてもよい。最下流側に位置する分離膜エレメント2の集水管21は、アダプタ63によって第1排出管91に接続されている。端面部材3と端板9との間にスラストリングなどの他の部材が配置されていてもよい。
A
本実施形態において、集水管21の長手方向は、原水の流れ方向に平行である。
In the present embodiment, the longitudinal direction of the
図2は、端面部材の平面図である。端面部材3は、内側筒部31、外側筒部32及び複数のリブ33を有する。端面部材3は、テレスコープ防止部材又はシールキャリアとも呼ばれる。内側筒部31が外側筒部32によって周方向に囲まれている。外側筒部32の中心は、内側筒部31の中心に一致している。複数のリブ33は、内側筒部31の周りに等角度間隔で設けられており、内側筒部31から外側筒部32に向かって延びている。リブ33は、弓状に湾曲した部分であってもよく、半径方向に真っ直ぐ延びた部分であってもよい。内側筒部31には、集水管21を通すための貫通孔3hが設けられている。隣り合うリブ33とリブ33との間に広がる部分には、原水を通過させるための複数の貫通孔3bが設けられている。リブ33とリブ33との間に広がる部分の全部が貫通孔であってもよい。
FIG. 2 is a plan view of the end face member. The
端面部材3の材料は特に限定されない。集水管21の材料として後述する材料を端面部材3にも使用可能である。
The material of the
図3は、図1に示す分離膜モジュールに使用された分離膜エレメントの断面を拡大して示している。図4は、図3の一部を拡大して示している。集水管21の長手方向に平行な方向において、端面部材3から集水管21が僅かに突出している。集水管21の長手方向に平行な方向において、端面部材3の端面3pからの集水管21の突出長さGは、例えば、0mmよりも大きく、かつ2mm以下である。
FIG. 3 shows an enlarged cross section of the separation membrane element used in the separation membrane module shown in FIG. FIG. 4 is an enlarged view of a part of FIG. The
本実施形態によれば、複数の分離膜エレメント2をモジュール化させるとき、隣り合う分離膜エレメント2の集水管21と集水管21とが確実に接触する。運転が始まると集水管21がスラスト方向に押されて僅かに収縮及び/又は撓み、集水管21の端面21pの位置が端面部材3の端面3pの位置に揃い、隣り合う端面部材3と端面部材3とが互いに接触する。その結果、圧力損失に基づくスラスト荷重を集水管21及びシェル28のそれぞれで受けることができ、ひいては、端面部材3及び/又はシェル28の破損を防止することができる。つまり、本実施形態の分離膜エレメント2は、圧力損失に対する優れた耐圧性を有する。隣り合う端面部材3と端面部材3とは、互いに面接触していてもよい。
According to the present embodiment, when a plurality of
集水管21の突出長さGが大きすぎると、隣り合う端面部材3と端面部材3との接触が不十分になるおそれがある。この場合、圧力損失に基づくスラスト荷重が集水管21に集中し、集水管21の破損を招くおそれがある。そのため、集水管21の突出長さGが2mm以下であることが望ましい。
If the protruding length G of the
端面部材3の端面3pは、集水管21を通すための貫通孔3hが設けられた部分の端面であって、分離膜エレメント2の外部に向かって露出している端面である。本実施形態において、貫通孔3hが設けられた部分は、内側筒部31である。このような構成によれば、集水管21の長手方向に平行な方向の荷重を集水管21で確実に受けることができる。本実施形態では、内側筒部31の端面及び外側筒部32の端面が同一平面上に存在する。さらに、内側筒部31の端面、外側筒部32の端面、及び、リブ33の端面は、同一平面上に存在していてもよい。
The
集水管21の突出長さGは、0.5mm以上であってもよい。集水管21の突出長さGは、1.5mm以下であってもよく、1.0mm以下であってもよい。突出長さGを適切に調整することによって、構成部材の破損をより確実に防止できる。
The protruding length G of the
図3に示すように、一対の端面部材3は、第1端面部材3a及び第2端面部材3bを含む。第1端面部材3aは、積層体22の一対の端面の一方を覆っている。第2端面部材3bは、積層体22の一対の端面の他方を覆っている。例えば、原水の流れ方向において、上流側に第1端面部材3aが配置され、下流側に第2端面部材3bが配置されている。
As shown in FIG. 3, the pair of
本実施形態において、集水管21は、第1端面部材3a及び第2端面部材3bのそれぞれから突出している。分離膜エレメント2の全長Lが第1端面部材3aの端面3pから第2端面部材3bの端面3pまでの長さで表されるとき、集水管21の全長は、(L+2G)で表される。
In the present embodiment, the
第1端面部材3aの端面3pからの集水管21の突出長さは、第2端面部材3bの端面3pからの集水管21の突出長さと等しくてもよく、異なっていてもよい。
The protruding length of the
図5は、変形例に係る分離膜エレメントを示している。分離膜エレメント20によれば、集水管21の長手方向に平行な方向において、集水管21の端面21pの位置が第1端面部材3aの端面21pの位置に揃っている。他方、集水管21は、第2端面部材3bから突出している。あるいは、集水管21が第1端面部材3aから突出し、集水管21の端面21pの位置が第2端面部材3bの端面21pの位置に揃っていてもよい。このような構成によっても、先に説明した効果と同じ効果が得られる。図5に示す例において、集水管21の全長は、(L+G)で表される。
FIG. 5 shows a separation membrane element according to a modified example. According to the
集水管21の突出長さGは、集水管21の材料、集水管21の外径などの条件に応じて最適化されてもよい。例えば、集水管21が収縮しやすい材料で作製されているとき、突出長さGが大きく、集水管21が収縮しにくい材料で作製されているとき、突出長さGは小さい。
The protruding length G of the
図6は、分離膜エレメントを部分的に展開して示している。図6において、端面部材3及びシェル28は省略されている。分離膜エレメント2において、積層体22は、分離膜12、第1流路スペーサ13及び第2流路スペーサ14によって構成されている。分離膜12の端面が積層体22の端面を構成する。積層体22は、詳細には、複数の分離膜12、複数の第1流路スペーサ13及び複数の第2流路スペーサ14によって構成されている。
FIG. 6 shows the separation membrane element partially expanded. In FIG. 6, the
複数の分離膜12は、互いに重ね合わされ、袋状の構造を有するように3辺において封止され、集水管21に巻きつけられている。袋状の構造の外部に位置するように、分離膜12と分離膜12との間に第1流路スペーサ13が配置されている。第1流路スペーサ13は、分離膜12と分離膜12との間に原水の流路としての空間を確保している。袋状の構造の内部に位置するように、分離膜12と分離膜12との間に第2流路スペーサ14が配置されている。第2流路スペーサ14は、分離膜12と分離膜12との間に透過水の流路としての空間を確保している。透過水の流路が集水管21に連通するように、袋状の構造の開口端が集水管21に接続されている。
The plurality of
分離膜12は、例えば、逆浸透膜、ナノ濾過膜、限外濾過膜又は精密濾過膜である。
The
集水管21は、各分離膜12を透過した透過水を集めて分離膜エレメント2の外部に導く役割を担っている。集水管21には、その長手方向に沿って複数の貫通孔21hが所定間隔で設けられている。透過水は、これらの貫通孔21hを通じて集水管21の中に流入する。
The
集水管21は十分な強度を有する。具体的に、集水管21の構成材料の圧縮強さは、1000kgf/cm2以上でありうる。このような構成によれば、分離膜エレメント2の強度を効果的に向上させることができる。集水管21が高い圧縮強さを有している場合、分離膜エレメント2は、高い運転圧力に対する優れた耐圧性のみならず、圧力損失に対する優れた耐圧性をも獲得する。
The
集水管21は、分離膜エレメント2の背骨に相当する部材である。図3及び図4を参照して説明した構造と高い圧縮強さを有する集水管21との相乗効果により、各部材の破損を防止しつつ、分離膜エレメント2に加わるスラスト荷重を確実に受けることができる。
The
集水管21の構成材料の圧縮強さの上限は特に限定されず、例えば、2500kgf/cm2である。
The upper limit of the compressive strength of the constituent material of the
集水管21の構成材料の圧縮強さは、次の方法によって測定されうる。
The compressive strength of the constituent material of the
図7に示すように、集水管21を切断して適切な長さの円筒状の試験片21kを作製する。試験片は、貫通孔が設けられていない部分から採取する。試験片21kの長さは、集水管21の外径の90~110%である。試験片21kの上面と下面とが互いに平行になるように、上面及び下面に研磨などの機械加工を施す。次に、市販の材料試験機を用いて圧縮破壊試験を行う。圧縮破壊試験において、荷重速度は、0.8~1.2mm/minである。圧縮破壊試験でのピーク荷重と集水管21の断面積とから、集水管21の構成材料の圧縮強さを算出する。集水管21の断面積は、外径を直径とする円の面積から内径を直径とする円の面積を引いた面積に等しい。言い換えれば、集水管21の断面積は、試験片21kの上面又は下面の面積に等しい。圧縮強さは、ピーク荷重を断面積で除することによって算出されうる。
As shown in FIG. 7, the
集水管21の構成材料は特に限定されない。集水管21は、例えば、金属、セラミック又は樹脂で作られている。
The constituent material of the
金属としては、鉄、アルミニウム、ステンレス鋼、銅、黄銅(真鍮)、青銅、ジュラルミン、その他の合金などが挙げられる。 Examples of the metal include iron, aluminum, stainless steel, copper, brass (brass), bronze, duralumin, and other alloys.
セラミックとしては、アルミナセラミック、ジルコニアセラミック、窒化ケイ素セラミック、窒化アルミニウムセラミック、炭化ケイ素セラミックなどが挙げられる。 Examples of the ceramic include an alumina ceramic, a zirconia ceramic, a silicon nitride ceramic, an aluminum nitride ceramic, and a silicon carbide ceramic.
樹脂としては、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂(ユリア樹脂)、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン、熱硬化性ポリイミド、シリコーン樹脂、ジアリルフタレート樹脂などが挙げられる。集水管21を構成する樹脂は、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、又はシリコーン樹脂であってもよい。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエステル樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂及びポリブチレンテレフタレート樹脂)、ポリフェニレンオキシド樹脂、変性ポリフェニレンオキシド樹脂(例えば、変性ポリフェニレンエーテル樹脂)、ポリフェニレンサルファイド樹脂、アクリルニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体樹脂、アクリルニトリル-スチレン共重合体樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、これらの樹脂の混合物、これらの樹脂を含むポリマーアロイなどが挙げられる。
Examples of the resin include thermosetting resins and thermoplastic resins. Examples of the thermosetting resin include epoxy resin, phenol resin, melamine resin, urea resin (urea resin), alkyd resin, unsaturated polyester resin, polyurethane, thermosetting polyimide, silicone resin, diallyl phthalate resin and the like. The resin constituting the
集水管21の構成材料は樹脂を含んでいてもよい。この場合、集水管21に優れた耐食性を付与しやすい。集水管21の構成材料の主成分が樹脂であってもよい。「主成分」とは、体積比で最も多く含まれた成分を意味する。
The constituent material of the
集水管21の構成材料は、樹脂と強化材料とを含む樹脂組成物であってもよい。強化材料としては、繊維材料、結晶材料などが挙げられる。繊維材料としては、ガラス繊維、炭素繊維などが挙げられる。結晶材料としては、ウィスカー、液晶ポリマーなどが挙げられる。ガラス繊維としては、ガラスウール、チョップド・ガラスファイバー、ミルド・ガラスファイバーが挙げられる。炭素繊維としては、ミルド炭素繊維が挙げられる。ウィスカーとしては、ホウ酸アルミニウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカー、塩基性硫酸マグネシウムウィスカー、珪酸カルシウムウィスカー、硫酸カルシウムウィスカーなどが挙げられる。
The constituent material of the
樹脂と強化材料とを含む樹脂組成物は、FRP(fiber reinforced plastic)と呼ばれる。集水管21は、FRP製であってもよい。構成材料としてFRPを使用することによって、集水管21に高い圧縮強さを付与することができる。例えば、ガラス繊維とエポキシ樹脂とを含むFRPは、安価であり、入手しやすく、成形性も良好である。
A resin composition containing a resin and a reinforced material is called FRP (fiber reinforced plastic). The
樹脂と強化材料とを含む樹脂組成物の主成分は、樹脂であってもよく、強化材料であってもよい。樹脂組成物の全体に対する強化材料の比率は、例えば、50~80体積%である。強化材料の比率が適切に調整されていると、樹脂組成物の成形性を大きく損なうことなく、集水管21に高い圧縮強さを付与することができる。
The main component of the resin composition containing the resin and the reinforcing material may be a resin or a reinforcing material. The ratio of the reinforcing material to the whole resin composition is, for example, 50 to 80% by volume. When the ratio of the reinforcing material is appropriately adjusted, high compressive strength can be imparted to the
樹脂組成物の各種特性を向上させること目的として、樹脂組成物は、各種添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、難燃剤、安定剤、顔料、染料、離型材、滑材、耐候性改良剤などが挙げられる。これらの添加剤から選ばれる1種又は2種以上の混合物を用いることができる。 The resin composition may contain various additives for the purpose of improving various properties of the resin composition. Examples of the additive include flame retardants, stabilizers, pigments, dyes, mold release materials, lubricants, weather resistance improvers and the like. One or a mixture of two or more selected from these additives can be used.
図8は、集水管の横断面を示している。集水管21の内径D1は、例えば、20~28mmの範囲にある。集水管21の外径D2は、例えば、37~41mmの範囲にある。集水管21の内径D1及び外径D2が適切な範囲に調整されていると、有効膜面積の減少を抑制することができる。
FIG. 8 shows a cross section of the water collecting pipe. The inner diameter D1 of the
なお、集水管21の内径D1は、コネクタ61が存在しない位置における内径でありうる。集水管21の端部の内径は、拡張されていることがある。この場合、集水管21にコネクタ61を挿入しやすかったり、長手方向へのコネクタ61の移動を阻止できたりする。
The inner diameter D1 of the
本実施形態の分離膜エレメント2及び分離膜モジュール100は、非常に高い耐圧性が要求される用途に適している。具体的には、分離膜エレメント2を用いた分離膜モジュール100の最大運転圧力は、例えば、12MPaである。「最大運転圧力」とは、分離膜モジュール100の入口近傍において、原水に加えられた圧力を意味する。分離膜モジュール100の入口近傍は、例えば、最も上流側に位置している分離膜エレメント2と供給管81との間の空間である。
The
例えば、直径200mm、長さ1016mmの分離膜エレメント2において、分離膜12の有効膜面積は、27m2以上でありうる。有効膜面積の上限は特に限定されず、例えば、37m2である。「直径」は、シェル28(又は端面部材3)の直径である。「長さ」は、第1端面部材3aの端面3pから第2端面部材3bの端面3pまでの長さである。「有効膜面積」とは、接着剤によって封止された部分等を除く、原水をろ過処理できる部分の面積を意味する。
For example, in the
圧力容器1の内部に処理されるべき原水が供給されると、原水は、分離膜エレメント2の一端部から原水の流路に流入する。原水は、分離膜12によってろ過されて濃縮される。これにより、濃縮された原水と透過水とが生成される。濃縮された原水は、分離膜エレメント2の他端部から分離膜エレメント2の外部へと排出される。透過水は、透過水の流路及び集水管21を通じて、分離膜エレメント2の外部へと排出される。分離膜エレメント2は、原水に含まれたイオン、塩類などの溶質が取り除かれた透過水を生成する。
When the raw water to be treated is supplied to the inside of the
本開示の分離膜エレメント2及び分離膜モジュール100は、各種廃水の処理に適している。原水としての廃水における溶質の濃度は、海水における塩分濃度(約3.5%)を上回ることがある。この場合、高い運転圧力が必要とされる。
The
本開示の分離膜エレメント2及び分離膜モジュール100は、原油随伴水の処理及び油田注入水の生成に適している。原油を採掘すると、大量の随伴水が副産物として得られる。随伴水には様々な物質が高濃度で含まれているので、随伴水を処理するには高い運転圧力が必要とされる。随伴水を処理することによって得られた浄化水を注入水として再利用することも可能である。
The
本開示の分離膜エレメント及び分離膜モジュールは、海水の淡水化、純水の製造、廃水処理、原油採掘に伴う水処理などの様々な用途に使用されうる。 The separation membrane element and separation membrane module of the present disclosure can be used for various applications such as desalination of seawater, production of pure water, wastewater treatment, and water treatment associated with crude oil mining.
1 圧力容器
2,20 分離膜エレメント
3 端面部材
3a 第1端面部材
3b 第2端面部材
3p 端面
3h 貫通孔
12 分離膜
21 集水管
21p 端面
31 内側筒部
32 外側筒部
61 コネクタ
100 分離膜モジュール
1
Claims (7)
前記集水管に巻きつけられた分離膜と、
前記分離膜の端面を覆うように配置された端面部材と、
を備えた分離膜エレメントであって、
前記集水管の長手方向に平行な方向において、前記端面部材の端面からの前記集水管の突出長さが0mmよりも大きく、かつ2mm以下であり、
前記集水管の長手方向に平行な方向において、隣り合う前記分離膜エレメントの前記端面部材の端面同士が互いに接する構造に適している、分離膜エレメント。 With a water pipe,
The separation membrane wrapped around the water pipe and
An end face member arranged so as to cover the end face of the separation membrane, and
It is a separation membrane element equipped with
In the direction parallel to the longitudinal direction of the water collecting pipe, the protruding length of the water collecting pipe from the end face of the end face member is larger than 0 mm and 2 mm or less .
A separation membrane element suitable for a structure in which the end faces of the end face members of the adjacent separation membrane elements are in contact with each other in a direction parallel to the longitudinal direction of the water collecting pipe .
前記端面部材の前記端面は、前記内側筒部の端面である、請求項1又は2に記載の分離膜エレメント。 The end face member has an inner cylinder portion provided with a through hole for passing the water collecting pipe, and an outer cylinder portion that surrounds the inner cylinder portion in the circumferential direction.
The separation membrane element according to claim 1 or 2, wherein the end face of the end face member is an end face of the inner cylinder portion.
前記圧力容器の内部に配置され、互いに接続された複数の分離膜エレメントと、
を備え、
前記複数の分離膜エレメントのそれぞれは、請求項1から5のいずれか1項に記載の分離膜エレメントである、分離膜モジュール。 With a pressure vessel,
A plurality of separation membrane elements arranged inside the pressure vessel and connected to each other,
Equipped with
The separation membrane module, wherein each of the plurality of separation membrane elements is the separation membrane element according to any one of claims 1 to 5.
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